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【TORAO26&GLADIATOR016】闘裸男→グラジ、連戦──神田T800周一─02─「竹本とは腐れ縁」

【写真】連戦、櫻井代表に伝えた通りケガ無く1月のグラジ出場となった(C)SHOJIRO KAMEIKE

5日(日)、広島市港区のBLUE LIVE HIROSHIMAで開催されたTORAO26で、キシシに判定勝ちを収めた神田T800周一のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

神田は早くも来年1月23日に大阪府豊中市の176boxで行われるGLADIATOR16で、土肥“聖帝”潤と対戦することが発表された。

獲得できなかったグラジエーターのベルト、そのタイトルマッチで敗れている竹本啓哉について、そして再び王座に挑むバンタム級戦線とは――2022年は、神田にとって勝負の年となる。

<神田T800周一インタビューPart.01はコチラから>


――神田選手は2020年2月、グラジエーターのバンタム級王座決定戦で竹本啓哉選手に敗れて以降、3連敗を喫しました。しかし今年9月の上田祐起戦と今回のキシシ戦で2連勝を収めています。連敗から連勝、この期間に神田選手の中で変化などはあったのでしょうか。

「いま調子が良いのは、引っ越ししたからかもしれないですね」

――引っ越し、ですか。

「今年の夏、広島の中でもパラエストラ広島に近いところに引っ越したんですよ。より格闘技をやりやすい環境になりました」

――それまでは、ジムから遠い場所に住んでいたのですか。

「実家がパラエストラ広島から1時間ぐらいのところにあったんです。子供も生まれて、なかなか練習時間を確保しづらい状況になり、このままではダメだなと思ったんです。でも練習環境を整えることで、その状況を解消できるなら引っ越してしまおうと(笑)」

――なるほど。練習環境でいえば、今回の闘裸男にも出場した森戸新士選手とも練習しているのですよね。

「はい。森戸君は強いですから。山口県岩国市にジム(LEOS柔術アカデミー)があるんですけど、週1回は行っています」

――広島市内から岩国市だと、かなり遠くはないですか。

「高速道路を使っても1時間かかりますね(苦笑)。でも日本トップの柔術家と練習することができるので、とてもありがたいです」

――練習環境を変えて2連勝、次の試合は決まっているのでしょうか。

「まだ発表にはなっていないんですけど、1月23日のグラジエーターに出ることが決まっています(注:取材は12月中旬に行われた)」

――1月23日ですか!  闘裸男が12月5日に行われたので、かなり試合間隔が短いですね。

「実は闘裸男のオファーと同じぐらいのタイミングで、グラジエーターの櫻井(雄一郎)さんからは、お話を頂いていたんですよ。櫻井さんには『すみません。地元の大会なので、まず闘裸男に出ます。でも1月のグラジエーターにも出られるよう、ケガなく勝ちます』とお伝えしていました。おかげさまで、ケガなく勝てたので良かったです」

――グラジエーター1月大会での対戦相手は、もう決まっているのですか。

「土肥(“聖帝”潤)選手です。キシシ選手と同じMIBURO所属で、もっとゴリゴリのグラップラーですね(笑)。でも、ここで勝てばタイトル再挑戦も近いと思うので。グラジエーターのベルトを獲りたい。

それが2022年の目標ですね。前に獲り損ねていて、やっぱりそのベルトが欲しいです」

※取材後、1月23日に行われるグラジエーターのセミファイナルで、神田×土肥の一戦が行われることが正式発表された。その発表後、改めて神田に土肥戦について訊いた。

――土肥戦が正式に発表されました。しかもセミファイナルで行われます。

「ビックリしました。オファーを頂いた時は、セミだとは決まっていなくて(苦笑)。でもグラジエーターの中でバンタム級が盛り上がっていくなら嬉しいですね」

――改めて土肥選手の印象を教えてください。

「関西屈指のグラップラーですから、やり甲斐のある相手です。僕も最近、ジェイク・ムラタ選手や竹本のようなグラップラーに勝てていないので、そういうタイプを乗り越えるのが今の課題です」

――すみません、試合のお話とは関係ないのですが……他の選手については「さん」「君」「選手」といった敬称が付きますが、竹本選手の場合は「竹本」と呼び捨てなのですね。もともと仲が良いのですか。

「アハハハ! 普段から交流があるわけではなく、会場で会ったら話をするぐらいです。何ていうか……腐れ縁みたいなものですかね(笑)」

――腐れ縁とは?

「竹本とは同い年で、これまで2回戦って1勝1敗じゃないですか。お互いの良い時も悪い時も知っていて。まだアイツが試合をすると聞いたら、僕も嬉しかったり。次のグラジエーターも出ますよね」

――竹本選手は福島啓太選手と対戦します。

「計量オーバーでグラジエーターのベルトは失ったけど、釜谷(真)さんとの試合もパフォーマンスは良かったんですよね。今のグラジエーターのバンタム級を見ても、やっぱり竹本は強いんじゃないですか」

――次回大会ではバンタム級戦が6試合も組まれています。ここは現在空位となっているバンタム級のベルト争いが注目ですね。

「バンタム級が盛り上がるのは嬉しいです。その中でもセミファイナルということは、自分に注目していただいているのかな(笑)。今回出る選手がバンタム級のベルトを争っていくでしょうし、自分もタイトルマッチはそう遠くないと思います。次も勝って、タイトルマッチに繋げたいですね」

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【TORAO26&GLADIATOR016】闘裸男→グラジ、連戦──神田T800周一─01─「冨樫流首相撲と神田返し」

【写真】良い形で2021年を戦い終え、2022年がすぐにスタートする神田(C)SHOJIRO KAMEIKE

5日(日)、広島市港区のBLUE LIVE HIROSHIMAで開催されたTORAO26で、神田T800周一がキシシに判定勝ちを収めた。
Text by Shojro Kameike

