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LFA84 other MMA Report ジョーダン・ラヴィット ブログ

【LFA85】面白いっ!! サブ→スイープ、スイープ→サブ。ラヴィットがアナコンダで一本勝ち

<ライト級/5分3R>
ジョーダン・ラヴィット(米国)
Def.2R2分01秒by アナコンダ
レイヴォン・ルイス(米国)

サウスポーのラヴィットに対し、右を振るっていったルイス。ラヴィットはシングルレッグを合わせ、ボディロックでケージに押しこむ。ケージ際でポジションを変える両者、頭を抱えたラヴィットが首投げで崩して、小外掛けへ。一旦倒されながら、ワキを潜ってバックに回ったルイスがスタンドへ戻る。

ルイスは直後のダブルレッグを潰して首相撲からヒザ、右ヒジ、さらにヒザをボディに突き刺す。引き込んだラヴィットは足を取りに行くも、ルイスがヒザをついて耐える。前転から50/50、ヒールにとったラヴィットだが殴られてフックを外す。スクランブルでは、ダブルでリバーサル狙いのラヴィットが、ケージにルイスを押し込む。押し返したルイスは両ワキを差し、小外掛けを狙う。耐えたラヴィットが右エルボー、ヒザをボディに入れる。ルイスがケージにラヴィットを押し込みながらラウンド終了の合図を聞いた。

2R、開始早々に跳び前蹴りからダブルレッグ、がぶられると引き込んだラヴィットが外ヒール&リバーサルでトップを取る。スクランブルでキムラクラッチからバックに回ろうとしたラヴィットは、前方に落とされながら三角クラッチで腕十字へ。頭を抜いたルイスに対し、ラヴィットはスイープを仕掛け、スクランブルでアナコンダをセット。グラウンドに持ち込んで、タップを奪った。

サブミッション始点のリバーサル、スイープ始点のサブミッション。興味深いスタイルのラヴィットはキャリア6連勝とし「凄く楽しかったよ。1Rで勝とうと思っていたけど、スクランブルになったら彼に勝ち目はないよ。最悪のポジションでもサブミッションを狙うことができる。ディフェンスには自信があるんだ」と話した。


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LFA84 Other MMA Result ジャスティン・ゴンザレス ブログ マイコン・メンドンサ

【LFA84】試合結果 コロナの影響大の再開第一弾。ジャスティン・ゴンザレスがフェザー級チャンピオンに

【写真】チルダースをよせつけなかったゴンザレスが新LFAフェザー級王者に(C)LFA

10日(金・現地時間)にサウスダコタ州スーフォールズのサンフォード・ペンタゴンでLFAの活動再開イベント=LFA84「Gonzales vs Childers」が開催された。

COVID19の影響でファイトウィークになり、カードの減少と組み換えが見られ全4試合でLFAは再び動き始めた。メインのLFAフェザー級王座決定戦はジャスティン・ゴンザレスがジェイク・チルダースを完封し、ベルトをその腰に巻いた。

タイラー・レイとアンドレ・フィアーリョの欠場により、対戦カードがシャッフルされたセミファイナルでは、マイコン・メンドンサが三角絞めでカシアス・ケインを破っている。

LFA84「Gonzales vs Childers」
<LFAフェザー級王座決定戦/5分5R>
○ジャスティン・ゴンザレス(米国)4R0分45秒
TKO
詳細はコチラ
×ジェイク・チルダース(米国)
<ウェルター級/5分3R>
○マイコン・メンドンサ(ブラジル)2R2分16秒
三角絞め
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×カシアス・ケイン(米国)
<150ポンド契約/5分3R>
○ボストン・サルモン(米国)2R0分53秒
DQ
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×ショーン・ウエスト(米国)
<フェザー級/5分3R>
○ブルーノ・ソウザ(ブラジル)3R
判定
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×カムエラ・カーク(米国)


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LFA84 other MMA Report ジェイク・チルダース ジャスティン・ゴンザレス ブログ

【LFA84】えげつない腹攻撃から、ラッシュ。ゴンザレスがチルダースに圧勝し、新フェザー級王者に

<LFAフェザー級王座決定戦/5分5R>
ジャスティン・ゴンザレス(米国)
Deg.4R0分45秒by TKO
ジェイク・チルダース(米国)

