カテゴリー
45 AB BELLATOR Brave CF BRAVE CF80 MMA MMAPLANET o ONE PFL PFL vs Bellator UAEW UFC アブドゥラ・アルカタニ アブドゥーラ・サリム オマル・アルダフラウイ グレイゾン・チバウ ハッタン・アルセイフ ブルーノ・ミランダ ムスタファ・ラシッド・ネダ 修斗 海外

【PFL MENA】UFC、ONEも進出。BRAVE CFとUAE Warriorsが引っ張ってきた中東MMAをPFLが変える?

【写真】UFCとは明白に違う世界進出をPFLは続けている(C)PFL

24日(土・現地時間)にサウジアラビアのリヤドで行われたPFL Champions vs Bellator Champions内でPFL MENAのスタートが改めて発表され、出場選手がケージに上がった。
Text by Manabu Takashima

MENAとは聞きなれない言葉だが、Middle East & North Africaの略称で中東&北アフリカ地域を指す。特に明確な地域の特定はないが、PFLにおけるMENAとはアラビック&ムスリム世界という捉え方で間違っていないだろう。

実際に今大会で紹介された映像ではエジプト、UAE、バーレーン、ヨルダンの4カ国が映し出されており、ケージに上がった7名のファイターの国籍はエジプト、サウジアラビア、ヨルダン、クウェートという4カ国だった。


そのケージに登場したファイターとはアフメド・アミール、ムスタファ・ラシッド・ネダ、ムスタファ・ラシッド・ネダ、ジャラ・フセイン・アルシラウイ、アブドゥーラ・サリム、オマル・アルダフラウイ、アブドゥラ・アルカタニ、ハッタン・アルセイフという面。

エジプト勢はアミール、アルダフラウイの2選手で前者は12勝4敗1分というキャリア持ち主で昨年4月にPFLライト級本戦に出場もブルーノ・ミランダに敗れている。そのアミールだがBRAVE CFのライト級王者だったことを考えると、中東勢のなかでも国際舞台で戦う力を持っていることは間違いない。

一方でアルダフラウイは10勝6敗のウェルター級ファイターで、BRAVE CFとUAEWでキャリアを築いてきた。

今も珍しいクウェート人ファイターのサリムは戦績5勝0敗。エジプトのEvolution Championshipから修斗ブラジルを経て、母国のFera Championshipで戦ってきた。

そしてヨルダンからは日本でもコア・ファンなら顔と名前が一致しているであろうアルシラウイが参戦を果たす。戦績19勝6敗、ヨルダンのライオンの異名を持つアルシラウイは、BRAVE CFでウェルター&スーパーウェルター級の二冠王者となり、2022年にPFLチャレンジャーシリーズに挑んだ。

そこで本戦契約を勝ち取ると2022年と2023年シーズンに出場──プレーオフ進出はならなかったが、2022年にはグレイゾン・チバウに勝利している。直近の試合は昨年12月BRAVE CF80で判定勝ちを収めており、アルシラウイのPFL MENA参戦はUFCへのフィーダーショーを自認するUAEWと独立王国路線のBRAVE CFと中東MMA界の勢力分布に変化をもたらす可能性を示している。

そんなPFL MENAのスタートとともに注目を集めるのはサウジアラビア勢だ。実際にこの日もネダ、アルカタニ、アルセイフと最多の3選手が紹介を受けている。

ネダは中東MMAの生き字引といっても良い存在で、レコードは8勝3敗。Desert Force、Phoenix FC、UAEW、BRAVE CFと中東MMAをリードするプロモーションを制覇している古参ファイターだ。このミドル級ファイターは、昨年のPFLプレーオフ大会のワンマッチでも勝利を挙げている。

さらにPFL vs Bellatorのプレリミに出場しデドゥコンダラ・ラオからTKO勝ちをしたフェザー級のアルカタニ。アマチュアながらサウジアラビア女子選手として初めてPFLと契約を果たしたアルセイフと、サウジがPFL MENAの中心となる勢いが感じられた。

