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デイナ・ホワイト「ジョー・ローゾンにも引退して欲しい」/ローゾンが反論

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なんてこったい!『UFC on ESPN 37』ドナルド・セラーニ vs. ジョー・ローゾンが再び直前で中止/ローゾン「急に左膝がおかしくなった」(2022年06月19日)

 こちらの続報。


 『UFC 292: Sterling vs. O'Malley』の前日にジョー・ローゾンが同大会への出場を希望していたものの断られていたことを明かし以下のコメント。

「僕はトライした。だけど上手く行かなかった。何度も何度もテキストメッセージを送ったけど、僕のサービスは必要ないと言われた。誰とでも戦うつもりだったけど、できればチェイス・フーパーと戦いたかった。彼は同じ地元出身のニック・フィオーレに勝ったばかりだった。僕にとって本当に良いマッチアップになると確信している。もしかしたらこれが最後の試合になるかもしれないが、上手く行かなかった。本当に、本当に頑張ったけど、ダメだった」

Joe Lauzon(Sherdog)

 ジョー・ローゾンは現在39歳。マサチューセッツ州出身の「ご当地ファイター」です。2019年10月の『UFC on ESPN 6: Reyes vs. Weidman』でジョナサン・ピアースに1R TKO勝ちして以来4年近く試合をしていません。2022年5月の『UFC 274: Oliveira vs. Gaethje』でドナルド・セラーニと対戦予定でしたがセラーニの体調不良により同年6月の『UFC on ESPN 37: Kattar vs. Emmett』に延期、しかし今度はローゾンが膝を負傷し中止されていました。


 デイナ・ホワイトは以下のコメント。

「彼のサービスが必要なかったわけではない。彼から打診があった時点でカードは埋まっていたんだ。私はジョーにも引退して欲しい」

「クリス・ワイドマンのようなものだよ。ワイドマンは頂点を極めて史上最高の選手の一人にも勝っている。そして今はどうだ? また膝を負傷してクレイジーな手術をする必要があるかもしれない。彼は全てを成し遂げた。UFCで達成すべきことは達成した」

「ジョー・ローゾンはかつてファイト・オブ・ザ・ナイトの最多記録を保持していた。The Ultimate Fighterでも活躍した。このスポーツで多くのことを達成した。もういい歳なんだし、潮時だろう」


 これに対しローゾンは以下のコメント。

「デイナの主張は年齢のこととか、何もかも間違ってはいない。クリス・ワイドマンが膝を痛めたのを見て、僕も想定はしていた。デイナは間違っていない…僕たちはいつも素晴らしい関係を築いてきたし、トップに立つことがどれだけ難しいことなのかも知っている。

 僕は『いつでも、どこでも、誰とでも』戦うとは言っていない。この4年間、新型コロナウイルスやUFC APEX、その他全ての戦いについて、ブーイングを飛ばしたこともない。前回のボストンでの試合が最後の試合になるのなら、それはそれで仕方がない。だけど、僕はずっと、納得のいく機会があれば応じると言ってきた。『これは僕にとって絶対に意味のあるシナリオだ』と言ったが、どうやらUFCにとっては意味がなかったようだ。

 僕はメディアやファンを利用してゴリ押ししようとしたことはない。前日計量の日になって明らかに手遅れになるまで黙っていた。でも、UFCとの交渉は数ヶ月前から始まっていたんだ。

 もしも来週試合のオファーが来て、それが僕にとって意味のないものだったら断るつもりだ。ボストンでの試合はいい機会だったけど、今回は上手く行かなかった。UFCのことは今でも大好きだし、いつも良くしてくれている。だけど、この大会に出られなかったのは明らかに残念だった」
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UFC287:第8試合・ラウル・ロザスJr. vs. クリスチャン・ロドリゲス

バンタム級だったが、ロドリゲスが1ポンドオーバーしキャッチウェイトに。

ロザスJr.は昨年コンテンダーシリーズで勝利し、17歳でUFCと契約。昨年12月のUFCデビュー戦は、0勝2敗のジェイ・ペリン相手にタックルからスタンドバックにつくと、そのままバックから離れず最後はチョークで一本勝ち。しかし相手がUFC最下層の選手のため、まだどれくらいの実力なのかわかっていない。判定勝ちはコンテンダーシリーズでの試合のみで、後は1KO・5一本勝ちの7勝0敗。18歳でプロデビューからはまだ1年半ながら、ナンバーシリーズのメインカードに抜擢された。

