カテゴリー
45 AB DREAM Gladiator Gladiator Challenger Series01 LFA MMA MMAPLANET o Progress UFC YouTube アン・ジェヨン エド・ソアレス キック チェ・ドンフン チャンネル パン・ジェヒョク ボクシング ライカ 三上ヘンリー大智 和田教良 岩﨑大河 河名マスト 竹内稔 竹本啓哉

【Gladiator CS01】ラスト侍=三上ヘンリー大智が出場。キック29勝1敗のコリアンストライカーと対戦

【写真】この外見を生かさず、黙々と戦って生きようとする──野武士のようなヘンリーだ(C)MMAPLANET

1日(木)、GLADIATORより16日(金)に会場非公開で開催されるGLADIATOR CHALLENGER SERIES01「Bang vs Kawana II」に三上ヘンリー大智が出場し、韓国のアン・ジェヨンと対戦することが発表された。
Text by Manabu Takashima

その端正な顔立ちと対照的に、山籠もりをする自然派。剣道の経験から、武道的なマインドを持つラスト侍が、エド・ソアレスLFA代表の前で韓国のストライカーを迎え撃つ。


剣道では東海大付属第四高(現札幌高等学校)時代に古川和男範士に「競技で勝つ剣道でなく、剣の道」を教わった三上は、中央大学在籍時に第64回全日本学生剣道選手権大会3位という結果を残し、キックボクシングの道へ。アマで16勝0敗14KOという戦績を残すと、プロでも4戦全勝と負け知らずのままMMAへの道を選択した。

格闘DREAMERS出演から、POUND STORMでプロデビューも岩﨑大河にテクニカル判定負けを喫したもののその後は3試合連続でフィニッシュ勝利を手にしている。また昨年12月にはKNOCK OUTのパウンド、サッカーボールキック、四点ヒザ、スタンプがグラウンド上体の相手に認められている全局面打撃OKのKNOCK OUT UNLMITEDでもKO勝ちを収めており、MMAの打撃という部分でも方向性を掴めてきているようにも感じられる。

対戦相手のアン・ジェヨン選手はMMA戦績は3勝5敗だが、プロキックでは29勝1敗のキャリアを誇り、2013年のインドア・アジアンゲームではキック81キロ級で金メダルを獲得すると、KBK85キロ、K-WANG90キロ、そしてWAKOの83キロ級で韓国王座を獲得している。

本来の相手は来日経験のある韓国人選手だったが、TUFへの出演が決まりGLADIATOR CHALLANGER SERIES側も「UFCへの道を閉ざすことなどできるわけがない」と欠場の申し入れ快く受け入れ、三上も対戦相手の変更に応じてアン・ジェヨンと戦うことがきまった──という話も伝わってくる。

MMAの間合いに戸惑い、敢えて組み勝負と、ケージの中ではその持ちうるポテンシャルを見せていない三上の打撃。果たして、アン・ジェヨン戦では打か、MMAで勝負なのか。非常に楽しみなマッチアップとなる。

なおリリースに寄せられた両者の意気込みは以下の通り。ある意味、アン・ジェヨンの張りきり具合が伝わってくるコメントとなっている。

三上ヘンリー大智
「厳しい戦いになるとは思いますが、全力で頑張ります!」

アン・ジェヨン
「GLADIATOR CHALLENGER SERIESという素晴らしい舞台で試合ができることを本当に光栄に思っています。関係者の皆様、誠にありがとうございます。

今回の対戦相手である三上選手が出演した「HiGH&LOW THE WORST X」も見ています。“鈴蘭最強の男”ラオウ役、かなり面白かったです。あの映画の中で見られたような華のある戦いをしましょう。この試合が終わると、鈴蘭最強の男の座は自分のモノとなります」

■視聴方法(予定)
2月16日(金)
午後6時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル


■ Gladiator CS01対戦カード

<Gladiatorフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者]パン・ジェヒョク(韓国)
[挑戦者]河名マスト(日本)

<Progressフォークスタイルグラップリング・フェザー級王座決定戦/5分3R>
竹本啓哉(日本)
竹内稔(日本)

<ミドル級/5分3R>
三上ヘンリー大智(日本)
アン・ジェヨン(韓国)

<Gladiatorフライ級王座決定T準々決勝/5分3R>
和田教良(日本)
チェ・ドンフン(韓国)

The post 【Gladiator CS01】ラスト侍=三上ヘンリー大智が出場。キック29勝1敗のコリアンストライカーと対戦 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
DEEP MMA MMAPLANET o ONE RIZIN Shooto UFC YouTube オンラ・ンサン キム・ジェヨン チャンネル パンクラス 三上ヘンリー大智 修斗 内藤由良 岡見勇信 岩﨑大河 水野竜也 海外

【FIGHT&MOSH】岡見勇信、修斗での戦いへ─01─「この決断は決して簡単ではなかった」

【写真】「自分から逃げずに、相手から逃げない。それが前に進むということ」。その言葉一つ一つに岡見の想いが詰まっている(C)TAKUMI NAKAMURA

12月2日(土)東京都江東区にある豊洲PITで開催されるプロ修斗公式戦「MOBSTYLES presents FIGHT&MOSH」にて、岡見勇信がキム・ジェヨンと対戦する。
text by Takumi Nakamura

ONEでのオンラ・ンサン戦から約1年、岡見が戦いの場に選んだのは日本、そして修斗の舞台だった。この決断と選択に至るまで、岡見の中でどんな葛藤や想いがあったのか。復帰戦に向けた…では収まらない、岡見勇信というファイターの現在を伝えるインタビューを前・後編に分けてお届けしたい。


――昨年11月ONEでのオンラ・ンサン戦以来、約1年ぶりの試合が決まりました。

「前回のンサン戦が終わって、地道にトレーニングを続けて徐々にコンディションを作っていました。そこで身体の状態が上がって、試合ができるところまで来たからこそ、試合をすることを決めたので、コンディションや仕上がりはここ4年間のなかで一番いいぐらいの状態ですね」

――ONEと修斗ではハイドレーションの有無もあり、減量や体重調整はいかがでしょうか。

「前回の試合はハイドレーションテストがある93kg契約だったので、減量そのものは楽と言えば楽なんですよ。でも今回のように83.9kgとなるとそうはいかないので、久々にちゃんと減量している感覚ですね。それこそONEに参戦する前、UFCで戦っていた時期以来なので、約4年ぶりの減量で、普段は食事制限してチートデイを入れたりだとか、そういう準備も新鮮ですね」

――12月を目途に試合を考えるというよりも、試合ができるコンディションを作る上で、12月に試合が決まったという流れのようですね。

「はい。夏くらいに自分の状態が上がっている感覚や手応えがあって、年内に1試合やって、自分がやってきたことを形にしたいという気持ちになっていました。ちょうどその時期に修斗の坂本(一弘)さんとお話しする機会があって…という流れですね。本当に色んなタイミングがあって実現した試合です」

――確認ですがONEとの契約は終わっているのですか。

「そうですね。ONEとは直接コンタクトをとって、なかなか試合が組まれない状況ではあるけれど、年齢的なことを考えても年内に試合をしたいということは伝えていて。ONEもこちらの想いを理解してくれて、一度ここで契約を終わりにしようという結論になりました。僕自身ONEには凄く感謝しているし、ONEからは『これからも頑張ってほしい』と声をかけてもらいましたね」

――YouTube「SHOOTO OFFICIAL」チャンネルの動画内でもコメントしていますが、なぜ復帰戦の場として修斗を選んだのですか。

「なかなかONEで試合が組まれない中で、日本で試合をして形を作りたいと思っていて。坂本さんとはEXFIGHTを通じて選手を(修斗に)出場させてもらったり、友好な関係を築かせてもらっていて、修斗のミドル級が機能しているところを見ていました。それで坂本さんに『僕が修斗で試合するのはどうですか?』と話をしたら、トントントン!と話が進んで実現に至りました。あとは僕も国内の主要団体でパンクラスとDEEPには何度も出ているのですが、修斗には出たことがなくて、それが自分のなかで引っかかっていたんですよね。動画でも話した通り、慧舟會時代の先輩たちはみんな修斗で戦っていたので、そういったことも修斗を選んだ理由ですね」

――岡見選手はデビュー当初パンクラスでも試合をしていましたが、修斗は70kg以下の軽量級の選手が多いイメージでした。

「確かにそんな印象がありましたよね。だから修斗の会場にはよく行ってたんですけど、セコンドと応援がほとんどで、自分が試合をする場所として見ることはなかったですね。ただ修斗には脳裏に焼きつく試合や場面が多くて、このタイミングで試合に出ることは光栄ですし、うれしいです」

