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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC299   キック ソン・ヤードン ピョートル・ヤン

【UFC299】グラブチェックが潮目を変えた?! 初回を落としたヤンがヤードンから逆転判定勝ち

<バンタム級/5分3R>
ピョートル・ヤン(ロシア)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
ソン・ヤードン(中国)

まず右カードを蹴ったヤードンが、ヤンの右ローに右を合わせる。ヤードンはシングルのフェイク、ヤンは反応したあとでローを蹴る。左フックで飛び込んだヤードンが、圧を掛ける。ヤンはジャブを放つが、慎重な姿勢は崩さない。テイクダウンと見せ、左を入れたヤードン。ヤンはボディショットを返す。ヤードンは蹴りにパンチを合わせる動きを続け、スピニングバックキックを繰り出す。

ヤードンは自身の間で戦い、ミドルをキャッチしてパンチを打ちつつテイクダウンからトップを取る。スクランブルでシングルのヤードンがバックへ。ヤンの前転にもトップをキープし、バックに回ってパンチを顔面に打っていく。自らヤンをリリースしたヤードンが、シングルを見せる。逆にシングルから、レッグリフト&パンチを振るったヤンだが初回を失った。

2R、ヤードンが左ミドルハイ。ガードをしたヤンに、シングルレッグを仕掛ける。ニータップの要領で距離を詰め、ショートで右を当てたヤードンがダブルレッグへ。頭を上げ、エルボーを打ち込んで離れたヤードンの攻勢が続く。ヤンはテイクダウンにアッパーを合わせようとするが、右オーバーハンドを受ける。シングルのフェイクを見せ、打撃と思いきや直後にダブルからバックに回ったヤードンに対し、ヤンは後方へのエルボーを見せる。ヤンが正対すると離れたヤードンが、右から左フックを被弾。それでもジャブを伸ばして、前に出る。

残り半分、ヤンのグローブに不具合が見つかり試合が中断。すぐに再開し、前に出たヤンがテイクダウンを仕掛け、反応したヤードンに左ミドルを蹴り込む。直後にシングルからレッグリフトのヤードンだったが、足を抜いたヤンがミドルを入れる。間がヤンになりつつあるなかで、アッパーを被弾したヤードンが前に出る。ボディ&フックと左のコンビを繰り出したヤンの右アッパーが決める。ボディを返したヤードンは右を当てる。ヤンが右アッパー後にダブルレッグで見事なテイクダウンを決める。残り20秒、ガードの中からパンチ、エルボー、鉄槌を見せたヤンがブレイク後に流れを掴んだ5分となった。

最終回、ヤンの右オーバーハンドをダックで外したヤードンが、ワンツーから左ミドルを蹴る、ヤンもミドルを返し、右アッパーから飛び込んでイマナリ・ロールのような動きを見せる。クレイドルのヤードンに対し、シングルで立ち上がったヤンがエルボーを打たれる。打撃の間合いに戻り、ヤードンがジャブを連続で振るい、スピニングバックキック。ならばとヤンがスピニングバックヒールキックを繰り出す。またも回転系の後ろ回し蹴りを見せたヤードンだが、やや体の軸が乱れるようになってきたか。

テイクダウンを織り交ぜ、アッパーを入れたヤンが左の相打ち後にボディを打つ。ヤードンは頭を振ると体の軸が乱れ、シングルレッグも足を抜かれる。ヤンのスピニングバックフィストをかわしたヤードンは、左ハイを受けそうになるがジャブを続ける。ボディにスピニングバックエルボーを繰り出したヤンが、左を被弾。直後に組まれたが、ヒジを入れると体を入れ替えてダブルレッグでテイクダウンを決める。

残り1分、質量で上回るヤンがガードのなかから鉄槌を落とす。ヤードンはパスを許し、サイドで抑えられヒジを落とされる。敢えてスペースを与え、最後にダースを仕掛けたヤンが時間とともに勝利を確信したように手を挙げた。

初回の攻勢。2R序盤も優勢だったヤードンだが、ヤンが2R途中から形勢逆転。3Rは完全にヤンのラウンドに。2Rをジャッジがどのように判断するか、結果はジャッジ3者とも29-28でヤンを支持。「ハロー・マイアミ。応援ありがとう。1年間試合をせず、ここにいて勝ててハッピーだ。この試合はとても重要だった。俺は戻ってきた。誰が相手でも戦う。皆、ありがとう」と英語でヤンはコメントした。


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o UFC キック ピョートル・ヤン ヘンリー・セフード マルロン・ヴェラ

UFC299:第6試合・ペドロ・ムニョス vs. カイラー・フィリップス

バンタム級。ムニョス13位。

ムニョスはランキング4位まで上がったが、直近8戦で2勝しかできず、とうとうランキングも13位まで落ちた。空手・柔術がバックボーン。昨年8月の前戦は、ヘンリー・セフードの代役としてマルロン・ヴェラと対戦。接戦で、メディアのジャッジはムニョスの支持が多い内容での判定負け。勝者は今回のメインでタイトルに挑戦するのに対し、ムニョスは今回ランク外の挑戦を受ける立場に。37歳。

フィリップスはメインカードで4位ピョートル・ヤンに挑戦するソン・ヤドンには3年前にテイクダウンから攻めて勝利しているが、次戦でハウリアン・パイバにダウンを奪われ判定負け。その後負傷や禁止薬物での出場停止があり、ここまでUFC5勝1敗ながら、いまだにランク外。レスリング・柔道・柔術がバックボーンのグラップラー。28歳。

