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45 AB MMA MMAPLANET o UFC UFN UFN239   アンジェ・ルーザ オヴァンス・サンプレー オーデ・オズボーン キック クリスチャン・ロドリゲス ジョシアニ・ヌネス タイ・ツイバサ ダニー・シルバ チアゴ・モイゼス チェルシー・チャンドラー チャド・アンヘリガー ナタン・レヴィ ハラランポス・グレゴリユウ ブライアン・バトル メイシー・シェエソン 井上直樹 佐々木憂流迦 平田樹 平田直樹 魅津希

【UFN239】唯一のUFCキプロス人戦士は井上&平田=ダブル直樹の練習仲間、ハラランポス・グレゴリユウ

【写真】(C)MMAPLANET

16日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFN239:UFN on ESPN+97「Tuivasa vs Tybura」が開催される。そのオープニングバウトでオクタゴン・デビュー戦を戦うハラランポス・グレゴリユウは現在、唯一のキプロス人UFCファイターだ。
Text by Manabu Takashima

昨年8月にコンテンダーシリーズからUFCとサインしたグレゴリユウは、コスタ・フィリッポウに続く史上2人目のUFC契約下選手でもある。エーゲ海に浮かぶ島、そんなイメージしかないキプロスで如何にグレゴリユウはMMAファイターとなり、世界の最高峰に辿り着いたのか。チャド・アンヘリガー戦を控えたグレゴリユウに初インタビューを試みた。


──今日はインタビューをさせていただきありがとうございます。最初に名前の発音を教えていただけないでしょうか。

「ファーストネームはハラランポス。ラストネームはグレゴリユウだよ」

──チャラランポスではないのですね!!

「ギリシャ語ではハラランポスで、ヨーロッパではハラランポスと呼ばれるんだけど、米国にくるとチャラランポスになってしまうんだ(笑)」

──なるほどです。米国では英語流の発音に改められることがほどんどですね。ところでキプロスの格闘技、MMAに関して全く知識がありません。ハラランポスがMMAを始めたきっかけを教えてもらえますか。

「僕は6歳の時に松濤館空手を学び始めた。黒帯になり、キプロスやギリシャのチャンピオンになった。ヨーロピアン選手権では5位になり、もっとアクションのある戦いを欲したら、父に空手を辞めたいと伝えたんだ。でも父からは『お前が空手を続けるのに、どれだけお金を使ってきたと思うんだ』と言われ、他のコンバットスポーツをやることを許してもらえなかった。しょうがない。僕は戦いをストリートに求めたんだ」

──……。なんとも。

「毎週のようにポリスが家にやってくるもんだから、ついに父は『もう外で暴れるのは止めろ。何がしたいんだ』と言って来たよ(笑)」

──空手で何を学んだことやら……。

「ハハハハハ。父にはプロファイターになりたいと伝え、キックとムエタイを始めた。腹を殴ることしか認められない空手に満足できなくなっていたんだ」

──MMAを始めてから、長い距離にあるポイント空手は生きることはなかったですか。

「う~ん、空手は蹴りを多用するから距離が遠くなるけど、またMMAとは違うよ。まぁ、UFCでも空手がバックグラウンドの選手は距離を取って戦ってきたけどね」

──押忍。ではキックやムエタイでも空手時代のように欧州を舞台に戦ってきたのですか。

「ノー。キプロス国内だけだ。キプロスでキックの王者になり、もっともっとアクションを欲した。結果、MMAを戦うようになったんだ。ただキプロスは打撃のレベルは高くても、MMAのレベルは低かった。すぐにキプロスのMMAチャンピオンになり、より高度な練習が必要だと思って米国に移り住むことにした。僕の目標はUFCファイターになることだったから。

米国にやってきて、まずは友人が持っていたジムで練習を始めた。でも彼がジムを閉めて違うジムに移ったけど、そこでは僕が一番強かった。そんな環境では成長できないから、ロンゴ&ワイドマンを訪れた。アルジャメインとスパーリングをして、ここで練習しようって決めたんだ。2018年のことだよ」

