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MMA UFN196 キック パウロ・コスタ ブログ マーヴィン・ヴェットーリ

【UFN196】階級変更を受け入れ、ハイとミドルにも前進を続けたヴェットーリが3-0の判定勝ち

<ライトヘビー級/5分5R>
マーヴィン・ヴェットーリ(イタリア)
Def.3-0:48-46.48-46.48-46
パウロ・コスタ(ブラジル)

ミドル級ランカー同士のライトヘビー級マッチ。サウスポーのヴェットーリにコスタは右ロー、左ジャブ、そして右ミドルハイを蹴る。右ローをカットされ後方にバランスを崩したコスタはケージを背負ったが、右ミドルで前に出る。組んだコスタは体を入れ替えられ、ヴェットーリが左を打って離れる。さらに左をヒットさせたヴェットーリに対し、コスタが右ミドルを2発入れるが右を打たれる。コスタは右を返して、右ロー、ヴェットーリが左を当てる。

右ミドル、左右のボディとコスタが腹を攻め、ヴェットーリが右をヒットしパンチをまとめる。既に息が荒くなっているコスタはケージを背ってパンチ、ヒザ、さらにパンチのコンビとヴェットーリに攻め立てられる。一度離れたヴェットーリは右ミドルを蹴られても右ジャブを当て、左を続ける。さらにヴェットーリは右リードフックを2発入れ、左を続けボディを抉る。コスタも右ボディを返したが、ヴェットーリ優勢の初回だった。

2R、ミドルを蹴り合った両者。蹴りはコスタの方が勢いがあるが、拳ではヴェットーリに分がある。それでもコスタが右ストレートを当てたが、ヴェットーリは距離を詰めてボディを殴る。この距離で右ハイを蹴れら、下がったヴェットーリにコスタがハイをもう一度狙う。離れるヴェットーリが右ジャブから左ストレート、続いてワンツーと反撃に出る。

左ストレートが当たるヴェットーリはローに左ミドルを蹴り返す。パンチで前に出るようようになったコスタが、ボディフック、離れて右ミドルを蹴る。残り2分20秒、口を開くコスタがワンツーフック、組んだヴェットーリがテイクダウンを一気に決める。スクランブルでバックを取ったヴェットーリは正対して立たれると、離れる。直後にアイポークがあり、ヴェットーリはたまらず離れて試合が中断する。

と、ここでコスタにペナルティで減点が宣言される。納得できない様子のコスタだが、再開後にガードの上から右ハイを2発入れ、ローを蹴る。それでもヴェットーリのワンツーでケージ際まで下がり、エルボーからパンチを被弾する。左フックをカウンターで受けながら、構わず左ストレートを入れたヴェットーリに対し、コスタ右ボディを返したところで2Rが終わった。

3R、圧力を掛けるヴェットーリが右フックを入れ、左ミドルを蹴る。さらに左を当てたヴェットーリに対し、コスタは手が出ない。後ろ回し蹴りをかわしたヴェットーリに右を狙ったコスタが、右オーバーハンドを当てる。ヴェットーリはクリンチから右ヒジを入れる。離れても左ストレート&右フックのコンビネーションを放つ。近い距離でのパンチにコスタはダブルレッグを決める。パウンドに対し、ヴェットーリがレッスルアップ&シングルへ。ギロチンで迎え撃ったコスタは、引き込むと同時に頭を抜かれヴェットーリがトップをキープした。

4R、コスタのハイキックにも前に出るヴェットーリが左を当ててクリンチへ。ここでコスタが左に左をカウンターで当てる。それでも手数が戻るわけでなく、ワンツーを被弾したコスタは右ジャブを打たれて右ハイへ。これは空振りとなり、左を受けて下がる。ケージに詰まり連打、ヒザを殴られたコスタが左ボディを返し前に出るとハイから右を伸ばす。ヴェットーリは右前蹴り、ローと蹴りを受ける。それでも左をヒットさせたヴェットーリが右ミドルを蹴られても左を打ち返す。

テンカオからクリンチ、エルボーを入れて離れたヴェットーリが左を打ち込む。頭を抱えて下がったコスタ。ヴェットーリもラッシュは賭けず、右ジャブを当てダブルレッグへ。ケージを使って立ち上がったコスタも、決定打を受けないでラウンド終了を迎えた。

5R、いきなり右を打ち込んだコスタがジャブを受けても右を返し、右ハイを蹴っていく。ヴェットーリは左を打ち返し、コスタは右ミドルを思い切り蹴り込む。さらに左ジャブを当てたコスタが、右ボディを効かせ右ミドルを2発蹴る。組みに逃げたヴェットーリは切られた直後にもう一度組んでケージ際に。

腹を効かされたが、時間を使い回復させたヴェットーリは左に右クロスを打たれる。コスタは右ヒザ、右ミドルに続き左ボディを入れる。ヴェットーリはたまらずダブルレッグも倒すというよりも押し込んで時間を使う。

残り1分を切り、ミドルを蹴り合った両者。コスタの右ハイは勢いがあるもものヴェットーリも右フックにダブルレッグを合わせ、ケージに押し込み時間となった。結果、ヴェットーリが3-0の判定勝ちを収めた。

「蹴りが強力でガードした腕が厳しかった。でも、僕の方がビッグハートでだし強い意志を持っているから5R戦えた。とにかくキックは強かったし、彼は色々とトリッキーなことしてきたけど全てが経験になった。ただし、彼は体重を守るべきだった。それでも勝ったから」と勝者は試合を振り返った。


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MMA UFN196   アレックス・カサレス チェ・スンウ ボクシング

【UFN196】反則のヒザ蹴りで流れが変った? チェ・スンウ、カサレスのRNCで一本負け。4連勝ならず

<フェザー級/5分3R>
アレックス・カサレス(米国)
Def.2R3 分31秒by RNC
チェ・スンウ(韓国)

