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【Pancrase342】粕谷優介と対戦、J-MMA界の絶滅危惧種?!=久米鷹介の「人前で戦う資格」

【写真】本当に良いことをインタビューで語ってくれた久米だが、ヨレヨレのもっこりスウェットパンツで名古屋から新幹線に乗ってきていた(笑)(C)MMAPLANET

29日(月・祝)に立川市の太刀川ステージガーデンで開催されるPancrase342で粕谷優介と対戦する久米鷹介。昨年4月30日にアキラとのライト級KOP統一戦をスプリット判定で落として以来、1年振りの復帰戦となる。
Text by Manabu Takashima

試合の前日に39歳になる久米、前回の敗北で自身の進退を考えないわけがなかった。現役を続けることを決めた裏には、まだ戦い気持ち──その裏にある、ただ戦うだけでない格闘家の矜持といえる想いが存在しているからだった。(※取材は3月21日に行われた)。


──1年振りの試合が決まりました。激闘を繰り返しダメージが蓄積している。そのように感じられたアキラ戦でしたが、久米選手自身はあの敗北で自身の進退を考えることはなかったですか。

「引退……は考えました。試合の直後にも、親しい方とは話をさせてもらいましたし。自分ではまだやれるという気持ちがあっても、周囲の人のなかには『もう試合をするのは怖い』という風に言ってくれる人もいました。自分としては世界の強い人と戦いと思って続けてきて、もうそういう戦いをしたいという言える立場でもなくなりました。そうなった時に自分は戦っても良いのかという風にも考えました。

ただ練習をしていると、自己満足じゃないですけど『少しでも強い相手と戦いたい。トップ選手とすぐということではなくて、現時点でそこに挑むための戦いをしていきたい。そのなかで自分がどれだけ創り上げることができるのか』という想いはずっとありました。つまりは、続けたいという気持ちがあった。でも、迷っていました。そのなかでパンクラスとRIZINから声を掛けてもらったのですが、引退も頭にあるなかでしっかりと向き合える相手でないと無暗にケージに上がるべきではない……。それぞれの価値観があるなかで、舞台の大きさではなく、そういう相手と戦うために自分を創る時間があるなら、モチベーションとなる相手と戦っていけるのであれば戦いたい。そう自分が思っていることに気付きました」

──正直、アキラ戦の敗北から数カ月が過ぎると久米選手の動きが良い。練習でも問題ないという話は伝わって来ていました。ただ、練習相手は100パーセントの力で組んでも殴りはしないです。ダメージなんて傍から分からないですし、でも久米選手自身に不安はなかったのですね。

「その辺りは(日沖)発さんは、冷静に見てアドバイスをしてくれます。戦うにしても、戦い方を考えていかないといけないと試合直後の時点で言ってくれていましたし。試合が決まっていない期間は、余裕をもって体創り、MMAの練習に取り組むことができたので感覚や技術面などは以前より上げることができました。以前はガムシャラにやっていたので、そこから冷静に一歩引いて自分のことが見られる期間になったと思います」

──少しでも強い相手と。そのなかで今回は粕谷選手と戦うわけですが、それが20代前半やあるいは10代後半のバリバリの若い選手も構わないのでしょうか。

「年齢やキャリアは関係ないです。強い選手なら。パンクラスからオファーのある相手も、自分が強いと思える選手ばかりですし。と同時に、今も負けた相手にはやり返したいという想いはあります。でも今の自分はいきなり、そういう選手と試合ができる立場ではないので、勝てば近づく相手──今回の粕谷選手がそうですし、それが若くて下から勢いをもって上がってくる選手でも戦います。

そういう試合で自分を出すこと。今回の戦いもそこに集中していきたいです。やってきたモノ、技術的な部分で上がっているといっても若い頃のようにガッと強くなるようなことはない。現実に抗うことに意識をもっていっても、もう目に見えて強くなるなんてないので。そうなると自分の本来の動きに加えて、短期間で身につけたモノを出すことです」

──1年前のアキラ戦と比較して、今の久米選手が一番変わったところは?

