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【Special】月刊、水垣偉弥のこの一番:11月 ヴァン×ボルハス「MMA歴3年のミャンマー人選手が……」

【写真】ジョシュア・ヴァン、2024年の要注目のフライ級ファイターだ(C)Zuffa/UFC

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る当企画。背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。
Text by Takumi Nakamura

大沢ケンジ、水垣偉弥、柏木信吾というJ-MMA界の論客をMMAPLANET執筆陣がインタビュー。今回は水垣偉弥氏が選んだ2023年11月の一番──11月11日に行われたUFC295のジョシュア・ヴァン×ケヴィン・ボルハス戦について語らおう。


――11月の一番として、水垣さんにはUFC295でのジョシュア・ヴァン×ケヴィン・ボルハスを選んでいただきました。

「僕はこのジョシュア・ヴァンという選手にすごく注目していて、ヴァンは22歳と若い選手なのですが、本格的にトレーニングを始めたのが19歳らしいんですね。しかも彼はミャンマー人で、どのタイミングでアメリカに来て練習しているかは定かではないのですが、MMA歴3年のミャンマー人選手がこのレベルのMMAを出来てしまうのかと驚きました。そういう部分でとても気になっている選手です」

――ヴァンはFury FCでフライ級王者となり、今年6月からUFCに参戦して、ボルハス戦がUFC2戦目でした。

「UFCデビュー戦でザルガス・ズマグロフと対戦して、ズマグロフが負けが続いている状態ではあったんですけど、その相手にも勝っていますし、とにかく彼にはセンスを感じますね。世代・キャリア的には平良達郎選手と同じだと思うので、これからのフライ級を面白くしてくれる新しい選手としても期待しています」

――僕も改めて試合映像を見直して、格闘技を始めて数年の選手なのかと思いました。特にセンスを感じたのは打撃の部分です。構え方、ステップ、動きのキレ、力の抜け具合など。

「ボルハス戦はほぼ打撃の展開でしたが、僕も打撃には非凡なものを感じました。ボディブローを交えたパンチのコンビネーションや余裕を持った試合運びなど、格闘技歴数年のレベルじゃないです」

――所属ジムの4oz. Fight Clubもトップ選手が多数存在するジムではないんですよね。

「そうなんですよ。もちろん誰と練習しているかが強さにつながるわけではないですが、名門ジムの所属ではないからこそ、どんな練習をしているんだろうという興味もあります。僕はどうしても打撃と比べると組み技・寝技の習得には時間がかかると思っていて、この試合でも打撃とテイクダウンのタイミングの良さは見てとれたのですが、打撃からの流れでテイクダウンを取っている=打撃のスキルを活かしてテイクダウンしている印象だったんですね。改めて打撃はセンスがあると一気に伸びるもので、それに比べると組み技・寝技は時間がかかるんだなと思いました」

――もちろん組み技・寝技にもセンスはあると思いますが、練習を始めて数年で飛躍的に伸びることはないような感覚はあります。

「例えば打撃を何年もやっている選手と格闘技歴は浅いけど打撃のセンスがある選手がスパーリングしたら、後者が有利になることもあるのが打撃じゃないですか。寝技でそれと同じことはなかなかないと思うんですよね」

――統計的をとっていないので一概には言えませんが、そういうイメージはありますね。

「もちろんボクシングで世界チャンピオンを目指すとなれば、子供の頃からボクシングをやるに越したことはないと思いますが、MMAという意味では組み技・寝技を先に始めておく方がいいのかなと思いますね」

――あとはMMAのセンスという部分では3Rにパンチからテイクダウンをとった場面など「ここでテイクダウンにいけるのか!」と思いました。

「タイミングが抜群でしたし、あの流れでテイクダウンにいけるのは試合の組み立てに余裕を持っていますよね。1Rにダウンを奪われて、2Rに打撃で盛り返して、3Rの序盤にテイクダウンにいくのはMMA的な頭の良さを感じました」

