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BELLATOR o UFC イルマレイ・マクファーレン ディアナ・ベネット 渡辺華奈

PFL2024#1:第10試合・リズ・カモーシェ vs. ジュリアナ・ベラスケス

女子フライ級リーグ戦。

カモーシェはUFCのタイトル戦で判定負け直後にリリースされ、翌年からBellator参戦。Bellatorでは渡辺華奈に秒殺KOするなど3連勝で、21年にベラスケスのタイトルに挑戦。劣勢の展開から、4Rにグラウンドでの肘連打でKO勝ち。翌年ダイレクトリマッチが組まれるとテイクダウンで優勢に攻め、2Rにマウントからの三角十字で完勝。その後、ディアナ・ベネット、イルマレイ・マクファーレンにもフィニッシュ勝利して、3度の王座防衛に成功している。40歳。

2017年からBellatorに参戦しているベラスケス。無敗のままマクファーレンに勝利し王者となるが、2度目の防衛戦でカモーシェにKO負けでキャリア初黒星。ダイレクトリマッチも敗れると、昨年は感染症で試合をできず、今回の試合は1年4ヶ月ぶりの復帰戦にしてカモーシェとの3連戦目となる。Bellator最終ランキングは1位。37歳。

初戦でいきなり王者と1位の潰し合いが組まれる。どちらかが勝ち上がれなくなる可能性が高い、厳しいカード。

いきなり詰めたカモーシェ。パンチからクmいついてケージに押し込みボディロック。差し返したベラスケス。カモーシェ押し込み膝を入れる。入れ替えるベラスケス。顎を押して離そうとしたが、カモーシェ放さずにまた押し込んでパンチを入れる。離れた。詰めるカモーシェ。大振りの左右のパンチで出るがベラスケスが組み止めて押し込む。カモーシェ首相撲から膝。さらにタックルへ。受け止めたベラスケス。ホーン。

1Rカモーシェ。

2R。右で打ち込み出たカモーシェ。ケージまで押し込みダブルレッグへ。脇を差して防いだベラスケスだが、クラッチしてサバ折りテイクダウン。ハーフで枕を取って固めるカモーシェ。押さえ込みながらパウンドを入れる。ベラスケスがガードに戻した。下から蹴る。カモーシェジャンピングパスガード。またハーフにして押さえ込んだ。ハーフの足を抜いてサイド。残り1分。膝を立ててマウントを防ぐベラスケス。残り時間わずかでキムラクラッチから腕十字へ。しかしクラッチして耐えるベラスケス。ホーン。

2Rカモーシェ。

3R。開始と同時に組み付いていったカモーシェだが、ベラスケスが脇を差してケージに押し込む。しかし差し返したカモーシェ。腹にヒザ。離れた。シングルレッグ。バックに回ろうとしたベラスケスだが下になった。ガードを取る。下から蹴って距離を作ったベラスケス。カモーシェ飛び込むと担ぎパス。サイドに出た。マウントへ。ハイマウント。ベラスケスシザースで返す。カモーシェがヒールを仕掛けるがタイムアップ。

30-27×3でカモーシェがベラスケス戦3連勝。3点獲得。

次戦でベラスケスと当てられる選手が一番厳しい。

女子フライ級はサントス・ディッチェバ・ビショップが6点で並び、それをカモーシェと渡辺が3点で追う展開に。6点獲得が多いので、ボーダーが高くなりそう。しかしディッチェバとビショップは相手との相性ありきの6点の気がする。リーグ戦2戦目はワンランク落ちるジョアニ・ヤング・ハケットが誰と対戦することになるかによって勝ち上がりやすさが変わってくることになる。

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BELLATOR Bellator300 MMA MMAPLANET o PFL UFC イララ・ジョアニ イリマレイ・マクファーレン イルマレイ・マクファーレン ウスマン・ヌルマゴメドフ キック キャット・ジンガーノ クリス・サイボーグ グラント・ニール サラ・マクマン ジェナ・ビショップ ジャスティン・モンタルヴォ スコット・コーカー セルヒオ・コッシオ ドブレジャン・ヤギュシュムラドフ ブレント・プリマス ヘンリー・コラレス ベラトール ボクシング ムハメド・ベルハモフ リア・マコート リズ・カモーシェ ロメロ・コットン

【Bellator300】世界戦3試合だけでなく、プレリミや新顔も注目。失われていないベラトールらしさ……

【写真】301大会のプレスカンファレンスにスコット・コーカーの姿は見られるのか(C) Zuffa/UFC

7日(土・現地時間)、カリフォルニア州サンディエゴのペチャンガ・アリーナでBellator300が開催される。
Text by Manabu Takashima

Bellator世界ライト級選手権試合&ライト級ワールドGP準決勝、同世界女子フェザー級選手権試合、さらに同世界女子フライ級選手権試と世界戦の3本立て、加えて300回のアニバーサリー大会ながら、まるで記念大会の盛り上がり感を創る空気がない。悲しいかな、それが今のBellatorだ。