サウスポーのチルダースに対し、ゴンザレスがいきなり右ヒザをボディに入れる。さらに右フックを打ち込んだゴンザレスがクリンチから小外掛けでテイクダウを奪う。バタフライガードのチルダースに対し、手をついてバランスをキープしたゴンザレスが上体を追い越してパウンドを落とす。ゴンザレスは一旦立ち上がり、殴りながらガードのなかに。腰を切り、ケージを蹴ってゴンザレスの左足を抱えたチルダースはクローズドに戻すと、重い右のパウンドを被弾する。

立ちあがり、足を捌いてパンチを打ちつけるゴンザレスに対し、チルダースは抱えて対処するもエルボーを受ける。鉄槌から立ちがあろうとしたチルダースを潰したゴンザレスは、バタフライスイープでスタンドに戻ったチルダースに首投げを狙う。すっぽ抜けて背中を許したゴンザレスが、すぐに胸を合わせる。チルダースはエルボーを打たれながら、体を入れ替えてヒザ蹴り、エルボーで離れたチルダースに右フック、右ミドルを蹴り込んだゴンザレスが初回を取った。

2R、ゴンザレスの右ミドルを効かされたチルダースは、組みに行くがヒザを腹にもらう。離れたゴンザレスは左を効かせ、右フック、右前蹴りを顔面に伸ばし、さらに組みついてダーティボクシングでチルダースを追い込む。直後に離れてダブルレッグを決め、ハーフからパウンドを落とす、チルダースはキムラからスイープ狙い、耐えるゴンザレスに対しキムラクラッチを利して、背中に乗る。RNC狙いのチルダースは、右腕を喉下へ滑り込ませる。ヒジを持ち上げて耐えたゴンザレスだが、背中を取られた展開が続く。残り2分20秒で胸を合わせたゴンザレスだが、チルダースは下からの肩固め、そのまま上を取ってマウントに移行する。

ブリッジからスクランブルに持ち込んだゴンザレスが、クリンチでゴンザレスを押し込みエルボーを打ち込む。直後のヒザ蹴りが急所に入り試合は中断。再開後、左を振って組んだチルダースだが逆に金網に押し込まれてラウンド終了を迎えた。

3R、右から左を振るって前に出るチルダースだが、右フックを2発被弾。さらに右ストレートを2発入れたゴンザレスは、ボディストレート。チルダースも右を返したが、ゴンザレスはヘッドスリップで追撃をかわし、右ストレート、右フック、さらに右ミドルと追い込んでいく。一旦離れて右ボディを決めたゴンザレスは、得意の近い距離からのボディロック狙いのフェイクから左に回って右フック、左フック、そして右ミドルというコンビネーションを決める。

ケージに下がったチルダースはアッパー、左右のフックを被弾しボディに身を屈める。攻め急がないゴンザレスは、間合を外して左右のフック、ボディへの蹴りで確実に仕留めていく。しかし、狙い過ぎたか右ロングは空振りとなり、チルダースが持ち直しに掛かる。

それでもクリンチから離れたゴンザレスが、左右のフック、ボディへの蹴り、ヒザ蹴りとチルダースを圧倒する。右フックを2発被弾し、大きく息をしたチルダースはダーティボクシングでアッパー、離れて右フック、ケージに詰められてボディにヘビーショットを被弾する。クリンチからボディにヒザ、顔面にアッパーと一方的に攻めるゴンザレスが、離れて右フックを連続で繰り出し、ヒザ蹴り、右フックを打ち抜く。攻められた続けたチルダースが、脅威のタフネスぶりを見せてラウンド終了に持ち込んだ。

4R、右ボディを2発、前蹴りから顔面に右フック、ついには左ミドルをまで決めたゴンザレスが右ストレート、ワンツー、スリー、前蹴りを2発ボディに突き刺す。腹に攻撃を集中され、顔面へのヒザからアッパー、右フックに背中を見せるように動きが止まったチルダースを見て、ついにレフェリーが試合を止めた。

