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ONE ONE Reign of Dynasties II ONE112 II Report ケアヌ・スッバ タン・カイ ブログ

【ONE112 II】2R移行は一方的、拳でケアヌ・スッパを圧倒したタン・カイが文句なしの3-0勝利

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ケアヌ・スッバ(マレーシア)
Def.3-0
タン・カイ(中国)

右ローを蹴ったスッバが、スイッチを織り交ぜて左ローも蹴る。タン・カイは右を伸ばすが、やや距離が遠いか。スッバが左ミドルを2発、タン・カイも左ミドルを蹴る。ジャブにワンツーを合わせていったタン・カイも構えを変えて打撃戦に臨んでいる。スッバの左ミドルに左フックをタン・カイが合わせようとする。ミドルを蹴り、蹴り足を前に置いて構えを変えることもあったスッバが、テイクダウンへ。尻もちをつきながらタン・カイはすぐに立ち上がって、ヒザで顔面に狙う。タン・カイは右を当て、スッバは右ローを蹴り、接触が決して多くない初回が終わった。

2R、オーソでスタートしたスッバはスイッチして左ミドル、続くテイクダウン狙いはタン・カイが切る。蹴りにワンツーを合わせ、ボディフックを繰り出すタン・カイは右ローを蹴られた直後に距離を詰めて右を打つ。さらに右オーバーハンドを見せ、真っすぐを当てたタン・カイの勢いが増していく。左フックをかわそうとしてバランスを崩したスッバは右を被弾し、動きが落ちケージを背負うようになる。タン・カイは誘ってワンツー、下がったところで左フック、アッパーから跳びヒザと攻め込む。右を受け、怯んだスッバはダブルレッグでテイクダウンへ。

スイッチからバックに回ることはできなかったが、足を取ってリバーサルを決めたタン・カイがサイドで抑える。スッバが足をきかせるとタン・カイはスタンドに戻り、ここも右ストレートを打ち込む。右ボディ、左フック、左ハイから右ストレートを打ったタン・カイは、終了間際にも右ストレートを打ち込み、サイドキックも顔面へ。スッバは完全に動きが止まった。

3R、右ハイを蹴ったタン・カイが、ワンツーから左ロー。さらに右フック、ジャブからワンツーを入れ、スッバは手が出ず追い込まれる。スッバがサウスポーに構えても、オーソに構えても右の拳が中心線にあるタン・カイが、ジャブからワンツーフック。左リードフックも当たり、ジャンピングニーから右ストレート、左を当てると、さらに左フックをテンプルに入れる。頭が下がったスッバのボディを打ち抜き、左右の拳で腹を抉るタン・カイ。全く勢いに差が出た両者、スッバは右を被弾しケージの前から動けない。

サウスポーから左ミドル、右ストレートを入れ、スッバのミドルを受けても構わず前に出てダブルのジャブ、右を見せたタン・カイが2Rからは一方的にスッバを攻め続け、判定勝ちを手にした。


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News ONE ONE Reign of Dynasties II ONE112 II ケアヌ・スッバ ブログ ミャオ・リータオ 澤田龍人

【ONE112 II】計量&ハイドレーション結果 コロナ第二派のマレーシアからスッパ、復活の狼煙あげられるか

【写真】マレーシアに活気を与えることができるのか。ケアヌ・スッバ(C)MMAPLANET

本日16日(金・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されたONE112「Reign of Dynasties II」の中継が行われ、その最終計量及びハイドレーション結果がONEより発表されている。

ONEでは水抜き禁止、北米MMAより実質1階級の体重が上限となり、ハイドレーション・テストが試合の2日前と前日に行われている。体重はリミット+500グラム、ハイドレーションは1.0250以下という規定が設けられており、1日でもパスできないと試合当日の朝に再計量が必要になっている。


本拠地シンガポールで活動を再開したONE。今夜中継されるONE112「Reign of Dynasties II」ではシンガポール在住の澤田龍人が注目のミャオ・リータオと対戦するストロー級と、マレーシアのケアヌ・スッバが同じくタン・カイと戦う2試合のMMAマッチが組まれている。

