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『Fighting NEXUS vol.32』試合結果

Fight&Life(ファイト&ライフ) vol.98


第11試合 トリプルメインイベント3 Fighting NEXUS初代ライト級王者決定戦 5分3R
×ジェイク・ウィルキンス[Jake Wilkins](LIBERTAS学芸大ジム)※フリーから所属変更
○岸野“JUSTICE”紘樹(トイカツ道場)
判定0-3 (大藪28-29/小池28-29/梅田28-29)
※岸野が王者に

第10試合 トリプルメインイベント2 Fighting NEXUS初代ストロー級王者決定戦 5分3R
×木内“SKINNY ZOMBIE”崇雅(トイカツ道場/修斗世界同級8位)
○宮澤雄大(K-PLACE/パンクラス同級4位)
判定0-3 (梅田27-30/小池27-30/大藪28-29)
※宮澤が王者に

第9試合 トリプルメインイベント1 PFCバンタム級チャンピオンシップ 5分3R
×小倉卓也(スカーフィスト/王者)
○渡部修斗(FIGHT LINX/挑戦者、元Fighting NEXUSバンタム級王者)
判定0-2 (梅木28-28/梅田28-29/出口28-29)
※渡部が王者に

第8試合 MMA フライ級(ノンタイトル戦) 5分2R(延長1R)
×浜本“キャット”雄大(クロスポイント大泉/Fighting NEXUS同級王者、元WPMF日本スーパーバンタム級(55.33kg)王者)
○荻窪祐輔(K-PLACE)
判定0-3 (大藪18-20/梅木18-20/山崎18-20)

第7試合 MMA 88kg契約 5分2R(延長1R)
×廣野雄大(パンクラスイズム横浜)
○ましん(BULE DOG GYM)
1R 0’58” KO (右フック)

第6試合 MMA バンタム級 5分2R(延長1R)
―森永ユキト(ストライプル新百合ヶ丘)
―中桐涼輔(トイカツ道場)
1R 0’22” 無効試合

第5試合 MMA フェザー級 5分2R(延長1R)
○岩松哲也(リベルダージ)
×千春(FREEDOM@OZ)
1R 0’49” 反則

第4試合 キック 60kg契約 3分3R
○渡邉奎介(HIDE’S KICK)
×瀬川 琉(稲城キックボクシング道場/元新日本キックフェザー級1位)※伊原道場稲城支部から所属先名称変更
判定3-0 (小池30-25/山崎30-25/梅木30-25)

第3試合 MMA フライ級 5分2R(延長1R)
×倉岡幸平(蒼天塾あざみ野道場)
○豪瑠[ごうる](Evermove)
3R 判定1-2 (梅田9-10/大藪9-10/出口10-9)
2R 判定0-1 (梅田18-20/大藪19-19/出口19-19)

第2試合 MMA フェザー級 5分2R(延長1R)
○村井和道(FIGHT BASE都立大)
×亀松寛都(POD/PFC/元PFCフライ級王者)
3R 判定3-0 (出口10-9大藪10-9/小池10-9)
2R 判定0-0 (出口19-19/大藪19-19/小池19-19)

第1試合 キック 57.5kg契約 3分3R
○大島広也(TANG TANG FIGHT CLUB)
×紺野煌人(神龍ワールドジム)
判定3-0 (山崎28-26/小池28-26/梅木28-26)

 遅ればせながら8月20日に後楽園ホールで開催された『Fighting NEXUS vol.32』の試合結果。トリプルメインイベント3の初代ライト級王者決定戦は岸野“JUSTICE”紘樹がジェイク・ウィルキンスに判定勝ち。トリプルメインイベント2の初代ストロー級王者決定戦は宮澤雄大が木内“SKINNY ZOMBIE”崇雅に判定勝ち。トリプルメインイベント1のPFCバンタム級チャンピオンシップは渡部修斗が小倉卓也に王座戴冠と共に引退し有終の美を飾っています。続きを読む・・・
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MMA MMAPLANET NEXUS NEXUS32 o ジェイク・ウィルキンス 岸野JUSTICE紘樹

【NEXUS32】乱打戦からグラウンドでしっかりと抑えた岸野がウィルキンスを下してライト級王者に

【写真】最終ラウンドを抑えた岸野が新王者に(C)MMAPLANET

<NEXUSライト級王座決定戦/5分3R>
岸野JUSTICE紘樹(日本)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28.
ジェイク・ウィルキンス(米国)

サウスポーのウィルキンスが左ローを当てる。距離を詰めたウィルキンスが左カーフをヒット。右ジャブから左ストレートに繋げたウィルキンスに、岸野がシングルレッグで組みつくもスプロールされた。左右フックで追い込んでいくウィルキンスに対し、岸野もボディへヒザを突き上げた。ウィルキンスの右ヒザに、岸野が左ストレートを合わせる。

ウィルキンスの左カーフが当たる。足を滑らせたウィルキンスが岸野の足を掴むも、岸野が足を抜いてスタンドへ。打撃戦から組んで岸野を振り回して離したウィルキンスに対し、至近距離で岸野が右ヒジを繰り出す。そして岸野がウィルキンスにケージを背負わせ、左ストレートでダウンを奪った。ところが立ち上がったウィルキンスも左フックで倒してトップへ。岸野が体勢を入れ替えてトップに回り、そのままパンチで削る。ウィルキンスはスクランブルから左ミドル、そしてパンチの打ち合いで初回を終えた。

2R、パンチを振りながら追ってくる岸野の左をかわしたウィルキンスが、シングルレッグで組みついた。大外刈りで投げたウィルキンスだが、岸野にトップを奪われてしまう。ウィルキンスはギロチンを仕掛けるも極まらず。そのままハーフガードを取るウィルキンスを抑え込んだ岸野は、パスしたもののウィルキンスに立たれた。ウィルキンスは残り30秒でテイクダウンするも、岸野が立ち上がる。

最終回、岸野の右ミドルを受けたウィルキンスがよろつく。組むとヒザを突き上げる両者。ウィルキンスがパンチに切り替えると岸野が離れた。岸野にケージへ押し込まれたウィルキンスが右腕で岸野の首を抱える。ギロチンで引き込んだものの、岸野に凌がれた。岸野はウィルキンスの頭をケージに押し込みながら、右ヒジを落としていく。最後は左ヒジと右鉄槌を連打して試合終了のゴングを聞いた。

裁定は3-0の判定勝ちで岸野がライト級王者となった。


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【NEXUS32】岸野JUSTICE紘樹とライト級王座決定戦、ジェイク・ウィルキンス「イライラを溜めて原動力に」

