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o UFC ケイ・ハンセン

UFC289:第5試合・ミランダ・マーベリック vs. ジャスミン・ジャスダビシアス

女子フライ級。マーベリック15位。

マーベリックはUFC4勝2敗。バックボーンはレスリング。現ランキング4位のブランチフィールドにはテイクダウンを取られまくり、グラウンドではドミネイトされて完敗だったが、ここ2戦は逆にテイクダウンを奪いグラウンドで圧倒する展開で2連勝中。ランク外で連勝することでランキング入りしている。まだ25歳。

地元カナダのジャスダビシアスはUFCでまだ2勝1敗。勝った相手は当時UFC1勝1敗のケイ・ハンセンと代役UFCデビューのガブリエラ・フェルナンデスで、ノーランカーのナタリア・シウバに敗れているのに、今回はランカー挑戦。地元と選手ということでの特別扱いか。前回はテイクダウンから固めて判定勝ち。34歳。

マーベリックが飛び込んでパンチを打ち込んでいく。組んだジャスダビシアス。四つに。両者ケージに押し込ませない。マーベリックが肘を入れて離れる。マーベリックいいタイミングでタックルに入ったが、受け止めたジャスダビシアス。脇を差してケージに押し込んだマーベリックだが、ジャスダビシアスが投げてテイクダウン。マーベリックがガードから腕十字。腕をクラッチしてディフェンスしているジャスダビシアス。膝で頭を踏む。まだ放さないマーベリック。残り1分。顔にかかっていた足のフックを外したジャスダビシアス。もう極まらない体勢だが、マーベリックも放すと不利な体勢になるため放せないまま1R終了。

テイクダウンしたのはジャスダビシアス、下から仕掛けたのはマーベリックだが、腕十字はディフェンスされていた。上をキープしていたジャスダビシアスのラウンドか。

2R。マーベリックが飛び込んでパンチを入れるが、ジャスダビシアスはそこにカウンターを合わせていく。ジャスダビシアスが首相撲から膝を入れるとケージに押し込んだ。テイクダウンを狙うが、入れ替えて離れるマーベリック。マーベリックの飛び込みにジャブを合わせたジャスダビシアス。マーベリックシングルレッグ。潰して上を取ったジャスダビシアス。上から押さえ込む。ハーフ。足を越えようとするジャスダビシアス。ハーフ。足をサバいてマウント。すぐ亀になるマーベリック。ジャスダビシアスが四の字バック。残り1分。チョークを狙う。ディフェンスするマーベリック。反転して上を取ろうとするが、上をキープしてパウンドを入れるジャスダビシアス。ホーン。

2Rジャスダビシアス。1Rは微妙なので3Rも取って行く必要があるが、逆にマーベリックは3R取っても判定負けの可能性があり、フィニッシュを狙わないといけない。

3R。打撃ではリーチで勝るジャスダビシアスが優勢。プレスしていく。マーベリック下がりながらアッパーを入れるが、ジャスダビシアスがケージに詰めてラッシュ。抜け出すマーベリックをさらに追いかけてパンチをヒットさせていく。サークリングで逃れたマーベリックだが、打撃では完全に押されている。ケージまで詰めたマーベリックが膝・肘。さらに左右のパンチラッシュ。マーベリックも肘を返すがパンチを貰い後退。マーベリックシングルレッグ。こらえるジャスダビシアスに前転して足を狙うが、下になりバックを取られる。バックからパウンドを入れるジャスダビシアス。立って正対したマーベリックだが、ジャスダビシアスの膝が腹に入り背中を向ける。離れるマーベリック。タイムアップ。

三者29-28でジャスダビシアス勝利。地元でランカーを下した。カナダ勢として久々のランキング入りとなるか。

マーベリックはスタンドで打ち負け、テイクダウンもすべて切られての完敗。

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INVICTA o UFC グロリア・ジ・パウラ ケイ・ハンセン

UFC on ESPN38:第1試合・バネッサ・デモポロス vs. ジン・ユ・フレイ

女子ストロー級

デモポロスはUFC1勝1敗。デビュー戦はフライ級でJJ・アルドリッチに完敗したが、2戦目はパンチでダウンし、パウンドを打ち込まれたところで抱え十字を仕掛けて一本勝ち。

元Invictaアトム級王者のフレイはここまで2勝2敗。ただし、勝ったグロリア・ジ・パウラと、UFCデビュー戦で敗れたケイ・ハンセンはリリースされており、現在もリリースギリギリのポジションでいることには代わりはない。

フレイがプレッシャーをかけていく。デモポロスの蹴りをキャッチして軸足を払い倒すがグラウンドには付き合わない。1Rはフレイが打撃で攻勢。

2Rもフレイが打撃で出ていく。デモポロスタックルを切られて引き込むがフレイ付き合わず打撃で攻める。ケージに詰めてパンチ連打を打ち込む。デモポロスも右オーバーハンドを打ち込み打撃で対抗。ケージに押し込み肘を打ち込んだ。ホーンと同時に座り込むデモポロス。

