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【Gladiator021】テムーレン戦へ、神田T-800周一─02─「怖くてワクワクして、やりがいがあります」

【写真】恐怖に打ち克、自分に勝って相手に挑む。その姿勢に人は魅かれます(C)MMAPLANET

26日(日)に豊中市176BOXで開催されるGladiator021で、モンゴルからの刺客テムーレン・アルギルマーと対戦するバンタム級チャンピオン神田T-800周一インタビュー後編。

韓国、フィリピンに続き、モンゴルを掘り始めたグラジエイターのチャンピオンとして、いやMMAファイター神田周一として、この状況をどう想うのか。そしてテムーレン戦で、どのような自己証明をするのかを尋ねた。

<神田T-800周一インタビューPart.01はコチラから>


――グラジでの試合は昨年4月の王座決定戦以来、11カ月振り。その間、闘裸男で野尻定由選手に勝利。貴重な勝利だったのですが、その後は野尻選手が負けがこんでしまいました。

「野尻君は思い切りが良いので、良い時と良くない時の差が大きいのかもしれないです。体の強さは感じられたので、コツコツと積んでいけば安定した結果を残せる選手になると思います。基本的にはダイナミックな選手で、逆をいえば脆さがある。そこをつかれると……という試合になりますね」

――野尻戦の勝利から修斗のオファーは?

「正直、なかったです(笑)。修斗の有り方だと、僕が出たいといえば試合は組んでもらえるはずです。でも後楽園ホールとか、修斗で――ということで、今の僕はMMAをやっているわけではないので、そこにワクワクできなくて。

そりゃあ藤井伸樹選手と戦わせてもらえるなら、僕もワクワクします。僕は強さと触れ合い、自分の強さを確認したい。むしろ、今回のような試合の方がワクワクします」

――修斗も藤井選手との試合をいきなり組むことはできないでしょうし、ならばベルトを持つグラジでテムーレンというモンゴル人選手を迎え撃つ方がワクワクしますか。

「1月大会もチョ・ソンビン、キ・ウォンビンが来て、フィリピンのジョン・オルニドが笹選手と戦った。コンバット柔術ですけど、江木(伸也)君と竹本(啓哉)は結局、竹本が勝った。バンタム級戦線も動きが活発ですし、同時にごちゃごちゃで3月には誰と試合をするのかなぁと展開は見えていなかったです。

実力的には十分に強い選手だし笹選手や竹本選手と戦うことも、あるかと思っていました。それにチャンピオンとして海外から選手が来ることにニヤニヤしていて良いのかという気持ちもありました。でも、ニヤニヤしてその場に入らせてもらおうと思います。チャンピオンとして踏ん反り返えって、待つつもりはない。だって、ワクワクするじゃないですか。怖いけど。

チョ・ソンビンのような韓国人選手と、ストーリーはないけど試練のノンタイトルマッチとか、タイトルマッチがあるかな。あれば良いなっていう気持ちにさせられました、チョ・ソンビンと戦った中川選手、恰好良かったです。叩き上げで、厳しい相手と戦う。負けたけど、本当に格好良かった。僕もああいう風に、強い選手と戦うMMAファイターでいたいです。

そういう意味で、僕が一番ワクワクさせられるのがグラジエイターなんです。本当にこの状況はめちゃくちゃワクワクします。お金が掛かってしまいますけど、トーナメントをしてほしいぐらいです(笑)」

――結果、蒙古襲来と。

「長谷川さんがモンゴルに行っているSNSを見て、ちょうど福岡で柔術の大会があって、ラーメンでなくモンゴル料理屋にいるタイミングだったんです。僕、モンゴル料理が好きで(笑)」

――アハハハ。

「塩ゆでの羊、じゃがいもと人参と一緒に煮た羊、あと餃子みたいなの(※ボーズ)を食べていて。『長谷川さん、やりよったな』、『グラジエイター、やりよったな。モンゴルを掘るか』って思いながら、モンゴル料理を食っていて(笑)。ただ、いきなり僕とは思っていなかったです。でも、僕がツイッターで反応したのを長谷川さんがチェックしてくれたみたいで……こうなったかと」

――実際にオファーが来た時の気持ちは?

