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【DEEP116】46歳、46試合目の挑戦。しなしさとこ─02─「次の試合はニューしなしを見せます」

【写真】前日計量は43.65キロでクリア(C)MMAPLANET

11日(土)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP116でちびさいKYOKAと対戦する、しなしさとこのインタビュー後編。

試合はしたい。でも、あとどれだけ戦えるのか――現在46歳、そして次の試合が46戦目となる彼女が、そう考えるのも無理はない。首投げからフィニッシュを狙う展開も、もはや誰もが知っている。そんななか、前回の試合から9カ月間で培ってきたものとは――

<しなしさとこのインタビューPart.01はコチラから>


――MMAを長く続けたい。そのために怪我は避けたいが、無理をせずに試合で勝てることも少ない。ファイターというのは難しいものだと思います。

「私は昔から誰よりも体格が小さかったので、いつも練習や試合で怪我をしてしまう怖さはありました。練習でも技術云々より、何だか……壊しに来るような感じの人もいたりとか。そういう人との練習は避けたりと、無意識に長く続けるための行動を取っているかもしれないです。今はマンツーマンの練習形式のほうが良いですね」

――現在は若林次郎さん、瀧本美咲さん、そして山崎桃子選手などマンツーマンの練習が多くなっているのですね。

「やっぱり練習って信頼関係が必要じゃないですか。年齢も年齢ですし、信頼関係のある人たちとマンツーマンで練習することが増えていますね。今さらこの年齢で練習を増やす――昔のように3部練、4部練とやっていくのは無理です。短い時間の中で、どれだけ集中できるかが重要であって。今はマンツーマンで自分自身の動きを確認したり、できていないことを詰めて行ったりというほうが重要になっていますよね。そのほうが充実しています」

――しなし選手の場合、戦うことへのモチベーションが衰えないことが何より一番大きいかと思います。

「そうですね。一度復帰した時に、昔のようにギラギラした感はなくなって。記者の方からも『カドが獲れましたよね』と言われるぐらいで、良かったとは思うんです。でもそれは人間としては良くても、ファイターとしてはどうなんだろう――という気持ちはありました」

――やはりファイターとしては、今でもギラギラしていたいですか。

「でも今は『試合は試合、プライベートはプライベート』って、しっかり分けることができているんです。それが大人になったということかな、と思ったり(笑)。昔の私って、本当にギラギラしていましたよね」

――しなし選手だけでなく20年前に女子MMAを戦い、生き残っていた選手は皆ギラギラしていたのではないでしょうか。ただ、それは今の選手がギラギラしていないという意味ではありません。当時の女子MMAは、どこで誰に勝てば何がどうなるか分からない――そんななかで誰もが、もがき苦しんでいたような気がします。

「うん、そういう時代でしたね。確かに時代の違いはあると思います。今の女子選手は本当に良い環境で練習も試合もできていて。かといって『昔は……』なんて言うつもりもないし、かといって今の選手を羨ましく思うこともないですね。私は私だから」

――はい。

「今は目の前にある試合で、精いっぱい頑張る。もう他の選手と自分を比べることもなくて。それは格闘技だけじゃなく、普段の生活でも。何だろう……そう考えると、生きやすくなりました(笑)」

――アハハハ。それと……やはりお母さんになったことで、しなし選手も大きく変わったと思います。

「まぁ、守るものが増えますからね。大きな手術をすることになったら、子供の世話もできなくなるし」

――結果「早く極めたほうが良い」という結論に至っているのではないでしょうか。

「それが……そういう試合ばかりしているから、最近は怒られてばかりで(苦笑)」

――えっ!?

「今でも秒殺とか大好きですよ。一番の理想は極めて勝つことで。誰が相手でも判定で勝とうなんて、1ミリも思ったことがないです。私は一本を取らないと勝てない――そう考えて戦ってきました。

でも、みんな技術レベルが上がっているじゃないですか。しかも試合映像もあるから、私のバカの一つ覚えみたいな勝ちパターンを分かっていますよね。だからそう簡単には勝たせてもらえなくなっています。やっぱり同じ試合展開が続くと、そうなっちゃいますよね。前回も判定決着で。だから今は――実は新しいことに挑戦しているんです」

――新しいこととは一体何でしょうか。

「それは言えません(笑)。今回は9カ月間、いろいろと新しいことをやってきました。次の試合は『ニューしなし』を見せますよ。この年齢でも頑張っていますから。私って44キロで戦っている選手の中でも、体が強いほうだと思うんです。昔ほどではないけど、まだまだ筋肉もありますし。練習している人たちからも『まだまだ伸びしろがあるんだね』と言われているぐらいで。次の試合はまず、ちびさい選手に漬けられないこと。そしてニューしなしを見せますので、楽しみにしていてください!」

■視聴方法(予定)
11月11日(土)
午後5時40分~DEEP チャンネル-YouTube、U-NEXT、サムライTV

■ DEEP116計量結果

<バンタム級/5分3R>
元谷友貴:61.6キロ
CORO:61.5キロ

<ライト級/5分3R>
北岡悟:70.75キロ
泉武志:70.65キロ

<バンタム級/5分2R>
窪田泰斗:61.7キロ
雅駿介:61.65キロ

<女子ミクロ級/5分2R>
しなしさとこ:43.65キロ
ちびさい KYOKA:42.8キロ

<バンタム級/5分2R>
力也:61.65キロ
谷岡祐樹:61.65キロ

<バンタム級/5分2R>
橋本ユウタ:61.7キロ
鹿志村仁之助:61.4キロ

<メガトン級/5分3R>
誠悟:121.2キロ
ヨコヤ・マクレガー:96.35キロ

<ライト級/5分2R>
佐々木大:70.75キロ
太田将吾:70.25キロ

<バンタム級/5分2R>
秋元強真:61.55キロ
田口貴親:61.4キロ

<アマチュア68キロ契約/3分2R>
菅涼星:67.75キロ
小柴亮太:67.15キロ

<アマチュア・フェザー級/3分2R>
鈴木大晟:65.3キロ
横内おにぎり君:64.65キロ

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CORO DEEP DEEP116 MMA MMAPLANET NARIAGARI o RIZIN YouTube   しなしさとこ チャンネル 元谷友貴 力也 北岡悟 横内おにぎり君 泉武志 泰斗 秋元強真 窪田泰斗 誠悟 谷岡祐樹 雅駿介 鹿志村仁之助

【DEEP116】計量直後に偶然……それとも必然。北岡悟と減量トーク with 元谷友貴

【写真】元谷選手、スミマセン。露出を間違え、北岡選手のみにピンがあたる写真となってしまいました(C)MMAPLANET

明日11日(土)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP116 IMPACTのコメインで泉武志と戦う北岡悟。

