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【Invicta FC44】計量終了 村田に敗れたダコーテ&流血女王リサ・ヴェルゾサが、揃って2度目の王座決定戦

【写真】王座決定戦が続くのは、それだけチャンピオンがステップアップをしているから (C)DAVE MANDELL/INVICTA FC

26日(木・現地時間)、27日(金・同)にカンザス州カンザスシティのメモリアル・ホールで開催されるInvicta FC44「A New Era」の計量が行われた。

新しい時代と銘打たれた今大会はコロナパンデミック以降のインヴィクタFCにとって初めて観客を入れるイベントとなり、プレリミはYouTubeとAXS、メインカードはFITE TVでPPV配信される。

2013年12月のインヴィクタFC07以来のPPV中継のブースに陣取るコメンテイターはミーシャ・テイトとイーブス・エドワースとう豪華な面子の今大会では、2階級で王座決定戦が組まれている。


メインは村田夏南子が返上したベルトを賭けてエミリー・ダコーテとダニエル・テイラーが対戦するストロー級王座決定戦だ。ダコーテは村田との王座決定戦でスプリットで敗れ、昨年7月のジュリアナ・リマ戦で再起を果たし、再度ベルトを狙うことになった。対するテイラーは元UFCファイターでオクタゴン戦績は2勝3敗。ジャン・ウェイリに敗れてはいるが、本来は階級が違うとはいえハム・ソヒに勝利している。

インヴィクタでは、ダコーテに敗れているリマにスプリット判定負けを喫しているが、フェニックスシリーズの5分✖1R戦で、ほとんど参考試合といっても良いだろう。とはいえUFCベテランがフェニックスシリーズで早々の敗退というは、彼女のキャリアに傷をつけている。

それでも昨年11月にXFCでテイラーはジェシカ・アギラーをスプリットで下している。特有の回転数の早いパンチのラッシュでダコーテのリズムを乱すことができれば、勝機は一気に広がるテイラーだ。

もう1つのタイトル戦はユリア・ストレアレンコが、村田と同様にUFCにステップアップを果たした際に返上して空位となったバンタム級王座を賭けてリサ・ヴェルゾサとテニーシャ・テネントが戦う。テナントはフィニックスシリーズ03で優勝も、昨年のコンテンダーシリーズで敗れ、今回の復帰戦が即タイトル戦となった──癌を克服したファイターだ。長身のテネント、自分の距離での打撃は威力がある。が、スピードに欠ける感はある。

一方のヴェルゾサはキャリア6勝1敗、唯一の敗北がストレアレンコとのタイトル戦だった。額から鼻、左目の下と大きくカットした時、自身の姿をスクリーンで確認して笑顔を浮かべた時の凄みは凄まじいものがあった。

女子MMA史上、最多の流血マッチを戦い切るだけでなく、前に出続けたヴェルゾサ。技術云々でなく、あの気持ちの強さは既に世界最高峰で戦う資格を有しているといっても過言ない。2度目の挑戦で、UFCのチケットを手にするにはキャリアの差もあり、5Rを使うことなくテネントをしっかりと仕留めることだ。

なおストロー級でジョディ・エスキベルと対戦するリズ・トレイシーが、2.2ポンド・オーバーとなりキャッチウェイトで戦うこととなっている。

■視聴方法(予定)
5月22日(土・日本時間)
午前9時00分~Invicta FC YouTube
午前11時00分~PPV FITE TV

■ Invicta FC44計量結果

<Invicta FC世界ストロー級王座決定戦/5分5R>
エミリー・ダコーテ: 114.4ポンド(51.89キロ)
ダニエル・テイラー: 114.6ポンド(51.98キロ)

<Invicta FC世界バンタム級王座決定戦/5分5R>
リサ・ヴェルゾサ: 134.6ポンド(61.05キロ)
テニーシャ・テネント: 134.7ポンド(61.09キロ)

