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MMA MMAPLANET o UFC UFC FPI04 ニッキー・ロドリゲス ヴァグネウ・ホシャ

Overlooked【UFC FPI04】OT狙い??のヴァグネウ・ホシャ、OTでニックロッドにRNCで敗れる

速報で負い切れなかった試合をお伝えする──帳尻合わせ試合レポート。

ここでは6月29日(木・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APECで開催されたUFC FPI04から、無差別級T準決勝=ニッキー・ロドリゲス✖ヴァグネウ・ホシャの一戦の模様をお届けしたい。

<無差別級T準決勝/8分1R>
ニッキー・ロドリゲス(米国)
Def. OT 2nd term by RNC
ヴァグネウ・ホシャ(ブラジル)

30秒で両ヒザ立ちとなったニックロッドだが、すぐに立ちあがる。これは寝技とは認められず、1分が経過したところでゲットダウンが命じられ、ニックロッドがトップを選択する。ホシャはバタフライ&ダブルアンダーフックを続け、両ワキを差したままクローズドガードを取る。フックを解いたニックロッドは、ホシャの蹴り上げにスタンドに戻る──そして、2度のゲットダウンへ。

今度はホシャがトップをチョイする。すぐにスクランブルを狙ったニックロッドをがぶろうとしたホシャだが、逆にアームドラッグを仕掛けられて離れる。座ったニックロッドに頭から飛び込んだホシャは、笑顔を見せてスタンドに戻る。追ったニックロッドは、残り3分20秒で座るが、いつでも立ち上がる準備をしておりホシャも寝技には転じない。

柔術競技に対し、オフェンスの意識がディフェンスの意識より高まるというのがEBIルールの本質だが、明らかにこの試合は防御重視の展開が続く。ついにはニックロッドに膠着誘発の指導が入り、強制的にバタフライガードを取らされる。ニックロッドはここで即レッスルアップから、アームドラッグ&ダブルレッグでリバーサルを決める。

懸命に蹴り上げ、スペースを創ろうとするホシャは足回しからニックロッドの足まで蹴っていく。残り、15秒──恐らくはホシャが勝負を賭けていたであろうOTに突入した。

しかし、ホシャのシートベルトの組手争いから、駆け引きが始まったOTはセカンドタームでアゴの上からRNCを極めたニックロッドが制した。


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MMA MMAPLANET o UFC UFC FPI04   ダン・マナスー ヒョードル・ニコロフ

Overlooked【 UFC FPI04】ダン・マナスー、足で掛ける─オーバーアンダー─ヒザ十字でニコロフを秒殺

速報で負い切れなかった試合をお伝えする──帳尻合わせ試合レポート。

ここでは6月29日(木・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APECで開催されたUFC FPI04から、無差別級T準決勝=ダン・マナスー✖ヒョードル・ニコロフの一戦の模様をお届けしたい。

<無差別級T準決勝/8分1R>
ダン・マナスー(米国)
Def.0分38秒by ヒザ十字
ヒョードル・ニコロフ(ロシア)

座ったマナスーがデラヒーバを狙いつつ、簡単に上を取る。パスの圧を高めるマナスーに対し、ニコロフがラバーガードを取ろうとする。ニコロフは左足を頭の後ろに回すが、残った右足をマナスーがトライアングルの形で捕えて伸ばす──オーバーアンダーニーバーで瞬時にしてタップを奪った。

ジョン・ダナハー門下のヘビー級の新鋭が、圧倒的な強さを見せて決勝進出を決めた。


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MMA MMAPLANET o UFC UFC FPI04 アレックス・ペレス ブログ ローマン・ブラボーヤング

【UFC FPI04】ノー足関、ノー・ゲットダウン、ノーOTルールでブラボーヤングがペレスと痛み分け

<フェザー級/10分1R>
ローマン・ブラボーヤング(米国)
Draw.
アレックス・ペレス(米国)

足関無しルールで、NCAA D1を2度制したブラボーヤングのグラップリング初陣。UFCフライ級7位のペレスと立ちレスが続き、シングルを切る。ゲットダウンもない特別ルールはスタンドの攻防が続き、ペレスのテイクダウン狙いを防いだブラボーヤングがバックを伺う。これを許さなかったペレスをがぶったブラボーヤングだが、自ら離れた。