承知のようにPFLに買収されたBellatorは、今後という部分において穏やに終焉を迎える状況にあり、北米MMA関係者からも間でも今大会をもってスコット・コーカー、ダニー・ブレナー、CJ・タトルという首脳は退陣し、事情通のなかで承知の事実だった実際にBellatorというプロモーションのオペレーション実行部隊であるマイク・コーガンと彼のチームは引き続き、自身の職務を全うするために301大会に向けて業務に勤しむ──という話も聞かれている。

契約下にある220名を越えるファイター達の今後は、PFLが契約を買い取るか、フリーランスになるという二択のみ(あるいは引退を含めると、3択となる)。とはいえグループ会社内のUFCによるWECの吸収&合体、同じくZuffaがStrikeforceを買収した時のように全選手の契約の移譲は現時点では考えられないというのが大筋の見方だ。

またPFLが今後、Bellatorをどこまで継続させるのかが不透明ななか、スコット・コーカーの特徴でもあるファイターへの厚遇が契約移譲のネックになることが考えられる。

15万ドル級の世界王者が多いBellatorだが、クリス・サイボーグは別格。そして上位陣は7万5000ドルや5万ドルというクラスがザラにいると思われるだけに、UFCの初戦で2万ドル超えは別にしても、シーズンウィナーの100万ドルという賞金はあっても1試合で10万ドル超えファイターは一部のPFLと比べて、Bellatorの選手の実入りは良い(※各選手のファイトマネーは、米国MMAサイトの記事を参照、ウィンボーナスを含まない)。

また今回のトリプルクラウンに出場する6選手のうち世界ライト級王者のウスマン・ヌルマゴメドフにはPFLだけでなくUFCにも顔が利くカビブ・ヌルマゴメドフという存在が控えているが、今後に関していえばサイボーグはどこまでPFLが評価するのか。15万ドルクラスのリズ・カモーシェも同様だろう。

挑戦者でいえばUFCから転じてきたキャット・ジンガーノは10万ドル越え、元世界ライト王者ブレント・プリマスは7万5000ドル、意外にも元世界王者ながらイルマレイ・マクファーレンの前回のファイトマネーは4万ドルという数字も残っている。

加えてプレリミ出場選手にしてもムハメド・ベルハモフで3万ドル超、グラント・ニールは驚きの75K、プリマスと同額だ。

これだけの面々が未来を掴むために終活中のプロモーションのなかで戦う。3つの世界タイトル戦は当然として、プレリミでもリア・マコート✖サラ・マクマンの女子フェザー級戦、フェザー級のヘンリー・コラレス✖カイ・カマカ3世、ヘビー級ではダヴィオン・フランクリン✖スリム・トラベルシ、ライトヘビー級のドブレジャン・ヤギュシュムラドフ✖マチェイ・ロザンスキーと見所の多いラインナップが揃っている。

さらには米国ノーギ柔術界で活躍してきたジェナ・ビショップがMMAデビュー以来の連勝を6に伸ばそうと挑む、イララ・ジョアニ戦。33歳、キャリア35戦目(25勝8敗1分)のメジャーデビューを迎えるセルヒオ・コッシオ──風貌は渋い職人ボクサー的だが、柔術+キックボクシングの典型的なメキシカンMMAファイターなど、長きに渡りMMAファンにとって欠かせなない存在だったBellatorらしさは、今大会も健在だ。

■視聴方法(予定)
10月8日(日)
午前7時30分~ U-NEXT

■Bellator300対戦カード

<Bellator世界ライト級選手権試合&ライト級ワールドGP準決勝/5分5R>
[王者] ウスマン・ヌルマゴメドフ(ロシア)
[挑戦者]ブレント・プリマス(米国)

<Bellator世界女子フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者] クリス・サイボーグ(ブラジル)
[挑戦者]キャット・ジンガーノ(米国)

<Bellator世界女子フライ級選手権試合/5分5R>
[王者] リズ・カモーシェ(米国)
[挑戦者]イリマレイ・マクファーレン(米国)

<女子フェザー級/5分3R>
ロハニー・サントス(ブラジル)
ジャッキー・キャタライン(米国)

<160ポンド契約/5分3R>
ドミトリー・フリツェンコ(ウクライナ)
ジャスティン・モンタルヴォ(米国)

<バンタム級/5分3R>
ブライス・メレディス(米国)
ミゲール・ペイムバート(米国)

<バンタム級/5分3R>
ボビー・セロニオ3世(米国)
アルバート・ガルシア(米国)

<女子フェザー級/5分3R>
リア・マコート(英国)
サラ・マクマン(米国)

<ライト級/5分3R>
セルヒオ・コッシオ(メキシコ)
ジェシー・ロバーツ(米国)

<フェザー級/5分3R>
ヘンリー・コラレス(米国)
カイ・カマカ3世(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ダヴィオン・フランクリン(米国)
スリム・トラベルシ(チュニジア)

<ライトヘビー級/5分3R>
ドブレジャン・ヤギュシュムラドフ(トルクメニスタン)
マチェイ・ロザンスキー(ポーランド)

