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45 MMA MMAPLANET o UFN UFN236 キック ダリウス・フラワーズ マイケル・ジョンソン

【UFN236】ボディストレートからテイクダウン。ジョンソンがフラワーズをフルマークで下す

<ライト級/5分3R>
マイケル・ジョンソン(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27.
ダリウス・フラワーズ(米国)

半身で構わるフラワーズがサイドキックを繰り出す。サウスポーのジョンソンは右ジャブをボディに伸ばし、続くローがフラワーズの下腹部を捉えた。フラワーズのシングルレッグをスプロールしたジョンソンは、サイドキックを捌きつつ右ボディストレートを突き刺していく。フラワーズは大きな右を空振り。ジョンソンがワンツーを繰り出す。

左ボディストレートから左ヒザを抱えたジョンソンだが、これはフラワーズが足を抜いた。関節蹴りで距離を取るフラワーズに対し、ジョンソンが左ストレートを伸ばすと、フラワーズも右のカウンターを合わせる。ジョンソンがワンツーを見せるとのけ反ってかわすフラワーズ。残り10秒、ジョンソンがニータップで飛び込み、背中を着けさせて初回を終えた。

2r、ジョンソンがサークリングしながら、ボディに左右ストレートを伸ばす。右ジャブから左ボディストレートへ。ジョンソンはフラワーズの左ジャブの打ち終わりを狙う。フラワーズの右をもらったジョンソンは、左ヒザを触り抱えに行くも、右アッパーを受けてしまう。ジョンソンが頭を下げると右アッパーを連打したフラワーズだったが、プレスをかけられると下がって組みついた。しかしジョンソンがフラワーズをケージに押し込んでいく。

ここでローブローがあったか、レフェリーが両者を分けてジョンソンに注意を与えた。再開後、ジョンソンがシングルレッグでグラウンドに持ち込む。前腕を押し付けられると、フラワーズがあからさまに嫌がる表情を見せる。立ち上がってケージ中央に戻ったフラワーズだったが、再び同じ形でテイクダウンを奪われた。ジョンソンはケージ際でノースサウスへ移行し、絞め上げながらラウンド終了のホーンを聴いた。

最終回、フラワーズがガードを固めてケージ中央へ。プレスをかけてくるジョンソンに右を浴びせる。頭を下げたジョンソンに右カウンターを狙ったが、反対にジョンソンの右を浴びてフラワーズがダウンした。ハーフガードのフラワーズの左腕を抑え、左腕を枕にして押さえ込むジョンソン。ヒップスローを防がれたフラワーズはケージ中央まで下がるも、その動きに合わせてジョンソンがパスしてサイドへ。

ガードに戻したフラワーズが下から三角絞めを仕掛け、腕を伸ばしにいったが、ジョンソンが防いだ。ジョンソンを蹴り離して立ち上がるフラワーズ。ジョンソンはシングルレッグで背中を着かせると、フラワーズも下から十字を狙うが極めることはできなかった。

判定は文句なくフルマークでジョンソンの勝利に。


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MMA o UFC マイケル・ジョンソン

UFC on ESPN+84:第9試合・ブノワ・サン・デニ vs. ティアゴ・モイゼス

ライト級。

地元フランスのデニ。UFCデビュー戦こそウェルター級でエリゼウ・ザレスキに打撃でボコボコにされKO寸前まで追い込まれて判定負けしたが、ライト級に落とした次戦からは3連勝中。前戦は優秀なボンフィム弟の兄ガブリエル相手にバックに回ってのチョークで一本勝ち。11勝中2KO・9一本勝ちの全フィニッシュ。バックボーンは柔道。MMAプロデビュー前にはフランス特殊部隊に所属していたことがある。27歳。

6勝4敗の中堅モイゼス。6勝のうち半分が一本勝ちのグラップラーで、現在2試合連続チョークで一本勝ち中。マイケル・ジョンソンには引き込んでのストレートフットロックでタップを奪っている。一時ランキングに入っていたこともあるが、ランク外の相手への勝利でのランクインで、ランカー相手には勝てていない中堅ファイター。28歳。

デニがランキングに入れるかどうかが問われる試合。

サン・デニがローで攻めるが、ミドルの打ち合いでサン・デニの蹴りがローブローに。再開。ローの蹴り合い。モイゼスハイ。が、またローブロー。再開。間合いを詰めたサン・デニ。パンチの連打。下がって距離を取るモイゼスにミドル。左を入れたサン・デニ。ケージまで下がったモイゼスにタックル。スタンドバックに。膝。離れたモイゼス。サン・デニが左をヒット。ケージに詰めてパンチ連打を入れるサン・デニだが、頭の位置が動いておらずモイゼスの右を被弾。しかしタックルへ。スタンドバックっからテイクダウン。パウンド。モイゼス前転して足関を狙うが。立って足を抜こうとするサン・デニ。放したモイゼス。すかさず上になり押さえ込むサン・デニ。インサイドからパウンド。モイゼスクローズドガード。パウンド。肘。モイゼスカットしている。モイゼス前転して膝十字!けっこう深い!しかし足を引き抜いて立ったサン・デニ。肘で出る。ケージに詰めて肘。しかしまたヘッドムーブがなくモイゼスの右もヒット。ホーン。

1Rサン・デニ。

2R。左を打ち込むサン・デニ。ヒットしモイゼス後退。ケージまで下がったところでタックル。ダブルレッグからスタンドバックに。ボディに膝を入れるサン・デニ。モイゼス膝を着いて亀に。パウンドを打たれ立った。スタンドバックから肘を入れて離れたサン・デニ。観客の大声援をバックに打撃を打ち込んでいくサン・デニ。モイゼスもミドルを返す。モイゼスタックル。タイミング良く入りテイクダウン。サン・デニフックガード。スイープで浮かせて立った。ケージを背負うモイゼスに肘。モイゼスも肘を打ち返すが、サン・デニタックルに入るとテイクダウン。亀のモイゼスからハーフバック。サン・デニパウンド。亀で耐えているだけのモイゼス。パウンド連打。モイゼス耐えるだけになってきた。レフェリーが動かないと止めるぞと宣告するが、打たれるままとなりレフェリーストップ!