全く危なげなく、無敗対決を制しフェザー級チャンピオンに輝いたゴンザレスはインタビュースペースで「タフな相手と戦って、無敗を維持できて嬉しいよ。2Rは攻められたけど、肩固めは特にタイトだった。でも、そういう練習をしてきてからね。ペースを守って戦えば、追い込むことができると思っていた。『打撃戦に自信を持て、心を折れる』とセコンドに言われて、3Rに向かった。今日は17ポンドぐらい戻せたしフィジカル的にも僕の方が上だった。LFAで戦えて光栄だよ。凄く良くしてくれた。でも次のステップへ進み、大金を稼ぎたい。世界を掴みたい」と話した。


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LFA84 other MMA Report カシアス・ケイン ブログ マイコン・メンドンサ

【LFA84】後ろ回し蹴りを聞かせたメンドンサが、テイクダウンを許した直後に三角絞めでケインを破る

<ウェルター級/5分3R>
マイコン・メンドンサ(ブラジル)
Def.2R2分16秒by 三角絞め
カシアス・ケイン(米国

タイラー・レイの陽性&欠場により、ケインと対戦することになったメンドンサ。右ローから右フックを伸ばし、左フックを当てたカークがクリンチでケージにメンドンサを押し込む。そのまま試合が進み、首相撲からワキをくぐったメンドンサはヘッドロック状態のケインをボディロックからスラム気味に後方へ叩きつける。

サイドを取ったメンドンサ、ケインがクローズドに戻ると右エルボーを振り下ろす。メンドンサは腰を上げて鉄槌、必死に腕を抱えるケインを振りほどき左右のパウンドを落とす。立ちあがってローを蹴るメンドンサに対し、ケインは足を絡めて潜っていく。足を抜いてパンチを落とすメンドンサだが、ケインはヒールへ。反転して足を抜いたメンドンサは再び足関節を狙われ尻もちをつかされる。メンドンサが足を抜いたところで初回が終わった。

2R、フックで前に出たケインがケージにメンドンサを押し込む。離れたメンドンサは左フックを被弾し、左ローを返す。左ジャブ、ヒザ狙いをフックで押し切ろうとしたケインだが、逆に左ジャブからジャブを被弾する。メンドンサは当てて離れるファイトのなかで、後ろ回し蹴り。腹を効かされ下がったケインは、続くヒザ蹴りにテイクダウンを合わせてトップを取る。直後に三角締めをセットしたメンドンサが、一本勝ちを極めた。


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LFA84 other MMA Report ショーン・ウエスト ブログ ボストン・サルモン

【LFA84】ダブルノックアウト? 踏み止まったウエストが、倒れたサルモンにヒザを入れて反則負け

<150ポンド契約/5分3R>
ボストン・サルモン(米国)
Def.2R0分53秒 by DQ
ショーン・ウエスト(米国)

カタカナでアキラというタトゥーを胸に入れるサルモン。ウエストとの対戦で右ボディにジャブを合わせようとする。スイッチヒッターのウエストは、クリンチから離れるとロングのワンツーフックを伸ばす。サルモンはウエストの前進に右を当て、自らは組んでいく。離れた後にサルモンの思い切りの良い左に、右をカウンターで決めたサルモンは、左ロー。バランスを崩したウエストが左のロングフックも、サルモンがかわして右を被せる。打撃戦のなかでテイクダウンを狙うサルモンだが、そこはウエストが許さず初回はほぼ互角のキックボクシング戦となった。

2R、左フックを当てたサルモンがシングルレッグ、足を抜いてヒザ蹴りから、思い切り左右の鋭いフックを打ち込む。さらにヒザから右ジャブを当てたサルモンだが、続くワンツーの右フックと、ウエストの右フックが同時に顔面を打ち抜く。ここで両者が姿勢を乱すが踏み止まったウエストに対し、サルモンはマットにヒザをつく。と、まだ片ヒザがマットに着いている状態で、ウエストが思い切りヒザを蹴り込んでしまう。サルモンは完全に意識が飛び、キャンバスに崩れ落ちる。両手を挙げて勝利を喜ぶウエストだが、完全は反則行為。結果、サルモンが反則勝ちとなり、敗者はかつての練習仲間は素直に反則を詫びた。


