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【Grachan56】林RICE陽太と対戦、大宮優―02―「格闘技の怖さと面白さを体現していきたい」

【写真】松葉同様、イラっとさせるモノは持っている?!(C)SHOJIRO KAMEIKE

7日(日)、大阪府豊中市の176BOXで開催されるGrachan56で、林RICE陽太と対戦する大宮優のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

なかなか濃いめのキャラクターを発揮する大宮だが、プロデビュー以降の話は意外と真面目に――かと思えば、結局はかなり濃いめのファイターだった。果たして、原口戦でKO負けを喫してからの再起戦で、真価あるいは進化を見せることができるか。

<大宮優インタビューPart.01はコチラから>


――今、柔術は何帯なのですか。

「柔術は茶帯で、もっと柔術も強くなりたいです。今はMMAをやっていますが、もちろん柔術が好きなので。

あ、全然関係ないんですけど、僕は那須川天心君と同い年なんですよ。僕が高校の時に柔道で勝てなくて悩んでいる時、RIZINで那須川天心君の試合を見て『同い年でこんなに凄い子がいるんだな』って、すごく刺激になりました。こんな凄い選手が同い年で、自分は学校でヘラヘラ話をしていていいのか、と勝手に焦ったりして。

それでALIVEに入会してからアマチュアの試合に誘われて、すぐに出場を決めました。100回練習するより1回したほうが、絶対に良い経験になると思ったので。それで出てみたら、ポンポンポンッと勝ってしまったので、これは来たって勘違いしちゃいましたね(笑)」

――そのアマチュア時代には、木下憂朔選手にキムラで一本勝ちを収めています。しかも木下選手の階級である、ウェルター級の試合でした。

「あれは……柔術しかできない頃で、とにかく殴られても殴られても前に出るしかない、という試合でした。あの時は何とか勝てましたけど、今ならボッコボコにされます(笑)」

――その後、木下選手はパンクラスでランキング1位となり、先日ダナ・ホワイト・コンテンダーズ・シリーズ(DWCS)出場が決まりました。

「単純に凄いな、って思います。木下君が先行しているから自分は……っていう焦りは一切ないですね。むしろモチベーションになっています。だからDWCSでガンガン活躍してもらって、ぜひUFCと契約してもらいたいです。僕も木下君に続いて、UFCのライト級とウェルター級で格闘技を盛り上げていきたいですよね」

――なるほど。大宮選手は昨年11月にDEEP大阪大会でプロデビューし、キムラで勝利しました。2戦目は今年3月のGRACHANで、原口伸選手にKO負けを喫しています。

「実は、試合直後は記憶が飛んでしまっていて、自分がどんな感じで試合をしたのか全く覚えていなかったんです(苦笑)。でも負けたことは分かっていて、試合の翌日には『あぁ自分はもう選手として価値がないのかな』って思いました」

――……。

「そう思っていると、SNSで僕の試合を評価してくださる方が多くて。GRACHANの岩﨑(ヒロユキ)代表もそうですし。試合で一生懸命やったら、勝ち負け以外のところで評価してくれる人がいるんだなって、すごく嬉しかったです。だから負けた自分に、今回のオファーをくれた岩﨑代表には、とても感謝しています。その評価に恥じないよう、次も面白い試合ができたらって思いますね」

――その後、原口戦の映像はご覧になりましたか。

「試合映像は見ていなくて、でも内容は全部思い出しました。まず、あまり言葉はよろしくないでしょうけど――あの試合は、相手を撲殺してやろうと思っていました」

――それだけ気合いが入った状態で試合に挑んでいるのは、表情からも分かります。

「デビュー戦は打撃の展開が一切ないまま勝ってしまいました。そうしたら中学校の柔道の先生から『おめぇ、打撃ヘタだなぁ』と言われたんですよ。いやいや、自分がどんな気持ちでパンチやキックの練習をしているのか分かってんのか、と思いました(笑)。だから原口戦は、絶対にパンチでKOしてやろうと考えていて。負けましたけど、パンチで良いシーンもありましたよね」

――お互いのパンチが当たる、シーソーゲームの大激闘でした。

「今振り返ると、やっぱり自分のMMA人生には可能性しかないなと思っています。良い点もあるし、悪い点もあることは分かったので、今はそれを修正しています。だから前向きな気持ちしかないですよ」

