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【Brave CF37】ブカレストからストックホルムへ。最強アマ=モカエフが渋い試合で判定勝ちデビュー

【写真】プロデビュー戦を母国で迎えたアンツマンがヴェーラ・ヌカネンに判定勝ちを収めている(C)BRAVE CF

1日(土・現地時間)、Brave CF37がスウェーデンの首都ストックホルムで行われた。

ルーマニア・ブカレストの連戦から、ストックホルムに場所を移し3週連続のイベント開催となるブレイブCF。そのストックホルム初戦で、最も注目されていたのがアマ23連勝からプロ初陣を迎えたムハマド・モカエフだった。

モカエフは同じくプロデビュー戦となったグレン・マクベイをソリッドに攻めて判定勝ちしたモカエフだが、体重オーバーで守りを固めたマクベイへの不満を試合後に述べた。

Brave CF37
<ウェルター級/5分3R>
○ルイス・グリスマン(デンマーク)2R1分13秒
RNC
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×ヘンリ・リントゥラ(フィンランド)
<ヘビー級/5分3R>
○イルマン・スマイジッチ(スウェーデン)3R
判定
×ファティ・アクタス(トルコ)
<64キロ契約/5分3R>
○ムハマド・モカエフ(英国)3R
判定
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×グレン・マクベイ(アイルランド)
<ライトヘビー級/5分3R>
○アントン・トゥルキャリ(スウェーデン)1R1分57秒
TKO
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×アタナシス・ヘルケレジス(ギリシャ)
<フェザー級/5分3R>
○フェルナンド・フロレス(スウェーデン)1R4分51秒
アナコンダ
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×マイケル・デガ・シェイキ(ブラジル)
<女子ストロー級/5分3R>
○ビアンカ・アンツマン(スウェーデン)3R1分37秒
KO
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×ヴェーラ・ニカネン(フィンランド)
<フェザー級/5分3R>
○ハミッド・サディット(スウェーデン)1R1分37秒
KO
×シェイマスッド・ドレーク(イラン)
<ウェルター級/5分3R>
○モハメド・サレイ(ノルウェー)1R2分12秒
ヒールフック
×アウジ・クアミ(フランス)
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Brave CF37 other MMA Report ブログ ヘンリ・リントゥラ ルイス・グリスマン

【Brave CF37】北欧対決はデンマークのルイス・グリスマンが、フィンランドのリントゥラをRNCで破る

<ウェルター級/5分3R>
ルイス・グリスマン(デンマーク)
Def.2R1分13秒by RNC
ヘンリ・リントゥラ(フィンランド)

サウスポーのグリスマンに左ローを蹴ったリントゥラ。左ローを返したグリスマンに、リントゥラが左ジャブを伸ばす。グリンスマンは飛び込むように左を伸ばし、着地でスイッチした語りになり思い切り右ローを蹴る。リントゥラは軽く右ハイを見せ、グリスマンはローを続け、左右のフックで前に出てクリンチへ。リントゥラが押し返し、離れたところでグリスマンが左ミドルを入れる。

グリスマンは右フックから組みついて、ケージに押し込むとリントゥラのネルソンにも構わずテイクダウンを決める。キムラを防がれリントゥラは、そのまま下のままラウンド終了を迎えた。

2R、初回と同じように荒いフックでプレシャーをかけるグリスマンが、組んでテイクダウンしサイドで抑える。バックを預けて立ち上がったリントゥラだが。背中に乗ったグリスマンが背中に飛び乗り、足をフックして寝技に持ち込む。そのままRNCでタップを奪ったグリスマン。リントゥラにプロ初黒星をつけさせ、自らは7勝1敗とした。


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Brave CF37 Report UFC ブログ ムハマド・モカエフ

【Brave CF37】注目のムハマド・モカエフ、体重オーバー&守りのマクベイに判定勝ちで不満爆発

<64キロ契約/5分3R>
ムハマド・モカエフ(英国)
Def.3-0
グレン・マクベイ(アイルランド)

