カテゴリー
MIKE MMA ONE ONE Championship WNO Championships   オーランド・サンチェス カイナン・デュアルチ カイル・ベーム ティム・スプリッグス テックス・ジョンソン ハイサム・リダ メイソン・ファウラー

【WNO Championships】レポート─07─ハイサム、初戦で足関の餌食に。ヘビー級準々決勝~準決勝

【写真】カイナンの代名詞となりつつあるクローバーリーフ (C)MIKE CALIMBAS/FLOGRAPPLING

9月25&26日(土&日・現地時間)にテキサス州オースチンのパーマー・イベンツセンターで開催されたWho’s Number One Championships。ライト級、ミドル級とヘビー級、女子はストロー級及びヘビー級で賞金3万ドルとチャンピオンベルトを賭けた2days 8人制トーナメント──は2021年グラップリング界の最大のイベントとなった。
Text by Isamu Horiuchi

レビュー第7回はヘビー級の準決勝までのトーナメント進捗状況をまとめてお伝えしたい。


1回戦、日本のファン及び関係者の期待を集めたハイサム・リダはティム・スプリッグスと対戦。前半、懐の深さを活かしたスタンドの攻防で渡り合ったものの、強固なレスリングベースを持つスプリッグスを倒すのは難しいと見たか、やがて引き込んで下からの戦いを選択した。

長い足を絡めての仕掛けを試みるハイサムだが、相手はディフェンシブ・トップゲームの強さでノーギ・ワールズを制したスプリッグスだ。なかなか崩せないまま時間が過ぎてゆく。

終盤、横回転して50/50を作ってみせたハイサムに対し、これを予期していたかのようにスプリッグスは、50/50を解除すると、なんと左足を抱えて倒れ込みながらの内ヒール。

決してトップを譲らないはずのスプリッグスが、残り1分のところで足関節を仕掛け、ハイサムからタップを奪い準決勝進出を決めた。ハイサムは世界的強豪のスプリッグス相手にテイクダウンもパスも許さず、堂々と渡り合ったが、最後は強化していた足関節の攻防で一本負け。トップキープの権化のように思われていたスプリッグスの見事な極めは、ハイサムが仲間入りを目指すワールドクラスの選手たちも日々進化し続けていることを痛感させるものだった。

(C)CLAYTON JONES/FLOGRAPPLING

なおスプリッグスと準決勝で対峙したのは、テックス・ジョンソンだ。

ジョンソンは1回戦で、動かざること山のごとしオーランド・サンチェスに三角を仕掛けたところ、高々とリフトして叩きつけられ嬉しくない反則勝ちでセミファイナルをセミファイナル進出の権利をしていた。

そのジョンソンに対して、スプリッグスが得意の上攻めから1度ニースライスパスを決めるなど、ペースを握って3-0で判定勝利し、決勝に進出した。

もう一方のブロックでは、大本命のカイナン・デュアルチが1回戦にてオッズでは対抗と目されていたカイル・ベームといきなりの大勝負を迎える。

序盤、ベーム得意の下からの足関節の仕掛けを、逆に強烈なストレートフットロックで切り返したデュアルチは、その後もトップから試合を優位に進める。そして後半は前回マテウス・ディニズを極めたクローバーリーフからバックも奪ってみせるなど判定3-0で完勝した。

(C)CLAYTON JONES/FLOGRAPPLING

もう一つの1回戦は、SUGで無敗を誇るオーバータイム・キングことメイソン・ファウラーが代打出場のジャンカルロ・ボドニと対戦。

途中アイポークを受けたにもかかわらず、右目を覆って試合を続行し、得意のトップゲームで試合を支配して判定勝利した。が、その後ファウラーは目の治療のために病院に直行し、この1戦で敗れたボドニが準決勝進出となった。

デュアルチとボドニによる準決勝は、ボドニの下からの仕掛けをデュアルチが盤石の安定感で対処していく展開に。中盤、首を制してハーフで胸を合わせてパスに成功する等終始ペースを握り、終盤にはまたしても必殺のクローバーリーフ狙いでボドニの動きを止めて判定3-0で完勝した。

かくてヘビー級決勝は、大本命、そして手堅い勝利を挙げたデュアルチと、ハイサムを下したスプリッグスの組み合わせとなった。

The post 【WNO Championships】レポート─07─ハイサム、初戦で足関の餌食に。ヘビー級準々決勝~準決勝 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
MMA ONE ONE Championship UFC WNO Championships アナ・カロリーナ・ヴィエイラ アマンダ・リヴェイ アマンダ・ローウェン ウィリアム・タケット エリン・ハープ オーランド・サンチェス カイナン・デュアルチ カイル・ベーム ギャビ・ガルシア クレイグ・ジョーンズ グレース・ガンドラム ケイド・ルオトロ ケネディ・マシエル ジオ・マルチネス タイ・ルオトロ ダンテ・リオン ティム・スプリッグス テックス・ジョンソン ハイサム・リダ マイキー・ムスメシ マイサ・バストス メイソン・ファウラー ルイス・パンザ ロベルト・ヒメネス

【WNO Championships】世界への扉、開くか。ハイサム・リダ─02─「日本の柔術を世界に証明したい」

【写真】動けるヘビー級ハイサムに、世界が驚く日がやって来る──のか(C)CLAYTONE JONES

25&26日(土&日・現地時間)にテキサス州オースチンのパーマー・イベンツセンターで開催されるWho’s Number One Championships。5階級の2021年グラップライング最強を決めるノーポイント&サブオンリー、ジャッジ裁定有りのトーナメントに出場するハイサム・リダ・インタビュー後編。

