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Interview Special UFC UFC ESPN15 アマンダ・レモス ブログ 岡田遼 魅津希

【Special】岡田遼が語りたい、UFCプレリミ戦─10─レモス✖魅津希「普遍性の原則、個別性の原則」

【写真】どれだけ強い相手に対しても、絶望的な負けは決してないのが魅津希だが── (C)Zuffa/UFC

修斗暫定世界バンタム級チャンピオン岡田遼の語りたいUFCプレリミマッチ。

ここでは16日(木・現地時間)のUFC ESPN15で行われた女子ストロー級戦=アマンダ・レモス✖魅津希戦について話してもらった。


──過去1カ月、岡田選手が気になったUFCプレリミ1試合目は?

「まずは魅津希選手とアマンダ・レモスですかねぇ……。ホント、魅津希選手が強いのは重々承知していて。でも相手がメチャクチャ強かったです。レモスが強かった。最初の左ミドルを見た時に、凄く伸びていて『なんだ、コイツは!』って思いましたね。

何よりも凄く落ち着いて戦っていて、カウンターが取れる。アレは男も顔負けのレベルです。非常に完成度の高い選手ですね」

──バンタム級では戦っていたのが禁止薬物使用で出場停止になり、復帰後はストロー級に。転向初戦は寝技ですぐに勝ってしまったので、バンタム級の時と比較して打撃がどうなるのか分からない。そういう状況でした。

「魅津希選手は小刻みに体を揺らすフェイントを多用して、動いてはいたのですが、レモスがよく動きを見て一発、一発の精度が良かったです。アレはスピード云々という部分ではない強さでしたね。

ダウンを取ったのも、その前に左ミドルと前蹴りで腹を攻めていて。サウスポーで奥足の蹴りを出し、そのまま前方に着地してオーソに変えてのワンツー」

──蹴り足を前に着地してのスイッチは、マイケル・チャンドラーもベンソン・ヘンダーソンをKOした時に使っていましたね。

「最近のトレンド的な攻撃ですが、ATTはアレをドリルでやっていたんです」

──えぇ!! あのスイッチがドリルに組み込まれているのですが。

「ハイ。だから、レモスのあの蹴りを見た時は『コレだっ!!』、『見えないやつだっ!!!!』って。練習していますよね。あのダウンを奪ったシーンは、積み重ねていたモノが見えた気がしました。

それにあのスイッチがあると、次から蹴りへの反応が変わってしまいます。とらわれ過ぎると」

──魅津希選手は相手の情報がないと不安だというようなことをインタビューで話していました。岡田選手の場合、相手の情報がない時はどういう風な心構えでいますか。

「僕は自分のやってきたことを信じるしかないです。相手に意識を集中するのではなくて。自分のやるべきことにフォーカスする。それは対戦相手の情報が不足している時に限らず、いくらでも映像が視聴できる選手に対しても、僕の場合はそうしています。誰が相手でも。

まぁ、気にしてしまうのかしれないですけど、アレだけ強いんだから。自分を信じて戦えば良いと思います。きっと色々できて、本当に強いのですが試合で、そこが出ないケースもありますしね。

最終回も魅津希選手はケージに押し込んでいたじゃないですか。2つ取られていて、3Rは押し込むべきではなかったと思います。時間を使ってしまって……アレはなぜのなかって。でも、逆に色々とできて選択肢が多いからなのでしょうかね。とにかく強いんだから、自分を信じて欲しいです。もっとできるだろうし」

──どの局面でも強い。だから、どこでも戦う。そこから北米MMAで勝つ動きを身に付けてきた。でも、まだ試合に出し切れていない。

「もちろん、相手が強かったというのはあります。本当にそこは。あのレモスっていうのは相当に強いです。それでも魅津希選手はUFCでチャンピオンを狙える器ですから、ああいう選手にも勝たないといけない。それには自分の力以上のモノすら出さないといけないのがUFCだと、僕なんかでも思うんです。普遍性の原則と、個別性の原則というのか……」

──また、難しい言葉をだしてきましたねぇ(苦笑)。

「普遍性の原則は誰にでも当てはまります。ただし、個別性の原則はある人には合うけど、自分には合わないモノがある。米国でUFCに勝つスタイルには王道があるからもしれないけど、自分には合わないということもある。そういうことだと思うんです。そこに寄せ過ぎて、自分の良さを失うこともあります。もちろん、王道を知る必要がありますが、やはりそこからは自分を知って、自分が強い戦いをする。それもMMAの戦い方ではないでしょうか。

