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45 AB BELLATOR F1 MMA MMAPLANET o PFL PFL2024#01 UFC   アンテ・デリア ケイラ・ハリソン シェナ・ヤング ジェナ・ビショップ ジュリアナ・ヴェラスケス スコット・コーカー スティーブ・モウリー タイラ・サントス タイレル・フォーチュン ダコタ・ディチェバ ダニエル・ジェイムス デニス・キルホルツ デニス・ゴルソフ ブラゴイ・イワノフ リズ・カモーシェ リントン・ヴァッセル ルーカス・ブレナン ヴァレンティン・モルドフスキー 渡辺華奈

【PFL2024#01】女子フライ級シーズン参戦、渡辺華奈─01─「バケモノばっかですよね(笑)」

【写真】練習仲間たちは、まさに渡辺を送り出す。そんな空気に包まれていた(C)MMAPLANET

4日(木・現地時間)、テキサス州サンアントニオのボーイングセンターでPFL2024#01が開催される。Bellatorを買収し、世界第2位のMMAリーグを形成したPFLの本丸シリーズでは初めて女子フライ級が採用され、日本から渡辺華奈が出場する。
Text by Manabu Takashima

2019年12月、コロナ前のBellator日本大会から4年。サークルケージで6勝2敗の戦績を残しタイトルコンテンダーの地位にあった渡辺は、買収後もBellatorでの戦いとフライ級王座を目指していたがPFLは彼女のシーズン希望を望んだ。その結果、Bellatorで世界戦を経験しているファイターが3人、さらにUFCのタイトル挑戦経験のある選手が出場する激戦に渡辺は身を投じることとなった。

PFL参戦、出場メンバー、そしてシーズンフォーマットを渡辺はどのように考えているのか。シェナ・ヤング戦に向け、渡米前日の渡辺をFIGHT FLOWに尋ねインタビューを試みた。


――前回のMMAPLANETのインタビューでBELLATORへの拘り、そしてUFCへの興味を話されていた渡辺選手ですが、PFL2024年シーズン女子フライ級に参戦することとなりました。PFK参戦が正式に決まったのはいつ頃なのでしょうか。

「PFLで戦うことになりそうだという話を聞いたのは、2月の中旬でした。それまではBellator Champions Seriesという方向だったのですが、ケイラ・ハリソン選手がUFCと契約することで、女子フェザー級ではなくて女子フライ級のシーズンをするようになった感じで」

──なるほど。そういうことだったのですね。PFLはシーズンでいえばトップ4と契約更新、そしてBellatorの配下選手は契約を全うする必要がある。となれば必然的にBellatorの選手の方が配下選手としても多くなり、Champions SeriesだけでなくPFLレギュラーシーズンにも進出する。その結果、女子フライ級に関してリズ・カモーシェがいて、ジュリアナ・ヴェラスケスがいます。

「皆、言い方は悪いけどバケモノばっかですよね(笑)。ただ対戦相手が決まったのも1カ月ぐらい前で(※取材は3月27日に行われた)。4月4日に開幕戦がある。そこに出ることになる。そんな感じで、シーズンに参加する選手がどのようなメンバーになるのかも分かっていなかったです。出場選手が誰なのかはSNSで知りました(笑)。スコット・コーカーさんのやり方とは、色々と変わってくるのだろうなと思っています」

──ただ現地でのホスピタリティとか、PFLは相当にプロフェッショナルだと聞きます。減量食やホームサウナが用意されたいたりなど。

「そうなんですね。とにかく、あのなかに自分が入るということは遣り甲斐もあるし、自分が劣っているとも思っていないです」

──おおっ!! 力強い言葉です。

「このメンバーがいることが分かって、逆にモチベーションが上がりました。UFCタイトルコンテンダーのタイラ・サントスまでいて。Bellator Champions Seriesに残るよりも全然メンバーも上ですし。それこそUFCに引けを取らないぐらいレベルの高いシーズンだと思います。ここで優勝すれば、世界一にかなり近いのは絶対で。凄いチャレンジになります」

──そのなかで対戦相手のシェナ・ヤングですが、これだけのメンバーが揃ったなかでどのような印象を持っていますか。

「基本、強い選手しかいないと思っています。それは間違いないのですが、初戦の相手として悪くない」

──正真正銘のリーグ戦だと全員と当たることが前提なのに対し、10人の参加選手がいてレギュラーシーズンは2試合。これはPFL首脳の匙加減が凄く関係してくるだろう、と。今年でいえばダコタ・ディチェバを残したいんだろうな、と(笑)。

「アハハハハハハ。可愛いですしね、米国の選手が多いなか、唯一の英国人選手で。その裏でカモーシャとヴェラスケスが最初に当たって(笑)。ヴェラスケスなんて、3試合連続でカモーシェ戦ですし」

──負けた方を2戦目でサントスと当てるかもしれないです(笑)。準決でディチェバと当たる選手を少しも易しい相手にするといような。そういうなかで渡辺選手は、ヤングを悪くないという相手と表現をしました。もちろんプレーオフ進出に向けて──という意味かと思いますが。