ジャブを入れるフィリップス。ヒザ。キャッチしてテイクダウンを狙ったムニョスだが倒せず。フィリップスバックスピンキックを見せる。ステップインしてジャブ。遠い間合いからステップしながら蹴りを入れるフィリップス。ジャブ。ワンツーからミドルを出したが、ムニョスキャッチしてテイクダウン。足で阻んで立ったフィリップス。スタンド。詰めるムニョスに、ステップしながら打撃を入れるフィリップス。ローからハイ。ムニョスのタックルを切ったフィリップス。バックに回ろうとする。立ったムニョスだが、フィリップスすぐに打撃を入れていく。フィリップスがパンチとヒザで猛攻。が、攻勢の中でフィリップスのアイポークがありタイムストップ。再開。ジャブを入れるフィリップス。手数が多い。ムニョスは入ってくるところにパンチを合わせようとするが、ワンテンポ遅れてパンチが届いていない。ホーン。

1Rフィリップス。

2R。パンチを入れるフィリップスにムニョスはカーフキック。出入りしながら打撃を入れるフィリップス。飛び込みにパンチを合わせるムニョス。詰めてきた。フィリップスのハイをかわして組み付いたが、フィリップス引き剥がす。フィリップスのハイをかいくぐったムニョス。サイドキックを顔面に入れたフィリップス。フィリップス左ボディから右ストレート。ワンツーロー。最後にバックスピンキックからパンチを入れたフィリップス。ホーン。

2Rはややペースを落としたものの、フィリップスのラウンド。

3R。フィリップス右ハイ、ボディ、バックスピンキック。パンチの間合いにしたいムニョスだが距離を取られる。フィリップスは飛び込みながら打撃を入れていく。詰めたムニョスに右を入れたフィリップス。右ハイをヒット。ムニョス詰めるが左右にステップして詰めさせないフィリップス。最後にバックスピンキックを放つがムニョスかいくぐってシングルレッグ。しかしタイムアップ。

三者フルマークでフィリップス勝利。

ステップしての打撃で圧倒して勝利。

パンチの間合いで勝負したいムニョスだったが、フィリップスのステップにかわされる展開で完敗。

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45 AB Brave CF CJ・ヴェルガラ MMA MMAPLANET o UFC UFC299 YouTube   アザット・マクスン アス・アルマバエフ イオン・クテレバ エディ・ブラボー カーティス・ブレイズ ケヴィン・ホランド コンバット柔術 ショーン・オマリー ジャイルトン・アルメイダ ジャック・デラ・マダレナ ジョアン・ウッド ジルベウト・ドゥリーニョ ジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズ ソン・ヤードン ダスティン・ポイエー ハファエル・ドスアンジョス ピョートル・ヤン ペドロ・ムニョス マイケル・ペイジ マテウス・ガムロ マルロン・ヴェラ メイシー・バーバー 平良達郎

【UFC299】カザフ・フライ級ツートップの1人=アス・アルマバエフ「ゴールはチャンピオンになること」

【写真】フライ級は要注目ファイターが揃っている(C)Zuffa/UFC

9日(土・現地時間)、フロリダ州マイアミはケイシーウア・センターで開催されるUFC 299「O’Malley vs Vera 2」。同大会でアス・アルマバエフがCJ・ヴェルガラと戦う。
Text by Manabu Takashima

中央アジアのパワーハウス=カザフスタンから世界最高峰のフライ級に挑むアルマバエフ。同朋のアザット・マクスンはオクタゴン2戦目でキャリア初黒星を喫した。アルマバエフは今回が、2戦目となる。対戦相手のヴェルガラは一昨年の10月に平良達郎に腕十字で一本負けを喫したあとは、2連勝と波に乗っている。

そんなヴェルガラがリトマス試験紙となって、平良の実力対比もできる一戦を前にアルマバエフに初インタビューを試みた。


──今週末、CJ・ヴェルガラとオクタゴン2戦目を戦います。今の心境は?

「全て上手くいっている。パーフェクトだよ。グレートシェイプで、試合でそれを立証してみせる」

──カザフスタン人選手が米国で練習するケースが増えていますが、アスは今回の試合に向けてどこで練習をしてきたのでしょうか。

「練習の多くはカザフスタンのアルマトゥイでやっている。その後、ロシアのオセチアで高所トレーニングをして、キャンプの仕上げは40日間ほどキルクリフFCでやってきた」

──キルクリフFCにフライ級のトレーニングパートナーは、それほどいないかと思うのですが、なぜキルクリフFCで仕上げを?

「キルクリフFCは素晴らしいチームで、ファミリーのような人間関係がある。ファイターもそうだし、最高のコーチが揃っているからだよ。確かにフライ級のファイターは少ないから、僕は主にバンタム級の選手と練習をしてきた」

──そのキルクリフFCでは日本人選手も練習していますが、交流はありましたか。

「タカヤ・スズキ、若くて元気な日本人選手と仲が良くなったよ」

──鈴木選手が初日にKOされたという話が伝わってきたのですが、ひょっとしてアスが張本人とか?

「ノー、ノー。そんなことないよ(笑)。彼は若くて、良いヤツだ。練習を手伝ってもくれたけど、実際はそれほど一緒にトレーニングはしていないんだ。今回の対戦相手と彼はスタイルが違うからね」

──了解しました。ところでアスは、いつMMAを始めたのでしょうか。

「子供の頃から、多くのスポーツを経験してきたなかで2013年にMMAの練習を始めた。MMA以外の格闘技だとコンバット柔術をやっていたよ」

──コンバット柔術!! エディ・ブラボーが考案した掌底有りの柔術というわけではないですよね?

