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Interview UFC UFC262 ケイトリン・チューケイギアン ブログ ヴィヴィアニ・ゴメス

【UFC262】チューケイギアンと対戦、ヴィヴィアニ・アロージョ「絶対に勝って、次はタイトル挑戦」

【写真】この試合に勝てば、P4Pと言っても過言でないヴァレンチーナ・シェフチェンコへの挑戦が見えてくるヴィヴィ (C)MMAPLANET

15日(土・現地時間)にテキサス州ヒューストンのトヨタ・センターでUFC262「Oliveira vs Chandler」が、4月フロリダ大会続き有観客で開催される。

そんなPPVショーのメインカードで、クィーン・オブ・パンクラシストらUFCにステップアップしたヴィヴィアニ・アロージョがオクタゴン6戦目をケイトリン・チューケイギアンと戦う。

これまでのUFC戦績は4勝1敗、チューケイギアン戦は4試合連続でタイトルコンテンダーと拳を交える一戦となる。

今も日本ファンにとって忘れることはできない存在、ヴィヴィに今回の試合への意気込みをZoomインタビューで訊いた。


──パンクラスで試合をしてから、もう2年10カ月になります。今やヴィヴィはUFCに欠かせないファイターで、PPVのメインカード出場です。

「今UFCで戦っているけど、その前に日本で戦えたことがとても役に立っているわ。海外での初めての試合を日本ですることができて、凄く良いエネルギーを貰い、とても貴重な経験になったから。UFCで戦うようになり、当時よりも準備に入念になったかなぁと思うわ」

──ケイトリン・チューケイギアン戦を控え、今の調子はいかがですか。

「ブラジリアではボクシング、キックボクシングとスタンドのトレーニングをしっかりと積み、メンタル面でもアカデミーのメンタル・コーチと準備をしてきたから何の問題もないわ」

──ブラジルは今もコロナの影響で大変な状況だと伝わってきます。そのなかでセハードMMAでは、しっかりと準備ができたのでしょうか。

「COVID19の影響で、ブラジリアでは以前と同じトレーニングができないことは確かだわ。セハードMMAの施設は使えるけど、練習は人数制限があって2人でしかできなくて。コロナ感染予防を優先し、現状にあったトレーニング・メニューを組んでこなしてきたの。

例えばフィジカルトレーニングはジムの皆が、個々にコーチの自宅にいって行うような形で。それでもしっかりと練習できたから、準備は完璧で体調も文句なしよ」

──ところで2年前にUFCデビューを果たした時、日本ではストロー級で戦っていたのが、バンタム級で試合をしました。

「UFCと契約した時、バンタム級は大きすぎることは分かっていたわ。でもUFCで戦う機会を逃すことはしたくなかったし、バンタム級でも戦えると思ってサインしたの。それに自分で思っていた以上に動けたし、KO勝ちできたことを神に感謝しているわ」

──以来、UFCで4勝1敗という戦績を残しています。

「UFCでのレコードには満足しているかな。何より、試合のたびに自分が成長しているのが分かって。全ての試合で、1日たりとも無駄にせず、毎日のようにハードトレーニングを積んできた結果だと思う。このまま勝ち星を伸ばして、タイトル挑戦を実現させたいわ」

──今年1月のクサン・モダフェリ戦は、日本のファンは特別な想いで見ていたと思います。パンクラス王者からUFCにステップアップしたヴィヴィと、日本でキャリアを重ねたロクサンがUFCで戦ったので。

「ロクサンとの試合までにアレクシス・デイヴィス、ジェシカ・アイというタイトル挑戦経験者と戦い、彼女が3人目のタイトルコンテンダーだったけど、特別な試合になったわ。ロクサンが日本に住んでMMAファイターとして成長したことを知っていたし、彼女がどれだけ日本の愛しているのかも分かっていた。

私も彼女に負けないぐらい日本のファンのことが大好きだったから。そんなロクサンを相手に、チームで立てた作戦が全て実行できて勝つことができた。ずっと心に残る勝利になったわ」