サウスポーのカサレスがハイをかわして、左ハイを蹴っていく。チェ・スンウはその蹴りをブロック、そして捌くが左ミドルを蹴られる。左ショートフック、右ハイを見せたチェ・スンウは、右ハイから右ストレートを被弾する。右クロスを打ち返し、前に出たチェ・スンウが笑顔を浮かべる。さらに右を当てたチェ・スンウは左ミドルにワンツーを打つ込みダウンを奪う。

パウンドの追撃を受けながら起き上ったカサレス。チェ・スンウはここでヒザをマットについている状態でヒザ蹴りを顔面に蹴り込んでしまう。カサレスは腰から崩れたが、すぐに立ち上がりブレイク中も戦意を保ちづづける。チェ・スンウは1点減点、全く必要な反則攻撃だ。

再開後、カサレスは左ミドルハイを蹴り、右ロー。そこにチェ・スンウは右を合わせ、右の蹴りを続ける。カサレスが左ミドルを入れ、チェ・スンウはボディフックにヒザを突き上げる。カサレスは左オーバーハンドから組んでダーティボクシング、離れ際のチェ・スンウの蹴りをかわす。チェ・スンウは踏み込んで右をヒットさせると、右ミドルハイを近距離で蹴る。ローにワンツーを当てたチェ・スンウ、カサレスが再び腰が落ちる。ここで時間となり、本来は10-9でチェ・スンウのラウンドだったが反則の減点で9-9となった。

2R、左を当て右ミドルハイから前に出るチェ・スンウ。カサレスも左を打ち返し、続く左ハイでスリップもすぐに立ち上がる。カサレスがケージに押し込むが、離れたチェ・スンウは続くクリンチにもヒザを入れ、ケージを背負って倒れない。押し返しハイを見せながら離れたチェ・スンウの右ハイをカサレスがスウェイでかわす。右を振って距離を詰めつつ右ハイを繰り出したチェ・スンウは、右ジャブを被弾。右ミドルを蹴り、パンチにつないだチェ・スンウ。ここでダックダウンから組んでバックに回ったカサレスはスタンドで両足をフックする。

RNCをセットされ両ヒザをつかされたチェ・スンウが力なくタップし、オクタゴン4連勝を逃した。

「グラウンドでのヒザ蹴り? 何が起こったか分かっていなかったよ。その前に倒されていたし、フラッシュ状態だった。RNCはオプションの一つ。入り方が良かったから、すぐに極めることができた」とカサレスは勝利を振り返った。

チェ・スンウとしては、やはり反則のヒザ蹴りで流れが止まったことは痛かったが、本人のミスだけに勿体ないが致し方ない。


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MMA UFN196 オンラ・ンサン グレゴリー・ホドリゲス パク・ジュンヨン

【UFN196】見事な柔術を披露のホドリゲス。殴り合いでピンチも右ストレートがアッパーでKO勝ち

<ミドル級/5分3R>
グレゴリー・ホドリゲス(ブラジル)
Def.2R3分13秒by KO
パク・ジュンヨン(韓国)

ゆっくり上半身を揺らすホドリゲスに対し、パクが右ローを蹴る。ジャブを見せあうなか、パクが再びローを蹴るもホドリゲスがチェックする。踏み込んで右ボディを入れたホドリゲスが左フックから右を入れる。パクも右を返し、ホドリゲスはジャブから右を打っていく。と組んだホドリゲスがケージに押し込み、エルボーを狙う。パクはワンツーを放ち、打ち合い上等ファイトへ。ホドリゲスは右ボディを入れ、シングルレッグから軸を払ってテイクダウン。サイドからマウント狙いにパクがシングルへ。

この動きに反応してバックに回ったホドリゲスは、四の字フックに。さらにマウントに移行する仕草を見せながらバックグラブを維持する。亀のパクにパンチを入れ、仰向けになったホドリゲスは四の字ロックのままマウントにこうして左右の連打を落とし初回を終えた。

2R、ホドリゲスが右ボディストレート、パクは右フックを振る。ワンツーを返したホドリゲスは左フックを被弾して足が泳ぐ。アゴを殴られたホドリゲスはケージを背負って足を止めての打ち合いに。危ない流れのなかでクリンチからヒザを入れ、間合いを取り直したホドリゲスがテイクダウン狙いじぇパクがしっかりとがぶってアームインギロチンへ、前転から頭を抜いたホドリゲスはバックに回り両足をフックする。

足のフックを緩かったホドリゲスに対し、スクランブルから立ち上がったパクが左右のパンチで打ち合いに持ち込む。ホドリゲスは組んで見事な払い腰を決める。パクはスクランブルから向き合って打撃戦に持ち込むと、ホドリゲスはガードを忘れたような打ち合いのなかで右を当てる。ワンツーを続けるパクに右を入れたホドリゲスは、足が泳いだ相手に右を2発入れる。ケージまで下がったパクに右アッパーを決めレフェリーが試合を止めた。

「本当にタフな相手で、強いアゴの持ち主だった。いくつかパンチを貰ったけど、ペースを守ることを考え、自分の距離からパンチを入れた」と危ない場面がなかったかのように振り返りコーナーのオンラ・ンサンと抱き合って勝利を喜んだ。


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MMA UFC UFN196 キック タバタ・ヒッチ マリア・オリヴェイラ

【UFN196】オリヴェイラのリーチに屈せず。タバタ・ヒッチがTDゲームでUFC初勝利

<女子ストロー級/5分3R>
タバタ・ヒッチ(ブラジル)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
マリア・オリヴェイラ(ブラジル)

試合開始直後にイマナリロールを見せたヒッチだが、オリヴェイラが外す。打撃の間合いとなり荒いパンチから距離を詰めるヒッチにジャブやサイド気味の蹴りをオリヴェイラが入れて突き放す。ヒッチは右フックを当て、クリンチへ。内股を狙う姿勢を見せたヒッチがヒザを入れ、オリヴェイラが離れる。オリヴェイラは右ハイ、左ジャブ、右ストレートと届かなくても制空権を創ろうとする。

そこに踏み込むヒッチだが、左ローで前足を削られ右を被弾する。真っ直ぐ突っ込み、クリンチに入ったヒッチはテイクダウンを奪えない。ロングの右を当てたオリヴェイラに対し、ヒッチは右ローを掴み、シングル&大内刈りでテイクダウンを決める。クローズドのオリヴェイラに腰を起こしたヒッチは蹴り上げの前に有効なパウンドは落とせなかった。

