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BELLATOR Bellator244 Report ブログ ライアン・ベイダー ワジム・ネムコフ

【Bellator244】見事過ぎる右ハイから、パウンドの猛攻でベイダー下したネムコフが新ライトヘビー級王者に

<Bellator世界ライトヘビー級選手権試合/5分5R>
ワジム・ネムコフ(ロシア)
Def.2R3分02秒by TKO
ライアン・ベイダー(米国)

左ジャブを伸ばすネムコフ、ベイダーは右フックを思い切り振るう。ネムコフはジャブからロー、ベイダーもジャブを返す。左ジャブに続き左ハイを繰り出すなど、序盤から動きの多いネムコフが右オーバーハンド。ベイダーはワンツーを受けてケージまで下がる。追わなかったネムコフが右ボディストレートを入れ、ベイダーがジャブ差してテイクダウンのフェイクから左を繰り出す。

ベイダーのジャブをかわしたネムコフだが、シングルレッグでテイクダウンを許す。手首を掴んで下からコントロールするネムコフだが、ベイダーはボディロックで抑える。スタンドで待ち受けたベイダーが右オーバーハンド、ネムコフが姿勢を乱す。初回はベイダーとなったか。

2R、左ジャブに続き右ボディストレート、右ハイを繰り出すネムコフ。ベイダーの右は空振りとなり、右を逆に被弾する。下がったところで左ジャブが当たると、ベイダーはアイポークがあったとアピールし試合は中断する。これはパンチが当たったもので再開後、ネムコフが圧力を高め、ローに右を合わせる。左から右を見せたネムコフが、右を向いたベイダーの頭部に右ハイで蹴り抜く。倒れて背中を向けたベイダーに対し、パンチを続けるネムコフは立ち上がったところに後方からパンチを入れもう一度ダウンを奪う。

なぜストップしないのか、理解不能なレフェリングのなか、パウンドの猛攻を受けてスタンドに戻り、背中を見せて離れようとしたベイダーは、左フックを後ろから打たれ3度目のダウン。ついにレフェリーが試合を止めた。

「ベイダーはバックステップが上手くないから、前に出て戦うことが作戦だった。一番驚いたのは、レフェリーが試合を止めなかったことだよ(笑)。UFCに強いライトヘビー級選手がいるけど、僕がベストだ」と新ライトヘビー級チャンピオンは話した。


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BELLATOR Bellator244 Report ブログ ヤーソラフ・アモソフ

【Bellator244】アッパーからの連打、ヒジでカットさせたアモソフがキャリア23連勝達成!!

<175ポンド契約/5分3R>
ヤーソラフ・アモソフ(ウクライナ)
Def.1R5分00秒 by TKO
マーク・レミンガー(米国)

右を当て、パンチをまとめたアモソフが右ハイを狙う。レミンガーもステップインに左フックを合わせようとする。左を見せて左ハイ、ケージに下がったレミンガーに右アッパー2発を含むパンチを纏めたアマソフ。組みついて、引き込んだレミンガーに対し、アモソフがエルボーで目尻をカットさせる。流血のレミンガーはケージ際に移動して立とうとするが、アモソフが潰して左のパンチを打ち込む。

重く、切れのあるパウンドに削られるレミンガーは、背中をつかされ鉄槌を被弾する。残り1分、ハーフで抑えパンチとエルボーを続けたアモソフは起き上って座ったままのレミンガーに右フック、ローを蹴る。レミンガーは足関節を狙うが、殴られて初回が終わった。

インターバル中にレミンガーの左目の上のカットを診たドクターが、試合続行不可能と判断しアモソフはキャリア24連勝を決めた。


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BELLATOR Bellator244 Report エリック・ぺレス ジョシュア・ヒル ブログ

【Bellator244】エリック・ペレス、要所でテイクダウンを許し──ジョシュア・ヒルに下る

<バンタム級/5分3R>
ジョシュア・ヒル(カナダ)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
エレック・ペレス(メキシコ)