2Rもフレイ。デモポロス後半打撃で盛り返してきたが、勝つにはフィニッシュが必要。

3R。デモポロス組み付いてケージに押し込みながら膝を入れる。シングルレッグから尻クラッチしてテイクダウンを狙ったが差し替えしたフレイ。離れた。フレイの左がヒット。右オーバーハンドをひたすら振り回すデモポロスだが大振りすぎるしさすがにヒットしない。デモポロスタックルへ。シングルレッグ。こらえたフレイ。デモポロスボディに膝。しかし時間が過ぎていく。最後に離れて打ち合うが、フレイの左ストレートが連続でヒット。タイムアップ。

29-28フレイ、29-28デモポロス、30-27デモポロス。スプリットでデモポロス勝利。

30-27つけるジャッジがいるならフレイだと思ったが…。

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INVICTA MMA o UFC   ケイ・ハンセン ピエラ・ロドリゲス

UFCがケイ・ハンセンをリリース


Kay Hansen(Sherdog)

 UFCがケイ・ハンセンをリリースしたことをMMAFightingが確認したとのこと。

 ケイ・ハンセンはゲート収入22歳のアメリカ人でMMA戦績7勝6敗(UFC戦績1勝3敗)。Invicta FCが主戦場でしたが2020年6月の『UFC on ESPN 12: Poirier vs. Hooker』で行われたジン・ユ・フレイ戦でUFCデビュー。3Rアームバーで勝利しています。しかしその後は3連敗していました。先日行われた『UFC 273: Volkanovski vs. The Korean Zombie』のピエラ・ロドリゲス戦では118.5ポンドと契約体重を2.5ポンドオーバーした上に判定負けしたことが決め手になったようです。


 しかしハンセンはツイッターで「22歳と若いし、私のキャリアは始まったばかりよ」と前向きです。続きを読む・・・
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LFA MMA MMAPLANET o UFC UFC273 ケイ・ハンセン ピエラ・ロドリゲス

【UFC273】LFA王者→コンテンダー→UFCデビューのロドリゲスが、ケイ・ハンセンに逆転判定勝ち

<118.5ポンド契約/5分3R>
ピエラ・ロドリゲス(ベネズエラ)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
ケイ・ハンセン(米国)

ハンセンの計量オーバーでキャッチウェイトとなった一戦。LFA王者からコンテンダーシリーズを経てUFCと契約したロドリゲスのデビュー戦だ。ワンツーで前に出るロドリゲスをパンチで待ち受けるハンセン。左フックから組んできたロドリゲスに対し、ハンセンがボディにヒザを入れる。両者が踏み込み、パンチのコンビが交錯する。続くハンセンのステップインにロドリゲスが左から右とコンビでカウンターを狙う。

ダブルレッグからケージにロドリゲスを押し込み、シングルでテイクダウンに成功したハンセンが、スクランブルでバックを伺う。ウィザーで耐え、胸を合わせて立ち上がったロドリゲスは大内刈りで倒されても、バタフライスイープでスクランブルに持ち込みスタンドに戻った。残り90秒、パンチの交換からハンセンが再びダブルレッグを決め、ロドリゲスのバタフライスイープにも反応してトップをキープする。腰を上げて左のパンチを入れ、一気にパスを決めたハンセンは、ブリッジを許さず肩固めを狙う。ロドリゲスは肩固めを防ぎ、足を戻したがラウンドを落とした。

2R、左フックを2つ入れたハンセンは、蹴りを見せつつパンチに移行する。ロドリゲスは左フックから右アッパーを返すが、右ミドルをキャッチされケージに押し込まれる。シングルからボディロックに移行しようとしたハンセンは、再びシングルへ。さらに頭を挙げて右腕を差すもロドリゲスも差し返す。離れたハンセンを追いかけたロドリゲスだがパンチは届かず、続いてステップインからコンビを繰り出す。

ダブルレッグ&大内刈りでテイクダウンを狙ったハンセン。ケージに押し込まれたロドリゲスが、体を入れ替えてシングルで逆に尻もちをつかせる。ハンセンのキムラからのフリップをすかしたロドリゲスが背中を見せたハンセンからバッククラブを取る。ダブルアンダーフックから、ロドリゲスがRNCを狙う。ハンセンは体をずらずしていくと、マウントに移行しようとしたところでハーフに戻す。ハンセンは残り5秒でヒールを仕掛ける。ロドリゲスのトーホールド狙いに、ハンセンもトーホールドに入り時間となった。

最終回、イーブンとなった最後の5分──圧をかけるロドリゲスが左ハイ。ハンセンはショートのワンツーを繰り出す。ロドリゲスはハンセンの左ローにテイクダウンを合わせて、トップを取る。ニーシールドのハンセンの潜りに対し、ロドリゲスは立ち上がりローを蹴っていく。立ち上がったハンセンは大振りになりかけたが、すぐに修正する。ロドリゲスは右ハイを蹴り、蹴り足を前に着いたスイッチで左フックを入れる。

そのままクリンチ合戦となり、ロドリゲスはケージに押し込んだ状態でパンチを入れていく。ヒザを見せるハンセンに、左エルボーを入れたロドリゲスがシングルにスイッチ。すぐに頭を起こしたロドリゲスの2度のシングルを切ったハンセンがギロチンを狙う。ケージに押し込まれて窮屈な状態では形に入れず、ロドリゲスがケージに押し込んだ状態とシングルレッグの狙いが続く。