――逆に3Rにトップキープできるタイミングで足関節を狙って失敗するなど、まだ寝技にそのものには慣れていないのかなと。

「僕もそう思います。ああいう純粋な寝技の攻防になると、まだ格闘技を始めて3年の選手だなと思いますよね。だからMMAをやるにあたって、早い時期に組み技・寝技をやることは大事だと思うし、相手をコントロールするバランス感覚や重心の移動などは、早い時期に時間をかけて覚えておくことがいいのかなと思いましたね。ヴァンのように打撃はセンスがあれば2~3年でここまでのことが出来るようになるわけで、なおさら組み技・寝技は早くやっておくべきだと思います」

――これもお伺いしたかったのですが、ヴァン選手はスタンドでの立ち位置とプレッシャーのかけ方が絶妙だと思いました。常にボルハスに対して何かアクションをかけられる位置で戦っていたと思います。

「僕もそうだったんですけど、プレッシャーをかけていくと、どうしても(距離を)詰めすぎちゃうんですよね。だから自分が一番得意なオイシイ距離をキープするというのは実は難しくて、距離をキープすることに集中すると自分のプレッシャーが弱まってしまう。僕の場合は自分の得意な距離になったらそこで打撃をまとめて、そのままプレッシャーをかけてクリンチになっても構わないと思ってやっていました。でもヴァンは相手のレベルがあったにせよ、自分のオイシイ距離に長くいることが出来ていて、距離感のセンスも感じましたね」

――またこういったポテンシャルを持った選手がミャンマー人であるということも驚きです。

「Road to UFCでもインドネシアやインドなど、今まであまり見ることがなかったら国から選手が出てきて、まだまだ粗削りではあるんですけど、みんな試合をする度にどんどん強くなっているじゃないですか。一つきっかけがあればその国のMMA人口は増えると思うし、ヴァンのようにUFCで活躍する若いニューヒーローが出てくると、彼に憧れてMMAを始めるミャンマーの選手も増えるでしょうね」

――しかも一攫千金を目指して早くから米国に住んで練習する選手も出てくることもありそうです。UFCのフライ級はトップグループのメンバーがある程度固まっているので、ヴァン選手のような新しい世代の選手たちが出てくることで階級が活性化しそうです。

「ムハマド・モカエフも愚痴っていましたよね、『ランキングの上のヤツらが試合をやってくれない』って。まだヴァンはモカエフや平良選手に比べると荒さはありますが、その分、化ける可能性があると思うので、数年後どう成長しているかが楽しみですね。本当に僕はこの選手はセンスに溢れていると思うので、インタビューして細かいことをたくさん聞いてみたいです。

もしかしたらMMAの練習は3年だけど、ミャンマー時代に親戚のおじさんがボクシングをやっていて、子供の頃から教わっていた…とか、そういうエピソードがありそうな気もするんですよね(笑)」

――そうじゃないと辻褄が合わないんじゃないか、と(笑)。

「はい(笑)。でもそう勘ぐってしまうぐらい、打撃のセンスや技術はピカイチだと思います。もうちょっと強い相手とやれば穴も見つかると思うのですが、彼のセンスやポテンシャルの高さには注目したいです」

――そして番外編としてUFN231でのジャイルトン・アルメイダ×デリック・ルイス戦についても聞かせてください。この試合は5分5Rのうち、アルメイダが合計13回マウントポジションをとっていたにも関わらず、フィニッシュまで至らず判定決着になるという不思議な試合でした。

「UFNとはいえ、UFCという名がつく大会のメインイベントで、こんな試合があるのか、と。試合前からルイスがテイクダウンされたらキツイとは思っていて、アルメイダが1Rにテイクダウンしてマウントまでいったんで、このまま早いタイミングでフィニッシュするだろうなと思って見ていたんです。そうしたらルイスが粘るというか、アルメイダが攻めあぐねるというか。何とも言えない展開が続きましたよね。3Rまではアルメイダがフィニッシュするかも?と思っていましたが、4・5Rはアルメイダがマウントをとってもフィニッシュできなそうだな…と思うようになっていました」

――グラップリングでマウントやバックをとられて一本取られたくないからディフェンスに徹して、そのまま終わるという試合もありますが、MMAの試合であれだけ簡単にマウントをとらせる選手もいないですし、あれだけマウントをとっても攻めきれない選手も珍しいですよね。

「ストライカーに一切ポジショニングの概念がない。グレイシー一族だけがポジショニングを知っている。初期UFCを見ているような錯覚に陥りました。色んな選手や試合を見ることができるUFCですが、2023年にこういう試合を見たのは逆に新鮮でした」

――今回もありがとうございました。2024年もよろしくお願いします!

