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【ONE Heavy Hitters】ポイントボクシング&ディフェンシブレスリング。難攻不落のヂィンナンに三浦完敗

<ONE世界女子ストロー級(※キロ) 選手権試合/5分5R>
シィオン・ヂィンナン(中国)
Def.3-0
三浦彩佳(日本)

小さい構えで小刻みに動くヂィンナンが右を伸ばし、ローからワンツーを振るう。ローをキャッチした三浦がケージにヂィンナンを押し込む。押し返そうとしたヂィンナンの首に左手を回した三浦はヒザ蹴りからダブルレッグも、このタイミングでヂィンナンが離れる。

見るヂィンナンが左ジャブから右ロー、ここに三浦が組みつきドライブする。ヒザをついたダブルから起き上った三浦は左手をここでも頭に回す。差せない三浦を押したヂィンナンが離れる。ボディを入れたヂィンナンが左ミドルから右を伸ばす。ヂィンナンはスピニングバックキックから右、前に出てボディを殴る。ボディにワンツー、後ろ回し蹴りから右オーバーハンドを伸ばすヂィンナンが、ダブルレッグを切る。

三浦は左手を回しかけ、首投げ頼りでも組んで投げたいが、ヂィンナンは許さない。とはいえヂィンナンも組まれたくないのは、ボディが多く顔面へのパンチはスラッピーになっていることでも明らかだ。このままヂィンナンの打撃が優勢のまま初回が終わった。

2R、ヂィンナンが左フック。三浦のダブルレッグを回ってかわすと、ヂィンナンは前蹴りからアッパーを狙う。右フックにダブルレッグを合わせた三浦は、しっかりとケージにヂィンナンを押し込むと、尻の後ろでクラッチする。ケージを触って耐えたヂィンナンに対し、左腕を差している三浦は十分の形に。頭を抱えた三浦は右腕を差しにいく。ここで離れたヂィンナンは、ボディストレート。腹を蹴り、下がった三浦の顔面にパンチを伸ばす。

下がると殴られる三浦は、ダブルを切られローの距離から組みのフェイクを見せる。ヂィンナンも距離は遠かったが、詰めて右フックを入れる。前蹴りで尻もちをつかされた三浦は、リードを広げられた。

3R、「見えているから勇気だ。一歩入らないと」という長南氏の指示に頷いた三浦は開始早々にダブルレッグでケージに押し込むが、後ろにバランスを崩す。それでも執拗に組みつき、ついに頭の後ろで組めたがヂィンナンが押して頭を抜く。

前に出てのパンチにダブルを合わせた三浦、ヂィンナンが左を差し返す。ここも離れたヂィンナンは左ミドル、そして右ローを蹴る。ケージを背負い、テイクダウン防御に余念のないヂィンナンの右で殴られながら組んだ三浦だが、胸を合わせた態勢でエルボーを被弾する。ヂィンナンはダブルを切り、粗いパンチを振るう。最後はヒザ蹴りにダブルレッグを合わせに行った三浦だったが、倒せずに時間となった。

4R、ローを見せ、組んだ三浦がついにシングルレッグで尻もちをつかせる。すぐにスプロールしたヂィンナンに、三浦が右を当てる。殴れと頬を指さしたヂィンナンに深く頭を入れて、ダブルレッグを仕掛けた三浦がヒザをつけて押し込む。

頭を左ワキの下に押し込んだ三浦だが、やがて胸を合わせる。左腕を差し、頭を巻きにいった三浦は体を入れ替えられる。ヒザをボディに突き刺すヂィンナンが、首投げを徹底して切り続ける。パンチから蹴り、そして右と近い距離で攻撃し始めたヂィンナンは、また離れてボディを殴りローを蹴る。まっすぐ飛び込んだ三浦は、倒せず細かいパンチを打って最終回へ。

5R、すぐに組んだ三浦がケージにヂィンナンを押し込む。クリンチからもう一度ダブルを仕掛けた三浦は、胸を合わせて首投げへ。ヂィンナンは腰を押して防御し、後頭部を殴るなと三浦はレフェリーから注意を受ける。直後に離れた三浦は、ダブルレッグをスプロールしたヂィンナンの立ち上がり際に蹴りを狙う。

ダブルの足を抜き、蹴りに行ったヂィンナンは決して無理をしない厄介な戦いを続ける。余裕を持ち続けるヂィンナンが左フック、決してパンチは強くなく攻められないための攻撃を続ける。声を出して組みに行く三浦は、最後の1分でダブルも切れがない。

ダブルを切り、顔を蹴りに行ったヂィンナンにも注意が入る。最後までスピードはあるが、力を伝えないパンチで組みを切り続けたヂィンナンが3-0の判定勝ち──打撃で圧力を掛けることができないと、ヂィンナンは難攻不落か。


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MMA MMAPLANET ONE ONE Heavy Hitter ONE Heavy Hitters ティファニー・テオ モン・ボー

【ONE Heavy Hitters】パンチで攻めたモン・ボー、組み技は脆くテオのグラップル打撃&RNCに敗れる

<女子ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ティファニー・テオ(シンガポール)
Def.2R3分45秒RNC
モン・ボー(中国)

アトム級GP敗退からストロー級に戻したモン・ボーが、2度のタイトルコンテンダーであるテオと相対する。ローを蹴り合った両者、組んできたテオにモン・ボーが右フックを当てる。鋭い右カーフからワンツーで右を打ち込むモン・ボーが序盤をリードする。テオもカーフを返すが、モン・ボーがジャブからフックを振るい、右オーバーハンドを狙う。下がって右を当てるモン・ボーは、組まれてもすぐに殴りながら距離を取り直す。

