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【The Shooto Okinawa10】メインで根井博登を迎え撃つ当真佳直「無敗の新人を圧倒して勝ちます」

【写真】プロデビュー戦は沖縄大会だった根井と対戦する、沖縄メインイベンター当真(C)SHOJIRO KAMEIKE

13日(土)、翌日に沖縄市上地のミュージックタウン音市場で開催されるTHE SHOOTO OKINAWA 10の計量が行われ、メインで根井博登を迎え撃つ当真佳直が一発でクリアした。
Text by Shojiro Kameike

ここまで2連敗を喫したこともあった。しかし沖縄で着実に、諦めずに戦ってきたことでランキング的にもベルト挑戦が目前というポジションにいる。そんな当真が迎え撃つのは、現役高校生で2023年度新人王の根井だ。決戦前日、計量後に当真が根井戦について、さらに盟友である同級1位と旭那拳と、修斗ストロー級のベルトについて語ってくれた。


――当真選手が沖縄大会のメインを務めるのは、今大会が4度目となります。

「はい。前回のメイン(2020年11月、マッチョ・ザ・バタフライに判定勝ち)は微妙な試合でした。その点については自分でも考えて、今回はちゃんとフィニッシュするか、圧倒的な差をつけて勝ちたいです」

――マッチョ・ザ・バタフライ選手との初戦は正直なところ、内容的には押されていた末、相手の計量失敗があったことも影響して当真選手の判定勝ちとなりました。そのぶん昨年11月の再戦では絶対に決着をつけるという気持ちは強かったですか。

「そうですね。初戦は――練習ではうまくいっていても、試合では出せないものがあるんだなって思いました。たとえば練習では相手にバックを奪われても逃れることはできるんですけど、試合になると相手も必死だし、全力でキープしてきますよね。だから、そもそもバックを取らせない。その点を徹底していれば勝てる。

あとは自分のギロチンに対して過信していたところもありました。ただただギロチンを取りにいくのではなく、要所要所で使っていく。それがうまく行けば勝てるだろうと思ったんです。再戦ではギロチンこそ狙わなかったけど、作戦を徹底して完封できました」

――まさに正面からの強さこそが当真選手のスタイルだと思います。

「自分のスタイルは、まず相手の打撃にテイクダウンを合わせて、トップをキープしながら削って勝つこと。もちろんフィニッシュしたいですが、そこはまだ足りないところがあるかなって思います。でも練習の中ではフィニッシュする力もついてきているし、打撃も含めて全局面で戦える力はついてきました。あとは練習の試合の差を埋めることが大切で。それがいつも反省点であるけど、今は自信もあります」

――現在、修斗ストロー級ではランカー同士の潰し合いが繰り広げられています。その中でご自身の立ち位置については、どのように考えていますか。

■2023年~2024年 修斗ストロー級 主な試合
【2023年】
3月19日 
安芸柊斗 def 澤田龍人 by TKO

4月16日
ザ・タイガー石井 def. 旭那拳 by 2-0
当真佳直 def. 大城正也 by 3-0

5月22日
阿部マサトシ def. 木内SKINNY ZOMBIE崇雅 by 2-0

5月28日
畠山隆弥 draw 泰斗 by 1-0

6月18日
田上こゆる def. ザ・タイガー石井 by TKO

7月23日 
新井丈 def. 安芸柊斗 by TKO
※新井が王座防衛

11月12日
旭那拳 def. 泰斗 by 3-0
当真佳直 def. マッチョ・ザ・バタフライ by 3-0
畠山隆称 def. 蒔田伸吾 by TKO

【2024年】
1月28日
根井博登 def. 麻生Leg Lock祐弘 by 1R TKO
※根井が2023年度ストロー級新人王に

3月23日
旭那拳 ― 田上こゆる
※旭那の負傷により中止に

4月7日
黒部和沙 def. 澤田龍人 by 変形ツイスター

【試合予定】
4月14日
当真佳直(4位) × 根井博登
畠山隆称(6位) × 牧ケ谷篤

5月26日
泰斗(8位) × 石原愼之介

「今、僕はランキング4位です。まず2位の黒澤亮平選手はパンクラスに出ていて、次はタイトルマッチじゃないですか(4月29日にリトルと暫定ストロー級王座を争う)。次に3位の安芸柊斗選手は、MMAPLANETのインタビューで『フライ級に転向する』と言っていましたよね。あとはチャンピオンの新井丈選手もフライ級で戦うために、メチャクチャ体が大きくなっていて。僕も新井選手への挑戦を見据えていましたが、見ていると新井選手はもうストロー級に落とすのは無理なんじゃないかな、と思うこともあります」

――ということは、1位の旭那拳選手と……。

「そうなるかもしれないですよね。旭那選手の怪我で中止になりましたけど、3月に田上こゆる選手の試合が組まれていて。ここで旭那選手が勝ち、次に僕が勝てば対戦することになっていたかもしれない。その可能性は、まだ残っています。ただ――複雑な気持ちです」

