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45 DEEP DEEP Tokyo Impact DEEP TOKYO IMPACT2024#01 MMA MMAPLANET o TATSUMI 海飛

【DEEP Tokyo Impact2024#01】打の海飛、組みのTATSUMI。持ち味を発揮した接戦は、海飛が競り勝つ

【写真】勝利のウルトラマンポーズの海飛(C)MATSUNAO KOKUBO

<フェザー級/5分2R>
海飛(日本)
Def.2-1:20-18.19-19(マスト海飛).19-19(マストTATSUMI)
TATSUMI(日本)

サウスポーの海飛がいきなり左ハイを当てる。左ハイを続ける海飛だが、TATSUMIが距離を詰めて組むとバックを伺う。海飛はウィザーで耐えるが持ち上げられて、テイクダウンを許す。同時にマウントを取ったTATSUMI対し、海飛がケージを2度、3度と蹴ってリバーサルに成功する。

海飛が殴り、TATSUMIが立ち上がると左ハイを入れる。組みを切った海飛は誘ってヒザ蹴り、左右の連打から腹にヒザを決める。首相撲のTATSUMIと腹をヒザで突き刺し合って離れる。海飛は左ハイをガードされても、右を当て左右のコンビへ。テンカオにテイクダウンを合わせたTATSUMIが、スクランブルでバックへ。海飛は正対し、離れてTATSUMIの攻撃が急所に入り座り込む。インターバルを経て試合が再開さると、TATSUMIが右カーフからパンチへ。ハイをキャッチしてテイクダウンのTATSUMIだが、すぐに立ち上がった海飛がハイを狙ったところで時間となった。

2R、すぐにダブルレッグを狙ったTATSUMIだが、切った海飛がショートのコンビへ。打ち返して組んだTATSUMIだが、体を入れ替えられると海飛が離れて前蹴り、三日月を連続でける。海飛はエルボーを狙い、右ボディストレート。TATSUMIもフックの連打で距離を詰めるが、海飛が離れる。TATSUMIが右を再び打ち込み、まっすぐクリンチへ。そのまま差し上げられ、テイクダウンを許した海飛は背中をマットにつかされる。

頭を抱えて半身になろうとする海飛に対し、TATSUMIは左腕を差してハーフで抑える。海飛はクローズドに戻し、蹴り上げからスクランブルを狙う。TATSUMIはボディロックから背中を伺うと、海飛のシングルを切ってバックに回る。仰向けでワンフックのTATSUMI、ケージを蹴る海飛が両足のフックを許す。左腕をアゴの下に入れ、ワンアームで絞めたTATSUMIだが決めきれず、ノンストップで両者が動き続けた熱戦は――マストが割れたスプリットで海飛が制した。


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45 DEEP DEEP JEWELS DEEP Tokyo Impact DREAM K-1 MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase341 PRIDE TATSUMI   キック パンクラス ボクシング 五明宏人 修斗 大沢ケンジ 天弥 松本光史 極真会館 海飛 鈴木崇矢

【DEEP Tokyo Impact2024#01&Pancrase341】極真空手出身、海飛&天弥「打撃の回転力と威力が違う」

【写真】性格や考え方は違うが、自信は同じの極真空手出身ブラザーズ(C)SHOJIRO KAMEIKE

和術慧舟會HEARTS所属の兄弟ファイター、海飛&天弥が共に試合を迎える。海飛は24日(日)に東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP Tokyo Impact2024#01でTASUMIと、天弥は31日(日)に東京都立川市の立川ステージガーデンで行われるPancrase341で松本光史と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

地元の山口県で極真空手を学んだ2人は、MMAファイターとなるため上京した。しっかり者の兄・海飛と、ヤンチャな弟・天弥というイメージが強い。なぜ二人が極真空手を始め、そしてMMAに辿り着いたのか。いろいろと異なる両者の考え方から、それぞれの個性が浮き彫りになる。


――お二人は極真会館山口支部の出身とのことですが、極真空手は一緒に始めたのですか。

天弥 年齢が6歳ぐらい離れているので、僕のほうがだいぶ後ですね。

海飛 まず僕が4歳の時に極真空手を始めました。もう20年前になります。

天弥 ということは、自分が生まれる前の話ですね。すげぇ(笑)。

海飛 アハハハ。僕は母に道場へ連れていかれたことがキッカケでした。当時は気持ちが弱い感じの子だったらしいんですよ。もっと強い気持ちを持てるようにと、極真空手の道場に入会させたと聞いています。

天弥 母ちゃんは伝統派空手の道場にも行って、「当てないのは意味ない」とか言っていましたよ(笑)。格闘技だから当てるべき、と思っていたんでしょうね。父ちゃんも不良だし。

海飛 その世代だと、地域で誰でも知っている3兄弟だったらしいです(苦笑)。

天弥 その父ちゃんがPRIDEとかK-1が大好きで、ずっとテレビで格闘技を視ていました。もしかしたら子供を格闘家にさせたいと思っていたかもしれないけど、最初は父ちゃんのほうが空手をやることに乗り気じゃなかったんですよ。

