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【Special】J-MMA2023─2024、Road to UFC決勝へ。原口伸「全然、負ける気はしないです」

【写真】既に計量を終えている両者。ロン・チュウはかなり戻してきそうな体をしており、当日はフィジカルの差は出てきそうだ (C)Zuffa/UFC

2024年も早くも1カ月が過ぎ、MMAPLANETでは2023年に気になった選手をピックアップ──過ぎ去った1年を振り返り、こらからの1年について話してもらった。
Text by Manabu Takashima

J-MMA2023-2024、第十九弾はRoad to UFCライト級ファイナルを控える原口伸に話を訊いた。

3日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるRoad to UFC2023 Finalでロン・チュウと対戦する原口は、いわばレスリング一本槍のMMAスタイルを今回の決勝まで全うすると断言。MMAファイターとしての底上げは、UFCとの契約後であることを明らかとした。

なおRoad to UFCバンタム級決勝はシャオ・ロンの負傷欠場で不成立、フェザー級はリー・カイウェンが4.5ポンドのリミットオーバーとなっている。

■2023年原口伸戦績

2月12日 Grachan59 X BRAVE FIGHT27
〇 1R3分57秒 by TKO 小谷直之(日本)

5月28日 Road to UFC2023Ep04
〇 2R1分25秒 by TKO ウィンドリス・パティリマ(インドネシア)

8月27日 Road to UFC2023Ep06
○ 3-0 パク・ジェヒョン(韓国)


──昨年の今頃はGrachanライト級王座防衛戦の準備をしていたかと思います。あの時、1年後にUFCとの契約まで一歩のところにいる自分を想像できていましたか(※取材は16日に行われた)。

「Road to UFCに出ることを目指していましたけど、声も掛かっていない状況で。気持ちとしてはあやふやな感じでした。現実味がなかった、それが本当のところですね」

──対して決勝を控えるだけとなった今の心境を教えてください。

「Road to UFC出場が決まった時から、心のどこかで優勝するもんだと思い、普段の生活から練習への取り組みができていました。なので、ようやく来たかというぐらいの感覚です」

──10月にお兄さんの央選手と対談をさせていただいた時、試合に向けての練習に関して悩みがあって病んでいるという発言もありました(笑)。

「あっ、でも次の日にはケロッとしていました(笑)」

──アハハハ、何なのですか。それは(笑)。

「気楽にはやれてなかったですね(苦笑)。今から思うと、色々と背負ってしまってやりたいこととデキていることが噛み合っていなかったです。僕は完璧主義みたいなところがあると思うので、上手くいかないとモヤモヤしてしまうということはあります」

──12月9日に当初は予定されていた決勝戦ですが、その1カ月少し前に韓国で央選手がRoad FCのグローバルT決勝をキム・スーチョルと戦いました。敗れはしましたが、あの激闘を傍で見て何か得ることはできましたか。

「兄貴という一番近い存在が、キム・スーチョルというメチャクチャ強い相手と対峙する。その緊張感はセコンドでも、味わうことができました。キム・スーチョル選手は普段はニコニコしていて凄く良い感じの人なのですが、試合になると殺気に溢れていて。MMAファイターになって初めて、怖いと感じました。アレを感じ取れたことは良かったです。

その怖いと感じた選手に向かっていく──アニキの覚悟が見えました。あそこは自分が見習わないといけない部分ですね。そこは決勝戦に向けて、良い経験になりました」

──同時になかなか日程がハッキリせず、2カ月ズレたことをどのように捉えていますか。

「僕にとってはプラスです。一番大きなことは開催地が上海からラスベガスになったことですね。米国はホームではないですけど、アウェイでもない。中立の場所なので」

──十数時間の飛行機の旅、時差もある。それでもベガスの方が良いと。

「ラスベガスと聞いて、『良しッ!』ってなりました。ラスベガスはMMAのメッカですし、意識しないところでテンションが上がっていたと思います。経験という部分では相手の方がずっとあって。だからこそ、この2カ月という時間は少しでも詰めることができたと思いますし」

──対戦相手のロン・チュウですが、準々決勝と準決勝の試合を見返して思っていた以上に手強い選手だと思うようになりました。

「Road to UFCから見るようになって1回戦は強烈なKO勝ちをして、強さを見せて準決勝は判定で手堅く勝っていた。最初は韓国人選手をマークしていたのですが、ロン・チュウの方が全然強いですね(苦笑)。

それでも全然、負ける気はしないです。なんか燃えていますね」

──テイクダウン対策は徹底してくると思います。

「得意なのはバレていますよね。すぐに行ってダメなら、我慢するのも手かと思っています。打撃戦につき合うということではなくて、動いてタイミングをずらしてテイクダウンへの意識が薄まった時に一気に狙う。切られて、そのまま続けるとそこは防がれるので、そういう風に戦おうかと考えていますし、練習もしています。

ただし自分のテイクダウンは初速なんかは、普通のMMAファイターと違うと思っています。だから、基本は切られないと考えています。でも相手が準備をしているところで仕掛けると切られます。準決勝では、相手が準備しているのに仕掛けて切られたので……言ってみれば、プレッシャーをかけても仕掛けない。そこで相手が出てきたところで、仕掛けるとかタイミングに変化を持たせようと思います」

──組んで倒しても、立たれる。だから、組みは淡泊になり打撃戦が多くなるのも今のMMAです。組み技は疲れるという意識を持っていますか。

「疲れます。でも、自分の武器なので。最後は離れると死ぬぐらいの意識でやっています。それでも無理から打撃をするよりも、組んでいる方が……そうですね、体力的には疲れますが、気持ちは一切折れないです。そこで相手が嫌がるような素振りを見せれば、また元気になりますし」