テオは懸命に組みにいくも、離れたモン・ボーがワンツーを見舞う。荒い蹴りから距離を詰めるテオは、ローにパンチを合わされバック狙いも察知される。足払いのようにローでフリップされたテオは立ち上がってフックに必死に組みつくも、モン・ボーは苦も無く離れる。ようやく左フックをヒットさせたテオだったが、直後にワンツーを2度被弾。勢いづいたモン・ボーのパンチにダブルレッグを合わせたテオが、パウンドからスクランブルでバックへ。両足をフックしたが、モン・ボーが手首を掴んで防ぎ時間に。

2R、右を見せて左フックを見せるモン・ボーは、ローを蹴られるがワンツーで前へ。ローに左を合わせたモン・ボーが右カーフ、テオのローにワンツーからスリーを打っていく。スッとダブルレッグに入ったテオが、右腕を差してテイクダウンしバックに回る。立ち上がっても前方に崩されるモン・ボーは、ワンフック&シートベルトを譲る。

テオは鉄槌を連打し、手首をコントロールしパンチを続ける。背中をつけたモン・ボーのサイドを取ったテオがヒザで顔面を蹴り、パンチとヒザのコンビで攻めこむ。立ち切れないモン・ボーは、座った状態でRNCをセットされタップした。

打撃で攻め込まれたテオ、見事な逆転一本勝ちだった。


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MMA MMAPLANET ONE ONE Heavy Hitter ONE Heavy Hitters トロイ・ウォーセン 上久保周哉

【ONE Heavy Hitters】上久保周哉、米国レスラーに組み勝ち──最後はRNCで価値ある一本勝ち!!

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
上久保周哉(日本)
Def.3R4分36秒by RNC
トロイ・ウォーセン(米国)

ウォーセンが左ハイ、上久保は右を振るってシングルレッグへ。両足でウォーセンの右足を挟み、右で顔面を殴る上久保は、キムラクラッチで崩しに来たウォーセンをケージに押し込みアンクルピッグで尻もちをつかせる。キムラを外したウォーセンはスイッチでバックを伺う。

上久保は足首をコントロールされ、サイドバックを許す。落ち着いて頭を入れ、ダブルに取った上久保はスイッチを許さずウォーセンに尻もちをつかせ、両足を挟んでいく。背中を見せたウォーセンに対し、一気にバックに乗った上久保だが、下に落とされスクランブルでバックを取られそうになる。

背中を譲った状態で、足首を掴んで頭を寄せてボディロックに取った上久保は自らの足を引いて足を挟んで殴る。ウォーセンも下になり切らず、殴っていくが──ここで上久保がしっかりと背中をつかせ、スクランブルでバックに飛び乗る。立ち上がったウォーセンを四の字ロックに捕えRNCを仕掛ける上久保は後方へのスラムにもバックを制し初回をリードした。

2R、スイッチしながら距離を詰める上久保に対し、ウォーセンは前蹴り。続く左ストレートに上久保がシングルを合わせる。がぶってバックに回ったウォーセンに後方へのエルボーからキムラを上久保が仕掛けるが、持ち上げられスラムされる。すぐにスタンドに戻った上久保は、アンクルピックでトップからバックを奪い返す。

逆側に回り、再び背中に飛び乗ろうとする上久保は、正対してレベルチェンジ。ダブルレッグでウォーセンを倒す。スイッチを許さず、両足を束ねた上久保はバックを伺うが、ウォーセンがここは許さず、シングルを切ってバックに回る。腿の裏をクラッチして、バックをキープするウォーセンを落とした上久保、ここで両者が立ち上がる。

ケージに押し込まれた上久保はヒザを打ち合い、ウォーセンがボディ打ちも離れた上久保がダブルレッグへ。最後に倒し時間となった。ほぼイコールのラウンド、トータルで争うONEジャッジだけに、上久保はリードを守っているか。

最終回、直ぐに組んでボディロックから崩していく上久保は、ウォーセンのシングルを潰して、下になりがら腕十字を狙う。腕を抜いたウォーセンは、バックを取り足をフックする。立ち上がった上久保だが、潰され腹ばいに。4の字フックのウォーセン、立ち上がった上久保は手首を掴んで絞めを許さない。

もう一度、寝技に持ち込んだウォーセンに対しスクランブルに持ち込んだ上久保が、ヒザを突き上げる。ウォーセンはシングル、キムラクラッチの上久保はバックを許すが、すぐに向き合う。離れた上久保は右を振るいシングル、ウォーセンは倒されながらギロチンへ。上久保は頭を抜いて上をしっかりと取る。ハーフのウォーセンを殴り、ヒザを入れた上久保は最後の1分でバックに回り──両足をフックする。尻をずらそうとしたウォーセンに後方からエルボーを入れ、ゲイブルクラッチでRNCを仕掛けた上久保がタップを奪い一本勝ち。組み技での選択肢を可能な限り増やす上久保が、北米系レスラーから非常に価値のある勝利を手にした。


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【ONE Heavy Hitters】ミアド戦を想い、仙三が語っていたこと─02─「この練習で自分が終わりになるかも」

【写真】相手が代わろうが、仙三の覚悟は同じだ(C)MMAPLANET

本日14日(金・現地時間)にシンガポールのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE Heavy Hittersでエリピツア・シレガーと戦う仙三。

