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45 MMA MMAPLANET o UFN UFN238 エイマン・ザハビ キック ジャビッド・バシャラット ボクシング

【UFN238】キックでもボクシングでもない打撃戦。ザハビがバシャラット兄との化かし合いを制す

<バンタム級/5分3R>
エイマン・ザハビ(カナダ)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
ジャビッド・バシャラット(アフガニスタン)

すぐにスイッチしてサウスポーから関節蹴りを見せたバシャラットが、オーソで左右の前蹴りを繰り出す。左の前蹴りを続けたバシャラットの顔面を。ザハビの右ロングがかすめる。より慎重になったバシャラットはパンチとテイクダウンを警戒しながら、ヒザ蹴りで迎え撃つ。手数は完全に少ないザハビの一発カウンター、もしくは飛び込んでの一発狙いに対し、バシャラットが左アッパーからボディショットを決める。

バシャラットは跳びヒザの着地にパンチを合わされそうになるが、サイドキックで尻餅をつかせる。ザハビは右の蹴りも織り交ぜるようになり、バシャラットのダブルレッグをかわす。そのまま間合いの測り合いとなり、バシャラットが初回を取った。

2R、ザハビが右カーフを蹴り、バシャラットの後ろ回し蹴りをかわす。さらにジャブをカウンターで迎え撃ったザハビは、組み技封印かというぐらい打撃戦に徹底している。飛び込みながら足払いを狙ったバシャラットが、サイドキックで関節を狙う。ワンツーから前に出たザハビは、スリー・フォーとパンチを続ける。構えを変え、フェイクを交えつつ上下を打ち分け、右ボディストレートを決めたバシャラット。ザハビは右ミドルから左、さらに左右のオーバーハンドを狙う。

近い位置で右オーバーハンドを当てたザハビに対し、バシャラットは足を使いつつダブルレッグも切られる。その際にワンツーをオーバーハンドで繰り出す変則的なザハビの打撃は、やはり厄介だ。バシャラットも右を当てて、ザハビのワキを走り抜けるような動きを見せ、ダブルレッグへ。ノーアームギロチンで応えたザハビ。自ら背中をつけてエスケープしたバシャラットは、左ジャブに右を合わされ、「効いていない」とアピール――も、左の蹴りに右オーバーハンドを合わせれ、軸足がバランスを崩しラウンドも落とした。

最終回、前蹴り、カーフから左ジャブ、スイッチして左ミドルを入れたバシャラット。ザハビも右を返す。飛び込みながら左をかわしたバシャラットだが、左ミドルで腹を抉られる。警戒をし、バックステップやサークリングを見せるが基本は前に出て圧を掛けるバシャラット。その結果、蹴りを入れて右アッパーにつなげる。さらに左ボディフックを入れたバシャラットは、ワンツーから右アッパーを伸ばす。

ザハビも前に出てワンツー、右をカウンターで当てたバシャラットがワンツーのツーを腹に受け、右ミドルを蹴られる。左の蹴りに左を合わせたザハビは、直後に右を被弾。キックでも、ボクシングでもない打撃戦は近い距離でスピニングバックエルボーをバシャラットが狙い、ザハビがバックを取る。腰に乗せての投げを察知し、離れたザハビ。最後まで拳を打ち合った騙し合い、化かし合いは3-0でザハビに凱歌が挙がり、4連勝を達成。バシャラットはキャリア15試合目の初黒星となった。


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45 AB Brave CF MMA MMAPLANET o UAEW UFC UFN UFN238   アザット・マクスン アブドゥルカリーム・アルセルワディ アレックス・ペレス アレッサンドロ・コスタ アレッシャンドリ・パントージャ ウマル・ヌルマゴメドフ エイマン・ザハビ エリク・アンダース キック シャミル・ガジエフ ジェイミー・ピケット ジャイルジーニョ・ホーゼンストライク ジャビッド・バシャラット スティーブ・アーセグ タイソン・ペドロ ダヴィッド・ドヴォルザーク デイヴィソン・フィゲイレド ビクター・ヘンリー ベクザット・アルマカーン ボクシング マット・シュネル ムハマド・モカエフ ルドヴィット・クライン ヴィトー・ペトリーノ 中村倫也 吉野光 平良達郎 風間敏臣 鶴屋怜

【UFN238】計量終了 モカエフがついにタイトル挑戦経験者と。吉野に勝ったオリヴェイラ×ソパイも注目

【写真】歴史の浅い――しかも仕切り直しがあった階級だからこそ、これから動きも大きくなるはずだ(C)MMAPLANET

2日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN238: UFN on ESPN+96「Rozenstruik vs Gaziev」の計量が行なわれ、全選手が滞りなくクリアしている。
Text by Manabu Takashima