海飛 自分が成績を残し始めてから、子供の格闘技に力を入れ始めたっていう記憶がありますね。僕たちは4人兄弟で自分が長男、天弥が三男で。次男と四男は、それほど長くは空手を続けませんでした。

――幼少期に空手を始めた頃の記憶はあるのですか。

海飛 あります。まず見学に行った時、道場にいる人がみんな優しくて。それで自分も楽しくなって入会しました。

天弥 自分もそうですね。最初に戦隊ヒーローの変身グッズを身につけて道場に行ったんですよ。みんながそれで可愛がってくれたのが嬉しくて入会しました。

――皆さん、地元では小学生の時から有名な空手兄弟だったのでしょうか。

天弥 地元の新聞では何度も紹介されていましたね。自分は中四国大会を6連覇していて、全国大会や国際大会でも3位になりました。

海飛 僕は小学校の時に弱くて、中国地方大会で3位とか、全国大会でも入賞できないぐらいでした。次男も天弥も、めちゃくちゃセンスがあるんですよ。ずっと自分よりも結果を残していて、同じ空手をやっている身としては歯がゆかったです。でも弟たちだから嬉しいし、自分も早く追いつきたいと思っていましたね。

――極真空手の世界大会や全日本大会を取材していた頃に、一つ印象に残ったことがあります。極真空手の大会はセコンドにつく人数が多いのですが、服装がバラバラの道場よりも、チームTシャツなどで揃えている道場の選手が勝ち上がるケースが多くて。

天弥 あぁ! 確かに。

海飛 ウチの道場もそうでした。山口県支部全体で土日は集まり、合同稽古や合宿をしたりとか。そういうのって大切だと思います。ウチはまた四男が強くて、小学生なのに下段蹴りが強くて県大会も優勝していました。

天弥 全然かわいくない小学生だ(笑)。

海飛 僕たちでも食らったら痛いぐらいで、周りの子たちも練習を嫌がるレベルでした。

――お二人は空手時代、何の技が得意だったのですか。

天弥 自分は左ディですね。

海飛 天弥は子供の頃から当て勘が良くて、空手の試合でもバンバン左ボディを当てるんです。

――子供の試合であればボディでも真っ直ぐの突きを胸元に当てることが多いと思いますが、そうではなく完全に左ボディブローだったのですね。

海飛 子供の試合もボディのプロテクターはなくて。それなのにバンバン左ボディを打つんですよ。

天弥 めちゃくちゃ得意で、それはMMAをやっている今でも同じですね。

海飛 僕は昔から蹴りが得意でした。左上段蹴りや顔面ヒザが好きで。なぜか兄弟全員でファイトスタイルが違うんです。

天弥 あれ、なぜなんだろうね?

海飛 天弥は4歳の時に空手を始めた時から、バンバン左ボディを入れていたよ(笑)。年長さんのクラスで優勝した時も左ボディで技ありを取っていて。

天弥 何だろうなぁ……。当時から殴るのが好きだったんだよ(笑)。

――お二人はヤンチャな道には進まなかったのでしょうか。

海飛 それは天弥だけですね。地元の公立校は荒れていて、僕は私立に入りました(笑)。

天弥 アハハハ。でもピークは小6ぐらいでしたよ。それが中2~3ぐらいに落ち着いて。

海飛 グレるのも落ち着くのも早すぎるよ!

天弥 単にやることがなかったんですよね。みんなテレビゲームが好きだったけど、自分はそうでもなくて。家にいても楽しいことはないし、外に出て○○の方法を覚えて××をやるようになったりとか。

――……書けない話はやめましょうか(苦笑)。

海飛 兄としては心配でしたよ。とにかく親や他の人に迷惑をかけることはないように、と注意していて。

――すごい世界観です。格闘技の話に戻しますが、空手をやっている頃からプロのMMAファイターになりたいと思っていたのですか。

海飛 僕はずっとプロになりたいと思っていました。

天弥 自分は何も考えていなかったですね。ただ強いヤツとやり合うのが好きで。

海飛 MMAをやるために僕が先に東京に来ていて。当時は天弥が高校に進むかどうか、という話になっていたんですよ。でも天弥は本当に空手の才能が凄くて――正直、それほど練習していないのに強かったので(笑)。

天弥 アハハハ!