――……。

「練習仲間で、いろんな技術を教わることもあります。プライベートで一緒に遊びに行くこともあります。正直なことを言えば、対戦したくないですよ。でもお互いに一番を目指しているなら、いつか戦わないといけない日が来る。それは分かっています」

――同じ階級の練習仲間で、しかも近い存在であればあるほど心境は複雑でしょう。しかし松根良太さんが修斗沖縄大会を始めて、今回で10回目を迎えます。その結果として、沖縄在住ファイター同士がベルトを賭けて戦う日が来たら、それは喜ばしいことでもあるかと思います。

「僕と旭那選手が戦うなら、沖縄大会でタイトルマッチをやりたいです。松根さんも、そう願ってくれていると思っています」

――そうしてランカー同士の潰し合いが繰り広げられるなかで、根井選手のように新人王トーナメントを制したばかりの新世代が絡んでくるとは思いませんでした。

「僕はそうなると思っていましたよ。根井選手は新人王トーナメント決勝の前から注目されていて、僕はすぐに対戦する日が来るだろうと思っていました。それだけ根井選手は強いし、特に新人王を獲った時に『次は自分だろうな』と。勘でしかなかったけど」

――しかし、ここまで上位陣が潰し合いをして、自身が勝ち残った。そこで新人が来るのか……とは考えなかったですか。

「そういう考えはないです。どんどん新しい選手が出てきてほしいですね。根井選手もそうだし、澤田龍人選手に勝った黒部和沙選手とか。どんどん入ってきて、どんどんランキングを動かしてもらいたいと思います」

――今のところ旭那選手と田上選手の試合については、5月19日のニューピアホール大会にスライドできるよう調整中と発表されています。また、王者である新井丈選手の動向次第でもありますが、当真選手にとって今回の試合はタイトルマッチ前哨戦だと思いますか。

「その気持ちはあります。新井選手か田上選手が相手なら後楽園ホールでも良いけど、旭那選手と対戦するなら、やっぱり沖縄が良いですね。どちらにしても、今回はタイトルマッチ出場をアピールできるよう、しっかり勝ちます。

自分としては、まず修斗のベルトを巻くために着実に進んできました。正直、2連敗した時は『自分はこんなモンなのか……』と考えた時もあります。でも、あの連敗からココまで来ました。もうあの時の自分とは違います」

――2連敗した時と今の自分では、何が違うと思いますか。

「打投極、全てが進化しています。それと――2連敗した時は、一気に攻め込んでダメだったら『もうダメだ……』という気持ちになっていました。でも今は、試合で劣勢になっても、諦めなければ必ずチャンスは来ると考えるようにしています」

――それこそ砂辺イズムなのかもしれませんね。2010年9月に砂辺選手が田原しんぺー選手をKOした試合がすごく印象に残っています。最初に砂辺選手がダウンを喫した時、過去の試合ぶりから『ダウンを跳ね返して勝つんじゃないか』と直感的に思いました。

「えぇ、そうなんですか」

――結果は田原選手の三角絞めをスラムで返してKO勝ち。試合後に聞いたところ、セコンドの勝村周一郎さんも砂辺選手がダウンした時に「勝った!」と思ったそうです。砂辺選手としてはダウンを喫してからのほうが強いのかもしれませんが、最後まで諦めない気持ちというのは理解できます。

「その話を聞けて嬉しいです。今回の相手は高校生で、パワーは僕が勝っていると思います。でも無敗の人間が、絶対に何か持っている。何かあるから無敗なので。だから『高校生だから勝てる』なんて考えていません。無敗だから何か持っているはずだけど、自分としてはこれまで負けたことがあるから分かるものがあると思っています。明日は、そんな無敗の新人を相手に圧倒して勝ちます」

■視聴方法(予定)
4月14日(日)
午後2時25分~ Twit Casting LIVE

■ THE SHOOTO OKINAWA10対戦カード&計量結果

<ストロー級/5分3R>
当真佳直:52.04キロ
根井博登:51.80キロ

<フェザー級/5分3R>
内藤太尊:65.52キロ
宇藤彰貴:65.62キロ

<ストロー級/5分2R>
畠山隆称:52.10キロ
牧ケ谷篤:52.04キロ

<ウェルター級/5分2R>
西條英成:76.92キロ
アイエティ・ケビン:76.80キロ

<フェザー級/5分3R>
南風原吉良斗:65.62キロ
メイヘム和成:65.24キロ

<ストロー級/5分2R>
木村旬志:52.16キロ
大城匡史:52.14キロ

<ストロー級/5分2R>
ふじい☆ペリー:52.48キロ→52.20キロ
知名昴海:51.52キロ

<ストロー級/5分2R>
大田ノヒロ:52.14キロ
高橋佑太:52.20キロ

<2024年度新人王Tフライ級準決勝/5分2R>
松本ごだい:52.22キロ
小生隆弘:56.56キロ

<修斗トライアウトマッチ バンタム級/3分2R>
山本敦章:61.10キロ
武田昴大:60.90キロ

<修斗トライアウトマッチ フェザー級/3分2R>
藤崎陽平:65.32キロ
神田篤社:65.48キロ

<アマチュア修斗 女子スーパーアトム級/3分2R>
高田双葉:48.36キロ
徳本望愛:49.22キロ

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【修斗】デビュー3戦目 黒部和沙が澤田龍人に一本勝ち!