――今回の試合に至るまでに、どのような点を修正してきたのでしょうか。

「前の試合の時点では、まだ打撃とテイクダウンが噛み合っていなかった、というのが一つです。自分が得意としているのはテイクダウンやグラウンドで、そこにつなげやすい打撃のコンビネーションは何だろうか、と考えるところから始めました。それで発さんや久米さん、いろんな方のアドバイスを聞きながら、それを修正して積み重ねているところですね。今ようやく、それが噛み合い始めたと思います。寝技については驕ることなく、ずっと技術を研ぎ続けています」

――体格としては日沖さんよりも久米選手のほうが近いですよね。

「そうです。久米さんのファイトスタイルは、とても参考になります。ただ、それを久米さんに言うと『オレとお前を一緒にするのか』って怒られそうですけど(笑)」

――キャラは松場貴志選手でファイトスタイルは久米選手に。では次の対戦相手、林RICE陽太選手の印象を教えてください。

「デカいし、核弾頭みたいなパンチを打ってきますよね。見た目もセルゲイ・ハリトーノフみたいで」

――……。体格面では林選手のほうが勝っています。しかし海外で戦うとなれば、それだけの体格差も当たり前になってくるでしょう。そこでライト級からフェザー級やバンタム級に落とす考えはないのでしょうか。

「今のところ落とす予定はないですね。もちろんライト級では、自分より体格が大きい選手ばかりです。でも、それが分かっていたらイメージしやすいですから」

――というと?

「前回の原口選手は僕と体格が近くて、それがイレギュラーだったと思うんですよね。でも、この階級で僕より身長が高い選手しかいなければ、その相手を倒す技を追求していけば可能性があると思っています。今回も自分より大きい選手を相手に、殴ったらKO。寝かせたら360度回転させるぐらいの勢いでやります!」

――えーっと、360度回転させるというのは……。

「相手の肩を360度回転させてキムラを極めます。グリン! って」

――人体の構造として……まぁ、いいです(笑)。

「アハハハ。でも僕は、勝つことに必死です。極めきれない、これ以上曲げたら危ないかなっていう優しさが命取りになることもある。それが格闘技だと思うんです」

――もちろん、そうですね。

「エンターテインメント色が濃いめかもしれないけど、そんな僕が格闘技の怖さと面白さを体現していきたいです。よろしくお願いします!」

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BELLATOR Bellator280 MMA MMAPLANET o UFC   キック セルゲイ・ハリトーノフ チーク・カンゴ ティム・ジョンソン デヴィ・ギャロン ペドロ・カルバーリョ ヨエル・ロメロ ライアン・ベイダー ワジム・ネムコフ 奇天烈

【Bellator280】計量終了 投げっぱなし首投げ&浴びせ蹴り、フランスの奇天烈ファイター=ギャロンに注目

【写真】ギャロンのド派手なKOを見るなら、今のうちだ(C)BELLATOR

6日(金・現地時間)、フランスはパリのアコー・アリーナで開催されるBellator280「Bader vs Kongo 2」の計量が行われている。

メインは2019年9月の再戦=世界ヘビー級選手権試合、王者ライアン・ベイダー×チーク・カンゴ戦だ。前回の対戦ではテイクダウンからコントロール&パウンドとベイダーが圧倒していたが、指が目に入ってしまいカンゴが続行不能となりノーコンテストに終わっている。


この後、ベイダーはもう一つのベルト=世界ライトヘビー級王座をワジム・ネムコフに明け渡し、ライトヘビー級ワールドGPでも準決勝敗退――から今年の1月にヘビー級王座を防衛しており、直近の戦績は2勝2敗だ。

対して、この試合の10日後には47歳を迎えるカンゴはティム・ジョンソン戦をスプリット判定で落とし、セルゲイ・ハリトーノフをRNCで破っている。前回の試合内容からすればベイダー優勢は否めないが、母国でのファイトとどこか計算が成り立たない力を発揮することがあるカンゴだけに、何が起こるか分からない世界戦だ。

今大会、要注目はベンジャミン・ブレンダーと戦うデヴィ・ギャロンだ。パウンド禁止時代の母国のトッププロモーション=100%FIGHTでキャリアを積み、足関節を含むサブミッションの技術を磨いた。

投げ技も現代MMAのセオリーに反し、頭を抱えて内股を得意としている。ギャロンの投げの特徴は、途中で首のロックを離すことで投げっぱなすこと。結果、バックを取らせずトップを奪取している。

そんな奇天烈ファイターのギャロンの試合で、見逃せないのはド派手は蹴り技だろう。スピニングバックフィストの回転を生かしたハイキック。ジャンピング二段蹴り、極めつけは元UFCファイターのロス・ピアソンをKOしたローリングサンダーと呼ばれる浴びせ蹴りだ。