海飛 それなら格闘技をやったほうが良いと思い、天弥を東京に来るように誘いました。「本人がやりたいと思うなら、東京に来れば良い。東京では自分が一緒に住むから」と。

――弟想いのお兄さんですね……。海飛選手はなぜ上京したのですか。

海飛 MMAをやるなら東京が最先端だと思ったからです。それでジムを見学しようと思って、最初にこのHEARTSに来ました。もともと大沢ケンジさんのことはテレビ解説とかで知っていて。実際に来てみて話をしているうちに、大沢さんの選手との距離感が好きになったんです。それでHEARTSに入ろうと決めました。

――天弥選手は、海飛選手が上京してMMAファイターになっていくのを、どのように見ていたのですか。

天弥 特に――何も(笑)。

海飛 弟たちは3人とも、僕には全く興味がないです。

天弥 MMAやるには線が細いんじゃないか、っていうぐらいですね。アハハハ。

―ちなみに四人兄弟で、他のお二人は……。

実は四人兄弟。他の2人にも期待したいところだが……(C)SHOJIRO KAMEIKE

海飛 次男は空手を辞めてバスケットボールを始めたのですが、今は山口県の有永道場Team ResolveでMMAをやっています。

天弥 去年、MMAを始めて2~3カ月ぐらいでアマチュア修斗の山口トーナメントで優勝していましたよ(※注)。今年は全日本選手権に出るかもしれないです。

海飛 四男はMMAをやっていなくて。全日本選手権は呼んだら見に来るかな……。

注:次男は吉村大地。有永道場Team Resolve所属で、昨年12月に山口県で開催されたアマ修斗オープントーナメントでウェルター級を制し、取材後の3月17日にも同トーナメントで優勝している。

――上京した時期は1年も違わないお二人ですが、プロのキャリアは海飛選手が10戦で天弥選手が3戦という試合数の差は何か理由があるのでしょうか。

海飛 僕のプロデビューが早すぎました。MMAを始めて半年ぐらいでアマチュアパンクラスやDEEPのフューチャーキングも優勝して、さらに格闘DREAMERSの相手役に選ばれて勝ったじゃないですか。それでプロデビューしなきゃいけない、という流れになり……。

やっぱりMMAを始めた当初は、レスリングや寝技が大変で。最初は『殴れば勝てるでしょ』と思っていたし、実際にアマチュアで勝っていました。でもそれは打撃貯金で勝っていただけでしたね。だからプロデビューしてからは苦しかったです。2連勝して2連敗、また2連勝したあとに3連敗で――最後は減量にも失敗してしまったので。もうメンタル的には地の底にいるような感じでした。

――その状態から、いかに立ち直ったのですか。

海飛 前回の五明戦は、とにかくメンタルを安定させようって考えました。やっぱり気持ちがフワフワしていると勝てないですよね。打撃は国内でもトップクラスだと思っています。組技はそこまでではないけど、自分はできると信じる。ちゃんと自信を持って試合に臨めば勝てるという気持ちで戦いました。要は自分自身に勝てるかどうか、ですよね。

――その五明戦は、とにかく相手が嫌がることをやり通したという印象です。

海飛 はい。相手がやりたいだろうと思っていることを全部潰しました。五明選手は伝統派空手のチャンピオンで、踏み込みの幅もスピードも凄いじゃないですか。その踏み込みから来る左ストレートが強くて。だからまず相手の踏み込みを、カーフキックで潰したんです。

――そうだったのですね。では次に対戦するTASUMI選手の印象を教えてください。

海飛 RNCが得意な選手ですよね。それさえ警戒しておけばKOできると思っています。絶対に勝たないといけない試合です。

――2022年4月に鈴木崇矢選手をKOした時は、どうしても我々も「鈴木崇矢をKOした選手」という見方をしていたと思います。そして今回「五明宏人に勝った男」と見られるかもしれません。そういった注目のされ方については、どう考えますか。

海飛 別に僕は何とも思っていないですね。そもそも五明選手が特別強いと考えていなかったので。あの打撃が見えないだけで、別に組み技は強くなかったですし。もちろん五明選手のほうが注目されていたことは分かっていました。でも最初に左ストレートをもらった時も、『このパンチでは倒れないな』と思いましたし。

天弥 まぁ、TATSUMIって誰だよって感じですよ。僕としては『そんな相手に負けるなよ』としか思っていませんね。

海飛 アハハハ(苦笑)。

――一方、天弥選手はデビュー戦で芳賀ビラル海選手にKO勝ちしたものの、2戦目で反則負けを喫しました。

天弥 結果は結果なので悔しかったです。でも特に何とも思っていないというか、そこまで気にはしていないですね。それで3戦目もKO勝ちして、大沢さんからパンクラスの坂本靖さんに『次は松本光史選手と試合したい』と言ってもらいました。松本選手も僕の映像を視て、試合を受けてくれたという流れですね。

――自分から元チャンピオンとの対戦をアピールしたのですか。

天弥 僕は自信満々なので。大沢さんから『次は誰と対戦したい?』と聞かれて、僕が『松本選手です』と答えました。松本選手に勝ったら、次はタイトルマッチだと思いますし。

――松本選手に対しては、どのような印象を持っていますか。

天弥 まぁ……試合は面白くないですよね。

海飛 いや、あの――(苦笑いしながら顔を背ける)。

天弥 本当にちゃんとしたMMAファイターだと思うんです。トップキープが得意で、テイクダウンして漬け込んでくる。さらにボクシングの練習をして、パンチにも自信がついてKOも増えたっていうイメージです。

――松本選手はキャリアを重ねるごとにカウンターが向上している印象があります。

天弥 そうですね。でもカウンターを合わせられるものなら合わせてみろ、って思いますよ。絶対に倒されないです。

海飛 まず天弥とはスピードが違うと思うんですよね。僕たちは回転力、パンチと蹴りの威力が違うし、そして切り返しが強い。特に天弥は自分の空間を作る能力が高いというか、距離の取り方が巧いので。なかなか相手は触ることもできないと思います。

天弥 今年からベルトを狙って動き出したので、まずは松本選手を倒します!

