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【UFN230】ザ・いぶし銀!エルキンスが巧みなスクランブルでTJ・ブラウンにRNCで一本勝ち

<フェザー級/5分3R>
ダレン・エルキンス(米国)
Def.3R2分23秒by RNC
TJ・ブラウン(米国)

ブラウンがジャブと右カーフキック。エルキンスはそこに右のパンチをかぶせる。ブラウンはサウスポーにもスイッチし、エルキンスは右をフェイントにしたダブルレッグでテイクダウンを奪う。エルキンスはトップキープして足を一本抜き、ブラウンはハーフガードからエルキンスの足を抱えて潜りスイープを狙う。エルキンスはブラウンの首を抱えつつ、寝かせてトップキープする。

ブラウンも脇を差して立ち上がり、ダブルレッグでエルキンスをケージまで押し込むと、持ち上げるようにしてテイクダウンする。エルキンスはニーシールドで距離を作って、体を起こして組みつく。四つ組みの攻防になると、エルキンスがバックをとってグラウンドへ。RNCを狙っていく。

2R、ブラウンがプレッシャーをかけて右アッパーから左フック、ジャブとヒザ蹴り。エルキンスに組みつかせずに距離を保ち、右のカーフキックを蹴る。さらに構えをスイッチして右アッパーを打つブラウンだが、エルキンスがそこにダブルレッグを合わせる。スイッチでバックを狙うブラウンに対し、エルキンスがスクランブルで競り勝ってサイドポジションへ。

ブラウンも脇を差して立ち上がりダブルレッグでテイクダウンし、亀になるエルキンスのバックを狙う。エルキンスは正対して上のポジションを取り返す。ブラウンがハーフガードから体を起こしてシングルを狙うと、エルキンスはがぶってコントロール。ブラウンも頭を抜いて立ち上がる。

エルキンスは再びブラウンの右アッパーにダブルレッグを合わせてテイクダウンし、ブラウが立つところでバックへ。ブラウンも正対してエルキンスを寝かせるが、エルキンスは亀になって前転し、トップポジションを取り返す。最後はエルキンスがハーフガードでトップキープしてラウンドを終えた。

3R、ブラウンがジャブでプレッシャーをかけて左フック。エルキンスはブラウンの右に合わせてシングルレッグで組み付き、そのままケージに押し込む。ブラウンがギロチンチョークを狙うと、エルキンスがダブルレッグで両足を束ねて上のポジションを取る。

ブラウンも亀になって立ち上がろうとするが、エルキンスはそれを寝かせてバックへ。ここからパーム・トゥ・パームでRNCを極めて、ブラウンからギブアップを奪った。UFCデビューから14年目、39歳のエルキンスがブラウンに一本勝ちし、UFC28戦目を勝利で飾った。


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Report TJ・ブラウン UFC UFC ESPN23 カイ・カマカIII ブログ

【UFC ESPN23】反撃覚悟のフィニッシュ志向=ブラウンが、ファイトをまとめたカマカ3世から判定勝ち

<フェザー級/5分3R>
TJ・ブラウン(米国)
Def.2-1:29-28.29-28.27-30
カイ・カマカ3世(米国)

ブラウンの左ジャブ、右ローに対して、カマカが右ストレートから左を打ち込む。ブラウンのミドルをブロックし、ローをかわしたカマカは左フック、ヒザ蹴りをボディに受けても右ショートフックを打っていく。カマカはステップイン&右を当て、ブラウンの前進には左フックを被せていこうとする。ブラウンは鋭い左ボディフックを当て、ローに右アッパー、そしてスイッチして左ストレートをヒットさせる。

ダブルレッグを切ったカマカは、左ハイを押し倒しボディにパウンを落とし、足を抱えたブラウンどはガードを取り直しスイープで浮かせる。カマカはスタンドに戻り、近い距離のパンチの応酬でカウンターを入れる。ブラウンは打ち終わりにワンツーを被弾したが、一進一退の攻防のなかでオーソよりサウスポーの方が精度が高いところを示した。

