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Interview ONE ONE Reign of Dynasties II ONE112 ブログ ミャオ・リータオ 澤田龍人

【ONE112 II】ミャオ・リータオと対戦、澤田龍人─02─「苦手なタイプです、正直なことをいえば」

【写真】苦手な相手だからこそ、自分を貫く必要がある澤田だ(C)MMAPLANET

16日(金・現地時間)に配信されるONE112「Reign of Dynasties II」でミャオ・リータオと対戦する澤田龍人インタビュー後編。

半年以上も組み技のスパーリングがなく、ファイトウィークになってようやく対人練習を行うことができたという衝撃の告白があったが、だからこそ澤田のこれまでが問われる試合となることを本人も十分に理解している。

ストロー級は日本人が5人もいる。序列でいえば、一番下にある澤田が存在意義を示す勝ち方をミャオ・リータオ戦で魅せることができるか、その意気込みを訊いた。

<澤田龍人インタビューPart.01はコチラから>


──これまでやってきたことを出して勝つ。そんな澤田選手ですが、ミャオ・リータオの印象は?

「見た目も試合もフィジカルが強いです。勢いで攻める選手ですね。だからああいう勝ち方をするけど、跳びヒザで負けたりしているんだと思います」

──チームメイトのデェダムロンが既に対戦経験がありますが、何かアドバイスはありましたか。

「パンチが大振りで、そこだけ気をつけろと言われています。打ち終わりも、しっかりとガードを上げないとダメだ。近いともらうので、すぐに距離を取るべきだとアドバイスをくれました」

──パンチはほぼフックという印象があります。

「そうですね。歩いてフックを出す」

──歩くという表現を使ったということは、それほど鋭い踏み込みでなく、前に出てくるということですか。

「その場というか歩きながら打ってきます。喧嘩屋みたいな打撃です。でも大振りだけなので、コンパクトな打撃を当てていけば嫌がって下がると思います。

僕からすると苦手なタイプです、正直なことをいえば。前に出てくるフィジカルが強い相手は。でも、だからこそどういう風に戦い、勝てるようにするのか。ここは勝負だと思っています」

──そういう意味では昨年12月のボカン戦は悔いが残る試合になってしまったのではないでしょうか。

「これまで戦ってきたなかで、一番悔しい試合でした。自分がやるべきことを何もできなかったです。だからこそ、今回の相手も強いですけど、これまでやってきた空手、レスリング、全てを出せる試合にしたいです」

──しかし、その空手に関しては余りコーチ陣にも分かってもらえないところはあるのではないでしょうか。

「それでもシアー(バハドゥルサダ)はよく僕の話を聞いてくれますし、あの距離で戦うことも理解してくれます。威力があるのでパンチの打ち方も、空手で身につけたままでやらせてもらっています。ただ、どうしてもガードを上げろとは言われます。

ガードもそうですし、Evolveで習っているムエタイとかも自分のなかで考えて出すようにしています」

──ところで9月にはRoad to ONE02で猿田洋祐選手と内藤のび太選手が戦い、猿田選手が判定勝ちを収めました。

「あの試合は視ました。一言でいえば凄かったです。僕がされると嫌な試合でしたね。あれが3R続くのはキツイという戦いでした。あんな試合を猿田選手とのび太選手にされたことは、正直悔しかったです。差をつけられているとも感じています」

──さらに箕輪ひろば選手も修斗世界ストロー級王者の肩書を持ってONEにやってきましたし、フライ級KOPの仙三選手もストロー級に落としました。

「日本人が多いのは嬉しいです。日本人選手と戦うことは難しいですけど、日本人がこの階級を引っ張っていくという状況は良いことですし。でも、僕がそこに加わるには今回の相手にどういう風に勝てるのか。そこが重要になってくると思います」

──MMAPLANETではかつての空手の師匠である岩崎達也氏に組み技の練習ができない状況で試合をする澤田選手に対して、言葉をもらっています。

「本当ですか!」

──岩﨑氏は「顔が八つ裂きにされても、組み続けろ。組み技の練習ができないで試合をすることをチャンスだと思え。絶対に負けないという意識でいけ。死んでも負けるな」とのことでした。

