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MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN46 アミール・アルバジ カイ・カラフランス ブランドン・モレノ

【UFC ESPN46】超接戦。終盤優勢カイ・カラフランス。3Rに極めるチャンスがあったアルバジが逃げ切る

<フライ級/5分5R>
アミール・アルバジ(スウェーデン)
Def.2-1:48-47.48-47.47-48
カイ・カラフランス(ニュージーランド)

右に回るカラフランスが右を振るう。中央のアルバジは左ジャブ、ここから試合は様子見の展開に。1分が過ぎ左リードフックをアルバジが伸ばし、カラフランスはローから右オーバーハンドへ。シングルで組んだアルバジがケージに押し込む。アルバジは左右のフックで離れると、カラフランスのジャブに右を合わせようとする。

残り2分、カラフランスが右カーフを蹴る。同じくカーフを返したアルバジは、ワンツーの右を当てる。間合いを取りなおしてインローのカラフランスが、ジャブで前に出て右カーフ。アルバジはジャブ、カラフランスもジャブを返して右オーバーハンド。右ジャブに左フックを被せたカラフランスはケージを背負うなかでカウンターを狙い、ノーガード&後ろで組んで挑発されると左を振るって前へ。時間となり、両者は睨み合って何やら言葉を発した。

2R、カラフランスが左インロー。アルバジはジャブから右ストレートを打つ。左ボディショットを受けたカラフランス、先手争いのカウンターの機会を伺うなかで左ジャブを被弾する。カラフランスの左ジャブに対し、アルバジは右オーバーハンドを振るうが届かない。局面を打開するかのようにシングルレッグからケージにカラフランスを押し込んだアルバジは、すぐに離れてカラフランスの左フックをブロックする。右を行くと見せるカラフランスだが、左ミドル&左ジャブを打たれる。

なかなか拳がアルバジに届かないカラフランスは右オーバーハンドにも、左ストレートを打たれ、続く右のカウンターを被弾して下がる。左を当てて、間合いを一度外したアルバジは、左リードフックをヒットさせる。続くステップインにカウンターを入れたカラフランスが、逆にプレッシャーを掛け始めたところでラウンド終了となった。

3R、ケージの前を右に回るカラフランスはカーフやインローを蹴る。アルバジは組んで、ボディロックからバックに回る。スイッチ&リバーサル狙いのカラフランスが、スクランブルで立ち上がる。アルバジは左腕を差しあげてテイクダウン、カラフランスのスイッチをボディロックで潰してバックを伺る。しっかりと背中に回りきったアルバジは、ワンフックから右のパンチを打ち込む。

左手をリストコントロールで制され、さらに背中を伸ばされたそうになったカラフランスが仰向けに。アルバジはワンフックから、ボディトライアングルを取り殴りながらRNCの機会を伺う。左腕をアゴの下に差し込んだアルバジ。深く入ったが体を捩じって耐えたカラフランスが、立ち上がって前方にアルバジを振り落とす。クローズドガードのアルバジにエルボーを入れたカラフランスは、腰を上げてガードを開けるとパンチを落とし、レッスルアップのアルバジにエルボーを振り落とした。

4R、左インロー、ワンツーから右カーフのカラフランス。ジャブに右を合わせたアルバジは右ストレートをダックでかわす。カラフランスは左の蹴りから、左ジャブ。息を整えているのか、手数が減ったアルバジはカーフで蹴られる。続く右の蹴りに右を合わせたアルバジは、距離を詰めず牽制戦に。カラフランスも同調するように手数が減っている。

と組んだアルバジは、一瞬にしてバックに回りスイッチを潰す。カラフランスが正対しようとすると、パンチを振って離れたアルバジは口が開きそうになっているか。カラフランスも慎重にタイミングを測るが、距離が遠いためにパンチに反応される。残り45秒、左ミドルをキャッチしたカラフランスがテイクダウンを奪い、右腕差してリバーサル狙いをウィザーで防ぐ。ここからスタンド戦に戻り、カラフランスの動きが多い中で時間となった。

最終回、互いにワンツー、ジャブで先手を取ろうとする。さらにローを蹴り合い、カラフランスが右を振るって前に出る。ここで右を決めたカラフランスは、アルバジに組ませずに離れたが、ジャブに組み使えれてバックを許す。カラフランスは直ぐに胸を合わせることができず、前方&後方にバランスを崩されそうになる。正対前に離れた両者、カラフランスがヒザ蹴りで距離をつめてジャブ、右を伸ばす。アルバジはケージを背負うようになるが、右オーバーハンド&左ショートフックを繰り出す。

さらに右ミドルに左ジャブを合わせたアルバジだが、左ジャブを被弾する。エルボーから左を狙ったカラフランスが前に出る。アルバジは手数で劣り、後手の展開で左フックを決め右をテンプルの辺りに当てる。テイクダウン狙いを切られたアルバジは、右を打たれる、ここから最後の足を止めての打ち合いで前に出たのはカラフランスだった。

初回から3Rはアルバジ、4Rと最終回はカラフランスに見えたが、ジャッジはどのように判断するか。スプリットで割れた結果、アルバジが判定勝ちを手にし「接戦になったね。プラン通りではなかった。ただガッツを見せたし、痛みもなく楽しんだ。きっと楽しみ過ぎたんだ。プラン通りにバックを取ってグラウンドということはできたに違いないけど、楽しみ過ぎた。次はフィニッシュする。勝ちは勝ちだけど、次はもっと良い試合をする。相手? タイトルに挑戦したい。10月22日、アブダビで世界タイトル戦をしたい。ブランドン・モレノが王座防衛すれば、そこで挑戦したい」と話した。