<フライ級/5分3R>
ボーガン・ウォーカーサンチェス: 125.8ポンド(57.06キロ)
エミリー・キング: 124.6ポンド(56.51キロ)

<ストロー級/5分3R>
ジョディ・エスキベル: 116ポンド(52.62キロ)
リズ・トレイシー: 117.2ポンド(53.16キロ)

<バンタム級/5分3R>
セレナ・デヘスース: 136ポンド(61.69キロ)
ローレン・ミューラー: 135.8ポンド(61.59キロ)

<フライ級/5分3R>
キャスリン・サモンズ: 124.9ポンド(56.65キロ)
ヘレン・ペラルタ: 125.2 ポンド(56.78キロ)

<アトム級/5分3R>
ケイティ・サウル: 105.7ポンド(49.94キロ)
マリサ・メッセーバレンシア: 105.7ポンド(49.94キロ)

<アトム級/5分3R>
ケイティ・ペレス: 105.1ポンド(47.67キロ)
ナタリー・ソルチェド: 105.9ポンド(48.03キロ)

<フェザー級/5分3R>
ケイラ・ヨンテフ: 145.5ポンド(66.0キロ)
カーリーン・チャンドラー: 145.8ポンド(66.13キロ)

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Invicta FC42 other MMA Report ブログ ラケル・カヌート リサ・ヴェルゾサ

【Invicta FC42】ほぼほぼ何も起こらないまま15分終了。ヴェルゾサがカヌートにスプリット判定勝ち

<バンタム級/5分3R>
リサ・ヴェルゾサ(米国)
Def.29-28.29-28.28-29
ラケル・カヌート(米国)

まず右ローを蹴ったヴェルゾサが、カヌートの左ローに合わせワンツーを打っていく。軽くハイ、サイドキックの繰り出すカヌートが蹴り足を左手で払って右を当てる。ヴェルゾサは足を使って時折りワンツーを繰り出す静かな立ち上がりに。カヌートは前足で左ハイを狙う。カヌートが右ローを蹴り込んだぐらいで、非常にスローな展開となった戦い。蹴り足を取られかけたヴェルゾサが右を一発当て、組みの中でヒザという流れになるが、コンタクトが少ないまま終わった。

初回はヴェルゾサが2票、カヌートが1票を獲得し、2Rに。ヴェルゾサは変わらず左右の回り、時折ワンツーを放つ。カヌートは蹴りを遠い距離で繰り出し、右ローを3連続で当てる。ヴェルゾサも右ローを返すが、組みもなく拳の距離にもならない。残り半分でカヌートが右を当て、組み狙いから再び右をヒットする。ヴェルゾサはローに右を合わせるという変わらぬ動きを見せ、蹴りで誘ってワンツーを届かせる。タイトル挑戦権が掛った試合、両者の動きは少ないまま、ヴェルゾサが右をヒット。緊張感ではなく、弛緩するような流れでこの回も終了した。

2R終了時点で20-18、20-18、19-19とヴェルゾサがリードし、最後の5分へ。組みを切られヒザをボディに入れたカヌートだが、テイクダウンは奪えない。前蹴りを腹に受け、蹴り足をキャッチされてもテイクダウンを許さないヴェルゾサは、サークリング&スイッチでパンチアウト。カヌートは蹴りヲキャッチしたあまりに真正面を向いて、両が揃っている場面もある──が、ヴェルゾサはそこまで横に回る。

カヌートは蹴りからパンチのテンポを速くしたが、ヴェルゾサはテイクダウンは許さない。試合をリードされているカヌートは、ヴェルゾサを追いかけても蹴りの距離まででそれ以上はなかなか距離を詰めることができない。詰まるとヴェルゾサはカウンターを狙うが、ついに残り10秒というところでカヌートがワンツーをクリーンヒットさせる。ヴェルゾサは離れて時間をとり、タイムアップに。ヴェルゾサがスピリット判定勝ちした。