ランキング目前のモイゼスに完勝。これでランキング入りか、次はランカーとの対戦だろう。ただ、近距離での足を止めての打ち合いは、頭の位置が変わらないので相手のパンチを貰いそうで怖い(実際、モイゼスのいいパンチを何度かもらっていた)。

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MMA o UFC アルマン・ツァルキャン マイケル・ジョンソン

UFC on ESPN+82:第7試合・マルク・ディアケイジー vs. ヨエル・アルバレス

ライト級。

今後生まれイギリス国籍のディアケイジー。無敗でUFCと契約し、UFCデビューから3連勝した時は将来を期待されたが、その後は3連敗→2連勝→2連敗→2連勝→負けと勝ち負けを繰り返し、ここまで7勝6敗と、中堅クラスに落ち着いている。MMAを始める前はサッカーをしており、そちらでも将来を期待されるほど、高い身体能力を持つ。前戦はかつてのトップランカーのマイケル・ジョンソン相手に2R・3Rに打撃を打ち込まれ判定負けし、連勝が2でストップした。30歳。

アルバレスはスペイン国籍UFCファイターの第一人者。UFCデビュー戦でダミア・イスマグロフに判定で敗れた後、4連続フィニッシュ勝利(ただし、最後の2試合は連続で計量失敗)。昨年2月に当時ランキング13位のアルマン・ツァルキャンとの対戦が組まれたが、テイクダウンされパウンド・肘をもらう展開で、2RにTKO負け。身長191cmの長身で、キャリア19勝すべてがフィニッシュしての勝利。うち16が一本勝ちで、ほぼ絞め技での勝利となっている。30歳。

 

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o UFC キック マイケル・ジョンソン 西川大和

UFC284:第5試合・ジェイミー・ムラーキー vs. フランシスコ・プラド

ライト級。

地元のムラーキーはUFC3勝3敗。メインに出場するヴォルカノフスキーとは、お互いローカル時代に対戦経験がある(1RKO負け)。ヴォルカノフスキーと同じく、バックボーンはラグビー。15勝中10KOで、柔術も黒帯を所持。前戦は元トップランカーだが最近落ち込み気味のマイケル・ジョンソン相手に1Rにダウンを奪われたが取り返し、終盤盛り返されたがスプリット判定勝ち。

アルゼンチンのプラドはUFCデビュー戦。ナスラット・ハクパラストの代役として契約が決まった。まだ20歳で11戦全勝全フィニッシュ(5KO・6一本勝ち)の未知数の実力者で、アルゼンチン版西川大和のようなファイター。地元アルゼンチンのサムライ・ファイト・ハウスでライト級王者となっている。相手の戦績は悪くないものの、主にアルゼンチン国内の選手ばかりで、UFCレベルで戦えるかは未知数。バックボーンはテコンドー。

打撃で出るプラド。ワンツーを入れた。バックスピンキック。ムラーキータックル。テイクダウン。ハーフ。下からキムラを狙うプラドだがムラーキーがパウンド。放したプラド。ガードに。ムラーキーインサイドから肘。パウンド。ガードから三角・十字を狙っているプラドだが、ムラーキー足をサバいてパスに。パスされた瞬間に立ったプラドだがスタンドバックを取られている。またテイクダウンしたムラーキー。ハーフ。肘。プラドまた下からキムラを狙うが防いでいるムラーキー。ホーン。

1Rムラーキー。

2R。打撃戦でムラーキーのアッパーがヒット。さらにジャブ。プラドの蹴りはかわされる展開が続く。プラドタックルに。シングルレッグ。が、切って離れるムラーキー。ワンツー。右ボディ。打撃戦でムラーキーがリードしている。ジャンピング前蹴り。プラドちょっと何も出来ない。スタンドで下がり気味。またボディを入れるムラーキー。ホーン。

2Rムラーキー。

3Rもスタンドでムラーキーが打撃を当てていく展開。プラドも手を出すがヒットしていない。シングルレッグに。しかし片足でこらえて切ったムラーキー。ワンツーを出したプラドだがその後が続かない。ムラーキーのジャブをかわして左を当てたプラド。ムラーキーダブルレッグで飛び込んでテイクダウン。サイド。また下からキムラ。そのままスイープして上に。なおもキムラを極めに行くが、ムラーキー外して立った。スタンド。プラドがパンチで出るがタイムアップ。

三者ともフルマークでムラーキー勝利。

20歳のプラド、キャリア全勝全フィニッシュだったが、UFCの洗礼を浴びる。最後のキムラだけがチャンスだった。初戦を見ただけだが、早々にレベルアップしていかないと厳しいか。

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MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN42   アマンダ・ヒーバス アンジェラ・ヒル エミリー・ダコーテ エリク・アンダース カイル・ダウカウス クレイ・グイダ ケヴィン・ホランド シンシア・カルヴィーロ ジャック・ヘルマンソン ジョナサン・ピアース スティーブン・トンプソン タイ・ツイバサ ダレン・エルキンス ナタン・レヴィ ニコ・プライス ハファエル・ドスアンジョス パンクラス フィリップ・ロウ ブライアン・バルベレナ ヘナロ・ヴァルデス マイケル・ジョンソン マット・シュネル マテウス・ニコラウ ラファエル・フィジエフ