――ファイター以外の部分で修斗に触れて、他のプロモーションとの違いや修斗の特徴をどう感じていますか。

「みなさんがおっしゃるように“歴史”ですよね。修斗には日本のMMAの歴史が詰まっているというか。坂本さん、中井(祐樹)さん、(佐藤)ルミナさん、(桜井)マッハ(速人)さん、宇野(薫)さん、五味(隆典)さん…修斗は僕らが憧れていた人たちが活躍していた舞台でしたよね」

――僕も岡見選手の同世代ですが、ファン時代はMMAグローブをつけているのが修斗というイメージで、MMAとして修斗から受けた影響は大きいです。

「慧舟會に入る前から修斗やバーリトゥードジャパンの試合を見て『すごい世界があるんだな』と思っていましたし、憧れも持っていたので、だからこそ修斗で試合をしていないことが引っかかっていたし、チャンスがあれば修斗で戦いたいと思っていました」

――岡見選手のキャリアや実績があれば、日本で試合をする場合、修斗以外にも色んな選択肢があったと思います。例えば興行の規模的にRIZINで復帰戦をやりたいという考えはなかったですか。

「なんだろうな…RIZINは素晴らしいイベントだし、今の選手や若い子たちが活躍して勢いをつけている舞台だと思うんですよね。でもそれと自分が戦う場所は別物というか。自分が見て学ぶ舞台と自分が戦う舞台は別で、自分が戦う舞台としては見ていなかったんですよね。だからRIZINで試合をするということは頭にはなかったです。それは他の団体も同じで、今の自分にとって選択肢になかったというか。自分が試合できる時期、大会のスケジュール…そういったものが上手く重なっていたのが修斗で、どこで復帰戦をやるかというよりも、自分が年内に試合をするということが第一で、そのなかで色々なタイミングが重なったのが修斗でした」

――YouTube「SHOOTO OFFICIAL」チャンネルでは「岩﨑大河選手がミドル級を引っ張っていて、こういう若い選手と戦うことに意義があるのかなと思った」というコメントもありました。こちらの発言についても聞かせてください。

「変な話、おじさん同士で戦っても、今の自分の実力は分からないじゃないですか。若い選手やこれからの選手と戦うことで、今の自分の実力がはっきり分かる。そこを明確にするために、岩﨑くんとかそういう選手たちと勝負したいと思いました。見ている人も同じだと思うんですよ、『若い選手と42歳の岡見勇信が戦ったらどうなるんだろう?』や『今の岡見勇信の実力はどうなんだ?』って。そうやってみなさんに興味を持ってもらえる試合をするという意味でも自分の進むべき道が見えました」

――これは個人的な考えです。僕はもう岡見選手は自分の実力がはっきり分かる試合をやらなくてもいい、そうやって格闘技人生を終えてもいい、それだけのことをやってきた選手だと思います。実際にそういった道を望む選手もいると思うのですが、岡見選手は自分がチャレンジする試合をやりたいという想いが勝ったのでしょうか。

「そうですね………この決断は決して簡単ではなかったんですよ。そういう戦いに挑むことは怖い部分もあるし、このまま守りに入ってキャリアを終えて新しい道に進むことも考えました。キャリアの終わりを汚す必要はないんじゃないのかなって何度も思いました。でもGSAで練習していて、同世代の水野竜也やストラッサー(起一)さんが前を向いて戦っている姿を見て、もちろん勝ったり負けたりはありますけど、みんなが前に進んでいるパワーを感じると刺激になります。それと同時に内藤由良とか三上ヘンリー大智とか若い選手たちと練習して、彼らからも刺激や力をもらって、まだまだ勝負できると思いました。そうやってまだ戦える・勝負できる状態なのに、それをやらないのは、自分としては『ない』と思いましたね」

――なるほど。「今の岡見勇信の実力はどうなんだ?」という戦いに挑み、それをファンに見せる。それは岡見選手の格闘技人生のテーマのような気がしました。キャリアの初期から海外に挑戦し、UFCでキャリアを積み、ONEにも参戦して……その時々で目の前にある壁から逃げずに立ち向かっていったのが岡見選手だと思います。

「それは……僕も逃げたくなることありましたよ。でもそこと向き合っている時が一番充実しているんですよね。僕もたくさん負けて悔しい想いをしてきたんですけど、何かしらの光を見つけることができたし、だからこそここまで続けてこれたと思うし。おかげさまで大きな怪我をすることもなく、キャリアを積むことができて、何とか気持ちも続いています。自分から逃げずに、相手から逃げない。憂鬱になるような相手と戦うこともありますけど、それが前に進むということだと思います」

<この項、続く>

The post 【FIGHT&MOSH】岡見勇信、修斗での戦いへ─01─「この決断は決して簡単ではなかった」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
K-MMA MMA MMAPLANET o ONE Road to UFC SASUKE Shooto TOP FC UFC YouTube オンラ・ンサン キム・ジェヨン チャンネル パンクラス ライカ リオン武 ロイベ・デ・オリベイラ・ネイト 修斗 内藤太尊 坂本一弘 宇野薫 安芸柊斗 岡見勇信 岩﨑大河 海外 猿丸ジュンジ 田中半蔵 結城大樹

【FIGHT&MOSH】修斗初参戦の岡見勇信がキム・ジェヨンと対戦、王者SASUKE×挑戦者 田中半蔵も決定

【写真】(C)ONE & MMAPLANET
2日(木)YouTube「SHOOTO OFFICIAL」チャンネルにて、12月2日(土)に東京都江東区にある豊洲PITで開催される「MOBSTYLES presents FIGHT&MOSH」の追加対戦カードが発表された。
Text by Takumi Nakamura

修斗をはじめ多くのファイターをサポートするスポーツギアブランド=MOBSTYLES(モブスタイル)と修斗がタッグを組んで開催する「MOBSTYLES presents FIGHT&MOSH」。約3年9カ月ぶり・3度目の開催となる今大会では第1弾対戦カードとしてリオン武×内藤太尊、猿丸ジュンジ×安芸柊斗の2試合が発表されていた。

新たな追加カードとして修斗初参戦の岡見勇信とキム・ジェヨンの一戦が発表された。サステインの坂本一弘代表が「まさかこの選手が修斗のケージに上がってくれるとは思っていなかった」、MOBSTYLESの田原洋代表も「ライブハウスの大会にフェスが来た。(アーティストに例えると)矢沢永吉ですね」と話す岡見のサプライズ参戦となったが、これは岡見本人からリクエストがあったもの。


(C)ANGEL’S FC

対戦相手のジェヨンは極真出身、2004年からチーム・タックルでキャリアを開始したK-MMAのパイオニアで、2012年からはNOVA MMAに所属。

(C)ONE

韓国国内ではAngel’s FCとTOP FCでミドル級王座に就き、2018年にはロシアのACBにも参戦した猛者で、日本と韓国のMMAをけん引してきた「日韓レジェンド対決」(坂本代表)となった。

岡見にとっては昨年11月のオンラ・ンサンに敗れて以来の再起戦となり、日本のプロモーションでの試合は2016年7月のパンクラス参戦から実に7年5カ月振りとなる。動画内では岡見が修斗参戦への経緯、そして修斗で戦うことへの抱負を語った。

岡見勇信
「大先輩の宇野薫さんがチャンピオンになっていたり、慧舟會の先輩方が修斗に出ていて、セコンドや応援で何度も会場に足を運ばせてもらいました。ただファイターとしては縁がなく、僕も海外中心で戦ってきたのですが、いずれ日本で戦うときに修斗で戦ってみたいという気持ちは常々ありました。今、岩﨑大河選手がミドル級を引っ張っていて、こういう若い選手と戦うことに意義があるのかなと思い、坂本さんに『修斗で戦うことはできますか?』とお話させていただきました。

(ジェヨンは)歴戦の猛者、韓国らしく気持ちが強くて頑丈でどんどん前に出てくる選手だと思います。そんな相手と修斗で戦えることは光栄で、やりがいがあります。試合映像を見てそう感じました。気持ちの勝負が大きな割合を占めると思うし、こちらが気持ちでひくとドンドン出てくる選手です。気持ちを持ったつぶし合い、どちらが前に出られるかの勝負が一番大きいと思います。