ロドリゲスは昨年2月に欠場選手の代役として階級上のフェザーでUFCデビュー。UFC2勝1敗のジョナサン・ピアース相手に判定負けしたものの、ギロチンやガードからの腕十字などを決めかける場面もあった。本来の階級に戻した前戦は、逆に代役での急遽デビューとなったジョシュア・ウィームズと対戦。テイクダウンを奪われ下になった体勢からアナコンダチョークに入ってタップアウト勝利した。ロドリゲスも一般的には若い25歳で、キャリアもまだ4年に満たない。

いきなりタックルで突っ込んだロザスJr.。ロドリゲス受け止めたが、そのままケージに押し込む。入れ替えて膝を入れるが、ロザスJr.また入れ替える。入れ替え合いが続く。ロザスJr.、シングルレッグから足を抱え上げてテイクダウン。亀になったロドリゲスにギロチン。引き込むが、ロドリゲスサイドに出て外した。バックを狙ったロドリゲスだが、ロザスすぐにタックルから立つとスタンドバック。投げるロザスJr.。こらえるロドリゲスだが背中に乗った。背負われたままチョーク。しかし防いでいるロドリゲス。顎ごと絞めてフェイスロック。後方に倒れてグラウンドで絞めるが、ロドリゲス腕を掴んで外した。バックから腕十字をセットしようとしたロザスJr.。しかし入れず。ホーン。

1RロザスJr.。

2R。ロザスJr.またタックル。切ったロドリゲス。ロザスJr.今度は引き込んで足関を狙うが、上半身を固めたロドリゲス。亀になったロザスJr.のバックに回る。立って離れたロドリゲス。ロザスJr.のタックルにカウンターの膝。かまわずタックルに入る。投げを狙うがロドリゲスこらえる。離れた。ロザスJr.またタックル。スタンドバックに回った。引き込もうとしたロザスJr.だが、ロドリゲス反転して上になり押さえ込む。サイド。ケージを蹴って頭を足で挟もうとしたロザスJr.だが防いだロドリゲス。上から肘。ロザスJr.亀になりスクランブルで上を取り返そうとするが、ロドリゲス上をキープ。ケージを蹴ったロザスJr.だが、ロドリゲスバックに回った。動きが落ちてきたロザスJr.。四の字バック。バックからパウンド。チョークを狙いつつ殴るロドリゲス。残り30秒。肘・パンチを入れるロドリゲス。ホーン。

2Rロドリゲス。ロザスJr.、動きが落ちてきた。

3R。パンチを打ち込むロザスJr.。飛び膝を狙ったがロドリゲスのパンチを貰う。バックブローを放つがまたパンチを貰う。ロドリゲス、タックルに入らせない間合いをキープしている。ロザスJr.タックル。シングルレッグでしがみついたが切られた。スタンドに。またタックル。今度は足もクラッチできず。またスタンドへ。またタックル。切ったロドリゲスがバックに回りパウンド。マウント!動いて逃れようとするがバックマウント。パウンド。逃げられないロザスJr.。バックから肘。ロザスJr.、もう逃れる体力がないか。かなり苦しそう。ロドリゲスはチョークを狙いつつ、バックキープで削っていく。残り30秒で足のロックを外したロドリゲス。スタンドに。パンチで出る。タイムアップ。

判定三者29-28でロドリゲス勝利。最年少ロザスJr.は初黒星。

元気のいい子どもを大人のファイトで下したロドリゲス。まあ、体重オーバーしているが…。

ロザスJr.、序盤の動きは良かったが、さすがにあの動きがフルランド持つはずもなく、失速した後半はタックルを切られ、スタンドで撃ち合える打撃もなく完敗。まだまだ成長が必要。

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UFC287:オッズ/予想と展望

アレックス・ペレイラ 2.10
イズラエル・アデサニヤ 1.77
ギルバート・バーンズ 1.21
ホルヘ・マスヴィダル 4.80
ロブ・フォント 2.60
エイドリアン・ヤネス 1.53
ケビン・ホランド 1.41
サンチアゴ・ポンジニッビオ 3.05
ラウル・ロザスJr. 1.44
クリスチャン・ロドリゲス 2.90
クリス・カーティス 2.05
ケルヴィン・ガステラム 1.80
ミシェル・ウォーターソン・ゴメス 2.40
ルアナ・ピニェーロ 1.61
ジェラルド・マーシャート 2.60
ジョー・パイファー 1.53
カール・ウィリアムズ 1.22
チェイス・シャーマン 4.70
シンシア・カルビー3.35
ルーピー・ゴディネス 1.36
イグナシオ・バハモンデス 1.29
トレイ・オグデン 3.85
シャイラン・ヌアダンビク 1.51
ティーブ・ガルシア 2.65
ジャケリン・アモリム 1.42
サム・ヒューズ 3.00

