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【Grachan69】フェザー級王者の小島勝志が国際戦でバクトルを迎え撃つ。芳賀ビラル海は藤村健悟と対戦

【写真】小島の真価と進化が問われるバクトルとの国際戦(C)MMAPLANET

1日(月)、GRACHAN実行委員会より5月26日(日)東京都大田区の産業プラザPIOで開催されるGrachan69の対戦カードが発表された。同大会ではフェザー級王者の小島勝志が、フィリピンのロッキー・バクトルを迎え撃つ。
Text by Shojiro Kameike


小島は昨年5月のGrachan61で、フェザー級王座決定トーナメント決勝を高橋孝徳と争い判定勝ちを収めてベルトを巻いた。その小島が1年ぶりの試合で、ONE参戦経験を持つバクトルとノンタイトル戦で激突することとなった。

高橋戦では、ムエタイ技術を高めたグラップラーを相手に左ジャブと左ボディが冴え渡った。高橋のテイクダウンに苦しむ場面はあったものの、終盤には小島がバックを奪い、さらに左だけでなく右クロスと右テンカオを混ぜて3-0の判定勝ちで新王者に。

対するバクトルはMMA戦績が5勝3敗。昨年5月にはONE FN17でモンゴルのエンフオルギル・バートフルーと対戦している。実はMMAPLANETでは、昨年11月のフィリピン取材でバクトルの姿をキャッチしている。この時、GLADIATORタレントリレーションを務める長谷川賢氏はバクトルの馬力に対して評価をしていたという。ONEのエンフオルギル戦ではパワフルなテイクダウンと打撃に屈したものの、持ち味である馬力に打撃と組みの連動という部分でONE時代よりも成長が見られると、一筋縄ではいかないファイターとなるに違いない。

小島の持ち味は、どの距離からでも相手を削ることができるパンチを持っていること。左ジャブに対してバクトルが馬力を武器に距離を詰めてきても、左ボディと右アッパーで削り続けて仕留めたいところだ。

今大会には、3月のGrachan68×Brave Fight31でライト級2位の岸本篤史を下した芳賀ビラル海も連続参戦を果たし、藤村健悟と対戦する。藤村は昨年12月に中国WLF(武林風)でワン・ジンピンを下している。藤村のグラップリングに対して、ビラルも岸本戦ではダウンを奪ったうえバックコントロールなどキープ力の成長を伺わせた。

現在グラチャンのライト級は、Road to UFC以降の動向が注目される原口伸が正規王座に付いている。原口のRTU参戦を受けて設置された暫定のベルトは、林RICE陽太が巻いているものの、その林も4月13日に韓国ROAD FCでパク・シウォンと対戦する。もし原口がフェザー級に転向し、林RICEが正規王者となれば、ビラル×藤村の勝者の挑戦を受ける可能性もあるだけに注目だ。

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GLORY MMA MMAPLANET o ONE PFL RIZIN ROAD FC Road to UFC Special UFC YUKI アーハージャン イープークールー シャア・リエンヤン 川名雄生 海外 神田コウヤ 藤村健悟 高木亮

【WKG&M-1Global】川名雄生&高木亮が出場。急激に力をつける中国勢。国内イベントでの実力の程は?

【写真】WGKのオクタゴン・リング。はRoad FC、ONE、RIZINに肩を並べる規模でイベントが行われているのか……(C)CFP

12日(土)、CFPより26日(土・現地時間)に中国は広東省(クウントン・シュン)の深圳(シェンチュン)にある深圳南山文体育中心(シェンチェン・ナンシャン・チュウワン・ウェンティーヂョンシン)でWKG & M-1 Globalが開催され、日本から川名雄生&高木亮が出場することが発表されている。
Special Thanks to Mr.Hiroyuki Iwakuma
Text by Manabu Takashima

CPFのリリースよるとWGK=World King Gloryとは中国の投資家であるトン・リーなる人物が、中国国内のMMAの近代化とより優秀な選手の育成を目的として2016年から活動を開始したプロモーションで、活動開始時よりロシアのM-1Globalと提携関係を結んでいるという。


WKGでは8角形のリングが使用され、試合タイムは5分✖3R。ルールはユニファイドがベースながらグラウンドでの頭部へのヒジ打ちは禁止、裁定方法はラウンドマストとなっている。

2人参戦する日本勢、高木亮の対戦相手アーハージャンはキャリア12勝3敗。正確な後ろ回し蹴りを駆使するなどアグレッシブで打撃が切れるウェルラウンダーだ。積極的な余り防御が疎かにある部分もあるので、高木としては勢いに飲み込まれずに戦いたい。

また過去10試合で3勝7敗と厳しい状態にある川名が、2018年のPFL参戦以来となる海外進出で、Road to UFCで神田コウヤと熱戦を繰り広げたイープークールーと対戦する。イープークールーは7月22日にDRAGON FCで藤村健悟をヒザ蹴りでKOしており、3カ月で3度目の日本人対決となっている。

世界を動かす経済大国の人材育成MMAプロモーション=WKG。ロシア、ブラジル、タジキスタン、モンゴル、韓国、日本勢を食って強化に挑む。とはいえアーハージャンとイープークールーの戦績は抜けているものがあり、この辺りは×日という部分は興行の軸になっているのかもしれない。

経済の論理が、まま強さの真理に通じる格闘技にあって、Road to UFCで明らかになったように日本が中国をリードしているとはもう言えないのが現実だ。そんななか、アーハージャン&イープークールーの両者ばかりか、7勝2敗でONE Hero Series & ONE Friday Fightsベテランのシャア・リエンヤンや主催者発表では5勝0敗のジュア・グーツェンらが、どのようなパフォーマンスを見せるのかが非常に気になる。