(日本での試合について)緊張もすごくあり、ワクワクする感じもあります。1年間試合をしてなかったのですが、日本の舞台に帰ってくることが昔に戻るというか、また新しい冒険をするというか。42歳でこんなことやっていいのかなと思うんですけど(笑)、冒険という気持ちにさせていただけています。

(今後について)20代中盤の気持ちを持って戦っていこうと思います。選手としての終わりを考えるとか、そういうことはやめました。今出来る精一杯をやって、そこからら先が見えてくると思います。僕は今自分にすごく期待しています。引退するために試合する、最後に自分の試合を見てもらうとか、そういう感傷的なネガティブな気持ちは一切ないです。自分を信じて、自分に期待して、自分の背中を見せる。この先を見据えて戦いですが、全力でつぶし合いをします」

そして今大会のメインイベントとして修斗世界フェザー級タイトルマッチ、王者SASUKE×挑戦者 田中半蔵が決まった。Road to UFCで無念の2年連続敗退となったSASUKEは今回が2度目の防衛戦を迎えることなった。

田中は昨年5月に闘裸男・福岡大会でプロ修斗公式戦に約9年振りに参戦──結城大樹とロイベ・デ・オリベイラ・ネイトに連勝して王座挑戦のチャンスを掴んだ。両者は動画内でタイトル戦へ向けた意気込みを語った。

SASUKE
「対戦相手の候補が何人かいたのですが、チャンピオンである以上、ベルトをかけてやらないといけないと思い『防衛戦をやらせてください』と伝えました。(田中は)経験豊富なファイターで勝負どころが分かっていると思います。切れ味のあるストライカーだと思っていたのですが、最近の試合は勝負どころでは組みも出来る印象なので、スキルも高く侮れない相手だと思います。(田中は40代になっての挑戦だが)僕のジムには強い40代がいっぱいいるので、侮れないです。アグレッシブに戦って見ている人たちが退屈しないような、最後は立ち上がって手を叩くような試合をしたいです」

田中半蔵
「(SASUKEは)柔道出身で足技が上手くて一発があるので警戒しています。初の5Rなので、しっかり5Rかけて戦いたいと思います。年齢的に衰えているところもありますが、技術的に今が一番乗っています。今回は最後のチャンスだと思うので、チャンピオンになります」

The post 【FIGHT&MOSH】修斗初参戦の岡見勇信がキム・ジェヨンと対戦、王者SASUKE×挑戦者 田中半蔵も決定 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
Bloom FC01 DEEP Gladiator MMA MMAPLANET o Progress   イゴール・タナベ オトゴンスレン・スフバット コンバット柔術 ジャダンバ・ナラントンガラグ ツェルマー・オトゴンバヤル テムーレン・アルギルマー パンクラス 上田将年 上田祐起 修斗 原田惟紘 岩﨑大河 深見弦汰 清水洸志 藤田大

【Bloom FC01】九州から世界へ。独立イベント旗揚げ。メインは上田将年がモンゴル人選手を迎え撃つ

【写真】グラジでモンゴル勢の実力は証明されている。パンクラスで2連敗の上田が、地元でどのような戦いを見せるか(C) MMAPLANET

26日(火)、BLOOM FC実行委員会より11月19日(日)に福岡市中央区の西鉄ホールにいてBloom Fighting Championshipの旗揚げと対戦カード第1弾の発表があった。
Text by Manabu Takashima

博多で第1回大会を迎えるBloom FC──Bloomとは開花という意味を持ち、「九州から世界へ」というモットーを掲げ、活動の根幹は首都圏や他の大都市圏と比べて試合機会の少ない九州勢の地元での試合経験を増やし、実力アップを図るというもの。

Bloom FC実行委員会の中心となるのは博多でアマMMAの大会会場にジムを貸し出すなど、選手育成の後押しをしてきたRanger Gymの奥宮ハント代表と地元が福岡の元MMAファイターで現在は東京在住でレフェリー等でも活動をしている鬼木貴典氏の両者だ。

そして記念すべき旗揚げイベントは2部制で、夜の部で上田将年✖ツェルマー・オトゴンバヤルのフライ級3回戦、同じく3回戦でバンタム級の原田惟紘×上田祐起の一戦。第1部でバンタム級3回戦=持田哲平×オトゴンスレン・スフバット、ライト級2回戦で清水洸志✖深見弦汰という4試合が明らかとなっている。


上田は福岡県筑豊地域在住で、かつて彼の地に存在した緒方ジム所属を名乗り続け、現在は北九州志のG-Freeとダブル所属として活動。パンクラスではフライ級戦線の中心的な存在だった。

これまで将竜のリングネームを使用していたが、36歳となった上田は今年の5月に誕生した長男・竜輝君に竜の字を譲り、これからの現役生活は本名に戦うことを決めた。

今大会では上田の所属するG-Freeを主宰する原田が、実に5年振りに実戦復帰を果たす。自らのジムオープンのために試合から離れていた原田は、コロナ禍により試合の機会が逸し続けてきた。

上田、原田は直近の試合はパンクラス、対してRanger Gym所属の持田はパンクラスを経て地元の修斗公式戦=闘裸男で5月に戦っている。同じくRanger Gymの清水はコロナ禍のアマ修斗EX覇者からEX Fightで藤田大、HEATでイゴール・タナベ、修斗では岩﨑大河と対戦経験がある。アマの藤田戦はともかく、彼がイゴールや岩﨑と試合をしていることが九州在住選手の現状を表している。

チャンスが少ないが故、実力差があろうとも得た試合機会を逃せない。負ければチャンスが遠のく。そんな状況を改善するために中国・四国及び九州でMMAイベント=修斗公式戦を行ってきたのが闘裸男だ。今回、清水は5月の闘裸男で彼を破った深見弦汰とのダイレクトリマッチが組まれているが、深見は赤崎道場所属のシューターだ。ここにもBloomの特色がみられる。つまりは闘裸男系──修斗、パンクラス、DEEPと首都圏での活躍の舞台に関係なく、九州在住の選手の強化を目的としている。

また鬼木氏によると「Bloomで力をつけた選手が、将来的にどこの大会で戦うかは個人の自由。とにかく地元で経験を詰むという首都圏や大阪の選手たちが持っている環境を九州にも整えたい」とのこと。いわばBloomはJ-MMA界の独立国家──首都圏陥落を目指さないキングダムを築くことが目標とされている。

そしてゆくゆくは首都圏から九州に選手を招聘し、ホームとして実績を得るファイトを組んでいく、そのために継続活動を掲げ闘裸男と大会開催時期をずらし、年に2回のイベント開催を目指すという。

また同大会の組み技戦に関してはProgress実行委員会が協力し、旗揚げ大会からグラップリング戦も組んでいく意向だ。現状Progressではフォークスタイルグラップリング、コンバット柔術、サブオンリーの3つのルールで実施しているが、九州という土地柄を考慮し道着マッチの導入も検討されている。

さらに今大会で、上田と持田に国際戦が組まれたように福岡という立地──南日本の玄関口としてハブになる土壌──を生かし、戦績のあるファイターが一段階上の経験を積むうえでの国際戦を毎大会組むというプランも進められている。なお旗揚げ戦で上田と対戦するオトゴンバヤルは現Gladiatorバンタム級王者テムーレン・アルギルマーの練習仲間で戦績は7勝4敗のファイターだ。

一方、持田と戦うスブバットはジャダンバ・ナラントンガラグ率いるシャンダスMMA所属の新鋭で戦績は3勝1敗、リリースよると元MGL-1FCフライ級王者の肩書を持っている。

1281年の弘安の役以来、実に750年振りのモンゴル勢の博多襲来──。今も完全に首都圏中心のヒエラルキーが存在するMMA界において、地元で老舗3プロモーションに関係なく経験を積み、それぞれの目標に進んでいく体制創りと、国際戦を戦う環境を整えるという試みは画期的だ。

思えば米国や英国などNYやロンドン在住でなくても、世界を舞台に戦う選手はいくらでも存在している。逆にいえば福岡と北九州、2つの都市の人口を合わせると250万人──プロ野球球団、Jリーグ・チームは複数存在し、大相撲の本場所がある大都市在住で、世界を舞台に戦える選手が存在していないことが、J-MMAの弱点だ。

旗揚げ前でもあり、海の物とも山の物ともつかぬBloom FC。これから生みの苦しみ、継続開催への障壁などいくらでも立ち塞がってくるだろう。ただし、この試みが生まれたこと自体が画期的であり、旗揚げ大会のみならず今後の動向を注視したい。

