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AB BELLATOR Bellator300 F1 MMA News o ウスマン・ヌルマゴメドフ

Bellator:ライト級王者ウスマン・ヌルマゴメドフがドラッグテスト陽性により出場停止。前回の試合はノーコンテストとなり、ライト級王座は剥奪へ。

mmajunkie.usatoday.com

ウスマン・ヌルマゴメドフがBellator300の試合前に行われたドラッグテストで禁止薬物が検出され、ブレント・プリムス戦はノーコンテストに変更の上、6ヶ月の出場停止処分。これにより、すでに決勝進出を決めていたライト級GPは欠場となり、決勝にはブレント・プリムスが進出する。

検出された薬物については、カリフォルニア州の医療情報機密保持法により非公開だが、ウスマンは医師に処方された治療目的のものであることを主張し、証拠を提出している。しかし、事前の治療使用目的の免除申請を行っておらず、事後の申請を要望したものの、コミッションから拒否されている。

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AB ABEMA BELLATOR Bellator300 Bellator301 MMA MMAPLANET o ONE PFL RIZIN RIZIN LANDMARK07 Special UFC アリ・アブドゥルカリコフ エド・ソアレス キム・ギョンピョ ジェレミー・ケネディ トフィック・ムサエフ ナリマン・アバソフ パトリシオ・フレイレ ヴガール・ケラモフ 大沢ケンジ 柏木信吾 武田光司 水垣偉弥 鈴木千裕

お蔵入り厳禁【Special】月刊、柏木信吾のこの一番:7月―その弐―鈴木千裕✖パトリシオ「Bellatorが……」

【写真】フレイレ戦の勝利後の会見の席での鈴木。この時点では、彼の米国での活躍に胸を躍らせたファンも多くいたに違いない――(C)MMAPLANET

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る当企画。
Text by Shojiro Kameike

背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。大沢ケンジ、水垣偉弥、柏木信吾という3人のJ-MMA界の論客をMMAPLANET執筆陣がインタビュー。

今回は柏木信吾が選んだ2023年7月の一番、7月30日に行われた鈴木千裕×パトリシオ・フレイレ戦の続編……前編から2カ月以上を経てという掲載は、当時――記事化できなかったBellatorの状況が多々あったからだ。

お蔵入り厳禁――8月の時点で氏の口から語られていた『事実』こそ、鈴木千裕がアゼルバイジャンでヴガール・ケラモフと戦うという現在に通じている。

<月刊、柏木信吾のこの一番:7月:鈴木千裕✖パトリシオ・フレイレPart.01はコチラから>


――パトリシオにしても、よく受けたなと思う試合でもありました。

「それに関していうと、Bellator側の最初のリアクションは『スズキは何か悪いことでもしたのか?』だったんです(笑)」

――アハハハ。懲罰だと?

「ハイ(笑)。スズキはサカキバラを怒らせたのか、と。パトリシオに関しては、本当は試合をすることは嫌だったみたいです。『なぜ、やらないといけないのか』って」

――実はBlack Houseでマネージメントをしているエド・ソアレスは「イージーマネーだ」とホクホク顔で話をしていましたね(笑)。

「アハハハ。パトリシオからすると嫌だけど、条件が割りに合うというか……そこにあったら取るでしょと。お腹いっぱいでも、まだ食べられるということだったと思います」

――色々な背景があって実現した試合。鈴木選手が勝利し、彼はFigth&Lifeのインタビューで今後に関して、しっかりと「一番良い条件のところ」という話をしていました。お金の話ができる選手って、強いと思います。

「うん、そうですね。その辺りのハングリーさは、結果にも出てきますね。そういうファイターが成功しているんです。ブラジル人そうで。鈴木千裕選手のパトリシオ戦は、ハングリーな選手の魅力が詰まった試合でもありました」