2R、左右のボディストレートを繰り出すオリヴェイラはアイポークがあったとブレイクを要求。再開後、ボディストレート、左サイドキックを繰り出すオリヴェイラは、クリンチを回って離れる。左右のローを蹴られたヒッチはシングルレッグでテイクダウンを決めると即マウントに移行する。ハイマウントから腕十字を狙いつつ、エルボーを落としたヒッチはケージ際に移動右のパンチを落とす。腕を狙いつつパンチを落とすヒッチはケージキックからスクランブルに持ち込まれ、試合がスタンドに戻る。

間合いを取る打撃を続けるオリヴェイラに対し、ヒッチが右オーバーハンドを入れる。ならばと距離を詰めてきたオリヴェイラにテイクダウンを決めたヒッチが右のパンチを落とす。オリヴェイラはクローズドガードを取り、スクランブルに移行しないまま時間を迎えた。

最終回、スタンドの打撃戦にも対応するヒッチが、クリンチから支えつり込み足を狙う。倒れなかったオリヴェイラだが、ダブルレッグでテイクダウンを許す。ヒッチはケージ際で勢いのあうる左のパンチを落とし、ケージを使って立ち上がったオリヴェイラを腰に乗せようとして離れる。残り90秒で再びダブルレッグを仕掛けたヒッチは、ケージに押し込んでからしっかりと倒す。オリヴェイラは四の字のクローズドガードで、これでは反撃もできない。一旦離れたヒッチが再びガードの中に納まり、左右のパンチ、右エルボーを落としてタイムアップに。

ヒッチがフルマークの判定勝ちで、UFC初勝利を挙げた。


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MMA UFC UFN196 ジョナサン・マルチネス ズヴァイアド・ラジシュビリ ブログ

【UFN196】学士ファイター=ズヴァイアド・ラジシュビリ、UFC初戦でマルチネスに14戦目の初黒星

<バンタム級/5分3R>
ジョナサン・マルチネス(米国)
Def.3-0:30-27.29-28.292-8
ズヴァイアド・ラジシュビリ(ジョージア)

マルチネスが左ローを2発入れ、ワンツーに左を合わせようとする。左ローを続けるマルチネスに組みついたラジシュビリがシングルでケージに押し込む。アンクルピックを切ったマルチネスに対し、ラジシュビリは大内刈りから右腕を差しあげる。ダブルレッグもマルチネスが耐え、ラジシュビリは離れ際に左を当てる。姿勢を乱したマルチネスだが、すぐに立ち上がり左ローを続ける。三日月、ローと左で蹴るマルチネスは左右のローから右ミドルを返すラジシュビリに、左ミドルを蹴っていく。

左カーフを蹴られ右フックを見せたラジシュビリが右ミドル、そして右ストレートを伸ばす。ラジシュビリは右前蹴り、右ストレートと打撃戦を続ける。それでもマルチネスは右ジャブから左ストレート、最後にテンカオを繰り出した。

2R、マルチネスの右手を叩き、右前蹴り、右ストレートを繰り出すラジシュビリが右ローを蹴られる。外から蹴られると、内側からローを返したラジシュビリが踏み込んで右ミドルを蹴り、蹴り足を掴んでアッパーを繰り出す。ラジシュビリの前進に左エルボーを狙ったマルチネスは腹への蹴りをやや効かされたか。左ローから右を振るったラジシュビリが目を気にする。

マルチネスの左ハイをブロックして右を見せたラジシュビリが、右前蹴り、そして左ローを蹴る。右ミドル&右のラジシュビリ、マルチネスも右を返し、左のカウンターを当てる。左三日月を入れたマルチネスが左ハイを狙い、ラジシュビリがガードをしたところで時間となった。

最終回、マルチネスが右カーフを2発。右を被弾するも、すぐに左を打ち返したマルチネスが左カーフを入れる。ラジシュビリはローを返し、右ミドルも2Rに続き組みにはいかない。左ミドルを蹴ったラジシュビリだが、左ストレートを被弾する。続いて右ジャブを当てたマルチネスは左フックにダブルレッグを合わされたが、しっかりとスプロールする。

このダブルを切られたラジシュビリは勢いが落ちたか、右ジャブ&エルボーを被弾し距離を詰められなくなる。動いてジャブを伸ばし、ローと腹と蹴りで距離を支配するマルチネスは、3Rはほぼラジシュビリを完封しワンツーを打ち込む。左前蹴り、ハイとラジシュビリを入れさせなかったマルチネスは試合終了とともに笑顔を見せ、ラジシュビリは観念したように拍手を送った。

初回にフラッシュ気味のダウンを奪ったが、2Rと3Rと間を制されたラジシュビリはUFCデビュー戦で初黒星を喫した。


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MMA UFC UFN196 アレックス・カサレス イケ・ビジャヌエバ グレゴリー・ホドリゲス ジェイ・ハーバート ジョン・チャンソン ズヴァイアド・ラジシュビリ タバタ・ヒッチ チェ・スンウ パウロ・コスタ パク・ジュンヨン ボクシング マーヴィン・ヴェットーリ

【UFN196】カサレス戦で4連勝なるか。シン韓国MMAの担い手チェ・スンウ「正しい防御、正しい攻撃」

【写真】水抜きも成功、145.5ポンドで計量を終えたチェ・スンウ (C)Zuffa/UFC

23日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFN196:UFN on ESPN+54「Costa vs Vettori」が開催される現在オクタゴン3連勝中、UFC戦績3勝2敗のチェ・スンウがアレックス・カサレスと戦う。

長身、自身のサイズを有効に使った打撃は、精度が高く、相手の攻撃を被弾せずに自身攻撃を当てるという韓国バチバチスタイルとは一線を画している。

それでそれでいて倒すファイトを展開するチェ・スンウの水抜き前に初インタビューを行った。


──土曜日にオクタゴン4連勝を掛けてアレックス・カサレスと戦います。今の気持ちを教えてください。

「これから計量までバスルームに籠るので気は重いです。ただ仕上がりは問題ないですし、水抜きを除けば精神的も全く問題ありません。

アレックス・カサレスは動きの速い選手です。パンチもそうだし、移動もですね。彼のその良さを出させないで戦えるよう準備をしてきました」

──今、試合前のベガスに来てUFC PIで挑戦する選手もいますが、チェ・スンウ選手の場合は?