「面白い!!と思いました。グラジエイターがその気なら、僕はやりますよって。グラジエイターが攻めるなら、僕も攻める」

――ここで、少しテムーレンの練習映像をチェックしていただけますか。

「(試合映像を見終わって)こういうのを待っていたんです。良い感じに怖さとワクワク感がある状況を……でも、実感が急にわいてきました」

――とはいえ、この勢いがあるからこそ神田選手がここまで積んできたことをぶつける相手かと。

「準備もそうですけど、本番も今までやってきたことしかできないので。そうなると、相手が誰であろうと――ということに行き着いて。自分がやるべきことをやるだけです」

――いやぁ、明らかに表情が変わりました。厳しい眼になっています。

「韓国、フィリピン、そしてモンゴル。国内で、ここまで測れない強さに触れるチャンスってないんですよね。怖くてワクワクして、やりがいがあります。何より緊張感が僕のなかにあります。いよいよだなって」

――そういう相手と戦い、何を見せて自己証明をしたいと考えていますか。

「う~ん……コツコツと積み上げてきた地味なところですね(笑)。僕だって派手に勝ちたいけど、自分で選んだかのか。選ばざるを得なかったのか。結果的にこうなったのかは分からないですけど、僕が積み上げてきたモノ……そういう地味で諦めないところを出して、勝ちたいです。森戸新士に揉まれていますからね、大丈夫ですよ」

■視聴方法(予定)
3月26日(日)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■ Gladiator021対戦カード

<ストロー級/5分2R>
田中優樹(日本)
木村旬志(日本)

<バンタム/5分2R>
今村豊(日本)
谷口武(日本)

<バンタム級/5分2R>
藤原克也(日本)
秋田良隆(日本)

<Gladiatorフライ級選手権試合/5分3R>
[王者]NavE(日本)
[挑戦者]ニャムジャルガル・トゥメンデムベレル(モンゴル)

<バンタム級/5分3R>
神田T-800周一(日本)
テムーレン・アルギルマー(モンゴル)

<55キロ契約/5分3R>
中務修良(日本)
エイドリアン・バトト・ジェマ―(フィリピン)

<Progressフォークスタイルグラップリング78.5キロ契約/5分✖2R>
世羅智茂(日本)
大嶋聡承(日本)

<Progressフォークスタイルグラップリング・バンタム級/5分✖2R>
前田吉朗(日本)
江木伸也(日本)

<バンタム級/5分3R>
ゆうと(日本)
キム・ウィジョン(韓国)

<フライ級/5分2R>
中西テツオ(日本)
宮川日向((日本)

<フェザー級/5分2R>
フェルナンド(ブラジル)
藤岡陸(日本)

<ウェルター級/5分2R>
橋本健吾(日本)
阿部光太(日本)

<Progressフォークスタイルグラップリング・バンタム級/5分✖2R>
ハシャーン・フヒト(日本)
花澤大介(日本)

<アマMMAバンタム級/3分2R>
佐藤フミヤ(日本)
北原蓮(日本)

<アマMMAバンタム級/3分2R>
平本丈(日本)
飴山聖也(日本)

<バンタム級/5分1R>
藤井丈(日本)
吉田開威(日本)

<バンタム級/5分1R>
武田純忠(日本)
有田一貴(ブラジル)

<フライ級/5分1R>
古賀珠楠(日本)
那須裕次郎(日本)

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【Gladiator021】神田周一が、モンゴルのテムーレンと。中務修良はフィリピンのバトトと対戦

【写真】切磋琢磨という見方はケージの外だから。神田も中務も、ここで負けてはいられない(C)MMAPLANET

4日(土)、GLADIATORが26日(日)に豊中市の176BOXで開催するGladiator021の追加カードとしてバンタム級3回戦=神田T800周一×テムーレン・アルギルマー、55キロ契約3回戦=中務修良✖エイドリアン・バトト・ジェマーという2つの国際戦を発表した。

既報の通りGladiatorフライ級選手権試合=王者NavE ✖挑戦者ニャムジャルガル・トゥメンデムベレルに続き、今回もモンゴル、そしてフィリピンからの刺客をGladiatorとWARDOGのチャンピオンが迎え撃つマッチアップとなった。


昨年4月に福島啓太選手を破り、GLADIATORバンタム級のベルトを巻いた神田にとって初の国際戦、ベルト奪取以後は修斗公式戦=闘裸男で野尻定由選手を下しており、11カ月振りにホームに戻ることになる。

テムーレンはモンゴル・ボクシング界の名門シレンビーリ・ジム、元Road FCファイターでコンバットサンボ世界大会でも銅メダルの実績を持つダムランプレウ・パーサンフー率いるマザーライ・ファイティングセンター、そしてモンゴル随一の設備を誇る112ファイトアカデミーと3つのジムに所属しておりMMA戦績はプロで5勝4敗、アマで4勝0敗だ。

フィジカル&爆発力勝負という印象の強いモンゴル人ファイターにあって、レスリングを多用しつつ柔らかい動きができるファイターだ。またMMA以外ではムエタイで4戦4勝(モンゴル選手権優勝)、シュートボクシングは3勝0敗、散打とコンバットサンボでともに国内選手権銅メダルという結果を残しており、その打撃は組むためにも使われている。