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4月7日に新宿FACEで開催されたプロフェッショナル修斗公式戦『SHOOTO GIG TOKYO Vol.36』。メインイベントで修斗やONEで活躍してきた澤田龍人(AACC×剛毅會)がプロ3戦目の黒部和沙(TRIBE TOKYO M.M.A)と対戦。実績から考えると澤田が断然優位と目されていましたが、なんと1Rで黒部が一本勝ちするアップセットが起こりました。

試合は開始直後に澤田がパンチをヒットさせたものの、そのままタックルで組み付く黒部。スクランブルの展開から上を取ると、澤田の下からの腕十字をかわすとバックに周る。そこから身体を捻るようなツイスターを仕掛けると澤田はタップ。黒部が3分38秒で見事に一本勝ちを収めました。

連敗中とはいえ、レスリングや組みに強い澤田をポジショニングで制圧して最後はツイスターを極めるとは。。。23歳にしてこの完成度は末恐ろしい。長南亮門下で強豪に揉まれてるでしょうし、ストロー級戦線の台風の目になるのは間違いなさそうです。

順当にいけば安芸柊斗や旭那拳、そして新井丈らとの対戦は今から楽しみ。わりとストライカーが目立つ階級だけに、寝技主体で試合を進める黒部なら突き抜けるかもしれません。

逆に負けた澤田はONEから数えて5連敗。かなり苦しい立ち位置に追い込まれましたが、言ってもまだ20代。子役タレントばりに早くから実戦投入されていましたが、まだ老け込むにはもったいない。再浮上に期待します。
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【SHOOTO GIG TOKYO】キャリア3戦目の黒部がおたつロック→変形ツイスターで澤田に一本勝ち

【写真】TRIBEの同門・後藤丈治もRIZINで極めているおたつロックからの変形ツイスター。もはやこれは“TRIBEスペシャル”!?(C)TAKUMI NAKAMURA

<ストロー級/5分2R>
黒部和沙(日本)
Def.1R3分38秒 by 変形ツイスター
澤田龍人(日本)

1R早々に澤田の右がヒット。黒部はそのままシングルレッグに入ってドライブするが、足を飛ばして切った澤田がニンジャチョークを狙い、黒部がグラウンドで下になる。黒部が左腕を差して立ち上がると、澤田は小手に巻いて投げるようにトップキープする。

ここからスクランブルになり、最終的に黒部がインサイドガードで上になる。下になった澤田は腕十字とオモプラッタを仕掛け、黒部は澤田の身体を跨ぐようにディフェンスしてバックへ。澤田が腰を上げてもバックキープ→おたつロックで澤田の動きを止め、澤田が向き直ろうとしたところでツイスターを極め、澤田からタップを奪った。

キャリア3戦目で澤田に一本勝ちするアップセットを起こした黒部は「言いたいことが3つあります。まず澤田選手、ペーペーの僕の試合を受けてくれてありがとうございました。2つめはいい加減、宣材写真をかっこいいものにしてください(笑)。最後に好きなものを続けて入れば、僕も19歳から格闘技を初めて強くなれました。好きなものを続けていれば一番になれることを証明します」と語った。


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【SHOOTO GIG TOKYO】メインは連敗脱出を目指す澤田龍人×キャリア3戦目の黒部和沙。バンタム級5連戦も

【写真】ONEを経て、修斗での戦いに戻ってきた澤田。連敗脱出なるか(C)MMAPLANET

7日(日)、東京都新宿区の新宿FACEにてSHOOTO GIG TOKYO Vol.36が開催される。今大会のメインイベントでは澤田龍人と黒部和沙がストロー級戦で激突する。
Text by Takumi Nakamura


澤田は2018年7月からONEに参戦し、シンガポールに活動の拠点を移してEvolve MMA所属として試合を続けてきた。2022年3月の仙三戦でONEでの戦いに区切りをつけ、昨年3月の修斗で約5年5カ月ぶりの国内復帰戦を迎えるも安芸柊斗にKO負け。2021年2月のロピン・カタラン戦を最後に勝利から遠ざかっており、現在は4連敗を喫している。