神田はスタンドでは首相撲やワキ差し、グラウンドになるとバックテイクやスイープなど、得意とする組みの全局面でキシシを制圧している。
そこで、試合の中で興味深かった首相撲とスイープについて訊くと、茨城から始まり地元・広島に居を移して活動している神田らしいキャリアの構築が見えてきた。


――キシシ戦の勝利、おめでとうございます。勝ち名乗りを受けた時の笑顔が印象的でした。

「ありがとうございます。笑顔……それは地元クオリティかもしれないですね(笑)。地元の広島で勝てたことの安心感というか」

――地元クオリティ、ですか。神田選手は大阪など近畿圏で試合をすることも多いですが、その際はアウェイ感などもあるのでしょうか。

「アウェイ感はありますね。まぁ、アウェイでは応援はされないけど戦うだけでいいから、気楽っちゃ気楽です(笑)。今回は地元での試合で、KOや一本で盛り上げる試合ではなかったですけど、『勝ったぞ!』っていう手応えはあったので」

――今回のキシシ戦では、組みの展開がとても興味深いものでした。スタンドでも組めば両腕を差し上げたり、あるいは首相撲からヒザを突き刺したりと。

「はい。キシシ選手はギロチンが得意なので、まず組んだらバンザイさせて、腕を首に回らせないようにしていました。あと、首相撲は冨樫流です」

――冨樫流? パラエストラ広島の冨樫健一郎代表から学んだものなのですか。

「茨城にいた頃(かつて神田は茨城に在住、T-BLOODに所属していた)は、組みではワキを差すだけっていうシンプルな技術体系だったんですよ。広島に戻ってきてからは冨樫(健一郎)さんと田中半蔵選手、この2人が首相撲を要所要所で結構使ってくるので。僕もそれをマネして少しずつ使っているという感じなんです」

――あの首相撲は、広島に戻ってきてからプラスされた技術だったのですね。

「いつも冨樫さんからは『隙間産業で勝っていかないといけない』と教わっています。首相撲ができない相手もいるから、要所要所で使うようにと。この首相撲とワキ差しの組み合わせで、上に行って下に行って――それだけでも展開が変わってきますからね」

――神田選手が首相撲を仕掛けると、キシシ選手も首相撲で応戦してきました。

「そこで組み負ける感じはしなかったので、これは良いなぁと思いました。やっぱり組んで勝てると分かったら、リスクも少ないですし」

――もうひとつ興味深かったのは、1Rで尻もちを着かされたあとのスイープです。SNSでは『神田返し』という名称を挙げられていましたが……。隅返しにも見えたのですが。

「あれが神田返しです(笑)。隅返し的であるかと……。一般的なフックスイープとは逆で、1回背中を見せて相手が追いかけて自分の体に乗ってきた時に、外側の足で返す感じです。あのやり方だと、掛けていないほうの足のブリッジも使えるので、返す時に高さが出るんですよ」

――一般的なフックスイープというのは、下になってから相手と向き合い、両足を掛けて返す形ですね。

「もちろん両足を掛けたほうが、返す強さはあると思います。僕も真っ直ぐコケたらフックスイープを使うことが多いですね。でも半身でコケたら、神田返しのほうが意表をつくこともできて、かつブリッジと反転の力で高さが出るので、結構いけるんですよ」

――どのように尻もちを着かされたかで、スイープの形を選択するわけですか。

「もともとテイクダウンされているので、そのままバックを取られてもいいとは思わないけど、失うものはないですよね。自分から1回背中を見せて、もう1回向き合って足を掛けてから返すというのは。尻もちを着かされたらフックがセットになります。もちろんヒザを触らせずにスプロールできたら一番良いんですけどね。でもヒザ裏を持たれて倒れると思ったら、そのままスイープできる形に倒れるほうが良いので。

これもよく冨樫さんに言われるんですけど、テイクダウンに対して頑張って最後に朽木のように倒れてサイドに行かれるのは嫌じゃないですか。倒されると思ったらすぐに体を丸めて、フックを作る。そういう選択肢になると思いますね」

――では、あえて神田返しの形に持ち込んでいるわけではないのですね。

「はい。テイクダウンを切ることができれば、そっちのほうが良いですからね。まず尻もちを着かされないほうが良いです。今回もスプロール、相手のテイクダウンをいなす練習をしていたんですよ。本当はそれを見せたかったんですが、相手がケージ際で2連続テイクダウンに来て。その2つめでヒザ裏を取られて、自分も尻もちを着いてしまいました。

ただ、あの形で返すことができなくても、隙間ができてワキを差せるチャンスも出てくるので。背中を見せた状態から向き合うことで、ワキを差しやすくなる。他にも、いろんなリカバリーができやすい状態なんですよ」

――なるほど。なかなか見られないスイープだと思うのですが、神田選手ご自身が練習で、この技を食らったことはありますか。

「あんまり見ないですよね。すごく使いやすいんですけど、確かに僕はやられたことがないです(笑)。嫌々逃げていたら、自分の中で形になっていったんですよ」

――嫌々逃げていた、とは?

