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ONE ONE Dangal ONE119 Report アージャン・ブラー ブランドン・ベラ ブログ

【ONE Dangal】ボクシングで優ったブラーが、ベラをパウンドアウト。新ONE世界ヘビー級王者に

【写真】ボクシングの上手さ、距離とタイミングという点で予想をはるかに上回る巧さを見せたブラーが新チャンピオンに(C)ONE

<ONE世界ヘビー級(※102.01キロ)選手権試合/5分5R>
アージャン・ブラー(カナダ)
Def.2R4分27秒by TKO
ブランドン・ベラ(米国)

左ジャブを伸ばし、左ローを蹴ったベラ。ここから両者、慎重になりベラがスイッチし右ローを蹴る。左右のローを蹴るベラに対し、ブラーが左を当てる。左リードフックを当てたブラーが右オーバーハンド、ベラはジャブで突き放そうとする。ワンツーを入れたブラーは、ベラにスイッチを多用し間合いを伺う。

ブラーが距離を詰めてシングルレッグで一気にテイクダウンを奪う。ベラはハーフ&キムラで動きを固める。ブレイクが掛からないのが不思議だったが、70秒間止まったままで初回が終わった。

2R、ジャブを差し合う両者、ベラが右ローを思い切り蹴っていく。ブラーもスイッチし、右オーバーハンドを当てる。下がって、動きが落ちたベラは左ミドルもブラーがワンツーをヒットさせ、さらに左フックを打ち込む。ボクシングでリードするブラーはハイをブロックし、右ボディストレートを効かせると一気にテイクダウンを奪う。

背中を預けて殴られるベラは、立ち上がることが出来ず右のパンチを被弾し続ける。さらに左で殴るブラーはベラを引きずるようにバックコントロールして、前方にテイクダウン。パンチを被弾し続けるベラは、動きを止めついにレフェリーが試合を止めた。

「インド、初めての世界王者だ。これがバットアスが持つダンガルの証。しっかり我慢して戦った。それが作戦だった。次? 次は煩いアミールを破ったコリアン(カン・ジオン)
だ。ただし、その前にプロレスをする。AEWでもWEEでも、やってやるぞ」と新世界チャンピオンは話した。


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ONE ONE Dangal ONE119 Report ビー・ニューイェン ブログ リトゥ・フォーガット

【ONE Dangal】ダンガルの名の下、攻め続けたリトゥ・フォーガットがニューイェンにスプリット判定負け

【写真】裁定が告げられた直後、リトゥはコーナーに顔を向けた。ここでの敗北は、勝負の厳しさが痛感される(C)ONE

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ビー・ニューイェン(米国)
Def.2-1
リトゥ・フォーガット(インド)

パンチで前に出るリトゥだが、ヒザを受けるシーンも。組んでバックに回ったリトゥがテイクダウンからバックコントロールで右手を取り、左でパンチを入れていく。立ち上がってケージに詰められたニューイェンは、左足を抱えられ2度目のテイクダウンを奪われる。今度は背中をつけたニューイェンはクローズドを取る。ガードの中からパンチを落とすリトゥに対し、ニューイェンは足を開いて腰を切る動きを見せる。

オープンになると足を抜きに掛かり、ハーフにとったリトゥはスクランブルで右を連打する。ニューイェンがヒザをボディに入れ初回が終わった。

2R、サウスポーの構えからロー、左を当てるニューイェン。リトゥは右のオーバーハンドを思い切り振るうが、空振りに。ニューイェンがワンツー、左ミドルをキャッチして倒したリトゥはハーフで抑える。クローズドに戻したニューイェンは、ポスチャーは決して良くないリトゥがエルボーを落とす。

腰をリトゥが上げると、ニューイェンはフックガードから腰を切るが、リトゥが一気にパスを決めサイドからヒジを落とす。上四方でヒザを頭部に入れたリトゥは、ニューイェンが立ち上がると自ら離れる。かなり疲れが見えるリトゥは、両ワキを差してケージへ。ここも自ら離れ、ニューイェンが左ミドルを決める。さらにワンツーで左を打たれたリトゥが下がる展開になり時間となった。

最終回、ジリジリと前に出るリトゥは距離を詰めてヒザを見せる。ニューイェンはワンツーも距離は届かない。パンチから距離を詰めたリトゥが、ケージに押し込む。レベルチェンジからダブルレッグのリトゥがバックに回る。

ニューイェンは胸を合わせてヒザ蹴り、シングルにはエルボーを連打する。立ち上がったニューイェンが離れると、リトゥは完全に動きが止まったか。逆に勢いを増したニューイェンは、ワンツー。リトゥは右を入れるが、逆に右を被弾する。残り1分、ニューイェンも手数で圧倒し、右フックを当てる。テイクダウン狙いにヒザを受けたリトゥは、最後に根性のダブルレッグを決める。ハーフで抑え、パンチを落としたリトゥ──ここで時間となり、ジャッジは割れ──2-1でニューイェンに凱歌が挙がった。

信じられないという表情のリトゥは「レフェリーの判断は分からない。でもビーにはおめでとうと言いたい。100パーセント戦ったけど、分からない……」と話した。


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ONE ONE Dangal Report ハイアニ・バストス ブログ 三浦彩佳

【ONE Dangal】三浦彩佳、2度投げて、2度目のキーロックで一本勝ち

【写真】勝利を決めると、想いをを吐きだすような声を挙げた三浦(C)ONE

<58.3キロ契約/5分3R>※
三浦彩佳(日本)
Def.1R by キーロック
ハイアニ・バストス(ブラジル)

三浦は56.1キロ、バストスが58.3キロで明らかにストロー級に落とせずキャッチウェイト扱いになったと思われる一戦。構えを変えるバストスに対し、左を振るって前に出る三浦はシングルやダブルは距離が合わなかったが、胸を合わせて組むと、首を抱えてしっかりと投げる。