一方、WARDOGストロー級王者としてRIZINでもパンクラス王こと砂辺光久選手をKOするなど結果を残した中務修良は、55キロ契約で──MMAに乗り出したフィリピン拳闘会の名門エロルデ・ボクシングジム・サウスボックス所属、柔術ではチェックマット・マニラに属するエイドリアン・バトト・ジェマーと戦うことが決まった。

NavEが名張なら、中務は津。揃って三重のMMAを引っ張る存在だ。レスリングベースで打撃も力をつけてきた中務と対するバトトは、昨年12月に長谷川賢タレントリレーション代表がフィリピン視察を行った際、エロルデ・ボクシングジムで行われたトライアウトに参加していた27歳のファイターだ。

同トライアウトでは、1月大会に来日したジョン・オルニドと並び、一際動きが良くトライアウトの機会を生かしてグラジへの来日がなった。プロMMAはまだ2勝1敗1分だが、アマでは6勝2敗。特にコロナ以降プロ大会がほぼ休止されていたフィリピンにあって、なかなかキャリアを積めない状況にあったのも事実だ。そのバトト、トライアウトではレスリングと柔術を融合させたサブミッション・レスラー振りを見せていたが、実は柔術は青帯で立ち技がベースのようだ。

リリースによるとバトトは2016年&2017年と昨年のムエタイ・フィリピン王者で、アマ・ムエタイでは12勝2敗。アマ・キックは4勝0敗。プロ・ムエタイは2勝0敗という戦績を残している。

戦績は少なくとも、ポテンシャルの高さを持つ選手の招聘という部分では、ジョン・オルニドの動きを見ている分には期待ができる。アジアとの拳を交えた交流が、日本を強くするのか。NavE✖ニャムジャルカル、神田✖テムーレン、中務✖バトト、興味深い戦いになる。

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【GLADIATOR017】福島啓太とバンタム級王座決定戦、神田周一「あの頃の価値観が根底にあるままです」

【写真】冬の時代=意外と純粋な時代。人によっては引きずっているという風に見るかもしれないが、夢を追い続けるってそういうことかと(C)MMAPLANET

5月1日(日)、大阪府豊中市の176boxで開催されるGLADIATOR016で、神田T800周一が福島啓太とGladiatorバンタム級王座を掛けて戦う。

2年2カ月前に取り逃したベルト、この間のグラジエイターでのファイト通じて自身のMMAの完成を目指すようになった神田にインタビュー。技術面、判定基準という話題の中で神田の明確な──あの頃のMMAを追求する姿勢が明らかとなった。


――福島選手とバンタム級王座を賭けて戦います。この王座ですが、2020年2月に竹本啓哉選手と王座決定戦で戦い敗れたベルトです。その竹本選手が、体重オーバーでタイトル剥奪となり、再び王座決定戦を戦うこととなりました。

「僕もグラジエイターに定期的に出場させてもらって2年以上になるのですが、竹本選手のことはずっと戦友であり、ライバルだと捉えていました。その彼がチャンピオンとして活動する姿を見るのは正直悔しかったです。でも、そんな彼があの失態でベルトを失った。自分が定期的に戦っている場所で、ベルトを持つ人間がああいう風になった時は悔しくて、もどかしかったです。自分が情けなかったですし。だからこそ、ベルトを獲ってしっかりと磨きたいと思います」

──1月大会で福島選手が、その竹本選手に判定勝ちを収めベルトを賭けて戦うことになりました。正直なところで、あの判定は最近の打撃有利的な部分が顕著になったようにも感じました。

「これは結構ぶっちゃけて言うと……僕はモニターをチラチラ見ながら、自分の試合が近いのでスタンバっていました。で、竹本がずっとバックを制していて。これは王座決定戦でまた竹本と戦うことになると思っていたんです。そこから集中しなおして、試合開始を通路の奥で待っていたら判定で竹本が負けて、ひっくり返りそうになりました(笑)」

──日本のMMAのジャッジの判断やブレイクの判断は、ずいぶんとストライカー寄りになってきたと思います。コントロールやポジション奪取は、ダメージを与えないということで評価が低くなった。もう、そういうモノになったと考えるしかないのかという想いもあります。神田選手はそういう裁定を意識することはありますか。

「僕の場合はゴールは一つ、サブミッションです。コントロールに関しては、パウンドとセットかなというのもあります」

──ただタメージのあるパンチを繰り出すと、上体を起こしてスペースを与えることになります。すると差されて立たれる。スクランブルに持ち込まれます。だからパウンドも難しいですよね。

「そう言った組み技が軽視されかねない今だからこそ、逆にクラシックなグラップリングにチャンスがあると思っています。寝かせ方もインスタントな格闘技をする人は、分かりやすい立ち方、逃げ方をしてくるかと思います。だからこそ、渋いゴールに誘う戦い方をしようかというのはあります」

──インスタントな格闘技、良い表現ですね。そこに神田選手がずっとやってきたことで打開したい?

