カテゴリー
Grachan Grachan62 MMA MMAPLANET MMA甲子園 o ONE パンクラス ミランダ亜廉 中村優作 和田健太郎 山北渓人 岩﨑ヒロユキ 平大門 田中智也 田村ヒビキ 誠悟 釜谷真

【Grachan62&MMA甲子園】岩﨑ヒロユキ代表に訊く-01-「MMA甲子園出身者を契約で縛ることはない」

【写真】MMA甲子園でタッグを組む『レッドブルー』担当編集者、小学館の宮川拓人氏と岩﨑ヒロユキ氏(C)SHOJIRO KAMEIKE

23日(日)に大阪府豊中市の176BOXで開催されるGrachan62を前に、12日(金)に新宿区のパセラリゾーツ新宿本店でMMA甲子園の設立発表記者会見が行われた。Grachanのプロモーターである岩﨑ヒロユキ氏は、MMA甲子園の実行委員長として会見に出席している。

Text by Shojiro Kameike

小学館の週刊少年サンデーに連載中の格闘技漫画『レッドブル―』とタイアップし、作品の中でも描かれている高校生MMAファイターのための大会が現実のものとなる。岩﨑氏が実行委員長を務めることで、MMA甲子園とグラチャンがどうリンクしていくのか。今回は会見の内容とともに、会見直後に行った岩﨑氏のインタビューをお届けしたい。


記者会見には岩﨑ヒロユキ実行委員長、『レッドブルー』担当編集者の宮川拓人氏をはじめ、各地区支部長(関東支部長は岩﨑氏が兼任。補佐に水口誠悟、北海道:平大門、中部:坪井淳浩、関西:中村優作、九州:田村ヒビキ)が出席した。MMA甲子園は高校生を対象としたMMA大会で、9月24日(日)の関東大会からスタート。来年2月に全国大会の開催が予定されているという。

左から水口(誠悟)、坪井、宮川、岩﨑、平、田村、山崎明競技部長

世界で戦う選手育成を目標として、試合ルールはパウンド有りに。アマチュア、しかも高校生の大会とあって安全面を考慮し、通常よりもアンコが厚いパウンドグローブを使用するとともに、レフェリーストップ等も他のアマチュア大会と比べて厳しくなるとのこと。

とはいえ、まだ身体的には成長過程にある高校生は、パウンドも含めて打撃によるダメージが溜まりやすいことは間違いない。その点について、岩﨑実行委員長は「全国大会を目指すための各地区トーナメントは実績と実力を考慮して出場者を判断する。一方で経験を積みたい選手のために、パウンドなしのワンマッチ開催も検討したい」としている。会見後には、レフェリー陣からもパウンドなしマッチのルール整備について提案がなされていた。

高校生の試合となれば、MMAはもちろん格闘競技の経験も大きく試合に影響してくるはず。特に地方では地下格闘技で何十戦も経験を積み、プロデビューしている例も多い。その点については実行委員会も、エントリーした選手に対して厳しい目を持つことを明言。会見後のミーティングでは、保護者の同意はもちろん、所属ジムの承諾を得ないとエントリーできないことが実行委員会内でも確認し合ったという。

宮川氏は『レッドブル―』ではMMA甲子園卒業者がプロになっていく過程も描かれていく予定であることを明らかにした。今回のMMA実行委員会でも、漫画と同様に可能な限りMMA甲子園出身者のフォローはしていくとのこと。まだまだ立ち上がったばかりのプロジェクトだけに、課題は山積みだ。会見直後にMMA甲子園、グラチャンのプロとアマチュア、そして7月23日の大阪大会について岩﨑代表に訊いた。

――まずMMA甲子園というプロジェクトを考え出したのは、「グラチャンで良い若手ファイターを確保しておきたい」という気持ちだったからなのでしょうか。

「いやぁ、全然そういう気持ちはないんですよね」

――MMA甲子園が成功すれば、グラチャンが有望な若手選手を独占できるチャンスです。

「入口はMMA甲子園であっても、人の気持ちは変わるものです。若い選手なら尚更、試合を経験しながら自立していきます。だからMMA甲子園を経験した選手が、どこの団体で試合をすることになっても、『それはどうでもいいかな』っていう気持ちですね。もし僕が日本のMMAを独占したかったら、もっと欲深くグラチャンを運営していますよ(笑)」

――欲深く、というのは?