前方回転しながら、足刀のように顔面を捕らえた技はMMA史に残るハイライトリール・フィニッシュだ。とはいえ、ギャロンの持ち味的なド派手な技はレベルが高くなると、当然のように成功率は下がる。それだけに戦線13勝9敗でBellatorでは1敗のブレンダー戦が楽しみだといえる。

■視聴方法(予定)
5月7日(土)
午前1時30分~ U-NEXT

■Bellator280計量結果

<Bellator世界ヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者]ライアン・ベイダー: 232.8ポンド(105.59キロ)
[挑戦者] チーク・カンゴ: 241.4ポンド(109.49キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ヨエル・ロメロ: 204.6ポンド(92.8キロ)
アレックス・ポリジィ: 202.8ポンド(91.98キロ)

<ライト級/5分3R>
デヴィ・ギャロン: 155ポンド(70.31キロ)
ベンジャミン・ブレンダー: 154.6ポンド(70.12キロ)

<ミドル級/5分3R>
ロレンツ・ラーキン: 185.6ポンド(84.18キロ)
カイル・スチュアート: 185.6ポンド(84.18キロ)

<ミドル級/5分3R>
マイク・シップマン: 185.8ポンド(84.27キロ)
グレゴリー・バベン: 185.6ポンド(84.18キロ)

<フェザー級/5分3R>
ペドロ・カルバーリョ: 145ポンド(65.77キロ)
ピオトル・ニジェルスキー: 145.2ポンド(65.86キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ルイス・ロング: 170.8ポンド(77.47キロ)
チボー・グッチ: 170.8ポンド(77.47キロ)

<フェザー級/5分3R>
ファブカリ・ジェッタ(フランス)
ジョーダン・バートン(英国)

<160ポンド契約/5分3R>
ソーレン・バク: 159 ポンド(72.12キロ)
チャーリー・レアリー: 160ポンド(72.57キロ)

<ライト級/5分3R>
イーブ・ランジュ: 155.6ポンド(70.57キロ)
ギャビン・ヒューズ: 155.2ポンド(70.39キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ルーシー・ベルトー: 125.2 ポンド(56.78キロ)
カタジナ・サドゥラ: 125.2 ポンド(56.78キロ)

<ミドル級/5分3R>
ユセフ・ウワバッス: 185.2ポンド(84.0キロ)
マチュー・ジュクロ: 185.8ポンド(84.27キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ヴィクトー・ヴェフシェー: 169.2ポンド(76.74キロ)
ブハマ・キャマハ: 170.4ポンド(77.29キロ)

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HEAT50 K-1 MMA MMAPLANET o UFC   キック ゴードン・ライアン セルゲイ・ハリトーノフ ダニエル・スポーン ダン・スポーン ボクシング 石井慧

【HEAT50】ダン・スポーン戦へ、石井慧「大きくまとまったMMA。どの局面でもレベルの差を見せる」

【写真】拳の誇示できる柔道金メダリスト、MMA界の稀人の力を見せてほしい(C)MMAPLANET

7日(土)、名古屋市熱田区の名古屋国際会議場で開催されるHEAT50で石井慧がダン・スポーンと戦う。

このコロナ禍の過去2年、MMAを戦ったのは2試合。ただしサブミッション・アンダーグラウンドでグラップリング、K-1でキックボクシングを戦ってきた。このMMAに欠かさせない要素を持つ、個々の競技で実戦を経験したことがMMAファイター石井慧に、どのような意味があったのかを尋ねた。


――K-1の無差別級Tを初戦突破も負傷で準決勝を辞退。その後、体調の方はいかがですか。

「もう今は大丈夫です。今となってはあの時、踏みとどまって良かったです」

――今回のHEAT昨年でのスポーン戦、7月にドイツのEMCでピエトロ・カッペーリに勝利して以来のMMA戦です。

「あの時はHEATでの試合が流れたのですが、岡見さんとも練習をしていましたしMMAをあのタイミングで戦っておきたかったです。僕はMMAファイターなので」

――カッペーリ戦以前はSUGでグラップリングを3試合、その後はK-1でキックボクシングを3試合と技術的にはMMAの一部である競技で試合をしてきました。この経験はMMAファイター石井慧にとって、どのような経験になっているのでしょうか。