【写真】ライト級としては上背はないが、この肩回り、胸板の厚さは半端でない (C)MMAPLANET

20日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催される NEXUS32で、岸野”JUSTICE”紘樹とライト級王座をかけて戦うジェイク・ウィルキンス。
Text by Takumi Nakamura

東京育ち、米国でMMAを始めたという経歴の持ち主で、プロデビューから主戦場として戦ってきたNEXUSのベルトをかけた一戦に臨む。ウィルキンスの目標はNEXUSでの王座奪取だけでなく、そこからの更なる飛躍だ。米国時代に共に汗を流した仲間たちの活躍がウィルキンスの大きな刺激になっている。


――後楽園大会でタイトルマッチを控えるウィルキンス選手です。試合に向けての仕上がり・コンディションはいかがですか。

「コンディションはいいですね。適正体重はフェザー級だと思うんですけど、NEXUSに出るようになってライト級でやっているので、ライト級でやることには慣れてきました。練習内容については、特に今回の試合だからというものはなく、いつも通り、打撃、グラウンド、フィジカルを満遍なくやってきました」

――今回の試合からLIBERTAS GYM所属になっていますが、なにか変化があったのですか。

「いえ、LIBERTAS GYMについては僕がインストラクターをやっているから名前を入れているだけで、練習はこれまで通り、出稽古中心にやっています。月・火曜は高田馬場のトイカツ道場、それ以外はリバーサルジムなど幾つかのジムで練習させてもらっています」

――フリーで練習するということは練習メニューの組み立てやプランニングの必要があります。自分でそれを考えることが好きですか。

「そうですね。それもあってプロになってからずっとフリーという形でやらせてもらっています。ただこのままの練習環境ではよくないとも思うので、次の試合が終わったらどこか拠点となるジムを探して所属したいと思っています」

――今回ベルトをかけて対戦する岸野選手の印象を聞かせてください。

「う~ん……特にないですね(苦笑)。ガチャガチャ動くなぁくらいです」

――岸野選手もトイカツ道場所属ですが、練習で一緒になることはなかったのですか。

「彼とは練習している時間帯が違うので、何度か練習したことがある程度ですね」

――ファイターとしての特徴がない分、戦略・対策を考えにくいという部分はないですか。

「もちろん作戦や戦略は考えています。ただ危険な武器がある選手ではないので、油断しないようにきっちり戦おうと思います」

――では自分のパフォーマンスを上げるという意味で取り入れていることはありますか。

「初代のベルトは絶対に欲しいので練習量は増えましたね。ずっと応援してくれている人たちに目に見える形でベルトを獲りたいです」

――ベルトはいつから意識しているのですか。

「デビュー当時からです。早くベルトを獲って上に行きたいという気持ちがあったので、それは団体の方にも話していました。ベルトは団体の象徴でもあるし、それを持っていることで上にいくチャンスにつながると思っています」

――ベルトを獲ることで今後の格闘技人生が変わると思いますか。

「自分の人生においてもターニングポイントになると思っています。試合で疲れた・しんどいなんて言っていられないので、何が何でもベルトは獲ります」

――ウィルキンス選手はアマチュアの延長でプロになったのではなく、プロでやる以上は格闘技で稼ぐ・有名になるという目標があったのですか。

「もちろんお金をもらってやるものなので稼ぎたいとは思っていますし、そのためには有名になった方が稼げるのかなとは思います」

――「上にいく」という部分で、その上はやはりRIZINになるのでしょうか。

「もしRIZINに行ければRIZINにも行きたいですし、UFCやBellatorといった海外のビッグプロモーションでも戦ってみたいです。僕の場合、アメリカにいた時に一緒に練習していた仲間たちが3人くらいUFCに行ったので、その想いは他の選手とは違うかもしれないです」

――どのような選手たちと練習仲間だったのですか。

「2021年にジム・ミラーとも試合したエリック・ゴンザレス、ハワイ出身のヴィンセント・カチェロ、今もジャクソン・ウィンクMMAから試合に出ているダニエル・アルグエタはアメリカ時代に一緒に練習していた仲間です。身近にいた選手たちがああいう舞台で戦っていると、自分も負けていられないなと思います」

――ウィルキンス選手は常にフィニッシュを意識して戦っていると思いますが、今回はどんな試合をしたいですか。

「もちろんいつものようにフィニッシュは狙っていきたいですけど、確実にベルトを獲りたいので、攻め急いだり焦ったりはせず。最悪判定でもいいから、絶対に勝ちたい。慎重にゲームを運びたいです」

――とはいえウィルキンス選手が目指す上の舞台を考えると、きっちり勝たなければいけない相手だと思いますし、その舞台で戦える期待感も求められる試合だと思います。

「こう言ったら失礼なのかもしれませんが格下の相手だと思っているし、このレベルの相手に負けていたら上のレベルにはいけないと思っています」

――これから上の舞台を目指すうえで、ウィルキンス選手自身は自分のどこが強みだと思っていますか。

「やっぱり気持ちの面、アグレッシブさですかね」

――ウィルキンス選手は試合になるとスイッチが入るタイプですか。

「そうですね。僕は試合当日に色んなことを考えて爆発させるんですよ。例えば日常生活でイライラすることってあるじゃないですか。それを試合までに溜めておくんですよ。で、いざ試合当日に思い出して、それを原動力にしていますね」

――それは珍しいですね。あえてイライラを溜めておく、と。

「しかも最近ではなくて、小さい頃の出来事なんですよ。子供の頃にアイツにあんなこと言われたなとか。そういうのをどんどん思い出して試合で爆発させています」

――プロデビューから主戦場として戦ってきたNEXUS、そして後楽園ホールの最終試合(トリプルメインイベントの第3試合)です。そういった部分での思い入れはありますか。

「格闘技の聖地と言われる場所でメイン・タイトルマッチをやらせてもらって、代表の山田さんはじめ関係者のみなさんにはすごく感謝しています。ベルトを獲ったらNEXUSを背負って他の団体にも出て、NEXUSはこれだけ強いってことをアピールしたいです」

――それでは最後にファンのみなさんにメッセージをいただけますか。

「一番アツい夏にします!」

■視聴方法(予定)
8月20日(日)
午後6時~Fighting NEXUS公式YouTubeチャンネル

■NEXUS32
<NEXUSライト級王座決定戦/5分3R>
ジェイク・ウィルキンス(米国)
岸野JUSTICE紘樹(日本)

<NEXUSストロー級王座決定戦/5分3R>
木内SKINNY ZOMBIE崇雅(日本)
宮澤雄大(日本)

<PFCバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者]小倉卓也(日本)
[挑戦者]渡部修斗(日本)