三浦は袈裟で抑え、左のパンチを落とし腕関節を狙うも、バストスが体を反転させて上を取り殴っていく。立ち上がった三浦はボディロックのバストスを、投げ切り再び袈裟で抑える。ここから両足で挟み、腕を極めた三浦はタップを奪った。

涙を浮かべた三浦は「去年、負けてしまって凄く苦しい1年で。ただ前回負けて、得るモノがたくさんあって。体つくりとか、技術面でもしっかりと勉強する時間があり、今日を迎えることができて勝てて凄く嬉しいです。ホントはもっといろんな技を、キーロックが極まらないならチャレンジしようと思いましたが、極まりそうだったので繰り返しました」と話した。


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ONE ONE Dangal ONE119 Report グルダージャン・マンガット ブログ ロシャン・マイナン

【ONE Dangal】グルダージャン・マンガット、ロシャン・マイナンに判定勝ちも──何とも言えない内容に

<65キロ契約/3分3R>
グルダージャン・マンガット(カナダ)
Def.3-0
ロシャン・マイナン(インド)

サウスポーから右ローを蹴るマンガットが、左オーバーハンドを放つ。マイナンは左ローで体が一回転し、テイクダウンの距離には簡単に入れない。ローにダブルレッグのマイナンだが、マンガットはスプロールして離れジャブからロー、そして左を伸ばす。マイナンは右オーバーハンドを当てると、姿勢を乱したマンガットからテイクダウンを奪う。

ガードの中からパンチを落とすマイナンに対し、マンガットはクローズドから左腕をしぼっていく。その左腕を抜いてエルボーを落としたマイナンは、立ち上がったマンガットをもう一度倒してスクランブル中にヒザを狙う。マンガットはシングルを切って、ヒザを逆に顔面に突き刺す。たまらず立ち上がったマイナンのボディに、マンガットがヒザを突き刺し初回が終わった。

2R、マンガットはジャブから左ローを続け、左ハイを繰り出す。左前蹴りをアゴに受けたマイナンはテイクダウンを切られ、ハイを蹴るがかなり息が荒くなっている。マンガットはパンチから蹴りを動きが止まったマイナンに放っていく。ガードに徹するマイナンはガード合間から顔面、がら空きの腹に攻撃を被弾する。マンガットはワンツーから左右のロー、マイナンの必死のテイクダウン狙いを切りショートの連打へ。

表情にも全く力がないマイナンは、左右のフックを受けるが、マンガットも仕留めに掛からない間延びした展開に。サンドバック状態のマイナンに軽い打撃を当て続けるマンガット。ポイントは圧倒しているが、どうしたものかという試合になってしまった。

最終回開始早々、ローからパンチで攻めるマンガットだが、シングルレッグでテイクダウンを奪われる。すぐにマンガットは立ち上がり、マイナンはパンチを受けながら右を狙う。パンチを空振りし、タッチグローブ。マンガットも飛び跳ねて間合いを取り直し、パンチを続けるが、倒すような力は入っていない。

妙な空気のまま、試合は進み──タイムアップに。マンガットが判定勝ちを収めたが、次が見たいと思わせる試合でないことは確かだ。


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Interview ONE ONE Dangal ONE119 アージャン・ブラー ブランドン・ベラ ブログ

【ONE Dangal】ベラに挑戦、ブラー─02─「年齢は問題じゃない。でも……勝って『もう年だよ』と伝える」

【写真】まさに映画「ダンガル きっと、つよくなる」でアミール・カーンが務めた、リトゥ・フォーガットの父マハヴィル・シン・フォーガットのような体躯。ザッツ・インディアン・レスラーなアージャン・ブラー(C)KEISUKE TAKAZAWA

15日(土・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで収録されたONE Dangalが中継される。同番組内のONE世界ヘビー級王者ブランドン・ベラに挑戦するアージャン・ブラー・インタビュー後編。

ベラの実績を認めつつ、絶対の自信を持つブラーは選手層が厚くなるONEヘビー級の状況にも満足していた。そこれそ、彼の自信の表れだ。

<アージャン・ブラー・インタビューPart.01はコチラから>


──同日に戦うリトゥについて、どのような印象を持っていますか。

「ファンタスティックだよ。毎試合、良くなっている。彼女はMMAの女王になるよ(笑)。次の試合で、どれだけ進化しているのか楽しみだね。だいたいGPの前でも試合に出る。それがレスラー・マインドだよ。レスラーは毎週末、トーナメントを戦うんだ。戦い慣れている。

そして得意のトーナメント・スタイルで戦うGPでの活躍にも期待しているよ」

──今回の大会はインドでのMMA人気を上げる大きな機会になると考えていますか。

「絶対的にね。これだけインド人ファイターが戦い、初めてインド人の世界チャンピオンが誕生するんだ。インド人ファンが求めるヒーローが生まれる。それこそ、ONEが求めているヒーローだよ」

──ではブランドン・ベラの現状での力をどのように思っていますか。

「とても経験値が高くて、タフなファイターだよ。MMAをずっと戦ってきて、どの局面でも穴がない。キックボクシングは当然のこと、背中をつけても戦える。だからヘビー級チャンピオンで、ONEのヘビー級では負け知らずなんだ。どういう状態でも勝つ術を知っている。

でも僕も十分に危険なファイターだ。彼の年齢は問題じゃない。ブランドンが勝てば、皆まだまだやれると思うはずだ。でも……僕は彼に勝って、『もう年だよ』と伝えるようにするよ(笑)」

──自信は十分にあるということですね。

「凄く……十分にあるよ(笑)。ブランドンの試合はしっかりと研究してきた。彼が何を狙うのか、すぐに分かるぐらいにね。レスリングは当然として、ボクシングでもやり合える。ただし、一番重要なのは気持ちだよ。

技量がイーブンなら、決め手は気持ちだ。ここで僕がブランドンに遅れを取るわけがない。ブランドンは偉大なファイターだけど、映画にも出演し、ファイト以外のビジネスにも手を出している。もう彼の時代じゃないんだ。