「アハハハ、生き残るために生まれた技なんです(笑)。T-BLOODの中では僕が一番実績もないし、体も小さかったんですよ。だから、ずっと練習でやられるなかで逃げる展開は数をこなしてきました」

――上を取る、あるいは立ち上がる。それが現代MMAですからね。

「そうですね。カレッジレスリングというほどではないけど、それも冨樫さんから言われています。まず立ち上がれないと話にならないから、って」

<この項、続く>

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MMA ONE Torao Torao26   森戸新士 田村ヒビキ

【TORAO26】お蔵入り厳禁 闘裸男寝試合は森戸のヒールに対し田村がヒザ固めで応戦し、時間切れドロー

【写真】全日本柔術王者の森戸新士がグラップリングで観客を唸らせた (C)SHOJIRO KAMEIKE

5日(日)、広島市港区のBLUE LIVE HIROSHIMAでTORAO26が開催され、田村ヒビキと森戸新士が闘裸男 寝試合=グラップリングマッチで対戦した。

Text by Shojiro Kameike

カルペディエム福岡代表の田村ヒビキが、2019年の環太平洋ウェルター級王座挑戦以来となる闘裸男参戦。対する森戸は山口でLEOS柔術アカデミーを主宰し、JBJJF全日本選手権優勝、IBJJFアジア選手権2位などの実績を誇る、日本トップクラスの柔術家だ。そんな両者が繰り広げたグラップリングマッチをお伝えしたい


<グラップリング75キロ契約/5分2R>
田村ヒビキ(日本)
時間切れドロー
森戸新士(日本)


まず引き込んだ森戸が、田村の右足を抱えてシングルエックスから崩し、外ヒールで絞り上げた。田村が森戸の足のクラッチを解いてマットに背中を着くと、その動きに合わせて森戸がトップへ。ケージ際で田村の左足を掴んでコントロールする。


足を抜いて立ち上がる田村に対して、森戸はシッティングガードに。田村がグラウンドに入ってくると、森戸は田村の体を浮かせてからデラヒーバで捕らえつつ、田村の右足を抱えて内ヒールを仕掛ける。一度外されたものの、森戸はサドルで固め直して再び内ヒールを狙った。


森戸の足のクラッチを外し、回転して逃れる田村。森戸は内ヒールが外れると外ヒール、外ヒールが外れれば内ヒールと、次々と仕掛けていく。すると田村が、森戸の右足の下に左腕を通してヒザ固め。田村が絞り上げると、森戸はヒールのクラッチを外して上半身を起こした。

両足でクラッチして、さらに絞めていく田村。ここから森戸が田村の足のクラッチを外すと、田村がクラッチを戻してヒザを絞め上げるという攻防が続いた。そこで足のクラッチを外した森戸が、田村の右足へ外ヒール。これが深く入ったか、田村は体を反らしてヒザ固めを解いた。しかしホールが極まるまでには至らず、1Rが終了した。


最終回、森戸がスタンドで田村をケージ際まで追い込みながら、引き込もうと狙う。ここは田村もグラウンドに付き合わなかったが、再び田村をケージ際に追い込んだ森戸が、田村の左手首を掴んで引き込んだ。デラヒーバから田村の右足首を刈ろうとするも、取ることはできず。

すると森戸は田村の右手を掴んだまま、相手を立たせない。しかし田村も切って立ち上がり、以降は森戸が幾度となく下から仕掛けるも、それに付き合うことはなかった。ケージ際で、ボディロックで森戸を抑え込みにかかる田村。下から仕掛ける森戸。しかし決着はつかず、時間切れドローとなった。

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MMA ONE Torao Torao26 修斗 奇天烈 野瀬翔平

【TORAO26】テイクダウンからワンサイド、野瀬翔平が奇天烈からレッグシザースで一本勝ち

【写真】この日のベストサブミッション賞、野瀬翔平(C)SHOJIRO KAMEIKE

5日(日)、広島市港区のBLUE LIVE HIROSHIMAでTORAO26が開催され、セミファイナルに福岡の野瀬翔平が出場し、大阪の奇天烈と対戦した。

Text by Shojiro Kameike

これまで戦ってきた修斗公式戦の多くは、闘裸男興行だった野瀬。対する奇天烈も闘裸男とプロ修斗大阪興行BORDERを中心に戦ってきた選手だ。そんな西日本のフェザー級を担うファイター同士の一戦は、衝撃的な結末を迎えている。


<フェザー級/5分3R>
野瀬翔平(日本)
Def.1R4分36秒 by レッグシザー・チョーク
奇天烈(日本)

左ローを繰り出す奇天烈に対し、野瀬がダブルレッグを仕掛けるもカットされてしまう。しかし今度は奇天烈の右の蹴り足をキャッチしてテイクダウンに成功した野瀬。すぐさま両足を差し込んでバックマウントを奪ったあと、四の字ロックで奇天烈の動きを封じた。

バックから強烈なパウンドで削っていく野瀬。左手は相手に抱えてられているものの、右手のみで相手にプレッシャーをかけ続け、時おり強烈なパンチのヒット音が会場に響く。このラウンド残り1分のところで、四の字ロックを解いた野瀬は両腕を抱えられながら、亀になった奇天烈の頭部方向に回った。



まず左手を抜いてから、右手で相手の右ヒジを押し上げ、左手で奇天烈の右手首を持つ。そのまま腕十字を狙ったが、奇天烈のクラッチが固い。そこで野瀬は相手の右腕を抱えたままレッグシザー・チョークへ。両足で絞り上げ、奇天烈からタップを奪った。

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J-CAGE Report Torao26 ジョナタン・バイエス ブログ 佐々木信治

【TORAO26】佐々木信治が長身ジョナタン・バイエスを封じ込め、12年ぶりの闘裸男で判定勝利

【写真】あと何回、戦う姿を見せられるのか--それでも父ちゃんは戦う、娘のために。(C)SHOJIRO KAMEIKE

5日(日)、広島市港区のBLUE LIVE HIROSHIMAでTORAO26が開催され、佐々木信治が約12年ぶりの闘裸男出場を果たした。

Text by Shojiro Kameike

2018年に韓国Road FCで大きな怪我を負った佐々木は、3年のブランクを経て今年2月にグラジエーターで復帰戦を行い、暫定ライト級王座を獲得している。そして今回、故郷といえる闘裸男のケージに入った佐々木信治が、ジョナタン・バイエスを迎え撃った一戦をお伝えしたい。


<ウェルター級/5分2R>
佐々木信治(日本)
Def.3-0:20-17.20-18.20-18.
ジョナタン・バイエス(米国)