──UFCでは準決勝の動きだと、切られるだけでなくパウンドを打たれるかと思います。今回はその辺りも意識することはありますか。

「次の試合はトーナメントの決勝ですし、今持っている強さをぶつけます。勝ちに徹するというか、全てをぶつけて戦います。そうなると、これまでやってきた打撃の展開になることもあるだろうし、結果的にそうなれば先を見越していることになるかもしれないですね。理想は倒して殴る。でも、パウンドでは隙間ができてスクランブルに持ち込まれるので、エルボーとか密着して打つ方向で考えています。

テイクダウン後の相手の処理が上手いと、テイクダウンから後の勝負になります。テイクダウンは取れるので。意識は倒した後、そこから何をやるのかは3パターンほど用意していて、そのうちのどれかを当てはめる。相手の動きとかでなく、そこにはめ込みます」

──契約することがデフォルトとして、2024年はどのような活動をしていこうと考えていますか。

「それこそUFCを契約した後は、MMA選手として完成度を上げていきたいです。だから契約した後は、少し時間を空けるかもしれないですね。UFCデビューは夏から秋、その前に海外で練習もしてみたいです。トーナメント中は勝つ事に集中してきたので、終わればMMAを楽しめる時間も創りたいと思っています。幸い、今回の試合でビザも取れ、アッチで練習する障害はなくなったので米国──キルクリフFCとかで練習したいですね。また、しっかりと考えますけど、MMAを……知らない世界を味わいたいです」

──そのためにもロン・チュウ戦、クリアしてください。

「ハイ。一部では厳しいとか言われているようですけど、僕は勝つことしか考えていないです。そうやって自分を信じ込んでいるので、それを当日にしっかりと見せることができれば……と思っています」


■視聴方法(予定)
2月4日(日・日本時間)
午後1時30分~UFC FIGHT PASS
午後1時15分~U-NEXT

■Road to UFC2023 Final計量結果

<Road to UFCライト級T決勝/5分3R>
ロン・チュウ: 156ポンド(70.76キロ)
原口伸: 155.5ポンド(70.53キロ)

<Road to UFCフェザー級決勝/5分3R>
リー・カイウェン: 149.5ポンド( 67.81キロ)
イー・チャア: 145.5ポンド(66.0キロ)

<Road to UFCフライ級決勝/5分3R>
鶴屋怜: 125.5ポンド(56.92キロ)
チーニョーシーユエ: 125.5ポンド(56.92キロ)

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お蔵入り厳禁【Road to UFC2023 Ep06】原口伸がRTU準決を振り返る─01─「力を使わないで行こうと」

【写真】本来はこの日まで休養に当てていたが、取材に合わせて練習に復帰してくれた原口伸。ケガもなく好調をキープしていた (C)MMAPLANET

8月27日(日・現地時間)、シンガポールのインドアスタジアムで開催されたRoad to UFC2023Ep06のメイン=ライト級準決勝でキム・ジェヒョンを判定で破り、決勝戦進出を決めた原口伸。
Text by Manabu Takashima

当初の予定ではバーハートゥブールゥ・アトゥボラティと対戦予定だったが、計量オーバーに。自身の本計量前には、どうやら体重は落ちないという状況を把握していた原口だが、急遽ワンマッチ出場予定のキム・ジェヒョンと戦うこととなった。それでも徹底したテイクダウン奪取で、判定勝ちを収めた原口の話を勝利から10日後にBRAVE三郷で訊いた。

お蔵入り厳禁──試合前、試合と共に想定外の状況にあった原口はどのように気持ちを創り、切り替えていたのか。心の襞を覗かせてもらった。


──Road to UFC準決勝をクリアして10日、今の気持ち──あの時の気持ちではなく、今の気持ちを教えてください(※取材は9月4日に行われた)。

「前日に相手が代わったことで、絶対にメンタルはブレていて。それでもブレたなかで勝ち切れたことは、自分もよくやったなとは思います」

──ブレたというのは?

「去年、風間(敏臣)選手の準決勝の相手が体重を落とせずに、不戦勝で決勝進出が決まったことが、すぐに脳裏をよぎったんですよ。計量まで1時間で、あと2キロ落とせていない。何がどうあっても落ちないじゃないですか。バックアップがいるとも聞いていなかったですし」

──このまま試合はなくなって、決勝進出だと。

「ハイ。一度、気持ちが切れました。で計量が終わってメディカルに行って戻ってくると、『上が絶対にやらせるから』ということを関係者から伝えられて……」

──結果、ワンマッチ出場予定だったパク・ジェヒョンと戦うことになった。理不尽だとは思わなかったですか。

「いや、凄く思いました。準決勝から出てくるなんて、1回戦から戦ってきたこっちからするとズルいと言っちゃあズルい。事前にそれが分かっていたわけじゃないので」

──個人的には兄弟揃って週末にトーナメント準決勝が、相手の計量失敗で不戦勝なんて世界初だと。面白いことになったと思って記事を書いていました」

「アハハハハ」

──それが一転して、どうやら戦うことになりそうという空気になりました。あの時、パク・ジェヒョンの一択ではなくてバーハートゥブールゥとのキャッチウェイトで準決勝という選択肢もあったと聞いています。ただし、ドクターストップで彼の試合出場はなくなったと。

「ハイ。その二択だったんです。体重オーバーでも、20パーセントのファイトマネーを受け取って戦うのか。ずっと対策して、練習もしていたので元々戦う予定だった選手とやりたいと返答しました。『この韓国人選手は、誰だよ!! どこかのチャンピオンだし』みたいな(笑)」

──韓国筋からはコリアンゾンビ系の選手だらけになるのでトーナメントから外されたという話が伝わっていた実力の持ち主でした。

「そうだったんですね。戦績を調べたら、準決勝で(※ロン・チュウに)敗れたキム・サンウクに勝って、Angel’s FCのチャンピオンになっている6勝0敗の選手で」

──伸選手はライト級としては小さい。バーハートゥブールゥが戦えたとしても、体重を戻した時に105パーセント以上重くて、ベガスの規定になると対戦できないのではという話もされていました。パク・ジェヒョンと戦うことが決まった時の気持ちというのは?