前蹴りから離れたハンセンだが、蹴りにダブルレッグを合わされボトムでタイムアップを迎えた。初回を落としたロドリゲスだが、2Rと3Rを取り返しデビュー戦で判定勝ちを手にした。


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【UFC273】トーレス戦を控えたマッケンジー・ダーン─02─「KOで勝っても、私は柔術を代表している」

【写真】フェイスオフでは、この後に笑顔で言葉をかわし握手をしたマッケンジーとトーレス(C)Zuffa/UFC

9日(土・現地時間)、フロリダ州ジャクソンビルのヴィスター・ベテランズ・メモリアル・アリーナで開催れるUFC273で、ティーシャ・トーレスと戦うマッケンジー・ダーン・インタビュー後編。

柔術家がMMAに転向する際、グラスルーツショー→フィーダーショーという道順でなく、ONEのようなビッグショーと契約することが増えてきた。対してマッケンジーはフィーダーショーで経験を積みUFCとサインを果たした。

それこそ──柔術界で成し遂げたように、じっくりと腰を据えてMMAの世界でも頂点に立つことを目標する彼女の姿勢の表れだった。

<マッケンジー・ダーン・インタビューPart.01はコチラから>


──柔術の練習は続けていますか。

「柔術は試合の直前になってから始めることが多いわ。今回も父(メガトン・ディアス)とファイトの4週間前になってから練習を再開した形ね」

──トップ・グラップラーがMMA転向する際、柔術家としてのネームバリューを生かしマッケンジーのようにLegacy FCやLFAなどフィーダーショーでキャリアを積むことなくONEやBellatorなどビッグプロモーションと契約するケースが増えています。

「良いことだと思うわ。ONE Championshipがグラップラーに支払うファイトマネーは高いって聞くし。彼らがどれだけシリアスにMMAファイターとして成功を収めようとしているのかは私は分からないし、経験してみたいってことだと思うの。実際、ほとんどが柔術から離れているわけじゃないし。私は柔術を愛しているわ。そして柔術界で頂点を極めた。最高のキャリアを築き、最高の時間を過ごしたわ。

セミナーをたくさんして。試合もたくさん出た。ビッグトーナメント、スーパーファイトで戦い続けたわ。だから十分にお金を得ることもできた。私は柔術を離れ、MMAでトップを目指しているの。ベルトを巻くまで、時間をじっくりとかけてね。MMAでも柔術と同じように大きなことをやり遂げたいと思っている。

ONEのような大きな舞台でグラップラーが、良いファイトマネーを得ることは素晴らしいことよ。だって彼らはそんなに長い間、MMAを戦うつもりはないだろうし。なら条件の良いところ、グラップラーの価値を認めてくれるところで戦うべきよ。

UFCは最もタフなファイターが集まっている場所で、レベルも最高に高い。ここで戦いたいなら、戦場を変えるでしょうし。何より、皆がONEで良い活躍ができていることはグラップリング界や柔術界のためにも素晴らしいことだと思うわ」

──ただしマッケンジーはそうはしなかったということですね。

「ファンの皆は私のキャリアを追っている方が楽しいんじゃない? だって皆にMMAファイターとしての成長過程も見てもらっているのだから。ONEで戦っているグラップラーは、私のようにスタンドファイトをしていないでしょ? 彼らは即グラウンドで戦おうとしているわ。それはそれで凄いって思うけど、皆はグラップラーのスタンドでの成長だって見たいだろうし。私が鼻を骨折して戦う姿とか──それでも私が負けずに戦い続ける姿を、ね」

──ノー。マッケンジー、激しい戦いは見たくても鼻の骨を折るところなんて見たくないですよ(笑)。ケガをせずに戦って欲しいとファンも思っています。

「アハハハハ。きっと、そんなところが好きファンもいるわよ(笑)。私は母であり、妻でもある。そんな1人の女性が色々と学ぶ過程で、鼻を折ったわけだし。それも私の成長を見てもらっていると思っているわ。そして、その試合よりも次の試合で成長した姿を見てもらう。私の試合を見てくれる人のなかには、柔術を練習している人だっているはず。そんな人たちの中には少数でも『自分だって練習すれば、ああやって戦えるようになる』と思ってくれる人もいるでしょうし。私にインスパイアされる人がいる……だから私はいつだって柔術、グラップリングを代表してMMAを戦っているつもりよ。

KOで勝っても、私は柔術ガールを代表しているの。柔術を練習している誰もが、ベストの中をベストを目指して練習すれば、私のように打撃も成長できるから」

──そんなマッケンジーにこういうことをいうのは失礼かもしれないですが、パンデミック以降WNOのようなグラップリングのプロ大会が盛んになってきました。マッケンジーはああいうトップグラップリング・イベントで戦うことは考えていないですか。