その澤田と対戦する黒部は今回がキャリア3戦目。昨年10月のプロデビュー戦で根井博登と引き分け、今年1月に大田ノヒロにRNCで一本勝ちしているものの、24戦を戦ってきた澤田とのキャリアの差は歴然。修斗で2度の世界タイトル戦、ONEで多くの国際戦も経験している澤田の相手としては異例の大抜擢と言えるだろう。

安芸戦と仙三戦で澤田は相手の打撃に苦しみ、クリーンテイクダウンを奪えずにKO負けという敗戦が続いた。黒部もスタンドの打撃・組技ともに思い切りの良さが目立つ選手だが、どの部分で澤田に勝って試合を進めていくのかはキャリア2戦では未知数だ。黒部陣営がどんな対策を練って澤田にぶつかっていくかに注目したい一戦だ。

また今大会ではライダーHIRO×榎本明、松下祐介×永井奏多、藤木龍一郎×ガッツ・takato、新井拓巳×青井心二、井口翔太×藤田ムネノリとランク外の選手たちによるバンタム級戦が並んでいる。藤井伸樹が保持している環太平洋王座を争う戦いに食い込んでいくのは誰かもテーマになるバンタム級5連戦だ。

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【Shooto2023#05】修斗の天辺=新井丈に挑戦。安芸柊斗 ─02─「地方でもこんだけやれるんぞって」

【写真】前列一番左が安芸のタイトル挑戦の日に インフィティリーグ戦で上原平と戦うCHAN龍。右隣が根井博登とオープニングマッチで対戦する里見拓磨。里見は1学年下で、小学生の頃からジムで一緒に修斗をやってきた兄弟のような存在(C)MMAPLANET

23日(日)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2023#05で新井丈の持つ修斗世界ストロー級王座に挑戦する安芸柊斗インタビュー後編。

殴って、蹴って、倒して、抑えて極める。絞める。子供のころから修斗をやってきた自負、徳島という街でMMAを続けてきた矜持。王座挑戦を前にして安芸の口をついて出てくる言葉からは、常にこの二つのプライドが感じられた。

<安芸柊斗インタビューPart.01はコチラから>


──総合をやるだけ。その一言に安芸選手がこれまでやってきたことへの自負が感じられます。やはり全てが混ざった格闘技を見せたい?

「見せたいと思います。でも、試合中に楽しくなってしまうと相手の土俵に乗ってしまうので(苦笑)。そこが自分の悪いところですけど、それで自分が楽しいと思ったらお客さんも盛り上がってくれると思うので」

──安芸選手の楽しみ方って、真正面から打ち合うとかでなくて、紙一重でかわしてパンチを被せていく。そのスリルを楽しんでいるように見えます。

「アハハハハ。そうッスね。まぁゲームなんで。楽しくやれれば、良いかなって思っています」

──ところでタイトル挑戦を決めるまでに、3月大会では澤田龍人選手を圧倒しました。彼が過去に常に修斗ストロー級のタイトル戦線にいて、さらにONEに進出したことはどのように捉えていましたか。

「オイシイと思いました。それ以外は何も思わなかったです。自信があったし、勝てば絶対にタイトルやし。俺も5年振りの後楽園やったので、他の選手とやるぐらいなら名前があって海外に行っているという実績を持っている選手に勝てば一気にタイトルにいくという気持ちでした。地方でやってきた選手からしたら、このチャンスをモノにすれば誰もが認めるやろう──これはオイシイと思いました」

──タイトル戦が組まれた次回大会には、CHAN龍選手、里見拓磨選手とMMA Zジムから2選手の出場もあります。

「地元感、強いでスよね(笑)。でも別に3人で出るからといって、別にやることも変わらないし。皆、自分のやるべきことをやれば良いので。キレイなバトンを渡してもらえたら一番嬉しいですけど、それぞれが自分のために頑張るモノなんで。バトンが繋がらなくても、拾って自分が一番になれば良いので。

それでも徳島から50人ぐらい応援しに東京に行ってくれるので。このタイトル戦のために東京まで試合を見に来てくれるのは嬉しいし。友達とかにも『ありがとう』って伝えると『応援させてくれてありがとう』、『連れていってくれてありがとう』という言葉が返ってくることが多くて。めっちゃ恵まれているなって思うし、皆が後ろにおるっていうのは凄い強味になりますよね」

──当然、この試合にフォーカスしないといけないのですが、修斗の頂点は同時にさらなるステップアップをするチケットでもあります。ストロー級ファイターとして、この先をどのように考えていますか。

「色々と考えたスけど、取ってみんことには何も変わらないと思うので。まずは先を思い描くよりかは、目の前にあるタイトルを取ることが一番大事やと。その先はまた後で考えます。今は考えずに、タイトルだけを考えます」

──そう言われているのに、しつこく聞いてしますが……修斗外のストロー級ファイターでリベンジをしなくてはならない選手がいるかと思うのですが。

「あぁ、ハイハイハイハイ(笑)。絶対に避けて通れないです。そこはどの取材でも尋ねられるので。自分はホントに過去に勝った・負けたということには捉われていないです。そこに捉われると先に進めないのでと自分は思っているんで、まぁ向うが勝ち進んでいる選手で、自分は追いかける立場になったので。自分も進んで行ったら、いずれ当たるだろうと。