<175ポンド契約/5分3R>
ムハメド・ベルハモフ(ロシア)
ハーマン・トラド(グアム)

<ミドル級/5分3R>
ロメロ・コットン(米国)
グラント・ニール(米国)

<女子フライ級/5分3R>
イララ・ジョアニ(ブラジル)
ジェナ・ビショップ(米国)

<フライ級/5分3R>
ジョシュ・ホキット(米国)
スペンサー・スミス(米国)

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BELLATOR MMA o PFL UFC イルマレイ・マクファーレン ウスマン・ヌルマゴメドフ キャット・ジンガーノ クリス・サイボーグ スコット・コーカー ライアン・ベイダー リズ・カモーシェ リントン・ヴァッセル

Bellator300:10月7日の300回記念大会でベイダー vs. ヴァッセル、サイボーグ vs. ジンガーノ、ヌルマゴメドフ vs. プリムス、カムーシェ vs. マクファーレンの4大タイトル戦。

mmajunkie.usatoday.com

・ヘビー級タイトルマッチ:ライアン・ベイダー vs. リントン・ヴァッセル

・女子フェザー級タイトルマッチ:クリス・サイボーグ vs. キャット・ジンガーノ

・ライト級タイトルマッチ&GP準決勝:ウスマン・ヌルマゴメドフ vs. ブレント・プリムス

・女子フライ級タイトルマッチ:リズ・カモーシェ vs. イルマレイ・マクファーレン

10月7日のサンディエゴ大会で、Bellatorが過去最大のタイトルマッチ4試合を実施。スコット・コーカーは「Bellator史上最大のイベント」とコメントしているが、PFLへの売却が内定しているという噂で、これが現体制の最後のイベントになるとも噂されている。

現地時間土曜日開催のため、同日はUFCとバッティングしている(APEX大会)。

 

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AJ・マッキー BELLATOR ISAO MMA MMAPLANET o ONE PFL RIZIN UFC アーロン・ピコ イルマレイ・マクファーレン クリス・サイボーグ スコット・コーカー トフィック・ムサエフ ドゥグラス・リマ 堀口恭司 渡辺華奈 神龍誠 菊入正行

【Bellator】スコット・コーカーに訊く─03─「正直に言うと、堀口にはフルタイムファイターでいて欲しい」

【写真】質問の方向を散らせば、余計にスコットの心情が伺えるかと思った次第です (C)NOB YASUMURA

27日(土)、東京都新宿区の東急歌舞伎町タワー正面でRIZINと共同会見を開いたスコット・コーカー・インタビューPart.03。

禁断のBellator売却問題からRIZINとのコラボショーについて懐の大きさを見せて、話してくれるスコット。最終回はフライ級戦線と堀口恭司、そして今後のBellatorについて話を訊いた。

<スコット・コーカー・インタビューPart.02はコチラから>


──AJとパトリッキーの試合が日本で見られる。それは日本のファンにとって最高のギフトです。と同時にRIZINとのコラボレーション・ショーであるが故に菊入正行選手やISAO選手の同大会出場はないと考えて良いですか。

「5試合という限られたスポットしかないからね。よりトップに近い選手の試合を組みたいと思っている。ただ、キクイリはハワイで最高の試合をしたよ。ISAOはビザの関係で、まだ米国で試合を組めていないけど、取得できればすぐに戦ってもらう」

──そのなかで渡辺華奈選手の試合が組まれた。それは彼女がBellator女子フライ級のトップだということですね。

「もちろんだ。ハワイでイルマレイ・マクファーレンと、最高の試合をした」

──日本のファンは、あのジャッジの裁定に納得していないですけどね(笑)。

「ヘイ、正直をいえば私もだ(笑)。いや、それだけ接戦だった。イルマレイはよりダメージを与えた。ワタナベはコントロールした。ジャッジをやるなんて、絶対に嫌だよ。ああいう試合があるんだから(笑)。私はプロモーターで、ジャッジじゃなくて良かったよ。

ワタナベにとっても過去最高のファイトだったと思う。私は彼女のようなファイターが好きなんだ。打撃はまだ課題が残っている。でも一度相手を掴めば、対戦相手はとんでもない事態が待っている。ただ寝かされるだけじゃない。いつだってフィニッシュを狙ってくるからね。だから私はただコントロールしている選手に対して、『ワタナベを見てみろ。彼女は常にサブミッション、フィニッシュを狙っているぞ』と言っているんだ」

──実例を出されると、忠告された選手も耳を傾けるしかないですね。ところで初代フライ級王座決定戦ですが、堀口恭司選手と神龍誠選手の対戦です。日本のファンは神龍選手の実力を知っていますが、世界中のBellatorファンには初耳ということもあるかと思います。思い切った日本人対決は、日本大会ということも考えてのことでしょうか。

「タカハシはRIZINの契約下にあるけど、彼が勝てばBellatorと契約することになる。私は契約をシェアすることは気にしていない。ホリグチ、アルチェラタ、トフィック・ムサエフのようにね。逆をいえば、こういう交流ができるのがBellatorとRIZINの良いところで。マーシャルアーツとは本来、そうあるべきなんだ」