──ロンゴ&ワイドマンだと、日本人選手との交流もあったということですね。

「ミズキ(魅津希)、ナオキ(井上直樹)、ササキ(佐々木憂流迦)、皆、僕の友達だよ。イツキ(平田樹)と一緒にもう1人のナオキ(平田直樹)もやってきた。背の高い方のナオキとは、本当によく練習した。日本の選手はとても優れているけど、彼は本当に良いファイターだよ。もう1人のナオキとは、試合でフロリダにも一緒にいった。彼もタフな素晴らしい可能性を持った選手だった。

また、2人のナオキと練習をしたいね。日本の選手が僕らのジムにきて練習することを歓迎するよ。もっともっと多くの日本人選手と一緒に練習したい」

──ところでハラランポスがUFCとサインをしたことに対して、母国での反響は?

「マイ・ゴッド!! 唯一のキプロス人UFCファイターを国中あげて応援してくれている。僕自身、キプロスを代表して戦うことに誇りを持っているし。その想いを胸に今週末も戦うよ」

──UFCには以前、コスタ・フィリッポウが在籍していました。当時とはキプロスも様子が違うのでしょうか。

「彼も僕と同じようにキプロスから、米国に渡ってUFCで活躍していた選手だ。ただ10年前は、UFCやMMAの認知度が今とは違っていた。当時、キプロスではMMAが浸透していなかった。それが今では、UFCのドキュメンタリー撮影のために3日間帰国したら、毎日のように僕はテレビやラジオに出演していた。

キプロスのMMA熱が高まり、米国に追いつけるようになるのが僕の夢であり、使命だ。まだ口にするのは早いかもしれないけど、UFCで活躍して僕がUFCキプロス大会を開く原動力になる。コスタ・フィリッポウは過去、僕は現在。そして、未来になるつもりで努力している」

(C)Zuffa/UFC

──そんなハラランポスですが、今週末にチャド・アンヘリガーと対戦します。

印象を教えてもらえますか。

「彼は今回が契約最後の試合だから、必死に戦ってくるだろうね。ただ、僕が心配するようなことは一切ない。どの局面でも、気になる攻撃や技術を持っていない。ただタフでスタミナがあるだけだ。立ち技でも、寝技でも勝てる。何も問題ない。どこでも戦える。気の毒だけど、彼のUFCキャリアは土曜日の夜に終わるよ。

打撃、パワー、自分のスキルを信じている。誰も僕のようなパワーのある打撃を使うことはできない。パンチ一発で、試合を終らせる。そして、僕の名前と同時にキプロスという国を世界中にアピールしたい」

■視聴方法(予定)
3月17日(日・日本時間)
午前5 時00分~UFC FIGHT PASS
午前4時30分~U-NEXT

■ UFN239対戦カード

<ヘビー級/5分5R>
タイ・ツイバサ(豪州)
マルチン・ティブラ(ポーランド)

<ウェルター級/5分3R>
ブライアン・バトル(米国)
アンジェ・ルーザ(スイス)

<ライトヘビー級/5分3R>
ケネディ・ンゼチェクウ(米国)
オヴァンス・サンプレー(ハイチ)

<フェザー級/5分3R>
クリスチャン・ロドリゲス(米国)
アイザック・ドルギャリアン(米国)

<バンタム級/5分3R>
パニー・キンザッド(スウェーデン)
メイシー・シェエソン(米国)

<ミドル級/5分3R>
ジェラルド・マーシャート(米国)
ブライアン・ベルベレナ(米国)

<ライト級/5分3R>
マイク・デイヴィス(米国)
ナタン・レヴィ(イスラエル)

<女子バンタム級/5分3R>
ジョシアニ・ヌネス(ブラジル)
チェルシー・チャンドラー(米国)

<フライ級/5分3R>
オーデ・オズボーン(米国)
ジェフェウ・フィリョ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
ジョシュ・クリバオ(豪州)
ダニー・シルバ(米国)

<ライト級/5分3R>
チアゴ・モイゼス(ブラジル)
ミッチ・ラミレス(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
コリー・マッケナ(英国)
ジャケリン・アモリン(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
チャド・アンヘリガー(カナダ)
ハラランポス・グリゴリユウ(キプロス)

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MMA o ONE UFC   オヴァンス・サンプレー マウリシオ・ショーグン マルチン・プラチニオ