ここでは試合の2日前に欠場が発表された当初の対戦相手だったが、ジェレミー・ミアド戦に向けて行った仙三インタビューの後編をお送りしたい。

対戦相手は変わろうが、仙三がどのような覚悟を持って、この日を迎えていたか。その日々に何も変わりはない。

<仙三インタビューPart.01はコチラから>


──一昨年の夏ごろ、パラエストラ柏で仙三選手が高校生だった鶴屋怜選手とのスパーで、肩から落とされてムッとしていたのが思い出されます。

「アハハハ。怜君とは……今回は相手がストライカーということもあってスパーはしていないです。ちょっとケガも怖いですし(笑)。怜君とかレスリングの強い人とやるのは良い練習になるので全然やりますが、対戦相手とはタイプが違うので今は控えています(笑)。そういう点で杉山君は打撃もキレーで寝技もできるので、仮想ミアドにはもってこいですね」

──サイズ的にミアドはリーチが長いでしょうか。

「デカいですね。身長は自分と同じぐらいですけど、リーチは自分より全然あります。距離が遠く、スピードがあって一発もあります。凄く良い選手です。寝技もできて、下から仕掛けてくるので。まぁ、打撃の展開になると思いますけど」

──スタンドでガンガン来る選手の方が戦いやすくないですか。日本では追いかけて戦うことが多かったと思いますが、ミアドは相性が良いかと。

「そうですね。相性は良いと思います。確実に盛り上がる試合になるはずです。どっちが勝つにしても、盛り上がる試合をします」

──水を差すようですが、盛り上がらなくても勝利が欲しいです。

「ハイ。正直、自分、いつでもいけるんで。いつでも勝負をかけることはできます。スピードがあるので、最初はしっかりと見るかと思いますが、いつでも前に出ます。そうやって一応は組み立てていくつもりですが、いざ試合が始まると……どうなるのか(笑)」

──仙三選手のディフェンス力は、ミアドより上だと思います。ミアドは当てるけど、当てられています。

「一発貰って、意識さえ飛ばなければ確実に自分が勝つと思っています。一発で失神させられない限りは。だからこそ最初ですね。手が長くスピードのある相手なので、入り方は大切になってきます。前半がポイントです。ミアドは1Rはメチャクチャ強い、2Rの前半ぐらいまで強いです。でも後半になると、自分のモノですね。前半に一発を貰って倒れないことです。そこだけを注意しています。その展開にならなければ、自分が勝ちます」

──仙三タイム、お願いします。

「ハイ。心を折ります」

──ONEストロー級は比較対象がない世界一の戦場です。遣り甲斐のある場だと思います。

「ONEのストロー級は世界一です。凄く強い選手が集まってきて、バケモノみたいな選手がいます。ジャレッド・ブルックス、ボカン・マスンヤネとか身体能力もバケモノだから、ああいう連中とやって勝ったら……世界一です。もちろん、チャンピオンのジョシュア・パシオも強いですが、自はあの2人の方がヤバイと思っているので、ああいう連中と戦っていきたいです」

──だからこそ、ここで落とすことはできないです。

「この試合に勝って、一番強いと思っている連中とやりたいです。バケモノのような連中を相手に自分がどこまでできるのか。やれるんじゃないかと、自分では思っています。今まで試合でどんなに強いヤツとやっても、『やられる』とかって、ビビッて引いたことは一度もないので。強いヤツの方が自分は力を発揮できると思うし、ああいう連中とやった方が面白いです。

直ぐに試合が組まれるよう……全力を出します。あの舞台に立つと……勝ち負けもありますが、勝ち負けよりあの舞台で試合を見てもらえるのも、もう……ないんじゃないかと思いながら練習してきました。

この練習で自分が終わりになるかもっていう覚悟を持って、1日1日をやってきました。試合当日、あの舞台に立って全てを出す……出せる確信があります。その全てを出せば、確実に盛り上がると思うので、ONEのファンの方たちや首脳陣、格闘技ファンの皆に楽しんでもらえると自分では思っています」

■視聴方法(予定)
1月14日(金・日本時間)
午後7時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後7時30分~ONE Super App

<ONE世界女子ストロー級(※キロ) 選手権試合/5分5R>
[王者] シィオン・ヂィンナン(中国)
[挑戦者]三浦彩佳(日本)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
セーマーペッチ・フェアテックス(タイ)
タワンチャイ・PKセンチャイムエタイジム(タイ)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ジェイムス・ナカシマ(米国)
ザイード・イサガクマエフ(ロシア)

<ムエタイ女子ストロー級/3分3R>
スーパーガール・ジャルーンサックムエタイ(タイ)
エカテリーナ・ヴァンダリエヴァ(ベラルーシ)

<ストロー級 (※キロ)/5分3R>
仙三(日本)
エリピツア・シレガー(インドネシア)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ベイブラット・イサエフ(ロシア)
ヤンニス・ストフォリディス(ギリシャ)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
トロイ・ウォーセン(米国)
上久保周哉(日本)

<女子ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ティファニー・テオ(シンガポール)
モン・ボー(中国)

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【ONE Heavy Hitters】世界女子ストロー級王者ヂィンナンに挑戦、三浦彩佳「ドロドロの試合を」

【写真】両者の表情が、まるで違うリモート・インタビュー (C)ONE

14日(金・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE Heavy Hittersで、三浦彩佳がシィオン・ヂィンナンの持つONE世界女子ストロー級王座に挑戦する。