メインは先月に続き、絶対王者が敗れて王座から陥落した試合のダイレクトリマッチ。

前回は王者アデサニヤが1R終盤にパンチでペレイラをぐらつかせ、2Rこそペレイラにテイクダウンされ落としたものの、3R・4Rも打撃でリード。後が無くなった5Rに、ペレイラがパンチを効かせてラッシュで逆転KO勝ち。キックでの2連勝と合わせて、対アデサニヤ3連勝とした。

前回はお互い今まで見せたことがなかったグラウンドの展開にも持ち込んでいたが、そこからの攻めはやはり不慣れに見えた。ただ、アデサニヤは最終的にKO負け、ペレイラは勝ったにせよ4R中3Rを取られている内容で、両者ともに差をつけるためにグラウンドを磨いてくるという可能性はある。

オッズは前回同様アデサニヤがフェイバリットだが、差はわずか。MMAでもKO負けしたことで、アデサニヤに苦手意識が埋め込まれている可能性もある。

判定でアデサニヤ勝利と予想。

セミウェルター級タイトル挑戦経験者対決だが、1年1ヶ月ぶりの試合となるマスヴィダルは現在3連敗中(ウスマン×2、コビントン)。年齢も38歳と若くなく、この試合が正念場。バーンズは元同門ウスマンのタイトルに挑戦した試合は3RKO負けしたが、その後2勝1敗。1敗の相手はチマエフで、1Rにパンチでダウンを喫したものの、そこから盛り返し、最後はどちらが勝ってもおかしくない内容だった。

この所勝てていないマスヴィダルの評価が低く、オッズでは今大会一番のアンダードッグ。

バーンズ一本勝ち。

メインカードでは、最年少UFCデビューを果たしたラウル・ロザスJr.18歳のUFC2戦目も組まれている。初戦はすぐにタックルに入り、バックを奪うと一度も逃さず最後はチョークで一本勝ち。完勝だった一方で、相手がUFC最下層レベルだったため、実力が良くわからなかった。今回の相手ロドリゲスも、25歳でUFCでは十分若い選手だが、UFC戦績は1勝1敗。負けたのは直前の代役で出た階級上のフェザー級での試合。相手も現在5連勝中のジョナサン・ピアースで、その試合では敗れたが、ギロチンや腕十字でチャンスを作る場面もあり、一方的ではなかった。ロザスJr.にとっては真価が問われる試合。

第1試合開始は朝7時より。メインカードは11時から。速報します。

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3.11『UFC Fight Night 221』でサイド・ヌルマゴメドフ vs. ジョナサン・マルティネス、トニー・グレイヴリー vs. ビクター・ヘンリー等複数の試合が判明


 UFCが3月11日にネバダ州ラスベガスで開催する『UFC Fight Night 221: Yan vs. Dvalishvili』でサイド・ヌルマゴメドフ vs. ジョナサン・マルティネスのバンタム級マッチが行われることをイリジウム・スポーツ・エージェンシーが発表。

 ヌルマゴメドフは昨年12月の『UFC Fight Night 216: Cannonier vs. Strickland』でサイドヨクブ・カクラモノフに2Rニンジャチョークで勝利して以来の試合で4連勝中。現在UFCバンタム級ランキング14位。マルティネスは昨年10月の『UFC Fight Night 212: Grasso vs. Araujo』でカブ・スワンソンに2R TKO勝ちして以来の試合で4連勝中。


 同じく『UFC Fight Night 221: Yan vs. Dvalishvili』でヒカルド・ハモス vs. オースティン・リンゴのフェザー級マッチが行われることをMMAJunkieのノーラン・キング記者が確認したとのこと。

 ハモスは昨年6月の『UFC on ESPN 37: Kattar vs. Emmett』でダニー・チャベスに1R KO勝ちして以来の試合。リンゴは2021年8月の『UFC on ESPN 29: Cannonier vs. Gastelum』でルイス・サルダナに判定勝ちして以来1年7ヶ月ぶりの試合で2連勝中。昨年2月の『UFC Fight Night 201: Walker vs. Hill』でジョナサン・ピアースと対戦予定だったものの欠場、昨年7月の『UFC on ESPN 39: dos Anjos vs. Fiziev』でデビッド・オナマと対戦予定だったもの欠場していました。


 同じく『UFC Fight Night 221: Yan vs. Dvalishvili』でトニー・グレイヴリー vs. ビクター・ヘンリーのバンタム級マッチが行われることをMMAJunkieのノーラン・キング記者が確認したとのこと。

 グレイヴリーは昨年9月の『UFC Fight Night 210: Sandhagen vs. Song』でジャヴィッド・バシャラットに判定負けして以来の試合。ヘンリーは昨年10月の『UFC Fight Night 212: Grasso vs. Araujo』でハファエル・アスンソンに判定負けして以来の試合。


