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45 MMA MMAPLANET o PFL PFL2024#02 キック マス・ブーネル ミカエル・デュフォー

【PFL2024#02】ガス欠を恐れず攻め続けたデュフォー、2Rにギロチンを極めて5P獲得

<ライト級/5分3R>
ミカエル・デュフォー(カナダ)
Def.2R1分03秒by ギロチンチョーク
マス・ブーネル(デンマーク)

デュフォーがジャブ、右ストレートから左フック、ダブルレッグで組む。それを切ったブーネルが右カーフキックを蹴る。デュフォーはジャブを突き差して右のスーパーマンパンチ、右ストレートから左フックと手数を増やす。ブーネルはガードを固めて右カーフと右フックを打ち返し、そこから左アッパーにつなげる。

デュフォーは右の飛びヒザ蹴り、ダブルレッグも仕掛けるがブーネルは崩れない。逆にブーネルは右カーフを当てて右ストレートを当てる。デュフォーは首相撲からヒザ蹴り、スーパーマンパンチ。デュフォーは右フックから左アッパー。ブーネルは二段の飛びヒザ蹴りを当てるとスピニングバックフィストと果敢に攻撃を繰り出した。

2R、デュフォーの蹴りを受けると、ブーネルは両手を広げて効いてないとアピールする。デュフォーは飛びヒザ蹴りと二段蹴りを繰り出すと右フックから左アッパー、右の前蹴りをボディに突き刺す。これでブーネルの動きを止めると、デュフォーは左ミドルから連打。組みに来たブーネルにノーアームギロチンを極めて一本勝ちし、5ポイントを獲得した。


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【PFL2024#02】ミランダ戦へ。グレイシー柔術♡ブレント・プリマス「100万ドルTの第2ラウンドだ」

【写真】本計量とセレモニアル。試合の時はさらに大きくなっていることが予想されるプリマスだ (C)PFL

12日(金・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのザ・シアター@ヴァージンホテルでPFL2024#02が開催され、ライト級シーズン初戦でブレント・プリマスがブルーノ・ミランダと対戦する。
Text by Manabu Takashima

プリマスはBellatorライト級ワールドGP準決勝で、王者ウスマン・ヌルマゴメドフにフルマークの判定負けも、ウスマンがドラックテストで陽性となり試合結果はノーコンテストに。しかし、再戦の準備は進められず5月に王者はBellator Champion Seriesで、決勝進出を決めていたアレクサンデル・シャブリーと防衛戦を行うこと決まった。ノーコンテストで100万ドルの獲得の機会を失したプリマスは、PFL参戦で100万ドル獲得へ2度目のチャンスを手にした。そんなラバーガードの印象が強いプリマスに初インタビュー。するとラバーガード使いはグレイシー信者だったことが分かった。

なお11日(木・同)に計量が行われ、ライト級シーズンに出場予定だったジェイジェイ・ウィルソンは理由の説明はなく対戦カードから名前がなくなり、補欠戦出場予定だったエルヴィン・エスピノーザが、アダム・ピコロッティと戦うことが決まっている。


──今週末、PFL2024シーズン初戦でブルーノ・ミランダとPFL初陣を戦います。今の気持ちを教えてください(※取材は9日に行われた)。

「Bellatorでキャリアの殆どを戦ってきたから、PFLのファイターと戦うことがとても楽しみなんだ。そしてタイ在住で、パワフルなムエタイの使い手であるブルーノ・ミランダと戦うことができる。大変な試合になるだろうけど、準備はできているよ」

──PFLはシーズンフォーマットとエルボー禁止のルールについては、どのように思っていますか。

「クレイジーだ。僕はずっとエルボーを使い続けてきた。エルボーを使わずグラウンドで戦った覚えがない。エルボー無しで戦うのは、本当にタフなことだよ。シーズン制については全ファイターが2試合は保障されていて、短期間でポイント争いをする。ここは楽しみだ。戦略から何からこれまでとは変わってくるんだけど、新しいことにチャレンジするのはエキサイティングだよ。

Bellatorの時は勝つか、負けるかだけだった。100万ドルを手にするために、初回でフィニッシュを狙いたいところだけど、だからこそスマートに戦う必要がある。焦って戦い、ガスアウトしてはしょうがないからね。PFLでは本当にスマートに戦わないといけない。6週間後に試合があるのだから、ケガをしないようにしないといけないし。だからエルボーが禁止なわけで。もちろん勝利は絶対だけど、6Pや5Pを手にできると有利になる。そこは戦い自体がBellatorの時とは変わって来るよね」

──ブレントはMMAでも柔術を武器に戦っていますか、ベースとなる格闘技は柔術だったのでしょうか。

「僕は13歳で家を飛び出し、とんでもない生活をしていた。毎週のようにストリートファイトをして、問題だらけだった。そんな生活を送っている時に、知り合いからストリートで戦うならケージのなかで戦って金を稼がないかって持ち掛けられたんだ。そして柔術ジムに向かった。まぁ、柔術なんてやっているヤツは皆、ぶちのめせると思っていたんだ。そうしたら自分より年下のガキだったり、体の小さな連中に首を絞められ、腕を極められ散々な目にあった。あっと言う間にボコボコにされたんだ(笑)。

あの時、『俺の方が体はデキているし、運動神経もある。このテクニックがあれば……』って思い、それから柔術漬けの人生に変わった。もうバカなことはやめて、パーティーも行かなくなった。毎日、懸命に練習をすると3週間で青帯を貰えた。柔術に出会っていなければBellator世界ライト級チャンピオンになれなかったに違ない。バカをやり続けて、きっと刑務所に行っていただろう。グレイシー一族から始まった柔術の歴史から、何から何まで柔術に夢中になれて良かった。ヒクソン・グレイシーのドキュメンタリー「チョーク」は何度も見返した(笑)。ヒクソン・グレイシーとグレイシー柔術への想いは膨らみ続けたよ。だから今、僕はここにいることができる」

──柔術でのマスターは、誰だったのでしょうか。

「僕はメガトン・ディアスから、黒帯を巻いてもらった」

──メガトンはいわばヒクソン系といっても良いウマイタの出身です。ただアリゾナにジムを持っていて、ブレントはオレゴン州が拠点ですよね。

「オレゴン州ユージーンにあるメガトン系のジムで6年間柔術を続けて、茶帯になったけど通っていた道場には黒帯がいなかった。メガトンがユージーンでセミナーを開き、もっと彼の指導を受けたくなったんだ。そしてアリゾナに行き、メガトンとトレーニングをして1週間後に黒帯を与えられた。メガトンのようなレジェンドから黒帯を貰えたことを本当に光栄に思っている。

ただ僕がいたジムは完全に柔術の道場だったから、MMAを始めていた僕はムエタイやレスリング、MMAのトレーニングができて、柔術も続けられるスクールに移ることに決めた。ファビアーノ・(ペガレヴィ)シャウナーの下でトレーニングを始め、今では黒帯3段になった」

──あれだけ見事なラバーガードを駆使するので、10thPlanet系の柔術を習っていたのかと思っていました。

「とにかく柔術が好きすぎて、あらゆるインストラクション動画をチェックし、YouTubeも四六時中チェックしている。そしてセミナーを受けまくってきた。セミナーに出ると、必ず一つのテクニックを持ち帰って、応用するようにしている。だからラバーガードはエディ・ブラボーのセミナーに出て修得したんだ。ただ10thPlanetの技術に拘っているわけじゃない。グレイシー・ウマイタ、グレイシー・バッハ系列の道場で学んだ全ての柔術技術を駆使して戦う。

そのうえで股関節が柔軟だから、ラバーガードは僕の柔術ゲームを一歩先に進めてくれた。でも10thPlanetファイターではなくて、僕の柔術はグレイシーだ。いかなる柔術の動きも、僕のゲームに組み込まれている。そしてラバーガードは、相手のパンチを余り受けないでコントロールできるポジションだから、MMAでも多用できるのさ」

