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【Bellator241】体格差を理解したファイトで、ヴェラスケスがキルホンツを相手にスプリット防衛

<Bellator世界女子フライ級選手権試合/5分5R>
ジュリアナ・ヴェラスケス(ブラジル)
Def.2-1:48-47.48-47.47-48
デニス・キルホンツ(オランダ)

同じ階級とは思えないほど大きなヴェラスケスに対し、キルホンツが右ローを蹴る。サウスポーのヴェラスケスはワイドスタンス、右足を大きく前に出している。ロングフックで前に出てきたキルホンツから距離を取ったヴェラスケスが右ジャブを伸ばす。ボディ、続いて左を伸ばすキルホンツが右ローを入れる。

ローをチェックしたヴェラスケス、キルホンツの狙いは刷り込み済みか。キルホンツは大きな振りを見せて、前に出ると素早いコンビネーションを繰り出すも距離が合っていない。組まれても不利な状況が、キルホンツの踏み込みを一歩後ろに踏みとどまらせているようだ。ジャブと関節蹴りをヴェラスケスが見せ、キルホンツは右ハイを蹴る。チャンピオンは左のパンチを顔に届かせ、ワンツーにはバックステップで間合いを取り直す。それでも右を見せて前に出てワンツーフックを入れた挑戦者が、さらに右フックを打ち込み初回をリードした。

2R、ジャブを当てて回るヴェラスケスに対し、キルホンツが追いかけてパンチを振るう。大振り気味のパンチが続くキルホンツの左ハイをブロックしたヴェラスケスがワンツー。そこにワンツーを狙うキルホンツは、左を2発ヒットさせる。ヴェラスケスも右ジャブを返すが、キルホンツはリーチを厭わずローを蹴る。カットしたチャンピオンが、初めてダブルレッグを見せ、すぐに離れた。

組みを見せたことが、どう影響するか。キルホンツは変わらずロングのオーバーハンドやフックを繰り出し、ローをチェックしてボディを伸ばす。ジャブに右フックを当てたキルホンツは、まずは当たる場所はどこでも構わないようなパンチでヴェラスケスに反応させて距離をつめ、追撃で顔面を当てたラウンドとなった。

3R、組みを有効に使った方が良いように感じるチャンピオンだが、左オーバーハンドにワンツー、直後にボディストレートを打たれる。ローを蹴り合い、ヴェラスケスが左を入れる。それでも前に出るのはチャレンジャーで、ヴェラスケスが近距離で左フックを被弾。近い距離で戦いたくないチャンピオン、これでは組みは使えない。

キルホンツは右を伸ばし、ジャブや左を被弾してもステップインから粗いフックを振るう。間合いを外すヴェラスケスは、ジャブを打って左ロー、スピニングバックフィストをかわす。ジャブで左目の下が腫れてきたキルホンツに対し、ヴェラスケスは近い距離でパンチを受けると組むことなく離れる。右ボディフックにヒザを狙ったヴェラスケスが、続く前進にも首相撲がヒザを突き上げると、直後にダブルレッグでテイクダウンを決める。残り10秒でテイクダウン、そのままクローズドに収まったヴェラスケスはポイントアウトできたか。

4R、ワンツーから左ローを蹴ったキルホンツ、ボディは届くが顔面へのヒットは少なくなっている。それでも右を当てたチャレンジャーに対し、ヴェラスケスはロングのコンビをサークリングでかわす。ヴェラスケは右ジャブだけでなく、左ストレートが当たるようになってくる。さらに前進に左ローを合わせるなど、見えているチャンピオンはジャブを引き続き伸ばす。

思うように攻めることができなくなったキルホンツは、ジャブを被弾しワンツーは届かない。それでも思い切ってフックから前に出るが、空振りも多く削られてきたか。逆に近い距離でワンツーフックを当てたヴェラスケスは、距離のマネージメントができている。それでもキルホンツもワキを差されてからのテイクダウン狙いを切り、相打ちで右フックを入れた。