メインはヘビー級のジャイルジーニョ・ホーゼンストライク×シャミル・ガジエフという今大会だが、日本のファンからすると気になるのは軽量級、やはりフライ級とバンタム級の戦いだろう。


フライ級では平良達郎がコールアウトしたムハマド・モカエフが、ついにタイトル挑戦経験のあるファイター=アレックス・ペレスと対戦する。2020年11月にデイヴィソン・フィゲイレドの持つ世界フライ級王座に挑戦して敗れたぺレスは、その後の3年4カ月で流れた試合数は「9」、実際にオクタゴンに足を踏み入れたのはたったの1度でアレッシャンドリ・パントージャに91秒でRNCで一本負けを喫している。

いえばこの40カ月でペレスは、僅か3分28秒しか戦っていない。対するモカエフは、この間にNCを含めると9試合を経験してきた。ペレスにケージロスがあるかどうは分からないが、勢いがあるのはモカエフであることは間違いない。ペレスがタイトル戦線に再浮上するためには、キャリア10連勝の新鋭に初黒星を与えることが必須だ。

そんなペレスとの対戦が4度に渡り流れたマット・シュネルと戦うスティーブ・アーセグは、Eternal MMAフライ級王者から昨年6月にスクランブル出場でオクタゴン初陣を戦った。そしてダヴィッド・ドヴォルザークを下し、2戦目でシュネルと戦うことが決まっていたが、シュネルの欠場で試合が不成立に。結果、代役アレッサンドロ・コスタに判定勝ちを収めている。

仮にアーセグがシュネルを下して3連勝とすれば、今後数カ月で平良の対戦相手になることは十分にあるだろう。

平良、そして鶴屋怜目線で眺めるフライ級に対し、中村倫也&風間敏臣視線で俯瞰すべきなのがバンタム級戦線だ。メインカードではウマル・ヌルマゴメドフとベクザット・アルマカーンという16勝0敗×16勝1敗という凄まじい戦績の持ち主同士がぶつかる。とはいえ、アルマカーンは今回がUFC初陣ということもあり、フライ級の同胞アザット・マクスンの例を見るまでもなく16勝1敗という数字は参考記録に留めるべきだろう。

UFCデビュー戦といえば、ヴィニシウス・オリヴェイラと対戦するスウェーデンのベルナルド・ソパイは、今大会に初めて世界最高峰の舞台に上がる。ライオンキングの異名を持つ、アルバニア系スウェーデン人選手はコロナ禍の2020年8月にスロックホルムで無観客ウィークリショーを開いたBRAVE CFに出場し、一躍注目を集めるようになった。

その流れでバーレーンで戦ったことがあるソパイだが、ほぼスウェーデン国内で経験を積み、UFCにたどり着いたレア・ファイターだ。キックボクシングを思わせる近い距離で、右オーバーハンドの強さが目立ったソパイだが、執拗なテイクダウン狙いには手を焼く――BRAVE CF時代はそんなヤングブラッドだった。

あれからほぼ3年が過ぎ、UAEWで吉野光をKOしているオリヴェイラの打撃に対し、どのような幅のある戦いを見せることができるのか。粗いが当たれば倒す、そしてなぜか当たるオリヴェイラのパンチ。その分KOパンチを被弾することも少なくないオリヴェイラとの距離、振りの大きさの対比が楽しみな一戦となる。

オリヴェイラ×ソパイ戦の前に組まれた試合順に、不満を抱いていて然りなのがジャビッド・バシャラットだろう。キャリア14勝0敗1NC、前戦ビクター・ヘンリー戦こそローが急所に入りNCとなったが、オクタゴン3連勝でランカーとの対戦を強く要望してきた。

そのなかでUFCで4勝2敗のザハビとのマッチアップ、グラップリングに特化した相手をジャブと蹴りで突き放し、完全ドミネイトもしくはポイントアウトの遂行していくに違いない。だからこそ、注目すべきはザハビの戦い方だ。実兄である名将フィラスが控えるザハビは、前述したようにグラップリングに特化したという印象を利して、予測不能な打撃を有効な武器としつつある。

バシャラットが持ち味である徹底して落ち着き払ったファイトで、やるべきことを選択すればザハビに勝ち目はない。しかし、少しでも奢りを見せ、ザハビを軽視するような心の隙があれば……そこが命取りになるやもしれない。