佐々木は長女の咲耶ちゃんを抱き抱えての入場。気合いの雄たけびを挙げてケージの中に入る。プロフィールでは佐々木の身長が177センチ、バイエスは188センチと身長差は10センチほどだが、実際に向かい合うとそれ以上の体格差が感じられる。

試合が始まると、サウスポーのバイエスに対し佐々木が低い体勢から左フックを振るう。そしてバイエスが右フックを返してきたところで、パンチをかいくぐった佐々木が組み付き、右足から左足へのシングルでバイエスに尻もちを着かせた。立ち上がるバイエスのバックに回った佐々木は、相手の左足を刈るも相手を倒し切れない。すると佐々木はバックマウントを奪ってからバイエスをグラウンドに引きづりこんだ。

ケージに背中を着けて四の字クラッチを組む佐々木。バックからパンチを当てつつバイエスの首を狙う佐々木だが、バイエスも相手の腕を抱え込んでディフェンスする。すると佐々木は四の字ロックのままマウントに移行しようと試みるも、バイエスが体を起こしてきたのでバックをキープした。ケージづたいに動くバイエスを、四の字ロックで捕らえたままの佐々木だが、バイエスの固いディフェンスに阻まれて1Rを終えた。

2R、バイエスがスタンドでプレッシャーを強めてくる。足を使って回る佐々木に対して左ロー、さらに左ストレートを突き刺す。佐々木は左フックを返しながら、やや遠い距離からダブルレッグへ。1Rと同じく立ち上がるバイエスのバックに回るが、バイエスも佐々木の左腕を抱えてディフェンス。すると佐々木は左足を絡み付け、グラウンドに持ち込み四の字ロックからRNCを狙っていく。

佐々木の左腕がバイエスの首に回るも、バイエスは左側に反転。ここで佐々木の四の字ロックが解けて、バイエスに立ち上がられてしまう。すかさずダブルレッグを仕掛ける佐々木。スプロールしようとするバイエスを離さず、背中を着かせた。佐々木はバックに回り、四の字ロックからRNCを狙い続けるも、バイエスのディフェンスに阻まれてしまう。

試合時間残りわずかとなったところで、佐々木がバックから左腕を差し上げ、左側に体をずらして腕十字を仕掛けた。バイエスに背中を着かせ、クラッチを切ろうとするが、バイエスも耐えてタイムアップとなった。

裁定は、フルマークで佐々木の勝利に。
試合後、咲耶ちゃんから花束を受け取った佐々木は、マイクを持ってまずプロモーターのTorao Nation State会長、山本陽一氏に感謝を述べた。ケージサイドの山本会長も目に涙を浮かべている。

さらにこの日は、キャリアの中で初めてお母さんが観戦に来ていたという佐々木。声に詰まりながら家族への想いを伝え、最後は妻の佐々木惠さんと咲耶ちゃんと一緒に写真に収まり、ケージを降りた。

試合後、佐々木に今後について聞くと、コンディション次第という前提はありながらも「やるとすればRIZINに上がりたい。前回(2016年4月、ダロン・クルックシャンクにTKO負け)は何もできずに終わってしまったので」と語っている。

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【TORAO26】ジョタナン・バイエス戦へ、佐々木信治─02─「勝ってケージを降りる。娘を抱っこするため」

【写真】大丈夫、父の気持ちは娘に通じる。頭で理解して、言葉にまとめられるようになった時、この時どう思ったかも咲耶ちゃんは佐々木信治に伝えるようになる。だから── (C)MMAPLANET

12月5日(日)、広島市南区のBLUE LIVE HIROSHIMAで開催される闘裸男26で、ジョタナン・バイエスと対戦する佐々木信治のインタビュー後編。

今年2月の復帰戦、そして現在の体の状態を語る佐々木。次の試合も、体格面では相手のバイエスが大きく上回るなか、佐々木はいかに戦うのか。そして、佐々木が語った今後とは――チケットは既にソールドアウトとなった12月5日、広島でササロックの最終章がスタートする。

<佐々木信治インタビューPart.01はコチラから>


――今年2月の復帰戦、グラジエイターでの植田豊戦について聞かせてください。3年ぶりの実戦でしたが、ご自身の手応えはいかがでしたか。

「試合が終わってから放心状態になりましたけど……まず試合では、全然動けなかったです。3年空いていたし、その間にケガで練習できない時期もあって」

――ただ、そんな中でもカウンターのパンチや、組んでからのテイクダウンは動けているようにも見えました。

「そこはもう、体が勝手に動いた感じですね。組んだら勝手に体が動いて、相手が動いたら左フックが出て」

――結果は、左フックからの右でダウンを奪い、パウンドでレフェリーストップを呼び込みました。最後は体に染みついた動きが出た形だったのですね。

「そんな感じです(苦笑)」

――もう一つ……試合後、ケガの状態は?

「まぁ、それを言ったところで正直――年齢も年齢ですからね。でも、僕と同年代の選手がまだ活躍しているんですよ。同い年でいえば、一度対戦したことがある中村大介選手とか。なのに自分が、年齢がどうとかは言えないです。もちろん長くやってきているので、負傷箇所は多いし、今さらケガが無いとは言いません。

2018年に負った大怪我についても、元の状態には戻っていないと思います。自分でも、もうそんなに長く選手を続けることはできないと思っていて。だから戻れるタイミングで、しかも試合数が限られているなら、闘裸男に出たかったんです。だから今回は、対戦相手がどうというより場所……闘裸男に出ることに意味があったんですよ」

――なるほど。そういうお話の次に申し訳ないですが、次の対戦相手、ジョナタン・タバレス選手の印象を教えてください。

「アハハハ。まぁ、大きい選手ですよね。プロフィールには身長が191センチと書かれていて。でも今回は、試合を受けてくれてありがたい、という気持ちが大きいです。僕の対戦相手は二転三転して、それで最終的にタバレス選手が受けてくれたんです」

――二転三転、というのは?