最終回、ローの蹴り終わりに右をヒットさせたキルホンツ。ヴェラスケスの動きが一瞬止まり、勢いをつけてコンビネーションを振るう。すぐに回復し、足を使うチャンピオンも距離がややズレてきたか。ジャブをかわしたキルホンツがワンツーを入れ、ジャブを被弾しても前に出る。

自らローでスリップしたキルホンツは、直後に右を当てるもヴェラスケスがワンツーで反撃。パンチの打ち合いで距離が詰まり、王者がクリンチでヒザを狙う。クリーンヒットはせず、距離を取り直した両者──ヴェラスケスの左ロングリードが届く。ヴェラスケスは左を当てるが、その左をかわしたキルホンツも左フックを打ち込む。

残り40秒でテイクダウンを切ったキルホンツは、勢いをつけたいところで右ジャブを打立てる。構わず前に出てパンチを続けたキルホンツだったが、クリーンヒットはなく逆にヴェラスケスが飛びヒザを狙いタイムアップに。リスクコントロールし、体格差をいかしたジャブのヒット数を上回ったチャンピオンだが、パンチで動きが止まるシーンがも見られた。

結果、ジャッジは48-47で互いが取り合い、最後のコールは48-47でヴェラスケスが王座防衛に成功した。自身のサイズをしっかりと理解したファイトを見せたチャンピオンは「ジャブがたくさん当たり、右ストレートが有効だったと思う。外を取れて戦うことができた。まずイルマレイ、そしてリズ・カモーシェと挑戦者は2人いる」と話した。


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BELLATOR Bellator262 MMA YouTube キック ジュリアナ・ヴェラスケス デニス・キルホンツ ブログ

【Bellator262】柔道一直線ヴェラスケス✖キック世界王者キルホンツ=フィジカル✖打の世界戦

【写真】フィジカル✖打撃、頭抜けたファイターが戦う世界戦 (C)BELLATOR

16日(金・現地時間)にコネチカット州アンカスビルのFight sphereことモヒガンサン・アリーナでBellator262「Velasquez vs Kielholtz」が開催される。

メインは大会名にあるようにBellator世界女子フライ級王者ジュリアナ・ヴァスケスが、デニス・キルホンツの挑戦を受ける一戦だ。


昨年12月に無双を誇ったイリマレイ・マクファーレンを判定で下し、同王座に就いたヴェラスケスにとって初防衛戦となる。1986年11月生まれの34歳の世界王者のMMAデビューは27歳とかなり遅かった。

4歳から柔道を始め、3年ほどバレーボールに転じた期間があったものの畳の上でアスリート人生を歩んでいたヴェラスケスはブラジル代表の一員を務め、2010年のワールドカップでは70キロ級で5位に輝いている。

20代後半になると連盟のバックアップを受けることも難しくなったヴェラスケスは、身体的な退化を一切感じることはなく、知人であったハファエル・フェイジャォンを頼りチーム・ノゲイラでMMAの練習を始める。以来、1度のアママッチを経てプロデビューすると、これまで12度の試合で一度も敗れたことはない。

ブラジル国内ではバンタム級で戦っていたが、2018年4月のベラトール初陣とともにフライ級転向を果たし、その柔道で培ったフィジカルの強さがさらに際立つようになった。サウスポーの構えの打撃は、正直なところシャープではない。しかし、まだ板についてないような構えから繰り出されるジャブや左オーバーハンドは威力が抜群で、何より打撃戦から組みの受けが圧倒的に強い。

ベルトを巻いた試合では、4度の王座防衛を果たしたマクファーレンのテイクダウンを切り返しトップを取り、下になってもスクランブルに持ち込んで払い腰を決めている。トップコントロールもパワフルなヴェラスケスに挑戦するキルホンツは、Bellatorキックボクシング世界女子フライ級チャンピオンからMMAに本格的に転向し、それ以来の戦績は6勝1敗だ。