──つまりは本格的にJapanローカルでなく、フライ級を本格的に北米や欧州で展開すると考えても良いでしょうか。

「我々は日本のヒーローが必要なわけじゃない。国際的な舞台で戦うヒーローを求めている。次のタイトル戦でタカハシが勝てば、彼は世界中で戦っていくことになる。ホリグチが勝っても、同じだ。それにしてもホリグチほど日本のMMA市場を考えている選手はいないよ。私はRIZIN以前に彼と契約を試みた。でも彼は『僕は日本に戻る。日本のMMAを盛り上げるんだ』と言ってRIZINとサインした。

普通、ファイターはそんなことは考えない。彼らが気にするのは、ファイトマネーの額だ。だからホリグチにそう言われた時、条件云々ではないと思ってあきらめた。で、私ができるサポートをしようと決めたんだ」

──では彼がグラスルーツショーを始めることをどのように思っていますか。それも堀口選手の日本の想う気持ちからだと思いますが。

「そうだね……正直に言うと、彼にはフルタイムのファイターでいて欲しい。いや、いるべきだろう。自分の試合に集中すべきだとは思っている。最高の試合をするためにも。彼はフォートローダーデールに住んでいるわけだし、日本でのショーに関わるとどれだけ練習以外に時間を取られることになるのか。そこを私は危惧している。彼の周囲がしっかりとサポートしてやってほしい。

ホリグチには少しでも長く現役生活を続けて欲しい。ただ、ここでトレーニングに集中しないと戦い続けることは困難になってくる。プロモーターにはいつだってなれるからね」

──それがスコットの堀口選手への想いということですね。フライ級に関してですが、これから125ポンドの選手とのサインが進めるという理解で宜しいですか。

「MMAで実績のある選手だけでなくレスリング、柔術、柔道からもスカウトしたいと考えている。こういう選手の発掘に関しては、我々はUFCより優れている。PFLよりも、ONEよりもBellatorとのスカウティングは優秀だ。スカウト、サイン、そして育てるという点でね」

──そこがBellatorの特徴の一つです。ただスコットはStrikeforce時代から、そのようなスカウティングとビルドアップをしてきましたね。

「ダニエル・コーミエーのデビュー戦はStrikeforceだった。ルーク・ロックフォールドやタイロン・ウッドリーは3戦目からStrikeforceで戦っている。アーロン・ピコ、AJ・マッキーはBellatorでプロMMAデビューを果たしている。私たちは人材発掘と育成のノウハウがある。急がないし、ゆっくりでもない。その時が来たら、ビッグファイトを用意するんだ」

──今後、そういうスカウトされた選手たちも含め、より頻繁にBellatorの選手が日本にやって来ることはあるのでしょうか。

「どうなるのか。そうなるためにトライする。ベスト✖ベスト、それがスポーツの基本だ。サッカー、野球、アメリカンフットボールでも。マーシャルアーツ・プレイヤーだって、誰とでも戦わないといけない。それが私の考えだから」

──どのような形であれ日本にBellatorがやって来る、と。現状、北米と欧州以外に進出を考えている地域はありますか。

「イエス。ブラジルだ。COVID19のパンデミックがなければ、既に実現していただろう。それに今、GLOBOという最高のTVパートナーが存在している。ずっとUFCを中継してきた放送局だけど、UFCはFight Passに方向転換したようで。我々にはクリス・サイボーグ、ピットブル兄弟、ドゥグラス・リマなど、GLOBOが喜ぶ最高のブラジリアンファイターが揃っている。彼らもブラジル人ファイターが見たいからね。

パリ大会もソールドアウトだった。忘れられないよ。最初の大会はCOVIDの影響で1000人しかファンを集めることができなかった。フランス政府が初めてMMAを承認し、プロモーターライセンスを初めて手にしたのが我々だった。フランスのファンは米国人選手の試合では静まり返っているけど、フランス人ファイターの試合はもの凄く盛り上がる。クレイジーだよ(笑)。Bellatorは世界中で成功を収めているよ」

──安泰だと日本のファンに伝えて良さそうですね。

「Bellatorは終わらない。トップ団体は、常に真剣にファイナンシャルのことを考えないといけないだけで。日本のファンに伝えてほしい。Bellatorはバイアコムがオーナーになって12年のカンパニーだ。彼らにとって優れたコンテンツだ。どの階級でも、UFCファイターと伍すことができるベストファイターが集まっている。7月30日、日本のファンの皆にはBellatorとRIZINのショーを満喫してほしい。引き続き、マーシャルアーツの成長を試みるRIZINとBellatorを応援してほしい──と」

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BELLATOR Bellator295 MMA MMAPLANET o イルマレイ・マクファーレン セルジオ・ペティス ダニー・サバテーロ パッチー・ミックス フアン・アルチュレタ マゴメド・マゴメドフ ライアン・ホール ラフェオン・スタッツ 堀口恭司 渡辺華奈 菊入正行

【Bellator295】壮大なバンタム級タイトル戦線絵巻、GP決勝戦スタッツ✖ミックス展望 Part.01!!