だいたいUFCで強い人って、個性的な人ばかりで、誰も真似できない……個別性の原則の究極系のような奴らばかりですからね。魅津希選手にも個別性の原則はある。そういう風にあの3Rの戦いぶりを見ていて感じました……UFCに行きたいと思っている、その他大勢の素質的にはB級の僕ですけど(笑)」

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Report UFC UFC ESPN15 フランキー・エドガー ブログ ペドロ・ムニョス

【UFC ESPN15】優劣なし。5R、25分間動き続けた両者、エドガーがスプリットでムニョスに勝つ

<バンタム級/5分5R>
フランキー・エドガー(米国)
Def.2-1:48-47.48-47.46-49
ペドロ・ムニョス(ブラジル)

左右に回ってジャブを出すエドガーに対し、ムニョスはローでバランスを崩させ追い打ちの左を狙う。ワンツーを続け、前に出てくるムニョスに右を当てたエドガーは、ムニョスが打ち返してきても精度、スピードで上回るボクシングを見せる。右ローからワンツーを放つムニョスは、力んで空振り。それでも左を当てたムニョス、エドガーがショートのアッパーを連打する。ワンツーを入れたエドガーは右を打たれ、ローを蹴られる。

動いてパンチを出すエドガーはワンツーを被弾し、さらにムニョスが左ジャブをヒットさせる。組みのフェイクもほぼないエドガーが、ボディと顔面にパンチを散らすもダメージを与えるには至らず、左を被弾。最後に右を打ち返したエドガー、ここで初回が終わった。

2R、ワンツーから軽くダブルを見せたエドガー、シングルに出てすぐにリリースするもムニョスの打撃が乱れることはない。惑わされず戦うムニョスは、スリップしたエドガーの立ち上がり際に右を当てる。大きくサークリングを使うエドガーが左ジャブ、ムニョスの前進に抜群のタイミングでダブルレッグを合わせる。

背中を預けて立ち上がったムニョスをリリースしたエドガーはワンツー&移動を続ける。エドガーはジャブからアッパーという動きを見せると、スピニングバックキック。さらにシングル気味に蹴り足を手で払ってムニョスのリズムを崩す。ムニョスは右ローで仕切り直しを図るも、ステップインにアッパーを打たれる。それにしても動きの多いエドガー、この動きをパンチを被弾しつつ5Rも続けることはできるのか──。ムニョスの蹴りが急所に入り、ストップが掛った直後にタイムアップに。

3R、左ジャブを当てたムニョスに対し、エドガーが左をヒットさせる。高い位置の蹴りも織り交ぜるようにならったムニョスは、右ミドルを胸に蹴り込む。エドガーが左ミドルを蹴り返し、ワンツー。ムニョスは右フックから前蹴りへ。素早くワンツーを入れるエドガーだが、ダメージを与える風ではない。ローを2発蹴られ、左を返したエドガーは再度レフトフックを打ち込む。

ボディから顔面を打たれたムニョスは、ニータップに反応した直後に右ストレートを顔面に受ける。しかし、カウンターの左、右ローをムニョスが効かせ、ややエドガーの動きが小さくなってきたか。エドガーの後ろ回し蹴り後にムニョスが左ハイを繰り出し、3Rも終了を迎えた。

4R、ローにテイクダウンを合わせたエドガー、倒されたムニョスがすぐに立ち上がる。ムニョスがジャブを入れると、エドガーはワンツー。エドガーのワンツーからの変化と、ムニョスの左ジャブ&右の蹴りという勝負に。左フックをヒットしたエドガーは、ダブルジャブを見せて、右フックをかわす。エドガーは再び動きが増え、ボディから左を狙う。ムニョスがこのタイミングで右を合わせたが、流れが一方に傾くことがない展開が続く。

残り2分、エドガーの打ち終わりに右をヒットさせたムニョスは、左ミドルを蹴り込む。さらにジャブを打ったムニョスが右ロー、エドガーは前足を蹴られても頭を振って前に出て、ワンツーを当てて離れる。そのワンツーからテイクダウン狙いの仕草を見せたエドガーの顔面に、ステップジャブを入れたムニョスの右ローをエドガーはキャッチできない。跳びヒザを繰り出したムニョスが、最後に右をヒットした。

