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【Bellator285】敵地でクイリーと対戦。ベンヘン「この惑星の誰にでもスタミナ勝負を挑むことができる」

【写真】 あのフランキー・エドガーと同じエネルギーを持って、同じペースで戦えるとベンヘンは断言した(C)MMAPLANET

23日(金・現地時間)、アイルランドはダブリンの3アリーナ・ダブリンで開催されるBellator285「Henderson vs Queally」。そのメインのライト級5回戦でベンソン・ヘンダーソンが、ピーター・クイリーと戦う。

38歳を迎えたスムーズだが、10年前と同じペースで戦うと断言した。そして、敵地ダブリンでクイリーを仕留めてタイトル挑戦への足掛かりにしようするベンヘンは、何よりもMMA、いやコンペティションで戦うことに対して枯渇することのない、強い意志と楽しむ心を持ち続けていた。


――ピーター・クイリーとの対戦が来週に迫ってきました(※インタビューは9月15日に行われた)。今の気持ちを教えてください。

「とても良い感じだよ。体重を落として、アイリッシュガイをぶっ飛ばしに行くよ」

──多くのMMAファイターが日本のファンは最高だと言ってくれますが、自分は最高のファンはホームタウンのファンだと思っています。過去2戦はフィニックスでの試合でしたが、今回はクイリーの母国アイルランドでの試合となります。

「確かにそうだね。でも、あの熱狂的なアイルランドのファンの前で戦うのは、きっと楽しいよ。ビールを飲んで、大声で叫びまくりだから凄い雰囲気のなかで戦うことになるだろう。次のタイトル・チャレンジャーになるには、そういうファンの中でクイリーをしっかりと倒さないといけない。問題ないよ。彼を母国のファンの前で倒すことが、タイトルショットに繋がるんだ」

──とはいえ入場時のゾンビの大合唱など、クイリーに特別なエネルギーを与えることにならないでしょうか。

「確かにそうなるだろうね。でも、僕はファイターだからね。ファンが熱狂は、僕にとっても凄くエネルギーになる。騒いで、野次って、猛プッシュする。そうなるとブーイングだろうが、拍手だろうが、僕もノリノリになるからね。あの雰囲気は本当にファイターを高揚させる。僕はアイルランドのような会場で戦うのはアウェイでも大好きさ」

──同時に、ベンソンがジャブを当ててもリアクションはなく。クイリーの攻撃は空振りでも大歓声が起こるかもしれない。そして、ジャッジがその声に影響されることも。

「ファイターにとっては、とても奇妙な現象なんだよ。だからこそ、クイリーをストップしないといけない。そうなればファンの声援も関係ない。絞め落とすよ」

──ベンソン・ヘンダーソンのストロングポイントは、ハイペースとガス。接戦になれば、なるほど、その強味を生かしてジャッジの裁定をもぎ取る。それゆえにダブリンのファンの声援がジャッジを惑わせないかと思った次第です。

「僕のやることは変わりないよ。38歳になっても、10年前と同じエネルギーで、28歳の時と同じペースで戦う。僕に勝つために作戦を立てるなら、僕が殴りたいときに殴り終えていること。サブミッションを仕掛けようとしたときには、僕をサブミットしようとすること。僕の動きを止める、そして落ちるように戦うんだ。レスリングでも柔術でも、スクランブルでも。僕の動きを落とさせる。あとね、打撃ならゆっくりと攻撃を繰り出して、ハイペースを狂わせることなんだ。

だからこそピーター・クイリーは手の合う相手になる。特に母国のファンの応援に背中を押されて、絶対にハイペースで戦うから。それは僕とっても都合が良いことだよ。だから会場のファは思い切りクイリーを応援して、彼がどんどん動くように後押ししてほしい」

──10年前と同じペースで戦うという言葉に鳥肌が立ってしまいました。2012年にさいたまスーパーアリーナでベンソン・ヘンダーソン×フランキー・エドガーを実際にその目で見たファンも、このインタビューを読んでいると思います。

「僕はちょっとラッキーなんだよね。ずっとヘルシーでいることができた。あの時と同じ戦いができて、しかもハイレベルな相手と戦い続けられている。スタミナも動きも落ちてない。とにかくMMA、柔術、グラップリング、レスリングとコンペティションで戦うことが大好きなままなんだ。心の底から楽しんでいるよ」

──Polarisではデミアン・マイアとグラップリングマッチを戦いました。

「ホント、夢みたいだったよ(笑)。オファーがあった時に『えっ? デミアン・マイアと戦えるのか? もちろん、やるよ』って即答だったよ。『彼は大きいけど?』なんて念を押されたけど、全く問題じゃなかった。デミアン・マイアは僕にとってレジェンド。ADCCチャンピオン、柔術世界チャンピオン、彼はこのスポーツの最高の親善大使だよ。彼と試合ができて、これ以上なく光栄だった」

──今も出場費を払って、ローカル・トーナメントに出ているのですか。

「最近は出ていないんだ。最後に出たのは1年半前から。でも、今でもタイミングがあえばジムの生徒たちと一緒に大会に出たいと思っている。そうすると『コーチと一緒の大会に出られるなんて最高だ』って800人の生徒たちも、トーナメントを楽しめると思うんだ」

