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【ONE 】ONE世界フライ級王者アドリアーノ・モライシュ─02─「今はワカマツ✖アクメトフが見たい」

【写真】ONE世界フライ級王者アドリアーノ・ミキーニョ・モライシュが、 神のお告でなく悪魔の囁き?(C)ONE

8日(木・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されたONE118:ONE TNT01で、デメトリウス・ジョンソンをKOで下し王座防衛に成功したONE世界フライ級王者アドリアーノ・ミキーニョ・モライシュ・インタビュー後編。

試合翌日の収録では、既にミキーニョは若松佑弥✖リース・マクラーレン戦の結果を知っていたようで──その若松のタイトル挑戦について彼の意見を話していた。

<アドリアーノ・モライシュ・インタビューPart.01はコチラから>


ここから外掛けも内掛けもせず、スイープを成功させた

──そのアッパーを入れる前の攻防で、テイクダウン狙いから引き込んでストレートフットロックを取り、スイープを決めました。あの動きも作戦だったのでしょうか。

「ストレートフットロックでフィニッシュを狙ったわけじゃない。あの形からスイープをして、トップを取ろうと思っただけだよ。作戦ではなくて、あの場で臨機応変に動いた。掛かるなって思ったんだ。

あの流れは長い間、ブラジリアン柔術の試合で決めてきた動きなんだ。使える、上を取れるというタイミングが体にしみこんでいる」

──いわばIBJJFの競技柔術に則した動きが、MMAでも有効だということですね。

「僕は柔術家だ。柔術の技術だけでなく、柔術のフィロソフィーと共に生きている。DJは素晴らしいレスラーだけど、寝技になると僕は彼を絞めるで眠らせることができるよ(笑)。黒帯を巻いているんだから」

──おお、素晴らしいです。フィニッシュはグラウンド状態のDJへのヒザ蹴り、つまり北米ユニファイドでは禁止されているONEスペシャルというべき攻撃でした。

「米国のファンだけでなく、世界に向けて戦ったつもりだけど、より強いインパクトを残せたと思う。誰もが最後の攻撃を気に入ってくれたはずだ。米国のファンはあの攻撃でなくても、DJが負けるところは視たくなかっただろうけど。

でも僕はブラジルの皆、アジアの皆、日本の皆のため、中国のファンのために戦った。グラウンドでヒザを使って良いことを知っているファン達のために。試合後、最高だったというメッセージを世界中のファンからもらったよ。凄く誇りに思っている。

そしてこれこそが、ONEルールだ──ということを世界に向けて発信できた。ONEのルールがベストだとね。ONEチャンピオンシップには、ああいうキラーな要素がたくさんあるんだ」

──タイトル防衛に成功したばかりのミキーニョですが、タイトルコンテンダー候補の若松佑弥選手がリース・マクラーレンと戦っています。結果はまだ伏せられていますが、この試合に勝てばミキーニョに挑戦もあるかと思います。

「ユーヤ・ワカマツはDJ戦の負けから、随分と成長している。ただ……僕は彼とカイラット・アクメトフとの試合が見てみたい。その試合で勝った方の挑戦を受ける準備を始めるよ」

──つまりミキーニョは若松選手がマクラーレンに勝っていたとしても、アクメトフと戦う必要があるという考えなのですね。

「イエス。フライ級ランキングでリース・マクラーレンは5位だ。カイラットは2位。2位の相手と戦ってからだ、僕に挑戦するのは。神のお告げじゃなくて、悪魔の囁きかな。アハハハハハ」

──王者の特権じゃないでしょうか(笑)。

「でも、ユーヤは本当に気持ちの良い男だよ。以前、プーケットで一緒に練習したことがあって、若くて強い意志を持っていると感じた。タフなKOアーチストだ。しかも、前の試合ではグラップリングでの成長を見せつけた。ユーヤは既にフライ級でワールド・ベストの1人だよ」

──ところでDJを完全にKOしたことで、やり切った感は出てこないですか。

「DJに勝てたこと、自分のこれまでの業績に満足している。フライ級チャンピオンになって8年、ずっとトップで戦ってきた。誇りに思っている。そして、試合を終えたばかりなので、次のことに関して色々と発言はしたくない。

そうだね、僕は本物のチャレンジャーが現れるのを待っているよ。今は心の底からユーヤ・ワカマツ✖カイラット・アクメトフの試合が見てみたい」

──しっかり書いておきます。ミキーニョ、ありがとうございました。

「こちらこそ、ありがとう。あっ、最後に一つ良いかな。日本のファンに伝えてほしい。僕がどれだけキョージに感謝しているか。キョージが練習相手をしてくれて、僕の勝利がある。キョージに、彼のコミュニティに、そして彼のファンにありがとうと伝えたい。

キョージを通して、日本の皆が僕を応援してくれた。本当にありがとう」

■ ONE TNT04視聴方法(予定)
4月29日(木・日本時間)
午前9時30分~ ABEMA格闘チャンネル

■ ONT TNT04 対戦カード

<ONE世界ライトヘビー級(※102.01キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]オンラ・ンサン(米国)
[挑戦者] ヴィタリー・ビクダシュ(ロシア)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
エディ・アルバレス(米国)
オク・レユン(韓国)

