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【BRAVE CF80】IMMAFアジア王者ナシメント、ヴァレンティーノを仕留めきれずも3-0判定でプロ初陣飾る

<女子ストロー級/5分3R>
ファビオラ・ナシメント(バーレーン)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
イリアーナ・ヴァレンティーノ(イタリア)

サウスポーのヴァレンティーノに対し、腰を落としたスタンスで右ローを蹴ったナシメント。ナシメントの右をかわし、左から右を入れたヴァレンティーノは、クリンチにヒザを合わせていく。ナシメントはボディロックでケージに押し込み、小外掛けでテイクダウンを狙う。ケージにもたれて耐えていたヴァレンティーノだが、前方への崩しでキャンバスに運ばれた。

ラバーガードのヴァレンティーノの右足を越えにいくネスメントは、頭を起こしてラバーの解除に掛かる。ヴァレンティーノの足が下がると、パスを決めたナシメントが頭を跨いでキムラグリップ。ヴァレンティーノは自らの右腕を両足で挟んで腕を取られないように防御する。ここからシングルを狙ったヴァレンティーノは、がぶられるがバックを許さず時間を迎えた。

2R、左ローを蹴ったヴァレンティーノだが、腰が引けている。ナシメントは右ストレートを伸ばし、ケージを背負うヴァレンティーノに右ハイを蹴る。圧をかけるナシメントは右フックから組みつき、ここもヴァレンティーノをケージに押し込む。内股を仕掛けきれなかったナシメントは左腕を差し上げ、回すようにしてテイクダウンを決めた。

ここもラバーのヴァレンティーノだが、立ち上がったナシメントが簡単にパスを決める。背中を見せてスクランブル狙いのヴァレンティーノを足払いで倒したナシメントが、ワンフック&後方から殴り、立ち上がったヴァレンティーノに尻もちをつかせてバックコントロール。そのまま時間となった。

最終回、ダブルレッグのフェイクを見せて距離を詰めるナシメントは、左回りのヴァレンティーノに右ハイを狙う。インローから左ジャブ、右ミドルを蹴ったナシメントは、テイクダウンを嫌がり思い切った打撃を繰り出すことができないヴァレンティーノにワンツーを当てて、組みつく。すぐに小外掛けでテイクダウンを決め、直接サイドで抑えたナシメントは初回のように頭を跨いで腕を狙う。ヴァレンティーノも初回と同様にに自らの足に腕を差し込んで耐えるが、ナシメントが腕を引き寄せる。

必死にクラッチを握るヴァレンティーノに対し、ナシメントは腕関節を諦めバックへ。殴って前転についていったナシメントが両足をフック。残り40秒、背中を伸ばしに掛かったナシメントは乗り過ぎの状態で左右のパンチを落とす。ヴァレンティーノは前転してエスケープも時間となり──ナシメントが判定勝ちした。


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【BRAVE CF80】アーリープレリミでMMA界のドラフト1位=IMMAF世界王者サブリナ・ソウザがプロ初陣

【写真】既に貫録というか、強いファイターのオーラが伝わってくるサブリナ・ソウザ(C)MMAPLANET

15日(金・現地時間)、バーレーンはイサタウンのハリファ・スポーツシティ・アリーで開催されるBRAVE CF80。2023年の掉尾を飾る大会のメインは、BRAVE CFバンタム級選手権試合=王者ホゼ・トーレス✖挑戦者ンコシ・ンデベレという8月の王座決定戦のダイレクトリマッチが組まれている。
Text by Manabu Takashima

コメインにPFL帰りのジャラ・フセイン・アルシラウイが2年半振りの出場、そしてプレリミでは4試合のアラブ・レジェンズ✖UK&アイルランド連合軍の対抗戦が用意されている。

そんな今大会だが、アーリープレリミにもぜひとも注目したい。女子バンタム級、同じく女子ストロー級、そしてフライ級の3試合はIMMAFで結果を残した選手たちが揃い踏みする。


IMMAF世界王者からプロMMAで活躍しているファイターといえば、IMMAFがWMMAAと合体し文字通り世界最大のアマMMA組織になる以前に世界大会を2連覇した──今大会のメインで戦うトーレス。合体後のIMMAF王者の出世頭はなんといってもムハマド・モカエフだろう。ジュニア時代と合わせてIMMAF世界大会3連覇からプロデビュー、僅か3年半で10連勝&UFCでも5連勝とオクタゴンのフライ級を席巻している。