――この試合で勝利した鈴木選手の北米MMA界における価値を柏木さんは、どのように捉えていますか。

「大筋は変わらない」

――えっ……。

「MMA業界の勢力分布図には、影響を与えないと思っています」

――……。

「Fight Matrixで鈴木選手のランクが12位に跳ね上がりました。それは数字的にパトリシオに勝った選手が自動的に上位にランクされるということです。ただしBellatorやUFCというMMA業界においては、お祭りのなかで事故が起きた――という捉え方だと僕は思っています」

――Bellatorで再戦だろう、とか。パトリシオをKOしたのだから、UFCのアンテナに引っかかってくるのではないという期待が……。

「お祭りの時に起こった事故って言っちゃうと、それは申し訳ないのですが……パトリシオも、そこまで深く受け止めていないかと。僕の立場としては、この勝利で色々と仕掛けられるかなっていうのはありますけど。そういう期待感があって、実際にBellatorで戦うことになったとしましょう。なら、高島さんはどう思いますか?」

――簡単ではないです。

「ジェレミー・ケネディ戦とか実現したら、どうなりますか」

――勝つことは難しい。もちろん、一発で勝つ力はあります。ただし、それを連続するだけの力はまだ備わっていない。

「そういうことですよね。鈴木千裕選手が活きるマッチメイクをBellatorや北米のプロモーションが組んでいくのかといえば、それはないですよね。特にBellatorはグラップラーが多いので……そこは簡単ではないと思います。正直、パトリシオをKOしたからといって、パトリシオより強いという風にはならないと思います」

――ハイ。

「もちろん格闘技の魅力が大爆発した試合ではあったのは間違いないです。ですが、それが現状ではないかと」

――その勝負に勝ったのだから、ライズしたモノが何倍にもなって返るようになってほしい……。

「オールインして、勝ったわけです。それは本当に素晴らしい勝利でした」

――Bellatorは柏木さんと違って、あの勝敗で何かを仕掛けることはないと。

「それは……ほら、今は状況が状況じゃないですか。10月以降のことを、今のBellatorが考えることができているのか。残念ながら、そうではないと思います。本来ならBellatorでリマッチが組まれても、全くおかしい話ではないです。でも、今はそれどころじゃない――ということは、伝わってきますよね」

――Bellatorの今後が不透明すぎますし、PFLがBellatorの全選手の契約を買い取るとは思えないです。

「選手を回すこともできないですよね。PFLのシステムで、そこまで選手を抱えることはないと思いますし」

――PFLはどうなのか……。ONEの元スタッフで、凄く優秀だった人がPFLの中東の担当になったり、自分の周囲ですら色々と勘繰りたくなる動きは見られます。

「いずれにせろ、契約を満了にする期間は必要ですよね。その母体を残さないと、契約を履行でいない」

――9月以降のBellatorは凄まじい数のマッチメイクを組むようになっています。

「そうですね。だから、本当にこの状況でなければ……。逆にいえばBellatorが、こういう状態だったからパトリシオ・フレイレと鈴木千裕戦を組むことができた。RIZINからすると漁夫の利です。アハハハ、言っちゃった(笑)」

――ダハハハハ。

「同時にBellatorが通常営業していれば、米国で再戦もあっただろうし、我々の方から米国で試合を組んでほしいと伝えていました。そこは絶対です。あの試合に勝ったんだから、それはやっていますよ。でも、今はそういう状況ではない。向こうがそういう状況ではないから話はしてこないし、こっちもできないというのが現状です」

――Bellator300以降の話が、まず聞かれないです。

「ないですね。10月7日以降がどうなるのか。それが10月7日前に分かるのか(※9月13日にBellator301=11月17日大会の開催が発表された)。いずれにしても、こういう状況で生まれた試合で、あの勝ち方をした鈴木千裕選手は今のRIZINフェザー級で誰とやっても面白い選手になったんです。

一発当てると、勝負を終わらせることができる。これまで燻っていてものがあったけど、パトリシオ戦の勝利で――こんなに良い選手なんだということが伝わった。鈴木千裕という選手の生き方が集約された試合が、パトリシオ戦だったかと思います。そこが凄く分かりやすい形で、多くの人に伝わった作品となりましたね」

■視聴方法(予定)
11月4日(日)
午後10時00分~ABEMA, U-NEXT, RIZIN100CLUB,RIZIN LIVE,スカパー!