MMAPLANET恒例となった計量直後の北岡の言葉を貰おうと彼の席に近づくと、隣に座っていた元谷友貴に目を奪われ、思わず元谷に言葉を掛け、北岡インタビューに移ることとなった。そんな両者を前に、話題は自然と減量に特化していった。


──元谷選手、大丈夫ですか。意気込みを話す時も声がかすれていましたね。

元谷 大丈夫です。いつも通りです(笑)。朝の9時で〇.〇キロ残っているのもいつも通りです。

「そんなギリギリ、攻めるんだ。凄いなぁ」

──予備計量無しで、駆け込んできていました。

元谷 ハイ。一発で落とそうと思って。でもクリアをするともうリカバリーできるので。

──今はマイクで話した時とは違い、声も張りが戻りつつありますね。

元谷 ハイ。体重を落としていると、声が出なくなるんですよ。

「分かりますよ、それ」

──北岡選手も目の窪みは凄まじいです。

「あぁ、はい。でも前回より良かったです。NARIAGARIの時は事前の体重がなかなか落ちなくて、デカくなっちゃって。それで結構、大変だったス」

──今日は後ろから見ていると、いつもよりピリついている感はありました。ちょっと誰かに目をやっている目つきとかも、険しかったです。

「そうですか(笑)。特別、その辺りの微差は分からないです」

──対戦相手にイラッとしているところなど、あるのではないかと邪推してしまいました。

「あぁ……別に相手には何もないです」

──話を聞くなら、早くしてくださいというリクエストもありましたし。

「それはこの後の予定があるからです(笑)。15時から整体を受けるので。整体を受けてから、固形の食事を入れるという風になります」

──では前回より、仕上がり具合は良いという理解で良いですか。

「良いと思いますけどね……でも、やってみないと。相手も違いますし、強いし。でも大木(良太)も強かったですよ。僕と戦う前は2敗していたけど、強いと思っていました。あぁ、友達ですよね?」

元谷 えぇ?  あぁ、ハイ。

──いやぁ、二人が並んでいると減量の過酷さがヒシヒシと伝わってきます。ただし、リカバリーすると影響はないわけですよね。

「そうですね。自分のなかで数年、試行錯誤したことができ上ってより良くなっています」

──ハイパーダイエット、ハイパーリカバリーと言われていた時代より、相当に減量方法も進化しました。そういうなかで北岡選手の減量とリカバリーも進化していると。

「ハイ。僕はNOTEで公開しているんですけど、温浴施設に行きまくってサウナ慣れしまくっていて」

──つまり普段からサウナに入って、落とすことを習慣づけてやってきたということですか。てっきり温泉愛好家なのだという理解でした。

「いえ、元々は疲労回復だったりコンディショニングのためだったんですけど」

──元谷選手もしっかりと聞き入っていますね。

元谷 ハイ(笑)。

「それが、減量とミックスされて昇華した感じです」

──ではウォーターローディングだけでなく、ドライアウトも習慣づけていると。

「ウォーターローディングにもなっていますしね。そういう風に辻褄があってきて。コンディショニングかつ減量にも関係しているような形ですね。勿論、温浴施設に行くと気持ち良さもあるし、勝手に行き着いて合わせ技なったような感じです」

──こういうポジティブな話をしていると、表情にも精気が戻ってくるのですね。いやぁ、人体は神秘です。

「アハハハハ」

元谷 自分も参考になりました。しっかりと自分も落とします。

──春日井選手が「しんどいことを忘れちゃうんですよ」と苦笑いしていましたが。

元谷 だいたいは覚えているんですけど、本当につらい時のことはどっかに忘れちゃうんです(笑)。でも今回も落ちましたし、なんとかギリギリを攻めていきたいですね。

「下ごしらえが大切なんだよ。最後の調理の前に」

──セコンドと駆け込む姿など、北岡選手は横目で見ているといかがでしたか。

「まぁ、僕は所属選手がいて。彼らがミスることもあるから。もう落ちない時はどうしようもないじゃないですか。『大丈夫か』って声を掛けても、どうなるものじゃない。だから、減量に関してはもう他の人のことはどうしようもないッスよ」

──そういえば北岡選手は計量には、映像を常に撮って追われている方を除けば、誰か選手やトレイナーと来るということがないですね。

「僕は1人できます。デカい大会の時もそうでした。でも、これからRIZINに出る時は奥さんも一緒です。連れて行ってあげます」

──では今回の試合に関しましては、ごちそう様でしめさせていただきます。

■視聴方法(予定)
11月11日(土)
午後5時40分~DEEP チャンネル-YouTube、U-NEXT、サムライTV

■ DEEP116計量結果

<バンタム級/5分3R>
元谷友貴:61.6キロ
CORO:61.5キロ

<ライト級/5分3R>
北岡悟:70.75キロ
泉武志:70.65キロ

<バンタム級/5分2R>
窪田泰斗:61.7キロ
雅駿介:61.65キロ

<女子ミクロ級/5分2R>
しなしさとこ:43.65キロ
ちびさい KYOKA:42.8キロ

<バンタム級/5分2R>
力也:61.65キロ
谷岡祐樹:61.65キロ

<バンタム級/5分2R>
橋本ユウタ:61.7キロ
鹿志村仁之助:61.4キロ

<メガトン級/5分3R>
誠悟:121.2キロ
ヨコヤ・マクレガー:96.35キロ

<ライト級/5分2R>
佐々木大:70.75キロ
太田将吾:70.25キロ

<バンタム級/5分2R>
秋元強真:61.55キロ
田口貴親:61.4キロ

<アマチュア68キロ契約/3分2R>
菅涼星:67.75キロ
小柴亮太:67.15キロ

<アマチュア・フェザー級/3分2R>
鈴木大晟:65.3キロ
横内おにぎり君:64.65キロ

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【DEEP116】計量終了 メインとCOROと対戦する元谷友貴は、ホテルから直行&予備計量なしでパス!!