「100パーセント、戦ってみたいわよ。私も柔術よりもグラップリングの試合を視ることの方が多くなっているし。グラップリングは柔術と違うプラットフォームのイベントを確立させたわよね。もちろんMMAにプライオリティをおいているけど、グラップリング大会からのオファーをいつだって待っているわ。MMAの試合がない時なら、グラップリングのスーパーファイトをぜひとも戦ってみたいって。

特にめきめきと力をつけている新しい世代のグラップラーたちと、競い合いたいと思っているの。そういう機会があれば、グラップリングに戻ってみたいわ」

──WNOにナンバーワンが戻って来る。最高ですね、そんな機会が巡ってくると。

「ありがとう。そう言ってもらえて、凄く嬉しいわ。私もその日が来るのが願っているわ」

──そんな日を夢見ながら、土曜日の試合です。マッケンジーが言ったようにタフな試合になることが予想されます。とはいえティーシャはトップどころに負け、それ以外には勝つというハッキリした結果が出ています。つまり彼女に勝たないとトップの1人して認識されません。

「この試合で勝てば、私は次のレベルへ進むことができる。女子MMAのなかでも、今いる場所とは、一段違う場所へ進める。それぐらいの感覚でいるわ。トップの戦い──私が目指してきた場所へね。凄く大切な試合だし、PPVカードになっていることも重要で。私のことを知らない人にも、試合を視てもらえる。そして、一風変わった戦い方をする女子ファイターは、チャンピオンになる可能性を持っているって思ってもらえるようになる」

──ティーシャは常にアグレッシブなので、危険な相手ではありますが、逆に組みやすい相手かもしれないです。ジャブで突き放して、テイクダウン防御に徹する相手よりも。

「その通りよ。だから、この試合が楽しみだったの。彼女は動きが多いファイターよ。攻めるために動いている。グラップラーは、そういう相手の方が戦いやすいから。それに彼女は私より背が低い、だからパンチを当てるために近づいてくることは確実で。

そこを捕獲するわ。テイクダウンの絶好の機会になるし。そうね……この試合で、私は一本勝ちするわ。未来の世界チャンピオンがここにいる──そういう試合を世界に披露しようと思っている」

──マッケンジー、今日もありがとうございました。最後に日本のMMAファン、柔術好きの人たちに一言お願いします。

「アリガト。皆の応援に感謝しているわ。最高の試合を皆のためにするわ。ファンの皆の存在が、強くなろうというモチベーションになっているの。I LOVE JAPAN、皆のために戦うわ!!」

■視聴方法(予定)
4月10日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS
午前11時00分~PPV
午前11時00分~WOWOWライブ

■UFC273計量結果

<UFC世界フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]アレックス・ヴォルカノフスキー: 144.5ポンド(65.54キロ)
[挑戦者]ジョン・チャンソン: 144.5ポンド(65.54キロ)

<UFC世界バンタム級統一戦/5分5R>
[正規王者]アルジャメイン・ステーリング: 134.5ポンド(61.0キロ)
[暫定王者]ピョートル・ヤン: 134ポンド(60.78キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズ: 170ポンド(77.11キロ)
カムザット・チマエフ: 170ポンド(77.11キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
マッケンジー・ダーン: 115.5ポンド(52.38キロ)
ティーシャ・トーレス: 115.5ポンド(52.38キロ)

<ライト級/5分3R>
ビンチ・ピチェル: 155.5ポンド(70.53キロ)
マーク・マドセン: 155ポンド(70.31キロ)

<ウェルター級/5分3R>
イアン・ギャリー: 170.5ポンド(77.34キロ)
ダリアン・ウィークス: 170.5ポンド(77.34キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ジャイルジーニョ・ホーゼンストライク: 252.5ポンド(114.53キロ)
マルチン・ティブラ: 253ポンド(114.75キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
アスペン・ラッド: 136ポンド(61.69キロ)
ラケル・ぺニントン: 134.5ポンド(61.0キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ミッキー・ガル: 170.5ポンド(77.34キロ)
マイク・マロット: 170.5ポンド(77.34キロ)

<ヘビー級/5分3R>
アレクセイ・オレイニク: 244ポンド(110.67キロ)
ジャレッド・ヴァンデラ: 266ポンド(120.65キロ)

<ミドル級/5分3R>
アンソニー・ヘルナンデス: 186ポンド(84.37キロ)
ジョシュ・フレムド: 185.5ポンド(84.14キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ピエラ・ロドリゲス: 115ポンド(52.16キロ)
ケイ・ハンセン: 118.5ポンド(53.75キロ)

<バンタム級/5分3R>
ジュリオ・アルセ: 136.5ポンド(61.91キロ)
ダニエル・サントス: 135ポンド(61.24キロ)

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『UFC 273: Volkanovski vs. The Korean Zombie』前日計量動画/2選手が計量ミス

UFC 273 weigh-in results: Two fighters miss weight but key bouts official(MMAJunkie)
MAIN CARD (Pay-per-view, 10 p.m. ET)