「押忍。凄く、岩﨑先生が言われそうな言葉ですね。ありがたいです。そのつもりで戦います。やるしかないです」

──では日本で応援してくれるファンに一言お願いします。

「前回から試合間隔が空いてしまって、色々なことがあり大変でしたが、試合が決まりました。次に繋がる勝ち方をしたいと思っています。頑張ります!!」

■視聴方法(予定)
10月16日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE App
毎週木曜、26時05分~テレビ東京「格闘王誕生! ONE Championship」

■ONE Reign of Dynasties II対戦カード

<キックボクシング・バンタム級/3分3R>
秋元皓貴(日本)
ジャン・チェンロン(中国)

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
サゲッダーオ・ペットパヤータイ(タイ)
ジャン・チュンユ(中国)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ケアヌ・スッバ(マレーシア)
タン・カイ(中国)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
アズワン・チェウィル(マレーシア)
ワン・ウェンフェン(中国)

<ストロー級(※61.2キロ)/5分3R>
澤田龍人(日本)
ミャオ・リータオ(中国)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
モハメド・ビン・マムード(マレーシア)
ハン・ズーハオ(中国)

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Interview ONE ONE Reign of Dynasties II ONE112 ブログ 岩﨑達也 澤田龍人

【ONE112 II】半年間、グラップリング無し──澤田龍人に旧師からエール「顔を八つ裂きにされようが」

【写真】レスラー、そしてMMAファイターの澤田。会話の端々で聞かれる言葉は『押忍』だ(C)MMAPLANET

16日(金・現地時間)に配信されるONE112「Reign of Dynasties II」でミャオ・リータオと対戦する澤田龍人。

その澤田がコロナ禍の影響で3月の終わりから組み技の対人練習をしないで、今回の試合に臨むことをインタビューで明かした。

このような前代未聞の状態で戦う澤田に、かつての師である剛毅會の岩﨑達也氏からエールを送ってもらった。そこには連綿を受け継がれる──「千日を以って初心とし、万日を以って極とす」の精神が宿る言葉が澤田に届くか。


──かつての教え子、澤田龍人選手が半年間グラップリングの対人練習ができなくて、試合に挑むことになりました。こういう状況で元師匠として、澤田選手にどのようなアドバイスを送ることができますか。

「まぁ、MMA選手が組み技の練習ができなくて試合をするってなると、本来は私なら出場させません。でも、龍人はもうEvolve MMAの所属選手で給料をもらって練習し、試合をしている。そういう環境を彼は手に入れたんです。だから、言われればやるしかない。

そして、そのやるしかないという状況が彼にとってチャンスだと思います。龍人に欠けていたのは『絶対に負けない』っていう意識でした。気持ちじゃないです。意識です。ずっとMMAをやってきたんだから、組み技で勝負するんだ。半年間やってなくても、組んだら絶対に離さないんだ。そういう気持ちではなく、Evolve MMAの一員として意識としてそういう風になれるのか。なるしかないんだから、もうそういう意識で戦うだけです。

相手の中国人選手より、テイクダウンは強いだろう。なら5分3R、ずっとテイクダウンして抑える。立たれても倒して抑える。テイクダウンの評価が低いといっても、倒して抑えて、殴らせない。とにかくガムシャラに組みついて。もちろん、その前に打撃を見せる必要がありますけど、ガキの頃からやっているレスリングで死んでも負けねぇって、そうやって戦えば良いんです。顔を八つ裂きにされようが、組みつく。それでも組みに行って負ければしょうがないです。それが勝負です。

でも、それもせずに平気に負けるなよって。食らいつく。修斗でできなかったことを、今、この試合でやる。Evolveの一員として、AACC時代になかったところを見せる。お前、そのためにシンガポールに行ったんだろ。やるしかないという意識でやるしかない」

──分かりました。記事を通して、澤田選手に元師匠からのエールを送らせていただきます。

「死んでも負けるな。それだけです。能力はあるんです。この状況が龍人を強くさせることを願っています。小賢しいクソの役にも立たない技術でなく、やるしかないという意識で戦ってくれということです」