■DEEP Tokyo Impact2024#01 視聴方法(予定)
3月24日(日)
12時25分~DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ

■Pancrase341 視聴方法(予定)
3月31日(日)
13時~U-NEXT

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DEEP DEEP Tokyo Impact DEEP Tokyo Impact2023#07 MMA MMAPLANET o TATSUMI 梶本保希

【DEEP Tokyo Impact2023#07】スクランブルを制したTATSUMIが、梶本からRNCでタップを奪う

【写真】キッチリと一本勝ち(C)MATSUNAO KOKUBO

<フェザー級/5分2R>
TATSUMI(日本)
1R2分08秒 by RNC
梶本保希(日本)

梶本の左ローに、TATSUMIが右ストレートを合わせた。TATSUMIが梶本の左ローをすくって背中を着かせるも、梶本がスクランブルへ。シングルレッグをスプロールしたTATSUMIがバックに回り、四の字フックからRNCを狙う。粘る梶本に鉄槌を浴びせてから、もう一度お竜ロックからRNCを組むTATSUMI。3度目のチャレンジで、梶本からタップを奪った。


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DEEP DEEP JEWELS DEEP Tokyo Impact DEEP117 MMA MMAPLANET o RYO RYOGA TATSUMI YouTube ブログ 佑勢乃花 越智晴雄

【DEEP117】ストロー級暫定王座決定戦へ、ギロチン王=越智晴雄─02─「まずはしっかりベルトを獲る」

【写真】セットするまでのプロセス勝負というまで、完成度が上がっているギロチン(C)MMAPLANET

10日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP117で、佑勢乃花とのストロー級暫定王者決定戦に臨む越智晴雄のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

今年から地元の愛媛県に戻り、自身のジムをオープンしてから初めての試合となる越智。対する佑勢乃花はボトムになることも厭わず、下から極めにくるファイターだ。そんな相手と得意のギロチンについて、そして正規王者である川原波輝についても言及した。

<越智晴雄インタビューPart.01はコチラから>


――ノンストップで組んでくる本田選手との試合で疲れなかったというのは、本当に大きなな変化ですね。

「そうなんです。次の中村戦はアップの時から調子が良くて、石渡(伸太郎)さんにも『これで大丈夫だ』と言ってもらえたぐらいだったんですよ。今回もその状態に持っていけるかどうかがポイントだと思います」

――東京から愛媛に移ったことにより、同じ状態まで持って行くための練習に石渡さんがいないことは不安要素になりませんか。試合時には石渡さんもセコンドについているかもしれませんが……。

「実は僕、10月も11月も東京に行っているんですよ。月1ペースで石渡さんに確認してもらうために」

――えっ!? 東京から愛媛まで交通費も掛かりますよね。

「それはもう……(苦笑)。でも試合で勝つためには一番必要なことなので。ジムの休みに合わせて東京に2日間ほど滞在して、愛媛でやっている練習内容を伝え、動きも確認してもらっています。これが何カ月かに一度、試合直前だけだったら僕も不安になると思うんですよ。でも月も月に1回のペースで動きを見てもらっているので、そこは大丈夫です」

――それは頼もしい! 中村戦とキム・ウジェ戦は、いずれもギロチンで勝利しています。特にキム・ウジェ戦のフィニッシュについては、初回からジワリジワリと様々なパターンを仕掛けていたように感じました。

「ギロチンについては、もう動きが体に染み込んでいますよね。いろんなパターンというのは、最後はギロチンに繋げるためにポジショニングから考えているんです。ゴールはギロチンで、そのゴールための道程をつくっておくというのが僕のスタイルで」

――ただ、これだけギロチンを披露しているとディフェンスされることも多くはならないですか。

「もちろん対策してきている相手には、防がれることもあるとは思います。でも瞬間的な動きって対応するのは難しいじゃないですか。殴っている瞬間に首を取ったりとか、いろんな動きの中にギロチンが入ってくる――その一瞬の際が重要ですね」

――決してカウンターだけでなはない、ギロチンのためのセットアップがあるわけですね。

「相手としては、ギロチンの形に入る前に防ぐことができないといけない。でも殴られている時や、他の攻撃を受けている間にスッと首を取られたら、対応しづらいですよね。こちらとしては首を取っちゃえば、もう極めることができますから」