<フライ級/5分2R>
浜本キャット雄大(日本)
荻窪祐輔(日本)

<88キロ契約/5分2R>
廣野雄大(日本)
ましん(日本)

<バンタム級/5分2R>
森永ユキト(日本)
中桐涼輔(日本)

<フェザー級/5分2R>
岩松哲也(日本)
千春(日本)

<キックボクシング・スーパーフェザー級)/3分3R>
渡邉奎介(日本)
瀬川琉(日本)

<フライ級/5分2R>
倉岡幸平(日本)
豪瑠(日本)

<フェザー級/5分2R>
村井和道(日本)
亀松寛都(日本)

<キックボクシング・フェザー級/3分3R>
大島広也(日本)
紺野煌人(日本)

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MMA MMAPLANET NEXUS29 o UFC キック ジェイク・ウィルキンス チョン・ダウン 寿希也 小森真誉 島村裕 栁川唯人 河名マスト 河村泰博

【NEXUS29】初の後楽園大会(02) 河名マスト、2Rドロー後に寿希也が続行不可能でTKO勝ち。栁川は金星

【写真】泣き崩れた寿希也に一言声を掛けた河名。こういう勝負を手にするのは、キャリアを構築するうえで非常に大切になってくる (C)MMAPLANET

7日(月)に東京都文京区の後楽園ホールでNEXUS29が開催された。

ネクサスにとって初の後楽園ホール大会レポート第2 弾は、中盤戦3試合の模様をお届けしたい。


<フェザー級/5分2R+ExR>
栁川唯人(日本)
Def.2R3分53秒by RNC
島村裕(日本)

10月の川越大会でプロデビュー=RNCで一本勝ちしたばかりの栁川が、キャリア27戦目の島村と対戦。ネクサスでは昨年12月に小森真誉に敗れ、Gladiatorでは1勝1敗──直近の試合で中川晧貴に判定負けを喫している島村としては、何があっても落とせないマッチアップだ。

試合は開始直後から、両者が左右のフックを交換し激しい打撃戦に。そのなかでサウスポーの島村のガードが下がり、栁川の右を被弾し下がる場面も。ここからのテイクダウン狙いも反応し上々の立ち上がりとなった栁川も、左を打つ際に防御が甘くなり右をヒットされる。

直後から島村の左インサイドカーフで前足を削られるようになった栁川が、前に出られないように。さらにローを受けるとパンチも被弾するという悪い流れに、陣営から「自分の距離から、前に出る」というアドバイスを受けた栁川が右ボディストレート、そこにテイクダウンを織り交ぜるなかで顔面へのパンチの距離感も戻って来る。

それでも左はガードが落ちる栁川だが、左を打たれた直後に右を打ち返し、足を止めての打ち合いはどちらが効かされてもおかしくない展開に。ここからケージ際のクリンチの攻防で初回が終了した。

2R、左と右の打ち合いのなかで、右を当てる栁川が攻勢のなか島村は組んでボディロックの状態に持ち込む。島村の大内を小外で切り返した栁川がトップを取り、ニーシールドにも右のパウンドを落とす。栁川が立ち上がると、島村もレッスルアップから左腕を差してスタンドへ。

離れた両者、勝ち切るための打撃戦は根性勝負となり、ついに栁川は右の際にもガードが疎かになる。ノーガードに近い打ち合いは、栁川が右ではなく左フックを島村の右に合わせてダウンを奪う。

即レッスルアップからシングルに出た島村だったが、栁川が切ってバックに回ると両足をフックして殴る。

RNC狙いを一度はリストコントロールで逃れた島村だったが、続くアゴの上からのRNCをずらそうとした際、口を開いたような形でセットアップされ──タップを強いられた。絞めでもフェイスロックでもない、いわばマウスクラッシャーのような形で栁川が金星を挙げた。

<ライト級/5分2R+ExR>
ジェイク・ウィルキンス(米国)
Def.1R1分59秒by TKO
キム・ハンオル(韓国)

UFCファイター=チョン・ダウンを帯同したキム・ハンオルに対し、ウィルキンスが右インローを蹴る。さらに右ミドルハイ、続いて左カーフと蹴りを続けるが、その蹴り終わりに右を合わされる。

振りの大きな右フックにも、左ストレートのカウンターを狙ったキムは右リードフックを振るい、蹴りの距離を潰していく。首相撲に取ったウィルキンスは首を抱えて背負い投げ一閃、背中からキムを落とすと袈裟からストレートアームロックへ。

腕への危機は解除したキムだが、右腕の自由を奪われた状態で頭を抱えられており身動きが取れない。動けないキムに対し、ジェンキンスは左のパンチを連打するとレフェリーが試合を止めた。「戦える」と抗議するキム。その気持ちも分からないでもないが、有益な防御を取ることができておらずストップは致し方ない。

<フェザー級/5分2R+ExR>
河名マスト(日本)
Def.2R5分00秒by TKO
寿希也(日本)

互いが「大勝」を口にしてのケージインとなった注目のフェザー級の一戦。タッチグローブ直後に仕掛けた河名だが、左を差しにいったところで首を巻き込まれ前方に姿勢を乱す。自らはスプロールしトップを取った寿希也は、奇襲を見事に逆手にとった形でエルボーを打ち下ろす。立ち上がり、河名のレッスルアップ時にも頭を抑えて右ヒジを入れた寿希也が、右ストレートをヒットさせる。

それでも河名は前に突進、この動きに寿希也は姿勢を乱し尻もちだけでなく背中をキャンバスにつかされた。河名は右足をホールドして殴っていくが、蹴り上げられて動き止まる。

寿希也は左右の蹴り上げを続ける。河名は足を捌いて抑えにいくも、寿希也はクローズドガードに取る。後方回転し亀になった寿希也は素早く立ち上がり、ダメージが残っているのか河名はバックを維持できない。

離れた寿希也に左を当てた河名が、組みを嫌がり離れた寿希也が姿勢を乱したところでパンチを続ける。ここで河名が組んで小手を決めて投げを打つ。左手をマットにつけた河名に対し、寿希也はその手首を取って引きつつ左腕を差し込む。両者が腹ばいで同体になり、スタンドへ。

互いに左腕を差した状態で寿希也の小内刈りが決まり、河名は下に。それでも必殺のウィザーから腰に寿希也を乗せて浮かせると、スタンドに戻り胸を合わせる。続くシングルを切って離れた寿希也が、逆に組んでいきシングルから右腕を差しつつ小外刈りへ。