「MMA甲子園に出場した選手を契約で縛って、プロはグラチャンでしか試合できないようにする――ということでしょう? グラチャンは、そういうことはしないです。MMA甲子園の勝者をグラチャンが独占するということは絶対になくて。だから、どちらもグラチャンとは別組織として発足し、他の皆さんにも協力していただきながら開催しています」

――グラチャンの組織内で開催されているアマチュアのグラチャン・チャレンジ(以下、GC)は、勝者に対して何か契約が発生するのですか。

「GCこそ、活躍した選手が他の大会へ行っちゃっていて(笑)。山北渓人選手はGCに出てくれたあと、パンクラスでチャンピオンになり、今はONEと契約していて本当に嬉しいです。だからって『山北選手はGC出身だから』ってアピールすることもないですし。それこそ大阪大会では僕が『まだプロデビューするレベルじゃないかな』と思っていた選手が、他の大会でデビューしていました。でも仕方ないですよね」

――選手やジムがどの大会に出るかを選択する前に、岩﨑さんから「グラチャンに出ないか」と声をかけることもあるのですよね。

「あります。でも、よほどの選手じゃないと声はかけないです。GCで見て『プロデビューのオファーしたいなぁ』と思うのは、年に3~4選手ぐらいで。GCに出たからって、グランチャンでプロデビューできるとは限りません。それこそGCやMMA甲子園に出ている選手を優先する、なんて気持ちもなくて。

僕はアマチュアって勝ち負けより、経験のほうが大事だと考えています。極端に言えば、アマチュアで何試合か良い勝ち方をしているとか関係ありません。それよりもプロデビューしたあと勝っていくために、どんどんアマチュアで試合経験を積んでほしいです。

たとえば、去年グラチャンのフェザー級トーナメントに出ていた和田健太郎は、ずっとアマチュアで勝てなかったんですよ。GCは判定なし、制限時間内に決着がつかないとドローなので、和田はずっとドローが続いていました。KO負けを喫したこともあります。それでもプロデビューさせました。彼はレスリングの基礎がしっかりしていたので、試合経験を積めばプロデビューできると考えたからですね」

――反対に、MMA甲子園でも「すぐにプロデビューしても良い」という高校生ファイターが出て来るかもしれなません。

「それだけの選手が関東大会に出てきても、まずは全国大会に進んでもらいますよ。そもそもMMA甲子園に出るということは、勝ち進めば全国大会まで出ると考えてほしいです。そこで全国大会の前にプロデビューさせるようなことは――僕はしません。

MMA甲子園で考えると、高校生だと1学年の差は大きいじゃないですか。対格差とか。その勝敗だけで、プロで勝てるかどうか分かるものではない。一方で、プロデビューしても勝てないと、すぐに辞めてしまう選手も多い。僕は、それがすごく勿体なくて嫌なんですよ。プロモーターというのは、選手をプロデビューさせた責任もあると思っていて。

最近はグラチャンに出てくれている選手が多いです。もし僕が声をかけてプロデビューした選手がいても、もしかしたら勝敗によって次の試合を組めないことがあるかもしれない。アマチュアだと、もっと試合経験が積める。プロデビューしたばっかりに試合数が少なるというのは、選手が可哀想ですよ。あとは選手とジムの意向次第で」

――7月23日の大阪大会に出場する弘田颯志選手は、空手の実績がありながらアマチュアではミランダ亜廉選手に敗れています。それでも岩﨑さんから見て、実力的にプロで勝てる実力があったのですね。

「そうです。あの時はお互いに初めてのGC出場ですからね。マッチメイクする時に2人の経歴を見て決めました。試合はミランダ君が勝ちましたが、弘田君もそれだけの実力を見せてくれたので、すぐプロデビューと考えたんです。

今回はSWAG GYM KYOTOの釜谷真君から『強い選手と対戦させてほしい』という要望があり、田中智也選手との対戦を決めました。田中選手は本来ならウチのフライ級トーナメントに出ていてもおかしくない実績がありますからね。このカードは楽しみです」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
7月23日(日)
午後0時30分~Grachan放送局

The post 【Grachan62&MMA甲子園】岩﨑ヒロユキ代表に訊く-01-「MMA甲子園出身者を契約で縛ることはない」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
Grachan Grachan61 K-1 MMA MMAPLANET o PRIDE キック パンクラス ボクシング 和田健太郎 小島勝志 山本琢也 鍵山雄介 高橋孝徳

【Grachan61】高橋孝徳とフェザー級王座決定T決勝、小島勝志─01─「いわゆるギャングをやっていました」

【写真】ギャングをやっていました──と、サラっといえるのが何となく凄い (C)SHOJIRO KAMEIKE

14日(日)、東京都の大田区産業プラザPIOで開催されるGrachan61にて、小島勝志×高橋孝徳によるフェザー級王座決定トーナメント決勝戦が行われる。
Text by Shojiro Kameike

山本琢也が返上したフェザー級王座を賭けて、昨年8月よりスタートしたトーナメント。小島は1回戦で和田健太郎を、準決勝で鍵山雄介をそれぞれKOで下して決勝に進んだ。地下格闘技からプロMAファイターへ――山梨県在住のプロファイターとしてのキャリアについて訊くと、スタートは和術慧舟會のバックテイク& RNCだった。


――今回が初インタビューとなります。まずキャリアについてお聞きしたいのですが、MMAだけでなく格闘技を始めたのは、いつ頃なのでしょうか。

「23歳ですね」

――他の競技を経験したのちに23歳ごろからMMAを始める選手もいるかとは思いますが、かなり遅いスタートではないですか。

「アハハハ。特に昔から格闘技が好きだったわけでもなくて。成り行きというか、日常がつまらないと思って、23歳の時に初めて山梨にある和術慧舟會フォーランバス(現在は和術慧舟會ではない)というジムに入会したんです」

