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【SOGI】岩本健汰がメインで、キース・クリコリアンを相手にSOGIウェルター級王座防衛戦!!

【写真】今や岩本、アンドリュー・タケット、ジョセフ・チェン絡みのグラップリングは、どれも超楽しみでならない (C)MMAPLANET

6日(土・現地時間)、ニューヨーク州ホーポージにある10th Planet ロングアイランド道場にて、SOGI(Submission Only Grappling Invitational)主催の「Cinco de Mayo: Iwamoto vs Krikorian」 が行われる。
Text by Isamu Horiuchi

イベント名にあるように、この大会のメインには岩本健汰が出場し、強豪キース・クリコリアン相手に自身の保持する同団体ウェルター級タイトルの防衛戦を行う。グラップリングの本場北米の大会において、日本人選手の試合がメインイベントとしてフィーチャーされるのは、2013年6月9日に行われたMetamrois02のクロン・グレイシー✖青木真也以来、実に9年11カ月振りの快挙。

さらにイベント名に日本人選手の名前が入るのは前例にないことだ。誇張抜きに、日本グラップリング界における歴史的快挙と呼べるこの試合の見所を紹介したい。


SOGIは、2019年から10th Planet ロングアイランド支部が母体となって開催されているグラップリングイベント。一流選手を招待した階級別の王座決定トーナメントやスーパーファイト、一般の参加者向けの初心者や中級者の部の試合も行っている。10th Planet支部だけあり、ルールは当然総帥エディ・ブラボーが発案したEBIルール(本戦はサブミッション・オンリーで、決着がつかない場合はオーバータイム=OT)が採用され、本戦の試合時間は10分だ。

ちなみに今回の大会名のCinco de Mayoとはスペイン語で5月5日を意味し、1862年にメキシコ軍が侵略を試みたフランス軍を撃退したことを祝う日だが、メキシコ本国よりも米国在住のメキシカンの間で重視されているようだ。もっともこの大会が行われるのは現地の5月6日であり、このようなアバウトな大会名の付け方も面白い。

さて、岩本は昨年のADCC世界大会77キロ以下級に出場。2連覇中の優勝候補筆頭だったJT・トレスと初戦で当たり、延長レフェリー判定で敗れたものの、シングルレッグで最初にテイクダウンを奪ったことでその存在を世界に知らしめたのは記憶に新しいところだ。

この大健闘から3ヶ月後の12月、岩本はSOGI主催の大会のウェルター級16人トーナメントに出場。他に有名選手がいなかったこともあり、4試合ともトップゲームで圧倒的な強さを見せて優勝を飾った。初戦と決勝戦は相手に粘られてOTに持ちこまれたものの、どちらもまず相手の攻撃からエスケープを果たした後、自分の攻撃のターンでバックからのチョークを決めて勝利し、SOGI同級王座に就いた。単身本場で戦い、自らの腕一つで名を為す。まさに唯一無二の日本人ノーギグラップラーが岩本健汰だ。

相手のクリコリアンは、ブギーマンことリッチー・マルティネスが率いる10th Planet サンディエゴ所属の軽量級トップグラップラー。昨年のADCC世界大会に向けた東海岸予選では、66キロ以下級準決勝でジアニ・グリッポにチョークで一本勝ちを収める等6試合を勝ち抜くも、決勝でコール・アバテに0-10で敗戦。

続く西海岸予選では、決勝でジョシュ・シスネロスを内ヒールで仕留めて7試合を勝ち抜いて世界大会出場を決めた。世界大会では、3位入賞したパトことディエゴ・オリヴェイラにストレートレッグロックを極められて初戦敗退としている。

そのクリコリアンは、今年3月のSOGI大会にて12月に岩本と決勝で戦ったアンドリュー・ソラノとワンマッチで対戦。引き込んで得意のニーシールドを作ると、下から足を取って崩し、3分少々でバックからのチョークを極めてみせて今大会における岩本への挑戦権を得た。

大会メインイベントに相応しい、世界レベルのグラップラー同士の好カードとなったこの試合。両者とも全局面で優れた技術を持つ万能型選手だが、戦い方は少し異なる。かつて岩本は下からの足関節狙いを主体に試合を組み立てていたが、現在は上からの攻撃を重視する。

日本でMMA選手たちと練習して強化したテイクダウンに加え、テキサス州のBチームにてトップゲームの最新技術をアップデート。上から左右に角度を付けて動き、重いプレッシャーをかけ続けて相手の足を疲弊させ、最終的に上半身を制する術に磨きをかけた。こうして相手を制圧する戦いが、現在の岩本の形だろう。