腹ばいになった河名は起き上った直後に左エルボーを決めた。距離を取り直した両者、寿希也の右を受けた河名が姿勢を乱す。すかさず寿希也はダブルレッグを仕掛け、テイクダウンを奪う。

背中を預けて立ち上がった河名は、後方から左ハイキックを受けそうになり前を向き、両者が間合いを取りなおす。河名の右前蹴りをキャッチして右ストレートを打った寿希也は、前に出てきたところでスピニングバックキックを決める。

河名も怯まず左フックを振るい、寿希也の小外からシングルレッグを潰し、ヘッドコントロールへ。強引に投げを打った寿希也は下になり亀の態勢も河名を落とそうとし時間を迎えた。

2R、寿希也は手を合わすだけでなく、ハグを求めて試合再開。ボディロックに首を抱えて投げを打とうとした寿希也に対し、河名が後方への投げを豪快に決める。右手をついて危ない落ち方をした寿希也はバックコントロールに立ち上がってキムラを狙う。

河名は慌てず前方に崩すとキムラを諦めた寿希也が背中を自らつけるように引き込む。その刹那、河名が強烈な左エルボーを振り下ろす。この一発で右目尻をカットした寿希也は、蹴り上げから距離を創ろうとする度に、河名が空間を潰してガードの中で抑える。

寿希也が右足を払いあげ、スイープ狙いから立ち上がったところでドクターチェックが入った。再開後、左→右をヒットした寿希也は、それでも前に出てくる河名のボディロックに首を巻き込んで投げを決める。続くスクランブルでバックに回り、両足をフックすると腹ばいになった河名の背中が伸びる。上を向こうとした河名に対し、寿希也は絞めを狙う。

河名も譲らず、もう一度うつ伏せになって寿希也を振り下ろそうと腰を上げる。左足で太腿を蹴り、背中を伸ばそうとする寿希也──ここで激闘の10分が終わる。ジャッジの裁定は20-18、18-20、19-19でドローに。

激闘は延長戦突入と思いきや、傷口のチェックを再度受けた寿希也は、ドクターの指さす方向を追うことがデキず、ドクターストップに。2R終了時、河名のTKO勝ちという裁定が下った直後に寿希也は声を挙げて涙を流した。

ドローの裁定が下った直後、自陣で腰を下ろしてしまっていた寿希也。判定勝ちでもおかしくない戦いを繰り広げ──気持ちが途切れていてしまったかもしれない。とはいえ、この両者の対戦はタイトルマッチでも2R&延長Rのネクサスにあって、最初から3R制が見たいと見る者が思ったに違いない激闘、再戦は必至か。

続いてNEXUS バンタム級挑戦者決定戦で森永ユキトが、咲間“不良先輩”ヒロトを3-0の判定で下し、チャンピオン河村泰博へ王座挑戦が決定。解説を行っていた王者はケージに入ると「こんな試合をしているようじゃ、俺には勝てないよ」と森永を切って落とした。

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【NEXUS29】河名マスト・シーズン02開始=寿希也戦へ。「改めてNEXUSから駆け上がりたい」

【写真】組みに対する自信が、打撃への不安を大いに凌駕している河名(C)MMAPLANET

本日 7日(月)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるNEXUS29で河名マストが、寿希也と対戦する。

8月5日のLFA138でアライジャ・ジョンズに敗れた河名が、4カ月ぶりにケージインする。仕切り直しの舞台はデビュー戦を行ったNEXUS――記念すべき初の後楽園ホール大会だ。

ジョンズ戦までをフェイズ01とした河名は、プロMMAファイター人生シーズン2のスタートを迎える一戦に向け、口調こそ穏やかだが寿希也に負けないほど、自信に満ち溢れていた。


――8月のLFAにおけるアライジャ・ジョンズ戦で黒星。試合前にジョンズ戦までがフェイズ01でレスリングで勝つというMMAから、その後はフェイズ2に入るという話をされていました。その後、何か変化したところはありますか。

「大きく変わったところはないと思いますけど、これまではとにかく抑えて固めることしかできなかったので、試合でもそれを徹底してやっていました。今は抑え込みだけでなく極めに行ったり叩いたりだとか。抑え込みのなかでのバリエーションを増やすというか、ただ上に乗っているだけじゃないぞということをやってきたというのはあります。

もちろん入るところも打撃を出しながら組む、相手の打撃をかわして組むとかもやってきました。それほど攻撃手段が増えたわけではないですけど、もともとあったテイクダウンだけというのよりは増えました(笑)」

――入り方も磨いてきたと。

「そうですね。レスリングにつなげるため。当てるためでなく組むためのパンチ、組むための足の動きとか意識してやるようにしています」

――ジョンズ戦で被弾しても、凄まじい根性で打ち返した。そういう打撃ではないと?

「アレはアレで、貰っても大丈夫というのが自分にあったので。試合のなかで、気持ちを変化させることができて……『もらっても大丈夫』というとアレですけど。そういうパンチでした。今はディフェンスをしながらも組むことを主体にパンチを出す。パンチも狙っていると当たらないと思うので、組むためのパンチが当たればそれはそれで良いと考えています」

――ではLFAを経て、再びNEXUSで試合をしようと思ったのはなぜでしょうか。

「僕自身、これまでと同じで国内でどこかにこだわりがあるというわけではなく、八隅(孝平)さんに話があればトライするというのがフェイズ01でした。そしてフェイズ02のスタートも、改めてNEXUSから駆け上がりたいというのがあります」

――対戦相手の寿希也選手の印象を教えてください。

「ホントに試合を見たままで。柔道が強いけど、打撃が好きな選手です」

――怖いもの知らずにも感じます。

「ワンツーとカーフを上手く組み合わせていて。でも、グラウンドでの対処の仕方は付け入る隙があると思います。山本空良選手にもバックの四の字フックを叩きつけようとして。そこでチョークを取られた。あの経験をして、怖いもの知らずからどう変わったのか。低く見積もるつもりはないです」

――気を付けるべき攻撃は?