「試合になってみないと分からないですが、自分の動きを調整できるように。そこは普段から意識しています。どうしても、熱くなる部分があるので」

──永遠の課題ですね。

「ハイ。本当にそうです。だからこそ、そこを意識しないと。ただ格闘技自体、本質は戦いです。冷静になっても、戦えないならしょうがないですし」

──ところで試合の時には39歳になっている久米選手ですが、最近、MMAファイターの意識が変わったと感じることはないでしょうか。

「どういうことですか?」

──若い選手の意見を耳にすると、強さよりも名前を上げる方に意識が向いている。世の中の変化に合わせて、MMA界の空気も変わったように感じます。

「まぁ、そういう子たちも少なからずはいると思います。価値観として、しょうがないと思う部分もあります。正直にいえば、こんな危ないことをやって強さを求めないのは意味が分からないです(苦笑)。39歳になっても、自分のなかで考えて努めて冷静になろうとしつつも、それでも自分が敵わないと思ってしまうような相手と向き合いたい。今は言えない立場ですが、その想いを持ち続けています。勝てる相手を選ぶ……そういう発想に落ちないのは、辿り着けなったUFCにはそういう相手がゴロゴロいて、心の中でそういう相手と戦いたいという気持ちが残っているからだと思います。

本当に強い人は、『敵わない相手』とか感じないで勝ち続けることができるのでしょうけど、そこに行けない状況のなかで『コイツ、ヤバい。もう戦いたくない』と思ってしまうような相手を求めることが、自分にとっての格闘技なので。でも僕の周囲で一緒に練習しているデビュー前の子や、10代の選手は純粋に強さを求めている子ばかりです。

内心、有名になりたいとかっていう想いがあっても、そこに強さが伴っていないといけないと思っているはずです。そういう子たちと練習をしている時は、その子たちの存在が僕のモチベーションになっています。頑張っている子たちが、何か自分の試合で気付いてくれることがあれば嬉しいです。あの子たちのために戦うなんて言えないですけど、あくまでも自分のために戦う試合で、彼らが何かを感じてくれると」

──非常に久米選手らしいです。

「UFCで戦う……そのために戦うというのは、もう現実的ではないです。でも、そのような想いを持ち続けていないと……それを持てないのであったら、戦う必要はないのではないかと思います。本当に格闘技が好きで、試合を見てくれる人達はそういう気持ちがある選手の試合が見たいと思ってくれているはずですし。自分としては、そういう想いを持たずに人前で戦うのは失礼で。口にはできないですが、心の奥にはそういう想いだけは持ち続けます。その想いがなくなったら、人前で戦うことはないです。

楽な相手と戦いたいとか、そういう風に想うようなことがあれば──もう戦うべきじゃない。格闘技のことが好きで、練習を続けても。だから粕谷選手との試合も、全力で勝ちに行きます。どれだけ良い試合をしたとか言われても……勝ち負け以上に良い試合をという発想になるのであれば、僕は人前で戦う資格はないと思っています」

──胸に響く言葉ですが、完全に絶滅危惧種ですね(笑)。

「ハハハハハ。絶滅しないよう頑張ります」

■視聴方法(予定)
4月29日(月・祝)
午後1時30分~U-NEXT

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【Pancrase342】修斗に続き、パンクラス・ストロー級の頂点へ。黒澤亮平「まだまだ諦めていない」

【写真】熱いモノを身の内に持ち続けている。そんな黒澤選手でした (C)MMAPLANET

29日(月・祝)に立川市の太刀川ステージガーデンで開催されるPancrase342で澤亮平がリトルと暫定ストロー級王座決定戦を戦う。
Text by Manabu Takashima

2016年7月に修斗世界ストロー級王座に就くも、ベルトを返上し2年4カ月のブランクを経験。復帰後はよりMMAを完成させる過程で手痛い敗北も喫した。そして昨年7月よりパンクラスに戦場を移した黒澤が、3戦目での暫定王座決定戦を戦う。

その暫定王座決定戦に対する想い、これからとMMAファイターとして強くなる苦悩を黒澤に尋ねた(※取材は3月21日の調印式前に行われた)。


――黒澤選手、パンクラス3戦目でストロー級暫定王座決定戦となりました。ここで暫定というのが、第三者としても正直不思議です。

「タイトルマッチが決まったことは嬉しいですが、暫定ということは1位の選手の動きも関係しているので。そこは正直、ムカついています」

──2月の大阪大会はどのような気持ちで眺めていたのですか。

「あの試合は……、すんなりケガがなく勝ってくれれば4月に戦うことになると思っていたので『勝ってくれよ』と。正直、試合内容も微妙だったけど勝ったしやるんだという気持ちでした。ただ4月には試合はできないということで、リトル選手と暫定で戦うことになりました。