「違うよ。コンバット柔術は、とてもコンバットサンボに似ているスポーツだ。道着を着て、打撃も投げもある」

──実は2年前にBRAVE CFでアスの試合を見たことがあります。UFCへの道は色々と存在していますが、アスが中東のプロモーションで戦った意味は?

「凄く良い経験ができた。しっかりと、自分の戦いができたことも良かったと思っている」

──同じカザフスタンのフライ級ファイターであるアザット・マクスンが、UFC2戦目でキャリア初黒星を喫しました。彼の敗北をどのように考えていますか。

「アザットとは凄く仲が良いけど、所属ジムは違うんだ。もちろんカザフスタンのファイターだから応援しているし、前回の敗北は相手が強かった。何よりアザットは高いポテンシャルの持ち主で、これからもっと成功を収めていくと思っている」

──では対戦相手のCJ・ヴェルガラの印象を教えてください。

「良いファイターだ。ただ僕は経験値も高いし、勝負の鍵はもう把握している。レスリングが僕の長所だからね。これまで人生を賭けて練習を続け、UFCと契約した。この次の試合は、過去のファイトと同じように一つの試合でしかない。僕のゴールはチャンピオンになることだ」

■視聴方法(予定)
3月10日(日・日本時間)
午前8時分~UFC FIGHT PASS
午後12時~PPV
午前7時30分~U-NEXT

■UFC299対戦カード

<UFC世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者]ショーン・オマリー(米国)
[挑戦者] マルロン・ヴェラ(エクアドル)

<ライト級/5分5R>
ダスティン・ポイエー(米国)
ベノワ・サンドニ(フランス)

<ウェルター級/5分3R>
ケヴィン・ホランド(米国)
マイケル・ペイジ(英国)

<ウェルター級/5分3R>
ジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズ(ブラジル)
ジャック・デラ・マダレナ(豪州)

<バンタム級/5分3R>
ピョートル・ヤン(ロシア)
ソン・ヤードン(中国)

<ヘビー級/5分3R>
カーティス・ブレイズ(米国)
ジャイルトン・アルメイダ(ブラジル)

<女子フライ級/5分3R>
ケイトリン・セーミナラ(米国)
メイシー・バーバー(米国)

<ライト級/5分3R>
マテウス・ガムロ(ポーランド)
ハファエル・ドスアンジョス(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
ペドロ・ムニョス(ブラジル)
ケイラ―・フィリップス(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
フィリッピ・リンス(ブラジル)
イオン・クテレバ(モルドバ)

<ミドル級/5分3R>
ミチェウ・ペレイラ(ブラジル)
ミハウ・オレキシェイジュク(ポーランド)

<ヘビー級/5分3R>
ロベルス・デスパイネ(キューバ)
ジョシュ・パリジアン(米国)

<フライ級/5分3R>
CJ・ヴェルガラ(米国)
アス・アルマバエフ(カザフスタン)

<女子フライ級/5分3R>
ジョアン・ウッド(キューバ)
マリナ7・モロズ(ウクライナ)

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45 AB CJ・ヴェルガラ MMA MMAPLANET o UFC UFC299 YouTube アス・アルマバエフ アンドレ・ペデネイラス イオン・クテレバ エディ・アルバレス カーティス・ブレイズ ケヴィン・ホランド ショーン・オマリー ジャイルトン・アルメイダ ジャック・デラ・マダレナ ジョアン・ウッド ジルベウト・ドゥリーニョ ジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズ ソン・ヤードン ダスティン・ポイエー トニー・ファーガソン ハファエル・ドスアンジョス ピョートル・ヤン ペドロ・ムニョス マイケル・ペイジ マテウス・ガムロ マルロン・ヴェラ メイシー・バーバー

【UFC299】39歳、UFC36戦目=ガムロ戦へ。ドスアンジョス「ゴールはベルトじゃない。ビクトリーだ」

【写真】300回大会に加速。豪華カードのなかで、ドスアンジョス×ガムロがプレリミという凄まじさ(C)MMAPLANET

9日(土・現地時間)、フロリダ州マイアミはケイシーウア・センターで開催されるUFC 299「O’Malley vs Vera 2」で元世界ライト級王者ハファエル・どすアンジョスが、マテウス・ガムロと対戦する。
Text by Manabu Takashima

ライト級からウェルターと転向を2度繰り返してきたドスアンジョスが、39歳にして1年8カ月振りにライト級で戦う。そして、この試合がUFCで36戦目となるベテランは、6試合契約を結び上を今でも目指している。


──ハファエル、今週末にマテウス・ガムロと対戦します。今の気持ちを教えてもらえますか(※取材は6日に行われた)。

「最高だよ。ライト級に戻し、素晴らしいキャンプができた。土曜日への準備はできている」

──今、言われたようにライト級に戻しました。1年8カ月ぶりの155ポンドですが、39歳のファイターが階級を下げることは多くはないかと思います。

「UFCがライト級で戦うことを望んだ。それに僕自身、ウェルター級では小さいことは承知していたる。165ポンド、スーパーライト級があれば丁度良いんだけどね。でも、そんな階級はなくて、ウェルター級では小さすぎる。また上を目指すなら、ライト級の方が自分に合っているだろうしね」