最終回、ローをキャッチしシングルからダブルにスイッチしたエドガーだが、テイクダウンは奪えない。それでも素早いステップインでアッパーを決めると、ムニョスも左右のフックを打ち合い、押されることなく蹴りを腹に繰り出す。エドガーのスピニングバックフィストをしっかりと見切ったムニョスが、距離を詰めるシーンが増えてくる。

残り2分30秒、動き、手を出し続ける両者。エドガーがボディアッパー、ムニョスは前蹴りと腹を攻める。ならばとエドガーがジャブを入れ、ムニョスが勢いのある右を当てる。さらに左ジャブを伸ばすムニョスだが、ラッシュをかける選択はないか。と、逆にエドガーが右をクリーンヒットさせて、右を続けてヒットする。頭を振って離れたエドガーがワンツー、ムニョスは右を当て、左ジャブを伸ばす。さらに右をヒットさせたムニョスの後ろ回し蹴りをステップバックでかわしたエドガー──直後にタイムアップに。

どちらが勝っていたかは、ジャッジ次第。優も劣もつけられない攻防は、38歳の元ライト級王者がバンタム級転向初戦でスプリット判定勝ちを手にした。


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Report UFC UFC ESPN15 ブログ マイク・ロドリゲス マルチン・プラチニオ

【UFC ESPN15】マイク・ロドリゲス、組んでの左エルボーでプラチニオを沈める

<ライトヘビー級/5分3R>
マイク・ロドリゲス(米国)
Def.1R2分17秒by TKO
マルチン・プラチニオ(ポーランド)

左下段を蹴ったプラチニオ、ロドリゲスは左ミドルを蹴る。ブロックしたプラチニオが下段をつづけ、左リードフックを当てる。ロドリゲスは跳びヒザ、組んだプラチニオだがロドリゲスは両ワキを差して体を入れ替えるとヒザからヒジを打ち込む。プラチニオも押し返すが、もう一度ポジションを取り返したロドリゲスがエルボーを続ける。クリンチのままオクタゴン中央に移動すると、ロドリゲスのエルボーでプラチニオが腰から崩れ落ちる。

左のパウンドを2発入れたロドリゲスがTKO勝ちを決めた。


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Report UFC UFC ESPN15 シェイナ・ドブソン ブログ マリヤ・アガポワ

【UFC ESPN15】アグレッシブが過ぎ、粗くなったアガポワがスタミナロスしドブソンのパウンドに敗れる

<女子フライ級/5分3R>
シェイナ・ドブソン(米国)
Def.2R1分38秒by TKO
マリヤ・アガポワ(カザフスタン)

ローを蹴り合った両者、アガポワは左ハイを2度蹴り距離を詰める。ドブソンがテイクダウンを決めるが、アガポワは頭を抱えて立ち上がりすぐに胸を合わせる。ダブルレッグには背中を叩いて耐えたアガポワは、逆にボディロックからテイクダウンを奪う。パウンド狙いに腹を蹴り上げられ、宙を舞って後方に着地したアガポワは、続く打撃戦は粗すぎてまたもテイクダウンを取られる。

バックに回ったドブソンは、前方に落とされそうになると腕十字へ移行する。クラッチを組んで耐えるアガポワは、技が解けると同時にトップからパンチを落とす。アガポワは逆にバックに回り四の字フック背中が伸びかけたドブソンは上を向かされるも、キープが背中からずれていたためRNCは決められないで済む。極めきれないと判断したアガポワがトップを選択し、パンチを落として初回をリードした。

2R開始直後に左ハイから、パンチの交換を経てアガポワがテイクダウンを決める。パウンドに勢いをつけすぎ、バランスを崩したアガポワはリバーサルを許す。マウントからバックマウントで殴られ続けドブソンがTKO勝ちを決めた。


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Report UFC UFC ESPN15 ダニエル・ロドリゲス ブログ

【UFC ESPN15】右フックで倒されたロドリゲスが、攻め疲れの佐藤の代役=ライトに逆転KO勝ち

<ウェルター級/5分3R>
ダニエル・ロドリゲス(米国)
Def.1R2分24秒by KO
ドゥワイト・ライト(米国)

佐藤天の代役としてロドリゲスに挑むライト、サウスポーのロドリゲスが左を当てる。前蹴り、右ローを軽く蹴り、ライトのボディフックに左を振るって前に出たロドリゲスだが、逆に左フックから右フックを受けてダウンする。パウンドからバックをコントロールしたライトが殴り続けるが、レフェリーは試合を止めない。と、打たれ疲れたライトは立ち上がると左を受けてバランスを崩してしまう。