対するクリコリアンも、もともとレスリング出身だけあって立ちの攻防を恐れず挑む選手。スナップダウンやアームドラッグ、シングルを積極的に狙う場面もしばしばだ。が、引き込みがマイナスにならない状況では自ら下になり、ニーシールド等から積極的に相手の足を狙ってゆくことが多い。前述のADCC西海岸予選でも、7勝のうち3勝は内ヒールによるものだ。

体格に勝る岩本からテイクダウンを奪うのが難しいと見た場合、クリコリアンの方から引き込んでくる可能性は大いにある。その時には、岩本がそのトップゲームをもってクリコリアンのガードワーク、あるいはシールド&フレームを突破できるかが最大の見所となる。

ここで特筆すべきは、ADCC西海岸予選準決勝における、クリコリアン対デミアン・アンダーソンの試合内容だ。岩本が学んだBチームの主要メンバーの一人であるアンダーソン相手に引き込んで足を効かせたクリコリアンは、左右に動いて足を捌きにかかるアンダーソンにパスを許さず、下から足を絡めて得意の足関節で攻撃、最後には崩し切って迅速のバックテイクを決めて快勝したのだ。

果たして岩本は、最先端のパスガードの使い手をも凌駕するクリコリアンの足を捌き切り、制圧することはできるのか。もし今回、クリコリアンを完全に押さえ込むかバックを制する場面が見られたならば、それは岩本が世界の頂点にさらに近づく大いなる一歩と考えていいだろう。

その上さらに岩本が本戦で一本を奪うようなことがあれば、階級差こそあれ快挙と言える。ノーギの本戦10分間にて、世界トップグラップラーを極めるのは至難の業だからだ。逆の言い方をすれば、万能型ハイレベルグラップラー同士によるこの試合、どちらが優勢に進めようが試合がOTにもつれ込む可能性は大いにある。

もしそうなれば、昨年11月にSOS(サブミッション・オンリー・シリーズ)のミドル級トーナメント出場した際に、決勝で自分より遥かに体格で勝る相手を本戦で圧倒しながら極めきれずにOTで敗れた岩本より、おそらく常日頃からOTの研究をし、現にエステヴァン・マルティネスのような強豪にOTで勝利したこともあるクリコリアンの方が有利という見方もできる。

そう考えると今回の岩本には、OTを避けるためどこかで普段の自分のスタイルを崩し、極めを狙いにゆくという選択もあるのかもしれない。以前足関節師として鳴らしていただけに、それを試みるスキルも十分に持っている。

本人がどのような戦い方を選ぶにせよ、岩本にとってこの試合は昨年のADCC本戦のJT戦、昨年末のノーギ・ワールズと今年2月のUnrivaled02におけるタケット兄弟戦に続き、世界レベルのノーギグラップラーと真っ向勝負する貴重な機会となる。

グラップリング未発展の日本を拠点に、道無き道を一人行く勇敢な若者がさらにステップアップするための大きな糧となることを祈りつつ、この試合を見届けたい。

■視聴方法(予定)
5月7日(日・日本時間)
午前7時00~FLO GRAPPLING

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ADCC2022 MMA MMAPLANET o UFC   アマンダ・ヌネス ガブリエル・ソウザ ケネディ・マシエル ジオゴ・ヘイス ジョシュ・シスネロス ディエゴ・オリヴェイラ ファブリシオ・アンドレイ マイキー・ムスメシ

【ADCC2022】66キロ級決勝 失点0で優勝。最軽量級世界一はベイビーシャーク=ジオゴ・ヘイス

【写真】全試合一本という派手な勝ち方ではないが、失点0も胸を張ることができる優勝だ(C)SATOSHI NARITA

9月17日(土・現地時間)&18日(日・同)にラスベガスのトーマス&マック・センターにて開催された2022 ADCC World Championshipが開催された。
Text by Isamu Horiuchi

ADCC史上、他のグラップリングイベントの追随を許さない最高の大会となったADCC2022を詳細レポート。第11 回は66キロ級決勝戦=ジオゴ・ヘイス×ガブリエル・ソウザ戦の模様をお伝えしたい。

ADCCルールに見事に合わせた戦いぶりで決勝進出を果たしたジオゴの相手は、昨年のWNOチャンピオンシップでマイキー・ムスメシからパスを奪って準優勝に輝いたガブリエル・ソウザだ。

ソウザは1回戦、以前ノーギでファブリシオ・アンドレイを肩固めで仕留めるなど、強烈な極めを持つフアン・アルバランカと対戦。

序盤強烈にギロチンで絞め上げられ、落ちたと勘違いしたレフェリーに試合を止められて一度は負けを宣せられた。が、抗議が実り試合は再開。終盤にスクランブル合戦を制して2点を奪取し、アルバランカが動いたところでバックを奪って5-0で勝利した。