■ RIZIN LANDMARK07対戦カード

<RIZINフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者]ヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)
[挑戦者]鈴木千裕(日本)

<ライト級/5分3R>
トフィック・ムサエフ(アゼルバイジャン)
武田光司(日本)

<ライト級/5分3R>
ナリマン・アバソフ(アゼルバイジャン)
アリ・アブドゥルカリコフ(ロシア)

<60キロ契約/5分3R>
メイマン・マメドフ(アゼルバイジャン)
フェリット・ギョクテペ (トルコ)

<ライト級/5分3R>
ドゥラル・ラギモフ(アゼルバイジャン)
キム・ギョンピョ(韓国)

<女子ストロー級/5分3R>
アナスタシア・ヴェッキスカ(ウクライナ)
ファリダ・アブドゥエバ(キルギス)

<フェザー級/5分3R>
ホアレス・ディア(南アフリカ)
イルホム・ノジモフ(ウズベキスタン)

<ライト級/5分3R>
イリヤール・アスカノフ(カザフスタン)
ヴラディスラヴ・ルドニエフ(ウクライナ)

<ヘビー級/5分3R>
クエンティン・ドミンゴス(ポルトガル)
ショータ・ペトレミドゥゼ(ジョージア)

<ライトヘビー級/5分3R>
ハサン・メジエフ(ラトヴィア)
コンスタンティノ・メルクロフ(カザフスタン)

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BELLATOR Bellator300 MMA MMAPLANET o アレクサンデル・シャブリー ウスマン・ヌルマゴメドフ キック ブレント・プリマス

【Bellator300】これぞドミネイト。ウスマンがプリマスに何もさせず世界ライト級王座防衛&GP決勝進出

<Bellator世界ライト級選手権試合&ライト級ワールドGP準決勝/5分5R>
ウスマン・ヌルマゴメドフ(ロシア)
Def.3-0:50-45.50-45.50-45.
ブレント・プリマス(米国)

ケージ中央で向かい合う両者。ウスマンが右前蹴りから右カーフキックを連打する。プリマスはパンチを放ちながらウスマンにケージを背負わせる。ウスマンはケージ中央に戻してカーフキックを連打しながら、右前蹴りで距離を保つ。プリマスはワンツーから、ウスマンの蹴り足をキャッチする。しかし倒されないウスマンは、プリマスにケージを背負わせた。

ウスマンが右スピニングバックキックから右カーフキックへ。プリマスの右スピニングバックフィストをかわしたウスマンが、ケージに押し込んでから離れ際にエルボーを見舞う。ケージ中央では、ウスマンのブラジリアンハイキックがプリマスの顔面をかすめた。さらにクリーンテイクダウンに成功したウスマンは、ハーフガードのプリマスの顔面にヒジを落とす。下から抱え込むプリマスに対し、ウスマンはトップキープを貫いた。

2R、ともにフェイントからパンチを見せる。距離が近くなるとウスマンがボディロックで組むも倒せず。ウスマンは右前蹴り、右サイドキックでプリマスを近づけさせない。サウスポーにスイッチしたプリマスが、左インローから右ショートに繋げた。プリマスにケージを背負わせると、右掛け蹴りを浴びせる。プリマスのほうが距離を詰めるも、ウスマンがスウェーでパンチをかわしている。ウスマンはプリマスの蹴り終わりに蹴りを合わせる。プリマスがシングルレッグで組み、ケージに押し込むも倒せず。ウスマンは蹴りを左右上下に散らし続けた。