息を吹き返したロドリゲスは左を当て、息が荒いライトは左を被弾してダウン。立ちあがったライトだが、足元がふらついており再び左で殴られて前方にしゃがみ込む。ここで右を受けて腰が落ちたライトを見てレフェリーが試合を止めた。

「これがやりたかったんだよ(笑)。リカバリーが早かったので、左フックを入れることができた。俺はレフェリーが『立ち上がらないと試合を止める』という声に従って、運よく立ち上がることができた。ただ戦い続けたい。今年中にあと2試合でも大丈夫だ」と勝者は話した。


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Report UFC UFC ESPN15 アマンダ・レモス ブログ 魅津希

【UFC ESPN15】初回にダウンを喫した魅津希、クリンチゲームでレモスを崩せず悔しい判定負け

<女子ストロー級/5分3R>
アマンダ・レモス(ブラジル)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
魅津希(日本)

鋭い左ローを蹴った魅津希、レモスも右ローを見せる。魅津希の前進に細かいパンチを打ったレモスはスイッチを交え、魅津希の前進をしっかりと見て右を振るう。スピニングエルボーを放ったレモスに対し、魅津希はクリンチ&ケージへ。細かいヒザを入れる魅津希、レモスは右エルボーを繰り出す。魅津希も右エルボーを返し、ヒザ、右を差すと左のパンチを打っていく。レモスはヒザをボディに返し、離れた魅津希に対しパンチを纏め、魅津希も打ち返すが左ミドルを被弾する。

右クロスを当てた魅津希、レモスは左ミドルからワンツーを打ち抜き魅津希の腰が落ちる。クローズドガードを取った魅津希はパウンドに腕十字。レモスが腕を抜いて立ち上がる。レモスは左ミドルを距離を保ち、左ハイへ。魅津希は再びクリンチ、左エルボーを連続で入れるもレモスが払い腰で投げテイクダウン──レモスが思った以上の強さを見せ、魅津希は初回を落とした。

「ちょっと効きました」とセコンドのアルジャメイン・ステーリングに伝える魅津希。ステーリングは「スピードで勝っているんだから、そこで攻めよう」とアドバイスする。2Rが始まるとレモスは左ローから左ミドルを入れ、魅津希のステップインにカウンターを狙う。魅津希はそれでもワンツーで右を当て、クリンチへ。細かいパンチ、エルボーを入れた魅津希に対し、レモスが嫌がった表情を見せる。

首相撲にもボディを連打し、ボディを続ける。さらにヒザも返した魅津希がゼロ距離を支配する。払い腰を耐えたレモスは、魅津希の足を取ってテイクダウン。魅津希は足をすくい、しっかりとガードする。レモスはエルボーを落とし、ケージ際でも魅津希を立たせない。ケージキックから立ち上がった魅津希は、パンチの交換からクリンチへそのまま時間となった。

最終回、ローに右を合わせてクリンチに入った魅津希は、シングルへ。さらにダブルに移行するが、エルボーを見せたレモスが離れる。疲れが見えるレモスに対し、再びクリンチへ。ダーティーボクシングからシングル、すぐに頭を挙げた魅津希がヒザを入れる。残り2分で離れた両者、レモスが右オーバーハンドを伸ばす。クリンチに左を入れたレモス、魅津希は右ボディフック、左の目尻をカットした魅津希はクリンチにいく。クリンチ前後でクリアな一発が欲しい魅津希だが、離れたレモスはそれを許さない。

スピニングバックフィストを避けた魅津希が左ジャブ、右を返すレモスを捕えきることができなかった──初回を落とした魅津希、接戦の2Rと3Rをどのようにジャッジが判断するか。結果、レモスがフルマークの判定勝ちを収め、魅津希は1年振りのUFCで勝ち星を得ることはできなかった。


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Report UFC UFC ESPN15 チムール・ワリエフ トレヴィン・ジョーンズ ブログ

【UFC ESPN15】ほぼKO負けのピンチを耐えた代役ジョーンズが、右フックでワリエフを大逆転KO

<140ポンド契約/5分3R>
トレヴィン・ジョーンズ(グアム)
Def.2R分秒by TKO
チムール・ワリエフ(ロシア)