注目のモカエフのプロデビュー戦。鋭いジャブを放つマクベイは2.8キロの体重オーバーでキャッチウェイト戦となった。そのマクベイはモカエフの左ミドルをキャッチする。手をマットに着いて足を抜いたモカエフは、ワンツーに左を合わされバランスを崩す。直後のハイをキャッチされると、ここも手をついて防御し、シングルに出たマクベイにパウンドを落として離れる。走り込むようなワンツーから右ミドルもモカエフだが、相当に力が入ってしまっている。

モカエフは左ローからワンツー、左ハイを蹴っていく。左に回って距離を取ったマクベイはシングルを切られ、左ソートをアッパーを被弾する。左右のローを入れたモカエフはマクベイの左ジャブをかわしボディにパンチを入れる。左ミドルを続けるモカエフは左ハイ、マクベイのテイクダウン狙いをスプロールし、クォーターネルソンで上を取りエルボーを落とす。

マクベイはクローズドをとり、手首を必死に掴む。モカエフは細かいパンチでケージ際に移動し、ボディを殴るとガード割る。シングルから引き込んだマクベイに左の鉄槌を落としたモカエフが初回をリードした。

2R、マクベイが一気に距離を詰めるもモカエフは左ハイを見せ、組みつくとボディロックテイクダウンにとりそのままマウントへ。バックに回ったモカエフは右腕を滑り込ませパームトゥパームで絞める。サムアップした大丈夫だとアピールしたマクベイの背中を取り直したモカエフは、何やら話しかけマクベイを挑発する。バックが続き、残り2分というところでロールしたマクベイが上を形になる。殴られ、もう一度背中を預けたマクベイは手首を掴んで絞めを防ぐ。

ならばとエルボーを入れたマクベイだが、ついにはスクランブルを許しフックが外れる。サイドバックからヒザを背中に入れたマカエフだが仕留めることはできなかった。

3R、モカエフが左右のローを入れ、左ジャブ。続くシングルをスプロールされ、スタンドに戻ったモカエフは左を当てる。直後にダブルへ。引き込むように下になったマクベイのバタフライガードにもエルボーを打ちつける。モカエフにマクベイの潜りに対し、クオーターネルソンで上を向かせヒジを落とす。この一発でマクベイはカットし、大量の流血が見られる。

ダースからギロチンのモカエフだが、たくみに胸を合わせてきたマクベイがリバーサルに成功する。ケージを背負って座った形になったモカエフが、マクベイのギロチンの仕掛けに乗じてリバーサル。残り30秒、マクベイの逃げのスクランブルに決定的なシーンを作ることができなかったモカエフだが、3Rを通して優勢だったことには変わらず3-0の判定勝ちでプロデビュー戦を終えた。

マクベイもアマMMAで16戦のキャリアがある選手で、ともに普通にMMAが戦えるなか注目度が高い余りにモカエフは、消化不良。自らもストレスを感じていたのか、試合後もマクベイを挑発するなど──彼自身よりも、周囲も見守る姿勢が必要かと感じられた。

「相手は体重を守らず僕はバンタム級なのに、ほとんどフェザー級の試合だ。あれだけ大きいのにずっとグローブを掴んでくるし」と話したモカエフは、「こんな試合はしたことなかった。9月に試合がしたい。本当に強いならツイッターとかでなく、朝食でも食べている時に話して来ればよいんだ。オンラインで指を立てるような真似はするなって」と最後までマクベイへの不満は収まらなかった。


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Brave CF37 other MMA Report アントン・トゥルキャリ ブログ

【Brave CF37】アントン・トゥルキャリ、ギリシャのヘルケレジスを寄せ付けずエルボーでパウンドアウト

<ライトヘビー級/5分3R>
アントン・トゥルキャリ(スウェーデン)
Def.1R1分57秒by TKO
アタナシス・ヘルケレジス(ギリシャ)

