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PANCRASE316:7月5日から24日に延期を発表。19日の沖縄大会は中止に。

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7月5日に予定されていたPANCRASE316が、24日(金・祝)に日程変更。

パンクラスは3月・4月・5月の大会を延期しているが、実質的な中止だった。今回は予定されていたものとは異なる日程での開催で、現実的に開催を見据えた日程変更となっている。

東京都のロードマップでは7月9日まで屋内は50%または1,000人以下のより少ない方(7月10日~31日は5,000人まで)ということで、スタジオコーストならこの条件はクリアできそうだが、選手の練習期間なども考えての延期か。

また、19日に予定されていた沖縄大会については、「関係者や沖縄県の安全・安心が完全に確定されてからの開催を目指します」とのこと。

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Interview J-CAGE PANCRASE ブログ 酒井正和

【Pancrase】コロナのあるJ-MMA界、パンクラス酒井正和代表に訊く─02─「ロードマップに則して……」

【写真】ニューノーマルのMMAイベント確立を、事態の終息を願いつつ模索しなければならない (C)MMAPLANET

コロナとあるJ-MMA。パンクラス酒井正和代表インタビュー後編。

東京都のロードマップが発表されたなか、MMAプロモーションはリセットの時代を迎えたという酒井代表。答が見えない状況での取り組みを話してくれた。

<酒井正和代表インタビューPart.01はコチラから>


──やる意思を見せる……にしても、先が見えない状況が続きますね。

「第2波、第3波を考えるとイベントを開く日がやってこないかもしれない。それとは逆に、夏頃に待望の日が来る可能性もある。どちらにいくのか誰にも分からないので、どちらの準備もしておく必要があります。

日々、見通しが変わってくるなかでスタッフと今後に関して協議する。基本スタンスとして、当初に発表した年間スケジュールを動かさずにやっていき、その都度ドクターの意見を聞いて対処する。

東京都のロードマップが発表され、ステップ1、ステップ2、ステップ3が明らかになりました。そこに準じてイベント開催が可能かどうか。ロードマップに則して大会を開けるのか、コロナと向き合っていくしかないですね」

──ロードマップで触れられたイベント開催に関しては、その人数が観客の数なのか、会場に集まる人数なのか明示されていないなかで、ステップ1は50人、ステップ2で100人、ステップ3で1000人までと明示されました。

「つまりは2月までの大会を開くことができるのは、いつなのか見えてこないということなんですよ。マネタイズという観点からも、大会の開催方法は多様化していく必要性があると思っています。

無観客のテレビマッチを開いてくことになる可能性もありますし、あるいは少人数にだけ解放して中継していくのか。そこに対して収支はどうなるのか。それでもロードマップで道筋が出たことは良かったです。

現状を踏まえ、7月大会をどのようにやっていけるのか。ロードマップとリンクして進めることができますからね。7月に関しては日程を後半にスライドさせることも、検討しています。ここに関しては、何か決まれば正式発表させていただきたいと思っています」

──これまでと同じ試合数、同じ費用を掛けたイベントとならずとも、イベント再開を見据える必要があると。

「もう今、言われた通りなんです。最初に言いましたが、リセットされたんです。過去の団体経営とは違い、2021年にもまた同じ状況が来ることを踏まえてパンクラスを運営していく必要があります。

これまでと同じやり方に引きずられていくと、イベントは開けなくなります。そういう意味で考えても、ロードマップに対応できるイベント会社にならないといけない。そこに向けて、一生懸命動いています」

──このままでは、国内ではトップ選手の試合が組めなくなる。ペイ方式でどれだけ収益を上げることができるのか。あるいは無料中継でどのようなマネタイズを確立させていくのか──つまりはリセットされたということになりますね。

「ハイ。3000円支払って視聴する大会、それがUFCですよね。では日本では映画館に行って支払う額で、MMA大会を視聴してくれるファンがどれだけいるのか。ABEMAさんがやった大会、長南君がやろうとしている大会も、格闘技イベント再開に向けて色々なテストしているという表れです。

ここからスタンダードが確立されていくのだろうと思っています。RIZINさんも含め、色々なことをトライしていくに違いない。新しい日本のMMAが出来あがる足掛かりになっていく。そこでパンクラスが何をトライするか、業界全体で成功例を見極める時代になったんです。

なぜイベントを開くのか。それは選手に試合をしてもらうためです。そこは皆が一致しているので、選手の安全と団体運営の保全を考え、各々の主観があってパッケージを確立していく。

コロナ時代、大会それぞれがテーマを持つようになった。そこで色々な協力企業さんとタイアップであったり、パートナーシップを結んでイベントを開いていく。そういうことができないと、生き残ることは難しいと捉えています」

──了解しました。しっかりと酒井社長の言葉をファンに届けられればと思います。

「ファンの皆さんには、ずっと我慢をしてもらっています。医療崩壊のことも考え、MMAは慎重にイベントを開かないといけない……そういうアスリートたちの究極の戦いです。そこで我々が取り組まないといけないことも、多岐に渡ります。一歩、一歩、イベント再開に向けて歩を進めます。努力をしますが、人類が経験したことがない時代を迎え、再開予定にしても確定的なことをお約束することができません。