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LFA84 other MMA Report カムエラ・カーク ブルーノ・ソウザ ブログ

【LFA84】マチダ空手のブルーノ・ソウザが、スプリット判定でカムエラ・カークを下す

<フェザー級/5分3R>
ブルーノ・ソウザ(ブラジル)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
カムエラ・カーク(米国)

ハワイの柔術家カークと、マチダ空手のソウザの一戦。両手を前に差し出し、フニャフニャとした動きを見せるソウザに対し、カークがローを蹴る。ソウザはローを返し、「オリャ」という掛け声とともに前蹴りを繰り出す。左ジャブを伸ばしたソウザが、右オーバーハンドを当て、距離を詰めたカークは首相撲&ヒザ蹴りから離れる。ここでスーザが踏み込んで左ミドルを蹴り込み、さらに右ストレート、前蹴りを続ける。

ソウザがスイッチしてワンツー、組んだカークが再び首相撲へ。右腕を差し返したソウザが体を入れかえようとすると、カークは離れる。ここも腹に前蹴りを差し込むソウザが、カークの前進に右フックを合わせる。カークはワンツーから左フックをヒット、右に回ったソウザはオーソに戻してテイクダウンへ。かわしたカークが一気にバックに回り込み、ワンフックで寝技へ移行しようとしたところで初回が終わった。

2R、左ローからワンツー、前蹴り、さらにブラジリアンキック、続いて内回し蹴りをソウザが繰り出す。スイッチしたソウザにワンツーを狙ったカークだが、逆にワンツー、左ミドルを被弾する。右に回りながら、カークの踏み込みにソウザは右フックをカウンターで当て、スイッチして左→右の順でパンチを見せる。カークは組みの距離を作ることができず、踏み込んでパンチをかわされて左を打たれるなど、2Rもソウザのペースで試合が進む。

ワンツーにアッパーを加えたソウザのコンビ、とカークの右ローが急所にあたり試合が中断へ。再開後、右を入れスウェイでカークのパンチをかわしたソウザは一発、左ジャブを打たれる。前に出てパンチを纏めようとしたカークは、首相撲&ヒザを蹴った直後に右をヒットさせる。手数が減ったソウザは右に回るところで右フック、そしてヒザを腹にもらう。カークは後ろ回し蹴りの空振りから、右フックを当てラウンド終了に。

最終回、ワンツーでカークが前に出てプレッシャーを強める。ソウザも引かずワンツー&前蹴り、さらに距離をつめるカークが左リードフックを当てる、ソウザは真正面で左を被弾する数が増え、間合はカークのモノに。跳びヒザを狙ったカークは、左ジャブを当てソウザが右ボディストレートを返す。ならばとボディから顔面を殴ったカーク、ソウザは左ハイを繰り出す。カークは圧しきれそうな場面も、待ちの姿勢を続ける。右を打たれたソウザは笑顔を見せて、右ハイも──軽い。

足を使う意識の余り、重心が高くなってしまった感のあるソウザはケージを背負う展開が続く。前進に右を合わせられたカークは、首相撲からヒザ蹴りを入れ勢いで完全に上回るようになっている。

右ボディ、左フックを当てたカークが、さらに左ジャブをヒット。ソウザの右ハイ、右前蹴りは力がなく、最後に右を当てたが3Rは完全にカークのラウンドだった。2Rをジャッジがどのように判断するか。スプリットとなった勝負は、ソウザが勝ち名乗りを受けた。


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LFA84 other MMA Preview ジェイク・チルダース ジャスティン・ゴンザレス ブログ

【LFA84】計量終了 タイラー・レイは……? ゴンザレス✖チルダース=フェザー級王座決定戦は激闘必至

【写真】両者合わせて19勝0敗という、LFAでも珍しいキャリアが10戦前後で無敗同士のタイトル戦だ (C)LFA

10日(金・現地時間)、サウスダコタ州スーフォールズのサンフォード・ペンタゴンで開催されるLFA84「Gonzales vs Childers」の計量が9日(木・同)に行われた。