<ヘビー級(※120.2キロ) 5分3R>
ウマウ・ログログ・ケニ(セネガル)
キリル・グリシェンコ(ベラルーシ)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)
青木真也(日本)

<ムエタイ女子ストロー級/3分3R>
ジャッキー・ブンタン(米国)
エカテリーナ・ヴァンダリエヴァ(ベラルーシ)

<60.6キロ契約/5分3R>
コルビー・ノースカット(米国)
コートニー・マーチン(豪州)

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Interview ONE ONE TNT01 ONE118 アドリアーノ・モライシュ デメトリウス・ジョンソン ブログ

【ONE TNT01】DJを初KO、ONE世界フライ級王者アドリアーノ・モライシュ「全てが見えていた」

【写真】取材が連続したことは予想に難くない。それでも、御覧のポーズを披露してくれたONE世界フライ級王者ミキーニョ (C)MMAPLANET

8日(木・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されたONE118:ONE TNT01で、ONE世界フライ級王者アドリアーノ・ミキーニョ・モライシュがデメトリウス・ジョンソンをKOで下し、王座防衛に成功した。

(C)ONE

UFCフライ級王座を11度防衛したMMA史上最強のフライ級ファイターを挑戦者に迎え、2年3カ月振りの実戦復帰となったチャンピオンの勝利を予想した者は決して多くなかった。

下馬評を覆す勝利、しかもDJを初めてフィニッシュしたミキーニョを試合翌日にインタビューした。


──昨日は素晴らしい勝ち方でDJを破り、タイトル防衛戦に成功しました。1日が過ぎて改めて今の気持ちを教えてください。

「最高だよ。MMAを戦ってきて、昨日の結果に関しては自分自身に誇りを感じることができると思っている」

──1月にはインタビューをさせてもらった時は、2月に戦う予定でした。あれから試合が45日間延びたことに関してどのような想いでしたか。

「2019年1月の試合のあと、僕は移民局の指導で米国を出ることができなくなっていた。その問題がクリアになった時、COVID19が起こった。僕とDJの試合は延期せざるを得なくなった。皆に我慢の時が必要になったんだ。

そして、また1カ月半の延期だ。でも、この間にTNTでのプライムタイム中継という素晴らしい機会が巡ってきた。だから再度の延期は何も問題なかったよ。僕にとってはポジティブな延期だった」

──2月に戦っていると、ワシントン州とフロリダの状況の違いが顕著でDJはなかなか調整が難しく、実はあの時の方がミキーニョの勝つ確率は高かったと思っていました。

「全く気にしていなかったよ。いつ戦うかは関係ない。常に昨日のように戦えるように準備してきた。2月でも4月でも、僕はどちらでも言われたミッションをこなすだけだったよ(笑)」

──そして、見事にミッションコンプリートを成し遂げました。

「その通りだよ。人生として、任務を完璧に遂行できた。しっかりと戦い、結果を残した。今は次のミッションが届くのを待っている」

──今回の試合はさきほどミキーニョが言っていたように米国のプライムタイムにTNTで中継されました。これまでの試合とは違うような反応があったでしょうか。

「反響は物凄く大きかったよ。ONEチャンピオンシップがいかなる団体なのかを米国のたくさんのファンに視聴してもらえた。米国のプライムタイムということは、ブラジルでもプライムタイムなんだ。米国のファンもそうだけど、ブラジルのファンに僕の試合をたくさん視てもらえて良かった。

これまでは金曜日の朝にしか母国のファンに、僕の試合を視聴してもらうことはできなかった。生まれ育ったブラジリアでは本当に多くの人達が試合を見てくれたみたいで、試合後には母の携帯は鳴りっぱなしだったそうなんだ(笑)。近所の人も大喜びしてくれたみたいで。

僕にとって今回の試合は米国だけでなく、ブラジルでもたくさんのファンにライブ中継を視てもらえたことは大きな意味があったよ」

──ロッタンの試合が次に控えていましたが、あくまでも最終試合ということでメインイベントはミキーニョ✖DJでした。ONEの米国進出を考えた際、本当に大切な大会でヘッドライナーを任されてプレッシャーはなかったですか。

「試合順は僕には関係ないよ。メインイベンターでいたいとようエゴも持っていない。メインでもコ・メインでも第1試合でも、ケージに足を踏み入れて戦うだけさ」

──とはいえエディ・アルバレスとユーリ・ラピクスが、あのような反則決着となり、ショーの盛り上がりを考えると焦りなどなかったですか。

「あれは参ったね。頭が混乱したよ。だってユーリ・ラピクスがクリスチャン・リーに挑戦した時、クリスチャンがめちゃくちゃラピクスの後頭部を殴っていた。でも、誰もあの試合は止めなかったよ」

──止めたのは試合終了のタイミングでした。

「だろう? エディ・アルバレスはクリスチャンほど厳しいパンチを落としていなかった。あれはレフェリーのミスだよ。

とにかく前の試合がああいう風に終わったから、僕はもう全力で戦うしかないと思った。エディの試合がああなっていなくても、それは変わらないけど……。ライブ中継でファンに喜んでもらえる試合をしたかったから。