マーク・ストリーグルの代役となったジョーンズに対し、フランキー・エドガーのトレーニングパートナーを務めてきたワリエフがミドル、サイドキック、左ジャブを繰り出す。さらに鋭い左ローや前蹴りを続けるワリエフの速さが目立つ。さらに右ハイを2発蹴り、ガードの上からの2発目がやや効いたように見えるジョーンズだが右フックから左を伸ばす。

そこにカウンターを受け、ワリエフの圧力に下がり、ミドルを被弾したジョーンズはケージの前を周りようになりテイクダウンも距離が合わない。さらにワリエフは右を当て、ボディに右前蹴り、さらに右ハイを放つなど圧倒する。右三日月を受け、動きが完全に止まったジョーンズはヒザ、ハイキック、ボディへの連打、さらに左ミドルを受けて体が折れる。腹を守りながら、懸命に立ち続けるジョーンズに対し、ワリエフが一旦間合をとり息を整える。ジョーンズはここでダブルレッグを決めて、何とか初回を生き残った。

2R、左ミドルを蹴っていたジョーンズのテイクダウン狙いにワリエフがヒザを入れる。ケージ際から離れたワリエフが前蹴り、ハイキックと初回と同じように好き放題の動きを見せる。ジョーンズも右ジャブを当てたが、右ミドルを蹴られて動きが落ちる。三日月、ローを蹴られたジョーンズは厳しい状態が続く。それでも前に出たジョーンズがローに右フックを振るうと、アゴを捕えてワリエフがダウンする。パウンドをまとめたジョーンズが、大逆転勝ち──「ショートノーティス、何もかもタフだった。でも、ここに居られて凄く嬉しい。僕はファイトファンだから、彼がボディを狙ってくるのは分かっていた。でも、僕は諦めることだけはない」と勝利を振り返った。


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Report UFC UFC ESPN15 ジョーダン・ライト ブログ

【UFC ESPN15】ビバリーヒルズ・ニンジャ、後ろ回し蹴り&首相撲からヒザで91秒でTKO勝ち

<ライトヘビー級/5分3R>
ジョーダン・ライト(米国)
Def.1R1分31秒by TKO
イケ・ビジャヌエバ(米国)

ビバリーヒルズニンジャこと、ライトが1階級上のライトヘビー級でUFCデビューへ。試合開始直後にスピニングバックヒールキックを側頭部に入れたライト。ダウンしたビジャヌエバが立ち上がると首相撲にとってヒザを顔面に連続で入れる。既にカットが見られるビジャヌエバが、ボディロックでケージに押し込んでいくがライトは首相撲&ヒザを続ける。

両者が離れたところでドクターチェックが入り、試合がストップ。ライトがアクシデント的にはあるが、持ち味を十分に発揮した勝利となった。「神、母に感謝している。母がいないと、今の僕はない。アンソニー・ハードンク、レスリングコーチのウラディミール・マティシェンコ、柔術コーチのファビオ・レオパルドにお礼をいいたい。昨日JJが『これまでずっとKOしてきた。明日もそうなる』って言ってくれたんだ。僕はどの距離で戦える、センセイ・ホードンクが離れた距離でも、接近でも戦えるようにしてくれたんだ」とい勝者は話した。


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Interview UFC UFC ESPN15 アマンダ・レモス ブログ 魅津希

【UFC ESPN15】オクタゴン、2勝目へ。魅津希「野蛮な心──野獣の勘で判断しようと思います」

【写真】人として、幅ができなぁと感じる魅津希だ (C)ON THE ROAD MANAGEMENT

22日(土・現地時間)、ネバダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC ESPN15「Minchoz vs Edgar」で魅津希が1年振りのオクタゴン、UFC2戦目をアマンダ・レモスと戦う。

すでに計量を終え、あとは試合開始を待つばかりの魅津希だが、ここではラスベガスに到着した日の夜に行ったインタビューをお届けしたい。


──約1年振り、そしてストロー級でのUFC初戦を迎えました。今の調子は?