■視聴方法(予定)
10月16日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE App
毎週木曜、26時05分~テレビ東京「格闘王誕生! ONE Championship」

■ONE Reign of Dynasties II対戦カード

<キックボクシング・バンタム級/3分3R>
秋元皓貴(日本)
ジャン・チェンロン(中国)

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
サゲッダーオ・ペットパヤータイ(タイ)
ジャン・チュンユ(中国)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ケアヌ・スッバ(マレーシア)
タン・カイ(中国)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
アズワン・チェウィル(マレーシア)
ワン・ウェンフェン(中国)

<ストロー級(※61.2キロ)/5分3R>
澤田龍人(日本)
ミャオ・リータオ(中国)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
モハメド・ビン・マムード(マレーシア)
ハン・ズーハオ(中国)

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Interview ONE ONE Reign of Dynasties II ONE112 ブログ ミャオ・リータオ 澤田龍人

【ONE 112 II】リアル少林KID!! 澤田龍人と対戦、ミャオ・リータオ「少林拳はMMAと切っても切れない」

【写真】決して跳んだり跳ねたりが、MMAの試合で見られるわけではない。ただし、跳んだり跳ねたりできるフィジカルとバランス感覚を持っているということか──(C)MMAPLANET

16日(金・現地時間)に配信されるONE112「Reign of Dynasties II」で澤田龍人対戦するミャオ・リータオ。

ジェレミー・ミアドにまさかのKO負けを喫したものの、デェダムロン・ソーアミュアイシルチョークとポンシリ・ミートサティートを連覇した時の勢いは本物だ。

ストロー級トップ5入りするポテンシャルを持つミャオ・リータオの爆発力は、少林拳法で養われていた。リアル阿羅漢、ミャオ・リータオに初インタビューを試みた。


──澤田龍人選手との試合が金曜日に迫ってきました。今の調子はいかがですか。

「凄く落ち着いているし、良い感じだよ。エキサイトし過ぎていないし、ここまでやってきたことをただ出すだけ。そういう普通の気持ちでいるからね」

──ミャオ選手はCOVID19の感染拡大が起こってから、常に北京にいたのですか。

「北京に戻って練習していたのは、ONEから試合のオファーが届いてからの1カ月ほどだよ。それまでは生まれ故郷のフーナン(河南省)でトレーニングをしていたんだ。

もちろんロックダウンの間はジムも何もかも閉まっていたけど、従弟と彼の家で練習は続けていたんだ。僕とその従弟は以前、一緒に少林拳法の稽古をしていた仲だから。彼はボクシングも知っているし、2人で練習をしていた」

──河南省ということは嵩山少林寺ですが……ミャオ選手が学んだ少林拳法というのは散打のことですか。それともあの集団で稽古している少林拳のことですか。

「散打の稽古もしていたけど少林拳、少林武術……ショーリン・ウーシューの稽古をやってきたんだ」

──あの稽古がMMAに生きることはあるのですか。

「凄く関係しているよ。少林武術はMMAに切っても切れない爆発力や、スピード、バランスを養うことができる。全ての技術のベースとなる要素を13歳から17歳まで5年に渡る少林武術のトレーニングで手にすることができた。他の多くのMMAファイターが経験したことがないトレーニングを僕はしてきたんだ。

あっ、でも映画みたいに寺に住み込んで生活をしながら稽古をしていたわけじゃないよ。少林武術学校で、ウーシューを学んだんだ。嵩山少林寺で指導されているウーシューをね」

──凄く興味深いです。ミャオ・リータオは少林武術を学び、MMAに生きるという発言を得られたことは。そしてパンデミック後、初めての試合を日本人選手の澤田龍人選手と戦います。さきほど言われたように、この1カ月は北京で調整をしてきたということですね。

「中国は新型コロナ感染拡大に対し、素晴らしい対応をしたと思っているよ。今や国内での行き来は自由になっていて、こうやって国境を越えてシンガポールに来ることもできた。