──ただ下になると、ジャッジの支持を得られないのが通例です。

「それでもガードは大切だ。僕はトップもボトムもどちらでも戦える。MMAではトップにいる方が良いだろう。同時にガードで相手をコントロールしてスイープもできるし、サブミッションで腕や肩を痛める攻撃も持っている。100パーセント、自分のガードワークに自信を持っている。ブルーノを相手に、それを証明するよ。

ただ僕のムエタイもソー・ナイスだ。ずっとムエタイの練習をして来たし、立ち技でKOして皆を驚かせることだってできる。柔術は僕の血だけど、立ち技で皆に喜んでもらえる試合だってやってみせるよ。

僕はMMAファイターだ。ブルーノを傷めつけてノックアウトできるし、RNCで落とすこともできる。ラバーガードでも駆使するし、信じられないぐらい素早いバック奪取も披露したい。KOだろうが、サブミットだろうがフィニッシュする」

──Bellatorライト級ワールドGPは準決勝で敗れ、その後NCになったもののGP自体が未完に終わりそうです。そのなかでPFLで100万ドルをゲットするセカンドチャンスを手にしました。

「その通りだ。ただウスマンとGPで戦い、フラストレーションが溜まっているままだ。ウスマンともう一度戦って、決着をつけるつもりだった。でも、それが有耶無耶になってヤツはベルトを持ったままで、防衛戦をアレクサンデル・シャブリーを相手に戦う。どういう政治力が働いたのか、どうせ従弟の巨大なパワーがモノをいったんだろう。そんななかPFLでまた100万ドルを賭けて戦うことができる。これは僕にとって100万ドル争奪トーナメントの第2ラウンドなんだよ」

■視聴方法(予定)
4月5日(金・日本時間)
午前7時15分~U-NEXT

■ PFL2024#02計量結果

<ライトヘビー級/5分3R>
インパ・カサンガネイ: 204.8ポンド(92.89キロ)
アレックス・ポリッジ: 204ポンド(92.53キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ロブ・ウィルキンソン: 205.8ポンド(93.34キロ)
トム・ブリーズ: 205.2ポンド(93.07キロ)

<ライト級/5分3R>
クレイ・コラード: 155.6ポンド(70.57キロ)
パトリッキー・フレイレ: 155.2ポンド(70.39キロ)

<ライト級/5分3R>
マス・ブーネル: 156ポンド(70.76キロ)
ミカエル・デュフォー: 155.8ポンド(70.66キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
サディボウ・シ: 205ポンド(92.99キロ)
ジョシュ・シルヴェイラ: 205.4ポンド(93.16キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
アントニオ・カルロス・ジュニオール: 205.4ポンド(93.16キロ)
シモン・ビヨン: 205.4ポンド(93.16キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ドブレジャン・ヤギュシュムラドフ: 205.8ポンド(93.34キロ)
ヤコブ・ネドー: 206ポンド(93.44キロ))

<ライト級/5分3R>
ブルーノ・ミランダ: 155.4ポンド(70.48キロ)
ブレント・プリマス: 155.8ポンド(70.66キロ)

<ライト級/5分3R>
ガジ・ラバダノフ: 155.8ポンド(70.66キロ)
ソロモン・レンフロ: 155.6ポンド(70.57キロ)

<ライト級/5分3R>
エルヴィン・エスピノーザ: 155.4ポンド(70.48キロ)
アダム・ピコロッティ: 155.6ポンド(70.57キロ)

<ヘビー級/5分3R>
マルセロ・ヌネス: 241.6ポンド(109.58キロ)
ジョーダン・ヘイダーマン: 246.2ポンド(111.67キロ)

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45 AB BELLATOR MMA MMAPLANET o ONE PFL PFL2024#02 アダム・ピコロッティ アンソニー・ロメロ アントニオ・カルロス・ジュニオール インパ・カサンガネイ エルヴィン・エスピノーザ ガジ・ラバダノフ クレイ・コラード サディボウ・シ シモン・ビヨン ジェイジェイ・ウィルソン ジョシュ・シルヴェイラ ジョーダン・ヘイダーマン ソロモン・レンフロ ドブレジャン・ヤギュシュムラドフ パトリッキー・フレイレ ブルーノ・ミランダ ブレント・プリマス マス・ブーネル ロブ・ウィルキンソン

【PFL2024#02】永遠のBellator戦士ジェイジェイ・ウィルソン「ポイント獲得? 終わらせるのが僕の戦い」

【写真】試合になると、かなり形相が変わってZONEに入るジェイジェイもインタビュー時は凄くににこやかだ (C)MMAPLANET

12日(金・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのザ・シアター@ヴァージンホテルでPFL2024#02が開催され、ライト級でジェイジェイ・ウィルソンがアダム・ピコロッティと対戦する。
Text by Manabu Takashima

ニュージーランド出身、マオリ・キッドの異名を取るウィルソンは柔術で世界王者になるためにサンディエゴに移り住んだ。その地でフラヴィオ・ベーリンギの黒帯ジョアォ・ファイアに出会い、バーリトゥードに対応したファンダメタル柔術の指導を受けるようになる。さらにジャスティン・フローレスの下でフリー&フォークスタイルレスリング、ノーギ柔道を身に着けMMA戦績は10勝1敗、フィニッシュ率7割を誇るファイターに。

プロMMAデビュー戦がBellatorで、サークルケージ以外で戦うのは今回で2度目のマオリ・キッドは「今も僕はBellatorのファイターだ」と言い切った。


――金曜日、PFL初戦を戦います。今の気持ちを教えてください。

「良い相手だし、僕にとって良いマッチアップだ。少しでも速く倒して、6Pを獲ってプレーオフ進出に近づけるという意味でもね」

──BellatorがPFLに買収されるという話が広まった昨夏、ジェイジェイはどのような気持ちでこの話を聞いていましたか。

「どうだったのかなぁ。とにかく噂の段階では色々なことが耳に入って来て、その時にどう思っていたのかは覚えていない。ただ、PFLに買収された時に自分の契約はどうなるのか。このまま戦い続けることはできるのかと不安になったのは事実だよ。しかも、9月にBellatorで最後の試合を戦ってから、今後に関して正式発表がなかった。幸運にもPFLシーズンで戦うことができるようになり、心の底から嬉しかったよ」

──あの時期、契約が履行されるのか自身の将来に不安を感じるファイターも少なくなかったと思います。ところで1月にBellatorがBellator Champion Seriesとして活動が続くというアナウンスがあった時、ジェイジェイはBellator CSかPFL、どちらで戦いたいと思っていましたか。

「正直をいえばBellator CSで戦っていきたいと思っていた。エルボーの有無は大きかったからね。エルボーは僕のグラップリングで大きな役割を果たしていて、つまりは僕のゲームで重要な要素になっている。エルボーがないと、僕のグラップリングゲームは色々なモノを失う。でも、もう決まったことだ。そのなかで最大の力を発揮するのが、ファイターの仕事で。今でもBellatorでエルボーを使って戦っていたい。でも、100万ドルを獲得できる機会をみすみす逃すことはない。この機会を生かすよ」

──BellatorとPFLでは年間を通して、戦うテンポが違ってきます。その辺りはどのように捉えていますか。

「個人的にはアクティブに活動できるシーズン・フォーマットは大歓迎だ。ファイターにとって一番の敵は試合が決まらず、集中力が欠けてしまうこと。選手全員がそう思っているなんてことはないだろうけど、僕自身は8、9週間ごとに戦っていたい。その方が精神的にも、肉体的にも試合に向けて良い状態を保っていられる。

試合が決まっていなくても練習はするよ。でもコークを飲んで、ハンバーガーを食べる。そしてパーティーに出かけてしまうんだ(笑)。でもPFLのシーズン・フォーマットなら、試合後1週間だけジャンクフードを食べて、また試合に集中できる。ファイトが決まっていると、より規律正しい生活を送ることができるようになるからね」

