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【BJJ BET02】新旧の強豪が揃うノーギ88キロトーナメントに、レアンドロ・ロが4年振りのノーギ参戦

【写真】4年前の時点では、クレイグ・ジョーンズに敗れることは不覚だったレアンドロ・ロ(C)SATOSHI NARITA

8月1日(日・現地時間)ブラジルのサンパウロにて大型プロ柔術・グラップリングイベント「BJJ BET 02」が行われ、Flograpplingにて中継される。

BJJBETは昨年9月に第1回大会が行われたプロイベントで、IBJJFルールに基づいたポイント制柔術と同じくポイント制でIBJJFより一足早くヒールを解禁していたノーギの両方が、10分✖1Rで組まれている。

その第1回大会ではサイボーグこと、ホベルト・アブレウがカイナン・デュアルチの50/50を内ヒールで切り返し一本勝ちしたことで注目された。そんなBJJ Bet第2回大会の目玉は、なんといっても8人参加の88キロ級のノーギトーナメントだ。当初参戦が予定されていたヴァグネウ・ホシャは残念ながら欠場となってしまったが、北米&ブラジルのノーギグラップリングシーンではお馴染みのトップスターが顔を揃えているが、なんといっても注目は4年ぶりのノーギの試合となるレジェンド、レアンドロ・ロ だろう。


怪物ロは道着着用の柔術では世界4階級制覇、現在31歳にしてすでに全てを成し遂げた存在だ。近年は試合出場数を大きく絞っているが、先月のBig Deal 03にて今年2度目の実戦の場に登場すると、道着着用ルールでヘンリケ・セコーニ相手に終始ペースを支配して勝利、健在ぶりを見せつけている。

そんなロは今回、2017年のADCC世界大会──88キロ級初戦で、クレイグ・ジョーンズに敗れ、ジョーンズの名前が一気に浸透することになった──以来実に4年ぶりのノーギグラップリング参戦となる。普段は相手の道着をコントロールしてのオープンガードワークやパスガードを主な攻撃手段とするが、重量級の相手を一瞬でなぎ倒す爆発的なテイクダウンも使いこなすだけに、ノーギ適性も高そうだ。

上からでも下からでも戦える万能グラップラーのロ。ノーギではまずスタンドレスリングで勝負をするのか、それとも引き込んでガードワークを見せるのか。どのような戦いをするか予想が付かず、またどんな光景も新鮮に映るだけに楽しみだ。

対戦相手のハファエル・パガニーニはアリアンシ所属の26歳。2019年のノーギ・ブラジレイロで無差別級優勝、同年のノーギワールズのミディアムヘビー級では、準決勝でガブリエル・アウメイダのガードを攻略できず、後転スイープをもらって敗れて3位となった。ロを攻略するのは容易ではないと思われるが、それだけにこの1回戦は、その名を世界に轟かせるチャンスだ。

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MIKE MMA Road to ADCC ウィリアム・タケット カイナン・デュアルチ ガブリエル・アウメイダ ジオ・マルチネス ダンテ・リオン ニッキー・ライアン マイキー・ムスメシ マテウス・ジニス ルーカス・バルボーザ ロベルト・ヒメネス

【Road to ADCC】攻撃、受け、77キロ級の行方が決まる? ニッキー・ライアン✖ダンテ・リオン

【写真】ここはADCCならではのポイント制が、勝利の鍵を握ることになるか(C) MIKE CALIMABS/WNO&SATOSHI NARITA

17日(土・現地時間)、テキサス州オースティンのJWマリオット・オースティンにてFlograppling主催のRoad to ADCCが開催される。
Text by Isamu Horiuchi

文字通り、来年開催のADCC世界大会へ向けた今大会。ニッキー・ライアン✖ダンテ・リオンは77キロの軸となる若い力の激突だ。


先月20歳になったばかりのニッキーは、日本では今成正和や所英男から一本勝ちをしたことでも知られる。最近は増量とパワーアップに励むとともに、ジョン・ダナハー軍の代名詞でもある足関節技を封印し、自らの引き出しを増やす戦いに挑んでいる。

4月のWNO 08におけるPJバーチ戦ではシッティングからシングルレッグテイクダウンにつなげる展開を狙い続け、制圧することはできなかったものの、主導権を取り続けて勝利を手にした。続いて5月のWNO 09のガブリエル・アウメイダ戦ではトップから勝負し、ここも一本勝ちは逃したがボディロックパスやクリーンテイクダウンを決めてウィナーコールを受けている。

そんなニッキーに立ちはだかるのは、2019年のADCC世界大会77キロ級にて、競技柔術の絶対王者ルーカス・レプリを倒して世界を驚かせたカナダのダンテ・リオンだ。

注目したいのは、この一戦でのリオンの勝ち方だ。レプリの必殺のニースライスパスをシッティングガードやニーシールドで防いだリオンは、そこから一瞬でシットアップしてシングルレッグを仕掛け、そのままレプリのバックについて勝利を決定付ける4ポイントを獲得した。