その時に勝てば良いだけなんで。巡り合わせで、どないでもなると思うので。あの時は俺の方が弱かっただけで、次やれば分からない。圧勝するかもしれないし、また同じ負け方をするかもしれない。分からないですけど、過去には捉われないで先を目指していればいずれ当たる選手やと思うので」

──安芸選手は何か話すと多くのケースで、最後がキャハハという感じで笑うじゃないですか。それがMMAの話題になると、そのキャハハハがなくなって真剣になりますよね。

「キャハハハハハ」

──って笑っているじゃないですか(笑)。

「アマチュアの時には真剣に考えることもなかったし、他の選手の試合を見ることもなかったです。でもプロになって……2度目のランクインをしたくらいから、凄く格闘技を見るようになりました。その影響も多いのと、後輩も出てきて自分以外の試合の分析もするようになった。その辺りも大きいかと思います。

それから大きく変わりましたね。小さい技術、こういう立ち位置でこういう出入り、こういう組み立て方っていう部分にも目が届くようになって。そうしたら、凄く変わりました」

──指導者がお父さんの佳孝さん。そして元プロシューターでもあり、家に戻ってもMMAを深く掘っる会話などされているのですか。

「あります。でも試合前は噛み合わないことの方が多いです。お互いに想うところがあって、意見が食い違う方が多いかなって」

──指導者と選手だけの関係なら、食い違うまで論議にならないかもしれないです。まぁ、一応聞いておこうというぐらいで。ただ相手がお父さんなら、そこが違ってくるのかと。

「あぁ、張り合いますね。逆にそれが良いのかもしれないですね。言い合っていると、向うの言っていることも理解はできるので。やっぱり安パイな試合を求めて、俺は逆にギリギリを攻めるので。指導者と代表という立ち位置と、選手という立ち位置の意見のぶつけあいですね」

──タイトル戦、勝てばこれだけの人が喜んでくれてなお、ヒリヒリした戦いを求めてしまうのですか。

「気持ちはそうですね。そこを抑えることも大切で……でも、どっちかに偏るとどっちを選択しても後悔することになると思います。仮に打ち合ってメチャクチャおもろい試合で負けたとしたら、打ち合って心から燃え上がったことは納得するけど負けたことには後悔します。

逆に安パイに勝ちに行くと、勝って結果には納得するけどホンマにこれで良かったんかなって納得できない自分もおると思うので。どっちになっても、後悔すると思います。それはもう……試合中に本能でどう動くかですね」

──新井丈選手に対して、安パイという展開に持ち込めますか。

「そうですね……作戦通り、全部ハマれば安パイになります。自分に自信があるので、そこは言えます。逆に相手も同じだと思いますよ」

──では改めて、最後に意気込みを願いします。小学生の頃からやったきた修斗という世界のなかで、頂点を取りに行く試合で何を見せたいですか。

里見、原慎之介のキッズの頃から一緒に汗を流してきた2人と笑顔を浮かべる

「やっぱり応援に来てくれる人も多いし。

ジムから一緒に2人出る。セコンドに就いてくれる子らもおるし、ジムの選手の子だけでなく一般の子もそう。地方でもこんだけやれるんぞっていうのは見せたいです。腐らずやれば、ここまで来れるぞって」

──それは……腐りかけたことがあると?

「ありますね(笑)。何回かあるッスけど。結局、これをどけたら自分には何も残らない。どけれん環境にもおったし。どけさしてくれんスよね、周りが(笑)」

■視聴方法(予定)
7月23日(日)
午後5時30分~ ABEMA格闘チャンネル

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【Pancrase335】元修斗世界ストロー級チャンプ黒澤亮平が初参戦。同じく初出場の小林了平と対戦

【写真】そのポテンシャルを発揮するのは、これからだ (C)SHOJIRO KAMEIKE

2日(金)に東京都港区のニューピアホールで開催されるPancrase335で黒澤亮平が初参戦を果たし、小林了平と対戦することが発表された。

元修斗世界ストロー級チャンピオン飛鳥拳こと黒澤がプチサブライズ=パンクラス初参戦が決った。


2016年7月に澤田龍人を破り、修斗ストロー級の頂点に立つも翌2017年10月に負傷が完治するまでに防衛期限を守れないという理由で王座返上、2019年1月の再起戦まで2年半のブランクがあった。

再び修斗最軽量の王座を狙うのを機に、リングネームを本名に変えるも戦績的には5勝3敗。大切な局面で星を落としてしまったが、4月の沖縄大会での一本勝ちから心機一転、パンクラスに戦場を移すこととなった。