3R、ウスマンはスイッチしながらローを打ち込む。プリマスもローを返すが届かない。右ハイを放ってからバックステップで距離を保つウスマンは、右ミドルに対して左ストレートを返した。さらに右サイドキックを関節、ボディに突き刺す。ワンツーから右ミドル、右カーフとウスマンの一方的な展開に。組んできたプリマスを振り払うウスマンは、打撃で攻め続けるも、場内からは大ブーイングが飛んだ。

4R、プリマスが距離を詰めてきた。するとウスマンはローなど蹴りよりも左ジャブ、ワンツーを増やす。ケージ際でプリマスのシングルレッグをスプロールしたウスマンは、組みを交えてパンチを打ち込む。ここでレフェリーが割って入り、組みの体勢に戻す。ケージ掴みがあったのか、アナウンスはない。再開後、すぐにウスマンが小外刈りでテイクダウンを奪った。背中を着けさせられたプリマスが下から抱え込む。ウスマンのパンチとヒジでプリマスの顔面から流血が見られる。プリマスが足を上げると、ウスマンが潰していった。

最終回、逆転を狙うプリマスが前に出るも、ウスマンの距離は変わらない。左右のロー、ジャブとイーブンペースを貫く。オーソドックスに戻したウスマンは右ストレートを打ち下したあと、ボディロックでプリマスをケージに押し込んだ。プリマスの顔面からの出血量が多くなっている。プリマスとの距離が詰まるとテイクダウンを選択するウスマンが、ここでも背中を着かせた。ラウンド終了までウスマンがコツコツとパンチを落としてトップをキープした。

裁定は、文句なくウスマンのフルマーク判定勝ち。ウスマンは世界ライト級王座の2度目の防衛に成功し、ライト級ワールドGP決勝に進出した。決勝では、11月7日のアレクサンデル・シャブリー×パトリッキー・ピットブル戦の勝者と対戦するウスマンは「こんな風になるとは思っていた。全て僕の想い通りになった。良い試合ができたよ。決勝は正直──シャブリは強いから、自分への挑戦になる。でもパトリッキーもタフだから、。2人も強いから、どっちが勝つか待っている」と語った。


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BELLATOR Bellator300 MMA MMAPLANET o キャット・ジンガーノ クリス・サイボーグ リア・マコート

【Bellator300】完全無欠=TDを切る前にパンチを当てるサイボーグ。ジンガーノに圧勝、日本での試合を熱望

<Bellator世界女子フェザー級選手権試合/5分5R>
クリス・サイボーグ(ブラジル)
Def.1R4分01秒by TKO
キャット・ジンガーノ(米国)

左ハイのジンガーノに右フックを合わせたサイボーグは、テイクダウン狙いをワキを差しあげてリバーサル──そのままスタンドに戻る。ジンガーノのクリンチを簡単に切るサイボーグは組まれてもフックを振るう。サイボーグは右ストレート、テイクダウン狙いに右を合わせて切る。しゃがんだジンガーノにパンチを続け、スタンドに戻ったサイボーグは左ミドルに右ボディを返す。

打つ手がないジンガーノは右手を伸ばして首に絡みつくが、ヒザ蹴りを受けてテイクダウンはならない。離れたサイボーグは右を当て、組みをカットする。右フックに顔を背けてしまったチャレンジャー、サイボーグは右ストレートでヒザをつかせる。続くダブルレッグも殴って止めて、トップを取ったサイボーグ。鉄槌の連打に動けなくなったジンガーノを見てレフェリーが試合を止めた。

サイボーグはリア・マコートを次期挑戦者に指名し、「引退する前に日本で戦いたい」とアピールした。


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BELLATOR Bellator300 MMA MMAPLANET o イリマレイ・マクファーレン ディアナ・ベネット ベラトール ボクシング リズ・カモーシェ 渡辺華奈

【Bellator300】計量失敗マクファーレンをカーフ攻めで王座防衛=カモーシェは「日本でカナ・ワタナベと!]