【写真】あの小走りは計量時間に遅れるという焦りからの行動だったかもしれない(C)MMAPLANET

明日11日(土)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP116 IMPACTの計量が、10日(金)に新宿区ホテルローズガーデンのオークルームで行われた。

午後1時の本計量を開始前に、続々と選手が仮計量を済ますなかメインでCOROと戦う元谷友貴とヨコヤ・マクレガーの姿は会場に見られない。メガトン級のヨコヤ・マクレガーはともかく、元谷の姿がないことで緊張した空気も流れていた。


計量開始と同時に元谷はセコンドの春日井たけし、上田貴央とともに現れると小走りで席に着くこともなく、計量台に向う。結果100グラム・アンダーで計量をパスした元谷はCOROと並んで写真に収まると、「DEEPのメインの試合をしたいと思います。頑張ります」とかすれた声でコメントを残した。

10月末に帰国し、計量前日に名古屋から東京に入った元谷は計量当日に3時間ほどの水抜きでリミットまで落とし、宿泊先からタクシーで直行。予備計量をせずにパスというスリリングな計量を終えると、コメインで泉武志と戦う北岡悟の隣に用意された席で即リカバリーに入っていた。

ヨコヤ・マクレガーも計量時間内に会場入りし、22選手が問題なく計量を終えた。そんなDEEPの計量だが、司会者からマイクを受け取りコメントを話すことが多いJ-MMAの計量にあって、赤コーナーと青コーナーにそれぞれスタンドとマイクが用意されており、手渡しする場面がなくなっている。またフェイスオフもないために握手やハグなど、対戦相手と触れるシーンもほぼ見らないようになっていた。

なお上記にあるように全選手がパスした本日の計量だが、オープニングファイトに出場するアマ選手の横内おにぎり君の計量結果はおにぎり一個分が含まれている。

ここで気になる──MMAファイターは計量時にカルバン・クラインを着用する問題。

今回はアンダーウェアで計量台に乗った選手10選手のみカルバン・クラインを履いていたのは泉武志と窪田泰斗の2選手だけだった。MMAPLANETでは引き続き、この問題に向き合っていきたい。

■視聴方法(予定)
11月11日(土)
午後5時40分~DEEP チャンネル-YouTube、U-NEXT、サムライTV

■ DEEP116計量結果

<バンタム級/5分3R>
元谷友貴:61.6キロ
CORO:61.5キロ

<ライト級/5分3R>
北岡悟:70.75キロ
泉武志:70.65キロ

<バンタム級/5分2R>
窪田泰斗:61.7キロ
雅駿介:61.65キロ

<女子ミクロ級/5分2R>
しなしさとこ:43.65キロ
ちびさい KYOKA:42.8キロ

<バンタム級/5分2R>
力也:61.65キロ
谷岡祐樹:61.65キロ

<バンタム級/5分2R>
橋本ユウタ:61.7キロ
鹿志村仁之助:61.4キロ

<メガトン級/5分3R>
誠悟:121.2キロ
ヨコヤ・マクレガー:96.35キロ

<ライト級/5分2R>
佐々木大:70.75キロ
太田将吾:70.25キロ

<バンタム級/5分2R>
秋元強真:61.55キロ
田口貴親:61.4キロ

<アマチュア68キロ契約/3分2R>
菅涼星:67.75キロ
小柴亮太:67.15キロ

<アマチュア・フェザー級/3分2R>
鈴木大晟:65.3キロ
横内おにぎり君:64.65キロ

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【DEEP116】ちびさいKYOKAと対戦、しなしさとこ─01─「試合は大変だけど、やっぱり格闘技が好きで」

【写真】46戦目直前──写真は今日の昼過ぎにしなし本人が送ってくれたモノ。体重は43.5キロだそうだ(C)SATOKO SHINASHI

11日(土)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP116で、しなしさとこがちびさいKYOKAと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

しなしは今年2月、約3年振りの復帰戦で古林礼名に勝利した。古林戦前には復帰の理由を語ってくれたが、今回のインタビューは「戦い続ける方法」を訊く。しなしさとこ、46歳9カ月の挑戦――試合1週間前の取材で、すでに体はバッキバキだ。


――前回の試合から9カ月振りの試合を控えています。現在のしなし選手にとっては、もっと試合がしたいですか。それとも、これぐらいのペースで試合をするほうが良いのでしょうか。

「もう年齢的に、これぐらいのペースでないと試合できないです(笑)。やっぱりちゃんと準備して試合に臨みたくて。実は前回の試合って、1カ月ぐらいしか練習していなかったんですよ」

――1カ月では十分な準備ができない、ということですか。

「もともと前回の試合が、約3年ぶりの復帰戦だったじゃないですか。その3年の間は週に一度横浜グランドスラムでの練習と、週に一度のフィジカルトレーニングぐらいで。要は3年間、週2回しかトレーニングしていない状態から、まるまる一カ月を練習に充てて試合に出たんです。だから私としては、あまり練習ができていない状態だったといいますか。でも前回の練習期間も含めて10カ月、しっかり練習することができました」

――試合間隔が2~3カ月となったら厳しいですか。

「もう体がもたないです(苦笑)。最近は44キロで試合をする選手も増えてきたみたいで」

――44キロ=DEEPミクロ級ですね。確かにミクロ級の試合も増えてきました。

「佐伯(繁DEEP代表)さんからも『選手が増えてきたから、いつでも試合できるよ』と言われていますけど、私のほうが難しいですね。今は試合間隔を空けて、しっかり練習してから臨みたいので。だから今が一番良いペースですね。もう体重もアンダー、44キロを切っていますから」

――SNSにアップされている写真を見ると、すでに体もバッキバキです。

「私は減量なしで、通常体重が44キロなんですね。今回の対戦相手も減量なしで44キロだと聞いています」

――ちびさいKYOKA選手は公式プロフィールによると身長146センチで、しなし選手は148センチです。しなし選手が体格で上回る試合は、今回が初めてではないでしょうか。

「ビックリしますよね! 今まで私より身長が低い相手はいました。でもその場合は通常体重が重かったり。前回対戦した古林礼名選手も、身長は私より高いうえ通常体重はかなり上で。試合当日はすごく大きかった。私の場合は練習でも、同じぐらいの体格の子と一緒になったことがなくて(笑)」

――しなし選手の場合、そもそも男子選手と練習していることが多いです。

「アハハハ、そうですね。ただ、最近は山崎桃子ちゃんもスパーリングパートナーになってくれて。桃ちゃんとはグランドスラムで一緒に練習していたけど、彼女がグランドスラムを離れてからは、あまり連絡を取っていなかったんです。でも今回の試合が決まる少し前から、彼女とまた練習するようになりました。桃ちゃんも減量なしの44キロですし。もちろん瀧本美咲ちゃんもずっと一緒に練習してくれていて、女子と練習する機会がまた増えましたね」

――そういえば意外といえば意外ですが、山崎選手とは対戦経験がありません。それは練習仲間だったことも理由なのでしょうか。

「そうです。実は今回も対戦相手のリストに桃ちゃんの名前があったんですけど、その前からスパーリングパートナーになっていたので。今は桃ちゃんが所属している坂口道場一族さんへ行かせてもらい、週に一度マンツーマンでスパーリングしています。……日曜日に(笑)」