「自分はソウルで準備して来ました。ソウルにはたくさんのジムがありますし、ボクシング、レスリング、MMAと今回の試合に必要な技術を身につけてきました」

──TOP FCフェザー級王者からUFCにステップアップし最初の2試合で敗れ、そこから3連勝中です。技術なのか、気構えなのか連敗後に何か変化があったのでしょうか。

「全ての瞬間が、モチベーションに関係してきます。連敗後、もし次も負けていればUFCは自分を追い出していたでしょう。絶対に信頼を取り戻す必要がありました。とにかくポジティブにモノゴトを捉えるようにし、素早い行動をとるよう心掛けました」

──その後、3連勝を果たしました。チェ・ドゥホなどは、真っ向勝負で日本人をKOしてきた戦いが、UFCではファンが絶賛する試合にこそなりますが、結果に結びついていません。対してチェ・スンウ選手は韓国MMAの真正面、近距離で殴り合いという試合でなく、レンジを取って無暗に被弾しないファイトをします。

「何か特別ファイト哲学があって戦っているわけではありません。ただ、クリアなディフェンスとクリアなオフェンスを考えて戦っています。肉弾戦を恐れているわけではないです。ただし、正しい防御と正しい攻撃ということを常に考えています」

──だから精度の高い攻撃が可能なのですね。

「この考えがあると、効果的な攻撃ができると思っています」

──チェ・スンウ選手のようなレンジに立つ場合、MMAファイターのなかには手打ちのパンチを繰り返すことも少なくないです。この場合でもチェ・スンウ選手はしっかりと踏み込んで、パンチを打ち抜いていますね。

「う~ん、それは対戦相手によると思います。まず対戦相手によってアゴの位置、ボディの位置関係が違ってきます。そして狙いも変わってきます。だから、踏み込んでパンチを打ち抜くことを意図するするのも、対戦相手によって変わってきます。

何よりもノーリスク、ノーリターンという考えでいます。テイクダウンされるリスクを冒さないと、KOパンチを打ち込むことはできないです」

──アレックス・カサレス戦でも、そのようなファイトを心掛けるということですね。

「彼は基本的に何でもできます。なので、常にプレッシャーを与えて彼の動きをさせないよう戦います。それが作戦ですね」

──韓国のフェザー級といえばジョン・チャンソン、そしてチェ・ドゥホという2人が日本では常にビッグネームです。チェ・スンウという新しいファイターの存在を日本のファンにアピールしてもらえないでしょうか。

「とにかくベストを尽くします(苦笑)。そして、見てくれるファンが楽しめる動きを多く試合で使いたいと思っています。日本のファンの人達も、自分のアクションの多い試合を楽しみにしてください」

■視聴方法(予定)
10月24日(日・日本時間)
午前2時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN196計量結果

<ライトヘビー級/5分5R>
マーヴィン・ヴェットーリ: 204ポンド(92.53キロ)
パウロ・コスタ: 204.5ポンド(92.76キロ)

<ライト級/5分3R>
グラント・ドーソン: 156ポンド(70.76キロ)
リック・グレン: 155.5ポンド(70.53キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
ジェシカローズ・クラーク: 135.5ポンド(61.46キロ)
ホセリン・エドワルツ: 134.5ポンド(61.0キロ)

<フェザー級/5分3R>
アレックス・カサレス: 146ポンド(66.22キロ)
チェ・スンウ: 145.5ポンド(66.0キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ドワイト・グラント: 170ポンド(77.11キロ)
フランシスコ・トリナルド: 169.5ポンド(76.88キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ニック・ネグメレアフヌ: 204.5ポンド(92.76キロ)
イケ・ビジャヌエバ: 184.5ポンド(83.68キロ)

<ミドル級/5分3R>
パク・ジュンヨン: 185.5ポンド(84.14キロ)
グレゴリー・ホドリゲス: 185.5ポンド(84.14キロ)

<ライト級/5分3R>
メイソン・ジョーンズ: 156ポンド(70.76キロ)
デヴィッド・オナマ: 153.5ポンド(69.62キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
タバタ・ヒッチ: 115ポンド(52.16キロ)
マリア・オリヴェイラ: 115ポンド(52.16キロ)

<ミドル級/5分3R>
ロウレアノ・スタルポリ: 184.5ポンド(83.68キロ)
ジェイミー・ピケット: 185.5ポンド(84.14キロ)

<ライト級/5分3R>
カーマ・ワーシー: 155ポンド(70.31キロ)
ジェイ・ハーバート: 155ポンド(70.31キロ)

<フライ級/5分3R>
ジェフ・モリーナ: 125ポンド(56.7キロ)
ダニエル・ラセルダ: 125ポンド(56.7キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ヘナタ・リヴィアナ・ソウザ: 115ポンド(52.16キロ)
ランダ・マルコス: 115ポンド(52.16キロ)

<バンタム級/5分3R>
ジョナサン・マルチネス: 135ポンド(61.24キロ)
ズヴァイアド・ラジシュビリ: 135ポンド(61.24キロ)

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【UFN196】パク・ジュンヨンと対戦、グレゴリー・ホドリゲス─02─「メンタルゲームを制すること」

【写真】当然、フェイスオフでもフレンドリーだ (C)Zuffa/UFC

23日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでが開催されるUFN196:UFN on ESPN+54「Costa vs Vettori」で、パク・ジュンヨンと対戦するグレゴリー・ホドリゲス・インタビュー後編。

コンテンダーシリーズの敗退から掴んだUFCとの契約。愛する柔術、柔術家の顔を押し殺してMMAで戦う。KOパワーはあっても、心掛けるのは正確な攻撃と正しい位置取り。インタビューの受け答えだけでも、良い人ぶりが伝わってくるホドリゲス──その根底にあるファイト・フィロソフィーは「メンタルゲーム制する、我慢」だった。