今年も3度の世界王者ラマザン・ギチノフがベラルーシでプロデビューし、BRAVE CFと合わせて半年で4勝0敗の戦績を残している。

日本でもパンクラス9月大会でタジキスタン人IMMAF世界フライ級王者のムハンマド・サロハイティノフがプロ初陣を戦い、秋葉太樹から2RでTKO勝ちを収めたのは記憶に新しいだろう。サロハイティノフはクリスマスイブ興行に2度目の来日を果たし、松井斗輝と対戦。勝者がタイトル戦線に絡むであろう──ファイトに臨む。

そんなMMA界のドラフト1位といっても過言でないIMMAF世界チャンピオンから、プレリミ第3試合で2019年&2021年(大会実施は2022年)、そして今年の2月に行われた2022年世界大会の女子フェザー級3連覇中(※2020年大会はコロナで行われず)のサブリナ・ソウザが、モニカ・キラン・チャグとプロ初戦を戦う。

バーレーンとブラジルのダブルパスポート保持者のサブリナは普段はリオで生活し、ノヴァウニオンでトレーニングを積んでいる。そしてIMMAFの公式トーナメント前には、バーレーンのKHK MMAでトップアマとしてキャンプを行うという選手生活を足かけ4年行って来た。

バハデチジューカに隣接したガハデーニャで生まれ育ったサブリナはGTFで柔術を始め、10歳でムエタイの練習もスタートさせるとMMAに興味を持ち、16歳でノヴァに移籍した。

柔術でもCBJJのブラジレイロの青帯で優勝しているが、ビザが取れずにムンジアル出場は果たせなかったサブリナ。直後にKHKジムからバーレーン国籍を取得してIMMAFにはバーレーン代表として出場を条件に、ファイナンシャルのサポートを受けるように。サブリナ曰く「条件が悪すぎる」ブラジルのローカルショーで戦うよりも、ファイターとして生活を保障されてアマで戦う道を選ぶのは当然だった。

ノヴァ、KHKだけでなくダゲスタンでレスリングのトレーニングを集中的に行うなど、名前だけのプロよりも余程MMAをプロフェッションとして取り組んできた。結果、世界大会3連覇を含むアマ15連勝でプロデビュー戦を迎えることに。UFCでプロデビュー戦を戦うという目標は達成できなかったが、彼女の力は既に限りなくUFCに近いといえる。

そのサブリナ、当初はエジプトのレワン・ヤセルと対戦予定がファイトウィークに入ってチャグと対戦相手が代わった。それでも、ここはもう勝敗ではなく勝ち方が着目されるプロ初陣だ。

(C)BRAVE CF

第2試合でムハンマド・アルサミアがムハマド・アシュラフと対戦。

アルサミアはダゲスタン&ブラジリアン連合といっても過言でないKHKにおいて数少ないバーレーン人ファイターだ。今年のIMMAF世界大会のフライ級で準優勝、6月にプロデビューを済ませており、2RにKO勝ちを収めている。対戦相手のアシュラフは3勝6敗、この一戦もアルサミアのために組まれた一戦といえる。

(C)BRAVE CF

オープニングファイトでプロ初戦に挑むファビオラ・ナシメントもまたバーレーン国籍も持つブラジル人ファイターだ。

IMMAF2022世界大会は女子ストロー級準々決勝で、先ごろONE FFで勝利をしたフェイン・マスキータに敗れるなど、世界大会の最高位は3位のナシメント。アジアでは優勝を果たしている彼女は、イリアーナ・ヴァレンティーノと初の5分✖3Rを戦う。

ヴァレンティーノは2015年の大晦日にRIZINでRENAと戦い、2017年にはSBで再戦も、どちらの試合も敗れている。その後もSBやKNOCK OUTで戦ってきたヴァレンティーノのMMA戦績は今も1勝1敗。打撃につき合う必要のないMMA、IMMAFのトップ選手の経験値は、プロ数戦のファイターを凌駕するのは当然という見方がなされ、この一戦もナシメント優位は揺るがない。

■視聴方法(予定)
12月16日(金・日本時間)
午前0時~ DAZN


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