僕の方がずっとハングリーだ。夢を実現させて家族を幸せにしたい。彼より、僕の方がベルトを求める気持ちは強い」

──現状、ONEのヘビー級は凄く層が厚くなっています。セネガル相撲のウマウ・ログログ・ケニ、フリースタイルレスリング世界選手権優勝のアミール・アリアックバリ、ロシア勢に柔術のブシェシャに、グラップリングのゴードン・ライアン。チャンピオンになれば、彼らのターゲットになるわけです。

「そのためにMMAを戦っているんだ。キングは誰とでも戦う。それがキングの役割で、そのキングの王冠が欲して皆は練習し、ファイトしているのだから。タフな対戦相手が控えていることは、大歓迎だよ。

アミールのことをよく尋ねられるけど、アイツはしゃべり過ぎだ。素晴らしい実績があるんだから、もっと練習しろと言いたい(笑)。ヤツの発言は嫌いだし、あんな言動はすべきじゃないよ。勝つために必要なのはトレーニングで、トラッシュトークではない。

ブシェシャやゴードン・ライアンのような柔術界の大物が参入してくることは大歓迎だよ。彼らを倒して、その名声を僕にモノにしたいからね」

──ヘビー級ワールドGPの開催が待たれるところですね。1度はチャトリCEOが口にしたように。

「GPがあることは知らなかったけど、僕の得意とするトーナメント戦だし、ぜひとも実現してほしいね。僕は自分のクシュティ(レスリング)に誇りを持っている。まずはブランドン・ベラだ。彼のキックをブロックして、カウンターのパンチで倒すよ。圧を掛けまくる。積極的に戦うファイターこそ、インドの皆が求めているヒーロー像だから。

僕も僕の父もダンガルを戦ってきた。ダンガルはリトゥのファミリーの歴史であり、その歴史の一部になることはとても光栄だよ」

■視聴方法(予定)
5月15日(土・日本時間)
午後7時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ ONE TNT04 対戦カード

<ONE世界ヘビー級(※102.01キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]ブランドン・ベラ(米国)
[挑戦者] アージャン・ブラー(カナダ)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>※
タワンチャイ・PKセンチャイムエタイジム(タイ)
ショーン・クランシー(アイルランド)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
リトゥ・フォーガット(インド)
ビー・ニューイェン(米国)

<58.3キロ契約/5分3R>※
三浦彩佳(日本)
ハイアニ・バストス(ブラジル)

<65キロ契約/3分3R>
グルダージャン・マンガット(カナダ)
ロシャン・マイナン(インド)

※2月26日に収録。その他の試合は4月29日に収録された試合

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Interview ONE ONE Dangal ONE119 アージャン・ブラー ブランドン・ベラ ブログ

【ONE Dangal】ヘビー級王者ベラに挑戦、アージャン・ブラー─01─「個人の練習場があるから問題ない」

【写真】インタビューにあるような練習環境を持てる。人間という意味で、アージャン・ブラーは実力者なのではないか……(C)MMAPLANET

15日(土・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで収録されたONE Dangalが中継される。

そして同番組のメインイベントは4月29日に行われたONE世界ヘビー級選手権試合=王者ブランドン・ベラ✖アージャン・ブラーの一戦だ。カナダ国籍を持ち、カナダ五輪代表レスラーだったアージャン・ブラーはインド人、クシュティと共に生きてきた彼はパンデミック後もまるで練習に困ることがなかったという。

驚愕の練習環境を持っていたブラーのダンガル、インド人ファイターの宴への意気込みを尋ねた。


──ONE世界ヘビー級挑戦に向け、コロナ禍の下でどのような準備をしてきましたか。

「パンデミック後、ロックダウン政策によりAKAが閉められている時間が続いた。結局、オープンしたのは4月に入ってからだし、僕はこの間はずっとバンクーバーにいたんだ。

もともと去年の5月にブランドンに挑戦する予定だったけど、AKAでキャンプに入った途端にパンデミックが起こった。当時はどんなウィルスかも分からず、世界が恐怖に包み込まれたよね。国境封鎖まで行われたんだから試合がキャンセルされたのは当たり前だし、1度リセットされた試合も流れた。

だからブランドン・ヴェラへの挑戦は3度目の正直、ようやく実現することになったんだ。ONEと契約した時からの目標がようやく現実となる。凄くエキサイトしているよ。試合まであと1週間、こういう興奮した状態になるのはいつもと変わりない。とにかく1週間後にはベルトを巻く」

──バンクーバーでは、変わりなくトレーニングを積むことができたのでしょうか。

「パンデミック後にそれまでのように練習できなかったのは、ブリティッシュコロンビアだけでなく世界中同じだったと思う。ただ僕はプライベートで練習場を持っているから、その点においても困ることはなかった」

──プライベートの練習場ですか!!

「そうなんだ。フルサイズのケージと3つのレスリングマット、サンドバックも常備されている」

──ジムを保有しているということですか。

「そうじゃなくて、プライベートのトレーニング場だよ」

──!!

「アハハハ。そこにヘビー級のトレーニング・チームを創り、オーソドックス、サウスポー、色々なタイプの選手が集まってそれぞれが持つスキルをシェアしてきた。パンデミックに関係なく、僕はMMAを戦っていくのだから練習環境を整えていたんだ。だから、この1年で練習に困ったことはないよ。

もちろん州政府の予防対策があるから、対人トレーニングの禁止だとか色々とルールは設けられてきた。でも……僕はずっと練習してきたよ。アハハハ。僕が練習してきたのは、プライベートの練習環境だから、家のなかで練習するのと変わりない。

そして、バンクーバーでは人数制限は設けられていたけど、プロフェッショナルのスポーツ選手はトレーニングをすることは許されるようになった。コーチ、トレーナーを含めて10人。これだけいれば問題なくトレーニングを続けることはできたよ」