皆さんもコロナ疲れという状況に陥りやすいと思いますが、もう少しお時間をください。大会再開に向けて、パンクラスは日々、努力していますので」

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Interview J-CAGE PANCRASE ブログ 酒井正和

【Pancrase】コロナのあるJ-MMA界、パンクラス酒井正和代表に訊く─01─「やる意思を見せ続ける」

【写真】 それぞれのプロモーションが今を乗り切り、これからを生きるために試行錯誤している(C)MMAPLANET

新型コロナウィルス感染拡大を受け、J-MMA界老舗3団体で大会延期という判断を真っ先にしたのがパンクラスだった。

その後4月12日のダブルヘッダー開催→延期、5月31日大会開催→延期という発表が続いている。と同時に出場予定だった選手に一律3万円の経済的補填を行った。

コロナ時代に入り、コロナがある今とMMAイベントの有り方に関して、パンクラス酒井正和代表に話を聞いた。


──3月からパンクラスは大会の延期発表が続いている状態です。

「そうですね。まず3月8日の大会を4月12日に延期し、ダブルヘッダーとして開催することを発表させていただきました」

──今からすれば、3月8日だとその後に修斗やK-1が大会を開いたことを考えれば、かなり早めに延期の決断を下されました。

「正直、あの時点で4月に延期という発表をさせてもらったように、このような事態になることは予測できていなかったです。私自身、ラスベガスに行き、上海を訪問して2020年にやるべきことを進めていた状態だったので。

でも3月8日大会の時点で、ドクターとも相談させてもらい安全を確保できないと判断しました。やはり考えるべきは万が一です。選手達は試合に向けて調整をしてきました。きっと戦いたい選手が多かったと思います。

選手は戦うのが仕事で、プロモーターは大会を開くことが仕事です。でも、コロナ自体がどういうものが分からなかったですし、選手の間で感染者が出て感染することを避けないといけない。そこが最初に思ったことでした」

──まだパンデミックぐらいで、オーバーシュートやクラスターという言葉も一般的でなかったです。

「それが瞬く間に世界の情勢も変わり、4月、5月と大会が開けなくなりました。今からすると状況を読めていなかったですね」

──いえ、日本政府自体がオリンピックを開こうとしていましたし、私も実は3月の終わりに家族で台湾旅行をする予定で2月の終盤まで『行けないかなぁ』なんて気持ちでいました。

「高島さんの考えが普通だったと思いますよ。だから、まさか──ですよね。3月の大会を延期した時は、4月は行けると踏んでいました。ここまで広まるというのは、私のなかでは想定できていなかったです。それが、もうこれはただ事じゃないという風になってきたときに、やらないのであれば早めに決断をして選手に伝えないといけないと考えるようになりましたね。

選手の安全と同時に我々が考えないといけないのは、団体経営です。イベントを打てないと収入がない。興行を開きたいのに打てない状況など、過去に経験したことがなかったですからね。安全を確保してイベントを開く、その日がいつやってくるのか。コロナと団体経営に関して保全を図ること、そこをずっと考えている日々ですね」

──そのなかでメインカードに出場予定だった選手に3万円の補填をされました。パンクラスとして収入がない時期にも係わらず。

「パンクラスとしては、今回の件はリセットの時期が来たんだという捉え方をしました。それでも昨年の収支なども考えると経営的に昇り調子でしたので、現状のウチとしてできることは試合を組むことでなく、あの形だったということです」

──そのなかでRoad to ONE02が4月17日に開催され、プロ修斗もパンクラスが大会延期を再々決定した31日に無観客&ABEMAファイトという形で行われます。

「私自身、格闘技の熱を消さないために大会開催を模索するところがあって然りだと思っています。それにメディアにはメディアの考え方があり、ABEMAさんもコンテンツとして格闘技大会を中継してくれたことに関して、私は良かったと捉えています。

予防対策をしっかりとして、ああいう形で大会が行われるということは一つの結論として異論はなかったです。そしてパンクラスとしてはドクターと相談しながら、興行を打てることができるのか決めていこうということですね」

──現状として7月から再開となっていますが、5月も含め開催→延期という発表が続いているのも事実で、選手も擦り切れてしまうなという想いもあります。

「これはですね……本当に申し訳ないです。やはり大会を開きたいという想いが強かったです。年間で押さえているスケジュールで試合を組んでいきたい気持ちが強く、こういう形が続いてしまいました。

もともとウチは試合の発表が早いので、その流れを崩さずにやってきたことになります。そして現実的に無理になると、リスケジュールする。こういう形を取らざるを得ないというのが正直なところで。今も7月はやりたいということで大会開催を発表させてもらっています。やる意思を見せ続ける。それが私たちの考えでもあります」

<この項、続く>

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PANCRASE315:パンクラスが5月大会も延期を発表。

blog.livedoor.jp

新型コロナウィルスの感染状況や、政府発令中の「緊急事態宣言、及び全国規模での1カ月程度の延長方針」を受け、選手及び来場者の安心・安全を第一と考え、3・4月に続き5月31日『Owltech presents PANCRASE315』を8月23日に延期する事に致しました。

緊急事態宣言が1ヶ月延長になる見通しでは仕方がないか。パンクラスはこれで3ヶ月連続の大会延期となる。次回大会は7月5日を予定。