<Bellator世界女子フライ級選手権試合/5分5R>
リズ・カモーシェ(米国)
Def.5R0分17秒by TKO
イリマレイ・マクファーレン(米国)

マクファーレンが計量に失敗し、126.4ポンドながら4月のディアナ・ベネットの挑戦を受けた時と同様に、負けたらタイトルを失うという状況で世界戦を選択した王者カモーシェ。

そのカモーシェがジャブを伸ばし、左右のコンビはマクファーレン。左フックでステップインしたマクファーレンに、カモーシェがアッパーを合わせる。打たせてカウンター狙い、そして当てるカモーシェが序盤から試合をリードする。組みたい打撃も距離が遠いマクファーレンがワンツーのツーをフックでヒット。マクファーレンは飛び込んでパンチを続け、ニータップのフェイクからダブルジャブもクリーンヒットとはならない。カモーシェも自ら、ワンツーを振るうシーンもあったが受動態のファイトが続いた。

2R開始前にレフェリーにファイトを促された両者、距離が近くなりマクファーレンのパンチにカモーシェがカウンターを狙う。チャンピオンは左ストレート、マクファーレンは右前蹴りを繰り出す。カモーシェのフックの空振りで一瞬のクリンチから、試合は打撃の間合いに即戻る。ローを蹴られワンツーを返したカモーシェが、右ローを蹴る。左を当て返したマクファーレンは、ステップイン&ワンツーを繰り返した。

これを見せて、如何に違う動きに繋げるのか──マクファーレンはリードフックをかわして、右ローに右オーバーハンドを合わせる。接近するとダーティボクシングを見せたカモーシェは、右オーバーハンドを2発見せたがヒットはしない。判断が難しい5分に終わった。

3R、この回もレフェリーがファイトするように注意してスタート。カーフにテイクダウンを合わせたマクファーレンだが、左足を効かされバランスを崩す。カモーシェはスタンドで待って、カーフを再度効かせると、軽い右フックにマクファーレンが尻もちをつく。カーフでダメージを受けたか、テイクダウン狙いで足を負傷したか──おかしなリズムのマクファーレンは直後のダブルレッグを切られ、右カーフを懸命にかわす。カモーシェも特に戦い方を変えるわけでもなく、立ち膠着が続く。と、マクファーレンはカーフで完全に足が流れる。カモーシェはカーフを軸に、攻撃を組み立てマクファーレンを削っていく。そのカーフに組みついたマクファーレン、カモーシェはギロチンに出てケージを背負い時間に。

4R、マクファーレンのインローに右を当てたカモーシェの右カーフで、マクファーレンが転がる。直ぐに立ち上がるが、厳しい状況のマクファーレンはまたもカーフで前方に崩れ、イマナリロールも不発に。さらにインローでも前足を攻撃するカモーシェ、ついにはケンケン状態に。カモーシェは軸足を払うという嫌らしく、有効な攻撃を見せる。悉くパンチを外されるが、前に出続けるマクファーレンはカーフを標的状態となり試合は最終回を迎えた。

5R。ワンツーのマクファーレンはヒザの外側を蹴られ、ついに声を挙げて倒れ──勝負は決した。

「イリマレイはベラトールの女子フライ級で全てをやり尽くした選手。イリマがいないと、私も含め誰もこの場所にはいない。イリマ、ありがとう。彼女は傷ついても、試合を止めなかった。私がミスをすれば、彼女は安全なグラップリングの戦いに持ち込めたはず。だから彼女の庭で戦わずに、フィニッシュしたかった」と話したカモーシェは、渡辺華奈と日本で再戦したいと話した。

計量オーバーの相手に負けるとベルトを失うというリスキーなタイトル防衛戦に勝利したカモーシェ。本来──彼女に何も責任はないが体重オーバーを相手に世界戦を行えるのであれば、MMAの階級制は形骸化してしまう。なぜ、MMAは階級制になり、厳格なルールが敷かれることとなったのか。危険だと世に受け入れられていなかった時代を、プロモーション側は胸の留めておいてほしい。