【UFC ESPN42】バルベレナと対戦、ハファエル・ドスアンジョス「ウェルター級は体を虐めることがない」

【写真】相当に渋さが増してきたドスアンジョス。2008年6月にパンクラスに来日。その5カ月から、14年に渡りオクタゴンで戦い続けてきた (C)MMAPLANET

3日(土・現地時間)、フロリダ州オーランドのアムウェイ・センターで開催されるUFC on ESPN42「Thompson vs Holland」で、ハファエル・ドスアンジョスがブライアン・バルベレナと対戦する。

元UFC世界ライト級王者のドスアンジョスは、近年ではライト級とウェルター級を行き来してキャリアを重ねてきた。黒星が続くこともあった38歳のベテランが、再度ウェルター級で戦う。ドスアンジョスはライト級とウェルター級の両階級で世界のトップと戦い続けてきたキャリアの終盤を迎え、試合までのプロセスをエンジョイすることの大切さを話してくれた。


――バルベレナ戦まで4日、今の調子はどうでしょうか。

「ウェルター級で再び戦うことになって、凄く良い感じだよ。ライト級で戦っていた時のように減量で体を虐めることがないからね。素晴らしいコーチ、最高の練習仲間と一緒にキャンプでやるべきことを完遂できた。やはり減量は体を痛めつける。そこまで体重を落とす必要がないから、ウェルター級だとキャンプの時の体調も良いままだし」

――ダイエット・コンペティションかと思うほど、試合前に体を虐めぬいている選手がいることは絶対ですね。

「そうなんだ。それでは戦うこと以外にストレスを感じてしまう。結果、キャンプをエンジョイできない。僕のように長く戦っていると、試合までの日々を楽しく過ごせるかどうかは凄く大きな意味を持つようになってくる。2つの階級で世界のトップと戦い続けてきたから、僕は自分が何をすべきか分かっている。

前回はライト級で戦って負けてしまった(※7月にラファエル・フィジエフに5RKO負け)けど、何がベストか。それはウェルター級で戦い、試合までのプロセスを楽しむこと。それが今の僕には必要なことで。そうやって過ごした今回のキャンプ自体がハッピーで、家族もフロリダにやってきた。もう、あとは戦うだけだよ」

――ウェルター級で戦うと、対戦相手がより大きいということはないですか。

「確かにウェルター級で戦うと、普通は対戦相手が少し大きい。でも大した問題じゃない。 僕は自分のサイズを知っている。それでも十分に力強く戦うことができるし、キャンプ中も体が一切ストレスを感じていないからフレッシュなんだ」

――かつてはKINGS MMAに所属していたように米国で練習していれば、飛行機での長旅もなく開催地に行けることが多いです。それでもハファエルは1年前からブラジルに戻り、今ではノヴァウニオンで練習をしています。

「米国には10年も住んでいた。去年、ケガをして手術をブラジルで行った時に戻ろうと決めたんだ。練習に関しては何も問題ないし、家族も自分のファミリーと近い距離での生活ができる。だから家族の皆も、この決断を喜んでいたよ。練習も家族との生活も最高だよ」

――そんななか対戦するバルベレナの印象を教えてください。

「パンチが重いタフファイター、喧嘩屋だね。でも、自信はあるよ。MMAを戦うということにおいて、打撃と組み、寝技をよりミックスできているのは僕の方だからね。46戦目、ファンに喜んでもらえる試合をしたい。自分がどれだけできるかを示したうえで、ファンに楽しんでもらいたいと思っているよ」

――38歳、UFCでライト級世界王者にもなったハファエルが、ここまで戦うことにモチベーションをキープできるのはなぜでしょうか。

「今も高いレベルで競いあっているかだよ。僕より試合数の多い選手はいるけど、試合の数よりも誰と戦ってきたのかが重要なんだ。ライト級時代、ベルトを巻く位置でファンに良い試合を期待され、応えることができた。ウェルター級に階級を上げても、同じように世界のトップと戦ってきた。そして、ファンの期待に応えることができたと思っている。UFCでずっとトップ選手と戦い続けることができたからこそ、これからも皆に良い試合を見てもらいたいと思っている」

――SUGでドラルド・セラーニと対戦したように、グラップリング戦にも出場したこともあります。

「あれはちょうど試合がない時期に、5分間のグラップリングとしては高額のオファーだったから出たんだ(笑)。ケガもなかったし、戦える状態にあった。なら断る理由はないからね」

――柔術黒帯のハファエルの格闘技への愛が、そうさせたのかと思っていました(笑)。

「いやあくまでもビジネス。良いビジネスだから、カウボーイと試合をしたんだよ(笑)」

――なるほど(笑)。ズバリ言っていただきスッキリしました。そして、今日は試合前の忙しい時にインタビューを受けてもらってありがとうございました。

「こちらこそ、アリガトゴサイマシタ。土曜日は日本のファンに喜んでもらえる試合をする。そしてまた日本に行きたい。今後は家族と一緒にね」

■視聴方法(予定)
12月4日(日・日本時間)
午前9時00分~UFC FIGHT PASS

■対戦カード

<ウェルター級/5分5R>
スティーブン・トンプソン(米国)
ケヴィン・ホランド(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ハファエル・ドスアンジョス(ブラジル)
ブライアン・バルベレナ(米国)

<フライ級/5分3R>
マテウス・ニコラウ(ブラジル)
マット・シュネル(米国)