まぁエディ・アルバレスの試合はああいう結果に終わってしまったけど、僕とデメトリウス・ジョンソンの試合は悪い流れを引きずることはなかった。神に感謝しているよ。エンターテイメントとしても、最高の戦いになったはずだからね」

──試合後のインタビューで、DJはパンチを振るって距離を潰してくる。その時にアッパーを入れることが作戦で、しっかりと実行できたと話していましたが、長身のファイターが背の低いファイターにアッパーをタイミングよく、しかもDJのようなスピードのある選手に打ち込むことは相当にトレーニングを積んできたのではないでしょうか。

「DJが殴ってきたときにアッパーかヒザを入れる……この戦略を実行するためにATTで本当にハードな練習を重ねた。

そして実際にDJが距離を詰めてきたとき、DJの動き、僕のアッパーが描く軌跡、全てが見えていた。完璧にアッパーカットを当てることができるタイミングだったんだ」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
4月15日(木・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル

■ONE TNT02中継対戦カード

<ムエタイ女子アトム級/3分3R>
ジャネット・トッド(タイ)
アン・リン・ホグスタッド(ノルウェー)

<ONE世界ライト級(※77.1キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]クリスチャン・リー(米国)
[挑戦者] ティモフィ・ナシューヒン(ロシア)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
シネチャグタガ・ゾルツェツェグ(モンゴル)
中原由貴(日本)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
キム・キュソン(韓国)
ワン・シュオ(中国)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ミッチェル・チャマール(米国)
上久保周哉(日本)

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ONE ONE TNT01 ONE118 Report アドリアーノ・モライシュ デメトリウス・ジョンソン ブログ

【ONE TNT01】アドリアーノ・モライシュ、DJをKOし王座防衛。「僕は最強じゃない、異質なんだ!」

<ONE世界フライ級 (※61.2キロ)選手権試合/5分5R>
アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)
Def.2R2分24秒by KO
デメトリウス・ジョンソン(米国)

まず右ローを蹴ったDJ、ミキーニョは左右に回り距離を取る。スイッチするDJは右オーバーハンド、右フックを繰り出す。射程距離の外にいるミキーニョが右ミドルハイを繰り出す。DJは左リードフック、ローを蹴られて前に出る。跳ねるようなステップ王者は組まれてヒザを腹に2発受けるも、ここは離れて右ハイを狙う。

DJが圧を高めるなか、ミドルを蹴ったミキーニョがテイクダウン狙いから足を取りに行く。ヒールから、スイープを決めて上を取ったミキーニョがハーフで抑える。DJはフルガードに戻し、掌底から腰を切っていく。そのタイミングで右足を抜いたミキーニョが再びハーフで抑える。DJは足を戻すが、下のままラウンド終了を迎えた。

2R、まず左ハイを見せたミキーニョが、ジャブを伸ばして右ローへ。DJはワンツーから前に出るが、王者は右に回って捕まらない。DJもローを入れ、ワンツー。ここもかわしたミキーニョは左ジャブ。DJが右ローを蹴り、テイクダウン狙いは察知される。

と、ミキーニョがヒザ蹴りを見せ、DJがキャッチにしにかかる。足を抜いたミキーニョはパンチを振るって前に出てくるDJに右アッパーを入れ、ダウンを奪う! ダウン状態のDJに、ミキーニョは左ヒザ一閃。アドリアーノ・モライシュが、見事なKO勝ちでONE世界フライ級王座防衛に成功した。

「家に戻って自分のミスを見直す。アドリアーノは大きかった。近い距離をセットするために、ペースを上げていたけど……こういうこともある。とにかく試合を見直さないと。アドリアーノ・モライシュは素晴らしいチャンピオンだよ。これは5Rの試合だし、ああやって攻めるのが僕の戦い方だ。でも、彼は凄く距離を取るのが上手かった」と敗者DJはインタビューで応えた。

一方、王座防衛を成功したミキーニョは「皆に感謝している。夢が実現した。ずっとハードワークを続けてきた。俺たちはやったんだ!! 僕はDJの試合を見て育った。チームと僕は完璧な作戦を立てていた。彼はパンチで前に出てくる。そこにアッパーを入れたんだ。いやぁ……なんて言えば良いのか……アハハハハ。この勝利は驚きじゃない。僕はベストじゃない。でも異質なんだ、僕のMMAは。凄く嬉しいよ、WOW!!」とアドリアーノ・ミキーニョ・モライシュは話した。


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ONE ONE TNT01 ONE118 Report エディ・アルバレス ブログ ユーリ・ラピクス

【ONE TNT01】何と──全米プライムタイム進出の肝、エディ・アルバレスが後頭部への攻撃で反則負け

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ユーリ・ラピクス(モルドバ)
DQ 1R by illegal atack
エディ・アルバレス(米国)

ラピクスの左ロー、右オーバーハンドをかわしたアルバレス。互いに右ローを蹴り、アルバレスがダブルレッグでテイクダウンを決める。両足を跨いで、ケージを背負うラピクスに右のパンチを入れると、レフェリーが後頭部だとブレイクを命じる。