メインイベンターの責務か、ファイトウィークに入ってもハードなプロモーションが続く三浦は、メディアデーの思わぬトラッシュトーク対談を乗り切り、忙しくイベントデーを迎えようとしている。

絶対不利の予想のなかで、三浦は自身を──そして仲間の教えを信じ、ヂィンナンに挑む。


──ファイトウィークにインタビュー、申し訳ありません。長南さんに伺うとメディアデーが終わっても、まだ忙しいそうですね(取材は1月12日の朝に行われた)。

「メインだからなのか分からないのですが、撮影がずっと入っています。今日も午後はホテルの外に出て撮影があるみたいで」

──試合以外でバブルから出られるのですね。

「それは撮影だからで。それでもアプリのバーコードを読み込んで許可を取る形のようです。その撮影が予定では午後全部だったんですけど、長南さんが交渉してくれて……それでも4時間ぐらい掛かります。今回は日本にいるときも、ずっと撮影がありました」

──三浦選手はカメラが回ると、しっかりとやってしまうだろうし。それは大変です。

「こっちにきてからも、『こうしてほしい』とか『ああしてください』っていうのは続いています。それと昨日もヂィンナンが隣の部屋にいて、ZOOMで司会の人と同時にインタビューを受けたのですが、なんか煽り合いというか……煽られっぱなしでした」

──メディアに動画が配られるヤツですね。なんかONEがトラッシュトークに目覚めたような変わりようですよね。司会者も完全にそっちモードですし。

「ですよねぇ(笑)。日本にいる時からトラッシュトークを求められている感じでした。なんかいきなり煽られても、ビックリするだけだし。私はやったことがないから、素のままでやりました。パンダはオラオラしていて、なんか『KILL YOU』とか言ってましたけど……」

──演じていますよね。普段のインタビューでは言いそうにない。

「煽られっぱなしでしたけど……『あなたが強いのは知ってますよ』って(笑)」

──しまいには三浦選手は『トラッシュトークは苦手です』と言ってしまっていたじゃないですか(笑)。まぁ、やるのが好きな選手がやっておけば良いと思います。

「でも、終ってからたまたまヂィンナンと鉢合わせしてしまって。しかも澤田(龍人)君が一緒で。私がティファニー・テオと試合をした時、澤田君がサポートをしてくれていたので気まずくなりたくなくて、あえて『うわぁ、日本語が分かるセコンドがいるわ』って話しかけたんです。そうしたら澤田君がニヤニヤしながら『押忍、スイマセン』とかって応えてくれて。ヂィンナンも一緒だったけど、雰囲気が会見の時と違って悪くなくて。『テメェ、殺しやる』って風ではなかったです」

──それは良かったです。それでも、ハードですね。

「減量もないので練習時間だけは確保してくれればプロモーションはもちろんしますけど、もう少し休みたいというのはあります」

──そうでなくても隔離措置下で制約だらけですが、それでも11カ月振りの試合です。

「ハイ。2月に試合をして……」

──放送は5月で(苦笑)。

「でしたね。で、その5月の大会でのオファーは来ていたんです。ジェリー・オルシムからウォリアーに出ていた韓国の選手とか3度ぐらい相手が代わり、結果的に大会が流れました。9月には10月にヂィンナンとの試合のオファーがあり、それが12月になり……そこもなくなって3月に、と。そうしたら1月末になり、そのつもりで準備していたら最後に2週間、早くなりました(笑)。

こんな大変な状況でイベントを開いてくれるし、選手もコロナにいくらでもなる状況とはいえ、気持ちをずっと創るのは大変でした。でも受け入れるしかないですし、いつでも行ける態勢を創り、試合モードで常に体が仕上がっていました。最初は試合が流れると、気持ちも沈みましたけど、もう笑って済ませることができるようになりました。とにかく今の時代は、ファイターは常にコンディションを創っておくものなんだと思います」

──改めてヂィンナンですが、先ほども『強いことは知っている』という発言がありました。

「半年間あったので、ヂィンナンの動きをずっと見てきました。寝技に持ち込めるチャンスがどこにあるのか、タイミングとか繰り返し練習してきました。首投げで勝ってきたのを、違うパターンも増やしました。TRIBEの(後藤)丈治君とか(若松)佑弥君、小川(徹)さんから色々なアドバイスをしてもらって。

皆が青木さんに習ったことをかみ砕いて指導してくれました。本当に色々とプラスになることが多かったので、そこを試合に出したいです」

──ヂィンナンも組み技、寝技を強化してきたようです。

「他の記者さんにヂィンナンの寝技は10段階でどれぐらいの評価ですか?って尋ねられたことが3回ぐらいあって……」

──下らねぇ(笑)。

「それで7点ぐらいって、答えました。ニコリニ対策が凄くしっかりしていて、ディフェンスがデキるということは基礎ができている。だから、試合に出していなくても寝技はできると思っています」

──ではヂィンナンに対し、三浦彩佳の打撃は10段階で何点ですか(笑)。

「アハハハハ。私は2とか3じゃないかと……。昨日の煽り合いのなかでも『ヂィンナンの打撃に対抗できますか』って尋ねられて、長南さんが笑いながら『できないだろう』って言って。私もつられて笑うと注意されちゃいました(笑)」