2.18『UFC Fight Night 219』でオヴァンス・サンプレー vs. フェリペ・リンスの仕切り直しマッチ

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 UFCが2月18日にネバダ州ラスベガスのUFC APEXで開催する『UFC Fight Night 219』でオヴァンス・サンプレー vs. フェリペ・リンスのライトヘビー級マッチが行われることをMMAFightingが確認したとのこと。

 サンプレーは5月の『UFC 274: Oliveira vs. Gaethje』でマウリシオ・ショーグンに判定勝ちして以来の試合。リンスは4月の『UFC Fight Night 205: Lemos vs. Andrade』でマルチン・プラチニオに判定勝ちして以来の試合。

 両者は今月の『UFC 282: Blachowicz vs. Ankalaev』で対戦予定でしたが、リンスの欠場により中止になっていました。今回は仕切り直しマッチとなります。続きを読む・・・
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MMA o ONE UFC   アレクサンダー・グスタフソン オヴァンス・サンプレー

12.10『UFC 282』対戦相手が3人連続で欠場のオヴァンス・サンプレー、結局試合は消滅

不運と思うな。大人の流儀6


12.10『UFC 282』オヴァンス・サンプレー「3人目の対戦相手」アントニオ・トロコリも欠場(2022年12月06日)

 こちらの続報。


 12月10日にネバダ州ラスベガスで開催する『UFC 282: Blachowicz vs. Ankalaev』でオヴァンス・サンプレーの試合が消滅したとのこと。対戦予定だったアレクサンダー・グスタフソン、フェリペ・リンス、アントニオ・トロコリが3人連続で欠場し、結局ファイトウィークに代替選手が見つからなかったようです。続きを読む・・・
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F1 MMA o ONE UFC   アレクサンダー・グスタフソン オヴァンス・サンプレー

12.10『UFC 282』オヴァンス・サンプレー「3人目の対戦相手」アントニオ・トロコリも欠場

不運ゼロ生活: 24時間で開運体質になる琉球風水


12.10『UFC 282』オヴァンス・サンプレーの対戦相手が2度目の変更(2022年11月28日)

 こちらの続報。


 12月10日にネバダ州ラスベガスで開催する『UFC 282: Blachowicz vs. Ankalaev』でオヴァンス・サンプレーと対戦予定だったアントニオ・トロコリがビザ問題で欠場することをMMAJunkieが確認したとのこと。UFCは現在代わりの選手を探しているそうですが、大会まで時間がないことから見つかるかは不透明です。

 元々サンプレーはこの大会でアレクサンダー・グスタフソンと対戦予定でしたがフェリペ・リンスに変更、グスタフソンの欠場理由は不明。その後リンスも負傷欠場しアントニオ・トロコリに変更されていました。続きを読む・・・
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MMA o ONE UFC   アレクサンダー・グスタフソン オヴァンス・サンプレー

12.10『UFC 282』オヴァンス・サンプレーの対戦相手が2度目の変更

12.10『UFC 282』オヴァンス・サンプレーの対戦相手がアレクサンダー・グスタフソンからフェリペ・リンスに変更(2022年11月16日)

 こちらの続報。


 12月10日にネバダ州ラスベガスで開催する『UFC 282: Blachowicz vs. Ankalaev』でオヴァンス・サンプレーと対戦予定だったフェリペ・リンスが欠場、代わりにアントニオ・トロコリがサンプレーと対戦することをMMAJunkieが確認したとのこと。当初はサンプレーはアレクサンダー・グスタフソンと対戦予定だったので、2度目の対戦相手変更です。リンスの欠場理由は不明。

Antonio Trocoli(Sherdog)

 アントニオ・トロコリは現在31歳(試合時は32歳)のブラジル人でMMA戦績12勝3敗1無効試合。2019年7月の『Dana White's Contender Series 19』でケネス・バーグに1Rネッククランクで勝利しUFCとの契約を勝ち取りましたが、その後禁止薬物の陽性反応が出たことからUFCで1試合もすることなくリリースされた訳ありの選手ですが、欠場者が相次いだことによりスクランブルによるデビュー戦となりました。続きを読む・・・
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MMA o UFC   オヴァンス・サンプレー マウリシオ・ショーグン