Vitor Petrino(Sherdog)

 同じく『UFC Fight Night 221: Yan vs. Dvalishvili』でヴィトー・ペトリーノ vs. アントン・トゥルカリのライトヘビー級マッチが行われることをEuroSportのマルセロ・ドルフ記者が確認したとのこと。

 ペトリーノは現在25歳のブラジル人でMMA戦績7勝0敗。昨年9月の『Dana White's Contender Series 53』でホドルフォ・ベラートに2R KO勝ちして以来の試合で今回がUFCデビュー戦。トゥルカリは昨年9月の『UFC 279: Diaz vs. Ferguson』で行われたUFCデビュー戦でジャイルトン・アルメイダに1Rリアネイキッドチョークで敗れて以来の試合。


 同じく『UFC Fight Night 221: Yan vs. Dvalishvili』でアリアネ・リプスキ vs. J.J.アルドリッチの女子フライ級マッチが行われることをMMAFightingが確認したとのこと。

 リプスキは昨年8月の『UFC on ESPN 41: Vera vs. Cruz』でプリシラ・カショエイラに1R TKO負けして以来の試合。アルドリッチは昨年6月の『UFC Fight Night 207: Volkov vs. Rozenstruik』でエリン・ブランチフィールドに2Rギロチンチョークで敗れて以来の試合。続きを読む・・・
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MMA MMAPLANET o ジョナサン・ピアース ダレン・エルキンス ボクシング

【UFN ESPN42】エルボーで流血させ、軸を取り戻したピアースがエルキンスにゾンビファイト許さず判定勝ち

<フェザー級/5分3R>
ジョナサン・ピアース(米国)
Def.3-0:30-26.30-27.30-27
ダレン・エルキンス(米国)

ピアースが試合開始直後に右前蹴りを顔面に届かせる。左の前蹴りに続き、右の前蹴りを再びエルキンスの顔に入れたピアースだが、シングルレッグで倒されバックを許しそうになる。スクランブルでシングルを潰し、ギロチンを仕掛けたピアースは打撃の間合いに戻ると前蹴りを繰り出す。ダブルレッグのフェイクから右を当てたエルキンスはクリンチ戦を狙い、離れ際に右フックを振るう。距離ができると前蹴りを続けるピアースに対して、ピアースは構えを変えて右前蹴り、前に出てきたエルキンスに右をヒットさせる。直後の跳びヒザは空を切り、姿勢を乱したピアースだが、エルキンスは付け込むことはできない。パンチを振る際、スリップすることが多いエルキンスはパンチも頭が突っ込みすぎだ。

バックステップをかわし、近い距離ではヘッドムーブでエルキンスの攻撃をかわすピアースが組んでシングルレッグでテイクダウンを決める。力強いパウンドを打ち下ろすピアースをガードの中に収めたエルキンスは左目じりをカットし初回を落とした。

2R、組んできたエルキンスを潰して右を入れたピアースが、逆にケージに押し込む。ピアースはエルボーを打って離れる。左ジャブのダブルから右を当て、エルボーを打ち込んだエルキンスがピアースのテイクダウン狙いを切って間合いを取り直す。ジャブに右のカウンターを決めたピアースは、前蹴りが無くなり組みが増える。ダーティーボクシングで攻めようとしたピアースは反撃を受けて離れると、右カーフを効かせる。

ところが直後の前蹴りを空振りし、尻餅をついたピアースは組まれてバックを許す。思わず金網を掴むシーンもあったピアースは、自ら尻をつけてバックグラブを狙ったエルキンスに対し、正対してトップを取りきると勢いのあるパウンド&エルボーで攻めこむ。立ち上がって足を畳みに行ったピアースに対し、エルキンスは足関節を狙う。ピアースのポスチャーは強く、エルキンスは下を強いられて引き続きパウンド&エルボーを打たれ続ける。左の連打を受けるなど、厳しい時間が続くエルキンスは懸命にハーフで耐える展開が続きサバイブに成功した。

最終回、ジャブから前に出るエルキンスに対し、ピアースがアッパーを狙う。それで組んでケージにピアースを押し込んだエルキンスは、自ら離れ逆にテイクダウン狙いを切ってパンチを打っていく。左の前蹴りも、上体が後ろに沿ってしまっているピアースは疲れが明らかだ。この展開になると、前に出る意志力で上回るエルキンスのペースになるか。