【写真】テイクダウンかギロチンか。スクランブルかバックテイクか。いよいよ!!(C)BELLATOR

22日(土・現地時間)、ハワイ州ホノルルのニール・S・ブレイズデル・アリーナにて、Bellator 2daysの後半戦=Bellator295「Stots vs Mix」が開催される。
Text by Isamu Horiuchi

日本から堀口恭司がレイ・ボーグ、渡辺華奈がイルマレイ・マクファーレン、そしてBellator初陣となる菊入正行がアレクセイ・シュルケヴィッチと戦う同大会。メインはバンタム級ワールドGP決勝戦にして暫定バンタム級選手権試合=暫定王者ラフェオン・スタッツ✖挑戦者パッチー・ミックスがマッチアップされている。


昨年4月のGP一回戦、スタッツは当初ルーファスポーツ同門の正規王者セルジオ・ペティスに挑戦する予定だった。が、ペティスの負傷により対戦相手はフアン・アルチュレタに。

ここでスタッツは3Rに左ハイでダウンを奪い、ヒジを連打してKO勝利し暫定王座に就いた。続く12月の準決勝の相手は、堀口恭司のチームメイトであるダニー・サバテーロ。試合前のトラッシュトーク合戦で大いに盛り上がったこの試合では、サバテーロに再三テイクダウンを奪われるもスクランブルして凌ぎ続けたスタッツが、スタンドの打撃で攻勢点を取って5R判定2-1で辛勝し、決勝に駒を進めている。

対する寝技師ミックスは、昨年4月のGP初戦で堀口恭司と対戦。強烈な打撃をかいくぐって組みついてのバックコントロールで1Rと3Rを制し、迎えた5Rにもテイクダウンからバックを取ることに成功した。

その後堀口に正対されてしまうも、すぐに下からのギロチンを仕掛けて上を取り返し、値千金の判定勝利を挙げたのだった。続く準決勝のマゴメド・マゴメドフ戦でも、テイクダウンをことごとくギロチンで切り返して試合を支配。

2Rにはそこから両掌を合わせて締めるマッケンジー・チンに移行し、圧巻の一本勝ちを収めている。

ここまでの両者の勝ち上がり方を見る限り、寝技に持ち込み極めを狙いたいミックスと、持ち前のレスリング力を活かしたスクランブルでこれを凌ぎ、スタンド勝負を挑みたいスタッツという、いわゆるクラシカルMMA=寝技✖打撃の構図が浮かび上がる。

実際にスタッツはこのような展開を想定しているようだ。現在地元テキサスでイーヴス・エドワーズのコーチングの元で調整を進めるスタッツは、黒帯柔術家たちと練習を積んでミックスの寝技への対策にも余念がないとのこと。

コーリー・サンドハーゲンと一緒にライアン・ホールの道場に出稽古に行ったとも語っている。

「奴の勝利への道は分かっている。テイクダウンからバックを奪ってチョークを狙ってくるはずだ。だがこっちはそれに対してアメイジング・ゲームプランを用意している。プレッシャーをかけ続けてフィニッシュするか、奴がボロボロに擦り切れるまで5R圧倒してやるよ」と語るスタッツは、さらにルックスを関してトラッシュトークを展開。

「パッチーよ、お前の戦い方自体にはあまり穴はないかもしれないけどな、その口の真ん中にはでっかい穴が開いているじゃないか。そこに俺の拳をブチ込んでやるからな!」と、ミックスの前歯の隙間を揶揄する軽い口撃も繰り出すスタッツは、打撃勝負に自信を覗かせている。

対するミックスは自分の武器は寝技だけではないと強調する。GP前からエクストリーム・クートゥアのネイト・ペティットを打撃コーチに迎え、パッドワークを積んできたことで打撃の制度が飛躍的に向上したとのことだ。

実際にGP初戦では堀口の打撃に圧倒されることもなく5R渡り合い、さらに準決勝でもマゴメドフと立ち技でも互角以上の戦いをみせた。

「僕はグラップリングと同じくらい打撃もできる」と語るミックスは、3月にインタビューした筆者の「あなたのギロチンの切れ味を考えると、スタッツはテイクダウンを仕掛けてこないのではないか」との質問に、はっきりと「ノー」と答え「僕がスタンドで打撃を当ててダメージを与えるから、おそらく奴はテイクダウンを狙わざるを得なくなるだろう」と予告している。

実際に試合がスタンドから開始される以上、まず打撃の攻防でどちらが主導権を握るかが注目点なのは間違いないことだ。寝技の攻防を恐れないミックスはいつものように前進し、上背の利も生かして圧力をかけてゆくことだろう。

対するスタッツはサバテーロ戦で多用した右ジャブやフットワークを用いて距離を保つことができるのか。それともミックスが距離を詰めて組みつくことに成功するのか。またミックスが予告したように、スタッツが自らテイクダウンを仕掛ける場面は来るのだろうか。お互いサウスポーであることがどう影響するかも興味深い。