1.21『UFC 283』でマウリシオ・ショーグンとイホール・ポテーリャが対戦/ショーグンはこれが引退試合か


 UFCが1月21日にブラジル・リオデジャネイロで開催する『UFC 283』でマウリシオ・ショーグン vs. イホール・ポテーリャのライトヘビー級マッチが行われることをMMAFightingが確認したとのこと。

 ショーグンは5月の『UFC 274: Oliveira vs. Gaethje』でオヴァンス・サンプレーに判定負けして以来の試合で2連敗中。ポテーリャは7月の『UFC 277: Pena vs. Nunes 2』で行われたUFCデビュー戦でニコラエ・ネグメレアヌに2R TKO負けして以来の試合。

『UFC 274』でオヴァンス・サンプレーと7年半ぶりに再戦するマウリシオ・ショーグン「あと2試合で引退する」(2022年05月06日)

 ショーグンはオヴァンス・サンプレー戦の前に「もう自分の腹は決まってる。あと2試合だ。この試合の後にもう1試合して引退する」とコメントしていました。地元もブラジル大会ということもあり、これで引退することが濃厚だと思われます。続きを読む・・・
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MMA News o ONE UFC UFC274   オヴァンス・サンプレー マウリシオ・ショーグン ランディ・ブラウン

『UFC 274: Oliveira vs. Gaethje』ローズ・ナマユナス vs. カーラ・エスパーザ2他スプリットデシジョンだった試合のジャッジの採点/主要サイトの採点

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 『UFC 274: Oliveira vs. Gaethje』ではスプリットデシジョンが5試合も出ており、ジャッジの採点と主要サイトの採点を紹介していきます。


Carla Esparza defeats Rose Namajunas(MMA Decisions)

 ローズ・ナマユナス vs. カーラ・エスパーザ2のジャッジの採点。Eric Colonが1,3,5Rナマユナス、2,4Rエスパーザで47-48ナマユナス勝利。Rick Winterが1,2,3,4,Rエスパーザ、5Rナマユナスで49-46エスパーザ勝利。Brad Frankが1,2,4Rエスパーザ、3,5Rナマユナスで48-47エスパーザ勝利でした。

 主要サイトの採点は49-46エスパーザ支持1人、49-47エスパーザ支持3人、49-48エスパーザ支持1人、48-47エスパーザ支持5人、48-48ドロー支持1人、48-49ナマユナス支持2人、47-48ナマユナス支持4人、46-49ナマユナス支持1人でした。ラウンドマストシステムであるにも関わらず、ラウンドによっては10-10を付けた人が多かったことが分かります。


 なお、カーラ・エスパーザは2612日ぶりの王座奪回でUFC史上最長の奪回記録を樹立しています。元々エスパーザは2014年12月の『TUF 20 Finale』で行われた女子ストロー級初代王座決定戦でナマユナスに3Rリアネイキッドチョークで勝利し初代チャンピオンになりましたが、2015年3月の『UFC 185: Pettis vs. dos Anjos』で行われた初防衛戦でヨアンナ・イェンジェチックに2R TKO負けし王座陥落していました。


Ovince Saint Preux defeats Mauricio Rua(MMA Decisions)

 オヴァンス・サンプレー vs. マウリシオ・ショーグン2のジャッジの採点。Junichiro Kamijoが1,2Rサンプレー、3Rショーグンで28-29ショーグン勝利。Eric Colonが1,3Rサンプレー、2Rショーグンで29-28サンプレー勝利。Rick Winterはフルマークでサンプレーで30-27サンプレー勝利でした。

 主要サイトの採点は29-28サンプレー支持14人、28-29ショーグン支持2人でした。


Randy Brown defeats Khaos Williams(MMA Decisions)

 ランディ・ブラウン vs. ケイオス・ウィリアムズのジャッジの採点。Chris LeeとJunichiro Kamijoが1Rウィリアムズ、2,3Rブラウンで29-28ブラウン勝利。Rick Winterが1,3Rウィリアムズ、2Rブラウンで28-29ウィリアムズ勝利でした。

 主要サイトの採点は29-28ブラウン支持15人、28-29ウィリアムズ支持2人でした。


Macy Chiasson defeats Norma Dumont(MMA Decisions)

