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DWTNCS S04 Ep04 Report UFC コリン・ハックボディ ジェイミー・ピケット ジェフリー・モリーナ ハファエル・アウベス ブログ

【DWTNCS S04 Ep04】3度目の正直、32歳のピケットがKO勝ちでUFC昇格。今週も4人が契約へ

<ミドル級/5分3R>
ジェイミー・ピケット(米国)
Def.2R0分33秒by TKO
ジョノヴェン・パティ(米国)

サウスポー同士の戦いは、まずピケットが右ジャブを伸ばす。右ローから左ジャブを繰り出すピケットに対して、パティも左ローからフックを振るって前に出る。ピケットはジャブを当て、左に回る。ローとジャブで試合を組み立てるピケットは、ケージを背負うと一気にダブルレッグでテイクダウンを決める。

足首を抑えてパスに成功したピケットは、パティの左足を抱えて抑える。起き上ってケージにピケットを詰めたパティが持ち上げてスラムへ。ギロチンをセットアップしたピケットは力を使って絞めるが、頭を抜かれる。両者スタンドに戻り、打撃戦に。ピケットの打撃はかなり粗くなっており、疲れが見られる。パティはボディフックから前に出てヒザ蹴り、組んでケージに押し込んだところで初回が終わった。

2R、左ジャブから左右のパンチをまとめたピケット。パティがケージまで下がってフックを振るうが、ピケットのパンチの回転はさらに上がる。左右のフック、アッパーを打ちこんだピケット。パティはマウスピースを吐き出しながら、前に出るが左を纏めて受け腰が崩れ落ち、勝負は決した。

ピケットは普段の生活リズムのハードさを振りかえり、母親へ感謝の言葉を述べると「2時間ドライブして、この試合に備えた。このチャンスを逃したくなかった。娘に良い姿を見せたかった。フィニッシュはただ力を使った、前進、前進、また前進だった。ミスター・ホワイト、僕はどんな時でもオファーがあれば戦う」と話した。コンテンダーシリーズ2020年第4週、ダナ・ホワイトの判断は──。

ダナ・ホワイト
「コリン、マウントから速くて美しいフィニッシュを見せた。凄く印象深い勝利だ。こっちに来て、契約しよう。アンソニー・ロメロも非常に楽しみなカナダ人選手だ。8勝0敗、ブリーデンもタフな激しい試合だった。サウスポーのブリーデンを戦えなくした。素晴らしい戦いだった。まだ23歳、いつの日かUFCで見てみたい。でも、今夜じゃない。

モリーナ──彼も23歳だ。全てのラウンドでアグレッシブだった。気持ちの試合でも負けなかった。あの気持ちの強さは、今からでもUFCで戦える。アウベスは強豪にリスクを背負って戦って、こっちに来てくれ。ピケット、22発のパンチでフィニッシュした。3度目のコンテンダーシリーズ、こっちに来いよ。ブラザー!! 契約を交わそう。

シルバも素晴らしい試合をした。2Rで終わっていたのに、3Rは取った。マリーナがあの試合ができたのも、シルバがいたからだ。シルバはまたコンテンダーシリーズで戦ってもらう」

今週の契約は4人、契約を結べなかったマアンソニー・ロメロだが、ポテンシャルの高さは間違いなく──コンテンダーシリーズか、LFAでまたその雄姿を見たいものだ。


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DWTNCS S04 Ep04 Report UFC アレハンドロ・フローレス ハファエル・アウベス ブログ

【DWTNCS S04 Ep04】注目対決はアウベスが、フローレスを完封。ギロチンでタップ奪う

<ライト級/5分3R>
ハファエル・アウベス(ブラジル)
Def.2R2分55秒by ギロチンチョーク
アレハンドロ・フローレス(メキシコ)

入場と同時にロンダートンを見せ、1度目は失敗しもう一度跳び直したアウベス。どう考えもエネルギーの無駄使いに見えたが、試合が始まるとフローレスが左インサイド―を蹴る。左に回るフローレスに左ジャブを伸ばしたアウベスは、飛び込んで鋭い右フックを振るう。さらに左ハイを見せたアルベスに対し、フローレスもローを交えてワンツーを繰り出す。

