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【ONE Winter Warriors】GP決勝へ、スタンプ・フェアテックス「リトゥはレスラー。もっと打撃で攻める」

【写真】笑顔いっぱいのスタンプだけど、このドラえもん……パチモンっぽいぞ(笑) (C)MMAPLANET

12月3日(金・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE Winter Warriorsで女子アトム級ワールドGP決勝=スタンプ・フェアテックス✖リトゥ・フォーガットが組まれている。

9月3日に1回戦、10月29日の準決勝を勝ち抜いたスタンプは、MMAファイターとして総合力が身についている一方で準決ではジュリー・メザバルバを相手に技術だけでなく、3Rを流すなどムエタイを貫いた。

その真意とファイナルのリトゥ・フォーガット戦について尋ねた。


──まず前回の女子アトム級準決勝ジュリー・メザバルバ戦に関して、質問をさせてください。

「もちろんよ」

──ムエタイを見せたいという強い意志が見えたように感じました。

「そうね。前の試合はムエタイにフォーカスできたというのはあるわ。ジュリーはパンチで前に出てくるタイプの選手で、彼女の方から前に出てきたから、距離がムエタイになっていたの。彼女の打撃のレベルは私を上回っていないし、私がムエタイを見せようとしたというよりも、彼女の戦い方にムエタイが合っていたということかしら」

(C)ONE

──左右のミドルを多用していました。左はガードの上から、右ミドルはメザバルバにキャッチされパンチで殴られそうになっても繰り返していましたね。

「正直、MMAではミドルキックはあまり使わない方が良いと私は思っているの。でも、こないだの試合ではジュリーが私の左ミドルをブロックし、右ミドルをキャッチしてきても腕、ボディにダメージを与えているという感触があったわ。だから、試合を通して左右のミドルを使い続けたというのはあるわ」

──なるほどぉ。そして3Rには距離を取って、回るファイトをしました。技術だけでなく、メンタル的にもムエタイに則して戦っているように見えました。

「確かに足を使って最後のラウンドは戦ったわ。最終回はもう試合をリードしていたから、1カ月と少し後にファイナルがあるのでケガをしないように戦ったの。打撃では明かに私の方が上だと分かっていたし、彼女はテイクダウンを狙うしかなくなるってことも十分に理解していたし。

だから2Rは彼女が組んで来ても予測できていたし、逆にあの機会を利用することも可能だった。戦っている時もパワー、ストレングスも私も方が上だと分かったし。それは2Rまでで明らかになっていたはずよ」

──だから3Rを流したのであれば、それこそムエタイの哲学に則していますよ。

「もう勝っている。だからミスを絶対に犯さないことを心掛けていたわ。アリョーナ・ラソヒーナとの1度目の試合のように、残り10秒で逆転負けなんて絶対に繰り返すことはできないから。だからムエタイ流というよりも、アリョーナ戦で学んだことをジュリー相手に実践した形ね」

──2Rまでで勝負の行方を明白にしたから、フィニッシュを目指せという意見もプロモーション・サイドからはあります。

「そうね、プロモーターのその考えも理解できるわ。ただし、あの一戦に関して私のゴールはGP決勝に勝ち上がることだから。ジュリーに一切、幸運を与えたくなかったの。次の戦いに進むためにも、アンラッキーで負けるようなことは絶対に避けないといけなかったから。試合間隔の短いムエタイの場合もそうだし、ムエタイ流といえばムエタイ流ね」

──そして決勝ではリトゥ・フォーガットと戦います。メザバルバと違い、徹底してテイクダウンを狙ってくるでしょうね。

「だからこそ、もっと打撃で攻めるわ。テイクダウンを決められても、寝技では防御に徹する。いずれにしても、リトゥは私にとってキャリア最強の相手になることは間違いないわ」

──スタンプは随分と下からの攻撃も上手くなっていると思います。リトゥのコントロールに対抗できるのではないでしょうか。

「そこに関しては否定も肯定もしないでおくわね。彼女はレスラー、対戦相手を捕まえて倒す。でもサブミッションも柔術もない。だからムエタイとレスリングでやってきたことは違うけど、私と似ているところがあると思う。サブミッションに関して、彼女はもっと練習が必要で、私と同じよね。ムエタイは私が上。レスリングは彼女が上。グラップリングや柔術は五分五分じゃないかしら」