「これは柔道の技術でもそうなのですが、柔道の試合や練習を1度もしたことがない人がMMAのなかで柔道の技を学ぶのと、柔道の下地がある人間がMMAで技にアジャストを加えるのとでは自力の差が明らかです。

MMAも長くやっていると取捨選択の重要性やつなぎの選択という部分の大切さが分かってきます。グラップリングにしてもキックボクシングにしても試合と練習も違いますから、試合になって勝敗が絡んでくると自分のできていること、できていないことがより明白になります。

実際SUGで本戦とオーバータイムを戦うことで、自分の苦手な部分……MMAを戦っていく上で習得をしないといけないことが何かが分かりました。実はこの試合を終えると、テキサス州オースティンのゴードン・ライアンのところに合宿に行くことが決まっているんです」

――おお、そうなのですか。それは楽しみです。K-1は日本人選手が相手でしたが、打撃であの距離で戦う。そこはどう生きてきそうですか。

「やはり集中して打撃の練習をしていましたし、それこそ拳のどこの位置を当てるのかなど細かな部分を考えるようになりました。グラップリングでは苦手な部分が分かり、打撃は得意な部分を掴めたような気がします。

キックボクサーを相手に試合をすると、やはり打撃が上手いです。そういう人たち戦ったことで、自分の良い部分が見えた感じですね」

――なるほどぉ。組みベースだからグラップリングで課題を見つけ、課題としていた打撃で長所を見つけることができたと。

「ただ打撃でも自分は腹が弱いという意識はなかったのですが、K-1の試合であれだけ腹を攻撃されると、効かされることは分かりました。実方(宏介)君の三日月蹴りとかも、初めてくらうような痛さでした」

――攻撃面ではMMAでも長所だった左のオーバーハンド、ショートのオーバーハンド気味のパンチの威力が再確認できた部分かと思います。

「こういうので倒せるんだというのが、分かってきた……掴めてきた気はします。ただK-1はボクシンググローブなので、MMAグローブになるとより当てる位置を意識しないといけないと思います。

実方君との試合前に、ギリギリのタイミングでしたけど1カ月ほどロシアでボクシングの練習をしてきました。ヒョードルのチームやアクマットの選手も練習しているモスクワの ブーパス・ジムでクラシック・ボクシングを学びました」

――クラシック・ボクシング、魅惑的な言葉の響きです。実際、どのようなボクシングなのでしょうか。

「ボクシングって究極、個人差が大きな競技じゃないですか」

――ハイ。ですから、合同練習というよりもトレーナーと選手がマンツーで創り上げていく印象があります。

「だからキューバや黒人のトレーナーが教えるボクシングは、合う・合わないが出てくると思うんです。でも僕がロシアで経験した練習は、規律を重んじて一つ一つ細かいところを指導してくれるので、誰がいってもある程度まで強くなれる。そういうシステムでした。フットワークの指導にしても。皆が伸びることを教えて、そこから各々のスタイルを構築するという風で。それ以前の基礎の部分を徹底して練習できました。

ただし、それはMMAで見せないと。MMAの試合で使えることで、K-1に出た成果だと初めて言えると思います。だから試合に出したいです。今回は岡見さんにも『MMAに生きる打撃になっている』という風に言ってもらえたんです。僕が元立ちで岡見さん、米田(奈央)君、赤沢(幸典)君とスパーリングをしてきて。だからこそ試合で出して初めて成長できたといえるので……K-1での経験を無駄にしないよう戦いたいです」

――その試合の相手、ダニエル・スポーンにはどのような印象を持っていますか。

「サウスポーで長身、ジャブから創ってくる選手です。ただ、打撃だけでも自信があります。これまでとは違った試合ができると思います」

――スポーン、穴はないのですが大きな武器もない。失礼な言い方ですが、小さくまとまっている。それもMMAの特徴ではあるかと思うのですが……。

「ハイ。だから、僕は大きくまとまったMMAを見せたいです(笑)」

――アハハハ。具体的には?

