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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC298 アマンダ・レモス キック マッケンジー・ダーン

【UFC298】2度ダウンを奪ったアマンダがマッケンジーの猛攻を交わして3者1ポイント差の判定勝ち

<女子ストロー級/5分3R>
アマンダ・レモス(ブラジル)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28.
マッケンジー・ダーン(米国)

アマンダが上下に体を振って右カーフキックを当てる。体のバランスを崩すマッケンジー。アマンダはケージを背負いながらワンツーを打ち込み、マッケンジーをグラつかせた。距離を保って右カーフを決めるアマンダに対し、マッケンジーのパンチは届かない。アマンダがワンツーから左ミドルハイを繰り出す。さらに右カーフを当てると、マッケンジーの体が完全に流れる。サウスポーにスイッチしたアマンダは左ストレートを伸ばした。

オーソドックに戻したアマンダの右スイングをかわしたマッケンジーが、ダブルレッグでテイクダウンする。一気にパスを仕掛けるマッケンジー。アマンダはケージキックからハーフガードへ。マッケンジーがボディロックでトップをキープし、パウンドで削っていく。左ヒザでアマンダの右腕を抑えにかかるが、これは腕を抜かれた。再びパスを仕掛けるマッケンジーだが、これも防がれる。アマンダはニーシールドからハーフガードの状態で初回を終えた。

2R、マッケンジーがガードを固めて頭を振り、距離を詰める。アマンダはサウスポーにスイッチし、蹴りを散らして中に入れさせない。パンチを繰り出しながら距離を詰めていくマッケンジーだが、アマンダを捕まえることができない。オーソドックスから右カーフを当てたアマンダは、右ストレートのカウンターでダウンを奪う。立ち上がり真っ直ぐ下がるマッケンジーを追い、さらに左フックでダウンさせたアマンダがパウンドを連打で落とす。ケージ際、ハーフガードで守るマッケンジーの顔面からは流血が見られる。アマンダは立ち上がり、背中を着けたままのマッケンジーに対してブレイク→スタンドアップが命じられた。

スタンドで再開後、アマンダの右カーフでマッケンジーがバランスを崩す。カーフを受けたマッケンジーの左足の動きが悪くなる。しかしマッケンジーも右を当てたあとに飛び込んだ。ここはアマンダが投げ勝ち、トップへ。マッケンジーはスイープに成功して、ハーフガードのアマンダに右ヒジを落としていった。

最終回、マッケンジーがアマンダの左ミドルに右を合わせ、腰を落とさせた。マッケンジーは組みに行くも、トップを奪ったのはアマンダだ。マッケンジーは下からアマンダの右腕に十字を仕掛けるも、これはアマンダが腕を抜いて防ぐ。マッケンジーはアマンダの右足を抱えたが、アマンダが右パウンドを突き刺す。なおも足を取りにいくマッケンジーはリバーサルに成功するも、アマンダがマッケンジーの左腕をオモプラッタで抱えた。

左腕を抜いたマッケンジーは足を抜きつつ、ハーフガードのアマンダを抑え込む。ケージまで下がるアマンダ。マッケンジーが右パウンドを連打すると、嫌がる表情を見せる。マッケンジーは右ヒジを落としていく。アマンダが立ち上がるも、マッケンジーはシングルレッグでケージに押し込み、尻もちを着かせた。しかしアマンダがバックに回る。下になったマッケンジーがアマンダの左足を抱えたが、スイープできないまま試合を終えた。

裁定はジャッジ3者とも29-28でアマンダの勝利となった。


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45 AB K-1 MMA MMAPLANET o ONE PRIDE UFC UFC298 YouTube アマンダ・レモス アレックス・ヴォルカノフスキー アンドレア・リー イアン・ギャリー イリャ・トプリア オーバン・エリオット キック ジェフ・ニール ジャスティン・タファ ジョシュ・クィンラン タン・カイ タン・リー ダニー・バーロウ パウロ・コスタ ヘンリー・セフード ボクシング マッケンジー・ダーン マラブ・デヴァリシビリ ミランダ・マーヴェリック ライアン・ホール ロマン・コピロフ 中村倫也

【UFC298】中村倫也と対戦、カルロス・ヴェラ「テコンドーは何よりも速く。ライアンの柔術は誰とも違う」

【写真】両者とも135.5ポンドで計量を終えている(C)MMAPLANET

明日17日(土・現地時間)にカリフォルニア州アナハイムのホンダ・センターで開催されるUFC298「Volkanovki vs Topuria」で中村倫也と戦うカルロス・ヴェラ。
Text by Manabu Takashima

3週間前の代役オファーを受けたヴェラは、MMA界で最高のテコンドー使いのタン・リーの盟友で、MMA界随一の50/50ガードの使い手であるライアン・ホールの指導を過去7年に渡り受けてきた。ヴェラ曰く「多くの選手がリンヤとの対戦を避けてきた」なかで、彼がスクランブルで出場を決めたのは、長年のテコンドー歴と濃密なグラップリングの指導を受けたことにより、他の類を見ないMMAを成形してきたからだ。

立っても寝ても異端のヴェラが口にした中村倫也戦の自信とは。


──カルロス、ファイトウィークにインタビューを受けてもらってありがとうございます。

「実はジムに行って汗を流そうと思ってUberで移動中だけど、取材してくれて感謝しているよ」

──そんな時に……こちらこそ、感謝しています。今週末、UFCデビュー戦で中村倫也選手と戦いますが、今の気持ちを教えていただけますか。

「凄く調子は良いよ。もともとリンヤ・ナカムラと対戦予定だった選手が欠場になり、僕がこの試合を受けたのは3週間前だった。聞くところによると、リンヤが凄くデンジャラスな相手になるから多くの選手が対戦を嫌がったというんだ。そんな相手だからこそ、戦い甲斐があるってものだよ。普段からしっかりと練習をしているし、試合が決まってからも十分に準備をすることができた。あの時点で、十分に戦うことができるという確信があったからリンヤとの試合に合意したんだ」

──カルロスのバイオを見ると、エクアドル人となっていますが、英語にスパニッシュ訛りも余り感じられずアメリカン・アクセントですね。

「生まれたのはエクアドルだけど、子供の時にルイジアナ州ニューオリンズに移り住み、6年前からフルタイムのMMAファイターとしてワシントンDCで暮らしている。もう米国にやってきた30年になるよ」

──ニューオリンズでテコンドーの経験があり、しかもMMAファイターで現在は50/フィフティージムに所存しているということは、もうONE暫定世界フェザー級王者のタン・リーと関係していないわけがないですね?