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AB MMA o ONE UFC UFC Fight Night   カーティス・ブレイズ ジャイルトン・アルメイダ セルゲイ・パブロビッチ デリック・ルイス マテウス・ガムロ

3.9『UFC 299: O’Malley vs. Vera 2』でカーティス・ブレイズ vs. ジャイルトン・アルメイダ、マテウス・ガムロ vs. ハファエル・ドス・アンジョス

UFC VENUM PRO LINE MEN'S SHORTS


11.4 UFCサンパウロ大会、カーティス・ブレイズ欠場によりデリック・ルイスがジャイルトン・アルメイダと対戦(2023年10月11日)

 こちらの続報。


 UFCが3月9日にフロリダ州マイアミで開催する『UFC 299: O'Malley vs. Vera 2』でカーティス・ブレイズ vs. ジャイルトン・アルメイダのヘビー級マッチが行われることをMMAFightingが確認したとのこと。

 ブレイズは4月の『UFC Fight Night 222: Pavlovich vs. Blaydes』でセルゲイ・パブロビッチに1R TKO負けして以来の試合。現在UFCヘビー級ランキング5位。

 アルメイダは11月の『UFC Fight Night 231: Almeida vs. Lewis』でデリック・ルイスに判定勝ちして以来の試合で15連勝中(UFC戦績6勝0敗)。現在UFCヘビー級ランキング7位。

 両者は『UFC Fight Night 231』で対戦予定でしたが、ブレイズの欠場によりアルメイダは代わりにデリック・ルイスと対戦した経緯があるので、今回は仕切り直しマッチとなります。


 同じく『UFC 299: O'Malley vs. Vera 2』でマテウス・ガムロ vs. ハファエル・ドス・アンジョスのライト級マッチが行われることをMMAFightingが確認したとのこと。

 ガムロは9月の『UFC Fight Night 228: Fiziev vs. Gamrot』でハファエル・フィジエフに2R TKO勝ちして以来の試合で2連勝中。現在UFCライト級ランキング6位。

 ドス・アンジョスは8月の『UFC on ESPN 51: Luque vs. dos Anjos』でヴィセンテ・ルケに判定負けして以来の試合。現在UFCライト級ランキング11位。続きを読む・・・
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MMA MMAPLANET o UFN UFN231 ジャイルトン・アルメイダ デリック・ルイス

【UFN231】ルイスのディフェンスを崩せずも、テイクダウンし続けたアルメイダが判定勝ち

<ヘビー級/5分5R>
ジャイルトン・アルメイダ(ブラジル)
Def.3-0:50-44.50-44.50-45.
デリック・ルイス(米国)

アルメイダがスイッチしながら距離を詰める。サウスポーから左ハイを見せたアルメイダがシングルレッグで組みつき、リフトしてからルイスに背中を着かせる。ケージ際でパスしたアルメイダがパンチを落とすと、ルイスが背中を見せる。アルメイダがバックを狙うと、ルイスは再び仰向けに。アルメイダは肩固めを仕掛けるも、ここは極まらず。ヒジを受けたルイスがブリッジで返そうとするも、アルメイダはマウントをキープ。さらに反転するルイスからバックマウントを奪取したが、ルイスがスクランブルに持ち込む。しかしスクランブルを制したアルメイダがまたもマウントへ。

パンチとヒジを落とし、ルイスの右腕を制しながら二度目の肩固めにチャレンジする。ルイスはハーフガードで守り、ブリッジするとアルメイダがマウントに戻った。動かないルイスに対し、アルメイダがパンチとヒジを連打。展開できないとみたかアルメイダが立ち上がると、ルイスもスタンドに戻る。アルメイダはダブルレッグからケージに押し込み、すくい上げて尻もちを着かせて初回を終えた。