「さっきも言いましたが、『ズルい』。あとは正直、『ふざけるなよ』っていう気持ちにもなりました。ただ、フェイスオフまでに一度ホテルの部屋の戻った時に、UFCと契約してからはこういうことも絶対にあるはず。

Road to UFCはあくまでもRoad to UFCで絶対に勝たないといけないトーナメントだけど、キャリアを線として捉えた場合、ここで試合をせずに決勝戦で勝ち上がったとしても、契約した後に通用するのかっていうのもあって。なら、こういう状況で試合をすることも後々のためになるんじゃないかと、ポジティブに捉えるようになっていました。フェイスオフの時には『よし、やるか』という気持ちでした」

──素晴らしい切り替えですね。そこから相手の試合映像などをチャックしたのですか。

「サッと目を通して、元々の相手はサウスポーだったけどオーソになったのでサウスポーを相手にするとどういう戦いをするのか。そこは結構、見ました。戦ってみて、まま動画のままでしたね」

──バーハートゥブールゥ戦を想定していた時と、戦い方に変化を加えたのでしょうか。

「テイクダウンのフェイントから打撃、それを見せてテイクダウンを取るという作戦を中国人選手と戦う時は考えていました。韓国人選手と戦う前も色々とは考えていたのですが、いざ実際に対面すると気負ってしまって。『絶対に負けたくない』という想いで、相当に慎重になっていました。

準決勝で負けると意味がなくて、でも勝負の世界は残酷だからパッと出てきたヤツが決勝に行くなんて幾らでもあり得るとか、色々と考えてしまっていました。相手もワンマッチから本戦の出場で張り切っているだろうし。そこも含めて相手云々ではなくて、自分のなかのプレッシャーと戦っていたように思います」

──まず、ケージに向かう時はどのような気持ちでしたか。

「入場曲のサビの部分で普通に涙が出そうになって、『やっべぇ』と思いました。感極まってしまっているので、『集中しろ』、『集中しろ』って自分に言い聞かせて(苦笑)。そうしたら、すぐに戻りました。でも『来るぞ』、『来るぞ』という風で、自分のなかの何かと戦っている感じでしたね。これまでの試合の入り方とは、大分違っていました」

──テイクダウン、スクランブル、テイクダウンの繰り返しではあったかと思います。

「やっぱり立つのが上手かったです。上手いとは分かっていましたが、あんなに上手いとは思っていなかったですね。いつものように足を束ねていけると考えていましたが、そうさせないことだけに集中しているような動きをしていました。

力を使っていないのも分かりました。だから僕も手を引っ張るだけで、深くはいかないで。そこはレスリングで培ってきたモノが生きました」

──パク・ジェヒョンがこれだけ立って来ると、もう立たせて倒すという繰り返しで削ろうという判断をしたのでしょうか。

「いえ、頭をケージ中央の方に倒しても、凄い勢いでケージ際に移動されて。

『なんだ?』と思いました。徹底していましたよね。なら、こっちも力を使わないで行こうと」

──そこは自制できると。

「ハイ、レスリングは熱くならないです。打ち合いだと『コイツッ!!』ってなってしまうのですが、立たれても攻めているのは自分だったので。こういう精神的な削り合いの時は、絶対に負けないと気持ちでやっています」

──組みで殴る。コントロールして殴るという原口選手に究めて欲しい部分は、あまり出ていなかったように映りました。

「殴るという感覚はあったのですが、思った以上に立つのが上手くて気後れしてしまった部分はあります。少しルーズにして殴るのではなく、しっかりとクラッチして組みに集中していました」

<この項、続く>


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【Special】月刊、大沢ケンジのこの一番:8月―その弐―:リネケル✖キム・ジェウンからの日本✖世界

【写真】風間とともにオクタゴンへ向かう大沢氏(C)MMAPLANET

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る当企画。
Text by Shojiro Kameike

背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。大沢ケンジ、水垣偉弥、柏木信吾というJ-MMA界の論客をMMAPLANET執筆陣がインタビュー。今回は大沢ケンジが選んだ2023年8月の一番、8月5日(日・現地時間)にONE FN13で行われたジョン・リネケル×キム・ジェウン戦から考える――日本と海外の違いについて語らう。さらに風間敏臣に同行し、現地シンガポールで目撃したUFC ESPN52とRoad to UFCから、日本MMAの問題点を提起してくれた。


――韓国や中国のファイターが、北米のファイターと打ち合い、勝利する試合も少なくない。そこで同じアジア人である日本人ファイターだけが「フィジカル差が……」「パンチ力や耐久力が……」とは言えなくなるわけですね。

「韓国はもちろん、中国人選手も至近距離が強いですよね。それはRoad to UFCでも明らかで。ONEを視ていると、フィリピンや他のアジア選手も前に出て、至近距離でも戦える。遠い距離だけで戦おうとしているのは、もう日本人だけじゃないですか。その理由にフィジカル差を挙げるのなら、それは違うと思います。日本人選手でも世界で通用するフィジカルをつくり上げている選手は多いので。