「その通りだよ(笑)。4歳の時からタン・リーのお父さんであるタイ・リーが開いたムーンカレッジでテコンドーを習って来た。30年に渡りテコンドーを続け、多くの蹴りとコンビネーションが僕のファイトの根幹をなしている。

タイ・リーにテコンドーを習い、タン・リーとは長年の練習仲間であると同時に彼もまた僕の指導者の1人だ。もう兄弟のようなもので、MMAも同じ時に始めたんだ」

──50/フィフティーへの移籍はタン・リーがTUFで親密になったライアン・ホールのところで練習をするようになったからですか。

「TUFの収録が終わってタン・リーがルイジアナに戻って来た時、その前と比べると10倍は彼の柔術が良くなっていた。驚いて『何があったんだ?』って尋ねた。そうしたらタン・リーがワシントンDCでライアン・ホールと練習すべきだと。すぐにワシントンDCに向かったよ。ライアンはまるで魔法使いのようだった。素晴しい柔術家で、素晴らしい指導者、そして最高のMMAファイターだった。ライアンが僕のマーシャルアーツキャリアを変えてくれた。

僕とリンヤの試合から2週間後にタン・リーも王座統一戦でタン・カイと再戦する。僕自身、リンヤ・ナカムラという相手に自分を試す機会が巡ってきた。運命的なモノを感じるよ」

──タン・リーはライアン・ホールとの出会いのあとも、テコンドーを全面に出したファイトですが、カルロスはMMAでもそれこそ50/50から足関節やリバーサルを狙い、またギロチンでフィニッシュするなどグラップラーのような戦い振りを見せています。

「僕は今でもテコンドー・ファイターだよ。多くの選手が僕らのようなトリッキーな動きを嫌がる。なぜなら、僕らが戦う角度は凄く相手にフラストレーションを与えるからね。そして彼らの解決策は、組んでテイクダウンを狙うことになる。以前の僕なら、リンヤ・ナカムラと立ち技で戦うとしただろう。なんせ、彼はU23の世界チャンピオン・レスラーだからね。

とてもパワフルなレスラーで、しかもKOできる打撃力もある。僕が望む相手だ。パワフルな打撃とレスリングの持ち主が相手なら、移動とボクシングとキック、そして柔術と僕の力がフルに発揮できる。勿論、リンヤを軽視することはない。でもリンヤがテイクダウンを仕掛けてきても平気だ。グラウンドも今や僕の庭になった。立っても、寝ても、どちらでもリンヤと戦うことができる」

──中村選手はケージのなかで50/50を経験したことはないと思います。どれだけ自信を持って寝技を戦うことができるでしょうか。

「自信の根源は、トレーニングだ。打撃、柔術、レスリングを毎日練習してきた。もちろん、僕のレスリングはリンヤとは比べものにならないほど稚拙だ。彼はワールドクラスだからね。彼とレスリングでやり合おうとは思っていない。でもさっきも話したように、僕は4歳の時からテコンドーをやってきた。キックして動く、加えて7年間懸命に修得してきた柔術がある。

彼がどれだけグラウンドができるのか、分からない。彼のテイクダウンとコントロールは素晴らしいと皆が言っているけど。うん、そうだね……。重ねて言うと、僕はしっかりと練習を続けてきた。グラップリングもそうだし、打撃でも自信を持っている。リンヤは危険なファイターで、技術力の高さも、パワーも認めている。だからこそ、僕の特性を生かしたトリッキーなファイトで彼と戦う」

──距離と間合いが鍵を握って来そうです。

「同意するよ。距離は凄く重要になる。つまりはリズムとタイミングの勝負でもある。テコンドーのタイミングとフェイクは他の比べるものがないほど速い。ムエタイはパワフルだけど、遅い。テコンドーはパワフルで、ずば抜けて速い。リンヤがこの速さにどれだけ対応できるのか、とても興味深い。そして彼がテイクダウンを狙った瞬間から、僕の庭に足を踏み入れることになる。色々な仕掛けを用意しているよ。

まず打撃、そしてテイクダウンがくればゲームプラン#02だ。柔術ゲームを仕掛ける。ライアン・ホールに習った僕の柔術は普通の柔術ではない。色々と違った仕掛けがある。彼のこれまでの試合のグラウンドと同じようになることはない。テコンドーは何よりも速く。ライアンの柔術は誰とも違う。リンヤは凄く戦いづらくなるだろう」

──カルロス、練習前に本当にありがとうございました。日本のファンにメッセージをお願いします。

「日本の皆、僕は心からリンヤのことを尊敬している。そして、ずっとK-1とPRIDEを見てきた。リンヤ・ナカムラには侍スピリッツが宿っている。僕にはエクアドルの先住民の魂がある。先住民には多くの戦士がいた。リンヤのなかのウォリアーと僕のなかにいるウォリアーが、ケージのなかで尊敬心と勇気を持って戦う。その結果、最高のアグレッシブな試合になるに間違いない」

■視聴方法(予定)
2月18日(日・日本時間)
午前8時30分~UFC FIGHT PASS
午後12時~PPV
午前7時30分~U-NEXT

■対戦カード

<UFC世界フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者] アレックス・ヴォルカノフスキー(豪州)
[挑戦者] イリャ・トプリア(ドイツ)

<ミドル級/5分5R>
ロバート・ウティカー(豪州)
パウロ・コスタ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ジェフ・ニール(米国)
イアン・ギャリー(アイルランド)