グラップリングでアレキサンダー・グスタフソンに敗れたことがあるトゥルキャリが試合開始直後に走って飛び上がる。ヒザ狙いだったのか──ヘルケレジスが後ろ回し蹴りを繰り出すと、そのまま着地してクリンチから小外掛けでテイクダウンを決める。すぐにマウントを取ったトゥルキャリがエルボーを打ち込み、背中を見せたヘルケレジスに勢いのあるパンチを続ける。背中を伸ばされたヘルケレジスはワキの下を通すパンチでアゴを殴られ、トゥルキャリはテンプルにもパウンドを落とす。最後はエルボーの連打でアッという間にTKO勝ちしたトゥルキャリはキャリア5連勝を果たした。


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Brave CF37 other MMA Preview ブログ ムハマド・モカエフ

【Brave CF37】ダゲスタン生まれ英国育ち。王族の後ろ盾、ゴールデンルーキー=ムハマド・モカエフが初陣

【写真】計量では既にお馴染みになっているヌルマゴのような出で立ちを見せているモカエフ(C)BRAVE CF

1日(土・現地時間)にBrave CF37がスウェーデンのストックホルムで開催される。ルーマニア・ブカレスト2連戦から、場所を北欧第一の都市に移し3週連続での大会となる。

現地のBulldog Fight Nightというイベントと共同プロモーションで開かれる3連戦の第一夜にはスウェーデンを中心としたスカンジナビア勢やトルコ、ギリシャのファイターが出場するが、一番の注目はこの日がプロデビュー戦となる1人の英国人ファイター=ムハマド・モカエフだ。


対戦相手のグレン・マクベイもプロ初陣で、正真正銘のデビュー戦同士のマッチアップが最も注目されるのは、モカエフが華々しいアマMMA界で活躍してきただけでなく、可能性溢れるファイトを見せてきたからに他ならない。

2000年7月30日生まれ20歳になったばかりのモカエフだが、アマMMAでの戦績は23勝0敗でIMMAFでは2019年にバーレーンで開かれた世界大会で日本の山口怜臣を下して優勝すると、今年もパンデミックが始まりかけた3月の7日&8日に豪州はパースで開かれた世界選手権で2連覇を達成している。

山口との対戦で映像を確認した日本のMMAファンも少なくないだろうが、モカエフの強さはそのレスリング力の高さにある。山口戦でも後方にバック宙するかという勢いでバックスープレックスで投げ、山口陣営に笑顔を見せるという強烈なインパクトを残している。

英国籍のモカエフだが、生まれはダゲスタンで12歳の時に英国に移住し、ジュニア時代に英国レスリング、そしてMMAを始めてからも柔術やノーギ・グラップリングで結果を残してきた。バックスープレックスだけでなく、当然のようにダブルレッグも強く、粗めでアグレッシブな打撃の終着地点は現状ではテイクダウンといえる。

スタンドの組みでいえば内股、払い腰など柔道の投げも得意としており、とにかく派手なファイターだ。Brave CFを所有するバーレーンのNHK MMAチームに所属しているモカエフは、同時にタイガームエタイ、MMAを始めたリバプールのアスパイア・コンバットスポーツ・アカデミーの3カ所でトレーニングを行っている。

いわばダゲスタン生まれという血統書を持ち、英国で洗練された──ダゲスタンのような練習でも生き残り合戦ではない──環境で育ち、中東の王族の後ろ盾があるというまさにゴールデンルーキーが、プロMMAファイターとしての第一歩を踏み出す。大いに注目したい。

■BRAVE CF主な対戦カード

<ウェルター級/5分3R>
ヘンリ・リンドラ(フィンランド)
ルイス・グリスマン(デンマーク)

<フェザー級/5分3R>
フェルナンド・フロレス(スウェーデン)
マイケル・デガ・シェイキ(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
ファティ・アクタス(トルコ)
イルマン・スマイジッチ(スウェーデン)

<女子ストロー級/5分3R>
ヴェーラ・ヌカネン(フィンランド)
ビアンカ・アントマン(スウェーデン)

<ライトヘビー級/5分3R>
アントン・トゥルキャリ(スウェーデン)
アタナシス・ヘルケレジス(ギリシャ)

<ライトヘビー級/5分3R>
アントン・トゥルキャリ(スウェーデン)
アタナシス・ヘルケレジス(ギリシャ)

<バンタム級/5分3R>
グレン・マクベイ(英国)
ムハマド・モカエフ(英国)