「セルゲイ・ハリトーノフのように圧をずっとかけて、相手が折れるような試合をしたいですね。どの局面でもレベルが違うというのを見せたいです」

――この相手にしっかりと勝つことは、とても重要です。ここからMMAファイターとして目指すターゲットはどこになりますか。

「そうですね……ここで勝ってからだと思います。僕的には最終目標がUFCであることは変わらないので、そこを目指す戦いをしていきたいです」

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BELLATOR MMA   セルゲイ・ハリトーノフ ライアン・ベイダー

5.6 Bellator パリ大会でライアン・ベイダー vs. シーク・コンゴのヘビー級タイトルマッチ/2年8ヶ月ぶりの再戦


 『Bellator 273: Bader vs. Moldavsky』のメインイベントで行われたヘビー級王座統一戦でライアン・ベイダーがヴァレンティン・モルダフスキーに判定勝ちし王座を統一した直後にシーク・コンゴがケージイン。5月6日のパリ大会でヘビー級タイトルマッチが行われることが発表されています。

 コンゴは8月の『Bellator 265: Kongo vs. Kharitonov』でセルゲイ・ハリトーノフに2Rリアネイキッドチョークで勝利して以来の試合。

 両者は2019年9月の『Bellator 226: Bader vs. Kongo』で対戦しており、この時は1Rにコンゴがベイダーのアイポークにより続行不能となったためにノーコンテストになっていました。続きを読む・・・
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MMA MMAPLANET セルゲイ・ハリトーノフ タイロン・スポーン

【Eagale FC44】セルゲイ・ハリトーノフ、タイロン・スポーンからTD→マウントパンチで圧勝

<ヘビー級/5分3R>
セルゲイ・ハリトーノフ(ロシア)
Def.2R2分55秒by TKO
タイロン・スポーン(スリナム)

左ジャブを伸ばすハリトーノフに、重い左ローから左ミドルを蹴り込む。前に出るハリトーノフは、ローを払ってテイクダウンを決める。ハーフで抑え足を抜いたハリトーノフがスカーフホールドで固め、マウントを一気に奪う。しがみつくスポーンを突き放し、左右のパンチを落としたハリトーノフは右腕を差して立ち上がろうとしたスポーンを殴り、押し倒してマウントをキープする。

ブリッジのスポーンは足を戻せずエルボー、パンチを落とされ左腕をヒザで抑えられそうになる。この最悪のポジションだけは取らせなかったスポーンだったが、ハリトーノフは勢いを増したパンチを連打する。残り1分、ガードを固めて頭を振るスポーンのガードの上、ワキからパンチを落とすハリトーノフは最後にニーインベリーからアメリカーナを狙い、エルボーを打ちつけ初回をビッグラウンドとした。

2R開始直後、ダブルレッグを切ったスポーンはジャブを受けても、左フックを返す。左ローからジャブの相打ちを経て、足を使うようになったスポーンはジャブを当てる。さらに左ボディフックを入れたスポーンは、前に出てくるハリトーノフにアッパーを狙う。ハリトーノフは残り3分でローを払い、肩を押してニータップ・テイクダウン。パス&クルスフィックスで殴るハリトーノフが、ここでもマウントへ。

鉄槌、フック、ストレートを落とし、右腕を跨いで固めたハリトーノフがパンチを続けると、レフェリーが試合を止めた。


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【Eagle FC44】計量終了 3年7カ月振りの実戦復帰=ラシャド・エヴァンスが柔術歴22年のチェッコと対戦

【写真】減量の結果とはいえ、計量での体躯はやはりピーク時とは比較にならないラシャド。どれだけ戦えるコンディションにあるのかは、素直に気になる(C)EAGLE FC

28日(金・現地時間)、フロリダ州マイアミのFLXキャスト・アリーナで開催されるEagle FC44の計量が行われた。

カビブ・ヌルマゴメドフ率いるMMAプロモーションがTV、PC、モバイルでライブ及びサブスク視聴が可能なLFXキャストを組んで行う全米進出第一弾がいよいよ迫ってきた。

ウェルター級で組まれていた試合が175ポンドに変更され、ライト級も165ポンド契約になるなど、リミット体重が最終週に動きが見られたなか、フェザー級でアルマン・オスパノフと対戦するディラン・サルバドールが4.4ポンドのオーバーとなり、ファイトマネー20パーセントが没収され試合が実施されることになっている。


長らくフロリダをベースとして活動してきたタイロン・スポーンが、セルゲイ・ハリトーノフと戦うメインは米国のファンにどれだけアピールできるか疑問だが、そういう意味でも同じレジェンドであってもガブリエル・チェッコと戦うラシャド・エヴァンスの存在感は頭抜けている。

3年7カ月ぶりの実戦復帰となるラシャドは「決して軽くは考えていない。一晩のために入念な準備をして戦うわけだけど、色々な感情が沸き起こって来る。ローラーコースターに乗っているみたいに気分の起伏が激しくなるんだ。人生と同じだよ。浮き沈みがあり、結局はそれが永遠に続くってことなんだよ」と会見で話している。