なおMMAPLANETでは第1回大会に来日するモンゴル勢からコメントを得たのでここで紹介しておきたい。

ツェルマー・オトゴンバヤル
「試合のオファー、本当にありがとうございます。BLOOM関係者の皆様にとても感謝しています。今回の試合、もちろん自分が100パーセント勝つと信じています。対戦相手のことはリスペクトしていますが、当日は火の出るような試合になるので覚悟してきて下さい」

オトゴンスレン・スフバット
「日本の皆さん、こんにちは。今回、BLOOMに参戦することになり、非常に嬉しく思っています。このチャンスは絶対にものにします! 対戦する持 田哲平選手、激しく熱い試合をしましょう。 しっかり練習してきて下さい。11月19日に会いましょう!」

The post 【Bloom FC01】九州から世界へ。独立イベント旗揚げ。メインは上田将年がモンゴル人選手を迎え撃つ first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2023#06 キム・ウンス 修斗 岩﨑大河

【Shooto2023#06】キム・ウンスの強い右をかわしてTD、さらにヒジ打ちを見せた岩﨑が大差判定勝ち

【写真】(C)MATSUNAO KOKUBO

<ミドル級/5分3R>
岩﨑大河(日本)
Def.30-26.30-27.30-27.
キム・ウンス(韓国)

キム・ウンスが右ストレートと右フックを繰り出す。距離が近くなったところで岩﨑が組みつき、ボディロックでケージに押し込む。キム・ウンスはケージを背にしながら左ヒザをボディに突き刺す。岩﨑が足払いで左に倒すもテイクダウンができる。そのまま両脇を差し上げてケージに押し込み、ヒザとカカト蹴りで削っていく。離れたキム・ウンスが岩﨑の蹴りに右ストレートを合わせる。

岩﨑の左前蹴りを払ったキム・ウンスに対し、岩﨑は組んでから両腕を差し上げてドライブする。岩﨑の腰を押して離れたキム・ウンスだが、一気に距離を詰めた岩﨑が左ヒジを当てながらクリーンテイクダウンを奪い、マウントまで移行する。さらにバックマウントを狙う岩﨑、キム・ウンスは右腕を岩﨑の右ヒザ裏につけている。キム・ウンスが振り落とそうとしたところで、岩﨑は左腕に腕十字を仕掛けつつ、後ろ三角で捕えた。頭を抜いて立ち上がるキム・ウンスは、再びグラウンドに持ち込まれるも、ギロチンからリバーサルに成功した。

2R、岩﨑が左ミドルを2発。キム・ウンスが右フックから組みつき、右腕を差し上げて岩﨑をケージに押し込む。差し返した岩﨑がキム・ウンスを押し込み返す。キム・ウンスの足払いを耐えた岩﨑は、さらに内股でバランスを崩すも、体勢を立て直して反対に足払いで尻もちを着かせた。両者が立ち上がり、岩﨑がキム・ウンスをケージに押し込む。小外刈りで崩した岩﨑は、バックを狙いながらキム・ウンスのボディに左ヒザを突き刺す。

ヒザを着いたキム・ウンスに対し左足を差し入れた岩﨑が、バックからコツコツとパンチを入れていく。キム・ウンスを寝かせると左のパンチとヒジを叩き込む岩﨑。キム・ウンスは後頭部への打撃だとアピールするがレフェリーは止めず。岩﨑がパンチとヒジを連打すると、キム・ウンスは明らかに疲労の表情を浮かべる。残り10秒で岩﨑が三角から四の字ロックに移り、鉄槌を落とし続けた。

最終回、岩﨑が左ハイと左ローを散らす。右前蹴りに右フックを合わされたが、蹴りで距離を取る。キム・ウンスが右フックを振ろうとしたところで岩﨑は組みついてケージに押し込んだ。キム・ウンスの投げを耐えた岩﨑は、右ヒジを打ち込みながら離れる。岩﨑は左ミドルハイを放ってサークリングする。キム・ウンスの右が岩﨑の顔面をかすめるも、組みついて凌ぐ。

ケージ際で両腕を差し上げている岩﨑は、キム・ウンスが顔を起こすとヒジを放っていく。さらにケージに押し込む岩﨑の右ヒジが、キム・ウンスの顔面を捕えた。ケージ中央で岩﨑の右前蹴りがキム・ウンスの下腹部に当たり、試合が中断される。再開後、岩﨑はサークリングしながら左ハイを見せた。キム・ウンスの右をかわして組んだ岩﨑が、クリーンテイクダウンこそ奪えなかったものの組み勝った。

ジャッジ1名が4ポイント差をつける判定で勝利した岩崎は「僕が修斗も空道もパラエストラも背負って戦います!」と宣言した。

The post 【Shooto2023#06】キム・ウンスの強い右をかわしてTD、さらにヒジ打ちを見せた岩﨑が大差判定勝ち first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ABEMA MMA MMAPLANET o PANCRASE RIZIN Shooto Shooto2023#06   エンゼル☆志穂 チャンネル パンクラス ライダーHIRO 上原平 修斗 児山佳宏 内田タケル 堀内佑馬 大竹陽 宝珠山桃花 岩﨑大河 平川智也 扇久保博正 杉本恵 石井逸人 磯部鉄心 藤野恵実 鶴屋怜 鶴屋浩

【Shooto2023#06】計量終了 堀内佑馬が体重を落とせず。重い空気の修斗計量会場から、よもやま話

【写真】果たして、この顔合わせは明日実現するのか。正式発表を待ちたい(C) MMAPLANET

24日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2023#06の計量が港区のハルビゾン100で行われた。
Text by Manabu Takashima

メインは北米MMAで成長をしてきた堀内佑馬と石井逸人のフライ級戦が予定されているが、堀内が本計量でリミット600グラムオーバーで再計量に。

フェイスオフでも視線を合わせることなく、マイクでも「スミマセン」というのみの堀内は、再計量は57.0キロで300グラムオーバーに終わる。が、あの状況から300グラムも落としたことで体は限界を迎えているだろう。

正式発表ではないが、コーナーに就くために来日したコリン・オーヤマ氏によると、「相手はリミットまで落とさないと戦わないといっていたが、ユーマは髪の毛も切って気を失いかけている」と現状を話している。

石井は計量直後に「これでは100パーセントで戦えない。改めて別の機会に100パーセント同士で戦いましょう」と発言。堀内が歩くのもままならず、トイレで嘔吐する姿も目にしており、石井としては純粋に万全の堀内と戦いたいという意思が伺えた。

そんな重い空気だった計量会場からよもやま話をお届けしたい。


■インフィニティリーグ2023女子ストロー級で宝珠山桃花と戦う藤野恵実は、以前のように美白ライトや写真の美白加工も必要がない白い肌に。「それだけ潤っているんです」という藤野に対し、夫でありコーチでもある津田勝憲氏は「水抜きで、顔が白くなっているだけですよ」と言い放っていた。

■修斗初出場、平川智也と対戦するライダーHIROは、計量をパスしてファイティングポーズを取る――と、司会進行の北森代紀氏より「そこは仮面ライダーのポーズじゃないの? 魔マフラーをしても体重オーバーじゃないでしょ」と突っ込まれてしまう。またライダー口調の意気込みには、岩﨑大河が我慢出ないという風に懸命に笑うのをこらえる場面も見られた。

■RIZIN、Pancrase、修斗が同日開催となる明日。その3つの大会全てに選手を送り出すパラエストラ千葉ネットワーク。明日の後楽園ホールには内田タケルと児山佳宏が出場するが、セコンドは内田によると、扇久保博正が務めるという。明日のパラ千葉勢、RIZINには御大・鶴屋浩、パンクラスは鶴屋怜がセコンド業務に就く模様だ。