アウベスはスピニングバックキックを放ち、左ミドルへ。ブロックしたフローレスは遠いレンジでジャブ、ここからステップジャブに転じてアウベスの顔に拳を当てる。左右のフックで前に出るアウベスは、とにかく圧力が高い。エルボーを空振りしたフローレス、姿勢を乱すがすぐに立て直しジャブを伸ばす。アウベスは左ミドルを蹴り──残り1分、組みついたフローレスがケージにアウベスを押しこむが、自らリリースする。アウベスの攻撃の精度は高くないが、左右に回るフローレスはバタつきが感じられた。

2R、飛び込んで左ジャブを当てたフローレスがローから関節蹴り、左リードフックを繰り出す。アウベスの手数は少ないが、ジリジリとケージにフローレスを追い込んでいく。アッパー、ボディを繰り出したフローレスに対し、アウベスは前蹴りから右ローを蹴っていく。さらに左ジャブを当てたアウベスが、スイッチして左ミドルを入れる。

フローレスはアウベスの左フックにダブルレッグを合わせ。背中をつけたアウベスがギロチンに捕えると、フローレスは足を抜く動作の途中で固まりタップした。


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DWTNCS S04 Ep04 Report UFC ジェイコブ・シルバ ジェフリー・モリーナ ブログ

【DWTNCS S04 Ep04】足を止めずの真っ向勝負。インパクトと精度でモリーナがシルバを破る

<フライ級/5分3R>
ジェフリー・モリーナ(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
ジェイコブ・シルバ(米国)

前蹴りから右カーフを蹴ったモリーナ。続いて左ミドルから左ハイを見せる。続く右カーフをキャッチして転がしたシルバは、モリーナの立ち上がり際にパンチを纏めようとする。組んで胸を合わせたモリーナがケージに押し込むが、シルバはケンケン防御を駆使する。ウィザーでテイクダウン狙いを耐えたシルバは、再びローをキャッチ。今度は右を当てて倒す。ここも立ちあがったところで連打にいったシルバだが、モリーナがカウンターを当てる。再びクリンチとなり、間合意を取り直すとモリーナが左ヒザをボディに突き刺す。

左ミドルを蹴ったモリーナは、またも右ローに右パンチを合わされ尻もちをつく。すぐに立ち上がり、クリンチに持ち込んだモリーナがヒザを2発突き上げる。モリーナの空振りのエルボーから試合はオクタゴン中央に戻り、シルバがワンツーで前に出るところでモリーナの右フックでヒザをつかされ初回が終わった。

2R、構えを変えフェイクを交えるモリーナがリードジャブも、シルバが右ストレートを打ち込む。手数は決して少なくないが、勢いが落ちた感のあるモリーナに対し、シルバが圧力をかけ右を伸ばす。右ミドルを入れたシルバ、モリーナが右ジャブを連続で見せる。息が整ってきたようなモリーナが前蹴りやミドルで突き放し、さらに踏み込んでジャブを繰り出す。シルバは詰められなくなり、右フックから左ミドルを受ける。

シルバも右ミドル、右ストレートを打ち返し、左ローを連続で蹴っていく。残り40秒で左ハイが顔面に入ったシルバは動きが止まり、モリーナがクリンチからヒザを連続で突き上げラウンド終了に。

最終回、左ミドルハイを見せたモリーナに対し、シルバが左ジャブを伸ばす。再び左ハイを頭部に当てたモリーナが距離を詰める。クリンチから離れて右ストレートを繰り出すシルバが、ケージを蹴ってスーパーマンパンチも狙い過ぎだ。互いに同じリズムで踏み込んでパンチを打ち合う展開で、頭が当たりシルバにドクターチェックが入る。再開後、ワンツーで前に出るシウバ、スイッチしたモリーナが右ジャブ、さらに右ヒザを顔面に届かせる。

さらに左ハイを蹴っていったモリーナは、シルバのパンチを寸でのところでかわしていたが、左ジャブを被弾するとローにワンツーを合わされそうになる。ワンツーからスリー・フォーと続けたシルバの前進に、下がりながらジャブを当てるモリーナ。最後の10秒は明らかにシルバが攻勢に、試合終了と同時にダナ・ホワイトは立ち上がって拍手を送った。