新型コロナウィルス感染を封じ込め、国内での旅行も行われていたが、結果的に第2派が起こり──まさに2日前からスランゴール州とクアラルンプール及びプトラジャヤで条件付き活動制限令が再度実施され、中間窓口も閉鎖されたマレーシアから参戦しているケアヌ・スッバ。高橋遼伍戦では負傷TKO負けとなったが、それまでは間合いを制するなど力を見せていたスッバが、外界の喧騒をよそにケージで復活の一歩を記すことができるか、注目だ。

ハイドレーションと計量結果は以下の通りとなっている。
※赤字の選手の名前をクリックするとインタビューに跳びます

■ONE Reign of Dynasties II対戦カード

<キックボクシング・バンタム級/3分3R>
秋元皓貴:65.35キロ/1.0099
ジャン・チェンロン:65.55キロ/1.0087

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
サゲッダーオ・ペットパヤータイ:69.05キロ/1.0053
ジャン・チュンユ:69.9キロ/1.0061

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ケアヌ・スッバ:69.9キロ/1.0061
タン・カイ:69.85キロ/1.0061

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
アズワン・チェウィル:61.0キロ/1.0036
ワン・ウェンフェン:61.0キロ/1.0070

<ストロー級(※61.2キロ)/5分3R>
澤田龍人:56.4キロ/ 1.0061
ミャオ・リータオ:56.6キロ/1.0116

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
モハメド・ビン・マムード:65.8キロ/1.0229
ハン・ズーハオ:65.6キロ/1.0099

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Interview ONE ONE Reign of Dynasties II ONE112 ブログ ミャオ・リータオ 澤田龍人

【ONE112 II】ミャオ・リータオと対戦、澤田龍人─02─「苦手なタイプです、正直なことをいえば」

【写真】苦手な相手だからこそ、自分を貫く必要がある澤田だ(C)MMAPLANET

16日(金・現地時間)に配信されるONE112「Reign of Dynasties II」でミャオ・リータオと対戦する澤田龍人インタビュー後編。

半年以上も組み技のスパーリングがなく、ファイトウィークになってようやく対人練習を行うことができたという衝撃の告白があったが、だからこそ澤田のこれまでが問われる試合となることを本人も十分に理解している。

ストロー級は日本人が5人もいる。序列でいえば、一番下にある澤田が存在意義を示す勝ち方をミャオ・リータオ戦で魅せることができるか、その意気込みを訊いた。

<澤田龍人インタビューPart.01はコチラから>


──これまでやってきたことを出して勝つ。そんな澤田選手ですが、ミャオ・リータオの印象は?

「見た目も試合もフィジカルが強いです。勢いで攻める選手ですね。だからああいう勝ち方をするけど、跳びヒザで負けたりしているんだと思います」

──チームメイトのデェダムロンが既に対戦経験がありますが、何かアドバイスはありましたか。

「パンチが大振りで、そこだけ気をつけろと言われています。打ち終わりも、しっかりとガードを上げないとダメだ。近いともらうので、すぐに距離を取るべきだとアドバイスをくれました」

──パンチはほぼフックという印象があります。

「そうですね。歩いてフックを出す」

──歩くという表現を使ったということは、それほど鋭い踏み込みでなく、前に出てくるということですか。

「その場というか歩きながら打ってきます。喧嘩屋みたいな打撃です。でも大振りだけなので、コンパクトな打撃を当てていけば嫌がって下がると思います。

僕からすると苦手なタイプです、正直なことをいえば。前に出てくるフィジカルが強い相手は。でも、だからこそどういう風に戦い、勝てるようにするのか。ここは勝負だと思っています」

──そういう意味では昨年12月のボカン戦は悔いが残る試合になってしまったのではないでしょうか。

「これまで戦ってきたなかで、一番悔しい試合でした。自分がやるべきことを何もできなかったです。だからこそ、今回の相手も強いですけど、これまでやってきた空手、レスリング、全てを出せる試合にしたいです」

──しかし、その空手に関しては余りコーチ陣にも分かってもらえないところはあるのではないでしょうか。

「それでもシアー(バハドゥルサダ)はよく僕の話を聞いてくれますし、あの距離で戦うことも理解してくれます。威力があるのでパンチの打ち方も、空手で身につけたままでやらせてもらっています。ただ、どうしてもガードを上げろとは言われます。