「そうですね。僕は格闘技が冬の時代と言われた2010年代を何とかサバイブしてきた人間なので、やはりあの時代にやってきたことがベースになっています。僕のMMAは今時のちょっとインスタントで……ニータップといえばフランキー・エドガーでなく、朝倉未来選手になる世代とはチョット違うと自覚しています。制圧することこそ、格闘技だと思っている節が僕にはあるので(笑)」

──制圧。ドミネイターですね。話が振りやすくなりました(笑)。旧友、弥益選手の人気をどのように捉えていますか。

「嬉しいです。評価されて然るべき、面白いし勝っているし。しかも、やっていることは変わっていない。格闘技に対してはピュアなままですしね。言えば僕もサラリーマン・ファイターで、取捨選択をしないといけない子育てをしている人間です。だから参考にしているし、活躍が嬉しいです。その一方で、弥益の活躍は嬉しくても対比軸として不良カルチャーがあり、真面目なサラリーマンが戦う対比構造は陳腐だなと思っています。

弥益は素晴らしいと思っています。まぁマーケットの判断なんですけど、自分の信念というか。さっきの判定問題もそうですが、自分のMMAを追求する。タイトルマッチで勝ちたいというのも大きいですけど、インスタントに勝って人気者ごっこをしたいわけじゃないです。本当の強さに少しでも触れたい。自分がそういう存在になりたいという気持ちが強いです」

──人気的に冬の時代、皆がUFCを目指していた時代のMMAを神田選手は追及しているということですか。

「インスタントな格闘技人気が上昇したことで、若い人がMMAを始めたり、他競技から本気で転向してくるのは本当に良いことだとは思っています。これは本当です。とはいえ、僕の価値観は川尻選手がUFCで戦っていた時代にあります。日本はもう離されてはいたけど、北米を目指していたあの頃の価値観が僕の根底にあるままです」

──捉え方は違うのですが、K-PLACEの裁定方法から逆算した作り方も、十分に北米的でないでしょうか。

「僕もパラエストラ松戸で荻窪祐輔選手と練習していたことがあり、小池(義昭)代表が相当に熱心に指導されているジムだという印象を受けました。パンクラスでもランカーが多いですし、本当にきめ細かな取り組みをしていると思っています。でも、僕はここまでやってきたことを出すしかないです。ポイントゲームに長けている可能性もありますが、相手云々よりも自分がやってきたことをぶつける。そこが重要になってくるかと思います」

──つまりはテイクダウンして、コントロールすることを目指すファイトになるということでしょうか。

「そうです」

──とはいえ、だからこそ立ちの部分が大切になって来るかと思われます。

「僕も31歳になりますけど、立ち技に限らず技術の最終的な紡ぎ方、纏め方が分かってきました。組みなら差し、打撃ならワンツー。そこの完成度は上がってきている。その実感があるので、打撃も積極的にいけると思います。ざっくりした言い方になると、こっちから創っていこうと思います。あの強振を警戒しつつ、打撃と組みと自分の試合を創っていこうかと思っています。尻もちまでは行けるので、止まらずに攻め続けるとポジションも取れると思います」

──打撃が紡げて来ている要因は?

「それは冨樫健一郎選手との対話です」

──おおっ、冨樫選手ですか!!

「ハイ。冨樫さんと対話をするなかで、だんだん見えてきたというか。それこそ竹本戦の反省のようなモノが2年弱掛けて、この間の土肥戦で出てきたと思ったんです。長いストレート、下から突き上げるストレートであったり。僕が即効性を持って取り組めば、すぐに手に入れることができたモノかもしれないですけど、色々な人と戦いながら準備していくなかで、竹本戦でできなかったものが繋がって来るような感覚が最近多くて。そういった取りこぼした部分をしっかりと紡いでいけば、この年齢でも飛躍的に伸びることがあると実感できました。

ここまでやってきたことは福島選手にはハマりやすいかとは思っています。その理由は試合前には言えないですけど……。いつも通りのことを欲もかかず、慢心もせずカツカツとやっていけば勝てるのではないかと思っています」