つまりリオンは、ニッキーがバーチ戦で試みたシッティングガードからシングルへの移行──最近「レスリングアップ」という名称で改めて脚光を浴びているムーブ──を、世界最高のパスガード・マイスターのレプリに決めてみせたほどの使い手なのだ。自分がトップにいる時の防ぎ方や対処も当然熟知しているだろう。

また、ニッキーがアウメイダ戦で試みたスタンドレスリングの攻防もまた、リオンがもともと得意とするところだ。今年2月のF2W 174におけるマニュエル・ヒバマー戦においても、リオンは階級上の相手に何度も気迫十分のテイクダウンを仕掛け、スタンドレスリングで優勢に試合を進めた。物議を醸した判定で惜敗したものの、リオンの充実ぶりは十分に伝わった。ニッキーが現在強化を試みている分野において、リオンはもともと強い。

このことを踏まえて考えると、今回ニッキーがどのような攻防を挑むかは興味深い。選手が武器を増やすことの主な目的は、試合において相手の弱い分野で戦って勝率を上げることにある。だとするならば、今回あえてリオンが得意とする攻防を挑むのは賢い策とは言えないだろう。だが最近のニッキーが、目の前の相手に対する勝利は目指しつつも、さらにそれ以上の大きな目標を見据えて試合に臨んでいることも明らかだ。そしてこの大会の名称、”Road to ADCC”が示唆するテーマはまさにそれである。

同様の見方は、前回大会にて世界を驚かせつつも4位に終わり、次こそ優勝をと心に誓っているであろうリオンに当てはめることができる。前回の3位決定戦において、ニッキーの兄弟子ゲイリー・トノンと激闘の末外ヒールに屈したリオンは、そのトノン同様に危険な足関節の使い手であり、来年の本戦でも自分に立ちはだかる可能性の高いニッキー相手にどのような攻防を挑むのか。

本戦そのものではなく、それに向けた前哨戦であるということを念頭にこの試合の攻防を味わいたい。

■視聴方法(予定)
7月18日(日・日本時間)、
午前9時00分~Flo Grappling

■ Road to ADCC対戦カード

<無差別級/20分1R>
カイナン・デュアルチ(ブラジル)
マテウス・ジニス(ブラジル)

<175ポンド契約/20分1R>
ダンテ・リオン(カナダ)
ニッキー・ライアン(米国)

<66キロ級/5分3R>
マイキー・ムスメシ(米国)
ジオ・マルチネス(米国)

<88キロ級/5分3R>
ウィリアム・タケット(米国)
ルーカス・バルボーザ(ブラジル)

<女子60キロ以上級/5分3R>
エリザベス・クレイ(米国)
アナ・カロリーナ・ヴィエイラ(ブラジル)

<88キロ級/5分3R>
ケイド・ルオトロ(米国)
ロベルト・ヒメネス(米国)

<1R20分・88キロ以下契約>
ロベルト・ヒメネズ(米国)
ケイド・ルオトロ(米国)

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JJ Globo Preview WNO09 ガブリエル・アウメイダ ニッキー・ライアン

【WNO09】ゴードン去りて、ニッキー躍進──となるか。ニッキー・ライアンがアウメイダ戦へ

thumbnail image【写真】1年8カ月前──66キロまで減量して試合に出ていた頃…

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F2W166 JJ Globo Report ガブリエル・アウメイダ ブログ ラファエル・ロバトJr

【F2W166】Timeless Jiu-jitsu Professor=ラファエル・ロバトJr、重厚な柔術でアウメイダから一本勝ち

【写真】ラファエル・ロバトJr、MMAも柔術も重厚極まりない(C)F2W

13日(土・現地時間)、プロ柔術大会Fight to Win 166が開催された。今年7度目となったこの大会、今回もレジェンドからグラップリングの未来を担う超新星まで、北米在住の注目グラップラーが多数登場し、激闘を繰り広げた。
Text by Isamu Horiuchi

ここでは米国人として2人目のムンジアル黒帯王者にして、Bellatorでも世界ミドル級を制したラファエル・ロバトJrとガブリエル・アウメイダの柔術マッチの模様をお伝えしたい。

<道着/10分1R>
ラファエル・ロバトJr(米国)
Def. 6分50秒by キムラロック
ガブリエル・アウメイダ(ブラジル)

スタンドで襟を取り合った両者。ロバトJrが大内刈りを見せるが、それをかわしたアウメイダは左腕を狙って跳び付き腕十字に。ロバトJrが反応よく腕を抜くと、距離を取って立ち上がろうとするアウメイダ。が、ロバトJrはその左足を掴んでアウメイダの体勢を崩して背に回る。ここで場外ブレイクが入り、再開後にアウメイダは間髪入れず立ち上がることに成功した。