Bellator以前もキックの本場オランダでSlamm女子60キロチャンピオンに輝くなど、打撃の威力でいえばキルホンツは毎がいなく頭三つ抜けている。ばかりかキルホンツは打撃だけでなく、オランダ柔道界ではU15で国内王者、U17では準優勝という結果を残している。

彼女もまた柔道で培ったフィジカルを武器に、まずは立ち技ワールドで頂点を極め、MMAでもその一歩手前まで来た。王者ヴェラスケスにとって、ここまでの打撃の威力の持ち主と戦うのは初めてだ。打撃の痛みを知ったことで、チャンピオンの圧力に変化が生まれるのか、まずはそこが勝負の行方を左右するだろう。

そして組みの展開になった時に、キルホンツのヒザを入れての近距離パンチを捌く目をヴェラスケスは持っているのか。グラウンドに持ち込めば、キルホンツのガードワークやスクランブル能力にはまだ課題が残っているため、そこは王者のフィールドとなる。

それだけに肝はスタンドの打撃とクリンチ戦。また5Rの長丁場で、キルホンツが打撃の威力を維持できるかどうか。ここも組みも合わせた削り合いによって、両者の力関係は大きく変わって来るに違いない。

いずれにせよ試合開始直後、キルホンツの一手をヴェラスケスが喰うのか、見れるのか。ファーストコンタクトが見逃せない世界戦となる。

■視聴方法(予定)
7月17日(土・日本時間)
午前7時00分~Prelim :Bellator MMA YouTube Channel
午前10時~Main Card: Bellator MMA YouTube Channel

■Bellator262対戦カード

<Bellator世界女子フライ級選手権試合/5分5R>
[王者]ジュリアナ・ヴェラスケス(ブラジル)
[挑戦者]デニス・キルホンツ(オランダ)

<ヘビー級/5分3R>
タイレル・フォーチュン(米国)
パット・ミトリオン(米国)

<バンタム級/5分3R>
マテウス・マトス(ブラジル)
CJ・ハミルトン(米国)

<女子フェザー級/5分3R>
アーリーン・ブレンコウ(豪州)
ダイアナ・シウバ(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
ジョニー・エブレン(米国)
トラヴィス・デイビス(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ホニー・マルクス(ブラジル)
サッド・ソウマ(米国)

<フェザー級/5分3R>
コディ・ロウ(米国)
セオドア・マキュカ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ローマン・ファラルド(米国)
ジョン・ラミレツ(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ジアナ・アフサラゴワ(ロシア)
ガブリエラ・ガルフィン(米国)

<フェザー級/5分3R>
ジョニー・ソト(米国)
アディル・ベンジーラニー(モロッコ)

<ライト級/5分3R>
チャーリー・キャンベル(米国)
ニコラス・ジウレッティ(米国)

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BELLATOR Bellator247 Report ケイト・ジャクソン デニス・キルホンツ ブログ

【Bellator247】左フック一閃、43秒KO勝のキルホンツ。「ブルー(キック)に続き、赤いベルトが欲しい」

<女子フライ級/5分3R>
デニス・キルホンツ(オランダ)
Def.1R0分43秒by KO
ケイト・ジャクソン(英国)

やや遠い距離で左ジャブを繰り出すジャクソンに対し、キルホンツは踏み込んで左ジャブを伸ばす。さらにジャブから左フックという動きを見せたキルホンツは、ジャクソンのステップインに左フックを合わせていく。キルホンツは右ローを入れ、右オーバーハンドを打ち込むと、組んできたジャクソンに左フック一閃。そのまま頭からマットに崩れ、横に一回転したジャクソンにパウンドの追い打ちをしたキルホンツが圧倒的なKO劇を見せた。

急ぎストップしたレフェリーの指示を効かすパンチを続けたことをジャクソンとレフェリーに詫びたキルホンツは、「狙っていたわけじゃないけど、こうなるようにいつもボブ・シュクライバーと練習しているから。女子の試合がメインになって、素晴らしいこと。今も夢の中にいるみたい(笑)。誰とでも戦う準備はできている。私はBellatorのキック世界王者、ブルーのベルトに続き、赤いベルトが欲しいわ」と笑顔で話した。