──アハハハハ。もちろん打撃で勝つ必要はないですが、打撃を避けても勝てません。

「そのために対応ではなくて、ボコボコにされない練習をしてきました。ちゃんと見て、行き過ぎない。アヤカ・ロックにいけなくても削って戦う。自分のデキることをペース配分して出していきたいです。

それしかできないのかって言われても、やはり首投げとアヤカ・ロックがあって今の私があります。その強味を持ったまま、他の手段で削って意識を逸らせればと思います。そこが今回の鍵になると思うので、頑張って削りたいです」

──首投げで投げられる選手が悪くて、投げる方は勝つために使い続ければ良いと思います。それだけでは勝てないから、色々と備えてきたのでしょうし。では最後にタイトル奪取へ向け、意気込みのほどをお願いします。

「ヂィンナンは間違いなく強いです。色々な人から無理なんじゃないかとか、コイツで良いのかって煽られることも多々あります。そう言われることは私自身、凄く分かっています。でもこの試合に向けて凄く真剣に取り組んできたし、自分を信じてねちっこく戦います。面白い試合にならないかもしれないですけど、勝ちにこだわってドロドロの試合をしたいです」

■視聴方法(予定)
1月14日(金・日本時間)
午後7時00分~ ABEMA格闘チャンネル
午後7時00分~ONE Super App

<ONE世界女子ストロー級(※キロ) 選手権試合/5分5R>
[王者] シィオン・ヂィンナン(中国)
[挑戦者]三浦彩佳(日本)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
セーマーペッチ・フェアテックス(タイ)
タワンチャイ・PKセンチャイムエタイジム(タイ)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ジェイムス・ナカシマ(米国)
ザイード・イサガクマエフ(ロシア)

<ムエタイ女子ストロー級/3分3R>
スーパーガール・ジャルーンサックムエタイ(タイ)
エカテリーナ・ヴァンダリエヴァ(ベラルーシ)

<ストロー級 (※キロ)/5分3R>
仙三(日本)
エリープトゥア・シレガール(インドネシア)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ベイブラット・イサエフ(ロシア)
ヤンニス・ストフォリディス(ギリシャ)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
トロイ・ウォーセン(米国)
上久保周哉(日本)

<女子ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ティファニー・テオ(シンガポール)
モン・ボー(中国)

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【ONE X】仕切り直しのONE X=3月26日、ついに若松佑弥がONE世界フライ級王者モライシュに挑戦!!

【写真】カイラット・アクメトフに挑戦権を奪われることなく、いよいよその時を迎えることとなった若松 (C)MMAPLANET

13日(木・現地時間)、ONE Championshipが公式Twitterで3月26日(土・同)にONE Xの開催、そして3つの対戦カードのグラフィックをアップしている。

ONE Xは元々、昨年12月5日に予定されていた10周年記念のPPV大会だったが、シンガポールの新型コロナ感染の状況悪化により、2022年に延期が決定されていた。


オリジナル日程のONE XではONE世界バンタム級選手権試合=ビビアーノ・フェルナンデス×ジョン・リネケル、ONE世界フェザー級選手権試合=タン・リー×ゲイリー・トノン、デメトリウス・ジョンソン×ロッタン・ジットムアンノンのミックスルールファイト、女子アトム級ワールドGP決勝に加えて2階級の世界戦が組まれる予定だった。

今回発表されたグラフィックには、DJ×ロッタンのミックスルールファイトは残っているが、ビビアーノ×リネケル、タン・リー×トノンは見当たらない。

そして新たに加わった2つのカードはONE世界女子アトム級王者アンジェラ・リーが、同ワールドGP優勝のスタンプ・フェアテックスの挑戦を受ける一戦と、ONE世界フライ級選手権試合=アドリアーノ・モライシュ×若松佑弥の2試合だ。

もともと若松は12月5日のONE Xで挑戦も予定されていたが、イベントが流れる以外にもモライシュ陣営の了承を待っている状態だったという話も伝わってくる。その若松は12月3日のONE Winter Warriorsで中国のフー・ヨンをTD&コントロールで下し、新しい一面を見せていた。

ついに世界挑戦が決まった若松、そしてアンジェラとスタンプの女王争いと、DJ×ロッタンのお祭りファイト──PPVという文字が見当たらない今回の発表だが、他の対戦カードの発表が待たれるONE Xだ。

■ ONE Heavy Hitters 視聴方法(予定)
1月14日(金・日本時間)
午後7時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後7時30分~ONE Super App

■ ONE Heavy Hitters 対戦カード

<ONE世界女子ストロー級(※56.7キロ) 選手権試合/5分5R>
[王者] シィオン・ヂィンナン(中国)
[挑戦者]三浦彩佳(日本)
<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
セーマーペッチ・フェアテックス(タイ)
タワンチャイ・PKセンチャイムエタイジム(タイ)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ジェイムス・ナカシマ(米国)
ザイード・イサガクマエフ(ロシア)

<ムエタイ女子ストロー級/3分3R>
スーパーガール・ジャルーンサックムエタイ(タイ)
エカテリーナ・ヴァンダリエヴァ(ベラルーシ)

<ストロー級 (※56.7キロ)/5分3R>
仙三(日本)
エリピツア・シレガー(インドネシア)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ベイブラット・イサエフ(ロシア)
ヤンニス・ストフォリディス(ギリシャ)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
トロイ・ウォーセン(米国)
上久保周哉(日本)

<女子ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ティファニー・テオ(シンガポール)
モン・ボー(中国)

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【ONE Heavy Hitters】大会2日前、岡見勇信×アタイジ消滅……仙三の対戦相手は変更と$5万ボーナス開始