──チューケイギアンもフライ級王座挑戦経験があり、これでタイトルコンテンダーとの試合が4戦連続になります。

「間違いなく、これまでのキャリアで一番大切な試合になるでしょうね。でも、これまでの試合と同じように100パーセント、力を尽くして試合を支配するつもりよ。これまで通りに、ね。そして、タイトル挑戦を実現させるわ」

──チューケイギアンは長身で、リーチが長いストライカーで組んでからも強いです。

「リーチが長いことは、しっかりと対策を練ってきたから。それに彼女は打撃を多く使ってレスリングや柔術はあまりしたがらない。どんな局面になっても私の方が優っている。それは絶対よ。繰り返しになるけど、絶対に勝って次はタイトル挑戦よ」

──ヴィヴィ、今日は久しぶりに話しができて嬉しかったです。最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

「5月15日は、日本のファンの皆と一緒に戦うつもりでオクタゴンに入るわ。私は日本のMMAを代表して戦うから。I Love Japan !! チャウ!!」

■視聴方法(予定)
5月16日(日・日本時間)
午前7時15分~UFC FIGHT PASS
午前11時~PPV
午前11時~WOWOWライブ

■UFC262 対戦カード

<UFC世界ライト級王座決定戦/5分5R>
マイケル・チャンドラー(米国)
シャーウス・オリヴェイラ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
トニー・ファーガソン(米国)
ベニール・ダルーシュ(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ケイトリン・チューケイギアン(米国)
ヴィヴィアニ・アロージョ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
シェーン・バーゴス(米国)
エジソン・バルボーサ(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
マット・シュネル(米国)
ホジェリオ・ボントリン(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
ホナウド・ジャカレ(ブラジル)
アンドレ・ムニス(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
マイク・グランディ(英国)
ランド・バンナータ(米国)

<女子フライ級/5分3R>
アンドレアス・リー(米国)
アントニーナ・シェフチェンコ(キルギス)

<ミドル級/5分3R>
ジェイミー・ピケット(米国)
ジョーダン・ライト(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ジナ・マザニー(米国)
プリシーラ・カショエイラ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
ケヴィン・アギラー(米国)
タッカー・ルッツ(英国)

<ライト級/5分3R>
ショーン・ソリアーノ(米国)
クリストス・ギアゴス(米国)

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News Preview UFC UFC ESPN20 ブログ マノン・フィオホ ムニール・ラジズ ロクサン・モダフェリ ヴィクトリア・レオナード ヴィヴィアニ・ゴメス

【UFC ESPN20】計量終了 マグレブから世界へ、ムニール・ラジズ。オープニングにUAEW王者フィオホ出場

【写真】チュニジア人ファイター=ムニール・ラジズのような選手の存在が、MMAの広がりを実感させてくれる(C)Zuffa/UFC

19日(火・現地時間)、明日20日(水・同)にUAEはアブダビのUFC Fight Islandで開催されるUFC ESPN20「Chiesa vs Magny」の計量が行われた。

ナルトのコスプレでフェイスオフを行ったロクサン・モダフェリ、対戦相手のヴィヴィアニ・アロージョと共に126ポンドでパス。

全14試合、28人ものファイターが出場する今大会だが、1人の体重オーバーも見られなかった。


左がフィオホ。長身でフィジカルも強い空手家

ロクサンとヴィヴィが日本に関係あるファイターなら、UAEやアラブに関係しているファイターもFight Island大会らしく出場している。

オープニングファイトでInvicta FCからコンテンダーシリーズを経てステップアップを果たしてきたヴィクトリア・レオナードと対するマノン・フィオホは去年の11月にUAE Warriors女子フライ級王者に輝き、オクタゴン入りを果たしたフランス人ストライカーだ。