 メイシー・チアソン vs. ノルマ・デュモンのジャッジの採点。Eric ColonとChris Floresがフルマークでチアソンで30-27チアソン勝利。Junichiro Kamijoが1,3Rデュモン、2Rチアソンで28-29デュモン勝利でした。

 主要サイトの採点は13人全員29-28チアソン支持でした。


C.J. Vergara defeats Kleydson Rodrigues(MMA Decisions)

 C.J.ヴェルガラ vs. クレイドソン・ホドリゲスのジャッジの採点。Eric ColonとEric Curcioが1Rホドリゲス、2,3Rヴェルガラで29-28ヴェルガラ勝利。Junichiro Kamijoが1,3Rホドリゲス、2Rヴェルガラで28-29ホドリゲス勝利でした。

 主要サイトの採点は29-28ヴェルガラ支持1人、28-28ドロー支持3人、28-29ホドリゲス支持11人でした。続きを読む・・・
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MMA MMAPLANET o UFC UFC274 オヴァンス・サンプレー マウリシオ・ショーグン

【UFC274】攻防をしないための攻防で、ショーグンがOSPにスプリット判定負け

<ライトヘビー級/5分3R>
オヴァンス・サンプレー(ハイチ)
Def.2-1:30-27.29-28.29-28
マウリシオ・ショーグン(ブラジル)

サウスポーのOSPに右ローを蹴ったショーグン。OSPは左前蹴りを見せる。ショーグンは右ミドルを蹴り、前手の叩き合いからローを続ける。ローの蹴り合いから左フックを入れたショーグンは、左ストレートをかわして左ショートフックを繰り出す。軽く左ミドルを蹴ったOSPが左ストレート、前蹴りにはショーグンが左フックを打っていく。ワンツーで左を当てたショーグンは、前蹴りや三角のようなミドルで腹を突かれる。ここから左ハイを狙ったOSPは、ショーグンのステップインをしっかりと見て間合いをキープしている。

ショーグンは左のパンチをかわすことを徹底し、ローの距離で戦い踏み込むタイミングを計っている。このまま制空権争いがラウンド終了まで続いた。

2R、前蹴りとハイを繰り出すOSP。ショーグンは右カーフを蹴り、右ミドルを狙う。懐に入らせず、ロー以外の攻撃を防ぐOSPが右オーバーハンドをかわす。ショーグンは足を使って間合いを取り直すと、左ストレートに右を合わせて左フックを入れる。ローに体をもっていかれそうになったOSPは、続くてワンツーにステップバックもケージを背負って軽く当てられる。左ストレート、左ハイで前に出たOSPに対し、ショーグンが右オーバーハンド&左フックを当てる。

基本は叩いて蹴りの押収という試合展開のなか、ショーグンが左フックを当てる。この回も初回と同様に相手の距離に踏み込むことなく、自らの距離を維持する戦いに終始した。

最終回、直ぐに組んだOSPがケージにショーグンを押し込むも、離れて叩きから左ミドルを蹴る。ショーグンは前に出ようとし、OSPがサークリング。そして左の蹴りから左ストレート、さらに蹴りを続ける。逆にショーグンがケージの前を回るようになり、足を止めたところで腹への蹴り、左ストレートを狙う。ショーグンが右を当てると、OSPは右に反応するようになり、右ローを蹴られる。

局面の対処的な打撃戦のなかで、OSPが圧を高める。いやがったショーグンは左右に回り、間合い取り直してオクタゴン中央に。残り1分を切っても、戦いのリズムは変わらず飛び込んだショーグンが右に続く左フックを当てる。OSPは左に回るショーグンを追いかけて時間に。直後に左足を引きずったOSPは、これは自らの攻撃で痛めたか……。

動きは少なく、組みの展開もほぼなく──攻防をしないための攻防を繰り広げた両者、スプリットでOSPが勝利した。


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ACA MMA News o ONE UFC YouTube   オヴァンス・サンプレー ジャスティン・ゲイジー ドナルド・セラーニ マイケル・チャンドラー マウリシオ・ショーグン

『UFC 274: Oliveira vs. Gaethje』前日計量動画/チャールズ・オリヴェイラは「こういうこともある」と開き直り発言

『UFC 274』チャールズ・オリヴェイラが計量ミスでライト級王座剥奪、ジャスティン・ゲイジーが勝った場合のみ王座戴冠の変速タイトルマッチに(2022年05月07日)