2R、ルイスがプレスをかける。左の跳び蹴りを見せたルイスだが、サウスポーのアルメイダが距離を詰めてくる。ルイスの右をかわしたアルメイダがダブルレッグでクリーンテイクダウンを奪い、ボディロックからパスに成功した。バックマウント、マウントと移行するアルメイダ。さらにバックマウントからフェイスロックで絞め上げるが、ルイスのディフェンスも固い。ラウンド終了までルイスがアルメイダのRNCを防ぎ続けた。

3R、ルイスが左跳びヒザを見せると、アルメイダがダブルレッグで組みつく。ルイスは立ち上がり、ボディにパンチを浴びせながら振り落とすも、再び組みついたアルメイダが背中を着かせた。マウントに移行するも、切り抜けたルイスがトップへ。パンチを落としてくるルイスに対し、ハーフガードから潜ってスクランブルに持ち込んだ。寸グルレッグから再びテイクダウンしたアルメイダだが、疲労は明らかだ。鉄槌を連打し、バック→サイドと動くアルメイダのパンチに対し、ルイスが顔を背けながら立ち上がる。ケージに押し込みパンチを打ち込み続けたアルメイダだが、ここも凌がれてしまった。

4R、アルメイダがローからプレスをかけ、ダブルレッグで飛び込んだ。ルイスはケージ際で耐えるも、背中を着かされてしまう。アルメイダはすぐにマウントを奪うが、ルイスが左腕でアルメイダの右足をすくう。サイドをキープしたアルメイダに対し、ルイスは背中を着けたまま休んでいる。アルメイダもバックマウントからRNCを極めることができない。このラウンドもアルメイダがマウント、サイド、バックマウントと移行しながらルイスが守り続けるという展開が続いた。

最終回、ルイスが右ストレートを伸ばす。体を振って右アッパーを突き上げたところに、アルメイダがダブルレッグで組んだ。ルイスはスプロールしながら右ヒジを突き刺す。それでも押し込むアルメイダだが、テイクダウンを奪うことはできず。ルイスがケージに押し込むも、切り替えたアルメイダが背中を着かせてマウントへ。ルイスはスクランブルから立ち上がるも、アルメイダが再びダブルレッグでテイクダウンしてマウントからバックに回る。立ち上がったルイスをまたも倒し、試合終了のホーンを聞いた。

裁定はジャッジ2人が6ポイントをつける判定で、アルメイダが勝利した。


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o ONE UFC UFC Fight Night   その他 カーティス・ブレイズ ジャイルトン・アルメイダ デリック・ルイス

11.4 UFCサンパウロ大会、カーティス・ブレイズ欠場によりデリック・ルイスがジャイルトン・アルメイダと対戦

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11.4 UFCサンパウロ大会のメインイベントはカーティス・ブレイズ vs. ジャイルトン・アルメイダ/その他複数の試合が判明(2023年08月16日)

 こちらの続報。


 UFCが11月4日にブラジル・サンパウロで開催する『UFC Fight Night 231』のメインイベントでジャイルトン・アルメイダと対戦予定だったカーティス・ブレイズが欠場、代わりにデリック・ルイスがアルメイダと対戦することを発表。ブレイズの欠場理由は不明。

 アルメイダは5月の『UFC on ABC 4: Rozenstruik vs. Almeida』でジャルジーニョ・ホーゼンストライクに1Rリアネイキッドチョークで勝利して以来の試合で14連勝中(UFC戦績5勝0敗)。現在UFCヘビー級ランキング9位。

 ルイスは7月の『UFC 291: Poirier vs. Gaethje 2』でマルコス・ホジェリオ・デ・リマに1R TKO勝ちして以来の試合。現在UFCヘビー級ランキング10位。続きを読む・・・
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GLORY o UFC カーティス・ブレイズ ダスティン・ジャコビー デリック・ルイス