しかし、エルキンスも疲れとダメージが蓄積しており、蹴り足を掴んでのテイクダウン狙いも前方に姿勢を乱して下になってしまう。そこに左エルボーを受けて、カットから大量の流血が見られたエルキンスはドクターチェックも、すぐに試合が再開される。ピアースはここから姿勢が良くなり、圧が高くなりエルキンスのステップインに右を合わせる。ラフな展開に持ち込ませない動きを取り戻したピアースは右ボディフックを入れ、エルキンスの前進をジャブで止める。

エルキンスは右オーバーハンドを入れ、左フックも当てたがピアースには軸があり、ダメージを与えることはできない。それでも最後まで前に出てくるエルキンスにエルボーを入れ、組まれても内股で投げたピアースがパウンドを落としてタフファイトを締めくくった。

結果、ピアースが3‐0の判定勝ちを手にした。


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【UFC ESPN42】バルベレナと対戦、ハファエル・ドスアンジョス「ウェルター級は体を虐めることがない」

【写真】相当に渋さが増してきたドスアンジョス。2008年6月にパンクラスに来日。その5カ月から、14年に渡りオクタゴンで戦い続けてきた (C)MMAPLANET

3日(土・現地時間)、フロリダ州オーランドのアムウェイ・センターで開催されるUFC on ESPN42「Thompson vs Holland」で、ハファエル・ドスアンジョスがブライアン・バルベレナと対戦する。

元UFC世界ライト級王者のドスアンジョスは、近年ではライト級とウェルター級を行き来してキャリアを重ねてきた。黒星が続くこともあった38歳のベテランが、再度ウェルター級で戦う。ドスアンジョスはライト級とウェルター級の両階級で世界のトップと戦い続けてきたキャリアの終盤を迎え、試合までのプロセスをエンジョイすることの大切さを話してくれた。


――バルベレナ戦まで4日、今の調子はどうでしょうか。

「ウェルター級で再び戦うことになって、凄く良い感じだよ。ライト級で戦っていた時のように減量で体を虐めることがないからね。素晴らしいコーチ、最高の練習仲間と一緒にキャンプでやるべきことを完遂できた。やはり減量は体を痛めつける。そこまで体重を落とす必要がないから、ウェルター級だとキャンプの時の体調も良いままだし」

――ダイエット・コンペティションかと思うほど、試合前に体を虐めぬいている選手がいることは絶対ですね。

「そうなんだ。それでは戦うこと以外にストレスを感じてしまう。結果、キャンプをエンジョイできない。僕のように長く戦っていると、試合までの日々を楽しく過ごせるかどうかは凄く大きな意味を持つようになってくる。2つの階級で世界のトップと戦い続けてきたから、僕は自分が何をすべきか分かっている。

前回はライト級で戦って負けてしまった(※7月にラファエル・フィジエフに5RKO負け)けど、何がベストか。それはウェルター級で戦い、試合までのプロセスを楽しむこと。それが今の僕には必要なことで。そうやって過ごした今回のキャンプ自体がハッピーで、家族もフロリダにやってきた。もう、あとは戦うだけだよ」

――ウェルター級で戦うと、対戦相手がより大きいということはないですか。

「確かにウェルター級で戦うと、普通は対戦相手が少し大きい。でも大した問題じゃない。 僕は自分のサイズを知っている。それでも十分に力強く戦うことができるし、キャンプ中も体が一切ストレスを感じていないからフレッシュなんだ」

――かつてはKINGS MMAに所属していたように米国で練習していれば、飛行機での長旅もなく開催地に行けることが多いです。それでもハファエルは1年前からブラジルに戻り、今ではノヴァウニオンで練習をしています。

「米国には10年も住んでいた。去年、ケガをして手術をブラジルで行った時に戻ろうと決めたんだ。練習に関しては何も問題ないし、家族も自分のファミリーと近い距離での生活ができる。だから家族の皆も、この決断を喜んでいたよ。練習も家族との生活も最高だよ」

――そんななか対戦するバルベレナの印象を教えてください。

「パンチが重いタフファイター、喧嘩屋だね。でも、自信はあるよ。MMAを戦うということにおいて、打撃と組み、寝技をよりミックスできているのは僕の方だからね。46戦目、ファンに喜んでもらえる試合をしたい。自分がどれだけできるかを示したうえで、ファンに楽しんでもらいたいと思っているよ」

――38歳、UFCでライト級世界王者にもなったハファエルが、ここまで戦うことにモチベーションをキープできるのはなぜでしょうか。

「今も高いレベルで競いあっているかだよ。僕より試合数の多い選手はいるけど、試合の数よりも誰と戦ってきたのかが重要なんだ。ライト級時代、ベルトを巻く位置でファンに良い試合を期待され、応えることができた。ウェルター級に階級を上げても、同じように世界のトップと戦ってきた。そして、ファンの期待に応えることができたと思っている。UFCでずっとトップ選手と戦い続けることができたからこそ、これからも皆に良い試合を見てもらいたいと思っている」