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MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN46 ジム・ミラー

【UFC ESPN46】ジム・ミラー、左3発。バトラー相手にオクタゴン25勝目を23秒KOで決める

<ライト級/5分5R>
ジム・ミラー(米国)
Def.1R0分23秒by KO
ジェシー・バトラー(米国)

ジャブを伸ばし、右からハイと果敢に前に出るバトラーに対し、距離を詰めたミラーが左を伸ばす。バトラーは下がって右を繰り出したが、ミラーは左をモロに打ちこむ。腰が落ちたバトラーに、左アッパーを入れたミラーは早々にKO勝ち。UFC25勝目を23秒で決めたミラーは「ジェシーはたった2日前に試合を受けてくれて感謝している。僕にはダンスパートナーが必要だったから」と話した。


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MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN46 キック ティム・エリオット ヴィクター・アルタミラノ

【UFC ESPN46】ヒヤリ。左ハイを被弾したエリオットが、TD後に下に居続けたアルタミラノから判定勝ち

<フライ級/5分3R>
ティム・エリオット(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
ヴィクター・アルタミラノ(メキシコ)

開始直後に距離を詰めて左ヒザ、左ハイを見せたアルタミラノだが、エリオットがシングルレッグでテイクダウンを奪う。ニーシールドのアルタミラノに鉄槌を落とし、ハーフで抑えたエリオットは再びスネを当ててきたアルタミラノから離れてスタンドに戻る。直後にローキックをキャッチしてテイクダウンしたエリオットはここも鉄槌を連打する。下から煽り、バランスをとろうとしたエリオットにエルボーを入れたアルタミラノが果敢に仕掛ける。

エリオットはガードの中にステイし、鉄槌。ヒザ立ちになると、エルボーを打っていく。さらに鉄槌を続けたエリオットは、アルタミラノのハイガードを防ぎ、立ち上がってここもエルボーを入れる。腕十字を防がれたアルタミラノ。下の時間が長すぎるがクローズドに取り、スクランブルに持ち込む気配はないままエリオットがパンチを入れて時間となった。

2R、右フックを当てたアルタミラノだが、直後にテイクダウンを奪われアップキックへ。蹴り足を捌いたエリオットが左足を越しつつ、ヒジを押し付ける。アルタミラノは右足を戻したが、ケージに押し込まれ窮屈な状態だ。立ち上がったアルタミラノが左ハイを決め、効かされたエリオットは組みながら下になる。スクランブルの機会を伺うエリオットを潰して、トップをキープしたアルタミラノがヒジを打っていく。シングルレッグから立ち上がったエリオットは、アルタミラノのシングルレッグにギロチンセットしつつスタンドに戻り距離を取り直す。

左ロングを当てたエリオットは、左のパンチに頭を下げたアルタミラノのバックに回りテイクダウンを決める。エリオットはアルタミラノの右足を制してサイドバック、フルガードに戻されてトップをキープする。枕で腰を上げ、ガードが開けたが足を抜かないエリオットは、右のパンチを落とし三角絞め狙いをセットさせずに潰してラウンド終了を迎えた。

最終回、右足を上げてケンケンで前に出たアルタミラノだが、足をつけると左フックを被弾する。アルタミラノは構えを変え、スピニングバックキックの直後に左ハイを狙う。顔面に蹴りを受けたようにも見えたエリオットは、そのままテイクダウンを決めてトップに。アルタミラノはガードを取ってパンチを見せ、上のエリオットも細かいパンチから鉄槌を連打する。足を効かせるアルタミラノだが、エリオットは担ぎつつ、逆側の足を抜きに掛かる。

重厚な寝技でリードするエリオットは、アルタミラノの立ち上がりにヒザを繰り出す。反則のタイミングにも見えたが、レフェリーは流す。立ち上がって離れたアルタミラノが、ハイキックを交えワンツーで流れを掴もうとする。ヒザをボディに入れ、スピニング系のフェイントを見せたエリオットは、アルタミラノのローにテイクダウンを合わせ、ギロチンをセットさせず上を取り切る。

ここもスクランブルがなかったアルタミラノは、最後の10秒にパンチを振るい続けたエリオットに0-3で敗れた。「胃に問題があったから、腹を守ってガードを下げて戦った」と勝者は「ここが僕の居場所。世界中でここが一番居心地が良いホームなんだ」と話した。


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MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN46 カリーニ・シウバ ケトレン・ソウサ. ブログ

【UFC ESPN46】トップのカリーニ・シウバが、果敢に足関節。ヒザを捩じったケトレン・ソウサがタップ

<女子フライ級/5分3R>
カリーニ・シウバ(ブラジル)
Def.1R1分45秒by ストレートフットロック
ケトレン・ソウサ(ブラジル)

右負け蹴りを繰り出すシウバに対し、距離を取るソウサ。真っ直ぐ飛び込んだシウバがクリンチからボディロックテイクダウンを早々に奪う。ソウサはハーフガード、頭を抱えてオーバーフックのシウバは、フルガードに戻されそうになると、起き上ってパウンドを落とすとシウバの左足をワキに抱えて外掛けからストレートフットロックへ。ヒザを捻ったソウサはたまらずタップした。

16勝目(※4敗)、全てフィニッシュ勝利のシウバはコーチとハグし涙にくれた。


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MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN46 キック ジョニー・ムニョスJr ダニエル・サントス