「ラスベガスに入って──さっきまで、マットスペースでチームメイトと汗を流してきました」

──おっ、ビリーズ・ブートキャンプも大詰めですね(笑)。

「ブートキャンプじゃねぇし(笑)。ぶっちゃけて言うと、最初はワクワクしていたのに、1年も空いちゃっているので相手の研究材料が少なすぎて、不安でもあります。どうやって動いてくるのか1Rは様子見になってしまうのか。でもスロースターターを返上しないといけないし、初回から攻めていきたいですし、色々と考えています。自分の普段通りの動きができれば勝てると思っていますが」

──不安なるのは元々でしょうか。それともUFCで戦うからですか。

「それは舞台が変わって来たからですね。4試合契約というのも頭にチラついてしまいます。とにかく良い試合をして勝ちたいって思って。でも試合になると、皆さんが言うように野蛮な感じになるようで……私には見えないモノが見えるようなので」

──アハハハ。あの口数の少ない直樹選手までオネーチャンのことを気が強いって口に出して言いますしね(笑)。

「それこそテイクダウンされると相手に印象点がつく、パンチの一発でもつくということが分かったので、一発もらうとスイッチが入りますね。弟とは違うらしいです。私は分からないですけど(笑)」

──違うと思います。魅津希選手と違い、取材でも胸襟を開いてくれることがないです(笑)。

「アハハハハ。あまり自分を出さないですね」

──そんな直樹選手がRIZINで渡部修斗選手にしっかりと勝ちました。気持ちは上がりましたか。

「気持ちが上がるというより、初めて練習を見ていなかったので、そこが不安とまでは言わないですけど、気になっていました。尋ねないと話さないし……聞いても話さないこともありますからね、アイツは。わざとはぐらかしてきたり」

──いや、でも仲が良い証拠ですよ。20代の姉と弟で、それは。

「そうですかね。でも、まぁ試合は勝ってくれて良かったです。もっと打撃を見たかったぐらいですね」

──そういう想いがある魅津希選手に対して、直樹選手から試合前に『大丈夫?』とかという気遣いはあるのですか。

「一応、映像を視たいから相手の名前なに? ──とか聞かれましたね。でも、アドバイスは貰えなかったですけど(笑)。一度クラウジア・ガデーリャとスパーをさせてもらって、その映像を視て試合に関しても戦略的なアドバイスをくれました」

──やはり良い姉弟関係ですよ。

「でも直樹が高校生の時とか仲が悪かったですよ。向うが強くなって、私が敵わなくなってきたので……あの時は」

──中学生の直樹選手に3歳上の魅津希選手が、やり合えていたことが驚異的です(笑)。

「アハハハ。もう勝てないって思ったんです……ある時。何をやっても倍返しされるので、諦めました。直樹が高二か高三の時に」

──井上瑞樹、凄すぎです。

「アハハハハ」

──スロースターターという話が先ほどありましたが、3Rしかないので、やはり1R目は大切になりますね。

「ハイ。そこは考えて、前の試合の時も朝に動いたんです。朝動いて、試合前にアップをしたら調子が良かったので今回もそうしようと思います。

ホント、それが良い方に転がるのかは試合にならないと分からないので、野蛮な心──野獣の勘で判断しようと思います。行けると思ったら、いつでも行けるような腹積もりで戦います」

────と同時にレモスの研究材料が少なすぎましたか。

「そうですね、ブラジル人と戦うのは2度目で。前にすぐに目を腫らしてしまったので、また変な攻撃を貰ったりするとどうしようとか考えちゃいますね。そこだけは気を付けないといけないです。

実は空港で会ったんです。もう減量をしているのか、元気が無さげで少し小柄でした。でも足は太いので、右ローは強くて自信がありそうですね。カーフキック系で。ただ去年の韓国の試合はRNCですぐに勝ってしまったので参考にならないです。

グラップリングはある程度はできるかもしれないですが、レスリング能力はそれほどでしょうし。組みより打撃で来るかと思うので初回は気を付けたいですね。私も打撃で勝負したいですね。

ファイトナイトなので皆さんが無料で視聴できるので、皆が面白いと思う試合をしたいです。そしてボーナスを取りたい。ファイト・オブ・ザ・ナイトでなくパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを取れるような試合を──何もさせないで勝てる試合をしたいです」

──では日本から応援するファンへ一言お願いします。

「今回、約1年振りの試合で昔から応援して下さる方も楽しみにしてくださっていると思います。自分も凄く楽しみだし、ワクワクしています。応援宜しくお願いします」

■UFC ESPN15計量結果

<バンタム級/5分5R>
ペドロ・ムニョス: 136ポンド(61.69キロ)
フランキー・エドガー: 135.5ポンド(61.46キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
オヴァンス・サンプレー: 205.5ポンド(93.21キロ)
アロンゾ・メニフィールド: 204.5ポンド(92.76キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
マイク・ロドリゲス: 205.5ポンド(93.21キロ)
マルチン・プラチニオ: 205.5ポンド(93.21キロ)