僕は八田選手に勝った時点で、次はタイトルと言われていて。僕自身はいつでも戦える準備をしてきました。まず去年の12月の横浜だろうと。すると向うができない、2月か3月になると。12月にできないのは連戦だし、しょうがないと思っています。でも2月に試合はするけど、違う選手とノンタイトルで戦うことになった。

その時点で鶴屋(浩THE BLACKBELT JAPAN代表)さんは『これは、この試合に勝っても断ってくるな』と、あきれたように言っていました」

──それぞれ選手には事情があるかと思いますが、黒澤選手としては納得できないということですね。と同時にリトル選手と戦うことになったことに関しては、どのような気持ちですか。

「ランキング的にタイトルマッチが戦える位置でなかった選手でしょうし、すぐにOKを出してくれたと思います。これから戦う相手に対して、感謝とかいう言葉を使うべきじゃないのですが、試合間隔も空いてしまっていたので有難いです。試合が決まって嬉しいです。

しっかりとやることをやって、勝ちます。リトル選手はずっと動き続けるイメージがあるので、つき合うと相手のペースになってしまう。そこは気をつけて戦いたいです。打撃の技術は差があると思っているので、打撃を軸にしっかりと作戦を立てれば勝てると思っています」

──未だに飛鳥拳選手と呼びそうになってしまうのですが……個人的には先日行われたTHE BLACKBELT JAPANの創立会見でも黒澤選手は中心にいて然りのファイターだという想いがあります。

「ありがとうございます。ただ若い選手も単純にもの凄く強いので(笑)」

──刺激になりますか。もしくは年齢を考えてしまうのでしょうか。

「若い選手が増えて、それまでいた選手が『敵わない』という風に想うことはないはずです。僕らベテランの年齢になった選手も、彼らが来たことが凄くプラスになっています」

──負けるかという気持ちになりますか。

「負けるか……う~ん、怜とかUFCと契約していますからね(笑)。自分も頑張りたい。まだまだ諦めていないし、もっと頑張って結果を出したいです。弱気になることはないです」

──諦めていないなかでパンクラスの王座の先に見ている先というのは?

「ONEのストロー級が一番強いので、ONE……まだその名を出す段階ではないですが、ジャレッド・ブルックスを勝つことを目指した状況で体感したいというのはあります。今後、自分のコンディションがどうなっていくかは分からないですが、諦めてはいないという感じです」

──諦めないでいるためには勝利が一番かと思います。改めて、今回の暫定王座決定戦への想いをお願いします。

「ここで負けたり、ギリギリ勝つようだとこの先に進むことは難しいです。しっかりと差を見せつけて、フィニッシュできるように練習をしています」

──黒澤選手は一枚抜けることができるポテンシャルの持ち主だと見ていました。卓越した打撃戦のセンスの持ち主で。一時、ファイトから離れて戻って来てからは本田選手のような徹底して組んでコントロール狙いのスクランブルファイターを経験し、MMAとして調和のとれたファイターを目指そうとしたのかと。その結果、猿丸ジュンジ戦があった。そのように感じていたのですが。

「本田選手と戦った時からONEに出たいと思っていました。本田選手は力のある選手なのですが、『ここで負けてしまうのか』と落ち込みました。同時に、あそこまで徹底してくる選手に対して、どう打撃を生かすのか。そういう風に考えることができて、良い経験になりました。意識が変わりましたね、もっと組み技をやらないといけないと。

組み技の打ち込みを凄く増やして……、ただ猿丸選手に負けて組み技のことを考え過ぎたのか……とか。打撃と組み技のバランスをより考えないといけないと思って、凄く悩みました。猿丸戦、新井丈戦はそこが上手く嚙み合っていなかったです」

──キャリア的には痛すぎる連敗でした。

「あれの時は『終わりだ』と思いました。でももっと考えるようになって、もっと練習するようにして。本当に何が足りないかをもっと考えました。あの2試合でパンチが当たって勝てたとしても、ONEにいくと勝てるような力はなかったはずです。そう振り返ることができたので、あの負けも良い経験だったと思います」

──MMAのバランスは自分という軸があって、対戦相手によって配分を変えないといけない。難しいですね。

「今は自分の目指すところがハッキリしていて、レベルも上がりました。良い感じでまとまってきたからこそ、年も年なのでもう『あの負けを経験して良かった』なんていう試合はできないと思っています(笑)。

打撃だけを考えている時の方が、打撃は良かったです。でも、それではMMAは勝てない。そのバランスを考えて、練習仲間がいてくれて成長できていると思います」

──目指す舞台、ONEではテイクダウンされてもさほどマイナスにはならないですが。

「そこは組みを対処して、殴ることができる選手でいたいです。MMAなので」

■視聴方法(予定)
4月29日(月・祝)
午後1時30分~U-NEXT

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【Pancrase342】5月のニューピアで平田直樹✖Ryo。避けろ、恐怖の双六行き=葛西和希✖丸山数馬!!