こっちにきてからは僕らは隔離状態で。トレーニング時間もスタッフに申し出て時間の調整が必要だし、スタッフは練習中も僕らの様子をモニタリングしているよ(笑)」

──ストレスがたまりますか。

「それはないよ。僕は1人でいることに慣れているし、そういう状況でも気持ちを平穏に保つことができるんだ。なにより、僕らが今いるホテルって最高だからね(笑)。ここにいるとフラストレーションがたまることはないよ。

パンデミックは僕の人生にそれほど影響は与えていないけど、トレーニングには大きく影響されてしまった。実は僕の柔術コーチがブラジルに里帰りし、それから中国に入国できなくなったので、この試合前もブラジリアン柔術のコーチがいない状態が続いていたんだ」

──澤田選手はグラップラーですし、その辺りはどのように考えていますか。

「彼の過去の試合をみると、確かにグラウンドのテクニックが優れている。良いグラップラーだからね。でも、僕はやるべきことをやるだけだよ」

──つまりアグレッシブで爆発力のあるファイトを心掛けるということですね。

「それが僕の戦い方だからね。ファンにエキサイティングな試合を見てほしいと思っている。と同時に、もっと落ち着いて戦う必要がある。もっと成熟した試合をする必要があるのは事実だよ」

──それは前回のジャレミー・ミアド戦のKO負けで学んだことでしょうか。

「その通りだよ。あの北京の試合でヒザ蹴りをもらったことを忘れることはない。もっと落ち着いて戦っていたら、僕はKO勝ちできたんだ。あんな負け方は初めてだったし、もっと円熟した試合をしないといけないと学んだんだ」

──ストロー級には王者ジョシュア・パシオの他にも、猿田洋祐、内藤のび太という日本のトップファイターがいます。そういう点でも、この試合は重要になるのではないでしょうか。

「この試合で勝てば、この階級の誰に挑んでも大丈夫だという自信を手にすることができるはずだよ。と同時に全てのファンに最高にエキサイティングな試合を届けたいと思っている」

■視聴方法(予定)
10月16日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE App
毎週木曜、26時05分~テレビ東京「格闘王誕生! ONE Championship」

■ONE Reign of Dynasties II対戦カード

<キックボクシング・バンタム級/3分3R>
秋元皓貴(日本)
ジャン・チェンロン(中国)

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
サゲッダーオ・ペットパヤータイ(タイ)
ジャン・チュンユ(中国)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ケアヌ・スッバ(マレーシア)
タン・カイ(中国)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
アズワン・チェウィル(マレーシア)
ワン・ウェンフェン(中国)

<ストロー級(※61.2キロ)/5分3R>
澤田龍人(日本)
ミャオ・リータオ(中国)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
モハメド・ビン・マムード(マレーシア)
ハン・ズーハオ(中国)

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Interview ONE ONE Reign of Dynasties II ONE112 ブログ ミャオ・リータオ 澤田龍人

【ONE Reign of Dynasties II】ミャオ・リータオと対戦、澤田龍人─01─「3月の終わりから組み技は……」

【写真】それでも戦う。He is MMA fighter !!(C)MMAPLANET

16日(金・現地時間)に配信されるONE112「Reign of Dynasties II」でミャオ・リータオと対戦する澤田龍人。

Evolve MMA所属はドラゴンボーイは、昨年12月以来の実戦復帰を迎えるが──なんと、3月の終わりから組み技のスパーリングを行うことがなかったという。コロナ禍においても、このあり得ない状況で戦うことを彼はどうとらえているのだろうか。


──いよいよファイトウィークを迎えました。金曜日が試合でシンガポール在住でも今回はホテルで隔離状態ということでしょうか。

「ハイ。月曜日の昼からホテルにいて、PCR検査もしました。もうずっとホテルの部屋で1人ですし、マットが用意された練習場所にいくのもスタッフの付き添いがいます」

──言ってみれば、監視役までいるということです。いや、そこまで徹底しているのはさすがです。

「食事も部屋に運ばれてきたものだけだし、計量の時間も決められて1人ずつやることになるかと思います」

──計量に向けて、そのように用意された食事で問題ないのですか。

「普通の食事なので、選んで食べています。ここは考えてほしいです(笑)」

──計量が2度は変わらず、PCR検査は?