――なるほど。越智選手も来年で40歳になります。年齢的な部分で不安はありませんか。

「年齢を重ねるごとに怪我をしやすくはなっています。だから昔のような練習はできないですよね。でもパフォーマンスに関しては落ちていないし、むしろ今までよりも、ここ2試合のほうが自分は強いなって思います。そう思えることが、まだ現役を続けている理由でもあって。『まだまだやれる』という自信はあります」

――フライ級からストロー級に戻すことで、その自信は深まっているのではないでしょうか。

「はい。まず体重を落としていくなかで動きが軽くなっていますね。かといってパワーが落ちているわけでもなくて。ストロー級に落として、何かが落ちるっていうことはないです」

――では今回の対戦相手、佑勢乃花選手の印象を教えてください。

「タイプとしては極めが強くて、打撃もキレがある選手ですよね。もう10年以上、36戦のキャリアも強みで。僕自身も長くMMAをやっていて、その経験はすごく大きいですし。それだけのキャリアの中で勝ち越しているというのは、間違いなく強い選手だと思っています」

――確かに長いリーチやコンパスからの打撃は有効ですし、下になっても極めが強い。ただ、その間にあるテイクダウンの攻防については、まだ分からない面もあります。

「そうなんですよ! テイクダウンの攻防をしていない感じです。試合でスプロールしている印象がなくて、組んできた相手を受け入れるというか……。極めが強いから、ボトムになっても良いと考えているんでしょうね。しかもボトムになる際で三角を取ったりとか、その面では怖いですね」

――コントロールを考えることが中心になってきたMMAにおいて、珍しいタイプではあります。これまでの対戦相手の中では、渋谷カズキ選手が近いタイプでしょうか。

「あぁ、確かに渋谷選手は近いかもしれないです。もし下から極められたら――それだけ僕と佑勢乃花選手の間に寝技の実力差があるということなので、それは仕方ないです(苦笑)。でも僕が一番苦手としているタイプではないので、大丈夫だと思います」

――越智選手が一番苦手としているタイプというのは……。

「それを試合前に言うわけないじゃないですか(笑)」

――アハハハ、失礼しました。今回は暫定王者決定戦です。正規王座を賭けた試合ではないことについては、どのように思いますか。

「微妙な気持ちが、ないわけではないです。ただ、正規王座については川原波輝選手の動き次第だと思います。川原選手がやるといえば統一戦が行われるでしょうし、返上するなら次の試合の勝者がいずれ正規王者になるわけで。

でも僕の中では『ベルトはベルト、川原選手は川原選手』という気持ちなんですよね。たとえベルトが賭けられていなくても、川原選手には負けた分やり返したいという気持ちが強くて。今回は王者決定戦ですけど、もともと『ベルトは巻いている人間から獲る』という気持ちだけです。まずはしっかりベルトを獲りますので、よろしくお願いします」

■DEEP117視聴方法(予定)
12月10日(日)
午後5時05分~YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ、U-NEXT、U-NEXT、午後5分30分~サムライTV

■DEEP117 対戦カード

<DEEP暫定ストロー級王座決定戦/5分3R>
越智晴雄(日本)
佑勢乃花(日本)

<フェザー級/5分3R>
上迫博仁(日本)
ピナクル(韓国)

<50キロ契約/5分3R>
パク・シウ(日本)
ハーレイ・クイーン(日本)

<ライト級/5分2R>
川名 TENCHO 雄生(日本)
小金翔(日本)

<フライ級/5分2R>
安谷屋智弘(日本)
KENTA(日本)

<ライト級/5分2R>
野村駿太(日本)
岩倉優輝(日本)

<58キロ契約/5分2R>
RYOGA(日本)
Max(日本)

<アマチュア・フェザー級/3分2R>
信原空(日本)
内藤大二(日本

<アマチュア・ライト級/3分2R>
コマネチゆうた(日本)
中谷優我(日本)

<アマチュア・フェザー級/3分2R>
安井飛馬(日本)
橋本玲音夢(日本)

<アマチュア・フライ級/3分2R>
琥(日本)
秋元優志(日本)

<アマチュア・フェザー級/3分2R>
荒井銀二(日本)
佐藤フミヤ(日本)

■DEEP TOKYO IMPACTO2023#07視聴方法(予定)
12月10日(木・祝)
午後12時05分~YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ

■DEEP TOKYO IMPACTO2023#07対戦カード

<フライ級/5分2R>
風我(日本)
切嶋龍輝(日本)

<フライ級/5分2R>
原虎徹(日本)
三ツ塚勇介(日本)

<バンタム級/5分2R>
諏訪部哲平(日本)
中務太陽(日本)

<ライト級/5分2R>
倉本大悟(日本)
井上竜旗(日本)

<フライ級/5分2R>
島袋チカラ(日本)
京之介(日本)

<フェザー級/5分2R>
TATSUMI(日本)
梶本保希(日本)

<フェザー級/5分2R>
相本宗耀(日本)
藤岡陸(日本)

<フェザー級/5分2R>
拓MAX(日本)
森俊樹(日本)

<フライ級/5分2R>
加藤瑠偉(日本)
吉田悠太郎(日本)