──パンデミック直後にその練習環境を整えたということですか。

「この環境はパンデミックがあったから創ったわけではなくて、ONEとサインをした時からバンクーバーにいるときの練習環境を良くするために用意していたんだ。

だから運よく、トレーニングに関してはパンデミックの影響を受けることはなかったんだよ」

──なんとも!! パンデミック後も非常にたくさんの選手を取材してきましたが、練習に全く影響がなかったと言い切ったのはアージャンが初めてです。

「ロックダウンが始まり、移動にも制限が加わった。でも家で仕事をすることは認められている。これは僕の仕事なんだ。僕に練習をやめろということは、生きるのをやめろということだからね」

──いやぁ、もっともですが……そこまで環境を整えていた選手の言葉なので、より説得力があります。

「でも、このタイミングでパンデミックが起こったのは本当に偶然だし、しっかりと環境を整えていたことは運が良かったよ」

──備えあれば憂いなし、ですね。とはいえMMAは大会開催があって、対戦相手が存在することで成り立ちます。ONEが国際大会を再開してから7カ月、世界戦を待たないといけなかった点に関しては、練習環境が整っていただけにフラストレーションがたまったのではないでしょうか。

「もの凄くフラストレーションがたまっていたよ。もう言葉にできないぐらいね。僕はアスリートだ。僕の人生でこれだけ長い間、試合に出なかったことはない。ヘルシーでモチベーションも十分、でも戦うことができなかった。こんなに厳しいことはないよ。

とはいえ、僕にコントロールできるわけじゃない。なぜ、すぐに試合が組まれなかったかは僕の知ることじゃない。でも、フラストレーションがたまり過ぎて爆発しそうになったことは確かだよ(笑)。

イッツ・ウォーター・アンダー・ザ・ブリッジ(It’s water under the bridge)──もう済んだこと、今更どうにもならない。ようやく挑戦の機会が巡ってきたことだし、しっかりと獲物をしとめるよ」

──今大会はリトゥ・フォーガット、グルダージャン・マンガットらが出場します。

「インディアン・インベージョンだ(笑)」

──大会名も気に入っているのではないですか。

「イベント名は聞かされていないよ。僕が名づけるなら、今言ったようにインディアン・インベージョンだけどね(笑)。ところで、なんてタイトルなの?」

──Dangal、ダンガルです。

「おお、ダンガルかい!! 最高だ(笑)。素晴らしいよ、めちゃくちゃ良いね。いや、嬉しいよ。大会名を聞いて、さらにやる気が出た。ダンガルはリトゥのストーリーだけど、インドのレスリングのストーリーでもある。だから、僕の物語でもあるんだ。僕らはダンガル出身だ。

そんな大会で初めてメインイベントで戦い、世界王座に挑戦できる。そしてインド人初のMMA世界王者になる……そのために自分の全てを賭けて戦うよ」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
5月15日(土・日本時間)
午後7時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ ONE Dangal 対戦カード

<ONE世界ヘビー級(※102.01キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]ブランドン・ヴェラ(米国)
[挑戦者] アージャン・ブラー(カナダ)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>※
タワンチャイ・PKセンチャイムエタイジム(タイ)
ショーン・クランシー(アイルランド)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
リトゥ・フォーガット(インド)
ビー・ニューイェン(米国)

<58.3キロ契約/5分3R>※
三浦彩佳(日本)
ハイアニ・バストス(ブラジル)

<65キロ契約/3分3R>
グルダージャン・マンガット(カナダ)
ロシャン・マイナン(インド)

※2月26日に収録。その他の試合は4月29日に収録された試合

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Interview ONE ONE Dangal ONE119 ビー・ニューイェン ブログ リトゥ・フォーガット

【ONE Dangal】GP出場決定ながらニューイェンと対戦、リトゥ・フォーガット「ただのレスラーじゃない」

【写真】吉と出るか、凶と出るか。GPまで1カ月でのストライカーとの対戦(C)MMAPLANET

15日(土・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで収録されたONE Dangalが中継される。

同番組は4月29日(木・同)にシンガポールのシンガポール・インドアスタジアムで収録されたリトゥ・フォーガット✖ビー・ニューイェン戦がラインナップに加わっている。

番組名のDangalはリトゥの実姉であるギータ・フォーガットとバビータ・クマリというレスラー姉妹を育てあげたマハヴィル・シン・フォーガットを題材とし、インドで歴史に残るヒットとなった映画と同じタイトルだ。

そのリトゥは5月28日に開幕する女子アトム級GP出場を控えておりながら、今大会出場を決めた。GPへ向け、実戦強化という策に出たリトゥに、ONEインド進出やニューイェン戦について尋ねた。


──リトゥ、アトム級GPの1カ月前というタイミングで、ビー・ニューイェン戦を戦うことを決めた理由を教えてください。

「もちろんGPの1カ月前に試合をすることがリスキーだとは分かっているわ。でも、GPを戦う前によりハイレベルな選手と戦っておきたかったの。ニューイェンはストライカーだし、この試合を経て私はGPに向けてより自信を得ることができると思っているわ」

──確かにリスキーだと思います。試合に負傷はつきものですし。でも、それだけ自信があるということでしょうか。

「アスリートとして……ウォリアーはいつだって試合を戦う状態にないといけないはずよ。それにGPの前に、この試合を経験できることは私にとって利点しかないと考えているの」

──そして、この大会ではアージャン・ブラーがONE世界ヘビー級王座に挑戦し、グルダージャン・マンガット✖ロシャン・マイナンという試合が組まれました。さながらインド人ファイターの祭典で、イベント名はダンガルです。

「まずダンガルという名前は、私の家族を題材にした映画のタイトルだし、このイベント名の大会で試合ができて凄くハッピーよ。そして、これだけのインド人ファイターが集まることで、インドのファンも凄く喜んでくれることも絶対だし。その点でも、とても嬉しく思っているわ。