「2戦目の相手で状況は変わってくるのでしょうが、そこでもどういう風にしたいのかが見えますよね(笑)」

──F1で予選がなくて、スタート順位を主催者が決めるような(笑)。

「そういう要素はあると思います(笑)」

──ただ潰し合わされるグループでもなく、プロテクトされてもいない。いわば勝てば、残ることができるポジションに渡辺選手はいるかと。

「カモーシェとヴェラスケスより、良いです。ダコタ・ディチェバほどじゃないですけど(笑)。彼女を残したいというのは感じますが、ただダコタ・ディチェバも強いです。試合を見る限り強い。どういうレベルの対戦相手だったか、2戦目とかの選手もいて。それでも、弱くないと思っています」

──ではPFLのシーズンフォーマット、レギュラーシーズンで2試合を戦い上位4人がプレーオフへ。そして秋のファイナルまで半年から7カ月で最大4試合を戦うことに対しては、どのように感じていますか。

「シーズン制は試合間隔が短いですよね。その一点だけで、イメージとしてやり辛いというのはあります」

──つまり試合間隔を空けたいと?

「結構ファイトスタイル的にも消耗していくタイプなので、試合間隔はもう少し欲しいです」

──フライ級で戦うのに、渡辺施主は何キロほど体重を落としているのでしょうか。

「減量は大体6キロぐらいです」

──それが、どれだけのしんどさかは分からないというのが正直なところです。男子の場合だと、水抜きだけで落としてしまう選手もいるだろうし、4キロほどの水抜きだとそれまでに減らすのは2キロ。ただ、女性の場合はまた違うかと思いますし。

「私にとっては、かなりしんどいです。2カ月ぐらい前から徐々に体重を落とし始めるので、試合のスパンが短くて連続するのは嫌だなってなります。それと直ぐに次の試合が組まれると、地力をつける時間がなくなってしまうので。まだまだMMAファイターとして至らないところが残っているので、そこができなくて対策練習の繰り返しになりそうで」

──なるほど。とはいっても、今日のスパーリングではストロー級のトップだった人よりも、フィジカルも充実して圧倒していたように見えました(笑)。

「(鈴木)隼人さんですか? もう、それは明日からテキサスに向かうので良いイメージを創れるように攻めさせてくれていました(笑)。接待スパーですね。ハハハハ。いつもはボコボコにされています。泣きそうになるぐらいやられているのですが、今日はRNCを極める感覚を養わさせてもらっていました(笑)」

──つまりは鈴木隼人選手の『極めて来い』というエールだったのですね。

「ハイ。『そろそろ。もう、そろそろ極めて来いよ』という(笑)」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
4月5日(金・日本時間)
午前7時45分~U-NEXT

■PFL2024#01対戦カード

<ヘビー級/5分3R>
アンテ・デリア(クロアチア)
ヴァレンティン・モルドフスキー(ロシア)

<ヘビー級決勝/5分5R>
デニス・ゴルソフ(ロシア)
リントン・ヴァッセル(英国)

<女子フライ級/5分3R>
リズ・カモーシェ(米国)
ジュリアナ・ヴェラスケス(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
タイレル・フォーチュン(米国)
ダニエル・ジェイムス(英国)

<女子フライ級/5分3R>
ダコタ・ディチェバ(英国)
リサ・マールディン(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ブラゴイ・イワノフ(ブルガリア)
セルゲイ・ビロシチェニ(ロシア)

<女子フライ級/5分3R>
タイラ・サントス(ブラジル)
デニス・キルホルツ(オランダ)

<ヘビー級/5分3R>
スティーブ・モウリー(米国)
オレッグ・ポポフ(ロシア)

<女子フライ級/5分3R>
渡辺華奈(日本)
シェナ・ヤング(米国)

<女子フライ級/5分3R>
チェルシー・ハケット(豪州)
ジェナ・ビショップ(米国)

<フェザー級/5分3R>
ルーカス・ブレナン(米国)
ディミトレ・アイヴィー(米国)

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BELLATOR Bellator301 MMA MMAPLANET o   キック スコット・コーカー セルジオ・ペティス パッチー・ミックス

【Bellator301】ワンフック&ケージキックのミックスがRNCでセルジオからタップを奪い統一王者に

<Bellator世界バンタム級王座統一戦/5分5R>
パッチー・ミックス(米国)
Def.2R1分51秒by RNC
セルジオ・ペティス(米国)

左に回る正規王者ペティが、暫定王者ミックスのローにワンツーを伸ばす。ミックスも右ストレート、軽い右ハイを繰り出す。ペティスの右に組みに行ったミックスだが、距離を取り直し打撃の交換のなかでダブルレッグから抱え上げて、ケージ中央でスラム気味にテイクダウンを決める。すぐにケージ際に移動したペティスは足を抜かせずクローズドを取る。立つためオープンになったペティスに対し、ミックスは即パスを決める。

マウント狙いはハーフバタフライで耐えたペティスだったが、ここもミックスは早々に両足を抜きに掛かる。ペティスもバタフライガードに戻すが、ミックスはパスを決めてサイドで抑える。ワキ腹にヒザを突き刺すミックスが、トップのまま最初の5分を戦い終えた。