・Champ Alexander Volkanovski (144.5) vs. Chan Sung Jung (144.5) – for featherweight title
・Champ Aljamain Sterling (134.5) vs. interim champ Petr Yan (134) – for bantamweight title
・Gilbert Burns (170) vs. Khamzat Chimaev (170)
・Mackenzie Dern (115.5) vs. Tecia Torres (115.5)
・Mark Madsen (155) vs. Vinc Pichel (155.5)

PRELIMINARY CARD (ESPN/ESPN+, 8 p.m. ET)

・Ian Garry (170.5) vs. Darian Weeks (170.5)
・Jairzinho Rozenstruik (252.5) vs. Marcin Tybura (253)
・Aspen Ladd (136) vs. Raquel Pennington (134.5)
・Mickey Gall (170.5) vs. Mike Malott (170.5)

PRELIMINARY CARD (ESPN+, 6 p.m. ET)

・Aleksei Oleinik (244) vs. Jared Vanderaa (266)
・Josh Fremd (185.5) vs. Anthony Hernandez (186)
・Kay Hansen (118.5)* vs. Piera Rodriguez (115)
・Julio Arce (136.5)** vs. Daniel Santos (135.5)

 『UFC 273: Volkanovski vs. The Korean Zombie』前日計量結果。ジャルジーニョ・ホーゼンストライク vs. マルチン・ティブラはどちらもパスしていますが、既報通りその後ティブラの体調不良で中止されています。また、アーリープレリミナリーカードでピエラ・ロドリゲスと対戦するケイ・ハンセンが118.5ポンドと2.5ポンドオーバー、ダニエル・サントスと対戦するフリオ・アルセが136.5ポンドと0.5ポンドオーバー。どちらも出場給の20%を譲渡し試合は行われます。




 前日計量動画。


UFC 273 predictions: Who are our two unanimous picks in Jacksonville?(MMAJunkie)

 MMAJunkieスタッフによるメインカード勝敗予想。

・アレックス・ヴォルカノフスキー vs. ジョン・チャンソンは11人全員ヴォルカノフスキー支持。

・アルジャメイン・スターリング vs. ピョートル・ヤンはスターリング支持4人、ヤン支持7人。

・ギルバート・バーンズ vs. カムザット・チマエフはバーンズ支持4人、チマエフ支持7人。

・マッケンジー・ダーン vs. ティーシャ・トーレスはダーン支持9人、トーレス支持2人。

・ヴィンス・ピチェウ vs. マーク・マドセンは11人全員マドセン支持。続きを読む・・・
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BELLATOR Cage Warriors MMA MMAPLANET o UFC UFC273   アレクセイ・オレイニク アレックス・オリヴェイラ アレックス・ヴォルカノフスキー イアン・ギャリー カムザット・チマエフ ケイ・ハンセン ケヴィン・ホランド コナー・マクレガー ジャイルジーニョ・ホーゼンストライク ジョン・チャンソン ジルベウト・ドゥリーニョ ティーシャ・トーレス ピエラ・ロドリゲス ピョートル・ヤン ボクシング マイク・マロット マッケンジー・ダーン マーク・マドセン

【UFC273】新型マクレガー=イアン・ギャリー─01─「カレッジを辞めて、MMAにJUMP INした」

【写真】キレキレの打撃とは対照的に、少年のような口調で語るイアン・ギャリー=アイリッシュMMAファイターが何もマクレガー流を踏襲するだけでないことが、よ~く理解できた(C)MMAPLANET

9日(土・現地時間)、フロリダ州ジャクソンビルのヴィスター・ベテランズ・メモリアル・アリーナでUFC273が開催される。

UFC世界フェザー級選手権試合=王者アレックス・ヴォルカノフスキー✖挑戦者ジョン・チャンソン、UFC世界バンタム級王座統一戦=正規王者アルジャメイン・ステーリング✖暫定王者ピョートル・ヤンの2つの世界戦に加え、ジルベウト・ドゥリーニョ✖カムザット・チマエフという注目カードが組まれた今大会のプレリミマッチにヒューチャーの異名を取るイアン・ギャリーが出場、UFC2戦目=ダリアン・ウィークス戦に臨む。

1997年11月生まれの24歳は、19歳でアマMMAを始め5年で最高峰に辿り着いた。コナー・マクレガー後のアイリッシュMMA、いや世界のMMAをリードする可能性すらあるMMAの未来=イアン・ギャリーに初インタビュー。コナー・マクレガー、そのやり口をコピッたBellatorのジェイム・ギャラガー、アイルランドMMA界の新鋭は──マクレガーへの憧れでいっぱいという内面のなかで、その真逆の感性を持っていた。


――パンデミック以前は欧州のMMA大会は、日本では深夜2時や3時のスタートで終了時がUFCのスタートと重なるためにストリーミングがあっても、ほとんど見過ごしていました。それがコロナ禍で世界各国のMMAが活動休止になり、決して多くないプロモーションが無観客で活動を再開。その頃からCage Warriorsも可能な限り視聴するようにしていたのですが、そこで見た──飛び切り活きの良い選手がイアンでした。すると7戦目でウェルター級王者になり、8戦目でUFCデビューと瞬く間に世界の最高峰に到達しました。