──ベンソン、ちょっと待ってください。今、800人と言いましたか。

「約800人だよ。確か2日前で841人だったはずだ」

──OMG!! 凄いですね。では、また質問をクイリー戦に戻らせてください。技術的にはどのような選手だと思っていますか。

「ピーター・クイリーは距離の長い右ストレートが最大な武器かな。スピードもある。ジャブも良い。左フックもあるけど、やっぱり右だろうね。それと蹴りも多彩だ。蹴りの距離も長い」

──左ミドルと右のコンビネーションが印象深いです。

「スイッチしての蹴りも良いね。あれで距離を詰めるから、パンチとのコンビが有効になっている。でもね、それは彼がスイッチキックを見せた時にブロックして、その場に留まっているからだ。距離を詰めてきたら、こっちが距離を取らないと。立ち止まって戦うのは、ダメだよ」

──この試合に勝てば、先ほども言われていたようにタイトル挑戦権を得ることができると考えているわけですね。

「前回の試合でイスラム・マメドフという10年間負け知らずの相手に勝った。だから『次は誰に勝てばタイトルに挑戦できるんだ?』と尋ねた。そうしたら『ピーター・クイリーを倒せば』と言う返答だったんだ。ダブリンで戦うことも全く問題ない」

──では、どのような試合をしたいですか。

「レスリングで勝負したい。僕のスタミナ、ペース、5Rかけてピーターを削り、打撃も当てる。そして動きが落ちたところで仕留めたい」

──今やレスリングでハードな動きをして、スタミナをロスしないことが鉄則のようになっているなかで、さすがのベンソン・ヘンダーソンです。

「ファイトではスタミナこそ、王様なんだ。僕はこの惑星の誰にでも、スタミナ勝負を挑むことができるよ。そして、絶対に負けない」

■視聴方法(予定)
9月24日(土)
午前1時30分~ U-NEXT

■Bellator285対戦カード

<ライト級/5分5R>
ベンソン・ヘンダーソン(米国)
ピーター・クイリー(アイルランド)

<ライトヘビー級/5分3R>
ヨエル・ロメロ(キューバ)
メルヴィン・マヌーフ(オランダ)

<女子フェザー級/5分3R>
リア・マコート(英国)
ダイアナ・シウバ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
マス・ブーネル(デンマーク)
ペドロ・カルバーリョ(ポルトガル)

<フェザー級/5分3R>
キアラン・クラーク(アイルランド)
ハファエル・ウジソン(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
ブレット・ジョンズ(英国)
ジョーダン・ウィンスキー(米国)

<バンタム級/5分3R>
ブライアン・ムーア(アイルランド)
アリヴァウド・リマ・ダ・シウバ(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
カール・アルベクツソン(スウェーデン)
カール・ムーア(米国)

<ライト級/5分3R>
ジョージ・カラキャニャン(米国)
キーン・ムサ(英国)

<ライト級/5分3R>
デラー・ケリー(アイルランド)
カイ・スティーブンス(英国)

<フェザー級/5分3R>
アレックス・ボロナル(スロバキア)
ケニー・モホノアナ(アイルランド)

<フェザー級/5分3R>
ジョーダン・バートン(英国)
アザエ・アジョージ(フランス)

<ウェルター級/5分3R>
ダンテ・シーロ(米国)
ルカ・ポクリ(モルドバ)

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BELLATOR Bellator274 Column MMA MMAPLANET o   アビブ・ゴザリ アンドレイ・コレシュコフ ジョージ・カラキャニャン チャンス・レンカウンタ ネイマン・グレイシー ブレナン・ワード ベラトール ボビー・キング ローガン・ストーリー

【Bellator274】試合結果 メインでストーリーがネイマンを下すも、何でも有りが故の何にも無しファイトに

【写真】判定では勝てない状況でも、ネイマンはスタンドで戦っていた(C)BELLATOR

19日(金・現地時間)、コネチカット州アンカスビルのモヒガンサン・アリーナでBellator274「Gracie vs Storley」が開催された。

世界戦でなくてもメインは5回戦となったベラトール。今大会ローガン・ストーリーが、ネイマン・グレイシーから判定勝ちと収めている。寝技に持ち込む機会がほぼなかったネイマンは、引き込みもほぼ見せることなく、打撃でストーリーに敗れた。

寝技は付き合わず、エスケープしてスタンドに戻れば良い。テイクダウンは下になっても、すぐに立ち上がれば良い。結果、寝技で攻める意志がなく、テイクダウンも本気で倒しに行かない──そして、打撃を当てていれば判定勝ちという何でもありのはずのMMAが、何もしないMMAになる試合となった。

寝技を避けても、レスリングを避けても構わない。しかし、打撃戦を避けると、敗北に近づく。寝技の展開はあっても、寝技の凌ぎ合いはない。クリンチで押し込む展開は増えても、テイクダウンの攻防はない。打撃の交換はあっても、倒し合いはない。5Rあることで、とにかくスタミナのロスに通じる──やりとりのないMMAだった。