──ここまで進化したMMAで1階級の差が7キロというのは、大きすぎますよね。

「その通りだと思うよ。UFCが考えを変えてくれれば、僕はスーパーライト級で戦うよ。ただし、減量は順調だ。ウェルター級で戦う時と比較すると、時間をかけて落としている。ウェルター級だとキャンプ中も、食べる量も多い。ライト級で戦う時は、そういうわけにはいかない。でも前にライト級で戦った時よりも減量は上手くいっているよ」

──対戦相手の比較ではなくて、自分の動きとしてウェルター級とライト級ではどちらが良いと思っていますか。

「ライト級は完璧だ。上手く、減量が進めばね。エディ・アルバレスやトニー・ファーガソンと戦った時は、そうじゃなかった。減量が最悪で、パフォーマンスにも影響を与えてしまった。ウェルター級でも、マイケル・キエーザ戦は減量に失敗して、完調には程遠い試合をしてしまった。今回はさっきも言ったように、順調に体重が落ちている。この調子だと、オクタゴンのなかでも100パーセントの力を発揮できるだろう」

──技術だけでなく、減量方法も進化しているように思います。

「そうだね。ノヴァウニオンのアンドレ・ペデネイラスの指導を受けると、以前とは全く違って上手く体重が落ちるようになった。栄養士からアドバイスを受け、しっかりと栄養を摂ることもできているしね。それに汗をかくためのアイテムも進化している。最終日、ドライアウトの日にはアルミニウムのカバーも使うし、凄く助かっているよ」

──そして、土曜日の試合はUFCで35戦目となります。

「ただただハッピーだよ。家族と幸せに生活できる基盤を築けた。まずそこが一番大切な部分で。とにかく、この人生を楽しめている。それに39歳になり、36戦目になってもUFCは僕にマテウス・ガムロのような強い選手を当ててくれる。ただキャリアを楽しむだけじゃない。今も競争力があって、ハードトレーニングを続けることができている。それをUFCも理解してくれているんだ。これだけタフな相手を用意しているということは、今も僕がコンペティティブだと評価してくれているからだ。

まぁ、あと数年したら最後はレジェンドファイトも経験してみたいけどね(笑)。ただ、どうなってもUFCにイージーファイトはないからね。常に若いファイターが虎視眈々とこの座を狙っている。それがUFCだから」

──達成感を感じることはないですか。

「自分のキャリアには満足している。でも、まだできる。終わっていない。神がこのヘルシーな体を与えてくれた。このまま前進を続け、強くなり続ける。UFCとも6試合の契約を結んだ。しっかりとボディケアをしているし、上を目指していることを週末に証明してみせる」

──おお、素晴らしいです。ではガムロの印象を教えてください。

「トップファイターだよ。レスリング、柔術、ともに優れている。ただし、彼は最高のハファエル・ドスアンジョスの強さを味わうことになるだろう。今回、僕は自分のルーツに戻ろうと思っているんだ」

──というと?

「柔術だよ。寝技に力を入れ、レスリングもやってきた。ガムロを相手にレスリングでもやり合えることを見せ、上を目指す。今はタイトルを意識することはないけど、勝ち続ければまたそういう機会が巡ってくるだろう。ただ一度は世界のベルトを巻いたから、そこに固執することはない。それよりも、可能な限り勝ち続けたいんだ。もちろん、キャリアを続けるうえで目標は必要だ。ただし僕のゴールはベルトではなくビクトリーなんだ。勝ち続ければ、自然とベルトには手が届く。とにかく勝ち続けるためのに戦い続ける」

■視聴方法(予定)
3月10日(日・日本時間)
午前8時分~UFC FIGHT PASS
午後12時~PPV
午前7時30分~U-NEXT

■ UFC299対戦カード

<UFC世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者]ショーン・オマリー(米国)
[挑戦者] マルロン・ヴェラ(エクアドル)

<ライト級/5分5R>
ダスティン・ポイエー(米国)
ベノワ・サンドニ(フランス)

<ウェルター級/5分3R>
ケヴィン・ホランド(米国)
マイケル・ペイジ(英国)

<ウェルター級/5分3R>
ジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズ(ブラジル)
ジャック・デラ・マダレナ(豪州)

<バンタム級/5分3R>
ピョートル・ヤン(ロシア)
ソン・ヤードン(中国)

<ヘビー級/5分3R>
カーティス・ブレイズ(米国)
ジャイルトン・アルメイダ(ブラジル)

<女子フライ級/5分3R>
ケイトリン・セーミナラ(米国)
メイシー・バーバー(米国)

<ライト級/5分3R>
マテウス・ガムロ(ポーランド)
ハファエル・ドスアンジョス(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
ペドロ・ムニョス(ブラジル)
ケイラ―・フィリップス(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
フィリッピ・リンス(ブラジル)
イオン・クテレバ(モルドバ)

<ミドル級/5分3R>
ミチェウ・ペレイラ(ブラジル)
ミハウ・オレキシェイジュク(ポーランド)

<ヘビー級/5分3R>
ロベルス・デスパイネ(キューバ)
ジョシュ・パリジアン(米国)

<フライ級/5分3R>
CJ・ヴェルガラ(米国)
アス・アルマバエフ(カザフスタン)

<女子フライ級/5分3R>
ジョアン・ウッド(キューバ)
マリナ7・モロズ(ウクライナ)

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45 AB F1 MMA News o SAINT UFC YouTube   ケビン・ホランド ショーン・オマリー ソン・ヤードン ダスティン・ポイエー ピョートル・ヤン マイケル・ペイジ マルロン・ヴェラ 体組成