ブラボーヤングはスナップダウンでいなし、アームドラッグを狙う場面も。残り6分を切り、ペレスが再びアームドラッグに反応する。前足を入れ替えるなど、動きが増えてきたブラボーヤングがシングルを取りつつ、バックに回る。切ったペレスがダブルレッグへ。スプロールからがぶったブラボーヤングに対し、ついにペレスが引き込む。

サイドで抑えたブラボーヤング。試合はマット中央に戻される。ヒップエスケープ、腕を差しにいくペレスの動きに対応し、サイドで抑えるブラボーヤングが首をコントロールする。足を絡めることができないペレスは、枕で抑えられた状態から自由になるも──直後にブラボーヤングがスタンドに戻った。

この時点で7分30秒が経過、スタンドレスリングに攻防は戻り、ジャンプしたブラボーヤングが首を取りに行く。外したペレスはテイクダウンを狙いを切られて下になると、ハーフガードへ。ここからニーシールドに移行すると、ブラボーヤングは立ち上がって側転を2度、シングルに出たペレスだが切られて上を向きパスを許した。

シートベルトに移行したブラボーヤングに対し、背中をつけて耐えたペレスがマウントを取られる。腰を切ったペレスは、レッスルアップからシングルへ。ブラボーヤングは切り、残り20秒で試合はスタンドへ。

最後の10秒、このまま終了かという空気のなかでブラボーヤングがジャンプして首を取りにいき、反応したペレスに対し胸を合わせて行く。ペレスの首投げはすかされ、ブラボーヤングがバックへ。後方への投げを狙いつつ、自ら背中をマットにつけたブラボーヤングがバックを狙う。ペレスが胸を合わせに来る動きを呼び込むようにブラボーヤングが三角絞め仕掛けたところで、時間となった。

この試合はOTもなく、ドローでブラボーヤングのお披露目は無事終わった。


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MMA Report UFC FPI04 ニッキー・ロドリゲス ブログ ロベルト・ヒメネス

【UFC FPI04】レスリングが進化したロベルト・ヒメネスだが、柔術はできずOTでニックロッドに敗れる

<無差別級T1回戦/8分1R>
ニッキー・ロドリゲス(米国)
Def.OT by Fastest Escape
ロベルト・ヒメネス(米国)

コンバット柔術では、ウェルター級世界王者のヒメネスは一見して増量している。試合はニックロッドがボディロックへ。ヒメネスが引き込んで下になり、場外際から中央に戻される。ニックロッドはパスを決め、ヒメネスは上四方に取られるもスクランブルに持ち込む。

立ちレスでダブルレッグを切ったニックロッドは、スクランブルでのヒメネスのギロチンも察知する。やがてゲットダウンとなり、ヒメネスはトップを選択する。バタフライ&ダブルアンダーフックのニックロッドはすぐに離れて立ち上がるも、ヒメネスはシングルレッグへ。場外際で足を抜いたニックロッドはここでヒザ立ちから、すぐに立ち上がる。

ヒメネスはアームドラッグを察知されると、ダブルレッグへ。素早い仕掛けにもニックロッドが反応して、ヒメネスが引き込む。バタフライガードから、ニックロッドの仕掛けを捌いて立ち上がったヒメネスは、ダブルレッグをスプロールされる。ジャンピングガ―ドを選択したヒメネスが、クローズドガードで下になる得意の形に。

とはいえフィジカル差は明白で、ヒメネスは仕掛けることはできずスタンドに戻る。テイクダウン狙いをダースに捕えたニックロッドは、スタンドのままで絞めあげる。ヒメネスは頭を抜き、ニックロッド相手にレスリングチャレンジを続ける。切って逆にシングルのニックロッド、ヒメネスもこれをしっかりと切る。

シングルを仕掛けて、切られたヒメネスは背中をつけてクローズドガードへ。さらにバタフライガード&ダブルアンダーフックに移行したヒメネス、。続く足関節狙いを察知したニックロッドが、トップでOT開始を待った。

最短エスケープタイプが勝敗を決するのであれば、瞬発力勝負で敵わないヒメネスはシーロベルトもすぐに逃げられる。逆にニックロッドは足のフックのないRNCでタイトに絞め、必死で逃げたヒメネスに大きな歓声が起こった──ものの、OTの大勢はここで見えたか。結果、最短エスケープタイムでニックロッドが準決勝に歩を進めた。


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JJ Globo Report UFC FPI04 フィリッピ・アンドリュー ブログ ヴァグネウ・ホシャ