「やっぱり打撃じゃないでしょうか。あっちとしては打撃をやりたいと思うので。LFAの僕の試合を視ているのなら、テイクダウンを切って打撃を出していれば勝てると思っているでしょう。それを遂行しようとするはずです」

――組み技主体の選手は、その強さで試合の優劣が決まることがままあるかと思います。寿希也選手と組み技勝負になれば、純粋な組み技力が勝負になるのかと。

「アッチとすれば触られたくないかと思います。僕は触れば勝てる。彼の柔道の組み技は意識はしていないです。怖くはないので」

――ではいかに組めるのか。そこが勝負になると。

「ハイ。成長の跡を見せるためには、殴られないで組むところを見せたいですけど5分2Rですし、一発打たれても組んでドミネイトすれば……怖さはないです」

――ところで先日のRoad to UFCで盟友の中村倫也選手は勝利しましたが、松嶋こよみ選手が判定負けを喫しました。2人の試合から、何か想うところはありましたか。

「倫也に関しては能力的にも、取り組み的にもあのトーナメントは行けると思っているので、この間の試合に関しては100パーセント勝てる……安心して見ていられました。こよみさんに関しては、あれだけの取り組みをしていても、あの判定になっちゃうのかと。あの負けは悔しいですけど、あそこまでやっている人なので、これから運が味方することもあるかもしれない。そういう風に思わないと、僕としてはつらいです。そうでも思ないと、あの負けに納得できないというのはあります」

――取り組みということを口にされましたが、では河名選手の取り組み方は彼らと比較して、どのように自己評価できますか。

「それを考えると、彼ら2人が自分自身に課しているモノにはまだ追いつけていないとお思います。考え方の違いもあるかと思いますけど……キツイ時にその状態を乗り越えて練習するのか、キツイ時にはリセットして次の練習に新しい体と気持ちでリフレッシュして取り組むのか。そういう風に考えると、僕は後者です。前者のキツイ時に厳しい練習を課すという点においては、まだまだだと思います」

――仮に試合で厳しい場面になった時、その考え方の差が影響を及ぼすと思いますか。

「もちろん1回、1回の練習の一つ一つの場面が、試合でも起こると思います。でも練習の頑張りと試合中の頑張りは別物だと思っています」

――ならば中村選手や松嶋選手と比較する必要はないかと。

「そうですね。やるべきことはやっているので」

――NEXUSで戦う。2023年に向けて、キャリアップはどのように考えていますか。

「もう1回、米国にトライするためのキャリアを積みなおします」

――ではRIZINのケージ大会へのオファーがあると?

「八隅さんと話し合います(笑)。それはどこの団体からのオファーも同じです。僕が米国で戦うには、どの道が一番の近道かということを話し合いながら試合を決めて行こうと思います」

――米国への再挑戦、時期的にはいつ頃を想定していますか。

「夏ぐらいですかね。もう1回、LFAで今年と同じような時期に挑戦したいです。だからそういう風に考えていると、日本で戦うのも契約期間などを考える必要はあるかと思います」

――LFAを経験したことで、何か得るモノはありましたか。

「もちろん完敗を喫したのは事実です。圧倒的にやられました。でもLFAでタイトル挑戦経験もあり、UFCと契約できるかも知れない選手と戦って――あそこは手が届かない場所ではないと自分のなかで思えました。そう考えると、あそこをゴールにしてはいけないと思うし。乗り越えていくためにも、自分自身に期待して実現させたいです」

――そこを考えると、今回の試合はどのような戦いをしないといけないと思っていますか。

「この試合は河名マストのMMAシーズン2の始まりなので、シーズン2をより充実したモノにするために必ず圧倒し、ボコボコにしてレスリングで勝ちます。ぶっちぎって圧倒的に勝ちます」

■ NEXUS29対戦カード

<NEXUSフェザー級選手権試合/5分2R+ExR>
[王者] 山本空良(日本)
[挑戦者] 横山武司(日本)

<NEXUSフライ級王座決定戦/5分2R+ExR>
浜本”キャット”雄大(日本)
平井総一朗(日本)

<バンタム級次期挑戦者決定戦/5分2R+ExR>
咲間”不良先輩”ヒロト(日本)
森永ユキト(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
寿希也(日本)
河名マスト(日本)

<ライト級/5分2R+ExR>
ジェイク・ウィルキンス(米国)
キム・ハンオル(韓国)

<フェザー級/5分2R+ExR>
島村裕(日本)
栁川唯人(日本)

<ストロー級/5分2R+ExR>
木内“SKINNY ZOMBIE”崇雅(日本)
楠美貴嗣(日本)

<バンタム級/5分2R+ExR>
中桐涼輔(日本)
岡元飛龍(日本)

<バンタム級/5分2R+ExR>
堀友彦(日本)
大谷啓元(日本)

<バンタム級/5分2R+ExR>
大石真丈(日本)
小倉卓也(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
岩松哲也(日本)
秋山佑史(日本)

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ABEMA LFA LFA138 MMA MMAPLANET o UFC アライジャ・ジョンズ ジェイク・ウィルキンス 中村倫也 河名マスト 海外 田中路教 青木真也

【LFA138】MMAデビュー戦から1年で、LFAで戦う河名マスト―01―「殴られる痛みを知っての怖さ」

【写真】米国時間の2日の夜にオクラホマ入りする河名マスト(C)MMAPLANET

5日(金・現地時間)にオクラホマ州ショーニーのグランドホテル・カジノ&リゾートで開催されるLFA138。同大会には田中路教と河名マストの日本人選手揃い踏みが実現する。

アライジャ・ジョンズと対戦する河名は、MMAデビューから1年と2週間強、7戦目で北米最大のフィーダーショーで戦う機会を手にした。グレコローマンレスラーからMMAファイターへ。急激に同化が進む河名にMMAファイターとしての進化の度合いを尋ねた。


――渡米まで1週間(※取材は7月26日に行われた)。今の心境を教えてください。

「米国で試合があることに関して、特別感はあまりないです。10日後に試合がある、そういう気持ちですね。MMAに転向して、初めて米国で戦う。その現実にイメージを鮮明に持つことができていないが故に気持ちも楽というのか(笑)」

――深く考えないようにしている部分はありますか。

「なんですかね……。いまだにケージの中に入るまで、腹の括り方が決まっていないというか。良くも悪くも戦うことがイメージできていない。ケージに入ってやっと、腹が決まるというか……」

――では試合前に恐怖感などないということでしょうか。

「そうですね」

――逆に凄くないですか。

「アハハハ。レスリング時代も米国では1度ですが、海外ではヨーロッパでも戦っていますし。時差対策とかしなくても、どこでも眠れる体質なんです。逆に『寝られなくても良いや』と思っているので」

――人間はいずれ眠くなるから、と(笑)。

「それに試合当日になると、眠いだとか言っていられなくなりますし」

――そういう心境で迎えるLFA初陣。改めてLFAで戦うことをどのように捉えていますか。

「確実に目標にしているUFCに近づけている。自分が想像していたのより、倍以上のスピードで進めています。そこに関しては、上手くいっている感覚です」

――昨年末に中村倫也選手との対談で、最短で再来年には言っていた時よりトントン拍子ということですね。

「そもそも残された時間が少ないと自覚しているので、とにかくチャンスがあるならすぐにでも米国で試合がしたい。それが叶ったのは凄く嬉しいです」

――ロータス世田谷の練習仲間は、LFAで戦うことで何か反応はありましたか。

「特別変わったところはないと思います(笑)。『米国か。良いね』という感じですね。外国人選手の雑なところ、粗さがあるので、そこはアドバイスをもらいながら調整してきました」