『UFC 299: O’Malley vs. Vera 2』前日計量動画

\53%offスーパーセール限定/【最大3年保証】 ※楽天1位※AI× 体重計 体組織計 【トレーナー監修】体組成計Bluetoothでスマホ連動 体脂肪計 高精度 (4.58獲得) 体重 体脂肪率 水分率 基礎代謝 薄型 体脂肪 体重計 ヘルスメーター 軽量


MAIN CARD (Pay-per-view, 10 p.m. ET)

・Champ Sean O’Malley (135) vs. Marlon Vera (135) – for bantamweight title
・Dustin Poirier (156) vs. Benoit Saint-Denis (155) – five rounds
・Kevin Holland (170) vs. Michael Page (170)
・Gilbert Burns (171) vs. Jack Della Maddalena (170)
・Yadong Song (136) vs. Petr Yan (135)

PRELIMINARY CARD (ESPNews/ESPN+, 8 p.m. ET)

・Jailton Almeida (261) vs. Curtis Blaydes (257)
・Maycee Barber (125) vs. Katlyn Cerminara (125)
・Rafael dos Anjos (156) vs. Mateusz Gamrot (156)
・Pedro Munhoz (135) vs. Kyler Phillips (135)

PRELIMINARY CARD (ESPN+, 6 p.m. ET)

・Ion Cutelaba (205) vs. Philipe Lins (206)
・Michal Oleksiejczuk (185) vs. Michel Pereira (186)
・Robelis Despaigne (261) vs. Josh Parisian (266)
・Asu Almabaev (126) vs. CJ Vergara (127)*
・Maryna Moroz (126) vs. Joanne Wood (125)

 『UFC 299: O'Malley vs. Vera 2』前日計量結果。メインカードは全員パス。アーリープレリミナリーカードでC.J.ヴェルガラが127ポンドと1ポンドオーバー。出場給の30%を譲渡し試合は行われます。




 前日計量動画。イオン・クテラバが凄いです。


 MMAJunkieスタッフによるメインカード勝敗予想。

・ショーン・オマリー vs. マルロン・ヴェラはオマリー支持8人、ヴェラ支持3人。

・ダスティン・ポイエー vs. ベノワ・サンデニはポイエー支持6人、サンデニ支持5人。

・ケビン・ホランド vs. マイケル・ペイジはホランド支持5人、ペイジ支持6人。

・ギルバート・バーンズ vs. ジャック・デラ・マッダレーナはバーンズ支持8人、マッダレーナ支持3人。

・ピョートル・ヤン vs. ソン・ヤードンはヤン支持3人、ソン支持8人。続きを読む・・・
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AB MMA o UFC YouTube カイラー・フィリップス カーティス・ブレイズ キック ショーン・オマリー ジャック・デラ・マダレナ ピョートル・ヤン ペドロ・ムニョス マイケル・ペイジ マリナ・モロズ マルロン・ヴェラ メイシー・バーバー

UFC299:オッズ/予想と展望

ショーン・オマリー 1.35
マルロン・ヴェラ 3.30
ダスティン・ポワリエ 2.80
ブノワ・サン・デニ 1.46
ケビン・ホランド 1.74
マイケル・ペイジ 2.14
ギルバート・バーンズ 2.24
ジャック・デラ・マダレナ 1.68
ピョートル・ヤン 1.85
ソン・ヤドン 1.98
カーティス・ブレイズ 1.87
ジャイルトン・アウメイダ 1.95
ケイトリン・サーミナラ 2.64
メイシー・バーバー 1.51
マテウス・ガムロット 1.24
ハファエル・ドス・アンジョス 4.10
ペドロ・ムニョス 3.05
カイラー・フィリップス 1.40
ミシェウペレイラ 1.60
ミハル・オレクシェイチュク 2.40
ロベリス・デスパイネ 1.29
ジョシュ・パリジアン 3.50
C.J.ベルガラ 4.30
アスー・アルマバイエフ 1.24
ジョアン・ウッド 2.85
マリナ・モロズ 1.44
イオン・クテラバ 1.77
フィリペ・リンス 2.10

メインは昨年8月にバンタム級王者になったオマリーの初防衛戦。相手はエクアドル初のUFCタイトル挑戦者となるマルロン・ヴェラ。王者オマリーが過去唯一敗れているヴェラにリベンジしたいという希望があり組まれた。

オマリー自身が語るように、過去にヴェラがオマリーに勝っていなかったら、このタイミングでのタイトル挑戦はありえなかった。ヴェラは1年前にコーリー・サンドヘイゲンに敗れた後、昨年8月の前戦で、当時ランキング10位のペドロ・ムニョスに勝っただけ。1位ドバリシビリ、3位サンドヘイゲンの方が挑戦者としてふさわしかったし、仮に組まれていたら、オマリーがアンダードッグになっていたかもしれない。

前回のオマリー vs. ヴェラは4年前で、1Rにオマリーが右足を負傷してダウンしたところにパウンドをもらってのKO負け。アクシデント的ではあったが、2Rにヴェラのカーフキックをもらってスイッチしてから右足の動きがおかしかったので、ただの事故とも言えない。

そこまでの打撃戦はほぼ五分だったが、オマリーにとって相性はいい相手。ヴェラは前回敗れたサンドヘイゲン戦はスプリット判定だったが、終始打撃で圧される展開で、メディアのジャッジは7割がフルマークでサンドヘイゲン、2割が49-46でサンドヘイゲンを支持する内容だった。