2回戦は、初戦でAJ・アガザームに勝利したジェレミー・スキナーと対戦。開始早々にパスを奪ったソウザは、そのまま上から攻め続けて、最後はマウンテッド・トライアングルで圧勝した。

準決勝のソウザの相手は、昨年ノーギで3度当たってことごとく惜敗している天敵のパトことディエゴ・オリヴェイラ。パトは1回戦で北米予選王者のキース・クレコリアンをストレートレッグロックで極めて、道着を脱いでも極めの強さを見せつけた。

そのパトは2回戦で、前回優勝のケネディ・マシエルとのマッチアップに挑んだ。

深くタイトに組んだ外掛けから、ヒールのようにかかとをワキに引っ掛けず、上腕で足首をすくう形でヒザを捻るZロックを極め、絶好調で準決勝に上がってきた。

そして迎えた準決勝──ソウザは延長戦のレスリング勝負に持ち込んでパトを疲弊させ、レフェリー判定で勝利。ジエゴと同じく、ADCC世界大会初出場にして決勝進出を決めたのだった。


<66キロ以下級決勝/20分1R>
ジオゴ・ヘイス(ブラジル)
Def.3-0
ガブリエル・ソウザ(ブラジル)

両者の立ちの攻防がしばし続くと、客席から「ベイビー・シャーク・ドゥ・ドゥ・ドゥ・ドゥ~🎵」とがなりたてる輩が現れる。このベイビーシャーク・ソングは言うまでもなく童顔のジオゴのニックネームの元ネタであり、ここ数年幼児に大人気の歌だ。

そこで実況解説陣も「5歳以下のファンはみんなベイビーシャークを応援しているはずさ」「僕の6歳の息子も全選手のなかで彼が一番のお気に入りなんだ」とコメント。初出場の若手ブラジル人同士、北米の観客にはなかなか感情移入しにくい試合でも楽しみ方はある。

2分半経過した頃、ジオゴが素早く小内からドライブしてテイクダウンに成功。加点時間前なので無理せず下になったソウザが内ヒールを仕掛けると、回転して逃れるジオゴ。それに乗じてソウザが上を取ると、ジオゴも下にステイし、得意の右に絡むハーフを作った。

やがてジオゴがクローズドから左足に絡んで崩すと、両者足関節の取り合いに。どちらも極めさせず、やがて勝者はスタンドに戻った。

6分経過時に、ソウザがアームドラッグへ。すぐに反応したジオゴが逆にカウンターのドラッグ返しからバックに回る。

襷を取り、足を一本入れるジオゴ。しかしソウザも動き続け、体をずらして正対して立つことに成功する。ここで下になったジオゴは、立たずに下から左足に絡む。加点時間帯前なので、無理にスクランブルを仕掛けなくても良いという考えのようだ。

その後ジオゴは下から足を狙い、ソウザが対応する展開が続く。ジオゴがトーホールドを仕掛けると、ソウザが回転して逃げて上下が入れ替わる。やがてダブルガードからお互い足を狙い合う状態となり、試合は10分を経過。加点時間帯に入った。

しばらくすると両者とも立ち上がる。様子見段階は終わり、世界一の座を賭けた本格的なポイント戦がここから開始だ。

お互い譲らない攻防が続くなか、ジオゴが一瞬のアームドラッグから小内につなげてソウザを倒す。本戦と違いすぐに距離を取り、背中を向けて立とうとするソウザ。ジオゴすぐその背後に回る。

ソウザの背中に登ってシングルフックと襷掛けを作るジオゴが、両足フックを狙う。何とか手で足を振り払うソウザだが、ジオゴは襷を双差しに切り替えてソウザのワキを開けさせ、ついにフックを入れて3ポイントを先制した。

残り7分で大きなビハインドを背負ってしまったソウザは再び手を使ってジオゴのフックを解除すると、腰を上げて頭を下げてジオゴを落としにかかる。頭で倒立するような状態でしばらく粘っていたジオゴだが、無理せず下に。得意の右に絡むハーフを作った。先制点を奪った以上、あとは失点せず戦ってゆけばいい。

ジオゴのハーフの前に攻め手を作れないソウザは、一旦離れてのパス狙いへ。が、ジオゴは柔らかい動きで対応。逆に下からソウザの左足に絡んで崩しては、足狙いを見せる。

深い50/50を作ったジオゴは、内ヒールを仕掛ける。特に極める必要はなく、相手に防御を余儀なくさせ時間を稼ぐのにきわめて有効な手だ。ソウザは立ち上がって組まれた足を押し下げて解除するが、ジオゴはインバーテッドからまたしても足を絡めてゆく。