――SUGでドラルド・セラーニと対戦したように、グラップリング戦にも出場したこともあります。

「あれはちょうど試合がない時期に、5分間のグラップリングとしては高額のオファーだったから出たんだ(笑)。ケガもなかったし、戦える状態にあった。なら断る理由はないからね」

――柔術黒帯のハファエルの格闘技への愛が、そうさせたのかと思っていました(笑)。

「いやあくまでもビジネス。良いビジネスだから、カウボーイと試合をしたんだよ(笑)」

――なるほど(笑)。ズバリ言っていただきスッキリしました。そして、今日は試合前の忙しい時にインタビューを受けてもらってありがとうございました。

「こちらこそ、アリガトゴサイマシタ。土曜日は日本のファンに喜んでもらえる試合をする。そしてまた日本に行きたい。今後は家族と一緒にね」

■視聴方法(予定)
12月4日(日・日本時間)
午前9時00分~UFC FIGHT PASS

■対戦カード

<ウェルター級/5分5R>
スティーブン・トンプソン(米国)
ケヴィン・ホランド(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ハファエル・ドスアンジョス(ブラジル)
ブライアン・バルベレナ(米国)

<フライ級/5分3R>
マテウス・ニコラウ(ブラジル)
マット・シュネル(米国)

<ヘビー級/5分3R>
タイ・ツイバサ(豪州)
セルゲイ・パブロヴィッチ(ロシア)

<ミドル級/5分3R>
ジャック・ヘルマンソン(スウェーデン)
ロマン・デリツ(ジョージア)

<ミドル級/5分3R>
エリク・アンダース(米国)
カイル・ダウカウス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ニコ・プライス(米国)
フィリップ・ロウ(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
アンジェラ・ヒル(米国)
エミリー・ダコーテ(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ニナ・ヌネス(米国)
シンシア・カルヴィーロ(米国)

<ライト級/5分3R>
クレイ・グイダ(米国)
スコット・ホルツマン(米国)

<ライト級/5分3R>
マイケル・ジョンソン(米国)
マーク・ディアキーシー(英国)

<フェザー級/5分3R>
ダレン・エルキンス(米国)
ジョナサン・ピアース(米国)

<女子フライ級/5分3R>
トレイシー・コーテズ(米国)
アマンダ・ヒーバス(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
ナタン・レヴィ(イスラエル)
ヘナロ・ヴァルデス(英国)

<フェザー級/5分3R>
フランシス・マーシャル(米国)
マルセロ・ロホ(アルゼンチン)

<女子ストロー級/5分3R>
ジャスミン・ハウレギ(メキシコ)
イステラ・ヌネス(ブラジル)

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【UFC ESPN42】ノヴァの注目株、マテウス・ニコラウ「ジャパニーズネクタイを教えてくれたのは……」

【写真】Shooto BRからTUF BR→UFC、3勝1敗でフリーとなりBRAVE CF経由でUFCと再契約。その後は3連勝中のニコラウに初インタビューを試みた (C)MMAPLANET

3日(土・現地時間)、フロリダ州オーランドのアムウェイ・センターでUFC on ESPN42「Thompson vs Holland」が開催される。

スティーブン・トンプソン✖ケヴィン・ホランドがヘッドライナーの同大会のメインカードに、フライ級のマテウス・ニコラウ✖マット・シュネル戦が組まれている。名門ノヴァウニオン所属のニコラウは、オクタゴンで通算6勝1敗という戦績を残している。

そんなニコラウは日本的にはワールド──国際的にはジャパニーズネクタイを技のレパートリーに加えている。なぜジャパニーズネクタイなのか。その答えにノヴァウニオンの強さが表れていた。


――今週末、マット・シュネルと対戦します。今の調子はいかがですか。

「バッチリだよ。ファイトキャンプも先週末に終えて、フロリダにやってきた。僕らの言葉でいえばシャベ・ジ・オーロ(chave de ouro)、英語だとゴールデン・キー……黄金の鍵で、ドアを開けることができる──まぁ絶好調だってことだよ(笑)」

──今回の試合の準備は、どこで行ってきたのですか。

「基本的にリオデジャネイロのノヴァウニオンでキャンプを行い、時々サンパウロに行ってアレックス・カルドゥーゾとボクシングの練習をしてきた」

──ジャクソン・ウィンクMMAの所属だった時期があったかと思うのですが、もう米国では練習していないのですか。

「この試合は100パーセント、ブラジルだけで準備してきた。ジャクソン・ウィンクには2016年かな1年ほど練習していた時期がある。それからサンパウロのデミアン・マイアの下で1年トレーニングして、5年前にノヴァウニオンに戻ってきたんだ。僕はもともと18歳の時からノヴァウニオンで練習してきたんだよ」