――アハハハ。他のベテラン女子ファイターに聞いても、格闘技しかない生活を送っているのは素晴らしいことだと思います。

「そうですよねぇ。試合をするのは大変だけど、やっぱり格闘技が好きで。好きだからこそ、皆さんも続けることができているんでしょうし」

――しなし選手の場合、今も食欲旺盛であることが戦い続けていることとリンクしているような気がします。日常生活の中で食欲が落ちることはないですか。

「今も焼肉に行ったら、サシが入ったお肉ばかり食べていますからね。もちろん試合が決まると練習がキツくなるので、食べる量を抑えることはあります。でも食欲が落ちたわけではなくて」

――食べることと戦うことがリンクしている場合、『同じ量を食べられなくなったら戦えなくなる』という怖さのようなものはないですか。

「怖さというか――やっぱり私の場合は、食べていないと44キロにも届かないですからね(笑)。6年ぶりに復帰した時があるじゃないですか。あの時って42キロしかなかったんですよ」

――えっ!? 2014年10月のジ・イェジ戦ですよね。

「はい。食べることもそうですけど、試合ができなくなる怖さ――『あと何試合できるんだろう?』という気持ちは、ずっとあります。もしかしたら次の試合で終わりかもしれないし、逆にあと2~3年は続けられるかもしれない。年齢的なこともあって、それは分からないです。でも急に『今回の試合でおしまい』となっちゃうのは嫌だから、常に1試合1試合を大事にしていきたいという気持ちは強いですね」

■視聴方法(予定)
11月11日(土)
午後5時40分~DEEP チャンネル-YouTube、U-NEXT、サムライTV

■ DEEP116対戦カード

<バンタム級/5分3R>
元谷友貴(日本)
CORO(韓国)

<ライト級/5分3R>
北岡悟(日本)
泉武志(韓国)

<バンタム級/5分2R>
窪田泰斗(日本)
雅駿介(韓国)

<女子ミクロ級/5分2R>
しなしさとこ(日本)
ちびさい KYOKA(韓国)

<バンタム級/5分2R>
力也(日本)
谷岡祐樹(日本)

<バンタム級/5分2R>
橋本ユウタ(日本)
鹿志村仁之助(韓国)

<メガトン級/5分3R>
誠悟(日本)
ヨコヤ・マクレガー(韓国)

<ライト級/5分2R>
佐々木大(日本)
太田将吾(日本)

<バンタム級/5分2R>
秋元強真(日本)
田口貴親(日本)

<アマチュア68キロ契約/3分2R>
菅涼星(日本)
小柴亮太(日本

<アマチュア・フェザー級/3分2R>
鈴木大晟(日本)
横内おにぎり君(日本)

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【DEEP115&116】北岡悟─03─DEEP X BC対抗戦振り返りから、泉武志戦「どうせ、そういう感じでしょ」

【写真】43歳の北岡悟のMMA観、そして人生観(C)DEEP

9月18日(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されたDEEP vs BLACK COMBATの対抗戦を北岡悟が振り返るインタビュー最終回。
Text by Manabu Takashima

対抗戦という意識よりも、個と個の戦い。そして、自らが率いるパンクラスイズム勢と自身の取り組みに、対抗戦の結果を投影させる北岡に──11月11日のDEEP116における泉武志戦について尋ねると、一気に口数は減ってしまった。ならばと、思い切って話題のあの事に振ることとした──。

<北岡悟のDEEP vs BLACK COMBAT対抗戦振り返り、Part.02はhttps://mmaplanet.jp/156472から>


──Black Combat勢は現地での注目度も高く、キャリア的にもここでの1敗のダメージが大きいのかという気もしました。あるいは、やはり国民感情で負けられないというのは韓国の方が大きいのか。

「あぁ、なるほど。あれだけの応援団がいるわけですからね。まぁ、日本のファンがそうならないのはしょうがないかとは思います(苦笑)」

──北岡選手が対抗戦という風に見ていないと言われていたのとは対照的に、Black Combat勢は思い切り対抗戦を意識していた。負けられない、と。

「なるほど、なるほど。負けられない度合が違ってくると……。そういうことは現状、僕の中では考えが及ばないのですが、それがあるのはしんどいですね。でも、なるほどとは思います。だから負けられないのかもしれないという話は、なるほどとは思います。

今回の負けに関しては、もっと考えましょって感じじゃないでしょうか。それはこの対抗戦のことだけでなく、自分のジムの選手に対しても毎度思いはします。上手くいくと、これで良いとなるのですが……負けると、直近のパンクラスで矢澤(諒)と松岡(嵩志)と負けて、また考えないといけないとは思っています。そうじゃなくても、ここ2カ月の間は所属選手の結果が良くないので──色々なことは思います」

──とにかく考えると。

「そうですね。考えないといけないし、コツコツと取り組まないといけない。寝技に関してチョット、酒井リョウ選手と大原樹理選手に関してはDEEPで苦労をしてきた2人がチャンピオンになって、今回のメインとコメインで戦った。押しも押されぬ存在になって、こういう風にあっさりと極められてしまった。

まぁ簡単じゃないし、やっぱりチョット……そのう……基本の修練はトップに立ったとしても疎かにしてはいけないなと思います」

──ショックであり、見つめ直す機会になった。ただし、今のMMAはとにかく試合が多く、話題も次へ次へと移りがちで、このショックもすぐに流されてしまう。そのような傾向になるかと思います。

「ハイ、風化していきます。勝って、負けてを繰り返して、毎週のようにイベントが続くから受け止めきれなくなります。で、流していかないといけない。残し続けていると、ダメージが深くなることもあるし。難しいです。受け止めながら、流して。積み重ねていかないといけない。とはいえ、同じようなミスを繰り返すから、螺旋階段のようにちょっとずつ上がっていくしかない」

──対抗戦よりも、イズムの所属選手のことになっていますね。

「そうです(笑)。僕にとっては、そっちの方が大切なので……」

──というなか11月11日に試合が決まりました。

「あぁ……、ハイ」

──いや完全に声が低くなって、これまでとはトーンが違うではないですか。

「良いマッチアップですよ」

──北岡選手が望むべき場所に戻るための、最後の一戦かと。泉選手はそういう相手かと。

「ハイ、そうですね」

──泉選手、成長著しいと思います。それでもMMAにはなりきっていない。

「グラント(ボクタノフ)が、自分が戦った試合の動画を送って来てくれましたよ(笑)」

──あの頃とは……。

「まぁ、参考にはならないことは多いですよね。でも、グラントには感謝して練習をお願いしています。今年の前半、グラップリングの練習をロータスにしにきてくれて」

──泉選手はMMAファイターとして粗いところが短所だけでなく、長所にもなっているかと。

「ハイ。どうせ、俺を相手にするならストライカーになるんでしょ。リーチ差があるから、ジャブをついてって感じでしょ。テイクダウンは切れるからって。そういう感じでしょ、うん」

──MMAで、金網がある。そこで組み勝てないと……。

「ハイ。じゃあ、そういうことで。アハハハハ」

──ご自身の試合になると、本当に口が重くなりますね(苦笑)。

「フフフフフ。ハイ、そういうことでお願いします」

──ここを越えてトップ戦線に戻るという想いは?