UFCが『UFC 274』チャールズ・オリヴェイラ体重超過について声明を発表/ジャスティン・ゲイジーは早くも10ポンドの体重戻し(2022年05月07日)

 こちらの続報。

UFC 274 weigh-in results: Charles Oliveira misses weight, will vacate lightweight title(MMAJunkie)
MAIN CARD (Pay-per-view, 10 p.m. ET)

・Charles Oliveira (155.5)* vs. Justin Gaethje (155)
・Rose Namajunas (115) vs. Carla Esparza (115)
・Michael Chandler (156) vs. Tony Ferguson (155.5)
・Mauricio Rua (205.5) vs. Ovince Saint Preux (205)
・Donald Cerrone (155.5) vs. Joe Lauzon (155.5)

PRELIMINARY CARD (ESPN/ESPN+, 8 p.m. ET)

・Andre Fialho (170.5) vs. Cameron VanCamp (170)
・Randy Brown (170.5) vs. Khaos Williams (170)
・Macy Chiasson (145.5) vs. Norma Dumont (146.5)**
・Brandon Royval (125.5) vs. Matt Schnell (125.5)
・Blagoy Ivanov (253.5) vs. Marcos Rogerio de Lima (258.5)

EARLY PRELIMINARY CARD (ESPN+, 5:30 p.m. ET)

・Danny Roberts (170.5) vs. Francisco Trinaldo (170.5)
・Tracy Cortez (125.5) vs. Melissa Gatto (125)
・Kleydson Rodrigues (125.5) vs. CJ Vergara (126)
・Ariane Carnelossi (115.5) vs. Loopy Godinez (115)
・Fernie Garcia (135.5) vs. Journey Newson (135.5)

 『UFC 274: Oliveira vs. Gaethje』前日計量結果。チャールズ・オリヴェイラの件は既報ですが、他にもノルマ・ドゥモンが146.5ポンドと0.5ポンドオーバー。出場給の30%を譲渡し試合は行われます。




 前日計量動画。チャールズ・オリヴェイラは「こういうこともある。神を説明することはできない。チャンピオンには名前があり、それはチャールズ・オリヴェイラだ。明日は世界に衝撃を与える!」とコメント。ある意味すでに衝撃を与えてますが…。


UFC 274 predictions: Oliveira or Gaethje, Namajunas or Esparza in title fights?(MMAJunkie)

 MMAJunkieスタッフによるメインカード勝敗予想。

・チャールズ・オリヴェイラ vs. ジャスティン・ゲイジーはオリヴェイラ支持6人、ゲイジー支持5人。

・ローズ・ナマユナス vs. カーラ・エスパーザはナマユナス支持8人、エスパーザ支持3人。

・マイケル・チャンドラー vs. トニー・ファーガソンはチャンドラー支持10人、ファーガソン支持1人。

・マウリシオ・ショーグン vs. オヴァンス・サンプレーは11人全員サンプレー支持。

・ドナルド・セラーニ vs. ジョー・ローゾンはセラーニ支持6人、ローゾン支持5人。続きを読む・・・
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MMA MMAPLANET o PRIDE UFC UFC274 オヴァンス・サンプレー カーラ・エスパルザ キック シャーウス・オリヴェイラ ジャスティン・ゲイジー マイケル・チャンドラー マウリシオ・ショーグン ローズ・ナマジュナス

【UFC274】OSP戦へ、マウリシオ・ショーグン「前に進むこと。最高の形でキャリアを終えられるよう」

【写真】通訳を務めてくれたマネージャー兼コーチのドゥドゥ・アロンソと(C)MMAPLANET

7日(土・現地時間)、アリゾナ州フェニックスのフットプリント・センターでUFC274「Oliveira vs Gaethje」が開催される。

シャーウス・オリヴェイラの持つUFC世界ライト級王座にジャスティン・ゲイジーが挑戦する一戦をメインに、コメインにUFC世界女子ストロー級選手権試合=王者ローズ・ナマジュナス×挑戦者カーラ・エスパルザと2つの世界戦が組まれたPPV大会。