──ブラジル人ファイターも米国のジムで練習をすることが多いですが、マテウスはなぜ1年で米国から戻ったのでしょうか。

「米国のジムでトレーニングをするのはビジネスとして、試合の機会を手にしやすくなるからだよ。UFCは米国の会社で、イベントのほとんどが米国で開催されている。だからブラジルにいるよりも、チャンスは多い。

でも、僕はUFCと契約しているから自分にとってベストの場所で練習する。それがブラジルであり、またノヴァウニオンに戻った理由だよ」

──ノヴァウニオンで練習をしていれば、北米で練習をする必要もないと。

「練習設備と練習仲間、どちらも強くなるためには欠かせない。でも、どちらが重要かといえば僕はトレーナー、コーチ、練習パートナーの方が設備より大切だ。デデ(アンドレ・ペデネイラス)は米国に負けない規模で、最高のトレーニングセンターを建てている。設備も整っている。それでいてノヴァウニオンは、どこにも負けないトレーニングパートナーがいてくれる。特に軽量級はスバ抜けているよ。どんなスタイルの相手と戦うことになっても、ノヴァウニオンのなかで特定の選手を選んで対策練習ができるからね」

──技術的な質問を1つさせてください。マテウスは過去に2度、ジャパニーズネクタイで一本勝ちをしています。MMAの決まり手として、ハーフガードで相手を固定するのでなく、スプロールするようにダースチョークを仕掛ける選手が圧倒的と多いと思うのですが、マテウスはなぜジャパニーズネクタイを選択しているのでしょうか。

「僕のリーチはそれほど長くないというのが、理由の1つだよ。ダースよりジャパニーズネクタイの方がセットしやすいんだ。もちろん対戦相手の反応を見て、ダースチョークにに移行することもある。ハーフガードに対して、どういう風に動いて来るのか。それ次第だね。ジャパニーズネクタイはレオナルド・サントスから習ったんだ。さっきトレーニングパートナーの方が設備より大切だと言ったのは、そういうことなんだよ。

あの時、僕は練習は休みでノヴァウニオンで他の選手の練習を見学していたんだ。そうしたらレオ・サントスが、ジャパニーズネクタイを教え始めた。彼は僕に合っているからジャパニーズネクタイを教えてくれたわけではなくて、他の選手に指導しているのを僕がたまたま見て、次のトレーニングセッションからトライするようになった。あの技術を知っている練習仲間がいて、それを他のパートナーに教えていたから僕はジャパニーズネクタイをフィニッシュホールドに加えることができたんだ」

──なるほどぉ。ではマット・シュネル戦、どのような戦いをしたいと思っていますか。

「全ての領域で、自分の力を発揮して勝利を掴む。どんな状態でも相手がミスをしたら、そこをつく。マット・シュネルがスタンドでミスをすれば、そこにつけこむ。グラウンドでミスをすれば、寝技でつけこむ。そしてファンの皆には、僕が世界のトップ……もっともっと高く飛ぶことができることを示したい」

──では最後に日本のファンに一言お願いします。

「ノヴァウニオンの選手たちは、日本のMMAの歴史の一部になっている。デデ、ヴィトー・シャオリン、レオナルド・サントス、マルロン・サンドロ、ドゥドゥ・ダンタス、ジョズエ・フォーミガ、皆、日本で戦ってきた。 

日本の素晴らしいファンの前で戦うことは、僕にとって夢の1つなんだ。日本の豊かな文化に触れたい。ノヴァウニオンのレガシーを継承し、ノヴァウニオンの皆のように日本のMMAの歴史の一部に僕もなりたいと思っている」

■視聴方法(予定)
12月4日(日・日本時間)
午前9時00分~UFC FIGHT PASS

■ UFC ESPN42対戦カード

<ウェルター級/5分5R>
スティーブン・トンプソン(米国)
ケヴィン・ホランド(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ハファエル・ドスアンジョス(ブラジル)
ブライアン・バルベレナ(米国)

<フライ級/5分3R>
マテウス・ニコラウ(ブラジル)
マット・シュネル(米国)

<ヘビー級/5分3R>
タイ・ツイバサ(豪州)
セルゲイ・パブロヴィッチ(ロシア)

<ミドル級/5分3R>
ジャック・ヘルマンソン(スウェーデン)
ロマン・デリツ(ジョージア)

<ミドル級/5分3R>
エリク・アンダース(米国)
カイル・ダウカウス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ニコ・プライス(米国)
フィリップ・ロウ(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
アンジェラ・ヒル(米国)
エミリー・ダコーテ(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ニナ・ヌネス(米国)
シンシア・カルヴィーロ(米国)