結果は3-0でモリーナの判定勝ちに。手数は互角、クリーンヒットとインパクトで上回ったモリーナは「何千回と頭に描いていたことが現実になった。初回にミドルを蹴った時に足を怪我したと感じた。いつもフィニッシュを狙っている。キック時代からそうだった。それがファンもダナ・ホワイトも見たいスタイルのはずだ。フライ級の活動が再開して嬉しかった。世界チャンピオンになるよ」と涙を浮かべて話した。


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DWTNCS S04 Ep04 Report UFC アンソニー・ロメロ ブログ マイク・ブリーデン

【DWTNCS S04 Ep04】ヘッドムーブで防御、対角線コンビからTD。淀むことなく流れるMMAでロメロ快勝

<ライト級/5分3R>
アンソニー・ロメロ(カナダ)
Def.3-0:30-26.30-27.29-28
マイク・ブリーデン(米国)

ブリーデンのローをかわし、自ら右ローを蹴ったロメロ。右を伸ばし、右ミドルを入れたブリーデンに対し、ロメロは左インサイドローを蹴っていく。ワンツー&ミドル、テイクダウンのフェイクを見せたブリーデンが右オーバーハンドを伸ばし、バックステップでかわしたロメロは前に出てワンツーへ。

ロメロの右ローで体が流れたブリーデンが左ハイ。ロメロは右ローから左ハイを狙う。互いにカーフを蹴り、ブリーデンの左フックがロメロの顔面を捕える。ジャブの差し合いから右を狙ったブリーデンに対し、ロメロも左ミドルを決める。さらにロメロがワンツーを決め、右カーフから跳びヒザを繰り出す。これは胸にしか届かず、ブリーデンが左ミドルを決める。互いにフェイントを交え、頭をしっかりと動かすという高度なキックボクシングMMAを展開した。

2R、右アッパーを入れたロメロに対し、ブリーデンが初めてクリンチへ。すぐに離れたブリーデンは逆に右を被弾し、ダブルレッグで尻もちをつかさせる。立ちあがった直後に右ハイを狙ったロメロは、切れ目のない攻撃を仕掛ける。さらにロメロは左ジャブから右カーフを蹴り、ブリーデンは構えを変える。ロメロは右アッパーを決め、ブリーデンの右カーフに左ジャブを合わせる。

ジャブの精度でも上回るロメロがスピニングバックフィストへ。ブリーデンは組んでケージに押し込むが、滑ってテイクダンは奪えない。と、離れたロメロはジャブを見せた直後にニータップ気味にテイクダウンを決め、バックへ。ブリーデンもすぐに反応してスクランブルから離れて、右ヒザに続き左フックを思い切り打ち込む。しかし、直後にブリーデンはサウスポーに構え、左足を引きずる仕草を見せた。

最終回、サウスポーのままのブリーデンが組みながら右を振るう。ロメロは右ミドルを入れ、右フックに組みつくや離れ際に左フックを当てる。非常に完成度の高いロメロは攻撃を散らしつつ、右カーフを効かせ下がったブリーデンにパンチの連打、さらに前足となった右足にローを連続で入れる。

ブリーデンもここで下がらず、前に出る意志を見せ続けフックを振るっていく。ボディを纏めたブリーデン、ロメロは回るようになりクリンチへ。離れた両者、互いに右ジャブを当て、ロメロのダブルレッグは切られる。ジャブを当て、左フックで圧力を高めるブリーデンに対し、ロメロはケージの前を移動するようになる。それでも右ミドルを2発入れたロメロは右フックを被弾し、ヒザ蹴りをキャッチする。

すぐに足を抜いたブリーデンの圧力が高まるが、右足にカーフを蹴られ体がよれる。組みを選択したブリーデンは、離れたロメロのカーフで大きく体が崩れる。直後に跳びヒザからテイクダウンに持ち込んだロメロがトップを取った状態で試合終了を迎えた。