【UFC FPI04】ヴァグネウ・ホシャ、見事なカウンターのインサイドヒールでアンドリューからタップ取る

<無差別級T1回戦/8分1R>
ヴァグネウ・ホシャ(ブラジル)
Def.6分18秒by ヒールフック
フィリッピ・アンドリュー(ブラジル)

211ポンドだったホシャ。アンドリューより6ポンド軽いだけで、イメージ以上に大きい。直ぐに座ったアンドリューがデラヒーバ、足首をコントロールして防ぐホシャが上という状態が続く。ホシャが立ったままトーホールドを狙い、体を捻って防いだアンドリューはハーフガードに。ホシャはアンドリューの外掛けヒールに、スタンドでトーホールドを仕掛ける。アンドリューはサドルを取り、ロールしたホシャは股間を蹴りつつ下がってスタンドに戻った。

仕切り直しでデラヒーバ、Kガードから足を取りに行く。残り5分を切り、ホシャが立ち上がり座ってデラヒーバから足を差し込み、足関節狙いのアンドリューの仕掛けを捌くという展開のなかで、リバーサルを許す。すぐに立ち上がったホシャは、アンドリューのシングルレッグで場外に転落しそうになり、レフェリーが懸命に止めに懸かった。

マット中央で再開となり、デラヒーバから左足を絡まれたホシャは右足で思い切りアンドリューの胸を蹴っていく。試合はスタンドに流れ、アンドリューのテイクダウン狙いをホシャが切っていく。残り2分、座ったアンドリューがデラヒーバから足をスイッチして50/50も右足を開いた刹那、ホシャが残っている左足をサドルから内ヒールに捕え──瞬息、見事なカウンターアタックでタップを奪った。


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MMA MMAPLANET o UFC UFC FPI04   ハイサム・リダ ヒョードル・ニコロフ

【UFC FPI04】うん? Fastest Escape?? ハイサム・リダは延長ラウンドで、ヒョードル・ニコロフに下る

<無差別級T1回戦/8分1R>
ヒョードル・ニコロフ(ロシア)
Def.OT by Fastest Escape
ハイサム・リダ(ガーナ)

サンクトペテルブルクの10thPlanetグラップラー=ニコロフとハイサム、立ちレスが続き30秒を前にしてニコロフがフライングシザースを狙う。外したハイサムは、下になったニコロフから即パスを決める。ニコロフは足を戻し、ハイサムがスタンドに戻る。ここでハイサムはジャンピンガードから下を選択し、クローズドガードを取る。オープンになると、すかさずハイサムは立ち上がった。ニコロフはジャンピンガードをすかされ、スタンドが続く。

残り20秒でゲットダウン発令の声が掛り、ハイサムが引き込む。ニコロフの右を足を狙い、足を抜きに掛かったところでスイープを決めたハイサムだが場外近くということで、なぜかスタンド&中央で再開された。組手争いが続き、ついにゲットダウンに。コイントスでハイサムがバタフライガードを選択する。

すぐにクローズドからヒップスロー、ハイサムがマウントを取るもニコロフが腰を押して足を戻す。ニーシールズのニコロフはリバースデラとのコンビネーションで下からコントロールへ──ハイサムは立ち上がった。残り1分を切り、ハイサムが引き込み右足を狙う。片ヒザでしっかりポスチャーを取るニコロフ──もう両者はOTを考えた試合運びに変わった。

先行ハイサムはスパイダーウェブも13秒でエスケープを許した。ニコロフもスパイダーウエブを選び、ハイサムが腕を抜いたがタイムモニターが働いておらず、時間は不明だった。セカンドタームでは、ニコロフは28秒で腕を抜く。後攻ニコロフもスパイダーウェブを選び、ハイサムは5秒でエスケープした。

サードターム、ここもタイム表示はなく素早くニコロフが防ぎ、最後はタップ狙いでニコロフはシートベルトを選択。1分40秒で胸をエスケープしたハイサムだったが、ファーステスト・エスケープで初戦敗退となった。

一本同士なら、極めるまでの時間が短かった選手。片方がタップを奪ったなら、タップを取った選手。互いに一本を許さなかった場合は、合計エスケープタイムが短い選手──が勝利となるという認識だったが、タイム表示とタイムコールがないなかでFastest Escapeというコール──これは、エスケープをしたなかで最短時間だった1つのタームで判断されたのか、ハイサムも敗北に怪訝な表情を浮かべた。