2R、右関節蹴りから左ハイを蹴ったミックス。ペティスもワンツー、カカト落としを繰り出す。細かいパンチからスピニングバックフィストで姿勢を乱したペティスは、すぐに向き合うが組んだミックばバックへ。ミックスは右足をフックし、左足でケージを蹴ってグラウンドに持ち込む。そのまま両足をフックしたミックスが、盤石の形に。リストロックで防御しようとした右腕を右足でフックされたペティスは、RNCをセットしタップを奪った。

予想外、完勝というかアッサリ勝ったという印象すら残したミックスはスコット・コーカーからベルトを巻かれ「グラップリングはキャンプでめちゃくちゃやり込んだんだ。3年前巻くべきだったベルトが戻ってきたんだ。次? 誰でも構わない。僕はバンタム級世界最強だから」と話した。


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BELLATOR Bellator300 MMA MMAPLANET o PFL UFC イララ・ジョアニ イリマレイ・マクファーレン イルマレイ・マクファーレン ウスマン・ヌルマゴメドフ キック キャット・ジンガーノ クリス・サイボーグ グラント・ニール サラ・マクマン ジェナ・ビショップ ジャスティン・モンタルヴォ スコット・コーカー セルヒオ・コッシオ ドブレジャン・ヤギュシュムラドフ ブレント・プリマス ヘンリー・コラレス ベラトール ボクシング ムハメド・ベルハモフ リア・マコート リズ・カモーシェ ロメロ・コットン

【Bellator300】世界戦3試合だけでなく、プレリミや新顔も注目。失われていないベラトールらしさ……

【写真】301大会のプレスカンファレンスにスコット・コーカーの姿は見られるのか(C) Zuffa/UFC

7日(土・現地時間)、カリフォルニア州サンディエゴのペチャンガ・アリーナでBellator300が開催される。
Text by Manabu Takashima

Bellator世界ライト級選手権試合&ライト級ワールドGP準決勝、同世界女子フェザー級選手権試合、さらに同世界女子フライ級選手権試と世界戦の3本立て、加えて300回のアニバーサリー大会ながら、まるで記念大会の盛り上がり感を創る空気がない。悲しいかな、それが今のBellatorだ。


承知のようにPFLに買収されたBellatorは、今後という部分において穏やに終焉を迎える状況にあり、北米MMA関係者からも間でも今大会をもってスコット・コーカー、ダニー・ブレナー、CJ・タトルという首脳は退陣し、事情通のなかで承知の事実だった実際にBellatorというプロモーションのオペレーション実行部隊であるマイク・コーガンと彼のチームは引き続き、自身の職務を全うするために301大会に向けて業務に勤しむ──という話も聞かれている。

契約下にある220名を越えるファイター達の今後は、PFLが契約を買い取るか、フリーランスになるという二択のみ(あるいは引退を含めると、3択となる)。とはいえグループ会社内のUFCによるWECの吸収&合体、同じくZuffaがStrikeforceを買収した時のように全選手の契約の移譲は現時点では考えられないというのが大筋の見方だ。

またPFLが今後、Bellatorをどこまで継続させるのかが不透明ななか、スコット・コーカーの特徴でもあるファイターへの厚遇が契約移譲のネックになることが考えられる。

15万ドル級の世界王者が多いBellatorだが、クリス・サイボーグは別格。そして上位陣は7万5000ドルや5万ドルというクラスがザラにいると思われるだけに、UFCの初戦で2万ドル超えは別にしても、シーズンウィナーの100万ドルという賞金はあっても1試合で10万ドル超えファイターは一部のPFLと比べて、Bellatorの選手の実入りは良い(※各選手のファイトマネーは、米国MMAサイトの記事を参照、ウィンボーナスを含まない)。

また今回のトリプルクラウンに出場する6選手のうち世界ライト級王者のウスマン・ヌルマゴメドフにはPFLだけでなくUFCにも顔が利くカビブ・ヌルマゴメドフという存在が控えているが、今後に関していえばサイボーグはどこまでPFLが評価するのか。15万ドルクラスのリズ・カモーシェも同様だろう。

挑戦者でいえばUFCから転じてきたキャット・ジンガーノは10万ドル越え、元世界ライト王者ブレント・プリマスは7万5000ドル、意外にも元世界王者ながらイルマレイ・マクファーレンの前回のファイトマネーは4万ドルという数字も残っている。

加えてプレリミ出場選手にしてもムハメド・ベルハモフで3万ドル超、グラント・ニールは驚きの75K、プリマスと同額だ。

これだけの面々が未来を掴むために終活中のプロモーションのなかで戦う。3つの世界タイトル戦は当然として、プレリミでもリア・マコート✖サラ・マクマンの女子フェザー級戦、フェザー級のヘンリー・コラレス✖カイ・カマカ3世、ヘビー級ではダヴィオン・フランクリン✖スリム・トラベルシ、ライトヘビー級のドブレジャン・ヤギュシュムラドフ✖マチェイ・ロザンスキーと見所の多いラインナップが揃っている。