■WKG & M-1対戦カード

<ライトヘビー級/5分3R>
ウィ・ヤオツン(中国)
ヘナト・ハンジェル(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
川名雄生(日本)
イープークールー(中国)

<フェザー級級/5分3R>
ツー・ワン(中国)
イエダーリ(中国)

<フェザー級級/5分3R>
高木亮(日本)
アーハージャン(中国)

<フェザー級/5分3R>
シャア・リエンヤン(中国)
ウイシーバイ・チューハイイーフー(中国)

<バンタム級/5分3R>
イリャ・ツェルゲルニコフ(ロシア)
リー・ムーハ(中国)

<ウェルター級/5分3R>
キム・ジュンギョ(韓国)
チョウ・ニエンラ(中国)

<フェザー級/5分3R>
ガンゾリグ・エルデンバター(モンゴル)
ジュア・グーツェン(中国)

<バンタム級/5分3R>
リ・ファンヒョン(韓国)
シャア・ミンチェン(中国)

<フライ級/5分3R>
リーツー・ソンウーウ(中国)
サイヴァリ・サイドフ(タジキスタン)

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Brave Fight27 Column Grachan Grachan59 MMA MMAPLANET o Road to UFC UFC   ブレンゾリグ・バットムンク 今市凌太 原口伸 古谷宗太郎 宮内拓海 小谷 小谷直之 山田哲也 崎山勲 御代川敏志 新垣健司 薩摩竜仁 藤村健悟 阿仁鬼 高橋孝徳 高須将大

【RACHAN59 X Brave Fight27】試合結果 予想を遥かに上回る強さを見せ原口伸が小谷直之を撲殺TKO

【写真】打ちつける時のインパクトが凄まじかった(C)MMAPLANET

12日(日)、東京都江東区のTFTホール500でGRACHAN59 X Brave Fight27が開催された。

メインのGrachanライト級選手権試合はチャンピオン原口伸が、小谷直之をテイクダウンからパウンドを圧倒。TKO勝ちで王座防衛に成功し、改めてフェザー級でRoad to UFC出場をアピールした。

またコメインでは山田哲也がブレンゾリグ・バットムンクを組み倒せず、パウンドアウトされ、仕切り直しのフェザー級T準決勝は高橋孝徳が崎山勲を判定で破っている。

GRACHAN59 X Brave Fight27
<Grachanライト級選手権試合/5分3R>
○原口伸(日本)1R3分57秒
TKO
詳細はコチラ
×小谷直之(日本)
<ウェルター級/5分2R>
○ブレンゾリグ・バットムンク(モンゴル)1R4分59秒
TKO
詳細はコチラ
×山田哲也(日本)
<フェザー級T準決勝/5分2R>
○高橋孝徳(日本)2R
判定
×崎山勲(日本)
<ライト級/5分2R>
○藤村健悟(日本)1R3分46秒
腕十字
×松田マン(日本)
<バンタム級/5分2R>
△高須将大(日本)2R
Draw
△ガルちゃん(日本)
<無差別級/5分2R>
○鈴木マシマシ(日本)2R
判定
×ダンカン(米国)
<フライ級次期挑戦者決定T1回戦/5分2R>
○御代川敏志(日本)2 R2分49秒
TKO
×薩摩竜仁(日本)
<フライ級次期挑戦者決定T1回戦/5分2R>
○天野哲宏(日本)1R1分47秒
KO
×原拓郎(日本)
<フライ級次期挑戦者決定T1回戦/5分2R>
○宮内拓海(日本)1R0分59秒
KO
×新垣健司(日本
<フェザー級/5分2R>
○櫻庭泰裕(日本)2R
判定
阿仁鬼(日本)
<バンタム級/5分2R>
○髙橋謙斗(日本)2R
判定
×松本大輔(日本)
<74キロ契約/5分2R>
○神谷大地(日本)1R1分27秒
判定
×今市凌太(日本)
<ライト級/5分2R>
○望月貴史(日本)1R1分27秒
判定
×古谷宗太郎(日本)
<フライ級/5分2R>
○山﨑聖哉(日本)1R1分27秒
判定
×二之宮徳昭(日本)


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Brave Fight27 Grachan Grachan59 MMA MMAPLANET o PRIDE Road to UFC UFC UFN218 キム・サンウォン ブレンゾリグ・バットムンク 今市凌太 児玉勇也 原口伸 古谷宗太郎 宮内拓海 小谷直之 山田哲也 崎山勲 御代川敏志 新垣健司 海外 田中智也 薩摩竜仁 藤村健悟 阿仁鬼 高橋孝徳 高須将大

【GRACHAN59×BRAVE FIGHT27】原口伸─02─「小谷選手に勝てなければ、フェザーでも海外で勝てない」

【写真】ケージの中の躍動感、無慈悲なパウンドとは対照的に普段はホンワカな感じの原口伸(C)MMAPLANET

12日(日)、東京都江東区のTFTホールで開催されるGRACHAN59×BRAVE FIGHT27で、小谷直之を相手にGrachanライト級王座の初防衛戦を行う原口伸のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

フレームの問題でフェザー級転向を考える原口にとって、ライト級での試合は今回が最後になるだろう。もちろん契約の問題はあるかもしれないが、それでもプロモーターとの話し合いで今回からフェザー級で戦うことも可能だったはず。しかし原口は、国内ライト級の中でも大きな小谷と対戦する。その先に見据えるのは――UFCに出ることではない。オクタゴンで勝利を手にすることだ。