<54キロ契約/5分2R>
大和田光太郎(日本)
與那嶺大輝(日本)

<アマチュア・フェザー級/3分2R>
Mr.サタン(日本)
TAU(日本)

<アマチュア54キロ契約/3分2R>
Sarah(日本)
横瀬友愛(日本)

<アマチュア・フライ級/3分2R>
小原トキ(日本)
矢吹圭(日本)

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【DEEP117】フェザー級で再出発、上迫博仁「もう一度勝負したくて戻すことを決めた。これは自分との闘い」

【写真】フェザー級での再出発、上迫は「また面白いやつが来たと思ってもらいたい」と語る(C)MMAPLANET

10日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP117で、上迫博仁が韓国のソ・ドンヒョン=ピナクルを迎え撃つ。
Text by Takumi Nakamura

上迫は今年5月に大原樹里の持つDEEPライト級王座に挑むも、判定2-3で敗れて王座獲得ならず。約7カ月ぶりの再起戦はフェザー級に階級を戻しての一戦となる。上迫は階級変更&国際戦でもある再起戦を“自分との戦い”と位置づけた。


――計量前日のインタビューありがとうございます。このあとドライアウトに入ると思いますが、今の体調やコンディションはいかがですか。

「体重調整は結構前から準備をしていて、何の問題もなくスムーズにできている状態です」

――今回は2017年12月以来のフェザー級となります。再びフェザー級での戦いを選んだ理由はなんですか。

「僕も年齢を重ねて、自分が一番勝負していた階級でもう一度勝負したいという気持ちもあったし、僕の中ではライト級に階級を上げたことで何かを諦めた感じがあって心残りがあったんです。僕がこの先どこまでやるかは分かりませんが、これからの格闘技人生の中で勝負したいという気持ちがあったので、もう一度フェザー級に戻すことを決めました」

――フェザー級時代は減量がきつかったイメージですが不安はなかったですか。

「体重調整に時間をかけたのもそうですし、キャリアを積んで知識を増やすことも出来たので(減量方法は)大分変りましたね。それこそ以前は早い段階から水分を断ったりもしていたので(苦笑)。今はそんな無茶な減量はやらないですし、試合に向けた準備も含めて、しっかり出来ました」

――知識とキャリアを重ねてフェザー級が適正だと感じたようですね。

「ライト級は僕にとって少しデカいと言えばデカいんですよ。今は色んな経験を積んで、知識も増やした中では、フェザー級が適正なのかなと思います。あと僕には自分のために格闘技をやっているという気持ちもあるので、自分と勝負するという意味でもフェザー級なのかなと思います」

――5月のDEEPライト級タイトルマッチ=大原樹理戦はスプリット判定で2-3で敗れる試合でしたが、あの試合はどう受け止めましたか。

「実はあの試合くらいからフェザー級に戻すことを考えていたんですよ。だから大原戦は結果は負けでしたけど、自分のなかでは『う~ん…』と思う部分もあったし、あの試合が終わって仕切り直しというか。フェザー級で勝負したいという気持ちもあった分(階級を変える)いい機会だったのかなと思っています」

――今回の試合に向けてどんなことを意識して練習してきましたか。

「そこまで変わったことはしてないんですけど、今回は走りやランニングを結構やりました。自分のファイトスタイル的に足を使いたいというのがあるので、足の強化というか、そのためにたくさん走りましたね」

――上迫選手はNICE BAD GYMの代表でもありますが、選手活動とのバランスは問題ないですか。

「もうジムを出して2年になりましたし、選手とジム運営を並行するうえでのルーティンも出来てきたので、どちらも両立できていると思います」

――対戦相手のピナクルはMMA戦績は5勝2敗1分、これまでTop FC、Angel’s FC、さらにDoubleG FCと韓国MMA団体を渡り歩き、今年4月にはAngel’s FCの代表としてHEATとの対抗戦に出場しています。どんな印象を持っていますか。

「試合映像を幾つか見させてもらって、印象としては気持ちが強い選手なのかなと思います。韓国の選手はそういうイメージがあるし、戦績はともかく油断はできない相手だと思います」

――DoubleG FCをはじめ過去の試合を見ても一発で倒す攻撃力があるので、そこは警戒すべきポイントですよね。

「まさにその通りですね。倒す一発はある選手なので、そういう事故が起きない戦い方をしたいと思います」

――これから再びフェザー級で戦っていく上で、どんな目標を持っていますか。

「正直、具体的な今後の目標はそこまでないんですよ。例えばフェザー級で勝って行ってRIZINに出て…とか、そういうことは考えてないです。自分の力を出せば自然とそこまでいけるじゃないですけど、強い選手と試合を組んでもらったりできるのかなと思います。今の僕は久しぶりのフェザー級ですし、言ってしまえばフェザー級の見習いみたいなものだと思うんですよ。ここから上の選手と試合していけるように頑張っていくという感覚です」