<グレゴリー・ホドリゲス・インタビューPart.01はコチラから>


──デビュー戦はその2014年の9月で、ジャングルファイトでした。

「そうヴァリッジ・イズマイウがプロモーターのね。その試合で負けて、2試合目は勝てたけど3戦目でまた負けた。距離の序盤は本当に厳しい状況だったよ。ベースの柔術を使って戦っていたけど上手く機能しなかった。

2016年かな、ヴィトー・ベウフォートのサポートするために米国に来て、ラシャド・エヴァンスやリョート・マチダらとトレーニングをした。その時、柔術とMMAは別モノだって目が覚めたんだ。柔術ができるからって、MMAを戦えるわけじゃない。

MMAはグラップリング、打撃、レスリング、全てがエクセレントじゃないと戦えない。それから何年も徹底してボクシングの練習をしてきたよ。そして今、ヘンリー・フーフトとダニエル・メンデスの下でムエタイ、キックボクシングの修得に励んでいる。

でも柔術をずっとしてきた僕は、道着を握るために腕の力が強くてKOできる力があった。ジャカレもそうだったよ。ジャカレには何千発と良いパンチを貰って来たからね(笑)」

──道着をグリップすることで、パンチ力が増すモノなのですか。

「そうだよ。柔術をしてきた人間は前腕が強いからね。そうやって打撃を徹底して練習して、今のスタイルを構築してきたんだ」

──グレゴリーはKOパンチを持っています。ただし、その使い道を知っているというか距離とタイミングをしっかりと計って戦っていますね。そしてフィニッシュすることを急がない。

「僕はケージに向かう時、5分✖3Rを戦い切るつもりでいる。15分間、自分の戦いをすること。15分間戦う前に勝てたとすれば、それはボーナスだよ。もちろんフィニッシュしようと思っている。でも、ラッシュすることはない。急ぐ必要はないんだ。試合時間は15分ある。常に正しいポジションを取り、一つ一つ正確な攻撃をする。

相手を倒して、一気呵成にフィニッシュを狙い、その結果攻撃が粗くなってカウンターを被弾して逆転負けしたことがあるんだ。2度とあんな過ちは犯さない。アンデウソン・シウバとX-gymとブラックハウスで練習をしていたんだけど、彼は絶対にカウンターパンチなんて貰わないよね。アンデウソンから試合中の気の持ち方を習ったんだ。

勿論、アンデウソンは次元の違うファイターだよ。でも、つねにリラックスして戦うことは僕もできる。それが僕に戦い方だよ。

いつの日か、僕にタイトル戦を戦う機会が巡ってきたら、また違う戦い方をする。それまでは自分をしっかりとコントロールして戦うよ。いかにこのメンタルゲームを制することができるのか。それが成長の鍵を握っていると思う」

──では、そのメンタルを持って土曜日はどのような試合をしたいと思っていますか。

「サンフォードMMAでトレーニングしてきたこと、その全てを駆使して戦いたい。コーチ、チームの皆が僕を勝たせるために協力してくれた。その成果を試合で見せたいんだ。さっきも言ったようにパク・ジュンヨンはタフな対戦相手だ。彼は僕をテイクダウンしようと、その機会を伺い組みついてくるだろう。でも、パンチを当てる隙を見つけてプレッシャーを掛ける」

──例えテイクダウンをされても、グレゴリーは柔術で戦えますね。

「ゲームプランはテイクダウンを切ることだけど、仮に寝技になっても問題ない。グラウンドは僕の庭だから。寝技に自信があるから、テイクダウンされることは怖くない。だから、自分の打撃が伸びたと思っている。ボトムでも、トップでも寝技になれば僕のモノだ。

本音を言えば、もっと僕の柔術を見せたいという気持ちもあるんだ。どれだけ僕がグラウンドで戦るのかを知ってもらいたいんだよね」

──そこはやはり柔術の横顔が出てしまいそうになるのも、抑えて戦っているわけですね(笑)。グレゴリー、今日はありがとうございました。凄く貴重な話を聞かせてもらいました。最後に日本のファンに一言お願いします。

「僕には最高の日本人の友がいる。タカシ・サトーから、多くのことを学んでいる。一番は忍耐力だ。彼から我慢すること教えてもらっている。本当に心が強くないと、我慢はできないことをサトーを見て分かったんだ。そしてリョートと彼の父ヨシゾーさんからも日本人の心を教えてもらった。ヨシゾーさんは偉大な人間だよ。

いつの日か日本に行って、もっと日本のことを知りたいと思っている。日本のファンの応援をエネルギーに変えて戦いたい。ありがとう。土曜日の試合を見逃さないでほしい。皆に喜んでもらえる試合をするよ」

──ぜひチーム・メイトのオンラ・ンサンのセコンドで、日本に来てください。

「おお、オンラのことを知っているのかい?」

──はい、ONEで何度も取材をさせてもらっています。

「おお、そうなのかい!! オンラは今回の試合もセコンドに就いてくれるんだ。そうなんだっ!! ちょっと待って、スクショを撮らせてくれ。君の写真を見せて、インタビュー受けたってオンラに伝えるから(笑)」

■視聴方法(予定)
10月24日(日・日本時間)
午前2時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN196計量結果

<ライトヘビー級/5分5R>
マーヴィン・ヴェットーリ: 204ポンド(92.53キロ)
パウロ・コスタ: 204.5ポンド(92.76キロ)

<ライト級/5分3R>
グラント・ドーソン: 156ポンド(70.76キロ)
リック・グレン: 155.5ポンド(70.53キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
ジェシカローズ・クラーク: 135.5ポンド(61.46キロ)
ホセリン・エドワルツ: 134.5ポンド(61.0キロ)