ガードもそうですし、Evolveで習っているムエタイとかも自分のなかで考えて出すようにしています」

──ところで9月にはRoad to ONE02で猿田洋祐選手と内藤のび太選手が戦い、猿田選手が判定勝ちを収めました。

「あの試合は視ました。一言でいえば凄かったです。僕がされると嫌な試合でしたね。あれが3R続くのはキツイという戦いでした。あんな試合を猿田選手とのび太選手にされたことは、正直悔しかったです。差をつけられているとも感じています」

──さらに箕輪ひろば選手も修斗世界ストロー級王者の肩書を持ってONEにやってきましたし、フライ級KOPの仙三選手もストロー級に落としました。

「日本人が多いのは嬉しいです。日本人選手と戦うことは難しいですけど、日本人がこの階級を引っ張っていくという状況は良いことですし。でも、僕がそこに加わるには今回の相手にどういう風に勝てるのか。そこが重要になってくると思います」

──MMAPLANETではかつての空手の師匠である岩崎達也氏に組み技の練習ができない状況で試合をする澤田選手に対して、言葉をもらっています。

「本当ですか!」

──岩﨑氏は「顔が八つ裂きにされても、組み続けろ。組み技の練習ができないで試合をすることをチャンスだと思え。絶対に負けないという意識でいけ。死んでも負けるな」とのことでした。

「押忍。凄く、岩﨑先生が言われそうな言葉ですね。ありがたいです。そのつもりで戦います。やるしかないです」

──では日本で応援してくれるファンに一言お願いします。

「前回から試合間隔が空いてしまって、色々なことがあり大変でしたが、試合が決まりました。次に繋がる勝ち方をしたいと思っています。頑張ります!!」

■視聴方法(予定)
10月16日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE App
毎週木曜、26時05分~テレビ東京「格闘王誕生! ONE Championship」

■ONE Reign of Dynasties II対戦カード

<キックボクシング・バンタム級/3分3R>
秋元皓貴(日本)
ジャン・チェンロン(中国)

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
サゲッダーオ・ペットパヤータイ(タイ)
ジャン・チュンユ(中国)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ケアヌ・スッバ(マレーシア)
タン・カイ(中国)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
アズワン・チェウィル(マレーシア)
ワン・ウェンフェン(中国)

<ストロー級(※61.2キロ)/5分3R>
澤田龍人(日本)
ミャオ・リータオ(中国)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
モハメド・ビン・マムード(マレーシア)
ハン・ズーハオ(中国)

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Interview ONE ONE Reign of Dynasties II ONE112 ブログ 岩﨑達也 澤田龍人

【ONE112 II】半年間、グラップリング無し──澤田龍人に旧師からエール「顔を八つ裂きにされようが」

【写真】レスラー、そしてMMAファイターの澤田。会話の端々で聞かれる言葉は『押忍』だ(C)MMAPLANET

16日(金・現地時間)に配信されるONE112「Reign of Dynasties II」でミャオ・リータオと対戦する澤田龍人。

その澤田がコロナ禍の影響で3月の終わりから組み技の対人練習をしないで、今回の試合に臨むことをインタビューで明かした。

このような前代未聞の状態で戦う澤田に、かつての師である剛毅會の岩﨑達也氏からエールを送ってもらった。そこには連綿を受け継がれる──「千日を以って初心とし、万日を以って極とす」の精神が宿る言葉が澤田に届くか。


──かつての教え子、澤田龍人選手が半年間グラップリングの対人練習ができなくて、試合に挑むことになりました。こういう状況で元師匠として、澤田選手にどのようなアドバイスを送ることができますか。

「まぁ、MMA選手が組み技の練習ができなくて試合をするってなると、本来は私なら出場させません。でも、龍人はもうEvolve MMAの所属選手で給料をもらって練習し、試合をしている。そういう環境を彼は手に入れたんです。だから、言われればやるしかない。

そして、そのやるしかないという状況が彼にとってチャンスだと思います。龍人に欠けていたのは『絶対に負けない』っていう意識でした。気持ちじゃないです。意識です。ずっとMMAをやってきたんだから、組み技で勝負するんだ。半年間やってなくても、組んだら絶対に離さないんだ。そういう気持ちではなく、Evolve MMAの一員として意識としてそういう風になれるのか。なるしかないんだから、もうそういう意識で戦うだけです。