──そしてリトゥは気持ちが凄まじく強く、殴られても戦意を失うことはないですよね。

「間違いなく彼女の一番の武器は、テイクダウンと寝技のコントロール。でも、今言ったようにリトゥはスタンドでも戦いを止めることがない。ずっと戦い続けているわ」

──今回のGPにはブラジル、米国、日本、ロシア、韓国というMMAの歴史が長い国の選手が出場していましたが、ファイナルはタイ✖インド。MMAの歴史が最も短い国の選手同士が戦うことになりました。

「確かにタイとインドでMMAはとても新しいスポーツね。そして私が戦ってきた相手の国のMMAの歴史は長い。でも過去4年間、ONEで戦う機会を得てから私はずっと懸命にMMAの練習に集中してきたわ。私への期待はムエタイ時代のことがあったからだけど、ONEが与えてくれたチャンスをずっとモノにしてきたのは、とにかくMMAで強くなるために練習してきたからよ」

──その通りですね。ではGP決勝に向けて、いつも通りですが──日本のファンにメッセージをお願いします。

「コンニチワァ!!! コンニチワはどういう意味?」

──こんにちはの意味はハローです。

「OK。コンニチワァ!! ワタシハ・スタンプ・デス。(※ここからは英語に)応援ありがとう。(※さらにタイ語に)私の試合を視て、応援してね」

──ありがとうございました。ところで、スタンプの部屋はたくさん「ドラえもん」という文字が見えますね(笑)。

「アハハハハ。私はドラえもんを愛しているの! タイでも以前は週に1度、朝にテレビでドラえもんを放送していたけど、今はやっていなくて。ビデオに残しているモノを何度も繰り返して見ているけど、新しいストーリーは視られない状態で……」

──そうなのですね。ONEを中継しているABEMAはテレビ朝日と関係が深いです。ドラえもんのタイでのTV中継の復活をお願いしてみてはいかがですか。

「私だけじゃなくて、タイではたくさんの子供たちや若い世代がまたドラえもんを視たいと想っているわ。お願いだから、またドラえもんがタイで視られるよう考えてください。プリーズ!!」

■視聴方法(予定)
11月26日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リト・アディワン(フィリピン)
ジャレッド・ブルックス(米国)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
アラヴェル・ラマザノフ(ロシア)
ポンシリP.K.センチャイムエタイジム(タイ)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
アレックス・シウバ(ブラジル)
レネ・カタラン(フィリピン)

<キックボクシング・フライ級/3分3R>
パンパヤック・ジットムアンノン(タイ)
ダニエル・プエルタス(スペイン)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ピーター・バウシュト(オランダ)
ラスラン・エミルベク(キルギス

<キックボクシング・バンタム級/3分3R>
フィリッピ・ロボ(ブラジル)
ロドレックP.K.センチャイムエタイジム(タイ)

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【ONE NEXTGEN】平田樹欠場の知らせ前に──スタンプ・フェアテックスが話していたこと

【写真】インタビューの翌日に練習風景の写メをスタンプ自身が送って来てくれた (C)STAMP FAIRTEX

明日29日(金・現地時間)に開催されるONE NEXTGENでジュリー・メザバルバと対戦するスタンプ・フェアテックス。女子アトム級ワールドGP準決勝で本来ハム・ソヒと対戦する予定が、欠場でメザバルバと戦うことになったスタンプだが、この変更をそれほど気にする素振りはなかった。

このインタビュー後、平田樹の欠場が決まったが、スタンプが決勝では平田と戦うことになると予想していた。底抜けに明るいスタンプは、何があっても動じない強さが感じられた。


──ジュリー・メザバルバと来週の金曜日に対戦します(※取材は10月22日に行われた)。

「100パーセント、試合に向けて準備はできているわ。あとは体重だけね」

──もともとはハム・ソヒと対戦予定でしたが、3週間ほど前に彼女の欠場が決まり対戦相手が代わったという経緯があります。

「最初、彼女が欠場すると知った時、そのままトーナメントの決勝に行けたらなって思ったわ(笑)。でもジュリーと戦うことになって、ハム・ソヒも彼女もストライカーだから、そんなに違いはないから心配はしていなかったわ」