さらには米国ノーギ柔術界で活躍してきたジェナ・ビショップがMMAデビュー以来の連勝を6に伸ばそうと挑む、イララ・ジョアニ戦。33歳、キャリア35戦目(25勝8敗1分)のメジャーデビューを迎えるセルヒオ・コッシオ──風貌は渋い職人ボクサー的だが、柔術+キックボクシングの典型的なメキシカンMMAファイターなど、長きに渡りMMAファンにとって欠かせなない存在だったBellatorらしさは、今大会も健在だ。

■視聴方法(予定)
10月8日(日)
午前7時30分~ U-NEXT

■Bellator300対戦カード

<Bellator世界ライト級選手権試合&ライト級ワールドGP準決勝/5分5R>
[王者] ウスマン・ヌルマゴメドフ(ロシア)
[挑戦者]ブレント・プリマス(米国)

<Bellator世界女子フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者] クリス・サイボーグ(ブラジル)
[挑戦者]キャット・ジンガーノ(米国)

<Bellator世界女子フライ級選手権試合/5分5R>
[王者] リズ・カモーシェ(米国)
[挑戦者]イリマレイ・マクファーレン(米国)

<女子フェザー級/5分3R>
ロハニー・サントス(ブラジル)
ジャッキー・キャタライン(米国)

<160ポンド契約/5分3R>
ドミトリー・フリツェンコ(ウクライナ)
ジャスティン・モンタルヴォ(米国)

<バンタム級/5分3R>
ブライス・メレディス(米国)
ミゲール・ペイムバート(米国)

<バンタム級/5分3R>
ボビー・セロニオ3世(米国)
アルバート・ガルシア(米国)

<女子フェザー級/5分3R>
リア・マコート(英国)
サラ・マクマン(米国)

<ライト級/5分3R>
セルヒオ・コッシオ(メキシコ)
ジェシー・ロバーツ(米国)

<フェザー級/5分3R>
ヘンリー・コラレス(米国)
カイ・カマカ3世(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ダヴィオン・フランクリン(米国)
スリム・トラベルシ(チュニジア)

<ライトヘビー級/5分3R>
ドブレジャン・ヤギュシュムラドフ(トルクメニスタン)
マチェイ・ロザンスキー(ポーランド)

<175ポンド契約/5分3R>
ムハメド・ベルハモフ(ロシア)
ハーマン・トラド(グアム)

<ミドル級/5分3R>
ロメロ・コットン(米国)
グラント・ニール(米国)

<女子フライ級/5分3R>
イララ・ジョアニ(ブラジル)
ジェナ・ビショップ(米国)

<フライ級/5分3R>
ジョシュ・ホキット(米国)
スペンサー・スミス(米国)

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BELLATOR Bellator299 MMA MMAPLANET o アーロン・ピコ スコット・コーカー ペドロ・カルバーリョ

【Bellator299】完璧SB+コントロール&パウンド。アーロン・ピコがカルバーリョに圧勝。機は熟したか

<フェザー級/5分3R>
アーロン・ピコ(米国)
Def.1R3分05秒by TKO
ペドロ・カルバーリョ(ポルトガル)

左ローから左ミドルを蹴ったカルバーリョに対し、ピコは腹を殴る。ダブルレッグでテイクダウン、スクランブルでバックに回ったピコは離れて打撃の間合いへ。カーフを効かされた感のあったピコだが、すぐにダブルレッグからバックへ。ここもカルバーリョが距離を合わせると、離れて打撃の交換のなかで3度目のテイクダウンを決める。ここも2度のテイクダウンを同じく、スクランブルでバックを取り正対されると離れる。見事にシュートボックスを続けるピコは、直後に右アッパーでダウンを奪う。

カルバーリョはシングルを切られ引き込むが、ガードに入ったピコは左右のエルボーを打ち込む。ピコはパンチに移行し、カルバーリョのニーシルードにも拳を打ちつけ続ける。ついには背中を見せたカルバーリョを左で殴り続けたピコが、TKO勝ちを決めた。

「トップファイターが僕と戦いたがらないなか、試合を受けてくれたペドロに感謝している。100パーセント、世界チャンピオンになる準備はできている。僕は防衛もして、グレートチャンピオンになる。スコット・コーカー、マイク・コーガン、チャンスを与えてくれ。この団体で若い頃からやり始めて、少し年を取って長い時を過ごした。チームに誇りを持っている」とピコは話した。


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BELLATOR MMA o PFL UFC イルマレイ・マクファーレン ウスマン・ヌルマゴメドフ キャット・ジンガーノ クリス・サイボーグ スコット・コーカー ライアン・ベイダー リズ・カモーシェ リントン・ヴァッセル

Bellator300:10月7日の300回記念大会でベイダー vs. ヴァッセル、サイボーグ vs. ジンガーノ、ヌルマゴメドフ vs. プリムス、カムーシェ vs. マクファーレンの4大タイトル戦。

mmajunkie.usatoday.com

・ヘビー級タイトルマッチ:ライアン・ベイダー vs. リントン・ヴァッセル

・女子フェザー級タイトルマッチ:クリス・サイボーグ vs. キャット・ジンガーノ

・ライト級タイトルマッチ&GP準決勝:ウスマン・ヌルマゴメドフ vs. ブレント・プリムス

・女子フライ級タイトルマッチ:リズ・カモーシェ vs. イルマレイ・マクファーレン

10月7日のサンディエゴ大会で、Bellatorが過去最大のタイトルマッチ4試合を実施。スコット・コーカーは「Bellator史上最大のイベント」とコメントしているが、PFLへの売却が内定しているという噂で、これが現体制の最後のイベントになるとも噂されている。