――23歳まで他のスポーツ経験はあったのでしょうか。

「小学校からサッカーを始めて、中学時代はクラブチームに入っていました」

――クラブチームということは、Jリーグを目指すようなサッカー選手だったわけですね。

「はい……。でもサッカーは中学まででした」

――そのまま高校に進学して、サッカーを続けようとは思わなかったのですか。

「それが――ちょっとグレてしまったんです(苦笑)。サッカーも中3ぐらいから、やる気を失っていました。高校も定時制には入ったけど、それもすぐに辞めて。16~18歳まで、いわゆるギャングをやっていたんですよね。でも20歳になった頃、もうケンカとかは辞めて仕事をし始めたのですが、日常には不満があって……。その頃に地下格闘技というものがあると知ってジムに入ろうと決めた、という経緯です」

――23歳から地下格闘技へ!

「定時制の高校を辞めてから建設業をやっていたんですよ。それで23歳の時に独立しまして。それで『一つ目標が達成した』という気持ちがありました。本当は、独立してからもっと頑張らないといけないですけどね(笑)。それで次の目標を見つけたい――という時に格闘技と出会いました」

――ただ、K-1やPRIDEを中心とした格闘技ブーム全盛期は知らなかったのですね。

「当時流行っていたとは思いますけど、全く知らなかったです。それよりはアウトサイダーや地下格闘技のほうを知って。でも、元々ファンだったわけではなかったです」

――そこで小島選手をMMAに向かわせた要因は何だったのでしょうか。

「ネットで検索して和術慧舟會フォーランバスに入門した初日に、寝技オタクみたいな人たちにやられて。絶対負けたくない、その気持ちが原動力になりました(笑)。そこから、どっぷりと格闘技に浸かっています」

――そこから地下格闘技は何試合、経験しているのですか。

「細かくは覚えていないですけど、50~60戦ぐらいはやったはずです。 2週連続で試合したり、1カ月に4回出場したこともありましたよ。戦績は……地下格闘技で負けたのは10回ぐらいで、ほとんど負けていなかったと思います」

――地下格闘技時代の試合映像も拝見すると、当時から今のスタイルに繋がる、しっかりと右のナックルを急所に当てる技術を持っていました。てっきり空手や他の打撃競技をやっていたのかと思っていたのですが……。

「ありがとうございます。もともとは打撃をやりたくて。近所にキックボクシングのジムがあったんですけど、なぜか入ることができませんでした。次に近いのが、車で45分ほど行ったところにある和術慧舟會フォーランバスで。そこに入ったものの、打撃はやらせてもらえませんでした(笑)」

――そこで和術慧舟會に入ったおかげか、地下格闘技時代からバックテイクは慧舟會スタイルでしたね。首に腕を回すと同時にスッとバックに回るという。

「そうなんです! 今までのキャリアの中でも、寝技のフィニッシュはRNCが一番多くて。あのやり方をジムの代表に教わっていました」

――なるほど、合点がいきました。一方、打撃面はどのように練習していたのですか。

「特に誰かに教わったというのはないです。友達とミットを持ち合っていたぐらいで、動画を見て研究するタイプでもなかったですし。なんとなく――ですね」

――その後、地下格闘技団体の王者になってから次の道は、どう考えていたのでしょうか。

「次はプロでやりたいと思って、池袋のブルードッグジムへ行かせてもらうようになり、プロを目指して練習していました。東京ではスカイライブRにも行かせてもらって」

――スカイライブRとは、魔裟斗さんのトレーナーを務めていた土居進さんのパーソナルトレーニングジムですよね。

「はい。スカイライブRにはコロナ禍になるまで、週1で山梨から通っていました。僕は集団のクラストレーニングに参加していて、とにかくキツかったです。おかげでスタミナ面では、5分2Rフルで戦える自信はつきました。それまで山梨では経験したことのなかったトレーニングで、衝撃を受けましたよね。K-1に出場されている選手もたくさん来ていて、『これぐらいトレーニングしないとプロでは勝てないのか』と実感しました。そういうところは、すごく大きな影響を受けています」

――その経験から東京に拠点を移そうとは考えなかったのですか。

「実は一時期、東京に住んでいました。でも当時、格闘技へのモチベーションが落ちてしまったんですよ。GRACHANで咲田ケイジ選手に負けた試合(2015年9月、ギロチンで一本負け)と、地下格闘技を含めて4連敗して山梨に戻りました。いま考えると、『もう格闘技は辞めてもいいかな』という気持ちだったと思います」

――そこまでモチベーションが落ちたにも関わらず、再びケージの中に戻ってきた要因は何だったのでしょうか。

「地元では昔からの練習仲間が、変わらず車で片道45分かけて練習していました。そんな彼らのために、近くに良い練習環境をつくりたくて、自分のジム(スタイルプラスジム)を立ち上げたんです。そして彼らと一緒に練習しているうちに、自分も続けようと思いました。