──体はハム・ソヒより大きく、力も強そうですが。

「確かにそうかもね。ジュリーはもともとストロー級の選手だし、メイ・ヤマグチとの試合では本当にサイズが違っていたわね。あれだけ体格差があれば、メイ・ヤマグチのテイクダウンを切るのも簡単だったと思う。私よりも彼女の方が大きいと思うけど、そんなにパワーは違わないだろうし、いつも男の選手と練習しているからこの練習環境が次の試合に役立つはずよ」

──スタンプは常にMMAらしい試合を心掛けているように見えますが、メザバルバが打撃で来るようだといつも以上にムエタイの技術が使える試合になると思いますか。

「彼女が打撃戦を仕掛けてきても全く苦にならないわ。私はムエタイで戦うだけだから。この試合が決まった時に彼女は私をKOするって言っていたの。彼女の方がキックボクシングが上手くて、私のスピードは彼女の半分しかないんだって(笑)。私は自分がどういう選手か理解しているし、打撃で来るなら大歓迎よ」

──アリョーナ・ラソヒーナとの2試合を終えて、どれだけMMAファイターとして成長できたと思っていますか。

「打撃に自信があるのは絶対よね。でも柔術は自分のレベルがまだ分からないの。ただアリョーナとの1回目の試合と再戦を比較すると、アップグレードできていることは分かった。でも、それがどの程度なのか分からないわ」

──この試合で勝つと、決勝戦です。リトゥ・フォーガットと平田樹選手、どちらが上がってくると思っていますか。

「難しい質問ね……ただイツキ・ヒラタかな。彼女の方がウェルラウンディット・ファイターだから。リトゥはまだ打撃が十分じゃないしね」

──それは優勝するために平田選手の方が組みしやすしということではなく?

「ノー、そういうことじゃないわ。イツキ・ヒラタもリトゥも私にとっては簡単な相手じゃないし。ただ、次にどっちと戦うのかって考えると、イツキかなって思うだけで。リトゥよりMMAファイターとしてバランスが取れているから。彼女と戦うことは私にとっても新しい挑戦で、それが楽しみなの」

──MMAだけでなく、ダンスバトルも楽しみにしています(笑)。

「アハハハハ。彼女がTikTokでよく踊っているのを見るわ。ダンス・コンペティションでも、皆に喜んでもらって私は負けないわ(笑)」

──ところでハム・ソヒ✖デニス・ザンボアンガ、クリスチャン・リー✖オク・レユンという風に裁定にブレが見られると、ゲームプランを立てるのに影響はでないでしょうか。

「とにかく、一つ一つの攻撃、動きで対戦相手を上回り、私の方が上だとクリアに理解できるよう戦うことを心掛けるわ。もちろんKOできれば判定は関係ないけど、3Rが終わった時点で私が文句なしに勝っている──そういう戦いをしようと思っているわ。全てをクリアにするためにね。そういう風に戦える自信もあるわ」

──スタンプ、では最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

「オハヨー。全ての私のファンにベストを尽くすことを約束するわ」

■視聴方法(予定)
10月29日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE NEXTGEN対戦カード

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP準決勝/5分3R>
スタンプ・フェアテックス(タイ)
ジュリー・メザバルバ(ブラジル)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP準決勝/5分3R>
リトゥ・フォーガット(インド)
ジェネリン・オルシム(フィリピン)

<キック・ヘビー級/3分3R>
イラジ・アジスプール(イラン)
アンダーソン・シウバ(ブラジル)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
キリル・グリシェンコ(ベラルーシ)
ダスティン・ジョインソン(カナダ)

<ストロー級(※61.2キロ)/5分3R>
ミャオ・リータオ(中国)
ジェレミー・ミアド(フィリピン)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ベイブラット・イスアエフ(ロシア)
ボグダン・ストイカ(ルーマニア)

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MMA ONE ONE Empower アリョーナ・ラソヒーナ スタンプ・フェアテックス

【ONE Empower】組みで受けの強さ、寝技で攻めを見せたスタンプがラソヒーナにリベンジ

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP準々決勝/5分3R>
スタンプ・フェアテックス(タイ)
Def.2-1
アリョーナ・ラソヒーナ(ウクライナ)