MMA戦績は5勝1敗ながら、アマではIMMAFで世界王者になり、南アフリカのEFCワールドが行ったリアリティTVショーのThe Fighter TVで優勝するなど、プロレコードに残らないパウンド有りの試合を10戦近く経験している。

プロデビュー後は、3戦目でEFCの女子フライ級のベルトを巻いたフィオホは170センチの長身ファイターで、ベースは伝統派空手。7歳から始めたこのセミコンタクトのポイント制空手ではフランス王者に3度輝き、12勝0敗という戦績のムエタイでもフランスでチャンピオンになるなど、MMA以外の競技実績をしっかり積んで来ている。

柔術でも紫帯のフィオホだが、まだ打撃と組みの融合は進んでいるとはいいがたい。それでも──こと打撃に関しては、レオナードの上を行くこと間違ない。ダメージを当ててからは寝技勝負も可能だが、打と組みの間をレオナードが衝くとどうなるのか──コンテンダーズ上がりと、中東のフィーダーショー出身ファイターの興味深いオープニングファイトだ。

フィオホがUAE Warriors出身なら、セミでオクタゴン2戦目を戦うムニール・ラジズはチュニジア生まれのファイターで、ドバイのシャウン&タム・カーン・ジムの所属。

Desert Force、Phoenix FC、BRAVE CF、そしてUAE Warriorsで戦績を積み重ねた生粋のアラビックMMA育ちといえるストライカーだ。キャリア唯一の敗北はバーレーンの重鎮エルダル・エルダロフとBRAVE CFスーパーライト級王座を賭けて戦った際に判定負けした試合のみ。

7月のUFC初陣では体重超過アブドゥル・ラザクを相手に打撃でリードするばかりか、テイクダウンも奪い解消している。対戦相手のヴァルリー・アウベスもパワフルな打撃と、カウンターのギロチンを得意としており、過去にはコルビー・コヴィントンもギロチンで下している。アウベスの圧力を前蹴りやローを効かして突き放して、削ることが可能ならラジズは世界最高峰のウェルター級でトップ10から上を目指すことができるマグレブ(北アフリカ)MMAのパイオニア・ファイターとなることが現実味を増してくる。

■視聴方法(予定)
1月17日(水・日本時間)
午後11時~UFC FIGHT PASS

■ UFC ESPN20計量結果

<ウェルター級/5分5R>
マイケル・キエーサ: 170.5ポンド(77.34キロ)
ニール・マグニー: 171ポンド(77.56キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ヴァルリー・アウベス: 171ポンド(77.56キロ)
ムニール・ラジズ: 171ポンド(77.56キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
イケ・ビジャヌエバ: 206ポンド(93.44キロ)
ヴィニシウス・モレイラ: 206ポンド(93.44キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ロクサン・モダフェリ: 126ポンド(57.15キロ)
ヴィヴィアニ・アロージョ: 126ポンド(57.15キロ)

<フライ級/5分3R>
タイソン・ナム: 126ポンド(57.15キロ)
マット・シュネル: 126ポンド(57.15キロ)

<フェザー級/5分3R>
レオン・マーフィー: 146ポンド(66.22キロ)
ドゥグラス・アンドレージ: 145ポンド(65.77キロ)

<ミドル級/5分3R>
オマリ・アクメドフ: 186ポンド(84.37キロ)
トム・ブリーズ: 186ポンド(84.37キロ)

<バンタム級/5分3R>
リッキー・シモン: 136ポンド(61.69キロ)
ゲェータノ・ピヘロ: 136ポンド(61.69キロ)

<フライ級/5分3R>
スムダーチー: 126ポンド(57.15キロ)
ザロック・アダシェフ: 126ポンド(57.15キロ)

<ミドル級/5分3R>
ダルシャ・ランジョンブラ: 186ポンド(84.37キロ)
マルクス・ペレス: 186ポンド(84.37キロ)

<フライ級/5分3R>
ジェローム・リヴェラ: 126ポンド(57.15キロ)
ラフンシスコ・フィゲイレド: 126ポンド(57.15キロ)