「おお、日本ではそんな真夜中にCage Warriorsは中継されているんだね。いやぁ、それなのに僕の試合を視てくれていたなて嬉しいよ。本当にありがとう」

──いえ、フィーダーショーから可能性のある若い選手が出てくるのを見るのが、楽しくてしょうがないんですよ。ところでアイルランドは今やMMAのパワーハウスの一つですが、イアンがMMAを始めたきっかけは何だったのでしょうか。

「MMAに興味を持ったのは、コナー(マクレガー)の影響だよ。彼の活躍と成功をずっと追っていて、試合も夢中になって視ていた。そして『僕もMMAをやりたい』って思うようになったんだ。その時はカレッジの学生だったけど、学校を辞めてMMAファイターになることを決めたんだ。このスポーツに身を置きたいと思ってね。

コナーを見ていたら、自分がカレッジでやっていることってなんなんだろう?って感じるようになった。そうしたら、『こんなことやっていられない。これ以上、ここに居たくない』って居ても立ってもいられなくなったんだ。そしてジムにジャンプインした(笑)。

テレビで視ていた本当に美しい戦いを習うことができるようになって。僕はコナーと同じ道を歩み始めたんだって──最高の気持ちになったよ。練習は凄く楽しかったよ」

──大学を辞めた? 

「そうだよ。自分で決めた。父にも母にも相談せずに学校を辞めたんだ」

──OMG!! 

「ジムに通うようになってから4~5年でUFCとサインできた。UFCデビュー戦はMSGだった。そして2戦目のPPV大会に出場できている。楽しい人生だよ」

──それまでに格闘技の経験はあったのですか。

「柔道だよ!!」

──えっ、いやあれだけシャープな打撃の持ち主なのにベースは柔道なのですか。

「ボクシングはやっていたよ。10歳から14、15歳までボクシングをしていて──父親に連れられて始めたんだけど、なんで人を殴って自分も殴られるようなことをやっているのか、どういう意味があるだって考えるようになっていたんだ。顔を腫らして、さ。そんなときに柔道と出会った。見た感じでも、柔道はイカしていたよ」

──柔道がクールだったのですか。

「そうだよ。学校が終わって宿題を家でやっているより、ずっとクールだったよ。すぐに週に3回か4回は柔道場に通うようになった。柔道を習っていたことでマーシャルアーツに欠かせない規律、尊敬心を学ぶことができたんだ。それはMMAを始めてからも生きているよ。アイリッシュ・クラブというアイルランドで一番の柔道クラブで練習できていて……18歳で黒帯になったんだ。練習するメンバーのなかでも、トップの連中は日本に行って練習していたよ。

僕も彼らと一緒に日本で稽古したいと思っていたけど、それは実現しなかった。僕にはそれに見合った力がなかったからね。日本まで行って練習していた友人たちは五輪を目指すようなレベルだったんだ。それに僕にとって柔道はどれだけ懸命にやっても、返って来るものは少なかった。国際大会で戦ったことはないし、せいぜいイングランドまで遠征して試合に出ていたぐらいかな。それでも柔道の試合に出ることが大好きだった。それは今、MMAをやっていて最高の気分でいるのと同じことで。

ただし、僕が柔道の試合に出ている期間はそれほど長くなかった。黒帯になってから、翌年にはアマチュアのMMAにデビューしたからね。でも、僕にとってオリンピックに出て活躍する柔道家は本当の天才なんだよ。そんな柔道をやっていたことで、学べた心境というのは何物にも代えがたいモノなんだ。

今はMMAに専念しているけど、いずれMMAで第一線から退く時が来る。その時はまた柔道の練習をして、日本で試合をしたいと思っている。それに柔術だって続けたいし、日本で柔道や柔術の試合に出ることだってあるかもしれないよ」

──ぜひ講道館を案内します。

「おお、サンキュー。ホント、そういう日が来るのも楽しみだよ。講道館で稽古がデキれば最高の経験になるね(笑)。今、MMAをやっていて柔道で学んだ技術云々よりも、柔道で身に着けることができた人間の内面性が凄く役立っていると思う」

──とはいえ規律、尊敬心といってもコナー・マクレガーがケージ内外で見せていたことは、全く真逆のことだと思うのですが……。

「ホント、その通りだ(笑)」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
3月10日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS
午前11時00分~PPV
午前11時00分~WOWOWライブ

■UFC273対戦カード

<UFC世界フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]アレックス・ヴォルカノフスキー(豪州)
[挑戦者]ジョン・チャンソン(韓国)

<UFC世界バンタム級統一戦/5分5R>
[正規王者]アルジャメイン・ステーリング(米国)
[暫定王者]ピョートル・ヤン(ロシア)

<ウェルター級/5分3R>
ジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズ(ブラジル)
カムザット・チマエフ(スウェーデン)

<ウェルター級/5分3R>
ケヴィン・ホランド(米国)
アレックス・オリヴェイラ(ブラジル)

<女子ストロー級/5分3R>
マッケンジー・ダーン(ブラジル)
ティーシャ・トーレス(米国)

<ライト級/5分3R>
ビンチ・ピチェル(米国)
マーク・マドセン(デンマーク)

