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【UFC259】ヤン・ブラボヴィッチ、要所でテイクダウン決めアデサニャの二階級制覇を阻む

<UFC世界ライトヘビー級選手権試合/5分5R>
ヤン・ブラボヴィッチ(ポーランド)
Def.3-0:49-45.49-45.49-46
イスラエル・アデサニャ(ニュージーランド)

スイッチしたアデサニャが左ローを蹴る。ブラボヴィッチは左ローを空振り、アデサニャは構えを変えて様子を伺う。右ローから左ハイ、そして左ストレートを伸ばすアデサニャに対し、前に出たブラボヴィッチが左フックを振るっていく。アデサニャはジャブと蹴りで距離を測り、ブラボヴィッチは打ち終わりに左ボディフックを放つ。

ジャブから左ボディストレートを素早く放ったブラボヴィッチが、ガードの上から左ハイを蹴る。ローから左ストレートのアデサニャが左ミドル、淡々とした流れの中でミドル級王者の手数が目立つ。アデサニャは左ヒザを繰り出し、ブラボヴィッチのダブルジャブはステップバック。ヒザのフェイクから、ブラジリアンキックと餌を撒くアデサニャだが、ブラボヴィッチは動くも少なくフェイクに掛かることなく5分が終わった。

2R、ブラボヴィッチが左ミドル、回転数を上げたアデサニャは左ジャブから右ロー、そして左ミドルを入れる。ブラジリアンキックからスピニングのフェイクを見せたアデサニャだが、距離が近いとブラボヴィッチがジャブから右を打っていく。左ボディストレートを入れたブラボヴィッチが、ハイヲスウェイで見切りジャブに左フックを被せようとする。

右ハイで姿勢を崩したアデサニャの汗が目立つ。左ローを蹴られた直後に、ブラボヴィッチがボディロックでテイクダウンへ。すぐに立って離れたアデサニャがアイポークがあり、ソーリーと声を変える。OKと答えたブラボヴィッチは左ミドル、ボディを打たれて右ストレートを当てる。と、アデサニャのローが急所に入り試合が中断。再開後、アデサニャは左ハイ、ブラボヴィッチが飛びヒザを見せる。パンチから左ミドルに繋げたブラボヴィッチが左ボディ、アデサニャはローを2つ返す。この5分も静かなキックボクシングが続いた。

3R、ブラボヴィッチが左ミドル、続いてワンツーで前に出る。ローをチェックしたが左フック、さらにワンツーから跳びヒザ、ダブルレッグでテイクダウンを奪う。バックを譲りながら立ったアデサニャは、向き合って離れうと左ハイを繰り出す。頭を打って、肩を動かすフェイクを見せるアデサニャだが、ブラボヴィッチが組んでボディロックへ。

ケージにアデサニャを押し込んだブラボヴィッチだが、細かいパンチを受け首相撲に取られる。ここはアデサニャが離れ、スイッチして左フックを狙う。オーソに戻ったブラボヴィッチにローを蹴ったアデサニャは、左ジャブを被弾。さらに左フックを入れたブラボヴィッチは再びクリンチへ。最後の20秒で両者が離れ、ブラボヴィッチが左フックを軽く届かせた。

4R、アデサニャが左ロー、組んだブラボヴィッチがケージに押し込む。シングルは決らず、胸を合わせると右を打ちながら離れる。ブラボヴィッチが右を続いて当て、ジャブの打ち合ってから、左フック、左ミドルを入れる。アデサニャが左を返すと、続いて右からワンツー、ブラボヴィッチがダブルレッグでテイクダウンを決める。ハーフで抑え、右のパンチを入れたブラボヴィッチは、明らかに体格で上回るブラボヴィッチに抑えられ息が荒くなっていく。

スクランブルに持ち込めないアデサニャは、鉄槌で殴られ足を抜かれてサイドで抑えられる。エビでハーフに戻したアデサニャだが、背中をマットにつけた状態が続く。ブラボヴィッチがエルボーを落とし、上のまま時間に。試合は最終回へ。

5R、ローを蹴り合った両者、アデサニャのハイをかわしたブラボヴィッチが左を伸ばす。そこに右を合わせていくアデサニャだが、ローに右をカウンターで受ける。ブラボヴィッチは左リードフックを当て、アデサニャの右オーバーハンドを辛うじてブラボヴィッチに届いたか。淡々と打撃の効果が続くなかで、アデサニャがスピニングバックキックを繰り出す。ブラボヴィッチが右ストレートを当て、ダブルレッグを決める。