「う~ん、まぁ、そういうことですよね。そういうことです」

──試合の2週間前でなく、40日前でも表情も険しくなって試合のことは話してくれないですか(笑)。

「そうですねぇ……。ちゃんと真面目に生きているので」

──では、もうここは話題を変えさせていただいて、7月のDEEP X NARIAGARIで天野心愛さんへの公開プロポーズのことでも尋ねさせてもらうとしましょうか(笑)。

「まぁ、話せる限りは話しますよ(笑)」

──ええ? 記事になるのですが……構いませんか。

「ハイ。そういう付き合いをさせてもらっていると思っているので」

──ありがとうございます(笑)。なかなか勇気のいる公表だったと思います。

「2回目ですしね(笑)」

──いや、それよりも年齢差が……。

「あぁ……」

──公表の前に、3月ぐらいですか……かなり固い表情で交際について教えてくれました。

「高島さんはお嬢さんが3人いて、年齢が変わらないから拒否反応があるかもしれないというのは、チョット思っていました」

──まぁ、あの時も伝えさせていただきましたが、人様の恋愛に口は挟めないです。ただし、自分の娘が43歳の男を連れてきたら拒否反応は間違いない。同時に拒否反応でなくても色々と言われることだと思います。そこをケージの中で公表するのは、ケジメだったのですか。

「違います。ただ単に僕がやりたかったから、やっただけです。皆、分かっていないですよ。僕が壊れている人間だって。僕はただ単にやりたいことをやっただけです。もちろん、メインイベントで勝つということが、今後の格闘技人生で何度やれるか分からないというのもあります。

年齢差のことは、言われてみればそういうことか──と(笑)。色々なことは考えるのに、そういうところは抜けていることがありまして。意外とそれなりにニュースになって、『なるほど、こんなに突っ込みどころがあったのか』と。『教え子に手を出して』とか『相手は学生だ』とか、色々ありましたね」

──年の差云々もありますが、大々的に公表したことは……前回のこともあり、その後の精神的ダメージがあった日々を想うと、老婆心ですが心配にはなりました。

「あぁ、ありましたね。でも逆にそういう覚悟はあります。それは経験しているから。離れられるリスクは全然あるんじゃないですか。そういう経験もしているけど、それはもうしょうがないですよ。経験しているから、どうなるもんじゃない」

──この発表は現役生活、そして実生活で頑張れる要因になるのでしょうか。

「それは勿論、言わずもがなです」

──私は家内に依存している方なので、子供ができるまでこの人のために頑張ろうとかなかった人間なので。その辺りのことが分からなくて。それで張りが生まれるのであれば……。

「張りを生むためにやったわけじゃないですけど……、ただやりたいからやっただけです。プロポーズは」

──MMAファイターとして強くなれる、ポジティブな要素になりましたか。

「あれがどうこうじゃないですけど、彼女のお陰でやれているのは確実なので。恥ずかしながら43歳の北岡悟は19歳の奥さんがあっての北岡悟なので。それが今の北岡悟で。だから、それを隠す気がないからこその発表だったかもしれません。あくまでもジムのなかではジム生だけど、皆が思っているよりは自然なカップルだと思います。

強くなれる……活力ですかね。今の自分のやりくりには必要な存在です」

──押忍。ありがとうございました。

■視聴方法(予定)
11月11日(土)
午後5時40分~DEEP チャンネル-YouTube、U-NEXT、サムライTV

■ DEEP116対戦カード

<バンタム級/5分3R>
元谷友貴(日本)
CORO(韓国)

<ライト級/5分3R>
北岡悟(日本)
泉武志(韓国)

<バンタム級/5分2R>
窪田泰斗(日本)
雅駿介(韓国)

<女子ミクロ級/5分2R>
しなしさとこ(日本)
ちびさい KYOKA(韓国)

<バンタム級/5分2R>
力也(日本)
谷岡祐樹(日本)

<バンタム級/5分2R>
橋本ユウタ(日本)
鹿志村仁之助(韓国)

<メガトン級/5分3R>
誠悟(日本)
ヨコヤ・マクレガー(韓国)

<ライト級/5分2R>
佐々木大(日本)
太田将吾(日本)

<バンタム級/5分2R>
秋元強真(日本)
田口貴親(日本)

<アマチュア68キロ契約/3分2R>
菅涼星(日本)
小柴亮太(日本

<アマチュア・フェザー級/3分2R>
鈴木大晟(日本)
横内おにぎり君(日本)

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DEEP DEEP JEWELS DEEP JEWELS42 MMA MMAPLANET o しなしさとこ イ・イェジ キック 古瀬美月

【DEEP JEWELS42】ミドルとレスリングで優位に立ったイ・イェジが、古瀬美月をマスト判定3-0で下す

【写真】久しぶりのファイトで、確かなMMAファイターとしての成長を見せつけた (C)MATSUNAO KOKUBO

<アトム級/5分2R>
イ・イェジ(韓国)
Def.3-0:19-19.19-19.19-19 ※マスト判定はジャッジ3者ともイ・イェジ
古瀬美月(日本)

開始早々、古瀬が距離を詰める。互いに前蹴りを繰り出したあと、イ・イェジが古瀬の蹴り足をつかんでドライブする。古瀬も一度は体勢を入れ替えたが、イ・イェジが右腕を押し上げてケージに押し込み続ける。差し合いから古瀬がイ・イェジをケージに押し込み。ボディロックからテイクダウンを狙う。しかしイ・イェジは立ち上がると、古瀬のダブルレッグをスプロールして、再びケージまでドライブした。右腕を差し上げて揺さぶりつつ、ボディにヒザを突き刺す。パンチを上下に散らして差し合いを制するイ・イェジは、シングルレッグからパンチを上下に散らしていく。ここでレフェリーがブレイクをかける。