──そうすれば磨きたいベルトも手に取れると。

「僕は自分が追及しているMMAを究めたいという気持ちが強いです。ただグラジのベルトに関しては……、ファイトマネーに関しても、高く評価していただいています。プロの試合に出ているのでお金もそうですけど、櫻井代表の姿勢ってコロナ対策という部分でもグラジエイターという格闘技イベントの在り方を選手に向けて、凄い熱量で話してくれたことがありました。関西であの規模のイベントを続けるって大変だと思います。そういうグラジエイターに感謝しているからこそ、このベルトを獲って磨きたいと思うんです」

──そのグラジエイターでプログレス提供試合のグラップリングマッチが組まれています。あの試みに関して、組み系MMAファイターの神田選手はどのように思っていますか。

「MMAファイターが強くなるという部分では、実は僕のような組み主体の選手が打撃なしでアレをやると遠回りになるかと思っています。ただ打撃系や、特にキッズですね。キッズにあの打撃のないMMAをしみ込ませていると、それこそ米国でカレッジスタイルのレスラーが強いように、これからの世代が強くなるのではないかというのが僕の考えです」

──なるほど、それは非常に興味深い発想です。

「僕らのような世代、練度になっているとMMAを強くするには、MMAをやるのが一番だと思います。でも、あのルールは見ていても面白くなりそうなグラップリングですし、しっかりと広めてほしいルールです。そういう動きがでてくるということはMMA、根本から見直す時期が来ているのかもしれないですね(笑)。

僕は金網に潜りますよ。名もなき技術と、そして金網を心中するつもりもあります」

──おお、でも心中しないのが一番ですので。タイトル戦後をどのように考えていますか。

「ベルトを磨くことと自分を磨くことは一致していると思います。団体の利害と個人の利害が一致するというわけじゃないのですが、さらなる挑戦をしていきたい。強い相手とやりたいです。ポスト・コロナが見えてきたので、グラジエイターに強い選手を呼んでほしい。僕、ホントにケージが好きなんです。だから、ROAD FCとかHEX FSとか挑戦したみたいです」

──おお、渋いところをつきますね。

「北米挑戦を高らかにできない、北米志向なんです」

──アハハハハ。

「だからそういう大会に挑戦して、グラジエイターのベルトも守っていきたい。グラジエイターが業界に一石を投じるイベントになり、そこを背負える選手になりたいと思っています」

■ Gladiator017対戦カード

<Gladiatorヘビー級選手権試合/5分3R>
[王者] 大番高明(日本)
[挑戦者] カルリ・ギブレイン(ブラジル)

<バンタム級王座決定戦/5分3R>
神田T800周一(日本)
福島啓太(日本)

<バンタム級/5分2R>
竹本啓哉(日本)
エダ塾長こうすけ(日本)

<ライト級/5分2R>
井上啓太(日本)
レンジャーハント(日本)

<バンタム級/5分2R>
土肥潤(日本)
清水俊一(日本)

<フライ級/5分2R>
中西テツオ(日本)
久保健太(日本)

<バンタム級/5分2R>
今村豊(日本)
谷口武(日本)

<ライト級/5分2R>
坪内一将(日本)
中西哲生(日本)

<ライト級/5分2R>
八木敬志(日本)
後藤陽駆(日本)

<バンタム級/5分2R>
佐々木陽太(日本)
別所竜也(日本)

<フェザー級/5分2R>
桑本征希(日本)
伊賀GORI(日本)

<フライ級/5分2R>
松原聖也(日本)
尾崎大和(日本)

<フォークスタイル・グラップリング75キロ契約/5分2R>
森戸新士(日本)
川崎聖太(日本)

<フォークスタイル・グラップリング73キロ契約/5分2R>
赤澤智哉(日本)
ビリー・フッカー(豪州)

<フォークスタイル・グラップリング67キロ契約/5分2R>
フェルナンド(ブラジル)
田中智也(日本)

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Gladiator016 MMA MMAPLANET N.O.V NavE Progress 中川皓貴 井上啓太 伊東元喜 佐々木信治 松本一郎 森戸新士 濱村健 田村ヒビキ 神田周一 福島啓太 竹本啓哉 藤田健吾 長谷川賢

【Gladiator016】PROGRESS提供マッチ決定。森戸新士×ハマケン、NavE×松本一郎、佐々木信治×伊東元喜

【写真】森戸がサブオンリーでなく、プログレス・ルールに出場は驚きだ(C) SHOJIO KAMEIKE

13日(木)にGLADIATO及びPROGRESSより23日(日)により大阪府豊中市の176BOX で開催されるGLADIATOR016でのプログレス提供のグラップリングマッチの対戦カードが発表された。

第1部が7試合、第2部が9試合──藤田健吾×有川直毅、竹本啓哉×福島啓太というK-PLCE勢の参戦、土肥”聖帝”潤×T-800神田周一、N.O.V×田真吾、井上啓太×春川広明、中川皓貴×富田翔市など興味深いMMA戦が組まれた今大会に、組み技戦は3試合追加される。