アデサニャは落とせない最終回も背中をマットにつけクローズドガードを取る。最初から最後まで盛り上がる場面がなかった世界戦は、ブラボヴィッチがハーフで抑えあ形で残り1分に。胸をつけコツコツと殴るブラボヴィッチと、暴れることもないアデサニャ。最後にパンチの数を増やしたブラボヴィッチが、鉄槌からマウントを奪い左右のパウンドを連打し試合終了に。

結果、ブラボヴィッチが3-0で判定勝ちを収め、アデサニャのチャンプ・チャンプを阻んだ。


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【UFC259】計量終了 ジョーンズ、メディッチ、アルバーグ。アーリープレリミも注目カードがズラリ

【写真】上背でアデサニャが、ブラボヴィッチを上回っている?! (C)Zuffa/UFC

6日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC259「Blachowicz vs Adesanya」の計量が、5日(金・同)に行われた。

UFC世界ライトヘビー級選手権試合=王者 ヤン・ブラボヴィッチ✖チャレンジャーUFC世界ミドル級王者イスラエル・アデサニャ、UFC世界女子フェザー級選手権試合=王者アマンダ・ヌネス✖挑戦者ミーガン・アンダーソン、UFC世界バンタム級選手権試合=王者ピョートル・ヤン✖挑戦者アルジャメイン・ステーリングというトリプルクラウンに加え、メインカードからプレリミまで気になるカードが、並びに並んでいる今大会。


まずアーリー・プレリミの第1試合にトレヴィン・ジョーンズが出場する。

PXCからTOP FC、そしてACAを経てDEEPにも来日したグアムのジョーンズは、昨年に8月に劇的な大逆転KOでチムール・ワリエフという強豪を下しながら、マリファナの服用で勝利を取り消され今回が仕切り直しの一戦となる。

対するマリオ・バウティスタはCombate AmericasやLFAからUFCへステップアップ。コーリー・サンドハーゲンには敗れたものの、元DEEP王者キム・ジンス、元LFA王者マイルズ・ジョンズに勝利している実力者だ。ワリエフ戦同様に苦戦は避けられないジョーンズが、どのような戦いを見せるか。

アーリー・プレリミ第2試合に出場のウロス・メディッチは昨年8月にコンテンダーシリーズで見事なパウンドTKO勝ちを収め、ダナ・ホワイトに見初められたファイターだ。

KINGS MMAでハファエル・コルデイロに師事するセルビア人ファイターのメディッチ、どのようやUFCキャリアのスタートを切るのか。

メディッチと同様に昨年のコンテンダーシリーズから注目のデビューを果たすのが、カーロス・アルバーグだ。

アデサニャのトレーニング・パートナーのアルバーグは、NZのトップ・キックボクシング・プロモーションであるKing Of the Ringの8人制トーナメントを100キロと92キロ級で制している。アデサニャが86キロ級と100キロ級で3度頂点に立っているに続く、マルチ王者がアルバーグだった。

打撃の強さは絶対的。組みは未知数のアルバーグだけに、ハードヒッター=ケネディ・ンゼチェクウとは手の合う顔合わせといえるだろう。

さらにキャリア13勝0敗のショーン・ブレイディと豪州の親子鷹ジェイク・マシューズのウェルター級戦ら、他プロモーションならメインカードでもおかしくないカードがアーリー・プレリミから見られる。

プレリミではドミニク・クルーズ✖ケイシー・ケニー、ソン・ヤードン✖カイラー・フィリップスという2つのバンタム級戦と、ジョセフ・ベナビデス✖アスカル・アスカロフ、ホジェリオ・ボントリン✖カイ・カラフランスのフライ級マッチが組まれているが、アスカロフが今大会唯一の体重オーバーとなり、127ポンド契約マッチとなった。

WEC世代の生き残りベナビデスにとって、厳しくタフなアスケロフと背水の陣で戦うマッチアップだ。

群雄割拠のバンタム級の覇権争い、アデサニャがチャンプ・チャンプを目指すメインイベント。ここで注視したいのはアデサニャの体重がリミットより5ポンド近く軽いということ。ブラボヴィッチはリカバリーが見込まれるため、このライトヘビー級世界戦はパワー&瞬発力✖スピード&タイミングの争いとなりそうだ。

■視聴方法(予定)
3月7日(日・日本時間)
午前8時~UFC FIGHT PASS
正午~PPV
正午~WOWOライブ

■UFC259計量結果

<UFC世界ライトヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者] ヤン・ブラボヴィッチ: 205ポンド(92.99キロ)
[挑戦者]イスラエル・アデサニャ: 200.5ポンド(90.94キロ)

<UFC世界女子フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者] アマンダ・ヌネス: 145ポンド(65.77キロ)
[挑戦者]ミーガン・アンダーソン: 144.5ポンド(65.54キロ)