――レスリング時代も外国人選手には日本人にはない粗さ、雑な部分はあったのでしょうか。

「う~ん、粗いというかパワーがありますね。これぐらいの力で押し込んでくるだろうとか、抵抗してくるだろうという自分の想定している力を越えてくる感じはありました。シンプルにパワーがあるうえでのテクニックだと思います」

――打撃になると明らかに粗い、テクニック・レスのファイターが存在します。この1年間の練習で、MMAの粗さへの対応はできるようになったと考えていますか。

「相手が粗ければ粗いほど、自分の形にはめこんだ時は気持ちが良いだろうと思うので、いかに自分のペースで戦えるのかは考えています」

――過去の試合で一番パワーがあったのは、デビュー戦のジェイク・ウィルキンス戦だと思います。

「デビュー戦は本気で殴ったことも殴られたこともない状態で、相手と向かい合っていました。そもそも殴られたら、どれぐらい痛いんだろうという感じで。それが怖くて、近づくことができずに余計に殴られるという状態でした。

今は殴られた痛みは想像できますし、それを乗り越えて自分が組みに行くためのポジショニングだとかを考えてやっているので、デビュー戦の時とはレベルが違うと思います」

――しかし、人を殴ったことがなくてMMAを戦ったのですね。改めて凄いことだと思います。

「今でも殴られるのは嫌です。怖くもあります。でもデビュー戦の時の何も知らない怖さとは違って、殴られる痛みを知っての怖さです。対処法も少しずつ身についています」

――いやぁ、殴れることを中心に話されていますが、初めて思いきり人を殴るのが人前でケージの中というのもあり得ないです。

「アハハハハ。確かにそうですね」

――喧嘩で鳴らした人が、MMAを戦う方がよほど普通かと(笑)。

「それを言われると……(苦笑)。自分がMMA界の住民として認められるほど、馴染めているのかは分からないですが、この1年でMMAへの理解度は十分に変わりました。もともとレスリングしかできなかったのが、練習仲間からMMAに必要なレスリングという部分で質問してもらえることも増えました。少しずつ、自分の存在を認めてもらえるようになってきたかなとは思っています」

――デビュー前後は、青木真也選手から厳しい言葉を受けていました。今は青木選手も見る目が変わってきてくれた感はありますか。

「連続で当たってもらったりだとか、青木さんがレスリングのエッセンスの一つとして使ってくださっている感覚はあります」

――少し認めてもらった?

「それはどうか分からないです(笑)」

――とはいえ試合で示してきたように、グレコローマン・レスリングをMMAに落とし込めるようになってきたかと。

「もともとMMAとレスリングを別々のモノとして考えていて……レスリングをしていても、それで良いのかという疑問が付きまとっていました。それが今ではMMAの中でレスリングをして良いという風にやっているので、そこは間違っていない。節々の攻めの部分、守りの部分で『ここでレスリングをやって良いんだ』と考えられるようになりました」

――レスリングをやって良い。それはどのような局面でしょうか。

「ケージ際での近距離でのコントロールもそうですし、一度テイクダウンして相手がスクランブルに来てもまた倒す。そこは技術と体力とともにグレコローマンが生きているように思います」

<この項、続く>

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Gladiator018 MMA MMAPLANET o Progress UNRIVALED   コンバット柔術 ジェイク・ウィルキンス パンクラス 中川皓貴 修斗 原口央 天草ストロンガー四郎 山本健斗デリカット 島村裕 森戸新士 河名マスト 濱村健 狩野優 長田拓也

【Gladiator018】来たぁ!! グラジで森戸新士×河名マストのフォースタイルグラップリング戦決定!!

【写真】一体どのような攻防が見られるのか!!(C)MMAPLANET

1日(木)、PROGRESS事務局より6月26日(日)に大阪府豊中市の176boxで開催されるGladiattor018で、フォークスタイルグラップリング72キロ契約5分2Rで、森戸新士×河名マストが組まれることを発表した。

今年の1月からグラジエイター、そしてHEATでスクランブルを考慮したポイント制のフォークスタイルグラップリング戦、掌底有りのコンバット柔術戦、サブオンリーグラップリング戦を行ってきたプログレスが、大注目の組み技戦をグラジに提供した。


昨年のIBJJF全日本黒帯ライト級優勝、自ら主宰する岩国のレオス柔術アカデミーではMMAファイターとの技術交流も盛んな森戸は、これまでフォークスタイルグラップリングマッチでは1月にグラジエイター016で組まれた濱村健戦、4月のグラジ017では長田拓也と対戦し、それぞれ三角絞めと腕十字で一本勝ちを手にしている。

下になると2Pを献上するルールのなかでも、森戸はケージ際でオーバーハンドから跳びつくという動きを見出し、柔術家らしくガードからMMAファイターをフィニッシュしてきた。

対して同ルールに初めて挑む河名はU23世界を制したグレコローマンレスラーで、昨年7月にMMA初戦を戦った。ジェイク・ウィルキンスのハイでTKO負けを喫したが、その後はハイペースで試合を続け5連勝中、2月のEX FIGHTでは狩野優、4月のPOUNDSTROMでは山本健斗デリカットとパンクラスと修斗のランカーを連破している。

とはいえ今回の森戸と河名のマッチアップでは、河名はMMAファイターというよりもグレコローマンレスラーとして注目したい。柔術後グレコ、両競技とも密着が前提で如何に自分の形で組めるかが試合の優勢を決定づける。

河名は昨年11月にこれもポイント有りのグラップリング大会=Unrivaledに出場し、最強のアマMMAファイターで柔術でも活躍してきた村山大介を相手に、強烈なオーバーフックの強さを見せている。

ワキの差し合が圧倒的に強いグレコレスラーの河名が、オーバーフックでの頑強さも見せて下になることがなかった。

が、プログレスのフォークスタイルグラップリングは、米国カレッジレスリングと同様に、グラウンド状態では腕を組んでのクラッチは絞め技を仕掛ける際は認められない。

果たして河名は胸や大腿部を駆使し、リストコントロールやアンダーフックで得意のバックコントロールができるのか。この状態になると、森戸は引き込み上等──背中を見せるのではなく、背中をつけて勝負をかけてくるに違いない。