あとは組みや打撃の技術力の問題もあります。ひとつ思うのは――日本国内だと、一芸に秀でていたら勝てる場合が多いんですよ。寝技が強い、打撃が強いというだけで勝てることがあるから」

――寝技ができないストライカーも、身体能力があれば国内ではテイクダウンディフェンスができて、パンチで倒せることもある。その逆もまた然り、ですね。

「そうして勝ち続けていくと、綺麗な戦績であればUFCとかから声が掛かりやすいじゃないですか。でも世界に出てみると、みんな全ての要素が強いから、一芸に秀でているだけの選手は勝てない。本当にね……ストライカーのキム・ジェウンやサンドハーゲンが、あれだけテイクダウンも寝技も強いわけですよ。一芸に秀でているだけの選手って、相手からすれば怖さがないんです。何をやってくるかが分かるから」

――前回の取材では、「フィニッシュを狙わず、トップをキープするだけの相手は怖くない」と仰っていましたね。

「それと同じなんです。たとえば至近距離の打撃が強い選手にとっては、距離が近くなったら組むだけ――それが分かる選手が相手だと怖くない。だから自分は、もっと強くパンチを振るうことができる。至近距離で打ち合うこともできれば相手も下がるし、組みやすくなるんですけどね」

――経験という意味では、中村倫也選手がプロ3試合目で修斗ブラジル王者のアリアンドロ・カエタノと対戦し、大苦戦しながらも勝利した経験は大きかったように思います。

「あの経験は大きい。もともとレスリングの力があって、打撃も身につけたうえに、あの経験を得たのは大きいです。そういえば佐藤将光選手はキム・ジェウンに勝っていますよね(今年1月に判定勝ち)。リネケルとあれだけの試合をしたキム・ジェウンに佐藤選手が勝っている――佐藤選手だって、それまでにどれだけ苦しい道を通ってきたかっていうことですよ」

――だとすれば、世界で戦う前に国内でもっと鎬を削るべきということですか。

「それもありますけど、実際に試合だけじゃなくて練習や戦術の面も考えていかないといけませんよ。2006年のサッカーW杯で、日本はアジア予選を圧倒的な強さで1位通過したのに、本戦では1回も勝てなかったんです。2敗1分という結果で――ジーコが監督、チームには中田英寿や中村俊輔とか錚々たるメンバーがいたのに」

――……はい。

「あの時はアジアで勝てる戦術を重視していて、いざ本戦のW杯では世界との差が出てしまったと言われているんです。その後はアジアで勝つ戦術と世界で勝つ戦術を分けて考え、結果も残してきていますけどね。MMAでも、国内で勝てたからといってアジアで勝てるとは限らない。アジアで勝ったからといって世界で勝てるとは限らないわけです」

――サッカーの例でいえば、日本代表チームは国内でアジアだけでなく欧州や南米の代表チームとの試合経験を積むことができる。同様にMMAでも世界で勝つためには、まず国内で海外選手の試合経験を経る必要があるのか。国内のイベントでもっともっと海外選手を招聘してほしいと思いますか。

「そこでプロモーターに頼りきってはいけないですよ。言い方は悪いかもしれないけど、他人の金で強くなって海外へ――というのは、あまり好きじゃなくて。まずはジムで、選手と指導者がするべきことがある。ジムで選手を強くして初めて、選手にはチャンスが与えられるものなので」

――なるほど。まずはジムでの練習……まさにスタートラインが重要となりますね。

「スタートラインは本当に重要です。見据える先がUFC、Bellator、ONE、国内でいえばRIZINでも同じですよ。どこを、そして何を見据えて練習するのか。キャリアの積み方も大切ですよね。勝ち続けて、綺麗な戦績だからって声が掛かっても、ちゃんと選手のキャリアのことを考えていかないといけない。今回はシンガポールでUFCとRTUを見て、『日本人は海外の選手に勝てない』とは思わなかったです。まだまだ日本のMMAもやるべきことが多いけど、やるべきことをやれば――必ず勝てると信じています」

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【Road to UFC2023Ep06】日本のノンストップMMAレスリング。原口がパク・ジェヒョンを完封して決勝へ

【写真】勝つために終始攻め続けた。その試合が面白くないはずがない。(C)MMAPLANET

<Road to UFCライト級T準決勝/5分3R>
原口伸(日本)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28.
パク・ジェヒョン(韓国)

サウスポーの原口がシングルレッグで組んだ。尻もちを着いたパク・ジェヒョンが立ち上がるも、原口は足を離さず、そのままケージに押し込んでいく。右腕を差し上げた原口がパンチで削りつつ、シングルレッグからダブルレッグ、さらにシングルレッグに切り替えて再びグラウンドに持ち込んだ。背中を向けるパク・ジェヒョンに対し、バックコントロールからシングルレッグへ。原口がパスして背中を着かせた。なおもパク・ジェヒョンが体を起こしてケージに背中を着けて立ち上がる。

原口はダブルレッグからすくい上げるも、やはりパク・ジェヒョンが立ち上がる。パク・ジェヒョンの左手首を抑えつつシングルレッグから足をすくった原口はバックへ。パク・ジェヒョンがスクランブルに持ち込むも、原口が立ち上がってケージに押し込む。ここでパク・ジェヒョンが右腕を差し上げて体勢を入れ替え、離れ際に右ヒジを打ち込んだ。それをかわした原口が横から組みつき、ケージに押し込んでいく。ケージレスリングでも落ち着いた表情を見せる原口が、残り10秒で離れてラウンド終了を待った。