■視聴方法(予定)
9月24日(日)
午後5時30分~ABEMA格闘チャンネル

■ Shooto2023#06対戦カード

<フライ級/5分3R>
石井逸人:56.7キロ
堀内佑馬:57.3キロ→57.0キロ

<ミドル級/5分3R>
岩﨑大河:83.7キロ
キム・ウンス:83.7キロ

<バンタム級/5分3R>
平川智也:60.9キロ
ライダーHIRO:60.7キロ

<フライ級/5分3R>
内田タケル:56.5キロ
大竹陽:56.6キロ

<インフィニティリーグ2023女子ストロー級/5分2R>
藤野恵実:52.0キロ
宝珠山桃花:51.8キロ

<インフィニティリーグ2023女子ストロー級/5分2R>
杉本恵:51.5キロ
エンゼル☆志穂:51.7キロ

<インフィニティリーグ2023フェザー級/5分2R>
上原平:65.9キロ
磯部鉄心:66.1キロ

<フェザー級/5分2R>
児山佳宏:65.6キロ
メイヘム和也:65.6キロキロ

<バンタム級/5分2R>
谷井翔太:60.9キロ
杉野光星:61.1キロ

<新人王決定Tフライ級2回戦/5分2R>
大石航輔:56.5キロ
神里昭吾:56.3キロ

The post 【Shooto2023#06】計量終了 堀内佑馬が体重を落とせず。重い空気の修斗計量会場から、よもやま話 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ABEMA LFA MMA MMAPLANET o ONE Road to UFC Shooto Shooto2023#06 UFC アレックス・ペレス エンゼル☆志穂 チャンネル フアン・プエルタ フィリッピ・ブニス フェルナンド フェルナンド・パディーリャ ボクシング ライダーHIRO リッキー・シモン 上原平 修斗 児山佳宏 内田タケル 堀内佑馬 大竹陽 宝珠山桃花 岩﨑大河 平川智也 杉本恵 石井逸人 磯部鉄心 藤野恵実

【Shooto2023#06】石井逸人戦へ、堀内佑馬「やり残したことがある。ここで負けたら俺の冒険は終わり」

【写真】人生が掛かった一戦についても、一貫して穏やかな表情のままだった堀内。修羅場を多く経験してきたタフさがある(C)MMAPLANET

24日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto#06に堀内佑馬が初参戦を果たし、石井逸人と戦う。
Text by Manabu Takashima

UFCを目指し、10代から単身渡米。チーム・オーヤマに所属し、LFAでフライ級王座挑戦、Road to UFC出場と夢を追いかけ、挫折を経験した。そんな堀内が7年5カ月振り母国で戦う。それでも彼の目は米国を見ている。やり残していること、人生に悔いを残さないために絶対に負けられない石井戦に臨む。


――1月にLFAフライ級王座決定戦で計量失敗、フィリッピ・ブニスにTKO負けをしました。あの敗戦から、9カ月空いて修斗での試合になりました。タイトルが取れなかった後は、どのようにキャリアの再構築を考えていたのでしょうか。

「10月にフアン・プエルタ戦があって、インターバルが短かったので結構、疲れていました。なので米国で疲れを抜きながら、遊び感覚で1カ月ほど練習していました」

──それは体の疲れだけではなかったのでは?

「そうですね。メンタル的にも……激しく追い込んでいたので。毎日3部練をやり、”まさか”が重なって相当に疲れていました。それでビザが切れたので春に帰国しました」

──今、米国のビザは更新でも時間が掛ると聞きます。

「そうですね。僕の場合はビザも1年更新で。12月に申請をして、更新できたのは5月でした」

──ところで日本にいると旧交を温める機会も多くないですか。

「帰国して最初の1カ月は酒を3、4回飲みましたけど、それからは練習をずっとしていたので特別、遊んでいたということはないです。7月の終わりに米国に戻るまで、昔所属したタンタン・ファイトクラブやMe,Weでも山﨑(剛)さんに指導をしてもらって、(藤田)大和君や山北(渓人)君と練習させてもらっていました」

──軽量級のファイターに囲まれて練習できたわけですね。

「ハイ。でもチーム・オーヤマは特別なのか、他のジムのことは分からないのですが、フライ級とかバンタム級の選手が多くて。打撃も寝技も強いヤツが多いので、オーヤマでも同じ体格の選手と良い練習ができます」

──押忍。ではビザが更新されるまで、日本で試合をしようという気持ちには?

「特になかったです。ビザが取れると、すぐに試合が決ったりすることもあるので、いつでも試合に応じられるよう練習をすることが大切だと思っていました」

──それでも修斗で試合をすることにしたのは?

「今回、ビザ更新をする際に移民局から日本を代表するプロモーションの推薦状がいると言われて、そこでサステインの坂本(一弘)代表が書いてくれたので。本当に有難くて。だから恩返しをするために修斗で戦うことにしました」

──恩は恩として、修斗で戦いたい相手はいたのでしょうか。

「正直、UFCを目指していたので日本の試合も結果をチェックするぐらいで。だから……新井(丈)選手と平良(達郎)君ぐらいしか知らなくて。ただ石井選手は僕が日本にいる頃から活躍していて……あの、あれです。田丸(匠)選手との試合とか、凄いなぁって思っていました」

──日本での試合なのに、1度カリフォルニアに戻って調整をしたのは?

「やっぱりアッチでやってきたし、コーチも『ファイトキャンプをやろう』と言ってくれましたし。アレックス・ペレス、リッキー・シモンたちと練習して、こないだのUFCで勝ったフェルナンド・パディーリャとか。それと今、カリフォルニアではA1 Combatと並んで盛んに行われているUp Next Fightのフライ級チャンピオンのジャンニ・ヴァスケスともよく練習していました。フェルナンドは10th Planetは出身で、メキシコ人ってボクシングのイメージが強かったのですが、寝技が上手い選手が多いですね。

ONE柔術でもサラリーマンみたいな人が黒帯で、メチャクチャ強くて。そんな人達とも練習してきました」

──試合の対策というのは?

「オーヤマ・コーチが試合をチェックしてくれて、練習方法や作戦を授けてくれます」

──石井選手も崖っぷちの状態ですが、どのような印象を持っていますか。

「やっぱり田丸さんとの試合の印象が強いです。最近の試合はコーチと見て、スクランブルとかグラップリングがしつこい。バックを取るのが上手いイメージです。気合が入って、闘志が見える試合をしているので楽しみですね。

ただ1Rでテイクダウンダウンを取れないと、そこから気持ちが続くのか。僕は短期決戦も長期でも戦えるので。壁レスだと倒されないし、倒されてもスクランブルをして極めることができる。ここは自信を持って戦います。同時に自分は本当に格闘技が好きで、日本のMMAを見て育ったので、次回大会出場でマイクで話すとかJ-MMAを経験できて嬉しかったです」

──継続参戦も考えていますか。

「ビザの更新も年々難しくなっているので……どうなるのか。ただし……そうですね。やり残していることがあるので」

──UFCですね。

「いえ、LFAフライ級王座です。当然UFCで戦いたいですが、その前にLFAのベルトだけは絶対に獲りたい。現実的にやり残していることはLFAフライ級のベルトです。さっきも言いましたけど、ビザの更新も難しくなっています。でもあのベルトだけは巻かないと、人生の心残りになるので。2回挑戦して、不完全燃焼に終わっていて……。

とにかく今回の試合に勝つのが大前提なので。この試合の後のことは、そこまで考えていないですけど、勝ったら積極的に動きたいです。やっぱりLFAには出たいので、ここで負けたら俺の冒険は終わりです。米国に行く権利すらなくなるので、全ての試合が大切ですけど、今回は特に負けられない。LFAからオファーが届くよう熱い試合、削り合いをしたいです。そして勝って、マイクで何か言いたいですね(笑)」

■視聴方法(予定)
9月24日(日・日本時間)
午後5時30分~ABEMA格闘チャンネル

■ Shooto2023#06対戦カード

<フライ級/5分3R>
石井逸人(日本)
堀内佑(日本)

<ミドル級/5分3R>
岩﨑大河(日本)
キム・ウンス(韓国)

<インフィニティリーグ2023女子ストロー級/5分2R>
藤野恵実(日本)
宝珠山桃花(日本)

<インフィニティリーグ2023女子ストロー級/5分2R>
杉本恵(日本)
エンゼル☆志穂(日本)

<インフィニティリーグ2023フェザー級/5分2R>
上原平(日本)
磯部鉄心(日本)

<フライ級/5分3R>
内田タケル(日本)
大竹陽(日本)

<バンタム級/5分2R>
平川智也(日本)
ライダーHIRO(日本)

<フェザー級/5分2R>
児山佳宏(日本)
メイヘム和也(日本)

<バンタム級/5分2R>
谷井翔太(日本)
杉野光星(日本)

<新人王決定Tフライ級2回戦/5分2R>
大石航輔(日本)
神里昭吾(日本)

The post 【Shooto2023#06】石井逸人戦へ、堀内佑馬「やり残したことがある。ここで負けたら俺の冒険は終わり」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ABEMA MMA MMAPLANET o Shooto2023#06 キム・ミンス ブログ 岩﨑大河