■視聴方法(予定)
3月3日(日・日本時間)
午前3時30分~UFC FIGHT PASS
午前2時45分~U-NEXT

■UFN238計量結果

<ヘビー級/5分5R>
ジャイルジーニョ・ホーゼンストライク: 257ポンド(116.57キロ)
シャミル・ガジエフ: 261ポンド(118.38キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ヴィトー・ペトリーノ: 205.5ポンド(93.21キロ)
タイソン・ペドロ: 205.5ポンド(93.21キロ)

<フライ級/5分3R>
アレックス・ペレス: 126ポンド(57.15キロ)
ムハマド・モカエフ: 126ポンド(57.15キロ)

<バンタム級/5分3R>
ウマル・ヌルマゴメドフ: 136ポンド(61.69キロ)
ベクザット・アルマカーン: 136ポンド(61.69キロ)

<フライ級/5分3R>
マット・シュネル: 126ポンド(57.15キロ)
スティーブ・アーセグ: 126ポンド(57.15キロ)

<ミドル級/5分3R>
エリク・アンダース: 185.5ポンド: 186ポンド(84.37キロ)
ジェイミー・ピケット(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
ヴィニシウス・オリヴェイラ: 135.5ポンド(61.46キロ)
ベルナルド・ソパイ: 135.5ポンド(61.46キロ)

<バンタム級/5分3R>
ジャビッド・バシャラット: 136ポンド(61.69キロ)
エイマン・ザハビ: 135.5ポンド(61.46キロ)

<ミドル級/5分3R>
クリスチャン・レロイ・ダンカン: 186ポンド(84.37キロ)
クラウジオ・ヒベイロ: 185.5ポンド(84.14キロ)

<ライト級/5分3R>
ルドヴィット・クライン: 156ポンド(70.76キロ)
AJ・カニンガム: 155.5ポンド(70.53キロ)

<ライト級/5分3R>
ロイック・ラジャポフ: 155.5ポンド(70.53キロ)
アブドゥルカリーム・アルセルワディ: 156ポンド(70.76キロ)

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45 AB IMMAF MMA MMAPLANET o RIZIN UFC UFN UFN238   アブドゥルカリーム・アルセルワディ アレックス・ペレス イスラム・マカチェフ ウマル・ヌルマゴメドフ エイマン・ザハビ エリク・アンダース クリス・ダンカン シャミル・ガジエフ ジェイミー・ピケット ジャイルジーニョ・ホーゼンストライク スティーブ・アーセグ ボクシング マット・シュネル マニュエル・トーレス ムハマド・モカエフ ルドヴィット・クライン

【UFN238】バーレーン代表ダゲスタン人ファイター=シャミル・ガジエフ「8年間ファイトから離れていた」

【写真】キャリア12勝のなかでKO勝ちが8試合、一本勝ちが3試合。8勝が初回フィニッシュというガジエフ。自信に満ち溢れていた(C)MMAPLANET

2日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFN238:UFN on ESPN+96「Rozenstruik vs Gaziev」が開催され、メインでジャイルジーニョ・ホーゼンストライク×シャミル・ガジエフというヘビー級の一戦が組まれている。
Text by Manabu Takashima

今となっては強烈なファイターが揃っていたRIZINヘビー級戦線で1度加わっていたホーゼンストライクは、既にUFCで12戦をこなし7勝5敗という戦績を残している。対してガジエフは昨年12月に初めてオクタゴンで戦ったばかり、UFCキャリア2戦目でヘッドライナーとなった。

そのガジエフ、34歳ながらプロデビューは3年前。この間に12勝を果たしたダゲスタン人ファイター、いやバーレーン代表ファイターに初インタビューを試みた。


──シャミル、週末にはホーゼンストライクとメインイベントで戦います。今の気持ちを教えてください(※取材は2月28日に行われた)。

「試合前はいつだって最高の気分になっている。ホーゼンストレイクのことは、全く意に介していない。自信を持ってやるべきことをやるだけだ」

──オクタゴン2戦目でメインイベンターになることが、想像できていましたか。

「UFCデビュー戦の時にポスターにサインをしていて、コーチに『いつ、俺の顔が大きくポスターに載るんだろう?』って話していたんだ。今回、それが実現した(笑)。これから自分がどうなるのかなんて、本当に誰にも分からない。でもハッピーだよ」

──シャミルはダゲスタン出身ですが、バーレーン国籍で試合に出ていますね。

「2009年に結婚をして、コンバットスポーツのトレーニングや試合に出ることを辞めた。あの頃、ファイトでは生活ができなかったから。結婚して、子供を育てるという責任を持つようになるとファイトを続けることはできなかった。