参加選手はカイナン・デュアルチ、メイソン・ファウラー、オーランド・サンチェス、カイル・ベーム、ティム・スプリッグス、ルイス・パンザ、テックス・ジョンソン。右を見ても左を見ても強豪だらけのトーナメント出場を関しては、ハイサムは「カイナン以外なら全員勝てる。」と断言した。

全てを変える──トーナメントへの意気込みとは。

<ハイサム・リダ・インタビューPart.01はコチラから>


──トーナメントで優勝を狙うには、カイナンが初戦の相手だとやはりリスクは高いです。

「決勝で当たるのが一番ですよね」

──ではトーナメント優勝を考えると、初戦で誰と戦いたいと思っていますか。

「最初はテックス・ジョンソン……なんというのか、正直なところカイナン以外では誰でもいけると思っています。なのでトーナメントで優勝することを考えても、カイナンとは決勝で戦うのが一番良いです。カイナンも1回戦で僕と戦うのは嫌だと思っているだろうし、カイナン以外だと最初に戦うのは誰でも良いです。」

──オーランド・サンチェス、ティム・スプリッグスなどよく言えば重厚、いわば動かない試合で勝つ選手です。そのなかでハイサムはヘビー級でもライト級のように動くことができる。それが世界に知れ渡って欲しいです。

「そこが自分の持ち味です。今、少しだけハイサム・リダがどんな選手なのか皆が気付き始めています。『あれだけ体重があって、身長も高いのに動ける』って。

(C)SATOSHI NARITA

オーランド・サンチェスのパワーはとんでもないはずです。ただ、言われたように動けない。ということは、試合が進めば僕の動きについて来られなくなります。これは絶対に。

それに米国に来てから、ずっとレスリングの練習をしてきました。ミシガンから五輪に出たジェイク・ハーバートから直接指導を受けています。ジェイクは2012年のロンドン五輪フリースタイルレスリング米国代表で、世界選手権で準優勝になったこともあります。

※ジェイク・ハーバートは2009年のレスリング世界選手権フリースタイル84キロ級で銀メダルを獲得。ノースウェスタン大学時代には2度のNCAA D1王者で、4度のオールアメリカンレスラー。2009年にはダン・ホッジ・トロフィー(年間ベスト・カレッジレスラー)を獲得している。

ジェイクとやってきたので、テイクダウンをバンバン取れるということではないですが、テイクダウンされない自信もついてきました。オーランドのような選手は、テイクダウンしてずっと上からプレッシャーを掛けてくるのですが、自分の動きにはついて来られなくなるという自信は持っています」

──テイクダウンポイントがない。引き込めることに関して、ADCCルールよりもテイクダウン&コントロール・グラップラーと戦いやすいということはないですか。

「下になっても構わないです。ただし、ジャッジ裁定になった際にテイクダウンやパスにはUFCのように評価される向きはあります。一本を取れないと、マットコントロールは重視されます。ただし、テイクダウンを取っても一本を逆に取られることもありますし。WNOルールは、自分に一番向いているルールです」

──カイル・ベームは10thPlanetスタイルで、足関節が巧みです。僅か1試合の印象でハイサムは足関節が課題と見続けられている面もあると思いますが、さきほど名前を挙げたテックス・ジョンソンもレッグアタッカーです。それはハイサムが足関節の防御に自信を持つようになった表れなのでしょうか。

(C)SATOSHI NARITA

「テックス・ジョンソンはガンガン足関節を狙ってきます。

でも、もう足関節の防御には、自信があります。自分の弱点だと思ったので、ここに来てから克服に努めてきました。デトロイトに来てからの練習でも、皆が上を取れないので凄く足関節を狙ってきました。

(C)SUG

最初は極められましたが、ずっと練習してきたので今は以前のように極められることはないです。

カイル・ベームとテックス・ジョンソンは、リバースデラヒーバから回って足関節を狙ってくると思うので、その対策練習はずっとやってきました。それに自分の課題は足関節だけでなく、他にもあります。なので足関節も含め、穴がなくなるよう練習してきました」

──それはスパーリングで身につけていくものですか。

「僕はまず打ち込みを徹底してやっています。1時間の打ち込みから、少し休憩してスパーリングという風にやっています。できることは全てやっています。自分の時間は強くなるために、全て使っています」

──それにしても凄くイキイキしていますね。

「本当に楽しみです。最初に言ったように、ADCCに出たこともない実績では一番下だと思っています。完全にアンダードッグですが、そんな評価をひっくり返したいです。それができる予感が凄くあります。凄く大きなチャンスを手にすることができました。アンダードッグだからこそ、一番目立てます」

──本当に楽しみしている日本のサポーターに一言、お願いします。

「ハイ。いつも同じことを言っていますが、試合が決まってからも本当に色々な人からメッセージを貰いました。皆が応援してくれています。6月の試合も、こんなに多くの人が日本で見ていてくれたんだと……嬉しいし、本当に皆に感謝しています。これからも日本の柔術を世界に証明したいです」

■WNO Championships出場選手

【ヘビー級】
カイナン・デュアルチ(ブラジル)
メイソン・ファウラー(米国)
オーランド・サンチェス(米国)
カイル・ベーム(米国)
ティム・スプリッグス(米国)
ルイス・パンザ(ブラジル)
テックス・ジョンソン(米国)
ハイサム・リダ(ガーナ)

【ミドル級】
クレイグ・ジョーンズ(豪州)
タイ・ルオトロ(米国)
アンドリュー・ウィルツ(米国)
ウィリアム・タケット(米国)
ロベルト・ヒメネス(米国)
ジョン・ブランク(米国)、
ダンテ・リオン(カナダ)
ミカ・ガルバォン(ブラジル)