【写真】仙三の対戦相手はシレガーに変わった。キャリア4勝1敗、しっかりと勝ちたい (C)MMAPLANET

12日(水・現地時間)、ONE Championshipより14日(金・同)にシンガポールのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE Heavy Hittersのカードが改めてホームページやオフィシャルSNSで発表され、岡見勇信×レアンドロ・アタイジが消滅、仙三の相手がジェレミー・ミアドからエリピツア・シレガーに変更されることが明らかとなった。

試合数は12試合から8試合に減少、そのなかに岡見の試合が含まれるというショッキングなアナウンスがイベント2日前になされたが、現時点でプレスリリースやオフィシャルの公式見解はなされていない。


MMAPLANETでは先週末からアタイジに取材を申し込んでいたが、一度は決まった時間がキャンセルになり、そのまま確定しないという状況にあった。取材キャンセルの理由はアタイジの欠場により、理由が理解できた次第だ。

加えて仙三の対戦相手であったミアドは、タイを離れる前夜に取材を終えていたが、シンガポールに入ってから事態が急変した模様だ。結果、第1試合でロビン・カタランと対戦予定だったシレガーと仙三は拳を交えることになる。

現状、出国の48時間以内、空港、現地入りが日曜日でその日と、月曜日にもPCR検査が行われており、機内で濃厚接触者になるケースも存在することを考えると、ファイトウィークに入ってもこのような事態に陥ることは十分にあり得るという見方ができる。

この他、ONEキックボクシング世界ヘビー級選手権試合=ロマン・クリキア×ムラット・アイグン、ムエタイ・フライ級のエリアス・マムーディ×ヴァウテウ・ゴンカウベスもキャンセルされている。ブラジル勢が揃って欠場となったのは、コロナかビザの問題か……オフィシャルの発表がないため不明だ。

いずれによせ、岡見の2年3カ月振りのファイトがなくなったのは残念というしかない。

その一方でONEは昨年12月のWinter Warriors大会から5万ドルのパフォーマンス・ボーナス制を開始しており、同大会ではダギ・アサラナリエフとティモフィー・ナシューヒンの両者がボーナスを獲得した。

今大会から全イベントで最低1名、最大5人までボーナスが支払われることをチャトリ・シットヨートンが明言しており、そういう意味では12試合=24名から、8試合=16名となった今週の大会では日本人選手にも、ボーナス獲得のチャンスは広まったといえる。

■視聴方法(予定)
1月14日(金・日本時間)
午後7時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後7時30分~ONE Super App

<ONE世界女子ストロー級(※キロ) 選手権試合/5分5R>
[王者] シィオン・ヂィンナン(中国)
[挑戦者]三浦彩佳(日本)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
セーマーペッチ・フェアテックス(タイ)
タワンチャイ・PKセンチャイムエタイジム(タイ)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ジェイムス・ナカシマ(米国)
ザイード・イサガクマエフ(ロシア)

<ムエタイ女子ストロー級/3分3R>
スーパーガール・ジャルーンサックムエタイ(タイ)
エカテリーナ・ヴァンダリエヴァ(ベラルーシ)

<ストロー級 (※キロ)/5分3R>
仙三(日本)
エリピツア・シレガー(インドネシア)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ベイブラット・イサエフ(ロシア)
ヤンニス・ストフォリディス(ギリシャ)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
トロイ・ウォーセン(米国)
上久保周哉(日本)

<女子ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ティファニー・テオ(シンガポール)
モン・ボー(中国)

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【ONE Heavy Hitters】三浦彩佳の挑戦を受けるパンダ=シィオン・ヂィンナン「何よりも自分を信じている」

【写真】アトム級の時と比べると、絶対的にコンディションが良さそうな女子ストロー級王者だ (C)MMAPLANET

14日(金・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE Heavy Hittersで三浦彩佳の挑戦を受けるONE世界女子ストロー級チャンピオンのシィオン・ヂィンナン。

ヂィンナンはパンデミック後、母国に戻るもなくシンガポールで自身の強化に取り組んできた。立ち技も含め、5度防衛成功はONEの最長記録。そして6度目の防衛を目指すヂィンナンの話を訊いた。


──ファイトウィークのメディアデーに個別インタビューの機会を与えてくれてありがとうございます。なかなかハードなスケジュールのようですね。

「そうなの今日は試合前で一番忙しい日で(笑)。でもアヤカ・ミウラとの試合に向けて、精神的にも肉体的にも最高に仕上げてきたわ。私はこれまでに十分な試合経験があり、たくさんのイベントに参加してきたから、どのようにファイトウィークを過ごせば良いのか──如何に自分をコントロールできるかは分かっている。凄く自信もあるし、試合ができることを幸せに思っているわ」

──最後にヂィンナン選手にインタビューをしたのは2019年10月の日本大会後でした。その後、世界は変わりました……。

「本当に久しぶりね。パンデミックで世界は変わったけど、私の生活は極めて簡潔で家とジムを行き来する……それだけだったわ。この間に新しい技術を学び、新しい戦い方を新しいコーチと構築してきたわ」

──中国に帰国することなく、ずっとシンガポールにいたのですか。

「そうね。もう2年以上、中国に戻ったことはないわ」

──一昨年はともかく2021年になると中国の感染状況は良くなり、MMA選手は以前と変わりなく練習できると言っていました。対してシンガポールはかなりの制限があったかと。それでもシンガポールに滞在し続けたのですね。