<バンタム級/5分3R>
マラブ・デヴァリシビリ(ジョージア)
ヘンリー・セフード(米国)

<ミドル級/5分3R>
アンソニー・ヘルナンデス(米国)
ロマン・コピロフ(ロシア)

<女子ストロー級/5分3R>
アマンダ・レモス(ブラジル)
マッケンジー・ダーン(米国)

<ヘビー級/5分3R>
マルコ・ホジェリオ・デリマ(ブラジル)
ジャスティン・タファ(豪州)

<バンタム級/5分3R>
中村倫也(日本)
カルロス・ヴェラ(コロンビア)

<ウェルター級/5分3R>
チャン・ミンヤン(中国)
ブレジソン・ヒベイロ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ジョシュ・クィンラン(米国)
ダニー・バーロウ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ヴァル・ウッドバーン(米国)
オーバン・エリオット(英国)

<女子フライ級/5分3R>
アンドレア・リー(カナダ)
ミランダ・マーヴェリック(米国)

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45 AB Cage Warriors MMA MMAPLANET o UFC UFC298 YouTube   アマンダ・レモス アレックス・ヴォルカノフスキー アンドレア・リー イアン・ギャリー イリャ・トプリア オーバン・エリオット キック シャクハト・ラクモノフ ジェフ・ニール ジャスティン・タファ ジョシュ・クィンラン ダニエル・ロドリゲス ダニー・バーロウ デミアン・マイア ニール・マグニー パウロ・コスタ ヘンリー・セフード マッケンジー・ダーン マラブ・デヴァリシビリ ミランダ・マーヴェリック リー・ジンリャン ロマン・コピロフ ヴィセンチ・ルケ 中村倫也

【UFC298】The Future !!! ジェフ・ニール戦へ、イアン・ギャリー「世界中の皆が、僕の運命を追い続ける」

【写真】ファイトウィークに技術論の言葉を重ねてれる。本当に感謝です(C)MMAPLANET

17日(土・現地時間)、カリフォルニア州アナハイムのホンダ・センターで開催されるUFC 298「Volkanovski vs Topuria」でイアン・ギャリーがジェフ・ニールと対戦する。
Text by Manabu Takashima

英国#01フィーダーショー=Cage Warriorsで7連勝を遂げ、ウェルター級王者としてUFCへ。世界最高峰でも6連勝と負け知らずのギャリーは、昨年12月にキルクリフFCの盟友ヴィセンチ・ルケと戦う予定だった。

しかし、ファイトウィークに体調を崩して欠場に。そんな幻となった同門対決と、今回のニール戦からの世界王座への道のりについてギャリーをインタビューした。26歳、これからピークを迎えるMMA界の未来──の言葉は自信に満ち満ちていた。


──週末にジェフ・ニールとの対戦を控えたイアンです。今の気持ちを教えてください。

「エキサイティング。僕がどれだけことができるのかを、ファンの皆に見てもらえることが楽しみでならない」

──昨年12月のヴィセンチ・ルケ戦はファイトウィークに病欠になってしまいましたが、それ以前にヴィセンチというキルクリフFCのチームメイトとの試合が決まったことに驚かされました。そして試合前はキルクリフFCでなく、ブラジルで調整をしていたとも聞いています。

「その通りだ。ヴィセンチは僕の友人で、家族と一緒にブラジルからフロリダに移り住んでいる。僕は身軽だし、その点が気になっていたからジムを出てブラジルで準備をすることにしたんだ。そうすれば、ヴィセンチは家族と離れる必要はないだろうと思って。

ただ、残念なことにファイトウィークに体調不良に陥ってしまって──でも、それも人間が生きていくうえで起こり得ることだからね」

──ではヴィセンチ戦が流れ、キルクリフFCに再合流をしたのでしょうか。

「今回の試合は、そのままブラジルに残って練習をして来た。シュートボクセで練習し、柔術はデミアン・マイアとやってきた」

──デミアン・マイアと!!

「そうなんだ。最高の技術に触れ合うことができた。成長するために、素晴らしい出会いになったよ。でもキルクリフFCを離れたわけじゃない。今も皆が友人だ。コンタクトも取り続けているし、またジムに戻る。でも今はブラジルで柔術を学ぶことが、自分にとって正しい道なんだ」

──チーム内にウェルター級のライバルがいることを考慮したということは?

「ノー(笑)。ヴィセンチ・ルケもシャクハト・ラクモノフ、リー・ジンリャン、ジルベウト・ドリーニョ、皆が僕の友人だ。彼らから色々なことを学ばせてもらった。色んな影響も受けてきたよ。僕にとって欠かせない存在だ。またキルクリフに戻って、皆とスパーリングを再開するよ。彼らと同じ場所を共有すること自体が、楽しくてならないからね」

──では、今回の試合のコーナーマンは?

「ディエゴ・リマ、シュートボクセのヘッドコーチだ。そして対戦経験のあるダニエル・ロドリゲスも僕を助けてくれる。今回、ジェフ・ニールとの対策練習でトレーニング・パートナーを務めてくれたんだ。凄く良いヤツなんだよ。この試合のために、凄く良い練習をディエゴやダニエルと積むことができた」

──シャクハト、ヴィセンチは既にジェフ・ニールと戦っており、キルクリフのコーチングスタッフはニールのことを凄く理解しているかと。

「そこは特に気にしていない。僕は自分の才能を信じている。自分がどれだけできるのかも、自信を持っている。いかに自分が特別なのかを知っているからね。誰も僕のようには戦えない」

──なるほどぉ!! ではジェフ・ニールの印象を話してもらえますか。

「良い選手だよ。タフで、パンチが重い。そして、思い切り打ちこんでくる。テイクダウン・ディフェンスにも長けている。でも背が低い。あのリーチでは、僕の距離を攻略することはできない。何より、俊敏さという面では一切僕に優るところはない。彼にとって僕のスピードは超絶なほどに厄介になるだろう。彼の拳は僕の顔を捕えることはできないよ。