「PCRは1度です」

──だから、そこまで管理するというのもあるのですね。

「ただ、試合前だけでなく大会後もあるようです」

──なるほど。試合が終わってからも無症状の陽性者を割り出すと、それは市中感染を抑えるためにということですね。情勢がそこを必要としているのかもしれないですが、誠実さでもあるように感じます。

「そうですね、シンガポールではマスク着用は義務つけられていますが、1カ月ぐらい前からレストランとか食堂は5人までだと食べることができているので、いつも通りとは違う状況です。試合前にチームメイトと一緒にいないというのは少し不安ですね。コーチと会うことができるのも、練習スペースだけなので。でもTVを見たり、ネットをつないで過ごしています」

──この試合が決まった2週間ほど前に澤田選手からEvolve MMAではレスリングや組み技の練習ができていないという話を聞いてとても驚きました。その状態はいつまで続いたのですか。

「ずっと、です。ホテルに来るまで、組み技の対人練習はできなかったです」

──!! えぇ、ずっとないままだったのですか。

「組み技に関してはロックダウンになって以降……3月の終わりからやっていません」

──でも隠れて、コソっと組み合うことはあったのではないでしょうか。ここだけの話……。

「そうしたい気持ちもありましたけど、チャトリさんから『そういうことは絶対にするな』ということを言われてきました。警察が実際に見回りに来て、僕らが組み技の練習をしていないのかチャックしていましたし」

──何かあればジム単位でなく、ONEに影響を与えるということですね。それは怖い。しかし、寝技の練習がだめなら選手にはセックス禁止令はでなかったのですか。

「……。それは言われていないです(苦笑)」

──組み技より濃厚接触ですけどね(笑)。では真面目な話で打撃に関しては、スパーリングはOKだったのですか。

「ハイ、でも3週間前ぐらいからですね。打撃でスパーリングができるようになったのは。Evolveでは6月の中旬から練習はできるようになっていたのですが、打撃もドリルとかばかりでした。対人はドリルで、スパーリングはダメで。練習の中身としては、厳しく制限されてきました」

──うわぁ……。そのような状態で試合をするということに不安はなかったですか。対戦相手は、少なくともここ1カ月ぐらいは通常の練習を出来ているかと思われますが。

「不安がないことはなかったです。でも、ようやく巡ってきた試合の機会なので。それもシンガポールにいるから、今回のチャンスはあると思っています。それなのに組み技の練習をしていないからといって、ここを逃して試合ができない状況が続くのは、やはり勿体ないので。

組技の練習ができないのは僕だけでなく、チームの全員が同じ状況ですし。できる練習をやって盛り上げていこうという共通の意識はありました」

──声の様子からすると覚悟が決まっていますね。

「確かにこの間は新しい技術を学んだり、そういうことはできていないですが、それでも打撃の練習をやってきたことで距離だとか、細かい部分は学べたとは思っています」

──MMAで組み技の対人練習を半年もしないで試合をする選手たちは過去に例がなかったかと思います。

「そうですかね……。ダミーを使ってはやっていましたけど(苦笑)。でもレスリングを始めて21年、MMAは8年間やってきたことなので」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
10月16日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE App
毎週木曜、26時05分~テレビ東京「格闘王誕生! ONE Championship」

■ONE Reign of Dynasties II対戦カード

<キックボクシング・バンタム級/3分3R>
秋元皓貴(日本)
ジャン・チェンロン(中国)

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
サゲッダーオ・ペットパヤータイ(タイ)
ジャン・チュンユ(中国)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ケアヌ・スッバ(マレーシア)
タン・カイ(中国)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
アズワン・チェウィル(マレーシア)
ワン・ウェンフェン(中国)

<ストロー級(※61.2キロ)/5分3R>
澤田龍人(日本)
ミャオ・リータオ(中国)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
モハメド・ビン・マムード(マレーシア)
ハン・ズーハオ(中国)

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【ONE Reign of Dynasties II】メインに秋元皓貴! MMAは2試合で澤田龍人がミャオ・リータオを対戦