<原口伸インタビューPart.01はコチラから>


――今後はフェザー級で戦っていくと考えた時に、小谷選手はライト級の中でもフレームが違いすぎませんか。

「はい、メチャクチャ大きいです(苦笑)。僕としてもフレームの違いがネックになるとは思いますが、オファーがあった時点で覚悟は決まっています。もともとグアムの試合の前からオファーは頂いていて。その時は僕も通常体重が落ちていたので、『試合が終わってから身体をつくり直してから防衛戦をやりたい』と返答していました」

――小谷戦を4日後に控えた今、ライト級用の身体に戻ってきているのでしょうか。

「なんとか……。それでもまだ小谷選手とはフレームが違うでしょうけど、計量の時点では同じ70.3キロになるので、あまり深く考えないようにしようと思っています」

――小谷選手とはフレームだけでなく、キャリアの違いもありますね。原口選手にとっては過去最大のキャリアを持つ相手となります。

「PRIDEやUFCにも出たことのある相手ですからね。オファーを頂く前は名前を知っているぐらいでしたが、対戦が決まってからは試合映像をしっかり見ました。見たら『おぉ~っ!!』と思って」

――「おぉ~っ!!」とは(笑)。

「寝技が強くて、一発で試合展開をひっくり返すことができる選手だと思います。どれだけ僕が優勢に進めていても、どこかで取られたら一発で終わる。緊張感のある相手ですよね。ケージレスリングも強いじゃないですか。ケージ際での小外掛けも上手いので、そういったケージでの攻防も頭には入れています」

――特に四つで組んだ時は強いですよね。それでも――フレームの大きさに関わらず、組みでは負けない自信がありますか。

「そうですね。僕はレスリング時代から、力×力で勝負するタイプではないんですよ。相手が力で来たら、こちらはスピードで勝負するような。グラチャンのベルトを獲った植田戦でも、相手が組んできたところを切り返す場面もありました。むやみに力で勝負することはなく、そういった攻防も全て含めて、組みでは負けないと思っています」

――では他の要素についてもお聞きします。小谷選手の打撃については、どのように見ていますか。

「左ストレートは強いですよね。形が良いわけではないと思いますが、実際当たるし、当たったら危ないです。僕も小谷選手もサウスポースタンスなので、左をもらわないように動きたいです。自分もまだ打撃については未完成なので、荒々しい打ち合いになるのかなと思っています。そのなかでも自分はキム・サンウォン戦のように、スピードを生かしながらコンパクトに打っていきたいです」

――なるほど。先ほども少し触れられていましたが、サブミッションを比べるといかがですか。

「まず相手に取らせないことが一番です。一度掴まれたら、こちらが技術で対抗しようとしてもガッと持っていかれる力があると思うので」

――対して、ご自身のグラウンド技術は?

「今回はグラップリングに重点を置いて練習してきました。僕にとってグラウンドでの武器は、パウンドです。さらにパウンドを打ちながら、その流れでサブミッションを極められるような練習を積んでいます。最初から極めることを狙うよりも、一つひとつを積み重ねていって、その先にフィニッシュがあると思っています」

――ということは、やはり試合は削り合いが多くなりそうですか。

「そう思います。小谷選手を相手に、シンプルなグラップリングで一本を取れるような技量は、今の僕にはないかもしれないです」

――正直な意見ですね。原口選手に限らず国内で、シンプルなグラップリングで小谷選手を極められる選手も少ないとは思いますが……。

「アハハハ、それぐらい強い相手だと思います。でもライト級でフレームの大きい小谷選手に勝てなければ、フェザー級に落としても海外では勝てないですよね。僕が目指しているのはUFCです。UFCだけでなく海外の試合を見ていると、ここで負けているようでは中央アジア勢には勝てないと考えています」

――一方で、キム・サンウォン戦を削り合いで制しただけに、原口選手と中央アジア勢の試合もぜひ見てみたいです。

「ありがとうございます。先日のUFC(UFN218)を見ても、『日本人はUFCで勝てない』というのは先入観に過ぎなかったんだなと思いました。どの競技でもそうですけど日本人選手が勝つと、その勢いに続くことってあるじゃないですか。今はMMAでも、その現象が起きつつあるというか――少なくとも、僕の中の先入観がなくなった大会でした。『自分もUFCで戦える』そう思わせてくれました」

――小谷選手との防衛戦を控えた今の時点で、先のことを言うと鬼が笑うかもしれませんが、あとどれくらいでオクタゴンに到達したいと考えていますか。

「宮田先生からは『MMAが分かるようになるには3年かかる』と言われています。僕はMMAを始めて2年経っていないので、まだ分からずに考え込んでしまう部分もあります。だから今年が勝負の1年になると思います。もし今年もRoad to UFCアジアが開催されるなら、ぜひ出たいですね。

UFCに出るためには、小谷選手は絶対に超えないといけない壁です。結果はもちろん、試合内容も問われると思います。試合当日は準備してきたものを、出し惜しみせず全部出して、しっかり勝ちます」

■視聴方法(予定)
2月12日(日)
午後1時30分~ GRACHAN放送局

■ GRACHAN59×BRAVE FIGHT27対戦カード

<Grachanライト級選手権試合/5分3R>
[王者]原口伸(日本)
[挑戦者]小谷直之(日本)