目指す場所に近づくために、平田に必要なことは目の前の相手に勝ち続けること(C)MMAPLANET

9日(火)、パンクラスより5月25日(土)に東京都港区のニューピアホールで開催されるPancrase343の追加カードが発表され、平田直樹がRyoと対戦することが明らかとなっている。
Text by Manabu Takashima

29日(月・祝)に立川大会を控えているパンクラスが、ポスト30周年記念大会といえるニューピアでのイベントで粒ぞろいといえるカードを揃えてきた。


平田は昨年4月のパンクラス初参戦から1年で4連勝という結果を残し、タイトルコンテンダーの亀井晨介を倒し──現在ランク2位で──フェザー級のベルトが見えてきた。

しかし、KOP新居卓はRIZINでの活動、もしくは強豪海外勢との対戦を求めており、平田の立場は宙ぶらりんになっており、柔術やグラップリングでも戦いながら他のステージを平田も求め始めたという話も伝わって来ていた。

そのような状況下で、ランク3位のRyoとの上位ランカー対決が決まった。Ryoは現バンタム級KOP透暉鷹に大逆転勝利を収めて以降、魔の4連敗を喫したものの昨年7月に西の実力者=名田英平を下し復活、クリスマスイブ大会では平田と同じく若さの台頭と言っても過言でない栁川唯人を破り連勝中だ。

しつこさと一発を併せ持つRyoとの対戦、激闘にならず平坦な勝ち方ができれば──平田直樹はますます力をつけている証となろう。

また元NEXUSフライ級王者からRIZINを経て浜本キャット雄大がパンクラス初出場を果たし、グアムのジョセフ・カマチョと戦う。昨年7月に計量失敗しキャッチ戦で前田浩平に勝利しているカマチョはLFAで1勝2敗のファイターだけに、浜本にとっても北米基準の実力査定ができるマッチアップといえる。

またマニア垂涎枠といっても過言でないライト級戦=葛西和希✖丸山数馬という一戦も決まっている。プレスリリースの「ベルトを巡る動きが混沌とし、1敗が大きく後退させてしまう」という一文の通り、このような対戦で敗れると試合の機会は巡って来ても、サイコロの目が3までしかないような──上への道が大きく開かない厳しい双六合戦がパンクラスではまま見られる。ここに入ると、スポットが当たるまで1年、3試合は待たないといけない。その状況を避けるには葛西、丸山共にこの試合を生き残るしかない。

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【Pancrase342】ストロー級暫定王座戦。リトル×黒澤亮平「勝ったら正規王者」&4年9カ月振りの砂辺光久

【写真】元修斗世界王者で2位の黒澤と、4位のリトルでは暫定王座という現実に抱く想いは違ってくるか(C)MMAPLANET

21日(木)、東京都新宿区の新宿サンエービルでPancrase342の記者会見と調印式が行われた。
Text by Manabu Takashima

粕谷優介、久米鷹介、KARENの会見での模様に続き、4月29日(月・祝)に立川市の太刀川ステージガーデンで開催される同大会で暫定ストロー級王座決定戦を戦う黒澤亮平×リトルの会見冒頭での挨拶と、MMAPLANETの質問への返答をお伝えしたい。

山北渓人が返上して王者不在のストロー級で組まれた暫定タイトルマッチ。この暫定という部分でリトルと黒澤の間では捉え方がしっかりと違っていた。


リトル
「もともと自分も修斗に出ていて、兄弟子の石渡伸太郎選手を追いかけてパンクラスに出始めて。ついにここまで来たなっていうのもあるのですが、やっぱり僕は見ている人を常に楽しませたい。喜ばせたいというのがあるので、暫定タイトルマッチになるとより多くの人が見てくださると思います。1人でも多くの人を全力で楽しませることができればな、と思います」