ただ、その後はパンクラスに出ていて、なかなか勝てませんでした。自分としてはジムを軌道に乗せないといけないし、建設業もやっていたので徐々に仕事のほう重きを置くようになって……。そんな時に、グラチャンの岩﨑(ヒロユキ代表)さんから、『最近試合していないけど、どうしたの?』と連絡を頂いたんです。

そして『グラチャンに出るならチャンピオンを目指して、しっかりやっていこう』と言われました。おかげで僕も気持ちを切り替えて、グラチャン王者を目指すことにしたんですよ」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
5月14日(日)
午後1時~Grachan放送局

The post 【Grachan61】高橋孝徳とフェザー級王座決定T決勝、小島勝志─01─「いわゆるギャングをやっていました」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
Grachan58 MMA MMAPLANET o ONE イ・ハンヒョン キック ハシモト・ブランドン ブラジリアン柔術 ルクク・ダリ 上田幹雄 伊藤空也 和田健太郎 小島勝志 崎山勲 川中孝浩 手塚基伸 林RICE陽太 桜井隆多 獅庵 瓜田幸造 金太郎 鍵山雄介 高橋孝徳 黒井海成

【Grachan58】イ戦前の伊藤空也─02─も注目トーナメント「無差別級は桜井選手、フェザー級は小島選手」

【写真】伊藤空也がファン目線で当日行われる両トーナメントの見所を話してくれた (C)MMAPLANET

4日(日)、千葉市美浜区の幕張メッセ国際展示10ホールで開催されるGRACHAN58で、韓国のイ・ハンヒョンと対戦する伊藤空也のインタビュー後編。

昨年、手塚基伸に敗れバンタム級のベルトを手放した伊藤が、この1年の取り組みを語る。さらに現在行われている無差別級&フェザー級についても、GRACHANファン目線で紹介してくれた。

<伊藤空也インタビューPart.01はコチラから>


――以前は柔術の練習を、そこまで取り入れてはいなかったのですか。

「4年ぐらい前まで長野県にいて、当時は毎週やっていました。でも関東に来てからは、そんなに柔術に触れる機会もなくて。どちらかといえばレスリングとグラップリングが中心になっていたんですよね。BRAVEジムでトライフォース柔術アカデミーと連携した柔術クラスが始まったので、去年から参加するようにしました。そこで改めて柔術の奥深さ、寝技の基礎の大切さをイチから学んでいます。そうして迎えたのが魚井戦だったので、自分のやるべきことはやれたんじゃないかと思っています」

――柔術クラスで学んでいるのは、MMAの中の柔術ですか。それともベーシックなブラジリアン柔術をイチから学んでいるのでしょうか。

「純粋なブラジリアン柔術を教わっています。柔術をやることによって、組んでも落ち着いて対処できるようになりますよね。しっかりと際の展開で、一つひとつ組み立てていくことができる。相手が仕掛けてくることを、一つひとつ潰していける。そういう動きが身体に染みついてきました。あとはムエタイのウィラサクレックジムさんへ行って、首相撲の動きも取り入れています」

――柔術だけでなく、ムエタイも! すると、この1年で動きは大きく変わったのではないですか。

「そうですね。動きも変わったし、打撃に関しては去年の倍は研ぎ澄まされていると思います。得意なところは伸ばし、苦手なものは一つひとつ潰して――ということをやってきたので。技に深みが出て来たような感じがあります」

――なるほど。プロモーターサイドやファンからすれば、獅庵戦と金太郎戦を経て、これからも伊藤選手には同じような……むしろ、それ以上の激闘が求められるかもしれません。しかし現在、伊藤選手が取り組んでいることは、そうした激闘とは方向性が異なる部分もあります。そこに葛藤はないですか。

「MMAなので、その激闘とは違う見せ方がありますからね。ただ、僕自身も練習ではスマートな動きができるのですが、試合だと激しい展開になっちゃうんですよ(苦笑)。自分で意識しているわけではなく、試合中のテンションでそうなってしまいます。やっている動きは、練習してきたものなんです。だからテンションの問題か……。

でも魚井戦は、激闘にならなかったけど、相手の動きを潰して完封できました。試合のない期間は、ずっとスマートな動きを試合で出せるように練習してきたので、あとはしっかりと試合で見せるだけですね。自分でも未知数な部分はありますが、自信はあります」

――魚井戦はリングで行われました。リングで出せたことをケージで出せるか、あるいは同じことをやっていいのかどうかは一つの課題ではあります。

「はい。でも今はずっとケージを想定して練習しているので、次のイ・ハンヒョン戦では新しい自分を見せることができると思います。相手がキックボクサーになったのも、これまでムエタイをやってきた成果を見せるチャンスなのかな、って。結果的に良かったんじゃないですか。今はONEのオープンフィンガー・ムエタイを結構見ていて、それに近いものが見せられるんじゃないかと思います」

――それは次の試合がとても楽しみです。次に伊藤選手の試合以外のお話を伺いたいのですが、グラチャンで他の試合はチェックされていますか。

「はい。グラチャン放送局でチェックしています」

――グラチャンでは無差別級とフェザー級のトーナメントが開催されており、今回は同じ大会で準決勝戦が行われます。いちGRACHANファンとして、各トーナメントに対する印象をお願いします。