耳の後ろにパンチを当たっていたが、レフェリーはブレイクが遅く嫌がって上を向いたラピクスが顔面に鉄槌を受け余分な攻撃を受ける。仰向けのまま横たわるラピクス、これは米国プライムタイム中継のスタートとして、最悪の展開に。

すぐにリッチ・フランクリンが、実況のマイケル・シャベロに状況を説明するシーンが流される。アルバレスにレッドカードが与えられ、反則負けに。何とも言えない空気に支配され、最注目の一戦は終わった。

試合後のインタビューでアルバレスは「手でかばっていた周囲を殴ったし、耳の回りはリーガルだと思っていた。レフェリーの注意の声を聞いて、上を向いたところを殴ったんだ。このゲームは危険だ。ユーリに問題ないことを願っている。でも、僕は生き残ろうとしたんだ。ファンに謝りたい。僕らはケージに居たんだ。そこは分かって欲しい」と話した。


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ONE ONE TNT01 ONE118 Report タイラー・マグワイア ブログ ライモンド・マゴメダリエフ

【ONE TNT01】組み系打撃でマゴメダリエフがマグワイアから判定勝ちし「午前中の試合にビックリ」

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ライモンド・マゴメダリエフ(ロシア)
Def.3-0
タイラー・マグワイア(米国)

まずスピニングバックキックを見せたマグワイアが、パンンチから距離を詰めていく。マゴメダリエフが首相撲でヒザを連打する。離れたマグワイアは、直後のクリンチでマゴメダリエフをケージに押し込む。と、マゴメダリエフのヒザが急所に入り試合が一時中断する。

再開後、スイッチを見せるマグワイアがすぐにクリンチも、マゴメダリエフが崩してヒザをボディに入れる。さらに左エルボーを放ったマゴメダリエフがクリンチアッパー&ヒザと組み系打撃で試合をリードする。マグワイアもケージに押し込むが、オーバーフックとフレームで頭を胸に押し込むことができない。ボディロックも押し返されたマグワイアは、左目尻をカットしている。マグワイアはワンツーからクリンチを再び仕掛けるが、テイクダウンは奪えなかった。

2R、パンチから組みという初回と同じ攻撃のマグワイアに対し、マゴメダリエフも同様にヒザを返す。両者、疲れが既に見えるなかマグワイアはヒザ蹴りにダブルレッグを合わせる。ケージを掴んだようにも見えたマゴメダリエフだが、ボディロックでついに倒される。と、逆に起き上りながらシングルレッグでリバーサルを決めたマゴメダリエフは、立ち上がったマグワイアにスイッチを仕掛ける。

結果、マグワイアはバックを許すもすぐに胸を合わせ、テイクダウン&スクランブルという展開がもう1度繰り返される。ボディにヒザを続けたマゴメダリエフも、相当に削られており自らのオーバーハンドで姿勢を乱してしまう。マグワイアは徹底してクリンチに持ち込むも、自ら離れる。何を想ったか、マゴメダリエフは胴回し回転蹴りを見せてボトムに。直後に時間となり、試合は最終回に。

3R、ヒザ蹴りを抱えてテイクダウンを早々に決めたマグワイアが、ハーフでトップを取り切る。足を抜き、マウントを取りに掛かるマグワイアが3/4マウントでパンチを落とす。背中を預け掛け、もう一度背中をマットにつけたマゴメダリエフは右腕を差し、潰されると腰を切って腕十字の動きも見せる。

とキムラスイープを決めたマゴメダリエフは、続くスクランブル戦でエルボーを入れる。試合はスタンドに戻り、マグワイアがマゴメダリエフをケージに押し込むも、逆にマゴメダリエフがレベルチェンジ&ダブルレッグへ。尻もちをついたマグワイアの立ち上がり際にマゴメダリエフがギロチンをセットして引き込む。

力はなく頭を抱えるだけのギロチンから、マグワイアがエスケープした直後に試合は時間となった。結果、3-0 でマゴメダリエフが判定勝ちを収め「試合中は驚くことはなかったけど、午前中に試合をすることにビックリした」と息を切らせて話した。


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ONE ONE TNT01 ONE118 Report ウマウ・ケニ・ログログ ブログ

【ONE TNT01】セネガル相撲の英雄ログログ、打撃でもキックのシミッドを圧倒し秒殺パウンドアウト

<ヘビー級(※120.2キロ) 5分3R>
ウマウ・ログログ・ケニ(セネガル)
Def.1R1分48秒by KO
パトリック・シミッド(スイス)

対戦相手がキックボクシング戦に出場予定だったシミッドに変更された──セネガル相撲の英雄ログログのONE2戦目。ワンツーを見せたシミッドが、右ローを蹴る。ログログは右を振るい、左右に回って距離を取る。フックの連打で前に出たログログは、打撃で打ち勝つと組んでボディロックテイクダウンを決める。

ガードを取るシミッドを殴り、足を越えたログログは逆マウントで鉄槌を打ちつけ、背中を向けたシミッドのサイドバックからパンチを纏め一気に試合を決めた。

「神の導きのおかげだ。誰よりも強い、ヘビー級のチャンピオンになる」とログログは話した。


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News ONE ONE TNT01 ONE118 アドリアーノ・モライシュ ウマウ・ケニ・ログログ エディ・アルバレス デメトリウス・ジョンソン ブログ ユーリ・ラピクス