ケージ中央に戻ると打撃の交換から、イ・イェジが古瀬の右足をすくいながらドライブし、右腕を差し入れてケージに押し込む。なんとかイ・イェジの顔面を引きはがそうとする古瀬だが、ここでまたもレフェリーがブレイクをかける。ケージ中央で古瀬が前蹴りから飛び込んだが、ここでトップを奪ったのはイ・イェジだ。古瀬も下からイ・イェジの右腕に腕十字を仕掛けるも、極めることはできず。そのままイ・イェジはトップから抑え込んで初回を終えた。

最終回、イ・イェジが右カーフキックを連続で当てる。左右のミドルをボディに突き刺したイ・イェジが組みつくも、ここで古瀬が左腕を差し入れてケージに押し込んでいく。しかしイ・イェジが体勢を入れ替えて、古瀬はウィザーで耐える。イ・イェジはシングルレッグを狙うも捕えきれず。古瀬がケージから離れた。ケージ中央でイ・イェジが左右のミドルを当てる。古瀬の右ストレートをもらったイ・イェジが組んでケージへドライブした。イ・イェジケージに押し込みながら右フックを古瀬の顔面に叩き込む。

ウィザーの古瀬からクリーンテイクダウンを奪ったイ・イェジに対し、古瀬は下から足を利かせ、イ・イェジの左足を抑えながら立ち上がる。バックをうかがう古瀬がパンチで削りながら、イ・イェジに尻もちを着かせた。さらにパスからバックに回った古瀬が、ボディロックからイ・イェジに背中を着かせる。すぐにスクランブルに持ち込んだイ・イェジに対し、立ち上がった古瀬はギロチンへ。頭を抜いたイ・イェジが鉄槌を落としていった。

裁定はジャッジ尾3者ともドローとなったが、マスト判定はいずれもイ・イェジに。勝利したイ・イェジはマイクを握り、日本語で挨拶。ケージサイドに座っていた過去に対戦経験のある、しなしさとこと握手を交わした。


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Column DEEP DEEP112 MMA MMAPLANET o   しなしさとこ 五明宏人 伊藤裕樹 住村竜市朗 修斗 力也 北岡悟 古林礼名 宇田悠斗 山本有人 嶋田伊吹 本田良介 渡部修斗 神田コウヤ 福田龍彌 鈴木慎吾 鈴木槙吾 阿部大治 高野優樹

【DEEP112】試合結果 フライ級GPは本田&福田が生き残り、鈴木と神田が新王者に。北岡が一本勝ち

【写真】激闘、熱闘続きだったDEEP112(C)MMAPLANET

11日(土)、東京都文京区の後楽園ホールでDEEP 112 Impactが開催された。今年最初のDEEPは本戦9試合のコンパクト興行ながら、3回戦が7試合でタイトル戦が2試合、トーナメント準決勝3試合と強度の高さが凝縮されたイベントとなった。

フライ級GP2試合は打撃戦とスクランブルで激闘となり本田良介と福田龍彌が生き残り、5月の決勝戦へ。2階級のタイトル戦は鈴木慎吾がウェルター級王者、神田コウヤが暫定フェザー級チャンピオンに輝いている。

北岡悟は3Rのねちっこいドミネイトの果てに、ノースサウスチョークで高野優樹を下し4年2カ月振りの白星を手にした。その北岡、手を挙げらえても笑顔はなく勝利者インタビューも拒否。大会終了後の囲み会見に出席することなく、会場を後にしている。

また住村竜市朗と、しなしさとこ──の元チャンピオン2人も再起の勝利を挙げている。

DEEP112 Impact
<フライ級GP準決勝/5分3R>
○本田良介(日本)3R
判定
詳細はコチラ
×伊藤裕樹(日本)

<フライ級GP準決勝/5分3R>
○福田龍彌(日本)3R
判定
詳細はコチラ
×宇田悠斗(日本)
<DEEPウェルター級選手権試合/5分3R>
○鈴木槙吾(日本)2R2分05秒
ギロチン
詳細はコチラ
×阿部大治(日本)
<DEEP暫定フェザー級王座決定戦/5分3R>
○神田コウヤ(日本)3R
判定
詳細はコチラ
×五明宏人(日本)
<ライト級/5分3R>
○北岡悟(日本)
3R3分27秒 by
ノースサウス・チョーク
詳細はコチラ
×高野優樹(日本)
<ウェルター級/5分3R>
○住村竜市朗(日本)3R
判定
詳細はコチラ
×嶋田伊吹(日本)
<女子ミクロ級/5分2R>
○しなしさとこ(日本)2R
判定
詳細はコチラ
×古林礼名(日本)
<バンタム級/5分3R>
○力也(日本)1R0分27秒
TKO
詳細はコチラ
×渡部修斗(日本)
<バンタム級/5分2R>
○KENTA(日本)2R
判定
×山本有人(日本)
<フライ級/5分2R>
○秋元強真(日本)1R3分16秒
KO
×高柳京之介(日本)


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DEEP DEEP112 DEEPフライ級GP o ONE   しなしさとこ パンクラス 五明宏人 伊藤裕樹 住村竜市朗 修斗 力也 北岡悟 古林礼名 宇田悠斗 山本有人 嶋田伊吹 本田良介 渡部修斗 神田コウヤ 福田龍彌 鈴木槙吾 阿部大治 高野優樹

『DEEP 112 IMPACT』試合結果


▼第9試合 宗明建設 Presents DEEPフライ級GP準決勝 5分3R
×伊藤裕樹(ネックスイチムエ)57.05kg
[判定0-5] ※28-29×5
〇本田良介(フリー)57.05kg
※本田が決勝進出

▼第8試合 宗明建設 Presents DEEPフライ級GP準決勝 5分3R
〇福田龍彌(MIBURO)57.15kg
[判定5-0] ※30-27×2, 29-28×3
×宇田悠斗(総合格闘技道場HOPE)56.80kg
※福田が決勝進出

▼第7試合 DEEPウェルター級タイトルマッチ 5分3R
×阿部大治(フリー)王者 77.00kg
[2R 2分05秒 ギロチンチョーク]
〇鈴木槙吾(Mil gracias)挑戦者 76.95kg
※鈴木がウェルター級新王者に

▼第6試合 DEEPフェザー級暫定王者決定戦 5分3R
〇神田コウヤ(パラエストラ柏)65.70kg
[判定5-0] ※30-27×4, 30-26
×五明宏人(トラフォース赤坂)65.70kg
※神田がフェザー級暫定王者に

▼第5試合 DEEP ライト級 5分3R
〇北岡 悟(パンクラスイズム横浜)70.70kg
[3R 3分47秒 ノースサウスチョーク]
×高野優樹(フリー)69.50kg