Bellator274「Gracie vs Storley」
<ウェルター級/5分5R>
○ローガン・ストーリー(米国)5R
判定
詳細はコチラ
×ネイマン・グレイシー(ブラジル)
<ウェルター級/5分3R>
○アンドレイ・コレシュコフ(ロシア)1R0分39秒
TKO
詳細はコチラ
×チャンス・レンカウンタ(米国)
<ライト級/5分3R>
○アダム・ピコロッティ(米国)3R
判定
×ジョージ・カラキャニャン(米国)
<175ポンド契約/5分3R>
○ブレナン・ワード(米国)2R0分32秒
TKO
詳細はコチラ
×ブランドン・ベル(米国)
<ヘビー級/5分3R>
○デヴィオン・フランクリン(米国)3R
判定
×サッド・ソウマ(米国)
<ライト級/5分3R>
○ニック・ブラウン(米国)2R2分20秒
TKO
×マンデル・ネーロ(カナダ)
<バンタム級/5分3R>
○ジェイロン・ベイツ(米国)3R3分39秒
RNC
×クリス・ディソネル(米国)
<ライト級/5分3R>
○ボビー・キング(米国)1R5分00秒
TKO
詳細はコチラ
×アビブ・ゴザリ(イスラエル)
<女子フライ級/5分3R>
○ディアナ・ベネット(米国)3R
判定
×ジャスティン・キッシュ(米国)
<ミドル級/5分3R>
○ジョーダン・ニューマン(米国)3R
判定
×コディ・ハーバート(米国)
<ライト級/5分3R■>
○ジャスティン・モンタルヴォ(米国)1R2分43秒
TKO
×コーリー・サミュエルズ(米国)
<フェザー級/5分3R>
○アイザイア・ホキット(米国)1R3分59秒
RNC
×セオドア・マキュカ(米国)
<ウェルター級/5分3R>
○ジョナサン・ディロレンゾ(米国)1R1分07秒
アナコンダチョーク
×オーランド・メンドーサ(米国)
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BELLATOR Bellator274 MMA MMAPLANET o PFL   アビブ・ゴザリ ジェイジェイ・ウィルソン ジョージ・カラキャニャン ネイマン・グレイシー パトリッキー・フレイレ ベラトール ボビー・キング ヤーソラフ・アモソフ ランス・ギブソンJr ローガン・ストーレー ローリー・マクドナルド

【Bellator274】計量終了 ダビデの新星アビグ・ゴザリ、7試合連続で初回フィニッシュなるか!!

【写真】フェイスオフでキングが思い切り詰めるっても、ガリ勉君が不良に歯を食いしばるような笑みを浮かべたゴザリだった(C)BELLATOR

18日(金・現地時間)、19日(金・同)にコネチカット州アンカスビルのモヒガンサン・アリーナで開催されるBellator274「Gracie vs Storley」の計量が行われた。

ウェルター級のランカー対決、ネイマン・グレイシー×ローガン・ストーレーがメインの同大会。無敗の世界ウェルター級王者ヤーソラフ・アモソフが5月にMVPの挑戦を受けることが決まっている同階級だが、ローリー・マクドナルド政権時代に挑戦も判定負けを喫しているネイマンは、アモソフに既に敗れているストーリーを相手に、再挑戦へ向けてどのようなパフォーマンスを見せるか。


メイン5試合、プレリミ7試合が組まれているなか、一番注目したいのはプレリミのライト級戦に出場のアビブ・ゴザリだ。父のハキム・ゴサリはヘンゾ・グレイシーの黒帯で恐るべきことに48歳になった今も現役、しかも7連勝中という鉄人だ。

イスラエルの親子鷹、息子のアビブは2018年11月のMMAデビューから全試合をベラトールで戦っており、全て1R一本勝ちを収めている。平均試合タイムは2分02秒、フィニッシュも腕十字、RNC、ヒール、アナコンダ、キムラと多岐に渡っている。

とはいえ対戦相手は名前も実績もない相手が殆どだった。今回の対戦ボビー・キングは10勝4敗ながら、PFLフェザー級の準優勝スティーブン・サイラーや隻腕ニック・ニーウェルに勝利しており、過去最強の相手といえる。

パトリッキー・フレイレが兄に代わって頂点にあるベラトール・ライト級戦線、2000年6月生まれのZ世代=ダビデの新星アビブ・ゴザリは、ニュージーランドのジェイジェイ・ウィルソン、NHBを父から受け継いだランス・ギブソンJrと並び、要注目のサークルケージのニューウェーブだ。

■視聴方法(予定)
2月20日(日)
午前7時30分~ U-NEXT

■対戦カード

<ウェルター級/5分3R>
ネイマン・グレイシー: 170.75ポンド(77.45キロ)
ローガン・ストーレー: 170.5ポンド(77.34キロ)

<ウェルター級/5分3R>
アンドレイ・コレシュコフ: 171ポンド(77.56キロ)
チャンス・レンカウンタ: 169.5ポンド(76.88キロ)

<ライト級/5分3R>
ジョージ・カラキャニャン: 156ポンド(70.76キロ)
アダム・ピコロッティ: 155.5ポンド(70.53キロ)

<175ポンド契約/5分3R>
ブレナン・ワード: 174.8ポンド(79.28キロ)
ブランドン・ベル: 173.8ポンド(78.83キロ)

<ヘビー級/5分3R>
デヴィオン・フランクリン: 262.75ポンド(119.18キロ)
サッド・ソウマ: 243ポンド(110.22キロ)

<ライト級/5分3R>
マンデル・ネーロ: 155.4ポンド(70.48キロ)
ニック・ブラウン: 155.2ポンド(70.39キロ)

<バンタム級/5分3R>
ジェイロン・ベイツ: 136ポンド(61.69キロ)
クリス・ディソネル: 135.2ポンド(61.32キロ)

<ライト級/5分3R>
アビブ・ゴザリ: 155.8ポンド(70.66キロ)
ボビー・キング: 156ポンド(70.76キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ディアナ・ベネット: 125.4ポンド(56.88キロ)
ジャスティン・キッシュ: 125.6ポンド(56.97キロ)