現地時間土曜日開催のため、同日はUFCとバッティングしている(APEX大会)。

 

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AJ・マッキー BELLATOR Bellator x RIZIN02 MMA MMAPLANET o RIZIN スコット・コーカー パトリシオ・フレイレ パトリッキー・フレイレ ホベルト・サトシ・ソウザ 榊原信行 鈴木千裕

【Bellator x RIZIN02】AJ負傷欠場で、Bellatorの部メインはパトリッキー×サトシのライト級GP1回戦に変更

【写真】サトシがスクランブル発進。ケージでの試合は2018年11月のARZALET.4以来だ(C)MMAPLANET

30日(日)にさいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで開催される『超RIZIN02』の記者会見が、26日(水)に東京都目黒区のウェスティンホテル東京で行われた。会見ではBellatorライト級GP1回戦でパトリッキー・フレイレと対戦予定であったAJ・マッキーの欠場が発表された。代わりにパトリッキーはRIZINライト級王者のホベルト・サトシ・ソウザと対戦する。

会見にはBellatorのスコット・コーカー代表、RIZINの榊原信行CEO、そしてパトリッキーとサトシが出席。ここでは主催者から発表された対戦カード変更の経緯と、出場選手のコメントを掲載したい。


まず榊原CEOがAJ・マッキーの欠場を発表。続いてスコット・コーカー代表がAJ欠場について「健康上の理由」と説明した。ここでパトリッキーとサトシが登壇した。榊原CEOによればAJ欠場が決まったのは先週日曜日で、スコット代表と相談してサトシにオファーしたという。パトリッキーとサトシのコメントは次のとおりだ。

パトリッキー・フレイレ
「このスポーツでは何かしら不幸なことも起こりうるが、それも普通のことだ。新しい対戦相手は、とてもハイレベルな選手だ。現RIZIN王者で、素晴らしい柔術テクニックを持っている。自分の中では、(昨年の大晦日は)AJに勝っていたと思っている。いつでも自分は準備万端で、GP優勝という目標は変わっていない」

ホベルト・サトシ・ソウザ
「(今回の出場は)嬉しいです。以前からBellatorのトーナメントに出たいと思っていました。大会ギリギリで出場は決まったのは仕方ない。RIZINの代表、日本の代表として日曜日は良い試合を見せます」

なおパトリッキー×サトシは5分5R、161ポンド(73.0キロ)のキャッチウェイト契約で行われる。これは他のライト級GP出場者にも確認し、了承済であることをスコット・コーカー代表は明らかにした。さらにRIZINの部で鈴木千裕がBellator世界フェザー級王者パトリシオ・フレイレと対戦することが発表されている。

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BELLATOR MMA o ONE RIZIN RIZIN40 Special YouTube YUKI   スコット・コーカー 榊原信行

続報・7月26日の『超RIZIN.2』記者会見はパトリシオ・ピットブル vs. A.J.マッキーに関することであることが確定

【 RIZIN × BELLATOR 公式コラボグッズ】ロゴマフラータオル MMA 格闘技 公式グッズ


欠場者再び!? 7月26日13時より『超RIZIN.2』記者会見/YouTubeでライブ配信(2023年07月25日)

 こちらの続報。


 7月26日13時より開かれる『超RIZIN.2』記者会見ですが、Bellatorのプレスリリースによると、パトリシオ・“ピットブル”・フレイレ vs. A.J.マッキーに関することだそうです。会見には榊原信行CEOとスコット・コーカー代表の両者が出席。さらに複数のスペシャルゲストも出席予定になっています。続きを読む・・・
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BELLATOR Bellator x RIZIN02 MMA MMAPLANET o ONE RIZIN スコット・コーカー 中村倫也 元谷友貴 堀口恭司 牛久絢太郎 神龍誠

【Bellator X RIZIN02】Bellatorフライ級王座決定戦=神龍誠戦へ、堀口恭司「わざわざ出入りする必要もない」

【写真】リモート・メディアデー、連続した取材にもいつも通りの雰囲気で即答インタビューで対応してくれた堀口 (C)MMAPLANET

30日(日)にさいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナでRIZINとBELLATORのOne day Two event制の大会=「超RIZIN02」が開催される。サークルケージのBellatorとスクエアリングのRIZINのファイトが観られる同大会で、堀口恭司が神龍誠と初代Bellator世界フライ級王座決定戦を戦う。

そしてBellatorが12日(水・現地時間)、13日(木・同)に契約配下選手のワン・オン・バン・インタビューを実施し、日本からもリモート取材ができる機会が設けられた。

ここでは同メディアデーから堀口元気が、日本時間の13日(木)の午前10時前後に話したインタビューを掲載したい。


──宜しくお願いします。今月末にBellatorとRIZINの共同イベント、ケージとリングのMMAが1日にして観戦、視聴できる大会が実現します。堀口選手は今回の大会に対して、どのように思っていますか。

「まぁ、良い時代になったんじゃないかって。自分が若い頃にはなかったじゃないですか。DREAMとかも消えたりして、戦極もなくなった。格闘技は続いていても、TVとかで取り扱われることがなくて。それが違う形ですけど、PPVで配信されて皆に見てもらえる。良い時代になったなぁと思います」

──そこにRIZINの試合ではなく、Bellatorの試合に出場することに関しては?