2R、鋭い表情でパク・ジェヒョンを見つめる原口。距離を取ってから飛び込んだが、ここはパク・ジェヒョンにスプロールされてしまう。しかし組んだことで一気にドライブした原口が、パク・ジェヒョンをケージに押し込みながらハイクロッチで組んだ。原口がアンクルピックですくい上げたところでパク・ジェヒョンがバックを狙うも、原口がスイッチから相手をケージに押し込んでいく。ケージレスリングで攻め続ける原口が、パク・ジェヒョンに尻もちを着かせた。バックコントロール→パンチを打ち込む原口は、立ち上がるパク・ジェヒョンの足に食らいついていく。

パク・ジェヒョンは原口の側頭部にヒジを突き刺していくが、原口が立ち上がった。パク・ジェヒョンは立ち上がり際に右ヒジを狙う。距離ができると飛び込む原口が、ダブルレッグで尻もちを着かせ、さらに足を畳んでいく。パク・ジェヒョンはニーシールドでパスを許さず立ち上がったが、原口のケージレスリングは止まることを知らない。アンクルピックを仕掛ける原口に対し、パク・ジェヒョンはスイッチしたが原口が再び倒した。パク・ジェヒョンはシングルレッグでグラウンドに持ち込んできた原口の右腕を取ってキムラを狙うも、ラウンド終了のホーンが鳴った。

最終回、パク・ジェヒョンが距離を詰めてくる。原口は左ストレートをボディに突き刺してから、ニータップで遂にクリーンテイクダウンを奪った。パスからマウントに移行した原口は、下がるパク・ジェヒョンをケージに押し込んでいく。パク・ジェヒョンは右ヒジを打ち込むが返せない。原口がパク・ジェヒョンの足を畳み、左の拳を叩き込む。原口のシングルレッグに対してスイッチからバックを狙ったパク・ジェヒョンだが、すぐに体勢を戻されてしまう。

原口がシングルレッグで食らいつくと、パク・ジェヒョンはスプロールしきれない。アンクルピックで尻もちを着かせた原口が押し込み続けている。バックコントロール、シングルレッグと攻め続ける原口は、パク・ジェヒョンが跨いでこようとしても、すぐに倒す。残り40秒でパク・ジェヒョンに背中を着けさせた原口は、パク・ジェヒョンの三角をディフェンスしながらパウンドとヒジを連打していった。

当初はバーハートゥブールゥ・アトゥボラティと対戦するはずだった原口だが、アトゥボラティが計量をクリアできず、急きょ相手が非トーナメント戦に出場予定だったパク・ジェヒョンに変更されていた。そのパク・ジェヒョンをドミネイトした原口がユナニマスの判定勝ちを収めている。原口は「もっとちゃんとフィニッシュを狙っていたけど、これが俺なので。対戦相手が変わって対策もクソもなかった。レスリング=俺。今回は勝ちに徹したけど、UFCと契約したら面白い試合をします。(決勝については)あとはやるだけなので。Tournament is mine.」と語り、決勝の対戦相手ロン・チュウとのフェイスオフとなった。


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【Road to UFC2023Ep06】ハードな打ち合いの末キム・サンウクを判定で下したロン・チュウが決勝進出

【写真】勝負を決めたのはロン・チュウのボディブローだった(C)MMAPLANET

<Road to UFCライト級準決勝/5分3R>
ロン・チュウ(中国)
Def.3-0:30-26.29-28.29-28.
キム・サンウク(韓国)

ロン・チュウが距離を詰めていく。ケージを背負ったキム・サンウクが左ローから、ロン・チュウの右を交わして組み付いたが、これはスプロールされた。ロン・チュウが速いワンツーを見舞っていく。キム・サンウクが左ローを連打すると、ロン・チュウが右一発で尻もちを着かせた。すぐに立ち上がったキム・サンウクがロン・チュウをケージに押し込んでいく。キム・サンウクが離れると、ロン・チュウが右カーフを蹴った。キム・サンウクも右クロスを入れる。

サウスポーにスイッチしたキム・サンウクに右を浴びせるロン・チュウ。さらに右カーフキックを入れると、キム・サンウクが嫌がるように。キム・サンウクのシングルレッグをスプロールしながら、ロン・チュウが右ヒジを打ち込む。しかしケージに押し込んでいったキム・サンウクがバックに回る。バックコントロールからグラウンドに持ち込んだキム・サンウクが左足を差し入れた。ロン・チュウの動きに合わせて右足を入れたキム・サンウクが、バックからパンチを連打していった。

2R、キム・サンウクの右クロスがクリーンヒットする。ロン・チュウが左右フックを振りながら前に出るが、キム・サンウクの右が連続でロン・チュウの顔面を捉える。ロン・チュウは右カーフからパンチを当てるが、キム・サンウクがサークリングして距離を取る。互いにスイッチを繰り返すなか、キム・サンウクがシングルレッグに入るも切られてしまう。立ち上がったキム・サンウクをロン・チュウが左右フックでグラつかせた。キム・サンウクも左ジャブから右オーバーハンドを当てている。

ロン・チュウは打ち疲れか、少し肩で息をするように。しかしキム・サンウクのシングルレッグをかわしたロン・チュウが相手を挑発しながらパンチを振るい、キム・サンウクの顔面を腫れ上がらせた。さらに右カーフが効いているのは明らか。キム・サンウクも右跳びヒザを見せるも届かず。ロン・チュウの右ストレートがキム・サンウクのボディに突き刺さる。サウスポーにスイッチしているキム・サンウクは、左ストレートからシングルレッグで飛び込むも組みつけず。互いに打ち合い、このラウンドを終えた。