【UFC ESPN46】驚速腕十字は、初回のみ。簡単に下になるムニョスJrがダニエル・サントスに判定負け

<バンタム級/5分3R>
ダニエル・サントス(ブラジル)
Def.3-0:29-27.29-27.29-27
ジョニー・ムニョスJr(米国)

サウスポーのムニョスJrに、サントスが右ハイを狙う。続くローの応酬で、サントスの右ローがムニョスJrの股間を直撃する。スネが入ったムニョスJrは苦悶の表情を浮かべるも、1分が過ぎると立ち上がって回復を図る。再開後、跳びあがって二段蹴りを見せたサントスは距離が近づくと、右オーバーハンドを振るう。直後に組んだムニョスJrがケージへ。

小手&払い腰のサントス、同体のムニョスJrはスクランブルでバックを伺うが、落とされると引き込んでボディトライアングルでガードを取る。腰を切って腕十字のムニョスJrは、蹴り上げから三角へ。立って腕を抜いたサントス、スクートのムニョスJrをレフェリーがスタンドに戻した。ムニョスJrのヒザ蹴りにパンチを入れるサントスだが、続くの右オーバーハンドにムニョスJrのヒザ蹴りが急所に入る。2度目の中断を経てリスタートされた試合は、左ミドルから右オーバーハンドのサントスにムニョスJrがダブルレッグへ。切ったサントスのヒザ蹴りに「急所だ」とアピールしたムニョスJrは、自らの急所に近い位置にヒザを突き刺す。続く組みの展開で引き込んだムニョスJrだが、ここは仕掛けがなく試合はスタンドに戻る。

ムニョスJrはテイクダウン狙いが素早くバックに跳び乗ろうとしたが、落とされここもガードを取る。下からの仕掛けを警戒し、サントスは仕掛けずスタンドに。ここで時間となった。

2R、圧を高めて左を入れたサントス。ムニョスJrは組んで両ワキを差しケージに押し込む。サントスの小手投げに簡単に下になったムニョスJrが、パウンドを被弾する。初回と違い上から殴り、ヒジを入れるようになったサントスは起き上って蹴り上げを防ぎつつ──離れてローを蹴る。サントスは自らガードの中に入ると、胸に頭をつけて腕を取らせず、上体を起こして左右のパウンドを振り下ろす。

シャオリン・スイープのようにワキを潜ろうとしたムニョスJrが、勢いのあるパウンドを連続で殴られ頭が揺れる。サントスは立ち上がり、レフェリーがブレイク。試合がスタンドに戻ると、ムニョスJrはここもダブルレッグから引き込む。付き合わず立ち上がったサントスがローを蹴り、ここもレフェリーが試合をスタンドに戻った。ムニョスJrはここもシングルを切られるとガードを取り、下で守る展開でラウンド終了を迎えた。

最終回、サントスの左ローが股間に入り、即試合が中断。2分半ほどリカバリーを置いたムニョスJr、サントスには減点1が告げられる。再開後、左ハイのサントスは組んで引き込もうとしたムニョスJrをボディロックで豪快にテイクダウンする。下になったムニョスJrは、ここも頭を引き寄せてクローズドガードに。腰を切って来ても正対して対応したサントスが殴って立ち上がる。

アップキックに下がったサントスがバランスを崩す。ムニョスJrは、機敏に立ち上がって飛びヒザを狙う。後ろ回し蹴りで姿勢を乱したサントスは、ムニョスJrのスタンドでのギロチンにスラムするように背中をつかせた。ムニョスJrは下に落ち着くが、これでは逆転の目はない。

ケージを蹴って腕十字→オモプラッタ狙いのムニョスJr、サントスが腕を抜いて離れるとレフェリーがブレイクを命じた。ムニョスJrは蹴り足を取り、足を抜こうと反転したサントスからテイクダウンを奪い──初めてトップに。サントスはアップキックを見せ、抑えにきたムニョスJrを足で送り出すようにスイープを決める。

サントスはガードの中から離れて立ち上ると、ムニョスJrも続く。跳びあがって後ろ回し蹴りを繰り出したサントスは、空振りしタイムアップも迎えた。初回の仕掛け以外、引き込んで守ったムニョスJrに勝ち目はなかった。


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MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN46 アンドレイ・オルロフスキー ドンテイル・メイス

【UFC ESPN46】序盤好調だったオルロフスキー、右オーバーハンドを受けてドンテイル・メイスに下る

<ヘビー級/5分3R>
ドンテイル・メイス(米国)
Def.2R3分17秒by TKO
アンドレイ・オルロフスキー(ベラルーシ)

ダブルジャブから素早い踏み込みでアッパーを振るうメイス。オルロフスキーはしっかりと距離を取り、ステップインにカウンターを当てる。さらに左フックでメイスを止めたオルロフスキーは右ボディストレートを入れる。間合いを測る展開で、自ら前に出るオルロフスキーに対し、メイスは手数が減っている。

前進を回ってかわされたメイスが、後ろ回し蹴りも空振りに。オルロフスキーはジャブを額で受け、サークリングを駆使して右を伸ばす。メイスは分かりやすく前に出て、オルロフスキーに反応される。オルロフスキーのスピニングバックフィストは空振りも、ステップインに左を合わせる。効かされたメイスのテイクダウン狙いに姿勢を乱したオルロフスキーは、クリンチで左エルボーを受けて離れる。ここで左ストレートをメイスが当てて、最後にまくった。