ターム毎にエスケープタイムの表示がなく、コールもない。勝敗の流れが分らないまま漫然としたウィナーコールだったが、ハイサムは初戦敗退という結果に終わった。


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MMA MMAPLANET o UFC UFC FPI04   ガブリエル・アウジェス ダン・マナスー ブログ

【UFC FPI04】まずはマナスーが50/50からの内ヒールで、アウジェスから一本。準決勝へ

<無差別級T1回戦/8分1R>
ダン・マナスー(米国)
Def.3分21秒by ヒールフック
ガブリエル・アウジェス(ブラジル)

明確な体格差がある両者、引き込んだアウジェスに対し、マナスーが足関節を狙う。足を抜き、ヒザをついて足を取らせ内容とするアウジェスだが、マナスーはバタフライガードからスペースを創り、足を狙いにいく。回転して防ぐアウジェスに対し、マナスーはトップを取りに掛かるが、ここで両者が立ち上がった。

すぐに座ったマナスーに対し、アウジェスは右腕で差されると簡単にリバーサルを許す。アウジェスのバタフライガードを越しにいきつつ、内ヒールのマナスー。アウジェスが対応し、マナスーはキムラからスイープを仕掛けた。ここはトップをキープしたアウジェスだったが、マナスーが外掛けからインサイドヒールを仕掛け、ロールする相手に50/50をセット。カカトを捻られ──マット際でアウジェスたまらずタップ、マナスーが準決勝進出を決めた。


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【UFC FPI04】魂の耐久戦を戦ったスミスがテイシェイラと再戦。NCAAを2度制したブラボーヤングも注目!!

【写真】こんな攻防は絶対にない。ではどのような我慢合戦が見られるのだろうか (C)Zuffa/UFC

29日(木・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC FPI04。フィリッピ・ペナ✖クレイグ・ジョーンズのメインを筆頭に$3万が懸かった無差別級Tなど、世界のトップグラップラー&新鋭が集結する同大会では、MMA色の強いワンマッチも組まれている。

それがコメインで組まれたグローバー・テイシェイラ✖アンソニー・スミスのヘビー級マッチとフェザー級のローマン・ブラボーヤング✖アレックス・ペレスの2試合だ。


2020年5月、まだ未知の病原菌としてコロナの脅威が全世界を襲っていた頃にテイシェイラとスミスはUFN171──活動再開第2弾──のメインで戦っている。序盤の拮抗した勝負から3R以降はテイシェイラが、スミスをコントロールし徹底的にパウンドで痛めつけ、辛くも2つのラウンドはサバイブしたスミスが遂には最終回に仕留められている。

とはいってもスミスの粘りは驚異的でしかなく、今回は3年の時を経てグラップリングで両者が再び相対する。

ヘビーパンチャーのテイシェイラだが、柔術も黒帯で組み技競技の出場でいえば時を14年も遡るが、2009年のADCCブラジル予選で優勝し、同年にバルセロナで開かれた世界大会にも出場している。ばかりか、99キロ級で4位に輝いている。

続く2011年度の挑戦はブラジル予選で準優勝に終わり、2019年末のQuintet UltraまでテイシェイラはMMAに専念してきた。その後2021年10月にはUFCヘビー級王座となっていることは、周知の事実だ。元世界王者テイシェイラのグラップリング力は、スミスを上回ると予想される。とはいってもキャリア36勝(※18敗)のうち、14勝が一本勝ち(※KO勝ちは20度)のスミスも、極め力は相当なモノがある。

膠着無用、スタンド回避のサブオンリー・ルールでは、当日のコンディションも大いに勝敗を左右するものだが、5分3R制でなく、インターバルがないことも勝敗の鍵となるに違いない。43歳のテイシェイラを34歳のスミスが動かす試合となれば、マット上でのリベンジも大いにあり得るだろう。

またフェザー級戦ではフライ級タイトルコンテンダーのペレスが、ペンシルバニア州立大時代にNCAA D1を2度制したブラボーヤングの初のグラップリング戦(現地では初の柔術マッチと喧伝されている)の相手を務める。

レスリングベースのペレスは、ジヴァ・サンタナに長年に渡り柔術の手解きも受けており、サブミッション・レスラーとしての側面も持つ。対してブラボーヤングは大学を卒業後、フリースタイルでパリ五輪を目指す立場でありながら、レスリングのキャリアを全うした後にはMMA転向を既に宣言している。