最終回、ロンチュウのカーフキックを受けて倒れるキム・サンウク。立ち上がって左ハイを繰り出すも、ロン・チュウの顔面に届かない。しかしキム・サンウクのパンチでロン・チュウもグラついた。打ち合いからロン・チュウが右ストレートを伸ばし、左カーフキックを当てる。カーフキックで両足を痛めつけられているキム・サンウク。ロン・チュウは組みついてくるキム・サンウクを右のカウンターでグラつかせた。キム・サンウクのパンチを受けて「効いていない」と首を振るロン・チュウが、さらに右ストレートをヒットさせる。

シングルレッグで食らいつくキム・サンウクだが、テイクダウンを奪いことができない。ロン・チュウが左ボディから右フックでキム・サンウクの動きを止める。しかしキム・サンウクも倒れない。顔面からボディにパンチを散らすロン・チュウに、キム・サンウクも左を入れていく。キム・サンウクの蹴りを捌いたロン・チュウがパンチを入れ、最後はお互いに挑発して試合を終えた。

裁定は1人のジャッジが4ポイント差をつけ、ユナニマスでロン・チュウの勝利に。ロン・チュウがライト級トーナメント決勝に進出した。


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【Road to UFC2023Ep06】上久保周哉対戦、戦術至上主義=シャオ・ロン「チームの戦略は素晴らしい」

【写真】東映任侠映画に出てきそうな雰囲気のシャオ・ロン (C)MMAPLANET

27日(日・現地時間)、シンガポールのインドアスタジアムで開催されるRoad to UFC 2023Ep06のバンタム級準決勝で上久保周哉と対戦するシャオ・ロン。
Text by Manabu Takashima

1回戦で野瀬翔平にスプリットで下したシャオ・ロンは、とにかく戦略に重きを置くファイターのようだった……。


――野瀬選手との試合、足関節でヒザが鳴ったという話もありましたが、接戦を勝ち切りました。

「前回の試合は、ちょっと相手のことを軽く見てしまっていた。自分たちが立てていた作戦に対し、向うがカウンターでぶつけてきた作戦がとても優れていた。いや、油断してしまっていたよ。3R、15分間。とても厳しいファイトだった。

確かに初回のレッグロックで負傷をした。今もリカバリー中で、それでも傷は良くなっている。まぁケガと付き合うのも、ファイターの仕事だ」

――インターバルが2カ月で負傷は厳しいですね。今回の試合に向けて、問題はなかったですか。

「上海のUFC PIでしっかりとリハビリをして、体のチェックも続けてもらった。練習も完璧なテーピングを施してもらって、十分にトレーニングに向き合うことができたよ」

――では対戦相手の上久保選手の印象を教えてください。

「カミクボが自分に勝つことは難しいだろう。前に出て、自分の戦いをする。ただし、簡単な試合になるとは全く思っていない。それがカミクボの印象だ」

――上久保選手と戦う上で、シャオ・ロン選手はどのようなアドバンテージがあると考えていますか。

「戦略だ。チームが立てた戦略は素晴らしいものだから。対戦相手が立ててきたゲームプランは、崩壊するだろう。それこそが自分のアドバンテージだ。作戦通りに戦って、勝つのは自分だ」

■視聴方法(予定)
8月27日(日・日本時間)
Ep.05午後5時~UFC FIGHT PASS
Ep.06午後7時~UFC FIGHT PASS
午後4時30分~U-NEXT

■Road to UFC2023 Ep06対戦カード

<Road to UFCライト級T準決勝/5分3R>
パク・ジェヒョン(韓国)
原口伸(日本)

<Road to UFCバンタム級準決勝/5分3R>
ダールミス・チャウパスゥイ(中国)
イ・チャンホ(韓国)

<Road to UFCライト級準決勝/5分3R>
ロン・チュウ(中国)
キム・サンウク(韓国)

<Road to UFCバンタム級準決勝/5分3R>
シャオ・ロン(中国)
上久保周哉(日本)

■Road to UFC2023 Ep06対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準決勝/5分3R>
リー・カイウェン(中国)
神田コウヤ(日本)

<Road to UFCフライ級準決勝/5分3R>
チェ・スングク(韓国)
チーニョーシーユエ(中国)

<Road to UFCフェザー級T準決勝/5分3R>
イー・チャア(中国)
キム・サンウォン(韓国)

<Road to UFCフライ級準決勝/5分3R>
鶴屋怜(日本)
マーク・クリマコ(米国)

<フライ級/5分3R>
ピーター・ダナソー(タイ)
ナムジャルガル・トゥメンデムベレエル(モンゴル)

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【Road to UFC2023Ep06】原口伸戦へ、バーハートゥブールゥ・アトゥボラティ「これはMMA。驚かせる」

【写真】キルギス系ということだが、新疆ウィグル地区には数十万人のキルギス系住民が住んでいるという。テュルク系の特徴なのか茶色の目が、ここではちょっと怖い(C)MMAPLANET

27日(日・現地時間)、シンガポールのインドアスタジアムで開催されるRoad to UFC 2023Ep06のメイン=ライト級準決勝で原口伸と戦うバーハートゥブールゥ・アトゥボラティ。
Text by Manabu Takashima

初戦は反則勝ちという納得できる結果ではなかったが、今回の試合に向けてキルクリフFCで培ってきたMMAを見せると静かな口調で言い切った。


――インタビューを受けていただきありがとうございます。

「昨年の夏にキルクリフFCで取材をしていたよね。覚えているよ。再会できてうれしいよ」

――その米国ではLFAというフィーダーショーで戦ってきましたが、アジアに戻ってRoad to UFCを戦うことを決めた理由は?