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BELLATOR Bellator300 MMA MMAPLANET o サラ・マクマン リア・マコート

【Bellator300】五輪メダリスト・レスラー=マクマンが、リア・マコートの払い腰からエルボーでTKO負け

<女子フェザー級/5分3R>
リア・マコート(英国)
Def.1R4分30秒by TKO
サラ・マクマン(米国)

ジャブ伸ばすマコート、マクマンは間合いを測りつつワンツーで前に出る。左目を気にして下がったマクマンだが、レフェリーが流す。距離を詰めてパンチを振るうマコートは、ダブルレッグでテイクダウンされバックを許す。マコートは胸を合わせ、ウィザーでヒザをボディに突き刺す。ボディロックに取ったマクマンはバックに再び回ると、腿にヒザを入れワンフックへ。キムラクラッチから腰に乗せて投げたマコートだったが、マクマンはそのまま勢いを利してトップを取り、スクランブルでバックを取り続ける。

もう一度、払い腰を決めたマコートはスタンドへ。下のままのマクマンのガードに入り、エルボーを落とす。ヒジで左目尻をカットしたマクマンは、動きが止まる。マコートが右を連打し、ニーシールドで動きが止まったマクマンに対し、上体を起こして高低差のあるエルボーを打ち続けTKO勝ちを決めた。


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BELLATOR Bellator300 MMA MMAPLANET o ジェシー・ロバーツ セルヒオ・コッシオ ベラトール

【Bellator300】32歳、35歳のセルヒオ・コッシオ。ロバーツに攻められ続けるも、最後に三角絞めで逆転勝利

<ライト級/5分3R>
セルヒオ・コッシオ(メキシコ)
Def.3R4分05秒by 三角絞め
ジェシー・ロバーツ(米国)

35戦目にしてベラトール初陣のコッシオが、遠い距離でジャブを伸ばす。左ミドルを合わせたロバーツはシングルレッグでテイクダウンを決める。ハーフで抑えたロバーツが枕で抑える。足を抜くと同時にマウントを取ったロバーツに対し、コッシオは腰を押して戻す。すぐに足を抜き返し、マウントに取ったロバーツが肩固めかスライドさせる。

必死のコッシオは背中を見せて逃れるも、ロバーツはRNCへ。腕を入れ替えて絞めるロバーツは、コッシオを立たせなかったが、結果的に極め切ることはできずガードを取られる。ハーフバタフライのコッシオはパスの圧力に背中を見せるが、腰をずらしてガードに戻すと下から鉄槌を連打した。

2R、左ボディフックで前に出たコッシオだが、右に右を合わされる。組みでも力強いのはロバーツで、ボディロックテイクダウンを決める。すぐに枕で抑えたロバーツは、足を戻されるとエルボーを落とす。さらに左足を抜き、ハーフバタフライからの足関節狙いを察知するとバックへ。ロバーツは一旦コッシオに上を向かせるが、スクランブルを許さずバックに。さらにマウントに移行し、足を戻されても抑え完全ドミネイト。背中を譲るコッシオはリストロックで背中を伸ばされそうになり、ここも自ら背中をマットにつけた。

バタフライでエレベートしたコッシオは、下から胸を蹴りスタンドに戻ることに成功するが、直ぐにテイクダウンからバックを許す。ロバーツは両足をフック。胸を合わせに来たコッシオは下になり、腕十字狙いも担がれて後転──ここもバックを許し、ラウンド終了となった。

最終回、荒いパンチで前に出るコッシオが、左ボディから右ミドル。続い跳びヒザ、ボディショット、右ストレートを決める。さらにコッシオはボディを効かせ、首相撲にも腹に連打。離れたロバーツは左を効かさせ、必死に組みつく。コッシオはケージに押し込まれても細かいパンチ、エルボボーを落とす。ロバーツはシングルレッグからワキを潜ってバックに回り、前方にコッシオを崩す。しかし、前方に落とされるとコッシオはシングルレッグにギロチンへ。