【ライト級】
マイキー・ムスメシ(米国)
ケイド・ルオトロ(米国)
ジオ・マルチネス(米国)
ディエゴ・オリヴェイラ(ブラジル)
コール・アベート(米国)
イーサン・クレリステン(カナダ)
ジョシュア・シスネロス(米国)
ケネディ・マシエル(ブラジル)

【女子ストロー級】
マイサ・バストス(ブラジル)
ニエル・ケリー(米国)
ジェッサ・カーン(米国)
トゥディ・アレキン(米国)
グレース・ガンドラム(米国)
アレックス・グエン(米国)
ジェシカ・クラン(米国)
タミー・ムスメシ(米国)

【女子ヘビー級】
ギャビ・ガルシア(ブラジル)
ハファエラ・ゲイジス(ブラジル)
エリン・ハープ(米国)
アナ・カロリーナ・ヴィエイラ(ブラジル)
エリザベス・クレイ(米国)
アマンダ・ローウェン(米国)
ケンドール・リユージング(米国)
アマンダ・リヴェイ(米国)

The post 【WNO Championships】世界への扉、開くか。ハイサム・リダ─02─「日本の柔術を世界に証明したい」 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
MMA ONE ONE Championship WNO Championships   アナ・カロリーナ・ヴィエイラ アマンダ・リヴェイ アマンダ・ローウェン ウィリアム・タケット エリン・ハープ オーランド・サンチェス カイナン・デュアルチ カイル・ベーム ギャビ・ガルシア クレイグ・ジョーンズ グレース・ガンドラム ケイド・ルオトロ ケネディ・マシエル ジオ・マルチネス タイ・ルオトロ ダンテ・リオン ティム・スプリッグス テックス・ジョンソン ニュース ハイサム・リダ マイキー・ムスメシ マイサ・バストス ミカ・ペルハヴェッツ メイソン・ファウラー ルイス・パンザ ロベルト・ヒメネス

【WNO Championships】ヘビー級T出場、ハイサム・リダ─01─「カイナンは僕を止めることはできない」

【写真】目指すはグラップリング世界一、ハイサム・リダ(C)CLAYTONE JONES

25&26日(土&日・現地時間)にテキサス州オースチンのパーマー・イベンツセンターで開催されるWho’s Number One Championships。男子ではライト級、ミドル級とヘビー級、女子はストロー級及びヘビー級で賞金3万ドルとチャンピオンベルトを賭けた2days 8人制トーナメントが同大会では行われる。

世界のベストグラップラー、そして新進気鋭の若い選手が一堂に会す大会に、ハイサム・リダがヘビー級でエントリーされている。

カイナン・デュアルチ、メイソン・ファウラー、オーランド・サンチェス、カイル・ベーム、ティム・スプリッグス、ルイス・パンザ、テックス・ジョンソンという世界を代表する屈強なグラップラーと王座を争うメンバーに抜擢されたハイサムをZoomインタビューした。

全てを変える──トーナメントへの意気込みとは。


──WNOのヘビー級のリストが発表されたことは先週末(※取材は9月1日に行われた)に分かっていたのですが、仕事に追われていてチェックするのが週を明けてからになってしまいました。そうしたらリストにハイサムの名前を見つけて、メチャクチャ興奮しました。このメンバーに名前が連なるなんて、凄いビッグニュースです。

「正直、出たい気持ちはずっとありましたけど、自分でもこの8人の中に入れるようになるなんて思っていなかったです。米国に住むようになって、それほど時間は経っていないですし、レコード的にも……これから、どんどんタイトルを獲っていく自信はあるのですが、今はまだ他の出場選手と比較しても実績不足なのは明らかなので。だから、まだ入れないなっていうことは頭の中にありました。

なのでオーガナイザーからオファーが来た時は、自分でもビックリして嬉しかったです。自分の柔術を世界に証明するチャンスを手にしました。これまでやってきたことの全てをこのトーナメントに賭けていきたいです」

──オファーはいつ頃だったのですか。

「8月の後半になってからですね。発表までは少しありました」

──6月のWNOではキーン・コーネリアスと戦うという注目の試合が、キーナンの欠場で彼の弟子ミカ・ペルハヴェッツに対戦相手が代わり、本戦からプレリミに試合順も下げられてしまいました。あの時、ハイサムの名前を売る絶好のチャンスを逃してしまったと残念でならなかったです。それがプレリミでの勝利から、ここのメンバーに入った。大逆転ですね。

「キーナンとの試合は、僕もチャンスだと思っていました。レベル的にも自信もありましたし。それがミハとの試合になり、試合順もメインカードからプレリミに下げられた時は、頭に来ました。『マジかよ』って」

──ハイサムの責任ではないですからね。

「ハイ。メインカードに出たいとずっと思ってきたので。怒りというかフラストレーションは感じていました。あの試合は、自分は周囲が思っているよりも、ずっとできるといことを証明する試合にしたい……そういう試合を見せるという気持ちで戦いました。

そうしたら自分が期待していた以上に短時間で試合を終えることができて、WNOの人達に力を見せることができたと感じました。そして次の週にアメリカン・ナショナルがあって、そこでも優勝しました(黒帯スーパーヘビー級)。あの2大会はオーガナイザーにアピールできたと思います」

──結果、思い通りになったということですね。

「ただ、アメリカン・ナショナルのあとで連絡がきたときは、出場8人のなかで誰かケガをしたら代役で出てもらうという話だったんです。『100パーセントではないけど、準備はしていて欲しい』という感じで」

──なかなか微妙な状況ですね……それは。

「ハイ。そして、8月の後半になって『やっぱりハイサムに出てほしい』という風になりました。あの時は他にどんなメンバーが出るのか分かっていなかったですが、『YES。やるよ』と即答しました」