「LFAで2度試合をし、一番最近の試合で勝つこともできた。その時、ケガをしてしまいすぐに試合ができなくて。ただケガからリカバリーしても、4カ月ほどLFAからオファーがなかった。そして兄のように慕っているリー・ジンリャンが『おい、RTUで戦おう。お前ならやれるよ。ライト級に落とそう』と言ってくれた。UFCと契約するためにRTUを選択し、ライト級に落とす決心をしたんだ」

――減量が大変そうでしたか、試合に影響はありましたか。

「いや、動きは悪くなかった。ばかりか凄く良かった。試合があんな風になったのは、2Rにアイポークがあったからなんだ。それでパンチを貰い、さらに後頭部を連続して殴られてしまった。結果、首を負傷して試合後は故郷に1カ月間戻って治療に専念した。でも、今は大丈夫だ。戦う準備はできている」

――では対戦相手の原口選手の印象を教えてください。

「とてもスピードのあるレスラーだ。戦績も6連勝で負けなしだよね。でも、この試合はMMAであってレスリングではない。まぁ、試合を見てほしい。僕の言っている意味が分かるはずだよ。僕がキルクリフFCで練習してきたことを見せるチャンスが来たと思っている。

打撃だけ、レスリングだけ、柔術だけじゃない。全てがミックスされた戦いを見せる。そして原口に勝つ。それに同じライト級といっても体の大きさが違う。ハラグチはこれまで通りの試合はできないよ」

――チームメイトの木下憂朔選手が土曜日に戦います。同じ週末に戦うことで、何か想うことはありますか

「ユーサクはマイ・ブラザーだ。彼とは本当によく練習してきた。前回の試合でユーサクは、その力を発揮していなかった。彼はあんなもんじゃない。ユーサクが力を発揮すれば、土曜日の試合は必ず勝つよ。そして日曜日には僕が、皆を驚かせる」

■視聴方法(予定)
8月27日(日・日本時間)
Ep.05午後5時~UFC FIGHT PASS
Ep.06午後7時~UFC FIGHT PASS
午後4時30分~U-NEXT

■Road to UFC2023 Ep06対戦カード

<Road to UFCライト級T準決勝/5分3R>
バーハートゥブールゥ・アトゥボラティ(中国)
原口伸(日本)

<Road to UFCバンタム級準決勝/5分3R>
ダールミス・チャウパスゥイ(中国)
イ・チャンホ(韓国)

<Road to UFCライト級準決勝/5分3R>
ロン・チュウ(中国)
キム・サンウク(韓国)

<Road to UFCバンタム級準決勝/5分3R>
シャオ・ロン(中国)
上久保周哉(日本)

<ライト級/5分3R>
パク・ジェヒョン(韓国)
クイラン・サルキルド(豪州)

■Road to UFC2023 Ep06対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準決勝/5分3R>
リー・カイウェン(中国)
神田コウヤ(日本)

<Road to UFCフライ級準決勝/5分3R>
チェ・スングク(韓国)
チーニョーシーユエ(中国)

<Road to UFCフェザー級T準決勝/5分3R>
イー・チャア(中国)
キム・サンウォン(韓国)

<Road to UFCフライ級準決勝/5分3R>
鶴屋怜(日本)
マーク・クリマコ(米国)

<フライ級/5分3R>
ピーター・ダナソー(タイ)
ナムジャルガル・トゥメンデムベレエル(モンゴル)

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【Road to UFC2023Ep06】過去最大の相手と準決勝、原口伸「フィジカルの差とか言ってもしょうがない」

【写真】自信、それも確かな自信が感じられた原口伸 (C)MMAPLANET

27日(日・現地時間)、シンガポールのインドアスタジアムで開催されるRoad to UFC 2023Ep06のメイン=ライト級準決勝で原口伸がバーハートゥブールゥ・アトゥボラティと対戦する。
Text by Manabu Takashima

キルクリフFC所属のアトゥボラティは、RTUの初戦でダメージを受けた後の後頭部へのパンチで反則勝ち――もフィジカルの違いは明白な元はウェルター級のファイターだ。対する原口は、以前から「UFCで戦うにはフェザー級」と公言してきた、ライト級では小兵だ。その原口、7月のタイガームエタイでダゲスタン人ファイターとのスパーリングをしてきたことで、確かな実力の底上げを感じている。


――今回の試合に向けて、タイガームエタイで練習をしていたそうですね。

「ハイ。7月3日から3週間ほど練習してきました」

――タイガームエタイは、あのジムで何かMMAを学ぶというよりも、チームがそのまま移動してキャンプを張るというイメージが強かったです。

「僕自身、技術的なことを求めていたわけでなくて、がんがんスパーリングをして実力の底上げするために行きました。ちょうどコロナ後に、初めてのトライアウトが行なわれている時で。そのトライアウト勢がたくさんいてスパーリングが激しくて、凄く良い練習になりました。特訓のような練習が多かったので、結果として強さが身についたように感じました」

――どのような選手と練習を?

「ダゲスタン人やカザフスタン人……ダゲスタンの選手とスパーリングをいっぱいやりました。ONE FFに出ていたアリ・ムスリム・アリカノフ選手とか」

――アリカノフ、無敗のライト級ファイターですね。ダゲスタン人ファイターとの練習、手ごたえの方は?