でも、実際のところは大会名がダンガルになることは知らなかったし、私が試合をすることを決めてから、こういうイベントになるって教えてもらったの」

──ダンガルという大会名はただハッピーなだけですか。それともプレッシャーを感じることもありますか。

「プレッシャーはないわ。ケージに入ると、全てを忘れて試合に集中しているから。ダンガルという大会名は、ただ私にさらなるモチベーションを与えてくれることになった感じね」

──ダンガルはインドだけでなく、世界中でヒットした映画ですし、ONE Appで試合を視聴する人も多くなるでしょうね。私の家族も凄く大好きな映画です。

「ワオ!! ありがとう。そう言ってもらえると凄く嬉しいわ(笑)」

──ところでブラーとマンガットはインド人ですが、カナダ国籍です。リトゥはネイティブ・インディアンファイターとして、インドのファンにこのショーを届けることを誇りに思っていますか。

「もちろん、誇りに思っているけど、アージャンとグルダ―ジャンの国籍がどこであろうと、彼らはインド人。私たちがインド国旗の下で戦うことが大切で、アージャンやグルダ―ジャンと一緒に戦えることは何よりも嬉しいわ。

この大会を視聴することで、インドでのONEチャンピオンシップ人気も上昇するだろうし、もっと多くのインド人ファイターがONEを目指すようになってくれることを願っているわ。

ONEはパンデミックがなければ、インド大会を開いていただろうし、この大会がパンデミック終息後に、インド進出を果たす大きなステップになるでしょうね。

私自身パンデミック後もシンガポールに留まり、1年半もインドには帰国していなくて。家族に会えていないし、本当にインドが恋しいわ。でも、とにかく今は試合に集中するように心がけている。全力で、目の前に立ちはだかるビーを倒さないとね。レッツゴー」

──そのシンガポールでは去年の11月まで組み技の対人トレができなかったです。そういう点でも昨年10月と12月の試合と比較すると、リトゥのコンディションは良くなっているのではないですか。

「それもあるけど、パンデミック前からEvolveでは打撃の練習に重点を置いてきたし、パンデミック後もレスリングや柔術よりもムエタイをやりこめた。その点からもMMAファイターとして成長していると思っている。だから、今回の試合ではどれだけ私が成長しているか期待して見てほしい。

特にビーの打撃は、過去に私が経験したことがないレベルだけど、私は自分がやってきたことに自信を持っているから、本当に私のストライキングに注目してほしい」

──では逆に得意のテイクダウン後のグラップリングに関しては、自身の成長には手応えを感じていますか。

「もちろん、毎日のように成長しているわ。ビーとの試合では打撃からレスリング、そしてグラップリングと私がどれだけ成長したのかを証明するファイトにしたい。私はもうただのレスラーじゃない、どこでも戦えるところを皆に見てもらうわ」

■視聴方法(予定)
5月15日(土・日本時間)
午後7時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ ONE Dangal 対戦カード

<ONE世界ヘビー級(※102.01キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]ブランドン・ヴェラ(米国)
[挑戦者] アージャン・ブラー(カナダ)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>※
タワンチャイ・PKセンチャイムエタイジム(タイ)
ショーン・クランシー(アイルランド)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
リトゥ・フォーガット(インド)
ビー・ニューイェン(米国)

<58.3キロ契約/5分3R>※
三浦彩佳(日本)
ハイアニ・バストス(ブラジル)

<65キロ契約/3分3R>
グルダージャン・マンガット(カナダ)
ロシャン・マイナン(インド)

※2月26日に収録。その他の試合は4月29日に収録された試合

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Interview ONE ONE Dangal  グラチアン・サジンスキ ハイアニ・バストス ブログ 三浦彩佳

【ONE Dangal】バストス戦前に三浦彩佳が話していたこと─02─「大人のオンナ、舐めるなよ」

【写真】アトム級GP出場選手が発表された直後の試合、三浦はどのようなメンタルで戦うことができていたのだろうか(C)MMAPLANET

15日(土・現地時間)に中継されるONE Dangalのなかで、ハイアニ・バストス戦が放送される三浦彩佳インタビュー後編。

インタビューを行った2月23日の前日に、Road to ONE04で平田樹が首投げからパウンドアウトでTKO勝ちも悔しさで瞳に涙を浮かべていた──あの試合を、元祖・首投げ&袈裟の女王はどのように見ていたのか。

そしてMMAファイターとしての成長と、改めてアトム級GP出場への強い想いが語られたインタビューを掲載したい。

<三浦彩佳インタビューPart.01はコチラから>


──それだけONEのアトム級は選手層も厚くなっていますし、ここまでこの階級を支えてきた東南アジア勢はGP出場権を手にできる選手は一部のような状況です。

「そうですね、ストロー級GPは可能性が広がるので出たいですね」

──そんななかハイアニ・バストス戦ですが、2019年12月のクアラルンプール大会で、ギロチンで勝っています。が、正直どの程度の強さを持っているのか分からないです。

「パワーでギロチンを極めたような感じでした。4勝で一応無敗なのですが、しっかりと完勝しないといけないです。打撃が結構強そうなので、それを貰わないようにする。ギロチンに入られてもヴァンフルーチョークにいこうかと思っています」

──足で制さないギロチンでしたね。

「ハイ、首だけ絞める──ザ・パワーというギロチンでした」

──その形に入らせないためには、ダブルやシングルよりも首投げです。

「首投げに関しては……本当に色々な技をばらして打ち込みをしてきたので──私より大きな選手とも練習してきましたし。打ち込みとドリル、柔道を生かした技の連係を今回は本当にやりこみました」

──なるほど、昨夜のRoad to ONEで平田樹選手が、最後は柔道に頼ってしまって落ち込んでいたのですが……私自身、それで勝てたから良いじゃないかと思う一面もあります。もちろん、今後を考えるとそれでは勝てないのが分かっていて平田選手も納得できなかったのでしょうが。

「多分、樹ちゃんの場合は打撃を強化してきたから殴り合いたかったんでしょうけど。中村選手の打撃がちょっと鋭かったですね。私の場合は寝技でいく、何が何でも勝ちたいとうのがあります(笑)。