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BELLATOR Bellator247. ポール・デイリー News ケイト・ジャクソン デニス・キルホンツ デレック・アンダーソン ブログ

【Bellator247】計量終了 デイリーが体調不良で欠場。メインはキルホンツ✖ジャクソンの女子マッチに

【写真】DALEY vs ANDERSONというボードの前でポーズを取るキルホンツ(C)BELLATOR

CBS Sports Networkの木曜夜のBellator中継、第1弾となるイタリアはミラノのアリアンツ・クラウドで1日(木・現地時間)に開催されるBellator247「Kielholtz vs Jackson」の計量が9月30日に行われた。

本来、今大会のメインはポール・デイリー✖デレック・アンダーソン戦が組まれていたが、デイリーは本計量で体重をオーバーし、横になって回復に努めキャッチウェイト戦で戦う予定だったが、モック計量前に体調を崩し搬送されて欠場が決まった。


デイリー自身はSNSで自分は戦えたということを発しているが、モック計量に参加できないのであれば出場が取りやめられるのも致し方ないだろう。デイリー欠場により、デレック・アンダーソンも試合が無くなり、デニス・キルホンツ✖ケイト・ジャクソンの女子フライ級戦がメインに昇格した。

柔道とキックボクシングの合体=オランダのキルホンツに対し、ジャクソンはTUF23で準決勝に進出している選手でグラップリングに長けている。フィジカル、打撃、投げ及びネームバリューではキルホンツだが、柔道の投げに頼るようだとジャクソンにポジションを奪われエグいヒジの餌食になる可能性も十分にある代替メインだ。

またプレリミの160ポンド契約戦=クリス・ダンカン✖イアニキ・フォルタードの試合が、プレリミからメインカードで取り行われることとなっている。

■視聴方法(予定)
10月2日(金・日本時間)
午前2時00分~プレリミBellator Mobile App & Bellator MMA Youtube Channel
午前5時00分~メインDAZN

■Bellator247計量結果

<ウェルター級/5分3R>
ポール・デイリー: 172.6ポンド(78.29キロ)
デレック・アンダーソン: 170.4ポンド(77.29キロ)

<女子フライ級/5分3R>
デニス・キルホンツ: 123.4ポンド(55.97キロ)
ケイト・ジャクソン: 125.6ポンド(56.97キロ)

<ミドル級/5分3R>
ノルベルト・ノヴェニーJr: 185.6ポンド(84.18キロ)
レイ・ゼウニ: 182.6ポンド(82.82キロ)

<フェザー級/5分3R>
ブライアン・ムーア: 145.8ポンド(66.13キロ)
シモーネ・ダンナ: 144.6ポンド(65.58キロ)

<160ポンド契約/5分3R>
クリス・ダンカン: 159.2 ポンド(72.21キロ)
イアニキ・フォルタード: 159 ポンド(72.12キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ルイス・ロング: 170.6ポンド(77.38キロ)
ジャンニ・ミリッロ: 170ポンド(77.11キロ)

<女子フライ級/5分3R>
メンディ・ブルン: 125.8ポンド(57.06キロ)
フィレ・エイコウト: 125ポンド(56.7キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ウォルター・ガハージャ: 170ポンド(77.11キロ)
ウロシュ・ユリシッチ: 171.1ポンド(77.6キロ)

<ウェルター級/5分3R>
キーワン・グレイシー・ベーリンギ: 170.4ポンド(77.29キロ)
コンスタンチン・グヌサリノフ: 169ポンド(76.66キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
リー・チャドウィック: 204.8ポンド(92.89キロ)
エデウソン・マセド: 204ポンド(92.53キロ)

<フライ級/5分3R>
ブライン・オドリスコール: 125ポンド(56.7キロ)
サラ・エルカ: 125.8ポンド(57.06キロ)

<女子アトム級/5分3R>
ジェ・ジョホン: 105.6ポンド(47.89キロ)
モニカ・ホフリコワ: 106ポンド(48.08キロ)

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