オマリーKO勝ちと予想。

セミ前ではMVPことマイケル・ペイジがついにUFCデビュー。相手はランキング13位のケビン・ホランド。ランク上のギルバート・バーンズ vs. ジャック・デラ・マダレナより後に組まれている好待遇。

ホランドはミドル級時代に5連勝してメインイベンターとなったが、テイクダウンされるとザルという弱点を露呈。ウェルターでの試合ではここまで4勝2敗で、敗れた相手はスティーブン・トンプソンとマダレナ。レベルが上のストライカー相手に星を落としている。

ペイジは「インパクトがある勝利をする能力」については全MMAファイターの中でも屈指だが、格下にも凡戦をすることもあり、UFCウェルター級でどこまで上がっていけるかは未知数。グラップラー相手だと勝ったとしても持ち味を出せない場合が多く、今回の相手ホランドはランカーの中でもっとも手が合う相手となる。しかしあくまで下位ランカー。UFCとしても、このあたりには勝ってもらわないと困るというマッチメイクだろう。

他団体の大物がUFCで力を出せないUFCジッターの影響もあるのか、オッズはペイジがアンダードッグ。ホランドに勝てないようだと、今後ランク外レベルの相手としか当てていけなくなるし、最低でも今回くらいは勝ってもらいたい。

第1試合開始は10日8時。速報します。

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AB o UFC アマンダ・レモス キック ジェイ・ハーバート ジェフ・ニール ダニー・バーロウ ピョートル・ヤン ブラッド・カトーナ ヘンリー・セフード マッケンジー・ダーン 中村倫也

UFC298:オッズ/予想と展望

アレキサンダー・ヴォルカノフスキー 1.80
イリア・トプリア 2.05
ロバート・ウィテカー 1.39
パウロ・コスタ 3.10
ジェフ・ニール 2.90
イアン・マシャド・ギャリー 1.43
メラブ・ドバリシビリ 1.46
ヘンリー・セフード 2.80
アンソニー・ヘルナンデス 1.42
ロマン・コプィロフ 2.95
アマンダ・レモス 1.77
マッケンジー・ダーン 2.10
マルコス・ホジェリオ・デ・リマ 1.70
ジャスティン・タファ 2.20
中村倫也 1.08
カルロス・ヴェラ 8.50
ジャン・ミンヤン 1.82
ブレンドソン・ヒベイロ 2.02
ジョシュ・クインラン 2.60
ダニー・バーロウ 1.52
オバン・エリオット 1.32
バル・ウッドバーン 3.50
アンドレア・リー 2.54
ミランダ・マーベリック 1.54

メインはフェザー級タイトルマッチ。ヴォルカノフスキーは6回目の防衛戦。昨年2月にライト級王者マカチェフのタイトルに挑戦した際は、敗れたがマカチェフをもっとも苦戦させたことで評価が上がった。しかし昨年10月、チャールズ・オリベイラの欠場に伴い急遽実現したマカチェフとの再戦では完敗。準備期間がほぼなかったので仕方がないが。キャリアで3敗しているものの、フェザー級では未だ全勝。フェザー級(正)王者はこれまでアルド(2回)・マクレガー・ホロウェイとヴォルカノフスキーの4人しかいないが、他の王者がタイトルを持っていたのは全員30歳以下。ヴォルカノフスキーはそれまでU30だけのものだったフェザー級王座を31歳で獲得し、その記録を更新し続けている。現在35歳。

挑戦者のトプリアはキャリア14戦で全勝、いまだ負け知らず。プロデビューから7戦連続一本勝ちしていたグラップラーだが、UFCでは3試合連続でKO勝ちしているハードパンチャー。ジェイ・ハーバートにはハイキックでダウンを奪われてピンチに陥ったが、2Rにリカバリーして逆転KO勝ちしている。

オッズはヴォルカノフスキーがフェイバリットだが、過去の防衛戦の中でもっとも競ったオッズとなっている。仕方ないとはいえ、マカチェフ戦完敗のイメージが悪すぎたのと、KO負けから4ヶ月でダメージが抜けているかという不安要素もある(一応、1月試合の予定を2月に延期しているが)。

予想はヴォルカノフスキー判定勝ち。マカチェフ戦はライト級というよりマカチェフが特別すぎた。前回の試合のみでは、年齢的な衰えの判断はできないが、1回目のマカチェフ戦から1年でヴォルカノフスキーがそこまで落ちるとは思えない。KO負けのダメージだけが心配だが…。

メインカードではドバリシビリ vs. セフードの実質次期バンタム級挑戦者決定戦も組まれている。セフードは昨年5月、3年ぶりの復帰戦で、アルジャメイン・スターリングのタイトルに挑戦し、敗れたが接戦まで持ち込んだ。対するドバリシビリは同門のためスターリングのタイトルには挑戦できなかったが、スターリングを苦しめたピョートル・ヤンをテイクダウンとタックルを餌にした打撃で圧倒し、判定三者フルマークでの勝利で完全攻略。王者オマリーにとっては最も相性が悪い相手かもしれない。

ドバリシビリが圧倒しての判定勝ちと予想。

プレリムでは中村倫也がUFC2戦目を行う。当初は2021年のTUF準優勝・ブレイディ・ヒースタンドと対戦予定だったが、ヒースタンド欠場により、昨年のTUFで一回戦負けしたカルロス・ヴェラに。ヴェラは初戦の相手が優勝したブラッド・カトーナという不運もあったが、そのカトーナも1度UFCをリリースされた選手で、TUF優勝後の初戦でも負けており、ヴェラにUFCレベルの実力があるかは疑問。オッズも今大会一番の大差になっており、中村は勝ちが絶対条件の試合となる。