──その後、出場メンバーを見てどのように思いましたか。

「なんというのか……まぁ簡単な試合はないです。でも、自分は勝てるという自信はあります」

──おお、力強い言葉です。もうトーナメント枠は決まっているのでしょうか。

「トーナメント・ブラケットはファイトウィークになってから、抽選で決めるんだと思います。違うのかもしれないですけど(笑)。誰が相手になっても、大丈夫なように準備をして臨みます」

──優勝云々でなく、コンペティターとして誰と一番戦いたいですか。

「一番戦いたい試合は、一番困難になる試合です」

──つまりは……。

「ハイ、カイナン・デュアルチです。彼を倒すと、全てが変わると思います。カイナンには道着で2度戦って、2回とも負けています。でもノーギだったら、僕のスピードや勢いを止めることはできない。その自信はあります。道着ではなくて、ノーギの自分はカイナンにとって多分……いや、絶対に苦手なタイプです。それにフィジカルトレーニングを積んで体も大きくなっていますし、スピードもあって動けます。カイナンは僕を止めることはできない。カイナンと一番戦いたいです」

<この項、続く>

■WNO Championships出場選手

【ヘビー級】
カイナン・デュアルチ(ブラジル)
メイソン・ファウラー(米国)
オーランド・サンチェス(米国)
カイル・ベーム(米国)
ティム・スプリッグス(米国)
ルイス・パンザ(ブラジル)
テックス・ジョンソン(米国)
ハイサム・リダ(ガーナ)

【ミドル級】
クレイグ・ジョーンズ(豪州)
タイ・ルオトロ(米国)
アンドリュー・ウィルツ(米国)
ウィリアム・タケット(米国)
ロベルト・ヒメネス(米国)
ジョン・ブランク(米国)、
ダンテ・リオン(カナダ)
ミカ・ガルバォン(ブラジル)

【ライト級】
マイキー・ムスメシ(米国)
ケイド・ルオトロ(米国)
ジオ・マルチネス(米国)
ディエゴ・オリヴェイラ(ブラジル)
コール・アベート(米国)
イーサン・クレリステン(カナダ)
ジョシュア・シスネロス(米国)
ケネディ・マシエル(ブラジル)

【女子ストロー級】
マイサ・バストス(ブラジル)
ニエル・ケリー(米国)
ジェッサ・カーン(米国)
トゥディ・アレキン(米国)
グレース・ガンドラム(米国)
アレックス・グエン(米国)
ジェシカ・クラン(米国)
タミー・ムスメシ(米国)

【女子ヘビー級】
ギャビ・ガルシア(ブラジル)
ハファエラ・ゲイジス(ブラジル)
エリン・ハープ(米国)
アナ・カロリーナ・ヴィエイラ(ブラジル)
エリザベス・クレイ(米国)
アマンダ・ローウェン(米国)
ケンドール・リユージング(米国)
アマンダ・リヴェイ(米国)

The post 【WNO Championships】ヘビー級T出場、ハイサム・リダ─01─「カイナンは僕を止めることはできない」 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
MMA ONE WNO Championships アナ・カロリーナ・ヴィエイラ アマンダ・リヴェイ アマンダ・ローウェン ウィリアム・タケット エリン・ハープ オーランド・サンチェス カイナン・デュアルチ カイル・ベーム ギャビ・ガルシア クレイグ・ジョーンズ グレース・ガンドラム ケイド・ルオトロ ケネディ・マシエル ジオ・マルチネス タイ・ルオトロ ダンテ・リオン ティム・スプリッグス テックス・ジョンソン ニュース ハイサム・リダ マイキー・ムスメシ マイサ・バストス メイソン・ファウラー ルイス・パンザ ロベルト・ヒメネス

【WNO Championships】ADCC&ノーギワールズ、SUG覇者らと共に。ヘビー級Tにハイサム・リダ出場!!!

【写真】この面子のなかに選ばれることが、すでにハイサムのバリューだ(C)CLAYTON JONES/FLOGRAPPLING

9月25日(土)と26日(日)の2日間に渡り5階級の8人制チャンピオンシップ・トーナメントが開催されるWho’s Number One。ライト級&ミドル級、女子ストロー級及び女子ヘビー級に続き、ヘビー級参加選手が発表されている。

そして世界のベストグラップラーが3万ドルを賭けて覇権を争うチャンピオンシップ・トーナメントにハイサム・リダの出場が決まった。


カイナン・デュアルチ、メイソン・ファウラー、オーランド・サンチェス、カイル・ベーム、ティム・スプリッグス、ルイス・パンザ、テックス・ジョンソンの7名。

ADCC2019とムンジアルを制した(※テストで陽性となり剥奪)カイナンを筆頭に、2015年ADCC99キロ以上級優勝のサンチェス、ノーギワールズ優勝経験者はスプリッグス、パンザ、ジョンソンの3選手、さらにいえばファウラーはSUG無差別級王者で、ベームはそのファウラーへの挑戦者を決めるトーナメントで優勝しており、ルカス・バルボーサに勝利している。

いってみればハイサムからすれば全員が格上だ。ただし、ハイサムの実績が及ばないのは北米を拠点にしてからまだ日が浅いからにすぎない。F2W、WNOのプレリミ出場からの今回の抜擢となったことはすでにハイサムのポテンシャルが認められているという表れでもある。

特にサンチェス、スプリッグス、ジョンソンなどはテイクダウン&コントールという渋い試合になることも予想され、ハイサムは動けるスタイルで一躍グラップリング界重量級のニュースターと認められるか可能性も大きい。