それから8年間、普通に仕事をして家庭を守ってきた。そして2017年になって、バーレーンでトレーニングキャンプに参加する機会を得ることができたんだ。KHKジムでローカルファイターのトレーンングキャンプをするから、手伝って欲しいと声が掛かった。その時にKHKジムの代表となって、バーレーンに残らないかと誘ってもらった。

自分は4人の子供が既にいたけど、経済的なサポートをするのでキャリアを再構築すべきだと。アマチュアからキャリアをリスタートさせ、バーレーン代表としてIMMAFアジア選手権、欧州オープン選手権、アフリカ・オープン選手権で優勝し、世界選手権はメダルを獲得している。アマMMAでしっかりと経験を詰めたことは、本当に自分のキャリアに役立っている。プロになる前に、とても貴重な経験ができたよ。

UFCと契約するまで10連勝をしたけど、全てはKHKジムとバーレーンのサポートがあったおかげだ。だから、ロシアでなくバーレーンを代表して戦っている。彼らと成し遂げた来たこと、全てに誇りを持っている」

──8年間キャリアをストップていたということは、以前からMMAの経験があったということですか。

「父親がバレーボール・プレイヤーだった影響もあり、学校に通っている時はずっとバレーボールをやっていた。生まれた育った村から、街に出てバレーボールの練習をしていた時にアブドゥルマナップ(ヌルマゴメドフ)に『見込みがある。明日、ジムに来てみないか』と誘われたんだ。

言われるがままに彼のジムに行った。当時はまだMMAではなく、コンバットサンボの指導を受けた。ハビブ・ヌルマゴメドフ、ルスタン・ハビロフ、イスラム・マカチェフ、皆が練習仲間だった。アブドゥルマナップの教え子として第三世代に当たるのかな、彼らとトーレニングをしていたんだ」

──格闘技から離れていた8年間ですが、トレーニングだけでも続けていたということは? それとも全く練習もしていなかったのですか。

「コンバットスポーツのトレーニングはしていない。ただ時々、楽しむためにボクシングのジムに行ったこともある。でも、ホビーだったよ」

──それでいて、いきなりKHKジムでMMAのキャンプに参加できるほど天賦の才に恵まれていたのですね。

「そういう才能があることには、いつも感謝している。ただ、あの8年間も何も家のソファに座ってTVをずっと視ているなんてことはなかった。ビーチで泳ぎ、バレーボール、フットボールをして、ジョギングも欠かしたことはない。格闘技の練習はできなくても、体を動かすことは続けていた。それに自分はもともと身長が高く、体格面でも恵まれいた。それこそ神様からの贈り物だと思っている」

──なるほどぉ、です。では今現在の練習環境はどのようになっているのですか。

「普段は家族と一緒にダゲスタンに住んでいて、練習もしている。プロで戦うようになって以来、試合が決まると2カ月間のキャンプを行って来た。最初の1カ月はダゲスタンの山間部でレスリング中心のキャンプをして、次の1カ月はバーレーンでコーチのエルダル・エルダノフの立てたゲームプランに戻づいて、技術的な対策練習をするんだ。ジムはどちらもKHKジム……KHKダゲスタンとKHKバーレーンだよ」

──対戦相手ホーゼンストライクの印象を教えてください。

「UFCヘビー級で12位にランクされている選手だから、強くないとは言えない。当然のように強い。タフな試合になるだろう。彼は打撃が優れているしね。その一方でグラップリングとレスリングはどうなんだろうね? 打撃は良いけど、どうなるか。試合になれば分かるよ」

──ダゲスタンの選手はレスリングが強いのは、もう知れ渡っています。その一方でシャミルは意外というと失礼ですが、堅実な打撃も実戦で披露してきました。

「ダゲスタン人はレスリングが強いことは世界中が知っている。でも、まだ30パーセントほどしか、自分の力を見せていない(笑)。どの試合でも、新しいシャミル・ガジエフを発見できるはずだ。次の試合も、そうなるから瞬きは厳禁だ。ヘビー級らしい、殴り合いを期待してほしい。とにかく、瞬きをして俺のKOシーンを見逃さないように」

■視聴方法(予定)
3月3日(日・日本時間)
午前3時30分~UFC FIGHT PASS
午前2時45分~U-NEXT

■ UFN238対戦カード

<ヘビー級/5分5R>
ジャイルジーニョ・ホーゼンストライク(スリナム)
シャミル・ガジエフ(バーレーン)