それにジェフは僕のようなディフェンス能力も持ち合わせていない。彼は殴る能力はあるけど、守る力が欠けている。だからタフなファイトが必要になってくるんだ。僕は彼を近寄らせることなく、やりたいことを封じ込む。試合は僕がドミネイトするよ」

──ニール・マグニー戦ではイアンのカーフキックが凄く効果的でした。マグニーはオーソで、ニールはサウスポーなのでインサイドローがカーフキックのように有効活用できると考えていますか。

「カーフよりもインサイドローの方が、リスキーだ。右インローを蹴ると、ニールに左ストレートを打つ機会を与えることにもなる。だから正しいタイミングで、正しい場所に足を置く必要がある。いくら相手にダメージを与える攻撃でも、自分が傷ついては何もならない。もちろんインローを有効に使うことがえきれば、その効果は大きいよ。それは絶対だ。

どのような蹴りでも、彼の前足を削ることができれば試合を有利に運ぶことができるようになる。ニールのスピードは落ち、前に出てくる圧力も落ちるからね。そういう展開を望まないわけがない。でも、それには正しい場所かつ正確なタイミングで蹴ることが必要になる」

──押忍。UFCデビュー戦の頃からインタビューをさせてもらってきましたが、一つ一つの言葉に説得力が出てきました。UFCで無敗でいるということは、それだけの自信になったといえますか。

「自信は持っているよ。自分を信じることから、始まっているから。そして、その自信は自分がやるべきことをやり、結果を残すことでより大きく、絶対になってきた。ガキの頃から自信はあったけど、より真実味をもって特別な自信を持てるようになったんだ」

──素晴らしいです。ところでウェルター級という層の厚い階級で、タイトルショットを手にするために今回の試合では何を見せないといけないと感じていますか。

「計画では、世界王座挑戦は2025年だ。そのために今年は、如何に僕が優れたファイターかを世界のトップ戦線で証明し続ける。手始めに土曜日にはジェフ・ニールをぶっ飛ばす。そしてトップ5ファイターから2人を指名する。

現時点でトップ15人のうち、6人を破っている。来年、タイトル挑戦を実現させるには7位か6位、5位を倒してから、1位か2位のファイターに勝つ。そうなればイアン・ギャリーが最高のファイターだと世界も認識し始めるだろう。ワクワクするよ。

皆が熱狂するファイトと共に、ゴールに向かって世界を震撼させる。それが運命だ。世界中の皆が、そんな僕の運命を追い続けることになるんだよ(笑)」

──イアン、世界中の1人として楽しみにしています。では最後に日本のファンにメッセージをお願いできますか。

「もちろん!! 僕は柔道の黒帯だ。柔道を通して、日本の文化に実際に触れたいと思っている。日本で僕のルーツに立ち返りたい。対戦相手の重心を崩すことは、MMAでも本当に有効になってくるから。それを日本の柔道で学びたいんだ。絶対に日本に行くよ」

──講道館で稽古するイアンの姿、見てみたいですね。

「おぉ!! そうなれば最高だよ。講道館の刺繍が入った黒帯を巻きたい。友人の1人が日本で柔道の稽古をしてきて、本当にビューティフルな道着を持って帰ってきたんだ。日本の友の誰かが、講道館の黒帯を僕に届けてくれないかな(笑)」

■視聴方法(予定)
2月18日(日・日本時間)
午前8時30分~UFC FIGHT PASS
午後12時~PPV
午前7時30分~U-NEXT

■ UFC298対戦カード

<UFC世界フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者] アレックス・ヴォルカノフスキー(豪州)
[挑戦者] イリャ・トプリア(ドイツ)

<ミドル級/5分5R>
ロバート・ウティカー(豪州)
パウロ・コスタ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ジェフ・ニール(米国)
イアン・ギャリー(アイルランド)

<バンタム級/5分3R>
マラブ・デヴァリシビリ(ジョージア)
ヘンリー・セフード(米国)

<ミドル級/5分3R>
アンソニー・ヘルナンデス(米国)
ロマン・コピロフ(ロシア)

<女子ストロー級/5分3R>
アマンダ・レモス(ブラジル)
マッケンジー・ダーン(米国)

<ヘビー級/5分3R>
マルコ・ホジェリオ・デリマ(ブラジル)
ジャスティン・タファ(豪州)

<バンタム級/5分3R>
中村倫也(日本)
カルロス・ヴェラ(コロンビア)

<ウェルター級/5分3R>
チャン・ミンヤン(中国)
ブレジソン・ヒベイロ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ジョシュ・クィンラン(米国)
ダニー・バーロウ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ヴァル・ウッドバーン(米国)
オーバン・エリオット(英国)

<女子フライ級/5分3R>
アンドレア・リー(カナダ)
ミランダ・マーヴェリック(米国)

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AB o UFC アマンダ・レモス キック ジェイ・ハーバート ジェフ・ニール ダニー・バーロウ ピョートル・ヤン ブラッド・カトーナ ヘンリー・セフード マッケンジー・ダーン 中村倫也

UFC298:オッズ/予想と展望

アレキサンダー・ヴォルカノフスキー 1.80
イリア・トプリア 2.05
ロバート・ウィテカー 1.39
パウロ・コスタ 3.10
ジェフ・ニール 2.90
イアン・マシャド・ギャリー 1.43
メラブ・ドバリシビリ 1.46
ヘンリー・セフード 2.80
アンソニー・ヘルナンデス 1.42
ロマン・コプィロフ 2.95
アマンダ・レモス 1.77
マッケンジー・ダーン 2.10
マルコス・ホジェリオ・デ・リマ 1.70
ジャスティン・タファ 2.20
中村倫也 1.08
カルロス・ヴェラ 8.50
ジャン・ミンヤン 1.82
ブレンドソン・ヒベイロ 2.02
ジョシュ・クインラン 2.60
ダニー・バーロウ 1.52
オバン・エリオット 1.32
バル・ウッドバーン 3.50
アンドレア・リー 2.54
ミランダ・マーベリック 1.54