<ライト級/5分3R>
マイク・デイヴィス: 154.5ポンド(70.08キロ)
メイソン・ジョンズ: 156ポンド(70.76キロ)

<バンタム級/5分3R>
ウマル・ヌルマゴメドフ: 136ポンド(61.69キロ)
セルゲイ・モロゾフ: 135ポンド(61.24キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ヴィクトリア・レオナード: 125.5ポンド(56.92キロ)
マノン・フィオホ: 126ポンド(57.15キロ)

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Preview UFC UFC ESPN20 ブログ ロクサン・モダフェリ ヴィヴィアニ・ゴメス

【UFC ESPN20】連戦のUFCで、J-MMA由来の女子戦=ロクサン・モダフェリ✖ヴィヴィアニ・アロージョ!!

【写真】ロクサンが真っ向勝負を我慢できるかも、勝負のカギとなりそうだ(C)Zuffa/UFC

20日(水・現地時間)、UAEはアブダビのUFC Fight IslandでUFC ESPN20「Chiesa vs Magny」が開催される。

前回大会から僅か4日、続くビッグファイトまで3日という間隔で行われるUFC──今大会のメインカード女子フライ級マッチでJ-MMA所縁のファイター同士の対戦が組まれた。


2003年のデビューから2013年のTUF18まで日本を拠点に活動し、今やハッピーウォリアーの名が全米に浸透したロクダン・モダフェリは2017年の2度のUFC参戦以来、常に負け、勝ちを繰り返してきたが、ここで初めての連勝を狙う。負けと勝ちを繰り返す──現状で4勝4敗、世界最高峰の戦いで連敗がないのだから大奮闘といえるが、ロクサンとしては昨年6月のローレン・マーフィー戦を落としてなければ、タイトル戦に相当近くなっていたという想いはあるだろう。

それでも10月にアンドレア・リーを下したロクサンの対戦相手は、ストロー級QOPから、UFCにステップアップしたヴィヴィアニ・アロージョだ。日本では僅か2戦に留まっているが、三浦彩佳、藤野恵実に完勝しており、ヴィヴィの愛称とともに強く日本のファンの記憶に残っている。

日本で戦っていた時よりも2階級上のバンタム級で契約するチャンスを掴み、伸るか反るかの勝負で勝利を手にしたヴィヴィは、フライ級に落として通算3勝1敗というレコードをオクタゴンで残している。

両者揃って柔術の黒帯、いわゆるムエタイやボクシングという打撃とフィジカルではヴィヴィがロクサンを上回っているか。ただし、ロクサンのMMAというフィールドにおける工夫された打撃は、ヴィヴィのパワフルなパンチの掻い潜り、ビッグショットを打ち込むことも可能だ。

そうなった時に、思いのほかアウトボックスに転じることができるヴィヴィが、どのような反応を見せるのか。体を限界に追い込む、頭脳戦──シーソーゲームになると、全く試合の行方は読めなくなる。

そんな勝負だからこそ、勝者はタイトル挑戦に向けて大きな一歩をなるマッチアップといえるだろう。

■視聴方法(予定)
1月17日(水・日本時間)
午後11時~UFC FIGHT PASS

■ UFC ESPN20対戦カード

<ウェルター級/5分5R>
マイケル・キエーサ(米国)
ニール・マグニー(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ヴァルリー・アウベス(ブラジル)
ムニール・ラジズ(チュニジア)

<ライトヘビー級/5分3R>
イケ・ビジャヌエバ(米国)
ヴィニシウス・モレイラ(ブラジル)

<女子フライ級/5分3R>
ロクサン・モダフェリ(米国)
ヴィヴィアニ・アロージョ(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
タイソン・ナム(米国)
マット・シュネル(米国)

<フェザー級/5分3R>
レオン・マーフィー(英国)
ドゥグラス・アンドレージ(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
オマリ・アクメドフ(ロシア)
トム・ブリーズ(英国)