UFC on ESPN51:第11試合・カリル・ラウントリーJr. vs. クリス・ドーカス

ライトヘビー級。ラウントリー13位、ドーカスはヘビー級の14位。

ラウントリーはムエタイバックボーン。ランカーの壁を超えられない中堅ファイターだったが、前戦はランカーでUFC再契約以来7戦無敗だった元Gloryタイトルチャレンジャー・ダスティン・ジャコビーに終始打撃で勝負し判定勝ちしてランクイン(ただし、メディアのジャッジはほぼジャコビー支持)。現在3連勝中。33歳。

ドーカスは105kg前後の軽量ヘビー級ファイターとして、前座戦線ではスピードで圧倒し4連続KO勝利。しかしそこからデリック・ルイス、カーティス・ブレイズ、ジャルジーニョ・ホーゼンストライクに3連続KO負け。前座クラスの相手にはスピードで勝利できても、ランカークラスのスーパーヘビー級ファイター相手には通用しなかった。今回から適正のライトヘビー級に落とす。体格的ハンデはなくなるが、スピードのアドバンテージもなくなることがどう影響するか。33歳。

もともとは6月に組まれていた試合だが、ドーカスの負傷により延期となっていた。

パンチ連打を入れていくドーカス。ラウントリーはロー。またワンツーを入れるドーカス。飛び込んで右。出るところに右をもらってちょっとぐらついたドーカス。ドーカスシングルレッグ。ケージ際で放してパンチを入れたドーカスだが、ラウントリーが脇を差してクラッチしケージに押し込む。離れ際に膝。ラウントリー飛び込んで左ストレート。ドーカス反応できず直撃。もんどりうってダウン!頭を抱えてディフェンスする体勢ではないので止めても良かったが、ハーブ・ディーン止めない。追い打ちの鉄槌で止めた。

ラウントリーこれで4連勝。

ヘビー級ではパワー差でKOされていたドーカスだが、ライトヘビーではスピードについていけずKO負け。これで4連続KO負け。まだヘビー級ランカーではあるが、今後が厳しくなった。試合後グローブを外したドーカスだったが、何もせずすぐに退場。

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CJ・ヴェルガラ MMA MMAPLANET o UFC UFC291   アレックス・ポアタン・ペレイラ ウロス・メディッチ ガブリエル・ボンフィム ケビン・ホランド ジェイク・マシューズ ジャスティン・ゲイジー スティーブン・トンプソン ソルト ダスティン・ポイエー ダリウス・フラワーズ デリック・ルイス トニー・ファーガソン トレヴィン・ジレス ホルヘ・マスヴィダル ボビー・グリーン マイケル・キエーサ マルコ・ホジェリオ・デ・リマ ミシェウ・ペレイラ ミランダ・マーヴェリック ロマン・コピロフ

【UFC291】計量終了 ペレイラ計量失敗、ワンダーボーイは契約戦飲まず。LH級のポアタンがデカいッ!!

【写真】よくミドル級で戦っていたな──というフレームのポアタン (C)MMAPLANET

29日(土・現地時間)、ユタ州ソルトレイクシティのビビント・アリーナで開催されるUFC 291「Poirier vs Gaethje 2」の計量が行われた。

メインでBMF(Baddest Motherfucker)のベルトを賭けダスティン・ポイエーとジャスティン・ゲイジーが戦う──世界戦のないPPV大会。

そのメインカードのウェルター級戦でスティーブ・トンプソンと対戦予定だったミシェウ・ペレイラが174ポンドと計量失敗し、トンプソンがキャッチウェイト戦を飲まずに試合はキャンセルされた。


トンプソンはSNSで「11年のUFC在籍で、何も対戦相手の減量失敗は初めてではない。以前は戦ったけど、今回そうすることはスマートではないと判断した。この年齢、これまでMMAでやり遂げてきたことを考え、自分は門番ではなくてウェルター級王者になるためにオクタゴンに上がっている。これはビデオゲームじゃないんだ」と、体重オーバーをした相手との試合を落として、タイトルから遠ざかるリスクを避けたことを明言している。

またキャリア初のライトヘビー級の一戦に挑む、前ミドル級王者ポアタンはオフィシャル計量ではさすがにミドル級の時よりも減量幅は確実に少なく、ギリギリの状態ではなかった。それでもセレモニアル計量では十分にリカバリーされたポアタンは、元ライトヘビー級王者ヤン・ブラボヴィッチを上回る体躯を誇っていたことが印象深い。