ベン・ルゴと対戦予定だったイスラエルの期待の新鋭ナタン・ルヴィは、セコンドが新型コロナウィルス検査で陽性となったため欠場となっていたが、ルヴィ同様に注目が集まっていたタイラー・レイと対戦相手のマイコン・メンドーサも揃って計量会場に姿を見せず、体重を測ったファイターは僅か8人だった。

LFAから、もちろん計量中の体調不良の可能性もあるが、レイがサンフォードMMA所属ファイターということを踏まえると本人やセコンドが新たにポジティブであってもおかしくない。。

そんななかLFAではSNSでメインのLFAフェザー級王座決定戦に出場するジャスティン・ゴンザレスとジェイク・チルダースのみ計量結果を発表──ゴンザレスが144.4ポンド(65.49キロ)、チルダースが145ポンド(66.22キロ)でパスしている。


キャリア8勝0敗のゴンザレスと10勝0敗のチルダースの王座決定戦は、間違いなくUFCとの契約が掛った選手権試合といえる。ジャスティン・ゲイジーと北コロラド大レスリング部の同期だったゴンザレスは、コロラドのスパルタ・コンバット・リーグ=SFLでフェザー級王者に君臨し、4度の防衛に成功している。その勢いをかって昨年のコンテンダーシリーズでも勝利したもののUFCとの契約はならなかった。

アグレッシブではあるがゲイジーほどクレイジーではない、こちらのジャスティンはトップコントロールというよりも、ライディング=上をキープするのに長けたレスラーだ。

打撃の距離が近く、ダブルレッグやシングルで飛び込むよりも、パンチの打ち合いのなかでボディロックテイクダウンを決め、強烈な勢いのパウンドを振り下ろす。

がぶってサイドバックを取るとスペースを取って殴り、胸を合わされるとまたがぶってバックという無限ループを有しており、背中を取り続けるよりもパンチを入れるのがゴンザレスのスタイルだ。対するチルダースは、ルックスは冴えない(失礼)が試合で魅せることができる選手。

打撃は足が揃い気味で、頭を突っ込んで手打ち、テクニカルではない。

ただし、チルダースはサウスポーの構えからロングのオーバーハンド──と、思いきやヒジを巧みに使い分け、拳とエルボーでレンジを瞬く間に変えることができる技巧派だ。グラップリングやサブミッションでも強みを発揮し、過去に肩固め、腕十字、RNCで一本勝ちしている。ライド派のゴンザレスに対し、流れるような下からの仕掛けが見物だ。

加えてクリンチの攻防になれば、チルダースはヒジという武器を備えており、そのうえボディロック・スラムでKOや勝ち、組みつき際のヒザ蹴りでも勝利するなど、風貌に似合わず(失礼)、多彩な武器を持っている。

フィニッシャーでありながら、エンデュランス・ファイトでも勝てるスタイルの両者、心身ともに削り合いになる可能性は十分にある。

■ LFA84対戦カード

<LFAフェザー級王座決定戦/5分5R>
ジャスティン・ゴンザレス(米国)
ジェイク・チルダース(米国)

<ウェルター級/5分3R>
カシアス・ケイン(米国)
アンドレ・フィアーリョ(ポルトガル)

<150ポンド契約/5分3R>
ショーン・ウェスト(米国)
ボストン・サルモン(米国)

<フェザー級/5分3R>
カムエラ・カーク(米国)
ブルーノ・ソウサ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
マイコン・メンドーサ(ブラジル)
タイラー・レイ(米国)

<ライト級/5分3R>
ベン・ルゴ(米国)
ナタン・ルヴィ(イスラエル)

<140ポンド契約/5分3R>
キャメロン・ジョーダン(米国)
クリスチャン・ロドリゲス(米国)

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LFA84 other MMA Preview タイラー・レイ ブログ マイコン・メンドーサ

【LFA84】活動再開第1弾の注目株は、佐藤天のチームメイト=抜群のテイクダウン能力を持つタイラー・レイ

【写真】レスリング主体で打撃の完成度が上がっている、いわば北米MMAの王道スタイルの持ち主といえるタイラー・レイだ(C)LFA

10日(金・現地時間)、サウスダコタ州スーフォールズのサンフォード・ペンタゴンでLFA84「Gonzales vs Childers」が開催される。北米ナンバーワン・フィーダーショーは今大会から4週連続で、同地でのイベントを行うことになる。