2R、メイスが右ローを蹴り、スイッチして左の蹴りを繰り出す。オーソに戻したメイスの圧が高まるが、続くステップインで頭が当たる。ここは互いに注意を与えられるだけで、試合が再開される。右カーフを効かされたか構えを変えたメイスに対し、オルロフスキーもスイッチする、互いにオーソに戻してメイスが左を伸ばす。飛び込みながら左を当てたメイス。オルロフスキーは近い距離で右を入れ、譲らない。メイスは右カーフ、オルロフスキーは右から左というコンビをショート&連続で入れる。

離れて間合いを測る両者、オルロフスキーのジャブの打ち終わりにメイスが右オーバーハンドを当ててダウンを奪うと、追撃の鉄槌で試合が決まった。


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LFA MMA MMAPLANET o ONE UFC UFC ESPN46 ジョン・カスタニエダ ボクシング ムイン・ガフロフ

【UFC ESPN46】ONE→コンテンダー→LFAから初陣ガフロフ、頭突き&スタミナ切れでカスタニエダに下る

<バンタム級/5分3R>
ジョン・カスタニエダ(米国)
Def.3-0:29-.27.29-27.29-27
ムイン・ガフロフ(タジキスタン)

ONEで活躍し、コンテンダーシリーズで敗北もLFAで2連勝してUFCにステップアップしたガフロフのオクタゴン初陣。サウスポーのカスタニエダに対し、右ハイを繰り出したガフロフがローからオーバーハンド、そしてテイクダウン狙いという動きを見せる。かわしたカスタニエダはボディショットを入れ、ガフロフのシングルを切って離れる。

構えをオーソにしたカスタニエダが、すぐにサウスポーに戻す。ガフロフは右ミドルを決め、右オーバーハンドへ。テイクダウン狙いが、フェイクから上の攻撃に生きている。後ろ回し蹴りを繰り出したガフロフは前足を蹴られても、続く右ミドルをキャッチしてレッグリフト、リリースしてからワンツーフックを振る。そのままパンチの交換になると、ガフロフは後ろ回し蹴りを繰り出した。

カスタニエダはジャブを当てて、打っては離れるという動きのなかで左ハイ。倒れたガフロフはハーフ&ロックアップで引き寄せ、スクランブルでボディロックテイクダウンを決める。抑え込むことはできず試合はスタンドに戻り、ガフロフが左をヒットさせるも初回はカスタニエダがリードした。

2R、オーソのカスタニエダに対し、ガフロフが右ハイを見せ組んでいく。頭が当たったとアピールすガフロフだが、レフェリーは流す。ここから距離が近づき、再び頭がぶつかるような場面もあったが、ガフロフがフック&アッパーを打ち込む。さらに左をヒットさせたガフロフは、構えを変えるカスタニエダに右ハイを狙う。左カーフで姿勢を乱したカスタニエダは、ダーティボクシングにもボディロックテイクダウンから即バックを奪取する。

立ち上がったガフロフ、カスタニエダは下にならないように自ら足をつけてるがフックの連打を被弾する。頭からぶつかるように前に出たガフロフをレフェリーが注意、と思いきや頭を武器にするな」と即1Pのペナルティが与えられる。

再開後、パンチのコンビから右ハイのカスタニエダだが、キャッチしたガフロフがテイクダウンを決め、スクランブルでバックに回る。前転からスクランブル狙いのカスタニエダ、ガフロフは耐えてトップへ。それでもカスタニエダが立ち上がると、自ら距離を取ったガフロクがロングフック、アッパーと荒いパンチで前に出る。カスタニエダも左を返し、逆に前に出るとダブルレッグへ。ケージに押し込んだカスタニエダが逆にバックに回る。ウィザーで耐えるガフロフは、ホーン後に明らかに疲れた表情を見せた。

最終回、右インローを決めたガフロフは、左ハイをガードして右を伸ばす。ガフロフは右オーバーハンドを当てシングルレッグ、足を離してフックの連打し再びシングルを仕掛ける。スイッチで防ぎ、離れたカスタニエダが右ミドルを蹴られる。ワンツーから組んだガフロフに対し、カスタニエダが逆にケージに押し込む。カスタニエダはスピニングバックフィストも当たらず、打撃の間合いに戻る。頭も振るようにフック、ダブルレッグのガフロフだが、スプロールしたカスタニエダがここもケージに押し込んでいく。

ダブルレッグで持ち上げ、スラムするようにテイクダウンを決めたカスタニエダ。ガフロフは背中をつけて、下に収まってしまう。残り90秒、パス狙いの圧からバックに回ったカスタニエダ、ガフロフは胸を合わせるも押し込まれた状態が続く。カスタニエダはバックは再びバックに回り、ケージを掴んだガフロフに注意が入る。

直後に正対したガフロフはダブルレッグでテイクダウンを奪われると、ここで気持ちが切れたか。カスタニエダはマウント、バックマウントとポジションを進め試合終了を迎えた。結果、ポイントを取った2Rを頭突きでイーブンとされたガフロフはジャッジ3者が27-29をつけるスコアで敗れた。


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MMA MMAPLANET o RIZIN UFC UFC ESPN46   アスカル・アスカロフ アミール・アルバジ アレッシャンドリ・パントージャ カイ・カラフランス ジェイムス・クラウス ティム・エリオット デメトリウス・ジョンソン ブランドン・モレノ ブランドン・ロイヴァル ヘンリー・セフード ボクシング ヴィクター・アルタミラノ

【UFC ESPN46】アルタミラノ戦前のティム・エリオット「平良達郎は戦ってみたい若手の1人だ」

【写真】126ポンドで計量をパスしたティム・エリオット (C)Zuffa/UFC

3日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベスのUFC Apexで開催されるUFC on ESPN46はメインでフライ級のカイ・カラフランス✖アミール・アルバジが組まれ、さらにもう1試合メインカードでティム・エリオット✖ヴィクター・アルタミラノ戦もマッチアップされている。