「私のチームはシンガポールにあるから。リュート(澤田龍人)もリトゥ(フォーガット)もコーチのシアー(バハドゥルサダ)も、誰も国に戻っていないわ。世界中から世界チャンピオンがEVOLVE MMAに集まっている。私が優先すべきは自分を成長させることだから、チームと一緒にいることを選択したの。シンガポールを離れるなんて考えなかったわ。

確かにトレーニングに制限が加わる時間、家から出られない時間が多かった。でも今はずっと状況は良くなっている。以前はパートナーは1人、小さな空間でしか練習できない時期もあったけど、もうジムにはたくさんの人が来ることが出来ようになったわ。シンガポールの状況は、全てにおいて好転しているから」

──ところでONE女子MMA戦線を考えると、アトム級はGPがあるなど盛り上がりを見せ、ストロー級はヂィンナン選手が淡々と挑戦者を倒している印象があります。今後、ストロー級をアトム級のように盛り上げるのか、再びアトム級に挑戦することを視野に入れているのか、どちらでしょうか。

「以前からアトム級に再度挑むことは頭にあった。と同時にストロー級を支配し続けたい。そして同じことをアトム級でも、やり遂げたい……と思っている」

──了解しました。ではチャレンジャー三浦選手の印象を教えてください。

「なんといっても、素晴らしい柔道家ね。名前は忘れてしまって申し訳ないけど、首と肩を固めるテクニックは素晴らしいわ。そして常に対戦相手の腕を極めてきた。そこが一番印象深いわ」

──三浦選手はヂィンナン選手が完封したティファニー・テオに敗れています。それから1勝をしたのみですが、チャレンジャーに相応しいと考えていますか。

「対戦相手がチャレンジャーとして相応しいかどうかなんて考えたこともない。ONEはハードにトレーニングを積んでいる選手たち対して、フェアにタイトルを掛けて戦う機会を与えているわ。Aという選手がBという選手に負けて。Bという選手がCという選手に負けたからといって、CがAに勝てるとは限らない。勝負に三段論法は通じないから」

──その通りですね。では三浦選手の首投げからの袈裟、そしてキーロックに対して。組み技や寝技での防御にはどれほど自信を持っていますか。

「試合がグラップリングやレスリングの展開になっても、何も問題ない。打撃、グラップリング、レスリングの全てにおいて、トレーニングキャンプで新しい技術を摂り入れてきた。何よりも自分を信じている。そこが一番大切で、自分が勝つことを一切疑っていないわ。

シィオン・ヂィンナンがネクストレベルに進んだことを世界に証明したい。キャリアの序盤から変わらず、多くの人が私をストライカー、ボクサーとして認識しているようだけど、これまでにどれだけ強いグラップラーと戦ってきたか。前回の防衛戦ではミッシェル・ニコリニの柔術に屈しなかった。寝技も対応できたわ。全てのおいて新しくなっているところをアヤカ・ミウラとの試合で見せたいと思っている」

──ヂィンナン選手のハートの強さを十分に知っている日本のファンに一言お願いします。

「日本のファンにはいつも感謝しているわ。2年前に日本で戦った時に接してくれた日本のファンほど、私のキャリアで真摯に応援してくれる人達はいなかったわ。何人ものファンが私に迷惑を掛けないように、凄く長い間ジッとホテルで待ってくれてから、サインや写真撮影をお願いしてきてくれたの。そんなファンの人達に、変わらず良い試合を見てもらいたい。ベストを尽くすわ」

■視聴方法(予定)
1月14日(金・日本時間)
午後7時00分~ ABEMA格闘チャンネル
午後7時00分~ONE Super App

<ONE世界女子ストロー級(※キロ) 選手権試合/5分5R>
[王者] シィオン・ヂィンナン(中国)
[挑戦者]三浦彩佳(日本)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
セーマーペッチ・フェアテックス(タイ)
タワンチャイ・PKセンチャイムエタイジム(タイ)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ジェイムス・ナカシマ(米国)
ザイード・イサガクマエフ(ロシア)

<ムエタイ女子ストロー級/3分3R>
スーパーガール・ジャルーンサックムエタイ(タイ)
エカテリーナ・ヴァンダリエヴァ(ベラルーシ)

<ストロー級 (※キロ)/5分3R>
仙三(日本)
エリープトゥア・シレガール(インドネシア)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ベイブラット・イサエフ(ロシア)
ヤンニス・ストフォリディス(ギリシャ)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
トロイ・ウォーセン(米国)
上久保周哉(日本)

<女子ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ティファニー・テオ(シンガポール)
モン・ボー(中国)

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【ONE Heavy Hitters】ミアド戦へ、満身創痍=仙三─01─「明日でも、今日でも。やる覚悟はできている」

【写真】13カ月前、ホイ・リアン戦では仙三は拳を負傷しても、守りに入ることなく勝利を手にしていた (C)ONE

14日(金・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE Heavy Hitterで仙三が、ジェレミー・ミアドと対戦する。

ONEで戦うようになって3年、大きなケガが続いた仙三にとって、1年1カ月振りの試合。決して体調的には万全でないことが、言葉からも伝わってきたが──その分、覚悟ができている。前回、拳が折れても前に出てジャブ、ヒザを続けたように仙三はミアド戦に、いやMMAファイター人生に向き合っていた。