とはいえ足関スペシャリトのベームら、ハイサムが課題される部分で抜群に強さを発揮する選手も出場する。ポイント制ということも考慮すると、当然のように本命はカイナンだが、トーナメント枠次第でファイナル進出もあり得る。柔術家としては日本育ちのハイサムが、世界のトップグラップラーを相手にどのようなパフォーマンスを見せることができるか──心底楽しみだ。

■WNO Championships出場選手

【ヘビー級】

カイナン・デュアルチ(ブラジル)
メイソン・ファウラー(米国)
オーランド・サンチェス(米国)
カイル・ベーム(米国)
ティム・スプリッグス(米国)
ルイス・パンザ(ブラジル)
テックス・ジョンソン(米国)
ハイサム・リダ(ガーナ)

【ミドル級】
クレイグ・ジョーンズ(豪州)
タイ・ルオトロ(米国)
アンドリュー・ウィルツ(米国)
ウィリアム・タケット(米国)
ロベルト・ヒメネス(米国)
ジョン・ブランク(米国)、
ダンテ・リオン(カナダ)
ミカ・ガルバォン(ブラジル)

【ライト級】
マイキー・ムスメシ(米国)
ケイド・ルオトロ(米国)
ジオ・マルチネス(米国)
ディエゴ・オリヴェイラ(ブラジル)
コール・アベート(米国)
イーサン・クレリステン(カナダ)
ジョシュア・シスネロス(米国)
ケネディ・マシエル(ブラジル)

【女子ストロー級】
マイサ・バストス(ブラジル)
ニエル・ケリー(米国)
ジェッサ・カーン(米国)
トゥディ・アレキン(米国)
グレース・ガンドラム(米国)
アレックス・グエン(米国)
ジェシカ・クラン(米国)
タミー・ムスメシ(米国)

【女子ヘビー級】
ギャビ・ガルシア(ブラジル)
ハファエラ・ゲイジス(ブラジル)
エリン・ハープ(米国)
アナ・カロリーナ・ヴィエイラ(ブラジル)
エリザベス・クレイ(米国)
アマンダ・ローウェン(米国)
ケンドール・リユージング(米国)
アマンダ・リヴェイ(米国)

The post 【WNO Championships】ADCC&ノーギワールズ、SUG覇者らと共に。ヘビー級Tにハイサム・リダ出場!!! first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
3CG06 JJ Globo Report カイナン・デュアルチ テックス・ジョンソン ブログ

【3CG06】余裕綽々のカイナン・デュアルチ。テックス・ジョンソンの足関狙いに立ち上がり、GS勝利

<3CG GP準々決勝/7分1R>
カイナン・デュアルチ(ブラジル)
Def.OTGS 2-0
テックス・ジョンソン(米国)

すぐに引き込んだジョンソンが、デラヒーバから後方に回りつつ外掛けへ。左のワキから右のワキと抱え方を変えつつ内ヒールを狙う。デュアルチはヒザを抜き、尻もちをついてベリンボロのようにバックを取る。ここでデュアルチが両足をフックし、4 Pを先取した。ジョンソンは上を向いてガードに戻す。シントゥシンから後方回転、足を取りにいくジョンソンだが、デュアルチはセットさせない。

なかなか攻め手が見つからないジョンソンはインヴァーテッドを取りにいくが、これもデュアルチが許さない。デュアルチの体を浮かし、右足を取りにいったジョンソン。逆側のヒザをマットにつけたデュアルチのポスチャーが強い。潜っていったジョンソンをキムラで捕えたデュアルチが上四方に回ると、ヒザが頭に当たり試合が一旦中断する。

再開後もシントゥシンのジョンソンが後方へのスイープも、デュアルチは立ち上がって防ぐ。これ以上、デュアルチはポイントを取るにいく意志はないようでタイムアップ。延長で下を選んだ。

OTGS、ガードの中のジョンソンがワキを閉め、ボディロックで固めて動かない。デュアルチはレフェリーに注意を要求するように視線を送ると、ジョンソンに注意が入る。ここでジョンソンが足を取りにいくが、デュアルチはすかさず立ち上がり2Pを先取、試合は決した。


The post 【3CG06】余裕綽々のカイナン・デュアルチ。テックス・ジョンソンの足関狙いに立ち上がり、GS勝利 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
3CG06 JJ Globo Preview ウィリアム・タケット カイナン・デュアルチ テックス・ジョンソン ニック・ロドリゲス ブログ ペドロ・マリーニョ マニュエル・ヒバマー メイソン・ファウラー ヴィクトー・ウゴ

【3CG06】準々決勝後半戦にADCC世界王者カイナン・デュアルチとSUG王者メイソン・ファウラー登場

【写真】本命カイナン・デュアルチ、大穴メイソン・ファウラー。ファウラーの活躍がトーナメントを面白くする(C)SATOSHI NARITA & SUG

3日(土・現地時間)、テキサス州ヒューストンのホワイトオーク・ミュージックホールにて、プログラップリング大会Third Coast Grappling 06が開催され、トップグラップラー8人が参加した総額20000ドルが懸けられた賞金トーナメントが行われる。

ヴィクトー・ウゴ✖ウィリアム・タケット、ニック・ロドリゲス✖ペドロ・マリーニョ、カイナン・デュアルチ✖テックス・ジョンソン、メイソン・ファウラー✖マニュエル・ヒバマーという4試合が準々決勝で組まれている。

前半の山2試合の準決勝に見所に続いて、後半の山の2試合──マットでポイント有りのADCC、ケージで5分のサブオンリーに加えてOTが大きな要素となっているSUGのチャンピオンらの異ルール交流戦の見所をお届けしたい。
Text by Isamu Horiuchi