エリオットは1986年12月生まれの36歳、UFC戦績は7勝10敗で負け越している。フライ級では6勝10敗──2012年5月に初めてUFCで戦うも2勝4敗でカットされた。その4敗の相手でタイトル戦を経験しなかったのは1人だけ。UFCも本気で肩入れするまで時間を要した階級で、エリオットは常にトップと戦い続けてきた。

その彼が2度目のUFC挑戦の機会を得たのは2016年のTUFシーズン24だ。同シーズンは世界中のフィーダーショーやローカルプロモーションの王者が一同に介するという画期的な試みが現実となり、UFCをリリースされた後に獲得したTitan FCのベルトを持ってエリオットはTUFに挑んだ。

従来のTUFのようにシーズン・フィナーレがUFC本戦で組まれるのではなく、決勝までTUF内のエピソードに組み込まれ、優勝者が時のフライ級王者デメトリウス・ジョンソンに挑戦するという特別な企画だった。そしてエリオットは決勝で、修斗フライ級王者として参戦していた扇久保博正を破り優勝を決め、タイトル挑戦権を手にした。

DJへの挑戦に敗れたエリオットはUFCがフライ級の活動停止を決め、リリースかバンタム級転向という二択を突きつけられた時、後者を選んだ。結果、UFCはフライ級の再構築ばかりか、より力を入れるという転換期を迎える。ここからエリオットはデイヴィドソン・フィゲイレド、アスカル・アスカロフ、ブランドン・ロイヴァルを相手に3連敗を喫するも、UFCは彼を切ることはなかった。足掛け10年、オクタゴンの中で見せたパフォーマンス、相手を選り好みしない姿勢こそ、ティム・エリオットを世界最高峰に欠かせないキャストならしめる所以だ。

そんなエリオットをファイトウィークにインタビュー、愛すべきキャラの持ち主であることが改めて確認できた。


──ティム、日本のファンに向けてのインタビューを受けてくれてありがとうございます。とはいえ……ティム・エリオットといえばTUF24フィナーレで扇久保博正選手と戦い、彼の優勝を阻んだ存在です。それ故にファンも、ティムのUFCでの活躍をフォローしてきました。

「UFCがヒロマサとサインしなかったことが、僕には信じられなかった。だって彼に負けたアレッシャンドリ・パントージャとは契約して、準決勝までに負けている選手も一部はUFCファイターになった。パントージャなんて、今やタイトルコンテンダーだよ。ヒロマサはハウスで2番目の結果を残した。ほとんどトップだったんだ。日本のファンも彼の後ろには控えている。それなのにUFCは彼とサインしなかった。ショックだったよ」

──扇久保選手はUFCで戦うという気持ちを胸にRIZINで成功を収め、日本での知名度はUFCファイターより高くなりました。素晴しいことですが、個人的にティムと同じように『なぜ?』、『なんでや』という想いが強く残っています。

「ヒロマサだって、UFCで戦うという目標があってTUFに挑んでいたんだ。重ねていうけど、本当に信じられないよ。UFCがサインしなかったことは。そういえば、ヒロマサはベイビーが生まれたんだよね。心から祝福したい。TUFハウスで彼は、僕にとって最も親しい人間だった。今もインスタでコンタクトをとっているし、ヒロマサのことを愛しているよ」

──日本のMMA界にいる人間として、ティムが扇久保選手のことをそのように言ってくれることが嬉しいです。それにしても北米ではなかなかフライ級が認知されない時期が長く続きましたが、ようやくUFCも本腰を入れてきたように感じます。

「もう少しでUFCもフライ級を廃止しそうになっていたしね。多くの選手、優秀な選手までカットした。でもヘンリー・セフード、そしてブランドン・モレノの活躍があって最もエキサイティングな階級のなりつつある。当然、僕はそう思っているけど、ファンもそういう認識になりつつあると思う。今週末のメインイベントだってカイ・カラフランスとアミール・アルバジのフライ級だ。これって素晴らしいことで、フライ級の注目度が上がっている証だよ」

──そしてティムはUFCフライ級で15戦以上も戦い、並みいる強豪と戦ってきました。結果、勝利だけでなく黒星も積み重ねているフライ級の生き字引のような存在です。

「きっと僕は他の選手と違う選択をして、キャリアを積んできたはずだ。皆は白星を積み重ねたい。僕はタフな選手と戦いたいと思っていたから、UFCとしてもティム・エリオットは使い勝手の良いファイターだったと思う。僕自身、対戦相手を選ぶことはなかったから、ファイトIQを高くすることができた。

今も肉体的には以前と変わらず。決して、強度を増しているわけではない。だけど、強い相手と思い切りやることで、ファイトとして成長している。それに……多くの黒星を喫しているけど、ボーナスも多く手にすることができたよ。誰と当てられても減量して、計量にパスしてオクタゴンで戦うよ」

──ティムのMMAは文字通りスクランブルの連続で、動き続けています。ただし、その動き続けるのは結果論で、ティムはスクランブルの要所でフィニッシュを狙っている。そこがただアクションの多いファイターとの違いだと思います。

「これも多くの他の選手と違っている僕の有り方で……。僕は自分がマーシャルアーチストだなんて、これっぽっちも思ってない。僕はファイターなんだ。ファイトが好きで、戦うことを楽しんでいる。オクタゴンに入り、良い時間を過ごしたい。そう思って戦ってきた。それとマネーだよ。2012年からUFCで戦うようになり、最初は全く金にならなかった。