▼第4試合 DEEPウェルター級 5分3R
〇住村竜市朗(TEAM ONE)77.55kg
[判定2-1] ※29-28×2, 28-28マスト嶋田
×嶋田伊吹(FIGHT HOLIC)77.40kg

▼第3試合 DEEP女子ミクロ級 5分2R
〇しなしさとこ(フリー)43.40kg
[判定3-0] ※20-18×2, 19-19マストしなし
×古林礼名(GSB 多治見)43.75kg

▼第2試合 DEEPバンタム級 5分3R
×渡部修斗(FIGHT LYNX)61.60kg
[1R 0分27秒 TKO] ※右フック→パウンド
〇力也(KING OF LIBLTY)61.50kg

▼第1試合 DEEPバンタム級 5分2R
×山本有人(リバーサルジム東京スタンドアウト)61.60kg
[判定1-2] ※18-20, 19-19マスト山本, 19-19マストKENTA
〇KENTA(K-Clann)61.60kg

【オープニングファイト】※開場中に実施
▼DEEPフライ級 5分2R
×高柳京之介(k-clann)57.05kg
[1R 3分16秒 TKO]
〇秋元強真(パラエストラ柏)57.20kg

 2月11日に後楽園ホールで開催された『DEEP 112 IMPACT』の試合結果。フライ級グランプリ準決勝は本田良介と福田龍彌が判定勝ちし決勝進出。ウェルター級タイトルマッチは鈴木槙吾が阿部大治に2Rギロチンチョークで勝利し新チャンピオンに。フェザー級暫定王者決定戦は神田コウヤが五明宏人に判定勝ちし暫定チャンピオンに。北岡悟が高野優樹に3Rノースサウスチョークで勝利し4年2ヶ月ぶりに勝利しています。続きを読む・・・
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DEEP DEEP112 MMA MMAPLANET o しなしさとこ 古林礼名

【DEEP112】しなしが首投げでテイクダウンを奪い、3年2カ月ぶりの復帰戦で古林に判定勝利

【写真】やはり、しなしといえば首投げだ (C)MMAPLANET

<女子ミクロ級/5分2R>
しなしさとこ(日本)
Def.3-0:20-18.20-18.19-19.
古林礼名(日本)
※19-19のマスト判定はしなし

開始早々、古林が距離を詰める。しなしは足を使って左ジャブを突く。前に出て来る古林に右ストレートを当てたしなし、しかし古林が左右の連打からしなしをケージに詰めた。左腕を首に回して組み付くしなしは、潜って古林の右足を取り内ヒールへ。足を抜いた古林がサイドバックからパンチを浴びせる。しなしはオーバーフックから立ち上がった。

しなしが左ジャブを突きながら右ローを見せる。組んだしなしは首投げでテイクダウンに成功した。スクランブルに持ち込む古林をガブってケージに押し込んでいく。ヒザを突き刺しながら首投げを見せたしなし、しかし古林がそれを潰してスタンドに戻る。古林の左ジャブに、しなしが右クロスを合わせた。左右のストレートを見せる古林に、しなしが右スピニングバックフィストを繰り出す。

サークリングするしなしの左ジャブ、さらに右が当たると古林が下がるように。しなしは右スピニングバックフィストを見せるも足を滑らせてしまう。立ち上がったしなしは、幾度も右を当てながら古林を下がらせる。小林の右も当たるが、しなしも右スピニングバックフィストを見せた。

最終回、距離を詰める古林に、しなしが右ストレートを当てる。古林もパンチを繰り出すが、しなしの顔面になかなか届かない。なおも前進する古林を首投げでグラウンドに引きづりこんだしなしは、バックに回ってパンチを連打する。立ち上がる古林、しなしも立ち上がってそのままケージに押し込んだ。

展開できないとみるや、離れたしなしに、古林はパンチで遅いかかる。やや疲労が見えるしなしは、距離を詰められると古林の右足を狙いにいく。足を抜いた古林はパウンドを落としながらトップへ。古林のリストを抑えるしなしが、右足を取って腕十字へ。しかし古林が、すぐに腕を抜いてパウンドを連打する。

亀になってパンチを浴びるしなし。古林は立ち上がったしなしをケージに押し込みながら、バックをうかがう。しなしが左腕を古林の首に回したが、首投げに持ち込むことができない。しなしは払い腰でテイクダウンしたが、古林がスクランブルへ。立ち上がったしなしは、再び相手の首を抱え込むも、古林がダブルレッグからシングルレッグに切り替えて押し込む。しなしは古林の右腕をキムラの形で抱えるも、押し込まれたまま試合を終えた。

裁定は1人のジャッジが19-19のドローだったものの(マスト判定はしなし)、残り2人がフルマークでしなしへ。3年2カ月ぶりの復帰戦を判定勝利でかざったしなしは、「もう少し心温かく見守ってください。もう少し挑戦したいです」とアピールした。


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DEEP DEEP112 MMA MMAPLANET o UFC しなしさとこ パンクラス 五明宏人 伊藤裕樹 住村竜市朗 修斗 力也 北岡悟 古林礼名 宇田悠斗 山本有人 岩﨑達也 嶋田伊吹 本田良介 渡部修斗 神田コウヤ 福田龍彌 鈴木槙吾 阿部大治 高野優樹

【DEEP112】高野優樹戦で、4年2カ月振りの勝利を目指す北岡悟「頑張りだけ評価されるのは癪」

【写真】どれだけ体が戻り、それが試合で優位になるか (C)MMAPLANET

明日11日(土)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP112で北岡悟が高野優樹と戦う。

最後の勝利は2018年の大晦日。4年間、勝利から遠ざかり喫した敗北の数は、7。それでも北岡は戦い続け、戦い続ける努力を続け、対戦相手に恐怖を感じさせている。そんな北岡に計量直後に話を訊いた。


──前回の計量は取材できなかったのですが、前々回の計量後に「肌艶が良くて調子が良さそうだ」という話をさせてもらったのですが、今日は一見して目のくぼみ方とかその時とは違っていて。減量が厳しかったとかは?

「いえ、普通に水抜きしただけです。そりゃ、減量は楽じゃないですよ。でも、しっかりと落としてきた。ドライアウトしてきただけです。体重を落とすのが無理ということではなくて、良くも悪くもギリギリで落とした感じです(笑)」

──ハイパーダイエット&リカバリーを見直す選手も増え、また年齢を重ねると階級を上げる選手もいます。そのなかで北岡選手がライト級に拘るのは?