【Shooto2023#06】キム・ミンスと対戦、進化版=岩﨑大河─02─「ヒジとヒザを重点的に鍛えようと」

【写真】プロ修斗出場は昨年7月から1年2カ月振り。どのように進化したMMAファイター岩﨑大河の姿が見られるか(C)MMAPLANET

24日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto#06で、キム・ミンスと対戦する岩﨑大河のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

MMAに専念するうえで、岩﨑が強化するのはレスリングとグラップリングだった。ストライカーである岩﨑にとっては当然ともいえるが、MMAの試合から離れていた期間に組みの展開の視点も変わってきたという。結果、辿り着いたのは立ち上がるエスケープとヒジ打ち――10カ月ぶりのMMAで、進化した岩﨑大河を見せつける。

<岩﨑大河インタビューPart.01はコチラから>


――グラップリング面を強化するために、何か新しいことに取り組み始めたのですか。

「何かを始めたというわけではないのですが、佐藤将光さんのFightBaseで練習しているコクエイ・マックスさんという英国人ファイターが凄いんです。ネクサスでもジェイク・ウィルキンスに一本勝ちしている選手で。そのコクエイさんが技オタクというか、グラップリングに関する知識と技術が凄いです。

有名なグラップラーや柔術家の方も『こんなの日本で教えられるのはコクエイさんぐらいだよ!』と言うぐらいなんですよ。今は週1~2回コクエイさんと組んでいます。特にグラウンドで上からでも下からでも攻めることができる。あるいはすぐに立つことができるという、グラップリングの基礎を教わっていますね」

――現在の岩﨑選手に、倒されてもすぐに立ち上がる技術が備われば強いでしょう。

「ひと口に『立ち上がる』と言っても、大きく2つあると思います。ひとつは瞬発的な立ち上がり方――パッと相手のクラッチを切って立ち上がること。もう一つは技術的な立ち上がり方で、立ち上がりにくい時にテクニックを使って立ち上がる。今はその2つとも学んでいます」

――スプロールで力を使いすぎるよりは、自ら尻もちを着いてスイープするか、すぐに立ち上がるほうが直後の展開に繋げやすい場合もありますよね。

「そうなんです。たとえば堀口恭司選手と扇久保博正選手の試合で、堀口選手が組まれるとすぐに尻もちを着いて立ち上がるか、スイッチしていました。ああいう試合を視ていると、別に尻もちを着くことが必ずしも悪いことではないと思ったんです。

レスリングをやっていて『スプロールしろ。尻もちを着くな。すぐに立て』というのは重要だと思います。でも、それができない時にどうするかを考えないといけない。いかにして疲労せずにスタンドに戻せるか――頑張っても疲労して、自分が動けなくなったら意味はないので」

――そこで迎える次のキム・ウンス戦について、まずは対戦相手の印象を教えてください。

「馬力のある、力強い選手ですよね。どんどんパンチで来て、組んで倒すというスタイルで。自分としてもMMAは約10カ月ぶりになりますが、その間に自分が積み上げてきたものを発表できると思っています」

――これまでの岩﨑選手といえば、スタンドでは距離を取る――言い方を変えれば、距離を取りすぎてしまうことがあったように思います。

「そうですね。はい、分かります」

――それだけ距離を取るのは、きっと綺麗で鋭い蹴りを打てるためかもしれません。いわば長距離砲を持っているわけなので。しかし空道選手権で見せたように至近距離で殴り合うことと、テイクダウンされてもすぐに立ち上がる技術が備わったら興味深いです。

「ありがとうございます。自分もMMAの試合をしていない間、余裕を持って他の選手の試合を視ることができるようになりました。これは自分の感覚ですが、僕は他の選手と比べて手足が短いです。そしてパンチのスキルも、そんなに高くない選手でした。そこでトレーナーである大道塾吉祥寺支部の飯村健一支部長とお話して、ヒジとヒザを重点的に鍛えようと決めました」

――なるほど。ヒジとヒザがあれば、より至近距離の攻防が強くなりますね。

「はい。だから最近は特にヒジとヒザを教わっています。ちょうどそんな時に――先日、平良達郎選手がUFCで戦った大会があるじゃないですか」

――今年7月のUFC290ですね。

「あの大会はメインカードが全て凄い試合で、感動しました。MMAの深さを知ることができたといいますか。今のMMAには接近戦だけではなく、超接近戦がありますよね。本当は組みに行きたい距離なのに、行けない。あるいは組んでも切られてしまう。それはなぜかといえば、ヒジがあるから入ることができなくて。

パントージャ×モレノは最初、パントージャ選手は全然組むことができませんでした。モレノ選手のヒジが当たっていましたからね。それでも終盤は組みに行って勝利したパントージャ選手も凄いですけど」

――UFC誕生から30年経ってなお、現在でもオクタゴンは急速に進化し続けています。その姿を、余裕を持って視られるようになったのは大きいかと思います。

「MMAの最先端は、間違いなくUFCじゃないですか。メインカードになると、もうお互いジムの威信を賭けた戦いになっていて。ストリックランドとアデサニャの試合(UFC293)も感動しました。

今日も練習に向かう移動中、ずっと視ていたんですよ。最近またUFCで使われる距離感が、少し変わってきたと思います。あれだけの至近距離なのに殴って組むだけでなく、蹴りながら相手の組みも切ってしまう。本当に……凄いとしか言いようがなくて」

――確かに。あれだけの至近距離でローをカットするのではなく、蹴り足をすくい上げるなど……よく見えているんだなぁと驚きます。あとはパンチのディフェンスもパーリングが増えてきていて、UFCはトップファイターが達人の域に達してきているという。

「ボクシングやレスリング、柔術だけではなく、またムエタイの技術も高まってきているように思いますね。お互いに手と足で触れるぐらいの距離――これまでなら組みに行っていたような距離で打撃を繰り出すことが多い。すると圧の掛け方も変わってきます。

今までの僕は、相手がボクシングをやってきたら後ろに下がって蹴ることが中心でした。でも、そこで一歩踏み込んでヒジを打てば良いという感覚が身についてからは、とても調子が良いんですよ。もちろんスパーリングでは本気でヒジを入れるわけにはいかないのですが、それでも練習の中で『ここでヒジを打てばいいんだ』という感覚が備わってきています。とにかく今は早く試合がしたいですね」

■ Shooto2023#06対戦カード

<フライ級/5分3R>
石井逸人(日本)
堀内佑馬(日本)

<ミドル級/5分3R>
岩﨑大河(日本)
キム・ウンス(韓国)

<インフィニティリーグ2023女子ストロー級/5分2R>
藤野恵実(日本)
宝珠山桃花(日本)

<インフィニティリーグ2023女子ストロー級/5分2R>
杉本恵(日本)
エンゼル☆志穂(日本)

<インフィニティリーグ2023フェザー級/5分2R>
上原平(日本)
磯部鉄心(日本)

<フライ級/5分3R>
内田タケル(日本)
大竹陽(日本)

<バンタム級/5分2R>
平川智也(日本)
ライダーHIRO(日本)

<フェザー級/5分2R>
児山佳宏(日本)
メイヘム和也(日本)

<バンタム級/5分2R>
谷井翔太(日本)
杉野光星(日本)

<新人王決定Tフライ級2回戦/5分2R>
大石航輔(日本)
神里昭吾(日本)

The post 【Shooto2023#06】キム・ミンスと対戦、進化版=岩﨑大河─02─「ヒジとヒザを重点的に鍛えようと」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ABEMA MMA MMAPLANET o ONE Shooto Shooto2023#06 UFC エンゼル☆志穂 キム・ミンス ライカ ライダーHIRO ラファエル・ロバトJr 上原平 児山佳宏 内田タケル 大竹陽 宝珠山桃花 岩﨑大河 巌流島 平川智也 杉本恵 石井逸人 磯部鉄心 藤野恵実

【Shooto2023#06】念願の空道世界大会制し、MMA復帰。岩﨑大河─01─「勝たなければ発言権はない」

【写真】空道を生涯をかけてきわめていく武道。MMAをやり切るのは、今(C)SHOJIRO KAMEIKE

24日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto#06で、岩﨑大河が韓国のキム・ミンスと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

2020年7月のMMAデビュー以来、無敗街道を走ってきた岩﨑は、昨年12月にラファエル・ロバトJrに敗れた。しかし今年5月には自身のルーツである空道の世界選手権の+270クラスを制し、再びMMAに戻ってくる。空道とMMAの両立、そしてMMA初黒星からの復活――岩﨑が現在の心境を語ってくれた。