<ウェルター級/5分3R>
イアン・ギャリー(アイルランド)
ダリアン・ウィークス(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ジャイルジーニョ・ホーゼンストライク(スリナム)
マルチン・ティブラ(ポーランド)

<女子バンタム級/5分3R>
アスペン・ラッド(米国)
ラケル・ぺティントン(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ミッキー・ガル(米国)
マイク・マロット(カナダ)

<ヘビー級/5分3R>
アレクセイ・オレイニク(ロシア)
ジャレッド・ヴァンデラ(米国)

<ミドル級/5分3R>
アンソニー・ヘルナンデス(米国)
ジョシュ・フレムド(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
ピエラ・ロドリゲス(ベネズエラ)
ケイ・ハンセン(米国)

<バンタム級/5分3R>
ジュリオ・アルセ(米国)
ダニエル・サントス(ブラジル)

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コナー・マクレガー、ホルヘ・マスヴィダルの相次ぐ逮捕にネイト・ディアス「UFCファイターは正しい行動をしろ」→一斉にツッコミが入る

コナー・マクレガーが危険運転容疑で逮捕される(2022年03月24日)

ホルヘ・マスヴィダル、コルビー・コヴィントンへの傷害容疑で逮捕、起訴される(動画)(2022年03月24日)

コルビー・コヴィントンがホルヘ・マスヴィダルを告訴、最大15年の懲役刑の可能性も/マスヴィダルは保釈され無罪を主張(2022年03月25日)

 こちらの続報。


 ネイト・ディアスがツイッターで以下のコメント。

「UFCファイターの諸君よ、くだらないことで逮捕されるのを止めにしよう。まるで動物のように無責任なガキどもよ、しっかりしてくれ。安全運転と正しい行動をしてくれ。クソッタレ」

 このコメントを受けて以下のようなツッコミが入っています。

ヴィンス・モラレス
「あのネイト・ディアスが正しい行動をしろと呼びかけている。それを心に刻もう(苦笑)」

ケイ・ハンセン
「(ネイト・ディアスのコメントを見て)爆笑」

キャメロン・エルス
「ネイト・ディアスがファイターたちに行動をわきまえるように言ってるぞ(笑)」

チェイス・フーパー
「ありがとう、ネイト・ディアス。俺は常に安全運転と正しい行動を心がけているが、思い出させてくれてありがとう」
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【Special】月刊、水垣偉弥のこの一番:1月:ジョンソン✖マタ「UFCに行くためにMMAが変わる」

【写真】正規王座のベルト、暫定王座獲得時のベルト、暫定王座防衛時と3本のベルトを持つ。毎回ベルトを創るって、凄い (C) LFA

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。3人の論客から、水垣偉弥氏が選んだ2022 年1月の一番は1月21 日に行われたLFA122からLFAフライ級選手権試合=チャールズ・ジョンソン×カルロス・モタ戦について語らおう。


──水垣さんが選ぶ1月の一番、どの試合になるでしょうか。

「LFAフライ級選手権試合のチャールズ・ジョンソン×カルロス・モタの一戦ですね」

──おお、UFCへの登竜門でベルトが懸かった一戦で王者ジョンソンが最後は殴り勝った形でした。この試合を選んだ理由というのは?

「まさに、そこに関してなんです。コンテンダーシリーズでもそうですが、LFAもUFCから声がかかるためのMMAのスタイルというモノが出来上がっているように感じられます。

UFCと契約をするためにはただ勝つだけでなくはなく、プラスアルファが求められています。そのいう空気の中で、FAのタイトル戦やコンテンダーシリーズでは、テイクダウンからコントロールに徹する選手は少なくなりました」

──ダニー・サバテーロがTITAN FCで王者になり、コンテンダーシリーズでも勝利もUFCと契約できず、再びTITANの王座防衛もしましたが、最終的にはBellatorを選択しました。

「そういうことですよね。ジェイク・シールズやジョン・フィッチのような攻めをする選手はLFAやコンテンダーシリーズでは見られなくなるかもしれないです。

テイクダウンからコントロールして勝ってもUFCは取ってくれないでしょ──という思考になりますしね。それなら立ってドッグファイトをしようと。そこに関連してジョンソンも割と簡単にテイクダウンを取られますよね」

──差し返して粘ろうという展開ではなかったです。

「ハイ。テイクダウンされてもスクランブルが上手いので問題がないとしているのでしょうけど、スタンドの打撃戦の最中もテイクダウン・ディフェンスの意識は高くなかったです。倒されたとしてもモタもUFCを狙っているので、懸命にトップコントロールはしてこない。そういう風な選択はないとして、簡単に下になってもスクランブルに持ち込みやすいですから。

互いに漬けないという認識の下、スタンドで戦っていますよね。特にスクランブルが強い選手は、なおさらテイクダウンされても立てるという腹積もりで戦っている。この試合もそれが顕著で、MMAが変わったなと思いました」

──確かに私なども見ていて、何かスッキリしない打ち合いだったのは、そういうことだったのですね。

「彼らの試合はUFCへ行くためのスタイルというか……。LFAやコンテンダーシリーズは、倒されても抑えられないから立てば良い。だから思い切り打撃でアピールするというMMAになったんだと」