──どうしてもジャンクフードは欠かせないのですね(笑)。

「ハハハハハ。できれば毎日のように食べていたいよ。でも1週間、我慢する。それを4度繰り返せば、100万ドルを獲得して腹いっぱいになるまでジャンクフードを食べまくるよ(笑)」

──そうやって考えると、フェザー級からライト級への階級アップは自然のことだったのかと。フェザー級で戦い続けていれば、5週間ごとに試合をするのは難しかったかもしれないですね。

「金曜日に試合があって、今は168ポンドだ(※取材は8日に行われた)。これから12ポンド(約5.44)を落とすのは、全くもってイージー。完全に管理できている。フェザー級時代よりも大きくなっているし、145ポンドに落とすのはもう無理だ。適正なクラスで戦えば、より良い試合を見てもらえる。そして、30ポンドや40ポンドも落とファイターは、このフォーマットで戦えないのも事実だろう。そういう選手は年に1度か2度しか、試合ができない。僕からすると、過度な減量はボディに与える心境は深刻だというしかないよ」

──今回の対戦相手であるピコロッティもBellatorからPFLで転じる選手です。MMAは個人競技ですが、PFLファイターと戦いたかったという気持ちはありますか。

「僕の前に立ち塞がる相手を倒す。それが誰かは気にしない。今年のシーズンにはBellatorで戦っていた選手も多く出場している。そのなかで名前を挙げて戦いたい相手は、ガジ・ラバダノフだけだよ。彼へのリベンジは果たしたい。スコアをイーブンに戻したいんだ。彼以外だと、当てられた相手と戦って勝つだけさ。

僕的には今でもBellatorファイターだと思っている。プロデビュー戦自体、Bellatorだった。5、6年も在籍していたんだ。今も僕の心はBellatorにある。戦うプロモーションはPFLになったけど、今もBellatorの選手だ。今年、PFLライト級を制したらBellatorの世界王座を獲りに行く。2024年PFLライト級ウィナーとして、Bellator世界ライト級チャンピオンになるんだ」

──プレーオフ進出にはQuick6の獲得が一番。そしてファンもフィニッシュを望んでいる。そのなかで金曜日の夜にはどのようなファイトを見せたいと思っていますか。

「もちろん初回フィニッシュだ。KOだろうが一本だろうが、1Rで終わらせる。相手の良さを消して、少しでも早く勝負を決める。それが僕の戦い方だ。何もポイント・システムを考慮してのことじゃない。ポイント獲得? 終わらせるのが僕の戦い。常にフィニッシュを目指して戦ってきた。ポイントはその結果、得られるモノ。ポイント獲得ではなく、終わらせること。それが僕のスタイルだから。

これまで削って判定で勝って来た選手は、ポイントを意識することになるだろう。そういう退屈な試合をやってきた者が、慌てて戦略を練るようになっている。でも僕にとっては、フィニッシュすることが戦う目的で。実際に最初の7試合は全て1Rで勝って来た。だからPFLで戦うことで、自分の戦い方を変える必要は一切ない。押忍!!」

■視聴方法(予定)
4月5日(金・日本時間)
午前7時15分~U-NEXT

■ PFL2024#02対戦カード

<ライトヘビー級/5分3R>
インパ・カサンガネイ(米国)
アレックス・ポリッジ(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ロブ・ウィルキンソン(豪州)
トム・ブリーズ(英国)

<ライト級/5分3R>
クレイ・コラード(米国)
パトリッキー・フレイレ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
マス・ブーネル(デンマーク)
ミカエル・デュフォー(カナダ)

<ライトヘビー級/5分3R>
サディボウ・シ(スウェーデン)
ジョシュ・シルヴェイラ(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ドブレジャン・ヤギュシュムラドフ(トルクメニスタン)
ヤコブ・ネドー(スロヴェニア)

<ライトヘビー級/5分3R>
アントニオ・カルロス・ジュニオール(ブラジル)
シモン・ビヨン(カメルーン)

<ライト級/5分3R>
ブルーノ・ミランダ(ブラジル)
ブレント・プリマス(米国)

<ライト級/5分3R>
ガジ・ラバダノフ(ロシア)
ソロモン・レンフロ(米国)

<ライト級/5分3R>
ジェイジェイ・ウィルソン(ニュージーランド)
アダム・ピコロッティ(米国)

<ライト級シーズン補欠戦/5分3R>
エルヴィン・エスピノーザ(ニカラグア)
アンソニー・ロメロ(カナダ)

<ヘビー級/5分3R>
マルセロ・ヌネス(ブラジル)
ジョーダン・ヘイダーマン(米国)

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BELLATOR Bellator299 MMA MMAPLANET o ダニエル・ヴェイケル ボクシング マス・ブーネル

【Bellator299】カーフ、ショートのコンビで圧を掛け続けたブーネルが判定勝ち。ヴェイケルはグラブを置く

<フェザー級/5分3R>
マス・ブーネル(デンマーク)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
ダニエル・ヴェイケル(ドイツ)

ジャブを伸ばすヴェイケルに、ブーネルが右カーフを蹴る。カーフを続けるブーネルは、ヴェイケルのパンチにしっかりとガードを固めている。ヴェイケルは軸足をローで蹴り、尻もちをつかせる。直ぐに立ち上がったブーネルはパンチで前に出てボディを殴る。テイクダウン狙いを切られ、左を被弾したヴェイケルは続いてカーフを蹴られて下がる──が、続くカーフをキャッチしてテイクダウン。スクランブルでがぶって上を取りつつギロチンへ。パスでギロチンを無力化させたブーネルが、ハーフで抑えエルボーを落とす。

残り70秒で自ら立ち上がったブーネルだが、左フックをヒットされる。カーフを蹴っても右を受けたブーネルが、逆に左を打ち込む。左ボディ、右、左フックを決めたブーネルが初回を取った。

2R、初回に続き圧を掛けるブーネルがボディから顔面を殴る。ヴェイケルもジャブから前蹴り、右ストレートを当てて右ミドルへ。ブーネルはボディを打ち返し、ジャブで前に出て右カーフを蹴り込む。蹴り足をキャッチしつつ、ワンツーを当てたヴェイケルだが左を打たれて下がる。近い距離の殴り合いのなかで、左ハイを繰り出したヴェイケルが右を伸ばす。

どんどん距離を詰めるブーネルがコンビで顔面を射抜き、ヴェイケルはスピニングバックエルボーを当てる。殴られ、殴るという展開のなかで一発で上回るブーネルがアッパー、ヴェイケルは再びスピニングエルボーを繰り出す。左ボディ、右フック、さらに左右のショートとコンビで攻めるブーネルが右をクリーンヒットさせる。ヴェイケルのスピニングバックエルボーに、横を向いて効かないとアピールしたブーネルが左ボディ、右フックを打ち込む。さらにジャブを受け、カーフで姿勢を乱されたヴェイケルは残り10秒で右ストレートを被弾。直後に左ハイを狙ったヴェイケルが、この回も落とした。

最終回、左インローから右カーフを2発入れたブーネルが、カーフを続ける。さらにダーティーボクシングにエルボーを織り交ぜる。ヴェイケルも手を出し続けるが、圧された局面を打開できない。ヒザ蹴りの着地に右を合わされ、左&右フックを被弾したヴェイケルは、さらにヒジ打ちのコンビを受ける。打で圧を掛け、ダブルレッグ狙いも切ってがぶったブーネルに対し、ヴェイケルは引き込むように下を選択する。

ハーフでしっかりと抑えてエルボーを落とすブーネルが、危なげのない試合を進め、肩固めの圧を掛ける。足を戻すことも、スクランブルに持ち込むこともできないヴェイケルは、下のままタイムアップを迎えた。