「同じライト級でももともとの体重はちょっと向こうの方が上で、レスリングで転がされたことも多いです」

――そうなのですか!! ピュアレスリングだと、原口選手が遅れを取るようなことはないのではないかと思っていました。

「そうですね、シンプルにレスリングだと。でもMMAのレスリングになると、全然違いました。ガンガン、アッパーを当てて来ようとしてきたり。でも彼らと組みあって自分の長所が、より明白になりました。フィジカルが上の相手にも、通用する勝負のポイントがあって。それが分かって、しっかりと動けたので自信にもなりました」

――良かったです。原口伸のダブルレッグはダゲスタンにも通じると。

「ダブルレッグは基本は取れて。でもシングルレッグになると、日本で練習しているときは暫くジッとしてからでも倒せていたのですが、ダゲスタンの選手はシングルにとってもすぐに持ち替えないとテイクダウンはできなかったです。少しでも迷ったり、動きが止まるとバーンと切られて。どんどん、次の手を打たないとテイクダウンができないことも分かりました。だからこそ、底上げはできたと思います」

――ではタイから戻ってきてから、今回の試合の対策練習を始めるように?

「7月の24日ぐらいに戻ってきてからは、頭をもう1度使って調整してきました」

――では体を使ったタイ、頭を使った日本での練習を経て対戦相手のバーハートゥブールゥ・アトゥボラティにはどのような印象を持っていますか。

「もともとウェルター級で戦ってきた選手なので、そもそもデカさがあります。あとは蹴りが結構厄介、伸びる左ストレートもあります。Road to UFCの初戦でも1Rはキ・ウォンビンにプレッシャーをかけていて、LFAで戦っていたときよりもあげてきている印象です」

――やはり気になるのは、フレーム。サイズの違いかと。

「ただ僕の方も今回は77キロから78キロで保っていて。前回より少し大きくなっており、動きも凄く良いです」

――なるほど、ライト級では小さい原口選手もそれだけ体重を落とすのですね。

「ただ骨格でそこまでの大きなではないので、すぐに4キロぐらいは落ちるんですよ。。でも、もうフィジカルの差とか言ってもしょうがないという気持ちでいます」

――前日に韓国で戦うお兄さん(原口央)の試合と、どちらがタフになると考えていますか(※取材は23日に行われた)。

「アニキの方ですね(笑)。相手が63キロにしては、デカい。ただ、同じ時期に試合があることで同じように追い込み練習をして、同じモチベーションとペースで練習ができました」

――バーハートゥブールゥと戦う上で、同じような体格の練習相手は?

「武田(光司)さんだったり、野村(駿太)先輩が相手をしてくれました。武田さんは普段は82、83キロぐらいあって。70いくつでもしっかりと組み合えていたので、そこはもう気にならなくなってきました」

――ではこの試合でやってはいけないと肝に銘じていることはありますか。

「メチャな打撃の打ち合いをしないことです。一発もらってもカッとしない。打ち合う気はないなかで、打撃を出す。そういうイメージをずっと持って練習してきました。気持ち的に流されない。躍起にならない。しっかりとそのチャンスを待つ。そうやって戦うなかで、組んでテイクダウンしてパウンド。狙えるならサブミッションという練習をずっとやってきました」

――これまで植田豊選手との試合以外ではパウンドを打っても、スクランブルに持ち込ませなかったという印象があります。抑えとパンチの比重はどのように考えていますか。

「立たれても構わないので、思い切り殴ります。立たれると、また倒せば良いので。抑えるよりは殴って、動かして倒す。自分のフィジカルでずっと抑えようとしても、難しいですから。だから倒して、殴って、立たれても倒す。マラブ・デヴァリシビリのように戦う。そこはやり込んできました。

前回の相手とはレベルが違うことは分かっています。だからこそ、楽しみです。組みも打撃もできて、フィジカルもある。そういうレベルの高い相手と戦えることが楽しみでならないです。インパクトを残せるフィニッシュを狙って、しっかりと勝って決勝につなげます」

■視聴方法(予定)
8月27日(日・日本時間)
Ep.05午後5時~UFC FIGHT PASS
Ep.06午後7時~UFC FIGHT PASS
午後4時30分~U-NEXT

■Road to UFC2023 Ep06対戦カード

<Road to UFCライト級T準決勝/5分3R>
バーハートゥブールゥ・アトゥボラティ(中国)
原口伸(日本)

<Road to UFCバンタム級準決勝/5分3R>
ダールミス・チャウパスゥイ(中国)
イ・チャンホ(韓国)

<Road to UFCライト級準決勝/5分3R>
ロン・チュウ(中国)
キム・サンウク(韓国)

<Road to UFCバンタム級準決勝/5分3R>
シャオ・ロン(中国)
上久保周哉(日本)

<ライト級/5分3R>
パク・ジェヒョン(韓国)
クイラン・サルキルド(豪州)

■Road to UFC2023 Ep06対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準決勝/5分3R>
リー・カイウェン(中国)
神田コウヤ(日本)

<Road to UFCフライ級準決勝/5分3R>
チェ・スングク(韓国)
チーニョーシーユエ(中国)

<Road to UFCフェザー級T準決勝/5分3R>
イー・チャア(中国)
キム・サンウォン(韓国)

<Road to UFCフライ級準決勝/5分3R>
鶴屋怜(日本)
マーク・クリマコ(米国)

<フライ級/5分3R>
ピーター・ダナソー(タイ)
ナムジャルガル・トゥメンデムベレエル(モンゴル)

The post 【Road to UFC2023Ep06】過去最大の相手と準決勝、原口伸「フィジカルの差とか言ってもしょうがない」 first appeared on MMAPLANET.