――年が明けて14日にジャレミー・ミアドと戦う仙三選手です(※取材は昨年12月25日に行われた)。調子の方は如何ですか。

「今、試合に向けて追い込み練習と体重を落とすというところで一番キツイ時期ですね」

──2020年12月以来、1年1カ月振りの試合になります。前回のホイ・リアン戦は思わぬ苦戦といいますか、仙三選手の調子が悪かったように見えました。

「あの試合は正直、めちゃくちゃきつかったです。全くプランとは違う試合になってしまって。思った通りの動きが全くできず、終わった後も負けたような気持ちでいて……凄く反省していました。回りからは『勝ったんだから、良かったじゃん』とは言われたのですが、最悪の試合をしてしまいました」

──体調が悪かったのかと思ったような動きでした。

「実は試合が始まって30秒ぐらいで、最初のパンチで拳が折れてしまって……」

──あぁ……、そういうことが起こってしまっていたのですね。

「めちゃくちゃ痛くて、気がつけば初回は攻め込まれていました。2Rも作戦とか全て飛んでしまって」

──作戦通り戦えないのは、その状況では致し方ないかと……。

「とにかく、前に出続けようと思って戦っていました」

──試合前、試合中と仙三選手が万全の体調で戦うことができたのは、いつが最後だろうと思ってしまいます。

「本当に……ONEの3試合、ここ3、4年はケガが多くて……」

──しかも小さなケガでなく、骨折など大きなケガが多いです。

「そうですね……パンクラスで(若松)佑弥君と試合をしてから(※2018年2月)ずっとですね。肩が折れて、足が折れて、拳が折れました。そういうのが立て続けで……。完治せずに試合をして……やっぱりファイターなんで。戦わないとファイターじゃないんで」

──それだけケガ続きだと、調整にも問題が生じていたかと。

「練習はできていなかったです……。前の試合も全くスパーリングができていなくて。アディワンとの試合でヒジが折れて、スパーリングができなかったことと初回に拳が折れたことが影響したと自分では思っています。

今回の試合は実戦的なスパーリングの数を増やして、その練習に絞って調整してきて数週間やってきました」

──ここで1年空いたことで体調的な部分でも持ち直せたと願っています。

「そうですね……。やれることはやってきたという感じです。自分も年齢も年齢なので、試合はしっかりとやっていきたいのですが、これだけ空いたことは今となってはポジティブに捉えています。日々、こうやって格闘技が出来ていること、あの舞台で試合ができることが最高で有難いです。

メンタルの部分ではこの1年、自分のなかで成長したというのは感じています。反面、格闘技の技術であったり、何か上積みされたかといえば、その時間はなかったです。ケガを治す時間が長く、練習する時間が十分だったとは言えないので。その分、考える時間がもの凄く長かったので…格闘技に対する考え方、試合に対する考え方、自分に対して向き合ってきたことが試合に生きるかと思っています」

──そういうなかでONEも大会開催を取りやめたり、カードの調整がたびたび見られましたが、今回のミアド戦のオファーはいつ頃だったのでしょうか。

「決まったのは12月になったばかりか、その直前でしたね。正直、体調的にどうだろうが、試合のオファーがあれば戦うつもりでいつもいます。練習が十分にできているかといえば、決してそうではなくても」

──その分、覚悟はできているという風に感じられます。

「覚悟は常にできています。明日だろうが、今日だろうが、いつでもやれるという気持ちでいます」

──神田コウヤ選手に話を伺った時、プロになりたいという選手はそこそこ集まってきても、気が付けばいなくなっている、と。それだけの練習が松戸や柏では行われているということですよね。

「そうですね、自分はデキる人間としかやっていないので。若い、分からない子とはあまり肌を合わせないようにしていて。でも新しいデキる選手もいますし、今日も杉山(廣平)君にマンツーマンで練習してもらっていました。強くて、若い選手がいっぱい入ってきているので練習相手には困らないです。誰かしら、そういう強い選手がいるのでスパーリング相手という部分では全く問題ないです」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
1月14日(金・日本時間)
午後7時00分~ ABEMA格闘チャンネル
午後7時00分~ONE Super App

<ONE世界女子ストロー級(※キロ) 選手権試合/5分5R>
[王者] シィオン・ヂィンナン(中国)
[挑戦者]三浦彩佳(日本)

<ONEキックボクシング世界ヘビー級選手権試合/3分5R>
[王者] ロマン・クリキア(ウクライナ)
[挑戦者] ムラット・アイグン(トルコ)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
セーマーペッチ・フェアテックス(タイ)
タワンチャイ・PKセンチャイムエタイジム(タイ)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ジェイムス・ナカシマ(米国)
ザイード・イサガクマエフ(ロシア)

<ムエタイ女子ストロー級/3分3R>
スーパーガール・ジャルーンサックムエタイ(タイ)
エカテリーナ・ヴァンダリエヴァ(ベラルーシ)

<ストロー級 (※キロ)/5分3R>
仙三(日本)
ジャレミー・ミアド(フィリピン)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
エリアス・マムーディ(アルジェリア)
ヴァウテウ・ゴンカウベス(ブラジル)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ベイブラット・イサエフ(ロシア)
ヤンニス・ストフォリディス(ギリシャ)

<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
岡見勇信(日本)
レアンドロ・アタイジ(ブラジル)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
トロイ・ウォーセン(米国)
上久保周哉(日本)

<女子ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ティファニー・テオ(シンガポール)
モン・ボー(中国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>※
ロビン・カタラン(フィリピン)
エリープトゥア・シレガール(インドネシア)

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