その後、ソウザは横に回ってのパスや上から飛び込んでのバック狙いを見せるが、その度にジオゴは下から柔らかい動きで危なげなく対処を続けた。終盤も足と両腕のフレーム使ってソウザにパスのチャンスを与えないジオゴは、残り数秒のところで距離を取って素早く立ち上がる。ここでソウザも万事休すと悟ったか、最後の追撃はせず。弱冠20歳のジオゴ・ヘイスが初出場初優勝の快挙を成し遂げた。

ケニー・フロリアンから勝利者インタビューを受けたジオゴは、童顔の見た目よりさらに幼い声で(たまに指摘されることだが、ジオゴの英語はUFC女子バンタム&フェザー級王者アマンダ・ヌネスのそれをぐっと拙く少年ぽくした印象だ)、「最高の気分さ。夢がかなったよ。ここまでの道のりは楽じゃなかった。僕たちはみんな身を練習に捧げてきたんだ。チームメイトのファブリシオやミカ、そして師匠のメルキ・ガルバォンがいなければ僕はここにいない、彼なしに優勝など不可能だったんだ。全てを僕らに捧げてくれた」と語った。

その後メルキがマットに登場して、ジオゴとハグ。愛弟子の快挙に感涙にむせぶ師の横で、ジオゴは「この人は僕の父であり、友人であり、コーチであり、師匠だ」と改めて想いを語り、感動のエンディングとなった。

今大会の4試合、一切の失点をせず、ことごとく後半のレスリング、スクランブルの攻防で差を付けて勝ち切ったジオゴ。テイクダウンされてもポイントを許さず立ち上がり、徐々に相手を疲弊させてゆくレスリングの持久力で上回った形だ。

そんな戦い方を可能にしたのは、柔らかい動きで体力を消耗せずに、相手に得点を奪う隙を与えない優れたガードワーク、そして各局面で不要なリスクを犯さず、試合に勝つための最適な方法を選び取ることのできる高いファイトIQがあるからこそだ。

世界最高峰の選手が集ったこの最軽量級にて、ADCCルールで勝つためのスキルを、技術的にも精神的にも最も高いレベルで持ち合わせていたのが、ジオゴ・ヘイスだったといえるだろう。

なお3位決定戦は、延長までもつれ込んだ末、パトことディエゴ・オリヴェイラがジョシュ・シスネロスからペナルティ1差で勝利。こちらも初出場でのメダル獲得となった。

66キロ級リザルト
優勝 ジオゴ・ヘイス(ブラジル)
準優勝 ガブリエル・ソウザ(ブラジル)
3位 ディエゴ・パト・オリヴェイラ(ブラジル)

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ADCC2022 MMA MMAPLANET o   ジオゴ・ヘイス ディエゴ・オリヴェイラ ファブリシオ・アンドレイ

【ADCC2022】66キロ級2回戦 事実上の決勝&同門対決でジオゴがファブリシオから笑顔なきレフ判定勝ち

【写真】ブラジル予選に続き同門対決を制したジオゴ・ヘイスに笑顔はなかった(C)SATOSHI NARITA

9月17日(土・現地時間)&18日(日・同)にラスベガスのトーマス&マック・センターにて開催された2022 ADCC World Championshipが開催された。
Text by Isamu Horiuchi

ADCC史上、他のグラップリングイベントの追随を許さない最高の大会となったADCC2022を詳細レポート。第9 回は66キロ級の2回戦ながら事実上の決勝戦と目された同門対決、ジオゴ・ヘイス×ファブリシオ・アンドレイの一戦の模様をお伝えしたい。


<66キロ級2回戦/10分1R& ExR>
ジオゴ・ヘイス(ブラジル)
Def.ExR by Ref decision
ファブリシオ・アンドレイ(ブラジル)

20歳のジオゴと、22歳のファブリシオ。今回優勝候補のツートップと思われていたメルキ・ガルバォン門下の同門対決が、2回戦で実現してしまった。両者は南米予選01の準決勝でも戦っており、その時は下を選択したジオゴがヒールで勝利している。

試合開始。ファブリシオがいつもの足を振り上げるポーズをする最中に、ジオゴは座り込む。予選同様、序盤はスタンドレスリングを避けて下から戦うと決めていたようだ。

ハーフで右に絡むジオゴと、低くプレッシャーをかけるファブリシオ。絡まれた足をファブリシオが抜くが、ジオゴはウェイターガードの形で再びその足に、素早く外回りから右足を絡めて崩しては右に内ヒール、さらに左足に外ヒールを仕掛けるが、前回ジオゴに極められているファブリシオは冷静に距離を取った。