リベンジを誓うスタンプは、鋭い左前蹴りを見せ、左ローを蹴る。ローを続けるスタンプに対し、ラソヒーナはケージ中央を取ってなかなか動かない。と、左を見せて一気に組んだラソヒーナが、一度は体を預けて耐えたスタンプをシングルで倒す。スクランブルでギロチンに出たラソヒーナだが、スタンプが立ち上がって頭を上げて耐える。直後に首投げを決めたラソヒーナが、袈裟で抑えてパンチを打ちつける。スカーフホールド気味に絞め、必死に頭を抜いたスタンプが立ち上がるとギロチンで、がぶってヒザを顔面に突き上げる。

スタンプはシングルを潰してヒザをボディに入れると、バックに回ってRNCへ。左腕も足でフックされているラソヒーナだが、スタンプはやや頭の位置が高く絞めを極めきれない。それでも腕を入れ替えて絞めを狙い続けたスタンプが、盛り返して初回終了を迎えた。

2R、右ミドルハイを見せたスタンプ。ラソヒーナもミドルを蹴り返す。ローに縦ヒジ、続いて左ジャブを伸ばしたスタンプは、右ミドルハイを蹴る。ローにワンツーを放つラソヒーナが、左ボディ。すると2分20秒も経過して、スタンプがマウスピースを忘れていることに気付く。

リスタート後、ラソヒーナはボディから左フック、ヒザ蹴りにもダブルレッグを決める。足関節狙いから蹴り上げたラソヒーナに対し、立ち上がったスタンプがローを蹴る。レフェリーがラソヒーナを立たせる。ラソヒーナはワンツーフックで前に出て、左ハイを蹴っていく。スタンプは右を当て、エルボーを冷静に入れる。ミドルハイで体を起こされたラソヒーナだが、右ストレートを当てる。左ミドルを蹴られ、組んだラソヒーナだがスタンプが崩して上を取る。エルボーからパンチをスタンプが狙ったところで時間となった。

最数回、テイクダウン狙いを潰したスタンプが上をとり、スクランブルもバックを伺うとラソヒーナが引き込む。背中の後ろで右手を掴んで、パンチを落とすスタンプ。掴まれていた手を振りほどいたラソヒーナだが、ハーフで下の状態が続く。クローズドを取ったラソヒーナは、腰を切ると足をすくって腕十字へ。体を跨いで防いだスタンプがトップへ足関節狙いにも、しっかりと座ったスタンプがパンチを連打する。ヒジを落としたスタンプが立ち上がる。

残り1分、ラソヒーナはレフェリーにスタンドに戻され肩で息をしている。ここから大きな動きはなく、最後にラソヒーナがスピニングバックフィストもクリーンヒットはせず、時間と同時にテイクダウンに。ジャッジの裁定は割れ、スタンプは勝利者コールに涙を見せそうになりつつ、勝利の舞いを見せた。


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News ONE ONE120 アリス・アンダーソン アリョーナ・ラソヒーナ シィォン・ヂィンナン スタンプ・フェアテックス デニス・ザンボアンガ ハム・ソヒ ブログ ミッシェル・ニコリニ モン・ボー リトゥ・フォーガット 平田樹

【ONE120】5月28日のシンガポール大会は初のオール女子イベントに。GP初戦で平田はアンダーソンと対戦

【写真】トーナメント出場選手のなかでいえば、アンダーソンは怖くはないが不気味な相手だ (C)INVICTA FC & MMAPLANET

12日(金・現地時間)、ONE Championshipが公式SNS上で5月28日(金・同)にシンガポールでONEにとって初の女子だけのイベントONE120「EMPOWER」を開催することを発表した。

メインはONE世界女子ストロー級選手権試合=王者シィォン・ヂィンナン✖ミッシェル・ニコリニで、またこの日から開幕するアトム級女子GPの準々決勝とトーナメント枠も明らかとなっている。


日本から出場の平田樹の相手は、米国のアリス・アンダーソンに決まった。アンダーソンはキャリア5勝1敗、Invicta FCで2勝1敗と勝ち越している。エクストリーム・クートゥアー所属のアンダーソン──シンガポールから米国に戻ったミーシャ・テイトが同所で練習をしており、みっちりと平田対策をこうじてきそうだ。

なお平田と同じ山でモン・ボー✖リトゥ・フォーガットが組まれ、インドMMA界の勝利のエースにキャリア5戦目の試練が与えられた。

(C)ONE

注目のONEデビューを迎えるハム・ソヒは、一度はアンジェラ・リーへの挑戦権を獲得していたデニス・ザンボアンガに。残る1試合はアリョーナ・ラソヒーナとスタンプ・フェアテックスで1月22日大会からのダイレクトリマッチとなる。