メインはフェザー級タイトルマッチ。ヴォルカノフスキーは6回目の防衛戦。昨年2月にライト級王者マカチェフのタイトルに挑戦した際は、敗れたがマカチェフをもっとも苦戦させたことで評価が上がった。しかし昨年10月、チャールズ・オリベイラの欠場に伴い急遽実現したマカチェフとの再戦では完敗。準備期間がほぼなかったので仕方がないが。キャリアで3敗しているものの、フェザー級では未だ全勝。フェザー級(正)王者はこれまでアルド(2回)・マクレガー・ホロウェイとヴォルカノフスキーの4人しかいないが、他の王者がタイトルを持っていたのは全員30歳以下。ヴォルカノフスキーはそれまでU30だけのものだったフェザー級王座を31歳で獲得し、その記録を更新し続けている。現在35歳。

挑戦者のトプリアはキャリア14戦で全勝、いまだ負け知らず。プロデビューから7戦連続一本勝ちしていたグラップラーだが、UFCでは3試合連続でKO勝ちしているハードパンチャー。ジェイ・ハーバートにはハイキックでダウンを奪われてピンチに陥ったが、2Rにリカバリーして逆転KO勝ちしている。

オッズはヴォルカノフスキーがフェイバリットだが、過去の防衛戦の中でもっとも競ったオッズとなっている。仕方ないとはいえ、マカチェフ戦完敗のイメージが悪すぎたのと、KO負けから4ヶ月でダメージが抜けているかという不安要素もある(一応、1月試合の予定を2月に延期しているが)。

予想はヴォルカノフスキー判定勝ち。マカチェフ戦はライト級というよりマカチェフが特別すぎた。前回の試合のみでは、年齢的な衰えの判断はできないが、1回目のマカチェフ戦から1年でヴォルカノフスキーがそこまで落ちるとは思えない。KO負けのダメージだけが心配だが…。

メインカードではドバリシビリ vs. セフードの実質次期バンタム級挑戦者決定戦も組まれている。セフードは昨年5月、3年ぶりの復帰戦で、アルジャメイン・スターリングのタイトルに挑戦し、敗れたが接戦まで持ち込んだ。対するドバリシビリは同門のためスターリングのタイトルには挑戦できなかったが、スターリングを苦しめたピョートル・ヤンをテイクダウンとタックルを餌にした打撃で圧倒し、判定三者フルマークでの勝利で完全攻略。王者オマリーにとっては最も相性が悪い相手かもしれない。

ドバリシビリが圧倒しての判定勝ちと予想。

プレリムでは中村倫也がUFC2戦目を行う。当初は2021年のTUF準優勝・ブレイディ・ヒースタンドと対戦予定だったが、ヒースタンド欠場により、昨年のTUFで一回戦負けしたカルロス・ヴェラに。ヴェラは初戦の相手が優勝したブラッド・カトーナという不運もあったが、そのカトーナも1度UFCをリリースされた選手で、TUF優勝後の初戦でも負けており、ヴェラにUFCレベルの実力があるかは疑問。オッズも今大会一番の大差になっており、中村は勝ちが絶対条件の試合となる。

第1試合開始は18日朝8時半から。速報します。

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AB F1 MMA o UFC UFC Fight Night UFC300   マッケンジー・ダーン

4.13『UFC 300』でジェシカ・アンドラジとマリーナ・ロドリゲスが対戦

The芸人 巻頭 真空ジェシカ/ストレッチーズ/ママタルトほか


 UFCが4月13日にネバダ州ラスベガスのT-モバイル・アリーナで開催する『UFC 300』でジェシカ・アンドラジ vs. マリーナ・ロドリゲスの女子ストロー級マッチを行うことを発表。

 アンドラジは11月の『UFC 295: Prochazka vs. Pereira』でマッケンジー・ダーンに2R TKO勝ちして以来の試合。現在UFC女子ストロー級ランキング4位。

 ロドリゲスは9月の『UFC Fight Night 228: Fiziev vs. Gamrot』でミシェル・ウォーターソンに2R TKO勝ちして以来の試合。現在UFC女子ストロー級ランキング6位。続きを読む・・・
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MMA o UFC アイリーン・アルダナ アリアネ・リプスキ ショーン・ストリックランド ジャレッド・キャノニア ジョシュ・エメット ダナ・ホワイト マッケンジー・ダーン

UFC296:ポストファイトボーナス/総評

・ファイト・オブ・ザ・ナイト:アイリーン・アルダナ vs. カロル・ロサ

・パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト:ジョシュ・エメット、アリアネ・リプスキ、シャミル・ガジエフ

女子の試合がファイト・オブ・ザ・ナイトになるのは5月のマッケンジー・ダーン vs. アンジェラ・ヒル戦以来今年2回目で、ナンバーシリーズに限れば2020年7月のUFC251(ローズ・ナマユナス vs. ジェシカ・アンドラジ)以来。

ラフモノフはファイト・オブ・ザ・ナイトの受賞はならなかったが、次の試合でそれ以上のご褒美があって欲しい。

メインは大凡戦。昨年も、年内最終戦だったジャレッド・キャノニア vs. ショーン・ストリックランドは両者消極的な凡戦だったが、2年続けてメインが締まらず。特に、負けているのに勝負に行かなかったコビントンは、もともと挑戦自体が否定的に捉えられていただけにいただけない。

コビントンは「自分が3~5R取って勝った。自分がトランプ支持者だからジャッジに負けにされた」と言っているが、恥の上塗りでしかない。

前戦で勝ったにも関わらず、王座挑戦ができなかった(その時点でコビントンの挑戦が決まっていた)ベラル・ムハマッドは「この試合はウェルター級にとってジョークだった」と発言。負けたコビントンは本来タイトルマッチの資格がなく、勝ったエドワーズにしても、失礼な言動をしたコビントンを仕留めて恥をかかせるべきだったとのこと。さすがに次の試合は王座挑戦になるはず。