対してチェックは「どの試合のオファーにもイエスとしか返答は持っていない。ただし、この試合は少し違っている。ラシャドのことを凄く尊敬していて、彼の対戦相手がいないということだから自分が戦うことにした。そして、今ここにいるんだ。僕が柔術家であることは誰もが知っている。22年間、柔術をやってきた。レスラーは僕をテイクダウンしても、トップで自分の戦いができるわけじゃない。それができる選手は本当に少ない。僕はテイクダウンされても構わない」とコメントした。

チェッコの言う通り──SUGでも戦い続けているように、下攻めが可能な相手にラシャドがどれだけトップでコントロールできるか。全てはラシャド・エヴァンスのコンディションに掛かっているといえる。

■視聴方法(予定)
1月29日(土)
午前8時00分~FLX CAST
             
■Eagle FC44対戦カード

<ヘビー級/5分3R>
タイロン・スポーン: 228.4ポンド(103.6キロ)
セルゲイ・ハリトーノフ: 264.6ポンド(120.02キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ラシャド・エヴァンス: 202.2ポンド(91.71キロ)
ガブリエル・チェッコ: 204.4ポンド(92.7キロ)

<バンタム級/5分3R>
レイ・ボーグ: 135.8ポンド(61.59キロ)
コディー・ギブソン: 135.8ポンド(61.59キロ)

<175ポンド契約/5分3R>
ジョン・ハワード: 174.8ポンド(79.28キロ)
ラマザン・クラマゴメドフ: 174.6ポンド(79.19キロ)

<175ポンド契約/5分3R>
ライモンド・マゴメダリエフ: 175.4ポンド(79.56キロ)
アンソニー・ンジョグアニ: 173.6ポンド(78.74キロ)

<フェザー級/5分3R>
ディラン・サルバドール: 149.4ポンド( 67.76キロ)
アルマン・オスパノフ: 146ポンド(66.22キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ヨーガン・デ・カストロ: 264.6ポンド(120.02キロ)
ショーン・アッシャー: 239.4ポンド(108.59キロ)

<175ポンド契約/5分3R>
マイルズ・ハンシンガー: 175.8ポンド(79.74キロ)
デマルケス・ジャクソン: 174.6ポンド(79.19キロ)

<バンタム級/5分3R>
ショーン・バンチ: 135.6ポンド(61.5キロ)
フィルダフス・ハサノフ: 134.2ポンド(60.87キロ)

<165ポンド契約/5分3R>
ロイック・ラジャポフ: 165ポンド(74.84キロ)
ラマザン・クラマゴメドフ: 164.5ポンド(74.61キロ)

<ライト級/5分3R>
シチック・ムダエフ: 155.4ポンド(70.48キロ)
アジャディディン・アヤディ: 156ポンド(70.76キロ)

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【Eagle FC44】マゴメダリエフ&クラマゴメドフ、ヌルマゴMMAが初の米国大会に絶対に強いロシア勢出場

【写真】キャリア9勝0敗のクラマゴメドフが 10連勝を賭けてハワードと対戦(C) UAEW

28日(金・現地時間)、フロリダ州マイアミのFLXキャスト・アリーナでEagle FC44が開催される。

元UFC世界ライト級王者カビブ・ヌルマゴメドフがゴリラFCを買収し、イーグルFCと名称を変えたロシアの人材育成大会が米国に初進出を果たすイベントのメインで、タイロン・スポーン×セルゲイ・ハリトーノフが組まれている。


It’s ShowtimeやSLAMというオランダを代表するキックでチャンピオンになり、ボクシング、MMAとチャレンジしてきたスポーンが8年5カ月ぶりのMMAでハリトーノフと対戦。もともとアントニオ・ペイザォン・シウバと対戦予定だったが、欠場が決まりハリトーノフとのレジェンド対決が決まった形だ。

コ・メインでは元UFC世界ライトヘビー級王者ラシャド・エヴァンスが3年7カ月ぶりにケージに戻り、SUG常連のガブリエル・チェコと対戦。さらにはレイ・ボーグとコディ・ギブソンの元UFCファイター対決にジョン・ハワード、アンソニー・ンジョグアニらオールド・ネームがずらりと並んでいる。

(C)ONE

ヌルマゴ枠といっても過言でないロシアからはONEで3勝1敗のライモンド・マゴメダリエフ(×アンソニー・ンジョクアニ)、ACB~PFL~コンテンダーシリーズ2019~UAE Warriorsとキャリアを積み、9勝0敗の戦績を持つラマザン・クラマゴメドフ(※ジョン・ハワード)が参戦する。