「凄く評価してもらっていて、凄く嬉しいなと思います。あっ、そうか。RIZINと関係なくてBellatorだから、これインタビューしているんですね(笑)」

──いや、そんなことないですよ。

「ちょっと笑っているじゃないですか。アハハハハ」

──いやいや、ケージの大会はRIZINも取材させてもらっていますし。雑誌から取材要請があれば、リングの大会も取材させていただいていますので。ただ今回はこの大会が決まった際にRIZINのN広報からは「Bellatorが終わったからって、帰ったらダメですよ」という一言は貰っています(笑)。何、笑っているのですか。

「和解したんだなと思って(笑)」

──喧嘩をしていたわけではないので、和解も何も(笑)。国内ではリングとケージの線引きをしているということですが、要はキャパの問題ですから。堀口選手がスポンサーを紹介してくれて、ライターさんを雇えるようになったらリングの大会もMMAPLANETで取材できるようになるのでお願いします。

「いやいやいや。何、言っているんですか(笑)」

──本当に。インタビュー時間が15分しかないのにしょうもないことに時間を使わせないでください(笑)。

「アハハハハハ」

──Bellatorが取材機会を与えてくれたのですが、ぶっちゃけて言うとこのフライ級王座決定戦、今回のイベントを盛り上げるためのタイトル創設かと勘繰ってしまう点がありました。まだフライ級の選手との契約が進んでいないようなので。もともと堀口選手がフライ級に落とすという話をした時に、タイトルを創るという話はあったのですか。

「スコット・コーカーは『創るように動く』という話をしていたので、徐々に選手も契約していくんじゃないかと。タイトルが創られるということは、もうやるしかないじゃないですか。創っちゃったんで、今後はどんどんフライ級の選手と契約をしてますますデカくなっていくんじゃないかなって思っています」

──つまりはチャンピオンになって、しばらくはBellatorで戦っていくということですか。

「そこは契約の問題で。きっと、前回の契約がまだ引き継がれていると思うんですよ。だから、どうなるのかはまだ分からない形です」

──押忍。では神龍誠選手が王座決定戦の相手になりました。Bellatorで実績を残している選手ではないです。

「まぁ若手で勢いがあって良い選手ではあるので、タイトルマッチで出てきても──まぁ良いんじゃないかなぁとは思いますけどね」

──Bellatorでもフライ級で戦っていくと決めた時に、視界に入っている選手でしたか。

「いや、どうですかね。彼の場合はRIZINとの契約で、この試合に出てきているだろうし」

──5月にスコットをインタビューした時も、「勝てばBellatorと契約することになる」と言っていました。

「うんうんうんうん」

──つまり、スコットやBellatorサイドとしても「キョージ、勝てよ」という想いの王座決定戦ではないかと。

「まぁ、そうですよね」

──では神龍選手の印象を教えてください。

「良い選手ですけど、口が悪いので。ぶちのめしてやろうかと思っています」

──口が悪い……。確かに神龍選手は、取材の時などもぶっきらぼうなところはあるかと思います(笑)。ただ悪気はないかと。

「多分、盛り上げようとしているんだろうけど……自分から言わせてもらうと、ズレている」

──堀口選手が、そういう風に対戦相手のことに触れるのは珍しいですね。

「う~ん、あんまり言わないですけど、ちょっとぶっ飛ばそうと思ったから言っただけです。アハハハハ」

──神龍選手のどういう発言が、堀口恭司をそういう気持ちにさせたのですか。

「細かくは分からないですけど、言葉選びが下手だなと思います。『殺してやるよ』とか、殺してやるっていうのは煽りで使うには、ちょっと違わなくないかと思ってしまうじゃないですか」

──ハイ。確かに。

「だから、そういうところですよね。クソガキ、舐めるなよって」

──クラスにいた、決して目立っているわけでないけどイラっとするヤツのような……。

「そうそう。なんかズレちゃっている人って、いるじゃないですか。そういうタイプだと思います」

──ではMMAファイターとして、神龍選手の動きなどはどのように感じていますか。

「グラップラーで、フィジカルも強い。良いファイターではないですか」

──動きが連動していて、色々な選択肢を持っている。それを矢継ぎ早に繰り出す。そういう強味があるかと。

「まぁ、自分の長所を知っているというか。それが良いところですよね」

──対して堀口恭司の見せるべきところは?

「見せるべきところ、まぁ完封ですよ」

──その完封方法とは?