長谷川賢率いるプログレスはポイント制のフォークスタイル・グラップリング(プログレス・ルール)、コンバット柔術、サブオンリー・グラップリングの3つのルールの組み技戦を提供することを明言していたが、今回はフォークスタイル&バッククラブ、サブミッションが掛け合わせされたトップ重視のプログレス・ルール(5分2R)が2試合、サブオンリーマッチ(10分1R)が1試合組まれることとなった。

Gladiatorフライ級王者NavE

プログレス・ルール戦は60キロ契約でグラジ・フライ級王者のNavEと松本一郎、79キロ契約で森戸新士×濱村健。

そしてサブオンリーでは現グラジ・ライト級チャンピオンの佐々木信治と伊藤元喜が82キロ契約で対戦する。

(C)ICHIRO MATSUMOTO

2つのルールにグラジの現役王者2名、それぞれが関西柔術家の住人と対戦する。

NavEと対戦する松本は2019年IBJJF全日本の黒帯ライトフェザー級3位のマスター世代、現役MMA王者にスクランブル重視のルールで果敢に挑む。

一方、1年振りにノーポイント&サブオンリー・グラップリングでグラジエイター凱旋となる佐々木。ライト級チャンピオンがMMAグローブを外して相対すのは、マスター世代の黒帯柔術家で伊東となった。伊東はパンデミック以前はハイペースでトーナメントに出場し、「楽しいが最強」とキャッチフレーズに関西の柔術を盛り上げてきた重鎮だ。

(C)SHIHO YAGINUMA

松本と伊東のグラジ参戦は、MMAと柔術界がリンクするというプログレスのグラジの理想が実現した形となる。

そんななか、ケージのなかでトップ重視、打撃のないMMAといえるプログレス・ルールは本来、試合間隔が空いたプロファイターの実戦を用いた調整、若い選手のMMA強化を第一に実施されるが、その場に森戸が参戦するのは驚きだ。

ハマちゃん、参戦!!

昨年のIBJJF全日本ではライト級を制し、KIT03の賞金Tで準優勝、グラップリングでもQUINTETで3人抜き、闘裸男では田村ヒビキとタイムアップドローと柔術をリードしてきた。

その森戸がサブオンリーでなく、トップ重視のプログレス・ルールで──意外と──グラップリングができる元グラジ・ライト級王者の濱村健と対戦する。

山口は岩国から森戸がグラジ初出場し、京都生まれのハマケンが4年振りにグラジに──勇気ある──凱旋と粒揃いの組み技マッチが、グラジエイターを彩る。今後の協力関係を含め、ケージの中も非常に興味深い。

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【GLADIAOTR016】2022年のグラジは1月23日から。新たなな血の導入=K-PLACE&中国勢、富田翔市参戦!!

【写真】DEEP大阪大会、TTFC、パンクラスを経て1年11カ月ぶりのグラジ参戦となる中川(C) MMAPLANET

23日(木)にGLADIATORより2021年度最初のイベントとなるGLADIATOR016の開催と対戦カードの発表があった。

ウィズ・コロナのグラジエイターにあって常設会場となっている大阪府豊中市の176BOXで1月23日(日)に行われる同大会はチケット共通の2部制が敷かれ1部が7試合、9試合──計16試合が組まれることとなった。


今回発表されたカードで目を引くのはメインで藤田健吾と対戦する有川直毅、そしてバンタム級マッチで前王者の竹本啓哉とのマッチアップが決まった福島啓太というK-PLACE勢の参戦だ。

また竹本✖福島戦と並び、バンタム級タイトル戦線に関係してくるだろう土肥”聖帝”潤戦が決まったT-800神田周一、N.O.Vと戦う蒔田真吾、柔術とMMAの二刀流=井上啓太と対峙する春川広明、第一部出場となった那須”独歩”育夫ら中国勢の参戦も目立つ。

さらにはパンクラスから出戻り、再起戦となる中川皓貴と対戦する富田翔市の初参戦にも注目だ。チャンピオンの出場はなし、新たな血の導入の活躍が現有戦力との交わりを生んでいく──そんなグラジの2022年のストーリーラインが見えるマッチメイクとなっている。

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【TORAO26】12月の広島大会で野瀬✖奇天烈。神田✖キシシ。寝試合で森戸新士が田村ヒビキと対戦

【写真】国内競技柔術最強といっても過言でない森戸の闘裸男出場は嬉しい限りだ (C)MMAPLANET

13日(水)、TORAO NATION STATEより12月5日(日)に広島市南区のBULE LIVE HIROSHIMAで開催される闘裸男26と、闘裸男GIG03の対戦カードが発表された。