UFC7連敗となったファーガソンについては、ダナ・ホワイトが「引退して欲しい」とコメント。ピンブレット相手に完敗で、序盤から動きも悪かったので、潮時だろう。しかしダナの口ぶりからすると、本人が引退すると言わなければ止められない様子。少なくともUFCでの次のチャンスはもう無いか。

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MMA MMAPLANET o UFC UFC295 キック ジェシカ・アンドラーデ マッケンジー・ダーン

【UFC295】アンドラーデ、マッケンジーの右ストレートを被弾するも左右のフックでなぎ倒してTKO勝利

<女子ストロー級/5分3R>
ジェシカ・アンドラーデ(ブラジル)
Def.2R3分15秒 by TKO
マッケンジー・ダーン(ブラジル)

ダーンが足を使ってジャブと右ローを当てる。距離が詰まると首を抱えて投げでテイクダウンを仕掛け、アンドラーデの立ち際にギロチンを狙う。距離が離れるとアンドラーデはダーンのローをキャッチしつつ、左フックと右カーフキック。

ダーンも離れた間合いからワンツーで飛び込み、ジャブで距離を取りつつ、ワンツースリーとパンチををつなげる。アンドラーデの左フックに合わせて組み付くが、アンドラーデもテイクダウンは許さない。

一旦距離が離れるとダーンは同じようにワンツースリーとパンチで距離を詰め、右ストレートからシングルレッグへ。これを切ったアンドラーデが左フック、ケージを背負ったダーンに右フックを当てると鉄槌を連打する。

2R、アンドラーデは右ロー。ダーンはリーチを活かした右ストレートを当てる。アンドラーデは距離を詰めすぎずに右のカーフキック、ダーンの組みを切って左フックにつなげる。プレッシャーをかけるアンドラーデ、ダーンはジャブ・右ストレートを当てる。

ダーンが距離を詰めて組み付こうとすると、その離れ際にアンドラーデが右フックから返しの左。これでダウンを奪うと、引き込むダーンを立たせる。試合がスタンドに戻るとアンドラーデが左フックから右ストレート。ケージを背負うダーンに連打をまとめる。

ダーンも右ストレートを当てるが、アンドラーデは再び左右のフックでダーンに尻餅をつかせる。ここもアンドラーデはダーンを立たせ、左フック2連発から右ストレート。これでダーンが倒れ、ガードポジションをとったが、レフェリーが試合をストップした。

これで連敗脱出となったアンドラーデは「立って戦うことが作戦だった。今年、何があったのか神は知っている。パートナーと別れて、凄くハングリーだった。チームのお陰で勝てて、そう作戦だったの。彼女がどれだけ寝技が強いか知っている。そしてパンチを貰っても、サブミッとしてくることも。立って、冷静に戦う。それが作戦だったの」と語った。


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【UFC295】UFC2戦目でMSG、スティーブ・アーセグ「平井が試合を受けてくれたらUFCとサインできた」

【写真】豪州勢らしく125ポンドでもパワフルなウェルラウンダーのアーセグ(C)MMAPLANET

11日(土・現地時間)、秋のUFCビッグショー in NYC──UFC295「Prochazka vs Pereira」がニューヨーク州ニューヨークシティのマジソン・スクエア・ガーデンで開催される。
Text by Manabu Takashima

イベント名にあるようにイリー・プロハースカ✖アレックス・ポアタン・ペレイラによるUFC世界ライトヘビー級王座決定戦を筆頭に、UFC暫定世界ヘビー級王座決定戦=セルゲイ・パブロヴィッチ✖トム・アスピナルなど選りすぐりのマッチアップが並ぶ同大会で、豪州フライ級のエース=スティーブ・アーセグが、オクタゴン2戦目でアレッサンドロ・コスタと対戦する。

今年の2月にパースで開かれたUFC284の前夜、ある意味ダナ・ホワイト・ルッキン・フォー・ファイト的なPPVショーウィークのローカル大会=Eternal MMAで平井総一朗を破り最高峰に辿り着いたアーセグを初インタビューした。


――今週末、MSGでアレッサンドロ・コスタとオクタゴン2戦目を戦います(※取材は8日に行われた)。今の気持ちを教えてください。

「感謝の気持ちでいっぱいだよ。なんせMSGだからね。1年前のことを想うと、ここにいることが信じられない。Eternal MMAで戦っていてUFCとサインし、MSGで戦う。これ以上のことはないだろう。コスタは強敵だし、凄くチャレンジングな試合になる。最高だよ、真っ向勝負をしたいと思っている」

──スティーブは今年の2月に、UFC284ファイトウィークに行われたEternal MMAで日本の平井総一郎選手を破ったことでUFC入りを果たしました。その過去があって、日本のファンにとっても気になる選手です。

「UFCの前日の試合だったけど、実は対戦相手がなかなか決まらなかった。豪州国内では僕と戦いたがる選手が誰もいなくて。そして英国や海外の選手に当たることになった。結果、ヒライが試合に応じてくれて本当に嬉しかったよ。彼とは試合後、そして日本に戻ってからも何度か連絡を取り合った。

あの大会後、バックステージでUFCとの契約が決まった。僕はあの試合でUFCに良い印象を与えて勝つ必要があったけど、ヒライが試合を受けてくれたからUFCとサインできたんだ。試合がなければそれは不可能だったからね」

──6月のダヴィッド・ドヴォルザーク戦はショートノーティス、ランカーとのUFC初戦となりました。

「いつだって試合ができるように準備していたから、あのチャンスに跳びついた。10日前だろうが、2日前だろうが構わない。オファーがあった時、僕はコーチに『皆が大丈夫なら、俺は戦うよ』って伝えたんだ」

──コーチからの確認でなく、コーチの方を確認したと(笑)。

「そうなんだ(笑)。それにさ、普通にオファーを待っていたらいきなりトップ10ファイターと戦うことはできなかっただろうしね」

──とはいえ、そのランカーを破ったのにスティーブはランク入りしていません。

「どういう仕組みでランキングが決定されているのか、僕には分からないんだけど……そこは気にしていないよ。いずれにせよ、デビュー戦でトップ10の選手に勝てたことで2戦目からもトップランカーと戦えるポジションを手にすることができたんだ。この状況はチャンピオンを狙ううえで、好ましいことは変わりないから」