「組まれても対処できるし、得意技に入らせない。そういうところですね」

──巷では軽い選手ほど、年齢を重ねると動きが落ちるのが早いという風に見られています。30歳を越えて、堀口選手も戦い方が変わってきました。運動量が減った部分もあるかと。

「あんまり前の自分と比べることがないので。減ったところがある……う~ん、そういう風には考えていないですね。全てがプラスになっているので」

──単刀直入にいうと出入りの部分が以前より少なくなり、距離が近くなった。それも成長過程にある変化ということでしょうか。

「そうですね、出入りだけじゃない動きができるので。わざわざ出入りをする必要もないのかと。そういう感じですね。だから近い距離でも戦える」

──近い距離で戦う必要が高まっているMMAですが、組みとの連携という部分で堀口選手にも今の距離は利点があるかと思います。その一方で、やはり被弾する確率も上がる。

「そうっスね。ただ、そこまで近いことはないと思います。普通の選手よりは、遠い」

──なるほど、以前と比較しているからそういう風に思ってしまうのですね。

「そうだと思います」

──それと今、ATTは堀口選手だけでなく元谷友貴選手、牛久絢太郎選手が所属ファイターとなりました。

「良いじゃないですかね。日本人も外に出ないと勝てないというのが、徐々に分かってきたんじゃないかと思いますけどね」

──中村倫也選手が「凄く堀口選手にお世話になった」と言っていました。

「別に世話をしたつもりはないです。アドバイスをしただけで。それとデカい車を買ったので、乗せて飯とか食いにいっているだけです」

──その中村選手は1カ月間の短期での練習でした。今後は日本と米国を行き来するようになるだろうということですが、堀口選手は以前「短期でも来ても、ジムの人間も本当のところは教えない」という話をされていました。中村選手は特別なコミュニケーション能力があるように感じるのですが、やはり短期は短期ということでしょうか。

「まぁ、あくまでも人なので。やっぱり1カ月ぐらいじゃ人って、そんなに信用しない。しっかりとジムに入って、少しずつ信用されていくもので。だから1カ月だと、ビジターで終わりかなっていう感じですね。英語ができようが、できまいが──そこは変わらないです。現に自分は英語なんてできなかったし、今でも『フ〇ッ〇ユー』とかぐらいしか言っていないですからね(笑)」

──堀口選手は日本語の時も、言葉でない部分で語っていることが多いかと。

「アハハハハ、そうっスよ。そんなもんで。だからチームの一員にならないと、信用は得られない。全部は教えてくれないスよ」

──押忍、そこはしっかりと書かせていただきます。では改めて、30日の試合に向けてMMAPLANETの読者の皆さんに一言お願いできますか。

「しっかりと潰しに行くんで。楽しみにしていてください」

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【Bellator】スコット・コーカーCEOが他企業との業務提携を模索してることを明かす

177: 実況厳禁@名無しの格闘家 2023/06/16(金) 08:20:18.98 ID:Xpkn0nzg0



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【Bellator】スコット・コーカーに訊く─03─「正直に言うと、堀口にはフルタイムファイターでいて欲しい」

【写真】質問の方向を散らせば、余計にスコットの心情が伺えるかと思った次第です (C)NOB YASUMURA

27日(土)、東京都新宿区の東急歌舞伎町タワー正面でRIZINと共同会見を開いたスコット・コーカー・インタビューPart.03。

禁断のBellator売却問題からRIZINとのコラボショーについて懐の大きさを見せて、話してくれるスコット。最終回はフライ級戦線と堀口恭司、そして今後のBellatorについて話を訊いた。

<スコット・コーカー・インタビューPart.02はコチラから>


──AJとパトリッキーの試合が日本で見られる。それは日本のファンにとって最高のギフトです。と同時にRIZINとのコラボレーション・ショーであるが故に菊入正行選手やISAO選手の同大会出場はないと考えて良いですか。

「5試合という限られたスポットしかないからね。よりトップに近い選手の試合を組みたいと思っている。ただ、キクイリはハワイで最高の試合をしたよ。ISAOはビザの関係で、まだ米国で試合を組めていないけど、取得できればすぐに戦ってもらう」

──そのなかで渡辺華奈選手の試合が組まれた。それは彼女がBellator女子フライ級のトップだということですね。

「もちろんだ。ハワイでイルマレイ・マクファーレンと、最高の試合をした」

──日本のファンは、あのジャッジの裁定に納得していないですけどね(笑)。

「ヘイ、正直をいえば私もだ(笑)。いや、それだけ接戦だった。イルマレイはよりダメージを与えた。ワタナベはコントロールした。ジャッジをやるなんて、絶対に嫌だよ。ああいう試合があるんだから(笑)。私はプロモーターで、ジャッジじゃなくて良かったよ。

ワタナベにとっても過去最高のファイトだったと思う。私は彼女のようなファイターが好きなんだ。打撃はまだ課題が残っている。でも一度相手を掴めば、対戦相手はとんでもない事態が待っている。ただ寝かされるだけじゃない。いつだってフィニッシュを狙ってくるからね。だから私はただコントロールしている選手に対して、『ワタナベを見てみろ。彼女は常にサブミッション、フィニッシュを狙っているぞ』と言っているんだ」