<ミドル級/5分3R>
ジョーダン・ニューマン: 185.6ポンド(84.18キロ)
コディ・ハーバート: 188.6ポンド(85.54キロ)

<ライト級/5分3R>
ジャスティン・モンタルヴォ: 154.2ポンド(69.94キロ)
コーリー・サミュエルズ: 155.4ポンド(70.48キロ)

<フェザー級/5分3R>
アイザイア・ホキット: 145.8ポンド(66.13キロ)
セオドア・マキュカ: 145.2ポンド(65.86キロ)

<ウェルター級/5分3R>
オーランド・メンドーサ: 170.6ポンド(77.38キロ)
ジョナサン・ディロレンゾ: 169.8ポンド(77.01キロ)

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AJ・マッキー BELLATOR Bellator272 Brave CF LFA MMA PFL RIZIN UFC アダム・ボリッチ アーロン・ピコ ウラディスラフ・パルブチェンコ エドウィン・ナジミ エマニュエル・サンチェス キック ジェレミー・ケネディ ジョシュ・ヒル ジョン・デ・ジーザス ジョージ・カラキャニャン セルジオ・ペティス ダニエル・ヴェイケル パトリシオ・フレイレ ベラトール マルロン・モラエス ラフェオン・スタッツ 堀口恭司

【Bellator272】堀口✖ペティス以外にも、サンチェス✖ケネディ、ヒル、プレリミではカマカ3世に注目!!

【写真】ザ・メキシカンという風貌になってきたサンチェスと、アンバランスな立ち位置のケネディ (C)BELLATOR

2日(木・現地時間)、3日(金・同)にコネチカット州アンカスビルのモヒガンサン・アリーナで開催されるBellator272「Pettis vs Horiguchi」。メインは言うまでもなく堀口恭司がセルジオ・ペティスの持つBellator世界バンタム級王座の奪回に挑むタイトル戦だ。

そんなJ-MMA界でも話題沸騰の一戦が組まれた今大会、メインとプレリミの注目カードをおさらいしてみたい。


まずコ・メインではセルジオ・ペティスのチームメイト、エマニュエル・サンチェスが、AJ・マッキー時代を迎えたベラトール・フェザー級トップ戦線で生き残りを賭け、ジェレミー・ケネディと戦う。

サンチェスは柔術ベースのファイターで2014年10月から7年に渡り、サークルケージのフェザー級戦線で活躍してきた。パット・カーラン、ジョージ・カラキャニャン、ダニエル・ヴェイケル、ダニエル・ストラウス、そしてマルコ・ロウロらとの戦いで力をつけ、2018年11月に当時の世界王者パトリシオ・フレイレに挑戦も判定負けを喫した。

その後、16人参加のワールドGPに出場しベスト4に残ったが、準決勝で2度目のタイトル挑戦を兼ねたフレイレ戦ではギロチンチョークで秒殺一本負けを喫してしまった。

7月の再起戦では、元UFCファイターのメス・ブーネルに力負けといえる完敗を喫した。ブーネル戦の敗北で、衰えを指摘されるようになったなかでサンチェスはベラトール3戦目、2勝目を目指すジェレミー・ケネディと対戦する。

サークルケージでは1勝1敗、アダム・ボリッチに敗れながら9位にランクされるケネディは、UFCからPFLで活躍してきたウェルラウンダーだ。

オクタゴンで3勝1敗、デカゴンでは2勝1敗、さらにはBRAVE CFで2勝0敗と、世界のメジャー大会で大きく勝ち越している。キックと柔術が融合したウェルラウンダーのケネディは、今年の7月にSUGにも挑み、あのエドウィン・ナジミを相手に堂々のグラップリングマッチを繰り広げ、OTで敗れている。

31歳、メジャーシーンはベラトール一筋のサンチェスと、29歳でメジャープロモーションを渡り歩いてきたケネディ、両者は照的なキャリアの積み方をして来た。

サンチェスとしては、パウンドを交えたポジションコントロール=パウンド柔術で試合を有利に運びたいところだ。その一方で最近の試合ではフレッシュさで、ケネディが上回っている感もあるが、果たして──。

体重オーバーのジャレッド・スコッギンスと対戦するジョシュ・ヒルはTUF18出演、UFCと契約はならなかったがWSOFからローカルプロモ―ションを経て、ベラトールに辿り着いた35歳のベテランファイターだ。WSOFではマルロン・モラエスの持つ世界バンタム級王座に2度挑戦も、ローキックで削られ判定負けと、ハイキックからパウンドアウトされベルトを巻くには至らなかった。

その後、地元カナダのTKOで現UFCファイターのテイラー・ラピルスにスプリットで競り負けるなど、厳しい時を経験しながら18勝3敗というレコードを引き下げ、ベラトールへ。元UFCファイターのエリック・ペレスに競り勝ち、2連勝も5月にルーファスポーツのレスリングマスター=ラフェオン・スタッツに敗れた。

ここでキャリア10勝1敗、しかも4ポンドも体重オーバーだったスコッギンスを迎えるヒル。ベラトール・バンタム級戦線だけでなく、キャリアを賭けた一戦となる。

プレリミではフェザー級で2019年のハワイ大会以来、2年振りのベラトール出場となるカイ・カマカ3世に注目だ。北米MMA界がコロナショックを受けた昨年、カマカはLFAでの勝利からスクランブル出場でUFCとの契約を勝ち取るも、1勝2敗1分で契約満了、再びベラトールに照準を合わせた。