<フェザー級/5分3R>
アレックス・カサレス: 146ポンド(66.22キロ)
チェ・スンウ: 145.5ポンド(66.0キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ドワイト・グラント: 170ポンド(77.11キロ)
フランシスコ・トリナルド: 169.5ポンド(76.88キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ニック・ネグメレアフヌ: 204.5ポンド(92.76キロ)
イケ・ビジャヌエバ: 184.5ポンド(83.68キロ)

<ミドル級/5分3R>
パク・ジュンヨン: 185.5ポンド(84.14キロ)
グレゴリー・ホドリゲス: 185.5ポンド(84.14キロ)

<ライト級/5分3R>
メイソン・ジョーンズ: 156ポンド(70.76キロ)
デヴィッド・オナマ: 153.5ポンド(69.62キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
タバタ・ヒッチ: 115ポンド(52.16キロ)
マリア・オリヴェイラ: 115ポンド(52.16キロ)

<ミドル級/5分3R>
ロウレアノ・スタルポリ: 184.5ポンド(83.68キロ)
ジェイミー・ピケット: 185.5ポンド(84.14キロ)

<ライト級/5分3R>
カーマ・ワーシー: 155ポンド(70.31キロ)
ジェイ・ハーバート: 155ポンド(70.31キロ)

<フライ級/5分3R>
ジェフ・モリーナ: 125ポンド(56.7キロ)
ダニエル・ラセルダ: 125ポンド(56.7キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ヘナタ・リヴィアナ・ソウザ: 115ポンド(52.16キロ)
ランダ・マルコス: 115ポンド(52.16キロ)

<バンタム級/5分3R>
ジョナサン・マルチネス: 135ポンド(61.24キロ)
ズヴァイアド・ラジシュビリ: 135ポンド(61.24キロ)

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LFA MMA UFC UFN196   イケ・ビジャヌエバ ギガ・チカゼ グレゴリー・ホドリゲス ジェイ・ハーバート ズヴァイアド・ラジシュビリ タバタ・ヒッチ チェ・スンウ パウロ・コスタ パク・ジュンヨン マッケンジー・ダーン マノン・フィオフォ マラブ・デヴァリシビリ マーヴィン・ヴェットーリ

【UFN196】計量終了 路上で見いだされ、修士号2つのLFA王者。ジョージアの傑物、ラジシュビリに要注目

【写真】別にMMAで強くなくても良いだろう……こんな多才なファイターがいるのか……ラジシュビリ(C)Zuffa/UFC

22日(金・現地時間)、23日(土・同)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN196:UFN on ESPN+54「Costa vs Vettori」の計量が行われた。

メインのマーヴィン・ヴェットーリ✖パウロ・コスタは当初はミドル級で組まれていたが、コスタが体重が落ちないということでキャッチウェイト、さらにライトヘビー級に変更され実施されることとなった。


そんなコスタの我がままが通った今大会、韓国から3連勝中のチェ・スンウがアレックス・カサレス、パク・ジュンヨンがグレゴリー・ホドリゲスと戦うメイン&プレリミカードは、まず外せない。

この他、2度目のUFCで初勝利を目指すタバタ・ヒッチにも注目だ。

ストロー級のヒッチは6月のマノン・フィオフォ戦をショートノーティスで受け、フライ級でも大きな相手に打撃で圧倒されて完敗──。ストロー級で戦う今回のマリア・オリヴェイラ戦がある意味、本当の意味でのUFCキャリアのスタートとなる。

日本のSEI☆ZAで活躍し、滞在中には小見川道大から講道館黒帯を巻かれたヒッチの持ち味は、なんといっても組みにある。紫帯でノーギワールズを制し、マッケンジー・ダーンの練習相手として力をつけたヒッチにとって今後のキャリアを左右する大一番だ。

そのヒッチはスクランブル発進でUFCと契約したため、LFAではタイトル戦に絡んでいないが、プレリミ第1試合に出場するズヴァイアド・ラジシュビリはLFAバンタム級王者として、オクタゴンに初参戦となる。

ギガ・チカゼ、マラブ・デヴァリシビリと小さな旋風をUFCで巻き起こすジョージア人ファイターのラジシュビリは、19歳の時にストリートファイトの強さを名将コバ・ケシュラシビリに見いだされ、大学に通いならMMAのトレーニングを始めたという変わり種だ。

2011年にプロMMAにデビューし、4年間で10連勝を達成──現地のコンバットリーグ・ワールドチャンピオンシップではフェザー級王座に就き、同団体のライト級のグラップリングチャンピオンにも輝いている。

母国の大学で経営管理学で学士となったラジシュビリは、米国の大学へのスカラシップを得て渡米、修士号を習得している。ジョージア時代からその知識を生かしたビジネスを展開し、ロシアでは会社経営をしていたという才覚もある。

米国でMMAへの想いを抑えれず、LFAで復帰すると2戦目でリッキー・スティールを破りバンタム級王座を獲得した一方で、UFCで戦うチャンスを得た現状でもデータ解析の修士号を習得中でジョージア時代に職歴のある市場調査会社を持つという目標を持っている。

ストリートファイトの強さを見初められ、ジョージアのMMA王者から北米MMAの登竜門であるLFAでもベルト奪取、その上で2つの修士号を得て米国をビジネス拠点にするというプランを持つ──文武両道どころか商才まであるラジシュビリ──傑物と称しても過言でないだろう。

今後、ラジシュビリはMMA一本で人生を賭けているファイターの夢を潰していくことになるのか。要・要・要注目のUFCデビュー戦だ。

■視聴方法(予定)
10月24日(日・日本時間)
午前2時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN196計量結果

<ライトヘビー級/5分5R>
マーヴィン・ヴェットーリ: 204ポンド(92.53キロ)
パウロ・コスタ: 204.5ポンド(92.76キロ)

<ライト級/5分3R>
グラント・ドーソン: 156ポンド(70.76キロ)
リック・グレン: 155.5ポンド(70.53キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
ジェシカローズ・クラーク: 135.5ポンド(61.46キロ)
ホセリン・エドワルツ: 134.5ポンド(61.0キロ)