ダブルクラウン以外にマイケル・チャンドラー×トニー・ファーガソンと並び、PPVメインカードでマウリシオ・ショーグンがオヴァンス・サンプレーと対戦する。

2020年11月のポール・クレイグ戦以来、1年半ぶりの実戦となるショーグン。40歳となった元PRIDEファイターに戦い続けるモチベーションが何なのかを尋ねた。


――18カ月ぶりの試合でOSPと土曜日に戦います。今の気持ちを教えてください。

「ヒジのケガがあって長い間、試合を戦うことができなかった。でも、ようやくケージに戻ってくることができる。凄く調子は良いし、ワクワクしているよ」

――トレーニングキャンプは首尾よく終了しましたか。

「ヘッドコーチのエドゥアルドの下で、ハードなトレーニングをして準備は整っている。とにかくケガもなく、キャンプを終えることができて絶好調なんだ。今回、キャンプをクリチーバで行ったんだ」

――ハイ。ショーグンといえばクリチーバだろうというのが、我々の印象ですが……。

「あまり知られていないけど、僕はクリチーバを離れて8年になるんだ。今回の試合に向けて、家族からも長期間離れクリチーバでトレーニングを行った。いくつかの武器を取り戻そうと思ってね」

――つまりクリチーバで練習するということは、原点に戻るということなのでしょうか。

「その通りだよ。それがクリチーバで練習する目的なんだ」

――人間、誰しも年を重ねると成熟するという良い面がある一方で、恐れを知らぬ勢いを忘れてしまいますしね。冷静さは欠かせないですが、あの勢いをまた手にしたいとファイターも思うモノなのでしょうか。

「まさにその通りなんだ。クリチーバでは良い練習ができたよ。現在の練習パートナーだけでなく、以前一緒に練習していたメンバーと汗を流すことで、あの頃の関係を取り戻した。友情を再確認でき、今回のキャンプが可能になったんだ。かつての友との練習で素晴らしいキャンプになったよ。だからこそ、今回の試合に心躍らせているんだ」

――シュートボクセ時代、もう17年も昔になりますが23歳の若きショーグンがPRIDE GPファイナルを前に、決勝で同門対決になりかねないヴァンダレイ・シウバと同じ空間で練習をしている。その異様が緊張感が思い出されるのですが、当時と同じような緊張感をもって今回の試合に臨んでいるということでしょうか。

「う~ん、あの時とは気持ちは違うかな。GPファイナル前は自分の力を世界に示し、名前を確立させることでより高いファイトマネーを得られるようにという気持ちが強かった。今はより経験を積み、試合に向けて考え方も変わっている。ただし、試合前の緊張感っていうのは変わらないよ。そこに関しては、キャリアを通して変化することはない。そことの戦いが、僕らファイターにはついて回るよ」

――ではOSPの印象を教えてください。

「背が高く、体が強い大きな選手だよ。運動神経も良く、ファイターとしてリスペクトしている。でも僕の方がスピードで勝っている。そこで勝負をする」

――マウリシオは最後のPRIDE世代の生き残り、現役で戦うファイターです。あの時代と変わらずMMAを戦い続けているのですが。モチベーションをどう保っているのですか。

「世界のトップレベルで最後まで戦っているPRIDEファイターだと自分でも思っているし、それが誇りだ。簡単なことじゃないからね。過去数試合、最大のモチベーションは勝利を手にして、前に進むこと。最高の形でキャリアを終えられるようにね。

今回の試合も最高の形で勝利を手にして、僕が今も大いなる可能性を持っていることを世界に示したい。試合で今言ったことを証明するために、ハードなトレーニングを積んできた」

――日本のMMAファンも世代交代しているのですが、5年前に日本大会でOSP戦が決まっていたマウリシオが負傷欠場し、PRIDE世代のファンはとても残念がっていました。

「今の日本のファンの寛大な心を忘れることはないよ。日本という国を。そこに住む皆のことを心から愛し、尊敬している。僕の人生のなかで日本は特別な場所だ。日本ことを忘れることはないよ」

――叶わぬ夢かもしれないですが、マウリシオのサッカーボールキックとストンピングが、また見てみたいです。

「僕もいつの日か使いたいと今でも思っているよ(笑)。実現させたいね」

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