何より樹ちゃんは4戦目でメインですからね。しかも環境が変わって、ずっと注目されていますし、派手な勝ち方も既にしている。全てを含めて凄いプレッシャーだったと思います。結果的に樹ちゃんは勝ったわけだし、それは彼女の強さなんで良かったんじゃないかと思いますけどね」

──先輩として、彼女に何か掛ける言葉はありますか。

「青木さんとかは解説で『アレに頼っちゃダメ』って言っていたけど、勝ったんだから喜んで良いと思います。勝ちは勝ちなんで。思っていたことができなければ──また次に練習しようって頭を入れ替えれば良いことなので」

──三浦選手も首投げと袈裟で勝った時に、極めに行けという声が起こりました。あの時で6戦目ぐらいだったかと。

「そういう指摘をされても、そこまで気にせずに頭を切り替えると良いんじゃないかなって。次、頑張ろうって前向きになれば。通じない相手が出てきて、そこでどうすれば良いのかってなりますしね。

ティファニー・テオに負けて、この1年間は本当に考えて練習してきました。その成果が今回の試合で出せるのかは分からないですが、変化をつけることができた1年でした」

──そうやって練習してきて、別に首投げでテイクダウンして良いわけですし。

「ハイ、掛からない時にやってきたことがでると思います。それが今回の試合なのかどうかは分からないですけど(笑)」

──MMAとして各論になりますが、どのようなテイクダウンを奪いたいですか。

「四つで組みたいです。四つで組んで、相手の首の下に頭を入れた状態で──ヒジとかパンチを貰わず、ケージに押し込んでから大外が良いですね」

──大外ですか、小外でなく。

「ハイ、ズリズリズリと入って。そのままサイドを取れますし。今回はヒジもたくさん練習してきたので、削ってから極め技にいきたいです」

──四つになるために打撃があるところで、組んで距離を殺さないといけないです。

「バストス選手が待ちなので、自分からフェイントを入れて入るか。ストレートが強いけど、フックを振りまわしてくるので、そのタイミングで中に入っていこうと思います」

──それこそパンクラスで注目されていた時と比較して、MMAへの理解が深まったような気がします。

「全然違うと思います。女子のMMAも数年前と比較すると、レベルも上がってきているので」

──それはONEも顕著で東南アジアの女子選手も力を本当につけてきたと思います。まだUFCと比較すると、得意と不得手がハッキリしているきらいはありますが。

「そうですね、ONEの女子選手たちのレベルは凄い勢いで上がっていると思います」

──だからこそ三浦選手もアップデートが必要だと。

「ハイ。私の場合はテオ戦から凄く意識が変わりましたね。『このままじゃヤバイ』って。アップデートしないと……だから目のトレーニングから体調面、技術面と全て変えてきました。追い込み方も前と変わりました。

大体2部練をしていて、以前は疲れることをしていれば強くなれるという考えでした。でも今は時間よりも、課題を持って練習に臨むようになりましたね。そのなかで長く練習をする必要があるときはしますし、とにかく反復練習をしてきたので技のレパートリーが増えてきたかと思います」

──以前は必死にやっているけど上手くいかないって、泣いていましたよね。そういうなんか、かわいこちゃん的なことがあるようなぁって思ってはいました。

「もう……それはさっきも言いましたけど、30歳なので通用しないです(笑)」

──ダハハハハ。すみません、爆笑してしまいました。

「アハハハハ。本当に通用しないです。TRIBEの選手と話をしていると『あっ、こういうことか』という発見があるんです。でも彼らは『それ、今頃ですか?  何年やってきたんですか』って(笑)。ホントに今更って言われるのですが、そこをたくさん吸収しつつある実感があります」

──これ、便乗商売なのですが──アトム級で戦う意志があることも踏まえて『ガキには未来しかない』という風潮に対し、『まだ、あなたじゃない』という想いはありますか。

「あのう……長南さんに最近、BBAって言われるんですけど、そこはまだ上の方もおられるので何と反応して良いのか分からないところもあります。でも、ガキだけじゃないんだぞっていう気持ちはあります」

──ガキでもBBAでもない。

「そうですね、大人のオンナと呼んでもらえると無難かと思います(笑)」

──では大人のオンナ(笑)は、今回の試合でどのような成長を見せたいですか。

「相手のパンチを貰わず、そのうえで組んで、投げて、しっかり極める。圧倒的に勝ちたいと思っています」

──そこでストロー級でトップを目指す狼煙をあげると。

「それがあるので、張りが出てくるかと思います。今回、ケガがなければ4月でも5月でも試合をしたいです。GPに関しては1度、1月の時点で来ていたので……出たいですね。今回、勝って──ケガがなければ、出られるかなって長南さんとも話しています。

アトム級GPに出たいけど……でも、そうですね……ティファニー・テオと戦う前にタイトルマッチのことばかり考えていて──ああいうことになったから、今はとにかくバストス選手に圧倒して勝つことに集中します」

──では最後に日本で、どこかのタイミングで三浦選手の試合を視聴してくれるファンに一言お願いします。

「こんなご時世でもシンガポールに呼んでくれて、国際戦を戦えることは、凄く有難いと思っています。しっかりと勝って、まだまだやれるというところを見てほしいです。大人のオンナ、舐めるなよっていうことで(笑)」

このインタビューの翌日にONE女子アトム級出場選手が発表された。ご存知の通り、三浦の名前はそこにはなかった。試合を2日後に控えた状況での落選決定が、彼女の心理面にどのような影響を与えたのか。それとも割り切って、この1番に挑むことができたのか──土曜日の放送で確認したい。

■視聴方法(予定)
5月15日(土・日本時間)
午後7時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ ONE TNT04 対戦カード