<ウェルター級/5分2R>
山田哲也(日本)
ブレンゾリグ・バットムンク(モンゴル)

<フェザー級T準決勝/5分2R>
高橋孝徳(コンゴ)
崎山勲(日本)

<ライト級/5分2R>
藤村健悟(日本)
松田マン(日本)

<バンタム級/5分2R>
高須将大(日本)
ガルちゃん(日本)

<無差別級/5分2R>
ダンカン(日本)
鈴木マシマシ(韓国)

<フライ級次期挑戦者決定T1回戦/5分2R>
御代川敏志(日本)
薩摩竜仁(日本)

<フライ級次期挑戦者決定T1回戦/5分2R>
原拓郎(日本)
天野哲宏(日本)

<フライ級次期挑戦者決定T1回戦/5分2R>
宮内拓海(日本)
新垣健司(日本)

<フライ級次期挑戦者決定T1回戦/5分2R>
児玉勇也(日本)
田中智也(日本)

<フェザー級/5分2R>
阿仁鬼(日本)
櫻庭泰裕(日本)

<バンタム級/5分2R>
髙橋謙斗(日本)
松本大輔(日本)

<74キロ契約/5分2R>
神谷大地(日本)
今市凌太(日本)

<ライト級/5分2R>
望月貴史(日本)
古谷宗太郎(日本)

<フライ級/5分2R>
山﨑聖哉(日本)
二之宮徳昭(日本)

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【GRACHAN59×BRAVE FIGHT27】岩の拳ブレンゾリグと対戦、山田哲也─02─「パウンドでフィニッシュ」

【写真】ONE時代に国内では経験しがたい圧は幾度となく経験してきた山田。その経験がブレンゾリグを相手に生きるか (C)ONE

12日(日)、東京都江東区のTFTホールで開催されるGRACHAN59×BRAVE FIGHT27で、ブレンゾリグ・バットムンクと対戦する山田哲也のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

元ZSTウェルター級王者の山田にとって、日本での試合は2016年12月にグラチャンで行われた石原裕基戦以来、6年2カ月ぶりとなる。長きにわたる海外での試合経験は、山田に何をもたらしたのだろうか。そして打撃系ファイターのバットムンクと、いかに戦うのか――そんな山田が、試合前にも関わらずフィニッシュ方法を宣言した。

<山田哲也インタビューPart.01はコチラから>


――グラチャンに参戦するうえで、目指すはGRANDウェルター級王者の川中選手への挑戦ということは、完全にウェルター級に移行するということですね。山田選手の階級変更で、国内ウェルター級が活性化しそうです。

「ありがとうございます。今後はウェルター級でやっていきたいです」

――山田選手にとって国内での試合は、2016年12月の石原戦以来、6年2カ月ぶりとなります。

「試合は試合なので、国内でも海外でも変わらないです。ケージに入ってしまえば、どこでも同じかと思っています。国内で試合をすると、いつも一緒に練習している仲間が応援に来てくれるので心強いですね」

――では6年以上もの間、ずっと海外で戦ってきたことで学んだものはありますか。

「直前のオファーを受けて試合をしたりとか、当日に試合順が変わったりする環境で試合をしてきました。そういう面では、メンタルが強くなったかなと思っています。いきなり試合順が変わったために、アップできずに試合をすることもありましたから(笑)」

――試合順が後になるならまだしも、いきなり繰り上がって予定より早く試合をするのはキツいですね。

「クンルン・ファイトに出た時(2017年7月、中国でウ・ハオチアンに判定勝ち)なんですけど、チャールズ・クレイジーホース・ベネットの都合で僕の試合順が繰り上がりました(笑)。それに限らず、海外の試合はトラブルも多いですよね。日本での試合のほうが安心感はあります」

――石原戦はグラチャンで行われた試合で、今回そのグラチャンで国内復帰という形になりました。そこに何か縁などは感じますか。

「そうですね。グラチャンについては――いつかまたグラチャンで試合したいと思っていました。国内で試合するにあたって、最初に声をかけていただいたのがグラチャンで嬉しかったです。12月4日(GRACHAN58)で出場の挨拶をさせてもらった時に、久しぶりに見ると大会も変化しているなと思いました。もう名前が分からない、新しい選手がたくさん出ていて。新鮮だったことに加えて、メインで川中選手の試合(ノンタイトル戦ながら渡辺良をヒザ十字で下している)も見ることができたので良かったです」

――ずっと海外で試合をしている間、他のプロモーションも含めて日本国内の動向はチェックしていたのでしょうか。

「細かくチェックしていたわけではないですが、今の国内で自分がどれだけやれるのか――その点はずっと頭の中にありました」

――どれだけやれるか……その結論は出ていますか。

「それは今回の試合次第だと思います」

――なるほど。次の対戦相手は韓国在住のモンゴル人ファイター、ブレンゾリグ・バットムンクです。山田選手のほうから「誰と対戦したい」「海外選手と試合したい」といった希望はあったのですか。

「いえ、特に希望はなかったです。もともと『もし日本人選手で相手がいなかったら、海外の選手でも良いですか?』というお話を頂いていたので、相手が外国人選手になっても驚きはなかったですね」

――では、そのバットムンクについて印象を教えてください。

「体の力が強くて、腰が重い選手ですね。復帰戦としては、なかなかの相手だと思います」

――腰が強いからこその打撃力が目立っていますね。

「はい。立っている時の安定感が優れています。勢いに乗ると、どんどんパンチを振ってきますよね。自分としては近い距離になったら組んで、倒してから大人しくさせたいです」