【ONE TNT01】計量&ハイドレーション結果 モラエスの現地入り大きく遅れる&ログログはキックボクサーと

【写真】相当な身長差は、どちらのアドバンテージになるのか (C)ONE

いよいよ明日8日(木・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE118:ONE TNT01の計量及びハイドレーション・テストの最終結果がONEより発表された。

昨日に第1試合のウマウ・ログログ・ケニの相手が、キックのヘビー級戦に出場予定だったパトリック・シミッドに変更になったことは明らかとされていたが、そのヘビー級キックの代わりに組み込まれる試合が何になるかはアナウンスされていなかった。

そして計量及びハイドレーション・チェックの結果発表により、TNT03でマッチアップされていたエンリコ・ケール✖チンギス・アラゾフが第2試合で行われることが分かった。


TNTによる米国のプライム・タイム用の目玉カード=ONE世界フライ級王者アドリアーノ・モライシュ✖デメトリウス・ジョンソン、エディ・アルバレス✖ユーリ・ラピクスの2試合を含め、全6試合出場選手は計量&ハイドレーションをクリアしている。

そんななか度重なる飛行機の運航トラブルによりシンガポール入りが大幅に遅れたミキーニョ。MMAPLANETでは予定されていた個別インビューもNGが出た。疲労回復に努めていたのか、ナーバスになっているのか。いずれにせよ、過去にミキーニョが試合前日であろうが取材に応じないということはなかっただけに気になるところだ。

■視聴方法(予定)
4月8日(木・日本時間)
午前9時30分~ ABEMA格闘チャンネル

■ONE TNT01計量及びハイドレーション結果

<ムエタイ契約体重戦/3分5R>
ロッタン・シットムアンノン:61.5キロ/ 1.0248
ダニエル・ウィリアムス:60.65キロ/ 1.0099

<ONE世界フライ級 (※61.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アドリアーノ・モライシュ:60.95キロ/ 1.0152
[挑戦者] デメトリウス・ジョンソン:60.95キロ/ 1.0183

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
エディ・アルバレス:77.0キロ/ 1.0176
ユーリ・ラピクス:76.85キロ/ 1.0112

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
テイラー・マグワイア:83.25キロ/ 1.0160
ライモンド・マゴメダリエフ:83.2キロ/ 1.0244

<キック・フェザー級/3分3R>
エンリコ・ケール:69.65キロ/ 1.0168
チンギス・アラゾフ:69.85キロ/ 1. 0214

<ヘビー級(※120.2キロ) 5分3R>
ウマウ・ログログ・ケニ:118.85キロ/ 1.0044
パトリック・シミッド:111.95キロ/ 1. 0132

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Interview ONE ONE TNT01 ONE119 アドリアーノ・モライシュ デメトリウス・ジョンソン ブログ

【ONE TNT01】ミキーニョに挑戦、デメトリウス・ジョンソン「パンデミック前と比較してもしょうがない」

【写真】取材は日本時間で先週の金曜日の朝、米国の木曜日の夜にZoomで行われた (C)MMAPLANET

8日(木・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE118:ONE TNT01。同大会でデメトリウス・ジョンソンが、アドリアーノ・モライシュの持つONE世界フライ級王座に挑戦する。

UFCからONEに転じ、フライ級ワールドGPで優勝したDJは昨年4月にミキーニョのチャレンジする予定だったが、コロナ・パンデミックにより1年を待つこととなった。

それでも史上最高のフライ級ファイターは、「パンデミックは起こった。それ以前と今を比較してもしょうがない」と達観していた。


──1月に日本の雑誌用にインタビューをさせてもらった時は、2月末にミキーニョと戦う予定でした。45日間、準備期間ができたことをポジティブに捉えることはできましたか。

「そうだね、僕にとってもアドリアーノにとっても良かったと思うよ。その分、多く練習ができたことは間違いないからね」

──その1月の時点ではMMAの練習はできていましたが、ウェイトがまだ禁止されているという状態でした。

「そうだね。もちろん、今がベストな状況かといえばそうでない。でも、パンデミック前と比較してもしょうがないんだよ。もちろん、今回とこれまでのファイティングキャンプを比較することもないし。

パンデミックが起こる前だって、同じ内容のキャンプを行ったことなんて1度としてなかった。そして2020年にCovid19のパンデミックは起こった──ほとんどパッキングも終わって、これからファイトに向かう。僕の現実は、そこだけだから」

──今回の試合はTNTにより、水曜日の夜に米国でLIVE中継されます。

「素晴らしいよね。これまでは米国ではONEの中継は金曜日の朝だった。つまり、皆が仕事に行っている時間だ。それが水曜日の夜になり、僕とアドリア―ノ・モライシュ、エディとユーリ・ラピクスという最高のラインナップを視てもらえるね。
TNTの全米中継はビッグディールだよ。TNTのトップ10・カウントダウン、トップ10・モースト・リメンバー・プレイス・オブ・ザ・ウィークで自分が取り上げられる。とにかくベストを尽くすよ。