<女子フライ級/5分3R>
マリヤ・アガポワ: 125.6ポンド(56.97キロ)
シェイナ・ドブソン: 126ポンド(57.15キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ドゥワイト・グラント: 169.5ポンド(76.88キロ)
ダニエル・ロドリゲス: 170.5ポンド(77.34キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
魅津希: 115.5ポンド(52.38キロ)
アマンダ・レモス: 115.5ポンド(52.38キロ)

<ライト級/5分3R>
オースチン・ハバート: 156ポンド(70.76キロ)
ジョー・ソレツキ: 155.5ポンド(70.53キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
イケ・ビジャヌエバ: 205.5ポンド(93.21キロ)
ジョーダン・ライト: 200ポンド(90.71キロ)

<ウェルター級/5分3R>
マヒュー・セムレスバーガー: 170ポンド(77.11キロ)
カールトン・マイナス: 170ポンド(77.11キロ)

<140ポンド契約/5分3R>
トレヴィン・ジョーンズ: 139.5ポンド(63.27キロ)
チムール・ワリエフ: 140ポンド(63.5キロ)

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News UFC UFC ESPN15 トレヴィン・ジョーンズ フランキー・エドガー ブログ ペドロ・ムニョス マーク・ストリーグル 佐藤天 魅津希

【UFC ESPN15】計量終了 魅津希問題なしっ!! ストリーグルの代役はグアムのトレヴィン・ジョーンズ

【写真】メインではフランキー・エドガーがバンタム級転向初戦でペドロ・ムニョスと対戦する (C)Zuffa/UFC

21日(金・現地時間)、22日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC ESPN15「Mnhoz vs Edgar」の計量が行われた。


既報の通り、メインカード第1試合でダニエル・ロドリゲスと対戦予定だった佐藤天は帯状疱疹の跡がドクターチェクの際に問題視され、感染の恐れがないと100パーセント言えない状況では試合をすることは許されなかった。

佐藤の代役はプレリミでケーレン・ボーンと対戦予定だったが、ボーンが計量前に欠場が決まり、試合が宙に浮いてしまっていたドゥワイト・グラントが務めることとなった。1年振りの実戦をアマンダ・レモスと戦う魅津希は 115.5ポンドで計量をクリアしている。

またオープニングマッチで待望のUFC初陣を迎えることとなっていた世田谷育ちのフィリピン人ファイター=マーク・ストリーグルは新型コロナウィルスの検査で陽性となり、欠場に。PXCやTOP FC、ACA──そしてDEEPで活躍したグアムのトレヴィン・ジョーンズが、140ポンド契約マッチでチムール・ワリエフとUFCデビュー戦を戦うことになっている。

■UFC ESPN15計量結果

<バンタム級/5分5R>
ペドロ・ムニョス: 136ポンド(61.69キロ)
フランキー・エドガー: 135.5ポンド(61.46キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
オヴァンス・サンプレー: 205.5ポンド(93.21キロ)
アロンゾ・メニフィールド: 204.5ポンド(92.76キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
マイク・ロドリゲス: 205.5ポンド(93.21キロ)
マルチン・プラチニオ: 205.5ポンド(93.21キロ)

<女子フライ級/5分3R>
マリヤ・アガポワ: 125.6ポンド(56.97キロ)
シェイナ・ドブソン: 126ポンド(57.15キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ドゥワイト・グラント: 169.5ポンド(76.88キロ)
ダニエル・ロドリゲス: 170.5ポンド(77.34キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
魅津希: 115.5ポンド(52.38キロ)
アマンダ・レモス: 115.5ポンド(52.38キロ)

<ライト級/5分3R>
オースチン・ハバート: 156ポンド(70.76キロ)
ジョー・ソレツキ: 155.5ポンド(70.53キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
イケ・ビジャヌエバ: 205.5ポンド(93.21キロ)
ジョーダン・ライト: 200ポンド(90.71キロ)

<ウェルター級/5分3R>
マヒュー・セムレスバーガー: 170ポンド(77.11キロ)
カールトン・マイナス: 170ポンド(77.11キロ)

<140ポンド契約/5分3R>
トレヴィン・ジョーンズ: 139.5ポンド(63.27キロ)
チムール・ワリエフ: 140ポンド(63.5キロ)