<バンタム級/5分3R>
リッキー・シモン(豪州)
ゲェータノ・ピヘロ(ベルギー)

<フライ級/5分3R>
スムダーチー(中国)
ザロック・アダシェフ(ウズベキスタン)

<ミドル級/5分3R>
ダルシャ・ランジョンブラ(コンゴ民主共和国)
マルクス・ペレス(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
ジェローム・リヴェラ(米国)
ラフンシスコ・フィゲイレド(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
マイク・デイヴィス(米国)
メイソン・ジョンズ(英国)

<バンタム級/5分3R>
ウマル・ヌルマゴメドフ(ロシア)
セルゲイ・モロゾフ(カザフスタン)

<女子フライ級/5分3R>
ヴィクトリア・レオナード(米国)
マノン・フィルホ(フランス)

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Report UFC UFN ESPN+34 UFN176 ブログ モンタナ・デラロサ ヴィヴィアニ・ゴメス

【UFN176】祖母の死を乗り越えて、ヴィヴィ・アロージョがデラロサをほぼ完封

<女子フライ級/5分3R>
ヴィヴィアニ・アロージョ(ブラジル)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
モンタナ・デラロサ(米国)

左ジャブを出し合った両者、ヴィヴィが右を振るう。ワンツーで右を当てたデラロサにヴィヴィが右ボディストレートを入れる。左フックを返すデラロサは、右ローに左を合わせていこうとする。カウンター狙いのデラロサに対し、右オーバーハンドを入れ、右ローを蹴ったヴィヴィは頭を振って再び右オーバーハンドを当てる。

ローキックにカウンターを合わせたデラロサだが、スクランブルでバックに回ったヴィヴィがパンチを入れて離れる。右カーフで前足を蹴られ構えを一瞬変えたデラロサは、ボディを打たれて、再びカーフを受ける。デラロサも左ローを蹴り返すと、ジャブの相打ちに。スイッチを織り交ぜて戦うヴィヴィは、テイクダウン狙いを切り右アッパーを繰り出す。声を挙げて右を振り最後にダブルレッグで組んだヴィヴィが初回を取った。

2R、ヴィヴィは左ミドルを入れ、右カーフでデラロサがバランスを崩す。続いて右オーバーハンド&左ストレートと顔を攻撃したヴィヴィが、またも右カーフを入れる。デラロサはダブルレッグを切られ、左フックを被弾。前に出るタイミングで左を打たれるデラロサだが、右ストレートから左ハイを狙う。ヴィヴィは右ミドルから左フックを当て、さらに左ストレート。気持ちで引かないデラロサがクリンチアッパーを繰り出す。

残り90秒、左ハイをブロックしたヴィヴィが右オーバーハンド、左ジャブから右ストレートを当てる。ジャブの差し合いに続き、ヴィヴィは続いて2発左を打ち込む。デラロサも左ローを蹴るが、気が付けばケージを背負いジャブを被弾する。さらにワンツーを入れたヴィヴィが、右ボディを入れこの回もモノにした。

最終回、左ジャブを当て、デラロサの前進に左フックを見せて組ませないヴィヴィ。デラロサはスイッチし、すぐにオーソに戻す。大量の鼻血を流すデラロサの腹を抉ったヴィヴィが、左ジャブを2つ連続で当てる。デラロサはジャブを受け続け、テイクダウン狙いからアッパーもヴィヴィの左を止めることはできない。ローには右を合わせたヴィヴィは右オーバーハンドを打ち込む。

残り1分、ほぼ危ない場面がないまま攻勢を続けてきたヴィヴィは、ここで右を被弾してクリンチに持ち込まれる。それいでもヴィヴィはケージを背にし、差し返して離れローに右を打っていく。タイムアップと迎えると、笑顔を浮かべたヴィヴィがフルマークの3-0の判定勝ちを手にした。