【写真】なかなか厳しい相手、ONEの図式では格上のリータオとの対戦となった澤田(C)MMAPLANET

16日(金・現地時間)に世界配信されるONE112「Reign of Dynasties II」の対戦カードが明らかとなっている。

ホーム=シンガポールで海外選手を招聘しての興行を再開したONE Championship。ライブ中継中のReign of Dynasties Iのライブ中継中に今大会のメインにEvolve在住の秋元皓貴がジャン・チェンロンと戦うことが発表されていた。


Reign of Dynasties第1弾はムエタイがメインながら、MMAが5試合組まれていたが──今回は立ち技が4試合でMMAは2試合となっている。その上位に組まれているのが、ケアヌ・スッバ✖タン・カイだ。

スッバは昨年5月の高橋遼伍戦で自ら蹴り放ったローキックで左足のスネを骨折し、長期欠場に追い込まれていたマレーシアMMA界をアギラン・タニと引っ張る存在だ。欠場中のONEのイベントリポーターとしても活躍してきた。そのケアヌにたいするタン・カイはRebel FCからONEに転じて2連勝中で、昨年11月にはラカイのエドワード・ケリーを下している。スタンドもグラウンドでもアグレッシブな打撃が売りのタン・カイとケアヌの総合力の争いとなる。

そしてもう1試合組まれたMMAマッチには秋元と同様にシンガポール、Evolve在住の澤田龍人が出場する。Evolveのトライアウトに合格し、Warrior Seriesから本戦にステップを果たし澤田にとって、昨年12月のボカン・マスンヤネ戦の敗北から再起戦──非常に大切な試合の相手はミャオ・リータオだ。

タン・カイと同様に強いフィジカルを武器に粗くアグレッシブな攻めを見せるリータオは、既にデェダムロン・ソーアミュアイシルチョークとポンシリ・ミートサティートを下しているが、さらになる飛躍を誓ったジャレミー・ミアド戦でまさかの跳びヒザでKO負けを喫した。リータオもまたこの試合が敗北からのカムバック戦となり、トップ5入りを目指すために負けられない一戦となる。

この試合が決まった直後に澤田がMMAPLANETに語った意気込みは以下の通りだ。

澤田龍人
「相手は体もデカくてフィジカルが強い印象です。打撃の1発が強く、テイクダウンも投げも勢いよく仕掛けてくる選手なので、間をしっかり考えて戦おうと思います。この試合は今のONEのストロー級での自分の位置が分かる試合じゃないかと思うので、しっかりフィニッシュを狙って戦います」

※のちほどファイトウィークの澤田龍人のインタビューを掲載します。

■視聴方法(予定)
10月16日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE App
毎週木曜、26時05分~テレビ東京「格闘王誕生! ONE Championship」

■ONE Reign of Dynasties II対戦カード

<キックボクシング・バンタム級/3分3R>
秋元皓貴(日本)
ジャン・チェンロン(中国)

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
サゲッダーオ・ペットパヤータイ(タイ)
ジャン・チュンユ(中国)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ケアヌ・スッバ(マレーシア)
タン・カイ(中国)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
アズワン・チェウィル(マレーシア)
ワン・ウェンフェン(中国)

<ストロー級(※61.2キロ)/5分3R>
澤田龍人(日本)
ミャオ・リータオ(中国)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
モハメド・ビン・マムード(マレーシア)
ハン・ズーハオ(中国)

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ONE ONE Reign of Dynasties ONE112 Report アレクシ・トイヴォネン ブログ リース・マクラーレン 未分類

【ONE Reign of Dynasties】リース・マクラーレン、打撃戦でトイヴォネンをリードしボディへのヒザでKO

<フライ級(61.2キロ)/5分3R>
リース・マクラーレン(豪州)
Def.1R4分18秒by KO
アレクシ・トイヴォネン(フィンランド)

笑顔でタッチグローブを行った両者。まず右ローを蹴ったマクラーレン。拳を握らないマクラーレンは左ハイを空振りし、尻もちをつく。すぐに立ち上がったマクラーレンに対し、トイヴォネンがフックを放つ。組んだマクレーランはケージにトイヴォネンを押し込みテイクダウンへ。小手を決めて耐えたトイヴォネンはヒザを入れて離れる。