プレッシャーを掛けるペレスが右アッパー、ヒルのステップインに右ハイを蹴っていく。さらにローからフックを振るうペレスだが、ヒルもフックを返す。ヒルは左リードフック、ローに右を合わせる。さらに蹴り足を掴んだヒルが右を一発入れて、バックに回る。ヒルは左ヒジを入れて離れ、ペレスは左ボディを打っていく。ケージを背負っても右アッパーで前に出るなど、互角以上のファイトを見せるヒルに対し、ペレスも右ローに続き右フックを打っていく。スイッチも見せるヒルだが、ペレスは前蹴りをボディに入れダブルレッグへ。手をついて耐えるヒルは、尻をつけることなく立ち上がりヒザをボディに入れる。ペレスが間合を取り直し、最後の10秒はヒルの右カーフで時間となった。

2R、まず右を入れたペレスが右ハイへ。キャッチされてすぐに足を引き抜いたペレスに対し、ヒルがカーフを蹴る。ヒルは踏み込んで右アッパー、ローを蹴り合ってからペレスが右ミドルハイを狙うも、ややスピードに欠けているか。それでも左フックを当てたペレスは前に出ると、ヒルは跳びヒザを狙う。

右を当てて組みついたペレスだが、テイクダウンは奪えない。やや落ち着いた感のあるなかで、ヒルがバックエルボーを見せる。ペレスの右フックにダブルレッグを合わせテイクダウンを決めたヒル。ペレスはすぐに立ち上がるが、バックを許し後方に崩されるなど、ラウンドを失ったか。

最終回、ヒルが左フックを入れ、ペレスは右フックに続きダブルレッグへ。切ったヒルは離れたペレスに右ロー、右フックをヒットさせる。ボディからフックと右のパンチを決めたペレスは左フックを被弾するが、続くダブルレッグはしっかりと切る。前蹴り、ボディショットで腹を攻め、右ローでヒルの体を流れさせたペレスだったが、直後にダブルレッグで倒されバックを取られる。両足をフックしたヒルは襷掛け。胸を合わせてきたペレスの背中を取り続ける。ペレスは立ち上がろうとしたところでRNCに入られ、ヒジを押し上げて耐える。

それでもバックグラブの状態が続き、勢いのある右を顔面に2発受けたペレスは、腕十字に耐えるという劣性のなかでタイムアップを迎えた。結果、ヒルが3-0で勝利──アップセットとは記せない快勝だった。


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BELLATOR Bellator244 Report ウラディスラフ・パルブチェンコ ジョン・デジスウス ブログ

【UFC ESPN15】北米の水苦し──パルブチェンコのベラトール初陣はデジスウスに判定負け

<150ポンド契約/5分3R>
ジョン・デジスウス(米国)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
ウラディスラフ・パルブチェンコ(ウクライナ)

パルブチェンコのベラトール・デビュー戦。ミドルを見せたパルブチェンコは、慎重に間合をとり、デジスウスは右ジャブを伸ばしニータップを切る。左インサイドローを蹴ったデジスウスに対し、パルブチェンコは前に出ながらワンツー。組んで両ワキを差してケージにデジスウスを押し込んだパルブチェンコだが、左腕を差し返され打撃の間合いに。

左を伸ばしたデジスウスがクリンチになるとヒザをボディに突き上げ、最後に首相撲&ヒザ、スーパーマンパンチを見せ初回を取ったか。

2R、打撃戦からテイクダウンを決めたパルブチェンコ。デジスウスはクローズドガードを取って下からエルボーを入れる。左右のパンチを落としたパルブチェンコは、蹴り上げにもトップキープを続ける。殴り、パスガードを決めたパルブチェンコに対し、巻き込みからスタンドに戻ったデジスウスが飛びヒザを決める。ジャッジはコントロールと一発の跳びヒザ、どちらを取るだろうか。

3R、パルブチェンコがワンツーから右ハイを繰り出す。デジスウスは右ジャブを入れ、シングルを切って足を使う。その左ジャブに右を合わせたパルブチェンコは、組もうとしても防がれる展開が続く。回るデジスウスはカウンター狙いで、受け身のファイト──ラウンドを2つ取っていると判断しているようだ。