<ヘビー級/5分3R>
タイ・ツイバサ(豪州)
セルゲイ・パブロヴィッチ(ロシア)

<ミドル級/5分3R>
ジャック・ヘルマンソン(スウェーデン)
ロマン・デリツ(ジョージア)

<ミドル級/5分3R>
エリク・アンダース(米国)
カイル・ダウカウス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ニコ・プライス(米国)
フィリップ・ロウ(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
アンジェラ・ヒル(米国)
エミリー・ダコーテ(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ニナ・ヌネス(米国)
シンシア・カルヴィーロ(米国)

<ライト級/5分3R>
クレイ・グイダ(米国)
スコット・ホルツマン(米国)

<ライト級/5分3R>
マイケル・ジョンソン(米国)
マーク・ディアキーシー(英国)

<フェザー級/5分3R>
ダレン・エルキンス(米国)
ジョナサン・ピアース(米国)

<女子フライ級/5分3R>
トレイシー・コーテズ(米国)
アマンダ・ヒーバス(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
ナタン・レヴィ(イスラエル)
ヘナロ・ヴァルデス(英国)

<フェザー級/5分3R>
フランシス・マーシャル(米国)
マルセロ・ロホ(アルゼンチン)

<女子ストロー級/5分3R>
ジャスミン・ハウレギ(メキシコ)
イステラ・ヌネス(ブラジル)

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Brave CF MMA MMAPLANET o Shooto UFC UFC ESPN42   アマンダ・ヒーバス アンジェラ・ヒル エミリー・ダコーテ エリク・アンダース カイル・ダウカウス クレイ・グイダ ケヴィン・ホランド シンシア・カルヴィーロ ジャック・ヘルマンソン ジョナサン・ピアース スティーブン・トンプソン タイ・ツイバサ ダレン・エルキンス デミアン・マイア ナタン・レヴィ ニコ・プライス ハファエル・ドスアンジョス フィリップ・ロウ ブライアン・バルベレナ ヘナロ・ヴァルデス ボクシング マイケル・ジョンソン マット・シュネル マテウス・ニコラウ レオナルド・サントス レオ・サントス

【UFC ESPN42】ノヴァの注目株、マテウス・ニコラウ「ジャパニーズネクタイを教えてくれたのは……」

【写真】Shooto BRからTUF BR→UFC、3勝1敗でフリーとなりBRAVE CF経由でUFCと再契約。その後は3連勝中のニコラウに初インタビューを試みた (C)MMAPLANET

3日(土・現地時間)、フロリダ州オーランドのアムウェイ・センターでUFC on ESPN42「Thompson vs Holland」が開催される。

スティーブン・トンプソン✖ケヴィン・ホランドがヘッドライナーの同大会のメインカードに、フライ級のマテウス・ニコラウ✖マット・シュネル戦が組まれている。名門ノヴァウニオン所属のニコラウは、オクタゴンで通算6勝1敗という戦績を残している。

そんなニコラウは日本的にはワールド──国際的にはジャパニーズネクタイを技のレパートリーに加えている。なぜジャパニーズネクタイなのか。その答えにノヴァウニオンの強さが表れていた。


――今週末、マット・シュネルと対戦します。今の調子はいかがですか。

「バッチリだよ。ファイトキャンプも先週末に終えて、フロリダにやってきた。僕らの言葉でいえばシャベ・ジ・オーロ(chave de ouro)、英語だとゴールデン・キー……黄金の鍵で、ドアを開けることができる──まぁ絶好調だってことだよ(笑)」

──今回の試合の準備は、どこで行ってきたのですか。

「基本的にリオデジャネイロのノヴァウニオンでキャンプを行い、時々サンパウロに行ってアレックス・カルドゥーゾとボクシングの練習をしてきた」

──ジャクソン・ウィンクMMAの所属だった時期があったかと思うのですが、もう米国では練習していないのですか。

「この試合は100パーセント、ブラジルだけで準備してきた。ジャクソン・ウィンクには2016年かな1年ほど練習していた時期がある。それからサンパウロのデミアン・マイアの下で1年トレーニングして、5年前にノヴァウニオンに戻ってきたんだ。僕はもともと18歳の時からノヴァウニオンで練習してきたんだよ」

──ブラジル人ファイターも米国のジムで練習をすることが多いですが、マテウスはなぜ1年で米国から戻ったのでしょうか。

「米国のジムでトレーニングをするのはビジネスとして、試合の機会を手にしやすくなるからだよ。UFCは米国の会社で、イベントのほとんどが米国で開催されている。だからブラジルにいるよりも、チャンスは多い。

でも、僕はUFCと契約しているから自分にとってベストの場所で練習する。それがブラジルであり、またノヴァウニオンに戻った理由だよ」

──ノヴァウニオンで練習をしていれば、北米で練習をする必要もないと。

「練習設備と練習仲間、どちらも強くなるためには欠かせない。でも、どちらが重要かといえば僕はトレーナー、コーチ、練習パートナーの方が設備より大切だ。デデ(アンドレ・ペデネイラス)は米国に負けない規模で、最高のトレーニングセンターを建てている。設備も整っている。それでいてノヴァウニオンは、どこにも負けないトレーニングパートナーがいてくれる。特に軽量級はスバ抜けているよ。どんなスタイルの相手と戦うことになっても、ノヴァウニオンのなかで特定の選手を選んで対策練習ができるからね」

──技術的な質問を1つさせてください。マテウスは過去に2度、ジャパニーズネクタイで一本勝ちをしています。MMAの決まり手として、ハーフガードで相手を固定するのでなく、スプロールするようにダースチョークを仕掛ける選手が圧倒的と多いと思うのですが、マテウスはなぜジャパニーズネクタイを選択しているのでしょうか。