<この項続く>

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BELLATOR MMA o アーリーン・ブレンコウ イルマレイ・マクファーレン ティム・ジョンソン パッチー・ミックス 渡辺華奈

Bellator294&295:4月21日・22日にBellatorがハワイ大会開催。22日Bellator295でバンタム級GP決勝戦ストッツ vs. ミックス、渡辺華奈が地元のマクファーレンと対戦。

www.bellator.com

Bellatorが4月21日・22日(日本時間22日土曜日・23日日曜日)のハワイ大会の開催を発表。

21日のBellator294のメインではフライ級王者リズ・カムーシェがランキング4位のディアナ・ベネット相手に防衛戦を行う。セミではヘビー級6位ティム・ジョンソンとサイード・ソーマの対戦、また女子フェザー級2位アーリーン・ブレンコウと、Bellatorデビュー戦となるサラ・マクマンの対戦も組まれている。

22日のBellator295で、開催中のBellatorバンタム級GP決勝戦・ラフェオン・ストッツ vs. パッチー・ミックスが行われる。また、セミでは地元ハワイの元王者でランキング3位のイルマレイ・マクファーレンが、ランキング2位の渡辺華奈と対戦する。

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BELLATOR Bellator284 MMA MMAPLANET o イルマレイ・マクファーレン キック ブルーナ・エレン

【Bellator284】計量失敗の元王者マクファーレン、パンチとトップゲームでスプリットながらエレンを下す

<女子フライ級/5分3R>
イルマレイ・マクファーレン(米国)
Def.2-1:30-27.29-28.28-29.
ブルーナ・エレン(ブラジル)

マクファーレンが右ストレート、エレンもインサイドから右を返す。マクファーレンがパンチを放つ動きに合わせて、エレンが右を打ち込んだ。マクファーレンの左フックをかわしたエレン、続くマクファーレンのパンチをブロックし、左ストレートを放っていく。ワンツーから左フックまで繋げるエレンのほうが、パンチのスピードは速い。

しかしマクファーレンが相手の右に右ストレートを合わせて動きを止める。エレンはワンツーから左フック、そして離れるというパターンに。マクファーレンは右で相手を下がらせた。さらに右のスーパーマンパンチのカウンターを当てるマクファーレン。右を当てたあと、エレンの返しのパンチをバックステップでかわした。右クロスを見せてから距離を保つマクファーレン、インサイドからワンツーを打ち込むなどマクファーレンの右が当たるようになってきた。

残り1分で組みついたマクファーレンはケージへドライブ、左腕を差し上げてエレンをケージに押し込む。エレンが突き放そうとしたところでダブルレッグへ切り替え、シングルレッグ、さらにダブルレッグですくい上げてエレンに尻もちを着かせて初回を終えた。

2R、マクファーレンが右クロスを当てる。エレンのワンツーを左前蹴りで止めたマクファーレンが右のカウンターを狙う。左ジャブを突くエレンにダブルレッグで組みついたマクファーレンが、シングルレッグに切り替えてエレンをケージに押し込む。左腕を差し上げてからハイクラッチで押し込むマクファーレン。エレンは右の縦ヒジを突き刺してから離れた。

ケージ中央でワンツーを放つエレン、マクファーレンはその打ち終わりに右ストレートを当てる。エレンの左ハイをかわしたマクファーレンがプレッシャーをかけ、右を当ててから離れて距離を保つ。さらに右ストレートをボディに伸ばすマクファーレン。エレンの左ハイをブロックしながらパンチを繰り出した。エレンのパンチを完全に読んでいるマクファーレンは、右を当ててから組みつき、エレンをケージに押し込んだ。

残り1分、ケージを背にしたエレンがマクファーレンを押し倒した。すぐにバックを狙うエレン。しかしマクファーレンが切り返してトップへ。エレンはクローズドガードに。足を上げてきたエレンが蹴り上げて、マクファーレンを突き放してから立ち上がった。

最終回、マクファーレンが右ボディフックから顔面に左フックを当てた。パンチを連打で繰り出すエレンに組みついたマクファーレンは、相手をケージに押し込みながら足を刈って尻もちを着かせる。ケージに背中を着けたエレンからは鼻血が見られる。マクファーレンがパスを狙うとエレンが立ち上がった。

立ち上がったエレンに対し、マクファーレンがダブルレッグに切り替えると、エレンが右腕をマクファーレンの首に回してギロチンへ。そのままグラウンドに持ち込んで絞り上げるも、マクファーレン腰を上げて耐える。ケージキックで体勢を直そうと試みるエレンだが、マクファーレンに体重を掛けられ、背中をマットに着けてしまっている。

マクファーレンもケージキックで体を押し込む。エレンのクラッチが切れた。右腕を相手の首に回して抑え込むマクファーレン。首を抜いてフルガードのエレンにパウンドを打ち込む。パンチを上下に打ち分けつつ、右ヒジを落とすマクファーレン。エレンは下から三角、腕十字を狙ったが、マクファーレンがパンチを落とし続けて試合を終えた。