<フェザー級/5分3R>
アレックス・カサレス: 146ポンド(66.22キロ)
チェ・スンウ: 145.5ポンド(66.0キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ドワイト・グラント: 170ポンド(77.11キロ)
フランシスコ・トリナルド: 169.5ポンド(76.88キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ニック・ネグメレアフヌ: 204.5ポンド(92.76キロ)
イケ・ビジャヌエバ: 184.5ポンド(83.68キロ)

<ミドル級/5分3R>
パク・ジュンヨン: 185.5ポンド(84.14キロ)
グレゴリー・ホドリゲス: 185.5ポンド(84.14キロ)

<ライト級/5分3R>
メイソン・ジョーンズ: 156ポンド(70.76キロ)
デヴィッド・オナマ: 153.5ポンド(69.62キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
タバタ・ヒッチ: 115ポンド(52.16キロ)
マリア・オリヴェイラ: 115ポンド(52.16キロ)

<ミドル級/5分3R>
ロウレアノ・スタルポリ: 184.5ポンド(83.68キロ)
ジェイミー・ピケット: 185.5ポンド(84.14キロ)

<ライト級/5分3R>
カーマ・ワーシー: 155ポンド(70.31キロ)
ジェイ・ハーバート: 155ポンド(70.31キロ)

<フライ級/5分3R>
ジェフ・モリーナ: 125ポンド(56.7キロ)
ダニエル・ラセルダ: 125ポンド(56.7キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ヘナタ・リヴィアナ・ソウザ: 115ポンド(52.16キロ)
ランダ・マルコス: 115ポンド(52.16キロ)

<バンタム級/5分3R>
ジョナサン・マルチネス: 135ポンド(61.24キロ)
ズヴァイアド・ラジシュビリ: 135ポンド(61.24キロ)

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Interview UFC UFN ESPN+54 UFN196 グレゴリー・ホドリゲス パク・ジュンヨン ブログ

【UFN196】3連勝中のパク・ジュンヨンと対戦、グレゴリー・ホドリゲス─01─長い旅路の末の第一歩

【写真】諦めない限り夢は叶うというが、諦めかけたところでも叶う。こんな話を訊くと、肩入れしてしまうだろうって…… (C)Zuffa/UFC

23日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFN196:UFN on ESPN+54「Costa vs Vettori」が開催される。

同大会には韓国からチェ・スンウ、パク・ジュンヨンというUFCで3連勝中の2人が出場する。そしてパク・ジュンヨンと戦うのが、LFAミドル級王座奪取から2週間でUFCデビューを戦ったグレゴリー・ホドリゲスだ。

この2週間のショートノーティスでUFCとサインしたホドリゲスには、このコールを受けるまで長いストーリーが存在した。サンフォードMMAの好漢がUFCを想い続けた物語とは──。


──グレゴリー、インタビューの機会を頂きありがとうございます。実は昨夜、サンフォードMMAのチームメイトである佐藤天選手と連絡を取っていて。グレゴリーのことを「とてもスマートで右ストレートが強く、いつ使うべきかを心得ている選手」と言っていました。

「オォ、マイ・ブラザー、嬉しいよ。トレーニングパートナーのサトーにそういってもらえるなんてハッピーだ。僕は彼の試合を視るのが大好きで、『いつ、試合があるんだ』っていつも尋ねているんだ。サトーは本当にナイスガイで、気持ちの良いヤツだよ。僕はオンラ・ンサン、サトーという素晴らしいアジアの練習仲間に恵まれているんだ」

──そのアジアからUFCに挑戦している韓国人ファイターのパク・ジュンヨンと土曜日に試合をします。

「凄く楽しみだよ。UFCと契約したファイターは全員が、すでに大きな夢を実現させたといえる。パク・ジュンヨンもその1人だ。彼は凄くタフな相手になることは間違いない。なんせオクタゴンで今、3連勝中だからね。でも僕は自分が何者で、何をしないといけないかは分かっている。このビッグファイトは僕にとって、次の進むための試合さ。レッツゴー!! 準備はできているよ」

──そのUFCと契約を果たした時の話ですが、グレゴリーは昨年5月21日にジョシュア・フレムドを初回KOで下しLFAミドル級王者に。そして6月6日にドゥスコ・トドロビッチを相手にUFCデビュー戦を戦いました。この間、わずか2週間強という日数しかありませんでした。この時の心境はどのようなモノだったのでしょうか。

「そうだね、長い話になってしまうけど……去年の9月にコンテンダーシリーズでジョーダン・ウィリアムスに負けて、全てを見直した。トレーニングだけでなく、試合をするうえでの心の持ち方も含めてね。僕はUFCと契約するためにブラジルを離れ米国にやってきた。

まずはLFAで戦い、そこからUFCを目指そうと思っていた。そうしたらコロナ・パンデミックが起こり、僕のLFAデビュー大会はキャンセルされた。

(C)Zuffa/UFC

でも、そのおかげでかコンテンダーシリーズで戦うチャンスを得たんだ。

対戦相手が直前に代わったり、色々とあったけどチャンスを掴んだ。そして……KO負けした」

──ジョーダン・ウィリアムスとメインで戦い、右ストレートを入れ首相撲に捕えた時に左から連打を受け、打ち返そうとした時に左をカウンターで受け逆転KO負けでした。

「そう……その通りだ。もう、あの時点でMMAは辞めようかと考えた。ジムでも開いて、指導して食っていった方が良いかなって。僕は柔術の黒帯だし……。当時はカリフォルニアにいたけど、数カ月後にフロリダに友人の練習を手伝うためにやってきたんだ。

ヘンリー・フーフトのことは知っていたけど、初めて話して……すぐにLFAのミドル級王座決定トーナメントの話が決まったんだ」

──MMAから退き、ジムをオープンしようと思っていたタイミングで?