現状、パンクラス・ストロー級王座は山北渓人がステップアップしたONEでの戦いに専念するために返上し、空位となっている。当然、黒澤のターゲットはそのベルトなるだろう。

対する小林了平はNEXUSを主戦場に5勝2敗のキャリアを残す19歳の若手で奇しくもRYOHEI対決となる。生真面目、真摯さがMMAの幅を狭めるようなきらいが見られた黒澤だが、パンクラス参戦という状況の変化で、よりMMAを楽しみ、ポテンシャルをフルに発揮できるよう心持ち変えられるか。

三十路となった黒澤のMMAファイター人生第3章──今回の試合のように挑戦が下の世代の突き上げを食らうことも増えるであろう、これからが楽しみだ。

なおPancrase336と昼夜興行となる同日の大会、335大会では中田大貴✖高木凌、近藤有己✖佐藤豪則、名田英平✖Ryo、前田浩平✖ジョセフ・カマチョ、余勇✖貞永大輔、沙弥子✖MIYUが振り分けられている。

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【修斗】7.23 新井丈×安芸柊斗 ストロー級タイトルマッチ決定!

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7月23日に後楽園ホールで開催されるプロフェッショナル修斗公式戦で新井丈(キングダムエルガイツ・和術慧舟會HEARTS)×安芸柊斗(MMA Zジム)のストロー級タイトルマッチが行われる事が発表されました。

9連敗の後9連勝中。ドン底から這い上がってストロー級王座を戴冠したばかりか、1階級上のフライ級でも勝ち星を挙げ、今や修斗を代表する選手に上り詰めた新井。打たれても前に出て打ち返し、打撃で仕留めるイケイケのファイトスタイルは魅力十分。他の選手にはない生き様というか、格闘家としての強烈な「覚悟」がひしひしと伝わってきます。

対するは4連勝中と波に乗る安芸。ONE帰りの澤田龍人を打撃で圧倒した前戦はインパクト抜群。カーフキックで動きを止めてパンチでダウンを奪ってパウンドアウトする教科書のような鮮やかな勝ちっぷりを見せてくれました。

ストロー級の中で170cmの身長と長いリーチは脅威。新井に対しても距離を取ってロングレンジからの打撃戦を仕掛ける算段か。果たして前に出てパンチを振ってくる新井を止める事が出来るのか、距離を巡る攻防は今から楽しみです。
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【Shooto2023#02】左でダウンを奪った安芸が澤田にTDを許さず、ケージ際でパウンドアウト

<ストロー級/5分3R>
安芸柊斗(日本)
Def.1R3分49秒 by TKO
澤田龍人(日本)

安芸の左ジャブに澤田が左フックを合わせる。安芸の右カーフを食らった澤田がバランスを崩した。立ち上がった澤田は組みついてケージに押し込むも、離れた安芸が左ジャブを当てる。澤田のワンツーをバックステップでかわした安芸が、続く澤田のニータップをスプロールした。左ジャブを軸に試合を組み立てる安芸、澤田が距離を詰めようとしたところに右ストレートを打ち下す。

澤田がジワリジワリと距離を詰めるが、安芸がサークリングして距離を取る。澤田が飛び込むも、それを切った安芸は左を軸にして組みの展開には行かない。澤田は左インロー、安芸の左ジャブに澤田も左を合わせる。安芸は澤田に右カウンターから左を返した。澤田は組みつくことができない。ここでサウスポーにスイッチした安芸が、左ストレートでダウンを奪った。

立ち上がった澤田はシングルレッグで組みつくも、安芸がガブる。ケージまで押し込まれた安芸が、足に食らいついている澤田に鉄槌を連打する。動きが止まった澤田に対し、安芸は立ち上がり、左腕で澤田の頭を左手で抑え、右パウンドを連打しレフェリーストップを呼び込んだ。

勝利した安芸は「海外から帰ってきた選手に、ランキング1位の意地を見せられたと思います。これからも上を目指して、誰と組まれてもやります」と語った。


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【Shooto2023#02】飯田健夫の挑戦を受ける、RTU後のSASUKE。「残酷でも行動で示していくしかない」

【写真】この日から繋がり、次に繋がる一戦がいよいよ明日に迫ってきた(C)MMAPLANET

明日19日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるSHOOTO2023#02。同大会のメインで修斗世界フェザー級王者SASUKEが、ランク1位の飯田健夫の挑戦を受ける。

昨年6月にRoad to UFC1回戦で敗北を喫し、トーナメント後のUFCとの契約という路が断たれた。それでも10月の準決勝大会でワンマッチで出場し、再起戦で勝利を手にした。今もUFCへの想いは変わらない。そのためにSASUKEはどのようなキャリアの積み方を考え、そして修斗の防衛戦に臨むのか。崖っぷちが続く、SASUKEに話を訊いた。