そうなるとハーフやディープハーフから仕掛けに対し、河名にどれだけの耐久性があるのか。MMAでは見られない局面も出てきそうだ。

グレコのボディコントロールは、体の幹を支配すること。対して柔術のコントロールとは、先端を利用して相手をひっくり返す、もしくはサブミッションに入る術だ。幹と枝の制圧合戦、森戸×河名がどのようなコントロールを見せるのか。そこにケージというファクターが影響を与えることがあるのか。楽しみでならない広島✖広島の組み技マッチだ。

なお同大会では、メインでグラジエイター・フェザー級チャンピオン原口央✖中川皓貴、コメインで天草ストロンガー四郎×島村裕というパンチがあるなかで組み比重の高い、MMAマッチが組まれている。


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MMA MMAPLANET NEXUS28 o RIZIN コンバット柔術 ジェイク・ウィルキンス ジェイク・ムラタ パンクラス 修斗 小森真誉 河村泰博 渡部修斗 須藤拓真 高城光弘

【NEXUS28】仕切り直し。須藤✖渡部修斗があったからこそ──2月とは違う河村泰博×須藤拓真が見られる!?

【写真】須藤の足関前、足関後の展開がより楽しみになったバンタム級タイトルマッチだ(C)MMAPLANET

27日(金)、NEXUSが8月7日(日)に東京都新宿区GNEスポーツパレスで開催するNexus28と対戦カードを発表し、仕切り直しのバンタム級タイトルマッチが決定した。

2月大会で予定されていた同階級の頂上決戦はチャンピオン河村泰博のコロナ陽性の影響で延期されていた。


その後、河村は4月29日のパンクラス立川大会で高城光弘戦が決まっていたが、対戦相手の負傷で中止に。河村にとって今回の王座防衛戦は昨年11月のVJT以来、9カ月振りの実戦となる。

一方チャレンジャーの須藤拓真は4月のRIZIN TRIGGERで過去に同王座を返上した渡部修斗と対戦しスプリット判定勝ちを収めている。この渡部戦、柔術家としてMMAを戦う信条を持つ須藤にとって、初めてMMAで足関節を極めることができなかった試合となった。それゆえにこれまでのMMAで詰めなかった経験となったはずだ。

足関節を極め切れない場合の処置、下にステイするのかトップをとりに動くのか──チャンピオン河村もまた、須藤✖渡部戦によって挑戦者への理解度が進んだであろう。結果的に、今回のタイトル戦は2月に実現していたケースと比較しても、より進化し、より緻密さが求められる戦いになる。

また今大会ではキャリア15年目を迎える小倉拓也のNexus初陣も決まっている。青森在住、修斗からTTFC、地元興行のGFGを経て札幌のPFCでベルトを巻いた小倉が4年10カ月振りに東京での試合に挑む。対するジェイク・ムラタはパンクラス、Nexus、そしてIREのコンバット柔術とケージの中で結果が残せていない状況が続いている。11月7日の後楽園ホール大会出場へジェイク・ムラタもそうだが、ジェイク・ウィルキンスや小森真誉らの再起が掛かった試合も注目だ。

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DEEP MMA MMAPLANET NEXUS27 o RIZIN UFC ジェイク・ウィルキンス パンクラス ファビオ・ハラダ 中村大介 修斗 唐沢タツヤ 寿希也 小森真誉 山本空良

【NEXUS27】RIZINで勝ったチャンピオン山本空良が、キャリア4戦目の寿希也の挑戦を受ける

【写真】寿希也が吹っ飛ばす戦い、山本は丸め込む戦い。どちらが自分のMMAをできるか(C)MMAPLANET

30日(水)、Fighting NEXUSより5月8日(日)に東京都新宿区のGENスポーツパレスで開催されるNEXUS27の対戦カードが発表された。

メインは先日のRIZINで中村大介を破る金星を挙げたNEXUSフェザー級チャンピオン山本空良が、寿希也の挑戦を受けフェザー級王座防衛戦が組まれた。


GRACHAN、GLADIATOR、HEAT、NEXUSのチャンピオンがRIZINに挑み、パンクラス、修斗、DEEPのファイターと相対して跳ね返される試合が続くなか、山本のみ下馬評を覆し、インパクトのある勝利を挙げたといっても過言でない。そんな抜群のタイミングで、凱旋マッチ=王座防衛戦を戦う。

しかもチャレンジャーは王者不在の間に、ネクサスでインパクトを残してきた寿希也だ。高校野球で有名な東洋大姫路から金沢学院大学へ進学し、自衛隊体育学校まで柔道で活躍。全日本体重別に出場経験もあり、大学選手権では5位を獲得している。

肩の負傷もあり東京五輪が絶望的となり柔道を離れ、ブランクを経てMMAへ。昨年4月に山本がフェザー級王座を獲得した大会で、プロデビューを果たすと、ここまで3戦連続フィニッシュ勝利を収めている。3勝目となった昨年12月の唐沢タツヤ戦では一本勝ち後に山本への挑戦、RIZINとUFCを狙うとマイクで所信表明を行っていた。

粗さは残るが、勢いのある打撃と力強い寝技が持ち味の寿希也にとって山本は4歳年下だが、MMAの経験値は4倍有している。フィジカルの強さや、特定の場面で秀でているのではなく、MMAとしてすべての局面を滑らかに戦うチャンピオンはフレッシュな──いぶし銀という雰囲気が既にある。

柔道の実績が持つ選手は生物的に強く、その勢いで攻めて勝ってきた寿希也に対し、山本はどのようなMMAを見せることができるのか。特にケージを使った攻防はチャンピオンに理があることも予想され、組みの展開にしても中央とケージ際では攻守が入れ替わるだろう、興味深いフェザー級選手権試合だ。

またライト級ではジェイク・ウィルキンスと、コクエイ・マックスという国際戦的なカードも組まれた。

ライト級王座獲得を宣言し、王座決定トーナメント開催をアピールしたウィルキンスは、その要求が通るファイトが英国人マックスに求められる。

選手権試合が組まれたフェザー級では、小森真誉とファビオ・ハラダの一戦も注目だ。化けるまでとはいかないが、確実な成長を見せた小森と、柔術MMAの新鋭ハラダ。この試合の勝者は寿希也のスピード挑戦を見ると、次期チャレンジャーの権利を得ることもありうるマッチアップといえる。

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ABEMA EXFIGHT02 EXFIGHT03 EXFIGHT04 MMA MMAPLANET o SASUKE エフェヴィガ雄志 ジェイク・ウィルキンス チャンネル 中井光義 修斗 岡澤弘太 岩﨑大河 平山学 平本蓮 水戸邉荘大 河名マスト 狩野優 鈴木崇矢 高木オーディン祥多