――やはりポイントはテイクダウンですね。近い距離になっても、打ち合う気はないですか。

「打ち合いは……(苦笑)。ただ、組むためには近い距離に入らないといけないので、少しは打撃戦に付き合わないといけないと思います。相手の打撃をかいくぐって、どう組みついてテイクダウンするかですね。それでも珍しいタイプというわけではないです。これまでも雑な打撃を振ってくる相手とは対戦してきているので」

――バットムンクのテイクダウンディフェンスに関してはいかがですか。

「過去の試合では、何度もテイクダウンされていますよね。でも、ああいうギリギリまで粘るタイプは、テイクダウンしたい側としては一番疲れる相手なんです(笑)。以前グラチャンに出た時(2019年1月、植田豊に判定負け)、テイクダウンの際にケージを掴んでいて。あれをやられるとキツいですよ。今回は2Rなので、最初からテイクダウンしてフィニッシュを狙っていきたいです。今回はパウンドでのフィニッシュを狙っています」

――えっ、試合前にフィニッシュ方法を宣言して大丈夫ですか。

「アハハハ、大丈夫です。パウンドでフィニッシュしますよ。相手は今までの試合で、サブミッションを返している場面もありました。ただ、そんなにブリッジが強い選手ではないので、まずはしっかりポジションを取ること。ポジションを取るためにパウンドを落としながら、そのまま殴り続けて仕留めたいです」

――これまで山田選手の試合ではパウンドアウトによるフィニッシュはなかったので、ニュー山田哲也を楽しみにしています。

「いずれはRIZINなどにも出たいと思っていますが、今は山中選手のことしか頭にないです。次はグラチャンとブレイブファイトの合同興行なので、きっとブレイブ所属の山中選手も会場に来ますよね? バットムンクを仕留めて、その場で山中選手に対戦を要求させていただきます」

■視聴方法(予定)
2月12日(日)
午後1時30分~ GRACHAN放送局

■ GRACHAN59×BRAVE FIGHT27対戦カード

<Grachanライト級選手権試合/5分3R>
[王者]原口伸(日本)
[挑戦者]小谷直之(日本)

<ウェルター級/5分2R>
山田哲也(日本)
ブレンゾリグ・バットムンク(モンゴル)

<フェザー級T準決勝/5分2R>
高橋孝徳(コンゴ)
崎山勲(日本)

<ライト級/5分2R>
藤村健悟(日本)
松田マン(日本)

<バンタム級/5分2R>
高須将大(日本)
ガルちゃん(日本)

<無差別級/5分2R>
ダンカン(日本)
鈴木マシマシ(韓国)

<フライ級次期挑戦者決定T1回戦/5分2R>
御代川敏志(日本)
薩摩竜仁(日本)

<フライ級次期挑戦者決定T1回戦/5分2R>
長野将大(日本)
天野哲宏(日本)

<フライ級次期挑戦者決定T1回戦/5分2R>
宮内拓海(日本)
新垣健司(日本)

<フライ級次期挑戦者決定T1回戦/5分2R>
児玉勇也(日本)
田中智也(日本)

<フェザー級/5分2R>
阿仁鬼(日本)
櫻庭泰裕(日本)

<バンタム級/5分2R>
髙橋謙斗(日本)
松本大輔(日本)

<74キロ契約/5分2R>
神谷大地(日本)
今市凌太(日本)

<ライト級/5分2R>
望月貴史(日本)
古谷宗太郎(日本)

<フライ級/5分2R>
山﨑聖哉(日本)
二之宮徳昭(日本)

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Brave Fight27 DEEP Grachan58 Grachan59 MMA MMAPLANET o RIZIN キック 児玉勇也 原口伸 宮内拓海 小谷直之 崎山勲 御代川敏志 新垣健司 松場貴志 田中智也 薩摩竜仁 藤村健悟 長野将太 高橋孝徳

【GRACHAN59 X BRAVE FIGHT27】原口伸×小谷直之大会でフライ級次期挑戦者決定Tスタート

【写真】注目カードを含め、全22試合の対戦カードが発表されたグラチャン2023年第一弾(C)MMAPLANET

28日(水)、Grachanより2023年最初のイベント=GRACHAN59 X BRAVE FIGHT27の追加カードが発表された。

2月12日に東京都江東区のTFTホール500で開催される同大会は、Grachan58でGrachanライト級選手権試合=チャンピオン原口伸×チャレンジャー小谷直之戦と、ウェルター級マッチに山田哲也が出場することが明らかとなっていた。追加カードはプロ&アマMMAに加え、プロ&アマキックと計20試合にのぼる。


なかでも注目はフライ級次期挑戦者決定Tの開幕戦だ。チャンピオン松場貴志はDEEPとRIZINで活躍中だが、2018年9月に獲得したベルトの防衛戦を3年間留守にしていたホームで2023年は行うことになるのか。

そんな松場への挑戦権を賭けたトーナメントの初戦は御代川敏志×薩摩竜仁、長野将太×天野哲宏、宮内拓海×新垣健司、児玉勇也×田中智也という顔合わせとなる。

また幕張メッセ大会で偶発性のバッティングによりNCとなったフェザー級T準決勝=高橋孝徳×崎山勲戦の再試合が組まれることも決まった。

さらに藤村健悟×松田マンのライト級戦、バンタム級では髙橋謙斗×松本大輔戦が組まれ、原口と高橋以外のBRAVE勢のプロMMAマッチ出場は望月貴史、山﨑聖哉、神谷大地の3選手となっている。