ロバーツは上を取り切り、頭を抜くと頭と胸をつけにいく。コッシオはハイガードを担がれ、バックを許すと残り試合時間は90秒に。腰を上げ、前方にロバーツを落としたコッシオが鉄槌を連打する。ロバーツはワキを差しあげて横回転──リバーサルを決めるも、これはコッシオの誘い水。上を取った刹那、三角絞めをセットされたロバーツは9割方掴んでいた勝利を手放した。32歳のサークルケージデビュー戦の逆転勝利、コッシオは次の舞台が気になる。


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BELLATOR Bellator300 MMA MMAPLANET o ヘンリー・コラレス

【Bellator300】カーフ、前進力、手数で上回ったと思われたコラレスが、スプリットでカマカ3世に下る

<フェザー級/5分3R>
カイ・カマカ3世(米国)
Def.2-1:30-27.29-28.28-29
ヘンリー・コラレス(米国)

開始直後の右カーフでカマカを転がせたコラレス。カマカもすぐに立ち上がり、スイッチする。カマカは小刻みに構えを変えるが、再び左足をカーフで蹴られる。左ミドルを掴まれ姿勢を乱したカマカは、ローから組みを狙う。離れたコラレスが右カーフを入れ、ニータップ狙いも指がカマカの目に入る。一旦ブレイクとなり、すぐにリスタートされるとコラレスが右ハイを蹴り、続くカマカの蹴り足をキャッチしてテイクダウンに成功する。

両者すぐに立ち上がり、勢いのある拳の交換が見られる。クリンチで左アッパーを入れたカマカは、離れて右ストレートをヒット。さらにダブルジャブから右ストレートで圧を掛ける。コラレスも右フックを振るい、右カーフと譲らない。カマカは首相撲&ヒザ蹴りも、カーフからボディ、フックを受けた。

2R、コラレスは初回と同様に右カーフからフックを繰り出し、カマカも構えを変えて対応する。と、コラレスの左フックをキャッチしてテイクダウン狙いのカマカが、足を抜いたカマカの背中に回る。直ぐに正対して離れた両者は散らす攻撃の応酬から、タイミングを見てビッグショットを狙う。結果、手数でコラレスが試合をリード。スタミナ、神経の削り合いは蹴りは当たっても、パンチはなかなか決まらないという流れに。それでも当てるのはコラレスで、右フックを届かせる。カマカはジャブを見せて回るが、手は最後の最後の左フックまで出なかった。

最終回、ジャブの差し合いからカマカが右ローを蹴る。パンチを纏めるコラレスも、当たるのは右カーフだ。コラレスは距離を詰め、クリンチから離れ際に左を繰り出す。カーフの蹴り合い、ジャブの同士討ちも勢いでコラレスが上回る。カマカは左ミドルから距離が近づき、荒いパンチの応酬もコラレスが距離を取る。互いに決め手のない戦いは、残り90秒に。カマカは左ボディフックを入れて離れ、ここも間合いを測る。接戦だけに、手数と勢いが必要になるが、そうなるとカマカは綺麗に戦い過ぎか。泥臭く前に出て右を当てたコラレスが、パンチを纏める。カマカは組みを切られて、試合に。気持ちでベテランのコラレスが圧、手数でリードしたと思われたが、スプリットで勝利を手にしたのはカマカ3世だった。


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BELLATOR Bellator300 MMA MMAPLANET o キック ハーマン・トラド ムハメド・ベルハモフ

【Bellator300】やりたい放題=攻め続けたムハメド・ベルハモフ。立ち続けたトラドからフルマークの判定勝ち

<175ポンド契約/5分3R>
ムハメド・ベルハモフ(ロシア)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ハーマン・トラド(グアム)