今、稼げるようになったのは試合で勝ってきたからじゃない。エキサイティングな戦いをして、ファンから試合が見たいと思われるように戦ってきた。それで十分だ。そうやってファイトマネーを手にして、家族を養うことができれば。好きなことを毎日やって、生きていけている。最高だよ」

──素晴らしいです。ところで、今回の試合前にネクスト・ジェネレーション……クリス・ブレナンのジムに移籍したそうですね。なぜ、カンザスシティからテキサス州フリスコにあるジムへ? 500マイルも離れています。

「クリス・ブレナンはMMA界のレジェンドだ。彼は誰も金儲けできなかった時代に、世界中で戦ってきた。そうそう、なぜクリス・ブレナンのジムで練習するようになったかだね。クリスは息子のルーカスと一緒にグローリーMMAフィットネスを訪ねてきたことがあって、一緒に練習していたんだ。で、ご存知のようにジェイムス・クラウスがジムを閉めることになった。その時、『俺はどうすりゃあ良いんだ』ってジェイムスに尋ねたんだよ。

そうしたら彼は『クリス・ブレナンと練習すれば良い』と言ってね。すぐにパッキングして、テキサスに向かった。ルーカス・ブレナンは最高の──そして、仮想ヴィクター・アルタミラノとしても完璧な練習相手だよ」

──テキサスに移り住んだのですか。

「いや、クリスはムービールーム、サウナ、エクササイズ・ルームがある豪邸に住んでいて、僕に寝室、食事を用意するだけでなく、ジムへの送り迎えまで車でしてくれるんだ。『これが真の意味でプロフェッショナル・アスリートなんだ』って、分かったよ。

今はクリスの家に住まわせてもらっていて、心身共に絶好調だ。これまでのキャリアで、ここまで体をケアしたことはなかった。だからこそ、その成果を土曜日の夜に皆に披露したいと思っている」

──ご家族の方は?

「娘がいて、カンザスシティでプライベートスクールに通っている。8歳だけど、彼女をプライベートスクールに通わせ続けたい。ただし娘が今、通っているようなファンシーなプライベートスクールがテキサスで見つけることができていなくて。それでも、この夏にはしっかりと将来を考えて家を買わないといけないとは思っているんだ。今はクリスの家の居心地が良すぎて、家を見つけることができていないんだよ(笑)とはいっても、どれだけファイティングを愛していても、娘が一番だからね」

──こういうと偉そうですが、当然です(笑)。でも今は離れ離れになっていて娘さんは「パパは私とファイト、どちらが大切なの?」とは尋ねてこないですか。

「彼女はファンシーなプライベートスクールに通っていることが、どれだけ良い環境なのかを理解している。それに生まれた直後から、ジムに馴染んでいた。以前、ラスベガスで練習していた時、1歳だった彼女は僕と一緒にジムにいたんだ。だから、ファイターやファイトが身の回りにあることが当然になっていて。彼女にとってファイトは全くデンジャラスなモノではない。ハグをして友達と楽しむような感覚でいるんだよ」

──では娘さんも何か格闘技の練習を?

「以前は柔術を習わせていたんだけど、小学校でジムにいるようにただ楽しみたくて、友達をテイクダウンしてしまったことがあって……。その一件があったから、柔術を辞めさせて今は体操をやっているよ(笑)」

──ただ楽しみたかったと(笑)。娘さんの理解もあって、テキサスで準備をしてきた今回の試合ですが、先ほど名前が出たヴィクター・アルタミラノという新鋭と戦います。アルタミラノの印象を教えてください。

「確か12勝2敗というレコードを残しているよね。僕と似た感じの動きをするかな。僕がUFCで戦いだした時に似ているよ。彼の動きには目的がない。何も考えずに、ただ動きたいように動いているだけだ。分かるんだよ、僕も最初はそうだったから。でも今の僕はやるべきことを理解して、動いている。まぁスタイル的には良いマッチアップじゃないかな。でも彼は僕を相手にして何一つ、やりことができないだろう」

──土曜日の夜、アルタミラノを相手にどのようなファイトを見せたいですか。

「リアル・ファンキー・ストライキングだ。ボクシングではない打撃で戦いたい。今回はあまり寝技に持ち込むことは考えていないよ。これまで見せたことはなかったけど、打撃戦でKOしたいと思う。立ち技で戦って、KO勝ちする」

──組むための打撃でなく、KOするための打撃で戦うということですか。

「テイクダウンをして戦うこともできる。でも今は打撃が絶好調なんだ」

──それはティムの新しい局面が見られるということですね。ところで今、UFCフライ級には3勝0敗の平良達郎選手が戦っています。平良選手のことを認識していますか。

「タツロー・タイラは戦ってみたい若い選手の1人だよ。とにかく試合がエキサイティングだから。今、僕はランキング11位で対戦相手を選ぶことはないから。上位ランカーでなくてもオファーがあれば戦う」

──実は平良選手はある意味、扇久保選手の後輩なんです。

「おお、2人は一緒に練習しているの?」

──ハイ、時折りですが。扇久保選手の成長に欠かせなかったファイターが、生まれ故郷に戻りジムを開いて、そこで平良選手を育てました。姉妹ジムなので、平良選手が扇久保選手の所属しているジムを訪れて練習することはあります。