コンテンダーシリーズ世代といえる打撃もレスリングもアグレッシブなカマカだが、逆にパンチを被弾するリスクも高いファイトと、レスリングで攻勢でもガスアウトするなど、明日なき暴走ファイトを持ち味としている。

対戦相手のジョン・デ・ジーザスはアーロン・ピコにこそTKO負けを喫しているが、RIZINで朝倉未来と戦ったジョン・マカパに競り勝ち、REALでは芦田崇宏や中村Jrを破ってフェザー級王者となったウラディスラフ・パルブチェンコから判定勝ちを収めている。

攻撃力よりも、防御力と粘り強さで14の勝利(※9敗)を手にして来たデ・ジーザスを、カマカが持ち味である攻撃力で突破し存在感を高めることができるか──そんなマッチアップだ。

■視聴方法(予定)
12月4日(土)
午前8時00分~ U-NEXT

■ Bellator274計量結果

<Bellator世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者]セルジオ・ペティス: 134ポンド(60.78キロ)
[挑戦者] 堀口恭司: 134.5ポンド(61.0キロ)

<フェザー級/5分3R>
エマニュエル・サンチェス: 145.25ポンド(65.88キロ)
ジェレミー・ケネディ: 145.75ポンド(66.11キロ)

<バンタム級/5分3R>
ジョシュ・ヒル: 134.75ポンド(61.12キロ)
ジャレッド・スコッギンス: 140ポンド(63.5キロ)

<ミドル級/5分3R>
ジョニー・エブレン: 185ポンド(83.91キロ)
コリン・ハックボディ: 185ポンド(83.91キロ)

<ライト級/5分3R>
アレクサンデル・シャブリー: 155.4ポンド(70.48キロ)
ボビー・キング: 156ポンド(70.76キロ)

<フェザー級/5分3R>
カイ・カマカ3世: 146ポンド(66.22キロ)
ジョン・デ・ジーザス: 145.6ポンド(66.04キロ)

<ライト級/5分3R>
マイク・ハメル: 155.8ポンド(70.66キロ)
キリズ・モタ: 155.2ポンド(70.39キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ヴィニシウス・ジュゼズウ: 169.6ポンド(76.92キロ)
レヴァン・チョクヒリ: 170.8ポンド(77.47キロ)

<ライト級/5分3R>
ジャスティン・モンタルヴォ: 154.8ポンド(70.21キロ)
ジェイコブ・ボーン: 154.8ポンド(70.21キロ)

<160ポンド契約/5分3R>
スパイク・カーライル: 159 ポンド(72.12キロ)
ダン・モレット: 159.6 ポンド(72.39キロ)

<ウェルター級/5分3R>
カイル・クラッチマー: 171ポンド(77.56キロ)
オリバー・エンカンプ: 170ポンド(77.11キロ)

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BELLATOR Bellator266 MMA ジョージ・カラキャニャン ソウル・ロジャース

【Bellator266】ライト級で再生対決は、ロジャースがカラキャニャンのバックを支配し完封勝ち

<ライト級/5分3R>
ソウル・ロジャース(英国)
Def.3-0:30-26.30-26.30-27
ジョージ・カラキャニャン(米国)

ライト級でキャリアの再構築を図る両者。カラキャニャンが右カーフ、ロジャースが左フックを打っていく。ショートのフックからクリンチのカラキャニャンがヒザ蹴り、左フックを打って離れる。ロジャースはワンツーの右を当て、左リードフック&右ローを決める。組んだロジャースはボディロックテイクダウンを決め、カラキャニャンがクローズドガードを取る。

左を連打するロジャースは、カラキャニャンにギロチンを取らせずケージ際に移動する。重い右のパウンドを落とすロジャースはハーフを取り、左で殴る。連打され背中を見せたカラキャニャンはバックを譲ったまま立ち上がり、ロジャースはスラムでバックをキープする。ロジャースは後方から殴り、カラキャニャンが立ち上がると正対してヒザ蹴り、そして肩パンチを入れるとダブルレッグへ。カラキャニャンはギロチンもパスを許し頭を抜かれて初回を終えた。

2R、打撃の間合いの測り合いからロジャースがダブルレッグで一気にテイクダウンを決める。スクランブルでバックに回ったロジャースは初回と同様に後方からパンチを入れ、立たれると正対してダブルレッグでテイクダウンを奪う。右パウンド、ヒザを被弾し厳しい展開のカラキャニャンはスタンドに戻っても、すぐに倒される。バタフライがガードでパンチを受けるカラキャニャンは、またもスクランブルでバックを許し、殴られ、ヒザを打たれる。ロジャースはここでもダブルレッグへいくが、カラキャニャンがギロチンへ。

頭を抜いてスタンドに戻ったロジャースに対し、カラキャニャンが跳びヒザを決める、足が泳いだロージャスはパンチを纏められ、カラキャニャンはジャンピニングニーを2発繰り出す。直後にロジャースはダブルレッグで倒してバックに回る。口を開けて右を打ちこむロジャースは、立ち上がったカラキャニャンに肩パンチを入れた。

最終回、カラキャニャンの右ローにダブルレッグを仕掛けたロジャース。ギロチンから逃れると、ハーフで上を取る。ロジャースは左で殴り、ここもバックに回る。ワンフックと片ヒザ立ちでカラキャニャンを固定して殴るロジャース。ついに背中を伸びたカラキャニャンは、亀から立ち上がるも掌をマットにつけてヒザを打たれないよう守るばかり。