当日は女子のみの出場ということで、メインカード扱いであろう上記の試合以外のリードカード等も男子の出場はないのか、気になるところだ。

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【ONE】女子アトム級GPが5月28日に開幕。ハム・ソヒ、スタンプ、サンボアンガ、平田樹ら8名が出場決定

【写真】JEWELS、ROAD FC、RIZINと頂点に立ったハム・ソヒのGP出場がついにチャトリCEOが認めた(C)ROAD FC

24日(水・現地時間)、ONE Championshipのチャトリ・シットヨートンCEO&会長がSNSで女子アトム級GPに関して5月28日(金・同)にスタートすることを発表した。

出場選手はアリス・アンダーソン、平田樹、デニス・ザンボアンガ、アリョーナ・ラソヒーナ、リトゥ・フォーガット、ハム・ソヒ、スタンプ・フェアテックス、モン・ボーの8選手だ。


月曜日に中村未来を2Rでパウンドアウトしながら、自信のパフォーマンスが許せないで涙した平田が日本人唯一の出場となり、8名の出場選手は米国、日本、中国、韓国、タイ、フィリピン、インド、ウクライナと全て国籍が違うこともあり、山口VV芽生、アトム級転向を視野に入れている三浦彩佳は選外となり、また噂に上がっていたストロー級王者シィォン・ヂィンナンの出場もなかった。

スタンプは直近の試合でラソヒーナに敗れながら、共に当確となり、ONEが力を入れて市場を開拓しているインドからは、平田と並びプロキャリア4勝0敗と最も少ないフォーガットの参戦が決まっている。

そして公然の秘密とされていた、ハム・ソヒのエントリーがようやくオフィシャルでリリースされたことになる。

意外な人選は米国のアンダーソンだ。キャリア5勝1敗のアンダーソンはInvicta FCで2勝1敗と勝ち越しているもののパラエストラ八王子に在籍していた紫乃バンフーズにスプリット判定負けを喫している。

優勝者は11月に現アトム級王者アンジェラ・リーに挑戦することも明らかとされており、トーナメントを制するには5カ月強で3試合、タイトル戦を含めると半年で4試合を戦うハードスケジュールとなりそうだ。

ズバリ本命はハム・ソヒ、対抗はモン・ボー、穴はスタンプ・フェアテックス、大穴がデニス・サンボアンガといったところか。また負傷者が出ることも考慮するのであれば補欠戦も行われることも考えられる。仮に補欠戦が組まれるのであれば少ないとも1人は日本選手にチャンスを与えてほしいものだ。

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ONE ONE Unbreakable III ONE116 03 Report アリョーナ・ラソヒーナ スタンプ・フェアテックス ブログ

【ONE Unbreakable03】寝技の成長を見せたスタンプだが、残り7秒でラソヒーナのギロチンに一本負け

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
アリョーナ・ラソヒーナ(ウクライナ)
Def.3R4分53秒by ギロチンチョーク
スタンプ・フェアテックス(タイ)

左フックを伸ばすラソヒーナに対し、スタンプは左右のローを蹴る。さらに左フックに左をカウンターで合わせたスタンプは。ダブルのリードフックをかわして、強烈な右ローを蹴る。シングルレッグにオモプラッタを合わせたスタンプは、腕を抜いたラソヒーナの足関節に反応し、腕狙いにはヒザを顔面に入れマウントへ。

バックに回ったスタンプは、上を向いたラソヒーナにリバーサルを許しマウントを取られる。ラソヒーナはここで腕十字もスタンプは、体を起こしてラソヒーナの腰を高くして腕を抜く。試合がスタンドに戻ると、左に右フックを合わせたスタンプは右ローを入れるが、ダブルレッグでテイクダウダウンを許す。

ラバーにヒザを割ってパスから一気に十字を狙ったラソヒーナだが、スタンプは即座に反応して蹴り上げからスクランブルへ。ここでスタンプはエルボーを2発入れ、ラソヒーナの前進力が落ちる。遠い位置からのダブルレッグにスタンプが反応したところで初回がタイムアップに。