「そうか。いや、楽しみだよ。打撃もできて、柔術も強い。僕が戦う相手って、いつも22歳とか23歳、まぁ25歳ぐらいまでが多い(笑)。彼らからすれば僕は年寄りだろうけど、まぁずっとUFCで戦っていれば、周りは若いファイターばかりになるのも当然だ。

今回のアルタミラのもそうだだしね。とにかく最高のキャンプができたから、今は土曜日の試合に集中して思い切り暴れようと思っている」

■視聴方法(予定)
6月4日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS
午前6時30分~U-NEXT

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【UFC ESPN46】フライでもメイン!! カラフランスと戦うアミール・アルバジの波乱万丈MMAファイター人生

【写真】凄くソフトで、笑顔を絶やさない。ただし、その笑顔でさえ覚悟が伝わってくる面構えだった (C)MMAPLANET

3日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベスのUFC Apexで開催されるUFC on ESPN46のメインイベントでアミール・アルバジが、カイ・カラフランスと対戦する。フライ級のノンタイル戦がメインで5回戦を戦う事例はほとんどない。それだけに期待度の高いマッチアップといえるが、アルバジはまだまだ日本で名が知られていないファイター、未知強の最右翼だ。

イラク出身、シリアとスウェーデンで8年半に渡る難民キャンプでの生活を経験し、荒れた人生のなかで柔術とMMAに出会った。日本人には考えられない幼少期と10代を過ごしたアルバジは、29歳のオールドスクールMMAファイターだった。


──今週末、メインイベントでカイ・カラフランスと対戦します。今の気持ちを教えてください。

「正直、これまでの試合と変わらない。ただ、メインイベントで戦うことは楽しみだ。クールなことだけど、僕にとっては1つの試合に過ぎないよ」

──ところでアミールのバイオを見るとイラク、スウェーデン、そして英国国籍の表記もあり、どのようなルーツを持っているのか混乱することがあります。

「多くの人がそうなのを僕も知っている。日本のファンの人達にもクリアになってほしい。僕はイラクで生まれた、イラク人だ。でもスウェーデンでも育ったし、英国でも生活していたことがある。カクテルのように、それらの生活が一つになって今の僕があるんだ。と同時に、僕はイラクのためにイラクを代表して戦っていることを忘れたことはない。

スウェーデンは緯度が高く、農業を営むことが困難な土地でもあり総人口の1/4から1/5が米国などに移り住んだ過去があり、1970年代まで積極的な移民政策が取られた(人道的な見地だけでなく、第二次世界大戦後に労働力を必要とした事情もある)。冷戦終了後、80年代最終盤からクルド人、アフリカ、旧ユーゴなどから難民を積極的に受け入れるようになり、2000年代に入ってからはシリア、アフガニスタン、イラクから受け入れ数が増加している。

8歳の時に問題だらけの母国を家族と一緒に離れ、まずはシリアの難民キャンプに辿り着いた。1年半後、ようやくペーパーワークの申請が受理されスウェーデンに向かった。ただストックホルムでは、また別の難民キャンプでの生活が始まったんだ。両親、家族の英国移住が認められるまで7年間、その生活は続いたよ」

──7年間、難民キャンプで生活を!!

「保護施設だね。自由に出歩きできて教育を受けることもできたけど、大家族が小さな家に住んでいて。当然、部屋も狭くてすぐに兄弟喧嘩になるし、家の外でも言葉が通じないから、簡単に揉め事が起こる。そうなると、そこでも喧嘩が始まる。生きていくことを考えると大変な状況だった。そんな時にUFCをTVで見たんだ。自分の身を自分で守らないといけないし、13歳の時に柔術を始めた。途端にすっかりMMAにハマってしまったんだ。ただ、当時のスウェーデンは18歳以下だとMMAの試合に出ることは許されなかったから柔術の練習をしつつ、グラップリングの試合には数多く出ていた」

スウェーデンでは1969年にプロボクシング禁止法が制定されていたが、純然たるコンバットスポーツではあっても、プロボクシング興行ではないことを根拠にK-1やムエタイ、シューターズ・シュートファイティング(現シューターズMMA)が04年にEVT(ヨーロピアン・バーリトゥード)を開催、プロ修斗公式戦も複数回行われるなど、北欧のMMA界をリードしてきた。

しかし、そのMMA元年となった2004年に時の副総理兼スポーツ大臣のボッセ・リングホルムが「殴り合いが認められた格闘技を禁止する法案を議会に提出する」ことを発表。2006年3月にMMA禁止法案が制定され、2007年1月から施行されることが決まった。その後、リングホルムが脱税問題などのスキャンダラスでスポーツ大臣の任を解かれ、また彼が属したヨーラン・バーション政権も禁止法案が制定されるのと時を違えずに解散。新政権下では同法案の見直しに着手し、MMAは改めて解禁され──2014年4月には初めてUFCが同国で大会を開いた。

──柔術を始めたのに、MMAにハマるということはIBJJFの競技柔術に特化した柔術ではなく、オールドスクールのバーリトゥード、MMAで戦うことが想定された柔術だったのでしょうか。

「その通りだよ(笑)。それを分かってもらえて嬉しい。僕の柔術はヒクソン・グレイシーのスタイルだ。今、世界のMMAを見渡しても柔術家は、厳しい状況になることが多い。UFCでも、良い結果を残しているとはいえない。でも僕は柔術の練習を始めた初日から、いかに柔術をMMAで生かすかを指導してもらえた。だからMMAを想定して、柔術の練習をすることができた。そして僕も常にMMAのことを考えて、柔術の練習をしていた。柔術のための柔術ではなかったんだ。