トイヴォネンは左リードフック、マクラーレンが左ジャブを伸ばす。右ローを蹴ったトイヴォネンは、右ミドルを蹴っていく。マクラーレンはスイッチからオーソに戻すが、左足をローで蹴られる。マクラーレンも右ローを返し、ここからローを蹴り合った両者──マクラーレンが左ハイから右ストレートを当て、前進にもショートの右をヒットさせる。圧力を高め、右ストレートでダウンを奪ったマクラーレンは、立ち上がったトイヴォネンに左ミドルからワンツーフックを打ちこむ。組んできたトイヴォネンに右ヒザを入れたマクラーレンが、倒れたところに一発パウンドを落としTKO勝ちを決めた。

「最後の一発はレフェリーが止めないから入れたけど、申し訳なかった。今はこれからのことは考えられない。家族に会いたい。この状況でシンガポールに呼んでもらえて感謝している」とマクラーレンはリモートインタビューで話した。


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ONE ONE Reign of Dynasties ONE112 Report アミール・カーン ブログ

【ONE Reign of Dynasties】アミール・カーンが父に捧げる、離れ際の右エルボーからのパウンドアウト

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
アミール・カーン(シンガポール)
Def.1R4分47秒by TKO
ラウル・ラジュ(シンガポール)

父の余命が数カ月、KO勝ちを見せるとケージに足を踏み入れたカーン。まず右ローを蹴ったカーン、ラジュもローを返す。カーンは右ローを続け、左ジャブを伸ばす。ラジュは右ローを蹴られ、同じく右ローを返す。カーンのローをキャッチしそこなかったラジュは、カーフ気味の蹴りを左に受け、直後のクリンチはすぐに両者が距離を取り直す。

カーンは左ローから左右のフック、離れて右ローもラジュが右ストレートを合わせる。左ミドルを入れたカーンが、右ローを続ける。ラジュはシングルへ。ヒザが浅かったカーンはハイクロッチから体を浮かされ、アンクルピックで尻もちをつかさせる。立ちあがったカーンのバックに回ったラジュは正面に回るとダブルレッグに移行し、もう一度バックに回る。2度目テイクダウンを許したカーンは立ち上がると、離れ際に右エルボーを入れてダウンを奪う。

そのまま右のパウンドをまとめたカーンがTKO勝ちを決めた。


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ONE ONE Reign of Dynasties ONE112 Report エコ・ロニ・サプトラ ブログ

【ONE Reign of Dynasties】足を使ったショルダーロックでサプトラが一本勝ちも、こんな技が掛かるか?!

<63.5キロ契約/5分3R>
エコ・ロニ・サプトラ(インドネシア)
Def.1R2分29秒by ショルダーロック
ムルガン・シルブラージョ(マレーシア)

重心の高い構えから右ローを蹴ったシルブラージョだが、左を被弾するとまっすぐケージまで下がる。サプトラは右を見せ、左ジャブにも飛び込んで右をヒットさせる。シルブラージョは左右のロー、左右のフックで前に出たサプトラがパンチを纏めエルボーを入れる。一旦離れたサプトラは、飛び込んでエルボーを入れダブルレッグを決める。

サプトラはサイドで抑え、シルブラージョの右腕を自らの左足でアメリカーノのような形に極めてタップを奪った。見たことがないようにサブミッションだったが、この技にかかってしまうシルブラージョの力不足は明らかだ。


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ONE ONE Reign of Dynasties ONE112 Report デェダムロン・ソーアミュアイシルチョーク ハシガトゥ ブログ

【ONE Reign of Dynasties】離れて回り、飛び込んでTD。MMAゲームでハシガトゥがデェダムロン下す

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ハシガトゥ(中国)
Def.2-1
デェダムロン・ソーアミュアイシルチョーク(タイ)

入場も戻ってきたONE。ハシガトゥに続き、デェダムロンがケージへ。両者、慎重な立ち上がりのなかハシガトゥが遠く距離を取り、デェダムロンのローを下がってかわす。ハシガトゥが走り込むように右オーバーハンドを見せるが、これは空振りに。前蹴りをよけたデェダムロンが間合を取り直す。下がるハシガトゥが、左右のスラッピーなフックで前に出る。