週末になるとさ、ボクシング、UFC、Bellator、PFL、あらゆるコンバットスポーツが重複している。どれを視るのか選ぶ必要が出てくる。でも水曜日の夜は、そんなことなく仕事を終えてカウチに座って一杯煽りながらファイトを楽しんでもらえる。満足してベッドに行ってほしい。そして、朝になったら笑顔で職場に向かえるようファイトするよ」

──パンデミックの影響でDJは1年半振りの試合で、ミキーニョに至ってはそれ以前からで2年3カ月振りのファイトになります。

「GPがあったからね。そしてアドリアーノに関しては、ロング・レイオフも関係ないだろう。彼はチャンピオンだ。素晴らしいジムで、僕を倒そうと練習しているんだから」

──ではミキーニョとのサイズ差をどのように思いますか。

「それが僕のファイターズ人生だよ。北米で135ポンドで戦っていた時も、自分とは違うサイズの選手と戦ってきた。アジアで戦うようになっても、僕より背の高い選手ばかりだ。きっと、アジアの平均的な体格に近いんだろうね。まぁ、そういう自分より背が高い選手と戦うことが、僕のキャリアだったから問題ないよ」

──DJはチャレンジャーですが、多くの人がアンダードッグはミキーニョだと捉えています。

「誰がどう予想をしようが、僕は自分のやるべきことをケージのなかで全うするだけだよ。それに僕は長い間、チャレンジャーを経験してこなかった。だから、凄く楽しみなんだ。このチャレンジするという立場が」

──ONEのルールを米国のファンは、気に入るでしょうか。

「MMAのルールが違うよりも、ムエタイやキックも同じショーで視られる方が大きな違いだよ。ムエタイをMMAグローブで戦うなんて、米国のファンにとっては初めての体験だ。そんな場をONEが提供しているのは大きな意味があると思っている。

MMAとムエタイ、キックボクシングを一緒に行うことを米国のファンが気に入るかどうか。それはイベントが終わってから分かることだよ。

基本的な米国のファンはボクシング・グローブをつけて互いに顔を殴り合うことを楽しみしている。スクランブルも三角絞めも腕十字も分かっていない。グラップリングについては、理解が進んでいない。ボクシングを見て育ったからね。そんなファンが、ムエタイやキックをどのように感じるのか。そこは僕も注目している」

──DJよりロッタンの人気が出たら、どうしますか(笑)。

「良いんじゃない(笑)。僕らは2つの違ったマーシャルアーツを魅せている。ファンは殴って、殴られてという一進一退の攻防を望み、優れたディフェンス能力に注意を払うことはない。

でも僕のMMAにはムエタイだって含まれている。それがMMAだし、楽しいところだ。ムエタイは一つの限定されたゲームで、僕は全てができる」

──シンガポールの朝に会場に向かい、昼頃に試合をすることについてはどのように思っていますか。

「夜に戦うよりずっと良いことだよ。日本大会でも夜に戦ったユーヤ・ワカマツ戦より、午前中に試合をしたダニー・キンガド戦のほうがずっと戦いやすかった。そう、フィリピンでたタツミツ・ワダと戦った時と比較してもね。

僕は現地の試合時間に合わせて練習をしているから、こっちの夜、アジアの朝の方が調整もしやすいんだ。それが試合にも影響するだろうから、今大会はシンガポールの朝に行われて良かったと思っている」

──DJ、忙しいなかインタビューに応じてくれてありがとうございます。日本のファンに一言、いただけますか。

「ワタシハ、デメトリウス・ジョンソン。8日の朝、ABEMAを見逃さないでくれ。アリガトウゴザイマス!‼

■視聴方法(予定)
4月8日(木・日本時間)
午前9時30分~ ABEMA格闘チャンネル

■ ONE TNT01対戦カード

<ムエタイ61.5キロ契約/3分5R>
ロッタン・シットムアンノン(タイ)
ダニエル・ウィリアムス(豪州)

<ONE世界フライ級 (※61.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)
[挑戦者] デメトリウス・ジョンソン(米国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
エディ・アルバレス(米国)
ユーリ・ラピクス(モルドバ)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
テイラー・マグワイア(米国)
ライモンド・マゴメダリエフ(ロシア)

<キック・フェザー級/3分3R>
エンリコ・ケール(ドイツ)
チンギス・アラゾフ(アゼルバイジャン)

<ヘビー級(※120.2キロ) 5分3R>
ウマウ・ログログ・ケニ(セネガル)
パトリック・シミッド(スイス)

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【ONE TNT01】タイトル挑戦権獲得へ、ラピクスと戦うエディ・アルバレス─02─「最後はリアルなモノ」

【写真】ONEでのファイトも3戦目、この辺りでタイトル挑戦を確実にしたい(C)MMAPLANET

8日(木・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE118:ONE TNT01で、ユーリ・ラピクスと対戦するエディ・アルバレス・インタビュー後編。

Bellator、UFCに続きONEの世界ライト級王座を獲得することが戦う理由というエディに、ラピクスの印象、TNTでのライブ中継の重要性、そしてアルバレス✖青木IIIについて尋ねた。