さらに中央アジア系ではPFL2021ライト級準優勝&2019年準優勝のタジキスタン人ファイター=ロイック・ラジャポフ(ザック・ゼーン)、2021年PFLフェザー級に途中出場もベスト8入りを逃したカザフスタンのアルマン・オスパノフ(×ディラン・サルバドール)とポテンシャルも結果も残しているファイターの名前が並んでいる。

北米でネームバリューこそないが、絶対に強いロシア勢や中央アジア勢に、UFCの中堅&地味強、かつてのビッグネームが上位で戦う――ごった煮感のある米国・フロリダのイーグルFCだ。

■放送予定
1月29日(土・日本時間)
午前8時00分~ FLX CAST

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11.27『Triad Combat』に出場するマット・ミトリオンがMMA引退を示唆「Bellatorに対して良い感情はない」

Triller Fight Clubが11月27日に変則ボクシングルールの大会『Triad Combat』を開催/フランク・ミア、マット・ミトリオン、マイク・ペリーらが出場(2021年11月12日)

 こちらの続報。




 11月27日にテキサス州アーリントンのグローブライフ・フィールドで開催する『Triad Combat』でアレクサンダー・フローレスと変則ボクシングルールで対戦するマット・ミトリオンが以下のコメント。

「あえて言えばMMAとは決別した感じだな。もしかしたらこれ(Triad Combat)が大好きになるかもしれない。こんなことを言うと無知だと言われるかもしれないが、私はスタンドで負けたとは思っていない。セルゲイ・ハリトーノフ戦なんて2回ともヘッドバット絡みだし、タイレル・フォーチュン戦もファーストコンタクトでそうだった。だからもし引退するのなら圧倒されたい。俺の得意分野でコテンパンにしてくれる人が出て来て欲しい。そしたら『OK、お前は終わりだ。お前の時代は終わった』となるし諦めもつく。だが俺の見解ではヘッドバットは反則なのだから負けではなくノーコンテストに変更されるべきだ。ああいう状況ではファイターはプロテクトされるべきだと思う。だが裁定は覆らなかったし、コミッション、レフェリー、統治機関を信用できない以上MMAを辞めるしかなかった」

「とても良い人生だったしエンジョイさせてもらったが、気まぐれなファンがいたのはあまり好きじゃなかった。本当に教養のあるファンもいるが、あまりにも軽率で無知でニュアンスを学ぶこともしないファンもいるし、それはいつも気になっていた」

「グラップリングは好きだ。MMAの一部だからレスリングをしていたが、あまり好きではなかった。判定勝ちを狙うようなヤツも好きではない。アグレッシブさが評価される方が好きだ。ファイトスポーツなのに消極性が評価されるのは好きじゃない。だが昔からそうだった。また、俺が住んでいたインディアナ州では、遠征したり、家族と離れたり、多くのことをしないといけなかった」

「ベラトールに対して良い感情はない。ヘビー級グランプリはジョークだったと思う。あれはヘビー級じゃなくてスーパーファイトのトーナメントだった。ビッグネーム8人によるトーナメントを予想してたのに馬鹿げたメンバーだったらから俺はやりたくないと言った。俺はMSGでエメリヤーエンコ・ヒョードルにKO勝ちしたばかりだったし、3連勝中だった。なのにどうして1回戦で一番打たれ強いロイ・ネルソンとやらされるんだ? さらにどうしてレスラーのチェール・ソネン、ライアン・ベイダー、キング・モーをエントリーさせたんだ? なんで3人のライトヘビー級のレスラーをヘビー級と対戦させるんだ? 俺にとっては意味が無かった。俺は馬鹿げてると思った。俺を不参加にするか、シーク・コンゴと対戦して勝った方がヘビー級グランプリ優勝者と対戦すればいいじゃないかと言ったが、彼らはそのアイデアを嫌がったので、こっちも金のために我慢したんだ。そこから全てが変わっていった」

「『Triad Combat』のアレクサンダー・フローレス戦は俺にとって素晴らしい戦いになるかもしれない。ブチのめされるかもしれないが、それは誰にも分からない。俺が望んでいたのは1試合のみの契約だ。経済的には問題ないし、そのことで悩んでいるわけでもない。今はキャリアを積んでいる最中だが、今後も戦い続けるかもしれない。だが、妻や子供たちは俺が家にいることをエンジョイしてるし、ライフスタイルを楽しんでいるし、俺はもう誰かに何かを証明する必要があるとも思ってない。自分の人生に幸福を感じているが、同時に俺は戦うことに夢中でもある」