<3CG GP準々決勝/7分1R>
カイナン・デュアルチ(ブラジル)
テックス・ジョンソン(米国)

デュアルチは、2019年に世界柔術ヘビー級を制し、さらに同年のADCC世界大会99キロ超級を制し、黒帯1年目にして道着とノーギの両方で世界の頂点に立った男だ。ムンジアルのでレアンドロ・ロ戦では怪物のスイープに、ADCCでは競技柔術世界一=ブシェシャのテイクダウンにもまるで揺るがないすさまじく強靭な足腰を誇り、それは下の体勢では鉄壁のニーシールドと化す(が、世界柔術の方は後に薬物検査に失格して優勝取り消しになっている)。

バックテイク力と極めの力も抜群で、昨年末のWNO 5ではホドウフォ・ヴィエイラと新旧重量級頂上対決を行い、わずか2分半、アームドラッグからバックを奪いチョークで完勝してみせた。

対するジョンソンは爆発的な極めを武器とするノーギグラップラー。特にチームメイトのエディ・カミングス譲りの足関節は強烈で、2019年にはフィリッピ・ペナをヒールで仕留めて一躍名を挙げた。今年に入っても1月のF2W161でアルナウド・マイダナを腕ひしぎ腕固めで一蹴したジョンソンだが、2月のF2W163でマックス・ジメニスにジャッジの裁定で不覚を取っている。地力ではデュアルチ有利は否めないこの対決。実際に両者はこれまでノーギグラップリングで2度対戦し、1度目は6-1のスコアで、2度目はチョークでどちらもデュアルチが完勝している。

が、ジョンソン必殺のヒールが実力差をひっくり返す威力を秘めた武器であることは確か。対するデュアルチは2019年のADCC無差別級ではラクラン・ジャイルズ戦や、2020年にはホベルト・アブレウにヒールで敗れており、このジョンソン戦においても如何に足関節の攻防を回避するかを念頭に置いて臨むことだろう。

<3CG GP準々決勝/7分1R>
メイソン・ファウラー(米国)
マニュエル・ヒバマー(ブラジル)

強豪揃いのこのトーナメントの最注目選手を一人挙げるとするならば、それはメイソン・ファウラーだろう。

カイオ・テハを師と仰ぎ、主戦場とするチェール・ソネンが率いるサブミッション・アンダーグラウンド(SUG)と共にコロナ禍の於いて存在感を増したファウラー。2020年はロベルト・ヒメネス戦クレイグ・ジョーンズ戦、ヴィニー・マガリャエス戦、石井慧戦らとのビッグネームから次々と勝利して8連勝、無差別級王座に君臨する。

ただこれらの勝利のほとんどは、SUG独自のルール(本戦5分間で一本決着がつかない場合は、EBI方式──バックやスパイダーウェブ等お互い有利なポジションからはじめて、フィニッシュとエスケープ時間を競う──の延長戦)を巧みに利用してのもの。

つまり本戦ではいなしや距離を取る動きを多用して攻防を避けて延長に持ち込み、そこで持ち前の爆発力を活かした高速エスケープと強烈な極めで勝つのがファウラーの必殺パターンだ。世界的にも突出した極めとエスケープの力を持っているのは間違いないが、その前段階で優位なポジションを奪取する力がどれほどなのかはまだ見えていない。

最近の試合ではライアン・ベイダー戦に続き、リッチー・マルチネス戦とタイトル防衛戦では本戦で一本勝ちを収め、確かな実力を示しているファウラー。が、真の世界トップの重量級グラップラー達とどこまで渡り合えるかは未知数なままだ。

対するヒバマーは、トップゲームを中心に堅実な戦い方を得意とする。今年のF2W 164では、ダンテ・リオンに対して待ちの姿勢からテイクダウンをギロチンで切り返す等でポイントを稼ぎ2-1で勝利

F2W 166ではウィリアム・タケットに開始早々のカニバサミからのヒールで敗戦を喫したが、これは実力を発揮する間もなく敗れてしまった形だ。

SUGで無敗を誇るファウラーが、自らの庭から出てどう戦うかが注目の今大会。本戦7分で未決着の場合はサドンデスのオーバータイムにゆくという点ではSUGと似ているが、SUGのように相手を制さずにバックポジション等をもらえることはなく、最終的にはポジションに基づいたポイント、あるいは極めで決着が付く。ポジション取りからフィニッシュまでのグラップリング総合力が問われるルールだ。

相手にポジションを譲らない戦いには定評あるヒバマーを、ファウラーはいかに攻略してポイントを取ってみせるのか。

そしてここをファウラーが突破すれば、準決勝では重量級の世界の頂点の一人であるカイナン・デュアルチと当たる可能性が高い。世界のグラップリングファン注目の初対決は実現するか──ファウラーが暴れると、この大会はより楽しみが増すことは間違いない。

トーナメント戦、ヒール有りということで準決勝以降を予想することが困難であるが、MMAPLANET的には本命カイナン・デュアルチ、対抗ニック・ロドリゲス、穴ヴィクトー・ウゴ、大穴がテックス・ジョンソン、巨大穴=メイソン・ファウラーとしたい。

The post 【3CG06】準々決勝後半戦にADCC世界王者カイナン・デュアルチとSUG王者メイソン・ファウラー登場 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
F2W163 JJ Globo Report テックス・ジョンソン ブログ マックス・ジメニス

【F2W163】豪快なルックスのジメニス✖テックス・ジョンソンは、ポイント想定判断?でジメネスが勝利

13日(土・現地時間)テキサス州ダラスにあるジリーズにて、プロ柔術大会Fight to Win 163が開催された。コロナ禍にもめげず、世界トップクラスのグラップラーを集めて精力的に活動中だ。