<フライ級/5分3R>
アレックス・ペレス(米国)
ムハマド・モカエフ(英国)

<バンタム級/5分3R>
ウマル・ヌルマゴメドフ(ロシア)
ベクザット・アルマカーン(カザフスタン)

<フライ級/5分3R>
マット・シュネル(米国)
スティーブ・アーセグ(豪州)

<ライト級/5分3R>
マニュエル・トーレス(メキシコ)
クリス・ダンカン(英国)

<ミドル級/5分3R>
エリク・アンダース(米国)
ジェイミー・ピケット(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
ヴィニシウス・オリヴェイラ(ブラジル)
ベルナルド・ソパイ(スウェーデン)

<バンタム級/5分3R>
ジャヴィッド・バシャラット(アフガニスタン)
エイマン・ザハビ(カナダ)

<ミドル級/5分3R>
クリスチャン・レロイ・ダンカン(英国)
クラウジオ・ヒベイロ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
ルドヴィット・クライン(スロバキア)
AJ・カニンガム(米国)

<ライト級/5分3R>
ロイック・ラジャポフ(タジキスタン)
アブドゥルカリーム・アルセルワディ(パレスチナ)

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o UFC エイマン・ザハビ

UFC on ESPN+87:第2試合・アオリ・チロン vs. ジョニー・ムニョス

バンタム級

中国のチロンはUFC契約とともにフライ級に落とすが2連敗。階級をバンタムに戻すとパンチの重さが活きるようになり、UFC未勝利の相手に2連勝。前回はUFC3勝2敗のエイマン・ザハビと対戦し、1Rにパンチでダウンしパウンドアウトされてバンタム級で初黒星を喫した。ストライカーだが、ディフェンスはやや甘い。バックボーンは散打。30歳。

ムニョスもまた、UFC2勝3敗(UFCデビュー戦の1試合のみフェザー級)。そして同じく勝った2試合はUFC未勝利の相手。両親が柔術家で、物心ついたときから柔術を学んでいるグラップラーで、12勝中7つの一本勝ちがある。30歳。

右をヒットさせたムニョス。下がったチロンを追いかけるとタックルへ。ボディロック。膝をついたがケージで立ち上がるチロン。ボディロックを放さずバックに回ったムニョスが後方に倒してバックマウントへ。チョークを狙う。防いでいるチロンだがムニョス残り20秒で腕十字へ。クラッチして耐えるチロン。腕を引き抜くが時間がない。最後にパウンドを一発落としたところでホーン。

1Rムニョス。

2R。出たチロンがパンチからスタンドバックに回るとムニョス引き込んでガードを取る。密着して鉄槌を入れるチロン。ムニョスガードから腕十字へ。クラッチが深いが、なんとか腕を引き抜いたチロン。またガードに戻す。立ったチロン。ブレイク。スタンドでプレスするチロン。ケージ際まで下がったムニョス。右を当てたチロン。また右で飛び込むが、かいくぐってタックルに入った。バックを狙ったムニョスだが、チロン正対して差し返しケージに押し込む。強引にギロチンで引き込もうとするムニョスだが、引き込ませずに押し込みながら殴るチロン。外したところでホーン。

2Rチロン。

3R。打撃でプレスするチロン。組み付いたムニョスだが、入れ替えて差し返したチロンが離れる。左ボディをヒット。さらにパンチが入り、引き込み気味に下になるムニョス。付き合わず立たせたチロン。ムニョスすぐタックル。切られて引き込み。また強引にギロチンを狙ったムニョスだが、スッポ抜けて下に。ガードのムニョスに入っていくチロン。足に絡みついて足関を狙うムニョス。回転して外そうとするチロンだが、背中を向いたところでカーフスライサー。が、入りが浅いか。チロン鉄槌で抵抗。離れた瞬間にまたすぐタックルに入るムニョスだが時間がない。チロン立った。タイムアップ。

最後のカーフスライサーは形には入っていたが、チロンの抵抗する様子を見ると浅く、ニアフィニッシュとは取られないか。

三者29-28でチロン勝利。

チロンが打撃で上回りUFC戦績を3勝3敗の五分に戻す。寝技の強いムニョスに対し、けっこう下からの腕十字などで危ない場面もあったように見えたが、グラウンドを避けずにガードに入っていけるあたり、見た目ほどは危なくはなかったのか。

打撃で打ち負けたムニョス、安易に引き込む悪癖で敗れた。

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MMA MMAPLANET o UFC uFC289 アオリーチーラン エイマン・ザハビ