「無差別級は怪物みたいな選手が揃いましたよね。やっぱり僕たちは無差別級の試合に魅力を感じて、格闘技を始めた時代じゃないですか。だから今でも無差別級に求められているのは、そういう怪物性だと思うんです。そんな試合をグラチャンで実現してくれるのは、観ていてワクワクというか、ゾクゾクします。ファン目線で見ても楽しみですね」

――組み合わせは前日の計量時に決まるとのことですが、準決勝に勝ち上がった4選手の中で誰が勝ち上がると思いますか。

「僕が注目しているのは、桜井隆多選手です。もともとウェルター級で戦っていた選手が無差別級に出場していて。前回の試合も体格差があるのにパンチで仕留めて――まるでドラマを見ているようでした。僕自身も昔から見ていた選手なので、思い入れもあります。桜井選手ってカッコイイんですよね。

変わらない強さの中に、進化しているところもあって。そこでヘビー級に挑戦する生き様がカッコイイ、僕もすごく憧れている選手です。MMAの経験はダントツじゃないですか。トーナメントに出場している他の選手と比べても、一番ケージでの戦い方が分かっている試合内容だと思うんですよね。だから僕の考えではありますけど、桜井選手が優勝に一番近いんじゃないかと思っています」

――フェザー級トーナメントはいかがでしょうか。

「フェザー級は小島勝志選手に注目しています。僕は和田健太郎が決勝に行くのかな、と考えていたんですよ。でも小島選手が和田選手を相手に、あれだけパンチとボディブローで試合をつくっていって、最後はTKOで仕留めた。対レスラーの試合としては、理想的な勝ち方だったと思います。その和田戦を見ても、今までの試合と比べてさらに強くなっていましたから。これまでも打撃の強さは見せていましたが、さらにレスリング技術もプラスされて、際の部分でも綺麗に戦っていて。全局面で強さを感じました。

あと、小島選手は山梨県在住で、僕は長野県出身じゃないですか。同じ地方出身者として、ファン目線で応援してしまいます。しかも地元で自分のジムも出していて、自分の練習もしながらトーナメントで勝ち上がっていく。そこで優勝するストーリーに期待してしまいますね」

――最近では首都圏以外の選手が勝ち上がるケースが、どんどん増えています。

「桜井隆多選手もそうですよね。そういう意味では、僕は関東にいる立場ですけど、地方をナメんなよって気持ちがあります。で、それこそグラチャンがやってきたことじゃないですか。地方の選手が首都圏でチケットを売れるわけじゃない。でも大阪もそうだし、北海道でも大会を開催し、地方でも活躍した選手を首都圏の試合に呼んでいて。僕もファイトマネーをもらう限りは、そのぶん皆さんが見に来てくれるように頑張ります」

■視聴方法(予定)
12月4日(日)
午後4時30分~ GRACHAN放送局

■ Grachan58対戦カード

<ウェルター級/5分2R>
川中孝浩(日本)
渡辺良知(日本)

<バンタム級/5分2R>
伊藤空也(日本)
イ・ハンヒョン(韓国)

<ライト級/5分2R>
ルクク・ダリ(コンゴ)
林RICE陽太(日本)

<Grachan無差別級準決勝/5分2R>
桜井隆多(日本)
瓜田幸造(日本)
荒東 怪獣キラー 英貴(日本)
ハシモト・ブランドン(ペルー)

<Grachanフェザー級T準決勝/5分2R>
小島勝志(日本)
高橋孝徳(日本)
崎山勲(日本)
鍵山雄介(日本)

<ライト級/5分2R>
岸本篤史(日本)
渡辺和幸(日本)

<無差別級/5分2R>
上田幹雄(日本)
ソン・ムジェ(韓国)

<柔術/5分1R>
村田良蔵(日本)
田中義篤(日本)

<フェザー級/5分2R>
萩原一貴(日本)
黒井海成(日本)

<無差別級/5分2R>
石川廉(日本)
田馬場貴裕(日本)

<バンタム級/5分2R>
YO-HEI(日本)
ロバ・モー(日本)

<バンタム級/5分2R>
松本尚大日本)
佐々木歩夢(日本)

<バンタム級/5分2R>
松本大輔(日本)
安部路人(日本)

<フライ級/5分2R>
水谷健人(日本)
金井一将(日本)

The post 【Grachan58】イ戦前の伊藤空也─02─も注目トーナメント「無差別級は桜井選手、フェザー級は小島選手」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
Grachan57 MMA MMAPLANET o ラデック 二ノ宮徳昭 今市凌太 佐々木克義 修斗 和田健太郎 小島勝志 崎山勲 杉本静弥 村田俊 松井斗輝 桜井隆多 渡部修斗 高橋孝徳 高須将大

【Grachan57】フェザー級王座決定T出場、和田健太郎─02─「屋久島にジムを開き子供達を羽ばたかせたい」

【写真】ぜひとも実現させてほしい将来の展望です。そして、そのためにベルトが必要に (C)GRACHAN

明日4日(日)、千葉市美浜区の幕張ベイパークアリーナで開催されるGRACHAN57。同大会で、Grachanフェザー級王座決定トーナメント1回戦で小島勝志との対戦する和田健太郎インタビュー後編。

本格的にMMAを始めて2年、アマ0勝1敗1分。プロ4勝0敗、3フィニッシュの和田にはチャンピオンになってから、必ず実現させたい夢──いや人生設計が存在した。

<和田健太郎インタビューPart.01はコチラから>


──仕事を覚えて、堂々と練習できる状況を創っていってなおMe,Weで余り練習できなくなったというのは?