そしてウェルター級のホルヘ・マスヴィダルの引退にともない持ち主がいなくなったBMFのベルトを争うライト級の両者。5年3カ月振りの再戦でリベンジを狙うゲイジーは「この試合の意味は何もかも全て。やり返すチャンス、ここでやり合うことが待ち切れない。レッツゴー」と話し、ポイエーも意味は全てと言うと「ウォーの準備はできている。血と根性を見せることを約束する。レッツゴー」とシャウトした。

なおフライ級でCJ・ヴェルガラと対戦するヴィニシウス・サルバドールが1ポンドオーバーリミットから2.5ポンド重かったが、この一戦はキャッチウェイトマッチとして実施される。

■視聴方法(予定)
7月30日(日・日本時間)
午前7時30分~UFC FIGHT PASS
午前7時00分~U-NEXT

■UFC291計量結果
<ライト級:BMF王座決定戦/5分5R>
ダスティン・ポイエー: 155ポンド(70.31キロ)
ジャスティン・ゲイジー: 156ポンド(70.76キロ)

<ライトヘビー級/5分5R>
ヤン・ブラボヴィッチ: 206ポンド(93.44キロ)
アレックス・ポアタン・ペレイラ: 205ポンド(92.99キロ)

<ウェルター級/5分3R>
スティーブン・トンプソン: 170.5ポンド(77.34キロ)
ミシェウ・ペレイラ: 174ポンド(78.92キロ)

<ライト級/5分5R>
トニー・ファーガソン(米国): 155ポンド(70.31キロ)
ボビー・グリーン: 155.5ポンド(70.53キロ)

<ウェルター級/5分3R>
マイケル・キエーサ: 170ポンド(77.11キロ)
ケビン・ホランド: 169.5ポンド(76.88キロ)

<ウェルター級/5分3R>
トレヴィン・ジレス: 170ポンド(77.11キロ)
ガブリエル・ボンフィム: 170ポンド(77.11キロ)

<ヘビー級/5分5R>
デリック・ルイス: 263.5ポンド(119.52キロ)
マルコ・ホジェリオ・デ・リマ: 262ポンド(118.84キロ)

<ミドル級/5分3R>
ロマン・コピロフ: 185ポンド(83.91キロ)
クラウジオ・ヒベイロ: 185.5ポンド(84.14キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ジェイク・マシューズ: 170ポンド(77.11キロ)
ダリウス・フラワーズ: 170.5ポンド(77.34キロ)

<フライ級/5分3R>
CJ・ヴェルガラ: 125.5ポンド(56.92キロ)
ヴィニシウス・サルバドール: 128.5ポンド(58.28キロ)

<ウェルター級/5分3R>
マシュー・セメルスバーガー: 169.5ポンド(76.88キロ)
ウロス・メディッチ: 170.5ポンド(77.34キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ミランダ・マーヴェリック: 125.5ポンド(56.92キロ)
プリシラ・カショエイラ: 125ポンド(56.7キロ)

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Column MMA o ONE UFC UFC291 YouTube   ケビン・ホランド ジャスティン・ゲイジー スティーブン・トンプソン ダスティン・ポイエー デリック・ルイス トニー・ファーガソン ボビー・グリーン ミシェウ・ペレイラ ヤン・ブラホヴィッチ ヴィニシウス・サルヴァドール

『UFC 291: Poirier vs. Gaethje 2』前日計量動画/スティーブン・トンプソン vs. ミシェウ・ペレイラが中止に

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MAIN CARD (Pay-per-view, 10 p.m. ET)

・Dustin Poirier (155) vs. Justin Gaethje (156)
・Jan Blachowicz (205) vs. Alex Pereira (205.5)
・Michel Pereira (174)* vs. Stephen Thompson (170.5)
・Tony Ferguson (155) vs. Bobby Green (155.5)
・Michael Chiesa (170) vs. Kevin Holland (169.5)

PRELIMINARY CARD (ABC/ESPN/ESPN+, 8 p.m. ET)