ならばとパンチを打ち込むロジャースのパンチが勢いよく決まる。胸を合わせることができないカラキャニャンは、腰を上げてもスラムで寝技に持ち込まれ、最後に引き込んだが、パウンドを落とされ背中を見せて試合終了を迎えた。

結果、完封勝ちといっても良い判定勝ちを決めたロジャースは「ライト級ではより力強く戦えて、ドミネイトできる。ギロチンは問題なかったけど、ヒザ蹴りは一発クリーンに入った。フーッ(笑)。減量が厳しくないから3Rも問題ない。健康に、より長く戦うことができる」とインタビューで話した。


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BELLATOR Bellator262 Bellator265 MMA YouTube   ジョージ・カラキャニャン ソウル・ロジャース ネイマン・グレイシー ハーラン・グレイシー フィル・デイヴィス ブログ ヨエル・ロメロ

【Bellator265】計量終了 グレイシー・ファンダメタルMMA炸裂? ヘウソンの息子ハーラン出陣

【写真】なぜ、グレイシー達はMMAに挑戦し続けるのだろうか (C)

18日(土・現地時間)にカリフォルニア州サンノゼのSAPセンターで開催されるBellator265「Davis vs Romero」の計量が行われた。

Strikeforce時代からビッグショーが行われてきたスコット・コーカーのベースに、Bellatorが2年振りに戻ってきた。ヨエル・ロメロ✖フィル・デイヴィスがメインの今大会、全12試合中メインの女子フライ級でアレハンドラ・ララと対戦するディアナ・ベネットが4.2ポンドオーバー、キャッチウェイト戦で戦うことに。


10月から11月にかけてロンドン~フェニックス~モスクワ、そして11月のダブリンと大西洋を行き来するベラトール。ビッグショー前のハウスショー的なラインナップにメインカードでフェザー級GP敗退後、ライト級に転向して最後の挑戦を続けるジョージ・カラキャニャンが、同様にライト級転向で勝負を賭けるソウル・ロジャースと対戦する一番は楽しみだ。

またウェルター級にネイマン・グレイシーが出場する以外にも、プレリミのウェルター級でもハーラン・グレイシーがサークルケージ初陣を迎える。

父はヘウソン・グレイシー、IBJJF競技柔術ではなく護身を考えたエリオ系のグレイシーの次男に柔術の手ほどきを受けたハーラン、2007年10月以来13年11カ月振りのMMAとなる。

当然ハーランはMMA、いやバーリトゥードの戦い方を父に伝授るされてはいるが、現代MMAとは意が異なる身を守り、生き残るための術を身につけているという方が正しい書き記し方か。クローズドを取り、相手を攻めさせない。ただしスコアでは不利という戦いをハーランは躊躇なくしてきそうだ。

と同時に、ハーランはIBJJF競技柔術で外掛けの足関節で失格になったこともあり、グレイシー流のストレートフットフックの使い手でもある。2年前にF2Wに出場した時は、トレアドールパスから競技柔術ならアドバンが入るという展開を創っていたにも関わらず、なぜかレフェリー判定で敗れているハーランだが、グレイシー柔術のファンダメタルが現代MMAで蘇るのか──興味深い。

■視聴方法(予定)
8月19日(日・日本時間)
午前8時00分~Prelim :Bellator MMA YouTube Channel
午前11時~Main Card: Bellator MMA YouTube Channel

■ Bellator262計量結果

<ライトヘビー級/5分3R>
ヨエル・ロメロ: 205.4ポンド(93.16キロ)
フィル・デイヴィス: 206ポンド(93.44キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ネイマン・グレイシー: 170.6ポンド(77.38キロ)
マーク・レミンガー: 169.9ポンド(77.06キロ)

<女子フライ級/5分3R>
デアナ・ベネット: 129.2ポンド(58.6キロ)
アレハンドラ・ララ: 125.2 ポンド(56.78キロ)

<ライト級/5分3R>
ジョージ・カラキャニャン: 155.6ポンド(70.57キロ)
ソウル・ロジャース: 155.7ポンド(70.62キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
クリスチャン・エドワーズ: 204.3ポンド(92.66キロ)
ベン・パリッシュ: 205.6ポンド(93.25キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
グラント・ニール: 204.1ポンド(92.57キロ)
アレックス・ポリジィ: 204.9ポンド(92.94キロ)

<ミドル級/5分3R>
ハリド・ムルタザリエフ: 185.3ポンド(84.05キロ)
アンソニー・アダムス: 185.3ポンド(84.05キロ)

<175ポンド契約/5分3R>
アブラハム・ベイサ: 175ポンド(79.37キロ)
アルバート・ゴンザレス: 175ポンド(79.37キロ)

<バンタム級/5分3R>
ボビー・セロニオ2世: 135.4ポンド(61.41キロ)
エリン・ハンター: 135.9ポンド(61.64キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ハーラン・グレイシー: 171ポンド(77.56キロ)
シェーン・キーフ: 169.1ポンド(76.70キロ)

<フライ級/5分3R>
エドウィン・デロス・サントス: 125.3ポンド(56.83キロ)
ジョン・アダムス: 125.4ポンド(56.88キロ)

<130ポンド契約/5分3R>
ジェシー・デルガド: 129.5ポンド(58.74キロ)
ジョシュア・ディロン: 130ポンド(58.96キロ)

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BELLATOR Bellator251 Report ジョージ・カラキャニャン ブライス・ローガン ブログ