──当初の予定ではランク9位のマット・シュネルと対戦予定でした。

「ランク9位の選手との試合がなくなって……やはり勝てば返ってくるモノも大きかったし、最初は引っ掛かるものがあったよ。けど、NYのビッグイベントで戦えるし気持ちはすぐに切り替わった。実際コスタはシュネルより、手強いと思う。グラウンドが強くて、テイクダウンディフェンスにも長けている」

──では、そのコスタ戦ではどのようなファイトを見せたいですか。

「僕がどの局面でも、しっかりと戦えることを証明したい。打撃、寝技、レスリング、全ての場面で僕の爆発力がアドバンテージを握るだろう。彼は距離を保つタイプだから、開始直後から詰めて圧力をかける。そして打撃に優位に立つ。彼が持っている僕のイメージとは違う武器を使って戦う。彼のカウンター狙いに対して、あくまでも僕のファイトを貫く。僕が世界のベストだと証明できるファイトを心掛けたい」

──ところで私はUFCフライ級ファイターのインタビュー機会を得ると、常に平良達郎選手のことを尋ねるようにしています。スティーブにとって、平良達郎選手のパフォーマンスはどのように映っていますか。

「UFCで戦っている日本人だよね。あのサブミッションが得意な。いや、彼のサブミッションは良いよ。いつか戦う日がやってくると思うけど、その時は思い切りファイトしたい。凄く良いファイターだ。日本のファンも、その前に僕の試合を見て楽しんで欲しい」

■視聴方法(予定)
11月12日(日・日本時間)
午前8時00分~UFC FIGHT PASS
午後12時~PPV
午前7時30分~U-NEXT

<UFC世界ライトヘビー級王座決定戦/5分5R>
イリー・プロハースカ(チェコ)
アレックス・ポアタン・ペレイラ(ブラジル)

<UFC暫定世界ヘビー級王座決定戦/5分3R>
セルゲイ・パブロヴィッチ(ロシア)
トム・アスピナル(英国)

<女子ストロー級/5分3R>
ジェシカ・アンドラーデ(ブラジル)
マッケンジー・ダーン(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
マットフレヴォラ(米国)
ベノワ・サンドニ(フランス)

<フェザー級/5分3R>
パット・サバティーニ(米国)
ジエゴ・ロピス(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
スティーブ・アーセグ(豪州)
アレッサンドロ・コスタ(ブラジル)

<女子ストロー級/5分3R>
タバタ・ヒッチ(ブラジル)
ルピタ・ゴディネス(メキシコ)

<158ポンド契約/5分3R>
マテウス・レンベツキ(ポーランド)
ルーズベルト・ロバーツ(米国)

<ライト級/5分3R>
ナジム・サディコフ(アゼルバイジャン)
スラヴァ・ボルシェフ(ロシア)

<ライト級/5分3R>
ジャレッド・ゴードン(米国)
マーク・マドセン(デンマーク)

<138ポンド契約/5分3R>
カン・ギョンホ(韓国)
ジョン・カスタネダ(米国)

<フライ級/5分3R>
ジョシュア・ヴァン(ミャンマー)
ケヴィン・ボルハス(ペルー)

<147ポンド契約/5分3R>
デニス・ブズーキア(米国)
ジャマール・エマース(米国)

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『UFC 295: Prochazka vs. Pereira』前日計量動画

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MAIN CARD (Pay-per-view, 10 p.m. ET)

・Jiri Prochazka (204.2) vs. Alex Pereira (204) – for vacant light heavyweight title
・Sergei Pavlovich (259.8) vs. Tom Aspinall (261.6) – for interim heavyweight title
・Jessica Andrade (116) vs. Mackenzie Dern (115.6)
・Matt Frevola (155.6) vs. Benoit Saint-Denis (156)
・Diego Lopes (145.4) vs. Pat Sabatini (145.8)

PRELIMINARY CARD (ESPNews, 8 p.m. ET)

・Alessandro Costa (125.4) vs. Stephen Erceg (125.6)
・Loopy Godinez (115) vs. Tabatha Ricci (115.4)
・Mateusz Rebecki (155.8) vs. Roosevelt Roberts (158)**
・Viacheslav Borshchev (154.8) vs. Nazim Sadykhov (155.6)

PRELIMINARY CARD (ESPN+, 6 p.m. ET)

・Jared Gordon (155.6) vs. Mark Madsen (155.6)
・John Castaneda (137.6) vs. Kyung Ho Kang (138)
・Kevin Borjas (125.8) vs. Joshua Van (125.8)
・Dennis Buzukja (145.6) vs. Jamall Emmers (147)*

 『UFC 295: Prochazka vs. Pereira』前日計量結果。メインカードは全員パス。プレリミナリーカードではルーズヴェルト・ロバーツが158ポンドと2ポンドオーバー。ジャマール・エマーズが147ポンドと1ポンドオーバー。共に出場給の20%を譲渡し試合は行われます。




 前日計量動画。


 MMAJunkieスタッフによるメインカード勝敗予想。

・イリー・プロハースカ vs. アレックス・ペレイラはプロハースカ支持5人、ペレイラ支持6人。

・セルゲイ・パブロビッチ vs. トム・アスピナルはパブロビッチ支持7人、アスピナル支持4人。

・マッケンジー・ダーン vs. ジェシカ・アンドラジはダーン支持9人、アンドラジ支持2人。

・マット・フレヴォラ vs. ベノワ・サンデニはフレヴォラ支持3人、サンデニ支持8人。

・ディエゴ・ロペス vs. パット・サバティーニはロペス支持6人、サバティーニ支持5人。続きを読む・・・
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UFC295:オッズ/予想と展望