「僕が無理を言っていたんですよ。やり残したことの中に、バオ・インカンと再戦したいというのがあって」

――バオ・インカン、2018年5月にRoad FCで対戦して大怪我を負った試合の相手ですよね。まさか……。

「闘裸男に出られて、かつバオ・インカンと対戦できたらいいなって(笑)。ただ、やっぱり入国が難しかったみたいです」

――それは仕方ないですね。

「今回のタバレス選手は、もちろん映像も見ました。リーチが長いサウスポーで、アウトボクシングされたら嫌なんだろうな、って思います。でも実際は結構ガンガン来る選手で、気が強い選手です。フィジカル的にも、見た目は筋肉モリモリじゃないけど、組んでから相手を放り投げているシーンも見ました。外国人のフィジカルって、見た目からは分からない部分がありますからね。

自分と比べたらタバレス選手はキャリアが浅いけど、そういう選手のほうがガムシャラに向かって来るじゃないですか。そういう時、ベテランがコロッとやられることもあるので、そこは気を付けたいです」

――そんなタバレス選手を相手に、地元・広島でどんな試合を見せたいですか。

「自分が大ケガから復帰して試合をすることで、何かしら感じてくれたらと思います。大きなケガをしたら、そのまま次のステップへ行く選手も多いと思うんですよ。他にやりたいことがあるから辞めるっていう人もいるし、続けたいけどケガしたから辞めるっていう人もいますよね。それは格闘技に限らず。

僕の場合は、もうダメだろうって大半の人が思ったはずなんです。でも、そこから復帰した自分の試合を見て、何か感じてくれたら……。もし自分が逆の立場だったら、その状態から『もう一丁!』って戦う人間はカッコいいと思うんで(笑)」

――アハハハ、確かに。人間としての格好良さですね。

「そういう姿を見せたい。自分自身が、そんなカッコ良い人間になりたい。闘裸男に戻って、地元で戦うっていうのは、そういうことなんです」

――分かりました。そういえば、長女の咲耶ちゃんがキッズ修斗デビューを果たしたそうですね。

「はい、もう5歳になりました。キッズ修斗は2試合出て、1試合は腕十字、1試合はRNCで勝っています。微笑ましく見ていますよ(笑)」

――その咲耶ちゃんは、お父さんが今も試合をすることに、何と言っていますか。

「……娘は、試合してほしくないって言いますね。あの時はまだ小さかったんですけど、僕がケガをして入院している姿を覚えているみたいで。入院中は気管切開をしていたんですよ。それで今、また試合をすると言ったら『またココ(喉)に穴を開けたりするの?』とか――。勝ってほしい、試合してほしくない、その2つの気持ちが半分半分みたいです」

――佐々木選手は、心配する娘さんに何と答えたのでしょうか。

「父ちゃん頑張るけぇ、見とってな。そう言いました。娘も『うん、うん』って」

――……。

「僕は小さい頃から父親がいなくて、父親に抱っこされた記憶がゼロなんですよ。だから、娘から何歳まで抱っこしてほしいと言われるかは分からないけど、言われるかぎり抱っこしてあげたいと思っています。でもこれ以上頑張っていたら、もう娘を抱っこできない体になるかもしれないと言われて」

――えっ!?

「本当はずっとやりたいです。でも……だから、抱っこできなくなる前に引退しようと思っています。ファイターとはそういうものじゃない、って言う人もいるかもしれない。人それぞれだから、自分の考えが正しいとも思っていません」

――……ファイターとして、そして父親として決めたことを、他の人が否定する権利なんて誰にもありません。

「はい。あと何試合できるか分からない。今後何が起こるかも分かりません。でも自分は決めましたから。勝って、ケージを降りる。娘を抱っこするために――」

■視聴方法(予定)
11月14日(日)
午後4時45分~ Twit Casting LIVE

■TORAO26対戦カード

<フェザー級/5分3R>
野瀬翔平(日本)
奇天烈(日本)

<ウェルター級/5分2R>
佐々木信治(日本)
ジョナタン・バイエス(米国)

<グラップリング75キロ契約/5分2R>
田村ヒビキ(日本)
森戸新士(日本)

<フェザー級/5分2R>
神田T800 周一(日本)
キシシ(日本)

<フライ級/5分2R>
蒔田伸吾(日本)
坂本潤一(日本)

<フェザー級/5分2R>
麻植裕太(日本)
ふじい☆ペリー(日本)

<53キロ契約/5分2R>
宝珠山桃花(日本)
和田千聖(日本)

■TORAO GIG03対戦カード

<2020年新人王決定Tストロー級1回戦/5分2R>
※当日計量により56.7キロで実施
横関タルト(日本)
わっしょい内田(日本)

<2020年新人王決定Tフェザー級1回戦/5分2R>
※当日計量により70.3キロで実施
HAMMER KATU(日本)
一水浩二(日本)

<2020年新人王決定ライト級1回戦/5分2R>
※当日計量により77.1キロで実施
スモーキー(日本)
貞永大輔(日本)

<2020年新人王決定フライ級1回戦/5分2R>
※当日計量により61.2キロで実施
水田大智(日本)
丸山幹太(日本)

<フライ級/5分2R>
麻生祐弘(日本)
畠山隆弥(日本)

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【TORAO26】12年振りの闘裸男出場、佐々木信治─01─「闘裸男で試合をしないと絶対に後悔する」

【写真】佐々木の感覚的には、生涯を終える時にもう1度闘裸男で戦っていないと成仏できないぐらいの想いに違いない (C)MMAPLANET

12月5日(日)、広島市南区のBLUE LIVE HIROSHIMAで開催される闘裸男26で、佐々木信治がジョナタン・バイエスと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

アマチュア時代から中国・四国エリアで開催されていた修斗の闘裸男興行に出場し、そこから修斗環太平洋王者まで駆け上がった佐々木。さらに2015年からは韓国Road FCを主戦場としていたが、大ケガを負い2018年から大きなブランクを作っていた。