(C)DAIDOJUKU

――改めて空道世界選手権、優勝おめでとうございます。決勝のフィニッシュが掴みからの頭突き連打というのは、空道らしいと思いました。

「ありがとうございます!」

――今年の世界空道選手権は出場選手が国際色豊かで、決勝で対戦したイタリアのアドリアーノ・メネゲッティはバック→足の取り方など柔術をやりこんでいる印象でした。

「そうなんです。空道で強い国といえばロシアなのですが、『最近強くなってきたな』と思う国は柔術や他の格闘技を取り入れているところが多いですね。今回目立ったのがキューバの選手で。-260クラスで優勝した選手(リディエ・ジョロン・ゴンザレス)はヨーロピアン柔術(※注)をやっていると言っていました」

注)ヨーロピアン柔術:種目によってルールは大きく異なるが、「ファイティングシステム」は寸止めの打撃技と投げ技、絞め技、関節技、抑え込み技が許されている着衣総合格闘技。初期UFCで活躍したレムコ・パドゥールは、ファイティングシステムの世界王者だった。

――キューバ勢の参戦は興味深いです。

「昔の試合映像を視ると、寝技だけの試合でもかなり強くて。僕の決勝の相手もそうですが、空道の中では対ロシアの戦略として柔術とか寝技を強化しているのだろうと思います」

――どの格闘競技でもロシアや中央アジアなど、旧ソ連圏の選手対策は必須となっていますね。対して決勝の相手は寝技だけでなく、蹴りも伸びる選手でした。

「決勝は最初、自分が押されているような印象を与える試合展開でしたよね。相手はリーチが長くて、打撃がコツンと当たる。自分としては効いていないけど、懐に飛び込むことができない。最初は打撃で勝てるものの、組むというか組みに行くぐらいの距離感で戦ったほうが自分の打撃も当たるかなと思いました。延長戦に行く前に戦術を切り替えることができて、結果的に功を奏しました」

――延長戦で岩﨑選手のパンチがクリーンヒットした裏には、そうした戦術の切り替えがあったのですね。決勝はフィニッシュこそ頭突きの連打でしたが、直前のパンチが効いていて、頭突きで心が折れたという印象でした。

(C)DAIDOJUKU

「ストレート、フック、ストレートと入った時に自分の中では『これは勝った』と思いました。

相手の動きが落ちたのも、目に見えて分かりましたから。自分が待ちの状態で、相手に入ってきてほしいけど入ってきてくれない。そこで自分から攻めていくと、相手も自分の距離に入ってきてくれたんです」

――岩﨑選手としてはMMAもやりながら、空道の世界選手権で勝ちたい――『自分が優勝しなければいけない』という義務感やプレッシャーは感じていましたか。

「プレッシャーのようなものは無かったです。自分は人に何か言われても、それほど気にしないタイプなので(笑)。ただ、他の人がどう思っていたか分かりませんが、自分で勝手に優勝することが義務のように考えていました。空道とMMAを並行してやっていることで、両方から何か言われないようにしないといけない。空道でもMMAでも、勝たなければ自分に発言権はないですから。その気持ちが自分の糧になっていました。この世界選手権に出場したこと、そして優勝できたことは間違いなく自分にとってプラスしかありません。ようやく自分の義務を果たすことができて嬉しいです」

――世界選手権を制したことで、今後も空道を続けていくのか。あるいはMMAに専念するのかという選択権を持つこともできたと思います。

「空道を辞めることはないです。ただ、しばらくはMMAに専念していきたいと思っています。実は世界選手権に専念するため、MMAのオファーも断っていました」

――4月のONE FFに出場する話もありましたよね。

「あれは対戦相手の負傷で流れてしまったんですよ。最初は3月に試合をする予定で、それが4月に延期されて……『5月に空道の世界選手権があるのに』と(苦笑)。ただ、今考えると流れて良かったと思います」

――MMAの話でいえばデビュー以来無敗街道を歩んできた岩﨑選手ですが、昨年12月の巌流島でラファエル・ロバトJr.に敗れています。

「あの試合は力負けしてしまいました。あとは最初に聞いていたリングの広さとは違っていて、作戦を変えざるをえなくなりました。ただ、負けたことは事実ですし、何を言っても言い訳になります。レコードに1敗はついたけど、そんなに気にはしていません。内容的にも悲観するようなものではなかったかな、と思っています。自分にとっては『今後も頑張らないといけない。今の自分にはコレが足りない』と気づくこともあって。ちょうど空道の世界選手権を挟んで、MMAキャリアの折り返し地点になったと考えています」

――ご自身には何が足りないと思いましたか。

「MMAの中で区分するなら、自分はストライカーです。ストライカーにとって最初は、組みの部分は二択になると思うんですよね。レスリングを鍛えてテイクダウンするようになるか。あるいは倒されても、すぐに立ち上がれるようになるか。自分の場合はレスリングを練習してみても、フィジカル負けをしたことはないです。それでもテイクダウンされることはあります。だとすれば、すぐに立つ練習をしたい。そう思ってグラップリングの練習を増やして、今は良い形になってきています」

<この項、続く>

■ Shooto2023#06対戦カード

<フライ級/5分3R>
石井逸人(日本)
堀内佑(日本)

<ミドル級/5分3R>
岩﨑大河(日本)
キム・ウンス(韓国)

<インフィニティリーグ2023女子ストロー級/5分2R>
藤野恵実(日本)
宝珠山桃花(日本)

<インフィニティリーグ2023女子ストロー級/5分2R>
杉本恵(日本)
エンゼル☆志穂(日本)

<インフィニティリーグ2023フェザー級/5分2R>
上原平(日本)
磯部鉄心(日本)

<フライ級/5分3R>
内田タケル(日本)
大竹陽(日本)

<バンタム級/5分2R>
平川智也(日本)
ライダーHIRO(日本)

<フェザー級/5分2R>
児山佳宏(日本)
メイヘム和也(日本)

<バンタム級/5分2R>
谷井翔太(日本)
杉野光星(日本)

<新人王決定Tフライ級2回戦/5分2R>
大石航輔(日本)
神里昭吾(日本)

The post 【Shooto2023#06】念願の空道世界大会制し、MMA復帰。岩﨑大河─01─「勝たなければ発言権はない」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA MMAPLANET o ONE RYO UFC   アンディ・コング キック ソン・ヒョンジョン チャン・ユンソン ボクシング ユ・ジュサン 三上ヘンリー大智 倉本拓也 堀友彦 岩﨑大河 平山学 海外

【HEAT52xAngel’s FC27】誰も知らない──三上ヘンリー大智「誰も見ていないところで、強い人と戦いたい」

【写真】どう考えても良い男だろう──その言動も含め(C)MMAPLANET

19日(土)、東京都港区のニューピアホールで開催されるHEAT52xAngel’s FC27で三上ヘンリー大智が10カ月振りの実戦でチョン·ホチョルと対戦する。
Text by Manabu Takashima

剣道からキックボクシング、そしてMMAに転じて2年。甘いマスクの期待の新鋭は、実は取材嫌い。そして個性的という話が常々聞かれた。そのヘンリーをついにインタビューする機会が、試合を明日に控えた計量直後に巡ってきた。

良い意味で自分を持ち、一旦取材を受けると決めると、一つ一つの質問にしっかりと答えてくれたヘンリー。本人の意志に関わらず、これは露出すると人気が出るわ──と書き記したくなる三上ヘンリー大智を知る第一歩。一つ一つの返答を堪能してほしい。


──本来は取材を受けたくないということだったヘンリー選手ですが、岡見選手経由で断ることができない状況を創ってしまい──しかも、計量直後にインタビューと申し訳ありません。

「いえ、宜しくお願いします(笑)」

──実際のところ雑誌でのインタビューも固辞されたことありますし、何かメディアに対して思うところがあるのでしょうか。

「そういうことではないんです。MMAPLANETは読ませていただいています。ただ、あまり目立ちたくなくて(苦笑)」

──いやいや銀幕デビューまで果たして(笑)。

「そこを経験して、さらにというところはあります。誰も見ていないところで、強い人と戦いたいというのがあって……」

──それはプロフェッショナルファイターである限り、我儘ではないかと。誰も見ていないところに、強い選手はいないでしょうし(笑)。

「そうですね(笑)。ただ、そんなに結果を残しているわけでないですし、UFCとかに行って世間的に認められるような選手だとありなんですけど、そこにも達してないのにという気持ちはあります。今は格闘家もメディアを使ってお金を稼ぐ時代なのかもしれないですが、私個人としてはお金を稼ぐなら他の仕事をするので」

──ファンに自身の声を届けたいという気持ちは?