イリー・プロハースカ 2.05
アレックス・ペレイラ 1.80
セルゲイ・パブロビッチ 2.02
トム・アスピナル 1.82
ジェシカ・アンドラージ 2.64
マッケンジー・ダーン 1.51
マット・フレボラ 2.90
ブノワ・サン・デニ 1.43
ディエゴ・ロペス 2.00
パット・サバティーニ 1.83
ティーブ・エルセグ 1.60
アレッサンドロ・コスタ 2.40
タバサ・リッチ 2.42
ルーピー・ゴディネス 1.59
マテウシュ・レベツキ 1.15
ルーズベルト・ロバーツ 5.70
ナジム・サディコフ 1.77
ヴィチェスラフ・ボルシェフ 2.10
ジャレッド・ゴードン 1.51
マルク・マドセン 2.64
ジョン・カスタネーダ 1.70
カン・ギョンホ 2.20
ジョシュア・ヴァン 1.44
ケビン・ボルハス 2.85
デニス・ブズカ 3.10
ジャマル・エマース 1.39

メインはライトヘビー級王座決定戦。ライトヘビー級は昨年6月にプロハースカがグローバーテイシェイラを破りベルトを獲得。12月にダイレクトリマッチが予定されていたが、プロハースカが負傷欠場となり、王座を返上。王座決定戦はブラホビッチとアンカラエフの間で行われたがドローで王者は誕生せず。今年1月に今度はテイシェイラとジャマール・ヒルで王座決定戦を行い、ヒルが勝って新王者となった。しかしヒルは今年7月、バスケの試合中にアキレス腱を断裂。またも王座返上となり、前王者プロハースカと、7月にライトヘビー級転向初戦で元王者ブラホビッチに勝利したペレイラとの間で、12ヶ月で3度目の王座決定戦が行われる。

プロハースカは2020年7月にUFCデビューしてから、相手の欠場等で試合が流れることが多く、ほぼ年1の試合ペースとなったが、2試合連続KO勝ちで王者テイシェイラに挑戦。前半はテイクダウンを奪われる流れから、後半タックルを切るようになったプロハースカが打撃を効かせて形勢逆転。しかし5R開始の時点で判定での勝ちは難しい状況で、5Rは打撃でも押され、マウントも奪われるピンチから、残り28秒でチョークでの大逆転勝利。去年肩を怪我をした際には、UFCのドクターに「これまで見た中で最悪の負傷」とも言われ、復帰も危ぶまれていたが、負傷から1年たたずに復帰を果たす。

RIZIN王者プロハースカに対し、ペレイラは元Glory王者。2020年に4年ぶりにMMAに出場すると、MMAキャリアわずか4戦(3勝1敗)でUFC出場。まだノーランカーの3戦目でいきなり上位ランカーのストリックランドと組まれ1RKO勝ちし、当時の絶対王者アデサニヤのタイトルに挑戦。劣勢の5Rに逆転勝ちしてタイトルを獲得したというのもプロハースカと同じ。しかし、今年4月のダイレクトリマッチではアデサニヤにKO負けし、試合後にライトヘビー級転向を宣言。今年7月に元王者ブラホビッチと対戦。1Rはテイクダウンを奪われ逃れることが出来なかったが、2Rに体力を消耗したブラホビッチに打撃を打ち込み、3Rは打撃の手数で上回ったが、終盤にテイクダウンを奪われる僅差の内容でスプリット判定勝ち。しかしMMAへの対応能力にはまだ穴があることを露呈している。

オッズは意外にも?ペレイラがフェイバリット。プロハースカの打撃のイメージが強いだけに、打撃のスキルで上回るペレイラは相性が悪いと見られたか?ペレイラの下になった時の対処もかなり不安が残るが。

プロハースカパウンドでKO勝ちと予想。

セミは本来メインで予定されていた王者JJ vs. 3位ミオシッチのヘビー級タイトルマッチが、JJの負傷により消滅。急遽、2位パブロビッチと4位アスピナルの間で暫定王座決定戦が組まれた。

パブロビッチは5年前のUFCデビュー戦で、まだ上位ランカーだったアリスターといきなり対戦。テイクダウンされると、パス→サイドからの鉄槌連打でKO負け。しかしUFCでの負けはこれだけで、その後は6試合連続1RKO勝ち。キャリアでも18勝のうち15KO、判定勝ちが3回で一本勝ちはない。前回のブレイズ戦では、序盤にブレイズのパンチが顔面を捕らえるものの、下がらずにパンチを打ち返し、ダウンを奪いパウンド連打でKO勝ち。アリスター戦以降テイクダウンを奪われていないが、そもそも相手がテイクダウンを狙う前に試合が終わっている。重いパンチを持っているということ以外、実力が見えてこない面がある。

アスピナルは先日ガヌーと対戦しスプリット判定勝ちしたタイソン・フューリーのスパーリングパトナーも務めているほどボクシングのトレーニングをしているが、バックボーンは父親から学んだ柔術(父は現在もチームの柔術トレーナーを務める)。キャリア13勝はすべてフィニッシュ勝利で、10KO・3一本勝ち。UFCではアンドレイ・アルロフスキー相手に2Rまで持ち込まれた以外はすべて1R決着。唯一の敗戦はカーティス・ブレイズ戦で、開始直後に放ったローをカットされた際にヒザを負傷し、わずか15秒でTKO負け。しかしこれはアクシデント的な決着だったし、こちらもまだ実力の底が見えない。

パンチだけで勝ってきたパブロビッチに対し、アスピナルはヴォルコフ戦ではテイクダウンからのパウンドやアームロックなど、グラウンドでも勝負できる。打撃の技術でもアスピナルが上に見えるが、ヘビー級では一発入っての逆転KOが十分ありえるので、アスピナルとしても打撃の勝負は避けたいはず。その場合、パブロビッチがどれだけテイクダウンに対応できるかという、今までUFCでは見たことがなかった展開が勝負を分けることになりそう。

パブロビッチKO勝ちと予想。

今回からアメリカはサマータイムが終わり時差14時間。第1試合開始は12日朝8時から。メインカードは12時からとなる。

速報します。