「僕のリーチはそれほど長くないというのが、理由の1つだよ。ダースよりジャパニーズネクタイの方がセットしやすいんだ。もちろん対戦相手の反応を見て、ダースチョークにに移行することもある。ハーフガードに対して、どういう風に動いて来るのか。それ次第だね。ジャパニーズネクタイはレオナルド・サントスから習ったんだ。さっきトレーニングパートナーの方が設備より大切だと言ったのは、そういうことなんだよ。

あの時、僕は練習は休みでノヴァウニオンで他の選手の練習を見学していたんだ。そうしたらレオ・サントスが、ジャパニーズネクタイを教え始めた。彼は僕に合っているからジャパニーズネクタイを教えてくれたわけではなくて、他の選手に指導しているのを僕がたまたま見て、次のトレーニングセッションからトライするようになった。あの技術を知っている練習仲間がいて、それを他のパートナーに教えていたから僕はジャパニーズネクタイをフィニッシュホールドに加えることができたんだ」

──なるほどぉ。ではマット・シュネル戦、どのような戦いをしたいと思っていますか。

「全ての領域で、自分の力を発揮して勝利を掴む。どんな状態でも相手がミスをしたら、そこをつく。マット・シュネルがスタンドでミスをすれば、そこにつけこむ。グラウンドでミスをすれば、寝技でつけこむ。そしてファンの皆には、僕が世界のトップ……もっともっと高く飛ぶことができることを示したい」

──では最後に日本のファンに一言お願いします。

「ノヴァウニオンの選手たちは、日本のMMAの歴史の一部になっている。デデ、ヴィトー・シャオリン、レオナルド・サントス、マルロン・サンドロ、ドゥドゥ・ダンタス、ジョズエ・フォーミガ、皆、日本で戦ってきた。 

日本の素晴らしいファンの前で戦うことは、僕にとって夢の1つなんだ。日本の豊かな文化に触れたい。ノヴァウニオンのレガシーを継承し、ノヴァウニオンの皆のように日本のMMAの歴史の一部に僕もなりたいと思っている」

■視聴方法(予定)
12月4日(日・日本時間)
午前9時00分~UFC FIGHT PASS

■ UFC ESPN42対戦カード

<ウェルター級/5分5R>
スティーブン・トンプソン(米国)
ケヴィン・ホランド(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ハファエル・ドスアンジョス(ブラジル)
ブライアン・バルベレナ(米国)

<フライ級/5分3R>
マテウス・ニコラウ(ブラジル)
マット・シュネル(米国)

<ヘビー級/5分3R>
タイ・ツイバサ(豪州)
セルゲイ・パブロヴィッチ(ロシア)

<ミドル級/5分3R>
ジャック・ヘルマンソン(スウェーデン)
ロマン・デリツ(ジョージア)

<ミドル級/5分3R>
エリク・アンダース(米国)
カイル・ダウカウス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ニコ・プライス(米国)
フィリップ・ロウ(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
アンジェラ・ヒル(米国)
エミリー・ダコーテ(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ニナ・ヌネス(米国)
シンシア・カルヴィーロ(米国)

<ライト級/5分3R>
クレイ・グイダ(米国)
スコット・ホルツマン(米国)

<ライト級/5分3R>
マイケル・ジョンソン(米国)
マーク・ディアキーシー(英国)

<フェザー級/5分3R>
ダレン・エルキンス(米国)
ジョナサン・ピアース(米国)

<女子フライ級/5分3R>
トレイシー・コーテズ(米国)
アマンダ・ヒーバス(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
ナタン・レヴィ(イスラエル)
ヘナロ・ヴァルデス(英国)

<フェザー級/5分3R>
フランシス・マーシャル(米国)
マルセロ・ロホ(アルゼンチン)

<女子ストロー級/5分3R>
ジャスミン・ハウレギ(メキシコ)
イステラ・ヌネス(ブラジル)

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MMA o UFC   ジェイミー・マラーキー マイケル・ジョンソン

12.3『UFC Fight Night』でマイケル・ジョンソンとマーク・ディアケイシーが対戦


 UFCが12月3日に開催するFight Nightシリーズの大会でマイケル・ジョンソン vs. マーク・ディアケイシーのライト級マッチが行われることをMMAJunkieが確認したとのこと。

 ジョンソンは7月の『UFC on ESPN 39: dos Anjos vs. Fiziev』でジェイミー・マラーキーに判定負けして以来の試合で最近6試合の戦績は1勝5敗。

 ディアケイシーは7月の『UFC Fight Night 208: Blaydes vs. Aspinall』でダミア・ハゾヴィッチに判定勝ちして以来の試合で2連勝中。続きを読む・・・
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Bu et Sports de combat MMA MMAPLANET o UFC キック ジェイミー・マラーキー ブログ マイケル・ジョンソン 剛毅會 岩﨑達也 武術空手

【Bu et Sports de combat】武術的な観点で見るMMA。マラーキー✖ジョンソン「呼吸に合った戦い」

【写真】マラーキーは前に出て、ハイを蹴っていったが…… (C)Zuffa/UFC

MMAと武術は同列ではない。ただし、武術の4大要素である『観えている』状態、『先を取れている』状態、『間を制している』状態、『入れた状態』はMMAで往々にして見られる。

武術の原理原則、再現性がそれを可能にするが、武術の修練を積む選手が試合に出て武術を意識して勝てるものではないというのが、武術空手・剛毅會の岩﨑達也宗師の考えだ。距離とタイミングを一対とする武術。対してMMAは距離とタイミングを別モノとして捉えるスポーツだ。ここでは質量といった武術の観点でMMAマッチを岩﨑師範とともに見てみたい。

武術的観点に立って見たジェイミー・マラーキー✖マイケル・ジョンソン戦とは?!