相当に遠い距離から距離詰めてパンチを見せるハシガトゥが、すぐに大きく距離を取るためにデェダムロンは戦い辛そうに距離を作り直す場面が続く。追いかけて右ミドルを蹴ったデェダムロンだが、ハシガトゥがシングルレッグで一気にテイクダウンを奪う。デェダムロンはクローズドガードを取り、下からエルボーを入れる。ハシガトゥは頭をつけた状態から、頭を起こして右のパウンドを繰り出す。立ちあがって殴りながらパスしたハシガトゥは、スクランブルでギロチンに捕えるも時間となった。

2R、初回と同様に遠い距離で回るハシガトゥを追いかけたデェダムロンが、カウンターのパンチを受ける。デェダムロンは右ハイ、ブロックしたハシガトゥが足を使うと飛び込んで右ミドルも直後にハシガトゥがダブルレッグを決める。寝技は続かず、スタンドに戻るとデェダムロンが右ミドルから前に出る。ハシガトゥは下がって、踏み込みを待ってカウンターを狙う。

ここまで距離をとり、前進にカウンターやテイクダウンを合わせる作戦がハマっているハシガトゥが、残り80秒でダブルからシングルに移行してテイクダウンを決める。足を一本抜き、枕でプレッシャーをかけるハシガトゥはデェダムロンにハーフから潜ることを許さず、MMAゲームでリードした。

最終回、これまでと同じ戦い方でデェダムロンの攻撃を貰わないよう戦うハシガトゥに、幾度となくアクションという指示が入る。蹴りからパンチの距離が作ることができないデェダムロンはスイッチを織り交ぜるも、ハシガトゥは距離を取り続ける。そして右のパンチを見せてシングルへ。

切ったデェダムロンが左ローを蹴る。ワンツーを見せるハシガトゥに対し、ミドルを蹴るデェダムロンだが向かってこない相手に打撃を届かせるのは困難だ。それでも走り込んで右ミドルを蹴るデェダムロンは、ダブルレッグからクリンチに取ったハシガトゥの小外掛けで倒されサイドを取られる。足を戻したデェダムロンだが、反撃には至らずタイムアップに。

上手く試合をまとめたハシガトゥが、スプリットで元世界ストロー級王者を破った。ここで1票がデェダムロンに入るようなら、レフェリーはあの距離の取り方にもっと注意を与えないといけないだろう。戦いではなく、ゲームであったがハシガトゥが落とした要因は消極的以外にない内容だった。


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【ONE Reign of Dynasties】ロシャン・マイナム、疲れを見せながらテイクダウン→マウント→RNCで一本

<フライ級/3分3R>
ロシャン・マイナム(インド)
Def.2R2分22秒by RNC
リュウ・ペンシュアイ(中国)

サウスポーのリュウの左ミドルをキャッチし、右を2発振るっていったマイナム。自らの右ハイで姿勢を乱したマイナムに対し、リュウが左ミドルを蹴っていく。ダブルで組み、即テイクダンしたマイナムがパウンドを入れ腕十字にも反応する。ここでスペースができて立ち上がったリュウに対し、マイナムはショートの右を連打しながら組みつくがテイクダウンには至らない。

殴って組みたいマイナムは右ミドルを見せるが疲れてきたか。リュウがワンツーを入れ、マイナムは右ハイを繰り出しダブルレッグでテイクダウンに成功する。足を払って殴るマイナムは立ち上がってロー、立ち上がったリュウは左前蹴りから右スト―ト、ワンツーで右アッパーを放つ。マイナムは3度目のテイクダウンを決めるも、そこから先はやはり疲れを伺わせる動きだった。

2R、左ミドルから距離を詰めるリュウ。マイナムは右ハイを蹴り、ここからダブル、トリプルの右を見せて前に出る。すぐに肩で息をするようになったマイナムだが、ダブルレッグを決め腕十字を防ぐと、蹴り上げを捌いてパスからマウントを奪取する。パンチ、エルボーを落としたマイナムは、背中を向けたリュウの背中を伸ばしてRNCへ。パームトゥパームからRNグリップにスイッチしタップを奪った。


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