──実例を出されると、忠告された選手も耳を傾けるしかないですね。ところで初代フライ級王座決定戦ですが、堀口恭司選手と神龍誠選手の対戦です。日本のファンは神龍選手の実力を知っていますが、世界中のBellatorファンには初耳ということもあるかと思います。思い切った日本人対決は、日本大会ということも考えてのことでしょうか。

「タカハシはRIZINの契約下にあるけど、彼が勝てばBellatorと契約することになる。私は契約をシェアすることは気にしていない。ホリグチ、アルチェラタ、トフィック・ムサエフのようにね。逆をいえば、こういう交流ができるのがBellatorとRIZINの良いところで。マーシャルアーツとは本来、そうあるべきなんだ」

──つまりは本格的にJapanローカルでなく、フライ級を本格的に北米や欧州で展開すると考えても良いでしょうか。

「我々は日本のヒーローが必要なわけじゃない。国際的な舞台で戦うヒーローを求めている。次のタイトル戦でタカハシが勝てば、彼は世界中で戦っていくことになる。ホリグチが勝っても、同じだ。それにしてもホリグチほど日本のMMA市場を考えている選手はいないよ。私はRIZIN以前に彼と契約を試みた。でも彼は『僕は日本に戻る。日本のMMAを盛り上げるんだ』と言ってRIZINとサインした。

普通、ファイターはそんなことは考えない。彼らが気にするのは、ファイトマネーの額だ。だからホリグチにそう言われた時、条件云々ではないと思ってあきらめた。で、私ができるサポートをしようと決めたんだ」

──では彼がグラスルーツショーを始めることをどのように思っていますか。それも堀口選手の日本の想う気持ちからだと思いますが。

「そうだね……正直に言うと、彼にはフルタイムのファイターでいて欲しい。いや、いるべきだろう。自分の試合に集中すべきだとは思っている。最高の試合をするためにも。彼はフォートローダーデールに住んでいるわけだし、日本でのショーに関わるとどれだけ練習以外に時間を取られることになるのか。そこを私は危惧している。彼の周囲がしっかりとサポートしてやってほしい。

ホリグチには少しでも長く現役生活を続けて欲しい。ただ、ここでトレーニングに集中しないと戦い続けることは困難になってくる。プロモーターにはいつだってなれるからね」

──それがスコットの堀口選手への想いということですね。フライ級に関してですが、これから125ポンドの選手とのサインが進めるという理解で宜しいですか。

「MMAで実績のある選手だけでなくレスリング、柔術、柔道からもスカウトしたいと考えている。こういう選手の発掘に関しては、我々はUFCより優れている。PFLよりも、ONEよりもBellatorとのスカウティングは優秀だ。スカウト、サイン、そして育てるという点でね」

──そこがBellatorの特徴の一つです。ただスコットはStrikeforce時代から、そのようなスカウティングとビルドアップをしてきましたね。

「ダニエル・コーミエーのデビュー戦はStrikeforceだった。ルーク・ロックフォールドやタイロン・ウッドリーは3戦目からStrikeforceで戦っている。アーロン・ピコ、AJ・マッキーはBellatorでプロMMAデビューを果たしている。私たちは人材発掘と育成のノウハウがある。急がないし、ゆっくりでもない。その時が来たら、ビッグファイトを用意するんだ」

──今後、そういうスカウトされた選手たちも含め、より頻繁にBellatorの選手が日本にやって来ることはあるのでしょうか。

「どうなるのか。そうなるためにトライする。ベスト✖ベスト、それがスポーツの基本だ。サッカー、野球、アメリカンフットボールでも。マーシャルアーツ・プレイヤーだって、誰とでも戦わないといけない。それが私の考えだから」

──どのような形であれ日本にBellatorがやって来る、と。現状、北米と欧州以外に進出を考えている地域はありますか。

「イエス。ブラジルだ。COVID19のパンデミックがなければ、既に実現していただろう。それに今、GLOBOという最高のTVパートナーが存在している。ずっとUFCを中継してきた放送局だけど、UFCはFight Passに方向転換したようで。我々にはクリス・サイボーグ、ピットブル兄弟、ドゥグラス・リマなど、GLOBOが喜ぶ最高のブラジリアンファイターが揃っている。彼らもブラジル人ファイターが見たいからね。

パリ大会もソールドアウトだった。忘れられないよ。最初の大会はCOVIDの影響で1000人しかファンを集めることができなかった。フランス政府が初めてMMAを承認し、プロモーターライセンスを初めて手にしたのが我々だった。フランスのファンは米国人選手の試合では静まり返っているけど、フランス人ファイターの試合はもの凄く盛り上がる。クレイジーだよ(笑)。Bellatorは世界中で成功を収めているよ」

──安泰だと日本のファンに伝えて良さそうですね。

「Bellatorは終わらない。トップ団体は、常に真剣にファイナンシャルのことを考えないといけないだけで。日本のファンに伝えてほしい。Bellatorはバイアコムがオーナーになって12年のカンパニーだ。彼らにとって優れたコンテンツだ。どの階級でも、UFCファイターと伍すことができるベストファイターが集まっている。7月30日、日本のファンの皆にはBellatorとRIZINのショーを満喫してほしい。引き続き、マーシャルアーツの成長を試みるRIZINとBellatorを応援してほしい──と」

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