今年4度目の開催となるこの大会から黒帯道着の部よりヘビー級ながら繊細な攻防となったマックス・ジメニス✖テックス・ジョンソンの一戦をお伝えしたい。
Text by Isamu Horiuchi

<ノーギ/8分1R>
マックス・ジメニス(ブラジル)
Def.3-0
テックス・ジョンソン(米国)

モヒカン&顎髭口髭に、筋肉隆々の上半身を覆うタトゥーを纏った巨人ジョンソンと、それを上回る身長と上半身の厚さを誇り、やはり顎髭口髭&スキンヘッドのジメニス。見た目だけでインパクト十分なヘビー級戦だ。

腰を引いた体勢で、頭を付けて探り合う両者。やがてジメニスは右足にシングルを仕掛けると、ダブルに移行しながら鮮やかなテイクダウンに成功した。

倒されたジョンソンの方は、すかさずバタブライから足を絡めてジメニスの巨体を浮かせると、インヴァーテッドからジメニスの左足を取りにゆく。が、その狙いは十分に承知しているジメニスは、低く体重をかけて足を抜いて対処。両者とも豪快すぎる見た目とは裏腹に、動きはごく柔らかくスムースだ。

その後ジメニスは横へのパスを仕掛けるが、ジョンソンはインヴァーテッドを駆使して防ぐ。やがてジョンソンは立ち上がった。

ここからしばらくはスタンドの攻防に。積極的にシングルを狙うジョンソンだが、ジメネスは無難に距離をとって対処する。

残り時間が2分を切った頃、ジメネスが両ワキを差してボディロックを作る。すかさずジョンソンがガードに飛びつき、試合はグラウンドに。半身となって手足を絡ませたいジョンソンだが、ジメネスはヒザを中に入れてその動きを止めると、やがて立ち上がって距離を取る。

ここまで判定ではやや不利と思われるジョンソンは、バットスクート(尻歩き)で前進して迫る。上のジメネスが片足担ぎを仕掛けると、ジョンソンはここで肩抜き後転を二連続、方向を変えつつ下に潜り込み、ジメネスの左足に下から足を絡めると、残り30秒でとうとうアウトサイド・サンカクを完成させた。

そのまま下からストレートフットロックのグリップで極めを狙うジョンソン。立った状態のジメネスは、両手でジョンソンの前腕を抑えて極めさせないように防御──試合はタイムアップに。

結果、判定は3-0でジメネスが勝利。確かにポイント制のグラップリングなら、一つテイクダウンを取ったジメネスの勝利だ。が、終盤にこの試合で唯一極めを狙える場面を作ったのがジョンソンだということを考えると、意外とも取れる判定だった。


The post 【F2W163】豪快なルックスのジメニス✖テックス・ジョンソンは、ポイント想定判断?でジメネスが勝利 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
F2W163 JJ Globo Preview アイザック・ドーダーライン ケネディ・マシエル テックス・ジョンソン ディエゴ・パト・オリヴェイラ ブログ ペドロ・マニーニョ マックス・ジメニス マテウス・ガルバォン. マテウス・ルナ

【F2W163】Son of コブリーニャ=ケネディ・マシエルが、F2W道着ライト級王座防衛戦✖パト・オリヴェイラ

【写真】2020年も精力的に活動を続けてきたケネディ。ここでの蓄積は大きいはず(C)SHTOSHI NARITA

13日(土・現地時間)テキサス州ダラスにあるジリーズにて、プロ柔術大会Fight to Win 163が開催される。コロナ禍にもめげず、世界トップクラスのグラップラーを集めて精力的に活動しているこのイベントは、これがすでに今年4度目の開催となる。Flo Grappling で視聴可能の本大会の見どころを紹介したい。
Text by Isamu Horiuchi


<F2W道着ライト級選手権試合/10分1R>
[王者]ケネディ・マシエル(ブラジル)
[挑戦者]ディエゴ・パト・オリヴェイラ(ブラジル)

マシエルはいわずと知れた柔術界のレジェンド、コブリーニャことフーベン・シャーレスの息子だ。2018年に新黒帯としてノーギ・ワールズのフェザー級を制し、翌年のADCC世界大会では準優勝に輝き、昨年9月にオズヴァルド・モイジーニョを下して巻いたベルトの防衛戦に臨む。

同王座獲得以外でもマシエルはコロナ禍に見舞われた昨年も精力的に活動し、パンノーギでガブリエル・ソウザにストレートフットロックで一本勝ち、年末のWho’s Number One 大会ではジオ・マルティネスからパスガードを奪って勝利している。ノーギでの活躍の方が目立つが、道着着用ルールでもACBJJ世界大会で18、19年と連覇を果たしている。

対するパトことディエゴ・オリヴェリラは、19年の茶帯ライトフェザー世界王者。同年黒帯を取得するとすぐに世界最高峰の舞台で活躍をみせており、昨年は、ヨーロピアン大会準決勝で世界王者マイキー・ムスメシにアキレス腱固めで敗れた以外は20試合以上の全ての試合に勝利。その中にはアレックス・ソドレ、ガブリエル・ソウザといった軽量級超一流選手も含まれている。

前回1月のF2W大会では、ガブリエル・ソウザと再戦。上下が激しく入れ替わる一進一退の好勝負の末に判定2-1で勝利し、今回のタイトル挑戦権を掴んだ。

スタンドもトップもボトムも全て強い万能タイプの王者マシエルだが、中でも出色なのはトップからのプレッシャー。相手の足が絡んできていても、絶妙のボディバランスと圧力で相手の上半身を無力化してパスを奪う姿は、まさに父親を彷彿させるものがある。