<エディ・アルバレス・インタビューPart.01はコチラから>


──では対戦相手となるユーリ・ラピクスの印象を教えてください。

「タフで、オールラウンダーだよ。まだ若いけど、ベテラン選手のように落ち着き払い、リラックスして戦っている。僕にとってはチャレンジしがいのある相手になるね。

ベースは柔道だけど、世界のベスト・ストライカーと言っても過言じゃないジョルジオ・ペトロシアンと練習している。そうだね……彼はグッドファイターだ。でも、僕はグレートファイターだから。試合当日、サークルケイジに彼が何を持ちこもうが、僕が倒すには不十分だ」

──ラピクスは、前の試合で世界王者クリスチャン・リーに挑戦して敗れています。タイトルコンテンダーに勝利するということは、エディが一歩タイトルショットに近づくことになります。

「その通りだね。僕自身、前回の試合で元世界チャンピオンのフォラヤンに勝っている。元世界王者に続き、タイトルコンテンダーを倒せば、何ら疑う必要もないけどONEチャンピオンシップも、僕にタイトル挑戦権は与えることになるだろう」

──ところでエディがONEと契約した時から、アルバレス×青木IIIが実現するのかという見方はされてきました。

「ファンがアオキとの3度目の試合を望んでくれることは嬉しいよ。ただし、今はアオキの腰にベルトは巻かれていない。あくまでも僕のメインゴールはONE世界ライト級王座だ。僕は自分のやるべきことをやり遂げる。その時、アオキが勝利を重ねていれば──ね」

──つまりONE世界ライト級王者になったエディ・アルバレスに青木選手が挑戦するようになれば、3度目の対戦が実現するということですね。それと今回の試合は米国の水曜日のプライムタイムにTNTで中継されます。ただ日本人の私にはUFCがESPNで中継され、BellatorはSHOWTIME、そしてONEはTNTだと言われてもピンとこないのが正直なところです。

「米国で最大のネットワークの一つで、ONEの試合がプライムタイムに中継されるということは本当に凄いことなんだよ。特に水曜日の夜にはAEWのレスリングショーがあって、終了後にONEの中継が始まる。

プロレスとMMAの両方をチャンネルを変えることなく、一晩で楽しむことができるんだ。多くのファンが望んでいたことだよ。しかも、水曜日の夜は他のMMAもメジャースポーツ中継もないから、TNTという全米で最も大きなプラットフォームの一つで、MMAとプロレスのファン層を独占できる」

──しかし、プロレスとMMAだとフィクションであるプロレスは常にエキサイティングなショーを提供できますが、リアルであるMMAはそういうわけにはいかないです。MMAが割を食うことはないでしょうか。

「人間ってバランスが必要なんだよ。だからリアルでなくても、エンターテイメントを求める。だけど、リアルを求める遺伝子を誰もが持っているんだ。だからAEWとONEは交わるわけでもないし、良いバンラスになると思うよ。

まずエンターテイメントを楽しんで、演出にお腹いっぱいになったら、リアルが欲しくなる。そういう状況でファンはONEの中継を視聴するというわけだよ。

プロレスリングは豪快だし、楽しいよ。レスリングLOVEな人も多い。でも、最後はリアルなモノが胸に刻まれるんじゃないかな。僕はMMAファイターとして誇りを持って、リアルファイトを楽しんでほしいと断言するよ」

──エディの試合を楽しみたいMMAファンですが、米国の水曜の夜は日本では木曜の午前中です。皆、学校や職場に行かなければならない……そんな日本のファンに一言お願いします。

「仕事なんて気にするな。学校なんて、なんでもない。日本の木曜日の朝、ただアンダーグラウンド・キング……皆はこう呼んでいてくれたはずだ──アメリカン・ナックルスター、エディ・アルバレスがライブショーで戦う。ただ、それだけが皆が生きていく上で重要なことなんだ(笑)」

■視聴方法(予定)
4月8日(木・日本時間)
午前9時30分~ ABEMA格闘チャンネル

<ムエタイ契約体重戦/3分5R>
ロッタン・シットムアンノン(タイ)
ジェイコブ・スミス(英国)

<ONE世界フライ級 (※61.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)
[挑戦者] デメトリウス・ジョンソン(米国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
エディ・アルバレス(米国)
ユーリ・ラピクス(モルドバ)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
テイラー・マグワイア(米国)
ライモンド・マゴメダリエフ(ロシア)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ラーデ・オパチッチ(スロベニア)
パトリック・シミッド(スイス)

<ヘビー級(※120.2キロ) 5分3R>
ウマウ・ログログ・ケニ(セネガル)
メフディ・バルギ(イラン)

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【ONE TNT01】ユーリ・ラピクスと対戦、エディ・アルバレス「スマートに戦える? 分からない(笑)」

【写真】自宅のリビングでZoom取材を受けてくれたエディ・アルバレス。まるでエディ・アルバレス博物館のような自宅を離れる直前にだった(C)MMAPLANET

8日(木・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE118:ONE TNT01で、エディ・アルバレスが2019年8月のエドゥアルド・フォラヤン戦以来、1年8カ月振りの実戦の舞台に戻ってくる。

コロナ禍の世界、37歳になったエディはこの間にエネルギーを最注入できたという。シンガポール行きに向けて、パッキングも終え自宅を出る直前に行ったZoomインタビューで、エディ・アルバレスはは何を語ったのか。