・Gabriel Bonfim (170) vs. Trevin Giles (170)
・Derrick Lewis (263.5) vs. Marcos Rogerio de Lima (262)
・Roman Kopylov (185) vs. Claudio Ribeiro (185.5)
・Darrius Flowers (170.5) vs. Jake Matthews (170)

PRELIMINARY CARD (ESPN+, 6:30 p.m. ET)

・Vinicius Salvador (128.5)** vs. CJ Vergara (125.5)
・Uros Medic (170.5) vs. Matthew Semelsberger (169.5)
・Priscila Cachoeira (125) vs. Miranda Maverick (125.5)

 『UFC 291: Poirier vs. Gaethje 2』前日計量結果。ミシェウ・ペレイラが174ポンドと3ポンドオーバー。ヴィニシウス・サルヴァドールが128.5ポンドと2.5ポンドオーバー。どちらも試合はキャッチウェイトで行われると思われましたが、



 スティーブン・トンプソン vs. ミシェウ・ペレイラは中止になっています。トンプソンは「対戦相手が体重を作らなかったのは今回が初めてではないし、以前も同じようなことがあったが、この試合を受けるのはスマートではないと僕とチームは考えた。僕は門番役になるつもりはないし、あくまでもUFCウェルター級王座を目指して戦い、勝つためにここにいる」「フィニッシュしなければ、スプリット・デシジョンであっても、判定負けするリスクがある。計量ミスしたファイターが直面する影響はあまりにも少なく、大きなアドバンテージを持って戦うことが許されている。最近そういうことが増えているように思える。試合をしないという決定により、今後他の選手の計量ミスが減ることを願っている」とコメントしています。

 C.J.ヴェルガラ vs. ヴィニシウス・サルヴァドールはサルヴァドールが出場給の20%を譲渡し試合は行われます。

 これによりデリック・ルイス vs. マルコス・ホジェリオ・デ・リマがプレリミナリーカードからメインカードに昇格し、C.J.ヴェルガラ vs. ヴィニシウス・サルヴァドールがアーリープレリミナリーカードからプレリミナリーカードに昇格。試合開始時刻は日本時間午前7時30分から8時に変更されています。




 前日計量動画。


 MMAJunkieスタッフによるメインカード勝敗予想。

・ダスティン・ポイエー vs. ジャスティン・ゲイジーはポイエー支持9人、ゲイジー支持2人。

・ヤン・ブラホヴィッチ vs. アレックス・ペレイラはブラホヴィッチ支持7人、ペレイラ支持4人。

・デリック・ルイス vs. マルコス・ホジェリオ・デ・リマはルイス支持10人、デ・リマ支持1人。

・トニー・ファーガソン vs. ボビー・グリーンは11人全員グリーン支持。

・マイケル・キエサ vs. ケビン・ホランドはキエサ支持4人、ホランド支持7人。続きを読む・・・
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F1 o ONE RENA UFC UFC Fight Night   ジョン・ジョーンズ セルゲイ・スピヴァク デリック・ルイス

9.2 UFCパリ大会のメインイベントはシリル・ガーン vs. セルゲイ・スピヴァク

パリピ孔明(13)


9月2日、UFCが1年ぶりにパリ大会を開催(2023年06月08日)

 こちらの続報。


 UFCが9月2日にフランス・パリのアコー・アリーナで開催する『UFC on ESPN 51』のメインイベントがシリル・ガーン vs. セルゲイ・スピヴァクのヘビー級マッチになることを発表。

 ガーンは3月の『UFC 285: Jones vs. Gane』で行われたヘビー級王座決定戦でジョン・ジョーンズに1Rギロチンチョークで敗れて以来の試合。現在UFCヘビー級ランキング1位。昨年9月の『UFC Fight Night 209: Gane vs. Tuivasa』に続き2年連続でパリ大会のメインを務めます。

 スピヴァクは2月の『UFC Fight Night 218: Lewis vs. Spivak』でデリック・ルイスに1R肩固めで勝利して以来の試合で3連勝中。現在UFCヘビー級ランキング8位。続きを読む・・・
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o UFC チョン・ダウン デリック・ルイス