そんな佐々木が今年2月にグラジエーターで復帰戦を行って、暫定ライト級王座を獲得し、さらに今回の闘裸男出場へと至った。なぜこのタイミングで闘裸男出場となったのか。地元・広島で行われる闘裸男について、佐々木の想いを訊いた。


――今回は、本当に久々となるプロ修斗闘裸男興行への出場となりました。

「そうですね。修斗に出るのが9年ぶり、闘裸男はもう12年ぶりです」

――佐々木選手は2015年から韓国Road FCに出場し、前回は3年ぶりの試合ながらグラジエーターで暫定ライト級王座を獲得しています。なぜ、このタイミングで闘裸男に出場することとなったのでしょうか。

「えっ、どういうことですか?」

――佐々木選手のキャリアを鑑みると、プロ修斗でも他のプロモーターの試合を選択する権利もあったと思います。もちろんグラジエーターや、RIZINなども選択肢に挙がるとは思うのですが……。

「あぁ、そういうことですか。皆さん、そう思われるんですかね? 自分の中では当たり前のことかな、と思っています。今、僕が闘裸男に出ることに対して、何の違和感もないですね」

――というと?

「アマチュアの頃から闘裸男に出ていて、プロデビューしてからもずっと闘裸男に出させてもらっていました。2018年に大きなケガをして以降、もう自分の現役生活も終わりかなと思うこともありました。でも辞めることはできなくて。自分の中で、やり残していることがあったんです」

――やり残したこととは?

「一つは、復帰すること。もう一つは、また闘裸男で試合をすること。これをやらないと絶対に後悔する――その気持ちだけでケガから復帰しました」

――ということは、今年に入って復帰する時点で闘裸男に出ることが念頭にあったわけですね。

「はい。実は――最初は去年の博多大会で復帰する話があったんですよ」

――昨年11月1日、博多市のアクロス福岡でケージ興行が予定されていました。コロナ禍で延期となってしまいましたが、あの大会に出る予定だったのですか。

「大会自体が延期となったこともあるんですが、僕個人ではもう一つ大きなことがあって……。ケガが大きかったので、プロ修斗のライセンスが下りるかどうか、という問題があったんです。自分は試合できると思っていました。でもコミッションから、医者の診断書を出してほしいと。そんな状態で試合に出るのは、競技としてどうのか。と同時に、関係者の皆さんも『本当に大丈夫なのか?』と心配していて」

――……。

「でも、自分としては復帰したい。どこか出させてくれるところはないか――と思っていたところに、グラジエーターの櫻井(雄一郎)代表からお話を頂いたんです。それで今年の2月にグラジエーターで試合をさせてもらいました。復帰戦を行うことができたし、試合で結果を残すこともできて、櫻井代表には本当に感謝しています」

――なるほど。

「そこから修斗もライセンスが下りる状況になって、自分の中では修斗に戻るなら闘裸男だろうという気持ちは、最初から持っていました。しかもタイミング的に広島大会ということで良かったです」

――佐々木選手にとって、一言でいうと闘裸男とは何なのでしょうか。

「原点です。アマチュアの頃から出ていますからね。確か闘裸男02が最初だったと思いますけど……アマチュアで、ヘッドギアを付けているけど全試合、入場曲ありで」

――プロとアマチュアの混合、もちろんルールは明確に分けていますが、アマチュアでも入場はプロ並みに行う。当時その形式は珍しく、「闘裸男方式」と呼ばれていました。

「あの頃を考えると、今はすごいじゃないですか。闘裸男にしてもFORCEにしても、中国・四国地方の選手だけで試合が組める。以前は、それでもメインどころは関東から選手を呼ぶこともあったけど、先日のFORCEはメインも中国・四国地方勢同士の試合で」

――闘裸男では2005年からプロ修斗公式戦が始まりましたが、あの時点ではまだプロ公式戦は2試合だけでした。しかも、一方が中国・四国勢で、その対戦相手を関東や関西から呼ぶ形でしたね。

「闘裸男がなければ、中国・四国地方でMMAが発展することはなかったのかな、って思います。地方のジムに所属している選手が戦える舞台って、少なかったじゃないですか。かといって関東や関西の大会に呼ばれることも、なかなか無いし。闘裸男の存在がありがたかったし、あれから選手も育ちましたから」

――大会だけでなく、ジム運営なども大きく変わったのではないですか。

「変わりました。ウチのジムもフィットネス寄りになって(笑)」

――それは驚きですね……と言ったら失礼かもしれませんが。

「いやぁ……10年前はまだ、ガッチンガッチンやり合うジムでしたからね。まるで修羅の国のような(笑)。今もプロ志望の子はたくさんいるけど、それより自分と同年代か、僕よりも年上の会員さんも多くて。そういう人たちと一緒に練習する雰囲気がすごく好きだし、会員さんも楽しそうで嬉しいです」

――海外の格闘技サイトでは、佐々木選手のニックネームにTORAO Supernova……「闘裸男の超新星」と付けられています。

「アハハハ! アレですね(笑)。いつまでも超新星って恥ずかしいですけど、そうやって闘裸男の名前がニックネームに付けられているのは良いなって思います」

――佐々木選手がプロデビューした頃は、闘裸男から育った選手は闘裸男チルドレンと呼んでいました。もう当時のことを知らない会員さんも増えているでしょうね。

「新しい会員さんとか、『まだ現役なんですか?』って驚いていました(笑)。そういう会員さんたちにも、みんなの先生はこれだけできるんだよ、っていうところを見せたいです。それが、自分が試合をする意味でもあるので」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
11月14日(日)
午後4時45分~ Twit Casting LIVE

■TORAO26対戦カード

<フェザー級/5分3R>
野瀬翔平(日本)
奇天烈(日本)

<ウェルター級/5分2R>
佐々木信治(日本)
ジョナタン・バイエス(米国)