その後も下から仕掛けるジオゴと、距離を保ってそれを捌くファブリシオの展開が続く。お互い手の内を知り尽くした両者だけに、序盤は様子見しながら戦っているようだ。

やがて5分を過ぎて試合は加点時間帯に。徐々に攻撃の鋭さを増してゆくファブリシオは瞬時に頭を突っ込んでのバック狙い。ジオゴが反応すると素早くサイドを取りにいき、さらに方向を変えて大きくステップオーバー。ここもインバーテッドでジオゴが対応すると、次の瞬間左腕をすくって腕十字を狙い、さらにバックに周りかけるファブリシオ。が、ジオゴはここも体をずらして逃れ、ハーフに戻してみせた。

誰にも真似できないような速度で凄まじき連続攻撃を繰り出したファブリシオだが、ジオゴは冷静かつ的確に対処した。

その後も、上のファブリシオと下のジオゴの攻防が続く。下のジオゴは時にシットアップを狙うが、ファブリシオはその度に押し返す。さらに立って前傾姿勢を取るファブリシオに対し、ジオゴは素早く右腕をアームドラッグ。そのままワキをくぐろうとするが、ファブリシオはすぐに体勢を戻した。積極的に攻撃を繰り出す両者だが、お互いの手の内を知り尽くしているだけに簡単にポイントは許さない。

上からファブリシオがジオゴの顔を手で抑えると、ジオゴも同じように下からファブリシオの頭を手で押す。どちらも一切妥協のない攻防が続くなか、素早くシットアップしたジオゴが足首を掴みにゆくと、ファブリシオは両腕でディフェンスしながら下がる。この動きでファブリシオは警告を受けた。

結局、両者ともに譲らないまま本戦10分が終了。上下で決着の付かない同門対決は、スタンドレスリング勝負に持ち込まれた。

スタンドから再開された延長戦。両者ともまだスタミナは十分に残っているようだ。まずジオゴが右足にシングルを狙うが、ファブリシオは切る。次はファブリシオがダブルを仕掛ける。両足首をすくわれて尻餅を尽かされたジオゴは距離を取って立ち上がろうとするが、ファブリシオは素早く背後に周り、次の瞬間右腕をジオゴの首に回してチョークへ。

深く入ったように見えたが、動きを止めないジオゴはフックを許さず体をずらし続け、距離を取って離れることに成功した。瞬発的攻撃力で上回るのはやはりファブリシオ。しかしジオゴもポイントは許さない。

中央からスタンド再開。再びジオゴがシュートインするが、ファブリシオは切る。次はファブリシオがアンクルピックを試みるが、それをかわしたジオゴは逆にファブリシオの左足を掴むことに成功。その足を離しつつ飛び込もうとするが、ファブリシオもすかさず反応し、両腕を伸ばして距離を取った。

スタンドで頭を付ける両者。ジオゴは小内刈りからのテイクダウンを狙う。2度目のトライでファブリシオは尻餅。それでもジエゴの体を押し返すように距離を取って体勢を戻したファブリシオだが、反応が少し遅れてきているようだ。

残り2分。動きの落ちないジオゴは細かいフェイントを見せる。さらに上体を下げてファブリシオの左足をつかんだジオゴ、そのままドライブしてワキをくぐってバックからボディロックを取ることに成功。

ここからジオゴは背後から足を絡めてファブリシオを引き倒す。ファブリシオが亀の体勢を取ると、ジオゴはあえて離れてみせた。疲れてきた相手にグラウンドで反撃のチャンスを与えることなく、スタンドで削り続けることを選択する。これは南米予選決勝にて、ジエゴがパトことディエゴ・オリヴェイラを制した時にも用いた戦い方だ。

残り40秒。押され気味のファブリシオはヒザを付いてのテイクダウンを狙うが、今までのような力がなくジオゴに切られてしまう。残り25秒、ジオゴはアームドラッグから右足にシングルを仕掛け、再びワキをくぐってファブリシオの背後を取ってみせた。

前転して逃れようとするファブリシオだが、ジオゴはそれについて行きバックをキープする。立ち上がったファブリシオの背後にジオゴが付いた状態で、延長戦は終了した。

延長序盤に爆発的な動きでチョークのまで持っていったファブリシオと、後半2度バックを奪ったジオゴ。見方次第でどちらに付いてもおかしくない判定は、ジオゴに。親友相手の勝利とあって、ジオゴは喜びを表情に出さず勝ち名乗りを受けた。

最後までペースを崩さず戦ったジオゴと、本戦や延長前半で爆発的な攻勢をかけた後、終盤失速したファブリシオ。南米予選でジオゴに極められていることから来る気負いが、ファブリシオの戦い方に影響した面もあったのかもしれない、と考えるのは邪推だろうか。