UFC288:第6試合・ケネディ・エンジーチュクー vs. デビン・クラーク

ライトヘビー級。

ナイジェリアのエンジーチュクーはUFC5勝3敗。11勝のうち8KOのストライカーだがグラウンドに穴がある。前回はイベント開始後にメインのデリック・ルイスが欠場してカードが消滅したことにより、急遽メインに抜擢。相手は直近1勝5敗のイオン・クテラバで、1Rはテイクダウンから押さえ込まれて劣勢だったが、2Rにパンチでダウンを奪いパウンドでKO勝ちした。30歳。

クラークはUFC8勝7敗の中堅ファイター。レスリングがバックボーンで、テイクダウンからの押さえ込み主体のスタイル。8勝のうち7勝が判定勝ち。一方、7敗のうち、判定負けは1試合のみ。前回はHEATライトヘビー級王者のチョン・ダウンと対戦し、3Rスタミナ切れしたダウンを押さえ込んで判定勝ちし、UFC戦績を勝ち越しとした。33歳。

オッズはエンジーチュクーがフェイバリット。

クラークタックルに入ったが距離が遠く切られた。クラークまたタックル。今度はボディロックしスタンドバックについた。ケージにもたれてテイクダウンを防ぐエンジーチュクー。正対。入れ替える。押し込みながら殴るエンジーチュクー。ダブルアンダーフック。脇をくぐり逆にスタンドバックを取ったエンジーチュクー。バックから肘。振りほどき離れたクラーク。お互いの右が相打ちになったが、効いたのはエンジーチュクー。後退。チャンスと見たクラークがケージに押し込みラッシュ。しかしガードの上を殴っている。凌いだエンジーチュクーが入れ替えて殴ると背中を向けたクラーク。バックから肘連打!正対したクラークだがなおも肘を入れる。膝。クラークググロッキー。ホーン。

1Rエンジーチュクー。

2R。すぐ出たエンジーチュクー。組んでケージに押し込む。押し込みながら肘。腹に膝。押し返し離れたが、すぐに詰めるエンジーチュクー。ケージを背負うクラーク。首相撲から膝。腹に膝をもらったクラーク。パンチを打ち返して押し返すが、エンジーチュクーが距離を詰めてくる。クラークタックルに。シングルレッグ。エンジーチュクースタンディングギロチン。がっちり入っている。クラークタップしてる?紛らわしい手の動きがあったがレフェリー止めない。が、腕がだらりと下がって落ちた!

これまで殴り勝ってきたエンジーチュクー、初の一本勝ち。

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MMA o UFC デリック・ルイス

UFC on ESPN44:第11試合・タナー・ボーザー vs. イオン・クテラバ

ヘビー級。

ボーザーはUFCヘビー級で4勝4敗。前座~中堅クラスの選手。ヘビー級にしては軽量で、ステップしての打撃を武器としていたが、今回からライトヘビー級に落とす。体格負けはしないが、武器のスピードはこの階級の中ではどれだけ武器足り得るか。MMAを始めるまでは伝統派空手を学んでいて黒帯。31歳。

クテラバは前回メインに出場予定だったデリック・ルイスがイベント中に病院送りとなり(コロナ感染だったとのこと)、繰り上げで初メイン担当(ただし3Rマッチ)となったが、ケネディ・エンジーチュクーに2RKO負けし、3試合連続フィニッシュ負けとなってしまった。さすがにここで負けるとリリースの可能性が高い。バックボーンは柔道・スポーツサンボなど組み技が多いが、MMAでは16勝中12のKO勝ちがある。29歳。

右をヒットさせたボーザー。クテラバはガードを固めながら出ていく。ワンツー。また右を打ち込むボーザー。クテラバが組もうとしたが組めず。飛び込んでの右でボーザー効いた!クテラバ出ると今度はタックル。テイクダウン。ボーザーケージを使って立とうとしたが、立ち際に顔面にパンチ連打を入れ続けるクテラバ。連打をもらいながら立とうとしていたボーザーだったが、打たれ続けるのを見てレフェリー止めた。納得いかないポーズを見せたボーザーだが仕方ない。