【UFC289】名将フィラスの実弟エイマン・ザハビ=グラップラーが、アオリーチーランから64秒KO勝ち

<バンタム級/5分3R>
エイマン・ザハビ(カナダ)
Def.1R1分04秒by KO
アオリーチーラン(中国)

名将フィラスの実弟ザハビに対し、ミドル&ローと蹴りで様子を見るアオリーチーラン。今も打撃に課題が残るザハビが、ワンツーからスリーとパンチで前に出る。アオリーチーランはカーフを蹴り、ザハビと距離を取る。と、続く右ローを左手でキャッチしつつニータップの形で右を振るう。

これは空振りになったが、直後の左がアオリーチーランの顔面を捕らえる。後方に倒れたアオリーチーラン。両手を高々と掲げたザハビは、背中を見せて倒れているアオリーチーランにパウンドを落としレフェリーが試合を止めた。


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MMA MMAPLANET o UFC uFC289 アイリーン・アルダナ アオリーチーラン アダム・ヒューギット アマンダ・ヌネス イリャ・トプリア エイマン・ザハビ エリク・アンダース カイル・ネルソン クリス・カーティス ジャスミン・ジュスダヴィチェス スティーブ・アーセグ ダン・イゲ ダヴィッド・ドヴォルザーク ナソーディン・イマボフ ネイト・ランドヴェール マイク・マロット マット・シュネル マテウス・ニコラウ マネル・ケイプ マフクアンドレ・バリユー マリア・オリヴェイラ ミランダ・マーヴェリック

【UFC289】豪州からの新顔アーセグと対戦、ダヴィッド・ドヴォルザーク「欧州でも準備はできる」

【写真】2連敗の経験を糧とできるか(C)MMAPLANET

10日(土・現地時間)、カナダはバンクーバーのロジャース・アリーナで開催されるUFC 289「Nunes vs Aldana」で、ダヴィッド・ドヴォルザークがスティーブ・アーセグと対戦する。

チェコ人ファイターのドヴォルザークはオクラゴン・デビュー以来3連勝を達成するも、その後はマテウス・ニコラウとマネル・ケイプに連敗を喫した。トップ5を伺う位置で足踏みを経験したドヴォルザークだが、「この敗北は成長するために必要だった」と断言した。


――ここ2戦、タフな試合でタフな試合結果となりました。

「確かにハードな時を過ごした。でも、でも試合内容は悪くなかったし多くを学ぶことができた。この2つの敗北は、僕の成長を促した。マテウス・ニコラフとマネル・ケイプ戦の敗北は、長い目で見て僕のキャリアに必要だったんだと思う。そう、僕が成長するために必要だったんだ」

――特に何を学ぶことができ、成長できたのでしょうか。

「一つは忍耐力だ。ニコラウとの試合は、僕にとっては未経験のおかしな試合だった。彼は足を使って動くばかりで、攻めてこなかった。ずっと僕がミスをするのを待っていたんだ。それが我慢できなくて、僕は追いかけ続けた。そして2Rの中盤に、パンチを被弾した。

マネル・ケイプは、僕にフライ級ファイターも力強くあるべきだと教えてくれた。ニコラウとの試合で、予期しない状態になった時に自分が如何に動くのかを考えないといけないことが分かった。マネル・ケイプ戦では、力強く打撃戦を戦う必要があることを知った。マネルは本当に色々なことを教えてくれたよ。

その学んだことをジムに持ち帰って、僕はあらゆる面で成長えきた。ストレングス&コンディショニング・トレーニング、リフティングに力を入れ、以前より速くなった。以来、スパーリングをしていても自分のやるべきことを貫くことができるようになったんだ。もう様子見もラッシュも必要なくなった。自分のペースで戦える」

――今回も試合の準備はベガスでやってきたのですか。

「ノー。ベガスには行ってないんだ。まずチェコで、色々なジムを訪れて練習し、そこからスペインのアリカンテにあるクリメント・ファイトクラブで2週間トレーニングしてきた。イリャ・トプリアが所属しているジムなんだけど、しっかりとサポートしてもらって彼には凄く感謝しているよ」

――ベガスに行かずともスペインで準備ができるということですか。

「そうだね、ヨーロッパにいても準備はできる。今回はもともと、僕より背の高い相手と戦う予定だったから、多くのバンタム級ファイターと練習をしてきた。凄く良い時間を過ごせたよ。彼らと練習していて、とても楽しかった」