0-3で敗れたヴェイケルは、グローブをキャンバスに置き「アリーナの皆、ありがとう。素晴しい雰囲気の中で戦えた。家族、妻のサポート、チームに感謝している。僕と長い旅で良い時もそうでないときも一緒に過ごした友に礼を言いたい」と話し、21年間57戦のキャリアを終えた。


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BELLATOR Bellator299 GLORY MMA MMAPLANET o UFC   アナトリー・トコフ アーロン・ピコ イスラエル・アデサニャ オットー・ホドリゲス カサン・マゴメドシャリポフ カマル・ウスマン キック ゲガール・ムサシ サバウ・ホマシ ショーン・ストリックランド ジェイジェイ・ウィルソン ジョニー・エブレン ダニエル・ヴェイケル チャーリー・ウォード デヴィ・ギャロン ピーター・クイリー ファビアン・エドワーズ ベラトール ベンソン・ヘンダーソン ペドロ・カルバーリョ マス・ブーネル マンスール・ベルナウイ リョート・マチダ レオン・エドワーズ レヴァン・チョクヒリ

【Bellator299】展望。兄弟でUFC & Bellator制覇へ─ファビアン・エドワーズ×ミドル級最強の声=エブレン

【写真】昨日の計量でエブレンは184.6ポンド。エドワーズは185ポンドのリミット丁度でパスしている (C) BELLATOR

23日(土・現地時間)、アイルランドはダブリンの3アリーナ・ダブリンでBellator299「Eblen vs Edwards」が行われる。
Text by Isamu Horiuchi

大会名が示す通り、メインイベントは米国人王者ジョニー・エブレンに英国のファビアン・エドワーズが挑戦するミドル級世界選手権試合だ。


背中に韓国の太極旗と米国の星条旗が陰陽を形作るタトゥーを抱くエブレンは、韓国人の母と米国人の父を持つ。生まれはアイオワ州だが、両親が出会ったのは父親の駐屯先だった韓国だ。これは韓国と米国にルーツを持つ元UFC世界王者ベンソン・ヘンダーソンの両親が出会った形と同様のものだ。

とまれ高校時代にレスリングでカンザス州王者に就き、ミズーリ大学でもNCAA D-1で活躍したエブレンは、大学卒業後に出会った五輪レスラー、スティーブ・モッコの紹介でATT入りしてMMAを学び、2017年にプロデビューを果たす。デビュー4連勝後の2019年からベラトールに参戦し、その後も持ち前の無類の圧力とテイクダウン力を活かした戦いで連勝した。

勝ち星を重ねるうちに打撃との連係も上達し、パンチによるKO勝利も複数記録したエブレンは、昨年6月にゲガール・ムサシのミドル級王座に挑戦。

スイッチも駆使した戦いで初回に右フックを当ててダウンを奪うと、その後もテイクダウンと打撃を混ぜてペースを完全に支配──スタンド&グラウンドの双方において終始優勢に試合を進めて判定3-0(三者とも50-45のフルマーク)で完勝。世代交代を印象付ける戴冠となった。

さらに今年の2月には、当時ベラトール7連勝中にしてプロ戦績31勝2敗の戦績を誇っていたロシアのアナトリー・トコフを相手に初防衛戦に臨む。

被弾する場面こそあったものの要所でテイクダウンを決めて上から試合をコントロールし、これまた判定3-0で完勝、デビュー以来の連勝記録を13に伸ばした。

先日UFCのミドル級絶対王者といわれていたイスラエル・アデサニャがショーン・ストリックランドにまさかの完敗を喫し、またアデサニャのライバルと目されていたアレックス・ペレイラがライトヘビー級に転向した現在、無敗のエブレンを現在のミドル級世界最強候補に推す声も出始めている。

この王者に挑戦するファビアン・エドワーズは、言わずと知れた現UFCウェルター級王者レオン・エドワーズの2歳下の弟だ。兄同様にジャマイカで生まれ、幼少時に英国に移住。

昨年8月に兄が当時PFP1位と呼ばれた絶対王者カマル・ウスマンを5Rに大逆転の左ハイでKO勝利した後に叫んだ「俺は the trenches(塹壕=弾丸が飛び交うが如く犯罪と暴力に満ちた生活環境の例え)出身だが、そんなのは関係ねえ! そうして強くなってきた! 人生でずっと虐げられてきたんだ! でも今のこの俺を見ろ!」という言葉はUFC史上に残る名マイクパフォーマンスとなったが、当然兄と共にいたファビアンも”the trenches”育ちだ。

父は彼が11歳、兄が13歳の時にロンドンのナイトクラブで射殺されている。格闘技と出会うことで犯罪から身を離すことができたという兄に遅れてMMAを始めたファビアンだが、その戦い方は最も身近なコーチである兄とよく似ている。すなわち、サウスポーで距離を取り無数のフェイントを交えつつ、強烈かつ多彩な左の打撃を軸とするもの。主武器は左ストレートだが、兄がウスマンをKOした左ストレートを見せてからの左ハイも以前からファビアンは使っている。

2017年5月にいきなりベラトールのロンドン大会でプロ第一戦に臨み、見事な飛びヒザで衝撃のデビューを飾ったファビアンは、その後BAMMAで4試合(1KO&3つの一本勝ち)を挟んだ後、2019年2月にベラトール再登場を果たす。その後は同年5月のファルコ・ネト戦におけるアップキックでダメージを与えての鮮烈なKO勝利を含めて4連勝を果たす。

直後に2連敗を喫したものの、昨年5月にはUFCレジェンドのリョート・マチダと対戦。ケージに押し込んでからの離れ際の左ヒジを痛烈にヒットさせ、ふらついたリョートに左ストレートを連打で叩き込んで1RKOに下し、デビュー以来最大の勝利を掴んだ。

さらに1勝を重ねた後、今年5月には(昨年6月にエベレンに敗れてタイトルを失った)ゲガール・ムサシとのミドル級王座挑戦者決定戦に臨む。スピード差を活かして鋭い左ストレートを幾度となく当てたファビアンは、さらに左からニータップにつないでテイクダウンを奪う等優勢に進め3-0(三者とも49-46)で快勝し、今回のタイトル挑戦権を得た。

そして迎える両者の世界戦だが、下馬評は圧倒的にファビアン不利となっている。戦績差、相性やこれまでの両者のケージ内のパフォーマンスを比較したも、妥当といえるだろう。ファビアンとしては、当然スタンドで間合いを保って打撃で勝負を賭けたいところだ。が、それはこれまでのエブレンの対戦相手のほぼ全員が試みてきた戦い方であり、ただの1人として成功していない。

エブレンはそのMMAキャリアのほぼ全てにおいて、離れて打撃勝負を試みる相手に圧力をかけてコーナーに詰め、テイクダウンを奪ってみせている。グラウンドでのトップコントロール力も突出していて、寝技で相手に上のポジションを取られた場面自体ほとんどないほどだ。

対するファビアンは、お互い打撃を交換し合う場合の間合いの取り方は超一級品だが、距離を詰めてくる相手にケージ側に追い込まれることは少なくない。そして腰が抜群に強いとも言えず、そこから組み付かれてテイクダウンを許すこともしばしばだ。

さらにいえば、倒されてガードポジションを取った後で足を利かせて立ち上がる術に長けてはいるものの、完全にハーフで胸を合わされて背中を付けさせられてしまうと防戦一方になりがちだ。

実際ファビアンは2021年5月には、エブレンの同門ATT所属レスラーのオースティン・ヴァンダーフォードにそうやって「漬け」られて完敗している。エブレンはテイクダウン&コントロール力においてヴァンダーフォードに劣らぬばかりか、打撃で圧力をかけ、距離を詰めるスキルにおいてははるかに上回る。

さらにエブレンは、今回のキャンプで元Gloryミドル級王者のロシア人キックボクサー、アルテム・レヴィン──Gloryのリングではアレックス・ペレイラにも3-0で勝利している──とみっちり打撃スパーを繰り広げたとのことで、デビュー以来上達の一途を辿るスタンド打撃にさらに自信を深めている模様だ。