「以前は埼玉に住んでいて新宿には通いやすかったのですが、八王子に引っ越して移動手段が車になり、なかなか練習にいけなくなってしまいました。本当は八王子のジムに通うのがベストだったかもしれないのですが……」

──そうですよね。パラエストラ八王子の塩田GOZOさんがショックを受けますよ。なんで新百合なんだって(笑)。

「(苦笑)。渡部修斗選手が声を掛けてくれたのもありますが、仕事の帰りにジムに寄りやすくて」

──その渡部選手とは年齢も違いますが、なぜ親しくなったのですか。

「Me,Weで練習している時にコンバットレスリングに出場して、知り合いました。僕は2016年に68キロ級で全日本で優勝し、2017年には74キロ級で優勝しました。その年に渡部修斗選手が68キロ級で優勝し、世界大会で修斗選手が優勝、僕は準優勝でした」

──その結果を踏まえて、Me,We時代に山﨑代表から本格的にやらないかという話もあったのではないですか。

「は自衛隊の頃に、勝手に出て勝ったみたいな形だったのですが、山﨑さんからはコンバットに関しては『黙っていても、勝つよ』とは言ってもらえていました。あの頃は『週末の練習だけでも、でられるようにしな』という風に言われていました。

Me,Weを離れストライプル新百合ヶ丘に移ったのは、とにかく練習の回数を増やすことができそうだったからで。試合に関しては、アマチュアに出てみて楽しければ良いなっていう感じでした。そうしたらアマで勝っていないのに、プロの試合でオファーを貰ったので折角ならやってみようと思いデビューしたんです」

──アマで勝っていない?

「ハイ。グラチャン・チャレンジで2試合やって、0勝です。最初の試合は打ち合って負けました。2回目は時間切れになり、そうなるとグラチャン・チャレンジは勝敗が付かないんですよ。最初の試合でダメだったところを修正して戦ったのですが、まだ極め力がなかったです」

──プロで4連勝しています。その辺りは克服できたのでしょうか。

「極めとグラウンドの攻撃を覚えることができたことで、ここまでは勝つことができていると思います」

──現状はストライプル新百合ヶ丘だけで練習している形ですか。

「ほとんど、そうですね。修斗選手と新井拓己君と、NEXUSに出ている森永ユキト君と練習していて。たまに原口(央)君のBRAVE世田谷に行かせてもらっています」

──ではキャリア2年目で王座決定トーナメントに出場、しかも本命視されていることに関してはどのように思っていますか。

「思ったより早くチャンスが回ってきたと思っています。こんなに早くに来るとは思っていなかったので、チャンスです」

──初戦の相手である小島選手の印象は?

「打撃が得意な選手です。なので打撃が得意な選手と、寝技が得意な僕とどちらがペースを掴めるのか。あまり打撃に付き合わないようにしないと……という感じです。テイクダウンができれば自分の方がペースを掴んで、勝てるんじゃないかと思っています」

──現状、攻守で打撃の方はどれぐらい身についていると考えていますか。

「3月の試合後に組み技よりも打撃の方の練習を多くしているので、それ以前と比較すると反応とかも良くはなっていると思います」

──ではトーナメントを制し、ベルト巻くという点においての自信のほどは?

「結構ありますね。そんなに実力差があるトーナメントだとは思っていないので。一戦一戦、自分の強味を前に出していければ可能性は全然あると思います」

──トーナメント出場選手のなかで一番の強敵は誰だと捉えていますか。

「自分的には小島選手も強いですけど、こないだは負けてしまった高橋孝徳選手とか……スタンドとグラウンドのバランスが凄く良いと思うので。本来の力を出してくれば強敵になると思います」

──今年で30歳ですが、MMAファイターとしての目標はどこに置いていますか。

「自分が選手として、どんどん上に行くという目標はないです。続けて、勝っていけば上の方で戦えるようになるというぐらいで。それ以上にどこかの団体のチャンピオンになることを目標としていました。

『チャンピオンになって屋久島に帰る』と親父に言っているので。今回のトーナメントでチャンピオンになってMMAを続けるなら、続けて。どんどん上のステージに行ければ行きたいです。ただ一番したいことは、屋久島にジムを創ることなんです。