とまれ。グラウンドで決着が付かなければスタンドレスリング勝負となり、テイクダウン認定が厳しいため、瞬発力だけでなく持久力が重要となる──そんなADCCルールの性質を十分に活かした戦いを実行したジオゴが、親友にして最大のライバルとの大一番を制してみせた。

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JJ Globo Report WNO Championships ガブリエル・ソウザ ケイド・ルオトロ ディエゴ・オリヴェイラ ブログ

【WNO Championships】─03─ライト級優勝はケイド・ルオトロ。ダースでソウザからタップ奪う

【写真】マイキーが初戦敗退のライト級で、2つの一本勝ちでケイドが優勝 (C)CLAYTON JONES/FLOGRAPPLING

25&26日(土&日・現地時間)にテキサス州オースチンのパーマー・イベンツセンターで開催されたWho’s Number One Championships。ライト級、ミドル級とヘビー級、女子はストロー級及びヘビー級で賞金3万ドルとチャンピオンベルトを賭けた2days 8人制トーナメント──は2021年グラップリング界の最大のイベントとなった。
Text by Isamu Horiuchi

レビュー第3回はライト級決勝戦の模様をお伝えしたい。


<ライト級決勝戦/30分1R>
ケイド・ルオトロ(米国)
Def. 6分52秒by ダースチョーク
ガブリエル・ソウザ(ブラジル)

(C) MIKE CALIMBAS/FLOGRAPPLING

スタンドでいなし合う両者。やがてソウザが前に出てケイドの左足を掴むと、ケイドが素早く飛び三角狙いへ。これをソウザに振りほどくと、ケイドはすぐに立ち上がった。

ケイドに頭をいなされると、ソウザはお返しとばかりに右をフック掌打のように繰り出すが、ケイドはそれをボクサーのようにダックしてかわす。

(C) MIKE CALIMBAS/FLOGRAPPLING

その後も激しいスタンドでのいなし合いや足の飛ばし合いが続く。

やがてケイドが勢いよく前進し、ダブルレッグでソウザを場外側まで吹っ飛ばしての豪快なテイクダウン。が、ソウザもすぐに立ちあがってみせた。

その後もケイドは何度か豪快なダブルレッグを決めるが、その度にソウザは立ち上がる。そのうち再び前進してソウザの斜め後ろに着いたケイドは、襷のグリップからソウザを振り回してテイクダウン。

(C) MIKE CALIMBAS/FLOGRAPPLING

ソウザがレッスルアップからシングルに出ると、今度は左腕を小手に巻いて内股でテイクダウンを決める。ダイナミックな連続攻撃を続けた末に、ついにソウザに背中をつかせたのだった。

下から足を効かせるソウザに対し、ケイドは素早く左右に動き、左のニースライスを試みる。一瞬長い腕を伸ばしてダースを仕掛けたケイドだが、ソウザも下からケイドの右足を引き寄せての足狙い。が、ケイドは素早く回転して引き抜くと、オープンガードを取るソウザの右足首を上から踏みつけてコントロールを試みる。

(C) MIKE CALIMBAS/FLOGRAPPLING

さらにケイドは横に動いては担ぎに入り、さらに足首を踏みつけてはまた横に動く…という得意のノンストップ・パス攻撃へ。

ソウザも背中で回り足を効かせて守るが、やがて後転を余儀なくされ、亀の状態でケイドにがぶられてしまう。

(C) MIKE CALIMBAS/FLOGRAPPLING

ソウザが下から動いて少し隙間ができたところで、ケイドは長い右腕をワキの下にこじ入れてあっという間にダースチョークのグリップを完成。

そのまま回転して絞め上げると、しばらく耐えていたソウザもついにタップ。わずか7分足らず、弱冠18歳のケイドが圧巻のパフォーマンスによって優勝を決めた。

(C) MIKE CALIMBAS/FLOGRAPPLING

1回戦ではオリヴェイラ、決勝ではソウザと軽量級の世界トップ柔術家二人から見事な一本勝ちを収めたケイド。

今回、体格的に他の選手たちより優位にあったことは事実だ。が、アグレッシブなスタンドレスリングで上を取り、ノンストップ・パス攻撃で相手を疲弊させ、必殺の切れ味のダースで仕留めるその戦い方は、ガードを得意とする現代の軽量級柔術家たちに対する、最も完成された攻略法の一つと言えそうだ。

しかもケイドは、ダナハー派が得意とするサドルからの足関節の仕掛けに対しても、カウンターのベリンボロで先をゆく。となると──今回は実現しなかったが──ムスメシらサドル以外の仕掛けから足関節を繰り出してゆくグラップラーとの対決を、今後ぜひ見てみたいものだ。