このブラボーヤング、2020年の12月にアルジャメイン・ステーリングと6分間のフリースタイルレスリングの後、3分間のグラップリングというガチのエキシビションマッチを経験。レスリングでは6-4でリードし、グラップリングではRNCで敗れている。

いずれケージに足を踏み入れるであろうブラボーヤングは133ポンドでNCAAを制しており、ペレスはフライ級ファイターということを考えると、フェザー級契約はフィジカル的にはブラボーヤングが優位という見方も成り立とう。

レスラーとしてはフットワークを駆使し、シングルレッグやアンクルピックなどに強味を発揮するブラボーヤングは、ドミニク・クルーズともトレーニングもしてようだが、如何にペレスの柔術的な動きを断ち切ることができるのか──焦点はズバリこの一点に掛かってくる。つまりは、ペレスが引き込む可能性は十分にある対戦だ。

■視聴方法(予定)
6月30日(金・日本時間)
午前10時00分~UFC FIGHT PASS

■UFC FPI04対戦カード

<ヘビー級/20分1R>
フィリッピ・ペナ(ブラジル)
クレイグ・ジョーンズ(豪州)

<ヘビー級/10分1R>
グローバー・テイシェイラ(ブライジル)
アンソニー・スミス(米国)

<ヘビー級/10分1R>
ニコラス・マレガリ(ブラジル)
ホベルト・サイボーグ・アブレウ(ブラジル)

<フェザー級/10分1R>
ローマン・ブラボーヤング(米国)
アレックス・ペレス(米国)

<140ポンド契約/10分1R>
ヘレナ・クレヴァー(米国)
エミリー・フェルナンデス(米国)

<無差別級T1回戦/8分1R>
ロベルト・ヒメネス(米国)
ニック・ロドリゲス(米国)

<無差別級T1回戦/8分1R>
フィリッピ・アンドリュー(ブラジル)
ヴァグネウ・ホシャ(ブラジル)

<無差別級T1回戦/8分1R>
ヒョードル・ニコロフ(ロシア)
ハイサム・リダ(ガーナ)

<無差別級T1回戦/8分1R>
ガブリエル・アウジェス(ブラジル)
ダン・マナスー(米国)

■視聴方法(予定)
6月30日(金・日本時間)
午前10時00分~UFC FIGHT PASS

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MMA MMAPLANET o UFC UFC FPI04 YouTube カイナン・デュアルチ クレイグ・ジョーンズ ニコラス・メレガリ ニッキー・ライアン ニック・ロドリゲス ハイサム・リダ ホベルト・アブレウ ヴァグネウ・ホシャ

【UFC FPI04】メインはクレイグ✖ペナ。陽性→IBJJF系大会3年出場停止のアブレウはマレガリと対戦

【写真】去年のADCC出場時のサイボーグ・アブレウ。ADCCはステロイドフリー。MMAではドラッグテストに莫大な費用を投じているUFCも、グラップリングでは世の趨勢に従うのか (C)SATOSHI NARITA

9日(木・現地時間)に開催&配信されるUFCファイトパス・インビテーショナルの展望後編。
Text by Isamu Horiuchi

ハイサム・リダが出場するトーナメントの見所に続き、今回はメインで組まれたクレイグ・ジョーンズ✖フィリッピ・ペナを戦の行方を占い、ニコラス・マレガリと戦うホベルト・アブレウのステロイド問題について言及したい。

<UFC Fight Pass Invitational04展望Part.01はコチラから>


まずジョーンズ✖ペナ戦は、長きに渡り世界のトップグラップラーとして揺るぎない地位を確立している両者だが、意外にもこれが初対決となる。

世界屈指のガードプレイヤー、ペナは昨年のADCCの最重量級準決勝にてジョーンズの盟友ニック・ロドリゲスと対戦。ボディロック取られて完全パスガードを許して敗戦した。が、今年の2月のWNOの再戦ではより強固なニーシールドと腕のフレームを駆使してパスを許さず、一進一退の攻防の末に僅差の判定勝利、リベンジに成功している。

対するジョーンズは、昨年のADCCは99キロ以下級に準決勝でニコラス・メレガリに競り勝ったものの、決勝でカイナン・デュアルチが繰り出した、膠着ペナルティ上等の強烈な抑え込みの前に屈して以来の試合出場だ。