キャリア8勝0敗としたロメロは「家族、ガールフレンド、コーチに本当に感謝している。テイクダウンにいったのはコーチの指示があったから。タフな状況でよく分かってくれている。ブリーデンはスーパータフだった」と話し、カナダ人として2人目のコンテンダーシリーズからのステップアップを果たせるようアピールした。


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DWTNCS S04 Ep04 Report UFC コリン・ハックボディ ブログ

【DWTNCS S04 Ep04】マウントから直ちに肩固めで一本勝ち。ハックボディがボーウェンを下す

<ミドル級/5分3R>
コリン・ハックボディ(米国)
Def.1R1分28秒by 肩固め
カイロン・ボーウェン(米国)

ローを蹴り、ワンツーから再度右ローを繰り出したボーウェンに対し、ハックボディがダブルレッグからボディロックに移行してテイクダウンを決める。スクランブルでギロチンに入ったハックボディはそのままマウントへ。絞めを解いて右パウンド、ブリッジを潰して肩固めを仕掛けると、即ボーウェンがタップした。

「全て練習でやってきたことだから、試合で出せたんだ。殴って削ろうと思ったけど、肩固めを極めるチャンスが巡ってきた」とハックボディは勝利を振り返った。


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DWTNCS S04 Ep04 Preview UFC アレハンドロ・フローレス ハファエル・シウバ ブログ

【DWTNCS S04 Ep04】コンテンダーシリーズ第4週、最注目はTitan王者アウベス✖メキシコのフローレス

【写真】メヒコの新鋭がUFC入りを賭けて、Titan FCのチャンピオンと戦う(C) COMBATE AMERICAS

25日(火・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでDana White’s Contender Series2020第4週が開催される。

第2週の5選手に続き、前週でも4人がUFCステップアップを果たし、売り手市場ともいえる DWTNCSシーズン04。今週も10名のファイターがUFCとの契約を目指して戦う。

メインでジェイミー・ピケットと対戦するジョノヴェン・パティはRing of Combatミドル級王者で、ジェフリー・モリーナとのフライ級が控えるジェイコブ・シルバはFury FCフライ級王者と北米のフィーダーショーの王者クラスが名前を連ねるなか、今大会の最注目はコ・メイン、ハファエル・アウベス✖アレハンドロ・フローレスのライト級の一戦だ。

(C)TITAN FC

シウバは昨年4月にTitan FC暫定ライト級王座についたファイターで、まるで体操選手のようなバネを持ち、ジャンピングスピニング・バックキックや右オーバーバンドはKOパワーを有している。

ストリートファイトでトレーナーからその才能を見出され、ムエタイの練習を始めたアウベスは、柔術も黒帯でヒールフックが得意だと自ら口にしている。

対するフローレスはCombate Amricasで育ったファイターだ。幼少の頃にテコンドーの経験があるフローレスは、親の目を盗んでムエタイのトレーニングをして試合で結果を残すようになりMMA転向すると、これまで17勝2敗という戦績を残している。

メキシコでは散打のトーナメントでも優勝経験があるフローレスは、パワーではアウベスに後れを取るがスピード重視のアグレッシブな姿勢を貫くことで、左フックとヒザ蹴りという得意な打撃で勝負の流れを掴むことは十分に考えられる。肩書、戦績ともに勝てばUFCというモノを持っている両者だが、コンテンダーシリーズで問われるのはフィニッシュへの姿勢と、窮地での踏ん張りだけに──全てはオクタゴンでのパフォーマンスに掛っている。

■DWTNCS S04 Ep04対戦カード

<ミドル級/5分3R>
ジョノヴェン・パティ(米国)
ジェイミー・ピケット(米国)

<ライト級/5分3R>
ハファエル・アウベス(ブラジル)
アレハンドロ・フローレス(メキシコ)

<フライ級/5分3R>
ジェフリー・モリーナ(米国)
ジェイコブ・シルバ(米国)

<ライト級/5分3R>
アンソニー・ロメロ(カナダ)
マイク・ブリーデン(米国)

<ミドル級/5分3R>
コリン・ハックボディ(米国)
カイロン・ボーウェン(米国)