2R、サウスポーで構えたブラウンに右ハイを当てたカマカ。ブラウンはオーソに戻して右ストレートをヒットさせる。動きが止まり、軸が乱れるカマカに追撃を掛けたが、ひと呼吸をおいてからの右に、右のカウンターを合わされ逆に倒される。カマカはパウンドを落としつつ、トップコントロールに努める。ブラウンはハーフからキムラをセットし、肩を極めに掛かる。

耐えたカマカは立ち上がってエスケープ、ここからも拳の届く距離でのキックが織り交ぜたボクシングマッチが続き、ブラウンは左ジャブ、カマカが左前蹴りを入れる。とブラウンは残り30秒を切りダブルレッグでテイクダウンを決めた。

最終回、ブラウンは右ローからジャブ、左フックを伸ばす。カマカはダブルレッグを切り、スプロールの状態ですかして上を奪取する。ここもコントロールのカマカはオモプラッタの仕掛けは腕を抜き、バックへ。正対して離れたブラウンが、ボクシング戦を仕掛けるも重心が浮き過ぎたが、右を振るって前に出てきたカマカの肩が当たり、後方に崩れる。

カマカのマウント狙いを察知し、足を戻しバックを譲りつつスイッチを狙ったブラウン。スタンドで離れた両者は、ここで近距離で殴り合いへ。ブラウンは蹴りをキャッチしてフックで倒すと──、なんと足関節を取りにいく。カマカはすかさずトップを取り、キムラを防いでタイムアップを迎えた。

最後の最後までアグレッシブだったブラウン、試合をまとめにかかりトップを制したカマカ。ジャッジは2-1でブラウンを支持し、カマカは唖然とした表情を浮かべた──ファイト・オブ・ザ・ナイト系西部劇ファイトだった。


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Interview TJ・ブラウン UFC UFC ESPN23 カイ・カマカIII ブログ

【UFC ESPN23】日本所縁のハワイアンMMA一族出身、カイ・カマカ3世「修斗ととても身近だった」

【写真】ハワイアン・ロコ・スタイルのカイ・カマカ3世。現在UFCでは1勝1敗、新しい環境で2勝目を得ることができるか(C)UFC

1日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC on ESPN23「Reyes vs Prochazka」で、カイ・カマカ3世がTJ・ブラウンと対戦する。

Bellatorハワイ大会からLFAを経て、UFCデビューを果たした彼は日本所縁のハワイアンMMAファミリーの一員だ。


──カイのお父さん、カイ・カマカJrは元MMAファイターで、ハワイでプロ修斗公式戦を組んでいたウォリアーズ・クエストのプロモーターだった。そしてお父さんのお姉さんの旦那さんがロナルド・ジューン。別のお姉さんはレイ・クーパーと結婚していて、2人の息子がレイ・ブラダボーイ・クーパー3世という認識で良いでしょうか。

「その通りだよ。凄く知っているんだね」

──まだカイが4、5~7歳ぐらいまでハワイのMMAを頻繁に取材し、ワイパフの高校のレスリングマットを使用していたジーザス・イズ・ロード(JIL)ジムの練習をカバーしたこともあります。

ZoomインタビューでBJ・ペン流のポーズを取ってくれた

「ワォ!! 僕が物心がついた時から、あのマットでボクシングやレスリングをするようになった場所だよ」

──その後JILジムは808ファイトファクトリーと2派に別れ、カイのお父さんやロン・ジューンは後者で、レイや従弟のボーゾー・パーリングは前者の所属になっていました。

「808ファイトファクトリーはそれから暫らくして活動を辞め、JILジムは売却されたから、2つのジムともなくなってしまったんだ。でもウォリアーズ・クエスト、ランブル・オン・ロックを見て育った僕がMMAファイターを目指すようになったのは当たり前のことだった。そして去年の11月までアンクル・レイのガレージで練習をしていたよ」

──ただしお父さんや叔父さんの世代はMMAだけ食べることはできず、他の仕事をしていたと思います。彼らはMMAファイターになることに反対しなかったですか。

「皆、とにかく大学に進学するようという方針だったよ。ただファイトだけするのではなくてという感じで。僕はレスリングでカレッジに進学して、卒業直後からプロの試合に出るようになったんだ。