PFL MENAにはサウジのプロサッカーチームで、フランス代表のカリム・ベンゼマと契約したことでも注目されたアル・イテハドをスポンサードしていることでも知られているサウジアラビアのスポーツの振興を目的としたSRJスポーツ・インベストメンツが資金を投入している。

PFLとSRJの共同プロジェクトは4階級、32人のMENAファイターが集い、年間4大会が予定されている。UFC、ONEも進出する中東はオイルマネーのみならず観光、金融で抱負な資金を誇る一方で、スポーツにおいては多くは海外選手の投入、帰化、招聘という形で構築されている。そのなかで選手の発掘&育成を掲げるPFL MENA、資金力=選手の強化は既にある程度は立証されており、この巨大プロジェクトの行方には注目せざるを得ない。

The post 【PFL MENA】UFC、ONEも進出。BRAVE CFとUAE Warriorsが引っ張ってきた中東MMAをPFLが変える? first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 BELLATOR MMA MMAPLANET o PFL PFL vs Bellator アブドゥラ・アルカタニ キック

【PFL vs Bellator】アルカタニが疲れ切らないラオにパンチを集中し、ハイでレフェリーストップ

<フェザー級/5分3R>
アブドゥラ・アルカタニ(サウジアラビア)
Def.3R0分23秒by TKO
デドゥコンダラ・ラオ(インド)

サウスポーのラオが左インローを蹴る。拳を伸ばして前に出たアルカタニが組んでボディロックに。互いにヒザを見せ、アルカタニがテイクダウンを決める。左のパウンドを落としたアルカタニだが、抑えが甘くラオが立ち上がる。首相撲狙いを離れたラオが左を伸ばし、右ローへ。アルカタニが右を返し、後ろ回し蹴りを見せたアルカタニに左を打ち抜きダウンを奪う。

レッスルアップ&ダブルレッグでトップを取ったアルカタニは、ヒザ立ちの状態で蹴り上げを受けるがレフェリーは完全に流す。ラオがクローズドガードを取り、ガードが空いてもアルカタニは足を抜くことができない。と、蹴り上げで立ち上がったアルカタニに対し、ラオが大きく息をついてすぐに立ち上がらない。明らかにガスアウトのラオは、スタンドに戻ってパンチを振るうがヒットしてなお上体が流れており、バックを許してしまう。ここでアルカタニが豪快なバックスープレックスを決め、トップを取り時間となった。

2R、ラオが左ミドル、そしてサイドキックを繰り出す。アルカタニはワンツー、疲れてパンチが乱れるラオをボディロックでテイクダウン。サイドで抑えて殴るアルカタニだが、ラオも足を戻す。アルカタニは鉄槌、蹴り上げも担いでパスを決めて左のパウンドを連打する。鼻血を流し、口を開けたラオが懸命にクローズドガードを取る。ガードの中から鉄槌を連打したアルカタニが立ち上がる。続いて、ゆっくり立ち上がったラオが後ろ回し蹴り。続く左ストレートに組んだアルカタニがボディロックテイクダウンをスラム気味に決める。

クローズドガードから、時折りラバーを狙ったような動きを見せたラオに対し、アルカタニが立ち上がる。アルカタニが右ストレートから組んで、ここもボディロックに。粘る羅に肩パンチ、そしてエルボーを入れたアルカタニが離れる。ラオは左ハイを見せ、アルカタニも右ハイを空振りしラウンド終了を迎えた。

フラフラになりながら、なぜか蹴りは鋭いラオはドクターチャックを受けて、最終回。アルカタニはいきなりパンチでラッシュをかけ、下を向いたラオに右ハイを繰り出したところでレフェリーが試合を止めた。

「初回から倒したかったけど、コーチたちの指示もあった。でも、どうなったかは見ての通りだ。凄く嬉しい。サウジの皆の前でワンマン・アーミーのように戦った。少しでも早くケージに戻って来て、今日みたいにクレイジーなことをやりたい」と勝者は話した。


The post 【PFL vs Bellator】アルカタニが疲れ切らないラオにパンチを集中し、ハイでレフェリーストップ first appeared on MMAPLANET.