ジョーンズのチームメイトのニッキー・ライアンらは「前戦では(足関節のスペシャリストではない)ニック・ロッドがペナから外ヒールを取りかける場面があった。ならばクレイグなら下から足を絡めて極めることができるだろう。できなくてもOTで勝てるのではないか」と予想する。

確かにサブミッション・オンリーで、さらに立ち技での膠着も許されない今回のルールは、スイープの名手ペナよりも極め業師のジョーンズにとって本領といえるだろう。

それだけに、ペナの出方──上から足を攻撃される危険を冒してでも自ら引き込み良い形を作りにゆくか、それともジョーンズの仕掛けを待って対応するのか。はたまた上下をコイントスに委ねてバタフライ&アンダーフックの攻防を挑むのか──が興味深い。

この他、ワンマッチでも注目すべき試合が組まれている。まずジョン・ダナハーのもと昨年からノーギ・グラップリングに進出して目覚ましい活躍を見せているニコラス・メレガリと、2013年ADCC世界大会無差別級優勝をはじめとした輝かしい実績を誇る42歳のサイボーグことホベルト・アブレウの試合も組まれている。

アブレウは昨年末のノーギ・ワールズで6度目の優勝を果たしたものの、薬物検査に引っかかり優勝剥奪&3年間の出場停止処分を下された。

それを受けて「私は確かに長年HRTホルモン補充療法を受けている。これは私のような30歳を過ぎた選手が、試合に出続けるためにハードな練習と回復を可能にするために必要であり、有益だ。IBJJFは選手に賞金を出してくれないから、私は金を稼ぐには何も検査のないプロイベントで、(薬物を使ってくる)より若く大きい選手と戦い続けなくてはならない。そもそもIBJJFが王者だけを検査すること自体が不公平ではないか」と、随分と開き直った声明を出したことで波紋を呼んだ。

薬物使用の是非はともかくとして、IBJJFと同様にUSADA(米国アンチドーピング機構)が行う薬物検査を採用するUFCの名を冠するこのイベントにて、アブレウの出場が許可されているという事実は留意しておくべきだろう。

ちなみにアブレウの盟友にして、やはり昨年末のテストで陽性となってなお今回のトーナメントにエントリーしているヴァグネウ・ホシャについても状況は同様だ。

アブレウ同様HRTを受けていることを公言しているホシャと、自らトップグラップラーとしては少数派である「ナチュラル」であることを大いにアピールするヒメネスの対戦が今回実現したら、正反対のイデオロギーのぶつかり合いとなる。

同じUFC傘下とはいえ、UFC本戦とUFCが行うグラップリングイベントである今大会は、まったく異なる統括原理のもとで開催されているということなのだろう。

■視聴方法(予定)
6月30日(金・日本時間)
午前10時00分~UFC FIGHT PASS

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【UFC FPI04】立ちレス強制終了ルール適用UFCファイトパス招待TにB-TEAM移籍のハイサム・リダが出場

【写真】2021年のハイサム旋風を再び巻き起こすことができるか!! (C)SATOSHI NARITA

9日(木・現地時間)、東部時間の午後9時よりUFCファイトパスにて、グラップリング大会UFCファイトパス・インビテーショナル(FPI)04が配信される。
Text Isamu Horiuchi

強豪選手を集めたシングルマッチと優勝賞金3万ドル(※約430万円)が掛かった8人トーナメントを同時開催するこの大会は、トーナメントは本戦8分、メインカードのシングルマッチは本戦20分のサブミッション・オンリールールで争われる。

本戦で決着がつかなかった場合には、攻撃側と防御側に分かれて極めとエスケープの速さを競うEBI形式のオーバータイム(OT)で勝敗を決める。


UFC FPIルールの特徴は、立ち技の攻防が続くことを防止するための「ゲットダウン」ルールが採用されている点にある。スタンドの攻防が1分間続いた場合にはレフェリーが強制的にブレイクし、選手はバタフライガード(下の選手は双差しで相手の背中で手を組む)の上下に分かれて、(選択権はコイントスで決められる)寝技から攻防が開始されることとなる。

さらに、寝技の攻防で膠着を誘発する選手には積極的に警告やペナルティ(1回につき、OTにおいて自らのエスケープ時間を1分間加算される)が与えられ、選手たちは常に組技でのアクションを促されることとなる。