黒澤亮平
「ベルトを獲りにパンクラスに来たので。この暫定タイトルマッチが決まるまで色々とありましたけど、純粋にタイトルマッチが決まって嬉しいなと思っています」

──現在空位のタイトルが正規王座決定戦でなく、暫定で争われることをどのように捉えていますか。

リトル 正直、そこに関しては不満とかは全くなくて。本当にこの試合を用意してくれたことを有難いと思って、全力でやるだけです。

黒澤 僕は不満があります。それは……1位が腑抜けなんで仕方ないんですけど、だからこそリトル選手と暫定タイトルマッチが決まったことは嬉しいと思っています。僕のなかで、この試合に勝った方が正規王者で次に防衛するなら、防衛戦という勝手な気持ちではあります。

なお記者会見で列席はなかったが、他に7試合の本戦が明らかとなっており、ライト級でKTT所属のホン・ソンチャン×松岡嵩志と対戦も決まった。昨年のRoad to UFC出場も準決勝で敗れたホン・ソンチャンは、2月にEternal MMAで計量失敗のウェズ・ギャッパーに敗れ3月のGLADIATOR025での暫定王座決定戦出場の機会を逸していた。捲土重来、3連敗は許されない状況でのパンクラス初陣となる。

さらに元ストロー級KOP砂辺光久が、2019年7月以来のパンクラス参戦となる。2022年7月のRIZIN36での敗北から1年9カ月振りの実戦復帰となる砂辺は前田浩平と対戦する。この間にパンクラス王は44歳になっており、滑り込みのパンクラス30周年記念大会シリーズ出場に対し、どのような気持ちで臨むのか──気になるところだ。

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【Pancrase342】4・29 KAREN×ホン・イェリン&粕谷優介✖久米鷹介。「僕の方が人間に近い」(久米)

【写真】ゴリラ顔でも競い合ってくれた粕谷と久米 (C)MMAPLANET

21日(木)、東京都新宿区の新宿サンエービルで4月29日(月・祝)に立川市の太刀川ステージガーデンで開催される PANCRASE342の記者会見及び、タイトル戦の調印式が行われた。
Text by Manabu Takashima

今月31日(日)にも同所で30週周年記念大会第3弾を開くパンクラス。今回の会見で本戦10試合の発表がされたなかでライト級=粕谷優介✖久米鷹介、女子ストロー級=KAREN×ホン・イェリン、そして暫定ストロー級王座決定戦=黒澤亮平×リトル戦から、ホン・イェリンを除く5選手が会見に臨み、タイトル戦で戦う両者は調印式も行われた。

ここではライト級と女子ストロー級マッチに出場する3選手の会見での挨拶とMMAPLANETの質問への返答をお届けしたい(要約)。


流れでゴリラ顔をお願いすると、アゴをひいたアントニオ猪木のような顔をしてくれたKAREN(笑)

KAREN
「今回半年ぶりぐらいにパンクラスに参戦させていただきます。国際戦を組んでくれたので、このチャンスをしっかりと生かして一本・KO勝ちします」

粕谷優介
「長年頂点にいた久米さんと戦えるということで、凄く楽しみにしています。このカードが決まって、凄く気合いが入っています」

久米鷹介
「負けて以来、丁度1年振りの復帰戦になるんですけど、粕谷選手という素晴らしい相手に本当に全力で挑むつもりで戦いたいと思っています。

──KAREN選手、このタイミングでパンクラスに戻り、大島佐緒里選手に敗れて引退を決意したこともあるホン・イェリン選手と戦うこと、どのように思っていますか。

KAREN 一回引退を考えて、そこから上がってくる選手なので意気込みも強いと思うんですけど、まぁそこをねじ伏せて──また、アレですけど……引退じゃないですけど、上には上がらせてないような試合をしたいと思います」

──去年のベルトを失って厳しい1年になったかと思いますが、THE BLACKBELT JAPAN所属となり1年以上が過ぎ、昨年の自分と比較して今どれぐらい力をつけたと思えますか。

KAREN 移籍してから1年ほど経つんですけど、去年の今頃と比べると絶対に一回りも二回りも強くなっているので、そこをしっかりと試合で見せたいと思います」

──粕谷選手と久米選手。アキラ選手も含め自ら、または自他ともにゴリラ・キャラで通っていますが、対戦相手と比較して自分の方がゴリラなんだというアピールがあればお願いします。

粕谷 ……。ちょっと予想もしていなかった質問なので……。二人よりゴリラに近い……キッズの子供達がゴリラのガチャガチャを見つけると『先生がいたよ』って買ってきてくれます(笑)。

久米 ガチャガチャでいうと同じやつを3つ、別人から貰ったことがあります(笑)。実際に受け取っているので……。ただ3人のなかで自分が一番人間に近いと思っています(笑)。

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