2R、ラソヒーナは左フックを振るって前に出る。この圧力にまるで平気なスタンプは、近い距離で右を返す。ラソヒーナの必死の踏み込みもジャブで遮断するスタンプが、笑顔を浮かべる。さらにローに右を合わせたスタンプが、思い切り右ミドルを蹴っていく。テイクダウン狙いをかわし、ヒザを狙ったスタンプの圧力が高まる。

ニータップ気味の動きからシングルに移行したラソヒーナだが、スタンプが思い切りエルボーを入れる。及び腰のテイクダウン狙いに、がぶりからバックを制したスタンプは両足をフックし、マウントに移行する。頭をつけてエルボーのスタンプは、ラソヒーナのケージキックからのスクランブルで逆にテイクダウンを決め、腕十字もしっかりと防御する。

得意技を防がれる展開が続いたラソヒーナは、左ジャブから右を伸ばす。とボディショットでラソヒーナが思わず引き込んでしまう。スタンドで待ち受けたスタンプが、この回を取った。

最終回、ジャブの差し合いからワンツー&ローを蹴ったスタンプは、しっかりとラソヒーナの攻撃が見えている。スタンプは左ミドルをキャッチされそうになると、いち早く右ストレートを打ち込む。右ミドル、左ローのスタンプ。ラソヒーナは左フックを当てたが、次の手がないラソヒーナもローに左フックを合わせ、一歩も引かない。続く左フックには、右をカウンターで入れたスタンプが、下がりながら右を当ててローへ。

ややクラウチングで肩を入れた構えのスタンプが、右から右ミドルを蹴る。直後にダブルレッグでテイクダウンを取ったラソヒーナは、エビのスタンプにパウンドを落とす。ガードを越えてきたところで、立ち上がりシングルを狙ったスタンプ。と、ラソヒーナがギロチンへ。

試合終了まで時間はなく、思い切り絞めるラソヒーナが体を捩じっていく。ここでスタンプは左手で肩の辺りに触れ、レフェリーが試合をストップする。その刹那、両手を挙げて抗議したスタンプだが、腕を押すわけでも、握りに行くわけでもない動きは──タップと見なされても致し方ないだろう。

「寝技で対抗してくることは分かっていたけど、あんなに強いとは思っていなかった。もっと強くなってONEのチャンピオンになりたい」と勝者は話した。


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Interview ONE ONE Unbreakable III ONE116 03 アリョーナ・ラソヒーナ スタンプ・フェアテックス ブログ

【ONE Unbreakable03】ラソヒーナ戦へ、スタンプ・フェアテックス「柔道家。あらゆる角度からヒザを」

【写真】仕切り直しの1年が始まる──スタンプ・フェアテックス (C)MMAPLAET

5日(金・現地時間)に中継されるONE116 03「Unbreakable 03」のメインで、アリョーナ・ラソヒーナと対戦するスタンプ・フェアテックス。

昨年はMMAでは2勝0敗ながらスーパーシリーズにおいてはキック、ムエタイの両世界王座から陥落したスタンプが、仕切り直しの2021年──初戦に臨む。


──ラソヒーナ戦が4日後に迫ってきました(※インタビューは1月18日に行われた)。今の調子はいかがですか。

「フィジカル的にもメンタル面も100パーセント、絶好調よ」

──クリスマスやニューイヤーも問題なく、練習できましたか。

「2021年最初のONEの大会で戦えることは凄く嬉しいわ。だから12月は31日まで練習し、新年は1月1日からトレーニングをしていたわ(笑)」

──つまり休みなしで練習をしてきたということですね(笑)。

「ホリデーはなしよ。この試合に向けて、フェアテックスではランボーと練習をしてきたの。体格が近いから。ランボーはMMAの試合はしていないけど、トレーニングはしてきたから、ムエタイだけでなく彼とはMMAの練習もやっているわ」

──2020年、スタンプは2つのチャンピオンベルトを失ってしまいました。

「去年は本当に色々なことがあったわ。もちろんCOVID19のパンデミックが起こり、色んな影響が出たわけだし。でもパンデミックは私だけでなく、世界中の人々が関係しているから。そうね……2つもベルトを失くしたことに関しては、全く予想もできなかった。

だから、心が折れそうになったわ。チャンピオンとして、ベルトを守るだけの準備もできていなかったし、プレッシャーがあり過ぎてメンタルは試合前からボロボロだったの……。でもベルトを失ったおかげで、今の私は以前のようにハングリーになっているわ。もちろん私のベルトを取り戻さないといけないし……でも、今はアトム級GPで戦うことに集中しているの。プライオリティはMMAよ」