──ジェイミー・マラーキー✖マイケル・ジョンソンの1戦、サウスポーで相手の中心を取るのに長けたジョンソンに対し、ヘッドスリップやウェービングを多用していました。

「まずサウスポーのマイケル・ジョンソンが左に回っている点に注目したいです。この回り方をすると、逆だと怒られることが多いですよね。サウスポーの選手が、オーソの選手を相手にすると右に回って……左を当てるために外を取る。

その方が当たりやすいからもしれないです。ただし、相手の構えを念頭に置いている時点で、武術的には相手の間になってしまいます。相手を軸にした戦い方ですね。そして、どの状況でも右回りが得策なのかなどは考えが及ばず、そういう思考になることがあるのではないかと思います。

外を取る……結果、何を取っているのかということです。その場所を取ることが大切なのか。右ストレートをかわして、左を当てたい。そのために右に避けても、それは相手の右ストレートの間です。だから右に回るのか、左に回るのかではなくて相手のエネルギーが高い状態では、どちらに動いても危ないです。

私が素手、相手が石ころを掴んでいたら──右に回ろうが、左に回ろうが危ない。だから攻撃されないために動くというのであれば、右でも左でもなく、相手の質量が下がる状態にしなければいけないということです。それは相手が石ロコを持つなら、こっちはそれ以上の石ころを持つ状態にするのです」

──それが武術だと。そして、武術と関係ないであろうジョンソンは左に回っていたということですね。

「ワンツーからスリーまで、ダメだと言われる方に回って当てています。相手が来るのに、その場で養成した力をぶつけていますね。その攻撃でダウンも取りました。一方で、マラーキーの方がリーチがあるのに、近づけないと攻撃できていなかったです」

──それでもジョンソンが打撃戦で圧されてしまったのは?

「ジョンソンは防御がボクシング対応でした。あの構えではパンチを防げても、蹴りが入ります。ハイキックを食らって危ない場面があっても、ハイキック対応の防御でなくパンチに反応し続けていました。あの戦い方では少し以前、ボクシングとレスリングが合体したMMAの時代なら勝ち続けることができたかもしれない。

ただし、MMAは今では蹴りが増えています。そこに対応しないまま戦っていました。逆にマラーキーは蹴りが良かった。蹴りの選手で、首相撲も使っていました」

──……。しかし、その蹴りの選手であるマラーキーが……。ウェービングやヘッドスリップというボクシングの動きを見せていました。

「近づくためにです。マラーキーはあと数センチ後ろから蹴っていると、KOできていたかもしれないのに。ハイキックの距離が近すぎました。それでもボクシング対応のジョンソンには、その蹴りがほぼほぼ入っていたということになります。つまりマラーキーは彼の本来のリーチとパワーが生きた戦い方ではなかったです。自分の体格と言いますか、呼吸にあった戦い方を身につけないと、リーチだとか体を生かした戦いができなくなります。

良く似たケースが、世界中にあると思います。先日、とある日本を代表する柔術家のガールフレンドさんと会って話す機会がありました。オランダ人女性で、やはり骨格は日本の女子選手と違います。その体格はいわばダッチキックボクシングができる体なんです。ただし、ちょっと打ってもらうとそうじゃない。それはあくまでも日本人のキックボクシングになっていました。

オランダ人と日本人では呼吸が違います。その呼吸に合わせた打撃が存在しています。だから彼女には彼女の呼吸にあった打撃を稽古してほしいです」

──今MMAは接近戦が増えて、接近戦を制した選手が勝つという空気感もあります。

「あれだけ近くで打撃戦が増えると、テイクダウンを狙うという選択肢から除外されつつあるようにも感じました。まあ前に出て、自分のパンチや蹴りが効果的なら出るべきです。ただし大切なことは前に出ることではなくて、どこにいれば効果的な攻撃を出すことができるのかを知ることかと思います。

もう四半世紀以上も昔の話ですが、ソ連では地下でフルコンタクト空手の稽古が行われていました。西側はヨーロッパの技術が伝えられ、東側は日本の練習が伝承されていました。結果、ロシアになってからも東側の選手の方が戦いやすかったです。それはロシア、スラブ系の人たちに日本人の呼吸の空手を指導した結果だと思います。東の方は英国の影響が大きい空手をしていました。つまり欧州の呼吸だったんです。

最後はパワーでやられるということはありましたが、欧州で名前を挙げた選手が日本での稽古が増えると、組みし易くなるということが往々にしてありました。やはり民族、人種として体の特徴、感性と言うモノが存在しており。武器を使わない格闘技、武術はその特徴、感性……つまり呼吸を大切にした方が良いというのが私の考えです。

マラーキーはあれだけ足が上がるのに、なぜウェービングやヘッドスリップを使って距離を詰めて、窮屈な態勢で蹴りを使っていたのか。それは、そういう練習をしてきたからなので。

いずれにせよ、初回はジョンソン、2Rはマラーキー、最後はマラーキーだったという試合でしたが、の両者揃って最後の5分は自分が勝っているというような心境で戦っていたように見えました。ホントは、ここを取らないと負けるという状況であったのに。

つまりは普段の練習ですよね。そりゃあUFCで戦う選手だから、普段から凄くハードな練習をしているでしょう。だからこそ、相手も皆同じだけやっているんだという自覚を持ち、そこで勝つためには何が必要かを見つめる必要は全選手が持っていると思います」