――試合まで1週間を切りました(※取材は14日に行われた)。今、どのような調子でしょうか。

「いつもと変わらず、試合前という感じです。全然悪くなくて、むしろ良いぐらいです」

──Road to UFCに挑戦した時点で、修斗の防衛戦はない方が良かった。ここに向けて、色々と乗り越えないといけないことがあったかと思います。

「Road to UFCで負けちゃっていますからね。10月にワンマッチのチャンスを貰えたけど、それがどう次につながるか分からない。あの時に進路を考えて、試合間隔が空くことが一番嫌でした。一昨年、試合がしたくてもできない状態が続いてモヤモヤしていたので。もうあんな風になはなりたくなかったです。なので防衛戦はベルトが掛かった大切な試合ですけど、僕の心境としては試合ができるならどこででも戦うというモノでした。そこで修斗からオファーがあり、すぐに戦うと返事しました」

──Road to UFCフェザー級の決勝に日本人がいなかった。我々にとっても信じられない展開でした。あそこで勝ち上がることができなった時、SASUKE選手的には今後のキャリアについてどのように考えていましたか。

「完膚なきまでにやられたので、そりゃあ凹みました。でも、全部失って再スタートするしかない。UFCはメチャクチャ遠のいた。あの負け方では……正直、無理だと思ったこともありました。それから何の巡りあわせか、10月にアブダビで試合ができた。内容は良くなかったけど、勝利という結果は一つのクレジットになって。首の皮一枚残すことができたのかと考えています」

──UFCと交渉した前田桂さんが勝利者インタビューの通訳をしながら号泣していました。

「桂さんは本当に僕と野瀬(翔平)君のために、色々とやってくれました。ご家族があるのに正直、僕らのために仕事を犠牲にしてアブダビにまで来てくれて。感謝の気持ちしかないです。桂さんには『全部賭けています。今まで以上に賭けています』っていう話を現地でさせてもらって……負けると本当に終わるという僕の気持ちが伝わっていたのだと思います。だから、ああいう感じになったんでしょうね」

──にしても、通訳があれだけ泣きだすと周囲はもうビックリでしかないですよ」

「アハハハハハハ」

──あの1勝でUFCをまだ目指せる。MMAを続けることができるという気持ちになれましたか。

「そうですね、まぁ……MMAを続けることはできるんですよ。日本でやれば、できる。ただUFCを目指すなら、あそこで負けていたら本当に終わりだったと思います。なので、まだギリギリ、崖っぷちの状態です」

──では10月以降、UFCを目指すキャリアの積み方はどのように考えていましたか。

「今年もRoad to UFCがあるので、それを狙うのか。それか、どこでも良いから試合を重ねて連勝記録を創ってUFCにアプローチするということを考えていました。その中で修斗はタイトル戦で、どっちにも当てはまる。連勝記録の1つにできるし、日本のチャンピオンという肩書を持ち続けることができる」

──では試合を多く戦い、連勝記録を創る場に関してどういう風にSASUKE陣営では考えていたのでしょうか。

「そこ、難しいですよね。修斗もどんどん新しい選手が育ったり、入ってくれば試合を継続して戦うことができるけど、一昨年がそういう状況じゃなかった。正直、修斗だけで戦っていたら、自分が納得できるペースで試合ができる保障はない。だから、やりたいという想いはあってもどうしようもないですよね」

──国内では人知れずでも、実はUFCが近いプロモーションも海外にはあります。と同時RIZINはフェザー級が盛り上がっています、そこで実力誇示をする。そういう選択があったかと思います。

「ハイ。特に海外はありました。吉野光選手のUAEWの試合も前回、視ていましたし。あと豪州のEternal MMAとか、勝てばUFCと契約があるところは──むしろ、そっちで戦いたいという気でいました。自分のなかでは海外でやりたいという想いは強いです」

──そういうなかで修斗の防衛戦になったということですね。

「さっきも言ったようにこの先が不透明なのか一番嫌で、オファーがあったらすぐ戦う気持ちでした。試合を受けるメリットを考えているわけでなく、一つの試合。勝てば白星が増える。連勝記録の1つになる。防衛戦って負けたらベルトを失うから、基本リスキーなモノです。

だから、ここで勝って次に繋がるとかをモチベーションにするわけでもないですし。試合ができない期間が辛かった。オファーがあれば有難いからやる。そういうことです」

──では5月の終わりのRoad to UFCは頭にありますか。

「あります。でも、先のことを考え過ぎていると足下をすくわれてしまうので。目の前のことをクリアして、次を考えます」

──飯田選手とはアマ、新人王Tと2試合戦っています。そこに何か特別な想いは?