<ライト級/5分3R>
クレイ・グイダ(米国)
スコット・ホルツマン(米国)

<ライト級/5分3R>
マイケル・ジョンソン(米国)
マーク・ディアキーシー(英国)

<フェザー級/5分3R>
ダレン・エルキンス(米国)
ジョナサン・ピアース(米国)

<女子フライ級/5分3R>
トレイシー・コーテズ(米国)
アマンダ・ヒーバス(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
ナタン・レヴィ(イスラエル)
ヘナロ・ヴァルデス(英国)

<フェザー級/5分3R>
フランシス・マーシャル(米国)
マルセロ・ロホ(アルゼンチン)

<女子ストロー級/5分3R>
ジャスミン・ハウレギ(メキシコ)
イステラ・ヌネス(ブラジル)

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o ジョナサン・ピアース

UFC on ESPN+66:ボーナス発表/総評

パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト:パディ・ピンブレット、ニキータ・クリロフ、モリー・マッキャン、ジョナサン・ピアース

メイン以外、フィニッシュ決着となった4選手がそのままパフォーマンス・オブ・ザ・ナイト獲得。ファイト・オブ・ザ・ナイトは該当なし。

プレリムはコントロールする選手ばかりが多くて、フィニッシュの気配がない展開月ぢて盛り上がらず。会場からはブーイングも起こらない始末。それでもメインカードに入ると観客の熱も上がってきて、地元のマッキャンとピンブレットが快勝して沸かせたものの、地元勢が絡まないセミでは延々サークリングするハーマンソンを捕まえられないカーティスが試合後に口撃するという後味の悪い試合。

この展開でも、終わり良ければすべて良しとなるはずだったが、試合自体がほぼ何もないまま、地元選手が怪我をして負けるという、考えられる限り最悪の結末で終了。ブレイズもこの内容では、タイトル挑戦のアピールができない。

終わってみたら、ピンブレットをセミ前に配置していて正解だったという大会だった。人気だけならメインイベンター級のピンブレットだが、1Rは前座クラスのレビット相手に互角の内容だったし、ランカーと組ませるのは時期尚早。当分は今くらいのレベルの相手と組み続けるしか無さそう。

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Report UFC UFC ESPN18 カイ・カマカIII ジョナサン・ピアース ブログ

【UFC ESPN18】カイ・カマカ3世、中間距離の打撃はダブルレッグに脆く──ピアースにパウンドアウト負け

<フェザー級/5分3R>
ジョナサン・ピアース(米国)
Def.2R4分28秒by TKO
カイ・カマカ3世(米国)

左ミドルを蹴ったピアース、キャッチしてリリースしたカマカも右ミドルを蹴り込む。さらにワンツーでボディを殴ったカマカが右ローから左フックを入れる。ピアースはワンツー、前蹴りもカマカはワンツーから左ミドル、さらにスイッチして右ミドルを蹴る。これがカップに当たるが、構わず試合を続けたピアースだが、蹴り足をキャッチされテイクダウンを許してしまう。

グラウンドに拘らず、立ち上がることを許したカマカは右ストレートを顔面にヒットさせる。ピアースはシングルを切られ、右ローを蹴る。左フックを見せてからのシングルも切ったカマカだが、右フックにダブルレッグを合わさせテイクダウンを許す。スクランブルでバックに回ったピアースに対し、カマカは後方へのアッパー気味のパンチを決める。最後は離れた両者、ピアースのテイクダウンとカマカのヒット数、どちらが評価されるか。

2R、左右のフックで前に出たピアースが跳びヒザ、クリンチの攻防で2度目のテイクダウンを極めバックへ。スタンドのワンフックのピアース、カマカは体を捻りながら倒れ込みトップを取る。ここからすぐにスタンドに転じると、カマカは左ジャブ、ピアースが左フックを入れる。さらに右フックを入れたピアースは、ボディを打ち抜かれた直後にダブルレッグでテイクダウンを決める。

飛び込みながら左を打ちこんだピアースは、背中を見せたカマカの立ち上がり際に大きく持ち上げてテイクダウンと同時に両足をフックする。背中を伸ばされ左右のパンチを受けたカマカはRNCを一度は防ぐが、エルボーからパンチを受ける。仰向けになると、背中を合わせたカマカは右で殴りバックへ。立ち上がったピアースはヒザ蹴り、ボディを入れてカマカだが再びダブルレッグを合わされる。

ギロチンを狙ったカマカは、足を抜かれマウントを取られる。殴られ背中を見せたカマカは、左右のパンチを纏められレフェリーが試合を止めた。


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