【Bellator251】LFAライト級王者ローガンのベラトール初陣は、カラキャニャンに競り負けスプリット判定●

<ライト級/5分3R>
ジョージ・カラキャニャン(米国)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
ブライス・ローガン(米国)

LFAライト級王者からベラトールへのステップアップを果たしたローガンのサークルケージ初陣は、かつてのフェザー級トッププロスペクトであるカラキャニャンが相手だ。

パンチの交換のなかで右ミドルを受けたローガンが、姿勢を乱す。すぐに持ち直したローガンは右ハイをブロックして左ミドルを返す。カラキャニャンは右を当てられるも、右ハイを首筋に放つ。ローガンが左ジャブを当てるも、続くローをキャッチされテイクダウンを許す。バックに回り両足をフックしたカラキャニャンに対し、立ち上がったローガンはケージ際に移動して、クラッチを剥がしに掛かる。

カラキャニャンはフックを解いて着地、ローガンは胸を合わせるとエルボーを入れて離れる。カラキャニャンは鋭い右ローからスピニングバックキックは空振りに。ローを蹴り合った両者、カラキャニャンが一気にダブルレッグで尻もちをつかせる。ローガンはスイッチを狙うがカラキャニャンのボディロックが勝ち、トップで初回が終わった。

2R、カラキャニャンが左ロー&右オーバーハンド。ローガンも大振りのフックを見せてから、跳びヒザを狙う。そのままクリンチでカラキャニャンをケージに押し込んだローガンは、ポジションを入れ替えるなかで右を当てて離れる。スイッチしたローガンが左ストレートを当て、右フックへ。カラキャニャンもスイッチを織り交ぜ、右ミドルを当てる。

ローガンは左ストレート、ボディストレートを当てる。2R終盤のレスリングでスタミナをロスしたか、カラキャニャンの動きが重く、息が荒い。ローガンは左から右、さらに左フックを当てると左ボディストレート。ハイから左右のボディをヒットさせたローガンは、左ボディフックが冴える。

最後の1分で組みついたカラキャニャンだが、これは逃げの仕掛けか。それでもダブル&小内刈りでテイクダウンを決め、足を束ねて抑える。ローガンが立ちあがってエルボーを側頭部に入れタイムアップに。

最終回、ローガンが右を伸ばし、右ロー。体がよれたカラキャニャンはクリンチもローガンが回って離れる。続くダブルレッグをローガンがスプロールするが、シングルで起き上ったカラキャニャンがケージに押し込む。ここも小内刈りでローガンの姿勢を乱させるが、テイクダウンには至らない。最終的に胸を合わせたローガンが、逆にケージにカラキャニャンを押し込み左を打ちながら離れる。

打撃の間合いで右ハイからダブルレッグに出たカラキャニャン、ローガンはスイッチで耐えるが尻もちをつかされ、右足を両足で挟まれる。ボディロックのカラキャニャンは、肩に担いでスラム。手を広げて、どうしようもないというアピールをするローガンだが、これは自分のペースで戦えていないことを表しているようなものだ。

カラキャニャンのボディ&顔面へのパンチの連打でスペースができ、ローガンが立ち上がることができたものの即テイクダウンを許しタイムアップに。2Rはローガン、1Rと最終回はテイクダウンが評価されればカラキャニャンの勝利だが──結果はスプリットで判定勝ち、ライト級転向後の戦績を2勝1敗とした。


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BELLATOR Bellator243 Report ジョージ・カラキャニャン ブログ マイルズ・ジュリー

【Bellator243】ジャッジの裁定は三者三様のスプリットでジュリーに。カラキャニャンに競り勝つ

<ライト級/5分3R>
マイルズ・ジュリー(米国)
Def.2-1:30-27.29-28.27-30
ジョージ・カラキャニャン(米国)

まず左フックを当ててカラキャニャン。ジュリーは左ジャブを伸ばす。左ミドル、右フックを入れたジュリーは時折りスイッチをし、左右の蹴りを繰り出す。カラキャニャンもジャブからロー、序盤のペース争いから両者揃って手数が多い。右オーバーハンド後にカラキャニャンが組みつき、ケージへ。頭を刈って、右を差していくジュリーがケージを背負って耐える展開が続く。残り1分50秒で離れると、カラキャニャンが右ローを蹴る。ジュリーも右カーフを返し、右フックを当てる。カラキャニャンは再び右を見せてダブルレッグへ。体を入れ替えられたカラキャニャンは流血が見られる。

そのカラキャニャンの右をかわし、クリンチからヒザを突き刺したジュリーは左を当て、カラキャニャンの右に続くダブルレッグからのテイクダウンを3度防御しラウンドが終わった。

2R、左ジャブから右を見せたジュリーが、左ミドルを入れる。カラキャニャンもスイッチするが、すぐにオーソに戻す。ジュリーがエルボーを狙い、カラキャニャンがフックを返す。ジャブ、前蹴り、右ロングとやや遠めのレンジから手足を出し、踏み込んで左エルボーをジュリーが打っていく。組みながら右を当てたカラキャニャンは、ケージに押し込まれてヒザをボディに突き上げ、体を入れ替える。

離れてジャブを差すジュリー、続いてスイッチして左ストレートを伸ばす。さらにボディに左ヒザを突き刺したジュリーは、シングルレッグを切った直後に右オーバーハンドを被弾。直後にダブルに出たカラキャニャンが、ついに尻もちをつかせスクランブルでバックへ。手首を掴んで向き合ったジュリーが右縦ヒジを見舞っていく。ここでもカラキャニャンが押し返し、離れて右を連続しダブルレッグ。再び尻もちをつかせ、バックを取ったカラキャニャンに対し、ジュリーが側頭部にヒジをうちつけラウンド終了を迎えた。