その打撃とテイクダウンを臨機応変に織り混ぜるエブレンの攻撃に、ファビアンが苦戦いを強いられる可能性は高い。

が、熱心なファンなら思い当たることだろうが、この状況はファビアンの兄レオンがウスマン相手に大番狂わせをやってのけた時のそれによく似ている。打撃で圧力をかけてくるウスマンにコーナーに詰められては、何度となくテイクダウン&コントロールを許す絶対不利の状況を耐え忍んだレオンは、最終5Rに大逆転のハイを炸裂させた。

そして7ヶ月後の再戦では、スタンドでウスマンの圧力に屈せず多くの打撃を当て、テイクダウン防御にも複数回成功して五分以上に渡り合うと、堂々の2-0判定勝利を収めたのは誰もが知るところだ。

今回の弟の大勝負に向けて兄は、ウスマン2連戦で得た経験の全てを伝えていることだろう。兄の教えがファビアンの大きな武器となることは間違いない。仮にファビアンが勝利すると、UFC&ベラトール兄弟同時王者という前人未到の快挙の達成することになる。

アイルランドで勝利し、2人でUFC&ベラトールの二本のベルトを持って英国での地元バーミンガムに凱旋、そしてかつての自分たち同様に過酷な境遇にいる人々、移住した異国で苦労する家族たちにインスピレーションを与えるという兄弟の夢は叶うだろうか。決戦の時は迫ってきた。

■視聴方法(予定)
8月23日(土)
午前11時30分~ U-NEXT

■ Bellator299対戦カード

<Bellator世界ミドル級選手権試合/5分5R>
[王者] ジョニー・エブレン(米国)
[挑戦者]ファビアン・エドワーズ(英国)

<フェザー級/5分3R>
アーロン・ピコ(米国)
ペドロ・カルバーリョ(ポルトガル)

<女子フェザー級/5分3R>
シネード・カヴァナウ(アイルランド)
サラ・コリンズ(豪州)

<フェザー級/5分3R>
マス・ブーネル(デンマーク)
ダニエル・ヴェイケル(ドイツ)

<ウェルター級/5分3R>
レヴァン・チョクヒリ(ジョージア)
サバウ・ホマシ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ピーター・クイリー(アイルランド)
ダニエレ・ミチェーリ(イタリア)

<ライト級/5分3R>
マンスール・ベルナウイ(フランス)
ジェイジェイ・ウィルソン(ニュージーランド)

<ミドル級/5分3R>
チャーリー・ウォード(アイルランド)
グレゴリー・バベン(フランス)

<140ポンド契約/5分3R>
キアラン・クラーク(アイルランド)
プシェミスワフ・グルヌイ(ポーランド)

<ウェルター級/5分3R>
ルカ・ポクリ(モルドバ)
ロマン・ファラルド(米国)

<フェザー級/5分3R>
カサン・マゴメドシャリポフ(ロシア)
ピオトル・ニジェルスキー(ポーランド)

<フェザー級/5分3R>
デラー・ケリー(アイルランド)
ヤラ・ゼイハース(オランダ)

<フェザー級/5分3R>
ブライアン・ムーア(アイルランド)
オットー・ホドリゲス(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
デヴィ・ギャロン(フランス)
アッティラ・コクマス(ドイツ)

<フェザー級/5分3R>
アザエラ・アジョウジ(フランス)
イブラヒム・アルファキ・ハッサン(リビア)

<フェザー級/5分3R>
ケニー・モホノアナ(アイルランド)
ジョシュ・オコーナー(英国)

<ウェルター級/5分3R>
ニコロ・ソッリ(イタリア)
フーマン・ドゥビエンヌ(フランス)

<ヘビー級/5分3R>
セルゲイ・ビロシチェニ(ロシア)
カシム・アラス(ドイツ)

<ライト級/5分3R>
マーク・イーウェン(英国)
ノア・ギュニョン(フランス)

<女子ストロー級/5分3R>
キアラ・ペンコ(イタリア)
マッケンジー・スティラー(米国)
ミレス・ヴィダウ(ブラジル)

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BELLATOR Bellator295 MMA MMAPLANET o ジャスティン・ゴンザレス マス・ブーネル

【Bellator295】TDされてもへっちゃら、リバーサル&鉄壁コントロール、ブーネルがゴンザレスを寄せ付けず

<フェザー級/5分3R>
マス・ブーネル(デンマーク)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ジャスティン・ゴンザレス(米国)

いきなり右ボディストレートを決めたゴンザレスが、パンチの間合いから組んでボディロック、直ぐに離れてパンチを打っていく。ブーネルの右ローにも、ワンツーフックと右ローを蹴り返したゴンザレスは、左を見せてニータップ気味にテイクダウンを奪う。ブーネルはレッスルアップからシングルレッグでリバーサルを決め、同時にサイドで抑える。

枕で抑えるブーネルは、自らハーフのなかに入る。ゴンザレスがギロチンを狙うと、足を抜いて上四方まで回りノースサウスチョークへ。すぐにサイドに戻ったブーネルは、流れの中でハーフに入りギロチンからバックへ。嫌がったゴンザレスが前転してガードを取るが、スクランブルに持ち込めない。ブーネルは左エルボー、パンチを入れて枕で圧を掛けて簡単にパスを決める。残り1分、サイドで抑えてエルボーを落とすブーネルがハーフになると鉄槌を落とす。ゴンザレスはスタンド二戻ることができず初回を落とした。

2R、右ローにダブルレッグを合わせてトップを奪ったゴンザレスだが、ここもブーネルは潜って立ち上がりダブルレッグでリバーサルを決めてサイドへ。上四方からハーフに入るという初回と同じ流れのなかでブーネルは、右エルボーを入れる。サイドを取られているにも関わらず、頭を抱えるゴンザレス。これではスクランブルに持ち込めない。

ブーネルはサイドで抑え、細かいヒザを入れる。ハーフで背中をつけたままのゴンザレスは、ブリッジを潰されヒジを打たれる。ゴンザレスは半身でリストを取って守るが、振りほどいたブーネルがまたも易々とパスに成功する。ここも頭を抱えたゴンザレスに対し、ブーネルは上四方に移行してノースサウスチョークへ。

ゴンザレスは体を捩じってスクランブル、バックを許して立ち上がる。胸を合わせたブーネルのシングル狙いにゴンザレスがギロチンで、捻ってトップを通る。アームインギロチンは極め切れず、この回もブーネルが取った。

最終回、ゴンザレスが右ボディからワンツー、蹴り足を払ってテイクダウンも寝技にはいかない。ブーネルが立ち上がるのを待ってボディからジャブと、パンチで攻めるゴンザレスだが、ローでバランスを崩してここも下になってしまう。こうなると打つ手がなく、下にステイするゴンザレスは、左のパンチを継続的に打たれる。

ボディロックのコトントロールが強烈なブーネルは、ゴンザレスをケージまで運んで左のパウンドを打っていく。背中を譲らないよう戦うゴンザレスは、ハーフガードから動けず腕を払われて立ち上がることができない。ブーネルのコントロールが延々と続き、ゴンザレスは頭を抱えるのみ。結果、パスしてサイドのブーネルの攻勢は変わらず、時間が過ぎていく。バギーチョーク狙いも中途半端なゴンザレスは、下にされると成す術なくブーネルにフルマークの判定で敗れた。


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BELLATOR Bellator295 MMA MMAPLANET o   アレクセイ・シュルケヴィッチ アーロン・ピコ イララ・ジョアニ イリマレイ・マクファーレン ジャスティン・ゴンザレス スコット・コーカー スミコ・イナバ パッチー・ミックス ブルーナ・エレン ボビー・キング マス・ブーネル ラフェオン・スタッツ 堀口恭司 渡辺華奈 菊入正行