――これまでとは試合に対する向き合い方も変わりましたか。

「昔からそうなんですけど、そこまで相手のことを考えるタイプじゃないんですね。だから本当に自分との戦いだと思います。自分との戦いに勝てば、自ずといいパフォーマンスが出て結果にもつながる。それができればチャンスが来るという気持ちでいます」

――それでは2023年を締める一戦に向けて、ファンのみなさんにメッセージをお願いします。

「5月のタイトルマッチでは負けちゃって、1年を締める試合が新しいスタートになります。来年いい試合・いいカードを組んでもらえるように、今回はそのきっかけになる試合をしたいです。しっかりKOを狙って、またフェザー級に面白いやつが来たと思ってもらいたいです」

■DEEP 117 Impact視聴方法(予定)
12月10日(日)
午後5時05分~YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ、U-NEXT
午後5分30分~サムライTV

■ DEEP 117 Impact対戦カード

<DEEP暫定ストロー級王座決定戦/5分3R>
越智晴雄(日本)
佑勢乃花(日本)

<フェザー級/5分3R>
上迫博仁(日本)
ピナクル(韓国)

<50キロ契約/5分3R>
パク・シウ(日本)
ハーレイ・クイーン(日本)

<ライト級/5分2R>
川名 TENCHO 雄生(日本)
小金翔(日本)

<フライ級/5分2R>
安谷屋智弘(日本)
KENTA(日本)

<ライト級/5分2R>
野村駿太(日本)
岩倉優輝(日本)

<58キロ契約/5分2R>
RYOGA(日本)
Max(日本)

<アマチュア・フェザー級/3分2R>
信原空(日本)
内藤大二(日本

<アマチュア・ライト級/3分2R>
コマネチゆうた(日本)
中谷優我(日本)

<アマチュア・フェザー級/3分2R>
安井飛馬(日本)
橋本玲音夢(日本)

<アマチュア・フライ級/3分2R>
琥(日本)
秋元優志(日本)

<アマチュア・フェザー級/3分2R>
荒井銀二(日本)
佐藤フミヤ(日本)

■DEEP TOKYO IMPACTO2023#07視聴方法(予定)
12月10日(木・祝)
午後12時05分~YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ

■ DEEP TOKYO IMPACTO2023#07対戦カード

<フライ級/5分2R>
風我(日本)
切嶋龍輝(日本)

<フライ級/5分2R>
原虎徹(日本)
三ツ塚勇介(日本)

<バンタム級/5分2R>
諏訪部哲平(日本)
中務太陽(日本)

<ライト級/5分2R>
倉本大悟(日本)
井上竜旗(日本)

<フライ級/5分2R>
島袋チカラ(日本)
京之介(日本)

<フェザー級/5分2R>
TATSUMI(日本)
梶本保希(日本)

<フェザー級/5分2R>
相本宗耀(日本)
藤岡陸(日本)

<フェザー級/5分2R>
拓MAX(日本)
森俊樹(日本)

<フライ級/5分2R>
加藤瑠偉(日本)
吉田悠太郎(日本)

<54キロ契約/5分2R>
大和田光太郎(日本)
與那嶺大輝(日本)

<アマチュア・フェザー級/3分2R>
Mr.サタン(日本)
TAU(日本)

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DEEP DEEP Tokyo Impact DJ.taiki MMA o ONE TATSUMI   パンクラス 上田直毅 五明宏人 劉獅 山口コウタ 梶本保希

『DEEP TOKYO IMPACT 2023 5th ROUND』試合結果

SAS・特殊部隊式 図解徒手格闘術ハンドブック:護身術テクニック501


▼第14試合 メインイベント DEEP バンタム級 5分3R
〇DJ.taiki(パンクラスイズム横浜)61.55kg
[判定3-0] ※30-27×29-28×2
×上田直毅(パラエストラ東京/インプルーブ株式会社) 61.55kg

▼第13試合 セミファイナル DEEP フェザー級 5分2R
〇五明宏人(トラフォース赤坂)66.3kg
[1R 4分59秒 TKO] ※左ストレート→パウンド
×劉獅(KIBA マーシャルアーツクラブ)66.2kg

▼第12試合 DEEP フェザー級 5分2R
〇ユータ&ロック(秋本道場 jungle junction)66.15kg
[判定3-0] ※20-18×3
×TATSUMI(ネックス)66.2kg

▼第11試合 DEEP フェザー級 5分2R
〇木下カラテ(和術慧舟會 HEARTS) 66.05kg
[1R 1分30秒 TKO] ※パウンド
×梶本保希(パラエストラ八王子)66.1kg

▼第10試合 DEEP ライト級 5分2R
〇岩倉優輝(NICE BAD GYM)70.7kg
[1R 3分59秒 TKO] ※パウンド
×後藤 亮(TRIBE TOKYO MMA)70.7kg

▼第9試合 DEEP ライト級 5分2R
〇山本颯志(トラフォース赤坂)70.8kg
[判定3-0] ※20-18×3
×前田啓伍(Tristar Gym)70.15kg