――では、ラスベガスでなくてバンクーバーで戦うことでファイトウィークに何か変化はありますか。

「とにかく自然が豊かだ。ダウンタウンはドラッグディーラーやホームレスがたくさんいて米国と変わりない。でも郊外に30キロほど行くと、凄く自然が豊かになる。だから、午前中の練習を終えると僕は山に行って、自然の中を歩くようにしてきたんだ。とても大切な時間になっている。自然に囲まれていると、心の底からリラックスできるからね」

――ところでUFCフライ級は層も厚くなってきてトップ15に入っても、トップ5との間には一枚壁が存在しているように感じられます。そんななかで10位のダヴィッドはデビュー戦のニューカマーと今回戦います。この状況をどのように感じていますか。

「僕には他に選択肢がなかった。もともとマット・シュネルと対戦予定だったけど、ケガで欠場になった。彼に何が起こったのか正確には分かっていないけど、UFCからは日程を変更して戦うかという話があったんだ。でも、そんな考えは僕らにはなかった。ずっと、今週末に試合をするために準備をしてきたからね。

カナダにも早目に着て、そこは自分で費用を捻出している。僕は予定通りの相手でなくても、予定通りの日時に戦わなければいけなかった。結果、UFCからもらった代案は一つだけ。それがスティーブ・アーセグ戦だった。この試合を受けることもリスクではあったよ。でも、僕はファイターだ。試合をするためなら、どんな条件だって従う。今週末に勝つために、過ごしてきた。対戦相手が代わることよりも、試合がなくなる方が怖かったんだ」

――では、急遽戦うことになったアーセグの印象を教えてください。

「5日前に対戦が決まった相手だからね、それまで全く視界に入ってきたことがなかった。(※取材は7日に行われた)。ほんと、どういう選手か話せるほど分かっていないというのが正直なところだよ。レスリングが出来て、危険な打撃の持ち主でもあるようだね。彼にとっても最高のチャンスだろうから、しっかりと集中して戦うよ。どんな動きをするのかも、分かっていないからね」

――まさに試合前から、予期できない状況になっていたわけですね。

「イエス。その通りだよ。試合の1週間前に対戦相手が代わるなんて、誰も予期していなかった。でもUFC3戦目でファンカミロ・ロンデロスと戦った時と、同じ状況だから」

――先ほど忍耐をニコラウ戦で学んだといっていましたが……チェスではないですが、私は将棋など忍耐力の勝負のように感じることがあります。なので忍耐力はプロのチェスプレイヤーだったダヴィッドには、既に備わっていると思っていました。

「確かにチェスでは忍耐力、怠けるということではなくて相手のミスを待つことは経験済みったね。時には引いて、守る必要がある。そう指摘されて、それを思い出したよ」

――ではトップ5の壁の超えるためにの機会を得るために、今回の試合で何を見せないといけないと考えていますか。

「とにかく今回の試合に勝つこと。それはもう疑いようがないことだよね。しっかりと力を見せて勝ち、次はマット・シュネルと戦う。彼は8位で、僕は10位。マット・シュネルは僕が戦ってきた相手のなかで最上位のランカーになる。彼に勝てば、トップ5に近づくことができるだろう。そこからトップ5の誰と戦えるのか、そこは全く分からないけどね(笑)」

■視聴方法(予定)
6月10日(日・日本時間)
午前8時~UFC FIGHT PASS
午前11時~PPV
午前7時半~U-NEXT

■対戦カード

<UFC世界女子バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者] アマンダ・ヌネス(ブラジル)
[挑戦者] アイリーン・アルダナ(メキシコ)

<ライト級/5分3R>
シャーウス・オリヴィエラ(ブラジル)
べニール・ダリューシュ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
マイク・マロット(カナダ)
アダム・ヒューギット(米国)

<フェザー級/5分5R>
ダン・イゲ(米国)
ネイト・ランドヴェール(米国)

<ミドル級/5分3R>
エリク・アンダース(米国)
マフクアンドレ・バリユー(カナダ)

<ミドル級/5分3R>
ナソーディン・イマボフ(フランス)
クリス・カーティス(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ジャスミン・ジュスダヴィチェス(カナダ)
ミランダ・マーヴェリック(米国)

<バンタム級/5分3R>
エイマン・ザハビ(カナダ)
アオリーチーラン(中国)

<フェザー級/5分3R>
ブレーク・ビルダー(米国)
カイル・ネルソン(カナダ)

<フライ級/5分3R>
ダヴィッド・ドヴォルザーク(チェコ)
スティーブ・アーセグ(豪州)