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Brave Fight26 Grachan53 MMA MMAPLANET o 藤村健悟 野村駿太

【GRACHAN53 X BRAVE FIGHT26】藤村にMMAをさせず。野村俊太がプロ2勝目をパウンドアウトで挙げる

【写真】藤村に回転するMMAをさせなかった松井の力強いパウンド(C)NOBU YASUMURA

12日(土)、東京都大田区の大田区産業プラザPIOでGRACHAN53×BRAVE FIGHT26が行われた。
Text by Nobu Yasumura

ここでは第10試合で行われた野村駿太×藤村健悟のライト級マッチの模様をお伝えしたい。


<ライト級/5分2R>
野村駿太(日本)
Def.1R3分43秒by TKO
藤村健悟(日本)

1R開始直後にダブルレッグを藤村がテイクダウンへ。ガッチリと野村を抑え込みながらパウンドを見舞う。

下の野村は立ち上がるが、藤村は足をキャッチして足関節を狙う。
足を抜いて脱出した野村は起き上がりながらパウンド連打をお見舞い。もらいながらも藤村はしつこく組みにいくが、防戦一方に。

藤村の動きが止まったところでレフェリーがストップ、野村のTKO勝ちとなった。

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Brave Fight26 Grachan53 K-1 MMA MMAPLANET o RIZIN UFC キック ボクシング ラデック 原口伸 大宮優 杉本静弥 海外 藤村健悟 野村駿太 高須将大 黒井海成

【GRACHAN53×BRAVE FIGHT26】BRAVEの秘密兵器=黒井海成―02―「これから毎試合KOしていきます」

【写真】プロデビュー前から、しっかりと自分の意見を口にできる。それだけ考えた末のMMA挑戦なのだろう (C)GRACHAN

12日(土)、東京都の大田区産業プラザPIOで開催される「GRACHAN53×BRAVE FIGHT26」で、プロデビュー戦を迎える黒井海成のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

空手、そしてキックボクシングを経て、たどり着いたMMAとBRAVEジム。レスリング出身の強豪選手たちと練習することで、黒井は経験のない組み技の実力も向上してきたという。そんな黒井が語る目標とは――今年、成人式を迎えた若武者らしさが爆発だ。

<黒井海成インタビューPart.01はコチラから>


――2020年12月に初めてBRAVEで練習してすぐ正式に入門したのでしょうか。

「3カ月後に空手の大会に出ることになっていたので、一度地元に戻りました。そのあと東京に来て、4月6日に内弟子としてBRAVEに入っています」

――硬式空手で3度も世界大会で優勝し、K-1甲子園でも東日本トーナメントで優勝している黒井選手です。地元を離れて東京でMMAに取り組むとなって、周囲の人に引き留められはしなかったですか。

「それは……自分がMMAをやりたかったので。まずは何でもチャレンジしたかったんです。ずっと空手やキックボクシングをやってきたんですけど、MMAはやらないといけないことが多いじゃないですか。だからMMAをやるなら、早いほうが良いと思って」

――新しいことを吸収するのであれば、若い段階のほうが良いのかもしれません。

「はい。今までやっていたキックボクシングは、MMAを終えた後でもやれる。MMAは今しかできない。周囲にもそう伝えて、BRAVEでお世話になることに決めました」

――BRAVEに入門したのが2021年4月6日で、同年9月26日のBreakingDownに出場しています。

「そうですね。BreakingDownのルールは正式なMMAではなく、1分間で戦わないといけないというものでしたけど……どちらかというと、いきなり殴り合う試合が多かったですよね。ただ、今の僕はどれくらいのMMAの力があるか確かめてみたかったんです」

――なるほど。

「1分間というなかでもMMAはできるのかな、っていう自分の挑戦でした。相手はキックボクシング団体のチャンピオンで、他の選手と同じように打ち合ったらKO負けするリスクもありますよね。その中で自分がどれだけMMAができるのか――実際にやってみたら違和感があったんです」

――違和感とは?

「組んでみたら、相手の力があまりにも軽かったんです。逆に軽すぎて力んでしまい、呼吸も乱れちゃっていましたけど……。普段はBRAVEで、本当にレスリングが強い方たちと練習しているので、それぐらい力の違いを感じることができました」

――ということは、一般的なMMAルールは前回のBRAVE FIGHT25(昨年10月31日、山﨑ソラに1R KO勝ち)が初戦となるのですね。

「あの時は試合前からリラックスできて、自信しかなかったです。相手も強い選手だと思うんですけど、僕は毎日BRAVEで強い先輩たちにボコボコにされているので、これ以上強い選手はいないだろうという想いがありました。この試合でも組んだ時に軽く感じて、レスリング力も負けないなと思いました」

――その結果、KO勝ちを収めました。

「相手を倒してグラウンドに行こうとした時、どれくらい寝技ができるんだろうと思ったんですけど、相手が仕掛けてこなかったんです。だから寝技も差があるのかな、と。最後は右でKOしたいと思っていたので、そのとおり右ストレートでKOできて良かったです。この試合でMMAのうち3つ――レスリング力、寝技、打撃を確かめることができました」

――MMAを始めてから一番苦労しているのは、どんなところでしょうか。

「テイクダウンディフェンスですね。そこは、まだまだだなって思いました。それで今は週4~5でテイクダウンディフェンスの練習をしています」

――週4~5! それは試合当日が楽しみですが、MMAでは自分からテイクダウンをするという選択肢もあります。とはいえ打撃がベースにある黒い選手です。どのようなMMAを表現したいでしょうか。