そのために力をつけて、ベルトという箔が欲しい。現役生活に関しては屋久島に戻ってみないと分からないのですが、続けられるなら続けます」

──屋久島に戻ることが、和田選手の人生設計なのですね。

「ハイ、屋久島で子供たちにレスリングとMMAを教えたいです。大人の人も僕のジムで体を動かして欲しいですし。それでも、やっぱり子供たちに指導したいのが一番ですね。僕が高校を卒業した頃に、レスリングを指導してくれた方がジムを閉めて屋久島を離れてしまって。あの環境を復活させたいと考えています。

やっぱり僕自身、レスリングに出会ってなかったから普通に野球か何かやって、そのまま高校を卒業して屋久島で家業を継いでいたと思います。レスリングを習ったおかげで、東京の大学に行って、今もMMAがデキています。屋久島出身のMMAファイターは、僕以外いないと思いますし。

子供たちを高校に送り出したいですし、レスリングとMMAで屋久島から色々な世界に子供たちが羽ばたいていければと思っています」

──素晴らしいです。なんか世界で戦いたいというよりも、良い話が聞かれたような気がします。

「ありがとうございます(笑)。自分が戦うことに関しては、積み上げていけば結果としてどこかで戦えると考えています」

──では最後に日曜日の試合に向けて、意気込みをお願いします。

「トーナメントの最初の試合。大切な試合なので、できればKOか一本で勝ちたいです」

■視聴方法(予定)
9月4日(日)
午後1時30分~ GRACHAN放送局

■ Grachan57対戦カード

<Grachan無差別級T1回戦/5分2R>
桜井隆多(日本)
ラデック・ヘルボーイ(チェコ)

<Grachanフェザー級T1回戦/5分2R>
和田健太郎(日本)
小島勝志(日本)

<Grachan無差別級T1回戦/5分2R>
瓜田幸造(日本)
佐々木克義(日本)

<Grachanフェザー級T1回戦/5分2R>
高橋孝徳(日本)
村田俊(日本)

<Grachanフェザー級T1回戦/5分2R>
崎山勲(日本)
萩原一貴(日本)

<フライ級/5分2R>
児玉勇也(日本)
宮内拓海(日本)

<バンタム級/5分2R>
高須将大(日本)
佐々木歩夢(日本)

<フライ級/5分2R>
松井斗輝(日本)
二ノ宮徳昭(日本)

<バンタム級/5分2R>
髙橋謙斗(日本)
Apollo中山(日本)

<バンタム級/5分2R>
フミ・グローブTV(日本)
杉本静弥(日本)

<ウェルター級/5分2R>
ベン・ブッカン(英国)
館野コング(日本)

<ウェルター級/5分2R>
寺石恭平(日本)
今市凌太(日本)

<バンタム級/5分2R>
下田善司郎(日本)
松本大輔(日本)

<フライ級/5分2R>
土田伸一(日本)
小田魁斗(日本)

The post 【Grachan57】フェザー級王座決定T出場、和田健太郎─02─「屋久島にジムを開き子供達を羽ばたかせたい」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
Grachan57 MMA MMAPLANET o PRIDE キック ボクシング ラデック 二ノ宮徳昭 今市凌太 佐々木克義 修斗 和田健太郎 小島勝志 崎山勲 杉本静弥 村田俊 松井斗輝 桜井隆多 高橋孝徳 高須将大

【Grachan57】F級王座決定T本命&オールドルーキー=和田健太郎─01─「MMAを始めたのは2020年7月」

【写真】1992年12月14日、屋久島生まれの和田。その知られざる格闘家人生とは……(C)GRACHAN

4日(日)、千葉市美浜区の幕張ベイパークアリーナで開催されるGRACHAN57で組まれたGrachanフェザー級王座決定トーナメント1回戦で、小島勝志との対戦する和田健太郎。

和田は昨年4月のプロデビューから4連勝中、キャリア1年半満たない優勝候補だ。今年30歳を迎えるオールド・ルーキーの格闘技歴をまずは尋ねた。


3丁目の茶川竜之介風な感じもする和田(C)MMAPLANET

──プロデビューから1年4カ月、キャリア5戦目でフェザー級王座決定戦トーナメントとなった和田選手です。ただ、プロデビューは28歳とかなり遅めですね。

「MMAを本格的に始めたのは、2020年の7月ぐらいなんです。もともとはMe,Weの一般会員で少しノーギ・グラップリングやキックボクシングの練習していたのですが、余りジムに行くこともできていなくて。そんな時に知り合いだった渡辺修斗選手が『ウチに来れば?』と誘ってくれて、ストライプル新百合ヶ丘に移ってからMMAの練習を始めました」

──Me,Weで練習していたということですが、それまで格闘技歴というのは?