──新型コロナ感染の終息が見えないなか、今回の試合に向けて準備は問題なかったですか。

「何も影響は受けていないよ。今回のキャンプに関しても、最高のトレーニングパートナーと準備をすることができたし、本当に全く問題ない。

ザビット・マゴメドシャリポフ、フランキー・エドガー、新鋭もベテランも交じって、ニック・カトーネ・トレーニングセンターに集まってトレーニングをしてきた。そしてヒカルド・アルメイダ、マーク・ヘンリーの指導を受けてきたんだ。そうそうランス・パーマーもこないだ再合流したしね。

ただ、この間も試合はなかったけどファイトをストップしたことはなかったよ。ずっとジムでファイトしてきた。1年半、20カ月と試合をしてこなかったと言われるけど、そんなことはない。対戦相手よりも手強いチームメイトと、毎日のようにファイトしてきたんだ」

──今回の試合前だけでなく、パンデミック以降も変わりなく練習はできていたということですか。

「変わりがないことなかったよ。世界中の誰もが経験したように、コロナ感染によって生活をアジャストしないといけなったのは僕も同じだ。

トレーニングに関しては、少人数でサークルのような形で再開した。でもジムの設備やトレーニングしている人間の数が、一番大切なわけじゃないんだ。最も重要なのは練習の質だから。

ジムが閉められた。だから練習しないで良いのか。そんなことはない。僕らはファイターだから、練習を取り上げられるわけにはいかない。そして意識が高い3、4人が集まると、素晴らしい雰囲気のなかで練習ができる。それと同時に、パンデミックが起こり、試合間隔があいたことでエネルギーを再注入できた。心身ともにフレッシュになったよ」

──ONEは去年の10月から国際格のショーを再開しました。ただし、実際にエディが試合に出るまでは半年かかりましたね。少しでも早く戦いたいという気持ちはなかったですか。

「もちろん。だから、荷造りを終えてこれからシンガポールへ向かうんだよ(笑)。2006年にDREAMで戦うようになった日々を思い出すよ。あの時と同じ気持ちで、ONEで戦う。ONEというアジアのマーシャルアーツを米国に知らしめる。その助けになりたいんだ」

──ところでONEの計量システムだと、エディは他の170ポンドの選手と比較すると最小の部類でないでしょうか。

「その通りだよ(笑)。でも、僕は170ポンドでキャリアをスタートさせた。いつも、自分より大きな対戦相手と戦ってきた。体が大きいことはアドバンテージになる。でも、疲れやすかったり、スピードが無かったりもする。だいたいの相手が僕より遅かった。サイズが小さいことがアドバンテージになることだって、時にはあるんだ」

──確かに私が初めてエディの試合をライブで見たのは、2006年の12月、バンクーバーで行われたBodogでのMFCウェルター級タイトルマッチでした。アーロン・ライリーと戦った時のエディの爆発力とパンチの回転の速さ、あの試合を忘れることはないです。その一方で22歳だったエディ・アルバレスも37歳になりました。

「あの頃は168ポンド、減量なしでウェルター級で戦っていた。今はもっと大きくなっている。スピードでいえば、あの頃の方が速いだろう。ただし、パワーは今の方が上だ。なによりテクニックという部分では、比較にならない。これほど多くの武器を持って戦ったことは過去にないよ」

──そしてスマートに戦えるようになったと?

「それは分からない。アハハハハ。ファイトって、何が起こるのか分からないしね。つねに色々な局面には備えているつもりだけど、結局は戦っている間にも、臨機応変さが欠かせない。そして、そういう状況で戦えるようになっていないと。それがスマートさか、ファイヤーワークスかは分からないけどね」

──エドゥアルド・フォラヤン戦では打撃で追い込まれても、心が折れることなくスイープからRNCで逆転勝利を手にしました。エディは殴り合いでなくても、ハートで戦っているファイターです。

「僕はただの喧嘩屋じゃない。MMAで戦うために必要なスキルを身につけている。自分の持っているスキルの一つ一つ、ほんの小さな一滴が、勝負全体において重要になってくる。全体に及ぼす影響はとてつもなく大きいんだ。

その一滴の一つが、柔術だ。小さな要素かもしれないけど、最大限に生かす。それに僕はヒカルド・アルメイダの黒帯なんだよ。トップゲーム、ボトムゲーム、ボクシング、キックボクシング、レスリング、全てを駆使して戦う」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
4月8日(木・日本時間)
午前9時30分~ ABEMA格闘チャンネル

<ムエタイ契約体重戦/3分5R>
ロッタン・シットムアンノン(タイ)
ジェイコブ・スミス(英国)

<ONE世界フライ級 (※61.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)
[挑戦者] デメトリウス・ジョンソン(米国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
エディ・アルバレス(米国)
ユーリ・ラピクス(モルドバ)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
テイラー・マグワイア(米国)
ライモンド・マゴメダリエフ(ロシア)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ラーデ・オパチッチ(スロベニア)
パトリック・シミッド(スイス)

<ヘビー級(※120.2キロ) 5分3R>
ウマウ・ログログ・ケニ(セネガル)
メフディ・バルギ(イラン)

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