【Bellator295】計量終了 ボーグが体重落とせず、堀口恭司のフライ級戦は消滅。そしてボーグは引退へ

【写真】非常に友好的、しかし激しい試合になること間違いない(C)BELLATOR

22日(土・現地時間)、ハワイ州ホノルルのニールSブレイズデール・センターで開催されるBellator295「Stots vs Mix」の計量が21日(金・同)に行われている。

堀口恭司と対戦予定だったレイ・ボーグが体重を落とせず、直ちにBellatorとの複数回契約を解除された。そして「皆を落胆させて申し訳ない。そして、ここ数年のとんでもない状況を共にしてくれてありがとうと伝えない。これから違う旅が始まる。チーム・ボーグと共にいてくれて感謝している」とボーグはSNSで引退を発表している。


メインでGPファイナル&100万ドルを掛けたワールドGPファイナルとBellator暫定世界バンタム級王座を賭けて戦う2人は、セレモニアル計量でのフェイスオフでも、何やら罵り合いをし、スコット・コーカーやインスペクターが間に入って、両者を分けた。

コメインの女子フライ級戦は、MMAPLANETのインタビュー通り、イリマレイ・マクファーレンがフェイスオフ後に渡辺華奈の首に例を掛け、ハグをし撮影後も両手で握手をして離れた。

また第1試合でサークルケージ初陣となる菊入正行は、計量台の上でガッツポーズし、アレクセイ・シュルケヴィッチと握手してフェイスオフを行った。

堀口の試合はなくなったが、メインの世界戦や日本人絡みのファイトだけでなく、プレリミからメインと3試合連続で組まれたフェザー級=アーロン・ピコ✖ジェイムス・ゴンザレス、マス・ブーネル✖ジャスティン・ゴンザレス: 145.6ポンド、カイ・カマカ3世✖アドリ・エドワーズも要注目だ。

大器ピコが未完のままで終わるのか、ここから上で進むのか。勝ち方が問われる一戦となり、ブーネル✖ゴンザレスは熱戦必死のサバイバル戦となる。

また日系4世のスミコ・イナバがタイトルコンテンダーのヴェタ・オルティガも女子フライ級戦線の今後に関係してくるマッチアップといえる。

■視聴方法(予定)
4月23日(日)
午前8時30分~ U-NEXT

■ Bellator295計量結果

<Bellator暫定世界バンタム級選手権試合&バンタム級ワールドGP決勝/5分5R>
[王者]ラフェオン・スタッツ: 134.2ポンド(60.87キロ)
[挑戦者] パッチー・ミックス: 135ポンド(61.24キロ)

<女子フライ級/5分3R>
イリマレイ・マクファーレン: 126ポンド(57.15キロ)
渡辺華奈: 125.6ポンド(56.97キロ)

<165ポンド契約/5分3R>
ヤンシー・メデイロス: 162.4ポンド(73.66キロ)
チャーリー・レアリー: 164.2ポンド(74.47キロ)

<フェザー級/5分3R>
アーロン・ピコ: 145.6ポンド(66.04キロ)
ジェイムス・ゴンザレス: 145.8ポンド(66.13キロ)

<フェザー級/5分3R>
マス・ブーネル: 144.4ポンド(65.49キロ)
ジャスティン・ゴンザレス: 145.6ポンド(66.04キロ)

<フェザー級/5分3R>
カイ・カマカ3世: 145.4ポンド(65.95キロ)
アドリ・エドワーズ: 145.6ポンド(66.04キロ)

<女子フライ級/5分3R>
スミコ・イナバ: 124.4ポンド(56.42キロ)
ヴェタ・オルティガ: 125.8ポンド(57.06キロ)

<ライト級/5分3R>
ボビー・キング: 155.4ポンド(70.48キロ)
アーロン・クルーズ: 156ポンド(70.76キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ダヴィオン・フランクリン: 259.2ポンド(117.57キロ)
カシム・アラス: 251.8ポンド(114.21キロ)

<女子フライ級/5分3R>
イララ・ジョアニ: 125.4ポンド(56.88キロ)
ブルーナ・エレン: 125.6ポンド(56.97キロ)

<ウェルター級/5分3R>
アレクセイ・シュルケヴィッチ: 170.8ポンド(77.47キロ)
菊入正行: 169ポンド(76.66キロ)

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BELLATOR Bellator285 MMA MMAPLANET o ペドロ・カルバーリョ マス・ブーネル

【Bellator285】自らのスクランブルゲームで削られたブーネルが、カルバーリョに判定負け

<フェザー級/5分3R>
ペドロ・カルバーリョ(ポルトガル)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
マス・ブーネル(デンマーク)

サウスポーのカルバーリョが右ローを使ってジャブを伸ばす。構えを変えながら前蹴りを繰り出すカルバーリョに対し、ブーネルは一気に組み付いてバックに回る。正対したカルバーリョをケージに押し込んで、ダブルレッグで倒したブーネルが再びバックに。カルバーリョは胸を合わせて離れると左ミドルを蹴っていく。続いて左フックを当てたカルバーリョが、直後にダブルレッグでテイクダウンを奪われワンフックでバックを譲る。

ケージ際で立ち上がったカルバーリョはハイクロッチでリフトされ、ここもバックを取られる。ブーネルが倒しては、立ってきたカルバーリョからテイクダウン、あるいはバックという展開を続ける。右を当てて離れたブーネルだが、アッパーからコンビを被弾。ここもダブルレッグでテイクダウンしてバック、胸を合わせたカルバーリョはスクランブルでギロチンに入り下にされる。立ち上がり際にバックに回り、寝技に持ち込んだブーネルは極めへの意識は低く、左のパンチをコツコツと当ててラウンド終了となった。

2R、ブーネルが右をヒット。続いて右アッパーからダブルレッグでケージにカルバーリョを押し込む。ウィザーで耐えるカルバーリョの足を払ったブーネルがテイクダウンからバックに意識的にワンフックでカルバーリョを動かせている感もあるブーネルは、バックコントロール&足払いでトップへ。スクランブルでバックコントロール、胸を合わされると離れる。直後にダブルレッグのブーネルはギロチンを抜けて、スクランブルでバックに。

足のフックが遅く、落とされたブーネルはハーフガードから潜ってリバーサル、上を取り返す。ここもバックに回ったブーネルは足のフックはせず、カルバーリョが立ち上がる。と、シングルレッグで倒してバックに回ったブーネルは、左フックを打って距離を取り直した。カルバーリョはボディを殴り、右ロー、さらに左ボディを効かせると逆にダブルレッグでテイクダウンを奪う。サイドからエルボーを連打するカルバーリョがマウントに入ろうとしたところで時間に。カルバーリョが逆転の目を見せた――と同時に、ブーネルのただ攻められるという終盤の淡泊さが気になった。

最終回、ワンツーを入れたカルバーリョが左ハイ。ブーネルが右フックを返す。左右のフック、ボディを殴ったカルバーリョはダブルレッグを切り、ヒザ蹴り、ボディショットでケージにブーネルを押し込む。ヒザをボディに連続で突き刺したカルバーリョは、ダブルレッグでテイクダウンを奪う。

圧倒的なコントロールも、自らが削られたブーネルは防戦一方に。ハーフからの潜りをウィザーで制したカルバーリョは、エルボーを落とす。Zハーフから背中をマットにつけたブーネルは、バタフライスイープ狙いも、カルバーリョはオーバーフック&スプロールでトップをキープする。カルバーリョのパス狙いを一瞬の腹ばいから、ガードを取り直して防いだブーネルは、ガードで耐える展開が続く。カルバーリョもトップをキープするためにパウンドが少ないラウンド終盤となった。

結果、意味不明の30‐27というジャッジは論外としても、他の2人も2Rをカルバーリョのラウンドとして、そのカルバーリョが3‐0の判定勝ちを手にした。


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BELLATOR Bellator285 MMA MMAPLANET o   イスラム・マメドフ キック ジョージ・カラキャニャン デミアン・マイア ピーター・クイリー フランキー・エドガー ベンソン・ヘンダーソン ペドロ・カルバーリョ マス・ブーネル ヨエル・ロメロ リア・マコート