相手の中国人選手より、テイクダウンは強いだろう。なら5分3R、ずっとテイクダウンして抑える。立たれても倒して抑える。テイクダウンの評価が低いといっても、倒して抑えて、殴らせない。とにかくガムシャラに組みついて。もちろん、その前に打撃を見せる必要がありますけど、ガキの頃からやっているレスリングで死んでも負けねぇって、そうやって戦えば良いんです。顔を八つ裂きにされようが、組みつく。それでも組みに行って負ければしょうがないです。それが勝負です。

でも、それもせずに平気に負けるなよって。食らいつく。修斗でできなかったことを、今、この試合でやる。Evolveの一員として、AACC時代になかったところを見せる。お前、そのためにシンガポールに行ったんだろ。やるしかないという意識でやるしかない」

──分かりました。記事を通して、澤田選手に元師匠からのエールを送らせていただきます。

「死んでも負けるな。それだけです。能力はあるんです。この状況が龍人を強くさせることを願っています。小賢しいクソの役にも立たない技術でなく、やるしかないという意識で戦ってくれということです」

■視聴方法(予定)
10月16日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE App
毎週木曜、26時05分~テレビ東京「格闘王誕生! ONE Championship」

■ONE Reign of Dynasties II対戦カード

<キックボクシング・バンタム級/3分3R>
秋元皓貴(日本)
ジャン・チェンロン(中国)

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
サゲッダーオ・ペットパヤータイ(タイ)
ジャン・チュンユ(中国)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ケアヌ・スッバ(マレーシア)
タン・カイ(中国)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
アズワン・チェウィル(マレーシア)
ワン・ウェンフェン(中国)

<ストロー級(※61.2キロ)/5分3R>
澤田龍人(日本)
ミャオ・リータオ(中国)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
モハメド・ビン・マムード(マレーシア)
ハン・ズーハオ(中国)

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Interview ONE ONE Reign of Dynasties II ONE112 ブログ ミャオ・リータオ 澤田龍人

【ONE 112 II】リアル少林KID!! 澤田龍人と対戦、ミャオ・リータオ「少林拳はMMAと切っても切れない」

【写真】決して跳んだり跳ねたりが、MMAの試合で見られるわけではない。ただし、跳んだり跳ねたりできるフィジカルとバランス感覚を持っているということか──(C)MMAPLANET

16日(金・現地時間)に配信されるONE112「Reign of Dynasties II」で澤田龍人対戦するミャオ・リータオ。

ジェレミー・ミアドにまさかのKO負けを喫したものの、デェダムロン・ソーアミュアイシルチョークとポンシリ・ミートサティートを連覇した時の勢いは本物だ。

ストロー級トップ5入りするポテンシャルを持つミャオ・リータオの爆発力は、少林拳法で養われていた。リアル阿羅漢、ミャオ・リータオに初インタビューを試みた。


──澤田龍人選手との試合が金曜日に迫ってきました。今の調子はいかがですか。

「凄く落ち着いているし、良い感じだよ。エキサイトし過ぎていないし、ここまでやってきたことをただ出すだけ。そういう普通の気持ちでいるからね」

──ミャオ選手はCOVID19の感染拡大が起こってから、常に北京にいたのですか。

「北京に戻って練習していたのは、ONEから試合のオファーが届いてからの1カ月ほどだよ。それまでは生まれ故郷のフーナン(河南省)でトレーニングをしていたんだ。

もちろんロックダウンの間はジムも何もかも閉まっていたけど、従弟と彼の家で練習は続けていたんだ。僕とその従弟は以前、一緒に少林拳法の稽古をしていた仲だから。彼はボクシングも知っているし、2人で練習をしていた」

──河南省ということは嵩山少林寺ですが……ミャオ選手が学んだ少林拳法というのは散打のことですか。それともあの集団で稽古している少林拳のことですか。

「散打の稽古もしていたけど少林拳、少林武術……ショーリン・ウーシューの稽古をやってきたんだ」

──あの稽古がMMAに生きることはあるのですか。

「凄く関係しているよ。少林武術はMMAに切っても切れない爆発力や、スピード、バランスを養うことができる。全ての技術のベースとなる要素を13歳から17歳まで5年に渡る少林武術のトレーニングで手にすることができた。他の多くのMMAファイターが経験したことがないトレーニングを僕はしてきたんだ。

あっ、でも映画みたいに寺に住み込んで生活をしながら稽古をしていたわけじゃないよ。少林武術学校で、ウーシューを学んだんだ。嵩山少林寺で指導されているウーシューをね」