残り2分を切り、クリンチに持ち込めないパルブチェンコが右アッパー、デジスウスはヒザを返す。パルブチェンコは右フック、右ローから前に出る。ジャブ、ヒザを見せるデジスウスが首相撲&ヒザを2発顔面へ。走り込んでヒザを入れたデジスウスに対し、最後にバックに回ってテイクダウンを狙ったパルブチェンコは、逆にトップ&マウントを許しタイムアップに──。パルブチェンコの北米デビューは判定負けに終わった。


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BELLATOR Bellator244 Report ブログ ルーカス・ブレナン

【Bellator244】クリス・ブレナンの息子=ルーカス・ブレナンが圧倒的な寝技力でスミスをTKO

<フェザー級/5分3R>
ルーカス・ブレナン(米国)
Def.2R4分14秒by TKO
ウィル・スミス(米国)

かつて修斗やPRIDEに来日経験のあるクリス・ブレナンの息子ルーカスが、プロ3戦目に挑む。サウスポーのブレナンは左ローからオーソになり右を伸ばす。すぐにサウスポーに戻したブレナンに対し、スミスが左ジャブ、左ローを伸ばす。左を見せて組みついたブレナンはケージにスミスを押し込む。右腕を差し挙げてボディロックテイクダウンを決めたブレナンは、そのままサイドで抑える。

ハーフに戻したスミスに対し、ブレナンはエルボーを落としパウンドへ。アームロックを狙ったブレナンはこれを解いて、左のパンチを打ちつける。枕でプレッシャーを与えパスからクォーターマウントのブレナンはスミスの右手を固定しパンチを連打、初回が終わった。

2R、グラウンドと比較すると打撃は苦手そうなブレナンが、ワンツーを被弾する。それでもブレナンは左ストレートを当て、左ミドルへ。一気にダブルを決めたブレナンがクォーターマウントでエルボーを落とし、パスを決める。スミスの右手を取り、ニーインベリーでパンチを連打するブレナンがエルボーへ。背中を見せたスミスに対し、ブレナンが殴り続ける。再び右手を取って頭の後ろからクラッチしたブレナンの連打でついにレフェリーが試合をストップ。

オレンジカウンティの組み技師の息子が、TKO勝ちを決めた。


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BELLATOR Bellator244 News ウラディスラフ・パルブチェンコ エリック・ぺレス ブログ ヤーソラフ・アモソフ ライアン・ベイダー ワジム・ネムコフ

【Bellator244】計量終了 ベイダー✖ネムコフ、前座のアモソフ、ペレス、パルブチェンコも見逃せない

【写真】やはりライトヘビー級の方が適正体重と思えるライアン・ベイダーだ (C)BELLATOR

20日(木・現地時間)、21日(金・同)にコネチカット州アンカスビルのモヒガンサン・アリーナで開催される Bellator244「Barder vs Nemkov」の計量が行われた。

今大会のメインはBellator世界ヘビー&ライトヘビー級王者ライアン・ベイダーが、ライトヘビー級王座防衛戦をワジム・ネムコフ相手に行う一戦だ。


ベイダーは2018年5月からヘビー級で戦ってきており、ライトヘビー級で戦うのは実に2年9カ月振りとなる。レスリング&ボクシングの強さでベラトール移籍後は無敗の5連勝中のベイダーだが、昨年9月のヘビー級王座防衛戦はチーク・カンゴを圧倒しておきながらアイポークがありNCとなってしまった。

対するネムコフは、サークルケージで4連勝中でうち3試合がフィニッシュと強さを見せてきた。上記にあるようにベラトールに来て無敗の快進撃を続けるベイダーだが、ヘビー級ワールドGPにおける対戦相手──エメリヤーエンコ・ヒョードル、マット・ミトリオン、キング・モー、そしてカンゴにしてもピークから下り坂の選手であることは間違いない。対してネムコフは、ピークに向かっているファイターだ。

そんな勢いのある選手との戦いが、3年に渡りなかったことがどのように影響するのか。ウェルラウンドなネムコフの攻撃の回転数が上がるファイトを寸断できない場合は、大いに王座交代劇もありうるタイトル戦だ。