ジャブから左ストレートを伸ばしたベルハモフが、圧を掛ける。トラドはケージを背負った状態からローを蹴る。ベルハモフが左ハイをガードの上から蹴り、ジャブを当てる。前蹴りを腹に受けたトラドはジャブからローも、すぐにフェンスを背負ってしまう。大振りの空振りが続き、早くも肩で息をするようになったトラドに対し、ベルハモフがワンツーからスリーとコンビを繰り出す。両手で顔面を守るトラドは前蹴り、ジャブ、ボディストレートを被弾。ベルハモフは攻め急がないが、効果的にテンカオを決める。打つ手の無いトラドが、サイドキックを腹に貰う。淡々と攻撃を続けたベルハモフが最後は、ガードの上から左ハイを効かせて初回をリードした。

2R、開始直後にショートのワンツーを放ったトレドだが、クリーンショットとはならず、。ベルハモフはジャブを入れ、左ストレートを当てる。下がったトレドに右アッパー、間合いを取り直してミドルをガードしてダブルジャブのベルハモフが、左ストレートをヒットさせる。ベルハモフはパンチを纏め、ヒザ蹴りを繰り出す。必死の左オーバーハンドも空振りを繰り返すトレドは、三度ガードの上からハイを蹴られる。

仕留め時が訪れているなか、ベルハモフは左ストレート、右ハイ、ワンツーフック、右ヒザ蹴りを見せる。さらに左ボディストレートとやりたい放題だが、回転数はさほどないベルハモフ。ヒザ蹴り&エルボー、左ミドル、スピニンングバックフィストと攻め続ける。顔面を両手で覆って、前屈みで耐えるトラド。既に勝負の行方は見えた。

最終回、ベルハモフはジャブを伸ばし、トラドが右ミドルを蹴る。素早いワンツーを入れたベルハモフに組みついたトラドがシングルレッグも、逆にケージに押し込まれる。離れたベルハモフは右フックをかわしてワンツー、ダブルジャブ、左ストレート、鉄槌を耳の辺りに入れる。ようやく回転が上がったベルハモフがヒザ、ショートのコンビを繰り出すとトラドの左が当たる。

と、右を見せて一瞬のシングルレッグでトラドに宙を回せテイクダウンを決めたベルハモフ。トラドはニーシールドで耐える。ベルハモフはスタンドに戻り、ヒザ蹴り。トラドは左オーバーハンドが空を切り、大きく息をつく。倒されないことを目標にケージで立ち続けるトラドは、一発逆転の左オーバーハンドだけが攻撃手段だ。こうなるとベルハモフも大きなリスクは背負えないまま15分間の完全ドミネイトが終わり、フルマークの判定勝ちを手にした。


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BELLATOR Bellator300 MMA MMAPLANET o イララ・ジョアニ ジェナ・ビショップ

【Bellator300】バックグラブから腕十字。ジェナ・ビショップがイララ・ジョアニから見事な一本勝ち

<女子フライ級/5分3R>
ジェナ・ビショップ(米国)
Def.1R2分45秒by 腕十字
イララ・ジョアニ(ブラジル)

サウスポーのビショップに強烈な右ミドルを蹴ったジョアニは、ワンツーから右ミドル、左フックを決める。ビショップもパンチで対抗するが、腹への蹴りとヒザを受ける。組んでテイクダウン狙いも、ウィザーのジョアニに切り返されたビショップが下にされ足関節へ。足を抜いて立ち上がったジョアニだが、すぐに組んだビショップはボディロックからヒザを突き上げ、高速・小外刈りでテイクダウンを奪う。

直ぐに足を抜き、マウントを取ったビショップはバックグラブに転じると、頭を刈って腕十字をセットする。鉄槌を入れたビショップは、ジョアニのクラッチを切って右腕を伸ばす。ジョアニは左腕が右腕の下に固定されておりタップができず──声を挙げて、勝負が決まった。


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