判定はスプリットでマクファーレンへ。勝者は計量失敗にも触れて「今日はエレンの夜だった」としつつ、苦戦を認めながらケージを後にした。


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o イルマレイ・マクファーレン

Bellator284:ディアナ・ベネット vs. ジャスティン・キッシュ

女子フライ級。6位ベネット、7位キッシュ。

今年2月に対戦し、ベネットが判定勝ちしている。キッシュは4月に初代王者のイルマレイ・マクファーレンに勝利し、ベネットへのリベンジのチャンスを与えられた。ベネットはキッシュとの2連戦に。

打撃戦から組み付いたキッシュ。ボディロック。スタンドでバックからテイクダウンを狙うがこらえたベネット。今度はスタンディング肩固めへ。外れた。ベネットが今度は足へのタックル。テイクダウン。首をギロチンに抱えたキッシュだが寝かされる。肘を落とすとマウント!パウンド連打。ケージを蹴って体勢を変えようとするがベネットマウントキープ。残り1分。パウンドから背中を向けたキッシュ。しかし立ち上がった。ケージ際で投げを狙ったキッシュだがゴング。

1Rベネット。

2R。詰めていくベネット。キッシュは下がり気味。パンチで押していくベネット。キッシュ回りながら下がり続ける。出てくるところに右を当てたキッシュ。ベネットがそこから組んだが倒せず離れる。残り1分。下がりながらワンツーを入れるキッシュ。ゴング。

2R手数でややキッシュ?

3R。両者積極的に打ち合う。キッシュはまた下がりながらパンチを当てる。ベネットケージに詰めてタックルへ。キッシュギロチンに抱えたが、ベネットが膝を着かせる。っケージでこらえるキッシュ。シングルレッグからロールしてテイクダウンしたベネットだが、キッシュスクランブルで立ち上がりスタンドへ。時間がない。両者スタンドで打ち合い。タイムアップ。

三者29-28でベネットが返り討ちに。

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BELLATOR Bellator284 MMA MMAPLANET o   イルマレイ・マクファーレン オースティン・ヴァンダーフォード ゴイチ・ヤマウチ ゴカン・サリカム サリバン・コーリー ジャスティン・キッシュ ジョシュ・ヒル スティーブ・モウリー ネイマン・グレイシー ボクシング ライアン・ベイダー ヴァレンティン・モルドフスキー

【Bellator284】計量終了 現代版キャッチレスラー=スティーブ・モウリー、ヘビー級挑戦権獲得なるか

【写真】相当に体格差がある(C)BELLATOR

12日(金・現地時間)、サウスダコタ州シーフォールズ
サンフォード・ペンタゴンで開催されるellator284「Gracie vs Yamauchi」の計量が10日(木・同)に行われている。

メインはネイマン・グレイシーとゴイチ・ヤマウチの極め対決。

とはいえトータルファイターといっても過言でないゴイチの打撃と、ボクシング+柔術のネイマンで試合の進め方は相当に違ってくる。そんなヘッドラインは体格差と自分の形にハマったときの絶対的な強さで、グレイシー優位と見て良いファイトか。


そんな今大会で注目はコメインのヘビー級=ヴァレンティン・モルドフスキー×スティーブ・モウリーか。前戦でライアン・ベイダーの持つBellator世界ヘビー級王座に挑んで敗れたモルドフスキーに対して、キャリア10戦全全勝で全ての試合がフィニッシュというモウリーが勝利すれば、次期挑戦権を手にすることは間違いない。

フォークスタイル+サブミッション、現代のキャッチレスラーといっても過言でないモウリーはバック&RNC、サイド&キムラという自らがもっとも安全な場所での相手を仕留めることができるファイターだ。

下にっても三角もあり、とにかくその敏捷性はヘビー級とは思えない。モルドフスキーの打撃の圧を跳ね返す、組みのための打撃とクリンチでのヒザ蹴り――などが、立ちの攻防であれば盤石のモウリーだが、果たして。

なお今回の計量ではミスが多く。ライト級でアイザイア・ホキットと対戦所定だったニック・ペレス: 157.4ポンドと失敗で、この試合はキャンセルに。

女子フライ級ではメインメード出場のイルマレイ・マクファーレン: 129ポンド。プレリミではジャスティン・キッシュが。128.4ポンドと大幅オーバーに。揃ってキャッチウェイトマッチでブルーナ・エレン、ディアナ・ベネットと戦うことになっている。

■視聴方法(予定)
8月13日(土)
午前6時30分~ U-NEXT

■BELLATOR284 計量結果

<ウェルター級/5分5R>
ネイマン・グレイシー: 170.4ポンド(77.29キロ)
ゴイチ・ヤマウチ: 170ポンド(77.11キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ヴァレンティン・モルドフスキー: 238.2ポンド(108.04キロ)
スティーブ・モウリー: 249.8ポンド(113.3キロ)

<女子フライ級/5分3R>
イルマレイ・マクファーレン: 129ポンド(58.51キロ)
ブルーナ・エレン: 125.6ポンド(56.97キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
サッド・ソウマ: 243.3ポンド(110.35キロ)
ゴカン・サリカム: 248.2ポンド(111.58キロ)