「サンフォードMMAでヘンリーと話し、続けようと思った。でも、そのためには金が必要だった(笑)。だからLFAのオファーに応じたんだ。カリフォルニアを引き払って、フロリダで生活する資金が必要だったから。アパートの賃貸料も払わないといけないしね。

あの試合はUFCと契約するとか、そういう気持ちもなかった。そうしたら凄くリラックスできたんだ。楽しもうと思えたんだよね。これは神様が与えてくれたチャンスなんだから、楽しもうって。そして、UFCで契約するために戦うというプレッシャーから解放された。

僕はUFCと契約して、成功するために家族をブラジルにおいてカリフォルニアにやってきた。絶対、契約しないといけないというプレッシャーが常にあった。でも、この時から、そんな焦燥感はなく、『MMAのことが好きで始めたんじゃないか。なら、もっと楽しもう』と思えるようになったんだ。MMAで戦えることは光栄だし、既に人生に与えてもらった大きな贈り物じゃないかってね。好きだからMMAを戦う。

(C)LFA

そういう気持ちでLFAで戦って1試合目で勝ち、トーナメント決勝でもKO勝ちしてベルトを巻くことができた」

──勝利後のインタビューでは「ビッグマッチだけど、凄くリラックスして戦えた。自信をくれたジーザスに感謝している。ハッピー・バースデー、ヘンリー・フーフト。オンラ・ンサン。これは皆のベルトだよ」と話し、LFAのケージでは恒例の『ダナ・ワホイト、ショーン・シェルビー、ミック・メイナード、オファーをくれ』というマイクではなかったです。

「あの勝利でUFCと契約できるという考えなんてなかった。だってコンテンダーシリーズでダナ・ホワイトの目の前でKO負けしたんだから。どうやってUFCと契約なんてできるだっていう気持ちだったから。で試合の翌日、友人がタイトル奪取を祝ってくれていた時、マネージャーから電話あったんだ」

──「UFCからオファーがあった。2週間後に戦えるか?」と。

「2週間なんて必要なかったよ。次の日でも戦ったさ(笑)。LFAでベルトを獲り、UFCからコールがあった。こんなに幸せなことはなかったよ。それからの出来事には、全て感謝している。でも、まだ始まったばかりだよ。僕は凄く成長できている。UFCで戦い続け、一歩一歩上へ進み、自分がやれるっていうことを証明していきたい。

そのためにもベストな相手と戦いたくて、この時点で3連勝中のパク・ジュンヨンと戦えることは凄く嬉しい。彼との試合はタフになる。そして、僕を強くしてくれるファイトになるからね」

──グレゴリーのLFAでの試合を見ていると、柔術の黒帯というよりも優れたキックボクサーのように思っていました。ただレコードを見るとKOだけでなく腕十字などで一本勝ちが4試合ありました。

「MMAを始めたのはリオデジャネイロだけど、マナウスで生まれ育った僕は5歳の時に父と一緒にカポエイラを習い始めた。

ホドリゲスの原点、マナウスのASLE

そして8歳の時に、エンヒッキ・マシャードの下で柔術を習うようになった」

──エンヒッキ・マシャードということは、ASLEですか!?

2005年8月これだけの子供たちがASLEで柔術を学んでいた

「そう、ジャカレ・ソウザと同じアカデミーだよ。僕が柔術を始めた時、彼は紫帯だった」

──おお、実は2005年の夏に訪れた時があります。ひょっとしたら13歳の時のグレゴリー少年と会っていたかもしれないですね。センセイ・マシャードは平気で教え子の頬をビンタで張ったり、軍隊のように規律を重んじていたのを思い出します。

確証は持てないが、右から2番目の少年──グレゴリー・ホドリゲスの面影がかなりあるような……

「アハハハハ。そうやって精神を鍛えるんだ(笑)。センセイ・エンヒッキは子供たちに無償で柔術を指導する素晴らしい人だったよ。

本当に厳しい人だったけど、センセイ・エンヒッキのおかげで今の僕があるんだ。ジャカレだってそうだ。セイセイがいなければ、ファイターとして成功した彼はいない。彼のおかげで、やっていけるようになった柔術家やファイターは数知れないよ。実際は僕はセンセイ・エンヒッキの黒帯だからね。

僕は8度ブラジレイロで優勝し、紫帯では世界王者になったよ。

決して豊かではなかったけど、両親は僕の柔術キャリアを常にサポートしてくれていた。でも、生活をしていくために何かを始めないといけないと思った。2014年だったと思う──ジャカレに連絡を取ると、『サポートするから、リオに来い』と言ってくれた。そしてリオデジャネイロへ行き、ジャカレが所属しているX-GYMでMMAキャリアをスタートさせたんだ」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
10月24日(日・日本時間)
午前2時00分~UFC FIGHT PASS

■ UFN196対戦カード

<ミドル級/5分5R>
マーヴィン・ヴェットーリ(イタリア)
ヴェットーリ(イタリア)

<ライト級/5分3R>
グラント・ドーソン(米国)
リック・グレン(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
ジェシカローズ・クラーク(豪州)
ホセリン・エドワルツ(パナマ)

<フェザー級/5分3R>
アレックス・カサレス(米国)
チェ・スンウ(韓国)

<ウェルター級/5分3R>
ドワイト・グラント(米国)
フランシスコ・トリナルド(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
ニック・ネグメレアフヌ(ルーマニア)
イケ・ビジャヌエバ(米国)

<ミドル級/5分3R>
パク・ジュンヨン(韓国)
グレゴリー・ホドリゲス(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
メイソン・ジョーンズ(英国)
デヴィッド・オナマ(ウガンダ)

<女子ストロー級/5分3R>
タバタ・ヒッチ(ブラジル)
マリア・オリヴェイラ(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
ロウレアノ・スタルポリ(アルゼンチン)
ジェイミー・ピケット(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
カーマ・ワーシー(米国)
ジェイ・ハーバート(英国)

<フライ級/5分3R>
ジェフ・モリーナ(米国)
ダニエル・ラセルダ(ブラジル)

<女子ストロー級/5分3R>
ヘナタ・リヴィアナ・ソウザ(ブラジル)
ランダ・マルコス(カナダ)

<バンタム級/5分3R>
ジョナサン・マルチネス(米国)
ズヴァイアド・ラジシュビリ(ジョージア)

The post 【UFN196】3連勝中のパク・ジュンヨンと対戦、グレゴリー・ホドリゲス─01─長い旅路の末の第一歩 first appeared on MMAPLANET.