──凄く興味深いです。ミャオ・リータオは少林武術を学び、MMAに生きるという発言を得られたことは。そしてパンデミック後、初めての試合を日本人選手の澤田龍人選手と戦います。さきほど言われたように、この1カ月は北京で調整をしてきたということですね。

「中国は新型コロナ感染拡大に対し、素晴らしい対応をしたと思っているよ。今や国内での行き来は自由になっていて、こうやって国境を越えてシンガポールに来ることもできた。

こっちにきてからは僕らは隔離状態で。トレーニング時間もスタッフに申し出て時間の調整が必要だし、スタッフは練習中も僕らの様子をモニタリングしているよ(笑)」

──ストレスがたまりますか。

「それはないよ。僕は1人でいることに慣れているし、そういう状況でも気持ちを平穏に保つことができるんだ。なにより、僕らが今いるホテルって最高だからね(笑)。ここにいるとフラストレーションがたまることはないよ。

パンデミックは僕の人生にそれほど影響は与えていないけど、トレーニングには大きく影響されてしまった。実は僕の柔術コーチがブラジルに里帰りし、それから中国に入国できなくなったので、この試合前もブラジリアン柔術のコーチがいない状態が続いていたんだ」

──澤田選手はグラップラーですし、その辺りはどのように考えていますか。

「彼の過去の試合をみると、確かにグラウンドのテクニックが優れている。良いグラップラーだからね。でも、僕はやるべきことをやるだけだよ」

──つまりアグレッシブで爆発力のあるファイトを心掛けるということですね。

「それが僕の戦い方だからね。ファンにエキサイティングな試合を見てほしいと思っている。と同時に、もっと落ち着いて戦う必要がある。もっと成熟した試合をする必要があるのは事実だよ」

──それは前回のジャレミー・ミアド戦のKO負けで学んだことでしょうか。

「その通りだよ。あの北京の試合でヒザ蹴りをもらったことを忘れることはない。もっと落ち着いて戦っていたら、僕はKO勝ちできたんだ。あんな負け方は初めてだったし、もっと円熟した試合をしないといけないと学んだんだ」

──ストロー級には王者ジョシュア・パシオの他にも、猿田洋祐、内藤のび太という日本のトップファイターがいます。そういう点でも、この試合は重要になるのではないでしょうか。

「この試合で勝てば、この階級の誰に挑んでも大丈夫だという自信を手にすることができるはずだよ。と同時に全てのファンに最高にエキサイティングな試合を届けたいと思っている」

■視聴方法(予定)
10月16日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE App
毎週木曜、26時05分~テレビ東京「格闘王誕生! ONE Championship」

■ONE Reign of Dynasties II対戦カード

<キックボクシング・バンタム級/3分3R>
秋元皓貴(日本)
ジャン・チェンロン(中国)

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
サゲッダーオ・ペットパヤータイ(タイ)
ジャン・チュンユ(中国)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ケアヌ・スッバ(マレーシア)
タン・カイ(中国)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
アズワン・チェウィル(マレーシア)
ワン・ウェンフェン(中国)

<ストロー級(※61.2キロ)/5分3R>
澤田龍人(日本)
ミャオ・リータオ(中国)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
モハメド・ビン・マムード(マレーシア)
ハン・ズーハオ(中国)

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【ONE Reign of Dynasties II】ミャオ・リータオと対戦、澤田龍人─01─「3月の終わりから組み技は……」

【写真】それでも戦う。He is MMA fighter !!(C)MMAPLANET

16日(金・現地時間)に配信されるONE112「Reign of Dynasties II」でミャオ・リータオと対戦する澤田龍人。

Evolve MMA所属はドラゴンボーイは、昨年12月以来の実戦復帰を迎えるが──なんと、3月の終わりから組み技のスパーリングを行うことがなかったという。コロナ禍においても、このあり得ない状況で戦うことを彼はどうとらえているのだろうか。


──いよいよファイトウィークを迎えました。金曜日が試合でシンガポール在住でも今回はホテルで隔離状態ということでしょうか。

「ハイ。月曜日の昼からホテルにいて、PCR検査もしました。もうずっとホテルの部屋で1人ですし、マットが用意された練習場所にいくのもスタッフの付き添いがいます」

──言ってみれば、監視役までいるということです。いや、そこまで徹底しているのはさすがです。

「食事も部屋に運ばれてきたものだけだし、計量の時間も決められて1人ずつやることになるかと思います」

──計量に向けて、そのように用意された食事で問題ないのですか。

「普通の食事なので、選んで食べています。ここは考えてほしいです(笑)」

──計量が2度は変わらず、PCR検査は?