【Bellator285】敵地でクイリーと対戦。ベンヘン「この惑星の誰にでもスタミナ勝負を挑むことができる」

【写真】 あのフランキー・エドガーと同じエネルギーを持って、同じペースで戦えるとベンヘンは断言した(C)MMAPLANET

23日(金・現地時間)、アイルランドはダブリンの3アリーナ・ダブリンで開催されるBellator285「Henderson vs Queally」。そのメインのライト級5回戦でベンソン・ヘンダーソンが、ピーター・クイリーと戦う。

38歳を迎えたスムーズだが、10年前と同じペースで戦うと断言した。そして、敵地ダブリンでクイリーを仕留めてタイトル挑戦への足掛かりにしようするベンヘンは、何よりもMMA、いやコンペティションで戦うことに対して枯渇することのない、強い意志と楽しむ心を持ち続けていた。


――ピーター・クイリーとの対戦が来週に迫ってきました(※インタビューは9月15日に行われた)。今の気持ちを教えてください。

「とても良い感じだよ。体重を落として、アイリッシュガイをぶっ飛ばしに行くよ」

──多くのMMAファイターが日本のファンは最高だと言ってくれますが、自分は最高のファンはホームタウンのファンだと思っています。過去2戦はフィニックスでの試合でしたが、今回はクイリーの母国アイルランドでの試合となります。

「確かにそうだね。でも、あの熱狂的なアイルランドのファンの前で戦うのは、きっと楽しいよ。ビールを飲んで、大声で叫びまくりだから凄い雰囲気のなかで戦うことになるだろう。次のタイトル・チャレンジャーになるには、そういうファンの中でクイリーをしっかりと倒さないといけない。問題ないよ。彼を母国のファンの前で倒すことが、タイトルショットに繋がるんだ」

──とはいえ入場時のゾンビの大合唱など、クイリーに特別なエネルギーを与えることにならないでしょうか。

「確かにそうなるだろうね。でも、僕はファイターだからね。ファンが熱狂は、僕にとっても凄くエネルギーになる。騒いで、野次って、猛プッシュする。そうなるとブーイングだろうが、拍手だろうが、僕もノリノリになるからね。あの雰囲気は本当にファイターを高揚させる。僕はアイルランドのような会場で戦うのはアウェイでも大好きさ」

──同時に、ベンソンがジャブを当ててもリアクションはなく。クイリーの攻撃は空振りでも大歓声が起こるかもしれない。そして、ジャッジがその声に影響されることも。

「ファイターにとっては、とても奇妙な現象なんだよ。だからこそ、クイリーをストップしないといけない。そうなればファンの声援も関係ない。絞め落とすよ」

──ベンソン・ヘンダーソンのストロングポイントは、ハイペースとガス。接戦になれば、なるほど、その強味を生かしてジャッジの裁定をもぎ取る。それゆえにダブリンのファンの声援がジャッジを惑わせないかと思った次第です。

「僕のやることは変わりないよ。38歳になっても、10年前と同じエネルギーで、28歳の時と同じペースで戦う。僕に勝つために作戦を立てるなら、僕が殴りたいときに殴り終えていること。サブミッションを仕掛けようとしたときには、僕をサブミットしようとすること。僕の動きを止める、そして落ちるように戦うんだ。レスリングでも柔術でも、スクランブルでも。僕の動きを落とさせる。あとね、打撃ならゆっくりと攻撃を繰り出して、ハイペースを狂わせることなんだ。

だからこそピーター・クイリーは手の合う相手になる。特に母国のファンの応援に背中を押されて、絶対にハイペースで戦うから。それは僕とっても都合が良いことだよ。だから会場のファは思い切りクイリーを応援して、彼がどんどん動くように後押ししてほしい」

──10年前と同じペースで戦うという言葉に鳥肌が立ってしまいました。2012年にさいたまスーパーアリーナでベンソン・ヘンダーソン×フランキー・エドガーを実際にその目で見たファンも、このインタビューを読んでいると思います。

「僕はちょっとラッキーなんだよね。ずっとヘルシーでいることができた。あの時と同じ戦いができて、しかもハイレベルな相手と戦い続けられている。スタミナも動きも落ちてない。とにかくMMA、柔術、グラップリング、レスリングとコンペティションで戦うことが大好きなままなんだ。心の底から楽しんでいるよ」

──Polarisではデミアン・マイアとグラップリングマッチを戦いました。

「ホント、夢みたいだったよ(笑)。オファーがあった時に『えっ? デミアン・マイアと戦えるのか? もちろん、やるよ』って即答だったよ。『彼は大きいけど?』なんて念を押されたけど、全く問題じゃなかった。デミアン・マイアは僕にとってレジェンド。ADCCチャンピオン、柔術世界チャンピオン、彼はこのスポーツの最高の親善大使だよ。彼と試合ができて、これ以上なく光栄だった」

──今も出場費を払って、ローカル・トーナメントに出ているのですか。

「最近は出ていないんだ。最後に出たのは1年半前から。でも、今でもタイミングがあえばジムの生徒たちと一緒に大会に出たいと思っている。そうすると『コーチと一緒の大会に出られるなんて最高だ』って800人の生徒たちも、トーナメントを楽しめると思うんだ」

──ベンソン、ちょっと待ってください。今、800人と言いましたか。

「約800人だよ。確か2日前で841人だったはずだ」

──OMG!! 凄いですね。では、また質問をクイリー戦に戻らせてください。技術的にはどのような選手だと思っていますか。

「ピーター・クイリーは距離の長い右ストレートが最大な武器かな。スピードもある。ジャブも良い。左フックもあるけど、やっぱり右だろうね。それと蹴りも多彩だ。蹴りの距離も長い」

──左ミドルと右のコンビネーションが印象深いです。

「スイッチしての蹴りも良いね。あれで距離を詰めるから、パンチとのコンビが有効になっている。でもね、それは彼がスイッチキックを見せた時にブロックして、その場に留まっているからだ。距離を詰めてきたら、こっちが距離を取らないと。立ち止まって戦うのは、ダメだよ」

──この試合に勝てば、先ほども言われていたようにタイトル挑戦権を得ることができると考えているわけですね。

「前回の試合でイスラム・マメドフという10年間負け知らずの相手に勝った。だから『次は誰に勝てばタイトルに挑戦できるんだ?』と尋ねた。そうしたら『ピーター・クイリーを倒せば』と言う返答だったんだ。ダブリンで戦うことも全く問題ない」

──では、どのような試合をしたいですか。

「レスリングで勝負したい。僕のスタミナ、ペース、5Rかけてピーターを削り、打撃も当てる。そして動きが落ちたところで仕留めたい」

──今やレスリングでハードな動きをして、スタミナをロスしないことが鉄則のようになっているなかで、さすがのベンソン・ヘンダーソンです。

「ファイトではスタミナこそ、王様なんだ。僕はこの惑星の誰にでも、スタミナ勝負を挑むことができるよ。そして、絶対に負けない」

■視聴方法(予定)
9月24日(土)
午前1時30分~ U-NEXT

■Bellator285対戦カード

<ライト級/5分5R>
ベンソン・ヘンダーソン(米国)
ピーター・クイリー(アイルランド)

<ライトヘビー級/5分3R>
ヨエル・ロメロ(キューバ)
メルヴィン・マヌーフ(オランダ)

<女子フェザー級/5分3R>
リア・マコート(英国)
ダイアナ・シウバ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
マス・ブーネル(デンマーク)
ペドロ・カルバーリョ(ポルトガル)

<フェザー級/5分3R>
キアラン・クラーク(アイルランド)
ハファエル・ウジソン(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
ブレット・ジョンズ(英国)
ジョーダン・ウィンスキー(米国)