「一応、小学6年生から大学までレスリングをやっていました」

──あぁ、なるほど。そのような下地があったのですね。小学6年生でレスリングを始めたきっかけは何だったのですか。

「僕は屋久島の出身なのですが……」

──えっ、屋久島というのはあの世界自然遺産の屋久島ですか。

「ハイ」

──申し訳ありません、屋久島のことが何も分かっていないのですが、キッズレスリングができる環境があったということですね。勝手ながら、自然の宝庫という印象しかなかったものですから。

「でも、そんなもんですよ。自然しかないです(笑)。自分が6年生の時にたまたま東京からレスリングを指導してくれる人が引っ越してきました。父親と見学に行って、それで始めた感じです。本当は自分はやりたくなかったのですが、親父に『やってみろ』って言われて……」

──すぐに中学になりますが、そのままレスリングを続けたということですね。

「そうですね。小学生の時に、レスリングの大会に出ても1度も勝てなくて。そのまま辞めるのは嫌で、レスリングを続けることにしました。中学では、本当は部活に入らないといけないのですが『部活はせずにレスリングをやります』って伝えて」

──結果、大学までレスリングを続けていたということは中学の時には結果を残せたということですね。

「中学の時は九州では勝てましたが、全国では全然勝てなかったです。それでも鹿児島の鹿屋中央高校というレスリングの強豪校から推薦がもらえて進学しました」

──鹿屋といえば、原口兄弟の出身地だったかと。

「ハイ。実家があるあたりですけど、彼らは樟南高校という鹿児島でもう一校あるレスリングの強豪校で、僕らの高校のライバル校に通っていたはずです」

──なるほどぉ。では高校時代の成績は?

「団体で全国3位とインターハイで2年生の時に全国3位でした。高校生の時に自分が勝てなかった選手が2人いて、それが太田忍選手と高橋侑希(2017年世界選手権フリー57キロ級優勝。東京五輪出場)選手だったんです」

──なんと。それでも3位も立派な成績です。そして大学へと。

「ハイ。大東文化大学という一応1部リーグに属しているのですが、優勝とかには絡めない大学でレスリングを続けました。大学の時は、個人戦は内閣総理大臣杯で5位が最高位です」

──当時、MMAへの興味というのは?

「修斗で試合をしていた中村憲輔選手が、大学の先輩で。練習に来てくれた時に、少しMMAの話を聞いた記憶はあります。あと小さいときに道場でPRIDEのビデオが流れていました。ただ、僕自身はMMAに興味があったわけでなく、全く見ていなかったです」

──大学卒業後からMMAの練習までも時間がありますが、その間もレスリングを続けていたのですか。

「いえ、レスリングは大学で一区切りをつけて自衛隊に試験を受けて入隊し、4年ほど自衛官をしていました。練馬駐屯地にいて、Me,Weに入会して練習をするようになっていました。実は1年目で自衛隊は辞めて転職して、Me,Weでもっと格闘技の練習をしようと思ったのですが、親の同意書がもらえなく除隊できませんでした」

──えっ? 自衛隊を辞めるのには親御さんの同意書が必要なのですか?!

「そうなんです。もう20歳過ぎて、大人なのに……。自分の場合はMMAを始めたいと馬鹿正直に親に伝えてしまって、同意書がもらえなくなりました(苦笑)」

──Me,Weではノーギ・グラップリングとキックを少々やっていたと言われていましたが、プロのMMAファイターになりたいという意志はあったのですか。

「そうですね。ハイ、レスリングが生かせるのは、そこだと思ったので。ずっと辞めると言い続けていたら、タイムリミットを設けることを条件に26歳になって親も同意してくれました」

──それでもMe,We時代にはMMAに挑まなかったですね。

「ハイ。自衛隊を辞めて、最初のうちはいつも練習に参加できていましたけど、転職して他の仕事を始めると、仕事も覚えていない状態でMMAの練習をしたいというのは筋が通っていないと思って。仕事を覚えてから、練習を再開しようという感じで仕事に集中するようにしていました」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
9月4日(日)
午後1時30分~ GRACHAN放送局

■ Grachan57対戦カード

<Grachan無差別級T1回戦/5分2R>
桜井隆多(日本)
ラデック・ヘルボーイ(チェコ)

<Grachanフェザー級T1回戦/5分2R>
和田健太郎(日本)
小島勝志(日本)

<Grachan無差別級T1回戦/5分2R>
瓜田幸造(日本)
佐々木克義(日本)

<Grachanフェザー級T1回戦/5分2R>
高橋孝徳(日本)
村田俊(日本)

<Grachanフェザー級T1回戦/5分2R>
崎山勲(日本)
萩原一貴(日本)

<フライ級/5分2R>
児玉勇也(日本)
宮内拓海(日本)

<バンタム級/5分2R>
高須将大(日本)
佐々木歩夢(日本)

<フライ級/5分2R>
松井斗輝(日本)
二ノ宮徳昭(日本)

<バンタム級/5分2R>
髙橋謙斗(日本)
Apollo中山(日本)

<バンタム級/5分2R>
フミ・グローブTV(日本)
杉本静弥(日本)

<ウェルター級/5分2R>
ベン・ブッカン(英国)
館野コング(日本)

<ウェルター級/5分2R>
寺石恭平(日本)
今市凌太(日本)

<バンタム級/5分2R>
下田善司郎(日本)
松本大輔(日本)

<フライ級/5分2R>
土田伸一(日本)
小田魁斗(日本)

The post 【Grachan57】F級王座決定T本命&オールドルーキー=和田健太郎─01─「MMAを始めたのは2020年7月」 first appeared on MMAPLANET.