第1試合開始は18日朝8時半から。速報します。

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2.17『UFC 298』でメラブ・ドヴァリシュヴィリ vs. ヘンリー・セフード、タイ・トゥイバサ vs. マルチン・ティブラ

UFC 2023 PANINI SELECT H2


 UFCが2月17日にカリフォルニア州アナハイムで開催する『UFC 298: Volkanovski vs. Topuria』でメラブ・ドヴァリシュヴィリ vs. ヘンリー・セフードのバンタム級マッチが行われることをMMAFightingが確認したとのこと。

 ドヴァリシュヴィリは3月の『UFC Fight Night 221: Yan vs. Dvalishvili』でピョートル・ヤンに判定勝ちして以来の試合で9連勝中。現在UFCバンタム級ランキング2位。セフードは5月の『UFC 288: Sterling vs. Cejudo』で3年ぶりに復帰、いきなりアルジャメイン・スターリングのバンタム級王座に挑戦し、判定負けして以来の試合。現在UFCバンタム級ランキング3位。


 同じく『UFC 298: Volkanovski vs. Topuria』でタイ・トゥイバサ vs. マルチン・ティブラのヘビー級マッチが行われるとのこと。

 トゥイバサは9月の『UFC 293: Adesanya vs. Strickland』でアレクサンダー・ヴォルコフに2Rエゼキエルチョークで敗れて以来の試合で3連敗中。現在UFCヘビー級ランキング9位。ティブラは7月の『UFC Fight Night 224: Aspinall vs. Tybura』でトム・アスピナルに1R TKO負けして以来の試合。現在UFCヘビー級ランキング10位。続きを読む・・・
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【UFN233】中国のヤードン、アウトボクシングのグティエレス相手に前に出続けて判定勝利

<バンタム級/5分5R>
ソン・ヤードン(中国)
Def.3-0:50-44.50-45.50-45
クリス・グティエレス(米国)

ヤードンがガードを高く上げて前に出る。グティエレスはジャブと足への前蹴りを見せる。ヤードンが右ローを蹴ると、グティエレスがスピニングバックキック。ヤードンがインロー、グティエレスが右のカーフキックを蹴る。グティエレスがサウスポーにスイッチすると、ヤードンは右フックを打ち込んだ。

構えを細かくスイッチするグティエレス。ヤードンはサウスポーのグティエレスにインローを蹴り、右ストレート~左フック。グティエレスはスピニングバックフィストを見せるが距離が遠い。

ヤードンはオーソドックに構えるグティエレス右から左、右カーフキック。終盤、サウスポーのグティエレスにヤードンがインローと右ミドル、グティエレスも左ミドルを蹴り返す。

2R、サウスポーのグティエレスにヤードンがインローと右ミドル。オーソドックスのグティエレスが顔面前蹴りを立て続けに繰り出すと、ヤードンが右ストレートとボディへのジャブ、パンチをまとめて前に出て右カーフキックを蹴る。ここでグティエレスにアイポークがあり、ヤードンにインターバルが与えらえる。

再開後、グティエレスは前蹴りと左ミドルで距離を取る。ヤードンがシングルレッグでテイクダウンを奪うと、グティエレスがガードポジションから三角絞めを狙う。

ここでレフェリーが一度試合を止めて、グティエレスにグローブの中に指を入れるなと注意。ヤードンがインサイドガード、グティエレスがガードポジションで試合再開となり、ヤードンがパンチを落とした。

3R、ヤードンがパンチのプレッシャーをかけてシングルレッグで組み付き、離れ際にパンチをまとめる。今度はヤードンにアイポークがあり、グティエレスにインターバルが与えらえる。

再開後、グティエレスは前蹴りと右ロー、ヤードンも右カーフを蹴って、ジャブから前に出る。お互いに攻撃がクリーンヒットしない距離での時間が続くが、右カーフを当てたヤードンがグティエレスをケージに詰めて左右のフック。下がるグティエレスをジャブ・左フックで追いかける。グティエレスはペースを変えずに距離を取って左ミドル。ヤードンが前蹴りをキャッチしてテイクダウンしたところでラウンド終了となった。

4R、ここも前蹴りで距離を取るグティエレス。ヤードンはワンツーで前に出て左ストレート、右のオーバーハンドを当てると、グティエレスが後方にバランスを崩す。そのままインサイドガードで上になったヤードン。グティエレスはガードポジションから腕十字を狙い、ヤードンは頭をつけて細かくパンチを落とす。

5R、グティエレスは前蹴りを蹴り、今成ロールを見せる。ヤードンはそのままグラウンドで上になり、体を起こしてヒジとパンチを落とす。グティエレスはヤードンの頭と腕を抱えてホールドする時間が長く、ヤードンはポジションをキープしたままコツコツとヒジを落とす。

グティエレスはケージを蹴って態勢を変えてサブミッションを試みるが、ヤードンのトップキープは崩れない。グティエレスはヤードンの足をすくって足関節を狙うが、ヤードンが立ち上がって鉄槌を落とす。ここで試合終了となり、ヤードンが最大6ポイント差をつけての判定勝利を収めた。

試合後、ヤードンは「本当に中国で試合がしたかった。4年、ホームで戦っていなかったから。でも、クリスが試合を受けてくれて感謝している。トップ15は僕との対戦を受けないから。僕はベルトを獲るために戦っている。次はピョートル・ヤンだ。3月に戦おう。明日、練習に戻る。この試合で多くを学ぶことができた。次はしっかりと見せるよ。(ピョートル・ヤンが大したことないと絵文字ですぐに反応し)、お前の最後の試合になるから」とピョートル・ヤンとの対戦アピールした。