「やっぱり打撃を中心に戦うというのは崩したくはないです。もちろんテイクダウンのフェイントを見せたり、実際にテイクダウンに行くこともあります。でも打撃でKOしたいと思っています」

――打撃ベースの選手が、日本国内で勝てても海外では苦戦するケースはあると思いますが、いかがでしょうか。

「そうですよね。海外の選手は打撃でもテンポをずらしたりして、日本人選手とは違うテンポで戦っているように感じます。海外で戦うなら、そのテンポに騙されないようにしていかないといけないですね」

――黒井選手がMMAを戦ううえで、目指すのは海外のプロモーションなのですか。

「まずは国内で一番大きな大会……RIZINに出たいですし、RIZINに出るために国内大会のチャンピオンになりたいです。そして、世界一の大会であるUFCで戦うのが夢です」

――分かりました。今回のプロデビュー戦は、その夢への第一歩となります。対戦相手の印象を教えてください。

「相手の選手もMMAは初めてで、もともと柔道をやっているサウスポーの選手だと聞いています。ここで油断していたら足元をすくわれてしまうので、全局面で圧倒しながら、自分の持ち味である打撃で倒したいです。その後に出るBRAVEの先輩たちに、しっかり繋げていきたいですね」

――では最後に、プロデビューに向けての意気込みをお願いします。

「まずは国内のベルトを巻きたいですね。そして、お母さんにベルトを巻いてあげたいです。タイトルマッチにたどり着くためには、面白い試合も必要だと思っています。これから毎試合KOしていきますので、応援よろしくお願いします!」

■視聴方法(予定)
3月12日(土)
午後1時00分~ GRACHAN放送局

■ GRACHAN53×BRAVE FIGHT26対戦カード

<ライト級/5分2R>
原口伸(日本)
大宮優(日本)

<73キロ契約/5分2R>
岸本篤史(日本)
モリシマン(日本)

<ライト級/5分2R>
野村駿太(日本)
藤村健悟(日本)

<バンタム級/5分2R>
高橋謙斗(日本)
フミ・グローブTV(日本)

<フェザー級/5分2R>
黒井海成(日本)
杉本静弥(日本)

<フェザー級/5分2R>
和田健太郎(日本)
誠人(日本)

<無差別級/5分2R>
ラデック(チェコ)
高桑格(日本)

<フェザー級/5分2R>
拓MAX(日本)
高須将大(日本)

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【GRACHAN53×BRAVE FIGHT26】岩﨑ヒロユキ「本当に強い選手」x宮田和幸「対戦相手も成長する大会」

【写真】 原口伸に対する、大宮優。野村駿太に、藤村健悟。3年後のJ-MMAのためのサバイバル戦(C)MMAPLANET

12日(土)、東京都の大田区産業プラザPIOで開催されるGRACHAN53×BRAVE FIGHT26の見どころを、GRACHANプロモーター岩﨑ヒロユキ氏と、宮田和幸BRAVE代表が語るインタビュー後編。

メインの原口伸×大宮優を筆頭に、BRAVE所属選手と他ジムの若手選手が対戦するマッチメイクが並んだ今大会。両者が注目する選手と試合は……。きっと、この2人が最も今大会を楽しみにしているに違いない、そう思わせてくれる内容となった。

<宮田和幸×岩﨑ヒロユキ対談Part.01はコチラから>


――今回のGRACHAN×BRAVE FIGHTはアマチュアの試合から始まり、後半はBRAVE所属の5選手が出場します。そんな今大会のマッチメイクのテーマを教えてください。

岩﨑 今回は原口伸×大宮優、ともにプロデビューしてから間もない選手の試合をメインに持ってきました。僕としては今後の日本MMAの明るい未来を信じつつ、2人にとって2022年のスタートとして大事な試合になります。

――日本MMAの明るい未来、ですか。

岩﨑 去年から、宮田君のジムから原口伸君たちのような、実力のある選手がどんどん出てきていて。まだキャリアはなくても強いという選手が増えています。そして、これからさらに若手選手が、どんどん出て来る予兆がある。その点を考えたマッチメイクになっています。

――宮田さんが主宰するBRAVEジムからは、他競技で実績のあるポテンシャルの高い選手がデビューしていますね。

岩﨑 そう、宮田君のジムが最近すごいよね。

宮田 そうですね。でもウチのジムから選手が出てきているのも、決して突然ではないんですよ。GRACHANもそうですけど、やっぱり積み重ねることが大事で。ウチでいえば芦田崇宏や、GRACHANに出ていた選手でいうと鈴木隼人(初代GRACHANフライ級王者)たちの活躍があったからこそ、今の原口とか才能のある選手が入ってきてくれたんです。芦田も鈴木も下積みが長かったし、今の選手もここ最近出てきただけで、ずっと下積みを経験きましたから。

――なるほど。次に、今大会で岩﨑さんと宮田さんが注目する試合を教えていただけますでしょうか。

宮田 僕は原口、そして野村駿太の試合ですね。同じライト級で、2人とも良いものを持っています。原口はレスリングがベース(2019年全日本フリー70キロ級優勝)で、UFCを狙わせたいと思っています。……いや、野村にはUFCを狙わせたくない、っていうわけじゃないですよ(笑)。

――アハハハ、分かります。野村選手は昨年11月のVTJ2021で宇佐美正パトリック選手に判定負けを喫しているので、今回は仕切り直しの一戦になりますね。一方の原口選手は、同じくVTJ2021では岡澤弘太戦で試合を優勢に進めながら、バッティングによるノーコンテストに終わりました。この2選手について、VTJ2021から現在までの成長具合はいかがでしょうか。