<女子ストロー級/5分3R>
ディアナ・ベルビシャ(ルーマニア)
マリア・オリヴェイラ(ブラジル)

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MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN39 エイマン・ザハビ リッキー・トゥルシオス

【UFC ESPN39】TUF29ウィナーの力を再確認。非UFCレベルの試合はザハビに凱歌

<バンタム級/5分3R>
エイマン・ザハビ(カナダ)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
リッキー・トゥルシオス(米国)

声を出して踏み込みを2度見せた──TUF29ウィナーのトゥルシオスが、何やら声を挙げながら蹴りを見せる。サウスポーから右構え、再びサウスポーに戻すなど小刻みに構えを変えるトゥルシオス。奇声を挙げ、蹴りを繰り出すが、ザハビは距離を取って待つ。オーバーハンドで距離を詰めるザハビは、直ぐに下がって左ミドル、左ローを繰り出す。

声を出しておかしな動きを見せていたトゥルシオスがダブルレッグへ、切ったザハビは離れ際にフックを入れる。ザハビのステップインにワンツーを入れたトゥルシオスは、カモンと声を出して音を立てて踏み込む。トゥルシオスの近距離でのテイクダウン狙いを切ったザハビだが、基本は待ちを続ける。トゥルシオスのおかしな声が目立つ試合は、両者が腰を引いたような構えの打撃のお見合いで初回が終わった。

2R、左ハイから左を振るい、すぐに距離を取り直したトゥルシオス。ザハビが距離を詰めて左ミドルを蹴る。カーフも蹴ったザハビは前に出て右ミドルを蹴る。左ハーフも決めたザハビが精度でトゥルシオスを上回る。

後ろ回し蹴り、左ハイ。遠い距離からの蹴りを続けるトゥルシオスが、右フックへ。ザハビがローを蹴り、左を返す。左ボディから左ハイを繰り出したザハビが、左ロングフックを届かせる。そして左カーフを蹴り、トゥルシオスの前進には左を蹴りを上下に打ち分ける。粗いが、積極的になったトゥルシオス──だが、攻撃は当たらない。ガードで顔を守り、肩も上がり背中が曲がった姿勢では、勢いのある打撃は出せないかと思われるトゥルシオス。ダブルレッグを切られ、ジャブから右ハイを狙う。近い距離での連打戦が狙いなのか、それでも左フックを受けそうになったトゥルシオスだった。

最終回、気が付けば声を挙げなくなっているトゥルシオスがワンツーで前に出る。ザハビは右ハーフ、そして左ローから右オーバーハンドを伸ばす。ジャブを当てたザハビに対し、トゥルシオスが前に出るがローを蹴られ、組みも中途半端だ。TUF29当時から、そのレベルの低さが指摘されていたが、11カ月のインターバルを置いても──やはりトゥルシオスはUFCレベルとは思えない動きを続け、ザハビもその相手に積極に攻めることはなく、確実にローやカーフで削る戦いを実行していく。

試合は最後の1分を切り、さらに30秒になるが、特に覚悟を決めた攻撃はない。ザハビはジャブをカウンターで当てトゥルシオスの後ろ回し蹴りは空振りに終わり──タイムアップに。

勝ったザハビもオクタゴンでは、ヒエラルキーの一番下にある選手だと思われるが、トゥルシオスに関しては、彼より強い日本人バンタム級ファイターは相当数いると指摘したくなる内容だった。


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Report UFC UFN ESPN+43 UFN185 エイマン・ザハビ ブログ

【UFN185】知将フィラスの実弟エイマン・ザハビ、右オーバーハンドでロドリゲスをKO。4年振りの勝利

<バンタム級/5分3R>
エイマン・ザハビ(カナダ)
Def.1R3分05秒by KO
ダラコ・ロドリゲス(米国)

間合いを図る両者、ロドリゲスは左リードフックを繰り出す。右ストレートからロー、ザハビの前進にクロスを見せたロドリゲスはクリンチからヒザ&エルボーを受ける。離れたザハビはスイッチを織り交ぜる。右カーフ、右アッパーで前に出るロドリゲスに対し、ザハビの右オーバーハンドや左リードジャブを放つ。そこにカウンターを入れようとしたロドリゲスが右カーフ、緊張感のある打撃戦が続く。

残り半分を超え、ロドリゲスがジャブから前へという動きを見せる。と、ザハビはタイミングを計っていたが、ジャブから右オーバーハンドで打ち込む。この一発で、腰から崩れたロドリゲス──知将フィラスの実弟が1年9カ月振りの試合で、4年振りの勝利を挙げた。


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