【EXFIGHT04】EXFIGHTプロマッチで、平山学と対戦──芳賀ビラル海「敬意をもってぶん殴ります」

【写真】さぁ、いよいよビラルがプロ初陣に。既にEXFIGHTにアママッチでポテンシャルの高さは見せている(C)MMAPLANET

27日(日)、東京都渋谷区のEXFIGHTでEXFIGHT04が開催され、初めてプロマッチ4試合が組まれる。

EXFIGHT勢のプロマッチ出場はなく、修斗、パンクラス、ネクサスで活躍してきたなかでEXFIHGTのアママッチからプロデビュー戦を迎えるのが、エフェヴィガ雄志と芳賀ビラル海の2選手だ。EXFIGHT02でMVP、EXFIGHT03ではDREAMERS=高木オーディン祥多を判定で破っているビラルは、日本拳法出身でアマ・パンを制している。

父がガーナ人、母が日本人の彼はガーナのフィジカルに、日本の心が宿った拳の持ち主、その丁寧過ぎるインタビューの受け答えもビラルの味だ。


──プロデビュー戦となる平山学選手との試合まで1週間です。

「減量がちゃんと上手くいけば、大丈夫かなと思っています」

──これまでEXFIGHTでは当日計量のウェルター級でしたが、今回は前日計量のライト級になります。

「そうなんです。ウェルター級だと3キロぐらいの減量だったのが、10キロ近く落とすことになります。なので今までとは食事の仕方とか、食べるモノの意識が変わり……ちょっと逆に下がりすぎて。それで食べ方を変えると、グッと戻ったりしてなかなか難しいです。

日本拳法は無差別ですし、前日計量も70.3キロも初めてで。でも面倒を見てくださっている黒部(三奈)さんやSASUKE選手がアドバイスを頂いていますし、現時点で74.5キロになっています(※取材は2月21日に行われた)。計画通り、それ以上に落とせています。水抜きはあまり多くしたくないので、予定通りです」

──プロファイトということで気持ちの違いはありますか。

「勝たないといけない、勝ちたいという気持ちはアマ時代も変わらないです。アマの時に勝負を甘くみていたわけでもないですし。ただ、スポンサーの方も増えて……自分を支援してくださる方が増えたということは、良い意味でプレッシャーではあります」

──EXFIGHTでプロデビューを迎えます。ここでプロになろうと思ったのは?

「POUNDSTORMに出場したいという気持ちがあったので、そこに繋がる試合がしたかったです。EXFIGHTで戦ってきたエフェ(ヴィガ雄志)君とか、POUNDSTORMに出るためにライバルになる選手もいるので、ここで出ておかないといけないと思いました」

──エフェヴィガ選手を意識していると?

「まぁ、エフェ君とは今は階級が違うのですが、前は同じだったので意識はしていますね。しかもキャラ被りもしているんで(笑)」

──アハハハ。

「そこが一番大切な部分なので(苦笑)」

──ビラル選手、エフェ選手、そしてジェイク・ウィルキンス選手、2022年J-MMA界の台風の目になるかと。

「あぁジェイクさんも、いるんですよねぇ(笑)。ジェイクさんとは一緒に練習したことがありますし、エフェ君も会場で話したり、インスタとかでメッセージのやりとるをしているんで。仲が比較的良いので直接戦う時は、ちょっと……というのはありますけど、戦わなくてもエフェ君とは比較はされると思っています」

──エフェ選手よりインパクトを残す。そのためにはどのような試合がしたいですか。

「この試合のために特別なことをするということはないのですが、自分らしさ──ビラルの味を出したいです。タフなファイトがしたいと思っていて、日本拳法ベースでMMAを始めた頃は荒々しくて、危険な技もたくさんやりました。それが僕のスタイルに近いと思うので、身体能力の高さを生かした荒々しいファイトがしたいです」

──EXFIGHT03では高木オーディン祥多選手からダウンを奪うだけでなく、柔道家にテイクダウンを仕掛けていきました。

「日本拳法時代は投げも使っていましたので、パンチだけに頼るのではなくて要所で投げ、テイクダウンはいきたいと思います。ただ拳法をやっている時から思っていたことがあって。拳法はポイント制なので軽い突きでも当たれば一本を取られることや、逆に絶対に効いている突きでも面金があったので、効き方が弱いということがありました。面金がなかったら絶対に効くと思っていたので、それが上手くMMAでは生きています。だからMMAではパンチがメインの武器になるのは必然だと思っています」

──対戦相手は平山選手。4勝11敗1分と負け越していますが、経験豊富な選手です。デビュー戦で15戦以上のキャリアがある選手と戦うことは、ほぼなかったかと思われます。

「嬉しい限りです。良いですよね、その方が自分も力が上がると思います。そこまで経験のある選手……中途半端というか、弱い相手を当てられてもしょうがないので、敬意をもってぶん殴りたいと思っています。それと過去の平山選手の試合を見ると、クローズドガードが得意なようなので、寝技になっても気をつけてパウンドを落としたいです」

──3R制に関しては?

「それは全く問題ないです。恐らく、3R全てを戦うことはないだろうし」

──では芳賀ビラル海とは、こんな選手だとPRしてください。

「これって言うのはないのですが、黙って見てもらえると僕の良さが分かると思うので楽しみにしてほしいです」

──『黙って見ておけ』。平本蓮選手と被りましたね(笑)。

「えぇ、ホントですか。ここも被っちゃいましたか(笑)。ちょっと、違うこと考えます」

──アハハハ。その返答も含めてビラル選手なので、このまま書かせて頂きます。

「なら、ちょっと格好良い風目に書いておいてください(笑)」

■視聴方法(予定)
2月27日(日)
午後6時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ EXFIGHT04対戦カード

<フェザー級/5分3R>
狩野優(日本)
河名マスト(日本)

<ミドル級/5分3R>
岩﨑大河(日本)
中井光義(日本)

<ライト級/5分3R>
芳賀ビラル海(日本)
平山学(日本)

<ウェルター級/5分3R>※当日計量
エフェガヤニック雄志(日本)
岡澤弘太(日本)

<アマ・バンタム級/5分2R>※シンガード無、前日計量
鈴木崇矢(日本)
藤谷敦史(日本)

<アマ・ウェルター級/5分2R>
藤波勇翔(日本)
阿部光太(日本)

<アマ・バンタム級/5分2R>
須藤晃大(日本)
水戸邉荘大(日本)

<アマ・フェザー級/5分2R>
菊西拓馬(日本)
田村峻大(日本)

<アマ・バンタム級/3分2R>
梶田左京(日本)
梅原規祥(日本)

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