この間にMMAは変わり、父たちの頃とは違いフルタイムで向き合えるモノになった。そしてアンクル・レイのガレージでは3年間練習した。あとはマックス・ホロウェイのキャンプに参加させてもらったりもしていたよ」

──そして今はラスベガスのエクストリーム・クートゥアーの所属になりました。

「UFCで戦うことになり、より近い位置に身を置きたいと思いベガスに引っ越してきた。ハワイはまだコロナ対策で色々と不便なことは多いけど、練習に関してはこれまで通りにできるようになっていた。でも、ベガスだとUFCファイターはUFC PIが使用できるし、ホントにいつでもUFCに出場できる状態にしておこうと思ってこっちに来たんだよ」

──ベガスに移って初めての試合、TJ・ブラウン戦が土曜日に控えています。ブラウンの印象を教えてください。

「前に出て戦うレスラーであり、ボクサーだよね。でもコーチやチームメイトの声を聞いて戦えば問題ないよ」

──ブラウンはスイッチヒッターですが、オーソの相手と戦う時はサウスポーに構えることが多いです。

「願ったり叶ったりだよ。僕のメイントレーニング・パートナーはサウスポーだから、本来はサウスポー対策って大変なんだけど、どちらかといえばそっちの方が戦いやすいんだ」

──カーフでダメージを受けることがブラウンはありました。

「それはTJ・ブラウンだけでなくて、皆がそうだよ。そこも踏まえて全局面で準備をしてきたよ」

──ところで今、カイも含めハワイ出身の若い選手が北米MMA界では存在感を増しています。

「きっとね、ハワイアンは生まれながらタフで、コーチに教わっても身につけることができないモノを持っていると思う。どれだけ一生懸命に練習しても、手に入らない何かを僕らは持っているんだ」

──その1人である従弟のブラダボーイがPFLで100万ドルを素手に獲得しています。

「やる気が出るよ。そりゃお金は欲しいけど、ブラダボーイが凄くアグレッシブな僕らのスタイルで活躍できていることで、俄然やる気になれる。一緒に練習してきたし、ブラダボーイがデカゴンで表現していることは、僕もできなわけがないってモチベーションになっているよ。

同時に僕はUFCで戦っていることを誇りに思っている。MMAファイターなら誰だってUFCで戦いたいはずだ。朝、目が覚めて『UFCファイターになりたい』と思って皆、ハードな練習に向かっていく。そんなプロモーションはUFCだけだろう? 他のプロモ―ションにはあり得ないこと。だからUFCで戦えることのプライドを持っているけど、そのためにもここで戦い続けないといけない」

──激しい生き残り合戦で勝ちあがるために、土曜日はどのような試合をしたいと思っていますか。

「これまで通り、激しい試合をする。でも、その中身は別物だ。新しい練習環境、コーチ、練習仲間を得て僕は生まれ変わった。これまでの試合の僕と、次の試合の僕は別人だよ。TJ・ブラウンがあのままだと思っているようだと、大変な目に合うよ。けれどもファンに喜んでもらえる試合をするという点に変わりはないから」

──ハワイは日本人に身近な場所です。そのハワイの選手たち、カイや皆の活躍が楽しみです。

「ありがとう。最初に言ってもらったように僕のファミリーは日本ととても身近だった。いや、日本の修斗とね。アンクル・レイもアンクル・ロンも修斗で試合をした。父と叔母のモニカ(レイ・クーパー夫人)は修斗ハワイをプロモートしていた。

修斗って僕のなかで大きな存在だったんだ。アンクル・レイは修斗でジェイク・シールズやエルミス・フランカと戦っているしね。僕の家族にとってもそうだし、MMAの歴史のなかで日本は大きな存在だよ。僕はそんな日本に感謝しているし、アジアを代表して戦うという気持ちでいる。だから日本のファンも僕をサポートしてくれると嬉しいよ」

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