Fight ZONEという道場で、柔術ではチェックマット系なんだけどね。僕の先生のハンス・エルソンは今では足にハンデキャップを抱えて車椅子が必要なんだけど、以前はバーリトゥードを戦っていたブラジリアン柔術の黒帯なんだ」

──スウェーデン人柔術家でバーリトゥードを戦う。それはもしかして、ユノラフ・エイネモやヨアキム・ハンセン、スウェーデン人選手ならヤニ・ラックスやダービッド・ビヨルクヘイデンが戦っていた素手、頭突き、エルボーに踏みつけ、サッカーボールキックが認められたFin Fightですか。

「そう、それだよ。1990年代の終わり、フィンランドで行われていたバーリトゥードだ。当時ハンス・エルソンはオマー・ブイシェとトレーニングしていたんだよ」

──パンクラスジム・スウェーデンの!! なんだか鳥肌モノの話を聞かせてもらっています。

「アハハハハ。ハンスはその後、独立して自分のジム──Fight Zoneを創り、そこで僕は柔術を始めたんだ。彼は本当に頭の良い人でMMA、そしてスマートな柔術を教えてくれた。柔術とMMAは別モノだけど、しっかりとMMAで使えるようにしてくれたんだ。同時に打撃の練習もやり込んだ。レスリングもそう。柔術だけではここまでやれなかっただろう。そうやって練習をしていたんだけど、15歳になって家族は英国に移り住むことを決めてね」

──また国境を越えて、生活環境が変わったわけですね。

「いや、僕は一緒に行かなかった。兄が1年間一緒にいたけど、それからは19歳までは1人で生活をしていたんだ。言葉も覚え、友達もできた。練習もしている。ストックホルムが僕のホームになったのに、またゼロからやり直すなんて嫌だった。とはいっても生活をするためにお金を稼がないといけないし……本当にハードだったよ。

18歳までMMAの試合を戦うことができないから、15歳の時にポルトガルに行って一晩で2試合戦った。試合がしたくてしょうがなくて、友人に頼み込んで試合の機会を得ることができたんだ。でもクレイジーな大会だったよ」

──クレイジーとは?

「ジャパニーズMMAルールだったんだよ」

──つまりは……。

「そうPRIDEルールだ。1R10分でサッカーボールキックも踏みつけもOKだった。何でも有り、バーリトゥードだったよ。しかも4人制のワンデートーナメントで。でも、それがプロの試合だったから、それからはもうアマチュアの試合に出ることができなくなってしまった。僕自身はポルトガルの試合がプロとかアマとか、何も考えていなかった。結果としてアマで経験を積むことができなくなったから、また次の年もポルトガルに行って試合をしたんだ。戦績が4勝0敗になった19歳にの時に、家族のいるロンドンを拠点にするようになったけど今もパスポートはスウェーデンのままだよ」

──そして今はベガス在住で、エクストリーム・クートゥアーで練習をしていますね。

「そうだよ。打撃はドゥーイー・クーパーに習っている。ベガスに移って来て2年になるかな。凄く居心地も良し、ここから高く飛躍してみせるよ」

──エクストリーム・クートゥアーでは日本人選手とも練習をしたことがあるのではないですか。

「タツロー・タイラ、レイ・ツルヤだね。2人とも素晴らしいファイターで、全局面で戦うことができる。彼らが何でもできることに感銘を受けた。タツロー・タイラはグレートだ。柔術もできて、打撃もできる。レスリングもそうだ。全ての面でアメージングだった。レイも同じだ。彼らがベガスに来た時には、よく一緒に練習していたんだよ。2人とも、明るい未来が待っているに違いない」

──いやぁ、そういう風に言ってくれるアミールこそ、それだけのことがキャリアの序盤にあったにも関わらず、MMAファイターになることを諦めずにUFCに辿り着いた。尋常でない覚悟があり、その想いは他の選手とは違っていたのでしょうね。

「そう言ってもらえると嬉しいよ。ありがとう。だから、今週の土曜日には僕が他のファイターとは精神的に違うということを見せたいと思っている」

──対戦相手のカイ・カラフランスはランク3位で、暫定王座決定戦を戦っているフィターです。これまでなかなか上位勢との戦いが実現しなかったアミールにとって、待望の相手ですね。

「ずっと、カイ・カラフランスのようなトップランカーと戦いたいと思っていた。これまでアレックス・ペレス、ブランドン・ロイヴァルとの試合がブックされたけど、2人とも欠場になった。ずっと上の相手と戦わせて欲しいと言い続けてきた。でも、誰も僕と戦いたがらなかった。だからオファーに応じてくれた相手と戦ってきたけど、ようやく自分が求める相手と戦うことができる。いや、求めてきた相手に勝つことができる。日曜日の朝には、皆がアミール・アルバジが何者か理解できるようになっているはずだ。

なぜ僕がここまで自信を持っているのか。その理由が皆、分かるだろう。そして、この試合の後に『ベルトを獲る』と口にできるのかも理解できるに違いない」

──アミール、今日は色々と話していただきありがとうございました。では最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

「僕は日本を、そしてPRIDEを愛している。いつの日が、日本で戦いたい。僕の夢はUFCでチャンピオンになることだけじゃなくて、1度は日本で戦うことなんだ。僕はまだ若い。これからも素晴らしい将来が待っている。そして、いつの日か日本で戦いたいと思っている。その時は日本仕様でサッカーボールキック、ヘッドバット有りでも構わない(笑)。僕はオールドスクール・ファイターで、何でも有りを戦えるからね」

■視聴方法(予定)
6月4日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS
午前6時30分~U-NEXT

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