──ジョンソンが殴られても殴るというスタンスで試合をしていました。

「それもモタがそこまで打撃に力がないからできる戦いだったはずです。打撃に関しては差がありました。ただしジョンソンは本来、打撃一辺倒でなく違う選択ができる選手なんです。僕は彼もことをMMAファイターとして、打撃だけでなく何でもできる強い選手だと思っていました。

スクランブルでもアナコンダやダースという攻め方もあるにも関わらず、打撃戦に戻るチョイスが多かったです。ジョンソンはそこだけでなくても強い。興味深い選手のはずです」

──その違和感は本当に分かります。選択肢が多いMMAなのに、その選択肢を捨てて打撃戦をする。だから、こういうとアレなのですが、自分はこの試合がエキサイティングで手に汗握るものではなかったです。

「それは分かります(苦笑)」

──水垣選手は打撃が得意な選手でした。北米でも前に出て、パンチを打って勝つ。ただし、それはテイクダウンをされないで殴らないといけない。だから大学のレスリング部へいって、レスリングを学ぶという努力をした。

「そうですね(苦笑)」

──そうすると、テイクダウンを取れるようにもなりました。

「僕の場合はテイクダウンが取れた時は抑えて、漬けていましたしね。スクランブルをさせないために、スペースを与えていなかったです。打撃とテイクダウンをしたら漬ける。その2つの軸で戦っていました。ただし、LFAやコンテンダーシリーズでは漬けて勝っても先がない。MMAが変わりますね。同時に彼らがああいう試合で勝ってUFCにステップアップをしたら、あのままのスタイルだと勝てない。スタイルを変えないと勝ち残れないので」

──とはいっても最近はUFCでも、このタイミングでブレイクが掛るのかという試合もあります。

「この間のUFC270のジャスミン・ジュスダヴィチェスとケイ・ハンセンの試合とかそうでしたよね。下になっていたハンセンがハーフバタフライから、クローズドを取った時にブレイクでスタンドに戻ることができました。エルボーとか受けて、立ち上がることができなくて両足を閉じたのに、ブレイクでスタンドに戻れた」

<この項、続く>

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【UFC270】コンテンダーシリーズ出身のジュスダヴィチェスが、インヴィクタ上がりのハンセンに快勝

<女子フライ級/5分3R>
ジャスミン・ジュスダヴィチェス(カナダ)
Def.30-27.29-28.29-28
ケイ・ハンセン(米国)

すぐにハンセンが組み、ケージにジュスダヴィチェスをおしつける。体を入れ替えたジュスダヴィチェスは大内で押し返してきたハンセンにエルボーを放って離れる。打撃戦ではリーチで劣るハンセンが果敢に踏み込むが、ジュスダヴィチェスが前蹴りで突き放し、近づくと首相撲からヒザ蹴りを突き上げる。

右ストレートから左ジャブのジュスダヴィチェス、ハンセンはダックからダブルレッグへ。切ったジュスダヴィチェスは、逆にボディロック&小外でテイクダウンを決める。ガードの中でワキ腹にエルボーを入れるジュスダヴィチェスが、右エルボーを顔面に打ち下ろす。手首を掴んでニーシールドのハンセンは最後に蹴り上げも、スクランブルに持ち込めずエルボーを被弾して初回を戦い終えた。

2R、左ミドルをキャッチしてニータップ気味でテイクダウンを奪ったハンセンは、マウント狙いをバタフライスイープで返され下になる。Zハーフ、ニーシールドを取るハンセンに対し、ジュスダヴィチェスが一旦立ち上がり座りなおしてパンチを打っていく。ケージを背負って窮屈なハーフバタフライを取るハンセンは、エルボーを受けてクローズドを取る。

残り2分、ブレイクが掛かりハンセンにはラッキーな展開に。打撃戦の中でダブルに出たハンセンだが、ここもジュスダヴィチェスが切って体を入れ替える。残り15秒でジュスダヴィチェスはテイクダウンを決め、この回も取った。

最終回、ワンツーを決めたジュスダヴィチェスは、ハンセンのステップイン&ワンツーに右をカウンターで入れる。テイクダウンのフェイクで左ジャブを当てたジュスダヴィチェスに、ハンセンがワンツーを決める。さらに左フックで前に出たハンセンが右フックを当てる。踏み込んで殴ろうとするハンセン、迎え撃つジュスダヴィチェス――前者が右フックを入れる。

拮抗した攻防では逆転はないハンセンは、テイクダウンを狙わずフックやミドルを繰り出す。ジュスダヴィチェスも右を当てるが、ハンセンが左ジャブを決めてエルボーをヒット。残り45秒を切り、観客をあおりながらテイクダウンを狙ったジュスダヴィチェスは、最後の10秒で首相撲&ヒザでハンセンをケージに押し込み時間とともに両手を広げて勝利をアピールした。

ハンセンの反撃もジャッジ2人が最終回につけた1Pの挽回にとどまり、ジュスダヴィチェスが3-0の判定勝ちを収めた。「いつものように喧嘩はしないで戦った」と勝者は試合を振り返った。


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