活動再開のメインはLFAフェザー級王座決定戦=ジャスティン・ゴンザレス✖ジェイク・チルダースの一戦で、元UFCファイターのボストン・サルモンがショーン・ウェストを相手に再起戦を行う150ポンド契約マッチが組まれている。

ここではLFAのエド・ソアレス代表がインタビューで名前を挙げたタイラー・レイに注目したい。


キャリア6勝1敗、佐藤天と同じサンフォードMMA所属のレイは力強いテイクダウンからコントロール&パウンドに長けたファイターだ。佐藤をして「打撃がないと僕は勝てない。テイクダウンならサンフォードMMAでも4番目に強い」と言わしめるレイはアイスホッケーに夢中になっている時に、クロストレーニングのために訪れたジムが偶然にリッチ・フランクリンも練習するジョージ・グーゲルのMMAジムだった。

MMAに魅せられた彼はマウント・セントジョセフ大学に進学しレスリング部で活躍後、プロMMAの道へ。そして、ラスベガスで開かれていたブラジリアン柔術トーナメントに出場した際に、当時TUFの収録で現地にいたタイロン・スポーンと知り合い、ブラックジリアンズで練習するようになる。

その流れでレイは、現在ヘンリー・フーフト率いるサンフォードMMA所属ファイターとなっている。上記にあるようにテイクダウンが抜群に強いが、その背景には右手が前でも左足が前でも、テイクダウンに入れるレスリングのスイッチ・ヒッターということがある。打撃のオーソつまりは、レスリングのサウスポーで素早く懐に飛び込み、ワンツーの流れで右足が前の構えから一気に組みつくことができる。組んだ後の崩し方も多彩なレイは、カレッジレスリング出身らしくワンフックで背中を制して、ゲイブル・グリップ系のRNCを仕掛けるのが勝利方程式といえる。

スクランブルに来ない相手に対しては、トップからのエルボーで相手を失神させるなど、現状の対戦相手には抜群のポスチャーの強さを見せつけており、ソアレスが期待するのも頷ける資質の持ち主だ。

今回の対戦相手マイコン・メンドーサはブラジル人ストライカーに多い、ややラフでパワフルなムエタイファイターだ。フーフトに師事する以前は、胸が開き気味でフック主体だったレイは自らのパンチを当てる時に、パンチを被弾しがちなレスラー&ボクシングというスタイルだった。それも今でも左ジャブで相手を突き放して、ジャブからテイクダウン、右ストレートにつなげてからテイクダウンという風に相手の攻撃を受けない打撃を身につけつつある。

利き腕がどちらか分からないほど、左リードフックにも威力を持つタイラー・レイ、前王者ジェイソン・ジャクソンがBellatorに転じ返上したLFAウェルター級王座に最も近い1人といえるファイターだ。

■ LFA84対戦カード

<LFAフェザー級王座決定戦/5分5R>
ジャスティン・ゴンザレス(米国)
ジェイク・チルダース(米国)

<ウェルター級/5分3R>
カシアス・ケイン(米国)
アンドレ・フィアーリョ(ポルトガル)

<150ポンド契約/5分3R>
ショーン・ウェスト(米国)
ボストン・サルモン(米国)

<フェザー級/5分3R>
カムエラ・カーク(米国)
ブルーノ・ソウサ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
マイコン・メンドーサ(ブラジル)
タイラー・レイ(米国)

<ライト級/5分3R>
ベン・ルゴ(米国)
ナタン・ルヴィ(イスラエル)

<140ポンド契約/5分3R>
キャメロン・ジョーダン(米国)
クリスチャン・ロドリゲス(米国)

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Interview LFA84 other MMA エド・ソアレス ブログ 堀内佑馬 田中路教

【LFA84】LFAエド・ソアレス代表に訊く─02─「田中路教をバンタム級王座決定4人制トーナメントに」

【写真】左からタイラー・レイ、ナタン・レヴィ、カイル・エストラーダ、マイケル・スタック、エド・ソアレスが推す4選手(C)LFA

10日(金・現地時間)から4週連続でサウスダコタ州スーフォールズのサンフォード・ペンタゴンでイベントを開き、毎大会でタイトル戦を組むLFAのエド・ソアレス代表インタビュー後編。

北米MMA界のNCAAを自負するLFAは、UFCに数多くのファイターをステップアップさせてきた。そんなLFAの活動再開=4大会でエドが注目しているファイターは?