次はロバトJrが引き込む。右足に絡んでのハーフガードの形を作ったが、アウメイダがニースライスを狙ってゆくと、ロバトJrは距離を取って素早く立ち上がった。

スタンドに戻ると、アウメイダはまたしても左腕に跳び付き腕十字。ここも腕を抜いたロバトJrは、アウメイダがスクランブルを試みたところにアームインギロチンを合わせる。タイトに極まっているかのように見えたが、アウメイダはなんとか頭を抜く。「浅いサブミッション狙いには1ポイント、深く入ったサブミッション狙いには5ポイントを与える」というF2Wの判定指針(ただし各試合のポイントは非公開)で考えると、5ポイント獲得の可能性が濃厚な攻撃だ。

試合をリードしたロバトJrはクローズドガードへ。ここからアウメイダのラペルを引き出して引き付けて体勢キープを試みる。攻撃を仕掛けなくてはならないアウメイダは立ち上がってスラムを見せるが、ロバトJrのガードは開かない。やがてロバトJrは、アウメイダの左腕をラペルに絡めて固定しての腕十字狙いへ。これを回避したアウメイダは、左膝を入れてロバトJrのガードを開けさせた。

残り4分。ロバトJrがアウメイダを後ろに崩すと、アウメイダはあまり抵抗せずに下に。上からは埒が明かないと踏んだのか、それともスタミナが切れたのか。上を取ったロバトJrは、低くプレッシャーをかけながら、アウメイダの右足を押し下げてゆく重厚なパス攻撃。その右足に自らの右膝を乗せたロバトJrは、そのままニースライスでパスガードに成功した。

さらに上四方に回ったロバトJrは、アウメイダの左腕を捉えると、キムラロックの体勢に。するとアウメイダは精魂尽き果てたかの様子で、ほとんど抵抗せずにタップした。

37歳のロバトJrが、驚きの圧勝──。徒らに派手な攻撃を繰り返した感のあるアウメイダに対し、不利な状況を確実に回避し、チャンスと見るやすかさず攻撃するヴェテランならではの試合運びの巧さ、そして終盤の重厚かつ強烈なパスガードと極め。勝利の際に “Timeless Jiu-jitsu Professor(時を超越した柔術師範)” とコールされた鉄人が、柔術の奥深さを魅せてくれた。


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F2W160 JJ Globo Report ガブリエル・アウメイダ ブログ ペドロ・マリーニョ

【F2W160】ティーンエイジャー怪物対決は、バッハのマリーニョがバックスローとギロチンでアウメイダ下す

16日(土・現地時間)、フロリダ州マイアミのフォー・アンバサダーズ・ビルディングにてグラップリングイベントFight 2 Win(F2W)160 が行われた。

レポート第3回は若干18歳ながらアメリカン・ナショナル・ノーギでリダ・ハイサム&デイヴィット・ガルモという在米カルペディエム勢に勝利してヘビー級と無差別級を制したガブリエル・アウメイダと、グレイシー・バッハのノーギ茶帯王者ペドロ・マリーニョの一戦をお伝えしよう。
Text by Isamu Horiuchi

<ノーギ/8分1R>
ペドロ・マリーニョ(ブラジル)
Def. 判定3-0
ガブリエル・アウメイダ(ブラジル)

引き込むことなくスタンドの攻防に臨んだ両者。頭を付けて押し合いいなし合い、足を飛ばしあう。お互いの頭が強く衝突する緊張感のある攻防のなか、マリーニョはたまに必殺のギロチンを狙って飛びつく仕草を見せる。アウメイダはこれを警戒してテイクダウンに入りにくいようだ。

両者譲らない立ち技が続くなか、残り3分のところでマリーニョがダブルレッグに入る。アウメイダはすかさずがぶるが、マリーニョはほぼ首だけでアウメイダをリフトして放り投げると、バランスを崩したマリーニョの背中に付き、豪快なバックスロー。

すぐに立ち上がったアウメイダは、向き直るとすぐに逆にダブルレッグで逆襲。が、これを待っていたマリーニョは強烈なギロチンで切り返す。アウメイダは自ら下になって回転し、なんとか首を抜いて立ち上がった。

スタンドの攻防に戻った両者。残り45秒のところで、このままでは判定で不利なアウメイダが引き込み。シッティングから仕掛けようとするが、マリーニョは上からアウメイダの頭と手首を抱えて横に崩すと、再びギロチンへ。アウメイダは回転して逃げることを余儀なくされた。

残り時間わずか、アウメイダはまたしてもダブルを狙うが、ここもマリーニョがギロチンで切り返したところで試合終了。判定は豪快なバックスローと強烈なギロチンで何度も見せ場を作ったマリーニョに。まだ茶帯、グレイシー・バッハの期待の星が恐るべき可能性を見せつけた。


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