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【UFC ESPN39】殴られても前へ。パンチをかわし切れなくても手を出す。マラーキーがジョンソンに競り勝つ

<ライト級/5分3R>
ジェイミー・マラーキー(豪州)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
マイケル・ジョンソン(米国)

サウスポーのジョンソンに対し、左手を開いて叩くマラーキーが右ボディを打つ。ワンツーで前に出たジョンソンは、前足をローで蹴られる。マラーキーはボディをもう一発見せるが、顔への攻撃はジョンソンがショートのワンツーを打ち返す。マラーキーもワンツーで前に出て左ロー、そしてジャブを当てる。マラーキーが左回りからジャブを伸ばし、左ロー。ジョンソンがそこにカウンターを合わせようとする。

左を振るって前に出たマラーキーにジョンソンは右から左を打ち込み、ダウンを奪う。がぶって、パンチを一発入れて立ち上がったジョンソンは、攻め急がずマラーキーの動きを見る。ここでリカバリーできたか、マラーキーは右ハイキックからワンツーの左を当てる。崩れたジョンソンはシングルに出るが、殴られる。立ち上がってからも激しい左の応酬でジョンソンは腰が落ちた。

2R、左ジャブで踏み込んで右を伸ばすマラーキー。ジョンソンもステップインにショートのコンビを放っていく。右オーバーハンドを当てたマラーキーは、ボディを被弾して若干ガードが下がったか。ここからマラーキーは右ハイで前に出ると、ジョンソンは腹を殴る。ボディから右前蹴りを腹に入れたマラーキーが、圧を掛け近い距離で右ハイ。パンチに追儺でローを入れると、一瞬のクリンチでヒザ蹴りを当てパンチの追撃へ。

下がったジョンソンに跳びヒザ、組んでエルボーと攻撃をまとめたマラーキーは、一旦オクタゴン中央に戻ると息を整え、右ボディ。ジョンソンは空振りが増えるが、左ストレートを当てる。構わず右を伸ばしたマラーキーに対し、間合いを取り直したジョンソンが左をヒット。左ボディから右を当てたジョンソンは、ダブルレッグへ。マラーキーはスプロールして、ヒザをボディに2発入れる。ジョンソンが離れるとガードの上から右ハイを入れたマラーキーが、パンチでラッシュをかける。ジョンソンがエルボーを打ち返し、マラーキーの猛攻から逃れ時間に。

最終回、まず左を入れたジョンソンだが、ウェービングからマラーキーがジャブを当てる。ワンツーを体を折ってかわしたマラーキーが、右ボディを続ける。上も殴れる状態で、腹を攻撃するマラーキーは、ジョンソンの左を受け手も上体を動かしてその場にステイすると、ウェービングからワンツー、右ハイ、そして左ローを決める。

マラーキーは右ミドルを決めて、左ローから再び右ミドルを蹴り込む。さらにマラーキーは右を当て、テイクダウン狙いと決まらなくてもここに来て引き出しの多さを見せる。組んで時間を使うマラーキーが首相撲からヒザを入れて離れると、残り試合タイムは1分を切っている。右ハイを見せたマラーキー、ジョンソンも右を返す。殴られても、姿勢が乱れることがないマラーキーが、右ジャブ2発を被弾し、左を打たれる。

足を揃い、止めてパンチ合戦を最後に見せたマラーキーがスプリットに割れた勝負をモノにした。

「君はクソ・ビーストだよ」とジョンソンに話しかけていた勝者は、「ジョンソンを讃えて欲しい。この試合は大きなテストで、勝てて大きな一歩になる。初回にダウンをした時は、とにかくサバイブを考えた。レスリングに行かなかった? 楽しみ過ぎじゃったよ」と話した。


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【UFC ESPN39】カクラモノフと対戦、ロニー・ローレンス「僕はコンプリート・オーバーオールタイプ」

【写真】粗さが残る打撃から組みというカクラモノフに対し、ローレンスはどちらの構えで、どのような攻撃を見せるか(C)Zuffa/UFC

9日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC on ESPN39「dos Anjos vs Fiziev」でサイドユカップ・カクラモノフと対戦するロニー・ローレンス。

超自然体のスイッチヒッターは、打撃とテイクダウンも融合している。強豪揃いのUFCバンタム級戦線で、特異な空気を持つローレンスに話を訊いた。


――サイドユカップ・カクラモノフが控えているロニーです(※取材は7月6日に行われた)。今の調子はいかがでしょうか。

「グレートだよ。ちょっとお腹はすいているけど、しっかりと金曜日の計量に向けて調整しているところだよ」

──日本のコアファンが要注目のロニーのスタイルなのですが、日本の空手マスターの岩﨑達也さんがMMAは非常に多くのスイッチヒッターが見られるものの多くはただ構えを変えているだけだと。そのなかでTJ・ディラショーのピーク時は相手を見て、考えて変えていた。ただし、それは体力を駆使してのモノだった。対してロニーのスイッチは非常に自然だと言っていました。

「そう言って貰えると、とても嬉しいよ。構えを変える時、考えて動いているわけじゃない。でも理由は存在しているんだ。そこがなくて、構えを変えることはない。ずっと同じスタンスでも戦えるだろうけど、目で見て体が反応しているんだよ。

練習で培ったものなのか、ファイトIQの類なのか分からないけど、最初は慎重にオーバーハンドとかの大きな一発を貰わないように戦い、少しずつ仕掛けて距離や間合いを掴んでいく。