さらに3月にサインしたものの米国への渡航の道が、現在閉ざされている田中路教に関して話を訊いた。

<エド・ソアレス インタビューPart.01はコチラから>


──MMAは急激に進化し、ステラトジーを用いスコアリングメークで勝つ必要もありますが、LFAは両者がフィニッシュを狙うのでフィニッシュが多くなりますね。

「LFAが世界で最もエキサイティングなMMAショーの1つたる所以だね。LFAで戦っているファイター達は自分の試合がUFCやBellatorの人間が注意して視ていることを知っている。

それにUFCファイトパスで配信されるようになってから、LFAで戦っていた選手はさらにUFCで戦う機会が増えた。7月の4連戦では特にファイターたちは、そこを意識して戦うはずだ」

──7月の4連戦、サウスダコタ州のスーフォールズで開催されます。

「RFA時代からスーフォールズのサンフォード・ペンタゴンで大会を開いてきた。サウスダコタ州で初めてプロモーターライセンスを得たのが我々なんだ。RFAのプロモーターライセンスのナンバーは0001なんだよ(笑)。

以来サンフォード・ヘルスは我々のメディカル面をサポートしてくれている。今回も会場、ホテル、関係各所で彼らが州のレギュレーションに則した医療体制を整えてくれるから、ファイター、セコンド、スタッフのテストが実施できるんだ。サンフォード・ヘルスのおかげでLFAは可能な限り安全にイベントを開くことが可能になる」

──素晴らしいですね。心の底から思います。ところでエドはこの4連戦の間は、スーフォールズに滞在するのですか。

「スーフォールズは素晴らしい街だけど、それは無理だ(笑)。大会が終わるとLAに戻り、またすぐにスーフォールズに出かけるという慌ただしい日々を送ることになるよ」

──なるほど……どちらにしても大変ですね。エド、この4連戦でタイトル戦に出場する選手以外で日本のファンが誰に注目すべきかを教えてもらえないでしょうか。

「まずLFA84ではタイラー・レイだね。6勝1敗でヘンリー・フーフトの教え子だ。ベースはレスリングで良い試合をするよ。対戦相手のマイコン・メンドーサもタフで、これまでバチバチの試合をLFAでしてきた。2人は必ず激しいモノになるだろう。それとイスラエルのナタン・リヴィにも注目してほしい。

2週目はカイル・エストラーダだね。打撃主体で常にエキサイティングな試合をするけど、コンプリートなMMAファイターだよ。

LFA96ではアルトゥル・エストズラスかな。PFLやBellator、ACBを経験しているブラジル人選手だ。それにファビオ・チェラントの試合も楽しみにして欲しい。ファビオは東部のCESからコンテンダーシリーズに出場し負けてしまって、LFAで再起を図るんだ。

ニック・ブラウン(C)LFA

最後の大会ではマイケル・スタックだね。フェザー級で4勝0敗、彼の試合は絶対に見逃せないよ。それとニック・ブラウン──戦績は9勝1敗のライト級の注目株だよ。

それと7月の大会には出場しなくて、8月にLFAデビューが予定されているタバタ・ヒッチには絶対に注目して欲しい。日本ではモディファイドMMAのSEIZAに出ていたブラジルのムエタイ王者で、柔術は紫帯時代にノーギワールドで優勝し、アジア選手権でも3位になっている。今は柔術は茶帯で柔道が黒帯、マッケンジー・ダーンの練習仲間なんだ」

──必ず試合を見るようにします。それだけ期待の選手が毎大会出場しているのですね。彼らのLFAの活動再開に燃えているでしょうね。LFAに先駆け、パンデミックから2カ月でUFCが活動を再開したことは、どれだけMMAワールドにとって大切だったと考えていますか。

「極めて重要なことだよ。パンデミックが始まった時から、私はダナと話し合いを続けてきて、UFCの計画を説明してもらっていた。そして、ダナにはUFCが活動を始めればLFAもすぐに後に続くと伝えていたんだ」