<ONE世界ヘビー級(※102.01キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]ブランドン・ヴェラ(米国)
[挑戦者] アージャン・ブラー(カナダ)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>※
タワンチャイ・PKセンチャイムエタイジム(タイ)
ショーン・クランシー(アイルランド)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
リトゥ・フォーガット(インド)
ビー・ニューイェン(米国)

<58.3キロ契約/5分3R>※
三浦彩佳(日本)
ハイアニ・バストス(ブラジル)

<65キロ契約/3分3R>
グルダージャン・マンガット(カナダ)
ロシャン・マイナン(インド)

<57.7キロ契約/5分3R>
アンソニー・ドゥ(米国)
ホイ・リアン(豪州)

※2月26日に収録。その他の試合は4月29日に収録された試合

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Interview ONE ONE Dangal ONE119 ハイアニ・バストス ブログ 三浦彩佳

【ONE Dangal】バストス戦前に三浦彩佳が話していたこと─01─「アトム級の方が選択肢が増える」

【写真】昨年2月28日のティファニー・テオ戦以来、363日ぶりの実戦復帰直前に三浦に話を訊いた(C)MMAPLANET

15日(土・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで収録されたONE Dangalが中継される。

同番組では4月29日と2月26日に収録された6試合が放送され、三浦彩佳✖ハイアニ・バストス戦も含まれている。

MMAPLANETでは試合の3日前に行っていた三浦のインタビューをここでお届けしたい。この翌日に賛否の声が大きく挙がったアトム級GP出場メンバーが正式発表された──ことを踏まえて、この時に三浦がどういう気持ちでいたのかを知って欲しい。


──放送日が確定していないという試合が控えています。選手は試合をするだけなのですが、ライブと録画中継でいつ放送されるか分からないことは心理面で影響することはありますか。私自身は収録&中継というあり方が存在しても、放送日が試合をした日という風に記録に残るは違うと思っています。

「全く影響しないと言えば、嘘になると思います。実際、何試合目に試合があるのかも分からないですし……でも、やれることをやるしかないという感じです。自分自身のプロモーションができないので……そういう部分でライブ中継の試合との違いはありますね」

──現地に今、いるということは長南さんも三浦選手もSNSでは発していますが、試合が終わってからは放送が終わるまで触れることができないという形ですね。

「ハイ。試合が発表になっていないので、相手のことも公表できないですしね」

──スポンサーを集めづらいという意見は耳にします。

「そうですね(苦笑)。日本で告知できないので、『えっ、試合なの?』という雰囲気があって……。そこはスッキリしない感じはあります。でも、試合をすることには変わりないので、集中していくだけです」

──スポーツとしてどうかと感じつつ、記者としてはインタビューの掲載が試合をした後になるので、作戦的なことも詳しく話してもらえるという一面が実はあり、そこは有効活用させてもらっています。

「アハハハハ。そういうことがあるんですね」

──実はそうなんです。凄く詳しく作戦を尋ねることができて、しかも記事に反映できるし楽しいといえば楽しいです。そんななか、三浦選手にとっては1年振りの試合です。

「ホント、きっかりそうですね」

──あの試合から新型コロナウィルスの感染が世界に広まり、ONEが本格的なイベントを再開したのが昨年の10月。昨年中に試合の機会がありませんでした。

「今回の対戦相手に2度、断られて……本当は11月とか12月に戦うつもりだったので、それ以来ずっとギアはあげている感じでやってきました」

──この間、対戦相手は変わらずハイアニ・バストスだったのですね。

「ハイ。同じ相手で、でも52キロ級……アトム級で組まれるかどうかという話があって。アトム級GPがあるので私もそこを睨んで、ずっと体重を落としてきたんです」

──えっ……三浦選手が52キロで戦うという発言を耳にしただけで、恐怖を感じてしまうのですが……。パンクラスで戦っていた時の減量の痛々しさを思い出してしまって。

「アハハハハ。そうですよね(笑)。でも、ずっとTRIBEのトレーナーの堀江(登志幸)さんに相談してきました。水抜き無しで52キロというのは怖いので。堀江さんから大丈夫だと言われたら、アトム級で出ようと思っていました。

かなり前から落としていて、そうするとストロー級で組まれたので減量無しで今回の試合は戦います」

──つまり減量なしで56キロで戦えるまで、普段からしぼっていると。そして、アトム級で戦える状況になっているのですね。

「ハイ、なっていました。1月ぐらいまでは」

──実は三浦選手のその意志を知らなかったので、アトム級はGPもあり盛り上がっているけど、ストロー級はそうではない。この現状についてどう考えているのかを尋ねさせてもらおうと考えていました。それがアトム級転向を心に決めていたとは。

「ストロー級は人がいないので、ランキングは全然動かないですし。チャンピオンのシィォン・ヂィンナンも、アンジェラ(リー)もストロー級とアトム級を行き来している。違いは4キロ強だし行き来できるんじゃいかっていう話を長南さんから提案してもらっていて。

ただ、これまでの私の体重の増え方とかが怖かったので、堀江さんと食事面から相談して、無理でなければ落とそうと決めたんです。アトム級の方が、選択肢が増えますし。やっぱり試合はコンスタントに戦っていきたいですし、できないもどかしさを感じてきたので。

アトム級は選手が多いだけでなく、レベルも高いと思うので……私もいつまでMMAを戦えるのか分からないですし、そういうなかで盛り上がっているアトム級に食い込めたらという気持ちでいます」

──試合直前に尋ねることではないかもしれないですが、あの頃を思い出して怖くないですか。

「年齢って言うとダメかもしれないですけど、30歳になって体が変わってきたみたいで」

──それは大きくなる方向でなくて、ですか!!