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【UFC292】UFC世界バンタム級級選手権=ステーリング✖オマリー、展望。絶対の組み力の前の拳の精度

【写真】135ポンドの世界の頂点は組と打が頭抜けたウェルラウンダー対決だ(C)MMAPLANET

19日(土・現地時間)、ボストンのTDガーデンにてUFC 292「Sterling vs O’Malley」が開催される。王者ジャン・ウェイリーにアマンダ・レモスが挑戦する女子ストロー級タイトルマッチをコメインとするこの大会のメインは、王者アルジャメイン・ステーリングにショーン・オマリーが挑むバンタム級タイトルマッチだ。
Text by ISAMU HORIUCHI

世界王者ステーリングは、5月に3年ぶりに復帰した元二階級王者ヘンリー・セフードとの大一番に臨み、お互いが裏をかき合う総力戦の末に2-1で競り勝って3度目の防衛に成功している。この3度連続防衛は、とかく移り変わりの激しいUFCバンタム級の史上最多記録だ。


対するオマリーは、17年のコンテンダーシリーズ2にて衝撃的なKO勝ちを収めてUFCとの契約を得た選手。その後も──薬物検査失格による2年のブランクを挟んだものの──順調にKO勝ちを重ねてボーナスの山を積み上げスターダムに駆け上がると、昨年10月のアブダビ大会において元王者ピョートル・ヤンとの大激闘を判定2-1で制し、今回のタイトル初挑戦権を得た。

実績で圧倒的に上回るのは、当然長期政権を樹立する王者ステーリングの方だ。が、人気では派手なKOを量産し弁も立つ優男=オマリーが大きく勝る。挑戦者もそのことを十分に認識しており、

「アルジョにとって俺との試合はリスキーだよな。俺を避けてフェザー級に上げて(同級絶対王者ヴォルカノフスキーとの)チャンプ・チャンプファイトに挑むという選択肢もあったはずだ。でもスーパースターである俺との試合は、(不人気王者の)アルジョにとってはビッグマネーを稼げる試合になる。だから奴はいかに危険だと分かっていても、俺との試合から逃げることはできなかったんだろうな」と、完全に上から目線で語っている。

そんな両者の試合だが、勝敗に関しては相性的に王者有利を指摘する声が大きい。その背景には、この試合が近年のタイトル戦では珍しいほど明確な「ストライカー✖グラップラー」の構図を描いていることがある。

ステーリングはMMA界最高峰のバック取り&コントロールの名手だ。昨年4月にヤン戦では2、3ラウンドに序盤にテイクダウンからバックの奪取に成功し、そのままラウンド終了まで圧倒的有利なポジションをキープしてみせた。また5月の前戦では、五輪金メダリストのセフードに対してもケージレスリングで五分以上に渡り合い、テイクダウンやバック奪取に成功している。

対するオマリーは、前戦でストライカーのヤンにテイクダウンやバックを取られる場面が何度も見られた。

そのたびに見事なガードワークや体捌きで脱出してみせていたが、もしステーリング相手に一度でもポジションを許してしまったら、そのままチョークを極められてしまうか、あるいはラウンド終了まで一方的にコントロールされる可能性が高い。

よって、この試合の最大の見所はその前の段階──つまり、オマリーがいかに王者に組み付かせずに打撃を当てるか、逆にステーリングがいかにオマリーの打撃をもらわずに組みつくかとなるだろう。

バンタム級では突出した身長&リーチ(180センチ&183センチ)を誇るオマリー。その長い間合いとスムーズなフットワーク、精妙なフェイントや体捌きを見て伝統派空手出身ではと思う者も多いだろうが、高校を中退して初めて習った格闘技がMMAだ。相手の出鼻に抜群のタイミングで蹴りやジャブを放って距離を保ち、またスイッチを自在に使いこなし左右どちらからも鋭い打撃を繰り出すことができる。

特に「無造作に」とでも言いたくなるほど肩の力が抜けた状態から放たれ、相手の顎を瞬時に撃ち抜く左右のストレートの威力は天下一品だ。

打撃格闘技のバックグラウンドなしに、かくなる打撃技術を習得しているのだから天賦の才に恵まれているとしか言いようがない。

「詳しいことは言えないけど、アルジョの穴はたくさん見えているよ。そして顎を打ち抜いてライツ・アウトしてやるさ。俺は今までもそうやってキャリアを築いてきたんだから」と挑戦者は自信を覗かせている。

が、王者ステーリングはただのグラップラーではない。スタンドで有効打をもらわないことにおいても──これまた天下一品だ。

前述のヤン戦やセフード戦では、常に相手から視線を外さずにスイッチを繰り返しては、やはり長いリーチ(180センチ)を活かした前蹴りや、軽いが予測困難な変則のヒジや手技足技で距離を保ち、強引に詰めて来られてもテイクダウンに入ることで、5Rにわたって見事に被弾を回避してみせた。

試合前は自信満々だったセフードも、試合後には「アルジョは頭をいつも振っていて、こちらが予想していたよりもはるかにパンチを当て辛かったよ」と、「ファンクマスター」の異名に相応しい王者の変則的な立ち技スタイルの手強さを認めている。

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
8月20日(日・日本時間)
午前7時30分~UFC FIGHT PASS
午前11時00分~PPV
午前7時00分~U-NEXT

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