「特にないんですよね。アハハハハ。ファン……ファンの人は、ファンの人の意志で見て頂いているわけで。私としてはファンの人よりも、周りの人のためにという意識が強いです。ファンの人にこういうキャラを演じようとか、ファンのためにこういう試合をしようというより健康無事で家に帰って、皆に元気なところを見せられれば。その上で格闘家として良い結果を残して、喜んでもらえたらと思っています」

──いや、相当に興味深い性格の持ち主なようで。本来は剣道から立ち技、そしてMMAと歩んできた三上選手には、尋ねたいことがたくさんあるのですが、明日が試合ということですし、今日はMMAに集約して話を伺わせてください。10カ月振りの試合ですが、ここまで試合がなかったのはどういう理由だったのでしょうか。

「色々とやるかも、やるかもというのが続いて。それが実現しないということが、3度ほどありました。それもあって……実は個人的に海外で練習をしようと思っています。まずは2カ月ほど行ってみて、向うの気候とか食事、生活リズムに馴染むようでしたら、本格的に練習し、試合も向うのプロモーションで戦うということも考えています。そういう風に考える根底には、日本であまり人に見られたくないというのがあります(笑)」

──本当に今日は貴重な機会を頂き、ありがとうございます(笑)。

「それは岡見さんが橋渡しをして下さったので。私がMMAの手解きを受けたのが岡見さんで、ずっと岡見さんには恩を感じています。皆の前に出たくないと言っても、それでも取材を受けるチャンスを頂けるようになったのも、全て岡見さんのお陰なので」

──オーディションでは、思い切り殴っていましたけど(笑)。

「アハハハ。逆に遠慮をすると失礼なので」

──ともあれ10カ月間、MMAファイターとしてどの部分が成長できたと思っていますか。

「練習の8割が組みの練習だったので、そこですかね。自分から積極的に組むことはGENだとできないのですが、そのなかでもバカみたいにテイクを狙うと成功する数も増えてきました。あれだけ組みが強い選手とやってきてそういう風になっているので、自分と同じレベルの人と戦うとどうなるんだろうと、試してみたくはなっています」

──防御面というのは?

「防御面は、最初から防御ばかりなので。そのなかで何とか穴を見つけて自分が仕掛けるような練習ばかりをしてきました。だから防御は勝手にできて、攻めをどうしようかと私の中で考えられるようになりました。何か一筋の光が見えてきたのかなという感じです」

──岩﨑大河選手との試合、拳に圧力があってもなかなか出なかった。あの印象を続く2戦で相当に払拭できました。今回の試合では、さらに上達しているということですね。

「岩﨑選手は純粋に凄く上手かったです。前蹴りを凄く見せてきて。ファーストコンタクトで私がジャブを入れて。いけると思ってワンツーを出したら、かわされて組みつかれてテイクダウンを取られました。そこから組まれたらヤバいという意識が出て、岩﨑選手が前蹴りを出す素振りを見せる。それが前蹴りか、落として組んでくるのか分からなくて。

蹴りだと、ジャブを打った時にさされる可能性があり、だからといってストレートを打つと組まれるかもしれない。そういう風に考え過ぎるようになって、遠い距離からのジャブしか出なくなってしまったんです。組みの対処が足りなかった。自分のなかではやっていたつもりでも。岡見さんからは『組まれて、倒されても立てば良い』と言われていて、実際に立てる場面もあったし、ケージの攻防もしっかりとはできたとは思っています。ただし、倒しに行くぞとなるには、そこを考えて足かせになってしまったのは確かです」

──やはりMMAは攻めも守りも、選択肢が多いです。

「それと減量がほぼ初めてで。結構落として、色々な要因があったかと思いますが、全てを含めて実力が不足していました」

──その後のEXFIGHTの2試合で改善し、手応えを感じたところというのは?

「それこそ減量に関して、リカバリーの意識を持つようになりました。組んだ時に技術的なアドバンテージは相手にあることが多いので、ある程度はフィジカルで補っていかないといけない。割と水抜きを頑張って戻すようにすると、相手の方が小さいから組まれても何とかなるだろうという気持ち的な余裕ができて、それからはガツガツと行けたかと思います。特に2試合目は私の方から組んで倒して、パウンドで勝つことができたし」

──では明日のチョン·ホチョル戦では、さらに進化バージョンの三上選手が見られるでしょうか。

「そうですね、映像を視ると癖のある選手です。その癖を利用して戦おうと思います。組みに関しては私の方が上です」

──三上選手が目立ちたくなくても、期待値は上がっています。期待しているファンにどのような姿を見せたいですか。

「大変失礼な言い方をすると、『勝手に期待するなよ』というところはあります」

──アハハハハハ。

「あるんですけど、期待していただくのも何かの縁ですから、そういう方には自分の試合を視て元気になる試合をしたいかなというのはあります。1試合を見て「強いな」、「弱いな」でお終いじゃなくて、そこから勝ち負けのストーリーみたいなモノを楽しんでいただければ。剣道の時とか、負けると再起という風に見られることがあって。でも自分としては、死に物狂いでやってきた結果なので。

皆さんの記憶に焼き付いていると思いますが、アマチュアの試合でアンディ・コング選手にKOされていますし、自己評価は結構低いので。でも、そのなかで何かを感じていただけたらなと。自分に対して期待はしていないけど、光は見ているからそこに手を届かせたい。その一心で頑張っているので、そういう部分を伝えていければと思っています」

──格闘技も興行になると、ショービジネスです。そのなかで、今日話してくれたような考えを持つようになったのでしょうか。

「これ、皆同じだと思うんです。実力と知名度が見合っていないと、絶対に心の中に違和感が生じる。それに気づかないのは、自分が見えていない証拠で。ある一定の部分まで自分のことを考えることができるようになると、やっぱり息苦しいと思うようになるかと(苦笑)。そこの部分にハマったかというのはあります」

──では結果を残すほど、露出が増えても平気では?

「う~ん……。それは分からないです(笑)」

──UFCで戦って、「皆、見ないで」とは言えないですよね(笑)。

「UFCの選手でもミドル級の8位は誰だと日本でUFCをみている方に言っても、分かる人は余りいないと思います。そんなぐらいかなって(笑)。そういうところから、タイトルマッチまで上り詰めていきたいと思っています」

──押忍。では最後に──剣道を日本代表合宿に呼ばれるほどやり込んできて、何かMMAに生きることはありますか。

「あのう……むしろ私の中では、剣道をやっている感覚が強いです。そうですね……」

──いえ、今日はそこまで結構です!! そこから先はまたインタビューの機会を下さい。しっかりと尋ねてみたいです。

「ハイ(笑)」

■視聴方法(予定)
8月20日
午後3時分~ TIGET LIVE

■ HEAT52xAngel’s FC27対戦カード

<キック・ミドル級/3分5R>
アビラル・ヒマラヤン・チーター:69.9キロ
ヤン・チャンウォン:69.4キロ

<HEATフェザー級王座決定戦/5分5R>
倉本拓也:65.7キロ
ユ・ジュサン:65.8キロ

<バンタム級/5分3R>
堀友彦:61.5キロ
ソン・ヒョンジョン:61.4キロ

<ミドル級/5分3R>
三上ヘンリー大智:84.0キロ
チョン·ホチョル:83.8キロ

<キック・ライト級/3分3R>
優翔:59.9キロ
パク·ジョンジュン:60.3キロ

<ウェルター級/5分3R>
大道翔貴:77.5キロ
チャン・ユンソン:77.4キロ

<ライト級/5分3R>
平山学:70.2キロ
ソン・ミン:70.5キロ

<フライ級/5分3R>
AXEL RYOTA:56.5キロ
チョ·ジュンゴン:56.8キロ

<ムエタイ64キロ/3分3R>
ペットサムイ・シムラ:64.0キロ
シン·ドンヒョン:64.2キロ

<キック57.5キロ契約/3分3R>
一仁:57.4キロ
ウォームONE LINK:57.3キロ

<フェザー級/5分3R>
今井舜也:66.0キロ
菊川功武:65.7キロ

The post 【HEAT52xAngel’s FC27】誰も知らない──三上ヘンリー大智「誰も見ていないところで、強い人と戦いたい」 first appeared on MMAPLANET.