「PCRは1度です」

──だから、そこまで管理するというのもあるのですね。

「ただ、試合前だけでなく大会後もあるようです」

──なるほど。試合が終わってからも無症状の陽性者を割り出すと、それは市中感染を抑えるためにということですね。情勢がそこを必要としているのかもしれないですが、誠実さでもあるように感じます。

「そうですね、シンガポールではマスク着用は義務つけられていますが、1カ月ぐらい前からレストランとか食堂は5人までだと食べることができているので、いつも通りとは違う状況です。試合前にチームメイトと一緒にいないというのは少し不安ですね。コーチと会うことができるのも、練習スペースだけなので。でもTVを見たり、ネットをつないで過ごしています」

──この試合が決まった2週間ほど前に澤田選手からEvolve MMAではレスリングや組み技の練習ができていないという話を聞いてとても驚きました。その状態はいつまで続いたのですか。

「ずっと、です。ホテルに来るまで、組み技の対人練習はできなかったです」

──!! えぇ、ずっとないままだったのですか。

「組み技に関してはロックダウンになって以降……3月の終わりからやっていません」

──でも隠れて、コソっと組み合うことはあったのではないでしょうか。ここだけの話……。

「そうしたい気持ちもありましたけど、チャトリさんから『そういうことは絶対にするな』ということを言われてきました。警察が実際に見回りに来て、僕らが組み技の練習をしていないのかチャックしていましたし」

──何かあればジム単位でなく、ONEに影響を与えるということですね。それは怖い。しかし、寝技の練習がだめなら選手にはセックス禁止令はでなかったのですか。

「……。それは言われていないです(苦笑)」

──組み技より濃厚接触ですけどね(笑)。では真面目な話で打撃に関しては、スパーリングはOKだったのですか。

「ハイ、でも3週間前ぐらいからですね。打撃でスパーリングができるようになったのは。Evolveでは6月の中旬から練習はできるようになっていたのですが、打撃もドリルとかばかりでした。対人はドリルで、スパーリングはダメで。練習の中身としては、厳しく制限されてきました」

──うわぁ……。そのような状態で試合をするということに不安はなかったですか。対戦相手は、少なくともここ1カ月ぐらいは通常の練習を出来ているかと思われますが。

「不安がないことはなかったです。でも、ようやく巡ってきた試合の機会なので。それもシンガポールにいるから、今回のチャンスはあると思っています。それなのに組み技の練習をしていないからといって、ここを逃して試合ができない状況が続くのは、やはり勿体ないので。

組技の練習ができないのは僕だけでなく、チームの全員が同じ状況ですし。できる練習をやって盛り上げていこうという共通の意識はありました」

──声の様子からすると覚悟が決まっていますね。

「確かにこの間は新しい技術を学んだり、そういうことはできていないですが、それでも打撃の練習をやってきたことで距離だとか、細かい部分は学べたとは思っています」

──MMAで組み技の対人練習を半年もしないで試合をする選手たちは過去に例がなかったかと思います。

「そうですかね……。ダミーを使ってはやっていましたけど(苦笑)。でもレスリングを始めて21年、MMAは8年間やってきたことなので」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
10月16日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE App
毎週木曜、26時05分~テレビ東京「格闘王誕生! ONE Championship」

■ONE Reign of Dynasties II対戦カード

<キックボクシング・バンタム級/3分3R>
秋元皓貴(日本)
ジャン・チェンロン(中国)

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
サゲッダーオ・ペットパヤータイ(タイ)
ジャン・チュンユ(中国)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ケアヌ・スッバ(マレーシア)
タン・カイ(中国)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
アズワン・チェウィル(マレーシア)
ワン・ウェンフェン(中国)

<ストロー級(※61.2キロ)/5分3R>
澤田龍人(日本)
ミャオ・リータオ(中国)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
モハメド・ビン・マムード(マレーシア)
ハン・ズーハオ(中国)

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