<ミドル級/5分3R>
オースティン・ヴァンダーフォード: 184.4ポンド(83.64キロ)
アーロン・ジェブリー: 185ポンド(83.91キロ)

<バンタム級/5分3R>
ジョシュ・ヒル: 135.8ポンド(61.59キロ)
マーカス・ブエノ: 136ポンド(61.69キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ディアナ・ベネット: 125.2 ポンド(56.78キロ)
ジャスティン・キッシュ: 128.4ポンド(58.24キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
サリバン・コーリー: 205.4ポンド(93.16キロ)
タイソン・ジェフリーズ: 201.8ポンド(91.53キロ)

<ミドル級/5分3R>
パトリック・ダウニー: 186ポンド(84.37キロ)
ジェフ・サウダー: 183.6ポンド(83.27キロ)

<ライト級/5分3R>
アイザイア・ホキット: 154ポンド(69.85キロ)
ニック・ペレス: 157.4ポンド(71.39キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ベイリー・ショーンフェルダー: 227.8ポンド(103.32キロ)
マーク・カリアー: 260.6ポンド(118.2キロ)

<バンタム/5分3R>
ミッチェル・マッキー: 135ポンド(61.24キロ)
トニー・オルテガ: 134.6ポンド(61.05キロ)

<175ポンド契約/5分3R>
ブレッド・バイ: : 173.8ポンド(78.83キロ)
MA・ヤァ: 174.4ポンド(79.1キロ)

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BELLATOR Bellator279 MMA MMAPLANET o イルマレイ・マクファーレン キック ジャスティン・キッシュ

【Bellator279】地元マクファーレンはTDできず、キッシュが組みで切り返して大差の判定勝ち

<女子フライ級/5分3R>
ジャスティン・キッシュ(ロシア)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
イルマレイ・マクファーレン(米国)

直ぐにダブルレッグに入ったマクファーレンだが、両ワキを差したキッシュが体を入れ替える。ボディロックテイクダウンを切り返しきれず、クローズドガードを取ったマクファーレンは自分の庭で、即腰を切っていく。スペースを創り立ち上がったキッシュは、間合いを取り直す。

そのまま時間が過ぎ、打撃で前に出たマクファーレンにキッシュがカウンターを狙う。ローにニータップもテイクダウンを取れないマクファーレンは左ボディ、右フックを当てる。来ないキッシュにはテイクダウンに入ることが難しい──結果的に自分から前に出るマクファーレンがキッシュの戦いに付き合わされている形で初回が終わった。

2R、共にワンツーを出し合う。マクファーレンがプレッシャーをかけてキッシュにケージを背負わせるも、キッシュの右ローでマクファーレンがマットに手を着いた。すぐにダブルレッグに入ったマクファーレンだが、キッシュにスプロールされる。キッシュは左腕でマクファーレンの首を取り、グラウンドへ。立ち上がろうとするキッシュの左足を取ってストレートフットロックを仕掛けたマクファーレン、しかしこれは極まらずキッシュが上を取る。

マクファーレンのダブルをガブったキッシュが立ち上がり、試合はスタンドで。両者が見合う中、マクファーレンがシングルレッグで組みつきもキッシュが体勢を入れ替えて、ボディロックからテイクダウンした。マクファーレンは下からラバーガードの体勢になるも、キッシュはマクファーレンの足をふりほどく。しっかしと相手を抑え込むキッシュは、一度立ち上がってパウンドを落とすも、マクファーレンの顔面には届かず。再びグラウンドに入ったキッシュに対し、マクファーレンはフルガードで守る。

残り1分を切ったところで立ち上がった両者。マクファーレンがアッパーを織り交ぜたコンビネーションを繰り出すも、キッシュが足を使ってラウンド終了までかわした。

最終回、マクファーレンが距離を詰めながら組み付くも、キッシュが距離を取る。足を使うキッシュを負うマクファーレン。キッシュが左ジャブから右を着くと、マクファーレンは右の打ち下ろしを合わせた。サウスポーにスイッチしたキッシュが、ケージを背負いながらサークリングする。距離を詰めてくるマクファーレンのボディに右サイドキックを突き刺したキッシュ、完全にカウンター作戦か。

サークリングしながら細かくローを繰り出すキッシュの顔面に、マクファーレンのパンチがヒット。マットに手を着いたキッシュだが、すぐにダブルレッグで組みつき、マクファーレンをリフトアップしてグラウンドに持ち込んだ。サイドに着くキッシュ、マクファーレンは左足で相手をロックしようとしたが、キッシュがしっかりと抑え込む。マクファーレンが下からキッシュの首を抱えるも、首を抜いたキッシュがマウントからマクファーレンの右腕を取って腕十字へ。マクファーレンは腕を抜きにかかるが、キッシュはオモプラッタを狙う。これを凌いだマクファーレンがバックを狙ったところで試合が終了した。

裁定はジャッジ1人がフルマークをつける内容で、キッシュがマクファーレンを下した。


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