実はUFCで戦う以前は、もっとボクシングに偏っていた。今では自分が感じるままにカラテ・スタンスから、バシッと一撃を放り込むことが増えた。その距離とタイミングが掴めてきたんだよね」

──しかし、その打撃で前回の試合では2Rまでマナ・マルチネスを圧倒していたのに3Rにスピニングバックフィストを受けてダウン。一転KO負けのピンチからなんとか抜け出しての判定勝ちでした。

「全く見えていなかった。実はあのファイトウィークは体調が悪くて、胃に問題を抱えていたんだ。自分の出来ることは懸命にやったつもりなんだけど、3Rは感知能力も落ちていた。ただ思い切り振っただけのスピニングバックフィストが、見えなかった。

ああいうラッキーなパンチを当てた選手の多くが、そのままフィニッシュに持ち込むことがデキるなかで、レスリングを使って何とかエスケープすることできた。そこは今後のためにも良かったかな。

ラウンド中ずっと、気を抜いたわけじゃない。ただし、一瞬抜けた。集中力が欠けてしまった時にあの一発を貰った。試合だから、過去にもそういうコトはあったけど、まさにその一瞬が彼の攻撃のタイミングと合致してしまったんだ。それも、今からするとちょっとボクシングに寄り過ぎた戦いをしてしまっていたからだと思う。

でもホント、簡単に勝負はひっくり返ってしまうことを学んだよ。集中力を切らさないことの大切さを、ね。そうだね、ホントにスピニングバックフィストは最悪だよ(苦笑)。スピニングバックフィストは、ホームランのような攻撃だ。僕はホームラン狙いのような戦いはしないけど、ホームランは打たれないように集中しないといけないね」

──それがカクラモノフ戦でも生きそうですか。

「そうだね。だからこそ、大きく僕のファイトスタイルは変わることはない。ばかりか、やるべきことは全く変わりない。その同じことをやるうえで、より精度が上がり、良くなっている。結果、大きく変わった試合になるだろうね。

僕の対戦相手はまずパワーがある。柔道が得意で、レスリングも少し使う良い選手だ。ただ、この階級のどの相手と戦っても僕は対処できる。彼の仕掛けにも対応できる。打撃戦のなかでチェンジレベル、ヒザ、ヒジを織り交ぜて、首相撲もそうだしレスリングも使うよ。

どの局面でも使える技はないかもしれないけど、局面にあった攻撃を僕は仕掛けることがデキるからね」

──と同時にUFCバンタム級は非常に層が厚く、ランク外にも強豪揃いです。そんな階級で上位に進出するために、どのようなインパクトを残したいと思っていますか。

「前回の試合の2Rまでのように試合をドミネイトしたい。でも、それ以上に臨むことは勝利を手にするということだけだよ。それ以上に必要なモノはない。そりゃあ、僕だってハイライトリールKO勝ちをしてみたい。でもテイクダウンできれば、ハーフガードで抑えて時間をかけて削っていく。僕はコンプリート・オーバーオールタイプ・ファイターだからね。

僕はレスリングがデキる。捕まえることがデキる。エルボー、ヒジ、パンチ、蹴りを当てることがデキる。スピニングバックキックだって、お手のモノさ。状況に応じて、いかようにも戦うことがデキる。ファンが大喜びする試合じゃないかもしれないけど、今の僕にとって、重要なことは勝利を手にすることだから。それはフィニッシュかもしれないし、判定かもしれない。とにかくベストを尽くして戦い、最後に勝利を手にすること。それが一番大切なことなんだ」

■視聴方法(予定)
7月10日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS

■UFC ESPN39計量結果

<ライト級/5分5R>
ハファエル・ドスアンジョス: 156ポンド(70.76キロ)
ラファエル・フィジエフ: 155ポンド(70.31キロ)

<ミドル級/5分3R>
カイオ・ボハーリョ: 185.5ポンド(84.14キロ)
アルメン・ペトロシャン: 185.5ポンド(84.14キロ)

<バンタム級/5分3R>
サイド・ヌルマゴメドフ: 135.5ポンド(61.46キロ)
ドゥグラス・アンドレージ: 135.5ポンド(61.46キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ジャレッド・ヴァンデラ: 263.5ポンド(119.52キロ)
チェイス・シャーマン: 253ポンド(114.75キロ)

<ライト級/5分3R>
マイケル・ジョンソン: 155.5ポンド(70.53キロ)
ジェイミー・マラーキー: 155.5ポンド(70.53キロ)

<女子フライ級/5分3R>
シンシア・カルヴィーロ: 126ポンド(57.15キロ)
ニナ・ヌネス: 125.5ポンド(56.92キロ)

<バンタム級/5分3R>
エイマン・ザハビ: 135.5ポンド(61.46キロ)
リッキー・トゥルシオス: 135.5ポンド(61.46キロ)

<女子フライ級/5分3R>
アントニーナ・シェフチェンコ: 126ポンド(57.15キロ)
コートニー・ケイシー: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ミドル級/5分3R>
コディ・ブランデージ: 185.5ポンド(84.14キロ)
トレシャン・ゴア: 185.5ポンド(84.14キロ)

<フェザー級/5分3R>
デヴィッド・オナマ: 145.5ポンド(66.0キロ)
ギャレット・アームフィールド: 145ポンド(65.77キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ケネディ・ンゼチェクウ: 205ポンド(92.99キロ)
カール・ロバーソン: 202.5ポンド(91.85キロ)

<バンタム級/5分3R>
ロニー・ローレンス: 136ポンド(61.69キロ)
サイドユカップ・カクラモノフ: 135.5ポンド(61.46キロ)

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