<グラップリング75キロ契約/5分2R>
田村ヒビキ(日本)
森戸新士(日本)

<フェザー級/5分2R>
神田T800 周一(日本)
キシシ(日本)

<フライ級/5分2R>
蒔田伸吾(日本)
坂本潤一(日本)

<フェザー級/5分2R>
麻植裕太(日本)
ふじい☆ペリー(日本)

<53キロ契約/5分2R>
宝珠山桃花(日本)
和田千聖(日本)

■TORAO GIG03対戦カード

<2020年新人王決定Tストロー級1回戦/5分2R>
※当日計量により56.7キロで実施
横関タルト(日本)
わっしょい内田(日本)

<2020年新人王決定Tフェザー級1回戦/5分2R>
※当日計量により70.3キロで実施
HAMMER KATU(日本)
一水浩二(日本)

<2020年新人王決定ライト級1回戦/5分2R>
※当日計量により77.1キロで実施
スモーキー(日本)
貞永大輔(日本)

<2020年新人王決定フライ級1回戦/5分2R>
※当日計量により61.2キロで実施
水田大智(日本)
丸山幹太(日本)

<フライ級/5分2R>
麻生祐弘(日本)
畠山隆弥(日本)

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【FORCE14, The Shooto Okinawa05 & TORAO26】闘裸男に佐々木信治出場。中国・四国、九州&沖縄のAdv

【写真】恐らくはこれが最後の闘裸男参戦になるであろう佐々木信治 (C)MMAPLANET

27日(水)、TORAO NATION STATEより12月5日(日)に広島市南区のBULE LIVE HIROSHIMAで開催される闘裸男26で佐々木信治がジョナタン・バイエスと対戦することが発表されている。

今年の2月にGLADIATOR013で2年9カ月振り、試合で大けがを負って以来のカムバック戦で暫定ライト級のベルトを巻いた佐々木が、2014年3月以来の修斗公式戦に出場。闘裸男に関しては2010年4月の闘裸男10以来、11年8カ月振りだ。


BORDER、そして闘裸男と修斗の地方大会でキャリアを積んできた佐々木にとって万感の思いを持った里帰りの相手は、パラエストラ沖縄所属のジョナタン・バイエス──当日計量のウェルター級マッチとなる。

この日は2部制興行で1部のTORAO GIG03には同じくパラエストラ沖縄から畠山隆弥も出場し、麻生祐弘との対戦も決まっている。

闘裸男、いやTOROA NATION STATEとThe パラエストラ沖縄の連携はこの2試合に限らず、11月から12月にかけての両グループが出掛ける3大会=5つの興行でもしっかりとみられる。

11月7日の四国・高松=FORCE14 & FORCE GIG01、11月14日の沖縄=Shooto OKINAWA05、12月5日=TORAO26 & TORAO GIG03では現時点で27試合の修斗公式戦とグラップリングが1試合、柔術マッチが1試合行われることが決まっている。

27試合、54人の出場選手は沖縄勢が11名、九州は9人(福岡8人、宮崎1人)、中国地方は15人(広島9人、山口5人、岡山1人)、四国が8人(愛媛3人、徳島3人、高知1人、香川1人)、そして関西は大阪が3人で兵庫と京都が2名ずつ、あとは東京から2選手、静岡と千葉から1選手ずつが試合機会を得ている。

沖縄では旭那拳が木内SKINNY ZOMBIE崇雅へのリベンジ戦、広島では奇天烈✖野瀬翔平などは首都圏で組まれてもおかしくないカードが、地元や地元に近い場所が行われる。

高松で高岡宏気、沖縄の当真佳直、南風原吉良斗という再起戦。サステイン興行や地元で躓いたキャリアの再出発の舞台を闘裸男、FORCE、沖縄大会が用意する。

中国・四国、九州&沖縄のMMAファイターはこれらのプロモ―ションが存在することが、確実にアドバンテージになることが分かる──11月から12月にかけてのプロ修斗公式戦戦線だ。

■TORAO26対戦カード

<フェザー級/5分3R>
野瀬翔平(日本)
奇天烈(日本)

<ウェルター級/5分2R>
佐々木信治(日本)
ジョナタン・バイエス(米国)

<グラップリング75キロ契約/5分2R>
田村ヒビキ(日本)
森戸新士(日本)

<フェザー級/5分2R>
神田T800 周一(日本)
キシシ(日本)

<フライ級/5分2R>
蒔田伸吾(日本)
坂本潤一(日本)

<フェザー級/5分2R>
麻植裕太(日本)
ふじい☆ペリー(日本)

<53キロ契約/5分2R>
宝珠山桃花(日本)
和田千聖(日本)

■TORAO GIG03対戦カード

<2020年新人王決定Tストロー級1回戦/5分2R>
※当日計量により56.7キロで実施
横関タルト(日本)
わっしょい内田(日本)

<2020年新人王決定Tフェザー級1回戦/5分2R>
※当日計量により70.3キロで実施
HAMMER KATU(日本)
一水浩二(日本)

<2020年新人王決定ライト級1回戦/5分2R>
※当日計量により77.1キロで実施
スモーキー(日本)
貞永大輔(日本)

<2020年新人王決定フライ級1回戦/5分2R>
※当日計量により61.2キロで実施
水田大智(日本)
丸山幹太(日本)

<フライ級/5分2R>
麻生祐弘(日本)
畠山隆弥(日本)

■The Shooto OKINAWA#05対戦カード

<ストロー級/5分3R>
木内SKINNY ZOMBIE崇雅(日本)
旭那拳(日本)

<フェザー級/5分2R>
児山佳宏(日本)
工藤圭一郎(日本)

<ストロー級/5分2R>
当真佳直(日本)
金内サイダー雄哉(日本)

<2020年新人王決定Tバンタム級1回戦/5分2R>
南風原吉良斗(日本)
持田哲兵(日本)