なお、この階級の3位入賞を賭けた敗者復活戦には、本命ながら1回戦で敗れたマイキー・ムスメシは不出場。ここでは、本戦1回戦にてケイドに閃光の如き抱え十字を仕掛け、あわやの場面を作ったパトことディエゴ・オリヴェイラが、デミアン・アンダーソンと対戦。アンダーソンの足関節を見事な前転からのバック取りで切り返したオリヴェイラが、判定3-0で勝利して勝ち進んだ。

(C) MIKE CALIMBAS/FLOGRAPPLING

3位決定戦でオリヴェイラを待っていたのは、前日の負傷をおして出場したジョシュ・シスネロス。

シスネロスの迅速の三角をエスケープしたオリヴェイラは、すぐに下から回転。シスネロスの股間をくぐってクラブライドから背後にまわり、やがて背中に飛び乗ってチョークを極め切り、見事に3位入賞を果たした。

【ライト級リザルト】
優勝ケイド・ルオトロ(米国)
準優勝ガブリエル・ソウザ(ブラジル)
3位ディエゴ・オリヴェイラ(ブラジル)

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F2W161 JJ Globo Report ガブリエル・ソウザ ディエゴ・オリヴェイラ ブログ

【F2W161】新世代対決=ディエゴ・オリヴェイラ✖ガブリエル・ソウザ without スイープは前者に凱歌

22日(金・現地時間)、フロリダ州マイアミのフォー・アンバサダーズ・ビルディングにてグラップリングイベントFight 2 Win(F2W)161が行われた。

同大会レポート第5回は軽量級トップの1人ガブリエル・ソウザとシセロ・コスタの黒帯ディエゴ・オリヴェイラの3度のマッチアップ=決着戦の模様をお届けしたい。
Text by Isamu Horiuchi

<道着/7分1R>
ディエゴ・オリヴェイラ(ブラジル)
Def. by 判定2-1
ガブリエル・ソウザ(ブラジル)

軽量級の未来を担う若手対決は、両者ともに黒い道着でほぼ同体型、さらに二人とも横を刈り上げた髪型。先週のグレイシー✖マルケスに続いて判別困難な2人によるギマッチだ。

試合開始後座ってダブルガード状態になった両者。上を選択したオリヴェイラに対し、ソウザは素早く動いてインヴァーテッドを作る。その足を振り払い、瞬時に胸を合わせたオリヴェイラ。が、即座に動いて隙間を作ったソウザはディープハーフに入ると、あっという間に回転の方向を変えてワキを差し、立ち上がって上に。

同じような外見の黒装束の両者が、ともにすさまじいスピードで目まぐるしく動き回る。まるでアクション映画で忍者同士が戦っているかのような序盤戦だ。

下になりながらもオリヴェイラは逆クローズドガードに。が、すかさず立ち上がったソウザは、勢いよく座り込んでスラミング。オリヴェリラがガードを解いて足を絡めてゆくと、ソウザは自分から寝るようにして下になった。

その後も、お互いのスイープで上下が入れ替わる展開が続く。点数制の試合ではないこともあり、どちらもあまり上をキープすることに拘らない様子だ。

残り1分少々となったところで、ソウザの左足を下からすくって崩したオリヴェイラ。ソウザが上に戻ろうしたところで、すかさず引き込んでハイガードからオモプラッタへ。そのまま上を奪ってみせた。

ソウザは下になりながら50/50で足を絡ませると、オリヴェイラのラペルを引き出して絡めて崩す。下になったオリヴェイラは足関節狙いにいくが、やがてクローズドガードに。最後に三角狙いを見せるが、ソウザが無難に防いだところで試合終了した。

一進一退の目まぐるしい攻防の判定は、2-1でオリヴェイラに。お互い相手のスイープにあまり抵抗せず、自ら背中を付けるように上を譲りがちだったこの試合。それだけに、終盤にオリヴェイラがオモプラッタで綺麗に上を取った場面が強い印象を残した。


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【F2W161】ハイサム・リダ&デヴィッド・ガルモが北米トップ舞台へ。アブレウ&ジョルジ・サンチアゴも

【写真】ハイサムとガルモがF2Wに出場、着実に米国で足固めをしている (C)MMAPLANET

22日(土・現地時間)、フロリダ州マイアミのフォー・アンバサダーズ・ビルディングにてFight 2 Win(F2W)161が行われる。先日同会場で行われた160大会に次ぎ、2021年の開始を飾る大型グラップリングイベントは、Flo Grapplingで視聴可能だ。