「祖母を亡くし」と涙を浮かべたヴィヴィは「作戦はドミネイトをすること。強い相手だったので嬉しい」と話した。


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News UFC UFN ESPN+34 UFN176 アリスター・オーフレイム ケビン・ナティヴィダッド ブログ ミシェウ・ペレイラ ヴィヴィアニ・ゴメス

【UFN176】計量終了 アリスター✖サカイ大会にミシェウ・ペレイラ&ヴィヴィ出場。注目ナティヴィダット

【写真】ウォルト・ハリス戦に続き、連勝を目指すアリスター(C)Zuffa/UFC

4日(金・現地時間)、5日(土・同)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN176:UFN on ESPN+34「Overeem vs Sakai」の計量が行われた。

メインでアリスター・オーフレイムとアウグスト・サカイというヘビー級戦が組まれ、セミでは2週間前の大会で新型コロナウィルスの検査で陽性となり、欠場したオヴァンス・サンプレーとアロンゾ・メニフィールドとの対戦がスライドされている。


また今大会には日本に馴染みのあるブラジル人選手が2名出場している。1人はモンタナ・デラロと対戦するストロー級クィーン・オブ・パンクラシストのヴィヴィアニ・アロージョだ。

アロージョは8月1日の大会でCOVID19の検査でポジティブとなり、ジェニファー・マイア戦が流れ、昨年12月のジェシカ・アイ戦で敗れて以来のオクタゴン・インとなる。

もう1人はHEATで活躍した四次元MMAファイター=ミシェウ・ペレイラ。2月にディエゴ・サンチェスと戦い、勝利目前という状況でグラウンドでのヒザ蹴りにより反則負けになっているペレイラ。コレにより計量失敗と反則という汚点が残る連敗となったペレイラは、起死回生の一番=ゼリム・イマダエフ戦を迎える。

注目の新顔はブライアン・ケレハーと対戦するケビン・ナティヴィダットか。7月17日のLFA85でカイル・エストラーダを右ストレートでKOしたナティヴィダットは、本来はバンタム級だがリッキー・シモンがコーナーマンの陽性により欠場し、代役出場となった。

ケレハーも元々バンタム級だったか、コロナ禍になってからフェザー級で戦っており、5月、6月に続き、5カ月で3戦目というハイペースで試合を重ねている。

■UFN176視聴方法(予定)
9月6日(日・日本時間)
午前7時~UFC FIGHT PASS

■UFN176計量結果

<ヘビー級/5分5R>
アリスター・オーフレイム: 252.5ポンド(114.53キロ)
アウグスト・サカイ: 261.5ポンド(118.61キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
オヴァンス・サンプレー: 205.5ポンド(93.21キロ)
アロンゾ・メニフィールド: 204ポンド(92.53キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ミシェウ・ペレイラ: 170.5ポンド(77.34キロ)
ゼリム・イマダエフ: 171ポンド(77.56キロ)

<フェザー級/5分3R>
ブライアン・ケレハー: 146ポンド(66.22キロ)
ケビン・ナティヴィダット: 144.5ポンド(65.54キロ)

<ライト級/5分3R>
チアゴ・モイゼス: 155.5ポンド(70.53キロ)
ジェイリン・ターナー: 155ポンド(70.31キロ)

<ミドル級/5分3R>
バルトス・ファビンスキ: 184.5ポンド(83.68キロ)
アンドレ・ムニス: 185.5ポンド(84.14キロ)

<女子フライ級/5分3R>
モンタナ・デラロサ: 125.5ポンド(56.92キロ)
ヴィヴィアニ・アロージョ: 126ポンド(57.15キロ)

<ヘビー級/5分3R>
マルコ・ホジェリオ・デリマ: 260.5ポンド(118.16キロ)
アレクサンドル・ロマノフ: 259ポンド(117.48キロ)

<バンタム級/5分3R>
コール・スミス: 135ポンド(61.24キロ)
ハンター・アジャー: 135.5ポンド(61.46キロ)