<バンタム級/5分3R>
ブライアン・ムーア(アイルランド)
アリヴァウド・リマ・ダ・シウバ(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
カール・アルベクツソン(スウェーデン)
カール・ムーア(米国)

<ライト級/5分3R>
ジョージ・カラキャニャン(米国)
キーン・ムサ(英国)

<ライト級/5分3R>
デラー・ケリー(アイルランド)
カイ・スティーブンス(英国)

<フェザー級/5分3R>
アレックス・ボロナル(スロバキア)
ケニー・モホノアナ(アイルランド)

<フェザー級/5分3R>
ジョーダン・バートン(英国)
アザエ・アジョージ(フランス)

<ウェルター級/5分3R>
ダンテ・シーロ(米国)
ルカ・ポクリ(モルドバ)

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BELLATOR Bellator286 Cage Warriors MMA MMAPLANET o UFC アダム・ボリッチ ダリオン・コールドウェル パトリシオ・フレイレ ベラトール ボクシング マス・ブーネル

【Bellator286】フロリダ発。フレイレ弟に挑戦、アダム・ボリッチ─01─「AJとの試合は酷い内容だった」

【写真】 2日間、現地でキルクリフFCの練習を見たが、とにかくボリッチは手を抜かない。凄まじい集中力で全セッション、全パ―リングに向き合っていた(C)MMAPLANET

10月1日(土・現地時間)、カリフォルニア州ロングビーチのロングビーチ・コンベンション&エンターテインメントセンターでBellator286を開催、メインでアダム・ボリッチがパトリシオ・フレイレの持つBellator世界フェザー級のベルトに挑戦する。

キャリア15連勝、ベラトールでも5連勝中でフェザー級ワールドGP準々決勝に挑んだボリッチは、圧倒的優位と見られながらダリオン・コールドウェルに2年9カ月、4つの勝利を重ねてタイトル戦に挑むボリッチをフロリダはディアフィールドのキルクリフFCでキャッチ。

誰よりもハードワーカーであることが、そのトレーニングを眺めるだけで理解できたボリッチの世界戦に向けての意気込みとは。


──10月1日にBellator世界フェザー級王座への挑戦が決まりました。アダムとしてはフェザー級ワールドGPの間にチャンピオンになるという青写真があったかと思います。

「そうだねぇ(笑)。その通り、これは2度目のチャンスだよ。そして、色々とケガを経てこの機会を手にデキたことが本当に嬉しい。ハンガリーでも凄く話題になっていて、10月1日にはロングビーチの会場に多くのハンガリー人応援団が集まりそうなんだよ。今、聞いているだけでも500人はやってくるって話なんだ」

──えっ、ハンガリーから500人にもサポーターが米国にやって来るのですか。

「現時点で、ね(笑)。でもハンガリーからだけじゃないよ。米国在住のハンガリー人もそうだし、豪州、ヨーロッパの国々からも僕のタイトル奪取を後押しするために集まってくれるんだ。どの国でも、ハンガリー人社会はめちゃくちゃ盛り上がっているそうだよ」

──マジャール民族の大移動、そして大集結ですね。

「ホントに(笑)。嬉しいことだよ。ハンガリーのためにも絶対にベルトを獲るよ」

──今、GPで敗北を喫したダリオン・コールドウェルとのキルクリフFCのチームメイトになっていますが、改めてあの敗北で何を学んだのかを振り返ってもらえますか。一つのテイクダウン、一つのバックテイク、そしてサブミッションという試合でした。

「その通りだね。あの負けは、精神面で色々と勉強になった。僕はあの時、ダリオン・コールドウェルを少し軽く見てしまっていた。色々な人からワンミリオンダラー・キッドと囃し立てられ、『絶対に優勝できる』と言う言葉に浮ついてしまっていたんだ。そして、試合前なのにダリオンに集中していなかった。ダリオンにサクッと勝って、準決勝はAJ、決勝はパトリシオ・フレイレだって思っていたんだ。

ただダリオンがケージに足を踏み入れた瞬間、『フ〇ック。コイツ、やる気満々じゃん』って……驚かされた。あの時点で、もうメンタルが崩れてしまっていた。それこそが僕にとって最大の問題だった。どの試合だって、ワールドチャンピオンシップのつもりで戦わないといけなかったんだ。

それもあって、今は世界挑戦が決まっても落ち着いていられるんだ。あの敗北以降、4試合を戦ってきたけど、それらの試合と同じ気持ちで世界戦に臨むことができている。また試合が決まったな──って感じでね」

──実はGPで敗れて、アダムはライト級に階級を上げるのではないかと思っていたんです。確かマイク・ハメル戦とエリック・サンチェス戦は150ポンドのキャッチウェイト戦でしたよね。今、目の前にアダムが座っていても……『本当にフェザー級かよ!!』と思ってしまうほど大きいです。

「アハハハハハ。きっとMMAを引退する時はライト級で戦っているはずだよ。でも、今もフェザー級に落とせるからね。まだ1年、いや2年はフェザー級で戦っていくと思う。それからだね、ライト級に階級を上げるのは」

──その前にフェザー級王座という目標がありますしね。アダムが挑戦するチャンピオンはパトリシオ・フレイレです。4月15日のAJとの世界戦、正直なところどのような印象を持ちましたか。裁定、試合内容の両面に関して。

「動きの少ない退屈な試合だったよ。あの内容じゃジャッジも判断するのが、難しくなる。でも、ああいう試合って起こりえるんだ。凄い接戦で、結果はパトリシオが勝った。そういうことだよ。どっちが勝とうが、酷い内容だった(笑)」

──3回戦から5回戦になると、やはり試合のペースなど変わってくるかと思います。その一方でGPは5回戦で組まれてきたにも関わらず、両者が様子見に終始しました。やはり決勝だと慎重になるのでしょうか。

「そんなの言い訳にもならないよ。僕の前回の試合を見て欲しい。5Rの間、動き続けたよ。それがファンの見たい試合だからね」

──ベラトールもUFCに続き、メインは5分5Rに変更されましたね。競技としては、ベルトが掛かっていない試合がメインだから5回戦というのは、どうにも違うと思うのですが……。

「まぁ違和感は残るよね。それは僕も同じだ。メインイベントとタイトル戦は同じじゃない。重みが違う。メインだろうが3Rで、タイトル戦だけが5Rだろうっていう気持ちはあるよ。でも、決まってしまったことだからね」

──5分5Rはタイトル戦を戦う選手の特権で、その数が多いチャンピオンが経験値で優位になる。そこを挑戦者は乗り越えて行かなければいけないというは、ストーリーとしても良かったです。だからこそ、アダムも5Rの経験ができたことはチャレンジャーの立場で良い経験になっているのではないでしょうか。

「そうなんだよ(笑)。僕は5Rを戦ったことで、不安材料が減り自信を手にすることができた。マス・ブーネル戦を経験したことで、本当に多くの自信を手にすることができたんだ。5R戦を3R戦と同じように戦えたからね」

──あの試合はCage Warriorsでの4連勝があったとはいえ、それ以前にUFCで1勝2敗だったブーネルが、Bellatorでは2連勝。アダムとしては、本当に負けられないファイトだったと思います。ベラトール生え抜きより、UFCから移籍組の方が強いという印象をファンに持たれてしまうので。

「僕はもうジャレミー・ケネディにも勝っていたし、ベラトールとUFCはボクシングと同じように他の組織でもレベルは違わないと思っている。UFCがベラトールよりポピュラーなのは認めるけどね。そして量でいえば、UFCの方が上だ。それも分かっている。でもトップ5やトップ10の力は同じだよ。質は同じ。量では敵わないけどね」

──では今回の世界戦ですが、実際のところAJとパトリシオ──どちらに挑戦したいと3月にブーネルに勝った時点では思っていましたか。

「パトリシオだよ」

<この項、続く>

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