宮田 それが……彼らはMMAを始めてまだ1年なんですよ。原口は去年まだ大学生だったし、野村がジムに入ってきたのも去年の3月です。2人とも1年の間に、ものすごいスピードで強くなってきました。だから今回は、ぬるいマッチメイクにはしていません。2人とも相手が強いですからね。まず原口と対戦する大宮選手は試合映像を見たら、勝った対戦相手が凄かったので。

岩﨑 大宮選手は昨年のDEEP大阪大会でデビューしたばかりで(11月21日、安達健一郎にキムラで一本勝ち)、今回がプロ2戦目です。でも2年前にアマチュアの試合で、今パンクラスやRIZINに出ている木下憂朔選手に勝っているんですよ。

大宮選手はライト級なのに、1階級上の木下選手にキムラを極めていて。大宮選手も絶対に上へ来る実力の持ち主ですから。反対に今回の試合を乗り越えたら、原口君も自信を持っていいと思います。

宮田 野村と対戦する藤村選手も最初に見た時、めちゃくちゃ良い動きをするなと思いました。野村にとっては全然楽な相手じゃなくて、むしろチャレンジマッチですよね。

岩﨑 野村君についてはストライカーのイメージを持っていたんですけど、練習を見るとテイクダウンのディフェンスが、すごく速くなっています。見ていて「あぁ、こんなに成長したんだ」と思いました。だからこそ、苦手なグラップラーである藤村選手を当てました。両者に期待を込めて。

宮田 僕も最近、考えを改めたんです。昔はウチの選手に対して、じっくり経験を積ませようと思っていました。でも最近は、それよりもどんどん強い選手と試合させるほうが良いかな、と。岩崎君とそういう話をして、原口も野村もMMAを始めて1年で対戦するレベルではない相手との試合を組んだんですよね。

岩﨑 プロモーターとしても以前なら、もっとゆるく段階を上げていったかもしれません。でも、僕も宮田君と同じことを感じていて……時代が変わってきたんです。もし試合で負けるとしたら、若いうちに敗戦を経験したほうが、選手にとって財産になると思っています。

今回もこの2試合だけではなく、若手も戦績が近く、かつ本当に強い選手をピックアップした試合ばかりです。これは対戦する両者が成長できるマッチメイクだと思います。

宮田 岩﨑君はGRACHANの代表だから、相手に対しても同じことを思っているはずだけど、この大会から対戦相手も含めて成長していくんじゃないですか。ウチの選手もそうだし、他の選手も長く続けてくれれば、数年後にはトップ戦線に行くと思いますよ。

――お話を聞いていると、かつての修斗下北大会を思い出します。その後の日本MMAを支えていく選手たちが、北沢タウンホールのクラスB戦で鎬を削っていました。

宮田 あぁ、分かります。今回の大会も同じようになりますよ。何年後かに見たら、「この選手とこの選手、こんな段階で対戦していたの?」とか思ってもらえるような。

岩﨑 絶対にMMAPLANETを読んでいるMMAファン好みのマッチメイクだと思いますので、ぜひ期待してください。

■視聴方法(予定)
3月12日(土)
午後1時00分~ GRACHAN放送局

■ 対戦カード

<ライト級/5分2R>
原口伸(日本)
大宮優(日本)

<73キロ契約/5分2R>
岸本篤史(日本)
モリシマン(日本)

<ライト級/5分2R>
野村駿太(日本)
藤村健悟(日本)

<バンタム級/5分2R>
高橋謙斗(日本)
フミ・グローブTV(日本)

<フェザー級/5分2R>
黒井海成(日本)
杉本静弥(日本)

<フェザー級/5分2R>
和田健太郎(日本)
誠人(日本)

<無差別級/5分2R>
ラデック(チェコ)
高桑格(日本)

<フェザー級/5分2R>
拓MAX(日本)
高須将大(日本)

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【Grachan53 & Brave Fight26】グラチャン&ブレイブファイトが2月13日から3月12日に延期

【写真】第6波は──現状の自治体の対策を鑑みると、イベント毎は第5波以上に影響が出る可能性がある……なかなか真の意味で共生時代を迎えることは難しいのか (C)MMAPLANET

28日(金)、2月13日(土・同)に東京都大田区の大田区産業プラザPIOで開催予定だったGrachan53 & Brave Fight26が3月12日(土・同)に延期されることがグラチャンから発表があった。

原口伸×大宮優、野村瞬太×藤村健悟、またK-1甲子園東日本トーナメント60キロ級優勝の黒井海成のプロMMAデビュー戦と他競技からMMAに転向してきた若い選手たちの試合が組まれている同大会だが、残念ながら延期が決まった。

「東京のコロナピーク時が、2月上旬になるとの予測もあり、選手の健康安全を考えた上での判断であります」とグラチャンの岩﨑ヒロユキ代表が言うように、新型コロナ感染状況の悪化が延期理由だ。オミクロン株は重症化のリスクは減ったとはいえ、選手間の感染も爆発的に広まっており、濃厚接触者も含めイベント関係は先が読めなく──非常にリスキーな状態にある。2月、3月、数々のMMAイベントの開催が既に発表されているJ-MMA界だが、発表通りのイベントを完遂させるには非常に困難な状況下であることは確かだ。他イベントの開催状況に変化があれば随時お伝えしていきたい。


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