活動再開後のベラトールの特徴として、プレリミの充実ぶりは今回も見られる。

口が開いているルチャリブレのマスクはつけなかったゴイト(C)BELLATOR

試合間隔が延びているファイターに対し、チューンナップ目的であるかもしれないが、キャリア23連勝中のヤーソラフ・アモソフは24勝目を、転向初戦を6ポンドの体重オーバーだったトビー・ミセッチに敗れたエリック・ペレスはベラトール初勝利を狙い、プレリミマッチで戦う。

さらに日本のファンにとってはアモソフの同朋、ウクライナからウラディスラフ・パルブチェンコの初参戦も気になるところだろう。

元REALフェザー級王者はREAL&Arzaletから、母国のローカルショーとRussian Cagefighting Championshipを経て北米に辿り着いた。中村ジュニア、芦田崇宏からしっかりと一本勝ちを収めているパルブチェンコのメジャー挑戦、非常に楽しみだ。

■Bellator244計量結果

<Bellator世界ライトヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者]ライアン・ベイダー: 204ポンド(92.53キロ)
[挑戦者] ワジム・ネムコフ: 203.9ポンド(92.48キロ)

<女子フェザー級/5分3R>
ジュリア・バッド: 145.8ポンド(66.13キロ)
ジェシー・ミーリー: 147ポンド(66.67キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ロイ・ネルソン: 264.9ポンド(120.15キロ)
ヴァレンティン・モルドフスキー: 234.6ポンド(106.41キロ)

<ミドル級/5分3R>
ジョン・ソルター: 186ポンド(84.37キロ)
アンドリュー・カペル: 185.1ポンド(83.95キロ)

<175ポンド契約/5分3R>
ヤーソラフ・アモソフ: 174.4ポンド(79.1キロ)
マーク・レミンガー: 174.6ポンド(79.19キロ)

<ライト級/5分3R>
アダム・ピコロッティ: 155.3ポンド(70.44キロ)
シドニー・アウトロー: 156ポンド(70.76キロ)

<バンタム級/5分3R>
エレック・ペレス: 135.6ポンド(61.5キロ)
ジョシュア・ヒル: 136ポンド(61.69キロ)

<フェザー級/5分3R>
ルーカス・ブレナン: 145.8ポンド(66.13キロ)
ウィル・スミス: 143.7ポンド(65.18キロ)

<ライト級/5分3R>
ウラディミール・トコフ: 155.3ポンド(70.44キロ)
クリス・ゴンザレス: 156ポンド(70.76キロ)

<150ポンド契約/5分3R>
ウラディスラフ・パルブチェンコ: 147.5ポンド: 149.6ポンド(67.85キロ)
ジョン・デ・ジーサス: 147.8ポンド: 149.1ポンド(67.63キロ)

<147ポンド契約/5分3R>
ヴェベル・アルメイダ: 147.5ポンド(66.9キロ)
サリム・ムハイジノフ: 147.8ポンド(67.04キロ)

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BELLATOR Bellator244 News ブログ ベンソン・ヘンダーソン マイケル・チャンドラー

【Bellator244】マイケル・チャンドラー✖ベンソン・ヘンダーソン02はまたも実現せず。シカゴ大会も延期

Bellator244【写真】年末の日本大会はベンヘンの負傷で流れたチャンドラー✖ベンヘン02。名勝負数えられない歌状態だ (C)BELLATOR

21日(火・現地時間)、Bellatorが6月6日(土・同)にイリノイ州シカゴのウィントラスト・アリーナで開催予定だったBellator244の延期を発表した。

新型コロナウィルス感染拡大のなか連邦政府、各州政府、各自治体の現状を鑑みて今回の決定に至ったとリリースに記したベラトールでは、3月13日の241大会がキャンセルされ、5月9日のサンノゼ=242、同16日のロンドン=Euro Series、同29日のテメキュラ=243に続き、4大会目の延期となった。

ベラトールでは3月までにスケジュールを発表してあった大会が、すべて中止もしくは延期されたことになる。なおこのシカゴ大会ではマイケル・チャンドラー✖ベンソン・ヘンダーソンの再戦及び、日本大会で流れた一戦とフェザー級ワールドGP準決勝=AJ・マッキー✖ダリオン・コールドウェルが組まれていた。