 この人はThe Ultimate Fighterの頃から変わってないですね。裁定への不満、ファンへの不満、団体への不満…ヘビー級グランプリにしても自分がライアン・ベイダーに勝てば良かっただけのことだと思うのですが。続きを読む・・・
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BELLATOR RIZIN UFC YouTube   イリー・プロハースカ エメリヤーエンコ・ヒョードル セルゲイ・ハリトーノフ

11.6『Parus FC』セルゲイ・ハリトーノフ vs. ファビオ・マルドナド ハイライト動画



 11月6日にアラブ首長国連邦ドバイで開催された『MFP Parus Fight Championship』のメインイベントで行われたヘビー級タイトルマッチ、セルゲイ・ハリトーノフ vs. ファビオ・マルドナドのハイライト動画です。

 ハリトーノフは8月の『Bellator 265: Kongo vs. Kharitonov』でシーク・コンゴに2Rリアネイキッドチョークで敗れて以来の試合。昨年11月に同じくドバイで開催された同団体の大会でオリィ・トンプソンに1R KO勝ちしてヘビー級チャンピオンになっており、今回が初防衛戦でした。

 マルドナドは元UFCファイターでロシアでエメリヤーエンコ・ヒョードルに僅差の判定負けをしたり、『RIZIN.19』でイリー・プロハースカに1R KO負けしたこともあります。続きを読む・・・
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BELLATOR Bellator265 MMA セルゲイ・ハリトーノフ チーク・カンゴ

【Bellator265】舐めててゴメンナサイ。カンゴ、ハリトーノフと死力を尽くした激闘の末RNCで一本勝ち

<ヘビー級/5分3R>
チーク・カンゴ(フランス)
Def.2R4分59秒by RNC
セルゲイ・ハリトーノフ(ロシア)

左ジャブを伸ばすハリトーノフに対し、カンゴがケージの前を構えを変えながら左右に移動する。ハリトーノフはローやボディを見せるが、パンチはジャブ止まりだ。カンゴは左ジャブを連続で見せて前に出ると、右をヒットさせる。再びケージを背負ったカンゴは右をブロックして、ジャブから右ストレートでケージ中央へ。カンゴもジャブを当てると、再びケージ際に下がり、ジャブに左ストレートをカウンターで放つ。

ハリトーノフは右アッパー、右ジャブを被弾して前に出るが、精度でカンゴが上回っている。それでもハリトーノフは打たれても下がることなく、前に出てジャブの差し合い、ワンツーとより積極的に試合を進めると、その左ジャブでカンゴが尻もちをつく。すぐに立ち上がったガンゴは、パンチの交換から間合を外したがハリトーノフが詰めて右アッパーを打ち込む。さらに右を被弾したカンゴは、背中を向け右ハイが右目をかすめる。この目を気にして、再び背中を見せたカンゴだったが時間に救われた。

2R開始直後に、カンゴは左ジャブに腰を落とす。勢いづいたハリトーノフは右ボディも、カンゴがテンカオから前に出て反撃へ。オーソで左ジャブ、右を見せたカンゴがダブルレッグへ。これを切ったハリトーノフが左を当て、右フックをヒットさせる。カンゴのダブルレッグは力がなく、切られてボディにフックを被弾。続くジャブの打ち合いから今度は、カンゴがワンツーで前に。

カンゴはすぐにケージ際に戻り、ジャブを受けながらテンカオへ。リードフックを打ち合い、近い距離で打撃戦を続ける両者。ハリトーノフはボディから顔面と攻撃を散らし、カンゴは蹴りを交えジャブを当てる。さらにヒザを見せたカンゴがジャブから、右を打ち込む。続くコンビを効かされたハリトーノフは、ケージに押し込まれ後方からのパンチを纏められる。さらにカンゴは首相撲&ヒザ蹴りの連打で追い込むと、ダブルレッグでテイクダウンを決める。

ハーフのハリトーノフはエルボー、パンチを連打されマウントから鉄槌の連打に背中を見せ──ついにRNCにタップ。ラウンド終了のゴングと直前の一本負けとなった。

カンゴは一本勝ちも、暫らく立ち上がることができないほど疲弊──根性の一本勝ちを、予想をはるかに上回る好勝負&激闘の末に手にした。


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