──日本にいて1つ分からないことがあります。UFCは早々に活動を再開した。そしてFOXの重要なライブスポーツのコンテンツになっていると思います。なぜViacom CBSのパラマウントネットワークで、Bellatorは活動を再開させないのでしょうか。

「その通りだね。ベラトールの戦略は私にも理解できない。ただしスコット・コーカーというリーダーは、これまでに素晴らしい仕事をMMAで果たしてきた。彼はしっかりとこのビジネスに取り組んできた人間だ。彼の真意がどこにあるのか、ベラトールがまだ動かない理由は分からないけど、何か計画があるのだろう。。

きっとダメージを受けることなく、パンデミック前の状態で戻ろうとしているのだろうね。ただし私の立場としては、少しでも早くベラトールも活動を再開してほしいと思っている」

──UFCはリスクを冒していますよね。

「UFCはそういう組織だ。リスクを恐れることなく、これまでもやってきた。今やUFCは資金が4億ドルあるとか皆が簡単に言うけど、ロレンゾとダナが2001年からUFCの舵を取るようになった時に、ロレンゾは4500万ドルも使ってUFCを大きくしてきたんだ。リスクを承知でね」

──そのUFCへ復帰に執念を燃やす田中路教選手がエドと契約を交わし、あとはビザの取得へ……という時に新型コロナウィルスの問題が起こってしまいました。

「もうあとはタナカがアメリカ大使館に行って、ビザを取れればってところだったのに……。LFAには優れたバンタム級のファイターが多いから、タナカがLFAデビューを飾るとワンナイト4人トーナメントでバンタム級王座決定戦を組もうというプランもあったんだ。

でも、ビザ申請ができない状態になってしまっている。それにユーマ・ホリウチも日本に戻っているようだし……。幸い、タナカに必要なビザは今年中の発給が禁じられた5種類のビザに含まれていない。

とにかくCOVID19が終息に向かい、日本からタナカやホリウチの米国にやって来る日が来るのを楽しみにしているよ。

ミチノリ・タナカとユーマ・ホリウチをきっかけにして、LFAの試合をもっと日本のファンに視てもらいたいと思っているんだ。私はタナカとサインできた時は、本当にエキサイトしたんだ。これで彼は米国に滞在し、練習も試合もできるようになるって」

──少しでもその日が来ることを私も願っています。最後に日本のファンに一言お願いできますか。

「我々LFAはイベントを再開するためにハードワークをこなしてきた。これからもハードワークを続ける。LFAはMMA界にあって最高の人材育成大会に成長した。今後も未来のスーパースターを発掘し、成長をする場にしていくから日本のファンも是非ともLFAに注目してほしい」

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【LFA84】対戦カード UFC&Bellatorへの登竜門LFA、活動再開はフェザー級王座決定戦から

【写真】メインでチルダースとベルトを賭けて戦うジャスティン・ゴンザレスはノーザン・コロラド大レスリング部のチームメイト──何となく、顔も似ている?(C)LFA

7月10日(金・現地時間)
LFA84「Gonzales vs Childers」
サウスダコタ州スーフォールズ
サンフォード・ペンタゴン

■視聴方法(予定)
3月11日(土・日本時間)、午前10時~UFC Fight Pass

■ 対戦カード

<LFAフェザー級王座決定戦/5分5R>
ジャスティン・ゴンザレス(米国)
ジェイク・チルダース(米国)

<ウェルター級/5分3R>
カシアス・ケイン(米国)
アンドレ・フィアーリョ(ポルトガル)

<150ポンド契約/5分3R>
ショーン・ウェスト(米国)
ボストン・サルモン(米国)

<フェザー級/5分3R>
カムエラ・カーク(米国)
ブルーノ・ソウサ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
マイコン・メンドーサ(ブラジル)
タイラー・レイ(米国)

<ライト級/5分3R>
ベン・ルゴ(米国)
ナタン・ルヴィ(イスラエル)

<140ポンド契約/5分3R>
キャメロン・ジョーダン(米国)
クリスチャン・ロドリゲス(米国)