<ストロー級/5分2R>
大城匡史(日本)
泰斗(日本)

<フライ級/5分2R>
若山達也(日本)
KJ・タイラー(日本)

<フライ級/5分2R>
梅木勇徳(日本)
新垣健司(日本)

<柔術茶帯ライトフェザー級/8分1R>
小生隆弘(日本)
清水慎也(日本)
           
■FORCE14対戦カード

<バンタム級/5分2R>
高岡宏気(日本)
寺島直人(日本)

<73キロ契約/5分2R>
CHAN-龍(日本)
山下康一朗(日本)

<フライ級/5分2R>
石原愼之介(日本)
坂本潤一(日本)

<フェザー級/5分2R>
麻植裕太(日本)
波平コング(日本)

<フェザー級/5分2R>
藤川智史(日本)
國頭武(日本)

■FORCE GIG01対戦カード

<フライ級/5分2R>
木村旬志(日本)
三輪勇気(日本)

<バンタム級/5分2R>
宇都宮伍(日本)
井口翔太(日本)

<バンタム級/5分2R>
堀川“55”滉介(日本)
當房桂(日本)

<ウェルター級/5分2R>
岡野”Garcia”史詩(日本)
KENZO(日本)

<フェザー級/5分2R>
梶原大悟(日本)
川北晏生(日本)

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【TORAO26】12月の広島大会で野瀬✖奇天烈。神田✖キシシ。寝試合で森戸新士が田村ヒビキと対戦

【写真】国内競技柔術最強といっても過言でない森戸の闘裸男出場は嬉しい限りだ (C)MMAPLANET

13日(水)、TORAO NATION STATEより12月5日(日)に広島市南区のBULE LIVE HIROSHIMAで開催される闘裸男26と、闘裸男GIG03の対戦カードが発表された。

6月13日の博多大会に代わり、晴れて闘裸男26と闘裸男GIG03というナンバリングが打たれた今大会、博多大会と同様に2部制──そして当日計量で行われることが決まった。

今回発表されたのはGIGで2022年修斗新人王トーナメントが4試合、闘裸男26で修斗公式戦4試合とグラップリングマッチ=闘裸男・寝試合の5つのカードだ。


3回戦では6月の博多大会で流れた野瀬翔平✖奇天烈戦が、広島で再度組まれた。奇天烈は2月のRoad to ONEで上野光と対戦予定も負傷欠場、野瀬が代役で出場し判定負けを喫したという因縁がある。

7月に格上の齋藤翼を相手に判定勝ちを収め、3連敗を免れた野瀬は承知の通り、今月17日にHEAT名古屋大会で土肥潤との対戦が決まっており、1カ月半後に奇天烈戦というハードな日程となっている。

また広島在住の神田周一は京都のキシシと2回戦で戦う。神田は9月のGladiatorで1年10カ月振りの勝利を挙げ、2年1カ月振りの闘裸男参戦となる。

現状、奇天烈とキシシ、キシシの同門で新人王T出場の丸山幹太が闘裸男圏外というべき中国・四国および九州地方以外からの出場という同大会では、競技柔術日本最高峰にある森戸新士が75キロ契約&5分✖2R戦のグラップリングマッチで、田村ヒビキと対戦することが決まった。

山口県岩国市在住の森戸は8月のJBJJF全日本ブラジリアン柔術選手権でアダルト黒帯を制し、パンデミック前にJBJJFランキング1位に輝くなど、日本国内で最強といえる存在だ。ノーギにも果敢にチャレンジしている森戸だが、ケージという舞台がどのように彼の柔術を左右するか。もちろんグラップリングだから引き込んだり、スクートすればケージレスリングをする必要はない。

何より経験値として田村の方が上回るとはいえ、森戸は2012年に旧グラジ、カナダ留学時代にMMAを経験している点に注目したい。その経験が即、壁の存在が体に入っているのか否か。ケージの戦い熟知している田村は、体でどこに金網があるかを察知して森戸の動きに制限を加えることができるだけに、金網際の攻防が大きな見所となりそうだ。

いずれにせよ、このタイミングでの森戸の出場により中国地方のMMA&柔術のコロナ禍での決起集会、団結が強く印象つけられる。地域格闘技の雄、闘裸男ならでは──といえよう。

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【TORAO26&TORAO GIG03】6月13日に予定されていた闘裸男23及び闘裸男GIG03がコロナの影響で延期に

【写真】中国地方と九州の間での人流を抑える。 NPBの方針と違い、ソフトバンクが主催大会を自主的に無観客で行うことを決定するなど、自粛モードが首都圏や関西とは違うようだ(C)MMAPLANET

21日(金)、TORAO NATION STATEより6月13日(日)に博多市中央区のアクロス福岡にて開催が予定されていた闘裸男26及び闘裸男GIG03の延期が発表された。

延期理由は勿論、新型コロナウィルス感染拡大の状況を鑑みてのことだ。

福岡県では5月12日から月末31日まで緊急事態宣言が発出されており、昨日にも今週末に向けて店舗面積が千平方メートル以上の商業施設、パチンコ店、スポーツクラブ等、生活必需品を取り扱う売り場以外の休業を要請している。

同大会は来月の第2週末での大会開催予定だが、現在福岡県では病床使用率が80パーセントまで上昇し、新規感染者の高止まりという状況にあり、首都圏や大阪などがそうであったように緊急事態宣言の延長されることも十分にありえる。

また闘裸男といえば中国・四国及び九州で大会を開いている地方発の大会で、TNSの山本陽一代表が拠点とする岡山は、広島県とならんで緊急事態宣言下にあることも、今回の延期という苦渋の決断の一因となっていることは間違いない。

そして中止という表現でなく、延期という表現を用いたのも事態が落ち着いてから、この2つの大会に出場予定だった選手に活躍の舞台、機会を与える意志の表れであることも絶対だ。


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