──こうなってくるとMMAと立ち技を同時に戦うのは難しいですね。MMAでも対戦相手も強くなっているし。それでもムエタイとキックボクシングのベルトを取り戻したいと考えているのですね。

「MMAの練習に重点を置いたとしても、そこにはムエタイのトレーニングも含まれているから。今、私は朝起きて5時から7時までジョグ、ミット打ちをしてからMMAの練習をしているの。

ランチの後はムエタイをしっかりとやって、夜は週に3度は柔術をやって。それが私がこなしてきたスケジュールよ」

──3部練が週に3度、それはハードですね。

「試合が近づいてからはMMAの練習を増やしたけどね。基本、練習時間は変わりなかったわ。そうね、ここ2カ月はムエタイよりもMMAに重点をおいてきたわね」

──女子アトム級タイトル戦線ですが、パンデミックでアンジェラへの挑戦が延期された練習パートナーのデニス・ザンボアンガは、結局挑戦する機会がなくなってしまい暫定王座決定戦もありません。この状況をどのように思っていますか。

「私はデニスじゃないから、彼女が世界タイトルに挑戦できなくなったことは言及しようがないかな……だからノーコメントでお願い。ただアンジェラに挑戦できなくなっても、イツキ・ヒラタのようなタフな相手と戦っていくべきね。アンジェラと戦う前に。そうすればデニスの経験値が上がるから」

──なるほど。そういう考えでいるのですね。アトム級GPはなかなか陣容が見えてこないですが、金曜日の試合はGP出場へテストだと考えていますか。

「GPのことは何も詳細が分かっていなくて、ワールドGPを開くっていうこと以外、何も教えてもらっていないわ。そして、この試合が決まったの。だから、この試合に勝ってどうなるのか──今は何も分かっていない状態ね。

でも次の試合がGPへのテストだとしたら……彼女はウクライナの柔道王者だし、テイクダウンディフェンスをしっかりしないといけないわね。もちろん、私の一番の武器はムエタイだから打撃で戦うけど、寝技になっても、これまで見せていないことに挑戦したいと考えているわ。でも、まずは投げられないことね。

彼女は柔道家だし、胸を合わせて組んでくるようだと、ヒザを入れるチャンスになるでしょうね。そして、何も真正面からヒザを使うんじゃなくて、色々な入れ方があるから。組もうとしてきたら、あらゆる角度からヒザを突き刺すわ。それが私のアートだから」

──ところで、2月28日に日本のRISEで寺山日葵選手と戦うアイーダ・ルークサイコンディンがロッタンの彼女だと紹介されたのですが……。日本のファンはスタンプが、ロッタンの彼女だと思っていたみたいで、ちょっとSNSがざわついて。一体、ロッタンとスタンプはどうなっているだろうと。もちろんノーコメントでも構いません。

「別に話しても良いわよ(笑)。ロッタンと私は恋人でも、グッドフレンドでもないわ。でも、格闘技を通しての友人みたいなもので。『元気?』とか電話を掛けてくるけど、新しい彼女もいるのにね。どちらにしても、私はもう男女の仲を公言するのはコリゴリ(笑)。彼は私にとってマーシャルアーツ・フレンド、コールドワーク・フレンドよ(笑)」

──なるほど了解しました(笑)。では2021年、最初の試合が良い試合になることを願っています。

「ありがとう。ほんと、いつになるか分からないけど、日本でONEが開かれる時が来たら、今度は私も日本のファンの前で試合がしたいわ。日本の友人たちの前で、ね(笑)」

■視聴方法(予定)
2月5日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE Unbreakable 03対戦カード

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
アリョーナ・ラソヒーナ(ウクライナ)
スタンプ・フェアテックス(タイ)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
佐藤将光(日本)
ファブリシオ・アンドラジ(ブラジル)

<ムエタイ(キック)・バンタム級/3分3R>
ハン・ズーハオ(中国)
アダム・ノイ(アルジェリア)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>※
ロビン・カタラン(フィリピン)
澤田龍人(日本)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>※
ラウル・ラジュ(インド)
アフメド・ウジタバ(パキスタン)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ティオル・タン(米国)
ポール・ルミヒ(インドネシア)

※2020年12月18日に収録

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