今回のトーナメントの参加選手は以下の通りだ。

ハイサム・リダ(ガーナ)
ダン・マナスー(米国)
フィリッピ・アンドリュー(ブラジル)
ヴァグネウ・ホシャ(ブラジル)
ガブリエル・アウジェス(ブラジル)
ヒョードル・ニコロフ(ロシア)
ニック・ロドリゲス(米国)
ロベルト・ヒメネス(米国)

日本のファンにとって嬉しい知らせは、昨年12月のUFC FPI03に続いてのハイサム・リダのエントリーだ。米国移住後、デトロイトのアセンブリー柔術を拠点としてメジャーグラップリング大会で活躍をしてきたハイサム。昨年のADCC世界大会最重量級1回戦では、超大物ホベルト・アブレウからわずか75秒で腕十字を極めてみせ、世界にその恐るべき潜在能力を知らしめた。

が、2回戦ではルーズベルト・ソウザのテイクダウンに敗れ、また無差別級では階級下のジャンカルロ・ボドニにガードをパスされ、完全制圧された上で腕を極められてしまう等、発展途上な側面が露呈してしまったことは否めない。前述のFPI 03においても、やはり階級下のパトリック・ガウジオの三角絞めの前に初戦敗退となってしまった。

そんなハイサムは、今年4月末にデトロイトを離れてテキサスのB-Teamに移籍することを決意。「負けが続いて、自分の戦いをみんなに知られてしまっていることが分かった。新しい技術を身に付けなければいけないと思った。そのためにここ以上の場所はない。僕の弱点、やるべきことは自分でも分かっている。突然強くなるはずもないから、多くのドリルやスパーリングを重ねてゆくよ」とハイサムは語る。

実際、クレイグ・ジョーンズ、ニック・ロドリゲス、ニッキー・ライアンといった世界最高峰のグラップラーが所属するB-Teamは、これまでハイサムの大きな課題であった各要素──テイクダウン、足関節、柔術ファンダメンタル=パスガードの攻防──に優れた選手たちが集い、特に足関節とパスガードの技術においては世界最先端を行く集団だ。

重量級として突出した瞬発力とダイナミックな極めを持つハイサムが、真のコンプリート・グラップラーとなるためにはまさに最善の選択だろう。

持ち前の明るい性格であっという間にチームに溶けこみ、また道場前に駐車した自分の車を荒らす泥棒を追いかけ、素手で取り押さえるという経験までしたというハイサムは、今回が移籍後初戦となる。本人も語るように、わずか数ヶ月の練習で全てが劇的に変わるものではないだろうが、ガーナ生まれの少年が、日本~デトロイト~テキサスと移動し世界の頂点を目指す旅の新章の幕開けとして、今大会は注目だ。

そしてこのトーナメントには、ハイサムを受け入れたB-Teamの重量級エース、ニック・ロドリゲスもエントリーしている。ハイサムの加入について「僕と同体格で、同じように高い身体能力を持ったパートナーが得られて最高さ。ハイサムは自分のエゴを試合では勝つために上手く使うけど、練習ではシャットダウンし、いつも笑っているんだ」と大歓迎の様子だ。

前回大会で世界最強のグラップラー、ゴードン・ライアン相手にOTに持ち込み、eエスケープタイム時間差で敗れたもののチョークを極めかける場面を作ったロドリゲスが本命であることは間違いない。

チーム加入前、練習に訪れたハイサムとのスパーリング動画が公開されているが、そこでは──あくまでお互い、勝ち負けではなく技術の向上を目指した手合わせにおいて──ロドリゲスがボディロックからパス、マウントを奪い上からの三角で極めているシーンがある。今回ハイサムとの同門対決が実現した場合、お互い手の内を知り尽くしているからこそ、当時よりさらにステージの上がった攻防を期待したいところだ。

さらに直前になって、ペドロ・ホシャに代わりロベルト・ヒメネスがエントリーされたこともこのトーナメントの期待感を増している。どのポジションからもダイナミックに極めを狙いにゆくヒメネスと、同様のスタイルを最重量級で実践するハイサムの対戦が実現すれば、好勝負となることは必至だ。

他にも世界王者レベルのグラップラーたちが続々と名を連ねるこのトーナメントでは、ジョン・ダナハー門下の22歳の巨漢ジョン・マナスー、10th Planetセントペテルスブルグ支部のヒョードル・ニコラスといった新顔の戦いぶりにも注目だ。

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
6月30日(金・日本時間)
午前10時00分~UFC FIGHT PASS

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