6月13日の博多大会に代わり、晴れて闘裸男26と闘裸男GIG03というナンバリングが打たれた今大会、博多大会と同様に2部制──そして当日計量で行われることが決まった。

今回発表されたのはGIGで2022年修斗新人王トーナメントが4試合、闘裸男26で修斗公式戦4試合とグラップリングマッチ=闘裸男・寝試合の5つのカードだ。


3回戦では6月の博多大会で流れた野瀬翔平✖奇天烈戦が、広島で再度組まれた。奇天烈は2月のRoad to ONEで上野光と対戦予定も負傷欠場、野瀬が代役で出場し判定負けを喫したという因縁がある。

7月に格上の齋藤翼を相手に判定勝ちを収め、3連敗を免れた野瀬は承知の通り、今月17日にHEAT名古屋大会で土肥潤との対戦が決まっており、1カ月半後に奇天烈戦というハードな日程となっている。

また広島在住の神田周一は京都のキシシと2回戦で戦う。神田は9月のGladiatorで1年10カ月振りの勝利を挙げ、2年1カ月振りの闘裸男参戦となる。

現状、奇天烈とキシシ、キシシの同門で新人王T出場の丸山幹太が闘裸男圏外というべき中国・四国および九州地方以外からの出場という同大会では、競技柔術日本最高峰にある森戸新士が75キロ契約&5分✖2R戦のグラップリングマッチで、田村ヒビキと対戦することが決まった。

山口県岩国市在住の森戸は8月のJBJJF全日本ブラジリアン柔術選手権でアダルト黒帯を制し、パンデミック前にJBJJFランキング1位に輝くなど、日本国内で最強といえる存在だ。ノーギにも果敢にチャレンジしている森戸だが、ケージという舞台がどのように彼の柔術を左右するか。もちろんグラップリングだから引き込んだり、スクートすればケージレスリングをする必要はない。

何より経験値として田村の方が上回るとはいえ、森戸は2012年に旧グラジ、カナダ留学時代にMMAを経験している点に注目したい。その経験が即、壁の存在が体に入っているのか否か。ケージの戦い熟知している田村は、体でどこに金網があるかを察知して森戸の動きに制限を加えることができるだけに、金網際の攻防が大きな見所となりそうだ。

いずれにせよ、このタイミングでの森戸の出場により中国地方のMMA&柔術のコロナ禍での決起集会、団結が強く印象つけられる。地域格闘技の雄、闘裸男ならでは──といえよう。

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J-CAGE Pancrase319 Report ジェイク・ムラタ ブログ 神田周一

【Pancrase319】ワンフックのサイドバック=コブラツイスト・ポジションでムラタが神田から判定勝ち

【写真】組んで、そして下からもこの形=トラックポジションに帰結させたジェイクが神田を封じ込めた(C)KEISUKE TAKAZAWA

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ジェイク・ムラタ(日本)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
神田T800周一(日本)

ZSTバンタム級王者ジェイクに対し、神田が後回し蹴りを見せる。左ローに組みいったジェイクは、ケージ際でボディロックからバックに回る。右足を入れてスタンドのワンフックのジェイク。そのクラッチを神田が剥がしに掛かる。乗り過ぎの状態から、下になっても背中を取ろうとするジェイクだが、神田は体を反転させトップへ。ジェイクはスクランブルに盛り込み、ボディロック&バックを狙い──一度は胸を合わされそうになっても、ボディロックを利かして背中を取り続ける。

自ら亀になり前方に落とそうとした神田は、ついにスクランブルに持ちこむと、離れて左を2発当てラウンド終了。ジェイクが2票を取った。

2R、すぐに組んだジェイク、離れた神田の左が入る。組んで引き込んだジェイクはハーフからワキを差して立ち上がり、神田を倒してリバーサルへ。落とされると同時に、その勢いで回転しトップを狙った神田だったが、ここもスクランブルでバックを許してしまう。ワンフックで体を捩じるように背中に回ったジェイクを前方に落とした神田が、エルボーとパンチを入れる。

ここもハーフから腕を差して起き上がったジェイクが、バックコントロールへ。胸を合わせた神田がケージにジェイクを押し込む。ジェイクも体を入れ替え、ワキをすくってバックに回る。神田は前方に落とすことができず、この回もジャッジ2人がジェイクを支持した。

最終回、右を当てた神田が左を伸ばす。ここでジェイクが組みにいくが、離れた神田が左を2発ヒットさせる。パンチを振るって前に出てきたジェイクを首相撲に捕らえた神田だったが、離れたジェイクにまたもバックを譲ってしまう。ワンフック&クォーターのスタンド・トラックポジションというべき形で背中に張り付くジェイクに対し、神田は手をつき前方に落とそうとする。残り2分を切って上を取った神田だが、ハーフのジェイクは潜って、二重絡みをしないエレクトリックチェアー的スイープに成功する。立ち上がってもバックを取られたままの神田は、時間を迎え0-3でジェイクにリベンジを許した。