▼第8試合 DEEP 68kg以下 3分2R アマチュア SPルール
〇信原空(トライフォース赤坂) 67.8kg
[1R 0分12秒 KO]
×Mr.サタン(フリー)67.2kg

▼第7試合 DEEP フライ級 5分2R
×根本元太(パラエストラ柏)57.1kg
[判定0-3] ※18-20×2, 19-19マスト坂本
〇坂本 岳(フリー)57.15kg

▼第6試合 DEEP フェザー級 5分2R
〇相本宗耀(ROOM)65.9kg
[2R 3分25秒 TKO]
×森 俊樹(MYD)66.2kg

▼第5試合 DEEP バンタム級 5分2R
×山口コウタ(パラエストラ八王子)61.55kg
[1R 2分45秒 ギロチンチョーク]
〇清太郎(K-clann)61.25kg

▼第4試合 DEEP ストロー級 5分2R
〇佑勢乃花(フリー)52.25kg
[1R 1分27秒 アームロック]
×石井涼馬(パラエストラ柏)52.6kg

▼第3試合 DEEP ウェルター級 5分2R
〇マッスル岩倉(Tristar Gym)76.7kg
[1R 4分54秒 TKO]
×宇土冬真(TURNING POINT)77.5kg

▼第2試合 DEEP バンタム級 5分2R
〇岩見 凌(KIBA マーシャルアーツ) 61.55kg
[2R 0分36秒 リアネイキドチョーク]
×川瀬大祐(fightbase 都立大) 61.6kg

▼第1試合 DEEP フライ級 5分2R
〇濱口麗地(K-Clann)57.05kg
[2R 3分48秒 リアネイキドチョーク]
×浅井優一(MYD)56.7kg

 9月10日に東京・ニューピアホールで開催された『DEEP TOKYO IMPACT 2023 5th ROUND』の試合結果。メインイベントはDJ.taikiが上田直毅に判定勝ち。セミファイナルは五明宏人が劉獅に1R TKO勝ちしています。続きを読む・・・
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DEEP DEEP Tokyo Impact DEEP Tokyo Impact2023#05 MMA MMAPLANET o TATSUMI

【DEEP Tokyo Impact2023#05】これぞユータ&ロック。TATSUMIをテイクダウン&コントロールで下す

【写真】気合いの入った表情――これがベテランの味だ(C)MATSUNAO KOKUBO

<フェザー級/5分2R>
ユータ&ロック(日本)
Def.3-0:20-18.20-18.20-18
TATSUMI(日本)

サウスポーのユータ&ロックに対し、TATSUMIが左ローを連打する。ユータはその左ローの打ち終わりに飛び込み、ケージへドライブ。右腕を差し上げたユータ&ロックがTATSUMIをケージに押し込む。差し合いからTATSUMIが押し返して動くも、ユータ&ロックは離さず。しかしケージ中央まで戻ったところで両者が離れた。TATSUMIの右ショートがヒット。さらに左ローを繰り出すが、これもユータ&ロックに足をすくわれてしまう。テイクダウンを奪ったユータ&ロックがパウンドを落としながらトップをキープする。TATSUMIはケージに背中を着きながらハーフで守り、立ち上がった。

ユータ&ロックがそのままケージに押し込みつつ、ダブルレッグへ。倒せないとみるやすぐに体を起こして、支え釣り込み足でグラウンドに持ち込んだ。TATSUMIに背中を着かせたユータがパスを狙う。TATSUMIも左腕でユータ&ロックの首を抱えるもクラッチが弱い。頭を抜いたユータ&ロックがボディにパンチを打ち込む。さらに顔面へ右パウンドを浴びせてトップコントロールを続ける。TATSUMIはケージに背中を着けたものの、体勢を入れ替えることはできない。ユータ&ロックがマウントを奪おうとしたところでTATSUMIが立ち上がるも、すぐにバックに回ったユータ&ロックがダブルレッグから再びテイクダウンを奪い、パウンドを浴びせていった。

最終回、TATSUMIの右インローでユータ&ロックの足が流れるも、続くTATSUMIのパンチは届かず。しかしTATSUMIがボディロックからユータに背中を着かせた。バックに回ったTATSUMIはバックマウントへ移行し、左腕をユータの首に回す。しかし反転したユータ&ロックが、立ち上がるTATSUMIをダブルレッグでテイクダウンする。バックに回られるも立ち上がったTATSUMIとの差し合いが続く。

離れたTATSUMIが左右のヒジを顔面に叩き込む。ユータ&ロックは構わず組み、TATSUMIをケージに押し込んだ。ヒジを放ってきたTATSUMIを振り払ったユータ&ロックが再び組みに行くも、TATSUMIが体勢を入れ替える。それでもダブルレッグから足をすくったユータ&ロックが尻もちを着かせた。TATSUMIは下からキムラを狙うも、腕を抜いたユータ&ロックがトップをキープし続けた。

裁定はテイクダウンとトップコントロールで上回ったユータ&ロックがユナニマスで勝利。これぞユータ&ロックの試合内容だった。


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