「北岡さんから『高野さん(SARAMI)も体つき変わったけど、三浦さんも変わったね』って指摘してもらったことがあって。『変なぶよぶよ感はなくなったね』と(苦笑)」

──ぶよぶよ感(笑)。

「出産したあとは増えるそうですけど、そうでないと増えないようなんです。あとはサプリとかも見直して摂取していると、キレが変わったというか」

──無事に体重が落とせるなら、それは楽しみです。当時の三浦選手は減量が危なすぎるという印象でしたから。

「あの頃は本当にヤバかったです。でも、堀江さんのおかげで本当に無理なくアトム級で戦えるところまでもっていったんです」

──GPの発表が近々あると聞いていますし(※インタビューの翌日2月24日に女子アトムGP出場メンバーが発表された)、なおさら今回はアトム級で実力誇示したかったのではないですか。

「そうですね。アトム級とストロー級のどちらにするかと聞かれて、どちらでも戦えるのでアトム級でやりたいと返事はしていました。だからアトム級に関しては、今回の試合が終わってからまた考えようという感じです」

──その間にトーナメント出場メンバーの発表があり、トーナメントは進捗していく可能性が十分にあります。

「そうなればストロー級でも、とにかく自分ができることをやっていくしかないと考えています。ホントは本戦でも補欠戦でも出たいとアピールしたいのですが、今の私はそういう立場にはないので……」

──いやいや、言いましょうよ。

「先のことを口にすると、今回の試合でポカをしそうで怖くて。まずはバストス戦でしっかりと集中して勝ち……アトム級GPに出してもらえるなら出たいです。試合間隔を開けたくないので」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
5月15日(土・日本時間)
午後7時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ ONE TNT04 対戦カード

<ONE世界ヘビー級(※102.01キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]ブランドン・ヴェラ(米国)
[挑戦者] アージャン・ブラー(カナダ)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>※
タワンチャイ・PKセンチャイムエタイジム(タイ)
ショーン・クランシー(アイルランド)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
リトゥ・フォーガット(インド)
ビー・ニューイェン(米国)

<58.3キロ契約/5分3R>※
三浦彩佳(日本)
ハイアニ・バストス(ブラジル)

<65キロ契約/3分3R>
グルダージャン・マンガット(カナダ)
ロシャン・マイナン(インド)

<57.7キロ契約/5分3R>
アンソニー・ドゥ(米国)
ホイ・リアン(豪州)

※2月26日に収録。その他の試合は4月29日に収録された試合

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【ONE Dangal】”インドの夜”にブラーが世界ヘビー級王座挑戦&リトゥも出場。三浦彩佳の試合も放送!!

【写真】インドのMMAを引っ張る存在となるか。アルジャン・ブラーとリトゥ・フォーガット(C)Zuffa/UFC

ONEチャンピオンシップより、15日(土・現地時間)に放送されるONE Dangalのラインナップが発表されている 。

同番組は4月29日(木・同)にシンガポールのシンガポール・インドアスタジアムで収録された試合と、2月26日に同じく収録されていた試合とのカップリングで放送されることになる。

番組名のDangalとはヒンドゥー語で闘争、暴動を意味する単語で、何よりも同国の映画史上──国際的に最も成功を収めた映画のタイトルだ(※邦題はダンガルきっと、つよくなる)。

映画ダンガルはギータ・フォーガットとバビータ・クマリというレスラー姉妹を育てあげたマハヴィル・シン・フォーガットを題材とした映画だが、その父と姉に持つのが現在はONEで活躍中で、同大会にも出場するリトゥ・フォーガットだ。


この日はリトゥだけでなく、インド系カナダ人のグルダージャン・マンガットが、リトゥと同様にEvolve MMA所属のインド人ファイター=ロシャン・マイナンと戦う同朋対決に加え、メインではマンガットと同様にインド系カナダ人でロンドン五輪フリースタイルレスリング120級同国代表のアルジャン・ブラーが、ONE世界ヘビー級王者ブランドン・ヴェラに挑戦する。

イベント名を把握していなかったブラーは、この陣容から『Indian invasion 』と大会を呼んでいたほどだ。現状ONEにとってチャトリ・シットヨートンCEO兼会長もインドは開拓すべき市場で、TV局の放映料も多額だと認めている。

結果、同番組はアジアの時間帯でいえばTNT大会のような木曜日の午前中でも、従来のONEがイベントを行う金曜日の夜でもなく、土曜日の夜に放送されるのもインドというマーケットを考慮してのことに違いない。

そんなダンガルでは三浦彩佳✖ハイアニ・バストスの58.3キロマッチも中継される。本来はストロー級の両者、当時の三浦のSNSからも分かるようにこの試合は2月26日に行われたものだ。三浦はこの試合で勝利し、アトム級GP出場をアピールする腹積もりでいたが、試合の3日前に出場メンバーが発表されており、精神的ダメージがなかったか危惧されているところだ。

女子アトム級GPでいえばフォーガットは、5月28日(金・同)に既にモン・ボーとの準々決勝を戦うことが決まっていたが、ONEインディアン・ナイトというべきイベントをスルーすることは考えられなかったと言い、出場を自ら志願したとのこと。

ブラーの世界挑戦、フォーガットのキャリア初の本格的ストライカーとの対戦──は、コロナに苦しむ13億のインドの人々に希望を与えることができるだろうか。それとも厳しい現実を目の当たりにしてしまうことになるのか。

そして三浦はどのような戦いをしていたのか、結果を含め全貌が明らかとなる。

■視聴方法(予定)
5月15日(土・日本時間)
午後7時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ONT Dangal 対戦カード

<ONE世界ヘビー級(※102.01キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]ブランドン・ヴェラ(米国)
[挑戦者] アージャン・ブラー(カナダ)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>※
タワンチャイ・PKセンチャイムエタイジム(タイ)
ショーン・クランシー(アイルランド)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
リトゥ・フォーガット(インド)
ビー・ニューイェン(米国)

<58.3キロ契約/5分3R>※
三浦彩佳(日本)
ハイアニ・バストス(ブラジル)

<65キロ契約/5分3R>
グルダージャン・マンガット(カナダ)
ロシャン・マイナン(インド)

<57.7キロ契約/5分3R>
アンソニー・ドゥ(米国)
ホイ・リアン(豪州)

※2月22日に収録。その他の試合は4月29日に収録された試合

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