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J-CAGE News Pancrase319 TSUNE アキラ ジェイク・ムラタ ブログ 上迫博仁 岩﨑大河 春日井たけし 松本光史 田中半蔵 田村一聖 神田周一 近藤有己

【Pancrase319】10月25日大会より、パンクラスがPay Per View配信を開始

【写真】パンクラスも10月からPPV配信を開始する (C)MMAPLANET

6日(火)、パンクラスより10月25日(日)に東京都江東区のスタジオコーストで開催されるPancrase319でPPV配信を行うことを発表した。

同大会では上迫博仁✖松本光史、春日井“寒天”たけし✖TSUNE、田村一聖✖アキラ、田中半蔵✖透暉鷹、神田T800 周一✖ジェイク・ムラタ、近藤有己✖小林裕、滝田J太郎✖Ryo、宮澤雄大✖井島裕彰などがメインカードで、プレリミでは岩﨑大河✖川和真を筆頭に3試合、このほかネオブラッドTが組まれている。


PPV視聴に関しては、視聴料金は税及びシステム使用料抜きで4000円。本日・6日からイベント終了時まで購入可能となっている。

またライブ配信は途中から視聴した場合はその時点からの配信となり、ライブ中の再生はできず、配信終了後にチケット購入者はアーカイブ配信を視聴できる。アーカイブ視聴はイベント終了後1週間となっている。

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J-CAGE News Pancrase319 ジェイク・ムラタ ブログ 田中半蔵 神田周一 透暉鷹

【Pancrase319】ぞわッ!! 神田T800周一✖ジェイク・ムラタの組みMMA!! 半蔵は14歳年下の透暉鷹と

【写真】神田✖ジェイク。より自分を貫けるのと同時に、相手のペースに付き合うことができるか、許容範囲が問われるMMAグラップラー対決(C)MMAPLANET

30日(水)、パンクラスより10月25日(日)に東京都江東区のスタジオコーストで開催されるPancrase319の追加カードが発表された。

ライト級で上迫博仁✖松本光史、ウェルター級の近藤有己✖小林裕、バンタム級の春日井“寒天”たけし✖TSUNE、そしてストロー級の宮澤雄大✖井島裕彰に続き、メインとプレリミ及びネオブラと合わせ6試合が有観客大会に加わった。


メインカードではフェザー級で田中半蔵✖透暉鷹を筆頭にバンタム級で神田T800周一✖ジェイク・ムラタ、同じくバンタム級で平岡将英✖関原翔の3試合が決まった。

筑豊から今やベテランと呼んでも過言でない半蔵が、昨年11月以来11カ月振りの実戦復帰となる。下の世代からの突き上げをスプリット判定で切り抜けて、4連敗の危機を切り抜けた半蔵に対するは、尾張から14歳年下の透暉鷹だ。

キャリア6戦ながら、既にDEEP、GRANSSLAM、NUXUS、修斗、そしてパンクラスと5つのプロモーションを経験している透暉鷹は、今年1月に2019年のプロ修斗新人王(フェザー級)に輝いている。半蔵の修斗新人王トーナメント出場は14年前、透暉鷹が10歳の時だ。

さらなる下からの突き上げに対し、半蔵がどのようなファイトで待ち受けるか。当日計量でのフィジカルも気になる一戦だ。

バンタム級の神田✖ジェイク、通好みの一戦も見逃せない。パンクラスでプロデビュー後、地元・広島にUターンしたのを機に修斗、GLADIATORで戦績を積み後者ではバンタム級王座決定戦を戦った神田にとって、パンクラス参戦は2年8カ月振りとなる。

一方、ZSTバンタム級王者ジェイクもプロデビューはパンクラスで、今回の試合が実に4年7カ月ぶりのデカゴン再登場となる。ジェイクは昨年10月の渋谷で行われたONE Warrior Series以来の実戦、ソン・ミンジョンのフィジカルに押し切られた感もある一戦を糧に、進化したジェイク・スタイルを見せることができるか。

一方の神田も2月のグラジエイター・バンタム級王座決定戦で竹本啓哉とのグラップリングMMAで競り負けており、タイプは違うとはいえどもMMAグラップラーにこれ以上遅れを取ることはできない。ともにスクランブルのなかで勝機を見出すが、動いて勝機を掴みたい神田と動かさないで仕留めたいジェイク──ケージ際の攻防が要注目のマッチアップといえる。

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