2019年のADCC世界大会準決勝でタイ・ルオトロを、昨年末のWNO大会ではジオ・マルティネスを制したマシエルのプレッシャーを、卓越したガードゲームを持つ新星オリヴェイラがどう捌くかがこの試合のポイントになりそうだ。

<ノーギ/7分1R>
ペドロ・マニーニョ(ブラジル)
マテウス・ルナ(ブラジル)

2019年のノーギ・ワールズ茶帯王者のマリーニョは、グレイシー・バッハ期待の星。いまだに茶帯を巻いているが、実力的にはすでに世界トップレベルのノーギ・グラップラーだ。1月のF2W160では、ガブリエル・アウメイダと対戦。豪快なバックスローと必殺のギロチンで追い込んで判定3-0で完勝、強烈な印象を残している。

対するルナは、2019年に黒帯を取得したチェックマット所属の26歳。2020年のパン大会では、決勝で元世界王者のオターヴィオ・ソウザに敗れたものの準優勝に輝いている。どちらかというと道着着用の試合での活躍が目立つルナは、極めてアグレッシブなスタイル&危険なギロチンを持つノーギ・グラップラーのマリーニョにどう対峙するのか。

<ノーギ/7分1R>
テックス・ジョンソン(米国)
マックス・ジメニス(ブラジル)

ジョンソンは、強烈なヒールフックを武器とする重量級怪力ブラップラー。1月のF2W161大会では、アルナウド・マイダナと対戦。開始早々シッティングから攻撃を仕掛け、問答無用の腕ひしぎ腕がためで秒殺勝利を収めて、その無類の極めの強さが足関節だけではないことを見せつけている。

対するGFチーム所属のジメニスは、2016年に黒帯を取得したグラップラー。トップゲームを身上としており、2018年には道着着用ルールでモハメッド・アリーを、ノーギではカイナン・デュアルチと言った世界王者たちを下している。

これまでジョンソンとジメニスはIBJJFのノーギ大会ヘビー級で2度対戦経験があり、2018年のノーギワールズ準々決勝では6-0、2019年のパンノーギ決勝では11-0と、いずれもジメニスが完勝している。が、それはいずれもIBJJFノーギルールにおいて、ジョンソン最大の武器であるヒールフックが解禁される以前のもの。今回のF2Wのノーギルールでは、ヒールは以前から許されている。

ヒールありによって、二人の攻防はいかに変わってくるのか。今後足関節使いたちが大量に参戦してくるであろう、IBJJFノーギ新ルールの展開を占う上でも興味深い一戦だ。

<7分1R>
アイザック・ドーダーライン(米国)
マテウス・ガルバォン(ブラジル)

ドーダーラインは、2016年に師のコブリーニャから黒帯を取得。以後世界のトップ戦線で活躍を続けている米国を代表する軽量級柔術家の一人だ。2019年にはパウロ・ミヤオを倒してブラジレイロフェザー級を制覇。世界大会でも3位に輝いている。

対するガルバォンは昨年末に黒帯を取得した新鋭。現在地元テキサスのロックスター・マーシャルアーツの柔術プログラムのインストラクターを務めている。地元期待の若手が、世界レベルの選手に挑むチャレンジマッチだ。

The post 【F2W163】Son of コブリーニャ=ケネディ・マシエルが、F2W道着ライト級王座防衛戦✖パト・オリヴェイラ first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
F2W161 JJ Globo Report アルナウド・マイダナ テックス・ジョンソン ブログ

【F2W161】足関節使いのニューウェーブ=テックス・ジョンソンが、三角&腕を極めてマイダナに圧勝

22日(金・現地時間)、フロリダ州マイアミのフォー・アンバサダーズ・ビルディングにてグラップリングイベントFight 2 Win(F2W)161が行われた。

コロナ禍にもかかわらずシーンを盛り上げた同大会レポート第4回はジャクソン・ソウザとフィリッピ・プレギーサ・ペナをヒールで破った──エディ・加イングス直伝の足関使いテックス・ジョンソンと2017年ノーギ・ワールズ優勝アルナウド・マイダナの一戦をお届けしたい。
Text by Isamu Horiuchi

<ノーギ/7分1R>
テックス・ジョンソン(米国)
Def. by 腕ひしぎ腕固め
アルナウド・マイダナ(ブラジル)

試合開始後、すぐに座ったジョンソンは、バットスクート(尻歩き)で前進。そのままマイダナの左手首を両腕でがっしり掴むと、万力で引っ張って前に崩し、さらにマイダナの右手を両腕で掴んで引きつけてクローズドガードに入った。

そからすぐに角度を作って右腕をマイダナの左ヒザ裏に入れたジョンソンは、ハイガードを作ると、マイダナの左腕を両腕で抱えての腕ひしぎ腕固めで強烈に絞り上げる。

なんとか角度をずらし、腕を曲げてみせたマイダナだが、ここでジョンソンは両足でしっかりと三角の形にフック。マイダナの体を固定すると、再び左腕を両腕で絞り上げての腕ひしぎ腕固めへ。ここでマイダナがタップ。試合開始わずか1分少々にして、ジョンソンが圧巻の一本勝ちを奪ってみせた。

自分だけが一方的に攻撃を繰り出し続け、相手に何をさせる時間も与えないまま極めきったジョンソン。持ち前の剛力を、技術をもって最大限に活かしての勝利だった。


The post 【F2W161】足関節使いのニューウェーブ=テックス・ジョンソンが、三角&腕を極めてマイダナに圧勝 first appeared on MMAPLANET.