最終回、ジュリーがワンツーから間合を外してサークリングへ。ダブルレッグ狙いを切るとエルボーを繰り出す。その後フックを2発被弾したジュリーが、ダブルレッグをスプロールして離れる。すぐに組んできたカラキャニャンを逆にケージに押し込んだジュリーだが、カラキャニャンが押し込み返しダブルレッグを決める。頭を押して立ち上がったジュリーが右エルボー、組ヒザ蹴りから右ヒジ、左ヒジを入れる。続くクリンチにカラキャニャンがジャンピングガード&ギロチンも、頭を抜かれて下にされる。三角狙いを潰してエルボーを落としたジュリーはバックに回る。上を向いた田カラキャニャンは、ワンフックでバックを許すも、肩固め狙いは腰を押して防ぐ。

残り1分を切り、ガードのなかからエルボーを顔面に入れ、ボディを纏めて攻撃をするジュリーは、カラキャニャンの蹴り上げ後のスタンド戦でも、迷うことなく組みついてケージに押し込み、時間の経過を待った。結果、スプリットでジュリーがカラキャニャンとの競り合いを制した。


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AJ・アガザーム BELLATOR Bellator243 News アダム・ボリッチ ジョージ・カラキャニャン ブログ ベンソン・ヘンダーソン マイケル・チャンドラー マイルズ・ジュリー ヴァレリー・ルレーダ

【Bellator243】計量終了 チャンドラー✖ベンヘンII待ったなし。アガザームの相手は股間にスネーク!!

【写真】セレモニアル計量、すでにかなり戻っているチャンドラーに対し、ベンヘンはここから本格的にリカバリーか (C)BELLATOR

6日(木・現地時間)、7日(金・同)にコネチカット州アンカスビルのモヒガンサン・アリーナで開催されるBellator243「Chandler vs Henderson 2」の計量が行われた。

3年9カ月振りの再戦となるチャンドラーとベンヘンは問題なく計量をクリアしている。


メインカード4試合、プレリミ6試合の計10試合。無観客大会とあって、通常時のベラトールのようにプレリミにローカル勢が大挙出場するということはない。

ヘビー級でマット・ミトリオンが出場するメインカードでは、ジョージ・カラキャニャンのライト級2戦目──ベラトールで2戦目となるマイルズ・ジュリー戦は通好みのマッチアップだ。

スイッチヒッターでKOパンチを持つウェルラウンダーのジュリーと、空手ベースながら卓越したグラップリング技術の持ち主カラキャニャンの対戦は、両者が中堅ではないことを示すファイトとなる。

一方プレリミでは本戦に出場してもおかしくない実力者&注目株の名前が確認できる。フェザー級ワールドGPの台風の目と目されていたが、ダリオン・コールドウェル戦でワンテイクダウン&RNCで敗れたアダム・ボリッチが再起戦に挑む。

対戦のマイク・ハメルは今大会で唯一の体重オーバーに。150ポンド契約を4ポンド以上も上回る154.6ポンドもあったハメル、ボリッチは事実上ライト級マッチに臨むこととなる。

ベラトールの活動休止期間もF2Wでグラップリングマッチに出場していたAJ・アガザームは勝ち星も負け星も揃って彼の倍、6勝2敗のクリス・レンチオーニと戦う。とにかく組んで、倒して、寝技勝負が必要なアガサームはフェイスオフでレスリングの低いスタンスで立つ。と、目前には蛇の膨らみが股間あるレンチオーニのアンダーウェアがあった。

■Bellator243 試合結果

<ライト級/5分3R>
マイケル・チャンドラー: 155.9ポンド(70.71キロ)
ベンソン・ヘンダーソン: 155.6ポンド(70.57キロ)

<ヘビー級/5分3R>
マット・ミトリオン: 262.6ポンド(119.11キロ)
ティモシー・ジョンソン: 263.2ポンド(119.38キロ)

<ライト級/5分3R>
マイルズ・ジュリー: 155.6ポンド(70.57キロ)
ジョージ・カラキャニャン: 155.5ポンド(70.53キロ)

<175ポンド契約/5分3R>
サバウ・ホマシ: 175ポンド(79.37キロ)
カーティス・ミランダー: 174ポンド(78.92キロ)

<150ポンド契約/5分3R>
アダム・ボリッチ: 150.2ポンド(68.12キロ)
マイク・ハメル: 154.6ポンド(70.12キロ)

<フェザー級/5分3R>
クリス・レンチオーニ: 145.8ポンド(66.13キロ)
AJ・アガザーム: 145.3ポンド(65.9キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ヴァレリー・ルレーダ: 125.3ポンド(56.83キロ)
テラ・グラフ: 125ポンド(56.7キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
グラント・ニール: 204.7ポンド(92.85キロ)
ハムザ・サリーム: 205.1ポンド(93.03キロ)

<ライト級/5分3R>
ネイノア・ダン: 155.1ポンド(70.35キロ)
チャーリー・キャンベル: 155.8ポンド(70.66キロ)

<ミドル級/5分3R>
ダルトン・ロスタ: 185.7ポンド(84.23キロ)
マーク・ガードナー: 184.8ポンド(83.82キロ)