「特にないですね。ストーリー創りには因縁が必要だというのも分かりますが、彼との間に因縁はない。因縁があるとすれば、昔の弱い自分に対してです。これに打ち克つための一つの試練だと思います」

──飯田選手が修斗で勝ち続けていることは、注視していましたか。

「いえ、正直余り見ていなかったです。別に飯田選手を軽視していたのではなくて、自分のことに必死になっていたので。だから直近の試合も全然見ていなかったです」

──では、試合が決まってからチェックするという感じだったのですか。

「それが最近の試合はなくて(苦笑)。論田愛空隆戦、山本健斗デリカット戦……3連勝しているんですよね(※実際は4連勝)。でも全然試合はチェックできていないです。まぁ自分は相手の映像を見過ぎると、対策に寄ってしまうので。自分から仕掛けて勝つ。映像はトレーナーとかセコンドをチェックして、そこで指示された練習を徹底してやってきました」

──Road to UFCを経験したことで、MMAファイターとして成長した部分はあると思いますか。

「気持ちですね。絶対に負けないという。アブダビの試合がそうでした。恰好悪くても、自分からいく。気持ちは絶対に折れないぞと。格闘技は最後は気持ちです。ただ今回は日本での試合なので、応援をしてくれる人たちの存在はポジティブになります。格好悪い姿を目の前で見せられないので。折れないで5分✖5R戦い続けようと思います」

──練習仲間が同じように努力し、どれだけ志を持っていても結果がついてこない場面も見てきたと思います。その姿を見てなお、UFCへの想いは揺るぎないですか。

「練習仲間の敗北を見るのは心が苦しいし、辛くて。MMAって残酷だなって改めて思います。でも、行きたいと願わない人間にはチャンスは訪れない。どれだけ残酷でも前を向いて、自分の行動で示していくしかない。一喜一憂していると、やっていけないです」

──押忍。では、最後にこの試合に向けての意気込みをお願いします。

「思っている以上にタフファイトになるかもしれないです。でも、自分はスタミナでも気落ちでも負けないので。飯田選手はここをゴールにやっているのかもしれないけど、僕はこの先を見て行こうと思っています。なので、絶対に負けないと言っておきます」 


■視聴方法(予定)
3月19日(日)
午後6時00分~ ABEMA格闘チャンネル
             
■Shooto2023#02対戦カード

<修斗世界フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者] SASUKE(日本)
[挑戦者] 飯田健夫(日本)

<フライ級/5分3R>
関口祐冬(日本)
新井丈(日本)

<ストロー級/5分3R>
安芸柊斗(日本)
澤田龍人(日本)

<ライト級/5分3R>
マックス・ザ・ボディ(日本)
菅原和政(日本)

<インフィニティリーグ2023フェザー級/5分2R>
竹原魁晟(日本)
上原平(日本)

<インフィニティリーグ2023フェザー級/5分2R>
浜松ヤマト(日本)
CHAN-龍(日本)

<バンタム級/5分2R>
野瀬翔平(日本)
新井拓巳(日本)

<バンタム級/5分2R>
榎本明(日本)
スソン(日本)

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3月19日(日)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2023#02の追加カードがSustainより発表されている。

SASUKE✖飯田健夫の世界フェザー級選手権試合、新井丈×関口祐冬、澤田龍人×安芸柊斗等が組まれている同大会にライト級のマックス・ザ・ボディ×菅原和政、バンタム級の野瀬翔平×新井拓巳の2試合が加わった。


HEATで岡野結城、VTJで西川大和、修斗公式戦で宇佐美正パトリックと3連敗後、昨年10月にエドモンド金子を破り約1年7カ月振りに勝利を挙げた菅原だが、ここでマックス・ザ・ボディとのマッチアップ、まだまだ茨の道が続く。

ここまでのハードな相手との対戦、勝ち負けを抜きにして、その経験を生かすのはこれから。そういう意味で、フィジカル・モンスター=マックス・ザ・ボディとの対戦は、菅原の今後を占う上で非常に大切な一番になってくる。

そんな菅原の同門、野瀬はRoad to UFCを経験し修斗に戻って来ることとなった。対する新井は昨年の新人王、なんともシビアなマッチアップとなる。野瀬と新井、ここまで接点がないように見えるが、両者揃って中村倫也に大敗を喫したという共通点がある。

新井は一昨年の4月にアマチュアマッチとして、格闘DREAMERS最終選考試合で中村と対戦し、42秒でKO負け。野瀬は昨年11月にRTU準決勝で、2分21秒で同じくKO負けを喫している。中村戦後の新井は1勝1敗1分、とにかく組んでしつこく攻めるという戦いを貫いている。

野瀬としては、その執拗な組みを遮断、あるいは自分の形で組むことができるか。RTU出場前に野瀬の師匠である弘中邦佳は「契約できれば御の字。そうでなくて、RTUで得られる経験が野瀬のキャリアに大切になってくる」と明言していた。

RTU初戦で元UFCファイターのウリジブレンと向き合ったことも、現状の日本ではなかなか経験できないことだ。Road to UFCを戦ったアドバンテージは確実に存在する。それを生かせるかどうかは本人次第。野瀬のMMAファイター人生の第2章がこの新井戦から始まるといっても過言でない。

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