今回もADCCトップレベルのグラップラー、このスポーツの未来を担う新鋭に加え、MMAで活躍した往年の名ファイターに加え、日本の柔術界に深くかかわる2選手が出場する──見逃せないイベントだ。
Text by Isamu Horiuchi


<10分1R>
ホベルト・アブレウ(ブラジル)
ティム・スプリッグス(米国)

サイボーグことアブレウは、インヴァーテッドの体勢から相手を舞わすトルネードスイープの名手にして、13年のADCC世界大会無差別級王者。15年の同大会スーパーファイトでアンドレ・ガルバォンに敗れた後は、17年は最重量級3位、無差別級の初戦では新星ゴードン・ライアンの内ヒールに屈しており、19年には最重量級準決勝でやはりジョン・ダナハー門下のニッキー・ロドリゲスと大激闘の末に惜敗。判定を不満として3位決定戦と無差別級出場を拒否している。

このようにADCCでは久しく栄冠を取り戻せていないサイボーグだが、2020年は出場した試合で全勝。しかもMMAを引退したBellator世界ミドル級王者ラファエル ・ロバト・ジュニア、ルーカス・バルボーザ、フィリッピ・アンドリュー等世界超一流の重量級グラップラーを下しており、さらに9月のBJJ Bet大会では現世界王者カイナン・デュアルチと対戦。デュアルチが下から足を絡めてきたところをすかさず内ヒールを極めて一本勝ち。技術進化にしっかり対応しているところも見せつけている。

対するスプリッグスは、強力なレスリングベースを持つ18年のノーギ・ワールズ王者。20年はメジャー大会では一度も試合をしておらず、復活を賭けた試合となる。

<10分1R>
ガブリエル・ソウザ(ブラジル)
ディエゴ・オリヴェイラ(ブラジル)

この1月に24歳となるソウザは、18年に黒帯取得。19年にはジョアオ・ミヤオを決勝で下してアブダビ・ワールドプロ62kg級を制すなど、ミヤオ兄弟相手に3戦3勝、モダン柔術的な競り合いにも抜群の強さを発揮し、軽量級世界トップの柔術家の一人に躍り出た。2020年に戦場をライト級に上げてもその強さは変わらず、ジアニ・グリッポ等の強豪から勝利を挙げている。

対するシセロ・コスタ門下の19歳、ディエゴ・オリヴェイラは19年の茶帯ライトフェザー世界王者。同年黒帯を取得するとすぐに世界最高峰の舞台で活躍をみせており、Kings of Mat大会では橋本知之にも勝利している。

ともに組技新世代を代表する軽量級若手グラップラーである両者は、19年と20年にそれぞれ1度ずつ対戦。19年にはソウザが、20年にはオリヴェイラが勝利している。今後長いこと世界の頂点を競い合うこととなるに違いない、若手ライバル対決だ。

<10分1R>
テックス・ジョンソン(米国)
アルナウド・マイダナ(ブラジル)

19年のKasai Pro大会でジャクソン・ソウザとペナの2人をヒールフックで仕留め、一躍名を挙げた重量級の怪力グラップラー。その足関節技技術はユニティ柔術同門、エディ・カミングス譲りのものだ。対するチェックマット所属のマイダナは、17年のノーギ・ワールズ王者。同年にパトリック・ガウジオを得意のオモプラッタで下した実績が光っている。

なお今大会では日本のカルペディエムのハイサム・リダとデヴィッド・ガルモも登場する。リダの相手はエイドリアン・ベナヴィデス、ガルモの相手は未定だ。

リダは、昨年12月に行われたノーギ・アメリカンナショナルズ大会に出場。スーパーヘビー級で優勝、無差別級では準決勝でガブリエル・アウメイダに敗れて3位入賞しており、Quintetベガス大会以来の北米プログラップリング大会出場となる。

現在はデトロイト柔術所属のガルモも、やはり昨年12月のノーギ・アメリカンナショナルズに出場。階級別(ミドル級)では準々決勝で敗退したものの、無差別級では3試合連続一本勝ちで決勝に進出。ここでもガブリエル・アウメイダという壁に跳ね返されたものの準優勝という快挙をなし遂げた。

日本人選手の北米進出は、なかなか難しい状況であることはMMAもグラップリングも変わりない。そのなかで日本所縁の選手たちのメジャー大会進出は嬉しい限りだ。

また本大会には前週のJZ・カバウカンチに続き、J-MMAの戦極からストライクフォース、UFCで活躍したジョルジ・サンチアゴも登場。フレッド・モンカイオと戦う。MMAヴェテラン勢が健在ぶりを見せてくれるところも、この大会の魅力だ。

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