<UFC世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者] ピョートル・ヤン: 135ポンド(61.24キロ)
[挑戦者]アルジャメイン・ステーリング: 134.5ポンド(61.0キロ)

<ライト級/5分3R>
イスラム・マカチェフ: 156ポンド(70.76キロ)
ドリュー・ドパー: 156ポンド(70.76キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
チアゴ・マヘタ: 206ポンド(93.44キロ)
アレクサンドル・ラキッチ: 206ポンド(93.44キロ)

<バンタム級/5分3R>
ドミニク・クルーズ: 136ポンド(61.69キロ)
ケイシー・ケニー: 136ポンド(61.69キロ)

<バンタム級/5分3R>
カイラー・フィリップス: 136ポンド(61.69キロ)
ソン・ヤードン: 135.5ポンド(61.46キロ)

<フライ級/5分3R>
ジョセフ・ベナビデス: 125.5ポンド(56.92キロ)
アスカル・アスカロフ: 127ポンド(57.6キロ)

<フライ級/5分3R>
カイ・カラフランス: 125.5ポンド(56.92キロ)
ホジェリオ・ボントリン: 126ポンド(57.15キロ)

<フライ級/5分3R>
ティム・エリオット: 125.5ポンド(56.92キロ)
ジョーダン・エスピノーサ: 126ポンド(57.15キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
カーロス・アルバーグ: 205.5ポンド(93.21キロ)
ケネディ・ンゼチェクウ: 205ポンド(92.99キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ショーン・ブレイディ: 170.5ポンド(77.34キロ)
ジェイク・マシューズ: 169.5ポンド(76.88キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
リヴィア・ヘナタ・ソーサ: 116ポンド(52.62キロ)
アマンダ・レモス: 116ポンド(52.62キロ)

<ライト級/5分3R>
ウロス・メディッチ: 156ポンド(70.76キロ)
アーロン・クルーズ: 155ポンド(70.31キロ)

<バンタム級/5分3R>
トレヴィン・ジョーンズ: 134.5ポンド(61.0キロ)
マリオ・バウティスタ: 135.5ポンド(61.46キロ)

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Report UFC UFC253 ドミニク・レイエス ブログ ヤン・ブラボヴィッチ

【UFC253】ポーランド男子初のUFC世界王者。ヤン・ブラボヴィッチが左のカウンターでレイエスを沈める

<UFC世界ライトヘビー級王座決定戦/5分5R>
ヤン・ブラボヴィッチ(ポーランド)
Def.2R4分36秒by TKO
ドミニク・レイエス(米国)

サウスポーのレイエスに対し、ブラボヴィッチが右ローを蹴る。レイエスは右ジャブを伸ばし、左ローを返す。レイエスは左ローから左ストレートを打ち込む。姿勢を乱したブラボヴィッチが持ち直すと、右を見せて左ミドルを決める。レイエスの左ハイは届かず、制空権創りか。ローに左を伸ばしたレイエスは左ミドルを入れる。

レイエスはハイも入りそうだが、じっくりと構える。ブラボヴィッチは左フックに続き、左ミドルを蹴っていく。左を合わせることができそうな左ミドルを受けたレイエスの背中が紫に染まっている。終盤はほぼ動きがなく、前蹴りを見せあって終了した。

2R、ワンツーを入れたレイエスが、左ローも入れる。ワンツーからスリーで前に出たブラボヴィッチは左ハイも、レイエスは全てをブロックする。ブラボヴィッチは左だけでなく、右ミドルも蹴るようになり、レイエスは距離を詰められなくなる。近い距離でアッパーを当てたブラボヴィッチが試合をリードする。左フックの打ち合い直後に、ブラボヴィッチが右フックをヒットさせる。こうなるとアレだけ入りそうだった左ハイの距離でもなくなったが、レイエスは手数を増やすことで左ミドルを入れ、修正していく。

ブラボヴィッチがここも左ミドルを蹴り、レイエスは左ストレートを打ち返す。パンチにガードを固くすることでボディへの蹴りを容易くしているレイエスだが、ブラボヴィッチは蹴りなくショートの連打で突破口を開く。蹴りを見せ、左を伸ばしつつ間合を取り直したレイエスのステップインから右フック、続く左アッパーに対し、ブラボヴィッチは左フックを打ち抜く。腰から崩れたレイエス、ブラボヴィッチが新UFC世界ライトヘビー級王者に輝いた。

男子ポーランド人ファイターとして初のUFC世界王者となったブラボヴィッチは開口一番、「ジョン・ジョーンズ、どこにいる?」と話し、「36歳、ただ楽しんでいるんだ。凄くハッピーだよ」と笑顔で語った。


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