「でもウェルターじゃないですよ。僕の骨格はライト級がぴったりで。なんならもっと若い時にフェザー級にするという判断をしていればフェザー級でやれる体格です。下手をすると、MMAファイターを志した時点でバンタム級に設定していればバンタム級の体になっていただろうし、当時『UFCフライ級だ』っていう選択があればそうなっていたかもしれない。それぐらいの体だから、ウェルターではない」

──逆に若かりし頃のパンクラス時代には90キロぐらいありそうでした。

「いや、それはないですよ(笑)、過去最高で通常で87キロぐらいで。今が82キロとかで。特にライト級に拘っているわけでないし、普通にそういう動かし方をしているからです。普段、動きやすい体を79キロぐらいにしている時もあります。でも4年間も勝っていない人間の体重なんて、どうでも良くないですか」

──いや、確かに勝っていないです。ただし、北岡悟の話は聞いておきたい。そういう価値観の見出し方は良くないかもしれないですが。

「そうですね。北岡悟だから、ずっと組んでもらっているので。分かっています、それは。人がどう思っているか分からないけど、僕は過去がどうだったかとかで続けているわけじゃないし。過去の成功体験を求めることが無いと言ってしまうと、それは嘘で。でも、過去の栄光にすがって試合をしているわけじゃない。まぁ過去の栄光のおかげで試合ができている……俺に過去の栄光なんてあったのかって見方もありますけどね(笑)。

でも、そのおかげでこうやってやらせてもらっているのはありますよね。だから過去の自分にはありがとうと言いたい。でも、今は今で頑張っているし。その頑張っているのも、結果を残してから言わないといけないことなんで。

そういう過去があって、今も評価してもらっているから恐らくは、この大会で一番ファイトマネーを貰っていて、恐らく一番チケットを売っている。別に他の選手が頑張っていないなんて思っていないですよ。でも、そういうことなんじゃないかなって。こんな話、面白いですか(笑)」

──正直、北岡選手にインタビューをする時は覚悟が必要です。

「それ、話を聞いておいて言いますか(笑)」

──だから計量直後なんです。やはり試合の準備期間のピリピリしている時は、今のようにインタビューが成立しないこともままありましたし。

「なるほど。ただ続けている、頑張っているだけじゃ評価したくないですよね?」

──本当に極まれにそこを超越した戦いが見られます。勝っても、響くものがない勝利もあれば、負けても響く試合がある。それが2022年の2試合でした。

「上迫(博仁)戦は人によってはボロンチョに言われますが、自分のなかでは良い動きができていたと思っています。江藤(公洋)戦の内容は悪かったですか?」

──重ねて言いますが、格闘家は結果を残してナンボです。ただし、前回の試合は選手から『北岡選手の頑張りに感動した』という声が聞かれました。

「そうなんですね。でも、頑張りだけ評価されるのは癪なんですよね」

──そうだと思います。ただし、今回は佐伯さんも北岡選手の対戦相手選びに苦慮しているようにも感じました。

「……。……。……。それは僕に言われても……。……。……。僕が相手を選んだわけじゃないから。少なくとも僕は……試合をさせてもらって有難いなんていうのは違うけど、相手を選べる立場にないから。来た相手を受けただけです」

──前回の試合の動きを見れば、恐らくは79キロぐらいまで戻るであろう北岡選手の方が、肉体的に有利で。それはMMAを戦う上でも絶対に有利だと考えられます。

「逆に怖いですよね。だからこそ、怖いです」

──怖い?

「勝負はそういうモノだから。ハイ」

──では、前回の試合に続き何を見せたいですか……って、これも北岡選手には尋ねるべき問いではないですね。

「ハイ。僕には見せたいモノはないから。住村さんがコメントで言ったように、僕も勝ちたいだけだから。勝ちたいだけなら弱いヤツ選べよって話もあって」

──えっ?

「それ、ちょっと人に言われたんです。去年の2試合、強いヤツを選んでいるから。勝ちたいだけなら、弱いヤツ選べば勝てるだろって言われて。それは違うんですよね。強いヤツに勝ちたいんだから。だからこそ、明日の試合は怖いんですよ。何となく、分かりますよね?」

──ハイ。ただ、これは江藤選手と上迫選手に失礼かもしれないですが、あの試合で彼らは北岡選手が怖かったのかもしれないなと。

「あぁ、それは毎試合思います。これね、人のことだしこうやって持ち出すべきじゃないかもしれないけど、岩﨑達也さんが『ヴァンダレイ・シウバが怖がっていた』と言っていますよね」

──ハイ。まぁ、誰もそうは思わないかという話ですが……。

「それと同じなんです。要は覇気とか、なんかどういえば良いのか。当人にしか分からない」

──と同時に相手は怖いから、勝てるということもありますね。

「それ、自分でいうとナンだけど、怖い……怖がられるのは、やはり強味で。だから僕のことを買ってくれる人がいてくれる。そういう覇気、あると思うから。多分、僕の懸命さのようなモノが形になってぶつかるわけでしょ。まぁ、それが僕です」

──北岡選手は怖いですよ。そりゃあ、怖い。だって普段は良いヤツだから。良い人間だから、ケージの中で面と向かって戦うのは怖い。きっと北岡選手が良いヤツでなかったら、同じだけの覇気があっても怖くないはずです。

「うん……。ちょっと、それは……。だから、しっかりと見届けてください」

■視聴方法(予定)
2月11日(土)
午後5時30分~サムライTV
午後5時40分~SPWN PPV
午後5時40分~ニコニコ生放送

■ DEEP112計量結果

<フライ級GP準決勝/5分3R>
伊藤裕樹:57.05キロ
本田良介:57.05キロ

<フライ級GP準決勝/5分3R>
福田龍彌:57.15キロ
宇田悠斗:56.8キロ

<DEEPウェルター級選手権試合/5分3R>
阿部大治:77.0キロ
鈴木槙吾:76.95キロ

<DEEP暫定フェザー級選手権試合/5分3R>
神田コウヤ:65.7キロ
五明宏人:65.7キロ

<ライト級/5分3R>
北岡悟:70.7キロ
高野優樹:69.5キロ

<ウェルター級/5分3R>
住村竜市朗:77.55キロ
嶋田伊吹:77.4キロ

<女子ミクロ級/5分2R>
しなしさとこ:43.4キロ
古林礼名:43.75キロ

<バンタム級/5分3R>
渡部修斗:61.6キロ
力也:61.5キロ

<バンタム級/5分2R>
山本有人:61.6キロ
KENTA:61.6キロ

<フライ級/5分2R>
高柳京之介:57.5キロ
秋元強真:57.2キロ

The post 【DEEP112】高野優樹戦で、4年2カ月振りの勝利を目指す北岡悟「頑張りだけ評価されるのは癪」 first appeared on MMAPLANET.